(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039007
(43)【公開日】2024-03-21
(54)【発明の名称】重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシング
(51)【国際特許分類】
A45C 11/00 20060101AFI20240313BHJP
A45C 5/14 20060101ALI20240313BHJP
B62B 1/26 20060101ALI20240313BHJP
【FI】
A45C11/00 H
A45C5/14 G
B62B1/26 C
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023144608
(22)【出願日】2023-09-06
(31)【優先権主張番号】10-2022-0114456
(32)【優先日】2022-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】521456287
【氏名又は名称】ベ ソンファン
(71)【出願人】
【識別番号】523339540
【氏名又は名称】ベ ジェヨン
(71)【出願人】
【識別番号】521456302
【氏名又は名称】ベ シヒョン
(71)【出願人】
【識別番号】521456313
【氏名又は名称】ベ ガンナム
(74)【代理人】
【識別番号】110003801
【氏名又は名称】KEY弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ベ ソンファン
(72)【発明者】
【氏名】ベ ジェヨン
(72)【発明者】
【氏名】ベ シヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ベ ガンナム
【テーマコード(参考)】
3B045
3D050
【Fターム(参考)】
3B045AA38
3B045CE02
3B045DA46
3B045EA03
3B045FB02
3B045FC04
3B045GC02
3B045GD03
3B045JA03
3B045JC04
3B045LB01
3D050AA16
3D050BB05
3D050DD03
3D050EE08
3D050EE15
3D050GG04
(57)【要約】
【課題】重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシングを提供する。
【解決手段】本発明は、複数のボーリングボールを収納した状態で水平移動するケーシングの成形に際して外形を形成する胴体と重量物を支持するように形成される複数の空間受け台とが胴体の成形の際に一体に成形されて重量物を容易に支持するようにする、重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシングに関する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側に設けられた1つ以上の受け台を介して垂直方向に分割される収納空間を備え、かつ、水平方向にまたは斜めに移動可能なように下部に複数のキャスターが設けられた多用途ケーシングにおいて、
前記ケーシングは、プラスチック材から作製され、天面及び底面につながる両側面及び開放される前面及び背面を有する一定の厚さの直方体状の胴体からなり、かつ、内側面の高さ方向に1つ以上の空間受け台と前記キャスターが取り付けられるキャスター支持部が前記胴体の成形の際に一体に成形され、
前記空間受け台は、
a)前記収納空間に前記胴体の前記両側面の内側に延びる第1の支持面が形成され、かつ、内側には前記両側面の外側とつながる中空部が一体に形成され、
b)前記第1の支持面の少なくとも一方の面には第1のラウンド部が形成され、
前記キャスター支持部は、
a)前記胴体の内側または外側に突出するように前記胴体の成形の際に一体に成形され、
b)一定の深さと一定の厚さの断面を有するようにボルト孔が穿設される固定断面が設けられ、
c)ブレーキを有する前記キャスターが固定され、
前記キャスターは、
a)結合部を介して前記胴体に支持される固定ボスと、前記固定ボスが自由回転するように配設される駆動ホイールとから構成され、
b)前記固定ボスの一方の側に位置決め突起が設けられて、前記ボルト孔の一方の側に設けられた位置決め孔に支持されるようにし、
c)前記固定ボスの外周側に支持されながら、前記ボルト孔の摩擦を防ぐように金属製のガイドリングがさらに備えられ、
前記胴体が水平に移動可能であり、かつ、停止状態でドアを開けたときに積載物の落下なしに収納及び排出が可能なように配設される、重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシング。
【請求項2】
前記空間受け台は、前記胴体の成形のために組み合わせられるX軸金型と前記X軸金型の交差方向に進入するY軸金型との組み合わせにより前記胴体の成形に際して前記中空部を有する前記空間受け台が一体に成形され、
前記胴体の成形に際して前記X軸金型及びZ軸金型の組み合わせにより前記キャスター支持部が一体に成形されることを特徴とする、請求項1に記載の重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシング。
【請求項3】
前記胴体の前記天面または前記底面に支持受け台が一体にさらに形成され、
前記支持受け台には、前記胴体から一体に延びながら、前記収納空間に突出する第2の支持面が形成され、
前記第2の支持面にはボーリングボールに対応する第2のラウンドが形成されることを特徴とする、請求項1に記載の重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシング。
