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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039626
(43)【公開日】2024-03-22
(54)【発明の名称】把持装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/86 20060101AFI20240314BHJP
   B65G 47/90 20060101ALI20240314BHJP
【FI】
B65G47/86 B
B65G47/90 B
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023142677
(22)【出願日】2023-09-04
(31)【優先権主張番号】20 2022 105 105.4
(32)【優先日】2022-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】508120916
【氏名又は名称】クロネス アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100115794
【弁理士】
【氏名又は名称】今下 勝博
(74)【代理人】
【識別番号】100119677
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100160495
【弁理士】
【氏名又は名称】畑 雅明
(74)【代理人】
【識別番号】100173716
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 真理
(72)【発明者】
【氏名】シェーンフェルダー、マルクス
【テーマコード(参考)】
3F072
【Fターム(参考)】
3F072AA07
3F072GF01
3F072HA06
3F072KC01
3F072KC06
3F072KD01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】衛生的構造に関して改善され、殊にクリーンルーム用途若しくはアイソレータ用途を可能にする把持装置を提供する。
【解決手段】容器搬送及び/又は容器処理装置のための容器を保持するための把持装置(10)は、容器を保持するための把持アーム(12)と、把持アーム(12)を旋回させるために把持アーム(12)に接続されたシャフト(16)と、把持装置(10)を組み付けるための組付要素(20)とを備える。組み付け装置(20)はシャフト挿通部を有し、シャフト挿通部を通ってシャフト(16)が延びる。把持装置(10)はシャフト(16)と同軸に配置され、シャフト(16)と組付要素(20)との間を封止するシール要素(22)を更に備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器搬送及び/又は容器処理装置のための容器(B)を保持するための把持装置(10)、殊にネックハンドリング把持装置であって、
容器(B)を保持するための把持アーム(12)と、
前記把持アーム(12)を旋回させるために前記把持アーム(12)に接続されたシャフト(16)と、
前記把持装置(10)を組み付けるための、殊に実質的にプレート状の組付要素(20)であって、前記シャフト(16)が通って延びるシャフト挿通部(42)を有する、組付要素(20)と、
前記シャフト(16)と同軸に配置され、前記シャフト(16)と前記組付要素(20)との間を封止するシール要素(22)と、を備える把持装置。
【請求項2】
前記シール要素(22)がホース状である、
請求項1に記載の把持装置(10)。
【請求項3】
前記シール要素(22)は、第1の端(46)と、前記第1の端(46)とは反対側に第2の端(48)を有し、
前記第1の端(46)が、前記組付要素(20)及び/又は前記シャフト挿通部(42)と回転遊びなしに接続され、
前記第2の端(48)が、前記シャフト(16)及び/又は前記把持アーム(12)と回転遊びなしに接続される、
請求項1又は請求項2に記載の把持装置(10)。
【請求項4】
前記シール要素(22)は、一方で前記組付要素(20)及び/又は前記シャフト挿通部(42)にクランプされ、他方で前記シャフト(16)及び/又は前記把持アーム(12)にクランプされる、
請求項1から3のいずれか一項に記載の把持装置(10)。
【請求項5】
前記シール要素(22)は、前記シャフト挿通部(42)と前記組付要素(20)の貫通穴(44)との間に挟み込まれる、殊に半径方向内方に向いたカラー部(50)を有する、及び/又は
前記シール要素(22)は、前記把持アーム(12)と前記シャフト(16)との間に挟み込まれる、殊に半径方向内方に向いたカラー部(52)を有する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の把持装置(10)。
【請求項6】
前記シール要素(22)が弾性変形可能、殊にそれ自体ねじれ可能、及び/又は軸方向に伸長可能である、及び/又は
前記シール要素(22)が、トーションベローズとして形成されている、及び/又は
前記シール要素(22)が、エラストマ、エチレンプロピレンジエンゴム、シリコーン又はフッ素ゴムから作られる、
請求項1から5のいずれか一項に記載の把持装置(10)。
【請求項7】
前記シール要素(22)は、前記シャフト(16)が、殊に10°、15°又は20°回転した場合に、前記組付要素(20)と前記シャフト(16)との間のシール作用を維持しながら、それ自体弾性的にねじれる、
請求項1から6のいずれか一項に記載の把持装置(10)。
【請求項8】
前記組付要素(20)は、プレート、殊に組付プレートとして、殊に前記容器搬送及び/又は容器処理装置の支持体に、特に好ましくはねじ締結によって、殊にオーバーヘッドマウント用に形成され、並びに/或いは
前記シャフト挿通部(42)は、滑り軸受又はスリーブとして形成される、
