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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039729
(43)【公開日】2024-03-25
(54)【発明の名称】ノズル及び実装装置
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/04 20060101AFI20240315BHJP
   B25J 15/06 20060101ALI20240315BHJP
【FI】
H05K13/04 A
B25J15/06 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022144314
(22)【出願日】2022-09-12
(71)【出願人】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】弁理士法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中根 邦靖
(72)【発明者】
【氏名】大嶋 寛之
【テーマコード(参考)】
3C707
5E353
【Fターム(参考)】
3C707AS08
3C707DS01
3C707FS01
3C707FT04
3C707FT17
5E353JJ29
5E353JJ32
5E353JJ45
5E353JJ52
5E353JJ56
5E353QQ30
(57)【要約】      (修正有)
【課題】簡素化した構成でより確実に先端部を位置決めして固定する。
【解決手段】ノズルは、実装ヘッドの装着部に取り外し可能に装着され部品を採取する。このノズルは、部品に当接して採取する先端部と、装着部に装着され先端部を部品の採取方向にスライド可能に保持し先端部を取り外し可能に保持する土台部と、土台部に配設され先端部に作用する採取方向に沿った力を緩衝する緩衝部と、先端部の外周面に形成された3以上の先端係合部と、土台部に配設され先端係合部のいずれかに係合する3以上の土台係合部とを有し、先端係合部及び土台係合部がそれぞれ係合することによって先端部の装着方向に沿った移動を規制すると共に先端部の軸回転方向の移動を規制する規制部とを備え、規制部は、先端係合部及び土台係合部の少なくとも一対が、先端部の外周面の均等位置からずれた位置に配設されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
実装ヘッドの装着部に取り外し可能に装着され部品を採取するノズルであって、
前記部品に当接して採取する先端部と、
前記装着部に装着され前記先端部を前記部品の採取方向にスライド可能に保持し前記先端部を取り外し可能に保持する土台部と、
前記土台部に配設され前記先端部に作用する前記採取方向に沿った力を緩衝する緩衝部と、
前記先端部の外周面に形成された3以上の先端係合部と、前記土台部に配設され前記先端係合部のいずれかに係合する3以上の土台係合部とを有し、前記先端係合部及び前記土台係合部がそれぞれ係合することによって前記先端部の装着方向に沿った移動を規制すると共に前記先端部の軸回転方向の移動を規制する規制部と、を備え、
前記規制部は、前記先端係合部及び前記土台係合部の少なくとも一対が、前記先端部の外周面の均等位置からずれた位置に配設されている、ノズル。
【請求項2】
前記規制部は、前記先端係合部及び前記土台係合部の全てが前記先端部の外周面において同一周上に配設されているか、前記先端係合部及び前記土台係合部の少なくとも一対が前記先端部の外周面において同一周上に配設されていないか、のうちいずれかである、請求項1に記載のノズル。
【請求項3】
前記規制部は、前記土台部の先端側に配設された凹部及び/又は凸部である土台嵌合部と、前記土台部の先端側に当接する前記先端部の背面部に配設された凸部及び/又は凹部である先端嵌合部と、を更に有している、請求項1又は2に記載のノズル。
【請求項4】
前記規制部は、前記先端係合部及び前記土台係合部が3対設けられている、請求項1又は2に記載のノズル。
【請求項5】
実装ヘッドの装着部に取り外し可能に装着され部品を採取するノズルであって、
前記部品に当接して採取する先端部と、
前記装着部に装着され前記先端部を前記部品の採取方向にスライド可能に保持し前記先端部を取り外し可能に保持する土台部と、
前記土台部に配設され前記先端部に作用する前記採取方向に沿った力を緩衝する緩衝部と、
前記先端部の外周面に形成された先端係合部と、前記土台部に配設され前記先端係合部に係合する複数の土台係合部と、前記土台部の先端側に配設された凹部及び/又は凸部である土台嵌合部と、前記土台部の先端側に当接する前記先端部の背面部に配設された凸部及び/又は凹部である先端嵌合部と、を有し、前記先端係合部及び前記土台係合部が係合することによって前記先端部の装着方向に沿った移動を規制すると共に、前記先端嵌合部及び前記土台嵌合部が嵌合することによって前記先端部の軸回転方向の移動を規制する規制部と、