【請求項4】
前記胴体の前記両側面のうちのどちらか一方の面または前記天面及び前記底面のうちのどちらか一方の面上に前記胴体の成形の際にハンドル支持部が一体に成形され、
前記ハンドル支持部は、前記胴体の成形のために組み合わせられ、かつ、ブラケット成形孔を有するY軸金型と前記Y軸金型の交差方向に進入し、かつ、前記ブラケット成形孔に対応する突出部を有するX軸金型との組み合わせ、または
前記ブラケット成形孔を有する前記Y軸金型と、前記Y軸金型の交差方向に進入し、かつ、前記ブラケット成形孔に対応する前記突出部を有する前記X軸金型及び前記胴体を貫通するようにZ軸突起を有するZ軸金型の組み合わせにより、前記胴体の成形に際して一体に成形されることを特徴とする、請求項1に記載の重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシング。
【請求項5】
前記胴体の前記両側面のうちのどちらか一方の面上には、ボーリングボールの一方の側を支持するように第3のラウンド部を有する第3の支持面が内側に突出するように形成され、
前記第3の支持面は、前記胴体の成形の際にX軸金型により一体に形成される構成、あるいは、
別途に作製された後にビスにより前記胴体に組み付けられる構成のうちから選択されることを特徴とする、請求項1に記載の重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシング。
【請求項6】
前記空間受け台または支持受け台及び第3の支持面のうちから選択される少なくとも1つには遊動防止手段が一体に形成され、
前記遊動防止手段は、支持面の一方の側に切開部を形成して弾持され、かつ、上部の一方の側に突起を有するテンション部の構成、
ボール受けの一方の側にボーリングボールの離脱を防ぐように互いに結合及び分離可能な支持ベルトの構成のうちから選択される少なくとも1つからなることを特徴とする、請求項1、請求項3及び請求項5のいずれか一項に記載の重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシング。
【請求項7】
前記胴体は、ハンドル支持部が前記胴体の成形の際に一体に成形され、
前記ハンドル支持部に取り付けられるハンドルは、多段の収納構造となっており、前記胴体の前記天面及び前記底面に設けられた収納孔に固定キャップを介して密着結合され、
前記収納孔は、下部に向かって直径が縮径するように形成されてその内側に嵌入される前記固定キャップの下側を圧縮するように配設され、
前記固定キャップの一方の側にビス結合片が一体に設けられて前記収納孔の一方の側にビスにより結合されるときに前記ハンドルを前記胴体に固定するように配設されることを特徴とする、請求項1に記載の重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシング。
【請求項8】
前記胴体は、開放部に開閉可能な前記ドアがさらに連結され、
前記ドアは、外側または内側にポケットを有し、織物地またはプラスチック材から作製され、ファスナー、ヒンジまたはスナップボタンを介して開閉可能なように連結されることを特徴とする、請求項1に記載の重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシング。
【請求項9】
前記胴体は、上側にハンドルに挿入されながら前記胴体の上側に支持される補助カバンをさらに備え、
前記補助カバンは、織物地またはプラスチック材から作製され、前記ハンドルが垂直方向に挿通されるように取付孔を有するホルダーが一体に成形されるか、あるいは、縫い付けられて連結されることを特徴とする、請求項1に記載の重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシング。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のボーリングボールを収納した状態で水平移動するケーシングの成形に際して外形を形成する胴体と重量物を支持するように形成される複数の空間受け台とが胴体の成形の際に一体に成形されて重量物を容易に支持するようにする、重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシングに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、トロリーバッグ(キャリーケース、キャリーバッグ、キャスターバッグとも呼ばれる)とは、骨格構造の定型化されるフレームに外皮を覆い被せて旅行に主として用いられるカバンのことを言うが、近年、中長期の旅行が増えることに伴い、その需要が急増しており、模様や形状及び材質において次第に現代化及び多様化が進んでいる傾向を示している。
【0003】
そして、前記カバンは、アルミニウムなどの金属製またはポリエチレン(Poly-Ethylene:PE)などの合成樹脂製のフレームの外面に布地や皮革または合成皮革、合成樹脂などの外皮を覆い被せたり、継合しりすることにより、概ね六面体のボックス状を呈するように作製され、その一つの面にはファスナーにより開き閉じ可能な入口が設けられる。
【0004】
このような構成を有するカバンは、旅行用や運動用品などを持ち運ぶケースに適用され、ゴルフやボーリングなどのスポーツ用品などを収容して移動するキャリーバッグとして用いられる。
【0005】
このような技術と関連して、従来の韓国登録特許第755393号公報に旅行用のカバンの技術が開示されており、その構成は、
図1に示すように、旅行用のカバンの前面には第3のファスナー190により開き閉じ可能な入口が設けられて物品収納空間を外部に露出させることができ、4つの側面116、118、120、122のうち最も高い位置を占める天面にはハンドル192が設けられる。
