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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039116
(43)【公開日】2024-03-22
(54)【発明の名称】手続装置、手続方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240314BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022143425
(22)【出願日】2022-09-09
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】飯田 貴紀
(72)【発明者】
【氏名】大串 宙輝
(72)【発明者】
【氏名】加藤 貴也
(72)【発明者】
【氏名】中西 敦士
(72)【発明者】
【氏名】梅谷 剛崇
(72)【発明者】
【氏名】横井 順
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】 ライフイベントに伴うユーザの手続きの負担を軽減することができる手続装置等を提供する。
【解決手段】 本開示の一態様に係る手続装置10は、ユーザのライフイベントの情報を受け取るイベント情報受取部120と、前記ユーザの属性のうち、前記ライフイベントに伴って変化する前記属性である変化属性を特定する変化属性特定部130と、前記ライフイベントの情報と前記変化属性とから、前記ライフイベントに応じて提出する書類と当該書類の提出先とを特定する書類特定部150と、前記変化属性の値を使用して、前記書類を生成する書類生成部160と、生成した前記書類の情報を、当該書類の前記提出先の書類受付装置に送信する書類送信部170と、を備える。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのライフイベントの情報を受け取るイベント情報受取手段と、
前記ユーザの属性のうち、前記ライフイベントに伴って変化する前記属性である変化属性を特定する変化属性特定手段と、
前記ライフイベントの情報と前記変化属性とから、前記ライフイベントに応じて提出する書類と当該書類の提出先とを特定する書類特定手段と、
前記変化属性の値を使用して、前記書類を生成する書類生成手段と、
生成した前記書類の情報を、当該書類の前記提出先の書類受付装置に送信する書類送信手段と、
を備える手続装置。
【請求項2】
前記書類特定手段は、前記ライフイベントが転居である場合、
前記変化属性として住所の変更を特定し、
前記提出先として、転居前の住所が存在する自治体である転居前自治体と転居後の住所が存在する転居後自治体とを特定し、
前記転居前自治体と前記転居後自治体とが同一である場合、前記提出する書類として、前記提出先が前記転居前自治体である転居届を特定し、前記転居前自治体と前記転居後自治体とが異なる場合、前記提出する書類として、前記提出先が前記転居前自治体である転出届と前記提出先が前記転居後自治体である転入届とを特定する
請求項1に記載の手続装置。
【請求項3】
前記書類特定手段は、前記ライフイベントが転居である場合、
前記変化属性として住所の変更を特定し、前記提出先として、転居前の住所におけるライフラインの提供者である転居前提供者と、転居後の住所における前記ライフラインの提供者である転居後提供者と、を特定し、
前記提出する書類として、前記提出先が前記転居前提供者である、前記転居前の住所における前記ライフラインの利用を停止する停止届と、前記提出先が前記転居後提供者である、前記転居後の住所における前記ライフラインの利用を開始する開始届と、を特定する
請求項1又は2に記載の手続装置。
【請求項4】
前記転居後の住所における前記ライフラインの提供者として、複数の提供者が存在する場合、当該複数の提供者から選択された提供者である選択提供者の情報を受け付ける選択受付手段
をさらに備え、
前記書類特定手段は、前記転居後提供者として、前記選択提供者を特定する
請求項3に記載の手続装置。
【請求項5】
前記ライフイベントが転居である場合、前記ユーザが契約するサービスのうち、指定されたサービスである指定サービスの情報を受け取るサービス情報受取手段
をさらに備え、
前記書類特定手段は、前記ライフイベントが転居である場合、
前記変化属性として住所の変更を特定し、前記提出先として、転居前の住所における前記指定サービスの提供者である転居前サービス提供者と、転居後の住所における前記指定サービスの提供者である転居後サービス提供者と、を特定し、
前記提出する書類として、前記提出先が前記転居前サービス提供者である、前記転居前の住所における前記指定サービスを解約する解約書と、前記提出先が前記転居後サービス提供者である、前記転居後の住所における前記指定サービスを契約する契約書と、を特定する
請求項1又は2に記載の手続装置。
【請求項6】
前記転居後の住所における前記指定サービスの提供者として、複数のサービス提供者が存在する場合、当該複数のサービス提供者から選択されたサービス提供者である選択サービス提供者の情報を受け付ける選択受付手段
をさらに備え、
前記書類特定手段は、前記転居後サービス提供者として、前記選択サービス提供者を特定する
請求項5に記載の手続装置。
【請求項7】
ユーザのライフイベントの情報を受け取り、
前記ユーザの属性のうち、前記ライフイベントに伴って変化する前記属性である変化属性を特定し、
前記ライフイベントの情報と前記変化属性とから、前記ライフイベントに応じて提出する書類と当該書類の提出先とを特定し、
前記変化属性の値を使用して、前記書類を生成し、
生成した前記書類の情報を、当該書類の前記提出先の書類受付装置に送信する、
手続方法。
【請求項8】
前記ライフイベントが転居である場合、
前記変化属性として住所の変更を特定し、
前記提出先として、転居前の住所が存在する自治体である転居前自治体と転居後の住所が存在する転居後自治体とを特定し、
前記転居前自治体と前記転居後自治体とが同一である場合、前記提出する書類として、前記提出先が前記転居前自治体である転居届を特定し、前記転居前自治体と前記転居後自治体とが異なる場合、前記提出する書類として、前記提出先が前記転居前自治体である転出届と前記提出先が前記転居後自治体である転入届とを特定する
請求項7に記載の手続方法。
【請求項9】
前記ライフイベントが転居である場合、
前記変化属性として住所の変更を特定し、前記提出先として、転居前の住所におけるライフラインの提供者である転居前提供者と、転居後の住所における前記ライフラインの提供者である転居後提供者と、を特定し、
前記提出する書類として、前記提出先が前記転居前提供者である、前記転居前の住所における前記ライフラインの利用を停止する停止届と、前記提出先が前記転居後提供者である、前記転居後の住所における前記ライフラインの利用を開始する開始届と、を特定する
請求項7又は8に記載の手続方法。
【請求項10】
ユーザのライフイベントの情報を受け取るイベント情報受取処理と、
前記ユーザの属性のうち、前記ライフイベントに伴って変化する前記属性である変化属性を特定する変化属性特定処理と、
前記ライフイベントの情報と前記変化属性とから、前記ライフイベントに応じて提出する書類と当該書類の提出先とを特定する書類特定処理と、
前記変化属性の値を使用して、前記書類を生成する書類生成処理と、
生成した前記書類の情報を、当該書類の前記提出先の書類受付装置に送信する書類送信処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、手続きを実行する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
住民に転居等のライフイベントが発生した場合、自治体を含む様々な手続き先に多岐にわたる手続を行う必要がある。自治体の職員は、手続に関する問い合わせを受けるために、問い合わせに対して回答する負担が大きい。また、多岐にわたる手続を行う住民の負担も大きい。
