(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039627
(43)【公開日】2024-03-22
(54)【発明の名称】容器を保持するための装置
(51)【国際特許分類】
B65G 47/86 20060101AFI20240314BHJP
B65G 47/90 20060101ALI20240314BHJP
【FI】
B65G47/86 B
B65G47/90 B
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023142686
(22)【出願日】2023-09-04
(31)【優先権主張番号】10 2022 122 939.4
(32)【優先日】2022-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】508120916
【氏名又は名称】クロネス アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100115794
【弁理士】
【氏名又は名称】今下 勝博
(74)【代理人】
【識別番号】100119677
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100160495
【弁理士】
【氏名又は名称】畑 雅明
(74)【代理人】
【識別番号】100173716
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 真理
(72)【発明者】
【氏名】シェーンフェルダー、マルクス
【テーマコード(参考)】
3F072
【Fターム(参考)】
3F072AA07
3F072GG00
3F072GG03
3F072GG12
3F072GG16
3F072HA00
3F072HA06
3F072KC01
3F072KC06
3F072KD01
3F072KD12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】容易な組み付けと取り外しを可能にする容器を保持するための装置を提供する。
【解決手段】容器搬送及び/又は容器処理装置(10)のための容器(14)を保持するための装置(12)は、ガイド要素(16)、容器取付具(24)、第1の伝達器(18)、第2の伝達器(22)、及びコネクタ(20)を備える。コネクタ(20)は少なくとも1つの接続要素を有し、接続要素はガイド要素(16)から容器取付具(24)への作用接続を作成するために、コネクタ(20)が第1の伝達器(18)と第2の伝達器(22)とを互いに接続する接続位置へ移動可能であり、かつ取り外しのために、コネクタ(20)が第1の伝達器(18)と第2の伝達器(22)とを互いに切り離す解放位置へ移動可能であり、組み付けと取り外しを簡素化することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器搬送及び/又は容器処理装置(10)のための容器(14)を保持するための装置(12)であって、
前記容器搬送及び/又は前記容器処理装置(10)の制御カム(26)に従うガイド要素(16)と、
前記容器(14)を保持するための容器取付具(24)、殊にネックハンドリング容器取付具と、
前記ガイド要素(16)と接続された第1の伝達器(18)と、
前記容器取付具(24)と接続された第2の伝達器(22)と、
前記第1の伝達器(18)と前記第2の伝達器(22)とを接続するためのコネクタ(20)と、を備え、
前記コネクタ(20)が少なくとも1つの接続要素(42)を有し、前記接続要素は、
-前記ガイド要素(16)から前記容器取付具(24)への作用接続を作成するために、前記コネクタ(20)が前記第1の伝達器(18)と前記第2の伝達器(22)とを互いに接続する接続位置へ移動可能である、及び
-取り外しのために、前記コネクタ(20)が前記第1の伝達器(18)と前記第2の伝達器(22)とを互いに切り離す解放位置へ移動可能である、装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの接続要素(42)は、前記接続位置をとるために弾性的に付勢され、及び/又は
前記コネクタ(20)は、前記少なくとも1つの接続要素(42)を前記接続位置に保持するためにセルフロック式である、請求項1に記載の装置(12)。
【請求項3】
前記コネクタ(20)は、形状結合的コネクタ、ラッチコネクタ、爪コネクタ、又はスナップコネクタとして形成される、並びに/或いは
前記少なくとも1つの接続要素(42)は、ラッチ要素、スナップ要素、又は爪要素として形成される、並びに/或いは
前記コネクタ(20)は、殊に工具なしで操作可能なクイックコネクタとして形成される、請求項1又は請求項2に記載の装置(12)。
【請求項4】
前記第1の伝達器(18)及び前記第2の伝達器(22)のうちの一方が、前記少なくとも1つの接続要素(42)の前記接続位置において、前記少なくとも1つの接続要素(42)と互いに係合するための相手片(34)を有し、かつ任意的に、
前記コネクタ(20)は、前記第1の伝達器(18)及び前記第2の伝達器(22)のうちの他方の伝達器の一端に配置される、請求項1~3のいずれか一項に記載の装置(12)。
【請求項5】
以下の特徴、すなわち、
前記相手片(34)は、前記少なくとも1つの接続要素(42)が係合するための、殊に周方向に延びる溝を有する、
前記相手片(34)は、前記第1の伝達器(18)の一端又は前記第2の伝達器(22)の一端に配置される、
前記相手片(34)は、少なくとも部分的に円錐形又はキノコ形である、並びに
前記相手片(34)は、その自由端に向かって、殊に先端がとがるように先細りになる、
のうちの少なくとも1つが満たされる、請求項4に記載の装置(12)。
【請求項6】
前記少なくとも1つの接続要素(42)は、前記コネクタ(20)の周囲に配分して配置された複数の接続要素(42)を有する、及び
前記相手片(34)は、前記複数の接続要素(42)と互いに係合するために前記複数の接続要素(42)の半径方向で内側に位置決め可能である、請求項4又は請求項5に記載の装置(12)。
【請求項7】
解除要素(50)、殊に手動で操作可能なプルロッドを更に備え、前記解除要素(50)は、前記少なくとも1つの接続要素(42)を前記解放位置へ移動させるために前記コネクタ(20)と接続可能である、請求項1~6のいずれか一項に記載の装置(12)。
【請求項8】
前記容器搬送及び/又は容器処理装置(10)の支持体に組み付けるための、組付要素(58)、殊に組付プレートを更に備え、
前記組付要素(58)は、前記第2の伝達器(22)及び/又は前記容器取付具(24)を支持し、
前記組付要素(58)は貫通穴(64)を有し、前記貫通穴を通して前記解除要素(50)にアクセス可能であり、殊に前記解除要素(50)の長手軸が前記貫通穴(64)と一直線に並ぶ、請求項1~7のいずれか一項に記載の装置(12)。
【請求項9】
前記貫通穴(64)を覆い可能又は閉鎖可能な閉鎖要素(66)を更に備え、
殊に以下の特徴、すなわち、
前記貫通穴(64)に前記閉鎖要素(66)がない場合に、前記貫通穴(64)を通して前記解除要素(50)にアクセス可能である、
前記閉鎖要素(66)は、前記組付要素(58)を前記支持体に取り付けることができる取付要素、殊に取付ねじである、
前記閉鎖要素(66)は、組み込んだ状態で、前記解除要素(50)を軸方向に確実固定し、それにより好ましくは、前記貫通穴から前記閉鎖要素(66)を取り去った場合に、重力によって前記解除要素(50)が下部分により前記貫通穴(64)に向かって、貫通穴内に、又は貫通穴を通り抜けて移動する、
のうちの少なくとも1つが満たされる、請求項8に記載の装置(12)。
【請求項10】
以下の特徴、すなわち、
前記第1の伝達器(18)は、接続リンケージ(28)、殊に接続昇降リンケージを有する、
