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特開2024-39575資源物買取システム、資源物買取用構造物及び収容部
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039575
(43)【公開日】2024-03-22
(54)【発明の名称】資源物買取システム、資源物買取用構造物及び収容部
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20240314BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022144228
(22)【出願日】2022-09-11
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】520001246
【氏名又は名称】飛鳥興産株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100205626
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 博
(72)【発明者】
【氏名】青木 英長
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB24
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】安全かつ効率の良い資源物の買取が可能となる資源物買取システムを提供する。
【解決手段】資源物買取システムSTは、資源物Sを品目ごとに計量する計量装置10と、顧客乗用車AM1の車両登録番号を認識する登録番号認識装置60と、記憶部、及び買取価格を含む取引詳細を生成する制御部を備える精算装置20と、車両登録番号ごとに、取引詳細及び取引詳細の承諾を指示する承諾部を表示する顧客用タッチパネル30と、電子マネー媒体を介して、価値物を授受する決済端末40と、清算書Rを印刷するプリンタ50と、を含む処理装置と、高さH1と幅W1とを有し、通行帯L1が片側に沿って配置されるプラットフォームPFと、バックヤードBYにプラットフォームPFに沿って並べられ、資源物Sを品目ごとに収容する収容部CTと、備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が顧客乗用車によって持ち込んだ資源物の重量を品目ごとに計量する計量装置と、
前記顧客乗用車が安全に通行でるのに十分な通路幅を有し、前記顧客乗用車が通行する通行帯に停車した前記顧客乗用車の車両登録番号盤に記載された車両登録番号を認識する登録番号認識装置と、
品目別の買取単価を格納する記憶部、及び前記計量装置から前記資源物の前記重量を前記品目ごとに受信し、前記品目、受信した前記品目ごとの前記重量、及び前記品目ごとの前記重量及び前記記憶部から読み出した前記品目別の前記買取単価に基づいて算出される前記品目ごとの買取価格を含む取引詳細を生成する制御部を備える精算装置と、
前記登録番号認識装置が認識した前記車両登録番号ごとに、前記精算装置が生成した前記取引詳細、及び前記取引詳細の承諾を指示する承諾部を前記顧客に向けて表示する顧客用タッチパネルと、
電子マネー媒体を介して、前記顧客との間において前記顧客の有利となる価値物を、ネットワークを介して決済サーバと通信することにより授受する決済端末と、
前記精算装置から前記車両登録番号及び前記取引詳細の印刷データを受信し、受信した前記車両登録番号及び前記取引詳細を記録媒体に印刷するプリンタと、
を含む処理装置と、
前記顧客乗用車が通行する前記通行帯の路面より、前記顧客乗用車が徐行速度により進行する場合に乗り上げることができる高さより高く、前記顧客が前記顧客乗用車から下した前記資源物を載せることができる高さ以内の高さと、前記資源物及び前記処理装置を載置できる十分な広さの幅とを有し、前記通行帯が片側に沿って配置されるプラットフォームと、
前記通行帯に対して前記プラットフォームを挟んだ逆側に設けられるバックヤードに前記プラットフォームに沿って並べられ、計量が完了した前記資源物を前記品目ごとに収容する収容部と、
備える資源物買取システム。
【請求項2】
前記バックヤードは、
前記収容部を運搬する運搬装置の通路兼作業用の作業用エリアと、
前記作業用エリアに配置され、前記運搬装置によって運搬される前記収容部に収容された前記資源物を圧縮減容するプレス装置と、
をさらに備える請求項1に記載の資源物買取システム。
【請求項3】
物品を収容する収容空間を有する本体部と、
前記本体部に設けられ、上向き鉛直方向に対して前記収容空間の外側方向に90°より小さい角度θだけ傾斜する排出側壁と、
前記排出側壁に対向する位置に配置される対向側壁と、
前記排出側壁及び前記対向側壁に隣接する前方側壁と、前記前方側壁に対向する位置に配置される後方側壁と、
前記収容空間に何も収容されていない空の状態における重心の鉛直方向直上に配置され、前記前方側壁と前記後方側壁とに掛け渡され、側面視が下方に向かって開放する凹形状をなす第1持手部と、
前記重心に対して前記排出側壁の反対側である前記対向側壁の側に配置され、前記前方側壁と前記後方側壁とに掛け渡され、側面視が下方に向かって開放する凹形状をなす第2持手部と、
前記本体部の底面に、フォークリフトのフォークを前記対向側壁の側から前記排出側壁の側に向けて差し込めるように、内部に前記フォークを差し込む差込空間の延伸方向と、前記差込空間の間隔が設定される差込口と、
を備える請求項1に記載の資源物買取システムの収容部。
【請求項4】
顧客乗用車が安全に通行でるのに十分な通路幅を有し、前記顧客乗用車が通行する通行帯と、
