IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ダイフクの特許一覧

特開2024-39392出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法
<>
  • 特開-出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法 図1
  • 特開-出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法 図2
  • 特開-出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法 図3
  • 特開-出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法 図4
  • 特開-出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法 図5
  • 特開-出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法 図6
  • 特開-出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法 図7
  • 特開-出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法 図8
  • 特開-出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法 図9
  • 特開-出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法 図10
  • 特開-出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法 図11
  • 特開-出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法 図12
  • 特開-出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法 図13
  • 特開-出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法 図14
  • 特開-出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039392
(43)【公開日】2024-03-22
(54)【発明の名称】出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 67/04 20060101AFI20240314BHJP
【FI】
B65G67/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022143912
(22)【出願日】2022-09-09
(71)【出願人】
【識別番号】000003643
【氏名又は名称】株式会社ダイフク
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】古屋 春仁
【テーマコード(参考)】
3F076
【Fターム(参考)】
3F076AA02
3F076BA05
3F076CA01
3F076DB11
3F076DB20
3F076EA03
3F076EA09
(57)【要約】
【課題】例えば、突出状態と没入状態とを切替可能な輸送装置を用いて、移動体と出入口構造との間で、より容易にあるいはより迅速に物品を搬送することが可能となるような、改善された新規な出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法を得る。
【解決手段】移動体のガイド部は、輸送装置が出入口構造の第一面上に支持された状態で当該輸送装置の第二方向の端部を第三方向において略位置決めするとともに、輸送装置が第一面上から移動体の第二面上へ向けて第二方向に動いた場合に当該端部を第二方向に案内する。第一面の第三方向における幅は、移動体に設けられ輸送装置を案内する溝の底面である第二面の第三方向における幅より広い。輸送装置が、出入口構造および移動体による物品の支持位置より高い位置で物品を支持し、当該第一面上から当該第二面上へ移動することにより、当該物品を出入口構造から移動体へ移送する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉛直上方に略沿った第一方向における第一位置で物品を支持する第一支持機構と、前記第一位置より下方に位置し前記第一方向と交差した第二方向に延びた第一面と、を備えた出入口構造であって、前記第一位置と前記第二方向に略並んだ第二位置で前記物品を支持する第二支持機構と、前記第二位置より下方に位置するとともに前記第一面と前記第二方向に略並び前記第二方向に延びた第二面と、を備え前記出入口構造に対する前記第一方向および前記第二方向と交差した第三方向における位置が変化しうる移動体へ、輸送装置を用いて物品が搬送される、出入口構造において、
前記輸送装置は、前記第一面上および前記第二面上で前記第二方向に移動可能に構成されるとともに、前記物品を載置する載置面を有し、前記第一方向における前記載置面の位置が前記第一位置および前記第二位置より低い第一状態と、前記第一方向における前記載置面の位置が前記第一位置および前記第二位置より高い第二状態と、を切り替え可能に構成され、当該第二状態では、前記載置面が前記第一位置および前記第二位置より上方で前記物品を支持した状態で前記第一面上から前記第二面上へ移動することにより当該物品を前記第一支持機構および前記第二支持機構と隙間をあけて移送できるよう構成され、
前記移動体は、前記輸送装置が前記第一面上に支持された状態で当該輸送装置の前記第二方向の端部を前記第三方向において略位置決めするとともに、前記輸送装置が前記第二方向に動いた場合に当該端部を前記第二方向に案内するガイド部を備え、
前記第三方向における前記第一面の幅は、前記第三方向における前記第二面の幅より広く、
前記輸送装置が、前記第一面上に支持され前記第二方向の端部が前記ガイド部に略位置決めされた状態であるとともに前記第一状態でありかつ当該輸送装置の上方で前記物品が前記第一支持機構によって支持されている状態から、前記第二状態に切り替えられて前記物品を支持し、前記第一面上から前記第二面上へ移動することにより、当該物品を前記出入口構造から前記移動体へ移送可能となるよう構成された、出入口構造。
【請求項2】
前記第一面上に支持され前記第二方向の端部が前記ガイド部に略位置決めされた状態であるとともに前記第一状態である前記輸送装置の上方に、前記移動体とは反対側から前記物品を搬送可能な搬送機構を備えた、請求項1に記載の出入口構造。
【請求項3】
前記搬送機構は、前記第一面上に位置した前記輸送装置と、少なくとも部分的に前記第三方向に並ぶように設けられた、請求項2に記載の出入口構造。
【請求項4】
前記輸送装置は、前記第一面上および前記第二面上で前記第二方向の反対方向にも移動可能に構成され、前記第二状態で前記物品を支持して前記第二面上から前記第一面上へ移動することにより、当該物品を前記移動体から前記出入口構造へ移送できるよう構成された、請求項1に記載の出入口構造。
【請求項5】
前記第一面の前記第一方向における位置を変更可能な昇降機構を備えた、請求項1または4に記載の出入口構造。
【請求項6】
鉛直上方に略沿った第一方向における第一位置で物品を支持する第一支持機構と、前記第一位置より下方に位置し前記第一方向と交差した第二方向に延びた第一面と、を備えた出入口構造と、
