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特開2024-39213ジョイスティックコントローラ並びにこのジョイスティックコントローラを有するゲーム機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039213
(43)【公開日】2024-03-22
(54)【発明の名称】ジョイスティックコントローラ並びにこのジョイスティックコントローラを有するゲーム機器
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/24 20140101AFI20240314BHJP
   G05G 9/047 20060101ALI20240314BHJP
   G06F 3/0338 20130101ALI20240314BHJP
【FI】
A63F13/24
G05G9/047
G06F3/0338 411
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022143595
(22)【出願日】2022-09-09
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】390024936
【氏名又は名称】三和電子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076831
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 捷雄
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 智之
【テーマコード(参考)】
3J070
5B087
【Fターム(参考)】
3J070AA04
3J070BA51
3J070BA57
3J070BA65
3J070BA66
3J070BA85
3J070CA47
3J070CC71
3J070CD12
3J070DA61
5B087AA04
5B087BC02
5B087BC13
(57)【要約】
【課題】マイクロスイッチのON/OFF操作の誤差を抑制することが可能なジョイスティックコントローラを提供する。
【解決手段】ジョイスティックレバーと、このジョイスティックレバーを軸方向軸受機構と自立復帰機構を介して揺動旋回自在に取り付けたベースプレートと、このベースプレートに対して前記ジョイスティックレバーを囲んで設けたところの内側に接点部材を有する複数のマイクロスイッチを挟んで取り付けた係合プレートと、この係合プレートに設けた前記ジョイスティックレバーの下部側を揺動旋回可能に挿通させるカム孔とを有するものにおいて、前記ジョイスティックレバーが前記カム孔と当たる部分に回転可能に接触筒部を設けたことで解決した。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジョイスティックレバーと、このジョイスティックレバーを軸方向軸受機構と自立復帰機構を介して揺動旋回自在に取り付けたベースプレートと、このベースプレートに対して前記ジョイスティックレバーを囲んで設けたところの内側に接点部材を有する複数のマイクロスイッチを挟んで取り付けた係合プレートと、この係合プレートに設けた前記ジョイスティックレバーの下部側を揺動旋回可能に挿通させるカム孔とを有するものにおいて、前記ジョイスティックレバーが前記カム孔と当たる部分に回転可能に接触筒部を設けたことを特徴とする、ジョイスティックコントローラ。
【請求項2】
前記係合プレートは、プレート本体と、このプレート本体に対し着脱可能に取り付けられるところの前記カム孔を設けたカムプレートを有することを特徴とする、請求項1に記載にジョイスティックコントローラ。
【請求項3】
前記接触筒部は、ベアリング又は同等の摺動性を有する硬質の材料から成る中側筒部と軟質の材料から成る外側筒部との2重構造となっていることを特徴とする、請求項1に記載のジョイスティックコントローラ
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載のジョイスティックコントローラを有することを特徴とするゲーム機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、とくにビデオゲーム機においてビデオゲームの映像を制御するために用いて好適なジョイスティックコントローラ並びにこのジョイスティックコントローラを有するゲーム機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ビデオゲーム機(テレビゲーム機・アーケードゲーム機を含む)等に接続されて、映像、音声、ゲームの進行等を制御するために用いられるジョイスティックコントローラとしては、例えば下記特許文献1に記載されたものが本出願人によって提案されている。この公知構成のジョイスティックコントローラは、ジョイスティックレバーを、自立復帰機構と軸方向軸受機構とを介してハウジングに取り付けている。ジョイスティックレバーは、ハウジングに対して360度の方向へ揺動旋回可能であり、ハウジングの内部には、ジョイスティックレバーのスティック本体が挿通し且つ内側部に当接することによりジョイスティックレバーの傾斜角を予め定めた最大傾斜角に規制するカム孔が設けられている。