【0003】
特許文献1には、書類の作成に係る質問への回答を受け付け、受け付けられた回答の情報に基づいてドキュメントファイルを抽出し、抽出したドキュメントファイルに個人情報を追加して書類を作成する書類作成システムが記載されている。
【0004】
特許文献2には、申請者の暗号化された生体情報と、証明書の発行に必要なデータが入力され暗号化された所定のフォーマットの申請書データとを受け取り、受け取った生体情報及び申請書データに基づいて証明書を発行する電子申請システムが記載されている。
【0005】
特許文献3には、複数の電子フォームから指定された電子フォームを、ユーザデータベースに記憶されているユーザの属性情報に対応するナビゲーション処理により、ユーザに提供する電子書類作成支援システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2018-147321号公報
【特許文献2】特開2005-309905号公報
【特許文献3】特開2002-149906号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1及び3に記載の技術は、書類を作成し、作成した書類をユーザに提供する。特許文献2に記載の技術は、生体情報を含む証明書をユーザに提供する。しかし、特許文献1乃至3の技術は、住民が手続を行う負担を軽減することはできない。
【0008】
本開示の目的の1つは、ライフイベントに伴うユーザの手続きの負担を軽減することができる手続装置等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様に係る手続装置は、ユーザのライフイベントの情報を受け取るイベント情報受取手段と、前記ユーザの属性のうち、前記ライフイベントに伴って変化する前記属性である変化属性を特定する変化属性特定手段と、前記ライフイベントの情報と前記変化属性とから、前記ライフイベントに応じて提出する書類と当該書類の提出先とを特定する書類特定手段と、前記変化属性の値を使用して、前記書類を生成する書類生成手段と、生成した前記書類の情報を、当該書類の前記提出先の書類受付装置に送信する書類送信手段と、を備える。
【0010】
本開示の一態様に係る手続方法は、ユーザのライフイベントの情報を受け取り、前記ユーザの属性のうち、前記ライフイベントに伴って変化する前記属性である変化属性を特定し、前記ライフイベントの情報と前記変化属性とから、前記ライフイベントに応じて提出する書類と当該書類の提出先とを特定し、前記変化属性の値を使用して、前記書類を生成し、生成した前記書類の情報を、当該書類の前記提出先の書類受付装置に送信する。
【0011】
本開示の一態様に係るプログラムは、ユーザのライフイベントの情報を受け取るイベント情報受取処理と、前記ユーザの属性のうち、前記ライフイベントに伴って変化する前記属性である変化属性を特定する変化属性特定処理と、前記ライフイベントの情報と前記変化属性とから、前記ライフイベントに応じて提出する書類と当該書類の提出先とを特定する書類特定処理と、前記変化属性の値を使用して、前記書類を生成する書類生成処理と、生成した前記書類の情報を、当該書類の前記提出先の書類受付装置に送信する書類送信処理と、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本開示には、ライフイベントに伴うユーザの手続きの負担を軽減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本開示の第1の実施形態に係る手続装置の構成の例を表すブロック図である。
図2図2は、本開示の第1の実施形態に係る手続装置の動作の例を表すフローチャートである。
図3図3は、本開示の第2の実施形態に係る手続装置の構成の例を表すブロック図である。
図4図4は、本開示の第2の実施形態に係る手続装置の動作の例を表すフローチャートである。
図5図5は、本開示の第2の実施形態に係る手続装置の動作の例を表すフローチャートである。
図6図6は、本開示の実施形態に係る手続装置を実現することができる、コンピュータのハードウェア構成の一例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、本開示の実施形態について図面を使用して詳細に説明する。
【0015】
<第1の実施形態>
まず、本開示の第1の実施形態について図面を使用して詳細に説明する。
【0016】
<構成>
図1は、本開示の第1の実施形態に係る手続装置の構成の例を表すブロック図である。図1に示す例では、本開示の第1の実施形態に係る手続装置10は、イベント情報受取部120と、変化属性特定部130と、書類特定部150と、書類生成部160と、書類送信部170と、を備える。
【0017】
イベント情報受取部120は、ユーザのライフイベントの情報を受け取る。変化属性特定部130は、前記ユーザの属性のうち、前記ライフイベントに伴って変化する前記属性である変化属性を特定する。書類特定部150は、前記ライフイベントの情報と前記変化属性とから、前記ライフイベントに応じて提出する書類と当該書類の提出先とを特定する。書類生成部160は、前記変化属性の値を使用して、前記書類を生成する。書類送信部170は、生成した前記書類の情報を、当該書類の前記提出先の書類受付装置に送信する。
【0018】
<イベント情報受取部120>
イベント情報受取部120は、ユーザの、例えば以下に例示するライフイベントの情報を受け取る。ライフイベントは、これらの例に限られない。
【0019】
ライフイベントは、例えば、転居、結婚、離婚、出生、死亡、氏名の変更などの、発生した場合に自治体及び他の組織の少なくともいずれかにライフイベントによって生じる変化を通知する書類を提出する必要があるイベントである。ライフイベントは、これらの例に限られない。ライフイベントは、発生した場合に自治体及び他の組織の少なくともいずれかにライフイベントによって生じる変化を通知する書類を提出する必要がある、他のイベントであってもよい。ライフイベントは、ライフイベントによって生じうる変化に応じて区分される。ライフイベントによって生じる変化に応じて定められた区分を、ライフイベントの種類と表記する。転居、結婚、離婚、出生、死亡などが、ライフイベントの種類である。ライフイベントの情報は、ライフイベントの種類の情報と、ライフイベントによって変化した、ユーザの属性の値(変化前の値と変化後の値)とを含む。ユーザの属性は、予め定められた、ユーザの情報の一部である。ユーザの属性は、例えば、氏名、住所、家族構成、世帯主か否か、電話番号などである。ユーザの属性は、ユーザが提供されているサービス及びそのサービスの提供者の情報を含んでいてもよい。ライフイベントは、ユーザの少なくとも一部の属性の変化(具体的には、属性の値の変化)とみなすこともできる。
【0020】
ライフイベントに伴って変化する属性(すなわち、変化属性)は、あらかじめ定められている属性のうち、ライフイベントの発生によって直接変化する属性、言い換えると、変化がライフイベントを表す属性を含む。例えば、ライフイベントが転居(すなわち住所の変化)である場合、変化がライフイベントを表す属性は、住所である。ライフイベントに伴って変化する属性は、あらかじめ定められている属性のうち、ライフイベントの発生によって間接的に変化する属性を含む。ライフイベントの発生によって間接的に変化する属性は、例えばライフイベントが転居である場合、住所の変化に伴って変化する、ユーザが提供されているサービスの提供者の情報を含む。住所の変化に伴って提供者が変化し得る、ユーザが提供されているサービスは、例えば、水道、電気、ガス、電話、通信ネットワーク、家族の公立の学校における教育等である。
【0021】
<変化属性特定部130>
変化属性特定部130は、属性と、その属性の変化の種類ごとの、その属性の変化によって変化する他の属性との関係(以下、属性依存関係と表記)を、あらなじめ保持する。
