IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 櫻護謨株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-固定方法 図1
  • 特開-固定方法 図2
  • 特開-固定方法 図3
  • 特開-固定方法 図4
  • 特開-固定方法 図5
  • 特開-固定方法 図6
  • 特開-固定方法 図7
  • 特開-固定方法 図8
  • 特開-固定方法 図9
  • 特開-固定方法 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039310
(43)【公開日】2024-03-22
(54)【発明の名称】固定方法
(51)【国際特許分類】
   A62C 33/00 20060101AFI20240314BHJP
【FI】
A62C33/00 B
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022143766
(22)【出願日】2022-09-09
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-02
(71)【出願人】
【識別番号】391001169
【氏名又は名称】櫻護謨株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 宏
(72)【発明者】
【氏名】仲村 公孝
(72)【発明者】
【氏名】金子 貴志
【テーマコード(参考)】
2E189
【Fターム(参考)】
2E189AB05
2E189LA05
2E189LB03
2E189LB08
(57)【要約】
【課題】 安定してホースを搬送することができる背負子および固定方法を提供する。
【解決手段】 一実施形態に係る背負子は、巻かれた状態のホースを搬送するための背負子であって、フレームと、前記フレームに取り付けられた、前記ホースを固定するための固定ベルトと、を備える。前記フレームは、底部フレームと、底部フレームと連結され、前記底部フレームよりも上方に延びる部分を含む背部フレームと、を有し、前記固定ベルトは、上下方向に延び、上端部と下端部とを有する第1ベルトと、左右方向に延び、左端部と右端部とを有する第2ベルトと、を有している。前記固定ベルトは、前記上端部、前記左端部、および前記右端部が前記背部フレームに取り付けられるとともに、前記下端部が前記底部フレームに取り付けられることによって十字形に形成されている。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻かれた状態のホースを搬送するための背負子であって、
フレームと、
前記フレームに取り付けられた、前記ホースを固定するための固定ベルトと、を備え、
前記フレームは、底部フレームと、底部フレームと連結され、前記底部フレームよりも上方に延びる部分を含む背部フレームと、を有し、
前記固定ベルトは、上下方向に延び、上端部と下端部とを有する第1ベルトと、左右方向に延び、左端部と右端部とを有する第2ベルトと、を有し、
前記固定ベルトは、前記上端部、前記左端部、および前記右端部が前記背部フレームに取り付けられるとともに、前記下端部が前記底部フレームに取り付けられることによって十字形に形成されている、
背負子。
【請求項2】
前記固定ベルトは、前記第1ベルトと前記第2ベルトとが交差する交差部において固定されている、
請求項1に記載の背負子。
【請求項3】
前記固定ベルトは、前後方向において、前記第1ベルトと前記第2ベルトとが重なる領域を有し、
前記第1ベルトと前記第2ベルトとは、前記領域において固定されている、
請求項2に記載の背負子。
【請求項4】
前記固定ベルトは、前記固定ベルトの一部を切り離し自在に連結するためのバックルをさらに有し、
前記バックルは、前記第1ベルトにおける前記上端部と前記下端部との間、および前記第2ベルトにおける前記左端部と前記右端部との間の少なくとも一方に位置している、
請求項1に記載の背負子。
【請求項5】
前記上端部、前記下端部、前記左端部、および前記右端部の移動を規制するストッパをさらに備える、
請求項1に記載の背負子。
【請求項6】
巻かれた状態のホースを含むホースセットを請求項1乃至5のいずれか1項に記載の背負子に固定するための固定方法であって、
前記ホースセットを前記底部フレームの上に配置し、
前記ホースセットを前記第1ベルトおよび前記第2ベルトによって前記フレームに固定する、
固定方法。
【請求項7】
前記ホースセットは、前記ホースの端に設けられた接続具をさらに有し、
前記ホースセットを前記底部フレームの上に配置する際、前記接続具が上方に位置するように前記ホースセットを前記底部フレームの上に配置する、
請求項6に記載の固定方法。
【請求項8】
前記ホースセットは、前記接続具との間に隙間を形成するように設けられ、前記接続具を前記ホースに固定するための固定具をさらに有し、
前記ホースセットを前記第1ベルトおよび前記第2ベルトによって前記フレームに固定する際、前記第1ベルトを前記第1ベルトの一部が前記隙間と重なるように設ける、
請求項7に記載の固定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、背負子および固定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ホースの搬送に関して、様々な提案がされている。例えば、特許文献1には、消防ホースキャリアが開示されている。