傾斜角が最大傾斜角以内でジョイスティックレバーが揺動することにより、ハウジングの内部に取り付けられたマイクロスイッチのON/OFF操作を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-176379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ジョイスティックレバーが長期間にわたり繰り返し操作され、スティック本体がカム孔の内側部に繰り返し当接し或いは圧接すると、カム孔の内側部は、摩耗或いは変形し、ジョイスティックレバーの傾斜角を予め定めた最大傾斜角に規制することができなくなり、マイクロスイッチのON/OFF操作に誤差が生じてしまう。また、ジョイスティックレバーを360度方向へ揺動旋回をする際に、スティック本体がカム孔の内側を擦って移動をするので操作感が僅かに低下してしまう。
【0005】
そこで本発明の目的は、マイクロスイッチのON/OFF操作の誤差を抑制することと合わせて、揺動旋回操作の操作性を向上するジョイスティックコントローラ並びにこのジョイスティックコントローラを有するゲーム機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するために、本発明の請求項1に係るジョイスティックコントローラは、ジョイスティックレバーと、このジョイスティックレバーを軸方向軸受機構と自立復帰機構を介して揺動旋回自在に取り付けたベースプレートと、このベースプレートに対して前記ジョイスティックレバーを囲んで設けたところの内側に接点部材を有する複数のマイクロスイッチを挟んで取り付けた係合プレートと、この係合プレートに設けた前記ジョイスティックレバーの下部側を揺動旋回可能に挿通させるカム孔とを有するものにおいて、前記ジョイスティックレバーが前記カム孔と当たる部分に回転可能に接触筒部を設けたことを特徴とする。
【0007】
次に、本発明の請求項2に係るジョイスティックコントローラは、前記係合プレートが、プレート本体と、このプレート本体に対し着脱可能に取り付けられるところの前記カム孔を設けたカムプレートを有することを特徴とする。
【0008】
次に、本発明の請求項3に係るジョイスティックコントローラは、前記接触筒部が、ベアリング又は同等の摺動性を有する硬質の材料から成る中側筒部と、軟質の材料から成る外側筒部との2重構造となっていることを特徴とする。
【0009】
そして、本発明の請求項4に係るビデオゲーム機は、請求項1乃至3の何れか1項に記載のジョイスティックコントローラを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の請求項1のように構成すると、マイクロスイッチのON/OFF操作の誤差を抑制することができる。
【0011】
請求項2のように構成すると、カム孔が摩耗した場合、カムプレートを取り換えることができる。
【0012】
請求項3のように構成すると、接触筒部がカム孔の内側部に当接する際の衝撃を、軟質の材料から成る外側筒部が吸収し、騒音を抑制することができる上に、接触筒部がカム孔の内側をスムーズに回転して移動するので、滑らかな操作ができる。
【0013】
請求項4のように構成すると、常に安定したゲーム操作のできるビデオゲーム機を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係るジョイスティックコントローラの斜視図である。
図2図1に示したジョイスティックコントローラの側面図である。
図3図1に示したジョイスティックコントローラのA-A線断面図である。
図4図1に示したジョイスティックコントローラの底面図である。
図5図1に示したジョイスティックコントローラの分解斜視図である。
図6】(A)は、接触筒部の斜視図であり、(B)は、図6(A)に示した接触筒部のB-B線断面図である。
図7】(A)は、カムプレートの斜視図であり、(B)は、図7(A)に示したカムプレートのC-C線断面図である。
図8】(A)は、下部スプリング受け部材の斜視図であり、(B)は、図8(A)に示した下部スプリング受け部材のD-D線断面図である。
図9】本発明に係るジョイスティックコントローラの動作を説明するためのもので、スティック本体が左側へ揺動した状態を示している。
図10】本発明に係るジョイスティックコントローラの動作を説明するためのもので、スティック本体が右側へ揺動した状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に本発明の実施の形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。ここでは、用途の一例として、ビデオゲーム機において、ビデオゲームを制御するために用いられるジョイスティックコントローラを説明するが、本発明のジョイスティックコントローラは、上述したビデオゲーム機に限らず、その他のゲーム機、並びに同様な用途を持った様々な機器のコントロール用として実施可能である。また、ビデオゲーム機は、周知構成のものであるので、図示は省略する。
【0016】
(実施の形態)