を備えたノズル。
【請求項6】
前記規制部は、前記土台部の先端側に配設された凸部である前記土台嵌合部と、前記土台部の先端側に当接する前記先端部の背面部に配設された凹部である前記先端嵌合部と、を有している、請求項5に記載のノズル。
【請求項7】
前記規制部は、前記土台嵌合部及び前記先端嵌合部を一対有している、請求項5又は6に記載のノズル。
【請求項8】
前記緩衝部は、前記先端部の外周に配置されるカラーと、前記カラーを前記先端部ごと前記採取方向へ付勢する付勢部材と、を有しており、
前記カラーは、前記付勢部材に前記採取方向へ付勢されると前記土台係合部を前記先端部側へ押圧して前記先端係合部へ係合させる、請求項1又は2に記載のノズル。
【請求項9】
請求項1又は2に記載のノズルと、
前記ノズルを取り外し可能に装着する装着部を有する実装ヘッドと、を備え、
前記装着部は、前記ノズルに作用する前記採取方向に沿った力を緩衝する緩衝構造を備えていない、実装装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書では、ノズル及び実装装置を開示する。
【背景技術】
【0002】
従来、部品を基板に実装処理する実装装置に用いられるノズルとしては、例えば、アダプタのテーパ穴と吸着ノズルの嵌合部とがテーパ嵌合し、アダプタに保持されたボールの内周側端部が吸着ノズルの係合溝に係合してロックするものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このノズルでは、ボールの貫通穴内外周側への移動は作用位置にあるスリーブが阻止し、圧縮コイルスプリングの付勢力によりスリーブが常に作用位置に保たれる。また、このノズルでは、アダプタ内部に3つの鋼球を備え、ノズル先端部のテーパ部に外周1周設けられた溝に鋼球が嵌ることでホルダに対して先端部が上下に相対移動することを不能にし、ピンと軸線方向に設けた溝との係合により、軸方向の回転を防止している。また、ノズルとしては、環状の溝部が設けられ、また、円筒状のシャフトには、シャフトの側壁を貫通してノズルの溝部の溝に向かって付勢される硬球が二つ設けられているものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。このノズルでは、二つの硬球がノズルの溝部の周方向に沿って互いの間隔が不均等になるように設けられており、二つの硬球がノズルの溝部の溝に嵌合しかつ溝部に向かって付勢された状態で、ノズルの外周の一部がシャフトの内周の一部に当接することにより、ノズルが固定される。また、このノズルでは、2個の硬球と硬球によって外装に押し付けられた点での3点でノズルの先端チップを軸回転防止した状態で固定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-200585号公報
【特許文献2】特開2003-243892号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、実装装置では、例えば、ノズルを装着するシリンジなどの装着部に、ノズルへ作用する採取方向に沿った力を緩衝する緩衝機構を備えず、この緩衝機構をノズル自体に設けたものがある。この実装装置では、複数種のノズルを用意する場合、それぞれのノズルに緩衝機構を要するため、ノズルの機構が煩雑化することがあった。また、ノズルには、部材を採取すべき位相が存在することがあり、ノズルの軸方向の回転を防止する必要があった。実装装置では、ノズルの構成をより簡素化すると共に、より確実に位置決めして固定することが求められていた。
【0005】
本開示は、このような課題に鑑みなされたものであり、簡素化した構成でより確実に位置決めして固定することができるノズル及び実装装置を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書で開示するノズル及び実装装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
即ち、本開示のノズルは、
実装ヘッドの装着部に取り外し可能に装着され部品を採取するノズルであって、
前記部品に当接して採取する先端部と、
前記装着部に装着され前記先端部を前記部品の採取方向にスライド可能に保持し前記先端部を取り外し可能に保持する土台部と、
前記土台部に配設され前記先端部に作用する前記採取方向に沿った力を緩衝する緩衝部と、
前記先端部の外周面に形成された3以上の先端係合部と、前記土台部に配設され前記先端係合部のいずれかに係合する3以上の土台係合部とを有し、前記先端係合部及び前記土台係合部がそれぞれ係合することによって前記先端部の装着方向に沿った移動を規制すると共に前記先端部の軸回転方向の移動を規制する規制部と、を備え、
