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特開2024-39018情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039018
(43)【公開日】2024-03-21
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/34 20060101AFI20240313BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20240313BHJP
   B60L 3/00 20190101ALI20240313BHJP
   B60L 53/14 20190101ALI20240313BHJP
   B60L 53/60 20190101ALI20240313BHJP
【FI】
H02J7/34 J
H02J7/00 P
B60L3/00 S
B60L53/14
B60L53/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023146416
(22)【出願日】2023-09-08
(31)【優先権主張番号】P 2022142653
(32)【優先日】2022-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】506187821
【氏名又は名称】株式会社シミズ・ビルライフケア
(74)【代理人】
【識別番号】100166338
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 正夫
(72)【発明者】
【氏名】原 章博
【テーマコード(参考)】
5G503
5H125
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503CA10
5G503DA05
5G503DA17
5G503FA06
5G503GB06
5G503GD02
5G503GD03
5G503GD04
5G503GD06
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC24
5H125BC05
5H125BC21
5H125CC06
5H125DD02
(57)【要約】
【課題】非常用エネルギー等の供給に寄与する技術の提供を目的とする。
【解決手段】充電制御部51は、車載蓄電池4Aが搭載された自動車4に対して充放電装置2Aから充電する充電指示が与えられた場合に、充放電装置2Aに対して充電機能を発揮させる充電制御を実行する。放電制御部52は、交流の電力を用いる1以上の負荷を有する設備に対して常時供給される第1量の電力供給が不可と判断された場合に、当該第1量よりも少量となる範囲内で予め設定された第2量の電力を当該1以上の負荷の一部に供給するために、自動車4に搭載された車載蓄電池4Aを電源として充放電装置2Aに対して放電機能を発揮させる放電制御を実行する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄電池に対して直流で電力を供給して充電する充電機能と、直流の電源から供給される電力を交流に変換して放電する放電機能とを有する充放電装置を制御する情報処理装置において、
第1蓄電池が搭載された自動車に対して前記充放電装置から充電する充電指示が与えられた場合、前記充放電装置に対して前記充電機能を発揮させる充電制御を実行する充電制御手段と、
交流の電力を用いる1以上の負荷を有する設備に対して常時供給される第1量の電力供給が不可と判断された場合、当該第1量よりも少量となる範囲内で予め設定された第2量の電力を当該1以上の負荷の一部に供給するために、前記自動車に搭載された前記第1蓄電池を前記電源として前記充放電装置に対して前記放電機能を発揮させる放電制御を実行する放電制御手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記設備は、集合住宅内の、エレベーター、揚水ポンプ、照明、及びコンセント設備を前記負荷の一部として含む設備であり、
前記第2量は、前記エレベーターの少なくとも一部、前記揚水ポンプの少なくとも一部、前記照明の少なくとも一部、及び前記コンセント設備の少なくとも一部が予め設定された所定時間で稼働可能となるように予め設定された量である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記設備は、複数の負荷を含み、