前記第2の伝達器(22)は、昇降ロッド(54)と、前記昇降ロッド(54)の軸方向運動を前記容器取付具(24)の旋回運動に変換するための伝動装置(56)を有する、
前記第1の伝達器(18)、前記コネクタ(20)、及び前記第2の伝達器(22)は、軸、殊に垂直軸に沿って順次、殊に前記第1の伝達器(18)が前記コネクタ(20)及び前記第2の伝達器(22)の上に配置される、
前記容器取付具(24)は、2つの互いに反対方向に移動可能な、殊に前記容器(14)を保持するための旋回可能な、及び/又は変位可能な把持アーム(68、70)を有する、
のうちの少なくとも1つが満たされる、請求項1~9のいずれか一項に記載の装置(12)。
【請求項11】
前記第1の伝達器(18)及び前記第2の伝達器(22)のうちの少なくとも一方が、前記第1の伝達器(18)及び前記第2の伝達器(22)のうちの前記少なくとも一方の軸方向長さを調整するための調整機構(32)を有する、請求項1~10のいずれか一項に記載の装置(12)。
【請求項12】
前記装置(12)の組み付け時に、前記コネクタ(20)と前記コネクタ(20)のための前記相手片(34)とを互いに相対的に位置決めするための、殊に下に向かって開いた位置決め要素(72)を更に備え、
殊に以下の特徴、すなわち、
前記位置決め要素(72)は管状又は通路状である、
前記位置決め要素(72)は、前記コネクタ(20)及び/又は前記第2の伝達器(22)を取り囲む、
組み付け時に、前記コネクタ(20)、前記相手片(34)、及び/又は前記第2の伝達器(22)を前記位置決め要素(72)に挿入可能である、
前記位置決め要素(72)は、前記相手片(34)、前記コネクタ(20)及び/又は前記第1の伝達器(18)と同軸に配置される、
前記コネクタ(20)を切り離すための解除要素(50)は、前記位置決め要素(72)の壁(74)において案内される、
のうちの少なくとも1つが満たされる、請求項1~11のいずれか一項に記載の装置(12)。
【請求項13】
前記コネクタ(20)によって、前記第2の伝達器(22)と前記容器取付具(24)とを一緒に1つのアセンブリとして前記第1の伝達器(18)に組み付け可能であり、殊に前記コネクタ(20)又は前記コネクタ(20)のための相手片(34)と一緒に前記第1の伝達器(18)から取り外し可能である、請求項1~12のいずれか一項に記載の装置(12)。
【請求項14】
容器搬送及び/又は容器処理装置(10)、殊に容器(14)を閉鎖するための閉鎖装置であって、
殊に周方向に延びる制御カム(26)と、
先行請求項のいずれか一項に記載の容器(14)を保持するための少なくとも1つの装置(12)と、を備え、前記少なくとも1つの装置(12)のガイド要素(16)が前記制御カム(26)に沿って案内され、殊に前記制御カム(26)に対して弾性的に付勢される、装置。
【請求項15】
請求項1~13のいずれか一項に記載の装置(12)を組み付ける、又は取り外す方法であって、
コネクタ(20)を相手片(34)と接続することによって、前記コネクタ(20)、前記第2の伝達器(22)、及び前記容器取付具(24)で構成されるアセンブリ全体を、容器搬送及び/又は容器処理装置(10)に既に組み付けられた第1の伝達器(18)の前記相手片(34)に組み付けること、或いは
前記コネクタ(20)を前記相手片(34)と接続することによって、前記コネクタ(20)のための相手片(34)、前記第2の伝達器(22)、及び前記容器取付具(24)で構成されるアセンブリ全体を、容器搬送及び/又は容器処理装置(10)に既に組み付けられた前記コネクタ(20)に組み付けること、或いは
前記コネクタ(20)を前記相手片(34)から切り離すことによって、前記コネクタ(20)、前記第2の伝達器(22)、及び前記容器取付具(24)で構成されるアセンブリ全体を、容器搬送及び/又は容器処理装置(10)にまだ組み付けられている前記第1の伝達器(18)の相手片(34)から取り外すこと、或いは
前記コネクタ(20)を前記相手片(34)から切り離すことによって、前記コネクタ(20)のための相手片(34)、前記第2の伝達器(22)、及び前記容器取付具(24)で構成されるアセンブリ全体を、容器搬送及び/又は容器処理装置(10)にまだ組み付けられている前記コネクタ(20)から取り外すこと、を包含する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器を保持するための装置、容器を保持するための装置を備えた容器搬送及び/又は容器処理装置、並びに容器を保持するための装置を組み付ける又は取り外す方法に関する。
【背景技術】
【0002】
独国特許出願公開第102020114905号明細書は、旋回面上で互いに対して旋回可能であり、それぞれが保持されるべき容器を保持するための保持部分を有する2つのグリップアームを備えている、容器処理装置において容器を保持するための装置に関するものである。昇降ロッドは、昇降ロッドをグリップアームの旋回面に対して垂直に移動させることによって保持部分を互いに相対的に旋回させることができるようにグリップアームと結合されている。グリップアームはそれぞれ、機械的シャフトに形成された旋回軸の周りを旋回できるように取付具に配置されている。
【0003】
既知の装置の欠点は、組み付けと取り外しに非常に手間がかかること、及び装置の微調整がほとんど不可能であるか、全く不可能であるということであり得る。
【0004】
本発明は、殊にはるかに容易な組み付けと取り外しを可能にする、容器を保持するための改良された装置を提供するという課題に基づいている。
【発明の概要】
【0005】
上記課題は、独立請求項1の特徴によって解決される。有利な発展形態は、従属請求項及び以下の説明に記載されている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、容器搬送及び/又は容器処理装置(例えば容器を閉鎖するための閉鎖装置)のための容器を保持するための装置に関する。装置は、容器搬送及び/又は容器処理装置の制御カムに従うガイド要素を備える(殊にガイド要素を制御カムに対して弾性的に付勢可能である)。装置は、容器を保持するための(例えば能動的に操作可能な)容器取付具、殊にネックハンドリング容器取付具を備える。装置は、ガイド要素と(例えば直接)接続された第1の伝達器を備える。装置は、容器取付具と(例えば直接)接続された第2の伝達器を備える。装置は、第1の伝達器と第2の伝達器とを接続するためのコネクタを備える。コネクタが少なくとも1つの接続要素を有し、接続要素は、(例えばガイド要素によって容器取付具を操作する(例えば開く及び/又は閉じる)ために)ガイド要素から容器取付具への作用接続を作成するために、コネクタが第1の伝達器と第2の伝達器とを互いに接続する接続位置へ移動可能である。少なくとも1つの接続要素は、更に、取り外しのために、コネクタが第1の伝達器と第2の伝達器とを互いに切り離す解放位置へ移動可能である。
【0007】
有利にも、装置は、装置の組み付け及び取り外しの改善を可能にする。詳細には、殊に、コネクタ、第2の伝達器、及び容器取付具で構成されるアセンブリを事前に組み立て、次いで、全体を容器搬送及び/又は容器処理装置に既に組み付けられた、殊に既に微調整された第1の伝達器に組み付けることができる。アセンブリの事前の組み立ては、組み付け時の手間を大幅に軽減することができ、それに加えてはるかに正確に実行することができる。同様に、アセンブリ全体を取り外すことができる。これに関連して、コネクタは、組み付けのための迅速な結合と、取り外しのための迅速な切離しを可能にする。それによって、最終的に、容器搬送及び/又は容器処理装置の運転を著しく簡素化及び迅速化することができる。それに加えて、公差を小さくすることができ、そのことが、例えばコンポーネントの耐用年数や取り扱われる容器の品質にプラスに作用する可能性がある。
【0008】
