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特開2024-3937発注書処理装置、発注書処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024003937
(43)【公開日】2024-01-16
(54)【発明の名称】発注書処理装置、発注書処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240109BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022103308
(22)【出願日】2022-06-28
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年10月28日、令和3年11月5日、令和3年11月29日、令和3年12月7日、令和3年12月8日、令和3年12月21日、令和4年1月5日、令和4年1月12日、令和4年2月10日、令和4年2月16日、令和4年2月17日、令和4年2月28日、令和4年3月2日、令和4年3月15日、令和4年3月24日、令和4年3月25日、令和4年3月28日、令和4年4月5日、令和4年4月14日、令和4年4月21日、令和4年4月26日、令和4年5月9日、令和4年5月12日、令和4年5月17日、令和4年5月18日、令和4年5月19日、令和4年5月22日、令和4年5月24日、令和4年5月25日、令和4年5月27日、令和4年5月30日、令和4年5月31日、令和4年6月1日、令和4年6月3日、令和4年6月7日、令和4年6月10日、令和4年6月13日、令和4年6月15日、令和4年6月16日、令和4年6月23日、令和4年6月24日、令和4年6月27日個別営業を通じて発表。
(71)【出願人】
【識別番号】507384939
【氏名又は名称】Sansan株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】林 佑樹
(72)【発明者】
【氏名】小椋 一平
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB54
5L049BB58
(57)【要約】
【課題】従来、商品等の発注と受注とに関する情報を適切に管理するプラットホームが存在しなかった。
【解決手段】発注書情報を受信する発注書受信部121と、発注書受信部121が受信した発注書情報の少なくとも一部を用いて、請書情報を生成する請書生成部137と、請書生成部137が生成した請書情報を、発注書情報を送信した発注側に送信する請書送信部142とを具備する発注書処理装置1により、商品等の発注と受注とに関する情報を適切に管理するプラットホームを提供できる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発注書情報を受信する発注書受信部と、
前記発注書受信部が受信した前記発注書情報の少なくとも一部を用いて、請書情報を生成する請書生成部と、
前記請書生成部が生成した請書情報を、前記発注書情報を送信した発注側に送信する請書送信部とを具備する発注書処理装置。
【請求項2】
前記発注書受信部は、
2以上の異なる手段により、前記発注書情報を受信することができ、
1または2以上の発注書情報が格納される発注書格納部に、前記発注書受信部が受信した発注書情報を蓄積する発注書蓄積部と、
前記発注書受信部が前記発注書情報を受信した手段を識別する手段識別子を取得する手段取得部と、
前記手段取得部が取得した前記手段識別子を、前記発注書情報に対応付けて蓄積する手段蓄積部とをさらに具備する請求項1記載の発注書処理装置。
【請求項3】
前記発注書受信部が受信した発注書情報に対応するユニークなコードであり、ユニークな識別子が埋め込まれたコードを取得するコード取得部をさらに具備し、
前記請書生成部は、
前記コード取得部が取得した前記コードを含む前記請書情報を生成する請求項1または請求項2記載の発注書処理装置。
【請求項4】
前記コードを含む前記請書情報の送信に応じて、当該コードが付加された応答情報を受信する応答受信部と、
前記応答受信部が受信した前記応答情報を、前記コードに対応する前記請書情報に対応付けて蓄積する応答蓄積部とをさらに具備する請求項3記載の発注書処理装置。
【請求項5】
前記発注書受信部が受信した前記発注書情報の解像度を取得し、当該解像度が解像度条件を満たすか否かを判断する解像度判断部と、
前記解像度判断部が前記解像度条件を満たさないと判断した場合に、前記発注書情報を送信した発注側に、前記発注書情報に不備があることを示すエラー情報を送信するアラート部とをさらに具備する請求項1から請求項4いずれか一項に記載の発注書処理装置。
【請求項6】
前記解像度判断部は、
前記発注書受信部が前記発注書情報を受信した手段に応じた解像度条件を取得し、前記解像度が当該解像度条件を満たすか否かを判断する請求項5記載の発注書処理装置。
【請求項7】
担当者識別子と当該担当者識別子で識別される担当者の1以上の担当者属性値とを有する1以上の担当者情報が格納される担当者格納部を参照し、前記発注書情報が有する1以上の要素情報を用いた担当者条件に合致する1以上の担当者属性値と対になる担当者識別子を、前記発注書情報に対応付ける担当者決定部をさらに具備する請求項1から請求項6いずれか一項に記載の発注書処理装置。
【請求項8】
前記発注書情報は、前記発注書の画像であり、
当該発注書情報に対して文字認識処理を行い1以上の文字列を取得し、当該1以上の文字列と当該画像である前記発注書情報とを有する発注書ファイルを生成する発注書ファイル生成手段と、
前記発注書ファイル生成手段が生成した前記発注書ファイルを蓄積する発注書ファイル蓄積手段と、
前記発注書ファイル蓄積手段が前記発注書ファイルを蓄積した場所を特定する情報であり、前記発注書ファイルにアクセスするための情報である場所情報を取得する場所情報取得部と、
前記場所情報取得部が取得した前記場所情報を前記発注書情報の発注先に送信する場所情報送信部とをさらに具備する請求項1から請求項7いずれか一項に記載の発注書処理装置。
【請求項9】
発注書受信部と、請書生成部と、請書送信部とにより実現される発注書処理方法であって、
前記発注書受信が、発注書情報を受信する発注書受信ステップと、
前記請書生成部が、前記発注書受信部が受信した前記発注書情報の少なくとも一部を用いて、請書情報を生成する請書生成ステップと、
前記請書送信部が、前記請書生成部が生成した請書情報を、前記発注書情報を送信した発注側に送信する請書送信ステップとを具備する発注書処理方法。
【請求項10】
コンピュータを、
発注書情報を受信する発注書受信部と、
前記発注書受信部が受信した前記発注書情報の少なくとも一部を用いて、請書情報を生成する請書生成部と、
前記請書生成部が生成した請書情報を、前記発注書情報を送信した発注側に送信する請書送信部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発注書情報を受信し、蓄積する発注書処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、発注書を生成できる発注管理システムがあった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-130030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来技術においては、商品やサービスの発注と受注とに関する情報を適切に管理するプラットホームが存在しなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の発注書処理装置は、発注書情報を受信する発注書受信部と、発注書受信部が受信した発注書情報の少なくとも一部を用いて、請書情報を生成する請書生成部と、請書生成部が生成した請書情報を、発注書情報を送信した発注側に送信する請書送信部とを具備する発注書処理装置である。
【0006】
かかる構成により、商品等の発注と受注とに関する情報を適切に管理するプラットホームを提供できる。
【0007】
また、本第二の発明の発注書処理装置は、第一の発明に対して、発注書受信部は、2以上の異なる手段により、発注書情報を受信することができ、1または2以上の発注書情報が格納される発注書格納部に、発注書受信部が受信した発注書情報を蓄積する発注書蓄積部と、発注書受信部が発注書情報を受信した手段を識別する手段識別子を取得する手段取得部と、手段取得部が取得した手段識別子を、発注書情報に対応付けて蓄積する手段蓄積部とをさらに具備する発注書処理装置である。
【0008】
かかる構成により、発注書を2以上の手段のうちのいずれかの手段で受信でき、かつ発注書の受信手段の情報を管理できる。
【0009】
また、本第三の発明の発注書処理装置は、第一または第二の発明に対して、発注書受信部が受信した発注書情報に対応するユニークなコードであり、ユニークな識別子が埋め込まれたコードを取得するコード取得部をさらに具備し、請書生成部は、コード取得部が取得したコードを含む請書情報を生成する発注書処理装置である。
【0010】
かかる構成により、受信された発注書に対して、ユニークなコードを取得し、当該コードが表出した請書を、発注元に送信できる。
【0011】
また、本第四の発明の発注書処理装置は、第三の発明に対して、コードを含む請書情報の送信に応じて、コードが付加された応答情報を受信する応答受信部と、応答受信部が受信した応答情報を、コードに対応する請書情報に対応付けて蓄積する応答蓄積部とをさらに具備する発注書処理装置である。
【0012】
かかる構成により、コードに基づいて、一の発注と当該発注に対する受注との情報を紐付けることができる。
【0013】
また、本第五の発明の発注書処理装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、発注書受信部が受信した発注書情報の解像度を取得し、解像度が解像度条件を満たすか否かを判断する解像度判断部と、解像度判断部が解像度条件を満たさないと判断した場合に、発注書情報を送信した発注側に、発注書情報に不備があることを示すエラー情報を送信するアラート部とをさらに具備する発注書処理装置である。
【0014】
かかる構成により、受信された発注書の解像度のチェックができる。
【0015】
また、本第六の発明の発注書処理装置は、第五の発明に対して、解像度判断部は、発注書受信部が発注書情報を受信した手段に応じた解像度条件を取得し、解像度が当該解像度条件を満たすか否かを判断する発注書処理装置である。
【0016】
かかる構成により、受信手段に応じた解像度条件を用いて、発注書の解像度のチェックができる。
【0017】
また、本第七の発明の発注書処理装置は、第一から第六いずれか1つの発明に対して、担当者識別子と担当者識別子で識別される担当者の1以上の担当者属性値とを有する1以上の担当者情報が格納される担当者格納部を参照し、発注書情報が有する1以上の要素情報を用いた担当者条件に合致する1以上の担当者属性値と対になる担当者識別子を、発注書情報に対応付ける担当者決定部をさらに具備する発注書処理装置である。
【0018】