【0003】
特許文献1に開示された消防ホースキャリアは、消防ホース(3)を折畳んで収納する収納部(2)を薄板材により左右の側板(2a)と底板(2b)と背板(2c)とからなり前面及び上面が開いた薄箱形に形成して、前後2列に折畳んだ消防ホース(3)を収納する容積を備えるとともに、街頭に既設の消防ホース格納箱(21)に格納できるようにし、収納部(2)の前面に、左右の側板(2a)を前端にて内側に折り曲げた部分により左右一対のホース押え(4)を設け、収納部(2)の上面に、消防ホース(3)の折畳んだ両端折曲部を上方から押える左右2本の棒状の押え部材(11,12)を固定し、一方の押え部材(12)を略L字形に形成し、この押え部材(12)により収納部(2)の内側に消防ノズル(13)の立掛け部(14)を設け、収納部(2)の下部に車輪(5)を設け、収納部(2)の上部にハンドル(10)を設けてなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3803163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された消防ホースキャリアを踏まえても、ホースの搬送に関しては、未だに種々の改善の余地がある。例えば、特許文献1に開示された消防ホースキャリアは、折畳まれたホースを運搬することを想定している。大型のホースは、巻かれた状態で保管される場合がある。
【0006】
ホースの端部には他のホース等と連結するための接続具が取り付けられている。接続具は主に金属材料によって形成されており重さがあるため、搬送する際に接続具が揺れると、ユーザによるホースの搬送には不都合である。
【0007】
そこで、本発明は、安定してホースを搬送することができる背負子および固定方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態に係る背負子は、巻かれた状態のホースを搬送するための背負子であって、フレームと、前記フレームに取り付けられた、前記ホースを固定するための固定ベルトと、を備える。前記フレームは、底部フレームと、底部フレームと連結され、前記底部フレームよりも上方に延びる部分を含む背部フレームと、を有し、前記固定ベルトは、上下方向に延び、上端部と下端部とを有する第1ベルトと、左右方向に延び、左端部と右端部とを有する第2ベルトと、を有している。前記固定ベルトは、前記上端部、前記左端部、および前記右端部が前記背部フレームに取り付けられるとともに、前記下端部が前記底部フレームに取り付けられることによって十字形に形成されている。
【0009】
前記固定ベルトは、前記第1ベルトと前記第2ベルトとが交差する交差部において固定されてもよい。前記固定ベルトは、前後方向において、前記第1ベルトと前記第2ベルトとが重なる領域を有し、前記第1ベルトと前記第2ベルトとは、前記領域において固定されてもよい。
【0010】
前記固定ベルトは、前記固定ベルトの一部を切り離し自在に連結するためのバックルをさらに有し、前記バックルは、前記第1ベルトにおける前記上端部と前記下端部との間、および前記第2ベルトにおける前記左端部と前記右端部との間の少なくとも一方に位置してもよい。前記上端部、前記下端部、前記左端部、および前記右端部の移動を規制するストッパをさらに備えてもよい。
【0011】
一実施形態に係る固定方法は、巻かれた状態のホースを含むホースセットを前記背負子に固定するための固定方法であって、前記ホースセットを前記底部フレームの上に配置し、前記ホースセットを前記第1ベルトおよび前記第2ベルトによって前記フレームに固定する。
【0012】
前記ホースセットは、前記ホースの端に設けられた接続具をさらに有し、前記ホースセットを前記底部フレームの上に配置する際、前記接続具が上方に位置するように前記ホースセットを前記底部フレームの上に配置してもよい。
【0013】
前記ホースセットは、前記接続具との間に隙間を形成するように設けられ、前記接続具を前記ホースに固定するための固定具をさらに有し、前記ホースセットを前記第1ベルトおよび前記第2ベルトによって前記フレームに固定する際、前記第1ベルトを前記第1ベルトの一部が前記隙間と重なるように設けてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、安定してホースを搬送することができる背負子および固定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、一実施形態に係る背負子を備える背負子ユニット1を示す概略的な正面図である。
図2図2は、一実施形態に係る背負子を示す概略的な正面図である。
図3図3は、一実施形態に係る背負子を示す概略的な側面図である。
図4図4は、一実施形態に係る背負子を示す概略的な側面図である。
図5図5は、図1に示されたホースセットを示す概略的な正面図である。
図6図6は、図5に示された結束具を示す概略的な部分拡大図である。
図7図7は、背負子にホースセットが搭載された状態を示す概略的な正面図である。
図8図8は、背負子にホースセットが搭載された状態を示す概略的な部分拡大図である。
図9図9は、固定ベルトの他の例を示す概略的な部分拡大図である。