【0006】
そして、前記旅行用のカバンの背面114には側面116、118、120、122のうちの一つである天面の第1の側面116から実質的に垂直な上方に引き出し及び引き込み可能なカート状ハンドル194が設けられ、前記4つの側面116、118、120、122のうち、底面に面する最も低い位置の第3の側面120には少なくとも2つ以上のキャスター200が取り付けられる場合がある。
【0007】
また、前記キャスター200は、回転軸204に対するホイール(wheel)202の回転はもとより、回転軸204もまた地面と並ぶような状態で回転可能なキャスター型(caster type)車輪が用いられ、左右の第2及び第4の側面118、122の3つの周縁部がそれぞれ前面112または背面114のうちのどちらか一方、そして、隣り合う第1及び第3の側面116、120の周縁部に沿って第1及び第2のファスナー172、182によりつがなるような構成を有する。
【0008】
しかしながら、上記のようなカバンは、キャスターが配設される第3の側面120と第1及び第3の側面116、120の周縁部に沿って第1及び第2のファスナー172、182により連結されるような構成を有するものであり、重量物を支持し難いため、衣類または重量物の運動用品などを同時に持ち運ぶことができないという欠点がある。
【0009】
また、重量物の運動用品などを支持して持ち運ぶとき、運動用品が内側において遊動されて落下などによる破損が生じ、積層(積載)されるときに下部に積載される物品にシワなどが生じるなどの欠点がある。
【0010】
これらに加えて、各側面を作製した後、ファスナーなどにより連結する構成のものであって、作製が煩雑であるという欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
上記のような問題を改善するための本発明の目的は、製作し易く、かつ、組み立て工数を最小限に留めてコストを節減できるようにし、水平状態及び斜め状態で移動可能であることから、持ち運びに伴う負荷を極力抑え、立てられた状態で物品の収納及び排出が可能であることから、使い勝手がよく、積載物の押圧を取り除いて損傷なしに保管できるようにし、収納された物品を把握し易いように片付け可能なようにし、ハンドルを胴体の内側に移動させて構造を補強しながら積載に際して空間を容易に活用できるようにする重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシングを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、上記の目的を達成するために、内側に設けられた1つ以上の空間受け台を介して垂直方向に分割される収納空間を備え、かつ、水平方向にまたは斜めに移動可能なように下部に複数のキャスターが設けられたケーシングにおいて、
前記ケーシングは、プラスチック材から作製され、天面及び底面につながる両側面及び開放される前面及び背面を有する一定の厚さの直方体状の胴体からなり、かつ、内側面の高さ方向に1つ以上の空間受け台とキャスターが取り付けられるキャスター支持部が胴体の成形の際に一体に成形され、
前記空間受け台は、
a)前記収納空間に胴体の両側面の内側に延びる第1の支持面が形成され、かつ、内側には胴体の両側面の外側とつながる中空部が一体に形成され、
b) 前記中空部は、両側面の外側において幅方向の周縁部に接しないように形成され、
c)前記第1の支持面の少なくとも一方の面には遊動防止手段を有する第1のラウンド部が形成され、
前記キャスター支持部は、
a)前記胴体の内側または外側につながるように胴体の成形の際に一体に形成され、
b)一定の深さと一定の厚さの断面を有するようにボルト孔が穿設される固定断面が設けられ、
前記胴体が水平に移動可能であり、かつ、停止状態でドアを開けたときに積載物の落下なしに収納及び排出が可能なように配設される重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシングを提供する。
【0014】
そして、前記空間受け台は、胴体の成形のためにX軸金型と前記X軸金型の交差方向に進入するY軸金型との組み合わせにより胴体の成形に際して中空部を有する空間受け台が一体に成形され、
胴体の成形に際してX軸金型及びZ軸金型またはY軸金型の組み合わせによりキャスター支持部が一体に成形される重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシングを提供する。
【0015】
また、本発明は、胴体の天面または底面に支持受け台が一体に形成され、
前記支持受け台は、胴体から一体に延びながら、収納空間に向かって突出する第2の支持面が形成され、前記第2の支持面にはボーリングボールに対応する第2のラウンドが形成される、重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシングを提供する。
【0016】
これらに加えて、本発明は、胴体の両側面のうちのどちらか一方の面上には胴体の成形の際にハンドル支持部が一体に成形され、
前記ハンドル支持部は、胴体の成形のために組み合わせられ、かつ、ブラケット成形孔を有するY軸金型と前記Y軸金型の交差方向に進入し、かつ、ブラケット成形孔に対応する突出部を有するX軸金型との組み合わせ、または
前記ブラケット成形孔を有するY軸金型と、前記Y軸金型の交差方向に進入し、かつ、ブラケット成形孔に対応する突出部を有するX軸金型及び胴体を貫通するようにZ軸突起を有するZ軸金型の組み合わせにより、胴体の成形に際してハンドル支持部が一体に成形される、重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシングを提供する。