前記第一位置と前記第二方向に略並んだ第二位置で前記物品を支持する第二支持機構と、前記第二位置より下方に位置するとともに前記第一面と前記第二方向に略並び前記第二方向に延びた第二面と、を備え前記出入口構造に対する前記第一方向および前記第二方向と交差した第三方向における位置が変化しうる移動体と、
の間で、物品を移送する輸送装置であって、
前記第一面上および前記第二面上で前記第二方向に移動可能に構成され、
前記物品を載置する載置面を有し、
前記第一方向における前記載置面の位置が前記第一位置および前記第二位置より低い第一状態と、前記第一方向における前記載置面の位置が前記第一位置および前記第二位置より高い第二状態と、を切り替え可能に構成され、当該第二状態では、前記載置面が前記第一位置および前記第二位置より上方で前記物品を支持した状態で前記第一面上から前記第二面上へ移動することにより当該物品を前記第一支持機構および前記第二支持機構と隙間をあけて移送できるよう構成され、
前記輸送装置が前記第一面上に支持された状態で前記移動体に設けられたガイド部に前記第三方向において略位置決めされるとともに、前記輸送装置が前記第二方向に動いた場合に前記ガイド部に前記第二方向に案内される前記第二方向の端部を備え、
前記第一面上に支持され、前記端部が前記ガイド部に略位置決めされた状態であるとともに、前記第一状態であり、かつ当該輸送装置の上方で前記物品が前記第一支持機構によって支持されている状態から、前記第二状態に切り替えられて前記物品を支持し、前記第一面上から前記第二面上へ移動することにより、当該物品を前記出入口構造から前記移動体に搬送可能となるよう構成された、輸送装置。
【請求項7】
前記第一面上および前記第二面上で前記第二方向の反対方向にも移動可能に構成され、 前記第二状態で前記物品を支持して前記第二面上から前記第一面上へ移動することにより、当該物品を前記移動体から前記出入口構造に移送可能に構成された、請求項6に記載の輸送装置。
【請求項8】
前記第一面上および前記第二面上で転動可能に設けられた複数のローラと、
前記第二方向の端部に設けられ、前記複数のローラが前記第一面上に位置した状態で前記ガイド部に案内される被ガイド部と、
を備えた、請求項6または7に記載の輸送装置。
【請求項9】
前記被ガイド部は、前記第二方向の先端に近づくにつれて前記第三方向の幅が狭くなる先細部を有した、請求項8に記載の輸送装置。
【請求項10】
前記複数のローラを転動可能に支持する第一部材と、
前記第一方向における前記第一部材に対する高さを変更可能に前記第一部材に支持され前記物品を載置する第二部材と、
を備え、
前記被ガイド部は、前記第一部材および前記第二部材のうち一方に設けられた、請求項8に記載の輸送装置。
【請求項11】
前記被ガイド部は、前記第一部材および前記第二部材のうち一方に着脱可能に設けられた、請求項10に記載の輸送装置。
【請求項12】
前記被ガイド部は、前記第一部材または前記第二部材より弾性係数の小さい材料で作られた、請求項10または11に記載の輸送装置。
【請求項13】
前記被ガイド部は、合成樹脂材料で作られた、請求項8に記載の輸送装置。
【請求項14】
前記被ガイド部は、前記第一方向の端部に、前記第二方向に向かうにつれて前記第一方向の反対方向に向かい、前記第二方向に対して傾斜した傾斜面を有した、請求項8に記載の輸送装置。
【請求項15】
前記載置面に、当該載置面上に載置された前記物品の前記第二方向の反対方向の端部の位置を示すマーカが設けられた、請求項8に記載の輸送装置。
【請求項16】
第一方向と交差した第二方向に間隔をあけて配置され、前記第一方向と交差した面上で転動する複数のローラと、
前記複数のローラを回転可能に支持し、前記第二方向に延びた下側部材と、
前記下側部材に対して相対移動可能に支持され、前記第一方向と交差して広がって物品を載置する載置面を有し、前記第二方向に延びた上側部材と、
前記上側部材または前記下側部材の前記第二方向の端部に取り付けられ、当該端部から前記第二方向に延びた延長部材と、
を有し、
前記面から前記載置面までの高さが第一高さである第一状態と、前記面から前記載置面までの高さが前記第一高さより高い第二高さである第二状態と、を切替可能に構成された輸送装置。
【請求項17】
前記延長部材は、前記第二方向の先端に近づくにつれて前記第一方向および前記第二方向と交差した第三方向における幅が狭くなる先細部を有した、請求項16に記載の輸送装置。
【請求項18】
前記延長部材は、合成樹脂材料で作られた側面を有した、請求項16または17に記載の輸送装置。
【請求項19】
鉛直上方に略沿った第一方向における第一位置で物品を支持する第一支持機構と、前記第一位置より下方に位置し前記第一方向と交差した第二方向に延びた第一面と、を備えた出入口構造と、前記第一位置と前記第二方向に略並んだ第二位置で前記物品を支持する第二支持機構と、前記第二位置より下方に位置するとともに前記第一面と前記第二方向に略並び前記第二方向に延びた第二面と、を備え前記出入口構造に対する前記第一方向および前記第二方向と交差した第三方向における位置が変化しうる移動体と、の間で、輸送装置を用いて物品を移送する物品の移送方法であって、
前記輸送装置は、前記第一面上および前記第二面上で前記第二方向に移動可能に構成されるとともに、前記物品を載置する載置面を有し、前記第一方向における前記載置面の位置が前記第一位置および前記第二位置より低い第一状態と、前記第一方向における前記載置面の位置が前記第一位置および前記第二位置より高い第二状態と、を切り替え可能に構成され、当該第二状態では、前記載置面が前記第一位置および前記第二位置より上方で前記物品を支持した状態で前記第一面上から前記第二面上へ移動することにより当該物品を前記第一支持機構および前記第二支持機構と隙間をあけて移送できるよう構成され、
前記移動体は、前記輸送装置が前記第一面上に支持された状態で当該輸送装置の前記第二方向の端部を前記第三方向において略位置決めするとともに、前記輸送装置が前記第二方向に動いた場合に当該端部を前記第二方向に案内するガイド部を備え、
前記第三方向における前記第一面の幅は、前記第三方向における前記第二面の幅より広く、
前記輸送装置を、前記第一面上に支持され前記第二方向の端部が前記ガイド部に略位置決めされた状態であるとともに前記第一状態でありかつ当該輸送装置の上方で前記物品が前記第一支持機構によって支持されている状態から、前記第二状態に切り替えて前記物品を支持し、前記第一面上から前記第二面上へ移動することにより、当該物品を前記出入口構造から前記移動体へ移送する、物品の移送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、溝から突出して物品を支持し当該物品を搬送可能な状態と、溝内に没入して物品を搬送することなく溝内を移動可能な状態と、を切り替え可能な、輸送装置が知られている(例えば、特許文献1,2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4647818号公報
【特許文献2】特許第6124457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1,2のような輸送装置を用いて、物品の搬出または搬入を行う出入口構造とトラックのような移動体との間で、例えば、より容易にあるいはより迅速に物品を搬送することができれば、有益である。
【0005】