前記規制部は、前記先端係合部及び前記土台係合部の少なくとも一対が、前記先端部の外周面の均等位置からずれた位置に配設されているものである。
【0008】
このノズルでは、3対以上の先端係合部及び土台係合部によって、先端部の装着方向及び軸回転方向の移動を規制することができる。また、このノズルでは、ずれた位置の規制部の一対によって確実に先端部を位置決めすることができる。したがって、このノズルでは、簡素化した構成で、より確実に先端部を位置決めして固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実装システム10の一例を示す概略説明図。
図2】実装ヘッド22の説明図。
図3】ノズル30の一例を示す断面図。
図4】ノズル30の一例を示す断面斜視図。
図5】先端部31の規制部34の一例を示す説明図。
図6】先端係合部52の形成位置の一例を示す説明図。
図7】ノズル30の先端力が加わった際の先端部31の動作の一例を示す説明図。
図8】別のノズル30Bの一例を示す断面図。
図9】嵌合部36の一例を示す斜視図。
図10】先端部31Bの規制部34Bの一例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1実施形態)
本開示の第1実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本開示の一例である実装システム10の概略説明図である。図2は、実装ヘッド22の一例を示す説明図である。図3は、ノズル30の一例を示す断面図であり、図3Aが分解断面図であり、図3Bが組立断面図である。図4は、ノズル30の一例を示す断面斜視図である。図5は、先端部31の規制部34の一例を示す説明図であり、図5Aが一部分の斜視図、図5Bがずらし角度θdの一例の説明図である。図6は、先端係合部52の形成位置の一例を示す説明図であり、図6Aが外周面51の同一周上に形成された例であり、図6Bが同一周上にない例である。図7は、ノズル30の先端力が加わった際の先端部31の動作の一例を示す説明図であり、図7Aが伸張時、図7Bが短縮時の説明図である。実装システム10は、例えば、部品Pを対象物である基材としての基板Sに実装する処理を実行するシステムである。この実装システム10は、実装装置11と、管理装置19と、図示しない印刷装置、印刷検査装置、実装検査装置、搬送装置、リフロー装置などを備えている。管理装置19は、実装システム10の各装置の情報を管理するコンピュータである。実装システム10は、部品Pを基板Sに実装する実装処理を実施する複数の実装装置11が上流から下流に配置された実装ラインとして構成されている。ここでは、処理対象物を基板Sとして説明するが、部品を実装するものであれば特に限定されず、立体物の基材としてもよい。なお、本実施形態において、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、図1、2に示した通りとする。また、ノズル30が部品Pに当接する側を先端方向T及び採取方向Cとし、実装装置11に装着される側を後端方向B及び装着方向Fとする(図3~8、10参照)。また、後述する先端係合部52及び土台係合部62は係合部35と総称し、先端嵌合部53及び土台嵌合部63は、嵌合部36と総称する。
【0011】
実装装置11は、図1に示すように、基板処理部12と、部品供給部13と、撮像部16と、待機部18と、実装部20と、制御装置25とを備えている。基板処理部12は、基材としての基板Sの搬入、搬送、実装位置での固定、搬出を行うユニットである。部品供給部13は、実装部20へ部品Pを供給するユニットである。この部品供給部13には、部品Pを保持したテープを有するフィーダが複数装着されている。このフィーダは、テープに保持された部品Pを採取位置へ送り出す。この部品供給部13は、部品を複数配列して載置するトレイを有するトレイユニットを備えていてもよい。実装装置11で用いる部品Pには、各種サイズのチップ部品や、端子を有する部品などが含まれる。撮像部16は、画像を撮像する装置であり、実装ヘッド22に採取され保持された1以上の部品Pの画像を撮像するパーツカメラである。待機部18は、実装ヘッド22に未装着のノズル30を待機させるノズルステーションである。
【0012】
