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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039096
(43)【公開日】2024-03-22
(54)【発明の名称】充電装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/90 20160101AFI20240314BHJP
   H02J 50/10 20160101ALI20240314BHJP
   B64C 27/04 20060101ALI20240314BHJP
   B64C 39/02 20060101ALI20240314BHJP
   B64D 27/24 20240101ALI20240314BHJP
   B64F 1/12 20060101ALI20240314BHJP
【FI】
H02J50/90
H02J50/10
B64C27/04
B64C39/02
B64D27/24
B64F1/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022143386
(22)【出願日】2022-09-09
(71)【出願人】
【識別番号】000003687
【氏名又は名称】東京電力ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100179833
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 将尚
(74)【代理人】
【識別番号】100114937
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 裕幸
(72)【発明者】
【氏名】中小路 元
(72)【発明者】
【氏名】甘利 治雄
(72)【発明者】
【氏名】富木 洋一
(57)【要約】
【課題】無人飛翔体の着陸時の飛行軌道制御の精度が低い場合であっても、無人飛翔体の無線充電を円滑に行うことができる充電装置を提供する。
【解決手段】充電装置は、受電部を有する無人飛翔体を充電する充電装置であって、固定体と、前記無人飛翔体の着陸の目標となる着陸目標位置を含む着陸面を有し、前記固定体に対し相対移動して前記固定体に格納される移動体と、前記固定体に固定され、前記受電部に対して電力を送信する送電部と、前記移動体が前記相対移動によって前記固定体に格納されるのに伴って、前記着陸面に着陸した前記無人飛翔体を前記送電部が前記受電部に対し電力を送信することができる充電位置まで前記着陸面上を摺動させる位置決め機構と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受電部を有する無人飛翔体を充電する充電装置であって、
固定体と、
前記無人飛翔体の着陸の目標となる着陸目標位置を含む着陸面を有し、前記固定体に対し相対移動して前記固定体に格納される移動体と、
前記固定体に固定され、前記受電部に対して電力を送信する送電部と、
前記移動体が前記相対移動によって前記固定体に格納されるのに伴って、前記着陸面に着陸した前記無人飛翔体を前記送電部が前記受電部に対し電力を送信することができる充電位置まで前記着陸面上を摺動させる位置決め機構と、を備える、
充電装置。
【請求項2】
前記着陸目標位置と、前記充電位置とは、互いに異なる位置である、
請求項1に記載の充電装置。
【請求項3】
前記固定体に対する前記移動体の前記相対移動の方向を第1方向とするとき、
前記位置決め機構は、
前記着陸面上で前記第1方向と交差する第2方向に延びる第1接触面を有し、前記固定体に対して相対移動しない第1接触部と、
前記移動体が前記固定体に格納される向きとは逆の向きに向かうにしたがって前記第2方向において前記充電位置に近づくよう前記第1方向に対して傾斜した第2接触面を有し、前記移動体に対して相対移動しない第2接触部と、を含む、
請求項1または2に記載の充電装置。
【請求項4】
前記第2接触面は、平面視において直線状に延びている、
請求項3に記載の充電装置。
【請求項5】
前記位置決め機構は、前記移動体が前記固定体に格納される向きとは逆の向きに向かうにしたがって前記第2方向において前記充電位置に近づくよう前記第1方向に対して傾斜した第3接触面を有し、前記移動体に対して相対移動しない第3接触部をさらに含み、
前記第2接触面と前記第3接触面とは、前記充電位置を通って前記第1方向に延びる基準線に対して平面視において互いに逆側に位置する、
請求項3に記載の充電装置。
【請求項6】
前記第2接触面と前記第3接触面とは、平面視において前記基準線に対して線対称に延びている、
請求項5に記載の充電装置。