図1及び図2に示すように、本発明に係るジョイスティックコントローラ1は、ハウジング2とジョイスティックレバー4と、を備える。ハウジング2は、ベースプレート21と、このベースプレート21に下方から取り付けられたところの、ジョイスティックレバー4を囲んで設けた係合プレート223と、を有する。ジョイスティックレバー4は、後述するように(図5参照)、軸方向軸受機構19と自立復帰機構24を介して、ベースプレート21に、360度の方向へ揺動旋回自在かつ自立復帰可能に取り付けられている。係合プレート223の内部には、ジョイスティックレバー4のスティック本体11の下部側(下側内部軸部11b2(図3も参照))を揺動旋回可能に挿通させ且つ内側部に当たることによりジョイスティックレバー4の傾斜角を所定範囲の傾斜角に制限するカム孔23p(図3も参照)が設けられている。より具体的には、カム孔23pは、内側部に当たることによりジョイスティックレバー4の最大傾斜角を予め定めた最大傾斜角に規定する。換言すると、カム孔23pは、内側部に当接することによりジョイスティックレバー4が予め定めた最大傾斜角より大きい傾斜角で傾斜しないように、ジョイスティックレバー4の傾斜角度を規制している。ジョイスティックコントローラ1は、傾斜角が所定範囲内に制限されているジョイスティックレバー4が揺動することにより、ハウジング2の内部に取り付けられた検知手段30(図3も参照)、具体的には、内側に図示しない接点部材を有する4個のマイクロスイッチ31、32、33、34(図4図5も参照)のON/OFF操作を行うように構成されている。4個のマイクロスイッチ31、32、33、34は、ベースプレート21と係合プレート223とに挟まれている。なお、所定範囲の傾斜角の一例は、0°~30°であり、予め定めた最大傾斜角の一例は、30°である。所定範囲の傾斜角及び予め定めた最大傾斜角はこれらに限定されない。例えば、所定範囲の傾斜角の一例は、0°~45°であり、予め定めた最大傾斜角は、45°である。
【0017】
ジョイスティックレバー4は、例えば、ステンレス鋼のような金属で構成されているスティック本体11と、このスティック本体11に取り付けた、例えば、合成樹脂製の握り玉10Gと、を備える。
【0018】
スティック本体11には、スティック本体11が中心を貫通する2枚の円盤状のカバー2a、2bが、ハウジング2と握り玉10Gとの間の位置で、上下方向に移動可能に取り付けられている。カバー2aは、カバー2bの上に接触して、配置されている。なお、カバー2a、2bは、接触せず所定距離離間してもよく、何れか一方を省略してもよい。
【0019】
カバー2bとハウジング2との間には、図示しないパネルが固定されている。このパネルは、そこに設けられた取付孔を用いて図示しないコントロール盤へ、これも図示しない取付ネジを用いて取り付けられるものである。カバー2a、2bにより、ハウジング2にゴミ等が入らないようにすることができる。
【0020】
ハウジング2は、例えば、合成樹脂成型品である。
【0021】
図3図5に示すように、スティック本体11は、ハウジング2の外部に位置する外部軸部11aと、ハウジング2の内部に位置する内部軸部11bと、を有する。内部軸部11bは、上側内部軸部11b1と、下側内部軸部11b2と、を有する。外部軸部11a、上側内部軸部11b1、及び下側内部軸部11b2は、円筒部材であり、軸心が一致する。外部軸部11aの内径>上側内部軸部11b1の内径>下側内部軸部11b2の内径である。下側内部軸部11b2の下側の先端11bpには溝11bgが形成されている。なお、スティック本体11は、外部軸部11aの上側に上端部11cを備える。上端部11cは、握り玉10Gに圧入されている。これにより、握り玉10Gは、スティック本体11に取り付けられる。
【0022】
ベースプレート21と係合プレート223とは、ベースプレート21の側部から下方に垂下させたところの先端に係止部21b、21b・・(一部のみ図示)を設けた突起部21a、21a・・(一部のみ図示)を、係合プレート223に設けた係止孔22a、22a・・(一部のみ図示)へ挿入させることにより、互いに分離可能に係合固定されている。その際に、プレート本体22は、その4個の位置決め孔22cが、図5に一部を示したように、ベースプレート21の下面側に設けた4個の位置決め突起21g(一部のみ記載)に挿入されて位置決めされる。
【0023】
係合プレート223は、プレート本体22と、このプレート本体22に対し着脱可能に取り付けられるところの上記カム孔23pを設けたカムプレート23(図7も参照)と、を有する。カムプレート23には、下側内部軸部11b2が挿通するカム孔23pが形成されている。カムプレート23は、プレート本体22の内側に取り外し可能に設けられている。具体的には、プレート本体22の内側部に所定間隔で複数の突起部22d(図5参照)が設けている。カムプレート23の側部には、下方に垂下させたところの先端に係止部23bを設けた係止片23aと、突起部23dと、が設けられている。そして、プレート本体22の内側部の突起部22dと隣接する他の突起部22dとの間に、カムプレート23の側部の係止片23a又は突起部23dが係合することにより、カムプレート23は、プレート本体22の内側に取り外し可能に設けられている。
【0024】