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、突出状態と没入状態とを切替可能な輸送装置を用いて、出入口構造と移動体との間で、より容易にあるいはより迅速に物品を搬送することが可能となるような、改善された新規な出入口構造、輸送装置、および物品の移送方法を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の出入口構造は、例えば、鉛直上方に略沿った第一方向における第一位置で物品を支持する第一支持機構と、前記第一位置より下方に位置し前記第一方向と交差した第二方向に延びた第一面と、を備えた出入口構造であって、前記第一位置と前記第二方向に略並んだ第二位置で前記物品を支持する第二支持機構と、前記第二位置より下方に位置するとともに前記第一面と前記第二方向に略並び前記第二方向に延びた第二面と、を備え前記出入口構造に対する前記第一方向および前記第二方向と交差した第三方向における位置が変化しうる移動体へ、輸送装置を用いて物品が搬送される、出入口構造において、前記輸送装置は、前記第一面上および前記第二面上で前記第二方向に移動可能に構成されるとともに、前記物品を載置する載置面を有し、前記第一方向における前記載置面の位置が前記第一位置および前記第二位置より低い第一状態と、前記第一方向における前記載置面の位置が前記第一位置および前記第二位置より高い第二状態と、を切り替え可能に構成され、当該第二状態では、前記載置面が前記第一位置および前記第二位置より上方で前記物品を支持した状態で前記第一面上から前記第二面上へ移動することにより当該物品を前記第一支持機構および前記第二支持機構と隙間をあけて移送できるよう構成され、前記移動体は、前記輸送装置が前記第一面上に支持された状態で当該輸送装置の前記第二方向の端部を前記第三方向において略位置決めするとともに、前記輸送装置が前記第二方向に動いた場合に当該端部を前記第二方向に案内するガイド部を備え、前記第三方向における前記第一面の幅は、前記第三方向における前記第二面の幅より広く、前記輸送装置が、前記第一面上に支持され前記第二方向の端部が前記ガイド部に略位置決めされた状態であるとともに前記第一状態でありかつ当該輸送装置の上方で前記物品が前記第一支持機構によって支持されている状態から、前記第二状態に切り替えられて前記物品を支持し、前記第一面上から前記第二面上へ移動することにより、当該物品を前記出入口構造から前記移動体へ移送可能となるよう構成される。
【0007】
また、本発明の輸送装置は、例えば、鉛直上方に略沿った第一方向における第一位置で物品を支持する第一支持機構と、前記第一位置より下方に位置し前記第一方向と交差した第二方向に延びた第一面と、を備えた出入口構造と、前記第一位置と前記第二方向に略並んだ第二位置で前記物品を支持する第二支持機構と、前記第二位置より下方に位置するとともに前記第一面と前記第二方向に略並び前記第二方向に延びた第二面と、を備え前記出入口構造に対する前記第一方向および前記第二方向と交差した第三方向における位置が変化しうる移動体と、の間で、物品を移送する輸送装置であって、前記第一面上および前記第二面上で前記第二方向に移動可能に構成され、前記物品を載置する載置面を有し、前記第一方向における前記載置面の位置が前記第一位置および前記第二位置より低い第一状態と、前記第一方向における前記載置面の位置が前記第一位置および前記第二位置より高い第二状態と、を切り替え可能に構成され、当該第二状態では、前記載置面が前記第一位置および前記第二位置より上方で前記物品を支持した状態で前記第一面上から前記第二面上へ移動することにより当該物品を前記第一支持機構および前記第二支持機構と隙間をあけて移送できるよう構成され、前記輸送装置が前記第一面上に支持された状態で前記移動体に設けられたガイド部に前記第三方向において略位置決めされるとともに、前記輸送装置が前記第二方向に動いた場合に前記ガイド部に前記第二方向に案内される前記第二方向の端部を備え、前記第一面上に支持され、前記端部が前記ガイド部に略位置決めされた状態であるとともに、前記第一状態であり、かつ当該輸送装置の上方で前記物品が前記第一支持機構によって支持されている状態から、前記第二状態に切り替えられて前記物品を支持し、前記第一面上から前記第二面上へ移動することにより、当該物品を前記出入口構造から前記移動体に搬送可能となるよう構成される。
【0008】
また、本発明の輸送装置は、例えば、第一方向と交差した第二方向に間隔をあけて配置され、前記第一方向と交差した面上で転動する複数のローラと、前記複数のローラを回転可能に支持し、前記第二方向に延びた下側部材と、前記下側部材に対して相対移動可能に支持され、前記第一方向と交差して広がって物品を載置する載置面を有し、前記第二方向に延びた上側部材と、前記上側部材または前記下側部材の前記第二方向の端部に取り付けられ、当該端部から前記第二方向に延びた延長部材と、を有し、前記面から前記載置面までの高さが第一高さである第一状態と、前記面から前記載置面までの高さが前記第一高さより高い第二高さである第二状態と、を切替可能に構成される。
【0009】
また、本発明の物品の移送方法は、例えば、鉛直上方に略沿った第一方向における第一位置で物品を支持する第一支持機構と、前記第一位置より下方に位置し前記第一方向と交差した第二方向に延びた第一面と、を備えた出入口構造と、前記第一位置と前記第二方向に略並んだ第二位置で前記物品を支持する第二支持機構と、前記第二位置より下方に位置するとともに前記第一面と前記第二方向に略並び前記第二方向に延びた第二面と、を備え前記出入口構造に対する前記第一方向および前記第二方向と交差した第三方向における位置が変化しうる移動体と、の間で、輸送装置を用いて物品を移送する物品の移送方法であって、前記輸送装置は、前記第一面上および前記第二面上で前記第二方向に移動可能に構成されるとともに、前記物品を載置する載置面を有し、前記第一方向における前記載置面の位置が前記第一位置および前記第二位置より低い第一状態と、前記第一方向における前記載置面の位置が前記第一位置および前記第二位置より高い第二状態と、を切り替え可能に構成され、当該第二状態では、前記載置面が前記第一位置および前記第二位置より上方で前記物品を支持した状態で前記第一面上から前記第二面上へ移動することにより当該物品を前記第一支持機構および前記第二支持機構と隙間をあけて移送できるよう構成され、前記移動体は、前記輸送装置が前記第一面上に支持された状態で当該輸送装置の前記第二方向の端部を前記第三方向において略位置決めするとともに、前記輸送装置が前記第二方向に動いた場合に当該端部を前記第二方向に案内するガイド部を備え、前記第三方向における前記第一面の幅は、前記第三方向における前記第二面の幅より広く、前記輸送装置を、前記第一面上に支持され前記第二方向の端部が前記ガイド部に略位置決めされた状態であるとともに前記第一状態でありかつ当該輸送装置の上方で前記物品が前記第一支持機構によって支持されている状態から、前記第二状態に切り替えて前記物品を支持し、前記第一面上から前記第二面上へ移動することにより、当該物品を前記出入口構造から前記移動体へ移送する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、第1実施形態の出入口構造と移動体とを示す例示的かつ模式的な側面図である。
図2図2は、第1実施形態の出入口構造、移動体、および輸送装置を示す例示的かつ模式的な平面図である。
図3図3は、第1実施形態の輸送装置の例示的かつ模式的な平面図である。
図4図4は、第1実施形態の輸送装置の第一状態を示す例示的かつ模式的な側面図である。
図5図5は、第1実施形態の輸送装置の第二状態を示す例示的かつ模式的な側面図である。
図6図6は、第1実施形態の輸送装置に取り付けられるアタッチメントの例示的かつ模式的な側面図である。
図7図7は、第1実施形態の輸送装置に取り付けられるアタッチメントの図6とは反対方向に見た場合の例示的かつ模式的な側面図である。
