(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039360
(43)【公開日】2024-03-22
(54)【発明の名称】運行管理装置及び運行管理方法
(51)【国際特許分類】
G08G 1/123 20060101AFI20240314BHJP
G08G 1/16 20060101ALI20240314BHJP
【FI】
G08G1/123 A
G08G1/16 D
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022143861
(22)【出願日】2022-09-09
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-03
(71)【出願人】
【識別番号】000000170
【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(74)【代理人】
【識別番号】100167793
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 学
(72)【発明者】
【氏名】三島 康之
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA16
5H181BB04
5H181FF04
5H181FF13
5H181FF18
5H181FF27
5H181LL09
5H181LL15
5H181MA23
(57)【要約】
【課題】複数の自動運転車両が同時に監視を要する状態になったことに起因して、監視者による自動運転車両の監視が不十分になることを抑制する。
【解決手段】監視者の対応を要する要監視領域を、各自動運転車両が通過する要監視時間帯を示す複数の運行予定データを取得する取得部31と、取得部31が取得した複数の運行予定データにおいて前記要監視時間帯が重複する自動運転車両の数である重複数を特定する特定部32と、特定部32が特定した重複数が閾値以上である場合に、重複数が閾値未満になるように、複数の自動運転車両のいずれかの自動運転車両がその運行ルート上の要監視領域に到達する到達予定時刻を変更する予定変更部33と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の自動運転車両が運行する運行ルート上の監視者の対応を要する要監視領域を、各自動運転車両が通過する要監視時間帯を示す複数の運行予定データを取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記複数の運行予定データにおいて前記要監視時間帯が重複する前記自動運転車両の数である重複数を特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記重複数が閾値以上である場合に、前記重複数が前記閾値未満になるように、当該複数の自動運転車両のいずれかの前記自動運転車両がその前記運行ルート上の前記要監視領域に到達する到達予定時刻を変更する予定変更部と、
を備える、運行管理装置。
【請求項2】
前記閾値より小さい基準値に比べて、前記特定部が特定した前記重複数が大きい場合に、前記自動運転車両の監視者に所定の情報を通知する通知部をさらに備える、
請求項1に記載の運行管理装置。
【請求項3】
前記取得部は、監視者が交代する交代時刻をさらに取得し、
前記予定変更部は、前記取得部が取得した複数の前記要監視時間帯のいずれかと前記交代時刻が重複する場合に、前記交代時刻が前記要監視時間帯と重複しないように、前記交代時刻と重複した前記要監視時間帯に対応する前記要監視領域に前記自動運転車両が到達する前記到達予定時刻を変更する、
請求項1又は2に記載の運行管理装置。
【請求項4】
前記自動運転車両が前記要監視領域に到達する前に、当該自動運転車両への対応を要することを前記監視者に通知する通知部をさらに備える、
請求項1又は2に記載の運行管理装置。
【請求項5】
前記予定変更部は、前記自動運転車両が第1の前記要監視領域に到達する前記到達予定時刻を第1遅延時間だけ遅延させる場合に、前記自動運転車両が前記第1の要監視領域の後に到達する第2の前記要監視領域に到達する前記到達予定時刻を当該第1遅延時間より小さい第2遅延時間だけ遅延させる、
請求項1又は2に記載の運行管理装置。
【請求項6】
前記予定変更部は、前記特定部が特定した前記重複数が閾値以上である場合に、前記要監視時間帯が同じ時刻に重複する前記複数の自動運転車両のうち、第1優先度が割り当てられた前記自動運転車両の前記到達予定時刻を、当該第1優先度より低い第2優先度が割り当てられた前記自動運転車両の前記到達予定時刻より優先して変更する、
請求項1又は2に記載の運行管理装置。
【請求項7】
前記取得部は、複数の前記自動運転車両のそれぞれに乗車する人数を示す情報を取得し、