請求項1から7のいずれか一項に記載の把持装置(10)。
【請求項9】
前記把持アーム(12)を旋回させるために前記シャフト(16)を回転させる作動機器(34)であって、前記組付要素(20)の、前記把持アーム(12)とは反対側に配置される、作動機器(34)、及び/又は
前記把持装置(10)を吊下げるための吊下げ装置(40)であって、前記組付要素(20)の、前記把持アーム(12)とは反対側に配置される、吊下げ装置(40)
を更に備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の把持装置(10)。
【請求項10】
前記把持アーム(12)を、殊に前記シャフト(16)の端面側の取付穴(28)にねじ込むことによって前記シャフト(16)に回転遊びなしに取り付ける取付要素(32)、殊にねじ、及び選択的に
前記取付要素(32)と前記把持アーム(12)との間を封止するシール(30)、殊にシールリング
を更に備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の把持装置(10)。
【請求項11】
前記把持アーム(12)は、前記シャフト(16)に回転遊びなしに取り付けられる接続要素(12.2)と、前記容器(B)に接触するための、前記接続要素(12.2)に取り付けられた保持要素(12.1)を有する、或いは
前記把持アーム(12)がワンピース型である、
請求項1から10のいずれか一項に記載の把持装置(10)。
【請求項12】
前記容器(B)を保持するための別の把持アーム(14)、
前記別の把持アーム(14)を旋回させるために前記別の把持アーム(14)と接続される別のシャフト(18)であって、前記組付要素(20)が別のシャフト挿通部有し、前記別のシャフト挿通部を通って延びる、別のシャフト(18)、及び
前記別のシャフト(18)と同軸に配置され、かつ前記別のシャフト(18)と前記組付要素(20)との間を封止する別のシール要素(24)
を更に備える、請求項1から11のいずれか一項に記載の把持装置(10)。
【請求項13】
前記別の把持アーム(14)と前記把持アーム(12)が互いに逆方向に旋回可能である、及び/又は
前記シャフト(16)と前記別のシャフト(18)が平行である、
請求項12に記載の把持装置(10)。
【請求項14】
以下の特徴、すなわち
前記別のシール要素(24)がホース状である、
前記別のシール要素(24)が、第1の端と、前記別のシール要素(24)の前記第1の端とは反対側に第2の端を有し、前記別のシール要素(24)の前記第1の端が、前記組付要素(20)及び/又は前記別のシャフト挿通部と回転遊びなしに接続され、前記別のシール要素(24)の前記第2の端が、前記別のシャフト(18)及び/又は前記別の把持アーム(14)と回転遊びなしに接続される、
前記別のシール要素(24)が、一方で組付要素(20)及び/又は前記別のシャフト挿通部にクランプされ、他方で前記別のシャフト(18)及び/又は前記別の把持アーム(14)にクランプされる、
前記別のシール要素(24)が、前記別のシャフト挿通部と前記組付要素(20)の貫通穴との間に挟み込まれる、殊に半径方向内方に向いたカラー部を有する、
前記別のシール要素(24)が、前記別の把持アーム(14)と前記別のシャフト(18)との間に挟み込まれる、殊に半径方向内方に向いたカラー部を有する、
前記別のシール要素(24)が弾性変形可能であり、殊にそれ自体ねじれ可能及び/又は軸方向に伸長可能である、
前記別のシール要素(24)がトーションベローズとして形成される、
前記別のシール要素(24)が、エラストマ、エチレンプロピレンジエンゴム、シリコーン又はフッ素ゴムから作られる、及び
前記別のシャフト(18)が殊に10°、15°、又は20°回転した場合に、前記別のシール要素(24)が前記組付要素(20)と前記別のシャフト(18)との間のシール作用を維持しながらそれ自体弾性的にねじれる、
のうちの少なくとも1つが満たされる、請求項12又は請求項13に記載の把持装置(10)。
【請求項15】
容器搬送及び/又は容器処理装置、殊に前記容器(B)を閉鎖するための閉鎖装置であって、
請求項1から14のいずれか一項に記載の少なくとも1つの把持装置(10)を備える、閉鎖装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、把持装置に関する。本発明はまた、少なくとも1つの把持装置を備えた容器搬送及び/又は容器処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
独国特許出願公開第102020114905号明細書は、旋回面上で互いに対して旋回可能であり、それぞれが保持されるべき容器を保持するための保持部を有する2つのグリップアームを備えている、容器処理装置において容器を保持するための装置に関するものである。昇降ロッドは、昇降ロッドをグリップアームの旋回面に対して垂直に移動させることによって保持部を相対して旋回させることができるようにグリップアームに結合されている。グリップアームはそれぞれ、機械的シャフトに形成された旋回軸の周りを旋回できるように取付具に配置されている。
【0003】
容器を保持するための既知の装置の構造は、クリーンルーム内の衛生部品をグレールームから確実に分離しなければならないアイソレータ技術に適していない可能性がある。アイソレータ技術は、クリーンルームの無菌性を保証するため、及びグレールームでコンポーネントを洗浄剤や殺菌剤から保護するために使用される。しかし、容器を保持するための既知の装置では、その構造に基づいて流体又は粒子が取付具の上の空間から取付具の下の空間に、及びその逆に入る危険がある。
【0004】
本発明は、衛生的構造に関して改善され、殊にクリーンルーム用途若しくはアイソレータ用途を可能にする把持装置を提供するという課題に基づいている。好ましくは、独国特許出願公開第102020114905号明細書から知られる容器を保持するための装置を衛生的構造に関して改善すべきであり、それにより殊に上記の欠点を克服することができる。