かかる構成により、発注書に関する情報を用いて、担当者を自動割り当てできる。
【0019】
また、本第八の発明の発注書処理装置は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、発注書情報は、発注書の画像であり、発注書情報に対して文字認識処理を行い1以上の文字列を取得し、1以上の文字列と画像である発注書情報とを有する発注書ファイルを生成する発注書ファイル生成手段と、発注書ファイル生成手段が生成した発注書ファイルを蓄積する発注書ファイル蓄積手段と、発注書ファイル蓄積手段が発注書ファイルを蓄積した場所を特定する情報であり、発注書ファイルにアクセスするための情報である場所情報を取得する場所情報取得部と、場所情報取得部が取得した場所情報を発注書情報の発注先に送信する場所情報送信部とをさらに具備する発注書処理装置である。
【0020】
かかる構成により、発注書の画像と当該発注書の画像から取得した1以上の文字列とを有する発注書ファイルを生成し、蓄積し、かつその蓄積場所をユーザに通知できる。
【発明の効果】
【0021】
本発明による発注書処理装置によれば、商品等の発注と受注とに関する情報を適切に管理するプラットホームを提供できる。なお、商品等とは、商品またはサービスである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】実施の形態1における発注システムAの概念図
図2】同発注システムAのブロック図
図3】同発注書処理装置1のブロック図
図4】同発注書処理装置1の動作例について説明するフローチャート
図5】同発注書処理装置1の動作例について説明するフローチャート
図6】同発注書蓄積処理の例について説明するフローチャート
図7】同担当者決定処理の例について説明するフローチャート
図8】同請書生成処理の例について説明するフローチャート
図9】同請書作成画面構成処理の例について説明するフローチャート
図10】同発注端末2の動作例について説明するフローチャート
図11】同受注端末3の動作例について説明するフローチャート
図12】同担当者管理表を示す図
図13】同発注管理表を示す図
図14】同発注書情報の例を示す図
図15】同画面例を示す図
図16】同画面例を示す図
図17】同発注リストの出力例を示す図
図18】同画面例を示す図
図19】同経過情報の例を示す図
図20】同コンピュータシステムの概観図
図21】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、発注書処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0024】
(実施の形態1)
本実施の形態において、発注書情報を受信し、蓄積するサーバにおいて、当該発注書情報を用いて、請書情報の少なくとも一部を生成し、当該請書情報を発注側に送信する発注書処理装置を含む発注システムについて説明する。
【0025】
また、本実施の形態において、発注書情報の受信手段が、2種類以上あり、当該受信手段を識別する情報が発注書情報と対にして管理する発注書処理装置を含む発注システムについて説明する。なお、2種類以上の受信手段は、例えば、FAXの受信、PDF等のファイルの受信、フォームで入力された情報の受信である。
【0026】
また、本実施の形態において、請書情報にユニークなコードを付加し、当該コードを含む請書情報を発注元に送信する発注書処理装置を含む発注システムについて説明する。そして、発注側または受注側が請書情報または発注書情報に対して、入力した情報を送信してきた場合、当該コードを手がかりに、当該情報を、発注書情報および請書情報に対応付ける発注書処理装置を含む発注システムについて説明する。
【0027】
また、本実施の形態において、発注書情報の画像の解像度を取得し、解像度が解像度条件に合致するか否かを判断し、判断結果に応じたアラートを行う発注書処理装置を含む発注システムについて説明する。
【0028】
また、本実施の形態において、発注書情報の1以上の属性値を用いて、当該発注に対する担当者を自動的に割り当てる発注書処理装置を含む発注システムについて説明する。
【0029】
さらに、本実施の形態において、発注書情報の画像と発注書情報から取得された1以上の文字列とを含むファイルを生成し、当該ファイルへのアクセス用のURLを受注側に送付する発注書処理装置を含む発注システムについて説明する。
【0030】
なお、本実施の形態において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0031】
図1は、本実施の形態における発注システムAの概念図である。発注システムAは、発注書処理装置1、1または2以上の発注端末2、または1または2以上の受注端末3を備える。
【0032】
発注書処理装置1は、発注書情報を受信し、管理する装置である。発注書処理装置1は、いわゆるサーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等であるが、その種類は問わない。
【0033】
発注端末2は、商品やサービスの発注側のユーザ(発注側または発注者と言っても良い。)が使用する端末である。受注端末3は、商品やサービスの受注側のユーザ(受注者または受注者と言っても良い。)が使用する端末である。
【0034】
発注端末2と受注端末3とは、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等であり、その種類は問わない。
【0035】
発注書処理装置1と1以上の各発注端末2、および 発注書処理装置1と1以上の各受注端末3は、インターネット等のネットワークにより通信可能である。
【0036】
図2は、本実施の形態における発注システムAのブロック図である。図3は、発注書処理装置1のブロック図である。
【0037】
発注書処理装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、および送信部14を備える。格納部11は、担当者格納部111、および発注書格納部112を備える。受信部12は、発注書受信部121、および応答受信部122を備える。処理部13は、解像度判断部131、発注書蓄積部132、場所情報取得部133、手段取得部134、手段蓄積部135、コード取得部136、請書生成部137、担当者決定部138、および応答蓄積部139を備える。発注書蓄積部132は、発注書ファイル生成手段1321、および発注書ファイル蓄積手段1322を備える。送信部14は、アラート部141、請書送信部142、および場所情報送信部143を備える。
【0038】
発注端末2は、発注格納部21、発注受付部22、発注処理部23、発注送信部24、発注受信部25、および発注出力部26を備える。
【0039】
受注端末3は、受注格納部31、受注受付部32、受注処理部33、受注送信部34、受注受信部35、および受注出力部36を備える。
【0040】
発注書処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する各種の条件、後述する担当者情報、後述する発注書情報、後述する請書情報、後述する応答情報である。
【0041】
各種の条件は、例えば、後述する解像度条件、後述する担当者条件、後述する解像度検査条件、後述するコード生成条件、後述する文字認識条件である。
【0042】
担当者格納部111には、1または2以上の担当者情報が格納される。担当者情報とは、担当者に関する情報である。担当者は、受注側の担当者であるが、発注側の担当者でも良い。担当者情報は、担当者識別子と当該担当者識別子で識別される担当者の1以上の担当者属性値とを有する。
【0043】
担当者識別子とは、担当者を識別する情報である。担当者識別子は、例えば、担当者のID、担当者の氏名、担当者のメールアドレス、担当者の電話番号である。
【0044】
担当者属性値とは、担当者の属性を示す情報である。担当者属性値は、例えば、相手先特定情報、メールアドレス、電話番号、FAX番号、住所である。
【0045】
相手先特定情報とは、担当する発注側を特定する情報である。相手先特定情報は、例えば、担当する発注側のFAX番号、担当する発注側の企業名、担当する発注側の地域を特定する地域情報、担当する発注側の電話番号、担当する発注側のメールアドレス、担当する発注側のIDである。
【0046】
発注書格納部112には、1または2以上の発注書情報が格納される。発注書情報とは、発注書の情報である。発注書情報は、例えば、画像であるが、データベースのレコード等でも良く、そのデータタイプやデータ構造は問わない。なお、画像は、通常、画像ファイルであり、そのデータ構造は問わない。
【0047】
発注書情報は、発注書ファイルに含まれていても良い。発注書情報は、例えば、請書情報に対応付く。また、発注書情報は、例えば、コードに対応付く。発注書情報は、例えば、請書情報に対して入力された応答情報に対応付く。なお、請書情報や応答情報は、例えば、コードを含む。発注書情報は、例えば、受注側により、請書情報または応答情報に対して入力された受注側入力情報に対応付く。受注側入力情報は、コードを含む。受注側入力情報は、応答情報と言っても良い。
【0048】
コードに対応付くことは、コードに埋め込まれた識別子(適宜、IDと言う)に対応付くことである。
【0049】
なお、コードは、図柄のコードである。コードには、通常、識別子(ID)が埋め込まれている。IDおよびコードは、一の請書情報にユニークな情報である。IDおよびコードは、一の発注書情報にユニークな情報である。コードは、例えば、QRコード(登録商標)、バーコード、カラーコード等であるが、その種類は問わない。コードは、二次元コードが好適であるが、一次元コード等でも良い。
【0050】
受信部12は、各種の情報や指示を受信する。各種の情報や指示は、例えば、発注書情報、請書情報、応答情報、請書送信指示、経過出力指示、情報出力指示である。
【0051】
請書送信指示とは、請書情報の送信の指示である。請書送信指示は、例えば、発注書識別子、または請書識別子を有する。
【0052】
経過出力指示とは、経過情報の出力の指示である。経過情報とは、一の発注に対する経過を示す情報である。経過情報は、例えば、発注側を特定する情報、受注側を特定する情報、発注時を特定する時情報、請書情報の送信時を特定する時情報を有する。経過出力指示は、例えば、発注書識別子、または請書識別子を有する。
【0053】
情報出力指示とは、情報の出力の指示である。情報出力指示は、取得する情報の条件を含む。条件は、例えば、発注書識別子、請書識別子、担当者識別子である。
【0054】
発注書受信部121は、発注端末2から発注書情報を受信する。発注書受信部121は、2以上の異なる手段により、発注書情報を受信することができることは好適である。2以上の異なる手段は、FAXによる手段を含むことは好適である。2以上の異なる手段は、例えば、FAXによる手段、PDFファイル等の発注書情報のファイルの受信、発注書情報の入力フォームに入力された発注書情報の受信である。なお、入力フォームとは、入力画面と言っても良い。
【0055】
なお、例えば、FAXによる手段の手段識別子は「FAX受信」、PDFファイル等の発注書情報のファイルの受信の手段識別子は「PDFインポート」、入力フォームに入力された発注書情報の受信の手段識別子は「スマホ取込」と言う。