カムプレート23には、その中央部に下方に向けて広がるテーパー状を呈したところの、4隅にアール部を有する平面略4角形状を呈したカム孔23pが設けられている。
【0025】
上記のように、ハウジング2には、検知手段30が取り付けられている。具体的には、ベースプレート21と係合プレート223の間に、検知手段30が挟み込まれている。検知手段30は、複数、例えば、4個のマイクロスイッチ31、32、33、34を備える。4個のマイクロスイッチ31、32、33、34は、隣接するマイクロスイッチと空間30bを隔てて、配置されている。4個のマイクロスイッチ31、32、33、34は、押し釦33a、34a(一部のみ図示)が設けられている。マイクロスイッチ31、32、33、34の押し釦33a、34aの間には、スティック本体11の内部軸部11bに取り付けた、後述する押圧部28bを有する下部スプリング受け部材28の揺動を許容する空間部Kが形成されている。マイクロスイッチ31、32、33、34の押し釦33a、34aは、押圧部28bにより押されることにより、当該押された力を内部の図示しない接点部材に伝達してONする。マイクロスイッチ31、32、33、34の押し釦33a、34aが、押圧部28bにより押されなくなると、接点部材はOFFになる。なお、4個のマイクロスイッチは、4個に限定されず、2個、3個、5個、6個、7個、8個などでもよい。
【0026】
検知手段30は、マイクロスイッチ31、32、33、34の対角位置に設けた取付孔31q、32q、33q、34qに挿入されたピン31p、32p、33p、34pの先端部がベースプレート21の下側面の図示しない係合穴に挿入され、ベースプレート21に固定されている。
【0027】
マイクロスイッチ31の外周のマイクロスイッチ32側には、取付孔31c1が形成され、マイクロスイッチ31の外周のマイクロスイッチ34側には、取付孔31c2が形成されている。マイクロスイッチ32の外周のマイクロスイッチ33側には、取付孔32c1が形成され、マイクロスイッチ32の外周のマイクロスイッチ31側には、取付孔32c2が形成されている。マイクロスイッチ33の外周のマイクロスイッチ34側には、取付孔33c1が形成され、マイクロスイッチ33の外周のマイクロスイッチ32側には、取付孔33c2が形成されている。マイクロスイッチ34の外周のマイクロスイッチ31側には、取付孔34c1が形成され、マイクロスイッチ34の外周のマイクロスイッチ33側には、取付孔34c2が形成されている。
【0028】
プレート本体22の上面には、取付孔31c1~34c2に挿入する突起部22bが設けられている。検知手段30の取付孔31c1~34c2に、プレート本体22の突起部22bが挿入されることにより、検知手段30が係合プレート223に固定されている。
【0029】
ベースプレート21には、後述する球状凹部20の周囲に、4個の取付孔21cが形成されている。プレート本体22の上面の取付孔21cに対応する位置には、位置決め孔22cが形成されている。ベースプレート21の取付孔21cとプレート本体22の位置決め孔22cとの間には、隣接する2つのマイクロスイッチの間の空間30bが位置する。
【0030】
ベースプレート21の取付孔21cは、ベースプレート21を図示してない操作盤へ取り付けるための取付板へ取り付ける際に用いられるものである。
【0031】
ベースプレート21には、取付孔21cの外側に4個の取付穴21dと、更に外側に2個の取付孔21eと、が設けられている。
【0032】
上記図示しないパネルに設けられた図示しない取付孔とベースプレート21の4個の取付穴21dとには、図示しない取付ネジが挿入されるとともに、上記図示しないパネルに設けられた図示しない別の取付孔とベースプレート21の2個の取付孔21eとには、図示しない別の取付ネジが挿入され、当該パネルにベースプレート21が固定される。
【0033】
検知手段30は、マイクロスイッチ31、32、33、34であるが、これに限定されず、磁気検知素子等に代えてもよい。
【0034】
次に、軸方向軸受機構19(図5参照)を説明する。軸方向軸受機構19は、半球体10と球状凹部20とを備える。具体的には、球状凹部20は、ベースプレート21の中央部に設けられている。この球状凹部20にはその中央部上下方向にスティック本体11の上側内部軸部11b1が挿通する挿通孔20aが設けられている。
【0035】
上側内部軸部11b1には、略半球形状の半球体10が、挿通孔10aを介して挿通されている。半球体10は、下側に、上記球状凹部20に嵌り込んで摺接する球状凸部10dを有する。半球体10の上面は平面になっている。半球体10の上面の一部(挿通孔20aの周り)は、外部軸部11aの下側面に接触する。球状凸部10dは、球状凹部20の曲率半径とほぼ同じ曲率半径を持っている。なお、球状凹部20には複数の潤滑オイル溜用に縦溝20m、20n(一部のみ図示)が設けられている。
【0036】
次に、自立復帰機構24(図5参照)を説明する。自立復帰機構24は、ジョイスティックレバー4を、揺動しても自動的に元の垂直状態(図3参照)に戻すように構成されている。
【0037】
