(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039011
(43)【公開日】2024-03-21
(54)【発明の名称】集積回路装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/8234 20060101AFI20240313BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20240313BHJP
H01L 21/8238 20060101ALI20240313BHJP
H01L 21/316 20060101ALN20240313BHJP
【FI】
H01L27/088 C
H01L29/78 301G
H01L29/78 301Y
H01L29/78 301Z
H01L27/092 D
H01L27/088 B
H01L27/092 C
H01L21/316 S
H01L21/316 X
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023145368
(22)【出願日】2023-09-07
(31)【優先権主張番号】10-2022-0114466
(32)【優先日】2022-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】黄 聖 雲
(72)【発明者】
【氏名】張 東 烈
(72)【発明者】
【氏名】朴 炳 哲
(72)【発明者】
【氏名】朴 慧 秀
(72)【発明者】
【氏名】魏 聖 禮
(72)【発明者】
【氏名】李 允 州
(72)【発明者】
【氏名】崔 光 一
(72)【発明者】
【氏名】崔 在 商
(72)【発明者】
【氏名】崔 廈 ヨン
(72)【発明者】
【氏名】許 淳 チョル
【テーマコード(参考)】
5F048
5F058
5F140
【Fターム(参考)】
5F048AA01
5F048AC01
5F048AC03
5F048BA01
5F048BA14
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5F140AB01
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5F140BD11
5F140BD13
5F140BD18
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5F140BF08
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5F140BF42
5F140BG04
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5F140BK13
5F140CB04
5F140CC02
5F140CC03
5F140CC09
5F140CE07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】複数のトランジスタに互いに異なる閾値電圧を提供する。
【解決手段】TR1~3を含む集積回路装置の製造方法は、基板110の第1~第3活性領域AC1~3上にダミーゲート絶縁層及びダミーゲートを形成し、基板上にダミーゲートの側壁をカバーするゲート間絶縁層を形成し、第1マスクを使用し第1、第2ダミーゲートをカバーした状態で第3ダミーゲートを除去し第3ゲート空間GS3を形成し、第3ゲート空間の底部に露出されたダミーゲート絶縁層の第3部分126_3上にエキストラゲート絶縁層128_3を形成し、第2マスクを使用して第1、第2ダミーゲートを除去し、第1、第2ゲート空間GS1、2を形成し、第3マスクを使用し第2、第3ゲート空間をカバーした状態で第1ゲート空間の底部に露出されたダミーゲート絶縁層の第1部分を除去し、第1~第3ゲート空間内にゲート絶縁層及びゲート電極130を順次形成する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の第1活性領域、第2活性領域、及び第3活性領域上に、ダミーゲート絶縁層を形成する段階と、
前記基板の前記第1~第3活性領域上に、それぞれ第1ダミーゲート、第2ダミーゲート、及び第3ダミーゲートを形成する段階と、
前記基板上に、前記第1~第3ダミーゲートの側壁をカバーするゲート間絶縁層を形成する段階と、
第1マスクを使用して前記第1及び第2ダミーゲートをカバーした状態で、前記第3ダミーゲートを除去し、第3ゲート空間を形成する段階と、
前記第3ゲート空間の底部に露出された前記ダミーゲート絶縁層の第3部分上に、エキストラ(extra)ゲート絶縁層を形成する段階と、
第2マスクを使用して前記第3ダミーゲートをカバーした状態で、前記第1ダミーゲートと前記第2ダミーゲートを除去し、第1ゲート空間及び第2ゲート空間を形成する段階と、
第3マスクを使用して前記第2及び第3ゲート空間をカバーした状態で、前記第1ゲート空間の底部に露出された前記ダミーゲート絶縁層の第1部分を除去する段階と、
前記第1~第3ゲート空間内に、ゲート絶縁層及びゲート電極を順次に形成する段階と、を有することを特徴とする集積回路装置の製造方法。
【請求項2】
前記ゲート絶縁層及びゲート電極を順次に形成する段階以前に、
前記第1ゲート空間に露出された前記第1活性領域の上面上に界面層を形成する段階をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の集積回路装置の製造方法。
【請求項3】
前記ゲート絶縁層及びゲート電極を順次に形成する段階は、
前記第1ゲート空間の側壁上に、及び前記界面層上に、前記ゲート絶縁層の第1部分を形成する段階と、
前記第2ゲート空間の側壁上に、及び前記ダミーゲート絶縁層の第2部分上に、前記ゲート絶縁層の第2部分を形成する段階と、
前記第3ゲート空間内で、前記エキストラゲート絶縁層上に、前記ゲート絶縁層の第3部分を形成する段階と、を含み、
前記ダミーゲート絶縁層の第2部分は、前記第2ゲート空間の底部に配置されることを特徴とする請求項2に記載の集積回路装置の製造方法。
【請求項4】
前記界面層を形成する段階は、熱酸化工程によって実行されることを特徴とする請求項2に記載の集積回路装置の製造方法。
【請求項5】
前記界面層は、シリコン酸化物を含み、
前記ダミーゲート絶縁層は、シリコン酸化物を含むことを特徴とする請求項2に記載の集積回路装置の製造方法。
【請求項6】
前記ゲート絶縁層は、高誘電率物質を含み、
前記エキストラゲート絶縁層は、シリコン酸化物又は高誘電率物質を含むことを特徴とする請求項2に記載の集積回路装置の製造方法。
【請求項7】
前記ゲート間絶縁層を形成する段階以前に、
前記第1ダミーゲート、前記第2ダミーゲート、及び前記第3ダミーゲートそれぞれの反対になる側壁上に、それぞれ一対の第1スペーサ、一対の第2スペーサ、及び一対の第3スペーサを形成する段階をさらに有し、
前記ゲート絶縁層及びゲート電極を順次に形成する段階は、
前記一対の第1スペーサ間で、前記界面層上に、前記ゲート絶縁層の第1部分を形成し、
前記一対の第2スペーサ間で、前記ダミーゲート絶縁層の第2部分上に、前記ゲート絶縁層の第2部分を形成し、
前記一対の第3スペーサ間で、前記エキストラゲート絶縁層上に、前記ゲート絶縁層の第3部分を形成する段階を含むことを特徴とする請求項2に記載の集積回路装置の製造方法。
【請求項8】
前記ダミーゲート絶縁層は、第1厚みを有し、
前記エキストラゲート絶縁層は、第2厚みを有し、