顧客が前記顧客乗用車によって持ち込んだ資源物の重量を品目ごとに計量する計量装置、前記通行帯に停車した前記顧客乗用車の車両登録番号盤に記載された車両登録番号を認識する登録番号認識装置、品目別の買取単価を格納する記憶部、及び前記計量装置から前記資源物の前記重量を前記品目ごとに受信し、前記品目、受信した前記品目ごとの前記重量、及び前記品目ごとの前記重量及び前記記憶部から読み出した前記品目別の前記買取単価に基づいて算出される前記品目ごとの買取価格を含む取引詳細を生成する制御部を備える精算装置、前記登録番号認識装置が認識した前記車両登録番号ごとに、前記精算装置が生成した前記取引詳細、及び前記取引詳細の承諾を指示する承諾部を前記顧客に向けて表示する顧客用タッチパネル、電子マネー媒体を介して、前記顧客との間において前記顧客の有利となる価値物を、ネットワークを介して決済サーバと通信することにより授受する決済端末、及び前記精算装置から前記車両登録番号及び前記取引詳細の印刷データを受信し、受信した前記車両登録番号及び前記取引詳細を記録媒体に印刷するプリンタ、を含む処理装置を載置し、前記顧客乗用車が通行する前記通行帯の路面より、前記顧客乗用車が徐行速度により進行する場合に乗り上げることができる高さより高く、前記顧客が前記顧客乗用車から下した前記資源物を載せることができる高さ以内の高さと、前記資源物及び前記処理装置を載置できる十分な広さの幅とを有し、前記通行帯が一方の片側に沿って配置され、計量が完了した前記資源物を前記品目ごとに収容する収容部が他方の片側に沿って並べられるプラットフォームと、
備える資源物買取用構造物。
【請求項5】
前記収容部を運搬する運搬装置の通路兼作業用の作業用エリアと、
前記作業用エリアに配置され、前記運搬装置によって運搬される前記収容部に収容された前記資源物を圧縮減容するプレス装置と、
を備え、
前記通行帯に対して前記プラットフォームの逆側に設けられるバックヤードをさらに備える請求項4に記載の資源物買取用構造物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、資源物買取システム、資源物買取用構造物及び収容部に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)という概念が提唱され、各方面においてその実行が試みられている。このSDGsには17の目標が掲げられている。これらの目標の中でも、「目標12」:[持続可能な消費と生産]持続可能な消費生産形態を確保する、という目標には「リサイクル、および再利用(リユース)により廃棄物の排出量を大幅に削減する。」というターゲットが含まれている。
【0003】
リサイクルやリユースは企業等の生産活動によって実現される側面もある一方、一般消費者が各家庭において直ちに実行できる行動によって実現される側面もある。そして、このように各家庭において行われる活動は「家庭からのSDGs」として注目を集めいている。
【0004】
一般消費者が関与できるリサイクルやリユースは、(1)自治体や町内会などによる資源物の収集活動に各家庭からの資源物を持ち込むほか、(2)古着店や、リサイクルショップなどの不用品買取販売業者に持ち込むことが、従来行われてきた。
【0005】
上記の(1)については、収集日時が限られており、多忙な一般消費者にとっては利用しづらい点があった。また、上記の(2)については、使用可能なものであっても再度販売可能な物品しか買い取ってもらえないため、有価物であるにもかかわらず廃棄せざるを得ない物品が多数生じていた。
【0006】
そこで、多忙な一般消費者でも利用しやすく、再販売不可能な物品まで収集し、その価値に応じて買い取る業態を開発することが考えられる。
【0007】
このような業態の開発において、どこに、どのように資源物を収集し、どのように効率よく買取作業を行うかが問題となる。
【0008】
各家庭において蓄積された資源物は、多くの場合自家用車によって収集場所に持ち込まれることになる。そして、自家用車のドライバーの中には普段運転を行わない者や、高齢ドライバーも含まれる。そうすると、混雑時には様々な事故が発生することが予想される(問題点1)。また、持ち込まれる資源物は複数の種類が含まれていることが予想され、これらを効率よく分別、価格算定、代金支払いを行うことが要求される(問題点2)。
【0009】
この点に関し、持ち込まれた資源物を計量器によって重量を計量し、計量器から収集した重量データに基づいてポイントを算出し、算出されたポイントをリライトカードに書き込む技術が提案されている(例えば、特許文献1。)。
【0010】
しかし、この技術は上記の(問題点1)の事故等を防止することが考慮されていない。
【0011】
また、ガソリンスタンドのような構造物(例えば、特許文献2。)に特許文献1の技術を適用しようとしても、上記の(問題点2)の効率よい分別、価格算定、及び代金支払いは実現できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2002-128207号公報
【特許文献2】特開昭61-50855号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明が解決しようとする課題は、安全かつ効率の良い資源物の買取が可能となる資源物買取システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、顧客が顧客乗用車によって持ち込んだ資源物の重量を品目ごとに計量する計量装置と、前記顧客乗用車が安全に通行でるのに十分な通路幅を有し、前記顧客乗用車が通行する通行帯に停車した前記顧客乗用車の車両登録番号盤に記載された車両登録番号を認識する登録番号認識装置と、品目別の買取単価を格納する記憶部、及び前記計量装置から前記資源物の前記重量を前記品目ごとに受信し、前記品目、受信した前記品目ごとの前記重量、及び前記品目ごとの前記重量及び前記記憶部から読み出した前記品目別の前記買取単価に基づいて算出される前記品目ごとの買取価格を含む取引詳細を生成する制御部を備える精算装置と、前記登録番号認識装置が認識した前記車両登録番号ごとに、前記精算装置が生成した前記取引詳細、及び前記取引詳細の承諾を指示する承諾部を前記顧客に向けて表示する顧客用タッチパネルと、電子マネー媒体を介して、前記顧客との間において前記顧客の有利となる価値物を、ネットワークを介して決済サーバと通信することにより授受する決済端末と、前記精算装置から前記車両登録番号及び前記取引詳細の印刷データを受信し、受信した前記車両登録番号及び前記取引詳細を記録媒体に印刷するプリンタと、を含む処理装置と、前記顧客乗用車が通行する前記通行帯の路面より、前記顧客乗用車が徐行速度により進行する場合に乗り上げることができる高さより高く、前記顧客が前記顧客乗用車から下した前記資源物を載せることができる高さ以内の高さと、前記資源物及び前記処理装置を載置できる十分な広さの幅とを有し、前記通行帯が片側に沿って配置されるプラットフォームと、前記通行帯に対して前記プラットフォームを挟んだ逆側に設けられるバックヤードに前記プラットフォームに沿って並べられ、計量が完了した前記資源物を前記品目ごとに収容する収容部と、備える資源物買取システムを提供する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、安全かつ効率の良い資源物の買取が可能となる資源物買取システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本実施形態の資源物買取システムを示す概要図である。
