(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039800
(43)【公開日】2024-03-25
(54)【発明の名称】心付け贈呈仲介システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240315BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20240315BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/06 312
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022144427
(22)【出願日】2022-09-12
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-05-18
(71)【出願人】
【識別番号】520185650
【氏名又は名称】geeva株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097548
【弁理士】
【氏名又は名称】保立 浩一
(72)【発明者】
【氏名】小川 博文
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB53
5L049CC14
(57)【要約】
【課題】 イベントにおける心付けの贈呈について、自由に柔軟に贈呈ができるようにする。
【解決手段】 参加者が参加者端末3を操作するかイベントの主催者が主催者端末4を操作することにより仲介サーバ1にアクセスがされてイベント登録申請がされ、イベント情報が記憶部2のイベント情報ファイル22に記録されてイベント登録がされる。登録されたイベントについて参加者は参加者端末3を操作して心付け預託ページを表示して預託額を入力し、預託額は記憶部2の参加者情報ファイル21に記録されて心付けが預託される。参加者は参加者端末3に預託額変更ページを表示して変更後の預託額を入力し、預託額の変更申請をする。預託額の変更はイベントの終了まで可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベントに参加する参加者がイベントの主催者に対して心付けを贈呈する際に当該贈呈を仲介する心付け贈呈仲介システムであって、
仲介サーバと、
記憶部と
を備えており、
記憶部には、イベントの情報を記録したイベント情報ファイルと、イベントに参加する参加者の情報を記録した参加者情報ファイルとが記憶されており、
イベント情報ファイルには、イベントを特定するイベント特定情報が記録されており、
参加者情報ファイルには、イベント特定情報で特定されるイベントに参加する各参加者を特定する参加者特定情報と、各参加者が預託した心付けの額である預託額とが記録されており、
仲介サーバは、イベントへの参加者が操作する端末である参加者端末に対してネットワークを介して接続されていて、参加者端末に対して心付け預託ページと預託額変更ページとを提供するサーバであり、
仲介サーバには、預託額登録プログラムと預託額変更プログラムとが実装されており、
心付け預託ページには心付け預託額入力欄が設けられており、心付け預託ページは、イベントがイベント特定情報で特定され参加者が参加者特定情報で特定されている状態で、心付け預託額に入力された預託額を仲介サーバに送信して預託額登録プログラムを実行することが可能なページであり、
預託額登録プログラムは、送信された預託額を、イベント特定情報に係るイベント及び参加者特定情報に係る参加者について参加者情報ファイルに記録するプログラムであり、
預託額変更ページには変更預託額入力欄が設けられており、預託額変更ページは、イベントがイベント特定情報で特定され参加者が参加者特定情報で特定されている状態で、変更預託額に入力された預託額を仲介サーバに送信して預託額変更プログラムを実行するボタンであり、
預託額変更プログラムは、送信された変更預託額を、イベント特定情報に係るイベント及び参加者特定情報に係る参加者について参加者情報ファイルに記録して預託額を更新するプログラムであり、
預託額変更プログラムは、イベント特定情報で特定されるイベントが開始された後であっても参加者端末からの要求により当該イベントが終了するまで預託額の更新を行うことが可能なプログラムであることを特徴とする心付け贈呈仲介システム。
【請求項2】
前記仲介サーバには集計プログラムが実装されており、
集計プログラムは、同一のイベント特定情報で特定されるイベントについて前記仲介情報ファイルに記録されている心付け預託額を当該イベントの終了後に集計して心付けの総額を算出するプログラムであることを特徴とする請求項1記載の心付け贈呈仲介システム。
【請求項3】
前記預託額登録プログラムは、前記イベント情報ファイルにイベント特定情報が記録されているイベントについて預託額を前記参加者情報ファイルに記録するプログラムであり、
前記仲介サーバには、イベント登録申請受付プログラムが実装されており、イベント登録申請受付プログラムは、イベント情報ファイルにイベント特定情報を記録してイベント登録をすることの申請を受け付けるプログラムであり、
イベント登録申請受付プログラムは、参加者が操作する参加者端末からの前記仲介サーバへのアクセスにより実行可能なプログラムであることを特徴とする請求項1記載の心付け贈呈仲介システム。
【請求項4】
前記イベント登録申請受付プログラムは、イベントの主催者が操作する主催者端末からの前記仲介サーバへのアクセスにより実行可能なプログラムであることを特徴とする請求項3記載の心付け贈呈仲介システム。
【請求項5】
前記イベント情報ファイルには、前記イベント特定情報で特定されるイベントの終了予定の日時である終了予定日時が記録されており、
前記預託額変更プログラムは、前記イベント特定情報で特定されるイベントの終了予定日時を前記イベント情報ファイルから取得し、当該プログラムの実行日時が当該終了予定日時を過ぎていない場合に限り前記預託額の更新を行うプログラムであることを特徴とする請求項1記載の心付け贈呈仲介システム。
【請求項6】
前記参加者情報ファイルに記録された預託額を主催者に閲覧させるための心付け閲覧手段と、前記参加者情報ファイルに記録された各預託額を主催者が閲覧できるようにするか否かの条件を設定する閲覧可否条件設定手段とが設けられており、
閲覧可否条件設定手段は、前記参加者情報ファイルを記憶した前記記憶部と、前記参加者情報ファイルに閲覧可否条件を記録する閲覧可否条件記録プログラムが実装された前記仲介サーバとにより構成されており、
閲覧可否条件記録プログラムは、前記各参加者による各参加者端末の操作に従って各預託額について前記参加者情報ファイルに閲覧可否条件を記録するプログラムであり、
閲覧手段は、主催者が操作する前記主催者端末に心付け閲覧ページを提供して心付けを閲覧させる心付け閲覧プログラムが実装された前記仲介サーバにより構成されており、
心付け閲覧プログラムは、閲覧可否条件記録プログラムにより閲覧可が前記参加者情報ファイルに記録されている心付けの預託額を心付け閲覧ページに組み込んで表示するプログラムであることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の心付け贈呈仲介システム。