【0017】
さらに、本発明のキャスター支持部には、ブレーキを有するキャスターが固定され、
前記キャスターは、結合部を介してフレームに支持される固定ボスと前記固定ボスが自由回転するように配設される駆動ホイールとして構成され、
前記固定ボスの一方の側に位置決め突起が設けられてボルト孔の一方の側に設けられた位置決め孔に支持されるようにし、前記固定ボスの外周側に支持されながら、固定ボスによるボルト孔の摩擦を防ぐように嵌入される金属製のガイドリングがさらに備えられた、重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシングを提供する。
【0018】
そして、本発明の胴体の両側面にはボーリングボールの一方の側を支持するように第3のラウンド部を有する第3の支持面が収納空間の内側に突出するように形成され、
前記第3の支持面は、胴体の成形に際してX軸金型及びY軸金型の組み合わせにより一体に形成される構成、あるいは、
別途に作製された後にビスにより胴体の両側面のうちの少なくとも一方の面に組み付けられる構成のうちから選択される、重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシングを提供する。
【0019】
これらに加えて、本発明の空間受け台または支持受け台、第3の支持面には遊動防止手段が一体に形成され、
前記遊動防止手段は、支持面の一方の側に切開部を形成して弾持され、かつ、上部の一方の側に突起を有するテンション部の構成、
ボール受けの前方にボーリングボールの離脱を防ぐように互いに結合及び分離可能な支持ベルトの構成のうちから選択される少なくとも1つからなる、重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシングを提供する。
【0020】
さらにまた、本発明のハンドル支持部に取り付けられるハンドルは、多段の収納構造となっており、胴体の上側及び下側を介して連結されるときに少なくとも2ヵ所以上に設けられる収納孔に支持されるか、あるいは、固定キャップを介して密着結合され、
前記胴体の上下部に形成される収納孔は、一方の側に向かって直径が縮径するように形成されてその内側に嵌入される固定キャップを圧縮するように配設され、
前記固定キャップの一方の側にビス結合片が一体に設けられて収納孔の一方の側にビスにより結合されるときに下側に設けられた複数の密着片を介して圧着される、重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシングを提供する。
【0021】
そして、本発明の胴体は、開放部に開閉可能なドアが設けられ、
前記ドアは、外側または内側にポケットを有する織物地またはプラスチック材から作製されてファスナーやヒンジまたはスナップボタンなどを介して開閉可能なように連結される、重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシングを提供する。
【0022】
続いて、本発明は、胴体の上側にはハンドルに挿入されながら胴体の上側に支持される補助カバンさらに備え、
前記補助カバンは、織物地またはプラスチック材から作製されて、ハンドルが垂直方向に挿通されるように取付孔を有するホルダーが一体に成形されるか、あるいは、補助カバンに一体に縫い付けられて連結され、
前記補助カバンは、上部または両側から開閉可能な補助ドアが設けられ、かつ、内側に1つ以上のボーリングボールを支持するストッパーが設けられ、
前記補助カバンは、下部に固定爪が突出してフレームの上部に設けられた結合ボスに支持されるように配設される、重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシングを提供する。
【0023】
これらに加えて、本発明のキャスターを支持する結合部は、固定ボスにねじ山が形成されてナットにより支持孔に組み付けられる構成が用いられる、重量物支持用受け台が一体に成形される多用途ケーシングを提供する。
【発明の効果】
【0024】
以上述べたように、本発明によれば、製作し易く、かつ、組み立て工数を最小限に留めてコストを節減できるようにし、水平状態及び斜め状態で移動可能であることから、持ち運びに伴う負荷を極力抑え、立てられた状態で物品の収納及び排出が可能であることから、使い勝手がよく、積載物の押圧を取り除いて損傷なしに保管できるようにし、収納された物品を把握し易いように片付け可能なようにし、ハンドルを胴体の内側に移動させて構造を補強しながら積載に際して空間を容易に活用できるようにするという効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】従来のボーリングカバンを示す斜視図である。
【
図2】本発明に係るケーシングを示す斜視図である。
【
図3】本発明に係るケーシングを示すドア開放状態図である。
【
図4】本発明に係るケーシングを用いたボーリングカバンの組み立て状態図である。
【
図5】本発明に係るケーシングを用いたボーリングカバンの側面図である。
【
図6】本発明に係るケーシングの製作のための金型の取り外し状態図である。
【
図7】本発明に係るケーシングの2つのボーリングボールの上部への補助カバンを介した1つのボーリングボールの積載状態図である。
【
図8】本発明に係るケーシングのボーリングボールとその上部へのボーリング靴の積載状態図である。
【
図9】本発明に係るケーシングの下部にボーリングボールを2つ積載した後、織物地のカバーが縫い付けられた補助カバンに1つのボーリングボールをさらに積載した状態図である。
【