前記放電制御手段は、前記複数の負荷の夫々に対して予め設定された優先順位にしたがって電力を供給するように、前記放電制御を実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記放電制御手段は、前記第1蓄電池と共に又はそれに代えて、予め設置されている第2蓄電池を電源として、前記放電制御を実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第2蓄電池は、前記自動車に搭載された前記第1蓄電池がリユースされたものである、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記放電制御手段は、前記第1蓄電池、前記第2蓄電池、及びその他電源という優先順位にしたがって前記電源として順次設定して、前記放電制御を実行する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記放電制御手段は、予め設定された所定時間において、予め設定された電力消費パターンにしたがって、前記放電制御を実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記放電制御手段は、
予め設定された所定時間をN(Nは2以上の整数値)段階に区分して、
K段階目(Kは1乃至Nのうちの何れかの整数値)の時間帯においては、前記第1蓄電池を含む前記電源の全体の電力容量が、当該K段階に対して予め設定された閾値を下回らないように、前記放電制御を実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記充放電装置の前記放電機能が発揮されているときの放電量、及び、前記第1蓄電池の残量を少なくとも監視する監視手段
をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記放電制御手段は、
前記設備及び前記1以上の負荷のうち少なくとも一部から緊急である旨が報知された場合、当該設備に対して常時供給される前記第1量の電力供給が不可と判断して、前記放電制御の実行を開始する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
蓄電池に対して直流で電力を供給して充電する充電機能と、直流の電源から供給される電力を交流に変換して放電する放電機能とを有する充放電装置を制御する情報処理装置が実行する情報処理方法において、
第1蓄電池が搭載された自動車に対して前記充放電装置から充電する充電指示が与えられた場合、前記充放電装置に対して前記充電機能を発揮させる充電制御を実行する充電制御ステップと、
交流の電力を用いる1以上の負荷を有する設備に対して常時供給される第1量の電力供給が不可と判断された場合、当該第1量よりも少量となる範囲内で予め設定された第2量の電力を当該1以上の負荷の一部に供給するために、前記自動車に搭載された前記第1蓄電池を前記電源として前記充放電装置に対して前記放電機能を発揮させる放電制御を実行する放電制御ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項12】
蓄電池に対して直流で電力を供給して充電する充電機能と、直流の電源から供給される電力を交流に変換して放電する放電機能とを有する充放電装置を制御するコンピュータに、
第1蓄電池が搭載された自動車に対して前記充放電装置から充電する充電指示が与えられた場合、前記充放電装置に対して前記充電機能を発揮させる充電制御を実行する充電制御ステップと、
交流の電力を用いる1以上の負荷を有する設備に対して常時供給される第1量の電力供給が不可と判断された場合、当該第1量よりも少量となる範囲内で予め設定された第2量の電力を当該1以上の負荷の一部に供給するために、前記自動車に搭載された前記第1蓄電池を前記電源として前記充放電装置に対して前記放電機能を発揮させる放電制御を実行する放電制御ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より非常時における電力供給システムに関する技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-252117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、台風のような非常時等において、電気自動車から多くの電力供給を受けて、より多くの非常用エネルギー等を個別の建物に専用で供給することができる電力供給システム等の技術は、見当たらないという状況であった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、非常用エネルギー等の供給に寄与する技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
蓄電池に対して直流で電力を供給して充電する充電機能と、直流の電源から供給される電力を交流に変換して放電する放電機能とを有する充放電装置を制御する情報処理装置において、
第1蓄電池が搭載された自動車に対して前記充放電装置から充電する充電指示が与えられた場合、前記充放電装置に対して前記充電機能を発揮させる充電制御を実行する充電制御手段と、
交流の電力を用いる1以上の負荷を有する設備に対して常時供給される第1量の電力供給が不可と判断された場合、当該第1量よりも少量となる範囲内で予め設定された第2量の電力を当該1以上の負荷の一部に供給するために、前記自動車に搭載された前記第1蓄電池を前記電源として前記充放電装置に対して前記放電機能を発揮させる放電制御を実行する放電制御手段と、
