IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 富士ゼロックス株式会社の特許一覧

特開2024-39247情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム
<>
  • 特開-情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム 図2
  • 特開-情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム 図3
  • 特開-情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム 図4
  • 特開-情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム 図5
  • 特開-情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム 図6
  • 特開-情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム 図7
  • 特開-情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム 図8
  • 特開-情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム 図9
  • 特開-情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム 図10
  • 特開-情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム 図11
  • 特開-情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039247
(43)【公開日】2024-03-22
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/36 20120101AFI20240314BHJP
【FI】
G06Q20/36
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022143655
(22)【出願日】2022-09-09
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川上 翔平
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA68
(57)【要約】
【課題】本発明は、ジョブ毎に決済を行う操作を必要としない情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】情報処理装置は、プロセッサを有し、プロセッサは、入金額の入金に係る操作を受け付けることによって、入金額の支払いに関する情報である支払情報を、ネットワークを介して接続された決済装置から取得し、支払情報に対応した入金額の入金を受け付け、受け付けた入金額を残高に加算し、残高に応じて、ジョブの実行を受け付け、受け付けたジョブに係る料金を累積した累積料金に応じた決済情報を決済装置に出力する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを有し、前記プロセッサは、
入金額の入金に係る操作を受け付けることによって、前記入金額の支払いに関する情報である支払情報を、ネットワークを介して接続された決済装置から取得し、
前記支払情報に対応した前記入金額の入金を受け付け、
受け付けた前記入金額を残高に加算し、
前記残高に応じて、ジョブの実行を受け付け、
受け付けた前記ジョブに係る料金を累積した累積料金に応じた決済情報を前記決済装置に出力する
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記入金額を追加するための前記操作をさらに受け付ける
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
ユーザによって前記入金額の追加の指示を受け付けた場合、追加するための前記操作を受け付ける
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記ジョブを受け付ける場合において、前記残高を表示する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記ジョブの実行を受け付けた場合、前記ジョブに係る前記料金、及び前記残高を表示する
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記操作として、前記入金額の指定を受け付ける
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記支払情報は、
指定された入金額に対応する前記決済装置での決済を識別する情報を表したコード画像であり、
前記プロセッサは、
前記支払情報を読み取らせること、又は前記支払情報を読み取ることによって、前記入金を受け付ける
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記決済情報として、前記累積料金と前記入金額の合計との差分を示す前記残高、及び前記ジョブ毎の前記料金の少なくとも一方を出力する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8の何れか1項に記載の情報処理装置と、
前記入金額の支払いの指示を送信する端末と、
前記指示を受信して、前記入金額の決済を行う前記決済装置と、
を備えた情報処理システム。
【請求項10】
前記決済装置は、
前記決済情報に応じて、前記残高の返金を行う
請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記決済装置は、
複数の前記指示によって複数の支払いが生じた場合、前記指示を受信した順番に応じて決済を行う