図10】本発明に係るケーシングの下部にボーリングボールが4つ積載され、かつ、その上部に積載され、かつ、織物地のカバーが縫い付けられた補助カバンに2つのボーリングボールをさらに積載した状態図である。
【
図11】本発明に係る2つのボーリングボールの上部にプラスチックの一体型フレームとして製作される補助カバンに2つのボーリングボールがさらに積載されたケーシングを示す斜視図である。
【
図12】本発明により4つのボーリングボールを積載したケーシングを示す斜視図である。
【
図13】本発明に係る下部に4つのボーリングボールがその上部にプラスチックの一体型フレームとして製作される補助カバンに2つのボーリングボールがさらに積載されたケーシングを示す斜視図である。
【
図14】本発明に係るケーシングに側面から2つのボーリングボールとボーリング靴を積載した状態図である。
【
図15】本発明の他の実施形態によりケーシングを旅行用のカバンとして用いるときの衣類の積載状態図である。
【
図16】本発明に係る下部が広がる長方形の形状及び長方形の形状のケーシングにキャスターの取り付けた状態図である。
【
図17】本発明に係る4つのボーリングボールが積載されるケーシングの製作のための金型の取り外し状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施形態について詳しく説明すると、下記の通りである。
【0027】
図2から
図17に示すように、本発明のケーシング100は、内側に設けられた1つ以上の空間受け台を介して垂直方向に少なくとも一部分が分割される収納空間120を備え、かつ、水平方向にまたは斜めに移動可能なように下部に複数のキャスター170が一体に設けられる。
【0028】
そして、前記ケーシング100は、プラスチック材から作製され、天面111及び底面113につながる両側面112、114及び開放される前面及び背面(図示せず)を有する一定の厚さの六面体状の胴体110からなり、かつ、内側面高さ方向に1つ以上の空間受け台200とキャスター170が取り付けられるキャスター支持部300を胴体の成形の際に一体に成形する。
【0029】
このとき、前記空間受け台200は、前記収納空間120に胴体の両側面の内側に延びる第1の支持面210が形成され、かつ、内側には両側面の外側とつながる中空部220が一体に形成される。
【0030】
また、前記胴体110の天面及び底面には、強度の補強のための格子状のリブ119が一体に形成される。
【0031】
そして、前記中空部220は、両側面の外側において幅方向の周縁部に接しないように胴体の両側面の空間の上に形成される。
【0032】
このとき、前記空間受け台200は、
図4に示すように、一方の面に空間受け台の一方の側を延ばしてドア500に密着されるようにするブラケット部材145がさらに連結される。
【0033】
これらに加えて、前記第1の支持面210は、少なくとも一方の面には第1のラウンド部211が形成される。
【0034】
さらに、前記キャスター支持部300は、前記胴体110の下部の隅角部の内側または外側に接触されるように胴体の成形の際に一体に成形される。
【0035】
このとき、前記キャスター支持部300は、一定の深さと一定の厚さの断面を有するボルト孔311を穿設する固定断面310が、胴体110の成形の際に一体に形成される。
【0036】
続いて、前記胴体110からなるケーシング100は、キャスターの連結に際して立てられた状態で水平に移動可能であり、かつ、停止状態でドアを開けたときに積載物の落下なしに収納及び排出が可能なように配設される。
【0037】
そして、前記空間受け台200は、
図6に示すように、胴体110の成形のために組み合わせられるX軸金型410と前記X軸金型の交差方向に進入するY軸金型430との組み合わせにより、胴体の成形に際して中空部を有する空間受け台が一体に成形される。
【0038】
これらに加えて、前記胴体の成形に際して、X軸金型410及びZ軸金型(図示せず)またはY軸金型の組み合わせによりキャスター支持部300が一体に成形される。
【0039】
また、前記胴体110の天面または底面には支持受け台600が一体に成形される。
【0040】
このとき、前記支持受け台600は、胴体110から一体に延びながら、収納空間120に突出する第2の支持面610が形成され、前記第2の支持面610にボーリングボールBに対応する第2のラウンド611が一体に成形される。
【0041】
そして、前記支持受け台600と空間受け台200とは、同様に、ボーリングボールを支持する役割を果たすように配設される。
【0042】
これらに加えて、前記胴体110の両側面または天面及び底面のうちのいずれか一つの面上に胴体の成形に際してハンドル支持部800が一体に成形される。
【0043】
前記ハンドル支持部800は、
図6に示すように、胴体110の成形のために組み合わせられ、かつ、ブラケット成形孔431を有するY軸金型430と前記Y軸金型の交差方向に進入し、かつ、ブラケット成形孔に対応する突出部411を有するX軸金型410との組み合わせ、または、前記ブラケット成形孔431を有するY軸金型430と、前記Y軸金型の交差方向に進入し、かつ、ブラケット成形孔に対応する突出部411を有するX軸金型410及び胴体を貫通するようにZ軸突起(図示せず)を有するZ軸金型(図示せず)の組み合わせにより、胴体の成形に際して一体に成形される。
【0044】
また、前記キャスター支持部300は、ブレーキ175を有するキャスター170が固定される。
【0045】
このとき、前記キャスター170は、
図2に示すように、結合部160を介してフレームに支持される固定ボス173と前記固定ボスが自由回転するように配設される駆動ホイール175として構成される。
【0046】