図10図10は、ストッパの他の例を示す概略的な部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有される。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
【0017】
各図において、連続して配置される同一または類似の要素については符号を省略することがある。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一または類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を省略することがある。
【0018】
以下では、各図に示すように上方向U、下方向D、左方向L、右方向R、前方向F、および後方向Bをそれぞれ定義する。上方向Uおよび下方向Dを合わせて上下方向と呼び、左方向Lおよび右方向Rを合わせて左右方向と呼び、前方向Fおよび後方向Bを合わせて前後方向と呼ぶ場合がある。
【0019】
上下方向、左右方向、および前後方向は互いに直交するが、90°以外の角度で交差してもよい。上下方向、左右方向、および前後方向は、背負子の使用時の上下方向、左右方向、および前後方向と一致していなくてもよい。また、上方向Uと下方向Dとは入れ替わってもよいし、左方向Lと右方向Rとは入れ替わってもよいし、前方向Fと後方向Bとは入れ替わってもよい。
【0020】
図1は、本実施形態に係る背負子2を備える背負子ユニット1を示す概略的な正面図である。背負子ユニット1は、背負子2と、背負子2に搭載されたホースセット3と、を備える。
【0021】
背負子2は、フレーム10と、固定ベルト20と、背ベルト31,32と、を備えている。ホースセット3は、固定ベルト20によって、フレーム10に固定されている。ホースセット3は、ホース4を含んでいる。ホース4は、例えば、扁平に潰され、巻かれた状態である。
【0022】
ホース4は、消防用、または排水用のホースであるが、この例に限られない。ホース4は例えば、大型のホースである。大型のホースは、例えば、呼称φ100~200(一例では、φ150)である。大型のホースの長さが約10~20mである場合、重さは約20~30kgであり、巻かれた状態における径は約50~60cmである。本実施形態においては、一例として、大型のホース4を含むホースセット3の搬送に適用することができる背負子2を開示する。
【0023】
続いて、背負子2について、説明する。
図2は、本実施形態に係る背負子2を示す概略的な正面図である。図3および図4は、本実施形態に係る背負子2を示す概略的な側面図である。図3は背負子2を右方向Rに見て、図4は背負子2を左方向Lに見ている。
【0024】
上述の通り、背負子2は、フレーム10、固定ベルト20、および背ベルト31,32を備えている。フレーム10は、例えば、アルミニウム合金等の軽量の金属材料によって形成されている。フレーム10は、例えば、パイプを折り曲げたり、溶接したりすることによって形成される。
【0025】
上述のようにフレーム10を形成することによって、フレーム10を軽量化することができるとともに、大型のホースの重さに耐えることができる耐久性をフレーム10に持たせることができる。ただし、フレーム10は、ステンレス鋼等の他の金属材料、樹脂材料等によって形成されてもよい。
【0026】
図1に示す例においては、フレーム10の左右方向の長さは、例えば、巻いた状態のホース4よりも小さい。フレーム10の前後方向の長さは、例えば、ホース4の幅(厚さ)よりも大きい。
【0027】
フレーム10は、底部フレーム11と、底部フレーム11と連結された背部フレーム12と、を有している。底部フレーム11は、左フレーム111と、右フレーム112と、左フレーム111と右フレーム112とを連結する連結フレーム113,114と、を有している。左フレーム111および右フレーム112は、前後方向に延びるとともに、左右方向に並んでいる。連結フレーム113,114は、左右方向に延びるとともに、前後方向に並んでいる。
【0028】
左フレーム111の前端および右フレーム112の前端は背部フレーム12と連結されている。左フレーム111の後端および右フレーム112の後端は、連結フレーム113によって連結されている。
【0029】
左フレーム111および右フレーム112は、前後方向の中央部近傍において、連結フレーム114によって連結されている。左フレーム111、右フレーム112、および連結フレーム113,114によって、ホースセット3が搭載可能な搭載部が形成されている。
【0030】
底部フレーム11には、脚部13が含まれている。脚部13は、左右方向に見て、略L字形状を有している。脚部13は、左脚部131と、右脚部132と、連結フレーム133と、を有している。
【0031】
図3に示すように、左脚部131は、上下方向に延びる第1部分P1と、前後方向に延びる第2部分P2と、第1部分P1と第2部分P2とが連結された屈曲部B1と、を有している。第1部分P1の一端は左フレーム111と連結され、第2部分P2の一端は背部フレーム12と連結されている。
【0032】