【0022】
変化属性特定部130は、ライフイベントの発生によって直接変化する属性、すなわち、変化がライフイベントを表す属性を、変化属性として特定する。変化属性特定部130は、さらに、属性依存関係を用いて、あらかじめ定められている属性のうち、ライフイベントの発生によって間接的に変化する属性を、変化属性として特定する。変化属性特定部130は、さらに、属性依存関係を用いて、あらかじめ定められている属性のうち、変化属性の変化によって変化する他の属性を、変化属性として特定する。
【0023】
ライフイベントに応じて提出する書類は、ライフイベントが発生した場合に自治体に提出する書類を含む。ライフイベントに応じて提出する書類は、ライフイベントが発生した場合にユーザがライフイベントの後にサービスの提供を受けるために提出する書類を含んでいてもよい。ライフイベントに応じて提出する書類は、ライフイベントが発生した場合にユーザがライフイベントの前に提供を受けていたサービスの提供を停止するために提出する書類を含んでいてもよい。例えば、ライフイベントが同一の市区町村内の転居である場合、提出が必要な書類は転居届である。転居届の提出先は、ユーザが居住する市区町村である。例えば、ライフイベントが他の市区町村内への転居である場合、提出する書類は、転居前の住所を含む市区町村への転出届と、転居後の住所を含む市区町村への転入届である。転出届の提出先は、転居前の住所が存在する市区町村である。転入届の提出先は、転居後の住所が存在する市区町村である。また、ライフイベントが転居である場合、転居後もいわゆるライフライン(電気、ガス、水道)のサービスの提供を受けるために提出する書類は、転居前の住所を記載した停止届と、転居後の住所を記載した開始届である。停止届の提出先は、転居前の住所の場所においてライフラインのサービスを提供する提供者である。開始届の提出先は、転居後の住所の場所においてライフラインのサービスを提供する提供者である。また、転居前のサービスの提供者と転居後のサービスの提供者とが異なる場合、提出する書類は、提出先が転居前のサービスの提供者である解約書と、提出先が転居後のサービスの提供者である契約書とであってもよい。上述の停止届は、解約書の一種とみなすこともできる。上述の開始届は、契約書の一種とみなすこともできる。転居前のサービスの提供者と転居後のサービスの提供者とが同じである場合、提出する書類は、転居後の住所を通知する書類(例えば、住所変更届)であってよい。
【0024】
また、例えば、ライフイベントが結婚である場合、変化属性は、配偶者である。ライフイベントが結婚である場合、ライフイベントに応じて提出する書類は、婚姻届である。ライフイベントが離婚である場合、ライフイベントに応じて提出する書類は、離婚届である。婚姻届及び離婚届の提出先は、住所が存在する市区町村である。ライフイベントが氏の変更である場合、変化属性は氏である。ライフイベントに応じて提出する書類は、氏の変更届である。ライフイベントが名の変更である場合、変化属性は名である。ライフイベントに応じて提出する書類は、名の変更届である。氏の変更届及び名の変更届の提出先は、住所が存在する市区町村である。
【0025】
このように、ライフイベントに伴う変化属性ごとに、提出する書類とその書類の提出先が定まることがある。ライフイベントに伴う変化属性(例えば住所)の変化する部分(例えば、市区町村、及び、市区町村内の住所)に応じて、提出する書類とその書類の提出先が定まることもある。以下では、1つの属性(例えば住所)の一部(例えば、市区町村、及び、市区町村内の住所)を、サブ属性と表記する。属性が住所である場合、サブ属性は、例えば、市区町村、及び、市区町村内の住所である。なお、この場合の市区町村は、住所のうち、市区町村を包含する自治体と市区町村とを含む、住所の一部分であってよい。変化属性特定部130及び書類特定部150、あらかじめ定義されたサブ属性も、属性の1つとして扱う。以下の説明では、サブ属性は、属性とサブ属性とを区別する記載がない限り、属性の1つである。また、サブ属性は、そのサブ属性を一部として含む属性と、異なる属性として扱われる。
【0026】
変化属性特定部130は、変化属性に含まれる、あらかじめ定められたサブ属性が変化するか否かを判定する。変化属性特定部130は、判定の結果、変化したサブ属性も変化属性として特定する。
【0027】
ライフイベントが転居であり、サブ属性である市区町村と、サブ属性である市区町村内の住所とが、ともに変化する場合、提出する書類は転出届と転入届とである。ライフイベントが転居であり、サブ属性である市区町村が変化せず、サブ属性である市区町村内の住所が変化する場合、提出する書類は、転居届である。このように、複数の属性の変化の有無(具体的には、複数の属性の値の変化の有無)のパターンに応じて、提出する書類が異なる場合がある。以下、ライフイベントに伴って変化しない属性(具体的には、ライフイベントに伴って値が変化しない属性)を、不変化属性と表記する。
【0028】
<書類特定部150>
書類特定部150は、変化属性として特定された属性以外の属性(あらかじめ定めあられたサブ属性を含む)を、ライフイベントに伴って変化しない属性である不変化属性とする。
【0029】
書類特定部150は、1つ以上の属性の変化の有無のパターンと、その1つ以上の属性が、そのパターンと一致するように変化する場合に提出する1つ以上の書類の種類と、の組み合わせを予め保持する。例えば、書類特定部150は、1つ以上の属性の変化の有無のパターン(以下、属性変化パターンとも表記)の情報に関連付けられた、提出する1つ以上の書類(以下、提出書類とも表記)の種類の情報を予め保持する。
【0030】
書類特定部150は、提出書類に関連付けられている属性変化パターンから、変化属性特定部130によって特定された変化属性と一致する属性変化パターンを抽出する。属性変化パターンに不変化属性が含まれない場合、属性変化パターンが含む変化属性の全てが変化属性として特定されていれば、特定された変化属性は、その属性変化パターンと一致する。属性変化パターンに不変化属性が含まれる場合、属性変化パターンが含む変化属性の全てが変化属性として特定され、属性変化パターンが含む不変化属性の全てが変化属性として特定されていなければ、特定された変化属性は、その属性変化パターンと一致する。書類特定部150は、提出書類に関連付けられている属性変化パターンから、変化属性特定部130によって特定された変化属性と一致する、全ての属性変化パターンを抽出する。
【0031】
書類特定部150は、特定した属性変化パターンに関連付けられている書類を、提出する書類として特定する。具体的には、書類特定部150は、特定した属性変化パターンに関連付けられている書類の種類を、提出する書類の種類として特定する。
【0032】
また、書類特定部150は、書類の種類ごとに、書類の提出先の情報を保持する。書類特定部150は、保持している書類の提出先の情報から、提出する書類の種類として特定した書類の種類の提出先の情報を特定する。
【0033】
書類特定部150は、同じ種類の書類の提出先が、属性の値によって異なる場合、書類の提出先の情報として、属性の値に対する条件と、その条件に関連付けられた、属性の値がその条件を満たす場合のその種類の書類の提出先の情報を保持する。属性の値に対する条件は、ライフイベントに伴って変化する前の属性の値、ライフイベントに伴って変化した後の属性の値、ライフイベントによって変化しない属性の値の少なくともいずれかに対する条件である。属性の値に対する条件は、複数の条件の論理式によって表されていてもよい。なお、属性の値によらず書類の提出先が定まっている場合、書類の提出先に常に満たされる条件が関連付けられているとみなすことができる。書類特定部150は、書類の提出先に関連付けられている条件が属性の値によって満たされる場合、その条件に関連付けられている提出先を、その書類の提出先として特定する。
【0034】