これらに加えて、前記固定ボスの一方の側に位置決め突起174が設けられてボルト孔311の一方の側に設けられた位置決め孔178に支持されるようにし、前記固定ボスの外周側に支持されながらボルト孔の摩擦を防ぐように嵌入される金属製のガイドリング176がさらに設けられる。
【0047】
そして、
図11及び
図12に示すように、前記胴体110の両側面にはボーリングボールBの一方の側を支持するように第3のラウンド部191を有する第3の支持面190が内側に突出するように形成される。
【0048】
このとき、前記第3の支持面190は、胴体の成形に際してX軸金型410及びY軸金型により一体に形成される構成、あるいは、
図11及び
図12に示すように、別途に製作された後、ビスにより胴体の両側面に組み付けられる構成のうちから選択される。
【0049】
これらに加えて、前記空間受け台または支持受け台、第3の支持面には1つ以上のボーリングボールを支持するように1組からなる1つ以上の遊動防止手段900が一体に形成される。
【0050】
このとき、前記遊動防止手段900は、
図4に示すように、対応する1組からなって両側の突起によりボーリングボールの遊動を防ぐように一方の側に切開部911を形成して弾持され、かつ、上部の一方の側に突起913を有するテンション部910の構成、あるいは、ボーリングボールが取り付けられるボール受けの一方の側にボーリングボールの離脱を防ぐように配設され、かつ、互いに結合及び分離可能な支持ベルト930の構成のうちから選択される少なくとも1つからなる。
【0051】
以上述べたように、本発明は、前記第1、第2及び第3の支持面に設けられたラウンド部及び遊動防止手段を形成する突起などの構成要素を介して積載されるボーリングボールの横及び縦の方向への遊動を防ぐように配設される。
【0052】
さらに、
図4に示すように、本発明は、胴体の一方の側にハンドル支持部800がさらに備えられる。
【0053】
そして、前記ハンドル支持部800に取り付けられるハンドル850は、
図7に示すように、多段の収納構造となっており、胴体110の天面及び底面に貫通するように設けられた収納孔810に固定キャップ840を介して密着結合される。
【0054】
このとき、前記収納孔810は、一方の側に向かって直径が縮径するように形成されてその内側に嵌入される固定キャップの一方の側を圧縮するように配設され、前記固定キャップの一方の側にビス結合片830が一体に設けられて収納孔の一方の側に固定キャップをビスにより結合するように配設される。
【0055】
そして、本発明の胴体110は、
図3に示すように、胴体の前方及び後方に形成される開放部140に開閉可能なドア500を備える。
【0056】
このとき、前記ドア500は、
図15に示すように、外側または内側にポケット510を有する織物地またはプラスチック材から作製されて、ファスナーやヒンジまたはスナップボタンなどを介して開閉可能なように連結される。
【0057】
続いて、
図9に示すように、本発明は、胴体の上側にハンドルに挿入されながら、胴体の上側に載せられた状態で支持される補助カバン700がさらに備えられる。
【0058】
このとき、前記補助カバン700は、織物地またはプラスチック材から作製され、ハンドルが垂直方向に挿通されるように取付孔711を有するプラスチック材のホルダー710が補助カバンに一体に成形されるか、あるいは、ホルダーが織物地製の補助カバンに縫い付けられて連結される。
【0059】
そして、前記補助カバン700には、上部または両側から開閉可能な補助ドア(図示せず)が設けられ、かつ、その内側に1つ以上のボーリングボールBを支持するストッパー770が設けられる。
【0060】
このとき、前記補助カバン700は、
図10に示すように、下部に固定爪731が突出し、フレームの上部に設けられた結合ボス735に支持されるように配設される。
【0061】
これらに加えて、本発明のキャスターを支持する結合部160は、
図2に示すように、固定ボスにねじ山が形成されてナットにより支持孔に組み付けられる構成が用いられたが、固定ボスの上端に弾性フックが設けられて支持孔に組み付けられる構成、固定ボスにピン孔を穿設して固定ピンにより支持孔に組み付けられる構成、固定ボスにリング孔を形成してここに支持される固定リングにより支持孔に組み付けられる構成のうちから選択されるいずれか一つが用いられてもよい。
【0062】
上記のような構成を有する本発明の動作について説明する。
【0063】
図2から
図17に示すように、本発明のケーシング100は、X、Y、Z軸の方向に移動する一式の金型の操作により胴体110と重量物を支持するように空間の上に配置される1つ以上の空間受け台200及びキャスター170が組み立てながら一方の側にキャスター支持部330が設けられた支持受け台600、並びにハンドル850が組み立てられるハンドル支持部800が一体に成形される。
【0064】
このとき、前記ハンドル支持部800は、胴体110の内側面に接するように、あるいは、胴体の外側面に接するように形成されてハンドル支持部800にハンドル850を組み付けるときに胴体110に伝達される荷重を容易に支持しながらケーシングを持ち運び可能なようにする。
【0065】
これらに加えて、前記ケーシング100は、
図2及び
図15に示すように、胴体の成形に際してまたはケーシングの完成に際して外側に突出するか、あるいは、胴体の内側に位置する別途のノブ(図示せず)が配設されて使用者がこれを用いて持ち運ぶことが可能になる。
【0066】
そして、前記空間受け台200は、側面において四角形をなす胴体110の内側を互いにつなぎながら、内側に中空部220が一体に形成される構成のものであって、その上部にボーリングボールBなどの重量物が載せられても変形なしに容易に支持するようにすることはもとより、一回の射出工程により製作することが可能になる。
【0067】