【請求項7】
前記第3接触面は、平面視において直線状に延びている、
請求項5に記載の充電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、Qi規格等に基づく充電パッドを用いた無線充電技術が知られている。このような無線充電技術を用いて、無人飛翔体(いわゆるドローン。例えば、特許文献1を参照。)の充電を行うことが考えられる。具体的には、無人飛翔体に受電部を取り付け、当該受電部に送電部を近づけることで、送電部から受電部に電力を送信して無人飛翔体の充電を行うことが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-41820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、一般に、無人飛翔体は着陸地点の近傍では周囲から吹き上がる風によってあおりを受けるため、無人飛翔体の着陸時の飛行軌道を厳密に制御することは難しい(この現象は一般に「グラウンドエフェクト」と称されている)。そのため、無人飛翔体を、送電部が受電部に対し電力を送信することができる充電位置に誤差なく着陸させることは困難である。したがって、上述したようなワイヤレス充電技術を用いた無人飛翔体の充電を円滑に行うためには、無人飛翔体の着陸後において、受電部と送電部との位置決めを行うことが好ましい。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされ、無人飛翔体の着陸時の飛行軌道制御の精度が低い場合であっても、無人飛翔体の無線充電を円滑に行うことができる充電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の態様1に係る充電装置は、受電部を有する無人飛翔体を充電する充電装置であって、固定体と、前記無人飛翔体の着陸の目標となる着陸目標位置を含む着陸面を有し、前記固定体に対し相対移動して前記固定体に格納される移動体と、前記固定体に固定され、前記受電部に対して電力を送信する送電部と、前記移動体が前記相対移動によって前記固定体に格納されるのに伴って、前記着陸面に着陸した前記無人飛翔体を前記送電部が前記受電部に対し電力を送信することができる充電位置まで前記着陸面上を摺動させる位置決め機構と、を備える。
【0007】
本発明の態様1によれば、無人飛翔体の飛行軌道制御の精度が低く、無人飛翔体が着陸する位置にずれが生じる場合であっても、位置決め機構の作用によって、無人飛翔体を充電位置まで移動させることができる。したがって、送電部および受電部を用いて無人飛翔体の無線充電を円滑に行うことができる。
【0008】
また、本発明の態様2は、態様1の充電装置において、前記着陸目標位置と、前記充電位置とは、互いに異なる位置である。
【0009】
また、本発明の態様3は、態様1または態様2の充電装置において、前記固定体に対する前記移動体の前記相対移動の方向を第1方向とするとき、前記位置決め機構は、前記着陸面上で前記第1方向と交差する第2方向に延びる第1接触面を有し、前記固定体に対して相対移動しない第1接触部と、前記移動体が前記固定体に格納される向きとは逆の向きに向かうにしたがって前記第2方向において前記充電位置に近づくよう前記第1方向に対して傾斜した第2接触面を有し、前記移動体に対して相対移動しない第2接触部と、を含む。
【0010】
また、本発明の態様4は、態様3の充電装置において、前記第2接触面は、平面視において直線状に延びている。
【0011】
また、本発明の態様5は、態様3または態様4の充電装置において、前記位置決め機構は、前記移動体が前記固定体に格納される向きとは逆の向きに向かうにしたがって前記第2方向において前記充電位置に近づくよう前記第1方向に対して傾斜した第3接触面を有し、前記移動体に対して相対移動しない第3接触部をさらに含み、前記第2接触面と前記第3接触面とは、前記充電位置を通って前記第1方向に延びる基準線に対して平面視において互いに逆側に位置する。
【0012】
また、本発明の態様6は、態様5の充電装置において、前記第2接触面と前記第3接触面とは、平面視において前記基準線に対して線対称に延びている。
【0013】
また、本発明の態様7は、態様5または態様6の充電装置において、前記第3接触面は、平面視において直線状に延びている。
【発明の効果】
【0014】
本発明の上記態様によれば、無人飛翔体の着陸時の飛行軌道制御の精度が低い場合であっても、無人飛翔体の無線充電を円滑に行うことが可能な充電装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態に係る充電装置を示す斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る固定体を図1に示す矢視IIから見る図である。