図2】処理装置の構成を示すブロック図である。
図3】品目・価格データベースのデータ構成を示す図である。
図4】顧客・取引データベースのデータ構成を示す図である。
図5】顧客用確認画面の例を示す図である。
図6】処理装置の動作を示すフローチャートである。
図7】収容部の斜視図である。
図8】収容部の正面図、左側面図、及び右側面図である。
図9】第1の運搬装置を用いて収容部を運搬する様子を示す図である。
図10】第2の運搬装置を用いて収容部を運搬する様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態に係る資源物買取システムを詳細に説明する。
【0018】
図1は、本実施形態の資源物買取システムST(以下、ST1とST2とを併せて資源物買取システムSTという。)を示す概要図である。以下、資源物買取システムSTを、構造物としての側面に着目して資源物買取用構造物STともいう。
【0019】
図1には、第1の資源物買取システムST1と、第2の資源物買取システムST2とが図示されている。以下、第1の資源物買取システムST1を例に説明する。
【0020】
図1に示すように、資源物買取システムSTは、プラットフォームPF1と、計量装置10と、精算装置20(ストアコントローラSC)と、顧客用タッチパネル30と、決済端末40と、プリンタ50と、登録番号認識装置60と、バックヤードBYと、を備える。
【0021】
プラットフォームPF1は、顧客乗用車AM1が通行する通行帯L1の路面より高さH1だけ高く、幅W1を有する。
【0022】
高さH1は、顧客乗用車AM1が徐行速度により進行する場合に乗り上げることができる高さより高く、顧客C1が顧客乗用車AM1から下した資源物S(以下、S1とS2とを併せてSという。)を載せることができる高さ以内である。
【0023】
幅W1は、資源物Sと、処理装置(以下、計量装置10と、精算装置20と、顧客用タッチパネル30と、決済端末40と、プリンタ50と、登録番号認識装置60とを併せて処理装置という。)を載置できる十分な広さの幅を有する。また、幅W1は、処理装置を載置した場合に作業に不要なスペースが生じる幅より狭いことが、省スペースの点から望ましい。
【0024】
プラットフォームPF1は資源物S、及び処理装置を載置させ、スタッフSFが乗っても変形しない程度の剛性を有する。
【0025】
計量装置10は、タッチパネルなどの計量装置入出力部と、資源物Sを載置して重量を計量する計量部とを有し、精算装置20(ストアコントローラSC)にネットワークを介して接続する。
【0026】
スタッフSFは、顧客から受け取った資源物Sの内容を確認し、品目ごとに計量装置10を用いて重量を計量する。具体的には、スタッフSFは資源物Sの種類を確認し、精算装置20(ストアコントローラSC)の計量装置入出力部に表示されたスタッフ用の画面から資源物Sが該当する品目名を選択入力する。次に、スタッフSFは品目名を選択入力した1種類目の資源物S1を計量装置10の計量部に載置し、計量装置10に計量を指示する。
【0027】
計量装置10は、精算装置20(ストアコントローラSC)から受信した、取引ごとに固有に割り当てられる識別子である取引IDごとに、顧客C1が搬入した資源物Sの重量を品目ごとに計量し、取引ID、品目及び品目ごとの重量を精算装置20(ストアコントローラSC)に送信する。
【0028】
具体的には、計量装置10はスタッフSFによって指定された資源物S(第1の資源物S1)の品目をメモリに格納し、スタッフSFの計量指示に従って第1の資源物S1の重量を計量し、メモリに格納する。計量装置10は第2の資源物S2についても同様に品目と重量をメモリに格納する。そして、スタッフSFの計量終了・送信の指示に従って、取引ID、及び計量した各品目の品目名及び重量を精算装置20(ストアコントローラSC)に送信する。
【0029】
精算装置20として、通常の精算に必要なハードウエア等を有するスレーブ精算装置と、記憶部に品目別の買取単価、相場価格等に関する情報を格納する各種のデータベースを備え、スレーブ精算装置からの要求に応じて種々の情報をデータベースから読み出してスレーブ精算装置に送信するストアコントローラSCと、を用いる。なお、データ量等が多くなった場合には、ストアコントローラSCのデータ格納・送受信機能を有し、ネットワークに接続される処理サーバを用いてもよい。
【0030】
精算装置20は、顧客用タッチパネル30、決済端末40、プリンタ50、及び登録番号認識装置60と接続し、インターネットのような公衆通信回線網に接続するネットワークNを介して決済サーバに接続する。
【0031】
精算装置20は、計量装置10から資源物Sの重量を品目ごとに受信し、受信した品目ごとの重量及び精算装置20が備える記憶部22から読み出した品目別の買取単価に基づいて算出される品目ごとの買取価格を含む取引詳細を生成する。
【0032】
顧客用タッチパネル30は、通行帯L1に停車した顧客乗用車AM1に乗車したままの、又は顧客乗用車AM1から下車した顧客C1が容易に操作できる位置に配置される。顧客用タッチパネル30はプラットフォームPF1に設置されてもよい。
【0033】
決済端末40は、精算装置20に接続し、電子マネー等によって決済を行う。決済端末40は、通行帯L1に停車した顧客乗用車AM1に乗車したままの、又は顧客乗用車AM1から下車した顧客C1が容易に操作できる位置に配置される。決済端末40はプラットフォームPF1に設置されてもよい。
【0034】
プリンタ50は、精算装置20に接続し、精算装置20からプリントデータと印刷指示を受信して精算票Rを紙などの記録媒体に出力する。
【0035】
プリンタ50は、通行帯L1に停車した顧客乗用車AM1に乗車したままの、又は顧客乗用車AM1から下車した顧客C1が容易に出力された精算票Rを受け取ることができる位置に配置される。プリンタ50はプラットフォームPF1に設置されてもよい。
