(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039491
(43)【公開日】2024-03-22
(54)【発明の名称】袋容器
(51)【国際特許分類】
B65D 83/08 20060101AFI20240314BHJP
B65D 75/58 20060101ALI20240314BHJP
【FI】
B65D83/08 B
B65D75/58
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022144088
(22)【出願日】2022-09-09
(71)【出願人】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002170
【氏名又は名称】弁理士法人翔和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】土屋 英里香
(72)【発明者】
【氏名】内山 卓己
【テーマコード(参考)】
3E014
3E067
【Fターム(参考)】
3E014LB02
3E014LB03
3E014LB08
3E067AA12
3E067AB77
3E067AC03
3E067AC11
3E067BA12A
3E067BA17A
3E067BB14A
3E067BB25A
3E067CA04
3E067CA24
3E067EA05
3E067EA06
3E067EB02
3E067EB11
3E067EB17
3E067EB27
3E067EE59
3E067FA01
3E067FC01
(57)【要約】
【課題】被収容体の取り出し性を格段に向上させること。
【解決手段】袋容器であって、被収容物を収容し、上面部に収容物の取り出し用の開口部が設けられた収容体と、開口部を覆うように上面部に開封可能に貼付された蓋ラベルと、を備え、蓋ラベルは、蓋ラベルの開封方向である第1方向の一端部が、収容体の第1方向と直交する第2方向と略平行な背面部の少なくとも一部を覆う位置まで延設されており、前記蓋ラベルの前記第2方向の両端部が、前記収容体の前記第1方向と略平行な側面部のそれぞれと、前記上面部と、の境界の近傍の位置又は前記側面部のそれぞれの少なくとも一部を覆う位置まで延設され、開口部は、開口部の第1方向の最大長さをm、開口部の第2方向の最大長さをn、上面部の第1方向の最大長さをD、上面部の第2方向の最大長さをW、とした場合、0.45D≦m≦0.90D、0.40W≦n≦0.80Wである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被収容物を収容し、上面部に前記被収容物の取り出し用の開口部が設けられた収容体と、
前記開口部を覆うように前記上面部に開封可能に貼付された蓋ラベルと、
を備え、
前記蓋ラベルは、
前記蓋ラベルの開封方向である第1方向の一端部が、前記収容体の前記第1方向と直交する第2方向と略平行な背面部の少なくとも一部を覆う位置まで延設されており、
前記蓋ラベルの前記第2方向の両端部が、前記収容体の前記第1方向と略平行な側面部のそれぞれと、前記上面部と、の境界の近傍の位置又は前記側面部のそれぞれの少なくとも一部を覆う位置まで延設され、
前記開口部は、
前記開口部の前記第1方向の最大長さをm、
前記開口部の前記第2方向の最大長さをn、
前記上面部の前記第1方向の最大長さをD、
前記上面部の前記第2方向の最大長さをW、
とした場合、
0.45D≦m≦0.90D、0.40W≦n≦0.80Wである、袋容器。
【請求項2】
前記蓋ラベルの前記一端部側には、前記蓋ラベルを開封し、起立させた状態を維持するためのストッパー部が形成されており、
前記ストッパー部は、前記上面部と前記背面部若しくは前記側面部との境界部分又は前記境界部分から前記背面部側若しくは前記側面部側にずれた位置に配置されている請求項1に記載の袋容器。
【請求項3】
前記蓋ラベルの前記第1方向の他端部には、前記蓋ラベルを開封するための摘み部が形成されており、
前記摘み部は、前記上面部に対して鉛直方向から見た場合、前記上面部の周縁を超えて延設されている請求項1又は2に記載の袋容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、袋容器に関する。