図3】本発明の実施形態に係る移動体を図1に示す矢視IIIから見る図である。
図4図2に示すIV-IV線に沿う断面図である。
図5】本発明の実施形態に係る移動体を図1に示す矢視Vから見る図である。
図6A】本発明の実施形態に係る位置決め機構の作用について説明する図である。
図6B図6Aに続く状態を示す図である。
図6C図6Bに続く状態を示す図である。
図6D図6Cに続く状態を示す図である。
図6E図6Dに続く状態を示す図である。
図7】本発明の変形例に係る充電装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態に係る充電装置について図面に基づいて説明する。
【0017】
図1に示すように、本実施形態に係る充電装置1は、固定体10と、移動体20と、送電部30と、第1接触部41と、第2接触部42と、第3接触部43と、一対のレール50と、を備える。固定体10は、移動体20が格納される格納空間Hを有する。移動体20は、受電部60を有する無人飛翔体2が着陸する着陸面S1を有する。
【0018】
一対のレール50は、互いに間隔を空けて平行に配されている。本実施形態に係る移動体20は、一対のレール50に沿って移動することにより、固定体10に対し一方向に相対移動する。また、各レール50は、格納空間Hの中から格納空間Hの外まで延出している。本実施形態に係る移動体20は、レール50に沿って格納空間Hの外から格納空間Hの中に移動することで、固定体10に格納される。移動体20に無人飛翔体2が着陸している場合、無人飛翔体2は、移動体20とともに、固定体10に格納される。
【0019】
(方向定義)
ここで、本実施形態では、固定体10に対する移動体20の上記相対移動の方向を第1方向Xと称する。つまり、本実施形態において、第1方向Xは、レール50が延びる方向である。第1方向Xに沿って、移動体20が固定体10に格納される向きとは反対の向きを前方と称し、図において+Xの向きで表す。つまり、本実施形態において、「前方」とは、固定体10からレール50が延出する向きを意味する。第1方向Xに沿って、移動体20が固定体10に格納される向きを後方と称し、図において-Xの向きで表す。また、着陸面S1上で第1方向Xと交差する(例えば、直交する)方向を第2方向Yと称する。言い換えれば、第2方向Yは、着陸面S1に平行な方向であって、第1方向Xに交差する方向である。第2方向Yにおける一つの向きを左方と称し、図において+Yの向きで表す。また、左方とは反対の向きを右方と称し、図において-Yの向きで表す。第1方向Xおよび第2方向Yの双方に直交する方向を、第3方向Zと称する。第3方向Zにおける一つの向きを上方と称し、図において+Zの向きで表す。上方とは反対の向きを下方と称し、図において-Zの向きで表す。第3方向Zから見ることを、平面視という。第1方向Xおよび第2方向Yは、例えば、水平方向である。第3方向Zは、例えば、鉛直方向である。ただし、第1方向Xまたは第2方向Yが水平方向に対して傾いていてもよいし、第3方向Zが鉛直方向に対して傾いていてもよい。
【0020】
固定体10は、載置面に固定される部材である。なお、本明細書における語句「載置面」は、固定体10が載置される面を意味する。例えば、充電装置1が屋外で用いられる場合には、語句「載置面」は、地面や舗装面等を指す場合がある。また、充電装置1が屋内で用いられる場合には、語句「載置面」は、建築物中における床面等を指す場合がある。固定体10は、例えば、載置面に接触しており、重力の作用によって載置面に固定されている。ただし、固定体10は、ねじ等の固定機構によって載置面に固定されていてもよい。
【0021】
本実施形態に係る固定体10は、図1および図2に示すように、第1天板部11と、第2天板部12と、複数の柱部13と、を有する。本実施形態に係る第1天板部11および第2天板部12の各々は、第1方向Xおよび第2方向Yに延在する部材である。具体的に、本実施形態に係る第1天板部11および第2天板部12の各々は、平面視において、長辺が第2方向Yに延び、短辺が第1方向Xに延びる長方形状の部材である。また、本実施形態に係る第2天板部12は、第1天板部11よりも下方に位置し、第1天板部11よりも後方に位置する。
【0022】