前記予定変更部は、第1の前記人数が乗車する前記自動運転車両に、当該第1の人数より大きい第2の前記人数が乗車する前記自動運転車両よりも高い前記優先度を割り当てる、
請求項6に記載の運行管理装置。
【請求項8】
前記予定変更部は、前記到達予定時刻を遅延させた前記自動運転車両に、前記到達予定時刻を遅延させていない前記自動運転車両よりも低い前記優先度を割り当てる、
請求項6に記載の運行管理装置。
【請求項9】
前記取得部は、前記自動運転車両のそれぞれに乗車する乗客の属性を示す情報を取得し、
前記予定変更部は、前記乗客の属性に基づいて、前記自動運転車両に前記優先度を割り当てる、
請求項5に記載の運行管理装置。
【請求項10】
コンピュータが実行する、
複数の自動運転車両が運行する運行ルート上の監視者の対応を要する要監視領域を、各自動運転車両が通過する要監視時間帯を示す複数の運行予定データを取得するステップと、
取得した前記複数の運行予定データにおいて前記要監視時間帯が重複する前記自動運転車両の数である重複数を特定するステップと、
特定した前記重複数が閾値以上である場合に、前記重複数が前記閾値未満になるように、当該複数の自動運転車両のいずれかの前記自動運転車両がその前記運行ルート上の前記要監視領域に到達する到達予定時刻を変更するステップと、
を有する、運行管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動運転車両の運行を管理する運行管理装置及び運行管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動運転車両は、車両の内部に運転者がいない状態で走行することが想定されている。遠隔から車両を見守る遠隔監視者を配置し、車両に異常が生じた場合に、遠隔で対処するための仕組みを構築することが提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
交差点の通過時など、自動運転車両が監視を要する状態である場合には、監視者は、その自動運転車両の監視に特に注意を払う必要がある。監視者は、複数の自動運転車両が同時に監視を要する状態になった場合、自動運転車両を十分に監視することができないという問題があった。
【0005】
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、複数の自動運転車両が同時に監視を要する状態になったことに起因して、監視者による自動運転車両の監視が不十分になることを抑制することができる運行管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の運行管理装置は、複数の自動運転車両が運行する運行ルート上の監視者の対応を要する要監視領域を、各自動運転車両が通過する要監視時間帯を示す複数の運行予定データを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記複数の運行予定データにおいて前記要監視時間帯が重複する前記自動運転車両の数である重複数を特定する特定部と、前記特定部が特定した前記重複数が閾値以上である場合に、前記重複数が前記閾値未満になるように、当該複数の自動運転車両のいずれかの前記自動運転車両がその前記運行ルート上の前記要監視領域に到達する到達予定時刻を変更する予定変更部と、を備える。
【0007】
前記運行管理装置は、前記閾値より小さい基準値に比べて、前記特定部が特定した前記重複数が大きい場合に、前記自動運転車両の監視者に所定の情報を通知する通知部をさらに備えてもよい。前記取得部は、監視者が交代する交代時刻をさらに取得し、前記予定変更部は、前記取得部が取得した複数の前記要監視時間帯のいずれかと前記交代時刻が重複する場合に、前記交代時刻が前記要監視時間帯と重複しないように、前記交代時刻と重複した前記要監視時間帯に対応する前記要監視領域に前記自動運転車両が到達する前記到達予定時刻を変更してもよい。
【0008】
前記運行管理装置は、前記自動運転車両が前記要監視領域に到達する前に、当該自動運転車両への対応を要することを前記監視者に通知する通知部をさらに備えてもよい。前記予定変更部は、前記自動運転車両が第1の前記要監視領域に到達する前記到達予定時刻を第1遅延時間だけ遅延させる場合に、前記自動運転車両が前記第1の要監視領域の後に到達する第2の前記要監視領域に到達する前記到達予定時刻を当該第1遅延時間より小さい第2遅延時間だけ遅延させてもよい。
【0009】
前記予定変更部は、前記特定部が特定した前記重複数が閾値以上である場合に、前記要監視時間帯が同じ時刻に重複する前記複数の自動運転車両のうち、第1優先度が割り当てられた前記自動運転車両の前記到達予定時刻を、当該第1優先度より低い第2優先度が割り当てられた前記自動運転車両の前記到達予定時刻より優先して変更してもよい。前記取得部は、複数の前記自動運転車両のそれぞれに乗車する人数を示す情報を取得し、前記予定変更部は、第1の前記人数が乗車する前記自動運転車両に、当該第1の人数より大きい第2の前記人数が乗車する前記自動運転車両よりも高い前記優先度を割り当ててもよい。