例えば、市区町村に提出する転出届の提出先は、転居前の住所が存在する市区町村の属性がとり得る値の各々(すなわち、市区町村の各々)に対して定められていてよい。この場合、提出先の情報としての特定の市区町村に、転居前の住所がその特定の市区町村に存在することが条件として関連付けられていてよい。転居前の住所がその特定の市区町村に存在するという条件は、具体的には、属性としての住所の転居前の値がその特定の市区町村を含むこと、又は、属性としての市区町村の転居前の値がその特定の市区町村と同じであることである。
【0035】
例えば、市区町村に提出する転入届の提出先は、転居後の住所が存在する市区町村の属性がとり得る値の各々(すなわち、市区町村の各々)に対して定められていてよい。この場合、提出先の情報としての特定の市区町村に、転居後の住所がその特定の市区町村に存在することが条件として関連付けられていてよい。転居後の住所がその特定の市区町村に存在するという条件は、具体的には、属性としての住所の転居後の値がその特定の市区町村を含むこと、又は、属性としての市区町村の転居後の値がその特定の市区町村と同じであることである。
【0036】
例えば、市区町村に提出する転居届の提出先は、転居前後の住所が存在する市区町村の属性がとり得る値の各々(すなわち、市区町村の各々)に対して定められていてよい。この場合、提出先の情報としての特定の市区町村に、転居前後の住所がその特定の市区町村に存在することが条件として関連付けられていてよい。転居前後の住所がその特定の市区町村に存在するという条件は、例えば、属性としての住所の転居前の値と転居後の値とがともにその特定の市区町村を含むことであってよい。転居前後の住所がその特定の市区町村に存在するという条件は、例えば、属性(この場合、不変化属性)としての市区町村の値がその特定の市区町村と同じであることであってもよい。
【0037】
例えば、婚姻届及び離婚届の転出先は、住所が存在する市区町村の属性がとり得る値の各々(すなわち、市区町村の各々)に対して定められていてよい。この場合、提出先の情報としての特定の市区町村に、住所がその特定の市区町村に存在することが条件として関連付けられていてよい。住所がその特定の市区町村に存在するという条件は、例えば、属性としての住所の値がその特定の市区町村を含むこと、又は、属性としての市区町村の値がその特定の市区町村と同じであることである。
【0038】
例えば、サービスの提供者が地域ごとに定められている場合、サービスを停止する書類の提出先は、転居前の住所(すなわち、属性としての住所の変化前の値)がその提出先がサービスを提供する地域に含まれることという条件に関連付けられていてよい。サービスの提供者が地域ごとに定められている場合、サービスを開始する書類の提出先は、転居後の住所(すなわち、属性としての住所の変化後の値)がその提出先がサービスを提供する地域に含まれることという条件に関連付けられていてよい。この場合の住所が地域に含まれるという条件は、適宜定義されていてよい。例えば、地域は、都道府県、市区町村、市区町村内の区域名、丁目、番地等の組み合わせによって表されていてよい。住所が地域に含まれるという条件は、住所に対する複数の条件の論理式(例えば論理和)によって表されていてもよい。
【0039】
<書類生成部160>
上述のように、書類生成部160は、ライフイベントによって変化する変化属性の値を用いて、書類を生成する。ライフイベントによって変化する変化属性の値は、ライフイベントによって変化する前の変化属性の値と、ライフイベントによって変化した後の変化属性の値と、の一方又は両方である。
【0040】
書類生成部160は、書類の作成にライフイベントによって変化する前の変化属性の値が使用する必要がある場合、ライフイベントによって変化した後の変化属性の値に加えて、ライフイベントによって変化する前の変化属性の値を使用して、書類を生成する。書類生成部160は、ライフイベントによって変化した後の変化属性の値に加えて、ライフイベントによって変化しないユーザの属性の値を使用して、書類を生成してもよい。書類生成部160は、ライフイベントによって変化した後の変化属性の値と、ライフイベントによって変化する前の変化属性の値と、ライフイベントによって変化しないユーザの属性の値と、を使用して、書類を生成してもよい。
【0041】
書類生成部160は、書類の提出先と書類の種類との組み合わせごとに、書類のフォーマットと書類に値を記載するユーザの属性の種類とを、予め保持していてもよい。書類のフォーマットの情報は、例えば、書類の、ユーザ及びユーザの属性によって変化しない部分の情報と、ユーザの属性の値が埋め込まれる部分の情報とその部分に埋め込まれるユーザの属性の情報とを含む情報である。そして、書類生成部160は、書類の提出先と書類の種類とによって定まる書類のフォーマットとその書類に記載するユーザの属性の値とを使用して、書類を作成する。言い換えると、書類生成部160は、あらかじめ定められているフォーマットに属性の値が埋め込まれた書類のデータを生成する。
【0042】
<書類送信部170>
書類送信部170は、生成した書類のデータ(言い換えると、書類の情報)を、その書類の提出先の書類受付装置に送信する。書類送信部170は、書類の種類とその書類の提出先との組み合わせごとに、書類を受け付けるように構成された書類受付装置の情報を保持する。書類を受け付けるように構成された書類受付装置の情報は、書類受付装置に書類を送信するために必要な情報である。
【0043】
なお、ライフイベント、書類、及び、書類の提出先は、以上で説明した例に限られない。本開示では、ライフイベントによって値が変化する変化属性は、あらかじめ得られている。変化属性の変化に応じた、提出する書類とその書類の提出先は、あらかじめ得られている。変化属性と書類の提出先と応じた書類の種類及びフォーマットの情報は、あらかじめ得られている。
【0044】
<動作>
図2は、本開示の第1の実施形態に係る手続装置の動作の例を表すフローチャートである。図2に示す例では、まず、イベント情報受取部120が、ユーザのライフイベントの情報を受け取る(ステップS11)。次に、変化属性特定部130が、ライフイベントともなって変化する変化属性を特定する(ステップS12)。次に、書類特定部150が、ライフイベントの情報と変化属性とから、提出が必要になる書類と書類の提出先とを特定する(ステップS13)。書類特定部150は、提出が必要になる書類と、その書類の提出先との組み合わせの各々を特定する。次に、書類生成部160が、変化した後の変化属性の値を使用して、書類を生成する(ステップS14)。そして、書類送信部170が、生成した書類の情報を、書類の提出先の書類受付装置に送信する(ステップS15)。
【0045】
<効果>
以上で説明した本実施形態には、ライフイベントに伴うユーザの手続きの負担を軽減することができるという効果がある。その理由は、書類特定部150が、ライフイベントの情報と変化属性とから、提出が必要になる書類とその書類の提出先とを特定し、書類生成部160が、ライフイベントによって変化した後の変化属性の値を使用して、書類を生成するからである。そして、書類送信部170が、生成した書類の情報を、特定された書類の提出先の書類受付装置に送信するからである。
【0046】
<第2の実施形態>
次に、本開示の第2の実施形態について、図面を使用し詳細に説明する。
【0047】
<構成>
図3は、本開示の第2の実施形態に係る手続装置100の構成の例を表すブロック図である。図3に示す例では、本実施形態に係る手続装置100は、認証部110と、イベント情報受取部120と、変化属性特定部130と、サービス情報受付部141と、選択受付部142と、書類特定部150と、書類生成部160と、書類送信部170と、ユーザ情報記憶部181と、提出先情報記憶部182とを含む。
【0048】