【請求項7】
前記閲覧可否条件記録プログラムは、所定の日付以降に閲覧可能とする日付条件、心付けの預託を行った参加者の総数である総預託者数が所定の数以上となった場合に閲覧可能とする総預託者数条件、もしくは心付けの総額が所定の金額以上となった場合に閲覧可能とする心付け総額条件、又はこれらを組み合わせた条件を前記参加者情報ファイルに記録するプログラムであり、
前記心付け閲覧プログラムは、前記参加者情報ファイルに記録されている閲覧可否条件が全て満たされる心付けについてその預託額を前記心付け閲覧ページに組み込んで表示するプログラムであることを特徴とする請求項6記載の心付け贈呈仲介システム。
【請求項8】
前記預託額登録プログラムは、前記イベント情報ファイルにイベント特定情報が記録されているイベントについて預託額を前記参加者情報ファイルに記録するプログラムであり、
前記仲介サーバには、イベント登録申請受付プログラムが実装されており、イベント登録申請受付プログラムは、イベント情報ファイルにイベント特定情報を記録してイベント登録をすることの申請を受け付けるプログラムであり、
イベント登録申請受付プログラムは、イベントの主催者及びイベントに参加する参加者以外の事業者である第三者事業者における担当者が操作する第三者担当者端末からの前記仲介サーバへのアクセスにより、又はイベントの主催者及びイベントに参加する参加者以外の事業者である第三者事業者が運営するサーバからの前記仲介サーバへのアクセスにより実行可能なプログラムであることを特徴とする請求項1記載の心付け贈呈仲介システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願の発明は、各種イベントに参加する参加者がイベントの主催者に対して心付けを贈呈する際に使用されるシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
人と人とのつながりにおいて、感謝やお祝い、お悔やみ等の気持ちを伝えるために金銭を贈呈することは日常的なものである。以下、この明細書において、感謝やお祝い、お悔やみ等の気持ちを伝えるために贈呈される金銭を「心付け」と呼ぶ。心付けは、商品やサービスの対価のように売買の対価ではなく、自らの気持ち(心)を金銭で表して贈呈するものを広く意味する。尚、この明細書において、「金銭」とは、金銭又は金銭として使用できる価値を有する財貨を広く意味し、通常の通貨のみならず、仮想通貨(暗号通貨)や電子マネー(プリペイド金)を含み、さらに販売促進の目的で付与されるポイント(次回取引の際に減額される金額)等も含まれる。
【0003】
このような心付けは、各種イベントにおいても、参加者がイベントの主催者に対してしばしば贈呈される。典型的なものは、結婚披露宴のような慶事におけるご祝儀(祝儀金)である。また、弔事におけるお悔やみ(お香典)も心付けに該当する。さらに、演芸やお芝居、コンサートなどのイベントにおいてチップやおひねり等と称されているものも、心付けに該当する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような心付けの贈呈において、結婚披露宴のような慶事やお葬式のような弔事においては、心付けの贈呈がいわば世間常識化していて相場的な金額が存在しており、また贈呈の仕方も定式化されている(受付で記帳をしての手渡し)。この点は、贈呈する側(イベント参加者)としては迷うことが少ないのでやり易いが、反面、柔軟性に欠けている面もある。
また、イベントによっては心付けの贈呈が世間常識化していないものもあり、イベントの主催者は特に心付けの受領を予定していない(特に受領の窓口を設けていない)場合もある。このような場合には、イベントの参加者が心付けを贈りたいと思っても、窓口がないために贈呈できない場合がある。
本願の発明は、このようなイベントにおける心付けの贈呈について、自由に柔軟に贈呈ができるようにすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、この明細書において、心付け贈呈仲介システムの発明が開示される。開示された発明に係る心付け贈呈仲介システムは、イベントに参加する参加者がイベントの主催者に対して心付けを贈呈する際に当該贈呈を仲介するシステムである。
このシステムは、仲介サーバと、記憶部とを備えている。
記憶部には、イベントの情報を記録したイベント情報ファイルと、イベントに参加する参加者の情報を記録した参加者情報ファイルとが記憶されている。
イベント情報ファイルには、イベントを特定するイベント特定情報が記録されている。
参加者情報ファイルには、イベント特定情報で特定されるイベントに参加する各参加者を特定する参加者特定情報と、各参加者が預託した心付けの額である預託額とが記録されている。
仲介サーバは、イベントへの参加者が操作する端末である参加者端末に対してネットワークを介して接続されていて、参加者端末に対して心付け預託ページと預託額変更ページとを提供するサーバである。
仲介サーバには、預託額登録プログラムと預託額変更プログラムとが実装されている。
心付け預託ページには心付け預託額入力欄が設けられており、心付け預託ページは、イベントがイベント特定情報で特定され参加者が参加者特定情報で特定されている状態で、心付け預託額に入力された預託額を仲介サーバに送信して預託額登録プログラムを実行することが可能なページである。
預託額登録プログラムは、送信された預託額を、イベント特定情報に係るイベント及び参加者特定情報に係る参加者について参加者情報ファイルに記録するプログラムである。
預託額変更ページには変更預託額入力欄が設けられており、預託額変更ページは、イベントがイベント特定情報で特定され参加者が参加者特定情報で特定されている状態で、変更預託額に入力された預託額を仲介サーバに送信して預託額変更プログラムを実行するボタンである。
預託額変更プログラムは、送信された変更預託額を、イベント特定情報に係るイベント及び参加者特定情報に係る参加者について参加者情報ファイルに記録して預託額を更新するプログラムである。
預託額変更プログラムは、イベント特定情報で特定されるイベントが開始された後であっても参加者端末からの要求により当該イベントが終了するまで預託額の更新を行うことが可能なプログラムである。
また、上記課題を解決するため、開示された発明に係る心付け贈呈仲介システムは、
仲介サーバには集計プログラムが実装されており、
集計プログラムは、同一のイベント特定情報で特定されるイベントについて仲介情報ファイルに記録されている心付け預託額を当該イベントの終了後に集計して心付けの総額を算出するプログラムである
という構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、開示された発明に係る心付け贈呈仲介システムは、
預託額登録プログラムが、イベント情報ファイルにイベント特定情報が記録されているイベントについて預託額を参加者情報ファイルに記録するプログラムであり、
仲介サーバには、イベント登録申請受付プログラムが実装されており、イベント登録申請受付プログラムは、イベント情報ファイルへのイベント特定情報を記録してイベント登録をすることの申請を受け付けるプログラムであり、
