(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039080
(43)【公開日】2024-03-22
(54)【発明の名称】導通検査用治具とプリント配線板の検査方法
(51)【国際特許分類】
G01R 1/073 20060101AFI20240314BHJP
【FI】
G01R1/073 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022143360
(22)【出願日】2022-09-09
(71)【出願人】
【識別番号】000000158
【氏名又は名称】イビデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100122622
【弁理士】
【氏名又は名称】森 徳久
(72)【発明者】
【氏名】森 隆之
【テーマコード(参考)】
2G011
【Fターム(参考)】
2G011AA03
2G011AA15
2G011AB01
2G011AB07
2G011AC21
2G011AE01
(57)【要約】
【課題】長期間正確な結果を提供するための導通検査用治具の提供。
【解決手段】導通検査用治具は、複数の第1開口を有する第1部材と、複数の第2開口を有し、第1部材上に位置する第2部材と、複数の第3開口を有し、第1部材の直下に積層されている第3部材と、第1部材と第2部材間に空間を形成するために第1部材と第2部材間に配置されている支持部材と、複数の第1開口の一つと空間と複数の第2開口の一つと複数の第3開口の一つを通るプローブ、とからなる。第1部材と第2部材で空間は挟まれ、第1部材は、第2部材側の第1面と第1面と反対側の第2面と第1面側に形成されている第1凹部を有し、第1凹部は第1部材のほぼ中央に形成され、第3部材は、第2面と対向する第3面と第3面と反対側の第4面と第4面側に形成されている第3凹部を有し、第3凹部は第3部材のほぼ中央に形成され、第2面と第3面はほぼ平坦である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第1開口を有する第1部材と、
複数の第2開口を有し、前記第1部材上に位置する第2部材と、
複数の第3開口を有し、前記第1部材の直下に積層されている第3部材と、
前記第1部材と前記第2部材間に空間を形成するために前記第1部材と前記第2部材間に配置されている支持部材と、
前記複数の第1開口の一つと前記空間と前記複数の第2開口の一つと前記複数の第3開口の一つを通るプローブ、とからなる導通検査用治具であって、
前記第1部材と前記第2部材で前記空間は挟まれ、前記第1部材は、前記第2部材側の第1面と前記第1面と反対側の第2面と前記第1面側に形成されている第1凹部を有し、前記第1凹部は前記第1部材のほぼ中央に形成され、前記第3部材は、前記第2面と対向する第3面と前記第3面と反対側の第4面と前記第4面側に形成されている第3凹部を有し、前記第3凹部は前記第3部材のほぼ中央に形成され、前記第2面と前記第3面はほぼ平坦である。
【請求項2】
請求項1の導通検査用治具であって、前記第2部材は、前記第1部材側の第5面と前記第5面と反対側の第6面と前記第5面側に形成されている第2凹部を有し、前記第2凹部は前記第2部材のほぼ中央に形成されている。
【請求項3】
請求項1の導通検査用治具であって、前記第1部材は第1中央部と前記第1中央部の外に位置する第1外側部を有し、前記第1中央部と前記第1外側部は繋がっていて、前記第1中央部の厚みは前記第1外側部の厚みより薄く、前記第1中央部が前記第1凹部の底を形成し、前記複数の第1開口は前記第1中央部に形成されている。
【請求項4】
請求項3の導通検査用治具であって、前記第1外側部は前記第1中央部を囲んでいる。
【請求項5】
請求項2の導通検査用治具であって、前記第2部材は第2中央部と前記第2中央部の外に位置する第2外側部を有し、前記第2中央部と前記第2外側部は繋がっていて、前記第2中央部の厚みは前記第2外側部の厚みより薄く、前記第2中央部が前記第2凹部の底を形成し、前記複数の第2開口は前記第2中央部に形成されている。
【請求項6】
請求項5の導通検査用治具であって、前記第2外側部は前記第2中央部を囲んでいる。