請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記決済装置は、
複数の前記端末から前記指示を受信可能とする
請求項11に記載の情報処理システム。
【請求項13】
入金額の入金に必要な操作を受け付けることによって、前記入金額の支払いに関する情報である支払情報を、ネットワークを介して接続された決済装置から取得し、
前記支払情報に対応した前記入金額の入金を受け付け、
前記入金額を残高に加算し、
前記残高に応じて、ジョブの実行を受け付け、
受け付けた前記ジョブに係る料金を累積した累積料金に応じた決済情報を前記決済装置に出力する
処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、画像形成装置と、コンピュータと、前記画像形成装置を利用したジョブの内容に基づいて料金を計算する料金計算手段と、前記料金計算手段によって計算された前記料金に対してオンライン決済サービスによって発行された支払いコードを通知する支払いコード通知手段と、前記支払いコード通知手段によって通知された前記支払いコードを使用して前記オンライン決済サービス経由で前記料金が支払われた場合に前記ジョブを実行するジョブ実行手段とを備え、前記画像形成装置は、前記ジョブが実行される場合に、前記画像形成装置の識別情報としての画像形成装置IDと、前記ジョブの識別情報としてのジョブIDとを前記コンピュータに送信し、前記コンピュータは、前記画像形成装置IDおよび前記ジョブIDが前記画像形成装置から送信されてきた場合に、前記料金計算手段によって計算された前記料金での前記支払いコードの要求を前記オンライン決済サービスに送信し、前記コンピュータは、前記オンライン決済サービスから前記支払いコードが返信されてきた場合に、この支払いコードと、前記画像形成装置から送信されてきた前記画像形成装置IDおよび前記ジョブIDとを対応付けて記憶し、前記支払いコード通知手段は、前記オンライン決済サービスから前記コンピュータに前記支払いコードが返信されてきた場合に、この支払いコードを通知し、前記コンピュータは、前記支払いコード通知手段によって通知された前記支払いコードを使用して前記オンライン決済サービス経由で前記料金が支払われた場合に、前記料金の支払いが完了した旨を示す通知とともに前記オンライン決済サービスから送信されてきた前記支払いコードに対応付けて記憶している前記ジョブIDの前記ジョブの前記料金の支払いが完了した旨を示す支払い完了通知を、この支払いコードに対応付けて記憶している前記画像形成装置IDの前記画像形成装置に送信し、前記ジョブ実行手段は、前記コンピュータから前記画像形成装置に前記支払い完了通知が送信されてくると、この支払い完了通知に示されている前記ジョブIDの前記ジョブを実行することを特徴とするジョブ実行システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6536832号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、店舗において決済を行う際に、現金に代わり、QR(Quick Responce)コード(登録商標)決済、及び電子マネー決済等のネットワークを介したキャッシュレス決済を受け付ける技術がある。例えば、店舗に設置されている複合機及びマルチメディア端末等によるサービスの決済をキャッシュレス決済によって受け付け、ジョブを実行するジョブ実行システムが開示されている。
【0005】
しかしながら、当該ジョブ実行システムは、実行するジョブを予め設定することによって料金を確定させ、ジョブを実行する際に当該料金のキャッシュレス決済を行う必要がある。そのため、例えば、連続してジョブを実行する場合、ジョブ毎に決済を行う操作が必要であった。
【0006】
本発明は、ジョブ毎に決済を行う操作を必要としない情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様の情報処理装置は、プロセッサを有し、プロセッサは、入金額の入金に係る操作を受け付けることによって、入金額の支払いに関する情報である支払情報を、ネットワークを介して接続された決済装置から取得し、支払情報に対応した入金額の入金を受け付け、受け付けた入金額を残高に加算し、残高に応じて、ジョブの実行を受け付け、受け付けたジョブに係る料金を累積した累積料金に応じた決済情報を決済装置に出力する。
【0008】
第2の態様の情報処理装置は、第1の態様に係る情報処理装置において、プロセッサは、入金額を追加するための操作をさらに受け付ける。
【0009】
第3の態様の情報処理装置は、第2の態様に係る情報処理装置において、プロセッサは、ユーザによって入金額の追加の指示を受け付けた場合、追加するための操作を受け付ける。
【0010】
第4の態様の情報処理装置は、第1の態様から第3の態様の何れか1つの態様に係る情報処理装置において、プロセッサは、ジョブを受け付ける場合において、残高を表示する。
【0011】
第5の態様の情報処理装置は、第4の態様に係る情報処理装置において、プロセッサは、ジョブの実行を受け付けた場合、ジョブに係る料金、及び残高を表示する。
【0012】
第6の態様の情報処理装置は、第1の態様から第5の態様の何れか1つの態様に係る情報処理装置において、プロセッサは、操作として、入金額の指定を受け付ける。
【0013】
第7の態様の情報処理装置は、第6の態様に係る情報処理装置において、支払情報は、指定された入金額に対応する決済装置での決済を識別する情報を表したコード画像であり、プロセッサは、支払情報を読み取らせること、又は支払情報を読み取ることによって、入金を受け付ける。
【0014】
第8の態様の情報処理装置は、第1の態様から第7の態様の何れか1つの態様に係る情報処理装置において、プロセッサは、決済情報として、累積料金と入金額の合計との差分を示す残高、及びジョブ毎の料金の少なくとも一方を出力する。
【0015】
第9の態様の情報処理システムは、請求項1から請求項8の何れか1項に記載の情報処理装置と、入金額の支払いの指示を送信する端末と、指示を受信して、入金額の決済を行う決済装置と、を備えている。
【0016】
第10の態様の情報処理システムは、第9の態様に係る情報処理システムにおいて、決済装置は、決済情報に応じて、残高の返金を行う。