【発明の概要】
【0005】
上記課題は、独立請求項1の特徴によって解決される。有利な発展形態は、従属請求項及び以下の説明に記載される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、容器搬送及び/又は容器処理装置のための容器を保持するための把持装置、殊にネックハンドリング把持装置に関する。把持装置は、容器を保持するための把持アームを有する。把持装置は、把持アームを旋回させるために把持アームに接続されたシャフトを有する。把持装置は、把持装置を組み付けるための、殊に実質的にプレート状の組付要素を有し、組付要素は、シャフトが通って延びるシャフト挿通部を有する。把持装置は、シャフトと同軸に配置され、シャフトと組付要素との間を封止するシール要素を有する。
【0007】
有利にも、シール要素は、安価で簡単な気密封止を可能にし、それにより把持装置をアイソレータ技術にも使用することができる。組付要素の一方の側から他方の側への流体又は粒子の移動、及びその逆の移動をシール要素によって効果的に防止することができる。したがって、有利にも、特に、シャフトの周期的な往復回転運動若しくは把持アームの周期的な往復旋回運動を伴う、この用途における封止が安価に可能になる。
【0008】
一実施形態では、シール要素はホース状である。他のシールシステムとは異なり、このように形成した場合、シール要素の比較的長い耐用年数を見込むことができる。周期的運動は、例えばラジアルシャフトシールリングによって封止することもできるが、この場合、耐用年数が問題になることが予想され得る。磁石を介したシールも可能かもしれないが、これも非常に高価であり、それに加えて、必要な作用力を維持すること、及び規定された条件を実現することにも問題が生じる可能性がある。それに加えて、ホース形状のサイズは小さいものから非常に大きいものまで変えることができるので、ホース形状は、多くの異なった用途に使用することができることが有利である。
【0009】
別の実施例では、シール要素は、第1の(例えば、端面側及び/又は上)端と、第1の端とは反対側に第2の(例えば端面側及び/又は下)端を有する。第1の端は、組付要素及び/又はシャフト挿通部に回転遊びなしに接続される。代替的又は追加的に、第2の端は、シャフト及び/又は把持アームに回転遊びなしに接続される。このような実施形態により、シャフトの往復回転運動若しくは把持アームの往復旋回運動、及びシャフトの軸方向の小さなストロークを、確実に、かつ長い耐用年数で封止できることが有利である。
【0010】
別の実施例では、シール要素は、一方で組付要素及び/又はシャフト挿通部に、他方でシャフト及び/又は把持アームに押し付けられる。この実施形態も、シャフトの往復回転運動若しくは把持アームの往復旋回運動、及びシャフトの軸方向の小さなストロークを確実に、かつ長い耐用年数で封止できることが有利である。
【0011】
別の実施例では、シール要素がシャフト挿通部と組付要素の貫通穴との間に挟み込まれる、殊に半径方向内方に向いたカラー部を有する。代替的又は追加的に、シール要素は、把持アームとシャフトとの間に挟み込まれる、殊に半径方向内方に向いた(例えば別の)カラー部を有する。この実施形態は、シャフトの往復回転運動若しくは把持アームの往復旋回運動、及びシャフトの軸方向の小さなストロークを特に確実に、かつ特に長い耐用年数で封止できることが有利である。
【0012】
一実施形態では、シール要素は弾性変形可能であり、殊にそれ自体ねじれ可能及び/又は軸方向に伸長可能である。代替的又は追加的に、シール要素をトーションベローズとして形成することができる。代替的又は追加的に、シール要素は、エラストマ、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、シリコーン又はフッ素ゴム(FKM)から作られ得る。有利にも、シール要素の材料の弾性は、シャフトの往復回転運動若しくは把持アームの往復旋回にシール要素が追従し、軸方向の小さなストロークを封止するために軸方向に伸長することもできる。
【0013】
別の実施形態では、シール要素は、シャフトが(例えば、シャフトの公称回転位置から)、殊に10°、15°、又は20°回転した場合に、組付要素とシャフトとの間のシール作用を維持しながらそれ自体弾性的にねじれる。有利にも、把持アームの旋回運動の全範囲(例えば開から閉まで)にわたってシール要素が確実に封止することを確保できる。
【0014】
別の実施形態では、組付要素は、プレート、殊に組付プレートとして、殊に容器搬送及び/又は容器処理装置の支持体に、例えばねじ締結によって、殊にオーバーヘッドマウント用に形成される。
【0015】
別の実施形態では、シャフト挿通部は、滑り軸受又はスリーブとして形成される。
【0016】
殊に、組付要素をクリーンルームを分離するように、好ましくは、組付要素の上をグレールーム、及び組付要素の下をクリーンルームにするように形成することができる。
【0017】
一変形実施形態では、把持装置は、把持アームを旋回させるためにシャフトを回転させる作動機器を更に有し、作動機器は、組付要素の、把持アームとは反対側に配置されている。代替的又は追加的に、把持装置は、把持装置を吊下げるための吊下げ装置を有することができ、吊下げ装置は、組付要素の、把持アームとは反対側に配置されている。それによって、有利にも、作動機器及び/又は吊下げ装置によるクリーンルームの汚染を効果的に防止できる。
【0018】
別の変形実施形態では、把持装置は、把持アームを、殊にシャフトの端面側の取付穴にねじ込むことによって、シャフトに回転遊びなしに取り付ける取付要素、殊にねじを更に有する。任意的に、把持装置は、取付要素と把持アームとの間を封止するシール、殊にシールリングを有することができる。このようにして、例えばシャフトなどの汚れを目視検査するため、又はグレールームから流体を排出するために、取付ねじを外すことによってグレールームへのアクセスを可能にすることができる。