図4に示すように、右脚部132は、上下方向に延びる第3部分P3と、前後方向に延びる第4部分P4と、第3部分P3と第4部分P4とが連結された屈曲部B2と、を有している。第3部分P3の一端は右フレーム112と連結され、第4部分P4の一端は背部フレーム12と連結されている。左脚部131の屈曲部B1近傍と右脚部132の屈曲部B2近傍とは、連結フレーム133によって連結されている。連結フレーム133は、左右方向に延びている。
【0033】
背部フレーム12は、左フレーム121と、右フレーム122と、左フレーム121と右フレーム122とを連結する連結フレーム123~125と、を有している。左フレーム121および右フレーム122は、上下方向に延びるとともに、左右方向に並んでいる。連結フレーム123~125は、左右方向に延びるとともに、上下方向に並んでいる。
【0034】
左フレーム121の上端と右フレーム122の上端とは、連結フレーム123によって連結されている。左フレーム121の下端近傍と右フレーム122の下端近傍とは、連結フレーム124によって連結されている。図2に示す例において、連結フレーム124は、底部フレーム11よりも下方に位置している。
【0035】
上下方向における、左フレーム121および右フレーム122の上端と左フレーム121および右フレーム122の中央部との間の部分は、連結フレーム125によって連結されている。連結フレーム125の位置は、ホース4の大きさ等に応じて、適宜変更することができる。
【0036】
図3に示すように、左脚部131の第2部分P2の一端は、左フレーム121の下端と連結されている。図4に示すように、右脚部132の第4部分P4の一端は、右フレーム122の下端と連結されている。背部フレーム12は、底部フレーム11よりも上方に延びる部分と、底部フレーム11よりも下方に延びる部分と、を含んでいる。
【0037】
フレーム10を地面等の水平面に配置した場合、第3部分P3、第4部分P4、連結フレーム133、および左フレーム121および右フレーム122の下端が水平面と接することで、フレーム10は自立することができる。
【0038】
固定ベルト20は、搭載部に搭載されたホースセット3が上下方向、前後方向、および左右方向に移動することを規制する。固定ベルト20は、底部フレーム11および背部フレーム12に取り付けられている。
【0039】
固定ベルト20は、上下方向に延びる第1ベルト21と、左右方向に延びる第2ベルト22と、バックル23,24と、を有している。第1ベルト21および第2ベルト22は、例えば、合成樹脂繊維を織ることによって形成されるが、この限りではない。
【0040】
第1ベルト21および第2ベルト22は、ホース4の大きさ等に応じて、適宜長さを調整することができる。図2に示す第1ベルト21および第2ベルト22の長さは、例えば、図1に示された第1ベルト21および第2ベルト22の長さよりも小さい。第1ベルト21および第2ベルト22の幅は、例えば、できる限り幅広であることが好ましい。
【0041】
第1ベルト21は、上端部21aを含む上部分211と、下端部21bを含む下部分212と、を有している。上端部21aは連結フレーム125の左右方向の中央部に取り付けられ、下端部21bは連結フレーム113の左右方向の中央部に取り付けられている。上端部21aおよび下端部21bは、例えば、第1ベルト21が連結フレーム113,125に巻かれることで形成される。
【0042】
例えば、上端部21aは、連結フレーム125に対して、左右方向に延びる軸を中心に回転し、下端部21bは、連結フレーム113に対して、左右方向に延びる軸を中心に回転することができる。
【0043】
第2ベルト22は、左端部22aを含む左部分221と、右端部22bを含む右部分222と、を有している。左端部22aは左フレーム121に取り付けられ、右端部22bは右フレーム122に取り付けられている。
【0044】
例えば、左端部22aは第2ベルト22が左フレーム121に巻かれることで形成され、右端部22bは第2ベルト22が右フレーム122に巻かれることで形成される。例えば、左端部22aは、左フレーム121に対して、上下方向に延びる軸を中心に回転し、右端部22bは、右フレーム122に対して、上下方向に延びる軸を中心に回転することができる。
【0045】
左端部22aおよび右端部22bは、例えば、上下方向の中央部近傍に位置している。左端部22aおよび右端部22bの位置は、ホース4の大きさ等に応じて、適宜変更することができる。
【0046】
固定ベルト20は、第1ベルト21および第2ベルト22によって、十字形に形成される。より具体的には、上端部21a、左端部22a、および右端部22bが背部フレーム12に取り付けられるとともに、下端部21bが底部フレーム11に取り付けられることによって固定ベルト20は、十字形に形成されている。
【0047】
固定ベルト20は、第1ベルト21と第2ベルト22とが交差する交差部において固定されている。本実施形態において、第1ベルト21は、前後方向において、第2ベルト22と重なっている。他の観点からは、固定ベルト20は、前後方向において、第1ベルト21と第2ベルト22とが重なる領域を有している。ここで、重なる領域を領域Aと定義する。領域Aは、交差部に相当する。図2においては、領域Aに斜線を付している。
【0048】
第1ベルト21、第2ベルト22は、例えば、この順で後方向Bに並んでいるが、この例に限られない。例えば、第1ベルト21と第2ベルト22とは、領域Aにおいて、縫製によって固定されてもよいし、接着剤によって固定されてもよいし、これら以外の他の方法によって固定されてもよい。