自立復帰機構24は、ワッシャ25と、上部スプリング受け部材26と、弾性部材27と、下部スプリング受け部材28と、を有する。具体的には、自立復帰機構24は、ベースプレート21の球状凹部20の下部周辺にワッシャ25を介して接触する上部スプリング受け部材26を有する。上部スプリング受け部材26は、上側内部軸部11b1に、軸方向及び周方向にスライド移動可能に取り付けられている。上部スプリング受け部材26には、スティック本体11の上側内部軸部11b1を挿通させる挿通孔26aが形成されている。
【0038】
自立復帰機構24は、上部スプリング受け部材26と同様に上側内部軸部11b1を挿通させる挿通孔28aが形成されている下部スプリング受け部材28を有する。下部スプリング受け部材28は、上側内部軸部11b1に、軸方向及び周方向にスライド移動可能に取り付けられている。
【0039】
自立復帰機構24は、下部スプリング受け部材28と上部スプリング受け部材26との間に、スティック本体11の内部軸部11bを挿通させた弾性部材27を有する。弾性部材27は、例えば、圧縮コイルスプリングである。
【0040】
ワッシャ25は、例えば、金属製の硬質性のものであり、平面円形状を呈し、中央部に円形の挿通孔25aが設けられている。このワッシャ25はスティック本体11を操作した際に上部スプリング受け部材26のフランジ部26dがベースプレート21の下面を摺動する平面を設けると共に、ベースプレート21の摩耗を防止するものである。
【0041】
上部スプリング受け部材26は、挿通孔26aを設けた筒部26bと、筒部26bの上部に設けられ、ワッシャ25の下面の挿通孔25aの周囲に当接する突出部26cと、この突出部26cに続いてフランジ部26dと、を有する。筒部26bの外側に弾性部材27が環巻されている。スティック本体11の内部軸部11bは、挿通孔26aを介して、筒部26b及び弾性部材27を貫通する。フランジ部26dの下面は、弾性部材27の一端を受けている。
【0042】
図8にも示すように、下部スプリング受け部材28は、中空の椀状の押圧部28bを備えている。押圧部28bの内側に弾性部材27が配置されている。押圧部28bの下側面の中央部に円形の挿通孔28aが設けられている。押圧部28bの下側面の中央部以外の内面は、弾性部材27の他端を受けている。
【0043】
下側内部軸部11b2の上端部に設けられた周溝11d1には、上側内部軸部11b1が自立復帰機構24から抜け出ないようにEリング29が設けられている。
【0044】
次に、接触筒部40を説明する。接触筒部40は、スティック本体11の下側内部軸部11b2に、下側内部軸部11b2を軸心として自由回転可能に外装されている。上記のように、カム孔23pの内側部(内側面)は、ジョイスティックレバー4のスティック本体11が接触筒部40を介して当たることによりジョイスティックレバー4の傾斜角を所定範囲の傾斜角に制限するように、傾斜している。このように、接触筒部40が下側内部軸部11b2に外装されている位置は、スティック本体11が揺動した場合に、カムプレート23に形成されたカム孔23pの内側部に接触筒部40が当たる位置である。カム孔23pは、スティック本体11の揺動を停止させるストッパー孔としての機能を有する。
【0045】
接触筒部40の上側端は、Eリング29にワッシャ36を介して接触する。接触筒部40は、その中心部軸方向に下側内部軸部11b2の挿通孔40aが設けられている。接触筒部40の下側端は、ワッシャ37を介して、下側内部軸部11b2の下端部の周溝11d2に取り付けたEリング35に接触する。Eリング35は、下側内部軸部11b2が接触筒部40から抜け出ないようにする。
【0046】
図6にも示すように、接触筒部40は、硬質の材料から成る中側筒部40bと軟質の材料から成る外側筒部40cとの2重構造となっている。外側筒部40cは、中側筒部40bの周面に配置されている。中側筒部40bは、下側内部軸部11b2に、下側内部軸部11b2を軸心として自由回転可能に配置されている。中側筒部40bは、円筒部40b1と、円筒部40b1の下端に位置する円板部40b2と、を有する。円板部40b2の直径は円筒部40b1の直径より長い。よって、円板部40b2の円筒部40b1の下面に接触しない部分に、外側筒部40cが位置し且つ支持されている。中側筒部40bはベアリング又は同等の摺動性を有する部材である。上記のようにスティック本体11が揺動した場合に、カムプレート23のカム孔23pに外側筒部40cが当たって移動する際に、内側筒部40aがスティック11に対して自由に回転をするので操作が滑らかになる。ベアリングはボールベアリングなど種類は問わない。
【0047】
外側筒部40cは、例えば、弾性部材である。上記のように、スティック本体11が揺動した場合に、カムプレート23に形成されたカム孔23pの内側部に接触筒部40の外側筒部40cが当たる。よって、外側筒部40cは、カム孔23pの内側部に当たる際の衝撃を吸収する。外側筒部40cは、衝撃吸収部材である。
【0048】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0049】
ジョイスティックコントローラ1を図示しないゲームコントロール盤へ取り付けた状態では、図1図3に示すように、ジョイスティックレバー4は、自立復帰機構24と軸方向軸受機構19を介して、ハウジング2に対して直立した状態にある。ジョイスティックレバー4が直立状態である場合、自立復帰機構24の突出部26cの全面は、ワッシャ25の下面に当接し、ワッシャ25をベースプレート21の球状凹部20の下部周辺に圧接している。これにより、ジョイスティックレバー4は、直立状態に維持されている。