【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1には、シート取り出し用の開口を有し、複数枚のシートを収容する本体部と、当該開口を開閉可能に本体部に設けられている包装容器が開示されている(請求項1、
図1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、本体部に設けられたシート取り出し用の開口が小さく、被収容体であるシートの取り出し性が低かった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係る袋容器は、
被収容物を収容し、上面部に前記収容物の取り出し用の開口部が設けられた収容体と、
前記開口部を覆うように前記上面部に開封可能に貼付された蓋ラベルと、
を備え、
前記蓋ラベルは、
前記蓋ラベルの開封方向である第1方向の一端部が、前記収容体の前記第1方向と直交する第2方向と略平行な背面部の少なくとも一部を覆う位置まで延設されており、
前記蓋ラベルの前記第2方向の両端部が、前記収容体の前記第1方向と略平行な側面部のそれぞれと、前記上面部と、の境界の近傍の位置又は前記側面部のそれぞれの少なくとも一部を覆う位置まで延設され、
前記開口部は、
前記開口部の前記第1方向の最大長さをm、
前記開口部の前記第2方向の最大長さをn、
前記上面部の前記第1方向の最大長さをD、
前記上面部の前記第2方向の最大長さをW、
とした場合、
0.45D≦m≦0.90D、0.40W≦n≦0.80Wである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、被収容体の取り出し性を格段に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の好ましい実施形態に係る袋容器の正面斜視図である。
【
図2】本発明の好ましい実施形態に係る袋容器の背面斜視図である。
【
図3】本発明の好ましい実施形態に係る袋容器の蓋ラベルを開いた状態の正面斜視図である。
【
図4】本発明の好ましい実施形態に係る袋容器の蓋ラベルを閉じた状態の上面図である。
【
図5】本発明の好ましい実施形態に係る袋容器のストッパー部の位置の変形例を示す背面斜視図である。
【
図6】本発明の好ましい実施形態に係る袋容器の変形例を示す正面斜視図である。
【
図7】本発明の好ましい実施形態に係る袋容器の摘み部の変形例を示す正面斜視図である。
【
図8】本発明の好ましい実施形態に係る袋容器の摘み部の他の変形例を示す正面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して、例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている、構成、数値などは一例に過ぎず、その変形や変更は自由であって、本発明の技術範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
【0009】
図1~
図4を参照して、本実施形態に係る袋容器1について説明する。袋容器1は、被収容物を順次取り出して使用できるように収容する包装容器である。袋容器1は、収容体10に被収容物を収容し、蓋ラベル20が閉じられた状態で収容物を持ち運びできるようになっている。そして、収容された収容物を取り出して使用する場合には、蓋ラベル20を開封すると、収容体10の上面部14に設けられた開口部30から被収容物を取り出すことができるようになっている。蓋ラベル20は、収容体10に開閉自在に取り付けられており、閉じると、袋容器1が密閉され、開けると、被収容物を取り出すことができるようになっている。
【0010】
ここで、被収容物は、例えば、ウェットティッシュが代表的であるが、この他にも、織布(ガーゼなど)、不織布、コットン又はティッシュペーパーなどの紙等からなるシート状の材料に液体を含侵させたものであってもよい。また、含侵させる液体は、例えば、アルコール、消毒液、界面活性剤を含む洗浄液、化粧水などである。
【0011】