【0019】
一実施例では、把持アームは、シャフトに回転遊びなしに取り付けられた接続要素と、容器に接触するための、接続要素に取り付けられた保持要素を有する。或いは、把持アームは、例えばワンピース型であり得る。
【0020】
別の実施形態では、把持装置は、容器を保持するための別の把持アーム(例えば、把持アームの向かい側に位置するように配置される)を更に有する。任意的に、把持装置は、別の把持アームを旋回させるために別の把持アームと接続された別のシャフトを更に有することができる。組付要素は、好ましくは、別のシャフトが通って延びる別のシャフト挿通部を有することができる。任意的に、把持装置は、別のシャフトと同軸に配置され、別のシャフトと組付要素との間を封止する別のシール要素を有することができる。したがって、有利にも、シール要素に関して説明した利点を別のシール要素によっても達成することができる。
【0021】
一実施形態では、別の把持アームと把持アームは、互いに逆方向に旋回可能である。代替的又は追加的に、シャフトと別のシャフトは平行であり得る。
【0022】
別の実施形態では、別のシール要素はホース状である。代替的又は追加的に、別のシール要素は、第1の(例えば、端面側及び/又は上)端と、別のシール要素の第1の端の反対側に第2の(例えば、端面側及び/又は下)端を有する。別のシール要素の第1の端を、組付要素及び/又は別のシャフト挿通部に回転遊びなしに接続することができる。別のシール要素の第2の端を、別のシャフト及び/又は別の把持アームに回転遊びなしに接続することができる。代替的又は追加的に、別のシール要素は、一方で組付要素及び/又は別のシャフト挿通部に、他方で別のシャフト及び/又は別の把持アームに押し付けられる。代替的又は追加的に、別のシール要素は、別のシャフト挿通部と組付要素の貫通穴との間に挟み込まれる、殊に半径方向内方に向いたカラー部を有する。代替的又は追加的に、別のシール要素は、別の把持アームと別のシャフトとの間に挟み込まれる、殊に半径方向内方に向いた(例えば別の)カラー部を有する。代替的又は追加的に、別のシール要素は弾性変形可能であり、殊にねじれ可能及び/又は軸方向に伸長可能である。代替的又は追加的に、別のシール要素はトーションベローズとして形成される。代替的又は追加的に、別のシール要素は、エラストマ、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、シリコーン又はフッ素ゴム(FKM)から作られる。代替的又は追加的に、別のシャフトが(例えば、別のシャフトの公称回転位置から)、殊に10°、15°又は20°回転した場合に、別のシール要素は、組付要素と別のシャフトとの間のシール効果を維持しながらそれ自体弾性的にねじれる。したがって、シール要素に関してすでに説明したのと同じ利点を有利に達成することができる。
【0023】
本開示の別の態様は、容器搬送及び/又は容器処理装置、殊に容器を閉鎖するための閉鎖装置を対象とする。容器搬送及び/又は容器処理装置は、本明細書に開示される少なくとも1つの把持装置を有する。したがって、有利にも、把持装置に関してすでに説明したのと同じ利点を達成することができる。
【0024】
殊に、把持装置、容器搬送装置及び/又は容器処理装置は、液体媒体、殊に飲料又は液体食品用の容器を製造、洗浄、コーティング、検査、充填、閉鎖、ラベル貼付、印刷及び/又は包装するための容器処理設備に含めることができる。
【0025】
例えば、容器をボトル、缶、キャニスタ、カートン、小瓶などとして形成することができる。
【0026】
上述した本発明の好ましい実施形態及び特徴は、任意に互いに組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
以下、本発明の他の詳細及び利点を添付の図面を参照しながら説明する。
図1】本開示の一実施例による把持装置の斜視図である。
図2】例示的な把持装置の把持アームの領域における例示的な把持装置の一部を通る断面図である。
【0028】
図に示される実施形態は少なくとも部分的に合致するため、類似又は同一の部分に同じ参照符号が付され、それらの説明については、繰り返しを避けるために他の実施形態若しくは図の説明も参照されたい。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1及び図2は、把持装置10若しくはその一部を示す。把持装置10をグリップ装置、殊にサイドグリップ装置と呼ぶこともできる。把持装置10は、容器B(図2のみに示す)を保持するように形成されている。把持装置10は、好ましくは、容器Bを、そのネックリングの領域、例えばネックリングの上又は下の容器首部で保持するためのネックハンドリング把持装置として形成されている。
【0030】
把持装置10は、容器搬送及び/又は容器処理装置に含めることができる。容器搬送及び/又は容器処理装置は、例えば回転搬送装置として、若しくはカルーセル形式で、又は直線装置として形成することができる。
【0031】
例えば、把持装置10は、特に独国特許出願公開第102020114905号明細書の容器を保持するための装置の構成及び配置に関して、参照により本明細書に組み込まれる独国特許出願公開第102020114905号明細書による容器を保持するための装置のように形成することができる。
【0032】
好ましくは、把持装置10のいくつかは、容器Bを、例えば蓋、コルク、王冠、又はねじ蓋で閉鎖するための閉鎖装置に含まれる。閉鎖装置は、殊に閉鎖機カルーセル(Verschliesserkarussell)として形成される。閉鎖装置は、複数の容器Bを同時に閉鎖するためのいくつかの閉鎖ステーションを有することができる。各閉鎖ステーションは把持装置10を有することができる。例えば、閉鎖ステーション若しくは把持装置10を閉鎖機カルーセルとして形成された閉鎖装置の周囲に配置することができる。閉鎖装置を容器の流れに対して、例えば液体又はペースト状の充填物を容器Bに充填するための充填装置の下流に配置することができる。