一実施例では、少なくとも1つの接続要素は、接続位置をとるために弾性的に付勢される(例えば、少なくとも1つの弾性要素及び/又は少なくとも1つの接続要素の材料の弾性によってもたらされる)。代替的又は追加的に、コネクタは、少なくとも1つの接続要素を接続位置に保持するためにセルフロック式であり得る。それによって、有利にも、装置の組み付けと確実な動作を更に支援することができる。
【0009】
別の実施例では、コネクタは、形状結合的コネクタ、ラッチコネクタ、爪コネクタ、又はスナップコネクタ(例えば、セグメント化されたリングスナップコネクタ又はクランプスリーブ)として形成される。代替的又は追加的に、少なくとも1つの接続要素は、ラッチ要素、スナップ要素、又は爪要素として形成される。代替的又は追加的に、コネクタは、殊に工具なしで操作可能なクイックコネクタとして形成される。それによって、有利にも、コネクタの簡単な、かつ同時に信頼性の高い構造を保証することができる。
【0010】
別の実施例では、第1の伝達器及び第2の伝達器のうちの一方が、少なくとも1つの接続要素の接続位置において、少なくとも1つの接続要素と互いに係合するための相手片を有する。任意的に、コネクタは、第1の伝達器及び第2の伝達器のうちの他方の伝達器の一(例えば上又は下)端に配置され得る。
【0011】
別の実施例では、相手片は、少なくとも1つの接続要素が係合するための、殊に周方向に延びる溝を有する。代替的又は追加的に、相手片は、第1の伝達器の一(例えば下)端又は第2の伝達器の一(例えば上)端に配置される。代替的又は追加的に、相手片は、少なくとも部分的に円錐形又はキノコ形である。代替的又は追加的に、相手片は、その自由端(若しくはコネクタ)に向かって、殊に先端がとがるように先細りになる。それによって、有利にも、相手片の簡単な、摩耗の少ない、かつ同時に信頼性の高い構造を保証することができる。
【0012】
別の実施例では、少なくとも1つの接続要素は、コネクタの周囲に、殊に均等若しくは等間隔に配分して配置された複数(例えば、2つ、3つ又は4つ)の接続要素を有する。殊に、相手片は、複数の接続要素と互いに係合するために複数の接続要素の半径方向で内側に位置決め可能であり得る。それによって、有利にも、一方では、コネクタと相手片との間の確実な接続を可能にすることができる。他方では、コネクタにおける相手片の位置決めを容易にすることができる。
【0013】
一実施形態では、装置は、解除要素(若しくはアンロック要素)、殊に手動で操作可能なプルロッドを更に備えることができ、解除要素は、少なくとも1つの接続要素を解放位置へ移動させるためにコネクタと接続可能である。それによって、有利にも、簡単な切離し、及びそれに伴いアセンブリの取り外しを可能にすることができる。
【0014】
別の実施形態では、装置は、容器搬送及び/又は容器処理装置の支持体に組み付けるための、組付要素、殊に組付プレートを更に備える。殊に、組付要素は、第2の伝達器及び/又は容器取付具を支持する(又は支承する)ことができる。代替的又は追加的に、組付要素は貫通穴を有することができ、貫通穴を通して解除要素にアクセス可能であり、殊に解除要素の長手軸が貫通穴と一直線に並ぶ。それによって、有利にも、例えば解除要素がいわゆるグレールームに配置される用途においても解除要素へのアクセスを可能にすることができる。
【0015】
別の実施形態では、装置は、貫通孔を覆い可能又は閉鎖可能な閉鎖要素を更に備える。殊に、貫通孔に閉鎖要素がない場合に、貫通穴を通して解除要素にアクセス可能であり得る。代替的又は追加的に、閉鎖要素は、組付要素を支持体に取り付けることができる取付要素、殊に取付ねじであり得る。代替的又は追加的に、閉鎖要素は、組み込んだ状態で(例えば貫通穴が覆われるか、又は閉鎖されている場合)、解除要素を軸方向に(例えば直接又は間接的に)確実固定し、それにより好ましくは、貫通穴から閉鎖要素を取り去った場合に、重力によって、解除要素が下部分により貫通穴に向かって、貫通穴内に、又は貫通穴を通り抜けて(例えば解除要素の上部分がコネクタに接触するまで)移動する。それによって、有利にも、閉鎖要素は複数の機能を併せ持つことができる。
【0016】
別の実施形態では、第1の伝達器は接続リンケージ、殊に接続昇降リンケージを有する。代替的又は追加的に、第2の伝達器は、昇降ロッドと、昇降ロッドの軸方向の運動を容器取付具の旋回運動に変換するための伝動装置を有する。代替的又は追加的に、第1の伝達器、コネクタ、及び第2の伝達器は、軸、殊に垂直軸に沿って順次、殊に第1の伝達器がコネクタ及び第2の伝達器の上に配置される。代替的又は追加的に、容器取付具は、2つの互いに反対方向に移動可能な、殊に容器を保持するための旋回可能な、及び/又は変位可能な把持アームを有する。
【0017】
一変形実施形態では、第1の伝達器及び第2の伝達器のうちの少なくとも一方は、第1の伝達器及び第2伝達器のうちの少なくとも一方の軸方向長さを調整するための調整機構を有する。それによって、有利にも、組み付け後に、公差を最小化するための微調整のために長さ調整を可能にすることができる。
【0018】
別の実施変形形態では、装置は、装置の組み付け時に、コネクタとコネクタのための相手片を互いに相対的に位置決めするための、殊に下に向かって開いた位置決め要素を更に備える。殊に、位置決め要素は管状又は通路状であり得る。代替的又は追加的に、位置決め要素はコネクタ及び/又は第2の伝達器を取り囲むことができる。代替的又は追加的に、組み付け時に、コネクタ、相手片、及び/又は第2の伝達器を位置決め要素に挿入可能であり得る。代替的に又は追加的に、位置決め要素は、相手片、コネクタ及び/又は第1の伝達器と同軸に配置され得る。代替的又は追加的に、コネクタを切り離すための解除要素を、位置決め要素の壁(例えば管壁)において案内することができる。それによって、有利にも、アセンブリの組み付けを位置決め要素の使用によって更に容易にすることができる。
【0019】
別の実施変形形態では、コネクタによって、第2の伝達器と容器取付具とを一緒に1つのアセンブリとして第1の伝達器に組み付け可能であり、並びに/或いは殊にコネクタ又はコネクタのための相手片と一緒に第1の伝達器から取り外し可能である。
【0020】
本開示の別の態様は、殊に(例えば完全に、又は部分的に)周方向に延びる制御カムと、本明細書中に開示されるような容器を保持するための少なくとも1つの装置と、を備える、(例えば回転)容器搬送及び/又は(例えば回転)容器処理装置、殊に容器を閉鎖するための閉鎖装置に関する。少なくとも1つの装置のガイド要素は、制御カムに沿って案内され、殊に制御カムに対して弾性的に付勢される。有利にも、容器輸送及び/又は容器処理装置は、容器を保持するための装置に関して既に説明したのと同じ利点を達成することができる。
【0021】
殊に、例えば、容器搬送及び/又は容器処理装置の周囲に配分して、例えば等間隔に配置される本明細書中に開示されるような容器を保持するための複数の装置を含めることができる。
【0022】
好ましくは、保持するための装置、或いは容器搬送及び/又は容器処理装置を、液体媒体、殊に飲料又は液体食品用の容器を製造、洗浄、コーティング、検査、充填、閉鎖、ラベル貼付、印刷及び/又は包装するための容器処理設備に含めることができる。
【0023】
例えば、容器をボトル、缶、キャニスタ、カートン、小瓶などとして形成することができる。
【0024】
本開示の別の態様は、本明細書に開示されるような容器を保持するための装置を組み付ける、及び/又は取り外す方法に関する。方法は、コネクタを相手片と接続することによって、コネクタ、第2の伝達器、及び容器取付具からなる(例えば、事前に組み立てられた)アセンブリ全体を、容器搬送及び/又は容器処理装置に(例えばガイド要素と一緒に)既に組み付けられた第1の伝達器の相手片に組み付けることを包含することができる。或いは、方法は、コネクタを相手片と接続することによって、コネクタのための相手片、第2の伝達器、及び容器取付具からなる(例えば、事前に組み立てられた)アセンブリ全体を、容器搬送及び/又は容器処理装置に(例えば第1の伝達器及びガイド要素と一緒に)既に組み付けられたコネクタに組み付けることを包含することができる。