【0017】
第11の態様の情報処理システムは、第9の態様に係る情報処理システムにおいて、決済装置は、複数の指示によって複数の支払いが生じた場合、指示を受信した順番に応じて決済を行う。
【0018】
第12の態様の情報処理システムは、第11の態様に係る情報処理システムにおいて、決済装置は、複数の端末から指示を受信可能とする。
【0019】
第13の態様の情報処理プログラムは、入金額の入金に必要な操作を受け付けることによって、入金額の支払いに関する情報である支払情報を、ネットワークを介して接続された決済装置から取得し、支払情報に対応した入金額の入金を受け付け、入金額を残高に加算し、残高に応じて、ジョブの実行を受け付け、受け付けたジョブに係る料金を累積した累積料金に応じた決済情報を決済装置に出力する処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0020】
第1の態様の情報処理装置、及び第13の態様の情報処理プログラムによれば、ジョブ毎に決済を行う操作を必要としない。
【0021】
第2の態様の情報処理装置によれば、ジョブとジョブとの合間であっても、追加で残高に入金できる。
【0022】
第3の態様の情報処理装置によれば、ユーザが所望する時機に入金できる。
【0023】
第4の態様の情報処理装置によれば、ユーザが入金の要否を認識できる。
【0024】
第5の態様の情報処理装置によれば、ジョブによって掛かった料金、及び減額された残高を認識できる。
【0025】
第6の態様の情報処理装置によれば、ユーザが所望する金額を入金できる。
【0026】
第7の態様の情報処理装置によれば、口座情報等のユーザに係る支払元の情報を入力する場合と比較して、当該情報をより容易に提示できる。
【0027】
第8の態様の情報処理装置によれば、ユーザが実行したジョブに係る料金を認識できる。
【0028】
第9の態様の情報処理システムによれば、現に金銭の入出金を生じさせることなく、決済を行うことができる。
【0029】
第10の態様の情報処理システムによれば、実行したジョブに係る金額に対して過度に入金した場合であっても、実行したジョブの合計額に対応した支払いを行うことができる。
【0030】
第11の態様の情報処理システムによれば、複数の支払いが行われた場合において、支払いが明朗に決済できる。
【0031】
第12の態様の情報処理システムによれば、ユーザの意思に対応した指示を受信できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本実施形態に係る情報処理システムの一例を示す概略図である。
図2】本実施形態に係る入金の指示から残高に加算されるまでの一連のフローの一例を示すアクティビティ図である。
図3】本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4】本実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
図5】本実施形態に係るメニュー画面の一例を示す図である。
図6】本実施形態に係る入金受付画面の一例を示す図である。
図7】本実施形態に係る2次元コード表示画面の一例を示す図である。
図8】本実施形態に係る決済サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図9】本実施形態に係る決済サーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
図10】本実施形態に係る支払情報の一例を示す図である。
図11】本実施形態に係る情報処理のフローの一例を示すフローチャートである。
図12】本実施形態に係る決済サーバにおいて実行される決済処理のフローの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、図面を参照して、本開示を実施するための形態例を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示す概略図である。
【0034】
一例として図1に示すように、情報処理システム1は、ジョブを実行する情報処理装置10、ユーザの指示に応じて決済を実行する決済サーバ100、及びユーザが所持している端末200を含んで構成されている。情報処理装置10、決済サーバ100、及び端末200は、ネットワークNを介して互いに接続されている。ここで、決済サーバ100は、「決済装置」の一例である。
【0035】
情報処理装置10は、店舗及び施設等に設置され、ユーザの操作によって、複製及び印刷等の指示されたジョブを実行する複合機である。情報処理装置10は、ユーザの指示に応じて、後述する決済サーバ100から決済の承認通知を受信して、ユーザからの入金を受け付ける。情報処理装置10は、受け付けた入金額を記憶している残高に加算し、残高をユーザに提示する。ここで、本実施形態に係る残高とは、ユーザによって入金された入金額の合計と、受け付けられたジョブに係る料金の累積(以下、「累積料金」という。)と、の差分である。なお、本実施形態に係る情報処理装置10は、複合機である形態について説明する。しかし、これに限定されない。情報処理装置10は、マルチメディア端末であってもよい。
【0036】
決済サーバ100は、ユーザ及び情報処理装置10が所有する電子的な通貨(以下、「電子マネー」という。)の記憶及び管理を行うサーバである。決済サーバ100は、ユーザの指示に応じて、入金額の支払いに関する情報(以下、「支払情報」という。)を記憶して、電子マネーの決済を行う。例えば、決済サーバ100は、ユーザの入金の指示に応じて、支払情報として、支払先である情報処理装置10、支払元であるユーザ、及び入金額を記憶して決済する。
【0037】
なお、本実施形態に係る決済は、例えば、決済サーバ100に記憶されている、ユーザが所有する電子マネーを管理する帳簿から、ユーザによって指定された入金額を差し引き、当該入金額を情報処理装置10が所有する電子マネーを管理する帳簿に加算する処理である形態について説明する。しかし、これに限定されない。例えば、ネットワークを介して、銀行口座から入金額に係る金額を引き落としてもよいし、後述する端末200が電子マネーを記憶している場合、端末200に記憶されている電子マネーの送金を受け付けてもよい。