【0056】
応答受信部122は、コードが付加された応答情報を受信する。応答受信部122は、例えば、コードを含む請書情報の送信に応じて、コードが付加された応答情報を受信する。
【0057】
応答受信部122は、例えば、FAXにより、応答情報を受信する。応答受信部122は、例えば、一ファイルである応答情報を受信する。応答受信部122は、例えば、入力フォームに入力された情報を含む応答情報を受信する。
【0058】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、解像度判断部131、発注書蓄積部132、場所情報取得部133、手段取得部134、手段蓄積部135、コード取得部136、請書生成部137、担当者決定部138、応答蓄積部139が行う処理である。
【0059】
解像度判断部131は、発注書受信部121が受信した発注書情報の解像度を取得し、解像度が解像度条件を満たすか否かを判断する。なお、かかる場合、発注書情報は画像である。
【0060】
解像度判断部131は、受信された発注書情報の受信手段(手段識別子)に応じて、異なる解像度条件を適用して、解像度条件を満たすか否かを判断することは好適である。解像度判断部131は、例えば、発注書受信部121が発注書情報を受信した際に、手段識別子を取得し、当該手段識別子と対になる解像度条件を格納部11から取得する。そして、発注書受信部121は、発注書受信部121が受信した発注書情報の解像度を取得し、当該解像度が取得した解像度条件を満たすか否かを判断する。解像度判断部131は、例えば、FAXで受信された発注書情報に対して、解像度の範囲に関する第一の解像度条件を適用し、PDFファイル等のファイルである発注書情報に対して、画素数に関する第二の解像度条件を適用して、発注書情報が解像度条件を満たすか否かを判断することは好適である。
【0061】
解像度判断部131は、例えば、取得した手段識別子が所定の手段識別子である場合、解像度条件を満たすか否かの判断を行わない。
【0062】
解像度判断部131は、FAXにより受信された発注書情報またはPDFファイル等のファイルである発注書情報に対して、当該発注書情報の解像度を取得し、解像度が解像度条件を満たすか否かを判断することは好適である。一方、解像度判断部131は、入力フォームに入力された発注書情報であり、画像ではない発注書情報に対しては、解像度条件を満たすか否かを判断しない。
【0063】
解像度条件とは、発注書情報の解像度に関する条件である。解像度条件は、電子帳簿保存法の解像度要件であることは好適である。解像度条件は、例えば、解像度の範囲に関する条件である。解像度条件は、例えば、「解像度>=200dpi」である。また、解像度条件は、例えば、画素数に関する条件である。つまり、解像度条件は、画像の画素数に関する条件でも良い。画素数に関する条件は、例えば、特定の画素数であること、所定範囲の画素数であることである。画素数に関する条件は、例えば、縦2,338画素、横1,654画素であることである。
【0064】
発注書蓄積部132は、発注書受信部121が受信した発注書情報を発注書格納部112に蓄積する。
【0065】
発注書蓄積部132は、取得した時情報に対応づけて、発注書情報を蓄積することは好適である。なお、時情報とは、時を特定する情報である。時情報は、例えば、時刻を特定する情報、日を特定する情報である。発注書蓄積部132は、例えば、図示しない時計から時情報を取得するが、発注書情報と共に受信された時情報を取得しても良い。時情報の取得方法は問わない。
【0066】
発注書蓄積部132は、解像度判断部131が解像度条件を満たさないと判断した発注書情報は、発注書格納部112に蓄積しないことは好適である。
【0067】
発注書蓄積部132は、解像度判断部131が解像度条件を満たすと判断した発注書情報、および解像度判断部131が解像度条件について判断していない発注書情報を発注書格納部112に蓄積することは好適である。
【0068】
発注書ファイル生成手段1321は、受信された画像の発注書情報に対して文字認識処理を行い、1以上の文字列を取得し、当該1以上の文字列と画像である発注書情報とを有する発注書ファイルを生成する。なお、発注書ファイルは、発注書情報のみでも良い。
【0069】
発注書ファイル生成手段1321は、例えば、発注書情報が受信された受信手段が特定の受信手段である場合(特定の手段識別子である場合)に、上記の発注書ファイルを生成することは好適である。特定の受信手段には、FAXによる受信(手段識別子「FAX受信」)が含まれることは好適である。特定の受信手段は、例えば、ファイルの受信(手段識別子「PDFインポート」)である。
【0070】
発注書ファイル蓄積手段1322は、発注書ファイル生成手段1321が生成した発注書ファイルを蓄積する。発注書ファイル蓄積手段1322は、発注書格納部112に発注書ファイルを蓄積することは好適であるが、他の装置に発注書ファイルを蓄積しても良い。
【0071】
場所情報取得部133は、発注書ファイル蓄積手段1322が発注書ファイルを蓄積した場所を特定する情報であり、発注書ファイルにアクセスするための情報である場所情報を取得する。場所情報は、例えば、URL、URIである。
【0072】
手段取得部134は、発注書受信部121が発注書情報を受信した手段を識別する手段識別子を取得する。手段取得部134は、受信部12が請書情報を受信した手段を識別する手段識別子を取得しても良い。
【0073】
手段蓄積部135は、手段取得部134が取得した手段識別子を、発注書情報に対応付けて蓄積する。手段蓄積部135は、通常、手段取得部134が取得した手段識別子を、発注書情報に対応付けて、発注書格納部112に蓄積する。
【0074】
コード取得部136は、発注書受信部121が受信した発注書情報に対応するユニークなコードを取得する。
【0075】
コード取得部136は、通常、ユニークなIDを生成し、当該IDを埋め込んだコード(例えば、QRコード)を生成する。なお、IDを埋め込んだコードを生成する技術自体は公知技術である。
【0076】
請書生成部137は、発注書受信部121が受信した発注書情報の少なくとも一部を用いて、請書情報を生成する。
【0077】
請書生成部137は、例えば、発注書受信部121が受信した画像の発注書情報をそのまま含む請書情報を生成することは好適である。
【0078】
請書生成部137は、コード取得部136が取得したコードをも含む請書情報を生成することは好適である。
【0079】
請書生成部137は、完全自動で請書情報を生成しても良いし、受注側からの入力を含む請書情報を生成しても良い。
【0080】
請書生成部137は、例えば、受注端末3から受信された担当者識別子と対になる担当者情報の一部または全部を担当者格納部111から取得し、当該担当者情報の一部または全部と発注書情報の少なくとも一部とを含む請書情報を構成する。
【0081】
請書生成部137は、例えば、受注端末3から受信された担当者識別子と対になる担当者情報の一部または全部を担当者格納部111から取得し、当該担当者情報の一部または全部と発注書情報の少なくとも一部とコード取得部136が取得したコードとを含む請書情報を構成する。
【0082】
請書生成部137は、例えば、受注端末3から受信された担当者識別子と対になる担当者情報の一部または全部を担当者格納部111から取得し、当該担当者情報の一部または全部を含み、編集可能な画面であり、発注書情報の一部または全部を含む画面を構成するための画面情報を受注端末3に送信しても良い。かかる画面情報は、請書作成画面を構成するための情報である。請書作成画面は、受注側の担当者が請書を作成するための画面である。そして、請書生成部137が、かかる請書作成画面を受注側の担当者の受注端末3に送信する処理は、受注側の担当者に対して、請書情報の作成を支援するための処理である。
【0083】
担当者決定部138は、担当者格納部111を参照し、受信された発注書情報が有する1以上の要素情報を用いた担当者条件に合致する1以上の担当者属性値と対になる担当者識別子を、発注書情報に対応付ける。
【0084】
担当者決定部138は、例えば、受信された発注書情報に対して文字認識処理を行い、1以上の要素情報を取得し、当該1以上の要素情報を用いた担当者条件に合致する1以上の担当者属性値と対になる担当者識別子を担当者格納部111から取得する。次に、担当者決定部138は、当該担当者識別子を、受信された発注書情報に対応付ける。
【0085】
なお、要素情報とは、発注書情報に表出する情報であり、文字列である。要素情報は、例えば、発注側の会社名、発注側の電話番号、発注側のFAX番号、発注側の担当者名、発注側の住所である。
【0086】
応答蓄積部139は、応答受信部122が受信した応答情報を、当該応答情報に含まれるコードに対応する請書情報に対応付けて蓄積する。
【0087】
応答蓄積部139は、例えば、応答受信部122が受信した応答情報の中のコードを読み取り、当該コードに埋め込まれたIDと対になる請書情報に対応付けて、応答受信部122が受信した応答情報を、格納部11に蓄積する。なお、かかる処理により、発注書情報と請書情報と応答情報とが対応付く。
【0088】
応答蓄積部139は、例えば、時情報に対応付いて、応答情報を蓄積することは好適である。応答蓄積部139は、例えば、図示しない時計から時情報を取得するが、応答情報と共に受信された時情報を取得しても良い。時情報の取得方法は問わない。
【0089】
送信部14は、各種の情報を送信する。各種の情報は、例えば、エラー情報、発注書情報、発注書ファイル、場所情報、各種の画面情報である。なお、画面情報は、出力される画面を構成するための情報である。画面情報の実現手段は、例えば、HTML、XML等であるが、問わない。
【0090】
アラート部141は、解像度判断部131が解像度条件を満たさないと判断した場合に、発注書情報を送信した発注側に、発注書情報に不備があることを示すエラー情報を送信する。なお、発注側は、例えば、発注端末2、発注側のメールアドレスが示す宛先、発注側のFAX番号が示す宛先である。
【0091】
アラート部141は、発注書受信部121が発注書情報を受信した手段と同一の手段で、エラー情報を送信することは好適である。
【0092】
アラート部141は、通常、発注書受信部121が発注書情報を受信し、解像度判断部131が解像度条件の判断を行ったことをトリガーとして、エラー情報を送信する。ただし、アラート部141は、エラー情報を発注書情報に対応付けて蓄積しておき、発注端末2から発注書処理装置1にアクセスがあった際に、エラー情報を当該発注端末2に送信しても良い。つまり、エラー情報を送信するタイミングやトリガーは問わない。
【0093】
請書送信部142は、請書生成部137が生成した請書情報を、当該請書情報に対応する発注書情報を送信した発注側に送信する。発注側に送信することは、通常、発注端末2に送信することである。
【0094】
請書送信部142は、発注書受信部121が発注書情報を受信した手段と同一の手段で、請書情報を送信することは好適である。
【0095】
