(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039766
(43)【公開日】2024-03-25
(54)【発明の名称】鉄道車両
(51)【国際特許分類】
B61D 17/08 20060101AFI20240315BHJP
B61D 17/00 20060101ALI20240315BHJP
【FI】
B61D17/08
B61D17/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022144368
(22)【出願日】2022-09-12
(71)【出願人】
【識別番号】000004617
【氏名又は名称】日本車輌製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】北山 茂
(72)【発明者】
【氏名】小畑 亮二
(72)【発明者】
【氏名】平野 博嗣
(72)【発明者】
【氏名】白井 篤史
(72)【発明者】
【氏名】大橋 健悟
(72)【発明者】
【氏名】大塚 大輔
(72)【発明者】
【氏名】一ノ瀬 賢太
(57)【要約】
【課題】側外板に強度上の問題が発生することを防止可能な鉄道車両を提供すること。
【解決手段】側出入口(例えば、乗客乗降口26)の周縁を構成する側出入口枠6と、側出入口枠6の軌道方向に配設され、鉄道車両1の側面を形成する側外板7と、側外板7を、側外板7の内方側の面である第1内面72から支持する縦骨部材10と、を有する車両構体2を備える鉄道車両1において、側外板7は、側出入口枠6の内方側の面である第2内面62bに、第1溶接部W11により接合されていること、側出入口枠6の軌道方向外方側の縁部61aは、第1内面72に縦骨部材10が接している部分の側外板7の外面73に水密溶接部W13により接合されていること。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側出入口の周縁を構成する側出入口枠と、
前記側出入口枠の軌道方向に配設され、鉄道車両の側面を形成する側外板と、
前記側外板を、前記側外板の内方側の面である第1内面から支持する縦骨部材と、を有する車両構体を備える鉄道車両において、
前記側外板は、前記側出入口枠の内方側の面である第2内面に、第1溶接部により接合されていること、
前記側出入口枠の軌道方向外方側の縁部は、前記第1内面に前記縦骨部材が接している部分の前記側外板の外面に水密溶接部により接合されていること、
を特徴とする鉄道車両。
【請求項2】
請求項1に記載の鉄道車両において、
前記第1溶接部は、軌道方向において前記水密溶接部よりも前記側出入口に近い箇所で、前記側外板と前記縦骨部材と前記側出入口枠とを接合していること、
軌道方向において前記水密溶接部よりも前記側出入口から離れた箇所で、前記側外板と前記縦骨部材とが第2溶接部により接合されていること、
を特徴とする鉄道車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、側出入口の周縁を構成する側出入口枠と、側出入口枠の軌道方向に配設され、鉄道車両の側面を形成する側外板と、側外板を、側外板の内方側の面である第1内面から支持する縦骨部材と、を有する車両構体を備える鉄道車両に関する。
【背景技術】
【0002】
まず、従来技術に係る鉄道車両について、
図4を用いて説明する。
図4は、従来技術に係る鉄道車両の、側外板と側出入口枠の接合状態を示す図である。図中の左右方向が軌道方向である。また、図中の上下方向が枕木方向であり、図中の下側が鉄道車両の外方側である。
【0003】
従来、鉄道車両の中でもステンレス車両においては、側出入口(例えば、乗客用乗降口や乗務員乗降口)の周縁を構成する側出入口枠6に対し、車両の側面を構成する側外板7が軌道方向に並べられており、側外板7は、側出入口枠6の、枕木方向内方側の内面62bに接した状態とされている。また、鉄道車両は、垂直方向(図中の奥行方向)に沿って延在し、側外板7を内面72から支持する縦骨部材15を有している。縦骨部材15の側出入口枠6の側の端部は、L字形に湾曲されたフランジ部151であり、フランジ部151は、側外板7の内面72に接した状態とされている。そして、枕木方向の外方側から、側出入口枠6、側外板7、縦骨部材15のフランジ部151、の順に3枚重ねられた状態で、例えば第1溶接部W21に示す位置で、スポット溶接されている。また、側出入口枠6の、軌道方向における側出入口の外方側(図中の右側)の縁部61aと、側外板7の外面73との隙間には、水密のためのシール材S11が塗布されることが一般的である。このシール部材S11は、縁部61aに沿って、垂直方向(