【0036】
登録番号認識装置60は、顧客乗用車AM1に取り付けられた車両登録番号盤NP(いわゆるナンバープレート。)に記載された車両登録番号を認識して、精算装置20(ストアコントローラSC)に送信する。
【0037】
登録番号認識装置60は、撮像装置61が通行帯L1に停車した顧客乗用車AM1の車両登録番号盤NPを明瞭に撮像できる位置に配置される。登録番号認識装置60はプラットフォームPF1に設置されてもよい。
【0038】
通行帯L1は、プラットフォームPF1の一方の側に沿って設けられ、顧客乗用車AM1が安全に通行でるのに十分な通路幅を有する。通行帯L1は、プラットフォームPF1の通行帯L1に面する側壁から上述の通路幅を空けてガイドラインGを有していてもよい。ガイドラインGは、通行帯L1に描かれたある程度の幅のある線であっても、通行帯L1の路面から若干の高さを有する分離帯であってもよい。
【0039】
顧客乗用車AM1は、通行帯L1の入口ET1から入庫し、撮像装置61が車両登録番号盤を明瞭に撮像できる位置に停車する。この停車位置には停止線を施してもよい。この際、顧客乗用車AM1が運転ミス、又は誤操作による事故を回避するため、顧客C1は顧客乗用車AM1のエンジンを停止させることが望ましい。顧客C1は、資源物Sを搬出し、計量、精算後、精算票を受領してから出口EX1から出庫する。
【0040】
第1の資源物買取システムST1とは別の資源物買取システムSTである第2の資源物買取システムST2が、第1の資源物買取システムST1に隣接して配置されていてもよい。
【0041】
各資源物買取システムSTの配置は、設置する土地の形状にも左右されるが、顧客C1が運転する顧客乗用車AM1と、顧客C2が運転する顧客乗用車AM2とが互いに事故を起こさないように、安全確保に必要な十分な間隔を空けて配置される。
【0042】
プラットフォームPF1の通行帯L1に面する側面に対向する側面の側である他方の側、及びプラットフォームPF2の通行帯L2に面する側面に対向する側面の側である他方の側には、バックヤードBYが設けられる。プラットフォームPFがさらに多くある場合には、各プラットフォームPFのそれぞれの通行帯に面する側面に対向する側面の側である他方の側にバックヤードBYが設けられる。
【0043】
バックヤードBYには、プラットフォームPF1の通行帯L1に面する側面に対向する側面に沿って、資源物Sの品目ごとに収容部CT(コンテナ)が配置される。収容部CTは、プラットフォームPF1に沿って、資源物S1を収容する収容部CT1-1から資源物S2を収容するn個目(nは自然数。)の収容部CT1-nが並べて配置される。
【0044】
同様に、プラットフォームPF2に沿って、資源物S1を収容する収容部CT2-1から資源物S2を収容するn個目(nは自然数。)の収容部CT2-nが並べて配置される。
【0045】
各プラットフォームPFのスタッフSFは、それぞれ計量が完了した資源物Sを品目ごとに、各品目に対応する収容部CTに投入する。
【0046】
バックヤードBYの収容部CTの背後には、運搬装置CV(以下、CV1とCV2とを併せて運搬装置CVという。)の通路兼作業用の作業用エリアが設けられ、この作業用エリアには資源物Sを圧縮減容するプレス装置PMが配置される。
【0047】
運搬係は、満杯となった収容部CTを運搬装置CVによってプレス装置PMに運び、収容部CTに収容されている資源物Sをプレス装置PMに投入して圧縮減容する。
【0048】
さらに、運搬係は、圧縮された資源物S(図1においては、圧縮済資源物S1P。)を一時品目ごとに保管し、保管された圧縮済資源物が所定の量に達した場合、品目ごとにトラックなどの貨物自動車TRに積み込み、品目別にリサイクル工場に搬入する。
【0049】
図2は、処理装置の構成を示すブロック図である。図2には、精算装置20としてストアコントローラSCを用いる例が図示されている。スレーブ精算装置の構成は、記憶部22に品目・価格DB221(以下、データベースをDBと記す。)と、顧客・取引DB222とを格納していない他はストアコントローラSCの構成と同様であるため、説明を省略する。
【0050】
図2に示しように、処理装置には、計量装置10と、精算装置20(ストアコントローラSC)と、顧客用タッチパネル30と、決済端末40と、プリンタ50と、登録番号認識装置60と、が含まれる。
【0051】
計量装置10は、計量装置制御部11と、計量装置記憶部12と、計量装置通信部13と、を備える。
【0052】
計量装置制御部11は、CPU(central processing unit)などの演算装置を有する。
【0053】
計量装置記憶部12は、ハードディスクドライブ、メモリなどの記憶装置を備える。計量装置記憶部12は、計量装置10を動作させるために必要なプログラムなどのソフトウエアを格納する。計量装置制御部11は計量装置記憶部12からプログラムを読み込み、順次実行する。
【0054】
計量装置通信部13は、通信に必要なネットワーク通信装置などを備える。計量装置通信部13は精算装置20(ストアコントローラSC)と通信を行う。
【0055】
精算装置20(ストアコントローラSC)は、制御部21と、記憶部22と、入出力部23と、通信部24と、を備える。
【0056】
制御部21は、CPUなどの演算装置を有する。
【0057】
記憶部22は、精算装置20(ストアコントローラSC)を動作させるために必要なプログラムなどのソフトウエアを格納する。精算装置20(ストアコントローラSC)は記憶部22からプログラムを読み込み、順次実行する。
【0058】
記憶部22はまた、記憶部22に品目・価格DB221と、顧客・取引DB222と、を格納する。
【0059】
入出力部23は、入力装置、ポインティングデバイスであるキーボード・マウス231と、表示装置、入力装置であるタッチパネル232と、を備える。
【0060】
通信部24は、通信に必要なネットワーク通信装置などを備える。通信部24は、精算装置20(ストアコントローラSC)に接続される顧客用タッチパネル30、決済端末40、プリンタ50、及び登録番号認識装置60と通信し、インターネットのような公衆通信回線網に接続するネットワークNを介して決済サーバと通信する。
【0061】