【0010】
前記予定変更部は、前記到達予定時刻を遅延させた前記自動運転車両に、前記到達予定時刻を遅延させていない前記自動運転車両よりも低い前記優先度を割り当ててもよい。前記取得部は、前記自動運転車両のそれぞれに乗車する乗客の属性を示す情報を取得し、前記予定変更部は、前記乗客の属性に基づいて、前記自動運転車両に前記優先度を割り当ててもよい。
【0011】
本発明の第2の態様の運行管理方法は、コンピュータが実行する、複数の自動運転車両が運行する運行ルート上の監視者の対応を要する要監視領域を、各自動運転車両が通過する要監視時間帯を示す複数の運行予定データを取得するステップと、取得した前記複数の運行予定データにおいて前記要監視時間帯が重複する前記自動運転車両の数である重複数を特定するステップと、特定した前記重複数が閾値以上である場合に、前記重複数が前記閾値未満になるように、当該複数の自動運転車両のいずれかの前記自動運転車両がその前記運行ルート上の前記要監視領域に到達する到達予定時刻を変更するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、複数の自動運転車両が同時に監視を要する状態になったことに起因して、監視者による自動運転車両の監視が不十分になることを抑制するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図4】特定部による重複数の特定方法を説明するための図である。
【
図5】予定変更部による到達予定時刻の変更の例を示す。
【
図6】予定変更部による車両の到達予定時刻の変更の別の例を示す。
【
図7】予定変更部による車両の到達予定時刻の変更の別の例を示す。
【
図8】運行管理装置による自動運転車両の到達予定時刻の変更の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[運行管理システムの概要]
図1は、本実施形態の運行管理システムSの概要を示す。運行管理システムSは、運行管理装置100、自動運転車両200及び自動運転車両300を備える。運行管理装置100は、複数の自動運転車両200及び300の運行を管理するためのサーバである。
図1の例では、運行管理装置100が2台の自動運転車両200及び300の運行を管理する例を示すが、3台以上の自動運転車両の運行を管理してもよい。
【0015】
運行管理装置100は、例えば、複数の自動運転車両200及び300の運行を遠隔監視する監視者のための管制室に設けられる。運行管理装置100は、ネットワークを介して、自動運転車両200及び300と通信する。
【0016】
以下、運行管理装置100による複数の自動運転車両200及び300の運行を管理する処理手順について説明する。まず、運行管理装置100は、複数の自動運転車両200及び300から運行予定データをそれぞれ取得する(
図1中の(1)及び(1)’)。運行予定データは、複数の自動運転車両が運行する運行ルート上の要監視領域に各自動運転車両が到達してから、各自動運転車両が要監視領域を通過するまでの要監視時間帯を示す。要監視領域は、監視者の対応を要する区間である。例えば、要監視領域は、交差点、高速道路の合流区間、分流区間、料金所、渋滞の末尾、事故多発区間、急カーブ、急こう配、車線減少箇所、幅員減少箇所、GPS(Global Positioning System)の精度が低下するトンネル等である。要監視領域は、自動運転車両200又は300の運行上の安全確認のために予め定められた区間であってもよい。
【0017】
運行管理装置100は、取得した運行予定データにおいて複数の自動運転車両200及び300に対応する一以上の要監視時間帯が重複する自動運転車両の数である重複数を特定する(
図1中の(2))。本明細書において、「要監視時間帯が重複する」とは、複数の要監視時間帯の少なくとも一部の時間帯が同じ時間帯であることを意味する。運行管理装置100は、特定した重複数が閾値以上である場合に、重複数が閾値未満になるように、複数の自動運転車両200及び300のいずれかがその運行ルート上の要監視領域に到達する到達予定時刻を変更する(
図1中の(3))。運行管理装置100は、到達予定時刻を変更した自動運転車両200又は300に対して、変更後の到達予定時刻を通知する(
図1中の(4))。
【0018】
このようにして、運行管理装置100は、複数の自動運転車両200及び300に対応する一以上の要監視時間帯が重複する自動運転車両の数である重複数が閾値未満になるようにいずれかの自動運転車両200又は300が要監視領域に到達する到達予定時刻を変更することができる。このため、運行管理装置100は、複数の自動運転車両200及び300が同時に要監視時間帯になったことに起因して、監視者による自動運転車両200又は300の監視が不十分になることを抑制することができる。