を備える。
【0007】
本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムの夫々は、上記本発明の一態様の情報処理装置に対応する情報処理方法及びプログラムの夫々である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、非常用エネルギー等の供給に寄与する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される電力供給システムにより実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
図2図1の本サービスが適用される電力供給システム、即ち、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される電力供給システムの構成の一例を示す図である。
図3図2に示す電力供給システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4図2の電力供給システムを構成する図3のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図5図4の機能的構成のサーバが適用される図1の本サービスで提供される充放電の例を示す図である。
図6図1の本サービスで提供される充放電スタンドの蓄電池に係るリユースバッテリー利用の流れの一例を示す図である。
図7図1の本サービスで提供されるモデルプランの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0011】
まず、図1を参照して、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される電力供給システム(後述する図2参照)により実現可能となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される電力供給システムにより実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
【0012】
本サービスは、非常用エネルギー等の供給に寄与するサービスである。
即ち、本サービスでは、例えば地震や大雨による水害等で電力供給が遮断されてしまうような非常時において有用となるサービスであり、具体的には、交流の電力を用いる1以上の負荷を有する設備(ここではマンション5とする)に対して常時供給される第1量の電力供給が不可と判断された場合に、上記第1量よりも少量となる範囲内で予め設定された第2量の電力(第1量の電力>第2量の電力)を、上記1以上の負荷の一部に供給するために、自動車4に搭載された車載蓄電池4Aを電源として、充放電装置2Aに対し放電機能を発揮させる放電制御を実行することで、設備(マンション5)への非常用エネルギーの供給に寄与するようにしたサービスである。
【0013】
また、本サービスでは、上記のような非常時以外となる平時において、車載蓄電池4Aが搭載された自動車4に対し、充放電スタンド2の充放電装置2Aから、充電する旨の充電指示が与えられた場合に、充放電装置2Aに対して充電機能を発揮させる充電制御を実行することで、自動車4への充電に寄与するようにしたサービスでもある。
【0014】
したがって、本サービスによれば、上記非常時において、充放電スタンド2の充放電装置2Aを介し、自動車4に搭載された車載蓄電池4Aを電源とした放電により、マンション5の、1以上の負荷の一部に電力を供給することができるという効果を奏する。
また、本サービスによれば、平時において、充放電スタンド2からの電力の供給により、車載蓄電池4Aが搭載された自動車4の充電をすることができるという効果も奏する。
【0015】
ここで自動車4は、外部からの電力の供給により充電することのできる車(車両)、即ち車載蓄電池4Aを搭載した車であって、モータを駆動源とする車、モータとエンジンの夫々を駆動源とする車、が該当する。言い換えれば、車載蓄電池4Aを搭載して電気にて動く車(電動車両)が該当する。
【0016】
なお、図1では、自家用等の個人が所有する電気自動車(EV:Electric Vehicle)を自動車4の例に挙げているが、これに限らず、企業が所有する電気自動車であってもよいものとする。また、自動車4は、例えばEVシェアカーを含むようなものであってもよい。
この他、車載蓄電池4Aは、充放電可能な機能を有していれば、特に限定されないものとする。なお、車載蓄電池4Aは、複数の電池セルとこれらを電気的に繋ぐバスバーと、各種センサやその配線等とを含んで構成され、所謂バッテリーモジュールと呼ばれるものである。
【0017】
充放電スタンド2は、充放電装置2Aと、蓄電池2Bとを備えて構成される。