図8図8は、第1実施形態の輸送装置に取り付けられるアタッチメントの例示的かつ模式的な上面図である。
図9図9は、第1実施形態の輸送装置に取り付けられるアタッチメントの例示的かつ模式的な下面図である。
図10図10は、第1実施形態の輸送装置に取り付けられるアタッチメントの例示的かつ模式的な背面図である。
図11図11は、第1実施形態の輸送装置に取り付けられるアタッチメントの例示的かつ模式的な正面図である。
図12図12は、第1実施形態の物品の移送方法を示す例示的かつ模式的な平面図であって、移動体が出入口構造に近付く段階、出入口構造に置かれた輸送装置が移動体に近付く段階、および所定位置に置かれた輸送装置に向けて移動体とは反対側から物品を移動する段階、を示す図である。
図13図13は、第1実施形態の物品の移送方法を示す例示的かつ模式的な平面図であって、物品が輸送装置上に移動し輸送装置が第一状態から第二状態に切り替わり輸送装置が物品を支持した段階、物品を支持した輸送装置が出入口構造から移動体へ移動する段階、および移動体において物品を支持した輸送装置が移動する段階、を示す図である。
図14図14は、第2実施形態のアタッチメントの例示的かつ模式的な側面図である。
図15図15は、第3実施形態の輸送装置の例示的かつ模式的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成から得られる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、下記の構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
【0012】
以下に例示される複数の実施形態は、同様の構成を含んでおり、各実施形態によれば、それら同様の構成に基づく同様の効果が得られる。なお、以下では、同様の構成要素については、共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される場合がある。
【0013】
また、本明細書において、序数は、方向や、位置、状態、機構、部材、部位等を区別するために便宜上付与されており、優先順位や順番を示すものではないし、個数を限定するものでもない。
【0014】
また、各図中には、方向を示す矢印が描かれている。X方向およびY方向は、水平方向に略沿うとともに、Z方向は、鉛直上方に略沿っている。X方向、Y方向、およびZ方向は、互いに直交している。なお、Z方向は、高さ方向と称される。また、各図において、輸送装置は、出入口構造および移動体において物品を移送する姿勢で描かれている。輸送装置において、X方向は、長手方向と称され、Y方向は、短手方向あるいは幅方向と称される。
【0015】
[第1実施形態]
[全体構造]
図1は、第1実施形態の出入口構造10および移動体20の側面図である。出入口構造10は、工場や倉庫等の設備や建物における物品30の出入口に設けられている。また、移動体20は、物品30を輸送するものであり、例えば、トラックやトレーラのような、地面G上を走行する輸送車両であるが、これには限定されない。
【0016】
物品30は、例えば、パレット31と、当該パレット31上に載せられた複数の商品パッケージ32と、を含む。物品30は、出入口構造10と移動体20との間で、輸送装置40(図2参照)によって移送される。
【0017】
出入口構造10は、搬送機構11と、昇降機構12と、を有している。
【0018】
搬送機構11は、物品30を、建物や設備の内部と出入口構造10との間で搬送する。搬送機構11は、物品30をX方向およびX方向の反対方向に搬送することができる。
【0019】
昇降機構12は、搬送機構11の少なくとも一部を含む出入口構造10の上部を、Z方向およびZ方向の反対方向に移動することができるとともに、Z方向における複数の位置で停止することができる。昇降機構12は、出入口構造10の上部を、移動体20への物品30の搬出、および移動体20からの物品30の搬入のそれぞれに適した位置に、設定することができる。
【0020】
図2は、本実施形態の出入口構造10、移動体20、および輸送装置40の平面図である。
【0021】
移動体20には、物品30が載置される載置面21が設けられている。載置面21は、例えば、輸送車両の荷室の床面(上面)である。載置面21は、第二支持機構の一例である。Z方向における載置面21の位置、言い換えると載置面21による物品30の支持位置、すなわちパレット31の底面の位置は、第二位置の一例である。Z方向は、第一方向の一例である。
【0022】
載置面21には、複数の溝22,23が設けられている。溝22,23は、それぞれ、Z方向に開口し、Y方向における略一定の幅およびZ方向における略一定の深さでX方向に延びている。溝23は、例えば、床の剛性の向上等のために設けられている。
【0023】
他方、溝22は、輸送装置40をX方向およびX方向の反対方向に案内するレールとして機能する。溝22は、底面22aと二つの側面22bと、によって形成されている。
【0024】
底面22aは、載置面21の位置に対して、Z方向の反対方向にずれて、言い換えると載置面21よりも下方に、位置している。底面22aは、Z方向を向き、当該Z方向と交差し、X方向およびY方向に延びている。底面22aは、Y方向に略一定の幅でX方向に帯状に延びている。底面22aは、輸送装置40をX方向およびX方向の反対方向に移動可能に支持する。言い換えると、輸送装置40は、底面22a上で、X方向およびX方向の反対方向に移動可能に構成される。
【0025】
また、二つの側面22bは、X方向と交差し、互いに対向するとともに、Z方向に略一定の幅でX方向に帯状に延びている。Y方向における底面22aの幅W2は、溝22の幅と略同じであり、かつ、二つの側面22b間の距離と略同じである。ここで、輸送装置40の物品30を移送可能な姿勢での短手方向の幅W4は、幅W2よりも僅かに狭い。このため、二つの側面22bは、輸送装置40を、Y方向(およびY方向の反対方向)において略位置決めしながら、X方向およびX方向の反対方向に案内することができる。底面22aは、第二面の一例である。また、側面22bは、ガイド部の一例である。また、X方向は、第二方向の一例であり、Y方向は、第三方向の一例である。
【0026】
出入口構造10は、複数の搬送機構11を備えている。搬送機構11は、それぞれ、ボディ11aと、X方向に間隔をあけて配置された複数のローラ11bと、を有している。ローラ11bは、ボディ11aに、Y方向に延びた中心軸回りに回転可能に支持されている。ローラ11bの上部は、部分的にボディ11aの上面より上に突出している。複数のローラ11bは、上端部がX方向に略並ぶよう配置されている。ローラ11bは、電気的に作動する駆動ローラか、あるいは従動ローラである。このような構成において、複数のローラ11bによって支持された物品30の底面、すなわちパレット31の底面は、複数のローラ11bの回転に伴って、Z方向の位置が略変化しない状態で、X方向またはX方向の反対方向に移動することができる。複数のローラ11bによって物品30が支持される位置、すなわち、本実施形態では、Z方向におけるパレット31の底面の位置が、第一位置の一例である。言い換えると、搬送機構11は、物品30を、第一位置で支持することができる。搬送機構11は、第一支持機構の一例である。なお、第一位置と、載置面21による物品30の支持位置、すなわち第二位置とは、X方向に略並んでいる。
【0027】
また、出入口構造10は、搬送機構11より低い位置で、輸送装置40をX方向およびX方向の反対方向に移動可能に支持する底面10aを有している。底面10aは、Z方向を向き、当該Z方向と交差し、X方向およびY方向に延びている。底面10aは、Y方向に略一定の幅でX方向に帯状に延びている。また、底面10aは、搬送機構11による物品30の支持位置(第一位置)から下方、すなわちZ方向の反対方向にずれて位置している。底面10aは、第一面の一例である。なお、底面10aと、溝22の底面22aとは、X方向に略並んでいる。