前記ゲート絶縁層は、第3厚みを有し、
前記第1厚みは、前記第3厚みより大きいか、あるいはそれと同一であり、
前記第2厚みは、前記第3厚みより大きいか、あるいはそれと同一であることを特徴とする請求項1に記載の集積回路装置の製造方法。
【請求項9】
前記ダミーゲート絶縁層の前記第1厚みは、5~60オングストロームであり、
前記エキストラゲート絶縁層の前記第2厚みは、5~120オングストロームであり、
前記ゲート絶縁層の前記第3厚みは、2~20オングストロームであることを特徴とする請求項8に記載の集積回路装置の製造方法。
【請求項10】
基板の第1活性領域、第2活性領域及び第3活性領域上に、ダミーゲート絶縁層を形成する段階と、
前記基板の前記第1~第3活性領域上に、それぞれ第1ダミーゲート、第2ダミーゲート及び第3ダミーゲートを形成する段階と、
前記基板上に、前記第1~第3ダミーゲートの側壁をカバーするゲート間絶縁層を形成する段階と、
前記第3ダミーゲートを除去して、前記ゲート間絶縁層によって取り囲まれ、底部に前記ダミーゲート絶縁層の第3部分が配置される第3ゲート空間を形成する段階と、
前記第3ゲート空間内の前記ダミーゲート絶縁層の前記第3部分上に、エキストラ(extra)ゲート絶縁層を形成する段階と、
前記第1ダミーゲートと前記第2ダミーゲートを除去して、前記ゲート間絶縁層によって取り囲まれ、底部に前記ダミーゲート絶縁層の第1部分及び第2部分が配置される第1ゲート空間及び第2ゲート空間を形成する段階と、
前記第1ゲート空間内の前記ダミーゲート絶縁層の前記第1部分を除去する段階と、
前記第1~第3ゲート空間内に、ゲート絶縁層を形成する段階と、
前記第1~第3ゲート空間内に、ゲート電極を形成する段階と、を有することを特徴とする集積回路装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集積回路装置の製造方法に関し、特に、金属ゲートを含む集積回路装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子製品の軽薄短小化の傾向によって、集積回路装置の高集積化への要求が増加している。
【0003】
集積回路装置の高集積化及び多機能化によって、互いに異なる閾値電圧を有する複数のトランジスタを相対的に小さい素子面積内に形成する一方、集積回路装置の性能を最適化することができる集積回路装置の開発が要求され、課題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記従来の集積回路装置における課題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、互いに異なる閾値電圧を有する複数のトランジスタを含む一方、最適化された性能を有する集積回路装置の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明による集積回路装置の製造方法は、基板の第1活性領域、第2活性領域、及び第3活性領域上に、ダミーゲート絶縁層を形成する段階と、前記基板の前記第1~第3活性領域上に、それぞれ第1ダミーゲート、第2ダミーゲート、及び第3ダミーゲートを形成する段階と、前記基板上に、前記第1~第3ダミーゲートの側壁をカバーするゲート間絶縁層を形成する段階と、第1マスクを使用して前記第1及び第2ダミーゲートをカバーした状態で、前記第3ダミーゲートを除去し、第3ゲート空間を形成する段階と、前記第3ゲート空間の底部に露出された前記ダミーゲート絶縁層の第3部分上に、エキストラ(extra)ゲート絶縁層を形成する段階と、第2マスクを使用して前記第3ダミーゲートをカバーした状態で、前記第1ダミーゲートと前記第2ダミーゲートを除去し、第1ゲート空間及び第2ゲート空間を形成する段階と、第3マスクを使用して前記第2及び第3ゲート空間をカバーした状態で、前記第1ゲート空間の底部に露出された前記ダミーゲート絶縁層の第1部分を除去する段階と、前記第1~第3ゲート空間内に、ゲート絶縁層及びゲート電極を順次に形成する段階と、を有することを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するためになされた本発明による集積回路装置の製造方法は、基板の第1活性領域、第2活性領域及び第3活性領域上に、ダミーゲート絶縁層を形成する段階と、前記基板の前記第1~第3活性領域上に、それぞれ第1ダミーゲート、第2ダミーゲート及び第3ダミーゲートを形成する段階と、前記基板上に、前記第1~第3ダミーゲートの側壁をカバーするゲート間絶縁層を形成する段階と、前記第3ダミーゲートを除去して、前記ゲート間絶縁層によって取り囲まれ、底部に前記ダミーゲート絶縁層の第3部分が配置される第3ゲート空間を形成する段階と、前記第3ゲート空間内の前記ダミーゲート絶縁層の前記第3部分上に、エキストラ(extra)ゲート絶縁層を形成する段階と、前記第1ダミーゲートと前記第2ダミーゲートを除去して、前記ゲート間絶縁層によって取り囲まれ、底部に前記ダミーゲート絶縁層の第1部分及び第2部分が配置される第1ゲート空間及び第2ゲート空間を形成する段階と、前記第1ゲート空間内の前記ダミーゲート絶縁層の前記第1部分を除去する段階と、前記第1~第3ゲート空間内に、ゲート絶縁層を形成する段階と、前記第1~第3ゲート空間内に、ゲート電極を形成する段階と、を有することを特徴とする。
【0008】
前記課題を解決するための例示的な実施形態による集積回路装置の製造方法は、基板の第1活性領域、第2活性領域及び第3活性領域上に、ダミーゲート絶縁層を形成する段階と、前記基板の前記第1~第3活性領域上に、それぞれ第1ダミーゲート、第2ダミーゲート及び第3ダミーゲートを形成する段階と、前記第1~第3ダミーゲートの両側壁上に、それぞれ一対の第1スペーサ、一対の第2スペーサ及び一対の第3スペーサを形成する段階と、前記基板上に、前記一対の第1スペーサ、前記一対の第2スペーサ及び前記一対の第3スペーサの側壁をカバーするゲート間絶縁層を形成する段階と、前記第1及び第2ダミーゲートをカバーし、前記第3ダミーゲートをカバーしない第1マスクを形成する段階と、前記第3ダミーゲートを除去して、前記一対の第3スペーサ間に定義され、底部に前記ダミーゲート絶縁層の第3部分が配置される第3ゲート空間を形成する段階と、前記第3ゲート空間内の前記ダミーゲート絶縁層の前記第3部分上に、エキストラ(extra)ゲート絶縁層を形成する段階と、前記第3ゲート空間をカバーし、前記第1及び第2ダミーゲートをカバーしない第2マスクを形成する段階と、前記第1ダミーゲートと前記第2ダミーゲートを除去して、前記一対の第1スペーサ間に定義され、底部に前記ダミーゲート絶縁層の第1部分が配置される第1ゲート空間を形成し、前記一対の第2スペーサ間に定義され、底部に前記ダミーゲート絶縁層の第2部分が配置される第2ゲート空間を形成する段階と、前記第2ゲート空間と前記第3ゲート空間をカバーし、前記第1ゲート空間をカバーしない第3マスクを形成する段階と、前記第1ゲート空間内の前記ダミーゲート絶縁層の前記第1部分を除去する段階と、前記第1~第3ゲート空間内に、ゲート絶縁層を形成する段階と、前記第1~第3ゲート空間内に、ゲート電極を形成する段階と、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る集積回路装置の製造方法によれば、第1~第3マスクの使用順序、及びマスクによってカバーされる下部の層/成分が、基板の表面のエッチング/除去工程の露出を最小化するように調節され、これにより、基板の損傷を最小化し、基板の上部に形成されるトランジスタの電気的性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態による集積回路装置の概略構成を示すレイアウト図である。