本実施形態の認証部110、イベント情報受取部120、変化属性特定部130、書類特定部150、書類生成部160、書類送信部170は、それぞれ、以下の説明における相違点を除いて、第1の実施形態のイベント情報受取部120、変化属性特定部130、書類特定部150、書類生成部160、書類送信部170と同様の機能を備える。そして、本実施形態の認証部110、イベント情報受取部120、変化属性特定部130、書類特定部150、書類生成部160、書類送信部170は、それぞれ、以下の説明における相違点を除いて、第1の実施形態のイベント情報受取部120、変化属性特定部130、書類特定部150、書類生成部160、書類送信部170と同様に動作する。
【0049】
<認証部110>
認証部110は、ユーザを特定する個人認証を行う。認証部110は、個人認証に成功した場合(すなわち、個人認証によってユーザが特定された場合)、個人認証によって特定したユーザを表す情報(以下、個人識別子と表記)を、イベント情報受取部120に送出する。
【0050】
個人認証は、例えば、マイナンバーカードを使用した個人認証である。認証部110は、例えば、ユーザが、マイナンバーカードから読み出された情報が示す人物であると判定してよい。マイナンバーカードを使用した個人認証の方法は、一般的に使用されている、マイナンバーカードを使用した既存の個人認証の方法である。認証部110がマイナンバーカードを使用した個人認証を行うように構成されている場合、手続装置100には、マイナンバーカードに記録されている、個人認証に必要なデータを読み取り可能なカードリーダが接続されていてよい。その場合、認証部110は、手続装置100に接続されているカードリーダを用いてマイナンバーカードから個人認証に必要なデータを読み出し、読み出した個人認証に必要なデータを使用して、ユーザの個人認証を行う。手続装置100は、マイナンバーカードに記録されている、個人認証に必要なデータを読み取り可能なカードリーダが接続されている端末装置と、通信可能に接続されていてもよい。この場合、認証部110は、通信ネットワークに接続された端末装置においてマイナンバーカードによる個人認証を行う既存の方法を用いて、個人認証を行う。この場合、認証部110は、ユーザのマイナンバーカードに記録されている、個人認証に必要なデータを読み取り可能なカードリーダが接続されてる端末装置との間で、個人認証を行うために必要なデータの送受信を行う。
【0051】
個人認証を行う際、ユーザは、ユーザのマイナンバーカードを、カードリーダがユーザのマイナンバーカードを読み取ることができる状態にする。そして、ユーザは、例えば、ユーザのマイナンバーカードを読み取ることができる状態のカードリーダが接続されている装置(例えば、手続装置100又は上述の端末装置)の入力装置を使用して、個人認証のための暗証番号の入力等の操作を行う。
【0052】
なお、認証部110は、顔、指紋、又は、掌紋などの生体情報を使用して、既存の生体認証技術による認証によって、個人認証を行ってもよい。その場合、上述のカードリーダの代わりに、生体情報を読み取るセンサが使用される。そして、認証部110には、生体認証に必要な情報(例えば、ユーザの識別子と、ユーザの生体認証用の登録情報との組み合わせ)があらかじめ登録される。認証部110は、センサによって読み取られた生体情報から抽出された抽出情報と、登録されている生体認証用の登録情報とが同一の生体のセンシングによって得られた生体情報から抽出された情報であるか否かを、既存の生体認証技術によって判定する。認証部110は、抽出情報と登録情報とが同一の生体のセンシングによって得られた生体情報から抽出された情報であると判定した場合、ユーザが、生体認証用の登録情報に関連付けられている識別子が示すユーザであると判定する。
【0053】
認証部110は、他の個人認証の方法によって、個人認証を行ってもよい。
【0054】
<イベント情報受取部120>
イベント情報受取部120は、認証部110からユーザの個人識別子を受け取る。
【0055】
また、イベント情報受取部120は、例えば入力装置を用いてユーザによって入力された、ユーザのライフイベントの情報を受け取る。ライフイベントの情報は、第1の実施形態のライフイベントの情報と同じである。
【0056】
イベント情報受取部120は、ユーザの個人識別子と、受け取ったライフイベントの情報とを、サービス情報受付部141に送信する。
【0057】
<ユーザ情報記憶部181>
ユーザ情報記憶部181は、ユーザごとに、ユーザの属性の値を記憶する。ユーザの属性は、第1の実施形態のユーザの属性と同じである。ユーザの属性は、例えば、氏名、性別、住所、ユーザが所属する世帯の情報、ユーザに提供されているサービスとそのサービスの提供者との組み合わせなどを含む。ユーザに提供されているサービスは、例えば、電気、ガス、水道等の、いわゆるライフラインを含む。ユーザに提供されているサービスは、固定電話、携帯電話、光回線等の通信回線等の、他のサービスの情報を含んでいてもよい。サービスの情報は、そのサービスの提供者及びそのサービスの契約の内容の少なくともいずれかの変化の原因となり得るライフイベントと関連付けられていてもよい。
【0058】
ユーザ情報記憶部181は、上述の、属性変化パターンと関連付けられている、提出する書類の種類を記憶していてもよい。
【0059】
<変化属性特定部130>
変化属性特定部130は、ユーザの個人識別子と、ライフイベントの情報とを、イベント情報受取部120から受け取る。
【0060】
変化属性特定部130は、第1の実施形態の変化属性特定部130と同様に、ライフイベントによって変化する属性である変化属性を特定する。
【0061】
変化属性特定部130は、ユーザの個人識別子と、ライフイベントの情報とを、特定した変化属性の情報とを、サービス情報受付部141に送信する。
【0062】
<サービス情報受付部141>
サービス情報受付部141は、ユーザの個人識別子と、ライフイベントの情報とを、特定した変化属性の情報とを、イベント情報受取部120から受け取る。
【0063】
サービス情報受付部141は、ユーザ情報記憶部181に情報が格納されている、ユーザに提供されているサービスのうち、提供者及び契約の内容の少なくともいずれかが、ライフイベントの情報が示すライフイベントによって変化し得るサービスを抽出する。
【0064】
サービス情報受付部141は、ライフイベントの情報が示すライフイベントによって提供者及び契約の内容の少なくともいずれかが変化し得るサービスを示す情報をユーザに提示する。そして、サービス情報受付部141は、情報を提示したサービスのうち、ユーザによって指定されたサービスの情報を、ライフイベントによる属性の値が変化した後に提供を継続するための書類の作成及び提出を行うサービスの情報として受け取る。
【0065】
サービス情報受付部141は、例えば手続装置100のディスプレイにライフイベントの情報が示すライフイベントによって提供者及び契約の内容の少なくともいずれかが変化し得るサービスの情報を表示してもよい。そして、サービス情報受付部141は、ユーザによって手続装置100の入力装置を使用して指定されたサービスの情報を、入力装置を介して受け取ってもよい。サービス情報受付部141は、例えば端末装置にライフイベントの情報が示すライフイベントによって提供者及び契約の内容の少なくともいずれかが変化し得るサービスの情報を送信してもよい。サービス情報受付部141は、ユーザによって端末装置の入力装置を使用して指定されたサービスの情報を、端末装置から受け取ってもよい。
【0066】
なお、サービス情報受付部141は、ライフライン(例えば、電気、ガス及び水道)を示す情報を提示しなくてもよい。後述の書類特定部150は、ユーザによって指定されたサービスに関係なく、ライフラインの提供を継続するために提出する必要がある書類を特定してもよい。
【0067】
サービス情報受付部141は、ユーザの個人識別子と、ライフイベントの情報とを、特定した変化属性の情報とを、ユーザによって指定されたサービスの情報とを、書類特定部150に送出する。
【0068】
<提出先情報記憶部182>