【0028】
Y方向における底面10aの幅W1は、Y方向における底面22aの幅W2、および輸送装置40の幅W4より広い。また、X方向における底面10aの長さは、輸送装置40の長さよりも長い。したがって、輸送装置40は、その長手方向がX方向に沿う姿勢で、底面10a上に載置されうる。なお、幅W1は、底面10aおよび当該底面10aに対してY方向およびY方向の反対方向に位置する側面によって溝が形成されている場合には、当該溝の幅であってもよい。
【0029】
複数の搬送機構11は、X方向において底面10aに対して移動体20とは反対側となる位置から、底面10aに対してY方向に並ぶ位置にかけて、設けられている。すなわち、複数の搬送機構11は、底面10a上に位置した輸送装置40と、少なくとも部分的に、Y方向に並ぶ。したがって、複数の搬送機構11は、移動体20とは反対側となる位置と、底面10a上に置かれた輸送装置40上の位置Pcとの間で、物品30を搬送することができる。
【0030】
また、複数の搬送機構11は、位置Pcに位置した物品30のY方向の中心Cの両側に当該中心Cから離れて配置された複数の搬送機構11を含んでいる。よって、当該中心Cの両側の搬送機構11は、物品30を安定的に支持することができる。さらに、底面10aとしての二つの底面10aが、中心Cの両側に当該中心Cから離れて配置されているため、当該底面10a上に位置しY方向に離れた二つの輸送装置40は、物品30を安定的に支持することができる。なお、底面10aが二つ設けられることは必須ではなく、Y方向に広い一つの底面10a上に、二つの輸送装置40が載置されてもよい。この場合、出入口構造10は、図2においてY方向の中央部に位置する搬送機構11を有しない。
【0031】
図2に示される輸送装置40の位置Psは、当該輸送装置40が物品30を出入口構造10から移動体20へ移送する際の、セット位置(初期位置)である。位置Psにおいて、輸送装置40は、X方向に延びた状態で、底面10aによって安定的に支持されている。また、この状態で、X方向の端部に設けられたアタッチメント45の少なくとも一部が、二つの側面22b間に位置している。なお、輸送装置40が底面10aによって安定的に支持された状態とは、輸送装置40が有する少なくとも二つのローラ43が底面10a上に位置し、物品30を支持した姿勢を維持できる状態とする。
【0032】
また、昇降機構12(図1参照)は、Z方向において底面10aと底面22aとが適切な位置関係となるよう、当該底面10aの位置を調整することができる。具体的に、輸送装置40が出入口構造10から移動体20へ物品30を移送する場合、昇降機構12は、底面10aを、Z方向において底面22aと同じかあるいは僅かに上方に設定する。他方、輸送装置40が移動体20から出入口構造10へ物品30を移送する場合、昇降機構12は、底面10aを、Z方向において底面22aと同じかあるいは僅かに下方に設定する。昇降機構12は、作業員の操作に応じて作動してもよいし、センサ等による検知信号に基づいて自動的に作動してもよい。
【0033】
[輸送装置]
図3は、本実施形態の輸送装置40の平面図である。輸送装置40は、下側部材41と、上側部材42と、複数のローラ43と、可動部44と、アタッチメント45と、を有している。
【0034】
下側部材41および上側部材42は、それぞれ、短手方向(Y方向)における略一定の幅、および高さ方向(Z方向)における略一定の高さで、長手方向(X方向)に延びている。下側部材41は、第一部材の一例であり、上側部材42は、第二部材の一例である。
【0035】
下側部材41には、複数のローラ43が、Y方向に延びた中心軸回りに回転可能に支持されている。ローラ43の下部は、下側部材41の下端より下に突出している。複数のローラ43は、それらの下端部がX方向に略並ぶよう、配置されている。ローラ43は、従動ローラである。ローラ43は、底面10a上および底面22a上で転動可能であり、上述したように、底面10a,22aは、X方向に略並んでいる。よって、このような構成において、輸送装置40は、底面10a,22a上での複数のローラ43の回転を伴って、Z方向の位置が略変化しない状態で、X方向またはX方向の反対方向に移動することができる。
【0036】
上側部材42は、載置面42aと、二つの側面42sと、を有している。
【0037】
載置面42aは、Z方向を向き、当該Z方向と交差している。また、載置面42aは、Y方向における略一定の幅でX方向に帯状に延びている。ただし、載置面42aには、開口42b,42cが設けられている。開口42bは、上側部材42とローラ43との干渉を避けるために設けられている。開口42bが設けられた構成により、開口42bが無い場合に比べて、ローラ43の直径をより大きくすることができる。また、開口42cは、上側部材42と可動部44との干渉を避けるために設けられている。載置面42aは、物品30を載置する。図2に示されるように、物品30は、Y方向に並んだ二つの輸送装置40の載置面42a上に載置される。なお、ローラ43は、載置面42a上には突出せず、可動部44は、物品30の載置位置に対してX方向の反対方向にずれて設けられる。よって、ローラ43および可動部44は、載置面42a上に載置された物品30とは干渉しない。
【0038】
側面42sは、Y方向またはY方向の反対方向を向き、当該Y方向と交差している。また、側面42sは、Z方向における略一定の高さで、X方向に帯状に延びている。輸送装置40が移動体20の溝22内に位置する際、側面42sは、当該溝22側面22bによってガイドされる。具体的に、側面42sは、Y方向およびY方向の反対方向に位置決めされた状態、言い換えると側面22bによってY方向およびY方向への移動が制限された状態で、当該側面22bに沿ってX方向またはX方向の反対方向へ案内される。
【0039】
可動部44は、下側部材41に対して、上側部材42を相対的に動かすことにより、載置面42aのZ方向の位置を変更し、これにより、輸送装置40の高さが低い第一状態と、当該第一状態より輸送装置40の高さが高い第二状態と、を切り替える。第一状態は没入状態とも称され、第二状態は、突出状態とも称される。
【0040】
図4は、輸送装置40の第一状態S1を示す側面図であり、図5は、輸送装置40の第二状態S2を示す側面図である。可動部44は、下側部材41に、Y方向に延びた回転軸Ax回りに回動可能に支持されている。可動部44には、レバー50を挿入可能な挿入口44aと、上側部材42に設けられたスライダ42dをスライド可能に案内する長穴44bと、が設けられている。スライダ42dは、例えば、下側部材41の側壁からY方向に延びた突起やシャフトによって構成される。可動部44は、図4に示される第一姿勢A1と、図5に示される第二姿勢A2との間で、回動可能となるよう構成されている。回転軸Ax回りの可動部44の回動に伴って長穴44bも回転軸Ax回りに回動し、これに伴って、スライダ42dが長穴44bに沿ってスライドし、これにより、上側部材42は、例えば下側部材41に対して相対的に、X方向の反対方向かつZ方向に移動する。また、輸送装置40は、可動部44とは別に、上側部材42を下側部材41に対して所定経路で案内する相対移動機構(不図示)を有している。相対移動機構は、例えば、リンク機構やカム機構であって、載置面42aのZ方向に対する角度を略一定に維持して上側部材42が下側部材41に対して相対移動するよう構成されている。このような構成により、図4,5に示されるように、可動部44の回転軸Ax回りの回動に伴って、輸送装置40は、上側部材42がより下方に位置する第一状態S1と、上側部材42がより上方に位置する第二状態S2とを、切り替えることができる。したがって、作業者は、レバー50を挿入口44aに差し込み、当該レバー50を、起こしたり(図4)、傾けて倒したり(図5)することで、輸送装置40を、高さH1の第一状態S1と、高さH2(>H1)の第二状態S2との間で、切り替えることができる。第一状態S1と第二状態S2との間で、載置面42aは、Z方向と交差した略水平な姿勢で維持される。