【0019】
[運行管理装置100の構成]
図2は、運行管理装置100の構成を示す。運行管理装置100は、通信部1、記憶部2及び制御部3を備える。制御部3は、取得部31、特定部32、予定変更部33及び通知部34を備える。
【0020】
通信部1は、ネットワークを介して、自動運転車両200及び300と通信する。通信部1は、自動運転車両200及び300から受信した運行予定データ等の情報を取得部31に入力する。
【0021】
記憶部2は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等により構成される。記憶部2は、制御部3を機能させるための各種プログラムや各種データを記憶する。制御部3は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。制御部3は、記憶部2に記憶されたプログラムを実行することにより、取得部31、特定部32、予定変更部33及び通知部34として機能する。
【0022】
取得部31は、通信部1を介して、複数の自動運転車両200及び300から各種の情報を取得する。例えば、取得部31は、複数の自動運転車両200及び300が運行する運行ルート上の要監視領域に自動運転車両200又は300が到達してから、それぞれの自動運転車両がこの要監視領域を通過するまでの要監視時間帯を示す複数の運行予定データを取得する。要監視領域は、監視者の対応を要する区間である。
【0023】
要監視領域は、例えば、交差点、高速道路の合流区間、分流区間、料金所、渋滞の末尾、事故多発区間、急カーブ、急こう配、車線減少箇所、幅員減少箇所、GPS(Global Positioning System)の精度が低下するトンネル等である。要監視領域は、自動運転車両200又は300の運行上の安全確認のために予め定められた区間であってもよい。取得部31は、渋滞や事故等により緊急で監視者の対応を要する要監視領域が生じた場合に、この要監視領域を反映させた運行予定データを取得してもよい。
【0024】
図3は、運行予定データの例を示す。
図3の例では、運行予定データは、自動運転車両200が運行する運行ルートを示す。運行ルート上の丸印は、運行ルート上の出発地点P0、目的地G、及び自動運転車両200が経由する複数の地点P1から地点P4を示す。運行ルート上においてハッチングを付した四角印は、要監視領域を示す。運行予定データは、運行ルートに加えて、自動運転車両が出発地点P0を出発する時刻と、複数の地点P1~P4及び目的地Gに到達する時刻とをそれぞれ示す。
【0025】
図3の例では、運行予定データは、自動運転車両200が出発地点P0を時刻「AM10:00」に出発し、地点P1に時刻「AM10:30」に到達し、地点P2から地点P4を経由して、目的地Gに到達予定時刻「PM4:00」に到達することを示す。運行予定データは、要監視領域である第1交差点付近に自動運転車両200が到達する到達予定時刻「PM0:30」から自動運転車両200が第1交差点付近を通過して離れる時刻「PM0:31」までの要監視時間帯を示す。
【0026】
運行予定データは、運行ルート上の各地点又は各地点の間において自動運転車両200が走行する走行速度を示す情報をさらに示すものであってもよい。取得部31は、運行予定データとともに、自動運転車両200又は300を識別するための識別情報を自動運転車両200又は300から取得する。
【0027】
取得部31は、運行予定データを取得する前に、複数の自動運転車両200又は300を遠隔監視する監視者が交代する交代時刻を示す情報を取得する。例えば、取得部31は、監視者の情報端末又は監視者を管理する管理者の情報端末(不図示)から交代時刻を示す情報を取得する。
【0028】
取得部31は、複数の自動運転車両200及び300のそれぞれに乗車する人数を示す情報を取得してもよい。また、取得部31は、自動運転車両200又は300のそれぞれに乗車する乗客の属性を示す情報を取得してもよい。乗客の属性は、例えば、乗客の年齢層である。取得部31は、乗車する人数を示す情報又は乗客の属性を示す情報に加えて、自動運転車両200又は300の識別情報を自動運転車両200又は300から取得する。取得部31は、取得した運行予定データと、自動運転車両200又は300の識別情報とを特定部32及び予定変更部33へ出力する。
【0029】
[重複数の特定]
特定部32は、取得部31が取得した複数の運行予定データにおいて複数の自動運転車両200及び300に対応する一以上の要監視時間帯が重複する自動運転車両の数である重複数を特定する。
図4は、特定部32による重複数の特定方法を説明するための図である。
図4は、自動運転車両である「車両A」、「車両B」及び「車両C」の要監視時間帯の例を示す。
図4の縦軸は、時間を示す。
【0030】