【
図2】
図1のA1-A1’線に沿って切断した断面図である。
【
図3】
図2のE1部分、E2部分、及びE3部分の拡大図である。
【
図4】本発明の他の実施形態による集積回路装置の概略構成を示すレイアウト図である。
【
図5】
図4のA1-A1’線に沿って切断した断面図である。
【
図6】
図4のB1-B1’線、B2-B2’線及、びB3-B3’線に沿って切断した断面図である。
【
図7】
図4のC1-C1’線、C2-C2’線、及びC3-C3’線に沿って切断した断面図である。
【
図8】
図5のE1部分、E2部分、及びE3部分の拡大図である。
【
図9】本発明の実施形態による集積回路装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図10】本発明の実施形態による集積回路装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図11】本発明の実施形態による集積回路装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図12】本発明の実施形態による集積回路装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図13】本発明の実施形態による集積回路装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図14】本発明の実施形態による集積回路装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図15】本発明の実施形態による集積回路装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図16】本発明の実施形態による集積回路装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図17】本発明の実施形態による集積回路装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図18】本発明の実施形態による集積回路装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図19】本発明の実施形態による集積回路装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図20】本発明の実施形態による集積回路装置の製造方法を説明するための断面図である。
【
図21】本発明の実施形態による集積回路装置の製造方法を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明に係る集積回路装置の製造方法を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態による集積回路装置100の概略構成を示すレイアウト図であり、
図2は、
図1のA1-A1’線に沿って切断した断面図であり、
図3は、
図2のE1部分、E2部分、及びE3部分の拡大図である。
図1には、図示の便宜上、集積回路装置100の一部構成要素を省略して示している。
図1~
図3を参照すると、基板110は、第1素子領域RX1、第2素子領域RX2、及び第3素子領域RX3を含む。
【0013】
本発明の実施形態において、第1素子領域RX1上には、第1閾値電圧を有する第1トランジスタTR1が配置され、第2素子領域RX2上には、第2閾値電圧を有する第2トランジスタTR2が配置され、第3素子領域RX3上には、第3閾値電圧を有する第3トランジスタTR3が配置される。
一実施形態において、第2閾値電圧は、第1閾値電圧よりも大きく、第3閾値電圧は、第1閾値電圧及び第2閾値電圧よりも大きい。
一実施形態において、第1素子領域RX1上には、第1電圧が印加される第1トランジスタTR1が配置され、第2素子領域RX2上には、第1電圧より大きい第2電圧が印加される第2トランジスタTR2が配置され、第3素子領域RX3上には、第2電圧より大きい第3電圧が印加される第3トランジスタTR3が配置される。
【0014】
一実施形態において、第1素子領域RX1は、コア領域又はSRAM(static random access memory)装置形成領域を含み、例えば、論理的機能を行う標準セルが配置される領域である。
標準セルは、トランジスタやレジスタのような複数の回路素子を含む多様な種類の論理セルを含むこともできる。
論理セルは、例えば、AND、NAND、OR、NOR、XOR(exclusive OR)、XNOR(exclusive NOR)、INV(inverter)、ADD(adder)、BUF(buffer)、DLY(delay)、FIL(filter)、マルチプレクサ(MXT/MXIT)、OAI(OR/AND/INVERTER)、AO(AND/OR)、AOI(AND/OR/INVERTER)、Dフリップフロップ、リセットフリップフロップ、マスター・スレーブフリップフロップ、ラッチ(latch)などを構成することができる。
【0015】
一実施形態において、第2素子領域RX2及び第3素子領域RX3は、入出力回路又はアナログ回路が形成される領域である。
しかし、第1~第3素子領域(RX1、RX2、RX3)に形成される回路の種類が、それに限定されるものではない。
【0016】
基板110は、Si又はGeのようなIV族半導体、SiGe又はSiCのようなIV-IV族化合物半導体、あるいはGaAs、InAs又はInPのようなIII-V族化合物半導体を含み得る。
一実施形態において、基板110は、バルク基板であってもよく、SOI(silicon-on-insulator)タイプの基板であってもよい。
基板110は、導電領域、例えば、不純物がドーピングされたウェル(well)、又は不純物がドーピングされた構造物を含み得る。
基板110には、素子分離トレンチ112Tが形成され、素子分離トレンチ112T内に素子分離膜112が配置される。
素子分離膜112により、基板110の第1素子領域RX1、第2素子領域RX2、及び第3素子領域RX3に、第1活性領域AC1、第2活性領域AC2、及び第3活性領域AC3が定義される。
【0017】
第1トランジスタTR1は、第1活性領域AC1上に配置された第1絶縁構造物GI1、ゲート電極130、及びスペーサ132、並びに第1活性領域AC1の上側に配置された不純物領域114を含む。
第2トランジスタTR2は、第2活性領域AC2上に配置された第2絶縁構造物GI2、ゲート電極130、及びスペーサ132、並びに第2活性領域AC2の上側に配置された不純物領域114を含む。
第3トランジスタTR3は、第3活性領域AC3上に配置された第3絶縁構造物GI3、ゲート電極130、及びスペーサ132、並びに第3活性領域AC3の上側に配置された不純物領域114を含む。
基板110上には、スペーサ132の両側壁をカバーするゲート間絶縁層152が配置される。
【0018】
一実施形態において、第1~第3トランジスタ(TR1、TR2、TR3)は、互いに異なる厚みを有する第1~第3絶縁構造物(GI1、GI2、GI3)を有し、これにより、第1~第3トランジスタ(TR1、TR2、TR3)それぞれが互いに異なる第1~第3閾値電圧を有する。