【0033】
把持装置10は、少なくとも1つの把持アーム12、14と、少なくとも1つのシャフト16、18と、組付要素20と、少なくとも1つのシール要素22、24を有する。
【0034】
把持アーム12、14は共同で、それらの間に容器Bを保持することができる。好ましくは、2つの把持アーム12、14は互いに逆方向に旋回可能である。しかし、旋回可能な把持アーム12が1つだけであり、例えば固定若しくは非旋回把持アーム(図1及び図2に図示せず)と組み合わせることも可能である。把持アーム12、14をグリッパアームと呼ぶこともできる。把持アーム12、14を実質的に水平面に方向付けることができる。
【0035】
把持アーム12はワンピース型であってもよいし、図1及び図2に示すようにマルチピース型であってもよい。例えば、把持アーム12は、保持要素12.1と接続要素12.2を有することができる。
【0036】
保持要素12.1によって、好ましくは、例えば容器Bのネックリングの上又は下などの容器Bの首領域で容器Bに接触及び容器を保持することができる。保持要素12.1は、接続要素12.2に取り付けられ得る。好ましくは、保持要素12.1は、接続要素12.2にねじ止めされる。保持要素12.1は、接続要素12.2の上側に載ることができる。
【0037】
接続要素12.2は、保持要素12.1をシャフト16に接続することができる。接続要素12.2は、保持要素12.1を支持することができる。接続要素12.2を、例えば下からシャフト16に取り付けることができる。例えば、接続要素12.2を取付要素26によってシャフト16に取り付けることができる。
【0038】
好ましくは、取付要素26はねじである。取付要素26は、接続要素12.2の貫通穴を通って、シャフト16の(例えば止まり又は貫通)取付穴28内に延びることができる。殊に、取付要素26を取付穴28にねじ込むことができる。取付穴28は、好ましくはシャフト16の端面若しくは末端面で開口することができる。取付穴28は、好ましくはシャフト16の長手軸に沿って延びることができる。
【0039】
殊に、接続要素12.2と取付要素26との間に、例えばシールリングの形態のシール30を配置することができる。シール30を取付要素26及び/又は接続要素12.2の貫通穴と同軸に配置することができる。シール30は、取付要素26と接続要素12.2との間を封止することができる。好ましくは、シール30を接続要素12.2、殊にその下側と取付要素26のねじ頭部との間に配置することができる。好ましくは、シールはOリングとして形成される。
【0040】
(別の)把持アーム14を把持アーム12のように形成することができる。例えば、把持アーム14は、ワンピース型であってもよいし、図1に示すようにマルチピース型であってもよい。例えば、把持アーム14は、保持要素14.1と接続要素14.2を有することができる。
【0041】
保持要素14.1によって、好ましくは、例えば容器Bのネックリングの上又は下などの容器Bの首領域で容器Bに接触及び容器を保持することができる。2つの保持要素12.1及び14.1の間に容器Bを保持することができる。保持要素14.1を接続要素14.2に取り付けることができる。好ましくは、保持要素14.1は、接続要素14.2にねじ止めされる。保持要素14.1は、接続要素14.2の上側に載ることができる。
【0042】
接続要素14.2は、保持要素14.1をシャフト18に接続することができる。接続要素14.2は、保持要素14.1を支持することができる。接続要素14.2を、例えば下からシャフト18に取り付けることができる。例えば、取付要素32によって接続要素14.2をシャフト18に回転遊びなしに取り付けることができる。
【0043】
好ましくは、取付要素32はねじである。取付要素32は、接続要素14.2の貫通穴を通ってシャフト18の取付穴内に延びることができる。取付穴を、例えば止まり穴又は貫通穴として形成することができる。殊に、取付要素32を取付穴にねじ込むことができる。取付穴は、好ましくはシャフト18の端面若しくは末端面で開口することができる。取付穴は、好ましくはシャフト18の長手軸に沿って延びることができる。
【0044】
殊に、接続要素14.2と取付要素32との間に、例えばシールリングの形態のシールを配置することができる。シールは、取付要素32及び/又は接続要素14.2の貫通穴と同軸に配置することができる。シールは、取付要素32と把持アーム14、殊にその接続要素14.2との間を封止することができる。好ましくは、シールを接続要素14.2、殊にその下側と取付要素32のねじ頭部との間に配置することができる。好ましくは、シールはOリングとして形成される。
【0045】
シャフト16は、把持アーム12を旋回させるために把持アーム12に接続されている。シャフト16の回転が把持アーム12の旋回をもたらすことができる。好ましくは、シャフト16の長手軸は、把持アーム12の旋回軸である。把持アーム12は、旋回軸を中心に旋回可能であり得る。旋回軸若しくは長手軸は、実質的に垂直に方向付けされ得る。
【0046】
(別の)シャフト18は、把持アーム14を旋回させるために把持アーム14に接続され得る。シャフト18の回転が把持アーム14の旋回をもたらすことができる。好ましくは、シャフト18の長手軸は把持アーム14の旋回軸である。把持アーム14は、旋回軸を中心に旋回可能であり得る。旋回軸若しくは長手軸は、実質的に垂直に方向付けされ得る。シャフト16及び18は、互いに平行に延びることができる。
【0047】
すでに述べたように、他の実施形態では、旋回可能な把持アーム12、したがってシャフト16のみが含まれ、旋回可能な把持アーム14、したがってシャフト18が含まれないことも可能である。
【0048】