例えば、車両Aは、要監視領域である「交差点付近」を通過する。車両Aが「交差点付近」に到達してから「交差点付近」を通過して離れるまでは、車両Aに対応する要監視時間帯である。車両Bは、要監視領域である「X町のバス停」に停車する。車両Bが「X町のバス停」付近に到達してから「X町のバス停」付近を通過して離れるまでは、車両Bに対応する1回目の要監視時間帯である。車両Bが「Y町のバス停」付近に到達してから「Y町のバス停」付近を通過して離れるまでは、車両Bに対応する2回目の要監視時間帯である。
【0031】
車両Cは、要監視領域である高速道路の「料金所付近」を通過する。車両Cが「料金所付近」に到達してから「料金所付近」を通過して離れるまでは、車両Cに対応する1回目の要監視時間帯である。車両Cが高速道路の加速車線において本線との合流位置付近に到達してから車両Cが本線に合流するまでは、車両Cに対応する2回目の要監視時間帯である。
【0032】
図4の例では、車両Bが「X町のバス停」に停車する際の1回目の要監視時間帯と、車両Cが「料金所付近」を通過する際の1回目の要監視時間帯とは重複する。一方、車両Bの1回目の要監視時間帯と車両Cの1回目の要監視時間帯とが重複する時間帯は、車両Aの要監視時間帯とは重複しない。したがって、特定部32は、この重複する時間帯において自動運転車両「車両A」、「車両B」及び「車両C」のうちの2台の要監視時間帯が同時に重複するので、重複数が「2」であることを特定する。
【0033】
車両Aが「交差点付近」を通過する際の要監視時間帯と、車両Bが「Y町のバス停」に停車する際の2回目の要監視時間帯と、車両Cが本線に合流する際の2回目の要監視時間帯とは重複する。特定部32は、この重複する時間帯において自動運転車両「車両A」、「車両B」及び「車両C」の3台全ての要監視時間帯が重複するので、重複数が「3」であることを特定する。特定部32は、特定した重複数を示す情報を予定変更部33及び通知部34へ出力する。
【0034】
[到達予定時間の変更]
予定変更部33は、複数の自動運転車両200及び300のいずれかの自動運転車両がその運行ルート上の要監視領域に到達する到達予定時刻を変更する。予定変更部33は、複数の自動運転車両200及び300のいずれかの運行ルート又は走行速度を変更することにより、この自動運転車両がその運行ルート上の要監視領域に到達する到達予定時刻を変更する。予定変更部33は、自動運転車両200及び300のいずれかが運行ルート中の駐車場等において停車する時間を調整することにより、この自動運転車両が運行ルート上の要監視領域に到達する到達予定時刻を変更してもよい。例えば、予定変更部33は、自動運転車両200又は300の到達予定時刻を遅延させるが、到達予定時刻を早めてもよい。
【0035】
予定変更部33は、特定部32が特定した重複数が閾値以上である場合に、重複数が閾値未満になるように、要監視時間帯が重複する複数の自動運転車両200及び300のいずれかの自動運転車両がその運行ルート上の要監視領域に到達する到達予定時刻を変更する。閾値は、例えば、複数の自動運転車両200及び300を遠隔監視する監視者の数に応じて定まる値である。一方、予定変更部33は、特定部32が特定した重複数が閾値未満である場合に、複数の自動運転車両200及び300のいずれかの自動運転車両がその運行ルート上の要監視領域に到達する到達予定時刻を変更しない。
【0036】
図5は、予定変更部33による到達予定時刻の変更の例を示す。
図5は、
図4中に示した車両Cが本線に合流する際の2回目の要監視時間帯を予定変更部33が変更した後の様子を示す。
図4及び
図5の例では、予定変更部33による到達予定時刻の変更の要否を判定するための閾値は、3である。
【0037】
予定変更部33は、車両Cが料金所を通過する時間帯において特定部32が特定した重複数「2」が閾値未満であると判定し、車両B又は車両Cが要監視領域に到達する到達予定時刻を遅延させない。一方、予定変更部33は、車両Cが本線に合流する時間帯において特定部32が特定した重複数「3」が閾値以上であると判定し、車両A、車両B又は車両Cの少なくともいずれかの予定を変更する。
図5に示す例において、予定変更部33は、予定変更部33は、車両Cが高速道路の本線に合流する際の要監視時間帯を、車両Bが「Y町のバス停」に停車する際の要監視時間帯とは重複しないように遅延させている。
【0038】
予定変更部33は、自動運転車両200又は300が第1の要監視領域に到達する到達予定時刻を第1遅延時間だけ遅延させる場合に、同じ自動運転車両が第1の要監視領域の後に到達する第2の要監視領域に到達する到達時刻を第2遅延時間だけ遅延させてもよい。第2遅延時間は、第1遅延時間より小さい。
【0039】
図6及び
図7は、予定変更部33による車両Aの到達予定時刻の変更の別の例を示す。
図6及び
図7の例では、予定変更部33による到達予定時刻の変更の要否を判定するための閾値は、3である。