各柱部13は、載置面に接触して上方に向けて延びる柱状の部材であり、第1天板部11または第2天板部12に接続される。これにより、複数の柱部13は、第1天板部11および第2天板部12を支持する。本実施形態に係る柱部13は、4つの長柱13aおよび2つの短柱13bを含む。4つの長柱13aは、各々、第1天板部11が有する4つの角部に接続されている。4つの長柱13aのうち後側に位置する長柱13aは、第2天板部12が有する4つの角部のうち前側に位置する2つの角部とも接続されている。2つの短柱13bは、第2天板部12が有する4つの角部のうち後側に位置する2つの角部と接続されている。つまり、本実施形態に係る第1天板部11は4つの長柱13aによって支持されており、本実施形態に係る第2天板部12は2つの長柱13aと2つの短柱13bによって支持されている。
【0023】
本実施形態に係る移動体20は、図1および図3に示すように、板部21と、複数の車輪22と、を有する。本実施形態に係る板部21は、第1方向Xおよび第2方向Yに延在する板状の部材である。具体的に、本実施形態に係る板部21は、平面視において、長辺が第1方向Xに延び、短辺が第2方向Yに延びる長方形状の部材である。前述した着陸面S1は、板部21の上面に設けられている。
【0024】
複数の車輪22は、板部21の第2方向Yにおける両側縁に設けられている。具体的に、本実施形態に係る移動体20は、第1方向Xにおいて互いに間隔が空くように板部21の左側縁に設けられた2つの車輪22と、第1方向Xにおいて互いに間隔が空くように板部21の右側縁に設けられた2つの車輪22と、を含む4つの車輪22を有する。各車輪22は、レール50に沿って転動する。これにより、移動体20がレール50に沿って第1方向Xに移動する。すなわち、移動体20が、固定体10に対して第1方向Xに相対移動する。ただし、移動体20がレール50に沿って移動可能であれば、車輪22の数および位置は適宜変更可能である。
【0025】
無人飛翔体2は、人間が乗り込まず、遠隔制御によって飛翔可能に構成されている。無人飛翔体2は、例えば、電力によって回転する複数の回転翼(図1参照)と、各回転翼に電力を供給する蓄電池(不図示)と、を有する。なお、無人飛翔体2の形状および構成は図示の例に限られず、適宜変更可能である。
【0026】
無人飛翔体2は、図1に示すように、受電部60を有する。受電部60は、送電部30から無線により電力を受信する。また、受電部60と上記蓄電池とは電気的に接続されており、受電部60は、送電部30から受信した電力を当該蓄電池に供給する。受電部60は、例えば、無人飛翔体2の筐体に対しテープや紐、ねじ等の固定具によって固定されている。本実施形態において、受電部60は、不図示の固定具によって無人飛翔体2の上面に固定されている。ただし、受電部60は無人飛翔体2に内蔵されていてもよい。また、受電部60の固定箇所は無人飛翔体2の上面に限られず、受電部60と送電部30とが所定の位置関係で電力を送受信できる位置へ適宜変更可能である。
【0027】
送電部30は、受電部60に対して無線により電力を送信する。具体的に、本実施形態に係る送電部30および受電部60は、電磁誘導によって電力の送受信を行う。すなわち、送電部30が有するコイル(不図示)が発生させた磁界が受電部60を有するコイル(不図示)を貫き、当該磁界が時間変化することにより、受電部60に起電力が生じる。これにより、送電部30から受電部60への電力の送信が実現される。送電部30および受電部60の各々は、例えば、Qi規格に準拠した充電パッドである。送電部30は、送電部30と受電部60とが所定の位置関係にあるときに、受電部60に電力を送信する。ここで、「所定の位置関係」とは、例えば、送電部30と受電部60とが、送電部30のコイルが磁界を発生させた際に当該磁界が受電部60のコイルを貫くような位置関係にあることを意味する。
【0028】
図2に示すように、送電部30は、固定体10に固定されている。具体的に、本実施形態に係る送電部30は、第1天板部11に固定された吊下部14によって、第1天板部11の下方に吊り下げられている。ただし、送電部30の位置は図示の例に限られず、受電部60と送電部30とが所定の位置関係で電力を送受信できる位置へ適宜変更可能である。
【0029】
本実施形態に係る第1接触部41は、図2および図4に示すように、第2方向Yにおいて直線状に延びる棒状の部材である。第1接触部41は、例えば、断面視において円形状を有する丸棒状の部材である。第1接触部41は、固定体10に対して相対移動しない。具体的に、本実施形態に係る第1接触部41は、固定体10に対して固定されている。より具体的に、本実施形態に係る第1接触部41は、不図示の固定具によって、第2天板部12の前面に固定されている。
【0030】
第1接触部41は、第1接触面41aを有する。第1接触面41aは、後述する位置決め過程において、無人飛翔体2と接触し得る面である。本実施形態に係る第1接触面41aは、第1接触部41の前側面であり、平面視において、第2方向Yに直線状に延びている。また、図4に示すように、第1接触面41aは、平面視において、送電部30よりも後方に位置する。
【0031】