【0025】
代替的又は追加的に、方法は、コネクタを相手片から切り離すことによって、コネクタ、第2の伝達器、及び容器取付具からなる(例えば、事前に組み立てられた)アセンブリ全体を、容器搬送及び/又は容器処理装置に(例えばガイド要素と一緒に)まだ組み付けられている第1の伝達器の相手片から取り外すことを包含することができる。或いは、方法は、コネクタを相手片から切り離すことによって、コネクタのための相手片、第2の伝達器、及び容器取付具からなる(例えば、事前に組み立てられた)アセンブリ全体を、容器搬送及び/又は容器処理装置に(例えば第1の伝達器及びガイド要素と一緒に)まだ組み付けられているコネクタから取り外すことを包含することができる。
【0026】
殊に、方法は、組み付け又は取り外し中に、殊に下に向かって開いた位置決め要素によってコネクタ又は相手片を案内することを包含することもできる。位置決め要素は、例えば本明細書中に開示されるように形成され得る。
【0027】
好ましくは、コネクタの切離しは、解除要素によって行うことができる。解除要素は、例えば本明細書中に開示されるように形成され得る。
【0028】
殊に、取り外すことは、第2の伝達器の組付要素を容器搬送及び/又は容器処理装置の支持体から外すことを更に含むことができる。組付要素は、例えば、本明細書中に開示されるように形成され得る。
【0029】
任意的に、組付要素の貫通穴を通して解除要素を外すことができる。
【0030】
上述した本発明の好ましい実施形態及び特徴は、任意に互いに組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
本発明の他の詳細及び利点について、添付の図面を参照しながら以下に説明する。
【
図1】本開示の一実施例による容器を保持するための装置を備えた容器処理装置の一部のみを示す断面図である。
【
図2】容器を保持するための例示的な装置のアセンブリの斜視図である。
【
図3】容器を保持するための例示的な装置のアセンブリの斜視図である。
【
図4】組み込んだ状態の例示的な装置の一部分の断面図である。
【
図6】
図2のアセンブリの取り外しの開始時の
図4の部分の断面図である。
【
図7】
図2のアセンブリの取り外し中の
図4の部分の断面図である。
【
図8】
図2のアセンブリの取り外し中の
図4の部分の断面図である。
【
図9】
図2のアセンブリの取り外し後の
図4の部分の断面図である。
【0032】
図に示される実施形態は、少なくとも部分的に一致するため、類似又は同一の部分には同じ参照符号が付され、それらの説明については、繰り返しを避けるために他の実施形態又は図の説明も参照されたい。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1は、容器14を保持するための少なくとも1つの装置12を備えた容器処理装置10の一部分を示す。容器処理装置10は、好ましくは、容器14を閉鎖するための閉鎖装置として形成される。しかし、装置12を、容器14を保持するために、あらゆる他の容器搬送及び/又は容器処理装置に含めることも可能である。容器搬送及び/又は容器処理装置を、例えば回転装置として、若しくはカルーセル形式で、或いは直線装置として形成することができる。容器搬送及び/又は容器処理装置は、好ましくは、複数の装置12を有することができる。
【0034】
好ましくは、装置12のうちのいくつかは、容器14を、例えば蓋、コルク、王冠、又はスクリューキャップで閉鎖するための閉鎖装置に含まれる。閉鎖装置を、殊に閉鎖機カルーセルとして形成することができる。閉鎖装置は、複数の容器14を同時に閉鎖するための複数の閉鎖ステーションを有することができる。各閉鎖ステーションが1つの装置12を有することができる。例えば、閉鎖ステーション又は装置12を、閉鎖カルーセルとして形成された閉鎖装置の周囲に配置することができる。容器の流れに対して、例えば液体又はペースト状の充填物を容器14に充填するための充填装置の下流に閉鎖装置を配置することができる。
【0035】
以下に、装置12について
図1~
図5を参照しながら詳しく説明する。
【0036】
好ましくは、装置12は、垂直方向に方向付けられる。装置12は、容器処理装置10の垂直軸又は中心軸Mに対して実質的に平行な長手軸を有することができる。しかし、例えば、装置12を水平方向に方向付けることも可能である(図示せず)。それに対応して、装置12の長手軸を水平面に対して実質的に平行に形成することができる。
【0037】
好ましくは、装置12は、容器処理装置10の動作中に容器14を保持するための他の装置12とともに、容器処理装置10の好ましくは垂直中心軸若しくは回転軸Mを中心に回転することができ、その際、例えば、それぞれ保持された容器14を搬送することができる(
図1を参照)。
【0038】
装置12は、ガイド要素16、第1の伝達器18、コネクタ20、第2の伝達器22、及び容器取付具24を備える。好ましくは、第1の伝達器18、コネクタ20、及び第2の伝達器22は、軸、殊に垂直軸に沿って、列挙される順序で順次配置される。殊に、第1の伝達器18は、コネクタ20及び第2の伝達器22の上に配置され得る。
【0039】
図1に示されるように、ガイド要素16は、容器処理装置10の機械的制御カム26に従うように形成されている。例えば、ガイド要素16は、制御カム26に沿って転動、又は制御カムに沿って滑動することができる。例えば、ガイド要素16を回転可能なローラ又は滑りシューとして形成することができる。殊に、ガイド要素16は、制御カムに対して、例えば少なくとも1つの弾性(例えばばね)要素によって付勢され得る。
【0040】
制御カム26は、好ましくは、周方向に延びる、若しくは閉じた制御カムである。例えば、制御カム26は、容器処理装置10の周囲に周方向に延びることができる。好ましくは、制御カム26をコネクタ20、第2の伝達器22、及び/又は容器取付具24の上に配置することができる。制御カム26を、好ましくは回転装置として形成される装置10の固定部分に配置することができる。
【0041】
制御カム26の(例えば高さ方向又は半径方向)の輪郭形状は、制御カム26に沿って案内されるガイド要素16の(例えば高さ方向又は半径方向の)位置に影響を及ぼすか、又は位置を予め設定することができる。ガイド要素16は、第1の伝達器18、コネクタ20、及び第2の伝達器22を介して容器取付具24と作用接続することができる。したがって、制御カム26の輪郭形状によって、制御カム26に沿ってガイド要素16が案内されることにより容器取付具24を機械的に操作することができる。
【0042】
第1の伝達器18は、殊にガイド要素16と直接接続される。第1の伝達器18は、制御カム26の輪郭形状がガイド要素16を介して第1の伝達器18に伝達されるように、ガイド要素16と接続され得る。
【0043】
第1の伝達器18は、例えば、接続リンケージ28、付勢要素30、調整機構32、及び/又はコネクタ20のための相手片34を有することができる。
【0044】
接続リンケージ28は、好ましくは接続昇降リンケージとして形成される。例えば、接続リンケージ28は、少なくとも1つの昇降ロッド36、38を有することができる。昇降ロッド36、38の長手軸は、好ましくは垂直に方向付けされ、例えば互いに一直線に並ぶか、又は平行に延びることができる。制御カム26の高さ方向の輪郭形状は、ガイド要素16を介して接続リンケージ28の昇降を生じさせることができる。
【0045】
付勢要素30は、接続リンケージ28を一方向、殊に一垂直方向に付勢することができる。好ましくは、付勢要素30は、接続リンケージ28を垂直方向で逆に下方へ付勢する。付勢要素30を、例えば渦巻ばねとして形成することができる。付勢要素30を接続リンケージ28と同軸に配置することができる。付勢要素30を、一方で接続リンケージ28で、他方で容器処理装置10の支持体40で支えることができる(