図6の例では、車両Aが「U交差点付近」を通過する際の1回目の要監視時間帯において、特定部32は重複数が「3」であることを特定する。予定変更部33は、特定部32が特定した重複数「3」が閾値(
図6の例では、閾値は3)以上であると判定することにより、車両Aが要監視領域「U交差点付近」に到達する到達予定時刻を第1遅延時間だけ遅延させる(
図7参照)。
【0040】
図7の例では、予定変更部33は、車両Aが要監視領域「U交差点付近」に到達する到達予定時刻を第1遅延時間だけ遅延させる場合に、車両AがU交差点付近からW交差点付近まで走行する走行速度を、車両Aが要監視領域「U交差点付近」に到達する到達予定時刻を遅延させる前に予定していた走行速度より高くする。このようにして、
図7に示すように、予定変更部33は、車両Aが要監視領域「W交差点付近」に到達する到達予定時刻が第2遅延時間だけ遅延するようにする。予定変更部33は、車両Aが要監視領域「U交差点付近」に到達する到達予定時刻を遅延させたことがその後の運行ルートにおいて車両Aの運行に与える影響を軽減することができる。
【0041】
[優先度の割り当て]
予定変更部33は、特定部32が特定した重複数が閾値以上である場合に、要監視時間帯が同じ時刻に重複する複数の自動運転車両200及び300のうち、第1優先度が割り当てられた自動運転車両200又は300の到達予定時刻を、第2優先度が割り当てられた自動運転車両の到達予定時刻より優先して変更する。優先度は、自動運転車両200又は300の到達時刻の変更を他の自動運転車両の到達時刻の変更より優先する度合いを示す。第2優先度は、到達時刻の変更を優先する度合いが第1優先度に比べて低い優先度である。
【0042】
予定変更部33は、複数の自動運転車両200又は300のいずれかが要監視領域に到達する到達予定時刻を変更する前に、複数の自動運転車両200及び300に優先度をそれぞれ割り当てる。以下、予定変更部33による優先度の割り当て方法について説明する。
【0043】
乗客人数の違いによって、遅延が与える影響の大きさに差がある。このため、予定変更部33は、取得部31が取得した複数の自動運転車両200及び300のそれぞれに乗車する人数を示す情報に基づいて、複数の自動運転車両200及び300に優先度をそれぞれ割り当てる。
【0044】
多数の乗客が乗車する自動運転車両200又は300の到達予定時刻を予定変更部33が遅延させた場合、少数の乗客が乗車する自動運転車両の到達予定時刻を予定変更部33が遅延させる場合に比べて多数の乗客が遅延による影響を受ける。例えば、予定変更部33は、第1の人数が乗車する自動運転車両200又は300に、第1の人数より大きい第2の人数が乗車する自動運転車両に比べて、到達時刻の変更を優先する度合いがより高い優先度を割り当てる。このようにして、予定変更部33は、自動運転車両200又は300の到達予定時刻を遅延させることによる乗客等への影響をなるべく小さくすることができる。
【0045】
バス等の交通機関は、こども及び高齢者等のいわゆる交通弱者にとって生活に不可欠な交通インフラとして機能している。予定変更部33は、乗客の年齢等の属性に基づいて、複数の自動運転車両200及び300に優先度を割り当ててもよい。例えば、予定変更部33は、取得部31が取得した自動運転車両200及び300のそれぞれに乗車する乗客の属性を示す情報を参照して、乗客の平均年齢が18歳以上65歳未満の自動運転車両に対し、乗客の平均年齢が18歳未満の自動運転車両に比べて到達予定時刻を変更する優先の度合いがより高い優先度を割り当ててもよい。
【0046】
同様に、予定変更部33は、乗客の平均年齢が18歳以上65歳未満の自動運転車両200又は300に対し、乗客の平均年齢が65歳以上の自動運転車両に比べて高い優先度を割り当ててもよい。このようにして、予定変更部33は、複数の自動運転車両200及び300のいずれかの到達予定時刻を遅延させることにより交通インフラとしての機能に影響を与えることを抑制することができる。
【0047】
同一の自動運転車両200が要監視領域に到達する到達予定時刻を予定変更部33が複数回遅延させた場合、その自動運転車両200の利用者にとって不利益が大きくなる。このため、予定変更部33は、運行ルート上のいずれかの要監視領域に到達する到達予定時刻を遅延させた自動運転車両200又は300に、運行ルート上のどの要監視領域に到達する到達予定時刻も遅延させていない自動運転車両よりも低い優先度を割り当ててもよい。このようにして、予定変更部33は、複数の自動運転車両200及び300のいずれかの到達予定時刻を複数回遅延させることに起因して、この自動運転車両200又は300の利用者が大きな影響を受けることを抑制することができる。
【0048】