【0050】
ユーザはゲームを開始してジョイスティックレバー4の握り玉10Gを手で握り、ジョイスティックレバー4を倒す方向に力を加えることで、ジョイスティックレバー4は、握り玉10Gを中心とした任意の放射方向に揺動する。また、ジョイスティックレバー4は、直立状態から傾斜した姿勢で、360度旋回可能である。具体的には、球状凸部10dが球状凹部20に嵌り込んで摺接することにより、ジョイスティックレバー4は力を受けた側に、スムーズに揺動自在で、かつ旋回可能に支持されている。図4には、ジョイスティックレバー4が直立状態の場合の下側内部軸部11b2の先端11bpが実線で示され、ジョイスティックレバー4が揺動旋回されている場合の下側内部軸部11b2の先端11bpが点線で示されている。このように、揺動旋回可能とは、任意の方向に揺動自在であると共に、直立状態から傾斜した状態で、傾斜方向に対して交差する方向にも移動可能である、という意味である。換言すると、握り玉10Gは、ジョイスティックレバー4が直立状態であるときの位置を中心点とした移動可能領域内において、任意の位置に移動可能である。
【0051】
スティック本体11は、軸方向軸受機構19の半球体10、自立復帰機構24、及び接触筒部40を伴って、自立復帰機構24の球状凹部20の下部を中心として、球状凹部20の球状凹面に球状凸部10dの球状凸面が摺接することにより、ハウジング2に対して360度の方向へ揺動旋回する。
【0052】
具体的には、スティック本体11の下側内部軸部11b2には、接触筒部40が、Eリング29とEリング35との間に配置されており、Eリング29、Eリング35と接触筒部40の両端面の間には、各ワッシャ36、37が、それぞれ介挿されている。ワッシャ36、37の介挿によって、接触筒部40は、Eリング29とEリング35に対して、滑らかに回動できる。スティック本体11は、接触筒部40を伴って揺動旋回する。
【0053】
スティック本体11の上側内部軸部11b1には、半球体10と自立復帰機構24とが外装されている。半球体10と自立復帰機構24は、上部軸部11aの下端部とEリング29との間に挟まれている。自立復帰機構24の弾性部材27により、上部スプリング受け部材26を介して球状凸部10dが上部軸部11aの下面に付勢され且つ下部スプリング受け部材28がEリング29に付勢される。よって、スティック本体11は、半球体10及び自立復帰機構24を伴って揺動旋回する。
【0054】
ハウジング2の内部には、スティック本体11が、自立復帰機構24及び接触筒部40を伴って、自立復帰機構24の球状凹部20の下部を中心として、揺動旋回可能な空間S(図9図10参照)が形成されている。上記のようにカム孔23pの内側部(内側面)の傾斜により、ジョイスティックレバー4の傾斜角が予め定めた所定範囲の傾斜角に制限される。よって、傾斜角が予め定めた所定範囲の傾斜角に制限されているジョイスティックレバー4が揺動することにより、マイクロスイッチ31、32、33、34のON/OFF操作が行われる。
【0055】
例えば、図9に示すように、握り玉10Gを左側に倒していくと、押圧部28bの図9の向かって右側の側面がマイクロスイッチ32の押し釦32aを押す。当該押し釦32aを押した力は、マイクロスイッチ32の内部の図示しない接点部材に伝達して、マイクロスイッチ32をONにする。また、握り玉10Gを左側に倒していくと、上部スプリング受け部材26は左側に傾斜し続けるが、上部スプリング受け部材26のフランジ部26dの右側は、ベースプレート21の下面susに当接しこれ以上上方に移動しなくなる。さらにジョイスティックレバー4を左側に傾けると、上部スプリング受け部材26は、上側内部軸部11b1に対して、相対的に下方に移動し、弾性部材27が圧縮される。握り玉10Gから手を放すと、弾性部材27の弾性力により、上部スプリング受け部材26のフランジ部26dがベースプレート21の下面susを押し返す力の反力によって、ジョイスティックレバー4は、図1に示した直立状態に、自立復帰する。上記のように、スティック本体11には、カバー2a、2bが、上下方向に移動可能に取り付けら、カバー2bとハウジング2との間には、図示しないパネルが固定されている。よって、握り玉10Gを左側に倒していくと、カバー2a、2bは、パネル上を図9の左側に向かって水平移動し且つスティック本体11に対して上昇する。
【0056】
例えば、図10に示すように、握り玉10Gを右側に倒していくと、押圧部28bの図10の向かって左側の側面がマイクロスイッチ34の押し釦34aを押す。当該押し釦34aを押した力は、マイクロスイッチ34の内部の図示しない接点部材に伝達して、マイクロスイッチ34をONにする。また、握り玉10Gを右側に倒していくと、上部スプリング受け部材26は右側に傾斜し続けるが、上部スプリング受け部材26のフランジ部26dの左側は、ベースプレート21の下面susに当接しこれ以上上方に移動しなくなる。さらにジョイスティックレバー4を右側に傾けると、上部スプリング受け部材26は、上側内部軸部11b1に対し、相対的に下方に移動し、弾性部材27が伸縮される。握り玉10Gから手を放すと、弾性部材27の弾性力により、上部スプリング受け部材26のフランジ部26dがベースプレート21の下面susを押し返す力の反力によって、ジョイスティックレバー4は、図1に示した直立状態に、自立復帰する。握り玉10Gを右側に倒していくと、カバー2a、2bは、パネル上を図10の右側に向かって水平移動し且つスティック本体11に対して上昇する。