【0038】
端末200は、決済サーバ100と通信を行い、情報処理装置10に入金する指示を送信する端末である。
【0039】
次に、図2を参照して、端末200による入金の指示から、情報処理装置10が管理する残高に加算されるまでのフローについて説明する。図2は、入金の指示から残高に加算されるまでの一連のフローの一例を示すアクティビティ図である。
【0040】
一例として図2に示すように、ユーザは、情報処理装置10を操作して、入金額を指定し、入金の指示を行う(ステップS101)。
【0041】
情報処理装置10は、ユーザによって指定された入金額、及び入金の指示を受け付け(ステップS102)、指定された入金額と共に、支払情報の要求を決済サーバ100に送信する(ステップS103)。
【0042】
決済サーバ100は、支払情報の要求、及び指定された入金額を受信した場合、支払情報として、識別ID、入金額、及び情報処理装置10の名称を設定して記憶し、当該支払情報を情報処理装置10に送信する(ステップS104)。ここで、情報処理装置10の名称は、支払情報における支払先に設定され、指定された入金額は、支払情報における入金額に設定される。
【0043】
情報処理装置10は、支払情報を決済サーバ100から取得し(ステップS105)、取得した支払情報をQR(Quick Response)コード(登録商標)等の2次元コードに変換して、ユーザに提示する(ステップS106)。
【0044】
端末200は、ユーザの操作によって、提示された2次元コードを読み込み(ステップS107)、読み込んだ支払情報と共に、支払情報に係る支払いの指示を決済サーバ100に送信する(ステップS108)。
【0045】
決済サーバ100は、支払情報と共に支払いの指示を受信した場合、受信した支払情報に係る識別IDを用いて、支払情報を識別し、支払情報に係る支払元に端末200の名称を記憶して、支払情報に応じた決済を行う(ステップS109)。決済サーバ100は、支払情報に係る決済の承認通知を支払情報と共に情報処理装置10に通知する(ステップS110)。ここで、端末200が2次元コードを読み込む操作によって、決済サーバ100が決済の承認通知を送信する処理は、「入金額を追加するための操作」の一例である。
【0046】
情報処理装置10は、支払情報に係る決済の承認通知を受信した場合、支払情報に係る入金額を残高に加算し、残高を表示する(ステップS111)。
【0047】
次に、図3を参照して、情報処理装置10のハードウェア構成について説明する。
【0048】
一例として図3に示すように、本実施形態に係る情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、ストレージ14、入力部15、モニタ16、及び通信インターフェース(通信I/F)17を含んで構成されている。CPU11、ROM12、RAM13、ストレージ14、入力部15、モニタ16、及び通信I/F17の各々は、バス19により相互に接続されている。
【0049】
CPU11は、情報処理装置10の全体を統括し、制御する。ROM12は、各種プログラム及びデータ等を記憶している。RAM13は、各種プログラムの実行時のワークエリアとして用いられるメモリである。CPU11は、ROM12に記憶されたプログラムをRAM13に展開して実行することにより、入金を受け付ける処理を行う。
【0050】
ストレージ14は、一例としてHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はフラッシュメモリ等である。なお、ストレージ14には、各種プログラム等を記憶してもよい。
【0051】
入力部15は、文字の入力及び入金の指示等を受け付けるタッチパネル及びボタン等である。モニタ16は、文字及び画像を表示する。通信I/F17は、データの送受信を行う。
【0052】
次に、図4を参照して、情報処理装置10の機能構成について説明する。図4は、本実施形態に係る情報処理装置10の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【0053】
一例として図4に示すように、情報処理装置10は、操作受付部21、送信部22、取得部23、表示部24、入金受付部25、算出部26、ジョブ受付部27、記憶部28、通知部29、及び出力部30を備えている。CPU11が情報処理プログラムを実行することで、操作受付部21、送信部22、取得部23、表示部24、入金受付部25、算出部26、ジョブ受付部27、記憶部28、通知部29、及び出力部30として機能する。
【0054】
操作受付部21は、操作として、入金の指示、及び返金の指示を受け付ける。操作受付部21は、一例として図5に示すメニュー画面40を表示して、ユーザから入金の指示、及び返金の指示に係る操作を受け付ける。
【0055】
メニュー画面40は、例えば、残高表示領域41、残高追加ボタン42、返金ボタン43、及びジョブ受付ボタン44を備えている。また、メニュー画面40は、ジョブ受付ボタン44として、コピーボタン44A、プリントボタン44B、及びスキャンボタン44Cを備えている。残高表示領域41は、ユーザによって入金された金額の残高を表示する領域であり、残高追加ボタン42は、入金額を追加する指示を受け付けるボタンであり、返金ボタン43は、残高の返金を受け付けるボタンである。コピーボタン44Aは、複製に係るジョブの実行を受け付けるボタンであり、プリントボタン44Bは、印刷に係るジョブの実行を受け付けるボタンであり、スキャンボタン44Cは、印刷物の取り込みに係るジョブの実行を受け付けるボタンである。ここで、残高追加ボタン42を設けることによって、実行するジョブとジョブとの合間に、入金額を追加するための操作が受け付けられる。
【0056】
また、操作受付部21は、残高追加ボタン42が押下された場合、一例として図6に示す入金受付画面50を表示して、入金額の指定を受け付ける。
【0057】
入金受付画面50は、例えば、残高表示領域41、残高追加ボタン42、返金ボタン43、金額入力領域51、決定ボタン52、及びキャンセルボタン53を備えている。金額入力領域51は、入金額の指定を受け付ける領域であり、決定ボタン52は、入金の指示を受け付けるボタンであり、キャンセルボタン53は、入金を取りやめる指示を受け付けるボタンである。