図1を参照)。少なくとも1つの回転軸受、例えば転がり軸受を用いて、支持体40及び/又は接続リンケージ28から付勢要素30の回転結合を切り離すことができる。
【0046】
調整機構32は、第1の伝達器18の軸方向長さを調整するように形成され得る。軸方向長さは、第1の伝達器18の長手軸に沿って測定することができる。例えば、調整機構32は、接続リンケージ28の複数(例えば2つ)のロッドを軸方向に調整可能に互いに接続することができる。好ましくは、調整機構32は、昇降ロッド36と昇降ロッド38を軸方向に調整可能に互いに接続することができる。昇降ロッド36、38を、軸方向に調整可能に互いに近づけることができる。調整機構32の少なくとも1つの着脱可能な調整要素は、第1の伝達器18の軸方向長さを調整するために、昇降ロッド36、38を所望の互いの相対位置に互いに固定することができる。
【0047】
調整機構32が、第2の伝達器22に含まれること、又は第2の伝達器22が第2の伝達器22の軸方向長さを調整するための追加の調整機構を有することが可能である。
【0048】
相手片34は、コネクタ20と互いに係合するように形成され得る。相手片34とコネクタ20を介して第1の伝達器18と第2の伝達器22とを互いに接続することができる。例えば、図に示されるように、相手片34を第1の伝達器18の一(例えば下)端に配置し、コネクタ20を第2の伝達器22の一(例えば上)端に配置することができる。しかし、例えば、相手片34が第2の伝達器22の一(例えば上)端に配置され、コネクタ20が第1の伝達器18の一(例えば下)端に配置されることも可能である(図示せず)。
【0049】
好ましくは、相手片34を昇降ロッド38と一体のワンピース型に形成することができる。相手片34は、コネクタ20と係合するための好ましくは周方向に延びる溝を有することができる。好ましくは、相手片34は、少なくとも部分的に円錐形又はキノコ形である。例えば、相手片34は、その自由端に向かって先細りになる、殊に先端がとがるように延びることができる。
【0050】
コネクタ20は、第1の伝達器18と第2の伝達器22とを互いに接続することができる。コネクタ20は、
図5に特に詳細に示されている。好ましくは、コネクタ20は、いわゆるクイックコネクタ若しくはクイックファスナとして形成され、好ましくは工具なしで(も)(例えば切り離すために)操作可能である。
【0051】
図に示されるように、コネクタ20を、好ましくは第2の伝達器22の一(例えば上)端に配置することができる。しかし、コネクタ20を、例えば第1の伝達器18の殊に下端に配置することも可能である(図示せず)。
【0052】
コネクタ20は、少なくとも1つの接続要素42を有する。少なくとも1つの接続要素42は、接続位置及び解放位置へ移動可能、殊に旋回可能及び/又は変位可能である。少なくとも1つの接続要素42を、好ましくは装置12の中心長手軸、殊に中心垂直軸に向かって、又はそこから離れる方向に、例えば旋回及び/又は変位させることができる。好ましくは、少なくとも1つの接続要素42を接続位置と解放位置との間で動かすことができる。例えば、接続位置をとるために、少なくとも1つの接続要素42を中心長手軸に向かって(例えば、半径方向に)動かすことができる。解放位置をとるために、少なくとも1つの接続要素42を中心長手軸から離れる方向に(例えば、半径方向に)動かすことができる。例えば、
図5に示されるように、少なくとも1つの接続要素42は、旋回軸Sを中心に旋回可能であり得る。
【0053】
接続位置において、コネクタ20は、ガイド要素16から容器取付具24への作用接続を作成するために、第1の伝達器18と第2の伝達器22とを互いに接続する。接続位置において、容器取付具24をガイド要素16によって操作する、例えば開く及び/又は閉じることができる。接続位置において、コネクタ20と相手片34は、第1及び第2の伝達器18、22を接続するために互いに係合することができる。コネクタ20若しくは少なくとも1つの接続要素42は、例えば
図4及び
図5に接続位置で示されている。
【0054】
解放位置において、コネクタ20は、取り外しのために第1の伝達器18と第2の伝達器22とを互いに切り離す。解放位置において、第1及び第2の伝達器18、22を互いに切り離す若しくは分離するためにコネクタ20と相手片34とを互いに切り離す又は分離することができる。コネクタ20若しくは少なくとも1つの接続要素42は、例えば
図6に解放位置で示されている。
【0055】
コネクタ20は、好ましくは形状結合的コネクタとして形成される。コネクタ20を、例えばラッチコネクタ、爪コネクタ、又はスナップコネクタとして形成することができる。これに対応して、少なくとも1つの接続要素42をラッチ要素、爪要素、又はスナップ要素として形成することができる。コネクタ20若しくは少なくとも1つの接続要素42は、好ましくは、相手片34の殊に周方向に延びる溝に係合することができる。特に有利には、相手片34の周方向に延びる溝とそれに接続可能な少なくとも1つの接続要素42とによって、溝のどの箇所でも取り付けが行われ得ることを達成することができる。それによって、溝と接続要素42との間の位置精度が必要でなく、かつ駆動部からプロセスユニットまで、装置12の摩耗などにつながる締付けが生じることはない。
【0056】
好ましくは、複数の接続要素42を含むことができる。接続要素42をコネクタ20の周囲に配分して、殊に均等に若しくは等間隔に配置することができる。接続位置において、相手片34は、接続要素42と互いに係合するために、接続要素42の半径方向で内側に位置決めされ得る。
【0057】
少なくとも1つの接続要素42は、接続位置をとるために弾性的に付勢され得る。
【0058】
例えば、コネクタ20は、スリーブ44と弾性要素46を有することができる。スリーブ44は、コネクタ20若しくはその中心長手軸に対して軸方向に移動可能であり得る。スリーブ44は、好ましくはコネクタ20の中心長手軸と同軸に配置され得る。スリーブ44は、少なくとも1つの接続要素42を取り囲むことができる。スリーブ44は、少なくとも1つの接続要素42に嵌め被せることができる。スリーブ44を、例えば上へ移動させるために、弾性要素46によって軸方向に付勢することができる。弾性要素46は、例えばコイルばねであり得る。弾性要素46は、好ましくはコネクタ20の中心長手軸と同軸に配置され得る。例えば別の弾性要素52を介在させて、例えば第2の伝達器22の支持部分で弾性要素46を支えることができる。別の弾性要素52を、例えばコイルばねとして形成することができる。
【0059】
弾性的に付勢することによって、スリーブ44が上に向かって軸方向に移動した場合、スリーブ44は、少なくとも1つの接続要素42を半径方向内方へ押すことができる。支承部に応じて、少なくとも1つの接続要素42が、例えば相手片34と係合するか、若しくは接続位置をとるまで、これを、例えば半径方向内方へ押し動かすか、又は旋回させることができる。スリーブ44は、弾性要素46による軸方向の付勢によって、少なくとも1つの接続要素42をこの位置に確実固定することができる。したがって、コネクタ20は、殊に少なくとも1つの接続要素42を接続位置に保持するためにセルフロック式であり得る。
【0060】
コネクタ20を外すため、若しくは接続位置から離すために、スリーブ44を弾性要素46による弾性付勢に抗して軸方向に、例えば下へ移動させることができる。次いで、スリーブ44が少なくとも1つの接続要素42を解放した場合、これは、例えば少なくとも1つの別の弾性要素48の作用下で外側へ動くことができる。少なくとも1つの接続要素42は、好ましくは半径方向外方へ動く。少なくとも1つの接続要素42は、例えば外側へ(例えば、旋回軸Sを中心に)旋回するか、又は外側へ変位することができる。少なくとも1つの別の弾性要素48は、コネクタ20の中心長手軸に対して少なくとも1つの接続要素42の半径方向内側に配置され得る。例えば、各接続要素42に1つの別の弾性要素48を割り当てることができる。