提出先情報記憶部182は、1つ以上の属性の変化の有無のパターンと、その1つ以上の属性が、そのパターンと一致するように変化する場合に提出する1つ以上の書類の種類と、の組み合わせを予め記憶する。例えば、提出先情報記憶部182は、1つ以上の属性の変化の有無のパターン(すなわち、属性変化パターンとも表記)の情報に関連付けられた、提出する1つ以上の書類(すなわち、提出書類とも表記)の種類の情報を予め記憶する。本実施形態では、書類特定部150は、1つ以上の属性の変化の有無のパターンと、その1つ以上の属性が、そのパターンと一致するように変化する場合に提出する1つ以上の書類の種類と、の組み合わせを保持しない。書類特定部150は、1つ以上の属性の変化の有無のパターンと、その1つ以上の属性が、そのパターンと一致するように変化する場合に提出する1つ以上の書類の種類と、の組み合わせを、提出先情報記憶部182から読み出す。
【0069】
また、提出先情報記憶部182は、書類の種類ごとに、書類の提出先の情報を記憶する。提出先情報記憶部182は、同じ種類の書類の提出先が、属性の値によって異なる場合、書類の提出先の情報として、属性の値に対する条件と、その条件に関連付けられた、属性の値がその条件を満たす場合のその種類の書類の提出先の情報を記憶する。本実施形態では、書類特定部150は、書類の種類ごとの書類の提出先の情報を保持しない。書類特定部150は、書類の種類ごとの書類の提出先の情報を、提出先情報記憶部182から読み出す。
【0070】
なお、本実施形態の提出先情報記憶部182は、同一の地域において複数の提供者が同一のサービスを提供している場合、その地域におけるそのサービスの複数の提供者を、そのサービスの開始届の提出先として記憶する。
【0071】
また、提出先情報記憶部182は、提出先と書類の種類との組み合わせごとに、書類のフォーマットと書類に値を記載するユーザの属性の種類とを記憶する。書類のフォーマットの情報は、例えば、書類の、ユーザ及びユーザの属性によって変化しない部分の情報と、ユーザの属性の値が埋め込まれる部分の情報とを含む情報である。本実施形態の書類生成部160は、提出先と書類の種類との組み合わせごとの、書類のフォーマットと書類に値を記載するユーザの属性の種類とを保持しない。
【0072】
また、提出先情報記憶部182は、提出先と書類の種類との組み合わせごとに、書類の情報の送信先の装置である書類受付装置の情報を記憶する。
【0073】
<書類特定部150>
書類特定部150は、ユーザの個人識別子と、ライフイベントの情報とを、特定された変化属性の情報と、ユーザによって指定されたサービスの情報とを、サービス情報受付部141から受け取る。
【0074】
書類特定部150は、第1の実施形態の書類特定部150と同様の方法で、提出する書類と、その書類の提出先とを特定する。なお、本実施形態の書類特定部150は、ユーザが契約するすべてのサービスではなく、サービス情報受付部141が受け取ったサービスの情報が示す、ユーザによって指定されたサービスの提供の継続のために提出する書類と、その書類の提出先を特定する。なお、書類特定部150は、ライフライン(例えば、電気、ガス及び水道)のサービスがユーザによって指定されたサービスに含まれていなくても、ライフラインのサービスの提供の継続のために提出する書類と、その書類の提出先を特定してよい。
【0075】
本実施形態の書類特定部150は、同一の種類の書類の提出先として複数の提出先が特定された場合、後述の選択受付部142を介して、複数の提供者の情報をユーザに提示する。そして、書類特定部150は、ユーザに提示した複数の提供者から選択された提供者の情報を、選択受付部142を介して受け取る。具体的には、書類特定部150は、複数の提供者の情報を選択受付部142に送信する。書類特定部150は、ユーザに提示した複数の提供者から選択された提供者の情報を、選択受付部142から受け取る。
【0076】
書類特定部150は、同一の種類の書類の提出先として特定された複数の提出先から選択された提出先を、その種類の書類の提出先として特定する。
【0077】
書類特定部150は、ユーザの個人識別子と、特定された変化属性の情報と、特定された書類の種類とその種類の書類の提出先の情報とを、書類生成部160に送出する。
【0078】
<選択受付部142>
選択受付部142は、書類特定部150から、同一の種類の書類の提出先として特定された複数の提出先の情報を受け取る。選択受付部142は、ユーザが個人認証を行った装置(手続装置100又は上述の端末装置)のディスプレイに、受け取った複数の提出先の情報を表示する。選択受付部142は、ユーザが個人認証を行った装置の入力装置を使用してユーザによって入力された、表示した複数の提出先から選択された提出先の情報を受け付ける。選択受付部142は、受け付けた、選択された提出先の情報を、書類特定部150に送信する。
【0079】
<書類生成部160>
書類生成部160は、ユーザの個人識別子と、特定された変化属性の情報と、特定された書類の種類とその種類の書類の提出先との情報を、書類特定部150から受け取る。書類生成部160は、特定された書類の種類とその種類の書類の提出先とによって定まる書類のフォーマットの情報とを提出先情報記憶部182から読み出す。
【0080】
書類生成部160は、特定された変化属性の情報と、読み出した書類のフォーマットとを使用して、提出先に提出される書類を生成する。変化属性の情報は、変化属性の値(例えば、変化属性の変化の前の値及び変化属性の変化の後の値)を含んでいてよい。書類生成部160は、ユーザの不変化属性の値をさらに使用して、書類を生成してもよい。その場合、書類生成部160は、例えば、ユーザ情報記憶部181から、書類に埋め込む不変化属性の値を読み出してよい。
【0081】
書類生成部160は、生成した書類の情報とその書類の提出先の情報とを、書類送信部170に送出する。
【0082】
<書類送信部170>
書類送信部170は、書類生成部160から、生成された書類の情報とその書類の提出先の情報とを受け取る。書類送信部170は、受け取った書類の情報をその書類の提出先に提出する際の、書類の情報の送信先の装置である書類受付装置の情報を、提出先情報記憶部182から読み出す。
【0083】
書類送信部170は、読み出した情報が示す書類受付装置に、受け取った書類の情報を送信する。
【0084】
<動作>
次に、本開示の第2の実施形態に係る手続装置100の動作について、図面を使用して詳細に説明する。
【0085】
図4及び図5は、本開示の第2の実施形態に係る手続装置100の動作の例を表すフローチャートである。
【0086】
図4に示す例では、まず、認証部110が、ユーザの個人認証を行う(ステップS101)。次に、イベント情報受取部120が、ユーザのライフイベントの情報を受け取る(ステップS102)。そして、変化属性特定部130が、ライフイベントに伴って変化する変化属性を特定する(ステップS103)。変化属性特定部130は、具体的には、ライフイベントに伴って値が変化する変化属性を特定する。そして、サービス情報受付部141が、指定サービスの情報を受け取る(ステップS104)。指定サービスは、ユーザによって指定されたサービスである。そして、書類特定部150が、ライフイベントの情報と変化属性と指定サービスとを用いて、提出する書類と書類の提出先とを特定する(ステップS105)。上述のように、書類特定部150は、サービスのうちライフラインについては、ライフラインが指定サービスに含まれていなくても、提出する書類と書類の提出先とを特定する。手続装置100は、次に、図5に示すステップS106の動作を行う。
【0087】
図5のステップS106において、書類特定部150は、ライフイベントの後、同じサービスに複数の提供者が存在するか否かを判定する。同じサービスに複数の提供者が存在しない場合(ステップS106においてNO)、手続装置100は、次に、ステップS109の動作を行う。複数の提供者が存在するサービスが存在する場合(ステップS106においてYES)、書類特定部150は、選択受付部140を介して、サービスの複数の提供者から選択された選択提供者の情報を受け取る(ステップS107)。選択提供者は、複数の提供者からユーザによって選択された提供者である。書類特定部150は、選択提供者をサービスの提供者として特定する(ステップS108)。具体的には、書類特定部150は、サービスを提供する複数の提供者から選択された選択提供者を、そのサービスの提供者として特定する。