顧客用タッチパネル30は、精算装置20(ストアコントローラSC)の指示に従って、資源物Sの売却承認等の入力、及び顧客に通知すべき情報の表示を行う。顧客に通知すべき情報には、顧客乗用車AM1の車両登録番号盤NPに記載され、登録番号認識装置60によって認識された車両登録番号盤、顧客C1への作業手順の説明などが含まれる。
【0062】
決済端末40は、精算装置20に接続し、ICカード及びスマートフォンのような携帯通信端末などのいわゆる電子マネー媒体と通信できるリーダライタなどの決済端末通信部と、ディスプレイと、を備える。
【0063】
決済端末40は、電子マネー媒体(交通系の電子マネーカード、及びその他の電子マネーカード、デビットカードのような銀行系の決済カード、クレジットカード、あるいはスマートフォン及びスマートフォンのアプリなどを含む。)を介して、顧客C1との間において金銭又は顧客C1の有利となるポイント等の価値物を、ネットワークNを介して決済サーバと通信することにより授受する。
【0064】
プリンタ50は、精算装置20(ストアコントローラSC)から受信した清算書Rの印刷データを紙などの記録媒体に印刷する。
【0065】
プリンタ50は、清算書Rに、品目別に、品目名、重量、及び買取金額を印刷し、その下段に買取金額の合計を印刷する。
【0066】
登録番号認識装置60は、顧客乗用車AM1に取り付けられた車両登録番号盤NPの画像を撮像するカメラなどの撮像装置61と、撮像した車両登録番号盤NPに記載された車両登録番号を認識し、テキストデータに変換する登録番号認識装置と、を備える。
【0067】
登録番号認識装置60は、OCR(Optical Character Reader:光学的文字認識)等の公知の文字認識ソフトウエアを用いることができる。
【0068】
登録番号認識装置60は、撮像装置61によって顧客乗用車AM1に取り付けられた車両登録番号盤NPの画像を撮像し、登録番号認識装置によって車両登録番号を認識してテキストデータに変換し、精算装置20(ストアコントローラSC)に変換された車両識別番号を送信する。
【0069】
図3は、品目・価格DB221のデータ構成を示す図である。図3に示すように、品目・価格DB221は、資源物Sの品目ごとに固有に割り当てられる識別子である品目IDと、品目IDに対応する品目名と、品目を買取る際の相場価格と、品目を買取る場合の買取単価と、を格納する。
【0070】
ここで、買取り対象となる資源物Sに含まれる代表的な品目は以下である。
・新聞紙、雑誌、書籍類、その他の印刷物
・段ボール、ボール紙
【0071】
・その他の紙類、
・衣服などの繊維類
・ペットボトル
・アルミニウム製品等(アルミニウム製品等はアルミニウム缶、アルミニウム片を含む。)
・鉄製品(スチール缶、鉄片、鉄屑)
・その他の金属製品(銅製品、ニッケル・クロム製品)
・貴金属を含む製品(金、銀、白金、パラジウムなどを含む電子製品、電子部品、その他の部品。)
・小型家電、その他の民生電気製品
・食器(陶磁器、漆器、フォーク・スプーンなどの金属製食器)
・調理器具(鍋、釜、しゃもじ、フライ返しなど。)
・おもちゃ、ゲーム、その他の遊具、スポーツ用品、金属を含む楽器類
【0072】
買取り対象となる資源物Sに含まれる品目は上記に限られず、買取時の状態による再販売が困難な品目、リサイクルショップ等において買取が不可能と判断された品目、そのほか品目自体に価値が残存している物品のほか、有価物を含む廃棄物なども含まれる。
【0073】
図4は、顧客・取引DB222のデータ構成を示す図である。図4に示すように、顧客・取引DB222は、メインテーブルに、顧客C(以下、C1とC2、及び他の顧客を併せて顧客Cという。)に固有に割り当てられる識別子である顧客IDと、顧客Cが資源物Sの買取を依頼するために通行帯Lに乗り入れた顧客乗用車AMの車両登録番号と、その他の情報と、を格納する。
【0074】
その他の情報としては、例えば、顧客Cが決済に使用した電子マネー媒体等の媒体識別番号、必要に応じて収集された顧客の連絡先等が含まれる。
【0075】
顧客・取引DB222は、メインテーブルに、取引ごとに固有に割り当てられる識別子である取引IDと、メインテーブルとのリレーションシップを示すポインタとしての顧客IDと、取引年月日と、取引を行った品目ごとの品目ID、買取時相場価格、買取単価、重量、及び品目別買取金額と、買取金額合計と、を格納する。
【0076】
図5は、精算装置20が顧客用タッチパネル30に表示する顧客用確認画面31の例を示す図である。図5に示すように、顧客用確認画面31は、顧客乗用車AMの車両登録番号を表示する車両登録番号表示欄301と、買取品目ごとの買取金額、及び買取金額の合計を表示する取引詳細欄302と、精算装置20に取引内容の承諾を指示する承諾部である承諾ボタン303と、精算装置20に取引内容のキャンセルを指示するキャンセルボタン304と、を備える。
【0077】
精算装置20は、承諾ボタン303の押下を検知した後、決済端末40及び決済サーバに決済指示を送信し、決済の完了を決済端末40及び決済サーバから受信した場合、顧客用確認画面31又は専用の決済完了通知画面に決済を完了した旨を表示してもよい。
【0078】
精算装置20は、キャンセルボタン304の押下を検知した場合、キャンセル処理を行い、キャンセル処理完了後に顧客用確認画面31又は専用のキャンセル処理完了通知画面にキャンセル処理を完了した旨を表示してもよい。
【0079】
図6は、処理装置の動作を示すフローチャートである。図6に示すように、ステップS101において、登録番号認識装置60は、撮像装置61によって撮像した顧客乗用車AM1に取り付けられた車両登録番号盤NPの画像に記載された車両登録番号を認識し、テキストデータに変換する。
【0080】
ステップS102において、登録番号認識装置60は車両登録番号を精算装置20に送信する。
【0081】
ステップS103において、精算装置20は、車両登録番号に受信を検知すると、取引IDを発番し、車両登録番号と供に計量装置10に送信する。
【0082】
ステップS104において、精算装置20は、車両登録番号を顧客用タッチパネル30の顧客用確認画面31に表示する。従って、顧客Cは顧客用タッチパネル30の顧客用確認画面31に表示された自己の車両の車両登録番号が正しく認識されているかどうかを確認することができる。
【0083】