本実施形態に係る第2接触部42は、図5に示すように、直線状に延びる棒状の部材である。第2接触部42は、例えば、断面視において円形状を有する丸棒状の部材である。第2接触部42は、移動体20に対して相対移動しない。具体的に、本実施形態に係る第2接触部42は、移動体20に対して固定されている。より具体的に、本実施形態に係る第2接触部42は、不図示の固定具によって、板部21の上面に固定されている。
【0032】
本実施形態に係る第3接触部43は、図5に示すように、直線状に延びる棒状の部材である。第3接触部43は、例えば、断面視において円形状を有する丸棒状の部材である。第3接触部43は、移動体20に対して相対移動しない。具体的に、本実施形態に係る第3接触部43は、移動体20に対して固定されている。より具体的に、本実施形態に係る第3接触部43は、不図示の固定具によって、板部21の上面に固定されている。
【0033】
本実施形態に係る第2接触部42は、図5に示すように、平面視において板部21の右側縁(-Y側縁)と前側縁(+X側縁)とを結ぶように延びている。また、本実施形態に係る第3接触部43は、図5に示すように、平面視において板部21の左側縁(+Y側縁)と前側縁(+X側縁)とを結ぶように延びている。これにより、本実施形態に係る第2接触部42および第3接触部43の各々は、第1方向Xに対して傾いて延びている。また、第2接触部42および第3接触部43は、前方に向かうにしたがって第2方向Yにおける互いの間隔が狭くなるように延びている。
【0034】
第2接触部42は、第2接触面42aを有する。第2接触面42aは、後述する位置決め過程において、無人飛翔体2と接触し得る面である。本実施形態に係る第2接触面42aは、第2接触部42のうち着陸面S1(詳細な定義は後述)に向く側面であり、平面視において直線状に延びている。そして、第2接触面42aは、第2接触部42と同様に、第1方向Xに対して傾斜している。
【0035】
第3接触部43は、第3接触面43aを有する。第3接触面43aは、後述する位置決め過程において、無人飛翔体2と接触し得る面である。本実施形態に係る第3接触面43aは、第3接触部43のうち着陸面S1(詳細な定義は後述)に向く側面であり、平面視において直線状に延びている。そして、第3接触面43aは、第3接触部43と同様に、第1方向Xに対して傾斜している。
【0036】
第2接触部42および第3接触部43は、板部21の上面を、2つの着陸禁止面S2a、S2bと、上述した着陸面S1と、に区画する。具体的に、第1の着陸禁止面S2aは、平面視において、板部21の右側縁(-Y側縁)、前側縁(+X側縁)、および第2接触部42によって囲まれる三角形状の領域である。第2の着陸禁止面S2bは、平面視において、板部21の左側縁(+Y側縁)、前側縁(+X側縁)、および第3接触部43によって囲まれる三角形状の領域である。着陸面S1は、板部21のうち、2つの着陸禁止面S2a、S2b以外の領域である。着陸面S1は、無人飛翔体2の着陸が許容される面である。一方、着陸禁止面S2a、S2bは、無人飛翔体2の着陸が許容されない面である。着陸面S1は、無人飛翔体2の着陸の目標となる着陸目標位置P1を含む。
【0037】
また、本実施形態に係る着陸面S1は、想定着陸領域S1aと位置決め領域S1bとに細分化できる。位置決め領域S1bは、平面視において、第2接触面42aまたは第3接触面43aと第2方向Yに重なる領域である。言い換えれば、位置決め領域S1bは、平面視において、第2接触面42aと第3接触面43aとに挟まれる領域である。本実施形態に係る位置決め領域S1bは、第2方向Yに平行な上底および下底を有する台形状の領域である。
【0038】
想定着陸領域S1aは、着陸面S1のうち、位置決め領域S1b以外の領域である。本実施形態に係る想定着陸領域S1aは、第1方向Xに延びる辺および第2方向Yに延びる辺を有する長方形状または正方形状の領域である。上述した着陸目標位置P1は、想定着陸領域S1aの中心に位置する。想定着陸領域S1aは、着陸面S1のうち、無人飛翔体2の着陸が想定される領域である。想定着陸領域S1aの広さは、例えば、無人飛翔体2の大きさと着陸誤差とを考慮して設定される。
【0039】
上述した第1接触部41、第2接触部42、および第3接触部43は、移動体20が固定体10に格納されるのに伴って、着陸面S1に着陸した無人飛翔体2を充電位置P2まで着陸面S1上を摺動させる位置決め機構40として作用する。言い換えれば、本実施形態に係る充電装置1は、位置決め機構40を備え、位置決め機構40は、第1接触部41、第2接触部42、および第3接触部43を含む。
【0040】