【0041】
ここで、図4に示されるように、第一状態S1において、載置面42aは、搬送機構11が物品30を支持する第一位置P1より低くなるとともに、載置面21が物品30を支持する第二位置P2より低くなる。また、図5に示されるように、第二状態S2において、載置面42aは、第一位置P1より高くなるとともに、第二位置P2より高くなる。したがって、輸送装置40は、図4に示されるように、第一状態S1においては、第一位置P1または第二位置P2に位置する物品30の下で、底面10a,22a上をX方向またはX方向の反対方向に移動することができる。また、輸送装置40は、図5に示されるように、第二状態S2においては、第一位置P1または第二位置P2より上方で物品30を支持し、当該物品30と搬送機構11および載置面21との間に隙間gがあいた状態で、底面10a,22a上をX方向またはX方向の反対方向に移動することができる。すなわち、輸送装置40は、物品30を載置した第二状態S2で底面10a上から底面22a上へX方向に移動することで、当該物品30を出入口構造10から移動体20へ移送することができ、物品30を載置した第二状態S2で底面22a上から底面10a上へX方向の反対方向に移動することで、物品30を、移動体20から出入口構造10へ移送することができる。
【0042】
[アタッチメント]
図3に示されるように、上側部材42のX方向の端部には、アタッチメント45が装着されている。図2から明らかとなるように、輸送装置40が出入口構造10から移動体20へ移動する際、当該移動体20には、まずはアタッチメント45のボディ45cが接触する。ここで、当該ボディ45cは、例えば、エンジニアリングプラスチックのような合成樹脂材料で作られている。これに対し、下側部材41および上側部材42は、例えば、鉄系材料やアルミニウム系材料のような金属材料で作られている。すなわち、ボディ45cは、下側部材41および上側部材42より弾性係数が小さい材料で作られている。仮に、アタッチメント45が無かった場合、輸送装置40が出入口構造10から移動体20へ移動する際、いずれも硬質な輸送装置40と移動体20との接触によって、それらのうち一方あるいは双方が損傷する虞がある。この点、本実施形態では、輸送装置40に、より柔らかくかつより弾性変形しやすいボディ45cを有したアタッチメント45が装着されているため、上述したような損傷が生じるのを、抑制することができる。また、当該ボディ45cの側面45sが合成樹脂材料である場合、当該側面45sが金属材料である場合に比べて、側面45sと側面22bとの摩擦係数を小さくすることができ、作業者が、輸送装置40を、より小さい力で、より容易にあるいはより迅速に動かすことができるようになる。なお、アタッチメント45は、上側部材42に替えて、下側部材41に設けられてもよい。また、ボディ45c(図3参照)の全体が合成樹脂材料で作られてもよいし、ボディ45cのうち側面45sを含む部位が部分的に合成樹脂材料で作られてもよい。
【0043】
また、アタッチメント45は、X方向に延びている。このため、アタッチメント45を装着していない場合に比べて、輸送装置40の長さを長くすることができる。このような構成により、図2に示されるように、輸送装置40の複数のローラ43、本実施形態では一例として全てのローラ43が、底面10a上に位置している状態で、輸送装置40のX方向の端部に位置するアタッチメント45のうち少なくとも先端部分を、溝22の二つの側面22b間となる位置に、配置することができる。アタッチメント45は、エクステンションや、延長部材とも称されうる。
【0044】
図6図11は、本実施形態のアタッチメント45の六面図である。図6は、アタッチメント45をY方向に見た場合の側面図である。図7は、アタッチメント45をY方向の反対方向に見た場合、すなわち図6とは反対方向に見た場合の側面図である。図8は、アタッチメント45の上面図である。図9は、アタッチメント45の下面図である。図10は、アタッチメント45の背面図である。また、図11は、アタッチメント45の正面図である。
【0045】
図6,7に示されるように、アタッチメント45は、上側部材42のX方向の端面42eに、ねじ45eによって取り付けられている。アタッチメント45は、端面42eからX方向に延びている。端面42eには、当該端面42eからX方向の反対方向に延びる雌ねじ孔42fが設けられ、アタッチメント45のX方向の反対方向の端部に位置する端壁45a2には、X方向に延びた貫通孔45a4が設けられている。雌ねじ孔42fと、貫通孔45a4とは、X方向に並んでいる。ねじ45eは、貫通孔45a4を貫通し、雌ねじ孔42fに取り付けられることにより、端壁45a2ひいてはアタッチメント45と上側部材42とを結合している。ねじ45eは、結合具や固定具とも称されうる。
【0046】
アタッチメント45は、ベース45aと、下壁45bと、ボディ45cと、ねじ45dと、を有している。
【0047】
ベース45aは、上壁45a1と、端壁45a2と、を有している。上壁45a1は、Z方向と交差して広がり、Z方向における略一定の厚さおよびX方向における略一定の幅でY方向に延びている。端壁45a2は、X方向と交差して広がり、X方向における略一定の厚さおよびZ方向における略一定の幅でY方向に延びている。
【0048】
下壁45bは、Z方向と交差して広がり、Z方向における略一定の厚さおよびX方向における略一定の幅でY方向に延びている。上壁45a1と下壁45bは、互いに平行であり、Z方向に離れている。
【0049】
下壁45bのX方向の反対方向の端部と、端壁45a2のZ方向の端部とは、例えば、溶接等によって一体化されている。本実施形態では、ベース45aと下壁45bとが、図6,7のようにY方向に見た場合に略U字状の形状を有し、ボディ45cを上側部材42または下側部材41に取り付ける取付部材を構成している。なお、このような構成は一例であって、例えば、ベース45aと下壁45bとは、一つの板状の部材がU字状に折り曲げられることによって形成されてもよいし、アタッチメント45は、ベース45aおよび下壁45bとは異なる構成の取付部材を有してもよい。
【0050】
ボディ45cは、板状の形状を有し、Z方向に略一定の厚さでX方向に延びている。上壁45a1およびボディ45cには、Z方向に延びる貫通孔45a3,45c3が設けられている。下壁45bには、Z方向に貫通する雌ねじ孔45b1が設けられている。貫通孔45a3,45c3と雌ねじ孔45b1とは、Z方向に並んでいる。ねじ45dは、貫通孔45a3,45c3を貫通し、雌ねじ孔45b1に取り付けられることにより、ベース45a、下壁45b、およびボディ45cを結合している。なお、このような構成は一例であって、例えば、上壁45a1に雌ねじ孔が設けられるとともに、下壁45bに貫通孔が設けられ、ねじが下壁45bおよびボディ45cを貫通して上壁45a1の雌ねじ孔に取り付けられてもよい。
【0051】