図4中の奥行方向)連続して形成されている。なお、上記同様に、側出入口枠と側外板と縦骨部材とを接合する構成は、特許文献1にも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
側出入口枠6の、縁部61aに沿って形成されるシール材S11は、経年劣化や洗車機等の影響により消失する場合があるため定期的に補修が必要であり、保守に多大なコストを要する。そこで補修の必要が無い方法として、シール材S11の代わりに、縁部61aに沿って垂直方向に連続した水密溶接部W23を設ける水密溶接工法を用いることが考えられる。この工法によれば、縁部61aが側外板7の外面73に対して接合されるため、水密を保つことが可能である。しかしながら、水密溶接工法により、縁部61aが側外板7の外面73に対して接合した場合、例えば、車両構体が、自重や乗客の重み等により、下方に弓なり状に沈み込もうした場合など、水密溶接部W23に荷重が集中するおそれがある。
図4に示す例では、水密溶接部W23が設けられている箇所が、側外板7の縦骨部材15が接した部分ではないため、板状の側外板7の1枚のみで、水密溶接部W23に集中する荷重を支持しなければならない。側外板7は、冷間圧延により硬化させた板材を用いているが、水密溶接部W23を連続溶接により設ける際に、熱を受けることで、水密溶接部W23を設けた箇所およびその近傍の強度が低下するおそれがある。すると、上記したように水密溶接部W23に荷重が集中したときに、側外板7に亀裂が発生しやすくなる等、強度上の問題が発生するおそれがある。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためのものであり、側外板に強度上の問題が発生することを防止し、定期的な補修処置を不要とすることが可能な鉄道車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の鉄道車両は、次のような構成を有している。
(1)側出入口(26)の周縁を構成する側出入口枠と、前記側出入口枠の軌道方向に配設され、鉄道車両の側面を形成する側外板と、前記側外板を、前記側外板)の内方側の面である第1内面から支持する縦骨部材と、を有する車両構体を備える鉄道車両において、前記側外板は、前記側出入口枠の内方側の面である第2内面に、第1溶接部により接合されていること、前記側出入口枠の軌道方向外方側の縁部は、前記第1内面に前記縦骨部材が接している部分の前記側外板の外面に水密溶接部により接合されていること、を特徴とする。
【0008】
(1)に記載の鉄道車両によれば、水密溶接部は、側外板の外面の内、側外板の内面で縦骨部材が接している箇所に形成されているため、水密溶接部に荷重が集中した場合、当該荷重を、側外板の1枚のみでなく、縦骨部材によっても支持することができる。よって、側外板の水密溶接部を設けた箇所およびその近傍が、溶接の際の熱を受けることで強度が低下したとしても、側外板に強度上の問題が発生することを防止可能である。
【0009】
(2)(1)に記載の鉄道車両において、前記第1溶接部は、軌道方向において前記水密溶接部よりも前記側出入口に近い箇所で、前記側外板と前記縦骨部材と前記側出入口枠とを接合していること、軌道方向において前記水密溶接部よりも前記側出入口から離れた箇所で、前記側外板と前記縦骨部材とが第2溶接部により接合されていること、を特徴とする。
【0010】
(2)に記載の鉄道車両によれば、水密溶接部が、軌道方向の両側から、第1溶接部と第2溶接部とに挟まれて設けられる。これにより、水密溶接部に集中していた荷重が第2溶接部へ分散される。よって、側外板の水密溶接部を設けた箇所およびその近傍が、溶接の際の熱を受けることで強度が低下したとしても、側外板に強度上の問題が発生することを防止可能である。
【発明の効果】
【0011】
本発明の鉄道車両によれば、側外板に強度上の問題が発生することを防止可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図2】側構体を構成する側出入口枠を鉄道車両の内側から見た図である。
【
図4】従来技術に係る鉄道車両の、側外板と側出入口枠の接合状態を示す図であり、
図3に対応する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明に係る鉄道車両の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る鉄道車両1の側面図である。なお、
図1中の左右方向が軌道方向であり、
図1中の上下方向が垂直方向である。
図2は、側構体24を構成する側出入口枠6を鉄道車両1の内側から見た図である。なお、
図2中の左右方向が軌道方向であり、
図2中の上下方向が垂直方向である。
図3は、
図2のA-A断面図である。なお、
図3中の左右方向が軌道方向である。また、