【請求項7】
請求項1の導通検査用治具であって、前記第3部材は第3中央部と前記第3中央部の外に位置する第3外側部を有し、前記第3中央部と前記第3外側部は繋がっていて、前記第3中央部の厚みは前記第3外側部の厚みより薄く、前記第3中央部が前記第3凹部の底を形成し、前記複数の第3開口は前記第3中央部に形成されている。
【請求項8】
請求項7の導通検査用治具であって、前記第3外側部は前記第3中央部を囲んでいる。
【請求項9】
請求項1の導通検査用治具であって、前記第1凹部は前記空間に繋がっている。
【請求項10】
請求項2の導通検査用治具であって、前記第2凹部は前記空間に繋がっている。
【請求項11】
請求項1の導通検査用治具であって、前記第1部材は樹脂製である。
【請求項12】
請求項1の導通検査用治具であって、前記第1部材の曲げ強度は300MPa未満である。
【請求項13】
請求項1の導通検査用治具であって、前記支持部材は前記空間をほぼ囲んでいる。
【請求項14】
請求項1の導通検査治具を用いてプリント配線板を検査すること、を含むプリント配線板の検査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術は、導通検査用治具とプリント配線板の検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、検査用プローブと、複数の電極部を有する接続体と、検査用プローブを保持する保持体、とを有する導通検査用治具を開示する。検査用プローブは先端部と後端部を有する。先端部は検査点に接触し、後端部は電極部に接触する。保持体は基礎部を有する。基礎部は検査用プローブの後端部を電極部へ案内するための貫通孔を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
[特許文献1の課題]
特許文献1の導通検査用治具では、検査用プローブの先端部が検査対象に接触すると検査用プローブが湾曲する。検査用プローブが湾曲すると、検査用プローブは基礎部の貫通孔周辺に当たると考えられる。検査用プローブが当たると、基礎部の貫通孔周辺に大きな負担が加わると考えられる。基礎部が割れやすいと考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の導通検査用治具は、複数の第1開口を有する第1部材と、複数の第2開口を有し、前記第1部材上に位置する第2部材と、複数の第3開口を有し、前記第1部材の直下に積層されている第3部材と、前記第1部材と前記第2部材間に空間を形成するために前記第1部材と前記第2部材間に配置されている支持部材と、前記複数の第1開口の一つと前記空間と前記複数の第2開口の一つと前記複数の第3開口の一つを通るプローブ、とからなる。前記第1部材と前記第2部材で前記空間は挟まれ、前記第1部材は、前記第2部材側の第1面と前記第1面と反対側の第2面と前記第1面側に形成されている第1凹部を有し、前記第1凹部は前記第1部材のほぼ中央に形成され、前記第3部材は、前記第2面と対向する第3面と前記第3面と反対側の第4面と前記第4面側に形成されている第3凹部を有し、前記第3凹部は前記第3部材のほぼ中央に形成され、前記第2面と前記第3面はほぼ平坦である。
【0006】
本発明の実施形態の導通検査用治具では、第1部材の第2面と第3部材の第3面が対向している。すなわちほぼ平坦に形成されている第2面と第3面が重なっている。第1凹部と第3凹部は対向しない。検査時にプローブが湾曲すると、プローブが第1部材の第1開口周辺に当たりやすいと考えられる。しかしながら、本発明の実施形態の導通検査用治具では、第1部材の第2面と第3部材の第3面が重なっているため、プローブが当たる部分の厚みが十分に確保されると考えられる。そのため、検査時に湾曲しているプローブが当たっても第1部材と第3部材が割れがたい。本発明の実施形態によれば、長期間にわたって正確な検査結果を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2A】検査対象のプリント配線板を模式的に示す断面図。
【
図2B】プリント配線板の電極を模式的に示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[実施形態]