請書送信部142は、書生成部137が生成した請書情報を、受注側に送信しても良い。ここで、送信される請書情報は、完成していないことは好適であるは、完成していても良い。請書送信部142が完成した請書情報を受注側に送信する場合は、例えば、受注側が当該請書情報を確認したり、修正したりするためである。
【0096】
場所情報送信部143は、場所情報取得部133が取得した場所情報を発注書情報の発注側に送信する。発注書情報の発注側への送信は、通常、受注端末3への送信であるが、受注側に対応するメールアドレスへのメール送信等でも良い。
【0097】
発注端末2を構成する発注格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、発注側識別子である。発注側識別子は、担当者格納部111で格納されている担当者識別子でも良い。
【0098】
発注受付部22は、各種の情報や指示を受け付ける。各種の情報や指示は、例えば、発注書情報、応答情報、応答情報を構成する情報である。
【0099】
各種の情報や指示の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0100】
発注処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。
【0101】
発注送信部24は、各種の情報を送信する。各種の情報は、例えば、発注書情報、応答情報である。
【0102】
発注送信部24は、例えば、FAXにより、各種の情報を送信する。発注送信部24は、例えば、ファイルを発注書処理装置1にアップロードする。なお、ファイルは、例えば、発注書情報、応答情報である。ファイルは、例えば、画像である。発注送信部24は、例えば、入力フォームに入力された発注書情報等を、発注書処理装置1に送信する。
【0103】
発注受信部25は、各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、請書情報、応答情報である。
【0104】
発注出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、請書情報、応答情報である。
【0105】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0106】
受注端末3を構成する受注格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、担当者識別子である。受注端末3の担当者識別子は、受注側識別子と言っても良い。
【0107】
受注受付部32は、各種の情報や指示を受け付ける。各種の情報や指示は、例えば、請書情報、請書情報を構成する情報である。
【0108】
受注処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。
【0109】
受注送信部34は、各種の情報を送信する。各種の情報は、例えば、請書情報である。
【0110】
受注受信部35は、各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、発注書情報、応答情報である。
【0111】
受注出力部36は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、発注書情報、応答情報である。
【0112】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0113】
格納部11、担当者格納部111、発注書格納部112、発注格納部21、および受注格納部31は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0114】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0115】
受信部12、発注書受信部121、応答受信部122、発注受信部25、および受注受信部35は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0116】
処理部13、解像度判断部131、発注書蓄積部132、場所情報取得部133、手段取得部134、手段蓄積部135、コード取得部136、請書生成部137、担当者決定部138、応答蓄積部139、発注書ファイル生成手段1321、発注書ファイル蓄積手段1322、発注処理部23、および受注処理部33は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0117】
送信部14、アラート部141、請書送信部142、場所情報送信部143、発注送信部24、および受注送信部34は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0118】
発注受付部22、および受注受付部32は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0119】
発注出力部26、および受注出力部36は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。発注出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0120】
次に、発注システムAの動作例について説明する。まず、発注書処理装置1の動作例について、図4、および図5のフローチャートを用いて説明する。
【0121】
(ステップS401)発注書受信部121は、発注端末2から発注書情報を受信したか否かを判断する。発注書情報を受信した場合はステップS402に行き、受信しなかった場合はステップS411に行く。
【0122】
(ステップS402)手段取得部134は、発注書受信部121が発注書情報を受信した手段を識別する手段識別子を取得する。なお、手段識別子は、例えば「FAX受信」「PDFインポート」「スマホ取込」のうちのいずれかである。
【0123】
(ステップS403)発注書蓄積部132等は、発注書蓄積処理を行う。発注書蓄積処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0124】
(ステップS404)処理部13は、ステップS403において、発注書情報を蓄積したか否かを判断する。発注書情報を蓄積した場合はステップS405に行き、蓄積しなかった場合はステップS401に戻る。
【0125】
(ステップS405)手段蓄積部135は、ステップS403において蓄積された発注書情報とステップS402で取得された手段識別子とを対応付ける。なお、手段蓄積部135は、例えば、ステップS403において蓄積された発注書情報に対応付けて、ステップS402で取得された手段識別子を蓄積する。
【0126】
(ステップS406)担当者決定部138は、発注書情報に対する受注側の担当者を決定する処理を行う。かかる担当者決定処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0127】
(ステップS407)請書生成部137は、ステップS403において蓄積された発注書情報に対応する請書情報の全部または一部を生成する処理を行う。かかる請書生成処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0128】
(ステップS408)場所情報送信部143は、受注側通信識別子を取得する。なお、受注側通信識別子とは、受注側と通信するための情報であり、例えば、メールアドレス、FAX番号、電話番号である。受注側通信識別子は、例えば、担当者識別子と対に管理されている。
【0129】
(ステップS409)場所情報取得部133は、ステップS403において蓄積された発注書情報の場所を特定する場所情報(例えば、URL)を取得する。
【0130】
(ステップS410)場所情報送信部143は、ステップS409で取得した場所情報等を、ステップS408で取得した受注側通信識別子で識別される通信先に送信する。ステップS401に戻る。
【0131】
(ステップS411)受信部12は、請書送信指示を受信したか否かを判断する。請書送信指示を受信した場合はステップS412に行き、受信しなかった場合はステップS420に行く。なお、請書送信指示とは、請書情報の一部または全部の送信の指示である。請書送信指示は、例えば、発注書識別子を有する。
【0132】
(ステップS412)処理部13は、ステップS411で受信された請書送信指示に対応する請書情報が完成しているか否かを判断する。請書情報が完成している場合はステップS417に行き、完成していない場合はステップS413に行く。請書情報が完成しているか否かは、例えば、請書情報に関する管理される情報が全て揃っているか否かである。
【0133】
(ステップS413)請書生成部137は、請書作成画面構成処理を行う。請書作成画面構成処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。なお、請書作成画面構成処理とは、請書作成画面情報を構成する処理である。
【0134】
(ステップS414)送信部14は、ステップS413で構成された請書作成画面情報を、当該請書情報に対応する受注端末3に送信する。
【0135】
(ステップS415)受信部12は、ステップS414における請書作成画面情報の送信に応じて、受注端末3から請書情報の全部または一部を受信したか否かを判断する。請書情報の全部または一部を受信した場合はステップS416に行き、受信しなかった場合はステップS415に戻る。
【0136】
(ステップS416)請書生成部137は、ステップS415で受信した情報を用いて、請書情報を構成し、当該請書情報を、対応する発注書情報と対にして、格納部11に蓄積する。
【0137】
(ステップS417)手段取得部134は、発注書情報と対になる手段識別子を発注書格納部112から取得する。
【0138】
(ステップS418)請書送信部142は、発注書情報と対になる発注側通信識別子を取得する。発注側通信識別子とは、発注側と通信するための情報であり、例えば、メールアドレス、FAX番号、電話番号である。発注側通信識別子は、例えば、担当者識別子と対に管理されている。
【0139】
(ステップS419)請書送信部142は、ステップS417で取得した手段識別子で識別される手段(例えば、FAX)で、ステップS418で取得した発注側通信識別子(例えば、FAX番号)が示す送信先に、ステップS416で構成された請書情報を送信する。ステップS401に戻る。
【0140】
(ステップS420)応答受信部122は、応答情報を受信したか否かを判断する。応答情報を受信した場合はステップS421に行き、受信しなかった場合はステップS424に行く。
【0141】
(ステップS421)応答蓄積部139は、ステップS420で受信された応答情報の中に、コードが存在するか否かを判断する。コードが存在する場合はステップS422に行き、コードが存在しない場合はステップS423に行く。
【0142】
(ステップS422)応答蓄積部139は、応答情報の中のコードからIDを取得する。
【0143】
(ステップS423)応答蓄積部139は、時情報を取得する。応答蓄積部139は、対応する発注書情報に対応付けて、ステップS420で受信された応答情報と時情報とを蓄積する。ステップS401に戻る。