また、本発明のキャスター170が組み立てられるように胴体の一方の側に形成されるキャスター支持部330は、
図2に示すように、胴体110の下部の外側に突出する状態で一体に成形されるか、あるいは、
図3に示すように、胴体の下部に位置する支持受け台600の内側面の隅角に設けられて、胴体110に伝達される荷重を地面から容易に支持するようにする。
【0068】
このとき、前記ケーシング100は、胴体110につながるハンドル850及び胴体110の底面に設けられたキャスター170を介して胴体110の内側の収納空間120に衣類C、靴S、ボーリングボールBなどを同時に収納した後、水平方向または斜めに移動することが可能になる。
【0069】
これらに加えて、本発明は、
図15に示すように、各収納空間220が空間受け台200を介して仕切られて各空間受け台200に衣類Cが積層(積載)された状態でドア500を開けると、積載される衣類を確認し易いので、排出し易く、かつ、押下によるシワなどが防がれる。
【0070】
そして、前記ケーシング100は、
図6に示すように、X軸金型410とY軸金型430及びZ軸金型の組み合わせによりプラスチック材から天面111及び底面113及びここにつながる両側面112、114、並びに開放される前面及び背面(図示せず)を有する一定の厚さの直方体状の胴体110を形成しながら、その内側の収納空間120の高さ方向に1つ以上の空間受け台200、キャスター170が取り付けられるキャスター支持部300が一体に成形されて一回の動作により製作し易くなる。
【0071】
このとき、前記空間受け台200は、胴体の両側面の内側に延びる第1の支持面210が形成されながら、内側には両側面の外側とつながる中空部220が一体に形成されて収納空間120において一定の強度を有するように連結される。
【0072】
また、
図2に示すように、前記胴体110の成形に際して、胴体110の両側面においては空間受け台200をなす中空部220及び第3の支持面190の一方の側が露出されることになる。
【0073】
これらに加えて、
図2に示すように、前記中空部220には横または縦の方向に第1の支持面210を互いにつなぎながら、通常のリブ状の支持片(図示せず)が成形に際して一体に設けられて天面に伝達される荷重を下面に分散し易くし、前記中空部220は、両側面の外側において幅方向の周縁部に接しないように形成されてその連結がより一層強固になる。
【0074】
そして、
図4に示すように、前記空間受け台の前方にはケーシング100の完成の際に胴体の一方の側の周縁部と面一となるブラケット部材145を介してドアの連結のための結合作業を行い易くなる。
【0075】
また、前記胴体110の天面及び底面には格子状のリブ119が一体に形成されて胴体110の強度を補強するようにする。
【0076】
これらに加えて、前記空間受け台200に形成される第1の支持面210は、少なくとも一方の面には第1のラウンド部211が形成されてその上側に位置するボーリングボールや下側に位置するボーリングボールの一方の側に接触されて動いてしまうことを防ぐ。
【0077】
さらに、前記キャスター支持部300は、
図2に示すように、前記胴体110の内側または外側に接する位置に一定の深さと一定の厚さの断面を備え、かつ、ボルト孔311を穿設する固定断面310が一体に形成されてケーシング100に伝達される荷重をキャスターにより支持するときにキャスターの固定ボス173が常に垂直方向を向くようにする。
【0078】
続いて、上記のような胴体110からなるケーシング100は、キャスターの連結に際して立てられた状態で水平移動可能であり、かつ、停止状態でドアを開けたときにラウンド部及び遊動防止手段によりボーリングボールが定位置に動きなしに支持されて積載物の落下なしに収納及び排出が可能になる。
【0079】
また、前記キャスター支持部300は、ブレーキ175を有するキャスター170が固定されてケーシングを一定の位置に停止した後、重量物であるボーリングボールBなどの排出が可能になることから、安全に事故を防ぐようにする。
【0080】
このとき、前記キャスター170の取り付けは、
図2に示すように、前記固定ボスの一方の側に位置決め突起174が設けられ、ボルト孔311の一方の側に設けられた位置決め孔178に支持されるようにして自由回転する駆動ホイール175の回転に際して回転が防がれ、前記固定ボスの外周側は金属製のガイドリング176を介してボルト孔311に支持されて結合部160による結合に際してボルト孔との摩擦による結合部160の破損を防いで耐久性を高めるようにする。
【0081】
これらに加えて、前記キャスターを支持する結合部160は、本発明のように、固定ボスにねじ山が形成されてナットにより支持孔に組み付けられる構成が用いられたが、固定ボスの上端に弾性フックが設けられて支持孔に組み付けられる構成、固定ボスにピン孔を穿設して固定ピンにより支持孔に組み付けられる構成、固定ボスにリング孔を形成してここに支持される固定リングにより支持孔に組み付けられる構成など種々に適用可能である。
【0082】
そして、前記空間受け台200は、
図6に示すように、胴体110の成形のために組み合わせられるX軸金型410と前記X軸金型の交差方向に進入するY軸金型430との組み合わせにより胴体の成形に際して中空部を有する空間受け台が一体に成形され、前記胴体の成形に際してX軸金型410及びY軸金型430はもとより、Z軸金型が同時に動作してプラスチック材から天面111及び底面113につながる両側面112、114及び開放される前面及び背面を有する一定の厚さの直方体状の胴体110を一体に成形する。
【0083】
このとき、前記胴体110の成形に際して、支持受け台600、ハンドル支持部800及びキャスター支持部300も同時に一体に成形される。
【0084】