ステップS105において、計量装置10は、スタッフSFの指示に従い、品目ごとに重量を計量し、計量した重量を計量装置記憶部12に格納する。
【0084】
ステップS106において、計量装置10は、顧客Cが搬入した資源物Sのすべての品目の計量を完了した旨のスタッフSFによる入力を検知した場合、精算装置20に取引IDと、品目と、品目ごとの重量と、を送信する。
【0085】
ステップS107において、精算装置20は、計量装置10から受信した品目に基づいて、品目・価格DB221から買取単価を品目ごとに読み込み、取引詳細買取品目ごとの買取金額、及び買取金額の合計を表示する取引詳細を算出する。
【0086】
ステップS108において、精算装置20は顧客用タッチパネル30の顧客用確認画面31に取引詳細を表示する。
【0087】
ステップS109において、精算装置20は顧客用タッチパネル30の顧客用確認画面31を介して取引内容の承諾が指示されたかを判定する。精算装置20は承諾が指示されたと判定した場合(ステップS109のY)、ステップS110に進み、承諾が指示されなかったと判定した場合(ステップS109のN)、キャンセル処理を行った後、処理を終了する。
【0088】
ステップS110において、精算装置20は決済指示を決済端末40に送信する。
【0089】
ステップS111において、決済端末40は決済処理を行う。具体的には、顧客Cが決済端末40に提示した電子マネー媒体から決済に必要な情報である顧客決済情報を読み取り、精算装置20及びネットワークNを介して決済サーバと通信し、顧客決済情報を用いてネゴシエートを行う。次いで、決済端末40は事業者の口座情報などの事業者決済情報、及び支払金額などの決済詳細情報を決済サーバに送信し、決済サーバからの応答に従って電子マネー媒体に支払金額をチャージする。その後、決済端末40はチャージ完了を決済サーバに送信し、決済処理を終了する。
【0090】
ステップS112において、決済端末40は精算装置20に決済完了の旨を送信する。
【0091】
ステップS113において、精算装置20はプリンタ50に清算書Rの印刷データを送信し、プリンタ50に清算書Rを印刷させる。加えて、精算装置20は、取引詳細を顧客・取引DB222に格納し、処理を終了する。
【0092】
図7は、収容部CTの斜視図である。図8は、収容部CTの正面図(A)、左側面図(B)、及び右側面図(C)である。左側面図(B)は図8(A)における収容部CTのX1矢視図、右側面図(C)は図8(A)における収容部CTのX2矢視図である。
【0093】
図7及び図8に示すように、収容部CTは、本体部701と、第1持手部702と、第2持手部703と、差込口704と、を備える。収容部CTは、金属などの、資源物Sを収容、運搬するのに十分な剛性を有する材質によって形成される。
【0094】
本体部701は、資源物Sなどの物品を収容する収容空間701Aを有する。図8(A)に示すように、本体部701の排出側壁701Bは、上向き鉛直方向VDに対して、収容空間701Aの外側方向に90°より小さい角度θだけ傾斜する。本体部701の排出側壁701Bに対向する位置に配置される対向側壁701Cは、排出側壁701Bと同様に収容空間701Aの外側方向に90°より小さい角度だけ傾斜していてもよい。
【0095】
本体部701はさらに、排出側壁701B及び対向側壁701Cに隣接する前方側壁と、前方側壁に対向する位置に配置される後方側壁と、を備える。前方側壁と後方側壁とは同形状に形成される。
【0096】
第1持手部702は、収容空間701Aに何も収容されていない空の状態における収容部CTの重心CGの鉛直方向直上に配置される。第1持手部702は図8(A)に示す前方側壁と、前方側壁に対向する後方側壁とに掛け渡され、図8(B)に示すように左側面視が下方に向かって開放する凹形状をなす。
【0097】
第2持手部703は、重心CGに対して排出側壁701Bの反対側であり、対向側壁701Cの側に配置される。第2持手部703は図8(A)に示す前方側壁と、前方側壁に対向する後方側壁とに掛け渡され、図8(C)に示すように左側面視が下方に向かって開放する凹形状をなす。
【0098】
第1持手部702は、第2持手部703より上方に高く延びていてもよい。
【0099】
差込口704は内部にフォークリフトのフォーク(爪)を差し込む差込空間を有する。差込口704は、本体部701の底面に、フォークを対向側壁701Cの側から排出側壁701Bの側に向けて差し込めるように差込空間の延伸方向と、差込口704の差込空間同士の間隔が設定される。
【0100】
図9は、フォークリフトである第1の運搬装置としての運搬装置CV1を用いて収容部CTを運搬する様子を示す図である。図9に示すように、運搬装置CV1は収容部CTの差込口704にフォークFを差し込み、フォークFを上方に変位させることによって収容部CTを持ち上げて運搬する。
【0101】
図10は、把持機構アタッチメントHD(チルト式フォーク)を装着した油圧ショベルである第2の運搬装置としての運搬装置CV2を用いて収容部CTを運搬する様子を示す図である。
【0102】
図10(A)に示すように、運搬装置CV2は第1持手部702の上端部を把持機構アタッチメントHDによって把持し、上方に持ち上げて収容部CTを運搬する。
【0103】
ここで、第1持手部702は収容部CTの重心CGの鉛直方向直上に配置されるため、収容部CTを上方に持ち上げた場合、本体部701が傾くことがなく、収容空間701Aに収容されている資源物Sなどの収容物をこぼさずに運搬できる。
【0104】
図10(B)に示すように、運搬装置CV2は第2持手部703の上端部を把持機構アタッチメントHDによって把持し、上方に持ち上げて収容部CTを排出側壁701Bの側に傾け、収容空間701Aに収容されていた資源物Sなどの収容物を矢印X3のように排出する。
【0105】
ここで、第2持手部703は重心CGに対して排出側壁701Bの反対側に配置されているため、収容部CTを上方に持ち上げた場合、本体部701が排出側壁701Bを下にして傾き、加えて排出側壁701Bは収容空間701Aの外側方向に傾斜しているため、収容空間701Aに収容されていた資源物Sなどの収容物を容易に残らず排出できる。
【0106】
なお、収容部CTは資源物買取システムST以外にも利用できることは言うまでもない。
【0107】