【0144】
(ステップS424)受信部12は、経過情報出力指示を受信したか否かを判断する。経過情報出力指示を受信した場合はステップS425に行き、受信しなかった場合はステップS427に行く。
【0145】
(ステップS425)処理部13は、経過情報出力指示で特定される発注書情報と時情報とを発注書格納部112から取得する。また、処理部13は、当該発注書情報と対になる請書情報等を、時情報と共に取得する。次に、処理部13は、時情報が示す時系列の順に、発注書情報と請書情報等とが送受信された経緯を特定する経過情報を構成する。
【0146】
なお、請書情報等とは、請書情報だけでも良いし、請書情報と1以上の応答情報でも良い。
【0147】
(ステップS426)送信部14は、ステップS425で構成された経過情報を、経過情報出力指示を送信してきた発注端末2または受注端末3に送信する。ステップS401に戻る。
【0148】
(ステップS427)受信部12は、情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS428に行き、受信しなかった場合はステップS429に行く。なお、情報は、発注書情報を識別する情報(例えば、ID)を含む。
【0149】
(ステップS428)処理部13は、ステップS427で受信された情報を、対応する発注書情報に対応付けて蓄積する。ステップS401に戻る。
【0150】
なお、処理部13は、現在の時を示す時情報を取得し、当該時情報をも対応付けて蓄積することは好適である。
【0151】
(ステップS429)受信部12は、情報出力指示を受信したか否かを判断する。情報出力指示を受信した場合はステップS430に行き、受信しなかった場合はステップS401に戻る。
【0152】
(ステップS430)処理部13は、ステップS429で受信された情報出力指示が示す条件に合致する情報を格納部11から取得する。処理部13は、当該情報を用いて、送信する情報を構成する。
【0153】
(ステップS431)送信部14は、ステップS430で構成された情報を、情報出力指示を送信してきた発注端末2または受注端末3に送信する。ステップS401に戻る。
【0154】
なお、図4図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0155】
次に、ステップS403の発注書蓄積処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0156】
(ステップS601)処理部13は、受信された発注書情報を取得する。
【0157】
(ステップS602)解像度判断部131は、取得されている手段識別子が解像度検査条件を満たすか否かを判断する。解像度検査条件を満たす場合はステップS603に行き、解像度検査条件を満たさない場合はステップS605に行く。なお、解像度検査条件は、例えば、手段識別子が「FAX受信」または「PDFインポート」である。
【0158】
(ステップS603)解像度判断部131は、取得されている手段識別子と対になる解像度条件を取得する。
【0159】
(ステップS604)解像度判断部131は、ステップS601で取得された発注書情報が、ステップS603で取得した解像度条件に合致するか否かを判断する。解像度条件に合致する場合はステップS605に行き、合致しない場合はステップS611に行く。
【0160】
(ステップS605)コード取得部136は、取得されている手段識別子がコード生成条件を満たすか否かを判断する。コード生成条件を満たす場合はステップS606に行き、満たさない場合はステップS607に行く。なお、コード生成条件は、例えば、手段識別子が「FAX受信」である。
【0161】
(ステップS606)コード取得部136は、ユニークなIDを生成し、当該IDを埋め込んだコード(例えば、QRコード)を生成する。
【0162】
(ステップS607)発注書蓄積部132は、取得されている手段識別子が文字認識条件を満たすか否かを判断する。文字認識条件を満たす場合はステップS608に行き、満たさない場合はステップS609に行く。なお、文字認識条件は、例えば、手段識別子が「FAX受信」または「PDFインポート」である。
【0163】
(ステップS608)発注書蓄積部132は、ステップS601で取得された発注書情報に対して文字認識処理を行い、1以上の文字列を取得する。
【0164】
(ステップS609)発注書ファイル生成手段1321は、取得された情報を用いて、蓄積する発注書ファイルを構成する。なお、発注書ファイルは、例えば、発注書情報と、コード、1以上の文字列を有する。
【0165】
(ステップS610)発注書ファイル蓄積手段1322は、ステップS609で構成された発注書ファイルを、発注書格納部112に蓄積する。上位処理にリターンする。
【0166】
(ステップS611)処理部13は、解像度条件を満たさない旨のエラー情報を取得する。アラート部141は、当該エラー情報を、発注書情報を送信してきた発注端末2に送信する。上位処理にリターンする。
【0167】
次に、ステップS406の担当者決定処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0168】
(ステップS701)担当者決定部138は、受注側識別子を取得する。受注側識別子は、例えば、受注側の会社名、受注側のFAX番号、受注側の電話番号である。担当者決定部138は、例えば、発注書情報から受注側識別子を取得する。
【0169】
(ステップS702)担当者決定部138は、受注側識別子に対応する1または2以上の担当者情報を担当者格納部111から取得する。
【0170】
(ステップS703)担当者決定部138は、発注書情報に記載されている1以上の要素情報を取得する。要素情報は、例えば、発注側の会社名、発注側のFAX番号、発注側の電話番号、発注側の住所である。
【0171】
(ステップS704)担当者決定部138は、カウンタiに1を代入する。
【0172】
(ステップS705)担当者決定部138は、ステップS702で取得した担当者情報の中で、i番目の担当者情報が存在するか否かを判断する。i番目の担当者情報が存在する場合はステップS706に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0173】
(ステップS706)担当者決定部138は、i番目の担当者情報が有する1以上の担当者属性値が、ステップS703で取得された1以上の要素情報を用いた条件に合致するか否かを判断する。条件に合致する場合はステップS707に行き、条件に合致しない場合はステップS709に行く。
【0174】
(ステップS707)担当者決定部138は、i番目の担当者情報に対応する担当者識別子を取得する。
【0175】
(ステップS708)担当者決定部138は、ステップS707で取得した担当者識別子を、受信された発注書情報と対にして、蓄積する。上位処理にリターンする。
【0176】
(ステップS709)担当者決定部138は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS705に戻る。
【0177】
次に、ステップS407の請書生成処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0178】
(ステップS801)請書生成部137は、発注書情報を取得し、当該発注書情報を請書情報に書き込む。
【0179】
(ステップS802)請書生成部137は、ステップS801で取得した発注書情報と対になるコードが存在するか否かを判断する。コードが存在する場合はステップS803に行き、コードが存在しない場合はステップS804に行く。
【0180】
(ステップS803)請書生成部137は、請書情報にコードを追記する。なお、請書情報にコードを追記することは、例えば、請書情報を構成する情報が含まれるファイルに、コードを追記することである。
【0181】
(ステップS804)請書生成部137は、ステップS801で取得した発注書情報と対になる担当者識別子が存在するか否かを判断する。担当者識別子が存在する場合はステップS805に行き、存在しない場合はステップS807に行く。
【0182】
(ステップS805)請書生成部137は、ステップS801で取得した発注書情報と対になる担当者識別子と対になる担当者情報を担当者格納部111から取得する。
【0183】
(ステップS806)請書生成部137は、ステップS805で取得した担当者情報を請書情報に追記する。
【0184】
(ステップS807)請書生成部137は、請書情報において、要素(情報)が揃っているか否かを判断する。要素が揃っている場合はステップS808に行き、要素が揃っていない場合はステップS809に行く。なお、請書生成部137は、請書情報の完成に必要な情報の種類を特定する情報を保持している、とする。
【0185】
(ステップS808)請書生成部137は、完成された請書情報を構成する。
【0186】
(ステップS809)請書生成部137は、完成された請書情報、または未完成の要素情報を、発注書情報に対応付けて、格納部11に蓄積する。上位処理にリターンする。
【0187】
次に、ステップS413の請書作成画面構成処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。図9のフローチャートにおいて、図9のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
【0188】
(ステップS901)請書生成部137は、取得した情報を用いて、請書作成画面情報を構成する。上位処理にリターンする。
【0189】
次に、発注端末2の動作例について、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0190】
(ステップS1001)発注受付部22は、発注書情報を受け付けたか否かを判断する。発注書情報を受け付けた場合はステップS1002に行き、受け付けなかった場合はステップS1003に行く。
【0191】
(ステップS1002)発注処理部23は、ステップS1001で受け付けられた発注書情報を用いて、送信する発注書情報を構成する。発注送信部24は、当該発注書情報を発注書処理装置1に送信する。ステップS1001に戻る。
【0192】
なお、発注送信部24が発注書情報を送信する手段は、例えば、FAX、PDFファイルのアップロード、入力画面に入力された発注書情報の通信手段を用いた通信であり、問わない。
【0193】
(ステップS1003)発注受信部25は、請書情報を受信したか否かを判断する。請書情報を受信した場合はステップS1004に行き、受信しなかった場合はステップS1005に行く。
【0194】
(ステップS1004)発注処理部23は、ステップS1003で受信された請書情報を用いて、出力する請書情報を構成する。発注出力部26は、当該請書情報を出力する。ステップS1001に戻る。
【0195】
(ステップS1005)発注受付部22は、応答情報を受け付けたか否かを判断する。応答情報を受け付けた場合はステップS1006に行き、受け付けなかった場合はステップS1007に行く。なお、応答情報は、通常、発注書識別子、または請書識別子に対応づいている。