また、前記支持受け台600は、胴体110から一体に延びながら、収納空間120に突出する第2の支持面610に第2のラウンド611が一体に成形されて重量物であるボーリングボールBが載せられるときに動きが防がれることになる。
【0085】
これらに加えて、
図6に示すように、前記胴体110の成形に際して一体に成形されるハンドル支持部800は、胴体110の成形のために組み合わせられ、かつ、ブラケット成形孔431を有するY軸金型430と前記Y軸金型の交差方向に進入し、かつ、ブラケット成形孔に対応する突出部411を有するX軸金型410との組み合わせ、または、前記ブラケット成形孔431を有するY軸金型430と、前記Y軸金型の交差方向に進入し、かつ、ブラケット成形孔に対応する突出部411を有するX軸金型410及び胴体を貫通するようにZ軸突起(図示せず)を有するZ軸金型の組み合わせによりハンドル支持部が胴体の成形の際に一体に成形されて、ハンドルが離脱することなく胴体の一方の側に嵌め込まれて固定されることになる。
【0086】
そして、
図11及び
図12に示すように、前記胴体110の両側面にはボーリングボールの一方の側を支持するように第3のラウンド部191を有する第3の支持面190が内側に突出するように形成されて、重量物であるボーリングボールの側面を支持するようにする。
【0087】
このとき、前記第3の支持面190は、胴体の成形に際してX軸金型410及びY軸金型により一体に形成される構成、あるいは、別途に製作された後、ビスにより胴体に組み付けられる構成のうちのから選択されて胴体に連結されるときにボーリングボールを支持して動きが防がれる。
【0088】
これらに加えて、前記空間受け台または支持受け台、第3の支持面のうちから選択されるいずれか一ヵ所以上には遊動防止手段900が一体に形成され、接触されるボーリングボールの動きを防ぐようにする。
【0089】
すなわち、本発明は、上記のような支持面に設けられたラウンド部及び遊動防止手段の構成要素を通して横及び縦の方向への遊動を防ぐように配設される。
【0090】
このとき、前記遊動防止手段900は、
図4に示すように、支持面の一方の側に切開部911を形成して弾持され、かつ、上部の一方の側に突起913を有するテンション部910の構成のものであって、取り付けに際してボーリングボールが突起を越えて容易に取り付けられ、対応する両側の突起によりボーリングボールを動きなしに支持するようにする。
【0091】
そして、前記遊動防止手段の一実施形態として、ボール受けの前方に離脱を防ぐように互いに結合及び分離可能な支持ベルト930が配設され、前記支持ベルトは、テンション部910の構成要素と組み合わせて使用すれば、その効果が上がる。
【0092】
また、
図4に示すように、本発明のハンドル支持部800に取り付けられるハンドル850は、多段の収納構造となっていて、使用に際して長さが調整可能になり、胴体110の天面及び底面または垂直方向の一定の位置に設けられた収納孔810に嵌入されて支持されるときに、前記ハンドルが嵌入される胴体110の天面及び底面に設けられた収納孔に対応する天面及び底面の固定キャップ840を介して密着結合される。
【0093】
このとき、前記収納孔810は、
図7に示すように、一方の側に向かって直径が縮径するように形成され、その内側に嵌入される固定キャップを圧縮するように配設され、前記固定キャップの下端には押し付けに際して下部がハンドルに圧着される複数の密着片が設けられ、かつ、固定キャップの一方の側に設けられたビス結合片830を介して収納孔の一方の側に結合されるときにハンドルを収納孔に密着結合するようにする。
【0094】
これらに加えて、前記固定キャップは、上側は貫通される形状であり、下側はキャップ状に形成されてハンドルが下を向くことが防がれる状態で胴体に強固に固定されるようにする。
【0095】
そして、本発明の胴体110は、
図15に示すように、開放部140に開閉可能なドア500を備えて胴体の収納空間120に保管される靴S、衣類C、ボーリングボールBなどの落下を防いで保管し易くする。
【0096】
このとき、前記ドア500は、外側または内側にポケット510が設けられて他の用品などを保管し易く、織物地またはプラスチック材から作製され、かつ、ファスナーやヒンジまたはスナップボタンなどを介して連結されて、必要におじて、開閉し易くする。
【0097】
続いて、
図10に示すように、本発明は、胴体の上側にはハンドルに挿入されて支持されながら、胴体の上側に支持される補助カバン700をさらに備えて1つのケーシングでは保管できない別途の物品などを保管して持ち運ぶことが可能になる。
【0098】
このとき、前記補助カバン700は、織物地またはプラスチック材から作製されて、ここにハンドルが垂直方向に挿通されるように取付孔711を有するホルダー710が一体に成形される構成のものであるか、あるいは、別途に製作された後、縫い付けられて連結される構成のものであって、ハンドルをホルダー710に挿入するときに補助カバンを離脱なしに支持することになる。
【0099】
そして、前記補助カバン700は、上部または両側から開閉可能な補助ドアが設けられ、かつ、内側に1つ以上のボーリングボールBを支持するストッパー770が設けられて複数のボーリングボールを互いに接触なしに容易に支持することになる。
【0100】
このとき、前記補助カバン700は、下部に固定爪731が突出して胴体の結合ボス735に支持されることにより、動きなしに強固に固定することになるのである。
【符号の説明】
【0101】
100・・・ケーシング
110・・・胴体
120・・・収納空間
170・・・キャスター
200・・・空間受け台
300・・・キャスター支持部
600・・・支持受け台
800・・・ハンドル支持部
900・・・遊動防止手段