(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039222
(43)【公開日】2024-03-22
(54)【発明の名称】シガレット除去装置及びシガレット除去具
(51)【国際特許分類】
A24F 40/85 20200101AFI20240314BHJP
A24F 9/06 20060101ALI20240314BHJP
【FI】
A24F40/85
A24F9/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022143612
(22)【出願日】2022-09-09
(71)【出願人】
【識別番号】522359741
【氏名又は名称】dotBravo株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100216736
【弁理士】
【氏名又は名称】竹井 啓
(74)【代理人】
【識別番号】100202706
【弁理士】
【氏名又は名称】長野 克彦
(74)【代理人】
【氏名又は名称】長野 光宏
(72)【発明者】
【氏名】森 昌俊
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC50
4B162AF01
(57)【要約】
【課題】 非燃焼式吸引器などのシガレット収容器の内部に詰まったシガレットを容易に除去できるシガレット除去装置及びシガレット除去具を提供する。
【解決手段】 シガレット収容器に収容されたシガレットを除去するためのシガレット除去具であって、
先端部が屈折されている棒状部材を備え、
前記屈折の角度が90度より小さい、
シガレット除去具。
前記棒状部材は最端部に向かうにつれて徐々に細くなるように構成されている、
シガレット除去具。
シガレット除去具と、
前記シガレット除去具と連結する持手部材と、を備え、
前記手持部材は内部に前記棒状部材を収容可能に構成されている、
シガレット除去装置。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シガレット収容器に収容されたシガレットを除去するためのシガレット除去具であって、
先端部が屈折されている棒状部材を備え、
前記屈折の角度が90度より小さい、
シガレット除去具。
【請求項2】
前記棒状部材は最端部に向かうにつれて徐々に細くなるように構成されている、
請求項1に記載のシガレット除去具。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のシガレット除去具と、
前記シガレット除去具と連結する持手部材と、を備え、
前記手持部材は内部に前記棒状部材を収容可能に構成されている、
シガレット除去装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シガレット除去装置及びシガレット除去具に関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、特開2022―89594号公報(特許文献1)がある。この公報には収容部に収容保持されているシガレットを加熱する非燃焼式吸引器が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非燃焼式吸引器の内部に詰まったシガレットを容易に除去できないおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、
シガレット収容器に収容されたシガレットを除去するためのシガレット除去具であって、
先端部が屈折されている棒状部材を備え、
前記屈折の角度が90度より小さい、
シガレット除去具。
【0006】
前記棒状部材は最端部に向かうにつれて徐々に細くなるように構成されている、
シガレット除去具。
【0007】
シガレット除去具と、
前記シガレット除去具と連結する持手部材と、を備え、
前記手持部材は内部に前記棒状部材を収容可能に構成されている、
シガレット除去装置。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、非燃焼式吸引器などのシガレット収容器の内部に詰まったシガレットを容易に除去できる。
上述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】シガレット除去装置(利用時)の概要図である。
【
図2】シガレット除去装置(保管時)の概要図である。
【
図3】シガレット除去装置の作用を説明する第1図である。
【
図4】シガレット除去装置の作用を説明する第2図である。
【
図5】シガレット除去装置の作用を説明する第3図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1及び
図2によりシガレット除去装置の一例(実施形態)を説明する。
シガレット除去装置1は、シガレット収容器に収容されたシガレットを除去するための装置である。シガレット収容器は、例えば、シガレットを収容部に収容保持してから、このシガレットを加熱する非燃焼式吸引器(例えば、特許文献1)である。