【0058】
図3に示す送信部22は、決定ボタン52が押下された場合、入金の指示として、入力された入金額と共に支払情報の要求を決済サーバ100に送信する。
【0059】
取得部23は、支払情報を要求した後、決済サーバ100から支払情報として、識別ID、支払先名称、及び入金額を取得する。
【0060】
表示部24は、取得した支払情報を2次元コードに変換して、モニタ16に表示する。一例として図7に示すように、表示部24は、2次元コード表示画面60を表示して2次元コードを表示する。2次元コード表示画面60は、残高表示領域41、残高追加ボタン42、返金ボタン43、及び2次元コード表示領域61を備えている。2次元コード表示領域61は、2次元コード、及び2次元コードに係る入金額を表示する領域である。
【0061】
入金受付部25は、2次元コードが端末200に読み込まれ、決済サーバ100によって決済が承認された場合において、決済サーバ100から支払情報、及び決済の承認通知を受信し、支払情報に係る入金額の入金を受け付ける。
【0062】
算出部26は、受け付けた入金額を残高に加算し、メニュー画面40、入金受付画面50、及び2次元コード表示画面60における残高表示領域41に表示する。また算出部26は、ユーザから受け付けたジョブに応じた料金を残高から減算し、残高表示領域41に表示する。
【0063】
ジョブ受付部27は、図5に示すメニュー画面40におけるジョブ受付ボタン44が押下された場合、ユーザからジョブを実行する指示を受け付ける。ここで、ジョブ受付部27は、残高に応じて、ジョブの実行を受け付ける。また、ジョブ受付部27は、ジョブを受け付けた場合、ジョブに係る料金、及び当該料金を差し引いた後の残高を表示する。
【0064】
記憶部28は、ジョブ受付部27によって受け付けられたジョブに係る累積料金を記憶する。また、記憶部28は、決済サーバ100から取得した支払情報を記憶する。
【0065】
通知部29は、ジョブ受付部27によって受け付けられたジョブに係る料金が、残高を超えていた場合、残高が不足している旨を通知する。ここで、通知部29は、ジョブに係る料金が、残高を超えていた場合、図6に示す入金受付画面50を表示して、入金して残高を追加する旨を通知してもよい。
【0066】
出力部30は、ユーザから受け付けたジョブに係る決済情報を決済サーバに出力する。ここで、決済情報とは、支払情報に係る識別ID、残高、及び受け付けたジョブ毎の料金である。
【0067】
次に、図8を参照して、決済サーバ100のハードウェア構成について説明する。
【0068】
一例として図8に示すように、本実施形態に係る決済サーバ100は、CPU111、ROM112、RAM113、ストレージ114、入力部115、及び通信I/F117を含んで構成されている。CPU111、ROM112、RAM113、ストレージ114、入力部115、及び通信I/F117の各々は、バス119により相互に接続されている。
【0069】
CPU111は、決済サーバ100の全体を統括し、制御する。ROM112は、各種プログラム及びデータ等を記憶している。RAM113は、各種プログラムの実行時のワークエリアとして用いられるメモリである。CPU111は、ROM112に記憶されたプログラムをRAM113に展開して実行することにより、支払情報に係る決済処理を行う。
【0070】
ストレージ114は、一例としてHDD、SSD、又はフラッシュメモリ等である。なお、ストレージ114には、各種プログラム等を記憶してもよい。
【0071】
入力部115は、文字の入力等を受け付けるタッチパネル、及びボタン等である。通信I/F117は、データの送受信を行う。
【0072】
次に、図9を参照して、決済サーバ100の機能構成について説明する。図9は、本実施形態に係る決済サーバ100の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【0073】
一例として図9に示すように、決済サーバ100は、受信部121、制御部122、支払情報送信部123、及び承認通知部124を備えている。CPU111が決済プログラムを実行することで、受信部121、制御部122、支払情報送信部123、及び承認通知部124として機能する。
【0074】
受信部121は、情報処理装置10から支払情報の要求、及び返金の指示を受信する。また、受信部121は、端末200から支払いの指示を受信する。
【0075】
制御部122は、受信部121が支払情報の要求を受信した場合、支払情報を設定して記憶する制御を行う。一例として図10に示すように支払情報は、識別ID、支払先名称、支払元名称、入金額、及び決済状況を含んでいる。識別IDは、ユーザによる各々の支払いを識別するための識別子であり、支払先名称は、支払い相手(例えば、情報処理装置10)の名称であり、支払元名称は、支払いを行うユーザの名称である。入金額は、ユーザによって指定された入金額であり、決済状況は、現時点における入金及び返金の有無等の状態を示す情報である。
【0076】
例えば、制御部122は、情報処理装置10から支払情報の要求、及び入金額を受信した場合、支払情報として、情報処理装置10の名称、及び入金額を記憶し、当該支払情報に識別IDを設定する。ここで、制御部122は、決済状況として、入金の指示があった旨を示す「入金指示」を設定する。また、この時点において、支払いを行うユーザが不明であるため、支払情報における支払元名称は空欄である。
【0077】
制御部122は、端末200から支払いの指示、及び支払情報を受信した場合、受信した支払情報の識別IDを用いて、支払情報に含まれる支払いを行うユーザを示す支払元名称を設定すると共に、該当する支払情報に係る決済状況に、一時的にユーザから入金を受け付けた「仮決済」を設定する。ここで、制御部122は、支払情報に応じた決済を行う。
【0078】