【0088】
そして、書類生成部160は、変化属性の値を使用して、書類を生成する(ステップS109)。上述のように、変化属性の値は、ライフイベントによって変化する前の変化属性の値、及び、ライフイベントによって変化した後の変化属性の値の少なくともいずれかである。書類生成部160は、さらに、書類のフォーマットを使用してよい。書類生成部160は、さらに、不変化属性の値を使用してもよい。
【0089】
最後に、書類送信部170が、生成した書類の情報を、書類の提出先の書類受付装置に送信する(ステップS110)。
【0090】
<効果>
以上で説明した本実施形態には、第1の実施形態と同じ効果がある。その理由は、第1の実施形態の効果が生じる理由と同じである。
【0091】
<第2の実施形態の変形例>
本開示の第2の実施形態の変形例に係る手続装置100は、以下で説明する相違点を除いて、第2の実施形態の手続装置100と同じである。本実施形態の手続装置100の変化属性特定部130は、書類送信部170が書類の送信を行った後、ユーザ情報記憶部181に格納されているユーザの属性の値を、変化後の属性の値に変更する。なお、変化属性特定部130は、例えば、ライフイベントの後の属性の値のうち、ライフイベントによって間接的に変化した属性の値を、例えば書類特定部150から変化後の値を受け取ることなどによって特定する。変化属性特定部130は、ライフイベントによって間接的に変化した属性の値が、例えば、ライフイベントの前後でサービスの提供者が変化した場合のサービスの提供者である場合、書類特定部150から変化後の値を受け取ることによって特定してよい。
【0092】
<他の実施形態>
本開示の実施形態に係る手続装置は、記憶媒体から読み出されたプログラムがロードされたメモリと、そのプログラムを実行するプロセッサとを含むコンピュータによって実現することができる。本開示の実施形態に係る手続装置は、専用のハードウェアによって実現することもできる。本開示の実施形態に係る手続装置は、前述のコンピュータと専用のハードウェアとの組み合わせによって実現することもできる。
【0093】
図6は、本開示の実施形態に係る手続装置を実現することができる、コンピュータ1000のハードウェア構成の一例を表す図である。図6に示す例では、コンピュータ1000は、プロセッサ1001と、メモリ1002と、記憶装置1003と、I/O(Input/Output)インタフェース1004とを含む。また、コンピュータ1000は、記憶媒体1005にアクセスすることができる。メモリ1002と記憶装置1003は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクなどの記憶装置である。記憶媒体1005は、例えば、RAM、ハードディスクなどの記憶装置、ROM(Read Only Memory)、可搬記憶媒体である。記憶装置1003が記憶媒体1005であってもよい。プロセッサ1001は、メモリ1002と、記憶装置1003に対して、データやプログラムの読み出しと書き込みを行うことができる。プロセッサ1001は、I/Oインタフェース1004を介して、例えば、端末装置及び書類受付装置にアクセスすることができる。プロセッサ1001は、記憶媒体1005にアクセスすることができる。記憶媒体1005には、コンピュータ1000を、本開示の実施形態に係る手続装置として動作させるプログラムが格納されている。
【0094】
プロセッサ1001は、記憶媒体1005に格納されている、コンピュータ1000を、本開示の実施形態に係る手続装置として動作させるプログラムを、メモリ1002にロードする。そして、プロセッサ1001が、メモリ1002にロードされたプログラムを実行することにより、コンピュータ1000は、本開示の実施形態に係る手続装置として動作する。
【0095】
認証部110、イベント情報受取部120、変化属性特定部130、サービス情報受付部141、選択受付部142、書類特定部150、書類生成部160、書類送信部170は、例えば、メモリ1002にロードされたプログラムを実行するプロセッサ1001によって実現できる。ユーザ情報記憶部181、提出先情報記憶部182は、コンピュータ1000が含むメモリ1002やハードディスク装置等の記憶装置1003により実現できる。認証部110、イベント情報受取部120、変化属性特定部130、サービス情報受付部141、選択受付部142、書類特定部150、書類生成部160、書類送信部170、ユーザ情報記憶部181、提出先情報記憶部182の一部又は全部は、各部の機能を実現する専用の回路によっても実現できる。
【0096】
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0097】
(付記1)
ユーザのライフイベントの情報を受け取るイベント情報受取手段と、
前記ユーザの属性のうち、前記ライフイベントに伴って変化する前記属性である変化属性を特定する変化属性特定手段と、
前記ライフイベントの情報と前記変化属性とから、前記ライフイベントに応じて提出する書類と当該書類の提出先とを特定する書類特定手段と、
前記変化属性の値を使用して、前記書類を生成する書類生成手段と、
生成した前記書類の情報を、当該書類の前記提出先の書類受付装置に送信する書類送信手段と、
を備える手続装置。
【0098】
(付記2)
前記書類特定手段は、前記ライフイベントが転居である場合、
前記変化属性として住所の変更を特定し、
前記提出先として、転居前の住所が存在する自治体である転居前自治体と転居後の住所が存在する転居後自治体とを特定し、
前記転居前自治体と前記転居後自治体とが同一である場合、前記提出する書類として、前記提出先が前記転居前自治体である転居届を特定し、前記転居前自治体と前記転居後自治体とが異なる場合、前記提出する書類として、前記提出先が前記転居前自治体である転出届と前記提出先が前記転居後自治体である転入届とを特定する
付記1に記載の手続装置。
【0099】
(付記3)
前記書類特定手段は、前記ライフイベントが転居である場合、
前記変化属性として住所の変更を特定し、前記提出先として、転居前の住所におけるライフラインの提供者である転居前提供者と、転居後の住所における前記ライフラインの提供者である転居後提供者と、を特定し、
前記提出する書類として、前記提出先が前記転居前提供者である、前記転居前の住所における前記ライフラインの利用を停止する停止届と、前記提出先が前記転居後提供者である、前記転居後の住所における前記ライフラインの利用を開始する開始届と、を特定する
付記1又は2に記載の手続装置。
【0100】
(付記4)
前記転居後の住所における前記ライフラインの提供者として、複数の提供者が存在する場合、当該複数の提供者から選択された提供者である選択提供者の情報を受け付ける選択受付手段
をさらに備え、
前記書類特定手段は、前記転居後提供者として、前記選択提供者を特定する
付記3に記載の手続装置。
【0101】
(付記5)
前記ライフイベントが転居である場合、前記ユーザが契約するサービスのうち、指定されたサービスである指定サービスの情報を受け取るサービス情報受取手段
をさらに備え、
前記書類特定手段は、前記ライフイベントが転居である場合、
前記変化属性として住所の変更を特定し、前記提出先として、転居前の住所における前記指定サービスの提供者である転居前サービス提供者と、転居後の住所における前記指定サービスの提供者である転居後サービス提供者と、を特定し、
前記提出する書類として、前記提出先が前記転居前サービス提供者である、前記転居前の住所における前記指定サービスを解約する解約書と、前記提出先が前記転居後サービス提供者である、前記転居後の住所における前記指定サービスを契約する契約書と、を特定する