以上述べたように、本実施形態の資源物買取システムSTは、顧客C1が顧客乗用車AM1によって持ち込んだ資源物Sの重量を品目ごとに計量する計量装置10と、顧客乗用車AM1が安全に通行でるのに十分な通路幅を有し、顧客乗用車AM1が通行する通行帯L1に停車した顧客乗用車AM1の車両登録番号盤NPに記載された車両登録番号を認識する登録番号認識装置60と、品目別の買取単価を格納する記憶部、及び計量装置10から資源物Sの重量を品目ごとに受信し、品目、受信した品目ごとの重量、及び品目ごとの重量及び記憶部から読み出した品目別の買取単価に基づいて算出される品目ごとの買取価格を含む取引詳細を生成する制御部を備える精算装置20と、登録番号認識装置60が認識した車両登録番号ごとに、精算装置20が生成した取引詳細、及び取引詳細の承諾を指示する承諾部を顧客C1に向けて表示する顧客用タッチパネル30と、電子マネー媒体を介して、顧客C1との間において顧客C1の有利となる価値物を、ネットワークNを介して決済サーバと通信することにより授受する決済端末40と、精算装置20から車両登録番号及び取引詳細の印刷データを受信し、受信した車両登録番号及び取引詳細を記録媒体に印刷するプリンタ50と、を含む処理装置と、顧客乗用車AM1が通行する通行帯L1の路面より、顧客乗用車AM1が徐行速度により進行する場合に乗り上げることができる高さより高く、顧客C1が顧客乗用車AM1から下した資源物Sを載せることができる高さ以内の高さH1と、資源物S及び処理装置を載置できる十分な広さの幅W1とを有し、通行帯L1が片側に沿って配置されるプラットフォームPFと、通行帯L1に対してプラットフォームPFを挟んだ逆側に設けられるバックヤードBYにプラットフォームPFに沿って並べられ、計量が完了した資源物Sを品目ごとに収容する収容部CTと、備える。
【0108】
従って、本実施形態によれば、安全かつ効率の良い資源物Sの買取が可能となる資源物買取システムSTを提供することができるという効果がある。そして、本実施形態の資源物買取システムSTは「家庭からのSDGs」を効果的に実現できるという効果がある。
【符号の説明】
【0109】
10 計量装置
11 計量装置制御部
12 計量装置記憶部
13 計量装置通信部
20 精算装置
21 制御部
22 記憶部
23 入出力部
24 通信部
30 顧客用タッチパネル
31 顧客用確認画面
40 決済端末
50 プリンタ
60 登録番号認識装置
61 撮像装置
231 キーボード・マウス
232 タッチパネル
301 車両登録番号表示欄
302 取引詳細欄
303 承諾ボタン
304 キャンセルボタン
701 本体部
701A 収容空間
701B 排出側壁
701C 対向側壁
702 第1持手部
703 第2持手部
704 差込口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-12-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が顧客乗用車によって持ち込んだ資源物の重量を品目ごとに計量する計量装置と、
前記顧客乗用車が安全に通行でるのに十分な通路幅を有し、前記顧客乗用車が通行する通行帯に停車した前記顧客乗用車の車両登録番号盤に記載された車両登録番号を認識する登録番号認識装置と、
品目別の買取単価を格納する記憶部、及び前記計量装置から前記資源物の前記重量を前記品目ごとに受信し、前記品目、受信した前記品目ごとの前記重量、及び前記品目ごとの前記重量及び前記記憶部から読み出した前記品目別の前記買取単価に基づいて算出される前記品目ごとの買取価格を含む取引詳細を生成する制御部を備える精算装置と、
前記登録番号認識装置が認識した前記車両登録番号ごとに、前記精算装置が生成した前記取引詳細、及び前記取引詳細の承諾を指示する承諾部を前記顧客に向けて表示する顧客用タッチパネルと、
電子マネー媒体を介して、前記顧客との間において前記顧客の有利となる価値物を、ネットワークを介して決済サーバと通信することにより授受する決済端末と、
前記精算装置から前記車両登録番号及び前記取引詳細の印刷データを受信し、受信した前記車両登録番号及び前記取引詳細を記録媒体に印刷するプリンタと、
を含む処理装置と、
前記顧客乗用車が通行する前記通行帯の路面より、前記顧客乗用車が徐行速度により進行する場合に乗り上げることができる高さより高く、前記顧客が前記顧客乗用車から下した前記資源物を載せることができる高さ以内の高さと、前記資源物及び前記処理装置を載置できる十分な広さの幅とを有し、前記通行帯が片側に沿って配置されるプラットフォームと、
前記通行帯に対して前記プラットフォームを挟んだ逆側に設けられるバックヤードに前記プラットフォームに沿って並べられ、計量が完了した前記資源物を前記品目ごとに収容する収容部と、
備える資源物買取システム。
【請求項2】
前記バックヤードは、
前記収容部を運搬する運搬装置の通路兼作業用の作業用エリアと、
前記作業用エリアに配置され、前記運搬装置によって運搬される前記収容部に収容された前記資源物を圧縮減容するプレス装置と、
をさらに備える請求項1に記載の資源物買取システム。
【請求項3】
前記収容部は、
物品を収容する収容空間を有する本体部と、
前記本体部に設けられ、上向き鉛直方向に対して前記収容空間の外側方向に90°より小さい角度θだけ傾斜する排出側壁と、
前記排出側壁に対向する位置に配置される対向側壁と、
前記排出側壁及び前記対向側壁に隣接する前方側壁と、前記前方側壁に対向する位置に配置される後方側壁と、
前記収容空間に何も収容されていない空の状態における重心の鉛直方向直上に配置され、前記前方側壁と前記後方側壁とに掛け渡され、側面視が下方に向かって開放する凹形状をなす第1持手部と、
前記重心に対して前記排出側壁の反対側である前記対向側壁の側に配置され、前記前方側壁と前記後方側壁とに掛け渡され、側面視が下方に向かって開放する凹形状をなす第2持手部と、
前記本体部の底面に、フォークリフトのフォークを前記対向側壁の側から前記排出側壁の側に向けて差し込めるように、内部に前記フォークを差し込む差込空間の延伸方向と、前記差込空間の間隔が設定される差込口と、
を備える請求項1に記載の資源物買取システム。
【請求項4】
顧客乗用車が安全に通行でるのに十分な通路幅を有し、前記顧客乗用車が通行する通行帯と、