ここで、充電位置P2とは、着陸面S1上の位置であって、移動体20が固定体10に格納された際に、送電部30が受電部60に対し電力を送信することができる位置である(図6Eも参照)。充電位置P2は、位置決め領域S1b内に位置する。以下、充電位置P2を通って第1方向Xに延びる線(仮想線)を、基準線Oと称する場合がある。本実施形態において、基準線Oは、板部21の前側縁の中点と後側縁の中点とを結ぶ直線でもある。つまり、本実施形態に係る充電位置P2は、着陸面S1の第2方向Yにおける中心部に位置する。また、本実施形態において、上述した着陸目標位置P1は、基準線O上に位置する。着陸目標位置P1と充電位置P2とは互いに異なる位置である。
【0041】
上述した第2接触面42aおよび第3接触面43aの各々は、前方に向かうにしたがって第2方向Yにおいて充電位置P2(基準線O)に近づくよう、第1方向Xに対して傾斜している。また、第2接触面42aおよび第3接触面43aは、平面視において、基準線Oに対して互いに逆側に位置する。より具体的に、本実施形態に係る第2接触面42aと第3接触面43aとは、平面視において基準線Oに対して線対称に延びている。
【0042】
以下、図6A図6Eに基づき、第1接触部41、第2接触部42、および第3接触部43を有する位置決め機構40の作用について説明する。本明細書では、着陸面S1に着陸した無人飛翔体2が位置決め機構40の作用によって充電位置P2まで移動する過程を、「位置決め過程」と称する。
【0043】
図6Aは、無人飛翔体2が着陸面S1(想定着陸領域S1a)に着陸した状態を示す図である。一般に、無人飛翔体2の飛行軌道を厳密に制御することは難しい。そのため、無人飛翔体2を厳密に着陸目標位置P1に着陸させることは困難である。これを鑑み、図示の例においては、無人飛翔体2が着陸目標位置P1からずれた位置に着陸した状態を示している。なお、図6A図6Eにおいて、固定体10の図示は省略されている。
【0044】
移動体20が固定体10に格納されるのに伴って、移動体20および無人飛翔体2は、固定体10に対して後方(-Xの向き)に相対移動する。すると、図6Bに示すように、第1接触部41の第1接触面41aが、無人飛翔体2に接触する。なお、本実施形態に係る第1接触面41aは、着陸面S1の第2方向Yにおける全体にわたって延びている。
【0045】
移動体20が後方に向けてさらに相対移動すると、第1接触面41aは、無人飛翔体2に対し前方に向く抗力を与え、着陸面S1は、無人飛翔体2に対し後方に向く摩擦力を与える。これらの力により、無人飛翔体2は、着陸面S1上で回転する。この回転は、図6Cに示すように、無人飛翔体2が前方を向いた状態で終了する。つまり、第1接触面41aは、無人飛翔体2を着陸面S1上で回転させて無人飛翔体2の向きを整える役割を果たす。また、無人飛翔体2は、第1接触面41aの抗力により、第1接触面41aよりも後方には移動しない。これにより、無人飛翔体2(受電部60)と送電部30とは第1方向Xにおいて位置決めされる。つまり、第1接触面41aは、無人飛翔体2の第1方向Xにおける位置決めをする役割も果たす。
【0046】
さらに移動体20が後方に相対移動すると、移動体20が後方に移動する一方で、無人飛翔体2は、第1接触面41aの抗力によって第1方向Xにおける移動が規制される。したがって、無人飛翔体2は、着陸面S1上を摺動し、移動体20に対して前方に相対移動する。そして、無人飛翔体2は、図6Dに示すように、想定着陸領域S1aから位置決め領域S1bへと移動し、第3接触部43の第3接触面43aに接触する。
【0047】
この状態でさらに移動体20が後方に相対移動すると、第3接触面43aは、無人飛翔体2に対し第2方向Yにおいて基準線Oに向く抗力を与える。これにより、無人飛翔体2は、第3接触面43aに沿って着陸面S1上を摺動し、第2方向Yにおいて充電位置P2に近づく。つまり、第3接触面43aは、無人飛翔体2の第2方向Yにおける位置決めをする役割を果たす。
【0048】
そして、固定体10に対する移動体20の格納が完了すると、移動体20の相対移動が終了し、図6Eに示すように、無人飛翔体2が充電位置P2に到達する。これにより、送電部30と受電部60とが第3方向Zに対向し、送電部30が受電部60に電力を送信することが可能となる。言い換えれば、送電部30を用いて無人飛翔体2を充電することが可能となる。このとき、第1接触面41aと第2接触面42a、および、第1接触面41aと第3接触面43aは、各々平面視において交差している。
【0049】