【0196】
(ステップS1006)発注処理部23は、ステップS1005で受け付けられた応答情報を用いて、送信する応答情報を構成する。発注送信部24は、当該応答情報を発注書処理装置1に送信する。ステップS1001に戻る。
【0197】
(ステップS1007)発注受付部22は、情報出力指示を受け付けたか否かを判断する。情報出力指示を受け付けた場合はステップS1008に行き、受け付けなかった場合はステップS1011に行く。
【0198】
(ステップS1008)発注処理部23は、ステップS1007で受け付けられた情報出力指示を用いて、送信する情報出力指示を構成する。発注送信部24は、当該情報出力指示を発注書処理装置1に送信する。
【0199】
(ステップS1009)発注受信部25は、発注書処理装置1から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS1010に行き、受信しなかった場合はステップS1009に戻る。なお、ここで受信される情報の種類は問わない。ここで受信される情報は、情報出力指示で特定される情報である。ここで受信される情報は、例えば、発注のリストである。
【0200】
(ステップS1010)発注処理部23は、ステップS1009で受信された情報を用いて、出力する情報を構成する。発注出力部26は、当該情報を出力する。ステップS1001に戻る。
【0201】
(ステップS1011)発注受付部22は、経過出力指示を受け付けたか否かを判断する。経過出力指示を受け付けた場合はステップS1012に行き、受け付けなかった場合はステップS1015に行く。なお、経過出力指示は、例えば、発注書識別子を有する。
【0202】
(ステップS1012)発注処理部23は、ステップS1011で受け付けられた経過出力指示を用いて、送信する経過出力指示を構成する。発注送信部24は、当該経過出力指示を発注書処理装置1に送信する。
【0203】
(ステップS1013)発注受信部25は、発注書処理装置1から経過情報を受信したか否かを判断する。経過情報を受信した場合はステップS1014に行き、受信しなかった場合はステップS1013に戻る。
【0204】
(ステップS1014)発注処理部23は、ステップS1009で受信された経過情報を用いて、出力する経過情報を構成する。発注出力部26は、当該経過情報を出力する。ステップS1001に戻る。
【0205】
(ステップS1015)発注受付部22は、情報を受け付けたか否かを判断する。情報を受け付けた場合はステップS1016に行き、受け付けなかった場合はステップS1001に戻る。
【0206】
(ステップS1016)発注処理部23は、ステップS1015で受け付けられた情報を用いて、送信する情報を構成する。発注送信部24は、当該情報を発注書処理装置1に送信する。ステップS1001に戻る。
【0207】
なお、図10のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0208】
次に、受注端末3の動作例について、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0209】
(ステップS1101)受注受信部35は、場所情報(例えば、URL)を受信したか否かを判断する。場所情報を受信した場合はステップS1102に行き、受信しなかった場合はステップS1105に行く。
【0210】
(ステップS1102)受注処理部33は、ステップS1101で受信された場所情報を用いて、出力する場所情報を構成する。受注出力部36は、当該場所情報を出力する。
【0211】
(ステップS1103)受注受付部32は、出力された場所情報に対する指示を受け付けたか否かを判断する。指示を受け付けた場合はステップS1104に行き、指示を受け付けなかった場合はステップS1103に戻る。
【0212】
(ステップS1104)受注処理部33は、場所情報が示す場所から発注書情報等を取得する。受注出力部36は、当該発注書情報等を出力する。ステップS1101に戻る。
【0213】
(ステップS1105)受注受付部32は、請書送信指示を受け付けたか否かを判断する。請書送信指示を受け付けた場合はステップS1106に行き、受け付けなかった場合はステップS1110に行く。
【0214】
(ステップS1106)受注処理部33は、ステップS1105で受け付けられた請書送信指示を用いて、送信する請書送信指示を構成する。受注送信部34は、当該請書送信指示を発注書処理装置1に送信する。
【0215】
(ステップS1107)受注受信部35は、画面情報を受信したか否かを判断する。画面情報を受信した場合はステップS1109に行き、受信しなかった場合はステップS1108に行く。なお、画面情報は、請書作成画面を構成するための情報である。
【0216】
(ステップS1108)受注受信部35は、タイムアウトか否かを判断する。タイムアウトであればステップS1101に戻り、タイムアウトでなければステップS1107に戻る。
【0217】
(ステップS1109)受注処理部33は、受信された画面情報を用いて、出力する画面を構成する。受注出力部36は、当該画面を出力する。ステップS1101に戻る。なお、当該画面は、請書作成画面である。
【0218】
(ステップS1110)受注受付部32は、情報出力指示を受け付けたか否かを判断する。情報出力指示を受け付けた場合はステップS1111に行き、受け付けなかった場合はステップS1114に行く。
【0219】
(ステップS1111)受注処理部33は、ステップS1110で受け付けられた情報出力指示を用いて、送信する情報出力指示を構成する。受注送信部34は、当該情報出力指示を発注書処理装置1に送信する。
【0220】
(ステップS1112)受注受信部35は、情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS1113に行き、受信しなかった場合はステップS1112に戻る。
【0221】
(ステップS1113)受注処理部33は、ステップS1112で受信された情報を用いて、出力する情報を構成する。受注出力部36は、当該情報を出力する。ステップS1101に戻る。
【0222】
(ステップS1114)受注受付部32は、経過出力指示を受け付けたか否かを判断する。経過出力指示を受け付けた場合はステップS1115に行き、受け付けなかった場合はステップS1118に行く。
【0223】
(ステップS1115)受注処理部33は、ステップS1114で受け付けられた経過出力指示を用いて、送信する経過出力指示を構成する。受注送信部34は、当該経過出力指示を発注書処理装置1に送信する。
【0224】
(ステップS1116)受注受信部35は、経過情報を受信したか否かを判断する。経過情報を受信した場合はステップS1117に行き、受信しなかった場合はステップS1116に戻る。
【0225】
(ステップS1117)受注処理部33は、ステップS1116で受信された経過情報を用いて、出力する経過情報を構成する。受注出力部36は、当該経過情報を出力する。ステップS1101に戻る。
【0226】
(ステップS1118)受注受付部32は、情報を受け付けたか否かを判断する。情報を受け付けた場合はステップS1119に行き、受け付けなかった場合はステップS1101に戻る。なお、ここでの情報は、例えば、請書情報を構成する一部または全部の情報である。
【0227】
(ステップS1119)受注処理部33は、ステップS1118で受け付けられた情報を用いて、送信する情報を構成する。受注送信部34は、当該情報を発注書処理装置1に送信する。ステップS1101に戻る。ここで、送信される情報は、例えば、請書情報である。
【0228】
なお、図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0229】
以下、本実施の形態における発注システムAの具体的な動作例について説明する。
【0230】
今、発注書処理装置1の担当者格納部111には、図12に示す担当者管理表が格納されている、とする。担当者管理表とは、担当者情報を管理する表である。担当者管理表は、「ID」「担当者識別子」「担当者属性値」を有する1以上のレコードを管理する。「担当者属性値」は、ここでは「氏名」「電話番号」「FAX番号」「メールアドレス」「会社名」「部署名」「相手先特定情報」「担当件数」を有する。「ID」は、レコードを識別する情報である。「会社名」は、当該担当者が所属する会社の名称である。「相手先特定情報」は、担当者が担当し得る相手先の情報であり、ここでは、発注側の属性値に関する条件である。「担当件数」は、当該担当者が、現在、担当している受注の案件数である。
【0231】
また、ここでは、担当者決定部138は、2以上の担当者の候補が選択できた場合、「担当件数」が少ない者を担当者として決定するものとする。
【0232】
また、発注書格納部112には、図13に示す発注管理表が格納されている、とする。発注管理表とは、発注書情報と当該発注書情報に対応付く情報とを管理する表である。発注管理表は、「ID」「発注管理情報」「コード」「担当者識別子」「請書管理情報」「応答管理情報」を有する1以上のレコードを管理する。「発注管理情報」は「発注書識別子」「発注書場所情報」「発注時情報」「手段識別子」を有する。「請書管理情報」は、「請書識別子」「請書場所情報」「請書時情報」「手段識別子」を有する。「応答管理情報」は、「応答識別子」「応答場所情報」「応答時情報」「応答見出し」を有する。
【0233】
「発注書識別子」とは、発注書情報の識別子である。「発注書場所情報」とは、発注書情報を含む発注書ファイルが格納される場所を特定する情報であり、ここではURLである。「発注時情報」は、発注書情報が受信された時(発注時)を特定する情報である。「発注管理情報」が有する「手段識別子」は、発注書情報が送信された手段を識別する情報であり、ここでは「FAX受信」「PDFインポート」「スマホ取込」のいずれかである。「コード」は、発注書情報または請書情報に対応付くコードであり、コード取得部136により生成されたコードであり、ここではQRコードである。「担当者識別子」とは、発注書情報に対応する発注に対する受注側の担当者の識別子であり、担当者決定部138が取得した担当者識別子または人手により入力された担当者識別子である。「請書識別子」は請書情報を識別する情報である。「請書場所情報」とは、請書情報であるファイルが格納されている場所を特定する情報であり、ここではURLである。「請書時情報」は、請書情報が発注側に送信された時を特定する情報である。「請書管理情報」が有する「手段識別子」は、請書情報の送信手段を識別する情報である。「応答識別子」は、応答情報を識別する情報である。「応答場所情報」は、応答情報であるファイルが格納される場所を特定する情報であり、ここではURLである。「応答時情報」は、応答情報が受信された時を特定する情報である。「応答見出し」は、応答情報の見出しに関する情報であり、経過情報を構成する情報となり得る。
【0234】
また、格納部11には、解像度検査条件「手段識別子=「FAX受信」OR「PDFインポート」」が格納されている、とする。なお、解像度検査条件は、画像の発注書情報を受信する手段の場合に、解像度に関する判断を行うことを示す。