事故や渋滞等により緊急で監視者の対応を要する要監視領域が生じた場合は、この要監視領域に到達する自動運転車両200又は300が目的地に到達する時刻に遅延が発生するリスクがある。このため、予定変更部33は、緊急で生じた要監視領域に到達する自動運転車両200又は300に比べて、緊急ではない要監視領域に到達する自動運転車両に対して到達予定時刻の変更を優先する度合いが高い優先度を割り当ててもよい。このようにして、緊急で生じた要監視領域に到達する自動運転車両200又は300が目的地に到達する時刻の遅延が大きくなることを抑制することができる。
【0049】
[交代時刻に基づく到達予定時刻の変更]
遠隔監視をする監視者が交代する交代時刻には、一時的に監視者の数が減少するため、交代時刻と、自動運転車両の要監視時間帯とが重複すると不測の事態が発生したときに監視者が対処することができないリスクがある。このため、予定変更部33は、取得部31が取得した複数の要監視時間帯のいずれかと交代時刻が重複する場合に、交代時刻が要監視時間帯と重複しないように、交代時刻と重複した要監視時間帯に対応する要監視領域に自動運転車両200又は300が到達する到達予定時刻を変更してもよい。
【0050】
例えば、交代時刻が午後3時であり、自動運転車両200の要監視時間帯が午後2時半から午後3時半である場合、交代時刻と、自動運転車両200の要監視時間帯とが重複する。このとき、予定変更部33は、自動運転車両200の要監視時間帯が午後3時15分から午後4時15分になるように、自動運転車両200がこの要監視時間帯に対応する要監視領域に到達する到達予定時刻を45分遅延させる。このようにして、予定変更部33は、交代時刻に一時的に監視者の数が減少することに起因して、不測の事態が発生したときに監視者が対応することができなくなるリスクを低減することができる。
【0051】
[各種情報の通知]
通知部34は、通信部1を介して、複数の自動運転車両200及び300と通信する。通知部34は、予定変更部33が到達予定時刻を変更した自動運転車両200又は300に対して、変更後の到達予定時刻を通知する。通知された到達予定時刻は、自動運転車両200又は300が新たな運行予定データを作成するために利用され、自動運転車両200又は300は、作成した新たな運行予定データに基づいて走行する。
【0052】
通知部34は、特定部32が特定した重複数が基準値に比べて大きい場合に、要監視時間帯が重複する自動運転車両200又は300の監視者に所定の情報を通知する。基準値は、閾値より小さい値である。所定の情報は、例えば、自動運転車両200又は300の要監視時間帯の重複数が閾値に近い値であることを警告するためのメッセージである。このようにして、通知部34は、予定変更部33が到達予定時刻を変更しても重複数が閾値に近い値になる場合に、重複数が閾値に近い値であることを監視者に警告することができる。
【0053】
通知部34は、自動運転車両200又は300が要監視領域に到達する前に、この自動運転車両200又は300への対応を要することを監視者に通知する。このようにして、通知部34は、自動運転車両200又は300が、監視者の対応を要する要監視領域に到達することを監視者が見落とすことを抑制することができる。
【0054】
[運行管理装置100による到達予定時刻の変更の処理手順]
図8は、運行管理装置100による自動運転車両200又は300の到達予定時刻の変更の処理手順を示すフローチャートである。この処理手順は、複数の自動運転車両200又は300のいずれかが出発地点から出発する前に開始する。
【0055】
まず、取得部31は、複数の自動運転車両200及び300が運行する運行ルート上の要監視領域に自動運転車両200又は300が到達してからこの要監視領域を通過するまでの要監視時間帯を示す複数の運行予定データを取得する(S101)。特定部32は、取得部31が取得した運行予定データにおいて複数の自動運転車両200及び300に対応する一以上の要監視時間帯が重複する自動運転車両の数である重複数を特定する(S102)。予定変更部33は、特定部32が特定した重複数が閾値以上であるか否かを判定する(S103)。予定変更部33は、特定部32が特定した重複数が閾値以上であると判定した場合に(S103のYES)、重複数が閾値未満になるように、複数の自動運転車両200及び300のいずれかの自動運転車両がその運行ルート上の要監視領域に到達する到達予定時刻を変更する(S104)。
【0056】
通知部34は、予定変更部33が到達予定時刻を変更した自動運転車両200又は300に対して、変更後の到達予定時刻を通知し(S105)、処理を終了する。予定変更部33は、S103の判定において特定部32が特定した重複数が閾値未満であると判定した場合に(S103のNO)、自動運転車両200又は300の到達予定時刻を変更することなく、処理を終了する。
【0057】
[本開示の運行管理装置100による効果]