図3中の上下方向が枕木方向であり、
図3中の下側が鉄道車両1の外方側である。
【0014】
鉄道車両1は、例えば通勤車両として用いられるステンレス車両であり、
図1に示すように、車両構体2と、車両構体2を支持する台車5と、を有している。
【0015】
車両構体2は、鉄道車両1の床部をなす台枠21と、台枠21の軌道方向の一方の端部(
図1中の左端部)に立設されることで車両構体2の先頭部をなす前面妻構体22と、台枠21の軌道方向の他方の端部(
図1中の右端部)に立設されることで車両構体2の連結部を形成する連妻構体23と、台枠21の枕木方向の両端部に立設されることで車両構体2の側面部を形成する一対の側構体24と、前面妻構体22の上端部と連妻構体23の上端部と一対の側構体24の上端部に結合されることで車両構体2の屋根部を形成する屋根構体25と、により6面体をなすように構成されている。
【0016】
車両構体2は、内部に客室や乗務員室を有している。また、車両構体2の側面には、客室に通じる乗客乗降口26(側出入口の一例)および窓27A,27B,27C,27D、乗務員室に通じる乗務員乗降口28(側出入口の一例)が設けられている。
【0017】
側構体24は、厚さ約2mmのステンレス鋼板からなる複数枚の側外板7を備える。さらに、複数枚の側外板7のそれぞれの間に位置されるとともに側外板7に接合される側出入口枠6と、側外板7を支持する横骨部材8および縦骨部材10(
図3参照)を備えている。
【0018】
側出入口枠6は、乗客乗降口26の周縁を構成する四角枠であり、例えば、厚さ約4mmのステンレス鋼板からなる。側出入口枠6は、
図2に示すように、乗客乗降口26の軌道方向の両端部を構成する一対の入口柱62と、乗客乗降口26の上側の端部を構成する鴨居部63と、乗客乗降口26の下側の端部を構成する敷居部64とを備え、各部が接合されることで、出入口用開口部61が形成されている。
【0019】
入口柱62は、
図3に示すように、軌道方向に平行な部分と枕木方向に平行な部分とにより断面略L字状に形成されており、軌道方向に平行な部分の、枕木方向内方側の第2内面62bには、側外板7が、枕木方向外方側の外面73が接した状態で位置している。また、入口柱62(側出入口枠6)の、軌道方向における乗客乗降口26の外方側(
図3中の右側)の縁部61aは、側外板7の外面73に対して、隅肉溶接により接合されている。この隅肉溶接された部分は、水密のための水密溶接部W13である。縁部61aの垂直方向(
図3中の奥行方向)の長さは、入口柱62(側出入口枠6)の垂直方向の長さと同一であり、水密溶接部W13は、縁部61aの垂直方向における全長において形成されている。さらに鴨居部63の縁部の軌道方向にも、水密溶接部を形成することもできる。
【0020】
横骨部材8は、材質をステンレス鋼とした、断面ハット形の長尺部材である。横骨部材8は、軌道方向に沿って延在した状態で側外板7の第1内面72に接合され、側外板7を支持している。横骨部材8の軌道方向の長さは、側外板7の軌道方向の長さよりも短くされており、側外板7は、軌道方向の側出入口枠6(入口柱62)側の端部が、横骨部材8から軌道方向に張り出している。そして、その側外板7の張り出した部分の先端側の略半分(
図3中の範囲A11に当たる部分)が、側出入口枠6(入口柱62)の第2内面62bに接した状態となっている。側外板7の、第2内面62bに接している部分(範囲A11に当たる部分)を、側外板7の接合部71とする。
【0021】
縦骨部材10は、ステンレス鋼からなり、側外板7の接合部71とともに側出入口枠6(入口柱62)に接合されるフランジ部101と、横骨部材8に接合される凸部102と、フランジ部101と凸部102とを接続する斜辺部103とにより、断面略Z形に形成されており、凸部102の斜辺部103とは反対側の端部は側外板7側に屈曲して補強部104を形成している。補強部104は、垂直方向に複数本並ぶ横骨部材8の間に位置しているため、横骨部材8と干渉しない。フランジ部101と凸部102との段差は、横骨部材8の枕木方向の寸法と略同一であるため、フランジ部101は、側外板7の接合部71に、側外板7の第1内面72側から重ねられるように位置し、かつ、凸部102は、横骨部材8の側外板7とは反対側の端面81に重ねられるように位置している。なお、少なくとも側外板7の軌道方向端部に配設される縦骨部材10のフランジ部101の先端部の位置は、側外板7の接合部71の先端部の位置に一致させているが、必ずしも一致させる必要はない。また、縦骨部材10の凸部102は、横骨部材8の端面81に、例えばレーザ溶接あるいはリング溶接またはプラグ溶接により接合される。
【0022】
縦骨部材10のフランジ部101が、側外板7の接合部71に、側外板7の第1内面72側から重ねられることで、範囲A11の部分において、枕木方向の外方側(