実装部20は、部品Pを部品供給部13から採取し、基板処理部12に固定された基板Sへ配置するユニットである。実装部20は、ヘッド移動部21と、実装ヘッド22と、ノズル30とを備えている。ヘッド移動部21は、ガイドレールに導かれてXY方向へ移動するスライダと、スライダを駆動するモータとを備えている。実装ヘッド22は、1以上の部品Pを採取してヘッド移動部21によりXY方向へ移動するものである。この実装ヘッド22は、スライダに取り外し可能に装着されている。実装ヘッド22の下面には、1以上のノズル30が取り外し可能に装置装着部23へ装着されている。実装ヘッド22は、部品Pを採取する複数のノズル30が円周上に配置されているロータリーヘッドとして構成されている。実装ヘッド22は、ノズル30の装着可能数が2個や、4個、6個、8個、12個など任意としてもよいし、ロータリー型ではなく回転不能なものとしてもよい。装置装着部23は、ノズル30を取り外し可能に装着する、長軸円筒型のホルダである。この装着部材25は、下端にノズル30を装着し、Z軸駆動部によって垂直に昇降する。この装置装着部23は、ノズル30に作用する採取方向Cに沿った力を緩衝する緩衝構造を備えていない。このため、実装ヘッド22では、ノズル30自体が、採取方向Cに沿った力を緩衝する緩衝構造としての緩衝部33を有している。
【0013】
ノズル30は、実装ヘッドの装着部に取り外し可能に装着され部品Pを採取する採取部材として構成されている。ノズル30は、図示しない圧力供給部からの負圧や正圧などを利用して部品Pを採取すると共に採取解除する。このノズル30は、図3~6に示すように、先端部31と、土台部32と、緩衝部33と、規制部34と、を備えている。
【0014】
先端部31は、部品Pに当接して採取する部材である。先端部31は、取り外し可能に、土台部32に装着される。先端部31は、部品種に応じて様々な形状やサイズを有し、部品種に応じて付け替えられる。先端部31は、円筒部50と、先端係合部52と、鍔部54と、採取部56とを有している。円筒部50は、軸中心に沿った貫通孔を有する筒状の本体である。この円筒部50の外周面51には、先端係合部52が形成されている。先端係合部52は、土台部32の土台係合部62と係合する部位であり、外周面51に3箇所設けられている。先端係合部52は、土台係合部62と係合するものとすれば、凹凸や形状は特に限定されないが、構造の簡易さの観点から、球体がはまりその移動を規制する有底孔とすることが好ましい。鍔部54は、先端部31の軸方向の中央近傍に設けられた円盤状の部材である。採取部56は、部品Pに直接当接する部材であり、先端側に向かってより細くなる外形を有している。採取部56は、部品Pの種別に応じて、その先端が矩形、楕円形、円形などの形状に構成される。ノズル30では、先端部31のみを交換することにより、緩衝部33を利用し、その構成の煩雑化やコスト増をより抑制する。
【0015】
土台部32は、装置装着部23に装着され、先端部31を部品Pの採取方向Cへスライド可能、且つ先端部31を取り外し可能に保持する筒状の部材である。この土台部32は、装着基部40と、円筒支持部61とを有する。装着基部40は、装置装着部23に装着される円筒状の部材である。装着基部40は、内部空間に円筒支持部61が挿入され、採取方向Cに沿って円筒支持部61をスライドさせる部位である。この装着基部40は、固定板41と、ガイド孔42と、貫通孔45とを有する。固定板41は、装着基部40の先端側に開設された円盤状の部材である(図4参照)。この固定板41には、ガイド部44が固定されている。ガイド部44は、ガイド孔42に挿入されたガイド棒43をガイド孔42と共に、採取方向Cに沿ってガイドする部材である。ガイド孔42は、採取方向Cに沿って設けられた長円状の孔部である。ガイド棒43は、ガイド孔42を介して円筒支持部61の挿入孔67に挿入され、軸回転方向Rの回転を規制すると共に円筒支持部61及び先端部31の採取方向Cに沿った方向の移動範囲を規制する。貫通孔45は、装着基部40の後端側に配設された孔部である。貫通孔45は、ガイド孔42を垂直方向としたときに軸方向に90°回転した水平方向に形成されている。この貫通孔45には、円筒支持部61のガイド孔72を介してガイドピン73が挿入される。
【0016】
円筒支持部61は、後端側が装着基部40に挿入されると共に、先端側が先端部31を保持する筒状の部材である。円筒支持部61は、土台係合部62と、当接部64と、スナップリング66と、挿入孔67と、ガイド孔72とを有している。土台係合部62は、先端係合部52と係合する球体である。土台係合部62は、先端側に形成された球体が通過できない程度の大きさを有する穴部にはめ込まれている。土台係合部62は、先端部31が土台部32に装着された際の先端係合部52に対応する3箇所に配設されている。当接部64は、先端部31の鍔部54の背面部55に当接する円筒支持部61の先端側の部位である。当接部64の先端面65に背面部55が当接する。スナップリング66は、カラー70が先端側から外れないようカラー70を係止するC字状の部材である。スナップリング66は、当接部64の外周に設けられた溝部にはめ込まれている。挿入孔67は、ガイド棒43が挿入される孔部であり円筒支持部61の長手方向の中央に形成されている。
【0017】