充放電装置2Aは、上記充電指示にて、車載蓄電池4Aが搭載された自動車4に対し電力を供給して充電することができるように構成される。また、充放電装置2Aは、上記非常時において、自動車4に搭載された車載蓄電池4Aを電源として、マンション5の、1以上の負荷の一部に対して電力を供給することができるように構成される。
【0018】
蓄電池2Bは、車載蓄電池4A以外を上記1以上の負荷の一部に対する電力供給用の電源とするために備えられる。
本サービスでの蓄電池2Bは、特に限定するものでないが、環境負荷の軽減に貢献するように所謂EVリユースバッテリーが採用される(図6を参照しながら後述する)。
【0019】
上記1以上の負荷の一部としては、図1では設備をマンション5としていることから、エレベーター、揚水ポンプ、照明(電灯の回路系等)、コンセント設備が挙げられる(これらに限らないものとする)。
1以上の負荷は、交流の電力を必要とするものである。
1以上の負荷の一部が予め設定された所定時間(例えば後述する72時間)で稼働可能となるように設定された量としては、上記第2量が相当する。
【0020】
特にマンション5においては、非常時(災害時)に高齢者や要介護者の垂直移動が困難となることから、エレベーターの稼働は欠かせないものとなる。また、同じく上水も生活継続に必須であることから、揚水ポンプの稼働も必要になる。したがって、本サービスは有益なサービスであると言える。
【0021】
本サービスにおいて、上記1以上の負荷は、例えばマンション管理装置3により監視、制御される。本サービスでは、例えばエレベーター等の非常装置等から非常時である旨の信号を受け付けると、それをトリガーとして上記放電制御が実行される。
【0022】
なお、充放電スタンド2は、図1に示すような、充放電装置2Aと蓄電池2Bとの組み合わせに限らず、例えば充放電装置2Aのみであってもよいものとする。
また、充放電スタンド2は、図1に示していないが、例えば太陽光パルのような、他の電源として機能するものをさらに備えてもよいものとする。
【0023】
本サービスでの電源としての優先順位は、車載蓄電池4Aが第一位となり、蓄電池2Bが第二位、上記他の電源が第三位となる。
【0024】
充放電スタンド2は、充電機能と放電機能とを有する。
充電機能は、自動車4に搭載された車載蓄電池4Aに対して直流で電力を供給して充電する機能である。
また、放電機能は、直流の電源(自動車4に搭載された車載蓄電池4A)から供給された電力を交流に変換して放電する機能である。
【0025】
以上、図1を参照して本サービスの概要を説明してきた。本サービスによれば、非常用エネルギー等の供給に寄与する技術を提供することができる。即ち、本サービスによれば、車載蓄電池4Aが搭載された自動車4を活用して、マンション5(設備(建物))の災害対応力を強化することができる。
【0026】
上記災害対応力を強化することに関して補足すれば、電気自動車(EV)の普及を見据えた、大規模災害時の電力確保に備えた改修が重要であり、電力確保の時間は、例えば72時間(予め設定された所定時間)が想定される。本サービスは、このような時間確保において必要である。また、本サービスは、マンション5のLCP(生活継続計画)やオフィスビル・工場のBCP(事業継続計画)にも必要である。
【0027】
なお、非常用発電機を大規模災害時の非常用電源として活用しようとする試みがあるが、非常用発電機による電力の供給時間は30分から60分と短い。その不足分を補い、エレベーターや給水のための十分な電源を確保するために、本サービスのような自動車4に搭載された車載蓄電池4Aを活用する技術の提供は非常に有益である。
【0028】
充放電スタンド2は、充放電装置2Aと蓄電池2Bとの組み合わせや、さらに太陽光パネル等の他の電源の組み合わせが効果的である。充放電スタンド2であれば、ピークカット対応の他、蓄電池2Bは、燃料劣化(例えば非常用発電機の燃料の劣化)や定期的な試運転を必要としないといった利点がある。
【0029】
本サービスでは、図1に示すように、設備をマンション5としているが、上記のような大規模災害時の電力確保は、オフィスビルや工場にも有益である。したがって、本サービスは、様々な設備を対象とすることができる。
【0030】
本サービスは、自動車4に搭載された車載蓄電池4Aにより、例えば72時間の電力確保を実現することができる。
【0031】
一例であるが、本サービスでは、車載蓄電池4Aを100%充電した上で、残量が10%になるまでエレベーターを動かす実験を行ったところ、エレベーターを約15時間連続で稼働させることができている。また、本サービスでは、分速30メートルの低速運転でエレベーターを動かす実験を行ったところ、1階から6階まで400往復以上稼働させることができている。
【0032】
次に、図2を参照して、上記本サービスの提供を実現化させる電力供給システム、即ち本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される電力供給システムの構成について説明する。
図2は、図1の本サービスが適用される電力供給システム、即ち、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される電力供給システムの構成の一例を示す図である。