【0061】
コネクタ20を外すために、好ましくは解除要素50を含めることができる。解除要素50は軸方向に移動可能であり得る。解除要素50は、好ましくは手動で操作可能なプルロッドとして形成される。少なくとも1つの接続要素42を解放位置に動かすために、解除要素50を好ましくはスリーブ44を介してコネクタ20に接続することができる。解除要素50によって、スリーブ44をその弾性的な付勢に抗して、例えば下へ移動させることができる。このために、解除要素50の、例えば折り曲げられた上端をスリーブ44の外側段部で支えることができる。
【0062】
第2の伝達器22は、容器ホルダ24と殊に直接接続される。コネクタ20を介して受け取られた操作運動が第2の伝達器22から、容器取付具24を操作するべく容器取付具24に伝達できるように、第2の伝達器22を容器取付具24に接続することができる。
【0063】
好ましくは、第2の伝達器22は、昇降ロッド54、伝動装置56、及び/又は組付要素58を有する。
【0064】
昇降ロッド54は、コネクタ20と伝動装置56との間に作用結合的に配置することができる。伝動装置56は、昇降ロッド54と容器取付具24との間に作用結合的に配置することができる。伝動装置56によって、昇降ロッド54の垂直運動を、例えば伝動装置56の少なくとも1つのシャフト60、62の回転運動に変換することができる。少なくとも1つのシャフト60、62は、容器取付具24の閉運動及び/又は開運動を駆動することができる。
【0065】
組付要素58は、好ましくはプレート状である。殊に、組付要素58は、組付プレートとして形成され得る。組付要素58は、第2の伝達器22及び/又は容器取付具24を支持することができる。組付要素58は、第2の伝達器22を容器処理装置10の支持体に設置することができる(
図1を参照)。支持体は、好ましくは容器処理装置10の動作中に中心軸Mを中心に回転できる。好ましくは、組付要素58を下から支持体に組み付けることができる。組付要素58は、例えばオーバーヘッドマウントで支持体に組み付けることができる。
【0066】
好ましくは、組付要素58は、いわゆるグレールームをクリーンルームから分離することができる。クリーンルームは、組付要素58の一方の側に配置される。グレールームは、組付要素58の反対側に配置される。好ましくは、クリーンルームは組付要素58の下に配置され、グレールームは組付要素58の上に配置される。容器14をクリーンルーム内で支持するができる。したがって、容器取付具24及び第2の伝達器22の少なくとも1つの部分をクリーンルームに配置することができる。その一方で、制御カム26、ガイド要素16、第1の伝達器18、コネクタ20及び/又は第2の伝達器22の少なくとも1つの(別の)部分をグレールームに配置することができる。好ましくは、組付要素58と第2の伝達器22との間が、例えば少なくとも1つのシャフト60、62の領域において封止される。
【0067】
組付要素58は、少なくとも1つのシャフト60、62のための少なくとも1つのシャフト挿通部を有することができる。好ましくは、組付要素58は、シャフト60、62ごとに1つのシャフト挿通部を有する。少なくとも1つのシャフト60、62は、少なくとも1つのシャフト挿通部を通って、殊に組付要素58の上側から組付要素58の下側まで延びることができる。
【0068】
好ましくは、組付要素58は、例えば
図2及び
図4に示されるように、貫通穴64を有する。貫通穴64は、例えば組付要素58の下側から組付要素58の上側まで延びることができる。貫通穴64は、解除要素50と一直線に並ぶことができる。貫通穴64が空いているか、若しくは覆われていない場合に、貫通穴64を通して解除要素50にアクセスできる。
【0069】
貫通穴64は、閉鎖要素66で覆い可能、又は閉鎖可能である。好ましくは、閉鎖要素66は、取付要素、殊に取付ねじである。取付要素は、貫通穴64を通って延びることができる。取付要素は、組付要素58を容器処理装置10の支持体に取り付けることができる。
【0070】
好ましくは、閉鎖要素66は、組み込んだ状態で、解除要素50を貫通穴64に軸方向に確実固定することができる。殊に、閉鎖要素66を貫通穴64から外す場合に、解除要素50は、例えば重力により、解除要素50の下部分とともに貫通穴64を通って、例えば解除要素50の上部分又は上端がコネクタ20に、殊にそのスリーブ44に接触するまで滑走又は滑動することができる。
【0071】
制御カム26からガイド要素16、第1の伝達器18、コネクタ20、及び第2の伝達器22を介して容器取付具24を操作することができる。例えば、保持される容器14を解放するべく開くために容器取付具24を操作することができる。代替的又は追加的に、容器取付具24を容器14を保持するべく閉じるために操作することができる。
【0072】
容器取付具24は、容器14を保持するために任意に形成することができる。好ましくは、容器取付具24は、ネックハンドリング容器取付具として形成される。例えば、容器取付具24は、容器14を、そのネックリングの下又は上のその容器首部で支持することができる。
【0073】
特に好ましくは、容器ホルダ24は、把持器若しくはグリップ器として形成される。把持器は、好ましくは少なくとも1つの可動把持アーム68、70を有する。少なくとも1つの把持アーム68、70は、ワンピース型又はマルチピース型であり得る。少なくとも1つの把持アーム68、70を水平面に方向付けすることができる。好ましくは、容器14を間に保持できる2つの把持アーム68、70が含まれる。殊に、2つの把持アーム68、70は、互いに反対方向に移動可能、例えば旋回可能(図に示される実施例のように)又は変位可能である。
【0074】
好ましくは、少なくとも1つの把持アーム68、70は、少なくとも1つの把持アーム68、70を旋回させるために少なくとも1つのシャフト60、62と、例えば少なくとも1つのシャフト60、62の下端に接続される。例えば、把持68を、シャフト60により把持アーム68を往復旋回させるためにシャフト60と接続することができる。シャフト60の長手軸は、把持アーム68の好ましくは垂直に方向付けされた旋回軸であり得る。更に、把持アーム70を、シャフト62により把持アーム70を往復旋回させるためにシャフト62と接続することができる。シャフト62の長手軸は、把持アーム70の好ましくは垂直に方向付けられた旋回軸であり得る。しかし、容器14を保持及び/又は解放するために、少なくとも1つの把持アーム68、70が第2の伝達器22によって並進変位可能であることも可能である(図示せず)。
【0075】
任意的に、装置12は、例えば位置決め要素72も有することができる。
【0076】
位置決め要素72は、下に向かって開いていてもよい。位置決め要素27は、管状又は通路状であり得る。位置決め要素72の長手軸は、好ましくは垂直に位置づけられ得る。位置決め要素72は、その上端が容器処理装置10の支持体に設置され得る。組み込んだ状態で、位置決め要素72は、第2の伝達器22及びコネクタ20を、殊に同軸的に取り囲むことができる。位置決め要素72を相手片34及び/又は第1の伝達器18と同軸に配置することができる。
【0077】
位置決め要素72によって容器処理装置10への装置12の組み付けを容易にすることができる。位置決め要素72は、組み付け時にコネクタ20と相手片34とを相対して位置決めし、それにより殊に少なくとも1つの接続要素42と相手片34とが係合できるように形成されている。
【0078】
図示される実施例では、位置決め要素72によって、殊にコネクタ20を位置決め要素72の中へ挿入することによって、コネクタ20を相手片34へ案内することができる。好ましくは、この場合、第2の伝達器22及び容器取付具24は、コネクタ20と既に接続されている。
【0079】