例えば、第1絶縁構造物GI1の厚みt10は、約3~25オングストロームの範囲であり、第2絶縁構造物GI2の厚みt20は、約5~80オングストロームの範囲であり、第3絶縁構造物GI3の厚みt30は、約5~200オングストロームの範囲である。
【0019】
第1活性領域AC1上には、一対のスペーサ132間に第1ゲート空間GS1が定義され、第1ゲート空間GS1内に、第1絶縁構造物GI1とゲート電極130が配置される。
第1絶縁構造物GI1は、ゲート電極130の底面及び側壁を取り囲み、一対のスペーサ132とゲート電極130との間に介在する。
第1絶縁構造物GI1は、基板110の上面110Mとゲート電極130の底面との間に配置される水平部分、及びゲート電極130の側壁上に配置され、スペーサ132の側壁と接触する垂直部分を含み得る。
【0020】
一実施形態において、第1絶縁構造物GI1は、ゲート間絶縁層152と直接接触しない。
しかし、他の実施形態において、スペーサ132が省略可能であり、その場合、第1絶縁構造物GI1の垂直部分が、ゲート電極130の側壁とゲート間絶縁層152との間に介在し、第1ゲート空間GS1内で、第1絶縁構造物GI1の前記垂直部分がゲート間絶縁層152と直接接触することもできる。
【0021】
第1絶縁構造物GI1は、第1活性領域AC1上に順次に積層された界面層(122_1)及びゲート絶縁層の第1部分(124_1)を含む。
一実施形態において、界面層(122_1)は、シリコン酸化物を含み、例えば、熱酸化工程によっても形成される。
界面層(122_1)の厚みt11は、1~10オングストロームの範囲である。
界面層(122_1)は、基板110の上面110M上に配置され、例えば、第1絶縁構造物GI1の水平部分内に含まれ、第1絶縁構造物GI1の垂直部分内に含まれていない。
ゲート絶縁層の第1部分(124_1)は、界面層(122_1)上に配置される。
ゲート絶縁層の第1部分(124_1)は、界面層(122_1)とゲート電極130との間、及びスペーサ132とゲート電極130との間に介在する。
ゲート絶縁層の第1部分(124_1)は、第1絶縁構造物GI1の水平部分及び垂直部分の両方に含まれる。
【0022】
一実施形態において、ゲート絶縁層の第1部分(124_1)は、高誘電率の誘電物質を含み得る。
例えば、ゲート絶縁層の第1部分(124_1)は、シリコン酸窒化膜、シリコン窒化膜、金属酸化物、又は金属酸窒化物を含み、例えば、HfO2、HfSiO、HfSiON、HfTaO、HfTiO、HfZrO、ZrO2、Al2O3、又はそれらの組み合わせを含むが、それらに限定されるものではない。
ゲート絶縁層の第1部分(124_1)の厚みt12は、2~20オングストロームの範囲である。
【0023】
第1活性領域AC1上で、第1ゲート空間GS1内に、ゲート電極130が配置される。
ゲート電極130は、第1ゲート空間GS1内で、第1絶縁構造物GI1の上面及び側壁上に配置され、例えば、ゲート絶縁層の第1部分(124_1)と直接接触する。
一実施形態において、ゲート電極130は、金属、導電性金属窒化物、導電性金属炭化物、導電性金属シリサイド、又はそれらの組み合わせを含み得る。
例えば、ゲート電極130は、Al、Cu、Ti、Ta、W、Mo、TaN、NiSi、CoSi、TiN、WN、TiAl、TiAlN、TaCN、TaC、TaSiN、又はそれらの組み合わせを含むが、それらに限定されるものではない。
【0024】
一実施形態において、ゲート電極130は、仕事関数金属含有層及びギャップフィル金属膜を含むこともできる。
仕事関数金属含有層は、Ti、W、Ru、Nb、Mo、Hf、Ni、Co、Pt、Yb、Tb、Dy、Er、及びPdの内から選択される少なくとも1つの金属を含み得る。
ギャップフィル金属膜は、W膜又はAl膜からなり得る。
一実施形態において、ゲート電極130は、TiAlC/TiN/Wの積層構造、TiN/TaN/TiAlC/TiN/Wの積層構造、又はTiN/TaN/TiN/TiAlC/TiN/Wの積層構造を含むが、それらに限定されるものではない。
【0025】
一実施形態において、スペーサ132は、シリコン酸化物(SiOx)、シリコン窒化物(SiNx)、シリコン酸窒化物(SiOxNy)、シリコン炭窒化物(SiCxNy)、シリコン酸炭窒化物(SiOxCyNz)又はそれらの組み合わせを含み得る。
一実施形態において、スペーサ132は、互いに異なる物質からなる複数の層を含むこともできる。
一実施形態において、複数の層の内のいずれか1層は、エア空間を含み得る。
【0026】
第2活性領域AC2上には、一対のスペーサ132間に第2ゲート空間GS2が定義され、第2ゲート空間GS2内に、第2絶縁構造物GI2とゲート電極130が配置される。
第2絶縁構造物GI2は、第2活性領域AC2上に順次に積層されたダミーゲート絶縁層の第2部分(126_2)、及びゲート絶縁層の第2部分(124_2)を含む。
一実施形態において、ダミーゲート絶縁層の第2部分(126_2)は、シリコン酸化物を含む。
ダミーゲート絶縁層の第2部分(126_2)の厚みt21は、5~60オングストロームの範囲である。
ダミーゲート絶縁層の第2部分(126_2)は、基板110の上面110M上に配置され、例えば、第2絶縁構造物GI2の水平部分内に含まれ、第2絶縁構造物GI2の垂直部分内に含まれていない。
【0027】
ゲート絶縁層の第2部分(124_2)は、ダミーゲート絶縁層の第2部分(126_2)上に配置される。
ゲート絶縁層の第2部分(124_2)は、ダミーゲート絶縁層の第2部分(126_2)とゲート電極130との間、及びスペーサ132とゲート電極130との間に介在する。
ゲート絶縁層の第2部分(124_2)は、第2絶縁構造物GI2の水平部分及び垂直部分の両方に含まれる。
例示的な実施形態において、ゲート絶縁層の第2部分(124_2)は、高誘電率の誘電物質を含む。
例えば、ゲート絶縁層の第2部分(124_2)は、ゲート絶縁層の第1部分(124_1)と同一工程によって形成された物質層の一部分である。
これにより、ゲート絶縁層の第2部分(124_2)は、ゲート絶縁層の第1部分(124_1}と同一組成の物質を含む。
ゲート絶縁層の第2部分(124_2)の厚みt22は、2~20オングストロームの範囲である。
【0028】
第3活性領域AC3上には、一対のスペーサ132間に第3ゲート空間GS3が定義され、第3ゲート空間GS3内に、第3絶縁構造物GI3とゲート電極130が配置される。
第3絶縁構造物GI3は、第3活性領域AC3上に順次に積層されたダミーゲート絶縁層の第3部分(126_3)、エキストラゲート絶縁層(128_3)、及びゲート絶縁層の第3部分(124_3)を含む。
一実施形態において、ダミーゲート絶縁層の第3部分(126_3)は、シリコン酸化物を含む。
ダミーゲート絶縁層の第3部分(126_3)の厚みt31は、5~60オングストロームの範囲である。
ダミーゲート絶縁層の第3部分(126_3)は、基板110の上面110M上に配置され、例えば、第3絶縁構造物GI3の水平部分内に含まれ、第3絶縁構造物GI3の垂直部分内に含まれていない。
例えば、ダミーゲート絶縁層の第3部分(126_3)は、ダミーゲート絶縁層の第2部分(126_2)と同一工程によって形成された物質層の一部分である。
これにより、ダミーゲート絶縁層の第3部分(126_3)は、ダミーゲート絶縁層の第2部分(126_2)と同一組成の物質を含む。
【0029】
一実施形態において、エキストラゲート絶縁層(128_3)は、シリコン酸化物又は高誘電率の誘電物質を含む。