イベント登録申請受付プログラムは、参加者が操作する参加者端末からの仲介サーバへのアクセスにより実行可能なプログラムである
という構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、開示された発明に係る心付け贈呈仲介システムにおいて、
イベント登録申請受付プログラムは、イベントの主催者が操作する主催者端末からの仲介サーバへのアクセスにより実行可能なプログラムであり得る。
また、上記課題を解決するため、開示された発明に係る心付け贈呈仲介システムは、
イベント情報ファイルには、イベント特定情報で特定されるイベントの終了予定の日時である終了予定日時が記録されており、
預託額変更プログラムは、送信されたイベント特定情報で特定されるイベントの終了予定日時をイベント情報ファイルから取得し、当該プログラムの実行日時が当該終了予定日時を過ぎていない場合に限り預託額の更新を行うプログラムである
という構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、開示された発明に係る心付け贈呈仲介システムは、
参加者情報ファイルに記録された預託額を主催者に閲覧させるための心付け閲覧手段と、参加者情報ファイルに記録された各預託額を主催者が閲覧できるようにするか否かの条件を設定する閲覧可否条件設定手段とが設けられており、
閲覧可否条件設定手段は、参加者情報ファイルを記憶した記憶部と、参加者情報ファイルに閲覧可否条件を記録する閲覧可否条件記録プログラムが実装された仲介サーバとにより構成されており、
閲覧可否条件記録プログラムは、各参加者による各参加者端末の操作に従って各預託額について参加者情報ファイルに閲覧可否条件を記録するプログラムであり、
閲覧手段は、主催者が操作する主催者端末に心付け閲覧ページを提供して心付けを閲覧させる心付け閲覧プログラムが実装された仲介サーバにより構成されており、
心付け閲覧プログラムは、閲覧可否条件記録プログラムにより閲覧可が参加者情報ファイルに記録されている心付けの預託額を心付け閲覧ページに組み込んで表示するプログラムである
という構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、開示された発明に係る心付け贈呈仲介システムは、
閲覧可否条件記録プログラムが、所定の日付以降に閲覧可能とする日付条件、心付けの預託を行った参加者の総数である総預託者数が所定の数以上となった場合に閲覧可能とする総預託者数条件、もしくは心付けの総額が所定の金額以上となった場合に閲覧可能とする心付け総額条件、又はこれらを組み合わせた条件を参加者情報ファイルに記録するプログラムであり、
心付け閲覧プログラムは、参加者情報ファイルに記録されている閲覧可否条件が全て満たされる心付けについてその預託額を心付け閲覧ページに組み込んで表示するプログラムであるという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、開示された発明に係る心付け贈呈仲介システムは、
預託額登録プログラムが、イベント情報ファイルにイベント特定情報が記録されているイベントについて預託額を参加者情報ファイルに記録するプログラムであり、
仲介サーバには、イベント登録申請受付プログラムが実装されており、イベント登録申請受付プログラムは、イベント情報ファイルにイベント特定情報を記録してイベント登録をすることの申請を受け付けるプログラムであり、
イベント登録申請受付プログラムは、イベントの主催者及びイベントに参加する参加者以外の事業者である第三者事業者における担当者が操作する第三者担当者端末からの前記仲介サーバへのアクセスにより、又はイベントの主催者及びイベントに参加する参加者以外の事業者である第三者事業者が運営するサーバからの仲介サーバへのアクセスにより実行可能なプログラムである
という構成を持ち得る。
【発明の効果】
【0007】
以下に説明する通り、開示された発明に係る心付け贈呈仲介システムによれば、心付けはいったん預託される形をとっており、イベント終了まで預託額の変更が可能となっているので、イベントの内容を見てから心付けの額を変更することが可能になり、より柔軟な心付けの贈呈とし得る。
また、参加者端末からの仲介サーバへのアクセスによりイベント登録申請受付プログラムが実行可能な構成では、参加者の発意によりイベント登録ができることになるので、参加者がイベントの主催者に心付け仲介サービスを紹介しその利用を促す作用を有しており、上記効果を促進する意義がある。
また、心付けの預託額を主催者が閲覧できる構成によれば、より良いイベントを行おうとするインセンティブとなるという効果が得られる。そして、心付けの預託額の閲覧について、預託をした参加者が閲覧可否の条件を予め設定できるようにした構成によれば、心付けの閲覧についての参加者の意向を反映できることになるので、この点で好適である。
また、イベントの主催者やイベントへの参加者以外の第三者の事業者がイベント登録の申請をすることができる構成によれば、心付け贈呈仲介サービスの利用がより促進されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第一の実施形態に係る心付け贈呈仲介システムの概略図である。
【
図2】イベント情報ファイルの構造を示した概略図である。
【
図3】参加者情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。
【
図4】主催者情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。
【
図5】心付け仲介サイトの各ページの一例を示した概略図である。
【
図6】参加者イベント登録申請ページの一例を示した概略図である。
【
図7】参加者宛イベント登録承認通知メールの一例を示した概略図である。
【
図8】主催者宛イベント登録承認通知メールの一例を示した概略図である。
【
図9】心付け預託ページの一例を示した概略図である。
【
図10】心付け仲介サイトにおける主催者申請によるイベント登録のための各ページの一例を示した概略図である。
【
図11】主催者イベント登録申請ページの一例を示した概略図である。
【
図12】イベント検索ページの一例を示した概略図である。
【
図13】検索条件に合うレコードがあった場合にイベント検索プログラムにより表示されるイベント情報閲覧ページの一例を示した概略図である。
【
図14】預託確認メール送信モジュールにより送信される預託確認メールの一例を示した概略図である。
【
図15】預託額変更ページの一例を示した概略図である。
【
図16】預託額変更プログラムの概略を示したフローチャートである。
【
図17】集計プログラムの概略を示したフローチャートである。
【
図18】第二の実施形態に係る心付け贈呈仲介システムの概略図である。
【
図19】第二の実施形態における心付け預託ページの概略図である。
【
図20】第二の実施形態における参加者情報ファイルの構造の概略を示した図である。
【
図21】心付け閲覧ページについて示した概略図である。
【
図22】心付け閲覧プログラムの概略を示したフローチャートである。
【
図23】第三の実施形態に係る心付け贈呈仲介システムの概略図である。
【