袋容器1の収容体10は、ウェットティッシュなどの被収容物を複数枚収容することで、正面部11、左右の側面部12、背面部13及び上面部14を備える略六面体形状の直方体となる。そして、ユーザは、上面部14に形成された開口部30から、収容された被収容物を順次取り出すことができるようになっている。
【0012】
また、収容体10は、フィルム状のシート材を円筒状に形成した後、収容体10の左右の側面部12と底面部とをシールして接合することにより製造される。つまり、収容体10の左右の側面部12には、収容体10の左右の開口を閉じるためのシール部16が設けられ、収容体10の底面部にも同様にシート材の端部同士を接合するシール部(不図示)が設けられている。
【0013】
ここで収容体10は、例えば、アルミシート(アルミ箔)やシリカ蒸着フィルムなどのバリア層の表裏両面を、例えば、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等により構成された合成樹脂フィルム層で覆った積層フィルムから構成される。外側に配置される合成樹脂フィルムの層の表面には、印刷等により、文字や模様などが付される。
【0014】
収容体10の層構成の一例として、外側層から順に、層厚12μmのポリエチレンテレフタレート層、接着層、層厚6μmのアルミシート(アルミ箔)層、接着層、及び層厚30μmの無軸延伸ポリプロピレン層を備える構成が挙げられる。収容体10全体の厚みは、例えば、45μm~130μm、好ましくは、50μm~60μmとなっている。ここで、例えば、バリア層であるアルミシート層の厚みは、他の層の層厚と比較して薄くなっているため、収容体10全体の曲げ剛性は、アルミシート層以外の合成樹脂層の剛性に依存する。
【0015】
蓋ラベル20は、収容体10の上面部14の全体を覆うように取り付けられている。すなわち、蓋ラベル20の端部は、収容体10の側面部12方向については、上面部14の側面部側の周縁15まで延設されている。つまり、後述する蓋ラベル20の第1方向d1(開封方向)と直交する第2方向d2については、収容体の上面部14と両側面部12との境界の近傍の位置まで延設されている。また、蓋ラベル20の一端部22は、上面部14の背面部側の周縁15を超えて背面部13の少なくとも一部を覆う位置まで延設されている。なお、蓋ラベル20は、側面部側の周縁15まで延設されていなくてもよく、開口部30が確実に覆われる位置まで延設されていればよい。
【0016】
さらに、蓋ラベル20の一端部22とは反対側の端部(他端部)は、上面部14の正面部側の周縁15を超えて延設されている。つまり、蓋ラベル20は、その正面部側の端部により、正面部11の少なくとも一部を覆っている。このように、蓋ラベル20の他端部が、正面部11の少なくとも一部を覆うように延設されることで、後述する上面部14に設けられた開口部30の開口面積を大きくすることができる。
【0017】
そして、蓋ラベル20の第1方向d1の他端部には、ユーザが、蓋ラベル20を摘まんで開閉するための摘み部21が設けられている。蓋ラベル20の摘み部21は、上面部14に対して鉛直方向d3から見た場合、上面部14の周縁15を超えて延設されている。
【0018】
例えば、上面部14の面積より小さい面積の蓋ラベル20を貼り付けた場合、蓋ラベル20と共に摘み部21も上面部14に貼り付けられることとなる。そのため、蓋ラベル20を開封する際には、ユーザは、蓋ラベル20に設けられた摘み部21の切込を指の腹などで探り、探り当てた切込を爪などで引き起こしてから、摘み部21を一旦起立させる。そして、起立させた摘み部21を、例えば、親指と人差し指で摘まんで蓋ラベル20をさらに引き剥がすようにして、蓋ラベル20を開封しなければならない。この場合、切込を探し当てるのに時間を要したり、切込の態様によっては、爪などにより起立させるのに時間を要したりして、ユーザにとっては、ストレスを感じることがある。
【0019】
そのため、袋容器1においては、摘み部21を上面部14の周縁15から突出した位置まで突き出すように配置している。また、蓋ラベル20の摘み部21が設けられている側の端部は、摘み部21を頂点とする略三角形状となっているが、ユーザが、摘まみ易い形状であれば、三角形状には限定されない。また、摘み部21の表面及び/又は裏面に、ユーザが摘まんだ際の滑りを防止するための滑り止めを設けてもよい。