把持装置10の作動機器34によってシャフト16及び任意的にシャフト18の回転をもたらすことができる。作動機器34を任意の形式で形成することができる。殊に、作動機器34は、組付要素20の、把持アーム12及び14とは反対の側に配置される。
【0049】
好ましくは、作動機器34は、昇降ロッド36と歯車機構38を有する。歯車機構38は、昇降ロッド36をシャフト16と、かつ任意的にシャフト18と駆動接続することができる。昇降ロッド36の垂直運動を、歯車機構38によってシャフト16及び任意的にシャフト18の回転運動に変換することができ、それによって最終的に把持アーム12及び任意的に把持アーム14が旋回できる。
【0050】
作動機器34が、吊下げ装置40も有することが特に好ましい。吊下げ装置40によって、作動機器34と、それとともに把持装置10を吊下げることができる。吊下げ装置40を、例えば把持装置10の上端に配置することができる。吊下げ装置40は、スナップロック構成を有することができる。吊下げ装置40は、昇降ロッド36と、作動機器34の、把持装置10に含まれない別の部分との間に作用結合を作成することができる。この別の部分は、殊に回転する制御カム(例えばリフトカム)と、制御カムに沿って案内されるガイド要素(例えばローラ)を有することができる。
【0051】
組付要素20は、好ましくはプレート状である。殊に、組付要素20は、組付プレートとして形成され得る。組付要素20は、殊にねじ締結によって把持装置10を可動のコンベヤ部(図示せず)に取り付けることができる。例えば、組付要素20は、容器搬送カルーセル又は容器処理カルーセル、殊に閉鎖機カルーセルの回転可能な部分に把持装置10を取り付けることができる。可動のコンベヤ部、例えば回転可能な部分に組付要素20を下から組み付けることができる。オーバーヘッドマウントによって、容器搬送及び/又は容器処理装置の支持体に組付要素20を組み付けることができる。
【0052】
組付要素20は、いわゆるグレールームをクリーンルームから分離することができる。クリーンルームは、組付要素20の一方の側に配置されている。グレールームは、組付要素20の反対側に配置される。好ましくは、クリーンルームは組付要素20の下に配置され、グレールームは組付要素20の上に配置される。クリーンルーム内で、容器Bを運ぶことができる。それに対応して、把持アーム12及び場合によっては把持アーム14をクリーンルーム内に配置することができる。その一方で、作動機器34及び吊下げ装置40はグレールームに配置することができる。
【0053】
図2に示されるように組付要素20は、少なくとも1つのシャフト挿通部42を有する。好ましくは、組付要素20は、シャフト16、18ごとにシャフト挿通部42を有する。シャフト挿通部42を、例えば滑り軸受(例えば、滑り軸受輪)又はスリーブとして形成することができる。シャフト挿通部42を組付要素20の貫通穴44に配置することができる。貫通穴44は、組付要素20の上側又はグレールーム側から組付要素20の下側又はクリーンルーム側まで延びることができる。組付要素20の貫通穴(例えば、貫通穴44)自体がシャフト挿通部42であるか、又はシャフト挿通部が別様に実現されることも可能である。シャフト16は、シャフト挿通部42を通って延びることができる。シャフト18は、組付要素20の、殊にシャフト挿通部42若しくは貫通穴44(図2に図示せず)と平行の別のシャフト挿通部を通って延びることができる。
【0054】
シール要素22は、シャフト16と同軸に配置される。シール要素22は、シャフト16と組付要素20との間をシールする。シール要素22は、垂直に方向付けされ得る。
【0055】
好ましくは、シール要素22及び/又は24は、ホース状若しくは管状である。好ましくは、シール要素22及び/又は24は、トーションベローズとして形成される。シール要素22及び/又は24は弾性変形可能であり、殊にねじれ可能及び/又は軸方向に伸長可能であり得る。例えば、シール要素22及び/又は24はエラストマから作られ得る。好ましくは、シール要素22及び/又は24は、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、シリコーン又はフッ素ゴム(FKM)から作られ得る。
【0056】
シール要素22は、第1の端46と第2の端48を有することができる。第2の端48は、第1の端46とは反対に方向付けすることができる。端46、48は、好ましくはシール要素22の先端である。好ましくは、第1の端46はシール要素22の上端であり、第2の端48はシール要素22の下端である。
【0057】
第1の端46を組付要素20及び/又はシャフト挿通部42に回転遊びなしに接続することができる。例えば、第1の端46は、組付要素20及び/又はシャフト挿通部42に押し付けられる。好ましくは、第1の端46は、シャフト挿通部42と貫通穴44との間に挟み込まれる。
【0058】
詳細には、シール要素22は、カラー部50を有することができる。カラー部50は、第1の端46に配置され得る。カラー部50は、好ましくは周方向の、及び/又は半径方向内方に向いたカラー部であり得る。カラー部50を、シャフト挿通部42と貫通穴44との間に挟み込むことができる。例えば、カラー部50をシャフト挿通部42の外周溝に収容することができる。
【0059】
第2の端48は、シャフト16及び/又は把持アーム12、殊にその接続要素12.2に回転遊びなしに接続され得る。例えば、第2の端48は、シャフト16及び/又は把持アーム12、殊に接続要素12.2に押し付けられる。好ましくは、第2の端48は、シャフト16と把持アーム12(例えば、接続要素12.2)との間に挟み込まれる。
【0060】
詳細には、シール要素22は、カラー部52を有することができる。カラー部52は、第2の端48に配置され得る。カラー部52は、好ましくは周方向の、及び/又は半径方向内方に向いたカラー部であり得る。カラー部52をシャフト16と把持アーム12(例えば、接続要素12.2)との間に挟み込むことができる。例えば、カラー部52をシャフト16の外周溝又は段部に収容することができる。好ましくは、カラー部52をシャフト16の外周溝の側面又はシャフト16の段部と、把持アーム12(例えば接続要素12.2)の上側との間に挟み込むことができる。