エキストラゲート絶縁層(128_3)は、ダミーゲート絶縁層の第3部分(126_3)とゲート電極130との間、及びスペーサ132とゲート電極130との間に介在する。
エキストラゲート絶縁層(128_3)は、第3絶縁構造物GI3の水平部分及び垂直部分の両方に含まれる。
エキストラゲート絶縁層(128_3)の厚みt32は、5~120オングストロームの範囲である。
ゲート絶縁層の第3部分(124_3)は、エキストラゲート絶縁層(128_3)上に配置される。
ゲート絶縁層の第3部分(124_3)は、エキストラゲート絶縁層(128_3)とゲート電極130との間、及びスペーサ132とゲート電極130との間に介在する。
ゲート絶縁層の第3部分(124_3)は、第3絶縁構造物GI3の水平部分及び垂直部分の両方に含まれる。
【0030】
一実施形態において、ゲート絶縁層の第3部分(124_3)は、高誘電率の誘電物質を含む。
例えば、ゲート絶縁層の第3部分(124_3)は、ゲート絶縁層の第1部分(124_1)及びゲート絶縁層の第2部分(124_2)と同一工程によって形成された物質層の一部分である。
これにより、ゲート絶縁層の第3部分(124_3)は、ゲート絶縁層の第1部分(124_1)及びゲート絶縁層の第2部分(124_2)と同一組成の物質を含む。
ゲート絶縁層の第3部分(124_3)の厚みt33は、2~20オングストロームの範囲である。
【0031】
不純物領域114は、第1~第3活性領域(AC1、AC2、AC3)の上側に不純物がイオン注入されて形成された領域である。
例えば、不純物領域114は、第1~第3トランジスタ(TR1、TR2、TR3)のソース/ドレイン領域として機能する。
ゲート間絶縁層152上には、上部絶縁層154が配置される。
ゲート間絶縁層152及び上部絶縁層154は、シリコン酸化物、シリコンカーボン酸化物、シリコン酸窒化物、又は低誘電率の誘電物質の内の少なくとも1つを含む。
【0032】
上部絶縁層154及びゲート間絶縁層152を貫通し、不純物領域114の上面を露出させる第1コンタクトホール160AH内に、第1コンタクト160Aが配置される。
上部絶縁層154を貫通し、ゲート電極130の上面を露出させる第2コンタクトホール160BH内に、第2コンタクト160Bが配置される。
第1コンタクト160Aは、不純物領域114と電気的に接続され、第2コンタクト160Bは、ゲート電極130と電気的に接続される。
第1コンタクト160A及び第2コンタクト160Bは、ルテニウム(Ru)、チタン(Ti)、チタン窒化物(TiN)、タンタル(Ta)、タンタル窒化物(TaN)、タングステン(W)、チタンシリコン窒化物(TiSiN)、チタンシリサイド(TiSi)、タングステンシリサイド(WSi)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、及びアルミニウム(Al)の内の少なくとも1つを含む。
図に示していないが、第1コンタクト160Aの底面と不純物領域114の上面との間に金属シリサイド層がさらに形成されることも可能である。
【0033】
上部絶縁層154を貫通する第1コンタクトホール160AH内に、第1コンタクト160Aが配置される。
第1コンタクト160Aは、不純物領域114と電気的に接続される。
図に示していないが、第1コンタクト160Aの底面と不純物領域114の上面との間に金属シリサイド層をさらに形成することも可能である。
図に示していないが、上部絶縁層154上には、複数の導電ビア、複数の配線ライン、及び複数の導電ビアと複数の配線ラインとをカバーする層間絶縁膜をさらに配置してもよい。
例えば、複数の配線ラインの内の少なくとも1つから、第1コンタクト160Aを通じて不純物領域114に電源電圧又は接地電圧が印加され、複数の配線ラインの内の少なくとも1つから、第2コンタクト160Bを通じてゲート電極130にゲート電圧が印加される。
【0034】
一実施形態による集積回路装置100の製造方法によれば、第1マスク、第2マスク、及び第3マスクを使用して、第1活性領域AC1上に、界面層(122_1)とゲート絶縁層の第1部分(124_1)とを有する第1絶縁構造物GI1を形成し、第2活性領域AC2上に、ダミーゲート絶縁層の第2部分(126_2)とゲート絶縁層の第2部分(124_2)とを有する第2絶縁構造物GI2を形成し、第3活性領域AC3上に、ダミーゲート絶縁層の第3部分(126_3)、エキストラゲート絶縁層(128_3)、及びゲート絶縁層の第3部分(124_3)を有する第3絶縁構造物GI3を形成する。
そのような方法により、活性領域(AC1、AC2、AC3)及びダミーゲート絶縁層(126_2、126_3)の損傷を最小化することができるので、集積回路装置100は、複数の閾値電圧を有し、最適化された性能を有することができる。
【0035】
図4は、本発明の実施形態による集積回路装置100Aの概略構成を示すレイアウト図であり、
図5は、
図4のA1-A1’線に沿って切断した断面図であり、
図6は、
図4のB1-B1’線、B2-B2’線及びB3-B3’線に沿って切断した断面図であり、
図7は、
図4のC1-C1’線、C2-C2’線及びC3-C3’線に沿って切断した断面図であり、
図8は、
図5のE1部分、E2部分及びE3部分の拡大図である。
図4~
図8において、
図1~
図3と同一参照符号は、同一構成要素を示す。
図4~
図8を参照すると、第1~第3トランジスタ(TR1、TR2、TR3)は、フィン型電界効果トランジスタ(finFET)である。
基板110は、第1活性領域AC1、第2活性領域AC2、及び第3活性領域AC3上の第1フィン型活性領域FA1、第2フィン型活性領域FA2、及び第3フィン型活性領域FA3を含む。
【0036】
第1活性領域AC1上で、基板110の上面110Mから第1フィン型活性領域FA1が突出して配置され、第1フィン型活性領域FA1は、第1方向(X方向)に沿って延長される。
第2活性領域AC2上で、基板110の上面110Mから第2フィン型活性領域FA2が突出して配置され、第2フィン型活性領域FA2は、第1方向(X方向)に沿って延長される。
第3活性領域AC3上で、基板110の上面110Mから第3フィン型活性領域FA3が突出して配置され、第3フィン型活性領域FA3は、第1方向(X方向)に沿って延長される。
第1フィン型活性領域FA1の両側壁、第2フィン型活性領域FA2の両側壁、及び第3フィン型活性領域FA3の両側壁は、素子分離膜112によってカバーされる。
例えば、第1フィン型活性領域FA1、第2フィン型活性領域FA2、及び第3フィン型活性領域FA3それぞれは、素子分離膜112の上面から垂直方向Zに5~50ナノメートルほど離隔された垂直レベルに配置される上面を有するが、それに限定されるものではない。
【0037】
ディープトレンチ116Tは、基板110の上面110Mから所定の深さに形成され、ディープトレンチ絶縁膜116は、ディープトレンチ116Tの内部を充填する。
ディープトレンチ絶縁膜116は、素子分離膜112の上面と同一レベルに配置される上面を有し、素子分離膜112の底面よりさらに低いレベルに配置される底面を有する。
ゲート電極130の両側に、第1フィン型活性領域FA1の内部に延長されるリセス領域RSが形成され、リセス領域RSの内部に不純物領域140が形成される。
同様に、ゲート電極130の両側に、第2フィン型活性領域FA2の内部に延長されるリセス領域RSが形成され、リセス領域RSの内部に不純物領域140が形成される。
また、ゲート電極130の両側に、第3フィン型活性領域FA3の内部に延長されるリセス領域RSが形成され、リセス領域RSの内部に不純物領域140が形成される。