【0049】
図2に示す例において、上部分211は領域Aよりも上方に位置し、下部分212は領域Aよりも下方に位置している。左部分221は、領域Aよりも左方に位置し、右部分222は、領域Aよりも右方に位置している。
【0050】
バックル23,24は、固定ベルト20の一部を切り離し自在に連結する。バックル23,24は、例えば、金属材料、樹脂材料等によって形成されている。固定ベルト20において、バックルは、少なくとも1つ設けられていればよく、3つ以下であることが好ましい。
【0051】
より具体的には、バックルは第1ベルト21における上端部21aと下端部21bとの間、および第2ベルト22における左端部22aと右端部22bとの間の少なくとも一方に位置していればよい。
【0052】
図2に示す例において、バックル23は第1ベルト21における上端部21aと下端部21bとの間に設けられ、バックル24は第2ベルト22における左端部22aと右端部22bとの間に位置している。より具体的には、バックル23は上部分211に設けられ、バックル24は右部分222に設けられている。
【0053】
バックル23は、プラグ部23Aと、プラグ部23Aが挿入されるソケット部23Bと、を有する。バックル23は、例えば、長さ調整機構を有している。第1ベルト21の長さの調整は、例えば、バックル23によって行うことができる。第1ベルト21には、長さを調整するための長さ調整機構(図示しない)がさらに設けられてもよい。
【0054】
バックル24は、プラグ部24Aと、プラグ部24Aが挿入されるソケット部24Bと、を有する。バックル24は、例えば、長さ調整機構を有している。第2ベルト22の長さの調整は、例えば、バックル24によって行うことができる。第2ベルト22には、長さを調整するための長さ調整機構(図示しない)がさらに設けられてもよい。
【0055】
背ベルト31,32によって、ユーザは背負子2を背負うことができる。例えば、背ベルト31は連結フレーム125と、左フレーム121とに取り付けられ、背ベルト32は連結フレーム125と、右フレーム122とに取り付けられている。背ベルト31,32は、例えば、ユーザの体格に応じて、適宜長さを調整するための長さ調整機構(図示しない)を有している。
【0056】
背負子2は、ストッパをさらに備えている。ストッパは、フレーム10に対する、上端部21a、下端部21b、左端部22a、および右端部22bの移動を規制する。ストッパは、例えば、フレーム10に設けられた、一対の棒状のピンである。ストッパは、一対のピン以外にも、一対のリング状の部材でもよい。
【0057】
図2に示す例において、上端部21aはストッパ41A,41Bの間に位置し、下端部21bはストッパ42A,42Bの間に位置し、左端部22aはストッパ43A,43Bの間に位置し、右端部22bはストッパ44A,44Bの間に位置している。ストッパは、上端部21a、下端部21b、左端部22a、および右端部22bと接してもよいし、隙間を置いて設けられてもよい。
【0058】
続いて、ホースセット3について、説明する。
図5は、図1に示されたホースセット3を示す概略的な正面図である。図6は、図5に示された結束具7を示す概略的な部分拡大図である。
【0059】
ホースセット3は、ホース4と、接続具5と、固定具6と、結束具7と、を備えている。図5に示す例において、ホース4は、一重巻きでまとめられている。ホース4を巻くことによって、ロール部R4が形成されている。
【0060】
接続具5は、例えば、金属材料によって形成されている。接続具5は、ホース4の両端にそれぞれ設けられているため、ロール部R4において、外周および中央に位置している。接続具5は、他の接続具5と結合するための結合部51と、ホース4に挿入される装着部52と、を有している。
【0061】
固定具6は、ホース4と接続具5とを固定する。より具体的には、固定具6は、ホース4の端部と装着部52とを固定する。固定具6は、「バインディング」と呼ばれる場合がある。図5に示す例において、固定具6は、接続具5の結合部51から所定の間隔を置いて設けられている。
【0062】
他の観点からは、接続具5の結合部51と固定具6との間には、隙間Gが形成されている。固定具6の外径は、例えば、結合部51の外径よりも大きい。図示されていないが、ロール部R4の中央に位置する接続具5も固定具6によって、ホース4と固定されている。
【0063】
ホースセット3は、保護布8をさらに有している。保護布8は、ホース4の端部において、ホース4と固定具6との間に設けられている。固定具6は保護布8を介して、ホース4の端部と装着部52とを締め付けることで、ホース4が傷つきにくくなる。
【0064】
結束具7は、ホース4が巻かれた状態でホース4を縛ることができる。結束具7は、シート部71A,71Bと、シート部71A,71Bを接続するベルト部72~74と、を有している。ホース4は、シート部71A,71Bの間に位置している。他の観点からは、シート部71A,71Bが前後方向において、ロール部R4を覆っている。
【0065】
図5に示す例において、シート部71A,71Bは三角形状を有しているが、長方形状および円形状等の他の形状を有してもよい。シート部71A,71Bは、例えば、第1ベルト21および第2ベルト22と同様の材料等で構成されている。
【0066】