図1は実施形態の検査装置2と検査対象のプリント配線板120を示す断面図である。検査装置2は、配線を有するプリント配線板120の電気的検査を行う。検査装置2は、導通検査用治具4を有する。導通検査用治具4は、第1部材10と第2部材20と第3部材30と第4部材と支持部材50と複数のプローブ60によって形成されている。第3部材30の数は複数であることが好ましい。第4部材40の数は複数であることが好ましい。第1部材10と第2部材20間に空間SPが形成される。第1部材10と第2部材20で空間SPを挟んでいる。第3部材30は第1部材10の下に設けられる。第4部材40は第2部材20の上に設けられる。第1部材10と第3部材30は基板80側(装置側)に配置されている。第2部材20と第4部材40はプリント配線板120側(検査対象側)に配置されている。プローブ60は、第4部材40と第2部材20と空間SPと第1部材10と第3部材30を貫通する。検査装置2は、さらに、第1部材10下に端子82を有する基板80と端子82から延びているリード線84を有する。リード線84は図示されていないテスターに電気的に繋がっている。
【0009】
検査対象のプリント配線板120の例が
図2Aに示される。
図2Aはプリント配線板120の断面を示す。プリント配線板120は複数の樹脂絶縁層121と複数の導体層122を含む。樹脂絶縁層121と導体層122は交互に積層されている。隣接する導体層122はビア導体123で接続される。プリント配線板120は表面Fと表面Fと反対側の裏面Sを有する。表面Fは複数の電極127を有する。
図2Bは電極127の平面図である。
図2Bには、隣接している2つの電極127が描かれている。
図2Aと
図2Bに隣接する電極127間のピッチPが示されている。ピッチPは隣接する電極127の中心間の距離である。
【0010】
図1に示されるように、第1部材10は第2部材20側の第1面12(図中上面)と第1面12と反対側の第2面14(図中下面)を有している。第1面12は空間SPに面している。第2面14は第3部材30と対向している。第1部材10は第1凹部16を有する。第1凹部16は第1部材10のほぼ中央に形成されている。第1凹部16は第1面12側に形成されている。第1凹部16は空間SPに繋がっている。第2面14はほぼ平坦に形成されている。
【0011】
第1部材10は第1中央部17と第1中央部17の外に位置する第1外側部15を有する。第1中央部17と第1外側部15は繋がっている。第1中央部17の厚みは第1外側部15の厚みより薄い。第1中央部17が第1凹部16の底を形成する。第1外側部15は第1中央部17を囲んでいる。複数の第1開口18は第1中央部17に形成されている。各第1開口18にはプローブ60が通る。例えば、第1部材10は樹脂製である。第1部材10の曲げ強度は300MPa未満である。
【0012】
複数の第3部材30は第1部材10の下に積層されている。第3部材30の数は4である。改変例では第3部材30の数は1以上である。各第3部材30は第2部材20側の第3面32(図中上面)と第3面32と反対側の第4面34(図中下面)を有している。最上の第3部材30の第3面32は第1部材10と対向している。最上の第3部材30は第1部材10の直下に配置されている。最下の第3部材30の第4面34は基板80と対向している。各第3部材30は第3凹部36を有する。各第3凹部36は第3部材30のほぼ中央に形成されている。最上の第3部材30の第3凹部36は第4面34側に形成されている。最上の第3部材30の第3面32はほぼ平坦に形成されている。その他の第3部材(最上の第3部材以外の第3部材)30の第3凹部36は第3面32側に形成されている。その他の第3部材(下側の第3部材)30の第4面34はほぼ平坦に形成されている。改変例では、下側の第3部材30の第3凹部36は第4面34側に形成されてもよい。
【0013】
各第3部材30は第3中央部37と第3中央部37の外に位置する第3外側部35を有する。第3中央部37と第3外側部35は繋がっている。第3中央部37の厚みは第3外側部35の厚みより薄い。第3中央部37が第3凹部36の底を形成する。第3外側部35は第3中央部37を囲んでいる。複数の第3開口38は第3中央部37に形成されている。各第3開口38にはプローブ60が通る。例えば、第3部材30は樹脂製である。第3部材30の曲げ強度は300MPa未満である。