緩衝部33は、土台部32に配設され、先端部31に作用する採取方向Cに沿った力を緩衝する機構である。緩衝部33は、カラー70と、付勢部材71と、ガイド孔72と、ガイドピン73と、ガイド孔42と、ガイド棒43とにより構成される。カラー70は、先端部31が装着される、当接部64の外周に配置される円筒状の部材である。カラー70は、先端側が後端側に比して大きな直径を有する。カラー70の内側には、先端側に向かって開口面積が大きくなるテーパ面74が形成されている。このカラー70は、円筒支持部61の外周面を採取方向Cに沿ってスライド可能であり、付勢部材71によって先端側に付勢されている。また、このカラー70は、付勢部材71によって採取方向Cへ付勢されると、土台係合部62を先端部31側へ押圧して先端係合部52へ係合させる。付勢部材71は、カラー70を円筒支持部61及び先端部31ごと採取方向Cへ付勢するバネである。付勢部材71の一方の端部は固定板41に当接し、他方の端部は、カラー70の後部に当接している。ガイド孔72は、円筒支持部61の後端側に配設された採取方向Cに沿って設けられた長円状の孔部である。ガイド孔72には、貫通孔45を介してガイドピン73が挿入される。ガイドピン73がガイド孔72の後端側の壁部に当接することにより、円筒支持部61は、装着基部40から抜けないように保持される。また、ガイド棒43がガイド孔42の先端側の壁部に当接することにより、円筒支持部61は、装着基部40から抜けないように保持される。この緩衝部33は、ノズルにかかる力を緩衝する機能と、先端部の固定を図る機能とを兼ね備える。
【0018】
規制部34は、先端部31の装着方向Fに沿った移動を規制すると共に、先端部31の軸回転方向Rの移動を規制する機構である。この規制部34は、先端部31の外周面51に形成された3つの先端係合部52と、土台部32に配設され先端係合部52のいずれかに係合する3つの土台係合部62とによって構成されている。規制部34では、先端係合部52及び土台係合部62がそれぞれ係合することによって先端部31を装着解除可能に固定する。規制部34は、図5、6に示すように、先端係合部52及び土台係合部62の少なくとも一対が、先端部31の外周面51の均等位置からずれた位置に配設されている。この規制部34では、軸回転方向Rにおける先端部31の位置を固定することができる。規制部34は、図6に示すように、先端係合部52及び土台係合部62の全てが先端部の外周面において同一周上に配設されているものとしてもよい(図6A参照)。このとき、規制部34は、少なくとも係合部35の一対が同一周上で均等位置からずれた位置に配設されているものとする(図5B参照)。この「ずれた位置」は、図5Bに示すように、例えば、均等位置からずらしたずらし角度θdが、均等配置された均等角度θaの1%以上20%以下の範囲が好ましく、2%以上10%以下の範囲がより好ましい。1%以上では、より確実に位置決めすることができ、20%以下では、支持バランスがより良好である。具体的に、係合部35が3対ある場合は、均等角度θaは、120°であり、ずらし角度θdは、1.2°以上24°以下の範囲が好ましく、2.4°以上12°以下の範囲がより好ましい。あるいは、規制部34は、先端係合部52及び土台係合部62の少なくとも一対が先端部31の外周面51において同一周上に配設されていない係合部35Aを有するものとしてもよい(図6B参照)。更には、規制部34は、係合部35の少なくとも一対が均等位置の均等角度θaからずれたずらし角度θdを有し、且つ係合部35の少なくとも一対が同一周上に配設されていないものとしてもよい。
【0019】
制御装置25は、CPUを含む制御部26を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種データを記憶する記憶部27などを備えている。この制御装置25は、基板処理部12、部品供給部13、撮像部16、実装部20へ制御信号を出力し、部品供給部13や撮像部16、実装部20からの信号を入力する。記憶部27には、実装条件情報28や、ノズル情報29などが記憶されている。実装条件情報28には、部品Pを実装する際の採取順、配置順、部品Pの識別情報(ID)及び基板S上の配置位置(座標)の情報などが含まれている。ノズル情報29には、ノズル30の固有値、例えば、部品Pに当接する先端位置のずれ補正値などが含まれている。実装ヘッド22では、ノズル30が所定の回転位相に位置決めされるため、ノズル情報29には、ノズル30ごとに1つのずれ補正値を対応付ければよい。
【0020】