【0038】
不純物領域140は、第1~第3トランジスタ(TR1、TR2、TR3}のソース/ドレイン領域として機能する。
一実施形態において、不純物領域140は、ドーピングされたSiGe膜、ドーピングされたGe膜、ドーピングされたSiC膜、又はドーピングされたInGaAs膜を含むが、それに限定されるものではない。
例えば、ゲート電極130及びスペーサ132の両側の第1フィン型活性領域FA1の一部分を除去して、リセス領域RSを形成し、エピタキシャル成長工程、例えば、選択的エピタキシャルにより、リセス領域RSの内部を充填する半導体層を成長させることにより、不純物領域140が形成される。
図7に示したように、不純物領域140は、複数の傾斜側壁140SIを有する。
一実施形態において、不純物領域140は、互いに異なる組成を有する複数の半導体層によって構成される。
例えば、不純物領域140は、リセス領域RS内を順次に充填する下部半導体層、上部半導体層、及びキャッピング半導体層を含む。
例えば、下部半導体層、上部半導体層、及びキャッピング半導体層は、それぞれSiCを含み、SiとCの含量が異なっている。
【0039】
第1絶縁構造物GI1は、第1フィン型活性領域FA1上に順次に積層された界面層(122_1)及びゲート絶縁層の第1部分(124_1)を含む。
図6に示したように、第1絶縁構造物GI1は、第1フィン型活性領域FA1の上面及び両側壁をカバーし、素子分離膜112の上面上に延長される。
界面層(122_1)は、第1フィン型活性領域FA1の上面及び両側壁上に配置され、素子分離膜112上に配置されていない。
ゲート絶縁層の第1部分(124_1)は、界面層(122_1)上で、第1フィン型活性領域FA1の上面及び両側壁をカバーし、素子分離膜112上に延長され、ゲート絶縁層の第1部分(124_1)の底面が素子分離膜112と接触する。
【0040】
第2絶縁構造物GI2は、第2フィン型活性領域FA2上に順次に積層されたダミーゲート絶縁層の第2部分(126_2)及びゲート絶縁層の第2部分(124_2)を含む。
図6に示したように、第2絶縁構造物GI2は、第2フィン型活性領域FA2の上面及び両側壁をカバーし、素子分離膜112の上面上に延長される。
ダミーゲート絶縁層の第2部分(126_2)は、第2フィン型活性領域FA2の上面及び両側壁上に配置され、素子分離膜112上に延長され、ゲート絶縁層の第2部分(124_2)は、ダミーゲート絶縁層の第2部分(126_2)上にコンフォーマルに配置される。
【0041】
第3絶縁構造物GI3は、第3フィン型活性領域FA3上に順次に積層されたダミーゲート絶縁層の第3部分(126_3)、エキストラゲート絶縁層(128_3)、及びゲート絶縁層の第3部分(124_3)を含む。
図6に示したように、第3絶縁構造物GI3は、第3フィン型活性領域FA3の上面及び両側壁をカバーし、素子分離膜112の上面上に延長される。
ダミーゲート絶縁層の第3部分(126_3)は、第3フィン型活性領域FA3の上面及び両側壁上に配置され、素子分離膜112上に延長され、エキストラゲート絶縁層(128_3)及びゲート絶縁層の第3部分(124_3)は、ダミーゲート絶縁層の第3部分(126_3)上にコンフォーマルに配置される。
【0042】
一実施形態による集積回路装置100Aの製造方法によれば、第1マスク、第2マスク及び第3マスクを使用して、第1フィン型活性領域FA1上に、界面層(122_1)とゲート絶縁層の第1部分(124_1)とを有する第1絶縁構造物GI1を形成し、第2フィン型活性領域FA2上に、ダミーゲート絶縁層の第2部分(126_2)とゲート絶縁層の第2部分(124_2)とを有する第2絶縁構造物GI2を形成し、第3フィン型活性領域FA3上に、ダミーゲート絶縁層の第3部分(126_3)、エキストラゲート絶縁層(128_3)、及びゲート絶縁層の第3部分(124_3)を有する第3絶縁構造物GI3を形成する。
そのような方法により、フィン型活性領域(FA1、FA2、FA3)及びダミーゲート絶縁層(126_2、126_3)の損傷を最小化することができるので、集積回路装置100Aは、複数の閾値電圧を有し、最適化された性能を有する。
【0043】
他の実施形態において、第1活性領域AC1及び第2活性領域AC2上に、第1及び第2フィン型活性領域(FA1、FA2)が形成され、第3活性領域AC3上に第3フィン型活性領域FA3が形成されていない。
その場合、第3活性領域AC3上に、
図1~
図3を参照して説明した第3トランジスタTR3を形成することも可能である。
さらに他の実施形態において、基板110は、第1~第3活性領域(AC1、AC2、AC3)以外に第4活性領域をさらに含み、第4活性領域上に、第1~第3閾値電圧と異なる第4閾値電圧を有する第4トランジスタをさらに形成することも可能である。
第4トランジスタは、第1~第3絶縁構造物(GI1、GI2、GI3)よりも大きい厚みを有する第4絶縁構造物を含み、第4絶縁構造物は、それぞれがシリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、又は高誘電率の誘電物質の内のいずれか1つを含む1以上の絶縁層を含む。
【0044】
図9~
図21は、本発明の実施形態による集積回路装置100の製造方法を示す断面図である。
図9~
図21は、
図1のA1-A1’線に対応する断面図である。
図9~
図21において、
図1~
図8と同一参照符号は、同一構成要素を示す。
【0045】
図9を参照すると、基板110の上面上にマスクパターン(図示せず)を形成し、マスクパターンをエッチングマスクとして使用して、基板110を所定の厚みほど除去し、素子分離トレンチ112Tを形成する。
次いで、素子分離トレンチ112T内に素子分離膜112を形成して、第1素子領域RX1に第1活性領域AC1を定義し、第2素子領域RX2に第2活性領域AC2を定義し、第3素子領域RX3に第3活性領域AC3を定義する。
例えば、第1~第3活性領域(AC1、AC2、AC3)それぞれは、平坦な表面を有する。
【0046】
一実施形態において、素子分離膜112は、例えば、FCVD(flowable chemical vapor deposition)工程又はスピンコーティング工程によって形成された酸化膜を含み得る。
例えば、素子分離膜112は、FSG(fluoride silicate glass)、USG(undoped silicate glass)、BPSG(boro-phospho-silicate glass)、PSG(phospho-silicate glass)、FOX(flowable oxide)、PE-TEOS(plasma enhanced tetra-ethyl-ortho-silicate)、又はTOSZ(tonen silazene)を含むが、それに限定されるものではない。
【0047】
次いで、基板110上にダミーゲート絶縁層126Lを形成し、例えば、ダミーゲート絶縁層126Lは、第1活性領域AC1、第2活性領域AC2及び第3活性領域AC3それぞれをカバーするように、全体の基板110上に連続して形成される。
ダミーゲート絶縁層126Lは、シリコン酸化物を使用して、例えば、原子層蒸着(atomic layer deposition:ALD)工程、化学気相蒸着(chemical vapor deposition:CVD)工程、又は熱酸化工程の内の少なくとも1つによって形成する。
一実施形態において、ダミーゲート絶縁層126Lは、5~60オングストロームの厚みに形成される。