図24】第三者イベント登録申請ページの一例を示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この出願の発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。
図1は、第一の実施形態に係る心付け贈呈仲介システムの概略図である。心付け贈呈仲介システム(以下、仲介システムと略称する。)は、イベントに参加する参加者がイベントの主催者に対して心付けを贈呈する際に当該贈呈を仲介するシステムである。
仲介システムは、心付け贈呈仲介事業を行う事業者によって運営されている。以下、この事業者を仲介事業者と呼ぶ。この事業では、イベントの参加者から心付けの預託を受けて仲介事業者が一時的に預かり、その後に心付けが仲介事業者から主催者に渡される。
【0010】
図1に示すように、実施形態の仲介システムは、仲介サーバ1と、記憶部2とを備えている。仲介サーバ1は、インターネット9上のサーバであり、各種ウェブページを提供するサーバである。したがって、ウェブサーバプログラムが実装されている。仲介サーバ1は単体のサーバである必要はなく、複数のサーバコンピューターによって仲介サーバ1が構成されている場合もある。
記憶部2は、仲介サーバ1に設けられたハードディスク等のストレージであるが、ストレージサーバのように仲介サーバ1とは別のサーバに設けられている場合もある。記憶部2についても、1個のみである必要はなく、2個以上のストレージによって記憶部2が構成されている場合もあり、それらは別々の場所に設けられている場合もある。
【0011】
インターネット9経由で仲介サーバ1にアクセスすることが予定されている端末(クライアント)として、この実施形態では、イベントに参加する参加者が操作する端末(以下、参加者端末)3と、イベントの主催者が操作する端末(以下、主催者端末)4が想定されている。参加者端末3や主催者端末4は、デスクトップPCの他、ノートPC、タブレットPC、スマートフォーン等の各種携帯端末の場合があり得る。
【0012】
記憶部2には、仲介サーバ1が各種ウェブページを提供するためのHTMLファイル(図示略)が記憶されている。これらウェブページの一つに、イベント登録申請ページがある。イベント登録申請は、心付けの仲介が行われるイベントを仲介サーバ1上に登録して心付けの授受を可能にする申請である。より具体的には、心付けの仲介が行われるイベントの情報を記憶部2に記憶する情報処理の申請である。
【0013】
記憶部2には、このようなイベント登録のためのデータベースファイルとしてイベント情報ファイル21が記憶されている。
図2は、イベント情報ファイルの構造を示した概略図である。
図2に示すように、イベント情報ファイル21は、「イベントID」、「種別」、「イベント名」、「主催者ID」、「開催日」、「開始予定日時」、「終了予定日時」、「開催場所名」、「開催場所所在地」、「申請者種別」、「申請者種別」、「申請者ID」、「正式登録日」、「心付け総額」等のフィールドから成るレコードを記録したデータベースファイルとなっている。
【0014】
「イベントID」は、各イベントを識別するID(イベント特定情報)が記録されるフィールドである。
「種別」は、イベントの種類を識別する情報が記録されるフィールドである。例えば、結婚式や結婚披露宴のようなブライダルについては1、ブライダル以外の慶事(お祝いイベント)は2、お葬式のような弔事は3、その他(慶事や弔事以外のイベント)は4が記録される。
「主催者ID」は、イベントの主催者を識別するID(主催者特定情報)が記録されるフィールドである。
「開催日」はイベントの開催日が記録されるフィールドであり、「開催場所名」はイベントの開催場所の名称(例えば結婚式場の名称)が記録されるフィールドである。開催場所所在地は、開催場所の所在地が記録されるフィールドである。
【0015】
「申請者種別」は、イベント登録申請をした者の種別が記録されるフィールドである。本実施形態の仲介システムの大きな特徴点として、イベント登録申請が参加者、主催者の双方ができるようになっている。「申請者種別」は、イベント登録申請をしたのが参加者であるか主催者であるのか識別する情報が記録されるフィールである。例えば、参加者が申請した場合には1が記録され、主催者が申請した場合には2が記録される。
【0016】
「申請者ID」は、イベント登録申請を行った者を特定するIDが記録されるフィールドである。参加者が申請した場合には当該参加者の参加者IDが記録され、主催者が申請した場合には当該主催者の主催者IDが記録される。
「正式登録日」は、仲介事業者における審査を経て登録が承認された日又は承認された旨を記録した日が記録されるフィールドである。この他、不図示であるが、登録申請がされた日が記録されるフィールドとして「登録申請日」のフィールドが設けられている。
【0017】
また、記憶部2には、各参加者の情報を記録したデータベースファイルである参加者情報ファイル22と、各イベントについて主催者の情報を記録したデータベースファイルである主催者情報ファイル23とが記憶されている。
図3は、参加者情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。参加者情報ファイル22は、イベントごとに作成されるファイルである。参加者情報ファイル22は、例えばイベントIDをファイル名にして作成され、イベントIDにより該当するイベントを特定して当該イベントの参加者の情報が参照できるよう構成される。但し、全てのイベントの参加者の情報を一つにファイルに記録することも可能である。
【0018】
図3に示すように、参加者情報ファイル22は、「参加者ID」、「参加者種別」、「氏名」、「住所」、「電話番号」、「メールアドレス」、「預託額」、「決済方法種別」、「仮預託日」、「預託日」、「贈呈完了日」等のフィールドから成るレコードを記録したデータベースファイルである。
「参加者種別」は、イベント登録申請を行った参加者であるかどうかを識別する種別が記録するフィールドである。例えば、イベント登録申請を行った者である場合には1、行った者でない場合には2が記録される。
「預託額」は、預託された心付けの金額が入力されるフィールド、「預託日」は、心付けが預託された日が記録されるフィールドである。
【0019】
「決済方法種別」は、心付けの預託の際の決済方法の種別が記録されるフィールドである。例えば、クレジットカード決済が1、プリペイド決済が2、銀行振込が3、コンビニ決済が4というように識別情報が記録される。
「仮預託日」は、決済方法種別が銀行振込かコンビニ決済の場合に記録されるフィールドであり、心付けの仮の預託日が記録されるフィールドである。
「贈呈完了日」は、預託された心付けがイベントの主催者に渡されて贈呈が完了した日が記録されるフィールドである。
【0020】
図4は、主催者情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。
図4に示すように、主催者情報ファイル23は、「イベントID」、「主催者ID」、「主催者名」、「住所」、「電話番号」、「メールアドレス」等のフィールドから成るレコードを記録したデータベースファイルである。イベントIDは、イベント情報ファイル21におけるものと共通である。「主催者名」は、イベントの主催者の名称又は氏名が記録されるフィールドである。結婚披露宴の場合には、新郎新婦両名の氏名が記録される。「住所」は、結婚披露宴の場合、新郎又は新婦いずれかの住所が記録される。