付記1又は2に記載の手続装置。
【0102】
(付記6)
前記転居後の住所における前記指定サービスの提供者として、複数のサービス提供者が存在する場合、当該複数のサービス提供者から選択されたサービス提供者である選択サービス提供者の情報を受け付ける選択受付手段
をさらに備え、
前記書類特定手段は、前記転居後サービス提供者として、前記選択サービス提供者を特定する
付記5に記載の手続装置。
【0103】
(付記7)
ユーザのライフイベントの情報を受け取り、
前記ユーザの属性のうち、前記ライフイベントに伴って変化する前記属性である変化属性を特定し、
前記ライフイベントの情報と前記変化属性とから、前記ライフイベントに応じて提出する書類と当該書類の提出先とを特定し、
前記変化属性の値を使用して、前記書類を生成し、
生成した前記書類の情報を、当該書類の前記提出先の書類受付装置に送信する、
手続方法。
【0104】
(付記8)
前記ライフイベントが転居である場合、
前記変化属性として住所の変更を特定し、
前記提出先として、転居前の住所が存在する自治体である転居前自治体と転居後の住所が存在する転居後自治体とを特定し、
前記転居前自治体と前記転居後自治体とが同一である場合、前記提出する書類として、前記提出先が前記転居前自治体である転居届を特定し、前記転居前自治体と前記転居後自治体とが異なる場合、前記提出する書類として、前記提出先が前記転居前自治体である転出届と前記提出先が前記転居後自治体である転入届とを特定する
付記7に記載の手続方法。
【0105】
(付記9)
前記ライフイベントが転居である場合、
前記変化属性として住所の変更を特定し、前記提出先として、転居前の住所におけるライフラインの提供者である転居前提供者と、転居後の住所における前記ライフラインの提供者である転居後提供者と、を特定し、
前記提出する書類として、前記提出先が前記転居前提供者である、前記転居前の住所における前記ライフラインの利用を停止する停止届と、前記提出先が前記転居後提供者である、前記転居後の住所における前記ライフラインの利用を開始する開始届と、を特定する
付記7又は8に記載の手続方法。
【0106】
(付記10)
前記転居後の住所における前記ライフラインの提供者として、複数の提供者が存在する場合、当該複数の提供者から選択された提供者である選択提供者の情報を受け付け、
前記転居後提供者として、前記選択提供者を特定する
付記9に記載の手続方法。
【0107】
(付記11)
前記ライフイベントが転居である場合、前記ユーザが契約するサービスのうち、指定されたサービスである指定サービスの情報を受け取り、
前記ライフイベントが転居である場合、
前記変化属性として住所の変更を特定し、前記提出先として、転居前の住所における前記指定サービスの提供者である転居前サービス提供者と、転居後の住所における前記指定サービスの提供者である転居後サービス提供者と、を特定し、
前記提出する書類として、前記提出先が前記転居前サービス提供者である、前記転居前の住所における前記指定サービスを解約する解約書と、前記提出先が前記転居後サービス提供者である、前記転居後の住所における前記指定サービスを契約する契約書と、を特定する
付記7又は8に記載の手続方法。
【0108】
(付記12)
前記転居後の住所における前記指定サービスの提供者として、複数のサービス提供者が存在する場合、当該複数のサービス提供者から選択されたサービス提供者である選択サービス提供者の情報を受け付け、
前記転居後サービス提供者として、前記選択サービス提供者を特定する
付記11に記載の手続方法。
【0109】
(付記13)
ユーザのライフイベントの情報を受け取るイベント情報受取処理と、
前記ユーザの属性のうち、前記ライフイベントに伴って変化する前記属性である変化属性を特定する変化属性特定処理と、
前記ライフイベントの情報と前記変化属性とから、前記ライフイベントに応じて提出する書類と当該書類の提出先とを特定する書類特定処理と、
前記変化属性の値を使用して、前記書類を生成する書類生成処理と、
生成した前記書類の情報を、当該書類の前記提出先の書類受付装置に送信する書類送信処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【0110】
(付記14)
前記書類特定処理は、前記ライフイベントが転居である場合、
前記変化属性として住所の変更を特定し、
前記提出先として、転居前の住所が存在する自治体である転居前自治体と転居後の住所が存在する転居後自治体とを特定し、
前記転居前自治体と前記転居後自治体とが同一である場合、前記提出する書類として、前記提出先が前記転居前自治体である転居届を特定し、前記転居前自治体と前記転居後自治体とが異なる場合、前記提出する書類として、前記提出先が前記転居前自治体である転出届と前記提出先が前記転居後自治体である転入届とを特定する
付記13に記載のプログラム。
【0111】
(付記15)
前記書類特定処理は、前記ライフイベントが転居である場合、
前記変化属性として住所の変更を特定し、前記提出先として、転居前の住所におけるライフラインの提供者である転居前提供者と、転居後の住所における前記ライフラインの提供者である転居後提供者と、を特定し、
前記提出する書類として、前記提出先が前記転居前提供者である、前記転居前の住所における前記ライフラインの利用を停止する停止届と、前記提出先が前記転居後提供者である、前記転居後の住所における前記ライフラインの利用を開始する開始届と、を特定する
付記13又は14に記載のプログラム。
【0112】
(付記16)
前記転居後の住所における前記ライフラインの提供者として、複数の提供者が存在する場合、当該複数の提供者から選択された提供者である選択提供者の情報を受け付ける選択受付処理
をさらにコンピュータに実行させ、
前記書類特定処理は、前記転居後提供者として、前記選択提供者を特定する
付記15に記載のプログラム。
【0113】
(付記17)
前記ライフイベントが転居である場合、前記ユーザが契約するサービスのうち、指定されたサービスである指定サービスの情報を受け取るサービス情報受取処理
をさらにコンピュータに実行させ、
前記書類特定処理は、前記ライフイベントが転居である場合、
前記変化属性として住所の変更を特定し、前記提出先として、転居前の住所における前記指定サービスの提供者である転居前サービス提供者と、転居後の住所における前記指定サービスの提供者である転居後サービス提供者と、を特定し、
前記提出する書類として、前記提出先が前記転居前サービス提供者である、前記転居前の住所における前記指定サービスを解約する解約書と、前記提出先が前記転居後サービス提供者である、前記転居後の住所における前記指定サービスを契約する契約書と、を特定する
付記13又は14に記載のプログラム。
【0114】
(付記18)
前記転居後の住所における前記指定サービスの提供者として、複数のサービス提供者が存在する場合、当該複数のサービス提供者から選択されたサービス提供者である選択サービス提供者の情報を受け付ける選択受付処理
をさらにコンピュータに実行させ、
前記書類特定処理は、前記転居後サービス提供者として、前記選択サービス提供者を特定する
付記17に記載のプログラム。
【0115】
以上、実施形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0116】
10 手続装置
100 手続装置
110 認証部
120 イベント情報受取部
130 変化属性特定部
140 選択受付部
141 サービス情報受付部
142 選択受付部
150 書類特定部
160 書類生成部
170 書類送信部
181 ユーザ情報記憶部
182 提出先情報記憶部
1000 コンピュータ
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 記憶装置
1004 I/Oインタフェース
1005 記憶媒体
図1
図2
図3
図4
図5
図6