次に、こうして構成された本実施形態のノズル30の動作、特に、ノズル30を使用する際の作業内容について説明する。まず、作業者は、今回の生産処理で使用するノズル30の種別を、管理装置19から送信された実装条件情報28などの内容から確認する。作業者は、今回使用する先端部31を用意し、土台部32に装着させる。このとき、作業者は、付勢部材71の付勢力に反して、土台部32のカラー70を後端側へスライドさせ、背面部55が先端面65に当接するまで先端部31を当接部64に挿入する。作業者は、その状態でカラー70のスライド状態を解除する。すると、カラー70が付勢部材71により先端側へ付勢されテーパ面74に押されて球体の土台係合部62が外周面51側に付勢される。作業者が、この状態で先端部31を軸回転方向Rに回転させると、所定位置ですべての土台係合部62が先端係合部52にはまり、装着方向Fに沿った方向及び軸回転方向Rに沿った方向への移動が規制された状態で先端部31が固定される。作業者は、この作業を要するすべてのノズル30で行い、ノズル30を待機部18にセットする。実装装置11は、待機部18に待機しているノズル30を装置装着部23に装着させ、実装処理を実行する。また、図7に示すように、部品Pの採取時に先端部31に採取方向Cに沿った力が加わると、付勢部材71の付勢力に反して先端部31及び円筒支持部61が後端方向Bへスライドし、この力を緩和する(図7B)。
【0021】
以上説明した実施形態のノズル30は、実装ヘッド22の装着部としての装置装着部23に取り外し可能に装着され部品Pを採取するものである。このノズル30は、部品Pに当接して採取する先端部31と、装置装着部23に装着され先端部31を部品Pの採取方向Cにスライド可能に保持し先端部31を取り外し可能に保持する土台部32と、土台部32に配設され先端部31に作用する採取方向Cに沿った力を緩衝する緩衝部33と、先端部31の外周面51に形成された3つの先端係合部52と、土台部32に配設され先端係合部52のいずれかに係合する3つの土台係合部62とを有し、先端係合部52及び土台係合部62がそれぞれ係合することによって先端部31の装着方向Fに沿った移動を規制すると共に先端部31の軸回転方向Rの移動を規制する規制部34と、を備える。また、ノズル30は、規制部34が先端係合部52及び土台係合部62の少なくとも一対が、先端部31の外周面51の均等位置からずれた位置に配設されているものである。このノズル30では、3つの先端係合部52及び土台係合部62によって、先端部31の装着方向F及び軸回転方向Rの移動を規制することができる。また、このノズル30では、ずれた位置の規制部34の一対によって確実に先端部31を位置決めすることができる。したがって、このノズル30では、簡素化した構成で、より確実に先端部31を位置決めして固定することができる。また、このノズル30では、3対の係合部35によって、構成の煩雑化をより抑制しつつ、バランスよく先端部31を固定することができる。
【0022】
また、規制部34は、先端係合部52及び土台係合部62の全てが先端部31の外周面51において同一周上に配設されているか、先端係合部52及び土台係合部62の少なくとも一対が先端部31の外周面51において同一周上に配設されていないか、のうちいずれかである。係合部35が同一周上に配設されたノズル30では、係合部35の形成がより容易である。また、係合部35が同一周上に配設されていないノズル30でも、ずれた位置の係合部35の一対によって確実に位置決めすることができる。更に、緩衝部34は、先端部31の外周に配置されるカラー70と、カラー70を先端部31ごと採取方向Cへ付勢する付勢部材71と、を有しており、カラー70は、付勢部材71に採取方向Cへ付勢されると土台係合部62を先端部51の外周面51側へ押圧して先端係合部52へ係合させる。このノズル30では、緩衝部34がノズル30にかかる力を緩衝すると共に先端部31の固定を図ることができるため、構成を簡略化することができる。
【0023】
また、実装装置11は、上述したノズル30と、ノズル30を取り外し可能に装着する装置装着部23を有する実装ヘッド22と、を備え、装置装着部23は、ノズル30に作用する採取方向Cに沿った力を緩衝する緩衝構造を備えていない。この実装装置11では、上述したノズル30を備えるため、上述したノズル30と同様に、簡素化した構成で、より確実に先端部31を位置決めして固定することができる。また、装置装着部23は、緩衝構造を備えていないため、ノズル30に緩衝部33を設ける必要があるが、部品種に応じてノズル30を用意すると、すべてのノズル30に緩衝部33を要する。このノズル30では、先端部31を取り替え可能であるため、緩衝部33を備えた土台部32を使い回すことができ、構造物の重複をより抑制し、コストをより抑制することができる。
【0024】
(第2実施形態)