また、制御部122は、情報処理装置10から返金の指示、及び決済情報を受信した場合、受信した決済情報に含まれる識別IDを用いて、記憶されている支払情報を識別する。制御部122は、決済情報に係るジョブ毎の料金と、支払情報に係る入金額と、の決済を行う。ここで、識別した支払情報に係る決済状況は「仮決済」である。制御部122は、決済状況が「仮決済」である支払情報において、入金を受け付けた順番に支払情報の入金額と、ジョブ毎の料金と、の決済を行う。制御部122は、支払情報の入金額の合計額が、ジョブに係る料金の累計料金より多い場合、当該合計額と、当該累計料金と、の差額をユーザに返金する。
【0079】
例えば、入金額として、先に入金された入金額が「400円」の支払情報Aと、後に入金された入金額が「400円」の支払情報Bと、があり、ジョブに係る累積料金が「500円」であるとする。制御部122は、先に入金された支払情報Aの入金額「400円」と、ジョブに係る累積料金「500円」と、の差額「100円」を導出する。制御部122は、後に入金された支払情報Bの入金額「400円」と、導出した差額「100円」と、の差額「300円」を導出し、当該「300円」をユーザに返金して決済を行う。なお、本実施形態では、ジョブ毎の料金を用いて、支払情報との決済を行う形態について説明した。しかし、これに限定されない。決済情報に含まれる残高を用いて、決済を行ってもよい。具体的には、決済情報に含まれる残高が0を超えている場合、残高をユーザに返金してもよい。
【0080】
また、制御部122は、情報処理装置10から決済情報を受信した場合、決済状況として、支払情報に係る決済が完了した旨を示す「決済完了」を設定する。
【0081】
支払情報送信部123は、情報処理装置10から支払情報の要求を受信した場合、支払情報を情報処理装置10に送信する。
【0082】
承認通知部124は、端末200から支払いの指示を受信した場合、情報処理装置10に決済の承認通知、及び支払情報を送信する。
【0083】
次に、図11を参照して、本実施形態に係る情報処理装置10の作用について説明する。図11は、本実施形態に係る情報処理のフローの一例を示すフローチャートである。CPU11がROM12又はストレージ14から情報処理プログラムを読み出し、実行することによって、図11に示す情報処理が実行される。図11に示す情報処理は、例えば、情報処理を実行する指示が入力された場合、実行される。
【0084】
ステップS201において、CPU11は、メニュー画面40を表示する。
【0085】
ステップS202において、CPU11は、残高追加ボタン42が押下されたか否かを判定する。残高追加ボタン42が押下された場合(ステップS202:YES)、CPU11は、ステップS203に移行する。一方、残高追加ボタン42が押下されていない場合(ステップS202:NO)、CPU11は、ステップS209に移行する。
【0086】
ステップS203において、CPU11は、入金受付画面50を表示する。
【0087】
ステップS204において、CPU11は、入金額が指定され、決定ボタン52が押下されたか否かを判定する。決定ボタン52が押下された場合(ステップS204:YES)、CPU11は、ステップS205に移行する。一方、決定ボタン52が押下されていない(キャンセルボタン53が押下された)場合(ステップS204:NO)、CPU11は、ステップS201に移行して、メニュー画面40を表示する。
【0088】
ステップS205において、CPU11は、決済サーバ100に、指定された入金額と共に、支払情報の要求を送信し、決済サーバ100から支払情報を取得する。
【0089】
ステップS206において、CPU11は、取得した支払情報を2次元コードに変換し、変換した2次元コードを表示する。
【0090】
ステップS207において、CPU11は、決済サーバ100から決済の承認通知を受信したか否かを判定する。決済の承認通知を受信した場合(ステップS207:YES)、CPU11は、ステップS208に移行する。一方、決済の承認通知を受信していない場合(ステップS207:NO)、CPU11は、決済の承認通知を受信するまで待機する。
【0091】
ステップS208において、CPU11は、決済の承認通知と共に受信した入金額を残高に加算する。
【0092】
ステップS209において、CPU11は、返金ボタン43が押下されたか否かを判定する。返金ボタン43が押下された場合(ステップS209:YES)、CPU11は、ステップS210に移行する。一方、返金ボタン43が押下されていない(ジョブ受付ボタン44が押下された)場合(ステップS209:NO)、CPU11は、ステップS211に移行する。
【0093】
ステップS210において、CPU11は、決済サーバ100に決済情報を送信する。
【0094】
ステップS211において、CPU11は、受け付けたジョブに係る料金が残高以下であるか否かを判定する。ジョブに係る料金が残高以下である場合(ステップS211:YES)、CPU11は、ステップS212に移行する。一方、ジョブに係る料金が残高以下ではない(ジョブに係る料金が残高を超えている)場合(ステップS211:NO)、CPU11は、ステップS214に移行する。
【0095】
ステップS212において、CPU11は、ユーザから受け付けたジョブを実行する。
【0096】
ステップS213において、CPU11は、受け付けたジョブに係る料金を差し引いた後の残高を算出し、ジョブに係る料金、及び当該料金を差し引いた後の残高を表示する。
【0097】
ステップS214において、CPU11は、入金受付画面50を表示して、残高が不足している旨を通知する。
【0098】
ステップS215において、CPU11は、入金を受け付ける処理を終了するか否かを判定する。入金を受け付ける処理を終了する場合(ステップS215:YES)、CPU11は、入金を受け付ける処理を終了する。一方、入金を受け付ける処理を終了しない場合(ステップS215:NO)、CPU11は、ステップS201に移行して、メニュー画面40を表示する。
【0099】
次に、図12を参照して、本実施形態に係る決済サーバ100の作用について説明する。図12は、本実施形態に係る決済処理のフローの一例を示すフローチャートである。CPU111がROM112又はストレージ114から決済処理プログラムを読み出し、実行することによって、図12に示す決済処理が実行される。図12に示す決済処理は、例えば、決済処理を実行する指示が入力された場合、実行される。