なお、上記の例において、無人飛翔体2が第3接触面43aに接触したのは、無人飛翔体2が基準線Oよりも左側(+Y側)にずれて着陸したためである。無人飛翔体2が基準線Oよりも右側(-Y側)にずれて着陸した場合、移動体20の格納に伴って、無人飛翔体2は第2接触面42aに接触する。そして、無人飛翔体2は第2接触面42aに沿って着陸面S1上を摺動し、第2方向Yにおいて充電位置P2に近づく。つまり、第2接触面42aも、無人飛翔体2の第2方向Yにおける位置決めをする役割を果たす。なお、無人飛翔体2がちょうど基準線O上に着陸した場合、無人飛翔体2は、第1接触面41aの抗力によって着陸面S1上を前方に向けて摺動し、充電位置P2に到達する。
【0050】
以上説明したように、本実施形態に係る充電装置1は、受電部60を有する無人飛翔体2を充電する充電装置であって、固定体10と、無人飛翔体2の着陸の目標となる着陸目標位置P1を含む着陸面S1を有し、固定体10に対し相対移動して固定体10に格納される移動体20と、固定体10に固定され、受電部60に対して電力を送信する送電部30と、移動体20が上記相対移動によって固定体10に格納されるのに伴って、着陸面S1に着陸した無人飛翔体2を送電部30が受電部60に対し電力を送信することができる充電位置P2まで着陸面S1上を摺動させる位置決め機構40と、を備える。
【0051】
この構成によれば、無人飛翔体2の着陸時の飛行軌道制御の精度が低く、無人飛翔体2が着陸する位置にずれが生じる場合であっても、位置決め機構40の作用によって、無人飛翔体2を充電位置P2まで移動させることができる。したがって、送電部30および受電部60を用いて無人飛翔体2の無線充電を円滑に行うことができる。また、移動体20を固定体10から引き出すことで、無人飛翔体2の離着陸に悪影響を与え得る障害物が移動体20の周囲に存在しない状況を容易に実現することができる。言い換えれば、無人飛翔体2の離着陸に要するスペースを容易に確保することができる。したがって、上記構成によれば、無人飛翔体2の離着陸を円滑に行うことも可能である。また、送電部30に電力を供給するケーブルが必要な場合であっても、ケーブルの接続先である送電部30が固定体10に固定されているため、例えばケーブルの接続先が移動体20上にある場合と比較して、移動体20の移動によって生じるケーブルの絡まりを回避しやすくなる。
【0052】
また、着陸目標位置P1と、充電位置P2とは、互いに異なる位置である。この構成により、移動体20上において、無人飛翔体2が着陸する領域を十分に確保することができる。より具体的には、無人飛翔体2の誘導を行えるよう形状がある程度限定される位置決め領域S1bと、想定着陸領域S1aと、を分けることができる。想定着陸領域S1aは、位置決め領域S1bと比較して形状が限定されないため、無人飛翔体2の大きさや着陸誤差等を考慮し、十分な広さを有する想定着陸領域S1aを設けることができる。
【0053】
また、固定体10に対する移動体20の上記相対移動の方向を第1方向Xとするとき、位置決め機構40は、着陸面S1上で第1方向Xと交差する第2方向Yに延びる第1接触面41aを有し、固定体10に対して相対移動しない第1接触部41と、移動体20が固定体10に格納される向きとは逆の向き(前方)に向かうにしたがって第2方向Yにおいて充電位置P2に近づくよう第1方向Xに対して傾斜した第2接触面42aを有し、移動体20に対して相対移動しない第2接触部42と、を含む。また、位置決め機構40は、移動体20が固定体10に格納される向きとは逆の向き(前方)に向かうにしたがって第2方向Yにおいて充電位置P2に近づくよう第1方向Xに対して傾斜した第3接触面43aを有し、移動体20に対して相対移動しない第3接触部43をさらに含み、第2接触面42aと第3接触面43aとは、充電位置P2を通って第1方向Xに延びる基準線Oに対して互いに逆側に位置する。この構成によれば、無人飛翔体2の向きの制御、ならびに、第1方向Xおよび第2方向Yにおける位置決めを容易に行うことができる。
【0054】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0055】
例えば、充電装置1は、無人飛翔体2の着陸を検知する検知部と、当該検知に基づいて車輪22を駆動し、移動体20を固定体10に格納する駆動部と、を備えていてもよい。この場合、無人飛翔体2の着陸後に無人飛翔体2を自動で充電することができる。
【0056】
また、各接触部41~43は丸棒状の部材でなくてもよい。例えば、各接触部41~43は断面視において多角形状を有する角棒状の部材であってもよいし、板状の部材であってもよい。ただし、各接触部41~43が丸棒状の部材である構成は、各接触部41~43の接触面41a~43aと無人飛翔体2との摺動抵抗を抑制し、無人飛翔体2を円滑に充電位置P2まで移動させることができるという点で好適である。また、移動体20の着陸面S1に摺動抵抗の低い素材を採用したり、摺動抵抗の低い素材および形状を有するアタッチメントを無人飛翔体2の脚部に取り付けたりしてもよい。これらの構成によれば、無人飛翔体2を充電位置P2までより円滑に移動させることができる。