【0048】
図10を参照すると、ダミーゲート絶縁層126L上にダミーゲート導電層(図示せず)を形成し、ダミーゲート導電層上にハードマスクパターン210を形成した後、ハードマスクパターン210をエッチングマスクとして使用して、ダミーゲート導電層とダミーゲート絶縁層126Lをパターニングし、ダミーゲート220とダミーゲート絶縁層パターン126Pを形成する。
例えば、ダミーゲート220は、ポリシリコンで形成される。
ここで、第1~第3活性領域(AC1、AC2、AC3)それぞれ上に、ダミーゲート絶縁層パターン126P、ダミーゲート220、及びハードマスクパターン210が順次に積層され、ダミーゲート絶縁層パターン126P、ダミーゲート220、及びハードマスクパターン210をダミーゲート構造物220Sと称する。
【0049】
次いで、ダミーゲート構造物220Sをカバーする絶縁層を、ALD工程又はCVD工程を使用して形成し、絶縁層に異方性エッチング工程を実行し、ダミーゲート構造物220Sの側壁上にスペーサ132を形成する。
スペーサ132は、シリコン窒化物を含むが、それに限定されるものではない。
次いで、ダミーゲート構造物220Sの両側上の基板110の内部に不純物イオンを注入し、不純物領域114を形成する。
不純物領域114は、イオン注入工程によって形成され、第1~第3活性領域(AC1、AC2、AC3)上に形成されるトランジスタの種類によって、n型不純物又はp型不純物を含むように形成可能である。
次いで、基板110上に、ダミーゲート構造物220Sを覆う絶縁層を形成し、ハードマスクパターン210の上面が露出されるまで、絶縁層を平坦化し、ゲート間絶縁層152を形成する。
【0050】
図11を参照すると、ダミーゲート220の上面が露出されるまで、ゲート間絶縁層152の上側に平坦化工程を実行し、ゲート間絶縁層152の上側部分とハードマスクパターン210を除去する。
これにより、ゲート間絶縁層152の高さが減少し、ダミーゲート220の上面が露出される。
図11に示したように、第1活性領域AC1上には、ダミーゲート絶縁パターン260Pとダミーゲート220を順次に配置し、ダミーゲート220の両側壁上に一対のスペーサ132が配置し、一対のスペーサ132の側壁を取り囲むように、ゲート間絶縁層152を配置する。
【0051】
図12を参照すると、ゲート間絶縁層152上に第1カバー絶縁層を形成し、第1カバー絶縁層上に、第1活性領域AC1及び第2活性領域AC2のみをカバーし、第3活性領域AC3をカバーしない第1マスクM1を形成する。
例えば、第1マスクM1は、第1活性領域AC1及び第2活性領域AC2の全体を連続してカバーし、第3活性領域AC3の全体を露出させる。
例えば、第1マスクM1は、第1活性領域AC1に配置されたダミーゲート220と、第2活性領域AC2に配置されたダミーゲート220とをカバーし、第3活性領域AC3に配置されたダミーゲート220をカバーしないように配置する。
次いで、第1マスクM1を使用して、第1カバー絶縁層をパターニングし、第1カバー絶縁パターン230を形成する。
一実施形態において、第1カバー絶縁パターン230は、シリコン酸化物、シリコン酸窒化物、又はシリコン窒化物を使用して形成するが、それに限定されるものではない。
【0052】
図13を参照すると、第1活性領域AC1に配置されたダミーゲート220と、第2活性領域AC2に配置されたダミーゲート220とがカバーされた状態で、第3活性領域AC3に配置されたダミーゲート220を除去する。
一実施形態において、第3活性領域AC3でのダミーゲート220の除去工程以前に、第1マスクM1を除去し、第3活性領域AC3でのダミーゲート220の除去工程において、第1及び第2活性領域(AC1、AC2)上には、第1カバー絶縁パターン230がダミーゲート220の上面をカバーし、第1及び第2活性領域(AC1、AC2)上のダミーゲート220がエッチング雰囲気に露出されないようにする。
他の実施形態において、第3活性領域AC3でのダミーゲート220の除去工程以後に、第1マスクM1が除去され、第3活性領域AC3でのダミーゲート220の除去工程において、第1及び第2活性領域(AC1、AC2)上には、第1カバー絶縁パターン230及び第1マスクM1がダミーゲート220の上面をカバーし、第1及び第2活性領域(AC1、AC2)上のダミーゲート220がエッチング雰囲気に露出されないようにする。
第3活性領域AC3でのダミーゲート220の除去工程以後に、第3活性領域AC3上に、一対のスペーサ132間の第3ゲート空間GS3を形成する。
第3ゲート空間GS3の底部には、ダミーゲート絶縁層パターン126Pが露出される。
第3ゲート空間GS3の底部に配置されるダミーゲート絶縁層パターン126Pを、ダミーゲート絶縁層の第3部分(126_3)と称する。
【0053】
図14を参照すると、第3ゲート空間GS3内に、エキストラゲート絶縁層128を形成する。
エキストラゲート絶縁層128は、第3ゲート空間GS3の内壁上にコンフォーマルに配置され、例えば、第3ゲート空間GS3内で、一対のスペーサ132の側壁上に、及びダミーゲート絶縁層の第3部分(126_3)の上面上に形成される。
一実施形態において、エキストラゲート絶縁層128は、シリコン酸化物、又は高誘電率の誘電物質を使用して、CVD工程又はALD工程によって形成される。
一実施形態において、エキストラゲート絶縁層128は、5~120オングストロームの厚みに形成される。
【0054】
図15を参照すると、第3活性領域AC3のみをカバーし、第1活性領域AC1及び第2活性領域AC2をカバーしない第2マスクM2を形成する。
例えば、第2マスクM2は、第3活性領域AC3に配置された第3ゲート空間GS3とエキストラゲート絶縁層128の部分をカバーし、第1活性領域AC1に配置されたダミーゲート220とエキストラゲート絶縁層128の部分、及び第2活性領域AC2に配置されたダミーゲート220とエキストラゲート絶縁層128の部分をカバーしないように配置される。
次いで、第2マスクM2が第3活性領域AC3をカバーした状態で、第1活性領域AC1及び第2活性領域AC2上に配置される第1カバー絶縁パターン230とエキストラゲート絶縁層128の部分を除去する。
第1活性領域AC1及び第2活性領域AC2上で、第1カバー絶縁パターン230とエキストラゲート絶縁層128の部分を除去することにより、第1活性領域AC1及び第2活性領域AC2上のダミーゲート220の上面及びゲート間絶縁層152の上面が再び露出される。
【0055】
図16を参照すると、第2マスクM2が第3活性領域AC3をカバーした状態で、第1活性領域AC1に配置されたダミーゲート220と、第2活性領域AC2に配置されたダミーゲート220を除去する。
第1活性領域AC1に配置されたダミーゲート220が除去されて、第1ゲート空間GS1が形成され、第2活性領域AC2に配置されたダミーゲート220が除去されて、第2ゲート空間GS2が形成される。
第1ゲート空間GS1及び第2ゲート空間GS2の底部には、ダミーゲート絶縁層パターン126Pが露出される。
第1ゲート空間GS1の底部に配置されるダミーゲート絶縁層パターン126Pを、ダミーゲート絶縁層の第1部分(126_1)と称し、第2ゲート空間GS2の底部に配置されるダミーゲート絶縁層パターン126Pを、ダミーゲート絶縁層の第2部分(126_2)と称する。
【0056】
図17を参照すると、第2マスクM2を除去する。
第2マスクM2を除去した後、第3活性領域AC3上に配置されるエキストラゲート絶縁層128の上面が露出される。