【0020】
蓋ラベル20は、被収容物を取り出すための開口部30を開閉可能とするための、薄板状のシート材料からなるラベルとなっている。すなわち、蓋ラベル20を開封方向である第1方向d1へ向けて引き上げると、蓋ラベル20が捲れ上がり、上面部14に設けられた開口部30が露出するようになっている。また、蓋ラベル20を開封した方向とは反対方向に引き下げるように移動させると、蓋ラベル20が開封前の状態に戻り、開口部30を閉塞することができるようになっている。
【0021】
蓋ラベル20を閉じた状態では、開口部30が蓋ラベル20に覆われるので、収容体10を密閉した状態とすることができる。そして、蓋ラベル20を閉じた状態では、収容体10が密閉されるので、ウェットティッシュなどの被収容物が乾燥して、予定していた機能が発揮できなくなることを防止できる。また、蓋ラベル20は、収容体10の正面部11、背面部13及び上面部14の一部に対して、接着剤や溶着等により接合されている。そして、蓋ラベル20の開封可能部分が、上面部14から剥離して、開口部30が露出し、蓋ラベル20を閉じると、剥離した部分が再接合して、開口部30が閉塞されるようになっている。
【0022】
蓋ラベル20の内側面(上面部14と対向する面)には、内蓋部20aが設けられている。内蓋部20aは、蓋ラベル20を閉じた状態で、鉛直方向d3から見た場合、開口部30の全体を覆い隠すようになっている。つまり、蓋ラベル20を閉じた状態においては、内蓋部20aの外周縁が、開口部30の内周縁に沿って配置されるようになっている。これにより、収容体10の内部を確実に密閉することができるようになっている。また、内蓋部20aは、蓋ラベル20の内側面(被収容物と対向する面)に対して、接着剤や溶着等により接合されている。
【0023】
蓋ラベル20は、いわゆるリシールラベルと呼ばれるものであり、可撓性フィルムにより構成される。このようなフィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂フィルムの単材又は複合材、あるいは、これらの合成樹脂フィルムとアルミシート(アルミ箔)等とを貼り合わせた積層フィルムが挙げられる。
【0024】
また、蓋ラベル20の層構成は、例えば、外側層から順に、ポリプロピレン層、接着層、及びポリエチレンテレフタレート層を備える構成が挙げられる。蓋ラベル20全体の厚みは、例えば、50μm~125μm、好ましくは、70μm~100μmとなっている。ここで、ポリエチレンテレフタレート層の厚みは、ポリプロピレン層と比較して厚くなっているため、蓋ラベル20全体の剛性は、ポリエチレンテレフタレート層の剛性に依存する。
【0025】
袋容器1には、ストッパー部24が設けられている。ストッパー部24は、上面部14と背面部13との境界部分に設けられている。すなわち、ストッパー部24は、上面部14と同じ平面に設けられている。ストッパー部24は、蓋ラベル20を開封した際に、蓋ラベル20の開封状態を維持するための機構となっている。ストッパー部24においては、ストッパー接合部27は、脚部26の間の領域に配置され、脚部26とストッパー接合部27との間には、ヒンジ部28が形成されている。
【0026】
例えば、ユーザが、摘み部21を掴んで蓋ラベル20を上下方向に移動させると、蓋ラベル20は、ヒンジ部28を中心軸として回転する。蓋ラベル20を第1方向d1(開封方向)へ移動させると開封状態とすることができる。また、蓋ラベル20が開封した状態から、蓋ラベル20を開封したときに移動させた方向とは反対方向に移動させると閉鎖状態とすることができる。すなわち、ヒンジ部28が、蓋ラベル20の折曲がりの基部となり、この基部を基点として、蓋ラベル20が開閉するようになっている。
【0027】
ストッパー接合部27は、その周囲に切込が設けられており、蓋ラベル20が開封された場合、この切込の位置で、ストッパー接合部27が蓋ラベル20から分離し、開封した蓋ラベル20を支持して、蓋ラベル20の開封状態が維持されるようになっている。
【0028】