代替の、図示されない実施例では、コネクタ20を第1の伝達器18の好ましくは下端に組み付けることができ、相手片34を第2の伝達器22の上端に配置することができる。この実施例では、相手片34を、位置決め要素72によって、殊に相手片34を位置決め要素72の中に挿入することによってコネクタ20へ導くことができる。好ましくは、この場合、第2の伝達器22及び容器取付具24は、相手片34と既に接続されている。
【0080】
特に好ましくは、解除要素50を位置決め要素72の壁74において、殊に軸方向に案内することができる。壁74は、好ましくは、位置決め要素72の管状壁であり得る。例えば、位置決め要素72は、壁74に貫通穴を有することができる。解除要素50は、位置決め要素72の壁74の貫通穴を通って延びることができる。好ましくは、壁74の貫通穴は、組付要素58の貫通穴64と一直線に並ぶことができる。
【0081】
本明細書中に開示される装置12の構造は、
図4~
図9をもとにして以下に例示的に説明されるように、特に改善された組み立てと分解を可能にする。
【0082】
図4及び
図5は、既に詳細に説明した組み込んだ状態を示す。コネクタ20、第2の伝達器22及び容器取付具24で構成されるアセンブリは、コネクタ20を相手片34から切り離すことによって全体を取り外すことができる。これについて、以下に例示的に説明する。
【0083】
図6において、貫通穴64から閉鎖要素66が取り去られた状態を示している。それによって、解除要素50の一(例えば下)端が、貫通穴64を通じてアクセス可能となる。閉鎖要素66が解除要素50を軸方向に確実固定しなくなったため、解除要素50は、軸方向に、例えば壁74において案内されて、重力によって下へ移動できる。解除要素50は、コネクタ20に、例えばスリーブ44の外側段部に接触するまで移動することができる。解除要素50の下部若しくは下端は貫通穴64を通り抜けるか、又は少なくとも簡単に貫通穴64を通してアクセス可能である。
【0084】
図7において、コネクタ20を切り離すため、解除要素50を軸方向に、例えば例示的に下へ移動させることが示される。この場合、コネクタ20のスリーブ44を、付勢方向とは逆に一緒に移動させることができる。少なくとも1つの接続要素42を解放位置へ動かすことができる。相手片34とコネクタ20との接続が分離される。
【0085】
例えば、解除要素50の下端を手動で引くことによって解除要素50の軸方向の移動を生じさせることができる。或いは、工具を用いて解除要素50を軸方向に動かすために、例えば工具(図示せず)を解除要素50の下端に取り付ける、例えばねじ止めすることができる。工具を貫通穴64を通して挿入することができる。
【0086】
図8において、容器処理装置10の支持体から組付要素58が外された後、コネクタ20、第2の伝達器22及び容器取付具で構成されるアセンブリ全体を、容器処理装置10の被包、又はカプセル化された収容空間から、例えば下に向かって取り去ることができることが示される。
【0087】
図9において、コネクタ20、第2の伝達器22及び容器取付具24で構成されるアセンブリ全体が全体として取り外されたことが示される。解除要素50及び位置決め要素72は残ることができる。
【0088】
相手片34へのコネクタ20、第2の伝達器22及び容器取付具24で構成されるアセンブリ全体の組み付けは、相応に逆の順序で(すなわち
図9⇒...⇒
図4及び
図5)行うことができる。この場合、位置決め要素72によるコネクタ20と相手片34との間の相対的な位置決めを大幅に簡素化することができる。例えば、コネクタ20を位置決め要素72に挿入し、位置決め要素72によって相手片34へ導くことができる。更に、接続位置をとるために、少なくとも1つの接続要素42を弾性的に付勢することができるので、解除要素50による操作を省略することができる。
【0089】
代替的又は追加的に、装置10の回転する部分が存在する場合には、これの調整をアセンブリの組み立て前に行うことができる。この場合、例えば、回転する部分の半径方向の振れ及び/又は軸方向の振れ及び/又は傾きを調整することができる。
【0090】
代替的又は追加的に、アセンブリの組み付け前に、ガイド要素16及び第1の伝達器18を装置10に組み付けることができる。例えば、制御カム26に沿って案内されるガイド要素16を位置決めすることができる。
【0091】
代替的又は追加的に、アセンブリの組み付け前に、第1の伝達器18の軸方向長さを調整機構32によって所望の程度に微調整することができる。このために、例えば、予め定められた軸方向長さを有する調整補助具(図示せず)を、組付要素58が取り付けられる支持体に組み付けることができる。この場合、調整機構32を、調整補助具によって予め設定された軸方の程度に、例えば相手片34が調整補助具に接触するまでなどに調整することができる。
【0092】
代替的又は追加的に、アセンブリの組み付け後、例えば、装置12によって保持される容器14を閉鎖するための閉鎖体頭部を更に組み付けることができる(図示せず)。
【0093】
既に述べたように、コネクタ20と相手片34を取り替えて配置することも可能である(図示せず)。したがって、このような実施例では、相手片34、第2の伝達器22及び容器取付具24で構成されるアセンブリ全体をコネクタ20から取り外すことができ、或いは全体をコネクタ20に組み付けることができる。
【0094】
本発明は、上述の好ましい実施例に限定されない。むしろ、多数の変形及び変更が可能であり、それらも本発明の思想を使用し、したがって保護範囲に属する。特に、本発明は、引用される請求項とは無関係に、従属請求項の主題及び特徴の保護も請求する。特に、独立請求項1の個々の特徴は、それぞれ互いに独立して開示される。更に、従属請求項の特徴も、独立請求項1のすべての特徴とは独立して、例えば独立請求項1のガイド要素、第1の伝達器、第2の伝達器、コネクタ及び/又は容器取付具の有無及び/又は構成に関する特徴とは独立して開示される。
【符号の説明】
【0095】
M 中心軸
S 旋回軸
10 容器処理装置
12 容器を保持するための装置
14 容器
16 ガイド要素
18 第1の伝達器
20 コネクタ
22 第2の伝達器
24 容器取付具
26 制御カム
28 接続リンケージ
30 付勢要素
32 調整機構
34 相手片
36 昇降ロッド
38 昇降ロッド
40 支持体
42 接続要素
44 スリーブ
46 弾性要素
48 弾性要素
50 解除要素
52 弾性要素
54 昇降ロッド
56 伝動装置
58 組付要素
60 シャフト
62 シャフト
64 貫通穴
66 閉鎖要素
68 把持アーム
70 把持アーム
72 位置決め要素
74 壁
【手続補正書】
【提出日】2023-10-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器搬送及び/又は容器処理装置(10)のための容器(14)を保持するための装置(12)であって、
前記容器搬送及び/又は前記容器処理装置(10)の制御カム(26)に従うガイド要素(16)と、
前記容器(14)を保持するための容器取付具(24)、殊にネックハンドリング容器取付具と、
前記ガイド要素(16)と接続された第1の伝達器(18)と、
前記容器取付具(24)と接続された第2の伝達器(22)と、
前記第1の伝達器(18)と前記第2の伝達器(22)とを接続するためのコネクタ(20)と、を備え、
前記コネクタ(20)が少なくとも1つの接続要素(42)を有し、前記接続要素は、
-前記ガイド要素(16)から前記容器取付具(24)への作用接続を作成するために、前記コネクタ(20)が前記第1の伝達器(18)と前記第2の伝達器(22)とを互いに接続する接続位置へ移動可能である、及び
-取り外しのために、前記コネクタ(20)が前記第1の伝達器(18)と前記第2の伝達器(22)とを互いに切り離す解放位置へ移動可能である、装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの接続要素(42)は、前記接続位置をとるために弾性的に付勢され、及び/又は