【0014】
第1部材10の第2面14と最上の第3部材30の第3面32が対向している。すなわちほぼ平坦に形成されている第2面14と最上の第3部材30の第3面32が重なっている。第1凹部16と最上の第3部材30の第3凹部36は対向しない。
【0015】
第2部材20は、第1部材10側の第5面22(図中下面)と第5面22と反対側の第6面24(図中上面)を有している。第5面22は空間SPに面している。第6面24は第4部材40と対向している。第2部材20は第2凹部26を有する。第2凹部26は第2部材20のほぼ中央に形成されている。第2凹部26は第5面22側に形成されている。第2凹部26は空間SPに繋がっている。第6面24はほぼ平坦に形成されている。
【0016】
第2部材20は第2中央部27と第2中央部27の外に位置する第2外側部25を有する。第2中央部27と第2外側部25は繋がっている。第2中央部27の厚みは第2外側部25の厚みより薄い。第2中央部27が第2凹部26の底を形成する。第2外側部25は第2中央部27を囲んでいる。複数の第2開口28は第2中央部27に形成されている。各第2開口28にはプローブ60が通る。例えば、例えば、第2部材20は樹脂製である。第2部材20の曲げ強度は300MPa未満である。
【0017】
複数の第4部材40は第2部材20の上に積層されている。第4部材40の数は2である。改変例では第4部材40の数は1以上である。各第4部材40は第2部材20側の第7面42(図中下面)と第7面42と反対側の第8面44(図中上面)を有している。最下の第4部材40の第7面42は第2部材20の第6面24と対向している。最下の第4部材40は第2部材20の直上に配置されている。最上の第4部材40の第8面44はプリント配線板120と対向している。各第4部材40は第4凹部46を有する。各第4凹部46は第4部材40のほぼ中央に形成されている。最下の第4部材40の第4凹部46は第8面44側に形成されている。最下の第4部材40の第7面42はほぼ平坦に形成されている。その他の第4部材(最下の第4部材以外の第4部材)40の第4凹部46は第7面42側に形成されている。その他の第4部材(上側の第3部材)40の第8面44はほぼ平坦に形成されている。改変例では、上側の第4部材40の第4凹部46は第8面44側に形成されてもよい。
【0018】
各第4部材40は第4中央部47と第4中央部47の外に位置する第4外側部45を有する。第4中央部47と第4外側部45は繋がっている。第4中央部47の厚みは第4外側部45の厚みより薄い。第4中央部47が第4凹部46の底を形成する。第4外側部45は第4中央部47を囲んでいる。複数の第4開口48は第4中央部47に形成されている。各第4開口48にはプローブ60が通る。例えば、第4部材40は樹脂製である。第4部材40の曲げ強度は300MPa未満である。
【0019】
第2部材20の第6面24と最下の第4部材40の第7面42が対向している。すなわちほぼ平坦に形成されている第6面24と最下の第4部材40の第7面42が重なっている。第2凹部26と最下の第4部材40の第4凹部46は対向しない。
【0020】
支持部材50は第1部材10と第2部材20間に配置されている。
図1と
図3に示されるように、支持部材50は空間SPをほぼ囲んでいる。
図3に示されるように、支持部材50は、第2部材20と対向する上面52と、第1部材10と対向する下面54と、空間SPを形成する開口部56を有する。支持部材50は一つの部材で形成されている。改変例では支持部材50は複数の部材の組み合わせで形成されていてもよい。
【0021】
図1に示されるように、プローブ60は一端62と一端62と反対側の他端64を有する。一端62は第4部材40から突出している。他端64は第3部材30から突出している。プローブ60は、導電性ワイヤーと導電性ワイヤーの側面を被覆する絶縁膜で形成されている。プローブ60は可撓性を有する。一つのプローブ60は、一つの第3開口38と一つの第1開口18と空間SPと一つの第2開口28と一つの第4開口48を通る。検査時、プローブ60の一端62がプリント配線板120の電極127と電気的に繋がる。