【0021】
図1に示す仲介サーバ1は、心付け仲介サービスのためのインターネットサイト(以下、心付け仲介サイト)を提供するサーバとなっており、イベント登録申請ページはこのサイト内のページとなっている。
図5は、心付け仲介サイトの各ページの一例を示した概略図である。
図5では、いわゆるスマホ版のページが示されており、
図5(1)にトップページが示されている。
図5(1)に示すように、トップページには、心付け仲介サービスを説明した案内文のテキストや、幾つかのコマンドボタンが設けられている。コマンドボタンの一つは、心付けを贈りたいイベント参加者用のページにリンクした参加者ページ表示ボタン50である。
【0022】
参加者ページ表示ボタン50をタップすると、
図5(2)に示す参加者トップページが表示される。
図5(2)に示すように、参加者トップページには、「心付けを贈りたいイベントを登録する」と表記された参加者イベント登録ボタン51と、「登録されているイベントを探す」と表記されたイベント検索ボタン52とが設けられている。
【0023】
参加者イベント登録ボタン51には、参加者イベント登録申請ページがリンクされている。
図6は、参加者イベント登録申請ページの一例を示した概略図である。
図6(1)は初期状態の参加者イベント登録申請ページの表示状態を示し、
図6(2)(3)は、下にスクロールした場合の参加者イベント登録申請ページの表示状態を示す。
図6(1)(2)に示すように、参加者イベント登録申請ページは、イベント種別選択欄53、イベント名入力欄54、開催日入力欄55、開始予定日時入力欄56、終了予定日時入力欄57、開催場所名入力欄581、開催場所所在地入力欄582、主催者名入力欄59、主催者住所入力欄60、主催者メールアドレス入力欄61等が設けられている。
【0024】
イベント種別選択欄53は、この例では、プリダウンリストとなっている。プルダウンボタンをタップすると、「ブライダル(結婚式又は結婚披露宴)」、「ブライダル以外の慶事」、「弔事(お葬式等)」、「その他イベント」の四つからいずれかの選ぶプルダウンリストが表示されるようになっている。
イベント名入力欄54、開催場所名入力欄581、開催場所所在地入力欄582、主催者名入力欄59、主催者住所入力欄60は、テキスト入力欄である。結婚式又は結婚披露宴のようなブライダルの場合、主催者入力欄59には新郎新婦の氏名が入力される。開催日入力欄55は、カレンダーコントロール(符号省略)により開催日の日付を入力する欄となっている。
【0025】
主催者メールアドレス入力欄61は、主催者のメールアドレスを入力する欄である。ブライダルの場合、新郎新婦いずれかのメールアドレスが入力される。
さらに、
図6(2)(3)に示すように、参加者イベント登録申請ページには、申請者名入力欄62、申請者住所入力欄63、申請者電話番号入力欄64、申請者メールアドレス入力65欄が設けられている。そしてさらにその下には、OKボタン66が設けられている。
【0026】
仲介サーバ1には、参加者イベント登録申請受付プログラム11が実装されている。
図6(3)に示すOKボタン66には、入力された内容の確認ページがリンクしており、確認ページに設けられた送信ボタンは、参加者イベント登録申請受付プログラム11の実行ボタンとなっている。送信ボタンは、各欄で選択又は入力された情報を引数にして参加者イベント登録申請受付プログラム11を実行する。
【0027】
参加者イベント登録申請受付プログラム11は、引数の各情報をイベント情報ファイル21及び参加者情報ファイル22に記録する。まず、イベント情報ファイル21に新たなレコードを追加し、イベントIDを新たに生成して「イベントID」に記録する。そして、引数として渡された各情報を、「イベント名」、「主催者名」等のそれぞれにフィールドに記録する。尚、「開始予定日時」のフィールドについては、開催日入力欄55に入力された日付と開始予定時間入力欄56に入力された時間とを組み合わせて記録がされる。「終了予定日時」のフィールドは、開催日入力欄55に入力された日付と終了開始予定時間入力欄57に入力された時間とを組み合わせて記録がされる。
【0028】
また、参加者イベント登録申請受付プログラム11は、イベントIDを使用したファイル名として参加者情報ファイル22を新たに作成し、1番目のレコードの「参加者名」に申請者名を記録し、「参加者住所」に申請者住所を記録し、「参加者電話番号」に申請者電話番号を記録し、「参加者メールアドレス」に申請者メールアドレスを記録する。この際、参加者イベント登録申請受付プログラム11は参加者IDを生成し、「参加者ID」に記録する。また、「参加者種別」にイベント登録申請をした参加者である旨の情報を記録する。
【0029】
一方、
図1に示すように仲介事業者には管理用端末100が設けられており、管理用端末100は仲介サーバ1に対して特別の権限でアクセスできるようになっている。参加者イベント登録申請受付プログラム11は、管理者通知モジュールを含んでおり、上記各情報の記録の後に管理者通知モジュールを実行するようになっている。
管理者通知モジュールは、イベント登録申請があった旨を管理者用端末のメールアドレスにメールで通知するモジュールとなっている。この他、いわゆるプッシュ通知(サーバプッシュ)で通知をするようモジュールがコーディングされる場合もある。
【0030】
管理者通知モジュールによってイベント登録申請が管理用端末100に通知されるのは、イベントについて仲介事業者が審査し、承認をした後に心付けを受託するスキームとなっているためである。仲介事業者における担当者は、イベント登録申請があった際、その内容を確認し、主催者に連絡してそのようなイベントが確かに開催されるかどうか、開催日や開催場所は間違いないかどうか、主催者に対してヒアリングする。そして、間違いない場合、心付け仲介サービスを利用した心付けの贈呈を受け取るかどうか尋ねる。そして、受け取る旨の返事であれば、さらに主催者の情報の調査をした上で、最終的に承認するかどうか決定する。主催者の情報の調査とは、主催者がなりすまし等ではない実在の正しい主体(個人又は法人)であり、反社会的勢力でないといった点を確認するための調査である。
【0031】
イベント登録が承認されると、担当者は、申請をした参加者の参加者端末3と当該イベントの主催者の主催者端末4にイベント登録承認通知メールを送信する。
図7は、参加者宛イベント登録承認通知メールの一例を示した概略図である。
図1に示す仲介サーバ1は、登録されたイベントについて心付けの預託を受け付ける預託額登録プログラム12が実装されている。また、仲介サーバ1は、心付けの預託申請を送信するための心付け預託ページを提供するものとなっている。
図7に示すように、参加者宛イベント登録承認通知メールは、イベント登録の申請が承認された旨のテキストメッセージと、心付け預託ページへのリンク(ハイパーリンク、以下、預託申請リンクという。)67とを含んでいる。
【0032】
預託申請リンク67には、参加者イベント登録申請受付プログラム11により生成されたイベントID及び参加者IDが含まれており、これらがセッション変数に格納された上で心付け預託ページが表示されるリンクとなっている。即ち、仲介サーバ1に自動的にログインした上で心付け預託ページが表示されるようになっている。