【0235】
また、格納部11には、手段識別子「FAX受信」と対になる解像度条件「解像度>=200dpi」であり、手段識別子「PDFインポート」と対になる解像度条件「縦2,338画素、横1,654画素」が格納されている、とする。
【0236】
また、格納部11には、コード生成条件「手段識別子=「FAX受信」」が格納されている、とする。
【0237】
また、格納部11には、文字認識条件「手段識別子=「FAX受信」OR「PDFインポート」」が格納されている、とする。
【0238】
かかる状況において、以下、4つの具体例について説明する。具体例1は、発注書情報をFAXで受信し、コードを生成し、かつ請書情報を自動生成または半自動生成する場合である。具体例2は、応答情報を受信する場合である。具体例3は、手段識別子を用いて、当該手段識別子に対応する一部の発注書情報等のリストを出力する場合である。具体例4は、経過情報を出力する場合である。
【0239】
(具体例1)
今、「LKマーケティング株式会社」の担当者が、図14に示す紙の発注書情報を、発注端末2から発注書処理装置1に対してFAX送信した、とする。
【0240】
次に、発注書処理装置1の発注書受信部121は、FAXにより、発注端末2から発注書情報を受信する。
【0241】
次に、手段取得部134は、発注書受信部121が発注書情報を受信した手段を識別する手段識別子「FAX受信」を取得する。
【0242】
次に、発注書蓄積部132等は、以下のように発注書蓄積処理を行う。つまり、まず、解像度判断部131は、取得されている手段識別子「FAX受信」が格納部11の解像度検査条件を満たす、と判断する。次に、解像度判断部131は、取得されている手段識別子「FAX受信」と対になる解像度条件「解像度>=200dpi」を取得する。また、解像度判断部131は、取得された発注書情報の解像度「300dpi」を取得した、とする。そして、解像度判断部131は、発注書情報の解像度が解像度条件に合致する、と判断する。
【0243】
次に、コード取得部136は、取得されている手段識別子「FAX受信」が格納部11のコード生成条件を満たす、と判断する。
【0244】
次に、コード取得部136は、使用されていないユニークなIDを生成し、当該IDを埋め込んだQRコードを生成する。
【0245】
次に、発注書蓄積部132は、取得されている手段識別子「FAX受信」が文字認識条件を満たす、と判断する。次に、発注書蓄積部132は、取得された発注書情報に対して文字認識処理を行い、1以上の文字列(ここでは、例えば、受注側会社名「サンサングルーバル株式会社」、発注側会社名「LKマーケティング株式会社」、電話番号「03-XXXX-XXXX」、FAX番号「03-NNNN―NNNN」、担当者名「A山B子」等)を取得する。
【0246】
また、担当者決定部138は、担当者管理表(図12)を参照し、受信された発注書情報が有する1以上の要素情報を用いた担当者条件(ここでは、FAX番号「03-NNNN―NNNN」)に合致する1以上の担当者属性値(ここでは、相手先特定情報)と対になる担当者識別子「A001」を取得する。そして、発注書蓄積部132は、は、担当者識別子「A001」と対になる氏名「田中花子」とFAX番号「03-1111-2222」とを担当者管理表(図12)から取得する。
【0247】
次に、発注書ファイル生成手段1321は、取得された情報を用いて、蓄積する発注書ファイルを構成する。なお、発注書ファイルは、例えば、発注書情報と、コード、1以上の文字列を有する。そして、発注書ファイル蓄積手段1322は、当該発注書ファイルを、発注書格納部112に蓄積する。
【0248】
次に、発注書蓄積部132は、ユニークな発注書識別子「O101」を取得する。また、場所情報取得部133は、蓄積された発注書ファイルにアクセスできるURL「URL11」を取得する。また、発注書蓄積部132は、図示しない時計から時刻「2022/06/10 13:11:59」を取得する。また、発注書蓄積部132は、コード取得部136が生成したQRコードを取得する。そして、発注書蓄積部132は、取得した情報とコードとを発注管理表(図13)に蓄積する。かかる処理により、図13の「ID=1」のレコードの発注管理情報の一部、およびコードが蓄積された。
【0249】
また、手段蓄積部135は、蓄積された発注書情報と取得された手段識別子「FAX受信」とを対応付ける。かかる処理により、図13の「ID=1」のレコードの発注管理情報が有する手段識別子が蓄積された。
【0250】
また、担当者決定部138は、発注書識別子「O101」に対応付けて、取得した担当者識別子「A001」を発注管理表(図13)に蓄積する。かかる処理により、図13の「ID=1」のレコードの担当者識別子が蓄積された。
【0251】
次に、請書生成部137は、受信された発注書情報を取得し、当該発注書情報を請書情報に書き込む(図15の1501)。また、請書生成部137は、請書情報にコード(1502)を追記する。
【0252】
次に、請書生成部137は、取得した発注書情報と対になる担当者識別子が存在する、と判断する。
【0253】
次に、請書生成部137は、当該担当者識別子「A001」と対になる担当者情報を担当者管理表(図12)から取得する。次に、請書生成部137は、取得した担当者情報(ここでは、会社名「サンサングルーバル株式会社」、連絡先担当者名「田中花子」、返信先FAX番号「03-1111-2222」)を請書情報に追記する。
【0254】
また、請書生成部137は、格納部11に格納されている文字列「ご注文頂きましてありがとうございます。納期通り手配いたします。」を読み出す。なお、かかる文字列は、請書情報に含まれる決まり文句である。
【0255】
次に、請書生成部137は、完成された請書情報を構成する。かかる請書情報の例は、図15に表示されている情報(1505)である。
【0256】
そして、請書生成部137は、当該請書情報を、「田中花子」の受注端末3に送信する。
【0257】
次に、受注端末3の受注受信部35は、当該請書情報を受信する。次に、受注処理部33は、請書情報を編集、送信する画面を構成する。次に、受注出力部36は、当該画面を出力する。かかる画面例は、図15である。
【0258】
次に、「田中花子」は、図15の送信ボタン1504を指示した、とする。すると、受注端末3の受注受付部32は、請書の送信指示を受け付ける。そして、受注送信部34は、当該請書情報を発注書処理装置1に送信する。
【0259】
次に、発注書処理装置1の受信部12は、当該請書情報を受信する。そして、送信部14は、当該請書情報(1505)をFAXで送信する。
【0260】
また、請書生成部137は、ユニークな請書識別子「R001」を取得する。また、請書生成部137は、当該請書情報を格納部11に蓄積する。また、場所情報取得部133は、当該請書情報が蓄積された場所を特定するURL「URL21」を取得する。また、請書生成部137は、図示しない時計から現在時刻「2022/06/10 13:12:00」を取得する。また、手段取得部134は、手段識別子「FAX受信」を取得する。そして、請書生成部137は、かかる情報を、発注書識別子「O101」と対にして、発注管理表(図13)に蓄積する。かかる情報は、発注管理表の「ID=1」の請書管理情報である。
【0261】
以上により、発注書情報をFAXで受信し、コードを生成し、かつ請書情報を自動生成または半自動生成し、発注書に関する情報および請書に関する情報が蓄積される処理が行われた。
【0262】
(具体例2)
次に、「田中花子」は、発注頂いた商品の在庫を調べる必要性があることに気づき、発注書識別子「O101」を含む情報出力指示を、自分の受注端末3に入力した、とする。次に、受注端末3の受注受付部32は、当該情報出力指示を受け付ける。次に、受注処理部33は、送信する情報出力指示を構成する。受注送信部34は、当該情報出力指示を発注書処理装置1に送信する。
【0263】
次に、発注書処理装置1の受信部12は、発注書識別子「O101」を含む情報出力指示を受注端末3から受信する。次に、処理部13は、受信された情報出力指示が有する発注書識別子「O101」と対になる請負情報を格納部11から取得する。処理部13は、当該請負情報を用いて、送信する画面情報を構成する。次に、送信部14は、構成された画面情報を、「田中花子」の受注端末3に送信する。
【0264】
次に、「田中花子」の受注端末3の受注受信部35は、画面情報を受信する。次に、受注処理部33は、受信された画面情報を用いて、出力する画面を構成する。受注出力部36は、当該画面を出力する。
【0265】
次に、「田中花子」は、画面の回答内容を入力するフィールドに「納期遅れ」(1601)および「ご注文頂きましてありがとうございます。・・・今しばらくお待ちください。」(1602)という文章を入力し、送信ボタン1603を指示した、とする。
【0266】
すると、受注端末3の受注受付部32は、「田中花子」が入力した情報を含む応答情報を受け付ける。なお、応答情報は、図16の1604と、回答内容「納期遅れ」に対応する「タグ付け:処理保留」である、とする。なお、受信された画面情報は、回答内容「納期遅れ」に対応する「タグ付け:処理保留」を有する、とする。また、図示しないが、受信された画面情報は、回答内容「納品可能」に対応する「タグ解除:処理保留」を有する、とする。
【0267】
次に、受注端末3の受注処理部33は、受け付けられた応答情報を用いて、送信する応答情報を構成する。受注送信部34は、発注書識別子「O101」に対応付けて、当該応答情報を発注書処理装置1に送信する。なお、応答情報は、図16の1604の情報と、「タグ付け:処理保留」を含む。また、「タグ付け:処理保留」は、応答見出しを構成する情報である。応答見出しとは、応答情報の見出しの情報である。
【0268】
次に、発注書処理装置1の受信部12は、発注書識別子「O101」に対応付けられた応答情報を受信する。処理部13は、ユニークな応答識別子「AN001」を取得する。また、処理部13は、図16の1604の応答情報のファイルを、格納部11に蓄積する。次に、場所情報取得部133は、応答情報のファイルが蓄積された場所を特定するURL「URL31」を取得する。また、処理部13は、図示しない時計から現在時刻「2022/06/11 10:19:00」を取得する。次に、処理部13は、発注書識別子「O101」に対応付けて、応答識別子「AN001」、応答場所情報「URL31」、応答時情報「2022/06/11 10:19:00」、および応答見出し「タグ付け:処理保留」を蓄積する。かかる蓄積された情報は、図13の「ID=1」のレコードの一つ目の応答管理情報である。
【0269】
また、その後、「田中花子」は、当該商品の在庫が存在することを確認した、とする。そして、「田中花子」は、発注書識別子「O101」を含む情報出力指示を、自分の受注端末3に入力し、さらに応答情報を入力する画面が受注端末3に出力された、とする。次に、「田中花子」は、当該画面に対して、応答見出し「タグ解除:処理保留」に対応する回答内容「納品可能」を入力し、送信ボタンを指示した、とする。
【0270】
すると、受注端末3の受注受付部32は、「田中花子」が入力した情報を含む応答情報を受け付ける。なお、応答情報は、発注書情報や応答見出し「タグ解除:処理保留」を含む。