本開示の第2実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の構造物については、同様のものであるものとし、第1実施形態と同様の符号を付してその詳細な説明を省略する。図8は、別のノズル30Bの一例を示す断面図である。図9は、嵌合部36の一例を示す説明図であり、図9Aが土台部32の斜視図、図9Bが先端部31Bの斜視図である。図10は、先端部31Bの係合部35Bの一例を示す説明図である。ノズル30Bは、図8~10に示すように、先端部31Bと、土台部32Bと、緩衝部33と、規制部34Bとを備える。ノズル30Bは、規制部34Bがノズル30と異なっており、先端係合部52B及び先端嵌合部53を有する先端部31Bと、土台係合部62及び土台嵌合部63を備える土台部32Bとを備える。
【0025】
先端部31Bは、部品Pに当接して採取する部材である。先端部31Bは、先端係合部52Bと、先端嵌合部53と、鍔部54と、を有する。土台部32Bは、装着基部40と、円筒支持部61とを有する。緩衝部33は、カラー70と、付勢部材71と、ガイド孔72と、ガイドピン73と、ガイド孔42と、ガイド棒43とにより構成される。規制部34Bは、先端部31Bの装着方向Fに沿った移動を規制すると共に、先端部31の軸回転方向Rの移動を規制する機構である。この規制部34Bは、先端係合部52Bと、土台係合部62と、先端嵌合部53と、土台嵌合部63と、によって構成されている。先端係合部52Bは、例えば、先端部31Bの外周面51に形成された溝部であるものとしてもよい。土台係合部62は、土台部32に配設され先端係合部52Bに係合する3つの球状の部材である。先端嵌合部53は、鍔部54の背面部55に形成された凹部であり、土台嵌合部63が挿入される切欠部である。土台嵌合部63は、当接部64の先端面65に形成された凸部の部位である。この規制部34Bは、先端係合部52Bと土台係合部62とを含む係合部35Bによって、先端部31の装着方向Fに沿う移動を規制し、先端嵌合部53と土台嵌合部63とを含む嵌合部36によって先端部31の軸回転方向Rへの回転を規制する。なお、嵌合部36において、先端嵌合部53が凸部であり、土台嵌合部63が凹部としてもよいが、背面部55に凸部を設けるよりも切り欠きを設ける方が、加工性が容易であり、好ましい。また、嵌合部36は、一対あれば軸回転方向Rの回転を規制することができるが、2以上あってもよい。
【0026】
次に、こうして構成された本実施形態のノズル30Bの動作、特に、ノズル30Bを使用する際の作業内容について説明する。作業者は、今回使用する先端部31Bを用意し、土台部32Bに装着させる。このとき、作業者は、付勢部材71の付勢力に反して、土台部32Bのカラー70を後端側へスライドさせ、背面部55が先端面65に当接するよう先端部31Bを当接部64に挿入する。作業者は、その状態で先端部31を軸回転方向Rに回転させると、所定位置で土台嵌合部63が先端嵌合部53に挿入され、土台係合部62が先端係合部52Bにはまり、背面部55が先端面65に当接して固定される。そして、作業者は、カラー70のスライド状態を解除し、カラー70が付勢部材71により先端側へ付勢されテーパ面74に押されて球体の土台係合部62が外周面51に形成された先端係合部52Bへ挿入される。ノズル30Bは、係合部35Bによって装着方向Fに沿った方向が規制され、嵌合部36によって軸回転方向Rに沿った方向への回転が規制された状態で先端部31が固定される。
【0027】
以上詳述したノズル30Bでは、係合部35Bによって先端部31Bの装着方向Fの移動を規制することができ、嵌合部36によって先端部31Bの軸回転方向Rの回転を規制することができるため、簡素化した構成で、より確実に先端部31Bを位置決めして固定することができる。また、規制部34Bは、土台部32Bの先端側に配設された凸部である土台嵌合部63と、土台部32Bの先端側に当接する先端部31Bの背面部55に配設された凹部である先端嵌合部53と、を有している。このノズル30Bでは、比較的形成しやすい部分に嵌合部36を形成するため、作製工程を簡略化することができる。更に、規制部34Bは、土台嵌合部63及び先端嵌合部53を一対有しているため、このノズル30Bでは、簡易な構成で、より確実に先端部31Bを位置決めして固定することができる。
【0028】
ここで、本実施形態の構成要素と本開示の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のノズル30が本開示のノズルの一例であり、先端部31,31Bが先端部の一例であり、土台部32、32Bが土台部の一例であり、緩衝部33が緩衝部の一例であり、規制部34,34Bが規制部の一例であり、実装装置11が実装装置の一例である。また、カラー70がカラーの一例であり、付勢部材71が付勢部材の一例であり、装置装着部23が装着部の一例である。更に、先端嵌合部53が先端嵌合部の一例であり、土台嵌合部63が土台嵌合部の一例である。
【0029】
なお、本開示は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0030】