仲介サーバ1には、管理用のプログラムとして、イベント登録承認通知プログラム13が実装されており、管理用端末100からの要求により実行可能となっている。管理用端末100は、イベント情報ファイル21に記録された各イベントの情報を閲覧可能となっており、そこからイベントIDを指定して(引数にして)イベント登録承認通知プログラム13を実行可能となっている。イベント登録承認通知プログラム13は、参加者からの登録申請と主催者からの登録申請とで異なる処理をするプログラムとなっており、参加者通知モジュールと主催者通知モジュールとを含んでいる。
【0033】
イベント登録承認通知プログラム13は、まず、イベントIDでイベント情報ファイル21を検索し、該当レコードの「正式登録日」にプログラムの実行日を記録する。そして、「申請者種別」の値と「申請者ID」の値とを取得する。申請者種別が参加者である場合、イベント登録承認通知プログラム13は、参加者通知モジュールと主催者通知モジュールとの双方を実行する。
【0034】
まず、参加者通知モジュールは、イベントIDに対応する参加者情報ファイル22を開き、「参加者ID」の値が取得したIDに一致するレコードの「メールアドレス」の値を取得する。そして、イベントID及び参加者IDを組み込んだ上で預託申請リンク67を生成し、定型のメールテキストに組み込んだ上で、
図6に示すように参加者宛イベント登録承認通知メールを作成する。その上で、取得したメールアドレスに作成したメールを送信する。これにより、イベント登録申請を行った参加者の参加者端末3に、
図7に示す参加者宛イベント登録承認通知メールが表示される。
【0035】
次に実行される主催者通知モジュールは、主催者宛イベント登録承認通知メールを作成する。
図8は、主催者宛イベント登録承認通知メールの一例を示した概略図である。
図8に示すように、主催者宛イベント登録承認通知メールは、
図7に示す参加者宛のものと同様、イベントの内容を確認的に示したテキストを含んでいる。また、主催者ID及びパスワードが記載されており、これらは主催者として仲介サイトにログインするためのものである旨の説明がされている。さらに、仲介サーバ1は、イベント情報の変更等のための主催者マイページをホストしており、主催者宛イベント登録承認通知メールには、主催者マイページへのリンク(ハイパーリンク、以下、主催者マイページリンクという。)68が含まれている。
【0036】
主催者マイページの図示は省略するが、登録されたイベントの各情報や主催者の情報を変更(編集)可能に表示したページであり、OKボタンが設けられている。OKボタンには確認ページがリンクしており、確認ページには、仲介サーバ1上のイベント情報変更プログラムの実行ボタンである送信ボタンが設けられている。イベント情報変更プログラムは、変更された情報をイベント情報ファイル21の当該イベントについてのレコードに上書きしてファイルを更新する。
【0037】
図7に示す参加者宛イベント登録承認通知メールにおける預託申請リンク67が参加者端末3においてタップされると、心付け預託ページが参加者端末3に表示される。
図9は、心付け預託ページの一例を示した概略図である。
図9の例では、イベント登録承認通知メール内の預託申請リンク67により表示された例であるので、イベントIDや参加者IDが自動的に表示されている。尚、心付け預託ページに組み込まれたスクリプトは、参加者IDにより参加者情報ファイル22から参加者の氏名や住所、電話番号を取得し、自動的に表示するようコーディングされている。
【0038】
図9に示すように、心付け預託ページには、参加予定のイベントを確認した上で心付けの預託額を入力して送信して欲しい旨のテキストメッセージと、心付け預託額入力欄69と、決済方法選択欄70と、OKボタン71とが含まれている。決済方法選択欄70は、この実施形態では、クレジットカード決済、プリペイド決済、銀行振込、コンビニ支払いなどから選択する欄となっている。プリペイド決済は、各種プリペイドサービスによる決済(参加者自身が事前に預けた金銭に基づく決済)方法である。コンビニ決済は、コンビニに設置されている端末を操作することで支払いをする決済方法である。この他、販促のための各種ポイントサービスで提供されたポイントを使用しての決済も選択できるようにする場合もある。
【0039】
OKボタン71は、仲介サーバ1に実装された預託額登録プログラム12の実行ボタンとなっている。OKボタン71は、セッション変数に保持されたイベントID及び参加者IDと、決済方法選択欄70で選択された決済方法種別と、心付け預託額入力欄69に入力された預託額とを引数にして預託額登録プログラム12を実行するボタンとなっている。
預託額登録プログラム12は、起動すると、まず、引数のイベントIDでイベント情報ファイル21を検索し、該当レコードの「正式登録日」の値がNull値でないことを確認する(イベントが承認されたことを確認する)。Null値でないことが確認されたら、決済ページを参加者端末3に表示する。決済ページは、決済モジュールを含んでおり、心付け預託額入力欄69に入力された預託額について決済方法選択欄70で選択された決済方法で決済するページである。この部分の構成は、通常のネットショッピングにおける決済と同様にできるので、詳細な説明は省略する。
【0040】
決済モジュールからの戻り値は、決済方法種別を示す値、モジュールの実行結果及び預託額である。預託額登録プログラム12は、決済方法がクレジットカード決済又はプリペイド決済の場合であって戻り値が正常決済完了の場合、イベントIDに対応する参加者情報ファイル22を開き、参加者IDが一致するレコードの「決済方法種別」に引数の決済方法の種別を記録し、「預託額」に預託額を記録する。また、プログラムの実行日を「預託日」に記録する。銀行振込又はコンビニ決済の場合、当該決済方法の種別を参加者情報ファイル22の当該レコードの「決済方法種別」に記録し、「預託額」に預託額を記録する。また、プログラムの実行日を「仮預託日」に記録する。
【0041】
決済方法がクレジットカード決済かプリペイド決済の場合、以上により心付けの預託が正式に仲介システムに登録された(預託がされた)状態となる。管理用端末100又は仲介サーバ1には、決済方法が銀行振込かコンビニ決済の場合に決済がされたことを記録する決済記録プログラム(図示略)が実装されており、管理用端末100を操作することで実行可能となっている。決済記録プログラムは、イベントIDと参加者IDとを引数にして実行されるようになっており、決済をした参加者について参加者情報ファイル22の当該レコードの「預託日」にプログラムの実行日を記録するプログラムとなっている。これにより、心付けの預託が正式に仲介システムに登録された状態となる。
【0042】
以上説明した構成は、参加者の発意によりイベントが仲介システムに登録され、その上で当該参加者が心付けの預託を行うための構成であったが、実施形態の仲介システムは、主催者からの申請によってもイベントの登録ができるようにしている。以下、この点について説明する。
図10は、心付け仲介サイトにおける主催者申請によるイベント登録のための各ページの一例を示した概略図である。
図10(1)は、
図5(1)と同じく心付け仲介サイトのトップページである。
【0043】