予定変更部33は、複数の自動運転車両200及び300に対応する一以上の要監視時間帯が重複する自動運転車両の数である重複数が閾値未満になるようにいずれかの自動運転車両200又は300が要監視領域に到達する到達予定時刻を変更することができる。このため、予定変更部33は、複数の自動運転車両が同時に要監視時間帯になったことに起因して、監視者による自動運転車両200及び300の監視が不十分になることを抑制することができる。
【0058】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0059】
1 通信部
2 記憶部
3 制御部
31 取得部
32 特定部
33 予定変更部
34 通知部
100 運行管理装置
200 自動運転車両
300 自動運転車両
S 運行管理システム
【手続補正書】
【提出日】2023-08-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の自動運転車両が運行する運行ルート上の監視者の対応を要する要監視領域を、各自動運転車両が通過する要監視時間帯を示す複数の運行予定データを取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記複数の運行予定データにおいて前記要監視時間帯が重複する前記自動運転車両の数である重複数を特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記重複数が閾値以上である場合に、前記重複数が前記閾値未満になるように、当該複数の自動運転車両のいずれかの前記自動運転車両がその前記運行ルート上の前記要監視領域に到達する到達予定時刻を変更する予定変更部と、
前記閾値より小さい基準値に比べて、前記特定部が特定した前記重複数が大きい場合に、前記自動運転車両の監視者に所定の情報を通知する通知部と、
を備える、運行管理装置。
【請求項2】
前記取得部は、監視者が交代する交代時刻をさらに取得し、
前記予定変更部は、前記取得部が取得した複数の前記要監視時間帯のいずれかと前記交代時刻が重複する場合に、前記交代時刻が前記要監視時間帯と重複しないように、前記交代時刻と重複した前記要監視時間帯に対応する前記要監視領域に前記自動運転車両が到達する前記到達予定時刻を変更する、
請求項1に記載の運行管理装置。
【請求項3】
前記通知部は、前記自動運転車両が前記要監視領域に到達する前に、当該自動運転車両への対応を要することを前記監視者に通知する、
請求項1に記載の運行管理装置。
【請求項4】
前記予定変更部は、前記自動運転車両が第1の前記要監視領域に到達する前記到達予定時刻を第1遅延時間だけ遅延させる場合に、前記自動運転車両が前記第1の要監視領域の後に到達する第2の前記要監視領域に到達する前記到達予定時刻を当該第1遅延時間より小さい第2遅延時間だけ遅延させる、
請求項1に記載の運行管理装置。
【請求項5】
前記予定変更部は、前記特定部が特定した前記重複数が閾値以上である場合に、前記要監視時間帯が同じ時刻に重複する前記複数の自動運転車両のうち、第1優先度が割り当てられた前記自動運転車両の前記到達予定時刻を、当該第1優先度より低い第2優先度が割り当てられた前記自動運転車両の前記到達予定時刻より優先して変更する、
請求項1に記載の運行管理装置。
【請求項6】
前記取得部は、複数の前記自動運転車両のそれぞれに乗車する人数を示す情報を取得し、
前記予定変更部は、第1の前記人数が乗車する前記自動運転車両に前記第1優先度を割り当て、当該第1の人数より大きい第2の前記人数が乗車する前記自動運転車両に前記第2優先度を割り当てる、
請求項5に記載の運行管理装置。
【請求項7】
前記予定変更部は、前記到達予定時刻を遅延させた前記自動運転車両に前記第2優先度を割り当て、前記到達予定時刻を遅延させていない前記自動運転車両に前記第1優先度を割り当てる、
請求項5に記載の運行管理装置。
【請求項8】
前記取得部は、前記自動運転車両のそれぞれに乗車する乗客の属性を示す情報を取得し、
前記予定変更部は、前記乗客の第1の前記属性に対応する前記自動運転車両に前記第1優先度及び前記第2優先度のうちのいずれか一方を割り当て、前記乗客の第2の前記属性に対応する前記自動運転車両に前記第1優先度及び前記第2優先度のうちの他方を割り当てる、
請求項5に記載の運行管理装置。
【請求項9】
コンピュータが実行する、
複数の自動運転車両が運行する運行ルート上の監視者の対応を要する要監視領域を、各自動運転車両が通過する要監視時間帯を示す複数の運行予定データを取得するステップと、
取得した前記複数の運行予定データにおいて前記要監視時間帯が重複する前記自動運転車両の数である重複数を特定するステップと、
特定した前記重複数が閾値以上である場合に、前記重複数が前記閾値未満になるように、当該複数の自動運転車両のいずれかの前記自動運転車両がその前記運行ルート上の前記要監視領域に到達する到達予定時刻を変更するステップと、
前記閾値より小さい基準値に比べて、特定した前記重複数が大きい場合に、前記自動運転車両の監視者に所定の情報を通知するステップと、
を有する、運行管理方法。