シガレット除去装置1は、棒状部材2及び手持部材3を備える。
【0011】
棒状部材2は、先端部2A及び直線状部分2Bを有する。
図1で示すように、棒状部材2の先端部2Aは屈折されている。屈折の角度は90度より小さい。
棒状部材2のうちの先端部2A以外の部分である直線状に延びる部分を直線状部分2Bとする。
【0012】
先端部2Aのうち、屈折されている部分を屈折部2A1とし、最端の部分を最端部2A2とする。
「屈折の角度」とは、直線状部分2Bに沿った第1直線と、屈折部2A1と最端部2A2とを結んだ第2直線と、がなす角度を意味する。
「屈折の角度は90度より小さい」とは、言い換えれば、最端部2A2が屈折部2A1より内側に位置していることを意味する。なお、棒状部材2における「内側」とは後述する手持部材3が位置する側を意味し、「外側」とは手持部材3が位置する側と反対側を意味する。
【0013】
棒状部材2は最端部2A2に向かうにつれて徐々に細くなるように構成されている。つまり、直線状部分2Bより、先端部2Aにおける屈折部2A1は細い。また、先端部2Aにおける屈折部2A1より、最端部2A2は細い。すなわち、最端部2A2が最も細い。
【0014】
棒状部材2は、所定の剛性及び耐熱性を有する材料で構成することができ、例えば、金属、特にステンレス鋼であってもよい。
【0015】
手持部材3は棒状部材2と連結する部材である。
手持部材3と棒状部材2とは、本実施形態においては、螺合により連結されているが、他の構成により連結してもよい。
シガレット除去装置1を利用する者(利用者)は手持部材3を把持することができる。
【0016】
手持部材3は内部に棒状部材2を収容可能に構成されている。シガレット除去装置1を利用しない保管時には棒状部材2を手持部材3の内部に収容することができる。すなわち、手持部材3の内部には棒状部材2を収容するための空間を有する。
図2は、棒状部材2が手持部材3の内部に収容された状態(保管時)のシガレット除去装置1の概要図である。
【0017】
図3乃至
図5によりシガレット除去装置1の作用を説明する。
図3では、シガレットAが収容されたシガレット収容器Bが図示されている。シガレット収容器B(例えば、上述した非燃焼式吸引器)において、通常、シガレットAを非燃焼式吸引器に収容した状態では、シガレットAの一部が非燃焼式吸引器から突出して収容されるように構成されている。しかしながら、何等かの理由で、
図3で示すように、シガレットAの突出した部分が欠損する場合がある。この場合には、当該シガレットAをシガレット収容器Bから容易に除去することができない。
【0018】
そこで、シガレット除去装置1を利用することで、利用者は容易にシガレット収容器BからシガレットAを除去することができる。
図4で図示されているように、利用者は、シガレット除去装置1の棒状部材2の先端部2Aを、先端部2Aにおける最端部2A2がシガレットAの内部に入り込む程度まで、押し入れることができる。
図5で図示されているように、次いで、利用者は、シガレット除去装置1を引き上げることで、最端部2A2に引っ掛かったシガレットAをシガレット収容器Bから除去することができる。
【0019】
シガレット除去装置1の先端部2Aの屈折部2A1は、本実施形態においては、角が存在しないように(曲面となるように)屈折されている。
先端部2Aの屈折部2A1における、外側の領域の表面は、内側の領域の表面より、表面粗さ(十点平均粗さ)が細かくなっていてもよい。当該構成により、屈折部2A1の外側領域の表面がシガレットAに引っ掛かりにくくなるため、よりスムーズにシガレットAの内部に先端部2Aを押し入れることができる。言い換えれば、先端部2Aの屈折部2A1における、内側の領域の表面は、外側の領域の表面より、表面粗さ(十点平均粗さ)が粗くなっていてもよい。当該構成により、屈折部2A1の内側領域の表面がシガレットAに引っ掛かりやすくなるため、より確実にシガレットAをシガレット収容器Bから除去することができる。
【0020】
シガレット除去装置1の先端部2Aの屈折部2A1は、他の実施形態として、角を有するように屈折されていてもよい。
【0021】
図6乃至
図10はシガレット除去具の意匠図面である。
シガレット除去具は、上述したシガレット除去装置1における棒状部材2のみを備える。棒状部材2のみ(シガレット除去具)であってもシガレットをシガレット収容器から除去することができる。
【0022】
図6はシガレット除去具の正面図である。なお、背面図は図示していないが、正面図と対称に表れる。
図7はシガレット除去具の上面図である。
図8はシガレット除去具の底面図である。
図9はシガレット除去具の右側面図である。
図10はシガレット除去具の左側面図である。
【0023】
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
【符号の説明】
【0024】
1 :シガレット除去装置
2 :棒状部材(シガレット除去具)
2A :先端部
2A1 :屈折部
2A2 :最端部
2B :直線状部分
3 :手持部材
A :シガレット
B :シガレット収容器