図3中の下側)から、側出入口枠6(入口柱62)、接合部71(側外板7)、フランジ部101(縦骨部材10)の順に、平板状の部材が3枚積み重なるようにして並んだ状態になっている。そして、これら側出入口枠6(入口柱62)、接合部71(側外板7)、フランジ部101(縦骨部材10)は、第1溶接部W11により、まとめて接合されている。第1溶接部W11が設けられる位置は、範囲A11の中央部、即ち、軌道方向において、水密溶接部W13よりも出入口用開口部61に近い箇所(即ち、乗客乗降口26に近い箇所)である。この第1溶接部W11は、例えばスポット溶接により形成されるものであり、垂直方向(
図3中の奥行方向)に、複数個並んで設けられる。
【0023】
また、縦骨部材10のフランジ部101の軌道方向の長さは、フランジ部101と側外板7とが重なる範囲A12が、側外板7と側出入口枠6(入口柱62)とが重なる範囲A11よりも大きくなるように、また、側出入口枠6(入口柱62)の縁部61aを、軌道方向における乗客乗降口26の外方側(
図3中の右側)に超えて形成されるような長さにされている。これにより、軌道方向において、水密溶接部W13よりも出入口用開口部61から離れた箇所(即ち、乗客乗降口26から離れた箇所)に、側外板7と縦骨部材10とを接合するための第2溶接部W12を形成することができる。この第2溶接部W12は、例えばレーザ溶接あるいはリング溶接またはプラグ溶接により形成される。
【0024】
なお、ここまで
図2の側出入口枠6の右側端部におけるA-A断面図である
図3を用いて説明しているが、
図2の側出入口枠6の左側端部においては、
図3に示す構成と左右対称の構成となっている。
【0025】
また、側外板7と乗客乗降口26の周縁を構成する側出入口枠6との接合について説明しているが、側外板7と乗務員乗降口28(
図1参照)の周縁を構成する側出入口枠11(
図1参照)との接合も、同様に行うことが可能である。
【0026】
以上説明したように、本実施形態に係る鉄道車両1は、
(1)側出入口(例えば、乗客乗降口26)の周縁を構成する側出入口枠6と、側出入口枠6の軌道方向に配設され、鉄道車両1の側面を形成する側外板7と、側外板7を、側外板7の内方側の面である第1内面72から支持する縦骨部材10と、を有する車両構体2を備える鉄道車両1において、側外板7は、側出入口枠6の内方側の面である第2内面62bに、第1溶接部W11により接合されていること、側出入口枠6の軌道方向外方側の縁部61aは、第1内面72に縦骨部材10が接している部分の側外板7の外面73に水密溶接部W13により接合されていること、を特徴とする。
【0027】
(1)に記載の鉄道車両1によれば、水密溶接部W13は、側外板7の外面73の内、側外板7の第1内面72で縦骨部材10(本実施形態においてはフランジ部101)が接している箇所に形成されているため、水密溶接部W13に荷重が集中した場合、当該荷重を、側外板7の1枚のみでなく、縦骨部材10によっても支持することができる。よって、側外板7の水密溶接部W13を設けた箇所およびその近傍が、溶接の際の熱を受けることで強度が低下したとしても、側外板7に強度上の問題が発生することを防止可能である。
【0028】
(2)(1)に記載の鉄道車両1において、第1溶接部W11は、軌道方向において水密溶接部W13よりも側出入口26に近い箇所で、側外板7と縦骨部材10と側出入口枠(6)とを接合していること、軌道方向において水密溶接部WW13よりも側出入口26から離れた箇所で、側外板7と縦骨部材10とが第2溶接部W13により接合されていること、を特徴とする。
【0029】
(2)に記載の鉄道車両1によれば、水密溶接部W13が、軌道方向の両側から、第1溶接部W11と第2溶接部W12とに挟まれて設けられる。これにより、水密溶接部W13に集中していた荷重が第2溶接部W12へ分散される。よって、側外板7の水密溶接部W13を設けた箇所およびその近傍が、溶接の際の熱を受けることで強度が低下したとしても、側外板7に強度上の問題が発生することを防止可能である。
【0030】
なお、上記の実施形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で様々な改良、変形が可能である。例えば、鉄道車両1としては、通勤車両に限定されるものではなく、特急車両等でも良い。また、鉄道車両1は、先頭車両として説明しているが、これに限定されるものではなく、中間車両であっても良い。
【符号の説明】
【0031】
1 鉄道車両
2 車両構体
6 側出入口枠
7 側外板
10 縦骨部材
11 側出入口枠
26 乗客乗降口(側出入口の一例)
61a 縁部
62b 第2内面
72 第1内面
73 外面
W11 第1溶接部
W13 水密溶接部