【0061】
好ましくは、シール要素22は、シャフト16が殊に10°、15°又は20°回転した場合に、組付要素20とシャフト16との間のシール作用を維持しながら、それ自体弾性変形してねじれることができる。これは、例えば、シール要素22を第1の端46と第2の端48の両側で固定することによって実現することができる。
【0062】
(別の)シール要素24をシャフト18と同軸に配置することができる。シール要素24は、シャフト18と組付要素20との間を封止することができる。シール要素24は垂直に方向付けされ得る。殊に、シール要素24をシール要素22のように形成することができる。
【0063】
シール要素24は、第1の端と第2の端を有することができる。第2の端は、第1の端とは反対に方向付けすることができる。これらの端は、好ましくはシール要素24の先端である。好ましくは、第1の端はシール要素24の上端であり、第2の端はシール要素24の下端である。
【0064】
シール要素24の第1の端を組付要素20及び/又はシャフト18のためのシャフト挿通部と回転遊びなしに接続することができる。例えば、シール要素24の第1の端は、組付要素20及び/又はシャフト18のためのシャフト挿通部に押し付けられる。好ましくは、シール要素24の第1の端は、シャフト18のシャフト挿通部と組付要素20の貫通穴との間に挟み込まれる。
【0065】
詳細には、シール要素24は、カラー部を有することができる。カラー部は、シール要素24の第1の端に配置され得る。カラー部は、好ましくは周方向の、及び/又は半径方向内方に向いたカラー部であり得る。カラー部をシャフト18のシャフト挿通部と組付要素20の貫通穴との間に挟み込むことができる。例えば、カラー部をシャフト18のためのシャフト挿通部の外周溝に収容することができる。
【0066】
シール要素24の第2の端をシャフト18及び/又は把持アーム14、殊にその接続要素14.2に回転遊びなしに接続することができる。例えば、シール要素24の第2の端は、シャフト18及び/又は把持アーム14、殊に接続要素14.2に押し付けられる。好ましくは、シール要素24の第2の端は、シャフト18と把持アーム14(例えば接続要素14.2)との間に挟み込まれる。
【0067】
詳細には、シール要素24は、(別の)カラー部を有することができる。カラー部をシール要素24の第2の端に配置することができる。カラー部は、好ましくは周方向の、及び/又は半径方向内方に向いたカラー部であり得る。カラー部をシャフト18と把持アーム14(例えば、接続要素14.2)との間に挟み込むことができる。例えば、カラー部をシャフト18の外周溝又は段部に収容することができる。好ましくは、カラー部52をシャフト18の外周溝の側面又は段部と、把持アーム14(例えば接続要素14.2)の上側との間に挟み込むことができる。
【0068】
好ましくは、シール要素24は、シャフト18が殊に10°、15°、又は20°回転した場合に、組付要素20とシャフト18との間のシール作用を維持しながら、それ自体弾性変形してねじれることができる。これは、例えば、シール要素24をその第1及び第2の端の両側で固定することによって実現することができる。
【0069】
本発明は、上述の好ましい実施例に限定されない。むしろ、多数の変形及び変更が可能であり、それらも本発明の思想を使用し、したがって保護範囲に属する。特に、本発明は、引用される請求項とは無関係に、従属請求項の主題及び特徴の保護も請求する。特に、独立請求項1の個々の特徴は、それぞれ互いに独立して開示される。更に、従属請求項の特徴も、独立請求項1のすべての特徴とは独立して、例えば独立請求項1の把持アーム、シャフト、組付要素及び/又はシール要素の有無及び/又は構成に関する特徴とは独立して開示される。本明細書中のすべての範囲に関する記載は、いわば、それぞれの範囲に属するすべての値が個別に開示され、例えばそれぞれの範囲のそれぞれ好ましいより狭い外側の限界としても開示されるように開示されていると解されるべきである。
【符号の説明】
【0070】
B 容器
10 把持装置
12 把持アーム
12.1 保持要素
12.2 接続要素
14 把持アーム
14.1 保持要素
14.2 接続要素
16 シャフト
18 シャフト
20 組付要素
22 シール要素
24 シール要素
26 取付要素
28 取付穴
30 シール
32 取付要素
34 作動機器
36 昇降ロッド
38 歯車機構
40 吊下げ装置
42 シャフト挿通部
44 貫通穴
46 第1の端
48 第2の端
50 カラー部
52 カラー部
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2023-10-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器搬送及び/又は容器処理装置のための容器(B)を保持するための把持装置(10)、殊にネックハンドリング把持装置であって、
容器(B)を保持するための把持アーム(12)と、
前記把持アーム(12)を旋回させるために前記把持アーム(12)に接続されたシャフト(16)と、
前記把持装置(10)を組み付けるための、殊に実質的にプレート状の組付要素(20)であって、前記シャフト(16)が通って延びるシャフト挿通部(42)を有する、組付要素(20)と、
前記シャフト(16)と同軸に配置され、前記シャフト(16)と前記組付要素(20)との間を封止するシール要素(22)と、を備える把持装置。
【請求項2】
前記シール要素(22)がホース状である、
請求項1に記載の把持装置(10)。
【請求項3】
前記シール要素(22)は、第1の端(46)と、前記第1の端(46)とは反対側に第2の端(48)を有し、