図2Aに示されるように、プリント配線板120が電極127上にバンプ126を有すると、一端62はバンプ126と接触する。検査時、プローブ60の他端64は端子82に繋がる。
【0022】
第1開口18の直上に第2開口28は位置しない。第1開口18の直下に第3開口38は位置しない。第2開口28の直上に第4開口48は位置しない。第1開口18と第2開口28と第3開口38と第4開口48は、プローブ60が斜めに配列されるように配置されている。各プローブ60は同様に傾いている。検査の間、一端62がプリント配線板120の電極127、あるいは、バンプ126に当たり、他端64が端子82に当たる。その時、各プローブ60が同様に傾いているので、各プローブ60が同方向に撓む。全プローブ60は空間SP内で同方向に湾曲する。
【0023】
検査中にプローブ60が湾曲すると、プローブ60が第1部材10の第1開口18により露出される第1部材10の壁面(第1壁面)を押す。あるいは、プローブ60は第1壁面と第1面12との間の角を押す。あるいは、プローブ60は第1壁面と第2面14との間の角を押す。ほぼ全てのプローブ60が同様に第1部材10にストレスを与える。そのため、第1部材10は大きなストレスを受けやすい。しかしながら、実施形態では、第1部材10の第2面14と第3部材30の第3面32が対向している。すなわちほぼ平坦に形成されている第2面14と第3面32が重なっている。第1中央部17は第3中央部37で補強される。そのため、検査中、薄い厚みを有する第1中央部17がストレスを受けたとしても、第1中央部17が壊れ難い。第1部材10が壊れ難い。同様に、第3中央部37は第1中央部17で補強される。第3中央部37と第3部材30は壊れ難い。
【0024】
検査中にプローブ60が第1中央部17を押す。あるいは、第1中央部17と第3中央部37が押される。あるいは、第1中央部17を介して第3中央部37が押される。プローブ60から受けるストレスは第1中央部17と第3中央部37の両方に働くと考えられる。そのため、第1中央部17の厚みが薄くても、第1中央部17の厚みに第3中央部37の厚みが加わるので、第1中央部17は壊れ難い。第1部材10は壊れ難い。第3中央部37の厚みが薄くても、第3中央部37の厚みに第1中央部17の厚みが加わるので、第3中央部37は壊れ難い。第3部材30は壊れ難い。実施形態の導通検査用治具4は長期間にわたって正確な検査結果を提供することができる。
【0025】
検査中、第1部材10と同様に第2中央部27はプローブ60によって押される。最下の第4部材40の第4中央部47はプローブ60によって押される。しかしながら、第2部材20の第6面24と最下の第4部材40の第7面42が対向している。すなわちほぼ平坦に形成されている第6面24と最下の第4部材40の第7面42が重なっている。第2中央部27が最下の第4部材40の第4中央部47の割れを防止することに貢献する。最下の第4部材40の第4中央部47が第2中央部27の割れを防止することに貢献する。第2部材20と第4部材40が割れがたい。
【0026】
[実施形態の改変例1]
改変例1の導通検査用治具4は、空間SPをほぼ囲む支持部材50を有していない。その代わりに、第1部材10と第2部材20間に支柱が配置される。第1部材10と第2部材20間に支柱を配置することで第1部材10と第2部材20間に空間SPが形成される。支柱が支持部材の一例である。
【0027】
[実施形態の改変例2]
改変例2の導通検査用治具4では、第4部材40が省略される。空間SPの上には第2部材20のみが配置される。
【符号の説明】
【0028】
2:検査装置
4:導通検査用治具
10:第1部材
12:第1面
14:第2面
15:第1外側部
16:第1凹部
17:第1中央部
18:第1開口
20:第2部材
22:第5面
24:第6面
25:第2外側部
26:第2凹部
27:第2中央部
28:第2開口
30:第3部材
32:第3面
34:第4面
35:第3外側部
36:第3凹部
37:第3中央部
38:第3開口
50:支持部材
60:プローブ
120:プリント配線板
SP:空間