開口部30の大きさ(開口面積)は、開口部30の第1方向d1(開封方向)の最大長さをm、第2方向d2の最大長さをn、上面部14の第1方向d1の最大長さをD、第2方向d2の最大長さをWとすると以下のようになる。すなわち、開口部30の大きさは、0.45D≦m≦0.90D、0.40W≦n≦0.80Wとなり、より好ましくは、0.50D≦m≦0.80D、0.45W≦n≦0.65Wとなる。このように、開口部30の大きさは、従来の袋容器と比較して、大きくなっており、これにより、被収容物を取り出し易くしている。
【0029】
次に、
図5~
図8を参照して、上述した袋容器1の変形例について説明する。
図5を参照すると、ストッパー部24が、上面部14と同じ平面上ではなく、背面部13側にずれた位置に配置されている。
図5に示した例においては、ストッパー部24は、上面部14と背面部13との境界部分から背面部側にずれた位置、つまり、背面部13と同じ平面上に配置されている。ストッパー部24は、例えば、上面部14と背面部13との境界部分から、背面部13の傾斜が開始し始めた位置から上面部14から遠ざかる位置に配置されていればよい。
【0030】
例えば、ストッパー部24が、上面部14と同じ平面に存在していると、起立状態が不安定になる場合があり、安定性を向上させるため、上面部14と背面部13との境界部分から背面部側の位置にヒンジ部28が位置するように、ストッパー部24を設けるのが好ましい。ストッパー部24の配置位置をこのような位置とすることで、蓋ラベル20を起立させた場合に、安定して起立状態を保つことが可能となる。なお、ストッパー部24(ヒンジ部28)の位置は、上面部14から背面部13へと続く平面の傾斜が僅かでも傾き始めた位置に配置されればよい。
【0031】
図6に示したように、袋容器2においては、蓋ラベル20の第2方向d2側の両端部が、両側面部12の少なくとも一部を覆う位置まで延設されている。このような位置まで、蓋ラベル20を広げることにより、蓋ラベル20の面積が大きくなり、より安定して収容体10を密封することができるようになる。また、蓋ラベル20の開閉操作を複数回行ったとしても、開閉操作に対する耐性が増加するため、破損や破れなどが発生し難くなる。
【0032】
また、
図7に示したように、袋容器3においては、蓋ラベル20の摘み部21の位置が、蓋ラベル20の第1方向d1ではなく、第2方向d2の端部に設けられている。つまり、袋容器3においては、摘み部21は、収容体10の側面部12側の周縁を超えるように延設されている。袋容器3においては、ストッパー部24は、上面部14と側面部12との境界部分に設けられている。なお、ストッパー部24は、上面部14と側面部12との境界部分から側面部側にずれた位置に配置されてもよい。
【0033】
さらに、
図8に示した袋容器4は、
図7に示した袋容器3に対して、第1方向d1の蓋ラベル20の端部が、正面部11及び背面部13の少なくとも一部を覆う位置まで延設されている。袋容器4においても、
図7に示した袋容器3と同様の位置にストッパー部24が設けられている。
【0034】
本実施形態によれば、収容体に設けられた開口部の大きさを大きくしたので、被収容物の取り出し性が格段に良くなる。また、開口部を覆う蓋ラベルも開口部の大きさに合わせて大きくしているため、蓋ラベルの接着面積も大きくすることができる。また、蓋ラベルのストッパー部を上面部と背面部との境界部分に配置することで、蓋ラベルの起立性が向上し、被収容物が取り出し易くなる。さらに、摘み部が、上面部の周縁を超えて延設されているため、蓋ラベルを摘まみ易く、開けやすくなっている。
【0035】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されず適宜変更可能である。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせた袋容器も、本発明の範疇に含まれる。
【符号の説明】
【0036】
1,2,3,4 袋容器
10 収容体
11 正面部
12 側面部
13 背面部
14 上面部
15 周縁
16 シール部
20 蓋ラベル
20a 内蓋部
21 摘み部
22 一端部
23 第2方向の端部
24 ストッパー部
25 切込
26 脚部
27 ストッパー接合部
28 ヒンジ部
30 開口部
d1 第1方向
d2 第2方向
d3 鉛直方向