ベルト部72~74は、例えば、第1ベルト21および第2ベルト22と同様の材料で構成されている。ベルト部72~74は、三角形状を有するシート部71A,71Bの各頂点に対応する位置に設けられている。図5に示す例において、ベルト部は3つ設けられているが、シート部71A,71Bの形状等に応じて、適宜変更することができる。
【0067】
図6に示す例において、ベルト部72は、バックル75を有している。ベルト部72は、バックル75によって切り離し自在に連結されている。バックル75によってベルト部72の一部を切り離すことによって、ベルト部72が設けられた位置からホース4をシート部71A,71Bの間に位置させることができる。図6に示す例において、ベルト部73は、取手76を有している。
【0068】
ベルト部72~74は、ホース4の大きさ等に応じて、適宜長さを調整可能に設けられている。ベルト部72~74の長さを調整することによって、シート部71A,71Bの間隔を調整することができる。ベルト部72の長さの調整は、例えば、バックル75によって行うことができる。他の例としては、ベルト部72~74の長さの調整は、長さ調整機構(図示しない)等によって行ってもよい。
【0069】
続いて、ホースセット3を背負子2に固定するための固定方法について、説明する。
図7は、背負子2にホースセット3が搭載された状態を示す概略的な正面図である。図8は、背負子2にホースセット3が搭載された状態を示す概略的な部分拡大図である。図8は、ホースセット3の接続具5近傍を下方向Dに見ており、部材を一部省略して示している。上述の通り、ホース4は、結束具7によって巻かれた状態で縛られている。ホース4には、固定具6によって固定された接続具5が設けられている。
【0070】
まず、ホースセット3をフレーム10に搭載する前には、予め第1ベルト21および第2ベルト22をバックル23,24によって、それぞれ切り離しておく。バックル23,24によって第1ベルト21および第2ベルト22の一部を切り離すことで、ホースセット3をフレーム10と固定ベルト20との間に位置させることができる。
【0071】
そして、図7に示すように、ホースセット3を底部フレーム11の上に配置する。この際、ホースセット3は、接続具5が上方に位置するように底部フレーム11の上に配置する。これにより、後述の通り、接続具5を第1ベルト21によって固定することができる。ホースセット3は、背部フレーム12と接触するように配置するほうが好ましい。これにより、背部フレーム12とホースセット3との間の隙間をできる限り小さくすることができる。
【0072】
続いて、第1ベルト21および第2ベルト22によってホースセット3をフレーム10に固定する。より具体的には、バックル23,24をそれぞれ接続する。バックル23,24の接続は、バックル23から行ってもよいし、バックル24から行ってもよい。
【0073】
そして、第1ベルト21および第2ベルト22の長さをそれぞれ調整する。例えば、第1ベルト21および第2ベルト22の長さの調整をバックル23,24によって行う。第1ベルト21および第2ベルト22の長さの調整することで、ホースセット3に対する固定ベルト20の締め付け力を調整することができる。
【0074】
図7および図8に示すように、第1ベルト21は、第1ベルト21の一部が接続具5と固定具6との間を通すように設ける。他の観点からは、第1ベルト21の上部分211の右側端21Rを固定具6の端面6Sと接触するように設ける。
【0075】
この場合、第1ベルト21は、接続具5の結合部51と固定具6との間に形成された隙間Gと重なっている。これにより、第1ベルト21の上部分211を固定具6に引っ掛けることができる。固定具6の外径は結合部51の外径よりも大きいため、上部分211が固定具6に引っ掛けやすい。
【0076】
図7および図8に示す例においては、第1ベルト21の上部分211の左側端21Lは接続具5の結合部51と重なっているが、結合部51の端面6Sと向かいあう端面と接触するように設けられてもよい。
【0077】
図7に示す例において、接続具5は、連結フレーム125よりも上方に位置している。そのため、第1ベルト21によって接続具5を固定する際、上部分211は、ホース4の端部の外周面に沿うように設けられる。他の観点からは、上部分211とホースセット3とが接触する面積を大きくすることができる。
【0078】
図7に示すように、第2ベルト22の左部分221は、ロール部R4の外周面のうち、左側に位置する部分と接触する。第2ベルト22の右部分222は、ロール部R4の外周面のうち、右側に位置する部分と接触する。
【0079】
このように、固定ベルト20は、第1ベルト21および第2ベルト22によって、ホースセット3をフレーム10に対して押さえる。以上の工程によって、図1に示したように、背負子2に対して、ホースセット3を固定することができる。
【0080】
以上のように構成された背負子2および固定方法であれば、安定してホース4を搬送することができる。より具体的には、背負子2は、フレーム10と、フレーム10に取り付けられた固定ベルト20と、を備えている。固定ベルト20は、第1ベルト21および第2ベルト22によって十字形に形成されている。
【0081】