【0033】
図2に示す電力供給システムは、サーバ1と、充放電スタンド2と、マンション管理装置3とを含むように構成される。
サーバ1、充放電スタンド2、及びマンション管理装置3は、インターネット等のネットワークNを介して相互に接続される。
【0034】
サーバ1は、本サービス(図1)のサービス提供者により管理される情報処理装置である。サーバ1は、充放電スタンド2、及びマンション管理装置3と適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
【0035】
充放電スタンド2は、図1に示す通り、充放電装置2Aと蓄電池2Bとを備えて構成される。
充放電装置2Aは、蓄電池に対して直流で電力を供給して充電する充電機能、及び、直流の電源から供給される電力を交流に変換して放電する放電機能を有する充放電装置本体と、自動車4やマンション5に対して電気的に接続される電気接続部とを有する。
上記充放電装置本体には、制御部が設けられる。蓄電池2Bは、特に限定するものでないが、リユースされたものが採用される。
【0036】
マンション管理装置3は、例えばマンション5を管理する管理会社により管理される情報処理装置である。
【0037】
図3は、図2に示す電力供給システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0038】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0039】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0040】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0041】
入力部16は、例えばキーボード等により構成され、各種情報を入力する。
出力部17は、液晶等のディスプレイやスピーカ等により構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば図2の充放電スタンド2及びマンション管理装置3)との間で通信を行う。
【0042】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア30が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア30から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア30は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0043】
なお、図示はしないが、図2の充放電スタンド2(充放電装置本体の制御部)、マンション管理装置3も、図3に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有することができる。したがって、充放電スタンド2及びマンション管理装置3のハードウェア構成についての説明は省略する。
【0044】
このような図3のサーバ1を含む図2の電力供給システムを構成する各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、図1の本サービスを提供するための各種処理を実行することができる。
【0045】
図4は、図2の電力供給システムにおける図3のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0046】
図4に示すように、サーバ1のCPU11においては、充電制御部51と、放電制御部52と、監視部53とが機能する。
また、サーバ1の記憶部18の一領域には、充電制御情報DB71と、放電制御情報DB72と、監視情報DB73とが設けられる。
【0047】
充電制御部51は、車載蓄電池4Aが搭載された自動車4に対して充放電装置2Aから充電する充電指示が与えられた場合に、充放電装置2Aに対して充電機能を発揮させる充電制御を実行する。
なお、充電制御に係る情報は、充電制御情報DB71に格納される。
【0048】
放電制御部52は、交流の電力を用いる1以上の負荷を有する設備に対して常時供給される第1量の電力供給が不可と判断された場合に、当該第1量よりも少量となる範囲内で予め設定された第2量の電力を当該1以上の負荷の一部に供給するために、自動車4に搭載された車載蓄電池4Aを電源として充放電装置2Aに対して放電機能を発揮させる放電制御を実行する。
なお、放電制御に係る情報は、放電制御情報DB72に格納される。
【0049】
このような充電制御部51及び放電制御部52が機能することにより、車載蓄電池4Aが搭載された自動車4の充電に寄与するのは勿論のこと、設備(マンション5)への非常用エネルギーの供給に寄与することができる。
【0050】