【0057】
また、上記のように、スティック本体11の下側内部軸部11b2には、下側内部軸部11b2を軸心として自由回転可能な接触筒部40が外装されている。接触筒部40は、中側筒部40bの周面に配置された外側筒部40cを有する。よって、スティック本体11を前後左右の360度のどの方向へ倒しても、カムプレート23に形成されたカム孔23pの内側部に、接触筒部40の外側筒部40cが当接する。
【0058】
ところで、接触筒部40を設けず、ジョイスティックレバーが長期間にわたり繰り返し操作されると、カムプレート23に形成されたカム孔23pの内側部に下側内部軸部11b2が繰り返し当接する。よって、当該内側部は、摩耗し或いは変形し、内側部の傾斜角度が変わり、ジョイスティックレバーの傾斜角を予め定めた所定範囲の傾斜角に制限することができなくなり、検知手段のON/OFF操作に誤差が生じてしまう。具体的には、スティック本体11が所定範囲内の傾斜角より大きく傾斜すると、スティック本体11が自立復帰する際に、検知手段がOFFとなるタイミングがより遅くなり、安定したゲーム操作のできなくなるおそれがある。
【0059】
これに対し、本実施の形態では、スティック本体11の内側部に当接する部分には、スティック本体11を軸心として自由回転可能な接触筒部40が外装されている。よって、接触筒部40を設けない場合に比較して、カムプレート23に形成されたカム孔23pの内側部との間の抵抗を小さくすると共に、下側内部軸部11b2とカムプレート23に形成されたカム孔23pの内側部とのそれぞれの摩耗を抑制することができる。よって、検知手段のON/OFF操作の誤差を抑制することができる。よって、常に安定したゲーム操作のできるビデオゲーム機を提供することができる。
【0060】
また、本実施の形態は、カムプレート23に形成されたカム孔23pの内側部に接触筒部40の外側筒部40cが当たるので、衝撃が吸収され、当たる際に発生する騒音を、接触筒部40を設けない場合に比較して、抑制することができる。よって、滑らかで常に安定したゲーム操作のできるビデオゲーム機を提供することができる。
【0061】
更に、マイクロスイッチにより検知手段を構成するので、簡単な構成で、安価に検知手段を構成することができる。
【0062】
なお、本実施の形態は、係合プレート223はプレート本体22とカムプレート23とを有するので、カムプレート23に形成されたカム孔23pの内側部が摩耗した場合、当該カムプレート23を交換することができる。
【0063】
(変形例)
以上説明した実施の形態では、接触筒部40は、中側筒部40bと外側筒部40cとの2重構造となるように、構成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1に、接触筒部40を、外側筒部のみを有するように、構成してもよい。第2に、接触筒部40を、中側筒部のみを有するように、構成してもよい。第3に、接触筒部40を、中側筒部と外側筒部とが一体となった円筒部材を有するように、構成してもよい。第4に、接触筒部は、少なくとも1個のスティック本体を軸心として自由回転可能な、断面が円の環状の衝撃吸収部材で構成してもよい。なお、Eリング29とEリング35との間に亘って複数の環状の衝撃吸収部材を配置することにより、外装部を構成してもよい。
【0064】
また、上記実施の形態では、接触筒部40は、中側筒部40bと、この中側筒部40bの周面に配置された外側筒部40cと、を有する。本発明はこれに限定されない。スティック本体11の下端が位置し且つ当該下端が球部材を介して内側部に当接することによりジョイスティックレバー4の傾斜角を予め定めた所定範囲の傾斜角に制限する制限溝(制限穴)を設けるようにしてもよい。そして、接触筒部に代えて、上記制限溝の内側部に当接する部分に衝撃吸収部材を有し且つスティック本体11の下端に自由回転可能に取り付けられた上記球部材を用いてもよい。なお、球部材自体が衝撃吸収部材で構成してもよい。
【0065】
更に、上記実施の形態では、軸方向軸受機構19は、ベースプレート21の中央部に設けられた球状凹部20と、上側内部軸部11b1が挿通する球状凸部10dと、を有する。しかし、本発明はこれに限定されない。例えば、軸方向軸受機構19は、ベースプレート21の内部に上に凸の球状凸部を設け、上側内部軸部11b1に下に凹の球状凹部を設け、これらの球状凸部及び球状凹部に、上側内部軸部11b1を挿通させるようにしてもよい。また、特許文献1に記載された軸方向軸受機構でもよい。具体的には、特許文献1に記載された軸方向軸受機構は、ハウジングに設けたところの底部に挿通孔を有する湾曲凹部と、この球状凹部に嵌り込んで摺接する球状凸部を有し一方向へのみ揺動可能に設けたベアリング部材と、このベアリング部材の揺動方向と直交する方向に設けたガイド長孔にそれ自身の軸支部を揺動可能に取り付け、この軸支部より下側の下部軸部を挿通孔より下方に突出させたジョイスティックレバーのスティック本体と、このジョイスティックレバー本体が上方へ抜け出ないようにする押圧手段とで構成されている。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は以上のように構成したので、とくにゲームソフトをインストールした家庭用テレビゲーム機の外付け操作盤、或は業務用テレビゲーム機やその他のゲーム機に取り付けられるジョイスティックコントローラ、及びこのジョイスティックコントローラを備えたビデオゲーム機としてとして、好適に用いられるものである。