顧客が前記顧客乗用車によって持ち込んだ資源物の重量を品目ごとに計量する計量装置、前記通行帯に停車した前記顧客乗用車の車両登録番号盤に記載された車両登録番号を認識する登録番号認識装置、品目別の買取単価を格納する記憶部、及び前記計量装置から前記資源物の前記重量を前記品目ごとに受信し、前記品目、受信した前記品目ごとの前記重量、及び前記品目ごとの前記重量及び前記記憶部から読み出した前記品目別の前記買取単価に基づいて算出される前記品目ごとの買取価格を含む取引詳細を生成する制御部を備える精算装置、前記登録番号認識装置が認識した前記車両登録番号ごとに、前記精算装置が生成した前記取引詳細、及び前記取引詳細の承諾を指示する承諾部を前記顧客に向けて表示する顧客用タッチパネル、電子マネー媒体を介して、前記顧客との間において前記顧客の有利となる価値物を、ネットワークを介して決済サーバと通信することにより授受する決済端末、及び前記精算装置から前記車両登録番号及び前記取引詳細の印刷データを受信し、受信した前記車両登録番号及び前記取引詳細を記録媒体に印刷するプリンタ、を含む処理装置を載置し、前記顧客乗用車が通行する前記通行帯の路面より、前記顧客乗用車が徐行速度により進行する場合に乗り上げることができる高さより高く、前記顧客が前記顧客乗用車から下した前記資源物を載せることができる高さ以内の高さと、前記資源物及び前記処理装置を載置できる十分な広さの幅とを有し、前記通行帯が一方の片側に沿って配置され、計量が完了した前記資源物を前記品目ごとに収容する収容部が他方の片側に沿って並べられるプラットフォームと、
備える資源物買取用構造物。
【請求項5】
前記収容部を運搬する運搬装置の通路兼作業用の作業用エリアと、
前記作業用エリアに配置され、前記運搬装置によって運搬される前記収容部に収容された前記資源物を圧縮減容するプレス装置と、
を備え、
前記通行帯に対して前記プラットフォームを挟んだ逆側に設けられるバックヤードをさらに備える請求項4に記載の資源物買取用構造物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
本発明は、顧客が顧客乗用車によって持ち込んだ資源物の重量を品目ごとに計量する計量装置と、前記顧客乗用車が安全に通行でるのに十分な通路幅を有し、前記顧客乗用車が通行する通行帯に停車した前記顧客乗用車の車両登録番号盤に記載された車両登録番号を認識する登録番号認識装置と、品目別の買取単価を格納する記憶部、及び前記計量装置から前記資源物の前記重量を前記品目ごとに受信し、前記品目、受信した前記品目ごとの前記重量、及び前記品目ごとの前記重量及び前記記憶部から読み出した前記品目別の前記買取単価に基づいて算出される前記品目ごとの買取価格を含む取引詳細を生成する制御部を備える精算装置と、前記登録番号認識装置が認識した前記車両登録番号ごとに、前記精算装置が生成した前記取引詳細、及び前記取引詳細の承諾を指示する承諾部を前記顧客に向けて表示する顧客用タッチパネルと、電子マネー媒体を介して、前記顧客との間において前記顧客の有利となる価値物を、ネットワークを介して決済サーバと通信することにより授受する決済端末と、前記精算装置から前記車両登録番号及び前記取引詳細の印刷データを受信し、受信した前記車両登録番号及び前記取引詳細を記録媒体に印刷するプリンタと、を含む処理装置と、前記顧客乗用車が通行する前記通行帯の路面より、前記顧客乗用車が徐行速度により進行する場合に乗り上げることができる高さより高く、前記顧客が前記顧客乗用車から下した前記資源物を載せることができる高さ以内の高さと、前記資源物及び前記処理装置を載置できる十分な広さの幅とを有し、前記通行帯が片側に沿って配置されるプラットフォームと、前記通行帯に対して前記プラットフォームを挟んだ逆側に設けられるバックヤードに前記プラットフォームに沿って並べられ、計量が完了した前記資源物を前記品目ごとに収容する収容部と、備える資源物買取システムを提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
通行帯L1は、プラットフォームPF1の一方の側に沿って設けられ、顧客乗用車AM1が安全に通行でるのに十分な通路幅を有する。通行帯L1は、プラットフォームPF1の通行帯L1に面する側壁から上述の通路幅を空けてガイドラインGを有していてもよい。ガイドラインGは、通行帯L1に描かれたある程度の幅のある線であっても、通行帯L1の路面から若干の高さを有する分離帯であってもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0107
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0107】
以上述べたように、本実施形態の資源物買取システムSTは、顧客C1が顧客乗用車AM1によって持ち込んだ資源物Sの重量を品目ごとに計量する計量装置10と、顧客乗用車AM1が安全に通行でるのに十分な通路幅を有し、顧客乗用車AM1が通行する通行帯L1に停車した顧客乗用車AM1の車両登録番号盤NPに記載された車両登録番号を認識する登録番号認識装置60と、品目別の買取単価を格納する記憶部、及び計量装置10から資源物Sの重量を品目ごとに受信し、品目、受信した品目ごとの重量、及び品目ごとの重量及び記憶部から読み出した品目別の買取単価に基づいて算出される品目ごとの買取価格を含む取引詳細を生成する制御部を備える精算装置20と、登録番号認識装置60が認識した車両登録番号ごとに、精算装置20が生成した取引詳細、及び取引詳細の承諾を指示する承諾部を顧客C1に向けて表示する顧客用タッチパネル30と、電子マネー媒体を介して、顧客C1との間において顧客C1の有利となる価値物を、ネットワークNを介して決済サーバと通信することにより授受する決済端末40と、精算装置20から車両登録番号及び取引詳細の印刷データを受信し、受信した車両登録番号及び取引詳細を記録媒体に印刷するプリンタ50と、を含む処理装置と、顧客乗用車AM1が通行する通行帯L1の路面より、顧客乗用車AM1が徐行速度により進行する場合に乗り上げることができる高さより高く、顧客C1が顧客乗用車AM1から下した資源物Sを載せることができる高さ以内の高さH1と、資源物S及び処理装置を載置できる十分な広さの幅W1とを有し、通行帯L1が片側に沿って配置されるプラットフォームPFと、通行帯L1に対してプラットフォームPFを挟んだ逆側に設けられるバックヤードBYにプラットフォームPFに沿って並べられ、計量が完了した資源物Sを品目ごとに収容する収容部CTと、備える。