【0057】
また、第1接触面41aは第2天板部12の前面であってもよい。言い換えれば、第1接触部41は第2天板部12の一部であってもよい。あるいは、第1接触部41は、固定体10とは別に設けられ、載置面に固定された部材であってもよい。これらの場合においても、第1接触部41は固定体10に対して相対移動しないため、前記実施形態と同様に、第1接触部41によって無人飛翔体2の向きの調整および第1方向Xにおける位置決めを行うことができる。
【0058】
また、第2接触部42および第3接触部43は、着陸面S1から突出した突起等であってもよい。つまり、第2接触部42および第3接触部43は、移動体20の一部であってもよい。この場合においても、第2接触部42および第3接触部43は固定体10に対して相対移動しないため、前記実施形態と同様に、第2接触部42および第3接触部43によって無人飛翔体2の第2方向Yにおける位置決めを行うことができる。
【0059】
また、各接触面41a~43aは、平面視において直線状に延びておらず、平面視において曲線状に延びていてもよい。ただし、各接触面41a~43aが平面視において直線状に延びている構成は、各接触面41a~43aが無人飛翔体2に与える抗力および摩擦力の向きが安定し、無人飛翔体2が意図せず着陸面S1上で回転してしまう可能性を低減できるという点で好適である。
【0060】
また、板部21の形状は適宜変更可能である。着陸面S1上における着陸目標位置P1および充電位置P2の位置は適宜変更可能である。
【0061】
また、前記実施形態に係る位置決め機構40は、第3接触部43を含んでいなくてもよい。この場合においても、例えば、送電部30および充電位置P2の位置を十分左側(+Y側)にずらし、第2接触部42と板部21の前側縁(+X側縁)との交点を十分左側(+Y側)に設けることにより、第2接触部42によって無人飛翔体2の第2方向Yにおける位置決めを行うことができる。ただし、位置決め機構40が第2接触部42および第3接触部43の双方を含んでいる構成は、第1方向Xに対する第2接触面42aの傾斜角および第1方向Xに対する第3接触面43aの傾斜角を小さくし、無人飛翔体2が第2接触面42aまたは第3接触面43aと第1接触面41aとの間で挟まってしまう可能性を低減できるという点で好適である。特に、第2接触面42aと第3接触面43aとが平面視において基準線Oに対して線対称に延びている構成は、第1方向Xに対する第2接触面42aの傾斜角および第1方向Xに対する第3接触面43aの傾斜角の双方を最小化できるという点でさらに好適である。
【0062】
また、位置決め機構40は第2接触部42および第3接触部43を含んでいなくてもよい。例えば、本発明の変形例に係る充電装置1Aは、図7に示すように、固定体10(不図示)に固定された第1接触部41Aのみを含む位置決め機構40Aを備える。この第1接触部41Aは、第2方向Yに延びる平行部41A1と、第1方向Xに対して傾斜した2つの傾斜部41A2、41A3と、を有する。傾斜部41A2、41A3は、各々、平行部41A1の第2方向Yにおける端部に接続されている。傾斜部41A2、41A3は、前方にむかうにしたがって第2方向Yにおける間隔が広がるように延びている。このような位置決め機構40Aによっても、無人飛翔体2の第1方向Xおよび第2方向Yにおける位置決めを行うことができる。ただし、本変形例に係る位置決め機構40Aによっては、移動体20の格納完了時において無人飛翔体2が前方を向かない可能性がある。したがって、前記実施形態における位置決め機構40は、本変形例に係る位置決め機構40Aと比較して、無人飛翔体2の向きの調整をより確実に行うことができるという点で好適である。
【0063】
また、移動体20が固定体10に対して相対移動可能であれば、移動体20は車輪22を有していなくてもよく、充電装置1はレール50を有していなくてもよい。また、移動体20は、固定体10に対し曲線状に相対移動してもよい。この場合、位置決め機構40は、このような曲線状の相対移動に伴って移動体20を充電位置P2まで摺動させるように構成されていてもよい。
【0064】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0065】
1、1A…充電装置 2…無人飛翔体 10…固定体 20…移動体 30…送電部 40、40A…位置決め機構 41、41A…第1接触部 41a…第1接触面 42…第2接触部 42a…第2接触面 43…第3接触部 43a…第3接触面 60…受電部 S1…着陸面 P1…着陸目標位置 P2…充電位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図7