図10(1)に示すように、トップページは、「イベント主催者様のページ」と表記された主催者ページ表示ボタン72が設けられている。主催者ページ表示ボタン72がタップされると、
図10(2)に示す主催者トップページが表示される。
図10(2)に示すように、主催者トップページには、「主催するイベントを登録する」と表記された主催者イベント登録ボタン73と、「登録されたイベントの情報を変更する」と表記された主催者マイページボタン74とが設けられている。
【0044】
主催者イベント登録ボタン73には、主催者イベント登録申請ページがリンクしている。
図11は、主催者イベント登録申請ページの一例を示した概略図である。
図11の主催者イベント登録申請ページは、申請者としての参加者についての情報の入力欄が設けられていないことを除き、
図6の参加者イベント登録申請ページとほぼ同様である。
仲介サーバ1には、主催者イベント登録申請受付プログラム14が実装されている。
図11に示すOKボタン75には、入力された内容の確認ページがリンクしており、確認ページに設けられた送信ボタンは、主催者イベント登録申請受付プログラム14の実行ボタンとなっている。送信ボタンは、各欄で選択又は入力された情報を引数にして主催者イベント登録申請受付プログラム14を実行する。
【0045】
主催者イベント登録申請受付プログラム14は、イベント情報ファイル21に新たなレコードを追加し、イベントIDを新たに生成して「イベントID」に記録する。そして、引数として渡された各情報を、「イベント名」、「主催者名」等のそれぞれにフィールドに記録する。
主催者イベント登録申請受付プログラム14も、管理者通知モジュールを含んでおり、上記各情報の記録の後に管理者通知モジュールを実行するようになっている。これにより、主催者からイベント登録申請があった旨がメール又はプッシュ通知により管理用端末100に送信される。
【0046】
主催者からのイベント登録申請についても、仲介事業者において同様に審査がされる。そして、登録が承認されると、管理用端末100からの要求により同様にイベント登録承認通知プログラム13が実行される。
イベント登録承認通知プログラム13は、同様にイベントIDでイベント情報ファイル21を検索し、該当レコードの「正式登録日」にプログラムの実行日を記録する。そして、「申請者種別」の値と「申請者ID」の値とを取得する。そして、申請者種別が主催者であるので、イベント登録承認通知プログラム13は、主催者通知モジュールを実行する。主催者通知モジュールは、同様にイベント情報ファイル21の当該レコードからイベント名等を取得し、それらを組み込んで主催者宛イベント登録承認通知メールを作成する。そして、主催者メールアドレスを取得して当該アドレスにメール送信する。メール自体は、
図8に示すものと同様である。
【0047】
このようにして参加者又は主催者のいずれかの発意によりイベントが仲介システムにおいて登録されると、各参加者が参加者端末3を操作して心付けの預託が可能になる。以下、イベント登録申請をした参加者以外の参加者からの心付けの預託のための構成について説明する。
図5(2)に示すように、仲介サイトの参加者トップページには、イベント検索ボタン75が設けられている。仲介サーバ1はイベント検索ページをホストしており、イベント検索ボタン75にはイベント検索ページがリンクしている。
【0048】
図12は、イベント検索ページの一例を示した概略図である。
図12に示すように、イベント名、主催者名、開催日、開催場所名等の入力欄と、OKボタン76とが設けられている。仲介サーバ1には、イベント検索プログラム15が実装されており、OKボタン76はイベント検索プログラム15の実行ボタンとなっている。
イベント検索プログラム15は、各入力欄に入力された情報でイベント情報ファイル21を検索し、該当するレコードがあった場合、当該イベントの情報をフレームに組み込んで返信し、該当するレコードがなかった場合にはその旨のテキストメッセージを返信するプログラムとなっている。
【0049】
イベント検索プログラム15は、必要に応じて曖昧検索を行うプログラムとなっている。イベント検索プログラム15は、イベントへの参加者(参加予定の者)が参加者端末3を操作してイベント検索ページを表示して実行することが予定されているが、参加者においてイベント名を多少誤って入力してしまったり、開催場所名を多少誤って入力してしまったりする場合もある。この場合でもレコードがヒットするよう、イベント検索プログラム15は必要に応じて曖昧検索を行う。
【0050】
図13は、検索条件に合うレコードがあった場合にイベント検索プログラム15により表示されるイベント情報閲覧ページの一例を示した概略図である。
図13に示すように、イベント情報閲覧ページには、ヒットしたレコードのイベント情報を表示した部分に加え、「心付けを預託する」と表記された心付け預託ボタン77が設けられている。心付け預託ボタン77には、ヒットしたレコードから取得したイベントIDを組み込んで心付け預託ページを表示するコードが埋め込まれている。
【0051】
心付け預託ボタン77をタップすることにより表示される心付け預託ページは、
図9に示すものとほぼ同様である。但し、心付け預託ボタン77をタップした場合、参加者IDは取得されていないので、参加者名などの参加者に関する情報の表示欄は空欄とされる。したがって、参加者は、自身の氏名や住所、電話番号、メールアドレスを入力した上、心付け預託額入力欄で金額を入力し、OKボタンをタップする。そして、表示される確認ページで内容を確認した後、送信ボタンをタップする。これにより仲介サーバ1上の預託額登録プログラム12が実行され、決済ページが表示される。そして、決済が行われると、預託額登録プログラム12は、参加者IDを新たに生成するとともに参加者情報ファイル22に新規レコードを追加し、参加者IDと、預託額と、預託日(又は仮預託日)を記録する。
【0052】
このように、実施形態の心付け仲介システムは、イベントを仲介システム上で登録し、登録されたイベントについて参加者からの心付けの預託を受け付ける構成が採用されている。心付けの受託は、通常、イベントの開催日よりも前の日である。つまり、実施形態の心付け仲介システムは、参加者にとっては、イベントについて心付けを事前に支払うためのシステムとなっている。
実施形態の仲介システムの大きな特徴点は、心付けを事前に支払うことを可能にすることに加え、心付けの額をイベントの開催中に変更可能にしていることである。以下、この点について説明する。
【0053】
前述した預託額登録プログラム12は、預託確認メール送信モジュールを含んでおり、預託額登録プログラム12は、預託額を参加者情報ファイル22に記録した後、預託確認メール送信モジュールを実行する。
図14は、預託確認メール送信モジュールにより送信される預託確認メールの一例を示した概略図である。尚、預託確認メール送信モジュールは、仮登録の段階(決済方法が銀行振込又はコンビニ決済で決済が完了していない段階)で実行される場合もあるが、決済が完了して正式に登録がされた段階(預託日が記録された段階)で実行されるようにしても良い。
【0054】