上記設備は、集合住宅内の、エレベーター、揚水ポンプ、照明、及びコンセント設備を負荷の一部として含む設備である。具体的には、マンション5等の集合住宅である。また、設備は、上記集合住宅(マンション5等)に限らず、オフィスビルや工場も含まれるものとする。
上記第2量は、エレベーターの少なくとも一部、揚水ポンプの少なくとも一部、照明の少なくとも一部、及びコンセント設備の少なくとも一部が予め設定された所定時間で稼働可能となるように予め設定された量であるものとする。
【0051】
また、放電制御部52は、複数の負荷の夫々に対して予め設定された優先順位にしたがって電力を供給するように放電制御を実行する。
これにより、マンション5に付随する負荷は多種あるが、優先順位をつけて電力を供給することができる。例えば、ビル内非常照明、揚水ポンプ等の負荷を優先することができる。
【0052】
また、放電制御部52は、自動車4に搭載された車載蓄電池4Aと共に又はそれに代えて、予め設置されている蓄電池2Bを電源として放電制御を実行する。
これにより、電力の供給時間を延ばすことができる。
【0053】
また、放電制御部52は、自動車4に搭載された車載蓄電池4A、蓄電池2B、及びその他電源(例えば太陽光パネル)という優先順位にしたがって、電源として順次設定して放電制御を実行する。
これにより、電力を優先して提供する順位を決めておくことができる。ここでは、先ず自動車4に搭載された車載蓄電池4Aから電力を提供し、次に蓄電池2B、そして太陽光パネルの順で電力を提供することができる。
【0054】
また、放電制御部52は、予め設定された所定時間において、予め設定された電力消費パターン(後述する)にしたがって放電制御を実行する。
これにより、例えば目標値として停電後72時間にわたって電力を供給維持するという観点であれば、単に時間的に一定の電力供給量でなく、例えばサーバ1の自動制御により停電時制御モードに切り替えて予め定めた望ましい電力消費パターンを取ることができる。
【0055】
また、放電制御部52は、予め設定された所定時間をN(Nは2以上の整数値)段階に区分して、K段階目(Kは1乃至Nのうちの何れかの整数値)の時間帯においては、自動車4に搭載された車載蓄電池4Aを含む電源の全体の電力容量が、当該K段階に対して予め設定された閾値を下回らないように放電制御を実行する。
これにより、例えば上記72時間(3日間)継続して電力供給を持続させるため、例えば次のような制御を行うことができる。即ち、1日目(24時間以内)は、全体の電力容量のうち第1の閾値(例えば70%)を下限とし、2日目は、第2の閾値(例えば30%)を下限とするよう、電力容量を消費しきらないように(例えば1日目で0%にならないように)制御することができる。このような制御により、例えば車いすを必要とする方や、お年寄りの方等が、停電から2日目以降も継続して、エレベーター等を利用することができる。
【0056】
また、放電制御部52は、設備及び1以上の負荷のうち少なくとも一部から緊急である旨が報知された場合に、当該設備に対して常時供給される上記第1量の電力供給が不可と判断して放電制御の実行を開始する。
これにより、例えばエレベーター等の非常装置等から非常時である旨の情報(信号)を例えばマンション管理装置3を介して受け付けると、それをトリガーとして電力供給を開始することができる。
【0057】
監視部53は、充放電装置2A(充放電スタンド2)の放電機能が発揮されているときの放電量、及び、蓄電池の残量を少なくとも監視する。監視部53は、上記蓄電池として、自動車4に搭載された車載蓄電池4A、蓄電池2Bの電力残量を監視する。
なお、放電量監視や残量監視に係る情報は、監視情報DB73に格納される。
監視部53により、遠隔監視で総電力量をモニタリングすることができる。
【0058】
次に、図5を参照して、上記本サービスで提供される充放電の例について説明する。
図5は、図4の機能的構成のサーバが適用される図1の本サービスで提供される充放電の例を示す図である。
【0059】
サーバ1は、図5のステップS1で示す平時において、車載蓄電池4Aが搭載された自動車4に対し、充放電スタンド2の充放電装置2Aから、充電する旨の充電指示が与えられると、充放電装置2Aに対して充電機能を発揮させる充電制御を実行する。
これにより、充放電スタンド2からの電力の供給により、車載蓄電池4Aが搭載された自動車4は、充電をすることができる。
【0060】
サーバ1は、図5のステップS2で示す非常時(例えば地震や大雨による水害等で電力供給が遮断されてしまうような非常時(災害時))において、自動車4に搭載された車載蓄電池4Aを電源として、充放電装置2Aに対して放電機能を発揮させる放電制御を実行する。
これにより、交流の電力を用いる1以上の負荷を有する設備(ここではマンション5とする)に対して常時供給される第1量の電力供給が不可と判断された場合に該当し、第1量よりも少量となる範囲内で予め設定された第2量の電力(第1量の電力>第2量の電力)を、上記1以上の負荷の一部に供給することができる。
【0061】
図6を参照して、上記リユースバッテリーの利用の流れの一例について説明する。