【0271】
次に、受注端末3の受注処理部33は、受け付けられた応答情報を用いて、送信する応答情報を構成する。受注送信部34は、発注書識別子「O101」に対応付けて、当該応答情報を発注書処理装置1に送信する。なお、「タグ解除:処理保留」は、応答見出しを構成する情報である。
【0272】
次に、発注書処理装置1の受信部12は、発注書識別子「O101」に対応付けられた応答情報を受信する。処理部13は、ユニークな応答識別子「AN002」を取得する。また、処理部13は、受信された応答情報のファイルを、格納部11に蓄積する。次に、場所情報取得部133は、応答情報のファイルが蓄積された場所を特定するURL「URL32」を取得する。また、処理部13は、図示しない時計から現在時刻「2022/06/15 18:05:06」を取得する。次に、処理部13は、発注書識別子「O101」に対応付けて、応答識別子「AN002」、応答場所情報「URL32」、応答時情報「2022/06/15 18:05:06」、および応答見出し「タグ解除:処理保留」を蓄積する。かかる蓄積された情報は、図13の「ID=1」のレコードの二つ目の応答管理情報である。
【0273】
以上の処理により、発注書情報、請書情報に対応付けられて、応答情報が格納された。かかることにより、発注書に対する各種のアクションの履歴が管理できることとなる。
【0274】
(具体例3)
「田中花子」は、自身の担当者識別子「A001」を含む情報出力指示を、自分の受注端末3に入力した、とする。すると、受注端末3の受注受付部32は、当該情報出力指示を受け付ける。次に、受注処理部33は、送信する情報出力指示を構成する。受注送信部34は、当該情報出力指示を発注書処理装置1に送信する。
【0275】
次に、発注書処理装置1の受信部12は、担当者識別子「A001」を含む情報出力指示を受注端末3から受信する。次に、処理部13は、受信された情報出力指示が有する担当者識別子「A001」と対になる発注管理情報等を、図13の発注管理表から取得し、発注リストを構成する。次に、送信部14は、構成された発注リストを「田中花子」の受注端末3に送信する。
【0276】
「田中花子」の受注端末3は、発注リストを受信し、出力する。かかる発注リストの出力例は、図17である。図17により、「田中花子」は、自分が担当する発注の情報を把握できる。
【0277】
次に、手段識別子「FAX受信」に対応する発注の中で確認したい発注の経過があるため、「田中花子」は、図17の発注リストの画面に対して、登録経路(手段識別子)に、「FAX受信」を指定し、発注リストの中のリストの絞り込みを行う、とする。つまり、図18の1801の登録経路の検索条件の入力メニューに対して、「FAX受信」を選択した、とする。
【0278】
すると、「田中花子」の受注端末3の受注受付部32は、担当者識別子「A001」と手段識別子「FAX受信」とを含む情報出力指示を受け付ける。次に、受注処理部33は、送信する情報出力指示を構成する。受注送信部34は、当該情報出力指示を発注書処理装置1に送信する。
【0279】
次に、発注書処理装置1の受信部12は、担当者識別子「A001」と手段識別子「FAX受信」とを含む情報出力指示を受注端末3から受信する。次に、処理部13は、受信された情報出力指示が有する担当者識別子「A001」と手段識別子「FAX受信」と対になる発注管理情報等を、図13の発注管理表から取得し、発注リストを構成する。次に、送信部14は、構成された発注リストを「田中花子」の受注端末3に送信する。
【0280】
そして、「田中花子」の受注端末3は、手段識別子「FAX受信」と対になる発注のリストを受信し、出力する。
【0281】
以上の処理により、発注書情報や請書情報等に対応付けて手段識別子が管理されているので、手段識別子を用いて発注書情報等の絞り込みができる。
【0282】
(具体例4)
「田中花子」は、発注書識別子「O101」の経過が複雑であったことを思い出し、その経緯を確認しようとする、とする。つまり、「田中花子」は、担当者識別子「A001」と発注書識別子「O101」を含む経過情報出力指示を受注端末3に入力した、とする。
【0283】
次に、受注端末3の受注受付部32は、経過出力指示を受け付ける。次に、受注処理部33は、受け付けられた経過出力指示を用いて、送信する経過出力指示を構成する。受注送信部34は、当該経過出力指示を発注書処理装置1に送信する。
【0284】
次に、発注書処理装置1の受信部12は、経過情報出力指示を受信する。なお、経過情報出力指示は、担当者識別子「A001」と発注書識別子「O101」とを含む。
【0285】
次に、処理部13は、担当者識別子「A001」と対になる氏名「田中花子」、部署名「営業支援部」を担当者管理表(図12)から取得する。
【0286】
また、処理部13は、経過情報出力指示が含む発注書識別子「O101」と対になるレコードであり、発注管理表(図13)が有するレコードを取得する。次に、処理部13は、当該レコードが有する時情報、手段識別子を順に取得する。つまり、処理部13は、発注時情報「2022/06/10 13:11:59」と手段識別子「FAX受信」、担当者が割り当てられた時刻および請書情報が送信された時刻である請書時情報「2022/06/10 13:12:00」と手段識別子「FAX受信」、一つ目の応答時情報「2022/06/11 10:19:00」と応答見出し「タグ付け:処理保留」、および二つ目の応答時情報「2022/06/15 18:05:06」と応答見出し「タグ解除:処理保留」を取得する。
【0287】
次に、処理部13は、取得した情報を用いて、時情報が示す時系列の順に、情報を配置した経過情報を構成する。次に、送信部14は、構成された経過情報を、「田中花子」の受注端末3に送信する。
【0288】
次に、「田中花子」の受注端末3の受注受信部35は、は、経過情報を受信する。次に、受注処理部33は、受信された経過情報を用いて、出力する経過情報を構成する。次に、受注出力部36は、当該経過情報を出力する。出力された経過情報の例は、図19である。図19において、一の発注について、発注以降の経過が容易に把握できる。
【0289】
以上、本実施の形態によれば、商品等の発注と受注とに関する情報を適切に管理するプラットホームを提供できる。
【0290】
また、本実施の形態によれば、発注書を2以上の手段のうちのいずれかの手段で受信でき、かつ発注書の受信手段の情報を管理できる。
【0291】
また、本実施の形態によれば、受信された発注書に対して、ユニークなコードを取得し、当該コードが表出した請書を、発注元に送信できる。
【0292】
また、本実施の形態によれば、コードに基づいて、一の発注と当該発注に対する受注との情報を紐付けることができる。
【0293】
また、本実施の形態によれば、受信された発注書の解像度のチェックができる。また、本実施の形態において、受信手段に応じた解像度条件を用いて、発注書の解像度のチェックができる。
【0294】
また、本実施の形態によれば、発注書に関する情報を用いて、担当者を自動割り当てできる。
【0295】
さらに、本実施の形態によれば、発注書の画像と当該発注書の画像から取得した1以上の文字列とを有する発注書ファイルを生成し、蓄積し、かつその蓄積場所をユーザに通知できる。
【0296】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における発注書処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、発注書情報を受信する発注書受信部と、前記発注書受信部が受信した前記発注書情報の少なくとも一部を用いて、請書情報を生成する請書生成部と、前記請書生成部が生成した請書情報を、前記発注書情報を送信した発注側に送信する請書送信部として機能させるためのプログラムである。
【0297】
また、図20は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の発注書処理装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図20は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図21は、システム300のブロック図である。
【0298】
図20において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0299】
図21において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0300】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の発注書処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0301】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の発注書処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0302】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0303】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0304】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0305】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0306】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0307】
以上のように、本発明にかかる発注書処理装置1は、商品等の発注と受注とに関する情報を適切に管理するプラットホームを提供できるという効果を有し、発注と受注とに関する情報を管理するサーバ等として有用である。
【符号の説明】
【0308】
1 発注書処理装置
2 発注端末
3 受注端末
11 格納部
12 受信部
13 処理部
14 送信部
21 発注格納部
22 発注受付部
23 発注処理部
24 発注送信部
25 発注受信部
26 発注出力部
31 受注格納部
32 受注受付部
33 受注処理部
34 受注送信部
35 受注受信部
36 受注出力部
111 担当者格納部
112 発注書格納部
121 発注書受信部
122 応答受信部
131 解像度判断部
132 発注書蓄積部
133 場所情報取得部
134 手段取得部
135 手段蓄積部
136 コード取得部
137 請書生成部
137 書生成部
138 担当者決定部
139 応答蓄積部
141 アラート部
142 請書送信部
143 場所情報送信部
1321 発注書ファイル生成手段
1322 発注書ファイル蓄積手段
図1
図2
図3
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図19
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