前記第1の端(46)が、前記組付要素(20)及び/又は前記シャフト挿通部(42)と回転遊びなしに接続され、
前記第2の端(48)が、前記シャフト(16)及び/又は前記把持アーム(12)と回転遊びなしに接続される、
請求項1又は請求項2に記載の把持装置(10)。
【請求項4】
前記シール要素(22)は、一方で前記組付要素(20)及び/又は前記シャフト挿通部(42)にクランプされ、他方で前記シャフト(16)及び/又は前記把持アーム(12)にクランプされる、
請求項1又は請求項2に記載の把持装置(10)。
【請求項5】
前記シール要素(22)は、前記シャフト挿通部(42)と前記組付要素(20)の貫通穴(44)との間に挟み込まれる、殊に半径方向内方に向いたカラー部(50)を有する、及び/又は
前記シール要素(22)は、前記把持アーム(12)と前記シャフト(16)との間に挟み込まれる、殊に半径方向内方に向いたカラー部(52)を有する、
請求項1又は請求項2に記載の把持装置(10)。
【請求項6】
前記シール要素(22)が弾性変形可能、殊にそれ自体ねじれ可能、及び/又は軸方向に伸長可能である、及び/又は
前記シール要素(22)が、トーションベローズとして形成されている、及び/又は
前記シール要素(22)が、エラストマ、エチレンプロピレンジエンゴム、シリコーン又はフッ素ゴムから作られる、
請求項1に記載の把持装置(10)。
【請求項7】
前記シール要素(22)は、前記シャフト(16)が、殊に10°、15°又は20°回転した場合に、前記組付要素(20)と前記シャフト(16)との間のシール作用を維持しながら、それ自体弾性的にねじれる、
請求項1に記載の把持装置(10)。
【請求項8】
前記組付要素(20)は、プレート、殊に組付プレートとして、殊に前記容器搬送及び/又は容器処理装置の支持体に、特に好ましくはねじ締結によって、殊にオーバーヘッドマウント用に形成され、並びに/或いは
前記シャフト挿通部(42)は、滑り軸受又はスリーブとして形成される、
請求項1に記載の把持装置(10)。
【請求項9】
前記把持アーム(12)を旋回させるために前記シャフト(16)を回転させる作動機器(34)であって、前記組付要素(20)の、前記把持アーム(12)とは反対側に配置される、作動機器(34)、及び/又は
前記把持装置(10)を吊下げるための吊下げ装置(40)であって、前記組付要素(20)の、前記把持アーム(12)とは反対側に配置される、吊下げ装置(40)
を更に備える、請求項1に記載の把持装置(10)。
【請求項10】
前記把持アーム(12)を、殊に前記シャフト(16)の端面側の取付穴(28)にねじ込むことによって前記シャフト(16)に回転遊びなしに取り付ける取付要素(32)、殊にねじ、及び選択的に
前記取付要素(32)と前記把持アーム(12)との間を封止するシール(30)、殊にシールリング
を更に備える、請求項1に記載の把持装置(10)。
【請求項11】
前記把持アーム(12)は、前記シャフト(16)に回転遊びなしに取り付けられる接続要素(12.2)と、前記容器(B)に接触するための、前記接続要素(12.2)に取り付けられた保持要素(12.1)を有する、或いは
前記把持アーム(12)がワンピース型である、
請求項1に記載の把持装置(10)。
【請求項12】
前記容器(B)を保持するための別の把持アーム(14)、
前記別の把持アーム(14)を旋回させるために前記別の把持アーム(14)と接続される別のシャフト(18)であって、前記組付要素(20)が別のシャフト挿通部有し、前記別のシャフト挿通部を通って延びる、別のシャフト(18)、及び
前記別のシャフト(18)と同軸に配置され、かつ前記別のシャフト(18)と前記組付要素(20)との間を封止する別のシール要素(24)
を更に備える、請求項1に記載の把持装置(10)。
【請求項13】
前記別の把持アーム(14)と前記把持アーム(12)が互いに逆方向に旋回可能である、及び/又は
前記シャフト(16)と前記別のシャフト(18)が平行である、
請求項12に記載の把持装置(10)。
【請求項14】
以下の特徴、すなわち
前記別のシール要素(24)がホース状である、
前記別のシール要素(24)が、第1の端と、前記別のシール要素(24)の前記第1の端とは反対側に第2の端を有し、前記別のシール要素(24)の前記第1の端が、前記組付要素(20)及び/又は前記別のシャフト挿通部と回転遊びなしに接続され、前記別のシール要素(24)の前記第2の端が、前記別のシャフト(18)及び/又は前記別の把持アーム(14)と回転遊びなしに接続される、
前記別のシール要素(24)が、一方で組付要素(20)及び/又は前記別のシャフト挿通部にクランプされ、他方で前記別のシャフト(18)及び/又は前記別の把持アーム(14)にクランプされる、
前記別のシール要素(24)が、前記別のシャフト挿通部と前記組付要素(20)の貫通穴との間に挟み込まれる、殊に半径方向内方に向いたカラー部を有する、
前記別のシール要素(24)が、前記別の把持アーム(14)と前記別のシャフト(18)との間に挟み込まれる、殊に半径方向内方に向いたカラー部を有する、
前記別のシール要素(24)が弾性変形可能であり、殊にそれ自体ねじれ可能及び/又は軸方向に伸長可能である、
前記別のシール要素(24)がトーションベローズとして形成される、
前記別のシール要素(24)が、エラストマ、エチレンプロピレンジエンゴム、シリコーン又はフッ素ゴムから作られる、及び
前記別のシャフト(18)が殊に10°、15°、又は20°回転した場合に、前記別のシール要素(24)が前記組付要素(20)と前記別のシャフト(18)との間のシール作用を維持しながらそれ自体弾性的にねじれる、
のうちの少なくとも1つが満たされる、請求項12又は請求項13に記載の把持装置(10)。
【請求項15】
容器搬送及び/又は容器処理装置、殊に前記容器(B)を閉鎖するための閉鎖装置であって、
請求項1又は請求項12に記載の少なくとも1つの把持装置(10)を備える、閉鎖装置。
【外国語明細書】