【0067】
この発明に係るジョイスティックコントローラは、主としてビデオゲーム機に接続されてビデオゲームの制御用として最適であるが、上述した説明から解るように、このビデオゲーム機用のものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0068】
1 ジョイスティックコントローラ
4 ジョイスティックレバー
11 スティック本体
19 軸方向軸受機構
21 ベースプレート
22 プレート本体
23p カム孔
24 自立復帰機構
31 マイクロスイッチ
32 マイクロスイッチ
33 マイクロスイッチ
34 マイクロスイッチ
40 接触筒部
40b 中側筒部
40c 外側筒部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-09-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジョイスティックレバーと、このジョイスティックレバーを軸方向軸受機構と自立復帰機構を介して揺動旋回自在に取り付けたベースプレートと、このベースプレートに対して前記ジョイスティックレバーを囲んで設けたところの内側に接点部材を有する複数のマイクロスイッチを挟んで取り付けた係合プレートと、この係合プレートに設けた前記ジョイスティックレバーの下部側を揺動旋回可能に挿通させるカム孔とを有するものにおいて、
前記ジョイスティックレバーが前記カム孔と当たる下部側内部軸部の部分に回転可能に接触筒部を設けると共に、この接触筒部は前記接点部材に接触する下部スプリング受け部材と別体に設けると共に、ベアリング又は同等の摺動性を有する硬質の材料から成る中側筒部と軟質の材料から成る外側筒部との2重構造となっていることを特徴とする、ジョイスティックコントローラ。
【請求項2】
前記係合プレートは、プレート本体と、このプレート本体に対し着脱可能に取り付けられるところの前記カム孔を設けたカムプレートを有することを特徴とする、請求項1に記載にジョイスティックコントローラ。
【請求項3】
請求項1乃至の何れか1項に記載のジョイスティックコントローラを有することを特徴とするゲーム機器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上述した目的を達成するために、本発明の請求項1に係るジョイスティックコントローラは、ジョイスティックレバーと、このジョイスティックレバーを軸方向軸受機構と自立復帰機構を介して揺動旋回自在に取り付けたベースプレートと、このベースプレートに対して前記ジョイスティックレバーを囲んで設けたところの内側に接点部材を有する複数のマイクロスイッチを挟んで取り付けた係合プレートと、この係合プレートに設けた前記ジョイスティックレバーの下部側を揺動旋回可能に挿通させるカム孔とを有するものにおいて、前記ジョイスティックレバーが前記カム孔と当たる下部側内部軸部の部分に回転可能に接触筒部を設けると共に、この接触筒部は前記接点部材に接触する下部スプリング受け部材と別体に設けると共に、ベアリング又は同等の摺動性を有する硬質の材料から成る中側筒部と軟質の材料から成る外側筒部との2重構造となっていることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
そして、本発明の請求項に係るビデオゲーム機は、請求項1乃至の何れか1項に記載のジョイスティックコントローラを有することを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明の請求項1のように構成すると、接触筒部がカム孔の内側部に当接する際の衝撃を、軟質の材料から成る外側筒部が吸収し、騒音を抑制することができ、マイクロスイッチのON/OFF操作の誤差を抑制することができた上で、接触筒部がカム孔の内側をスムーズに回転して移動するので、滑らかな操作ができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
請求項のように構成すると、常に安定したゲーム操作のできるビデオゲーム機を提供することができるものである。


【手続補正書】
【提出日】2023-10-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項2】
前記係合プレートは、プレート本体と、このプレート本体に対し着脱可能に取り付けられるところの前記カム孔を設けたカムプレートを有することを特徴とする、請求項1に記載ジョイスティックコントローラ。