図6は、図1の本サービスで提供される充放電スタンドの蓄電池に係るリユースバッテリー利用の流れの一例を示す図である。
【0062】
本サービスでは、車で使用した後でも、高い残存性能を持つバッテリー(バッテリーモジュール(車載蓄電池4A))を二次利用する。
活用するリユースバッテリーは、Recover(回収)、Rsfabricate(再製品化)、Reuse(再利用)の三点により活用される。リユースバッテリーの活用は、環境負荷の低減に貢献する。なお、リユースバッテリーは、充放電スタンド2に接続するようにしてもよい。
【0063】
再製品化としては、図6に示すように、バッテリーモジュール(車載蓄電池4A)を電池セル4B単位でバラした後、電圧や容量の違う新たなパッケージ4Cを創り出すことができる。
【0064】
図7を参照して、図1の本サービスで提供されるモデルプランの一例について説明する。
図7は、図1の本サービスで提供されるモデルプランの一例を示す図である。
図7に示すモデルプラン(EVによる災害時の電源確保で生活継続するためのモデルプラン)によれば、必要電力(52.68kW)が使用可能電力(54kW)以内となることが分かる。
本サービスによれば、大規模災害に伴う系統電源喪失時でも72時間(三日間)の間、住居設備等における電源を必要とする居住者の生活継続を実現することができる。
【0065】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の一実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものとみなす。
【0066】
上述の一実施形態では、本発明の情報処理装置としてサーバ1が相当するが、特にこれに限定されず、充放電装置2A(充放電スタンド2)を制御する機能を有していれば足りる。即ち、専用の充放電スタンド用管理装置を設置して、これを情報処理装置に相当させてもよい。また、充放電装置2A(充放電スタンド2)の筐体内に設けられる制御部(コンピュータ)を情報処理装置に相当させてもよい。
【0067】
また、上述の一実施形態では、充放電スタンド2がマンション5の駐車場等に設置されるものとしているが、特にこれに限定されず、例えば水没し難い場所等の、災害時を想定した設置をしてもよい。
なお、マンション5にEVシェアカー事業を導入することで、費用を抑制することができる。また、マンション5へのEV導入を促進して、LCP(生活継続計画)に対応することもできる。
上述の一実施形態では、災害時給電のメリットがあることが分かる。この他、EVシェアカー利用による居住者の利便性向上や、シェアカー充電の空き時間を、レンタル充電器として開放して、収入を見込むこともできる。
【0068】
また、図2に示すシステム構成、及び図3に示すサーバ1のハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0069】
また、図4に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した各種処理を全体として実行できる機能が図2の情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロック及びデータベースを用いるのかは、特に図4の例に限定されない。
【0070】
また、機能ブロック及びデータベースの存在場所も、図4に限定されず、任意でよい。
例えばサーバ1側に配置された機能ブロック及びデータベースの少なくとも一部を、充放電スタンド2側、マンション管理装置3側又は図示せぬ他の情報処理装置が備える構成としてもよい。
【0071】
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0072】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0073】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0074】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0075】
以上を換言すると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施の形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば図2乃至図4のサーバ1)は、
蓄電池(例えば図1の車載蓄電池4A)に対して直流で電力を供給して充電する充電機能と、直流の電源から供給される電力を交流に変換して放電する放電機能とを有する充放電装置(例えば図及び図4の充放電装置2A(充放電スタンド2))を制御する情報処理装置(例えば図2乃至図4のサーバ1)において、
第1蓄電池(例えば図1の車載蓄電池4A)が搭載された自動車(例えば図1の自動車4)に対して前記充放電装置から充電する充電指示が与えられた場合、前記充放電装置に対して前記充電機能を発揮させる充電制御を実行する充電制御手段(例えば図4の充電制御部51)と、