上述したようなねじ45d,45eを用いた結合構造により、アタッチメント45のうち少なくともボディ45cは、上側部材42に対して着脱可能に構成されている。このような構成により、ボディ45cが劣化したり損傷したりした場合に、新品のボディ45cに交換することができるという利点が得られる。なお、ボディ45cを上側部材42に対して着脱可能とする構成は、ねじ45d,45eを用いた結合構造には限定されない。また、アタッチメント45のうち少なくともボディ45cは、下側部材41に対して着脱可能に設けられてもよい。
【0052】
なお、図8,9に示されるように、ねじ45eによってアタッチメント45と上側部材42とを結合する構造は、Y方向に離れた2箇所に設けられている。また、ねじ45dによってベース45a、下壁45b、およびボディ45cを結合する構造も、Y方向に離れた2箇所に設けられている。
【0053】
また、図8,9に示されるように、ボディ45cは、帯状部45c1と、先細部45c2と、を有している。帯状部45c1は、Y方向に略一定の幅Wa1でX方向に延びている。また、先細部45c2の幅Wa2は、帯状部45c1の幅Wa1以下であり、X方向に向かうにつれて、すなわち先端45tに近付くにつれて徐々に狭くなっている。
【0054】
ここで、ボディ45cのY方向の両側に設けられた側面45sは、図2に示されるように、輸送装置40が位置Ps(セット位置)に位置した状態で、移動体20の溝22の二つの側面22b間に位置する。よって、ボディ45cは、側面22bによって、Y方向に略位置決めされる。また、先細部45c2の二つの側面45sは、それぞれ先端45tに近づくにつれて、ボディ45cのY方向(幅方向)の中央に近付いている。このため、輸送装置40が底面10a上から底面22a上へX方向に移動する際に、当該側面22bは、先細部45c2の側面45sのY方向における位置、ひいてはボディ45cおよび輸送装置40のY方向における位置を矯正しながら、ボディ45cひいては輸送装置40をX方向に案内する。ボディ45cは、被ガイド部の一例である。
【0055】
[移送方法]
図12,13は、第1実施形態の物品30の出入口構造10から移動体20への移送方法の各段階Ph1~Ph6を示す平面図である。
【0056】
まずは、図12に示される段階Ph1において、地面G上をX方向の反対方向に走行した移動体20が、出入口構造10へ近付き、所定位置で停止する。
【0057】
次に、図12に示される段階Ph2において、作業者は、底面10a上に輸送装置40を置く。この際、作業者は、輸送装置40がX方向に延びるとともに、輸送装置40と溝22とがY方向に並び、かつアタッチメント45が溝22に対してX方向の反対方向に隙間をあけて面するように、輸送装置40を置く。この段階Ph2において、輸送装置40は、高さH1の第一状態S1(図4参照)に設定されている。
【0058】
次に、図12に示される段階Ph3において、作業者は、アタッチメント45すなわち輸送装置40のX方向の端部が、図2に示されるように、溝22の二つの側面22b間に位置するよう、位置Psまで輸送装置40をX方向に動かす。上述したように、輸送装置40は、この位置Psで、複数のローラ43(本実施形態では一例として全てのローラ43)が底面10a上に載置され、底面10a上に安定的に支持されるよう、構成されている。さらに、作業者は、搬送機構11を利用して、物品30を、移動体20とは反対側からX方向に動かす。段階Ph3でも、輸送装置40は、高さH1の第一状態S1(図4参照)に設定されている。
【0059】
次に、図13に示される段階Ph4において、作業者は、搬送機構11を利用して、物品30を、二つの輸送装置40による所定の支持位置である位置Pcまで動かす。この状態では、輸送装置40は第一状態S1であり、物品30は、搬送機構11によって第一位置P1(図4参照)で支持されている。次に、作業者は、レバー50(図4参照)を用いて可動部44の姿勢を第一姿勢A1(図4参照)から第二姿勢A2(図5参照)へ変更し、これにより、輸送装置40は、高さH1の第一状態(図4参照)から高さH2の第二状態(図5参照)へ切り替わる。このとき、図4,5に示されるように、輸送装置40の載置面42aが上昇し、搬送機構11によって第一位置P1に支持されていた物品30が、当該搬送機構11からZ方向に離隔し、載置面42a上に移動する。
【0060】
次に、図13に示される段階Ph4,Ph5において、作業者は、輸送装置40の第二状態S2、すなわち、輸送装置40が物品30を支持し、当該物品30と搬送機構11および載置面21との間に隙間があいた状態で、当該輸送装置40をX方向に動かし、物品30を出入口構造10から移動体20へ移送する。
【0061】
その後、図13に示される段階Ph6において、作業者は、移動体20内で溝22に沿って輸送装置40を動かし、所定位置で停め、輸送装置40を第二状態S2から第一状態S1に切り替えて、物品30を載置面21上に下ろす。これにより、載置面21が物品30を支持した状態、言い換えると載置面21上の所定位置に物品30が載置された状態となる。その後、作業者は、第一状態S1を維持したまま、輸送装置40を物品30と接触することなくX方向の反対方向に動かし、底面22a上から出入口構造10の底面10a上へ戻す。
【0062】
ここで、本実施形態では、図12の段階Ph1から段階Ph2にかけて移動体20がX方向の反対方向に移動して出入口構造10に近接し停止した位置Pm1は、当該移動体20の移動のたびに、Y方向に変化しうる。ここで、仮に、底面10aの幅W1が狭いと、出入口構造10に対する移動体20のY方向の位置を、精度良く位置決めすることが必要となり、例えば、移動体20が輸送車両の場合には数回にわたる切り返しが必要となるなど、Y方向における出入口構造10に対する移動体20の位置決めは、手間および時間を要する。この点、本実施形態では、図2,12に示されるように、底面10aのY方向における幅W1が、底面22aのY方向における幅W2より広いため、位置Pm1がY方向に多少ずれた場合にあっても、底面10aと底面22aとがX方向に並び、輸送装置40を、底面10aと底面22aとの間で動かすことができ、ひいては当該輸送装置40を用いて、出入口構造10と移動体20との間で物品30を移送することができる。よって、本実施形態によれば、例えば、移動体20のY方向における位置決めの手間および時間を減らすことができる、という利点が得られる。
【0063】
また、図2および図12の段階Ph3に示されるように、輸送装置40は、複数のローラ43が底面10a上に支持された状態で、X方向の端部に位置するアタッチメント45の少なくとも先端部分が、溝22の側面22b(図2参照)によってY方向に略位置決めされるよう構成されている。したがって、底面10aの幅W1が広く、出入口構造10のみでは輸送装置40をY方向において位置決めし難い場合にあっても、アタッチメント45の先端部分が移動体20の側面22bの間に位置するよう、輸送装置40を置くことにより、当該輸送装置40を、溝22内へより円滑に案内される位置に略位置決めすることができる。したがって、作業者は、図13の段階Ph4~Ph6に示されるように、当該輸送装置40を、底面10a上から底面22a上すなわち溝22内へ、より容易に、より迅速に、あるいはより確実に動かし、物品30を出入口構造10から移動体20へ、より容易に、より迅速に、あるいはより確実に移送することができる。すなわち、本実施形態によれば、例えば、輸送装置40を用いた物品30の移送の手間および時間を減らすことができる、という利点が得られる。
【0064】
また、輸送装置40は、作業者が、第二状態S2で物品30を支持した輸送装置40を、移動体20から出入口構造10へ動かすことにより、物品30を移動体20から出入口構造10へ移送することができる。
【0065】
[第2実施形態]
図14は、第2実施形態のアタッチメント45Aの、第1実施形態における図6と同じ方向に見た場合の、側面図である。アタッチメント45Aは、第1実施形態のアタッチメント45に替えて、設けることができる。