固定ベルト20は、第1ベルト21および第2ベルト22によって十字形に形成されているため、ホースセット3に対して、上方、左方、および右方からホースセット3を押さえることができる。このように背負子2に対してホースセット3を固縛することで、ホースセット3が背負子2に対して移動しにくくなる。その結果、本実施形態であれば、安定してホース4を搬送することができる背負子2を提供することができる。
【0082】
本実施形態に係る背負子2であれば、巻かれた状態で保管されている大型のホース4を含むホースセット3を搭載することができる。これにより、大型のホース4を含むホースセット3を背負子2によって背負うことができるため、ユーザが1人で搬送することができる。さらに、搬送時にユーザの両手が空くため、災害現場など足場の悪い場所にある目的地(敷設ポイント)までホースセット3の搬送を安全かつ効率的に行うことができる。
【0083】
本実施形態に係る固定ベルト20は、交差部において固定されている。これにより、第1ベルト21および第2ベルト22が互いにずれにくくなり、十字形を維持することができる。その結果、交差部において第1ベルト21と第2ベルト22とが離れないため、ホースセット3の搬送時において、固定ベルト20がホースセット3を固縛した状態を維持しやすくなる。
【0084】
さらに、ストッパによって、上端部21a、下端部21b、左端部22a、および右端部22bの移動が規制されているため、フレーム10に対して、第1ベルト21は左右方向にずれにくく、第2ベルト22は上下方向にずれにくくなっている。これにより、ホースセット3の搬送時において、固定ベルト20がホースセット3を固縛した状態をより維持しやすくなり、より安定してホース4を搬送することができる。
【0085】
本実施形態に係る固定ベルト20は、固定ベルト20の一部を切り離し自在に連結するためのバックル23,24を有している。バックル23,24によって、ワンタッチで固定ベルト20の一部を切り離すことができるため、ホースセット3の搭載時等における固定ベルト20の切り離し、および連結が容易となる。結束具7はバックル75を有しているため、結束具7によるホース4の固縛および結束具7からのホース4の取り出しを容易に行うことができる。
【0086】
バックルは、上部分211、下部分212、左部分221、および右部分222の各々に設けられていない。他の観点からは、交差部は、上部分211、下部分212、左部分221、および右部分222のいずれか1つとつながっている。そのため、固定ベルト20を構成する部品点数を削減することができる。
【0087】
本実施形態であれば、ユーザの利便性を向上させることができる。より詳細には、例えば、ホースをつづら折りする場合には、背負子の上でホース4を折り畳む必要がある。背負子2は、巻いた状態のホース4を含むホースセット3をそのまま搭載することができるため、ホースセット3の背負子2への搭載が容易である。その際、図6を用いて説明した、ベルト部73の取手76を利用することができる。
【0088】
図7を用いて説明したように、ホースセット3をフレーム10に搭載する際、ホースセット3は接続具5が上方に位置するように底部フレーム11に配置されている。これにより、第1ベルト21の上部分211が接続具5を押さえることができるため、ホースセット3の搬送時における接続具5の揺れを抑制することができる。すなわち、第1ベルト21は、接続具5を押さえるとともに、ホース4を押さえている。
【0089】
本実施形態であれば、第1ベルト21は、第1ベルト21の一部が接続具5と固定具6との間を通すように設けられている。これにより、第1ベルト21の右側端21Rが固定具6の端面6Sに引っ掛かるため、第1ベルト21がロール部R4の外周面に沿ってずれにくくなる。
【0090】
その結果、第1ベルト21の上部分211が接続具5を確実に押さえることができるため、ホースセット3の搬送時における接続具5の揺れをより抑制することができる。接続具5は金属材料によって形成されているため、搬送時における接続具5の揺れが抑制されることで背負子2の上でホースセット3が安定し、ユーザはホースセット3の搬送が行いやすくなる。
【0091】
本実施形態であれば、結束具7によって巻かれた状態で固縛されたホース4を固定ベルト20によってフレーム10に固定している。他の観点からは、ホース4は、結束具7および固定ベルト20によって二重で固縛されている。これにより、搬送時に巻かれた状態のホース4が解けにくく、安定してホースセット3を搬送することができる。
【0092】
本実施形態において、バックル23,24は上部分211および右部分222に設けられているが、バックル23,24は上部分211および左部分221に設けられてもよいし、下部分212および右部分222に設けられてもよいし、下部分212および左部分221に設けられてもよい。さらに他の例としては、バックルは、3つ設けられてもよい。
【0093】
バックルを設ける位置は、上述に示す例に限られない。図9は、固定ベルト20の他の例を示す概略的な部分拡大図である。図9に示す例において、バックル23は第1ベルト21の上部分211のみに設けられている。他の例としては、バックル23は、第1ベルト21の下部分212のみに設けられてもよいし、第2ベルト22の左部分221のみに設けられてもよいし、第2ベルト22の右部分222のみに設けられてもよい。
【0094】