【0100】
ステップS301において、CPU111は、情報処理装置10から支払情報の要求を受信したか否かを判定する。支払情報の要求を受信した場合(ステップS301:YES)、CPU111は、ステップS302に移行する。一方、支払情報の要求を受信していない場合(ステップS301:NO)、CPU111は、ステップS303に移行する。
【0101】
ステップS302において、CPU111は、情報処理装置10に支払情報を送信する。ここで、CPU111は、支払情報における決済状況に「入金指示」を設定する。
【0102】
ステップS303において、CPU111は、端末200から支払いの指示を受信したか否かを判定する。支払いの指示を受信した場合(ステップS303:YES)、CPU111は、ステップS304に移行する。一方、支払いの指示を受信していない場合(ステップS303:NO)、CPU111は、ステップS306に移行する。
【0103】
ステップS304において、CPU111は、支払情報に応じて、入金額をユーザの電子マネーを管理する帳簿から差し引き、情報処理装置10の電子マネーを管理する帳簿に加算して決済を行う。ここで、CPU111は、決済状況に「仮決済」を設定する。
【0104】
ステップS305において、CPU111は、情報処理装置10に決済の承認通知を送信する。
【0105】
ステップS306において、CPU111は、情報処理装置10から決済情報を受信したか否かを判定する。決済情報を受信した場合(ステップS306:YES)、CPU111は、ステップS307に移行する。一方、決済情報を受信していない場合(ステップS306:NO)、CPU111は、ステップS308に移行する。
【0106】
ステップS307において、CPU111は、決済情報に応じて、支払情報に係る入金額とジョブに係る料金とを決済し、決済状況に「決済完了」を設定する。ここで、CPU111は、支払情報の入金額の合計額が、ジョブに係る料金の累計料金より多い場合、当該合計額と、当該累計料金と、の差額について、情報処理装置10の電子マネーを管理する帳簿から差し引き、ユーザの電子マネーを管理する帳簿に加算して返金する。
【0107】
ステップS308において、CPU111は、決済処理を終了するか否かを判定する。決済処理を終了する場合(ステップS308:YES)、CPU111は、決済処理を終了する。一方、決済処理を終了しない場合(ステップS308:NO)、CPU111は、ステップS301に移行して、支払情報の要求を受信したか否かを判定する。
【0108】
以上説明したように、本実施形態によれば、ジョブ毎に決済を行う操作を必要としない。
【0109】
なお、上記実施形態に係る端末200は、2次元コードを読み込む形態について説明した。しかし、これに限定されない。端末200が2次元コードを表示してもよい。例えば、情報処理装置10は、入金額を追加する指示を受け付けた後、決済サーバ100から支払情報を受信し、端末200によって表示された支払いの指示、及び入金額を表した2次元コードを読み込んでもよい。情報処理装置10は、読み込んだ支払いの指示、及び入金額を決済サーバ100に送信してもよい。ここで、端末200によって表示された2次元コードを情報処理装置10に読み込ませる操作は、「入金額を追加する操作」の一例である。
【0110】
また、上記実施形態に係る決済サーバ100は、1台の端末から支払いの指示を受信する形態について説明した。しかし、これに限定されない。決済サーバ100は、複数台の端末から支払いの指示を受信してもよい。例えば、決済サーバ100は、一の入金に係る入金額の仮決済を行った後に、追加の入金に係る入金額の仮決済を行う場合、一の入金に係る端末200とは異なる他の端末200から支払いの指示を受信し、仮決済を行ってもよい。複数の端末200から支払いの指示を受信することによって、一の端末200に紐付けられている電子マネーが不足している場合であっても、他の端末200を用いて、入金が行われる。
【0111】
また、上記実施形態では、情報処理装置10が受信した支払情報を2次元コードに変換する形態について説明した。しかし、これに限定されない。決済サーバ100が支払情報を変換してもよい。
【0112】
以上、各実施形態を用いて本発明について説明したが、本発明は各実施形態に記載の範囲には限定されない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で各実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、当該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0113】
なお、上記実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、例えば汎用的なプロセッサ(例えば、CPU:Central Processing Unit)や、専用のプロセッサ(例えば、GPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
【0114】
また、上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0115】
また、本実施形態では、情報処理プログラムがストレージにインストールされている形態を説明したが、これに限定されるものではない。本実施形態に係る情報処理プログラムを、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記録した形態で提供してもよい。例えば、本発明に係る情報処理プログラムを、CD(Compact Disc)-ROM及びDVD(Digital Versatile Disc)-ROM等の光ディスクに記録した形態で提供してもよい。本発明に係る情報処理プログラムを、USB(Universal Serial Bus)メモリ及びメモリカード等の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。また、本実施形態に係る情報処理プログラムを、通信I/Fに接続された通信回線を介して外部装置から取得するようにしてもよい。