例えば、上述した実施形態では、緩衝部33は、先端部31,31Bへの力を緩和すると共に、先端部31,31Bを固定するものとしたが、特にこれに限定されず、先端部31,31Bへの力の緩和と、固定とを別々の部材により行うものとしてもよい。なお、簡易な構成とする観点からは、先端部31,31Bへの力の緩和と、固定とを1つの緩衝部33で行うことが好ましい。
【0031】
上述した実施形態では、土台係合部62は、球体であるものとしたが、先端係合部52と係合することができれば、特にこれに限定されず、円柱状や楕円柱状、多角形の柱状、円錐状のいずれかの形状としてもよい。なお、係合時の動作のしやすさの観点から、土台係合部62は、球状であることが好ましい。また、規制部34,34Bは、土台係合部62が凸部、先端係合部52,52Bが凹部として構成されているが、土台係合部62が凹部、先端係合部52が凸部として構成されるものとしてもよい。
【0032】
上述した第1実施形態では、規制部34は、係合部35を有するものとしたが、これに限定されず、嵌合部36を有するものとしてもよい。このノズルにおいても、簡易な構成で、より確実に先端部31を位置決めして固定することができる。また、ノズル30では、係合部35を3対有するものとして説明したが、特にこれに限定されず、四対以上有するものとしてもよい。なお、簡易な構成とする観点から、係合部35は、3対であることが好ましい。
【0033】
上述した第2実施形態では、係合部35Bにおいて、土台係合部62は、3つあるものとしたが、4つ以上あってもよい。また、先端係合部52Bは、円筒部50の円周に亘って形成された溝部であるものとしたが、土台係合部62が係合可能であれば、円周に亘って形成されていないものとしてもよい。
【0034】
ここで、本開示は、以下のように構成してもよい。例えば、本開示のノズルは、
実装ヘッドの装着部に取り外し可能に装着され部品を採取するノズルであって、
前記部品に当接して採取する先端部と、
前記装着部に装着され前記先端部を前記部品の採取方向にスライド可能に保持し前記先端部を取り外し可能に保持する土台部と、
前記土台部に配設され前記先端部に作用する前記採取方向に沿った力を緩衝する緩衝部と、
前記先端部の外周面に形成された先端係合部と、前記土台部に配設され前記先端係合部に係合する複数の土台係合部と、前記土台部の先端側に配設された凹部及び/又は凸部である土台嵌合部と、前記土台部の先端側に当接する前記先端部の背面部に配設された凸部及び/又は凹部である先端嵌合部と、を有し、前記先端係合部及び前記土台係合部が係合することによって前記先端部の装着方向に沿った移動を規制すると共に、前記先端嵌合部及び前記土台嵌合部が嵌合することによって前記先端部の軸回転方向の移動を規制する規制部と、
を備えたものとしてもよい。
【0035】
このノズルでは、係合部及び嵌合部によって、先端部の装着方向及び軸回転方向の移動を規制することができるため、簡素化した構成で、より確実に先端部を位置決めして固定することができる。
【0036】
本明細書では、出願当初の請求項4において「請求項1又は2に記載のノズル」を「請求項1~3のいずれか1項に記載のノズル」に変更した技術思想や、出願当初の請求項8において「請求項1又は2に記載のノズル」を「請求項1~7のいずれか1項に記載のノズル」に変更した技術思想、出願当初の請求項9において「請求項1又は2に記載のノズル」を「請求項1~8のいずれか1項に記載のノズル」に変更した技術思想も開示されている。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本開示は、部品を採取する装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0038】
10 実装システム、11 実装装置、12 基板処理部、13 部品供給部、16 撮像部、18 待機部、19 管理装置、20 実装部、21 ヘッド移動部、22 実装ヘッド、23 装置装着部、24 ロータリー部、25 制御装置、26 制御部、27 記憶部、28 実装条件情報、29 ノズル情報、30 ノズル、31,31B 先端部、32,32B 土台部、33 緩衝部、34,34B 規制部、35,35A,35B 係合部、36 嵌合部、40 装着基部、41 固定板、42 ガイド孔、43 ガイド棒、44 ガイド部、45 貫通孔、50 円筒部、51 外周面、52,52B 先端係合部、53 先端嵌合部、54 鍔部、55 背面部、56 採取部、61 円筒支持部、62 土台係合部、63 土台嵌合部、64 当接部、65 先端面、66 スナップリング、67 挿入孔、70 カラー、71 付勢部材、72 ガイド孔、73 ガイドピン、74 テーパ面、B 後端方向、C 採取方向、F 装着方向、T 先端方向、θa 均等角度、θd ずらし角度、P 部品、S 基板。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10