ストッパの形状は、上述に示す例に限られない。図10は、ストッパの他の例を示す概略的な部分拡大図である。図10に示す例においては、背負子2は、パッド60をさらに備えている。パッド60は、ユーザが背負子2を使用する際、ユーザの背中と接する。パッド60は、図示しないクッション材等を有している。パッド60には、背ベルト31,32が連結されている。
【0095】
図10に示すように、パッド60は連結フレーム125、左フレーム121、および右フレーム122にそれぞれ取り付けられている。パッド60の上端部には、開口部61が形成されている。第1ベルト21の上端部21aは、開口部61に位置するように連結フレーム125に取り付けられている。
【0096】
図10に示す例において、上端部21aは、左右方向において開口部61が形成された範囲において移動することができる。この場合、パッド60の開口部61がストッパに相当する。下端部21b、左端部22a、および右端部22bは、例えば、パッド60に設けられた、図示しない開口部によって移動が規制されてもよいし、上述のストッパ42A~44Bによって移動が規制されてもよい。
【0097】
ストッパのさらに他の例としては、ねじを用いてもよい。この場合、上端部21a、下端部21b、左端部22a、および右端部22bのそれぞれをねじによってフレーム10に固定してもよい。
【0098】
本実施形態において、第1ベルト21は第2ベルト22と重なっているが、第1ベルト21は第2ベルトと重なっていなくてもよい。底部フレーム11および背部フレーム12を構成するフレームは、各方向に沿って延びているが、それぞれ湾曲する部分を有してもよい。例えば、背部フレーム12において、左フレーム121および右フレーム122は、連結フレーム125よりも上方に位置する部分が後方向Bに向けて傾斜してもよい。
【0099】
第1ベルト21、第2ベルト22、およびベルト部72の長さをバックル23,24,75によって調整する例を開示したが、バックル23,24,75以外にも、他の長さ調整機構等よって各ベルトの長さを調整してもよい。
【0100】
ホース4の大きさに応じて、第1ベルト21および第2ベルト22の長さを予め決めてもよい。例えば、接続具5を左側または右側に位置させた際に、第2ベルト22のバックル24を接続することができないような長さに第2ベルト22の長さを調整してもよい。これにより、ユーザがホースセット3をフレーム10に搭載する際、接続具5の位置を間違えにくくなる。
【0101】
以上、本発明の実施形態として説明した背負子を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての背負子も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変形例に想到し得るものであり、それら変形例についても本発明の範囲に属するものと解される。例えば、上述の実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、もしくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【0102】
また、上述の実施形態において述べた態様によりもたらされる他の作用効果について、本明細書の記載から明らかなもの、または当業者において適宜想到し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
【符号の説明】
【0103】
1…背負子ユニット、2…背負子、3…ホースセット、4…ホース、5…接続具、6…固定具、7…結束具、10…フレーム、11…底部フレーム、12…背部フレーム、20…固定ベルト、21…第1ベルト、21a…上端部、21b…下端部、22…第2ベルト、22a…左端部、22b…右端部、23,24…バックル、41A~44B…ストッパ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-07-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻かれた状態のホースを含むホースセットを背負子に固定するための固定方法であって、
前記背負子は、フレームと、前記フレームに取り付けられた、前記ホースを固定するための固定ベルトと、を備え、
前記フレームは、底部フレームと、底部フレームと連結され、前記底部フレームよりも上方に延びる部分を含む背部フレームと、を有し、
前記固定ベルトは、上下方向に延び、上端部と下端部とを有する第1ベルトと、左右方向に延び、左端部と右端部とを有する第2ベルトと、を有し、
前記固定ベルトは、前記上端部、前記左端部、および前記右端部が前記背部フレームに取り付けられるとともに、前記下端部が前記底部フレームに取り付けられることによって十字形に形成され、
前記ホースセットは、前記ホースの端に設けられた接続具と、前記接続具との間に隙間を形成するように設けられ、前記接続具を前記ホースに固定するための固定具と、をさらに有し、
前記固定方法は、
前記ホースセットを前記底部フレームの上に配置し、
前記ホースセットを前記第1ベルトおよび前記第2ベルトによって前記フレームに固定し、
前記ホースセットを前記底部フレームの上に配置する際、前記接続具が上方に位置するように前記ホースセットを前記底部フレームの上に配置し、
前記ホースセットを前記第1ベルトおよび前記第2ベルトによって前記フレームに固定する際、前記第1ベルトを前記第1ベルトの一部が前記隙間と重なるように設ける、
固定方法。