交流の電力を用いる1以上の負荷を有する設備(例えば図1及び図4のマンション5)に対して常時供給される第1量の電力供給が不可と判断された場合、当該第1量よりも少量となる範囲内で予め設定された第2量の電力を当該1以上の負荷の一部(例えば図1のエレベーター等)に供給するために、前記自動車に搭載された前記第1蓄電池を前記電源として前記充放電装置に対して前記放電機能を発揮させる放電制御を実行する放電制御手段(例えば図4の放電制御部52)と、
を備えれば足りる。
本発明によれば、車載蓄電池4Aが搭載された自動車4の充電に寄与するのは勿論のこと、設備(マンション5)への非常用エネルギーの供給に寄与することができる。
【0076】
さらに、前記設備は、集合住宅内の、エレベーター、揚水ポンプ、照明、及びコンセント設備を前記負荷の一部として含む設備であり、
前記第2量は、前記エレベーターの少なくとも一部、前記揚水ポンプの少なくとも一部、前記照明の少なくとも一部、及び前記コンセント設備の少なくとも一部が予め設定された所定時間(例えば図7のモデルプランに示す72時間)で稼働可能となるように予め設定された量である、
とすることができる。
これにより、エレベーターの少なくとも一部、揚水ポンプの少なくとも一部、照明の少なくとも一部、及びコンセント設備の少なくとも一部を、予め設定された所定時間で稼働可能とすることができる。
【0077】
さらに、前記設備は、複数の負荷を含み、
前記放電制御手段は、前記複数の負荷の夫々に対して予め設定された優先順位にしたがって電力を供給するように、前記放電制御を実行する、
ことができる。
これにより、マンション5に付随する負荷は多種あるが、優先順位をつけて電力を供給することができる。例えば、ビル内非常照明、揚水ポンプ等の負荷を優先することができる。
【0078】
さらに、前記放電制御手段は、前記第1蓄電池と共に又はそれに代えて、予め設置されている第2蓄電池(例えば図1の蓄電池2B)を電源として、前記放電制御を実行する、
ことができる。
これにより、電力の供給時間を延ばすことができる。
【0079】
さらに、前記第2蓄電池は、前記自動車に搭載された前記第1蓄電池がリユースされたものである、
とすることができる。
これにより、環境負荷の低減に貢献することができる。
【0080】
さらに、前記放電制御手段は、前記第1蓄電池、前記第2蓄電池、及びその他電源(例えば太陽光パネル)という優先順位にしたがって前記電源として順次設定して、前記放電制御を実行する、
ことができる。
これにより、電力を優先して提供する順位を決めておくことができる。先ず自動車4に搭載された車載蓄電池4Aから電力を提供し、次に蓄電池2B、そして太陽光パネルの順で電力を提供することができる。
【0081】
さらに、前記放電制御手段は、予め設定された所定時間において、予め設定された電力消費パターンにしたがって、前記放電制御を実行する、
ことができる。
これにより、例えば目標値として停電後72時間にわたって電力を供給維持するという観点であれば、単に時間的に一定の電力供給量でなく、例えばサーバ1の自動制御により停電時制御モードに切り替えて予め定めた望ましい電力消費パターンを取ることができる。
【0082】
さらに、前記放電制御手段は、
予め設定された所定時間をN(Nは2以上の整数値)段階に区分して、
K段階目(Kは1乃至Nのうちの何れかの整数値)の時間帯においては、前記第1蓄電池を含む前記電源の全体の電力容量が、当該K段階に対して予め設定された閾値を下回らないように、前記放電制御を実行する、
ことができる。
これにより、例えば上記72時間(3日間)継続して電力供給を持続させるための制御を行うことができる。
【0083】
さらに、前記充放電装置の前記放電機能が発揮されているときの放電量、及び、前記第1蓄電池の残量を少なくとも監視する監視手段(例えば図4の監視部53)
をさらに備えることができる。
これにより、サーバ1が遠隔監視で総電力量をモニタリングすることができる。
【0084】
さらに、前記放電制御手段は、
前記設備及び前記1以上の負荷のうち少なくとも一部から緊急である旨が報知された場合、当該設備に対して常時供給される前記第1量の電力供給が不可と判断して、前記放電制御の実行を開始する、
ことができる。
これにより、例えばエレベーター等の非常装置等から非常時である旨の情報(信号)を例えばマンション管理装置3を介して受け付けると、それをトリガーとして電力供給を開始することができる。
【符号の説明】
【0085】
1・・・サーバ、2・・・充放電スタンド、・・・2A・・・充放電装置、2B・・・蓄電池、3・・・マンション管理装置、4・・・自動車、4A・・・車載蓄電池、4B・・・電池セル、4C・・・新たなパッケージ、5・・・マンション、11・・・CPU、18・・・記憶部、19・・・通信部、51・・・充電制御部、52・・・放電制御部、53・・・監視部、71・・・充電制御情報DB、72・・・放電制御情報DB、73・・・監視情報DB
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7