【0116】
[付記]
以下に、本開示の好ましい形態について付記する。
【0117】
(((1)))
プロセッサを有し、前記プロセッサは、
入金額の入金に係る操作を受け付けることによって、前記入金額の支払いに関する情報である支払情報を、ネットワークを介して接続された決済装置から取得し、
前記支払情報に対応した前記入金額の入金を受け付け、
受け付けた前記入金額を残高に加算し、
前記残高に応じて、ジョブの実行を受け付け、
受け付けた前記ジョブに係る料金を累積した累積料金に応じた決済情報を前記決済装置に出力する
情報処理装置。
【0118】
(((2)))
前記プロセッサは、
前記入金額を追加するための前記操作をさらに受け付ける
(((1)))に記載の情報処理装置。
【0119】
(((3)))
前記プロセッサは、
ユーザによって前記入金額の追加の指示を受け付けた場合、追加するための前記操作を受け付ける
(((2)))に記載の情報処理装置。
【0120】
(((4)))
前記プロセッサは、
前記ジョブを受け付ける場合において、前記残高を表示する
(((1)))から(((3)))の何れか1つに記載の情報処理装置。
【0121】
(((5)))
前記プロセッサは、
前記ジョブの実行を受け付けた場合、前記ジョブに係る前記料金、及び前記残高を表示する
(((4)))に記載の情報処理装置。
【0122】
(((6)))
前記プロセッサは、
前記操作として、前記入金額の指定を受け付ける
(((1)))から(((5)))の何れか1つに記載の情報処理装置。
【0123】
(((7)))
前記支払情報は、
指定された入金額に対応する前記決済装置での決済を識別する情報を表したコード画像であり、
前記プロセッサは、
前記支払情報を読み取らせること、又は前記支払情報を読み取ることによって、前記入金を受け付ける
(((6)))に記載の情報処理装置。
【0124】
(((8)))
前記プロセッサは、
前記決済情報として、前記累積料金と前記入金額の合計との差分を示す前記残高、及び前記ジョブ毎の前記料金の少なくとも一方を出力する
(((1)))から(((7)))の何れか1つに記載の情報処理装置。
【0125】
(((9)))
(((1)))から(((8)))の何れか1つに記載の情報処理装置と、
前記入金額の支払いの指示を送信する端末と、
前記指示を受信して、前記入金額の決済を行う前記決済装置と、
を備えた情報処理システム。
【0126】
(((10)))
前記決済装置は、
前記決済情報に応じて、前記残高の返金を行う
(((9)))に記載の情報処理システム。
【0127】
(((11)))
前記決済装置は、
複数の前記指示によって複数の支払いが生じた場合、前記指示を受信した順番に応じて決済を行う
(((9)))又は(((10)))に記載の情報処理システム。
【0128】
(((12)))
前記決済装置は、
複数の前記端末から前記指示を受信可能とする
(((11)))に記載の情報処理システム。
【0129】
(((13)))
入金額の入金に必要な操作を受け付けることによって、前記入金額の支払いに関する情報である支払情報を、ネットワークを介して接続された決済装置から取得し、
前記支払情報に対応した前記入金額の入金を受け付け、
前記入金額を残高に加算し、
前記残高に応じて、ジョブの実行を受け付け、
受け付けた前記ジョブに係る料金を累積した累積料金に応じた決済情報を前記決済装置に出力する
処理をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【0130】
以下に、付記の構成による効果について記載する。
【0131】
(((1)))の情報処理装置、及び(((13)))の情報処理プログラムによれば、ジョブ毎に決済を行う操作を必要としない。
【0132】
(((2)))の情報処理装置によれば、ジョブとジョブとの合間であっても、追加で残高に入金できる。
【0133】
(((3)))の情報処理装置によれば、ユーザが所望する時機に入金できる。
【0134】
(((4)))の情報処理装置によれば、ユーザが入金の要否を認識できる。
【0135】
(((5)))の情報処理装置によれば、ジョブによって掛かった料金、及び減額された残高を認識できる。
【0136】
(((6)))の情報処理装置によれば、ユーザが所望する金額を入金できる。
【0137】
(((7)))の情報処理装置によれば、口座情報等のユーザに係る支払元の情報を入力する場合と比較して、当該情報をより容易に提示できる。
【0138】
(((8)))の情報処理装置によれば、ユーザが実行したジョブに係る料金を認識できる。
【0139】
(((9)))の情報処理システムによれば、現に金銭の入出金を生じさせることなく、決済を行うことができる。
【0140】
(((10)))の情報処理システムによれば、実行したジョブに係る金額に対して過度に入金した場合であっても、実行したジョブの合計額に対応した支払いを行うことができる。
【0141】
(((11)))の情報処理システムによれば、複数の支払いが行われた場合において、支払いが明朗に決済できる。
【0142】
(((12)))の情報処理システムによれば、ユーザの意思に対応した指示を受信できる。
【符号の説明】
【0143】
1 情報処理システム
10 情報処理装置
11、111 CPU
12、112 ROM
13、113 RAM
14、114 ストレージ
15、115 入力部
16 モニタ
17、117 通信I/F
19、119 バス
21 操作受付部
22 送信部
23 取得部
24 表示部
25 入金受付部
26 算出部
27 ジョブ受付部
28 記憶部
29 通知部
30 出力部
40 メニュー画面
41 残高表示領域
42 残高追加ボタン
43 返金ボタン
44 ジョブ受付ボタン
44A コピーボタン
44B プリントボタン
44C スキャンボタン
50 入金受付画面
51 金額入力領域
52 決定ボタン
53 キャンセルボタン
60 2次元コード表示画面
61 2次元コード表示領域
100 決済サーバ
121 受信部
122 制御部
123 支払情報送信部
124 承認通知部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12