エキストラゲート絶縁層128は、第3ゲート空間GS3の内壁上から、ゲート間絶縁層152の上面上に延長されるように配置される。
【0057】
図18を参照すると、第2活性領域AC2及び第3活性領域AC3をカバーし、第1活性領域AC1をカバーしない第3マスクM3を形成する。
例えば、第3マスクM3は、第2活性領域AC2に配置されたダミーゲート絶縁層の第2部分(126_2)、及び第3活性領域AC3に配置されたエキストラゲート絶縁層128をカバーし、第1活性領域AC1に配置されたダミーゲート絶縁層の第1部分(126_1)をカバーしないように配置される。
次いで、第3マスクM3が第2活性領域AC2及び第3活性領域AC3をカバーした状態で、第1活性領域AC1に配置されたダミーゲート絶縁層の第1部分(126_1)を除去する。
一実施形態において、ダミーゲート絶縁層の第1部分(126_1)を除去した後、第1ゲート空間GSの底部に基板110の上面110Mが再び露出される。
【0058】
図19を参照すると、第3マスクM3を除去する。
第3マスクM3を除去した後、第3活性領域AC3上に配置されるエキストラゲート絶縁層128の上面が露出される。
また、第2活性領域AC2上に配置されるダミーゲート絶縁層の第2部分(126_2)の上面が再び露出される。
ダミーゲート絶縁層の第2部分(126_2)は、第1ゲート空間GSの底部で基板110の上面110Mをカバーするように配置される。
【0059】
図20を参照すると、第1ゲート空間GS1の底部に露出された基板110の上面110M上に、界面層(122_1)を形成する。
一実施形態において、界面層(122_1)を形成するための工程は、熱酸化工程を含む。
界面層(122_1)は、熱酸化工程により、基板110の上面110M上に形成されたシリコン酸化物層で構成される。
次いで、第1ゲート空間GS1、第2ゲート空間GS2、及び第3ゲート空間GS3の内壁上に、ゲート絶縁層124Lを形成する。
ゲート絶縁層124Lは、第1ゲート空間GS1、第2ゲート空間GS2、及び第3ゲート空間GS3の内壁上に、及びゲート間絶縁層152の上面上にコンフォーマルに形成される。
【0060】
例えば、第1活性領域AC1上で、ゲート絶縁層124Lは、第1ゲート空間GS1内の一対のスペーサ132の側壁上に、及び界面層(122_1)の上面上に形成される。
第2活性領域AC2上で、ゲート絶縁層124Lは、第2ゲート空間GS2内の一対のスペーサ132の側壁上に、及びダミーゲート絶縁層の第2部分(126_2)の上面上に形成される。
第3活性領域AC3上で、ゲート絶縁層124Lは、第3ゲート空間GS3内のエキストラゲート絶縁層128の側壁及び上面上に形成される。
第3活性領域AC3上で、ゲート絶縁層124Lは、一対のスペーサ132と直接接触しない。
一実施形態において、ゲート絶縁層124Lは、高誘電率の誘電物質を使用して形成され、2~20オングストロームの厚みに形成される。
【0061】
図21を参照すると、ゲート絶縁層124L上に導電層を形成し、ゲート間絶縁層152の上面が露出されるまで、平坦化工程により、前記導電層の上側を除去し、ゲート電極130を形成する。
平坦化工程において、ゲート間絶縁層152の上面上に配置されるゲート絶縁層124Lの部分も除去する。
第1ゲート空間GS1内に配置されるゲート絶縁層124Lの部分は、ゲート絶縁層の第1部分(124_1)と称し、第2ゲート空間GS2内に配置されるゲート絶縁層124Lの部分は、ゲート絶縁層の第2部分(124_2)と称し、第3ゲート空間GS3内に配置されるゲート絶縁層124Lの部分は、ゲート絶縁層の第3部分(124_3)と称する。
平坦化工程以後、第1ゲート空間GS1内に第1絶縁構造物GI1とゲート電極130を配置し、第2ゲート空間GS2内に第2絶縁構造物GI2とゲート電極130を配置し、第3ゲート空間GS3内に第3絶縁構造物GI3とゲート電極130を配置する。
これにより、第1活性領域AC1上に第1トランジスタTR1が形成され、第2活性領域AC2上に第2トランジスタTR2が形成され、第3活性領域AC3上に第3トランジスタTR3が形成される。
【0062】
図2を再び参照すると、ゲート間絶縁層152上に上部絶縁層154を形成し、上部絶縁層154及びゲート間絶縁層152を貫通し、不純物領域114の上面を露出させる第1コンタクトホール160AHを形成する。
次いで、第1コンタクトホール160AH内に導電物質を使用して第1コンタクト160Aを形成する。
また、ゲート間絶縁層152を貫通し、ゲート電極130の上面を露出させる第2コンタクトホール160BHを形成する。
次いで、第2コンタクトホール160BH内に導電物質を使用して第2コンタクト160Bを形成する。
【0063】
集積回路装置が高集積化及び多機能化されるにつれて、複数の閾値電圧を有するトランジスタを相対的に狭い面積上に形成する必要がある。
しかし、高い電圧が印加される高電圧トランジスタは、コア領域で使用される低電圧トランジスタに比べて、さらに厚いゲート絶縁層を含む場合があるので、低電圧トランジスタをマスクによってカバーした状態で、高電圧トランジスタのゲート絶縁層を形成する。 複数の電圧レベルを有する(例えば、複数の閾値電圧を有する)複数のトランジスタを形成するために、マスキング工程及びマスク除去工程などにより、活性領域の上面がエッチング雰囲気に多数回露出されて損傷され、これにより、トランジスタの電気的特性の変動が生じる可能性がある。
【0064】
しかし、本発明の実施形態によれば、第1~第3マスクを使用して、ダミーゲート絶縁層126L、エキストラゲート絶縁層128、及びゲート絶縁層124Lの組み合わせを使用して、互いに異なる厚みを有する第1~第3絶縁構造物(GI1、GI2、GI3)を形成し、第1~第3絶縁構造物(GI1、GI2、GI3)を形成する工程において、基板110の表面の露出による損傷を最小化することができる。
したがって、集積回路装置100は、優れた電気的性能を有することができる。
本発明の実施形態は、異なる閾値電圧及び最適化された性能を有する複数のトランジスタを含む集積回路装置の製造方法を提供する。
すなわち、第1~第3マスクの使用順序、及びマスクによってカバーされる下部の層/成分が、基板の表面のエッチング/除去工程の露出を最小化するように調節され、これにより、基板の損傷を最小化し、基板の上部に形成されるトランジスタの電気的性能を向上させることができる。
【0065】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0066】
100 集積回路装置
110 基板
110M 基板の上面
112 素子分離膜
112T 素子分離トレンチ
114 不純物領域
122_1 界面層
124_1 ゲート絶縁層の第1部分
124_2 ゲート絶縁層の第2部分
124_3 ゲート絶縁層の第3部分
126_2 ダミーゲート絶縁層の第2部分
126_3 ダミーゲート絶縁層の第3部分
128_3 エキストラゲート絶縁層
130 ゲート電極
132 スペーサ
152 ゲート間絶縁層
154 上部絶縁層
160A 第1コンタクト
160AH 第1コンタクトホール
160B 第2コンタクト
160BH 第2コンタクトホール
AC1 第1活性領域
AC2 第2活性領域
AC3 第3活性領域
GI1 第1絶縁構造物
GI2 第2絶縁構造物
GI3 第3絶縁構造物
RX1 第1素子領域
RX2 第2素子領域
RX3 第3素子領域
TR1 第1トランジスタ
TR2 第2トランジスタ
TR3 第3トランジスタ