前記コネクタ(20)は、前記少なくとも1つの接続要素(42)を前記接続位置に保持するためにセルフロック式である、請求項1に記載の装置(12)。
【請求項3】
前記コネクタ(20)は、形状結合的コネクタ、ラッチコネクタ、爪コネクタ、又はスナップコネクタとして形成される、並びに/或いは
前記少なくとも1つの接続要素(42)は、ラッチ要素、スナップ要素、又は爪要素として形成される、並びに/或いは
前記コネクタ(20)は、殊に工具なしで操作可能なクイックコネクタとして形成される、請求項1又は請求項2に記載の装置(12)。
【請求項4】
前記第1の伝達器(18)及び前記第2の伝達器(22)のうちの一方が、前記少なくとも1つの接続要素(42)の前記接続位置において、前記少なくとも1つの接続要素(42)と互いに係合するための相手片(34)を有し、かつ任意的に、
前記コネクタ(20)は、前記第1の伝達器(18)及び前記第2の伝達器(22)のうちの他方の伝達器の一端に配置される、請求項1に記載の装置(12)。
【請求項5】
以下の特徴、すなわち、
前記相手片(34)は、前記少なくとも1つの接続要素(42)が係合するための、殊に周方向に延びる溝を有する、
前記相手片(34)は、前記第1の伝達器(18)の一端又は前記第2の伝達器(22)の一端に配置される、
前記相手片(34)は、少なくとも部分的に円錐形又はキノコ形である、並びに
前記相手片(34)は、その自由端に向かって、殊に先端がとがるように先細りになる、
のうちの少なくとも1つが満たされる、請求項4に記載の装置(12)。
【請求項6】
前記少なくとも1つの接続要素(42)は、前記コネクタ(20)の周囲に配分して配置された複数の接続要素(42)を有する、及び
前記相手片(34)は、前記複数の接続要素(42)と互いに係合するために前記複数の接続要素(42)の半径方向で内側に位置決め可能である、請求項4又は請求項5に記載の装置(12)。
【請求項7】
解除要素(50)、殊に手動で操作可能なプルロッドを更に備え、前記解除要素(50)は、前記少なくとも1つの接続要素(42)を前記解放位置へ移動させるために前記コネクタ(20)と接続可能である、請求項1に記載の装置(12)。
【請求項8】
前記容器搬送及び/又は容器処理装置(10)の支持体に組み付けるための、組付要素(58)、殊に組付プレートを更に備え、
前記組付要素(58)は、前記第2の伝達器(22)及び/又は前記容器取付具(24)を支持し、
前記組付要素(58)は貫通穴(64)を有し、前記貫通穴を通して前記解除要素(50)にアクセス可能であり、殊に前記解除要素(50)の長手軸が前記貫通穴(64)と一直線に並ぶ、請求項7に記載の装置(12)。
【請求項9】
前記貫通穴(64)を覆い可能又は閉鎖可能な閉鎖要素(66)を更に備え、
殊に以下の特徴、すなわち、
前記貫通穴(64)に前記閉鎖要素(66)がない場合に、前記貫通穴(64)を通して前記解除要素(50)にアクセス可能である、
前記閉鎖要素(66)は、前記組付要素(58)を前記支持体に取り付けることができる取付要素、殊に取付ねじである、
前記閉鎖要素(66)は、組み込んだ状態で、前記解除要素(50)を軸方向に確実固定し、それにより好ましくは、前記貫通穴から前記閉鎖要素(66)を取り去った場合に、重力によって前記解除要素(50)が下部分により前記貫通穴(64)に向かって、貫通穴内に、又は貫通穴を通り抜けて移動する、
のうちの少なくとも1つが満たされる、請求項8に記載の装置(12)。
【請求項10】
以下の特徴、すなわち、
前記第1の伝達器(18)は、接続リンケージ(28)、殊に接続昇降リンケージを有する、
前記第2の伝達器(22)は、昇降ロッド(54)と、前記昇降ロッド(54)の軸方向運動を前記容器取付具(24)の旋回運動に変換するための伝動装置(56)を有する、
前記第1の伝達器(18)、前記コネクタ(20)、及び前記第2の伝達器(22)は、軸、殊に垂直軸に沿って順次、殊に前記第1の伝達器(18)が前記コネクタ(20)及び前記第2の伝達器(22)の上に配置される、
前記容器取付具(24)は、2つの互いに反対方向に移動可能な、殊に前記容器(14)を保持するための旋回可能な、及び/又は変位可能な把持アーム(68、70)を有する、
のうちの少なくとも1つが満たされる、請求項1に記載の装置(12)。
【請求項11】
前記第1の伝達器(18)及び前記第2の伝達器(22)のうちの少なくとも一方が、前記第1の伝達器(18)及び前記第2の伝達器(22)のうちの前記少なくとも一方の軸方向長さを調整するための調整機構(32)を有する、請求項1に記載の装置(12)。
【請求項12】
前記装置(12)の組み付け時に、前記コネクタ(20)と前記コネクタ(20)のための前記相手片(34)とを互いに相対的に位置決めするための、殊に下に向かって開いた位置決め要素(72)を更に備え、
殊に以下の特徴、すなわち、
前記位置決め要素(72)は管状又は通路状である、
前記位置決め要素(72)は、前記コネクタ(20)及び/又は前記第2の伝達器(22)を取り囲む、
組み付け時に、前記コネクタ(20)、前記相手片(34)、及び/又は前記第2の伝達器(22)を前記位置決め要素(72)に挿入可能である、
前記位置決め要素(72)は、前記相手片(34)、前記コネクタ(20)及び/又は前記第1の伝達器(18)と同軸に配置される、
前記コネクタ(20)を切り離すための解除要素(50)は、前記位置決め要素(72)の壁(74)において案内される、
のうちの少なくとも1つが満たされる、請求項1に記載の装置(12)。
【請求項13】
前記コネクタ(20)によって、前記第2の伝達器(22)と前記容器取付具(24)とを一緒に1つのアセンブリとして前記第1の伝達器(18)に組み付け可能であり、殊に前記コネクタ(20)又は前記コネクタ(20)のための相手片(34)と一緒に前記第1の伝達器(18)から取り外し可能である、請求項1に記載の装置(12)。
【請求項14】
容器搬送及び/又は容器処理装置(10)、殊に容器(14)を閉鎖するための閉鎖装置であって、
殊に周方向に延びる制御カム(26)と、
請求項1に記載の容器(14)を保持するための少なくとも1つの装置(12)と、を備え、前記少なくとも1つの装置(12)のガイド要素(16)が前記制御カム(26)に沿って案内され、殊に前記制御カム(26)に対して弾性的に付勢される、装置。
【請求項15】
請求項1に記載の装置(12)を組み付ける、又は取り外す方法であって、
コネクタ(20)を相手片(34)と接続することによって、前記コネクタ(20)、前記第2の伝達器(22)、及び前記容器取付具(24)で構成されるアセンブリ全体を、容器搬送及び/又は容器処理装置(10)に既に組み付けられた第1の伝達器(18)の前記相手片(34)に組み付けること、或いは
前記コネクタ(20)を前記相手片(34)と接続することによって、前記コネクタ(20)のための相手片(34)、前記第2の伝達器(22)、及び前記容器取付具(24)で構成されるアセンブリ全体を、容器搬送及び/又は容器処理装置(10)に既に組み付けられた前記コネクタ(20)に組み付けること、或いは
前記コネクタ(20)を前記相手片(34)から切り離すことによって、前記コネクタ(20)、前記第2の伝達器(22)、及び前記容器取付具(24)で構成されるアセンブリ全体を、容器搬送及び/又は容器処理装置(10)にまだ組み付けられている前記第1の伝達器(18)の相手片(34)から取り外すこと、或いは
前記コネクタ(20)を前記相手片(34)から切り離すことによって、前記コネクタ(20)のための相手片(34)、前記第2の伝達器(22)、及び前記容器取付具(24)で構成されるアセンブリ全体を、容器搬送及び/又は容器処理装置(10)にまだ組み付けられている前記コネクタ(20)から取り外すこと、を包含する、方法。
【外国語明細書】