【0066】
図14に示されるように、アタッチメント45Aのボディ45cは、Z方向の端部となる上面として、傾斜面45c4と、直交面45c5と、を有している。傾斜面45c4は、ボディ45cの上面のX方向の端部に位置し、先端45tに向かうにつれてZ方向の反対方向に向かうように、X方向に対して傾斜している。傾斜面45c4は、Y方向に延びている。また、直交面45c5は、傾斜面45c4に対して、X方向の反対方向に隣り合い、Z方向と略直交している。なお、上面は、直交面45c5を有しなくてもよい。すなわち、上面は、傾斜面45c4のみを有してもよい。
【0067】
また、アタッチメント45Aのボディ45cは、第1実施形態と同様に、例えば、合成樹脂材料のような、弾性係数が比較的小さい材料で作られている。
【0068】
上述したように、アタッチメント45Aが装着された輸送装置40は、アタッチメント45Aが装着されない輸送装置40よりも長くなる。このため、輸送装置40が物品30を移送するため当該物品30を支持して移動体20の溝22内でX方向に移動すると、アタッチメント45Aが、先に移送されて載置面21(図13参照)上に載置されている他の物品30(以下、単に他の物品30と称する)と、干渉する虞がある。この点、本実施形態によれば、アタッチメント45Aが傾斜面45c4を有しているため、X方向に移動するアタッチメント45Aは、他の物品30の下方の溝22内に、逃げやすくなる。よって、本実施形態によれば、アタッチメント45Aと他の物品30との干渉によって当該アタッチメント45Aおよび他の物品30のうち少なくとも一方が損傷するのを、抑制することができる。
【0069】
また、上述したように、アタッチメント45Aは、例えば、合成樹脂材料のような、弾性係数が比較的小さい材料で作られている。このため、仮に、アタッチメント45Aと他の物品30とが干渉した場合にあっても、アタッチメント45Aは弾性変形しやすい。よって、本実施形態によれば、この点でも、アタッチメント45Aと他の物品30との干渉によって、当該アタッチメント45Aおよび他の物品30のうち少なくとも一方が損傷するのを、抑制することができる。
【0070】
[第3実施形態]
図15は、第3実施形態の輸送装置40Bの平面図である。輸送装置40Bは、第1実施形態の輸送装置40に替えて、用いることができる。
【0071】
図15に示されるように、上側部材42の載置面42aには、当該載置面42a上に所定の大きさ(長さL)の物品30(パレット31)を載置した場合の、当該物品30のX方向の反対方向の端部の位置を示すマーカ40m1~40m4が設けられている。マーカ40m1~40m4は、例えば、Y方向に延びた線や、着色領域の境界、構造のような、X方向における位置を視覚的に認識できる要素として、設けられる。具体的に、マーカ40m1~40m4は、例えば、塗装や、シール、刻印、凸条、溝等である。
【0072】
図15の例では、マーカ40m1は、X方向における長さLの物品30が、全体的に載置面42a上に載置された場合、言い換えると、当該物品30のX方向の端部の位置Pt1が載置面42a上にある場合の、当該物品30のX方向の反対方向の端部の位置を示している。マーカ40m2は、当該物品30のX方向の端部がアタッチメント45の先端45tの近傍であって当該先端45tからX方向の反対方向にずれた位置Pt2にある場合の、当該物品30のX方向の反対方向における端部の位置を示している。マーカ40m3は、当該物品30のX方向の端部が丁度アタッチメント45の先端45t上にある場合の、当該物品30のX方向の反対方向における端部の位置を示している。また、マーカ40m4は、当該物品30のX方向の端部がアタッチメント45の先端45tの近傍であって当該先端45tからX方向にずれた位置Pt3にある場合の、当該物品30のX方向の反対方向における端部の位置を示している。
【0073】
このような構成により、作業者は、マーカ40m1~40m4と物品30のX方向の反対方向の端部との相対的な位置関係を視認することにより、物品30のX方向の端部を視認することなく、載置面42a上での物品30のX方向の位置を、より容易に把握することができる。
【0074】
また、作業者は、例えば、次のような手順で、移動体20内で、輸送装置40B上の物品30のX方向における位置を、変更することができる。すなわち、作業者は、まず、移動体20内で、載置面21上の最終的な載置位置(載置予定位置)より手前で輸送装置40Bを一旦停止する。次に、作業者は、第二状態S2から第一状態S1に切り替えて物品30を載置面21上に下ろす。次に、作業者は、マーカ40m1~40m4と物品30との相対的な位置関係を視認しながら、輸送装置40BをX方向の反対方向に動かし、物品30のX方向の反対方向の端部と、マーカ40m2~40m4のいずれかとを、位置合わせしながら、第一状態S1から第二状態S2に切り替えて物品30を輸送装置40B上に載置する。これにより、作業者は、物品30を、輸送装置40B上の先端45tにより近い位置に、載置することができる。このような手順の作業を追加することにより、輸送装置40B上の物品30のX方向の端部からアタッチメント45がX方向に突出する長さをより短くすることができるため、アタッチメント45と他の物品30との干渉によって、当該アタッチメント45Aおよび他の物品30のうち少なくとも一方が損傷するのを、より一層抑制することができる。
【0075】
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造、種類、方向、型式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
【0076】
例えば、第一支持機構は、搬送機構には限定されないし、第二支持機構は、載置面には限定されない。
【0077】
また、延長部材のボディは、複数の部材で作られてもよい。その場合、延長部材の側面や傾斜面が合成樹脂材料で作られ、その他の部位は別の材料で作られてもよい。
【符号の説明】
【0078】
10…出入口構造
10a…底面(第一面)
11…搬送機構(第一支持機構)
11a…ボディ
11b…ローラ
12…昇降機構
20…移動体
21…載置面(第二支持機構、第二面)
22…溝
22a…底面
22b…側面(ガイド部)
23…溝
30…物品
31…パレット
32…商品パッケージ
40,40B…輸送装置
40m1~40m4…マーカ
41…下側部材(第一部材)
42…上側部材(第二部材)
42a…載置面
42b…開口
42c…開口
42d…スライダ
42e…端面(端部)
42f…雌ねじ孔
42s…側面
43…ローラ
44…可動部
44a…挿入口
44b…長穴
45,45A…アタッチメント(端部、延長部材)
45a…ベース
45a1…上壁
45a2…端壁
45a3…貫通孔
45a4…貫通孔
45b…下壁
45b1…雌ねじ孔
45c…ボディ(被ガイド部)
45c1…帯状部
45c2…先細部
45c3…貫通孔
45c4…傾斜面
45c5…直交面
45d…ねじ
45e…ねじ
45s…側面
45t…先端
50…レバー
A1…第一姿勢
A2…第二姿勢
Ax…回転軸
C…中心
g…隙間
G…地面
H1…高さ(第一高さ)
H2…高さ(第二高さ)
L…長さ
P1…第一位置
P2…第二位置
Pc…位置
Ph1~Ph6…段階
Pm1…位置
Ps…位置
Pt1~Pt3…位置
S1…第一状態
S2…第二状態
W1…幅
W2…幅
W4…幅
Wa1…幅
Wa2…幅
X…方向(第二方向)
Y…方向(第三方向)
Z…方向(第一方向)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15