図14に示すように、預託確認メール送信モジュールは、心付けを預託したイベントの情報や預託額を確認的に示すテキストメッセージに加え、預託額変更用のリンク(ハイパーリンク、以下、預託額変更リンクという。)78を含むメールを送信するようプログラミングされている。仲介サーバ1は、預託額変更ページをホストするサーバであり、預託額変更リンク78は、預託額変更ページへのリンクボタンである。預託額変更リンク78は、当該心付け預託を行った参加者の参加者IDと当該参加者が参加するイベントのイベントIDとが組み込まれており、参加者ID及びイベントIDをセッション変数に格納した上で預託額変更ページを表示するコードが埋め込まれている。
【0055】
図15は、預託額変更ページの一例を示した概略図である。
図15に示すように、預託額変更ページは、参加者ID、参加者名、イベント名、主催者名、開催場所名等を確認的に表示するページとなっている。預託額変更ページの各欄に埋め込まれたスクリプトは、セッション変数に保持されているイベントIDでイベント情報ファイル21を検索して該当レコードから各情報を取得するとともに、イベントIDに対応した参加者情報ファイル22を参加者IDで検索して該当レコードから各情報を取得し、
図15に示すように表示するようコーディングされている。
【0056】
図15に示すように、預託額変更ページには、現在の預託額を表示した現在額表示欄791と、変更後の預託額を入力する変更預託額入力欄792と、OKボタン793とが設けられている。現在額表示欄791には、参加者情報ファイル22の該当レコードの「預託額」を取得して組み込むスクリプトが埋め込まれている。
OKボタン793には、心付け預託額の変更の確認ウインドウがリンクしており、確認ウインドウには送信ボタンが設けられている。仲介サーバ1には預託額変更プログラム16が実装されており、送信ボタンは、預託額変更プログラム16の実行ボタンとなっている。送信ボタンは、変更額入力欄に入力された金額を引数にして預託額変更プログラム16を実行するボタンとなっている。
【0057】
図16は、預託額変更プログラムの概略を示したフローチャートである。
図16に示すように、預託額変更プログラム16は、セッション変数からイベントID及び参加者IDを取得し、まずイベント情報ファイル21をイベントIDで検索し、「終了予定日時」の値を取得する。そして、プログラムの起動時刻が終了予定日時を過ぎていないかどうか判断し、過ぎている場合にはエラーメッセージを出力して終了する。
プログラムの起動時刻が終了予定日時を過ぎていない場合、預託額変更プログラム16は、イベントIDに対応する参加者情報ファイル22を開いて参加者IDで検索する。そして、一致するレコードの「決済方法種別」を取得する。預託額変更プログラム16は、決済変更モジュールを含んでおり、決済方法種別を取得した後、決済変更モジュールを実行する。
【0058】
決済変更モジュールは、取得した決済方法種別に係る決済方法に応じて決済をやり直すモジュールである。例えばクレジットカード決済の場合、カード会社との決済日(概ねカード決済から3ヶ月後の月末)を過ぎていない場合、最初の決済を取り消し、変更後の預託額で再度決済をする。プリペイド決済の場合、変更に応じて増額分を再決済したり減額分を返金したりする処理を行う。銀行振込の場合で増額の場合には「預託日」をNull値にし、「仮預託日」をプログラムの実行日にした上で、不足額の振り込みについてのメッセージを表示する。減額の場合には、減額分の返金についてのメッセージを表示する。コンビニ決済の場合も同様で、増額の場合には「預託日」をNull値にし、「仮預託日」をプログラムの実行日にした上で、不足額のコンビニ決済についてのメッセージを表示する。減額の場合には、減額分の返金(銀行振込)についてのメッセージを表示する。
【0059】
その上で、預託額変更プログラム16は、当該レコードの「預託額」の値を変更預託額入力欄792の値を上書きする形で記録して更新する。そして、預託額変更プログラム16は、預託額が変更された旨のテキストメッセージを出力して終了する。テキストメッセージは預託額変更ページに追加され、ページリフレッシュにより表示される。
尚、
図5(2)に示すように、参加者トップページには参加者ログインボタン521が設けられており、このボタンをタップすると参加者としてログインがされ、参加者IDが保持されるようになっている。参加者としてログインした状態でイベント検索ページを表示してイベント検索を行った場合の検索結果の表示ページには、「預託額を変更する」と題された預託額変更ボタンが設けられるようになっている。この預託額変更ボタンがタップされた場合も、同様に預託額変更ページが表示され、預託額の変更が可能となっている。
【0060】
次に、心付け預託額の集計と主催者への引き渡しのための構成について説明する。
図1に示す仲介サーバ1には、集計プログラム17が実装されている。
図17は、集計プログラムの概略を示したフローチャートである。集計プログラム17は、一日に一回、決まった時間(例えば午前0時)に自動実行されるよう実装される。
集計プログラム17は、イベント情報ファイル21を開き、最初のレコードの「正式登録日」、「開催日」、及び「贈呈完了日」を取得する。そして、「正式登録日」の値がNull値でなく、「開催日」の値よりもプログラムの実行日の方が後であり、「贈呈完了日」がNull値であるかどうか判断する。これらの条件が全て満たされる場合、当該レコードの「イベントID」の値を取得し、取得したイベントIDに対応する参加者情報ファイル22を開く。
【0061】
集計プログラム17は、参加者情報ファイル22の最初のレコードの「預託日」がNull値でないかどうか判断し、Null値でない場合、当該レコードの「預託額」の値を取得する。その値を集計用の変数に格納する。この処理を参加者情報ファイル22の最後のレコードまで行う。取得された各預託額は、変数の値に加算されて変数が更新される。即ち、当該参加者情報ファイル22に記録されている預託額が合計される。
集計プログラム17は、全ての預託額を合計した後、その額を、イベント情報ファイル21の当該レコードの「心付け総額」に記録する。そして、イベント情報ファイル21の次のレコードに移り、同様の処理を繰り返す。そして、同様の処理のイベント情報ファイル21の最後のレコードについてまで行うと、集計プログラム17は終了である。これにより、終了した各イベントについて心付けの総額がイベント情報ファイル21に記録されたことになる。
【0062】
このようにして預託が記録された心付けは、総額が集計されて仲介事業者が主催者に対して支払い(移転)がされ、心付けの主催者への贈呈が完了する。仲介事業者における担当者は、管理用端末100を操作してイベント情報ファイル21に記録されている心付け総額を確認し、その額を主催者の銀行口座に振り込む。銀行口座の情報は、主催者から予め提供してもらっており、イベント情報ファイル21に記録されている。これに基づいて、担当者が支払いを行う。その後、担当者は、管理用端末100を操作し、当該イベントについてイベント情報ファイル21の「贈呈完了日」を記録する。
【0063】
次に、このような実施形態の仲介システムの動作について説明する。以下の説明では、イベントが結婚披露宴であり、心付けが結婚についてのご祝儀である場合を例にする。
仲介事業者は、各種心付けの贈呈仲介サービスについて広告宣伝をし、仲介サービスの利用を募る。広告宣伝には、仲介サイトのバナー広告等も含まれる。一方、あるカップルが結婚することになり、結婚式場及び披露宴会場を予約する。
【0064】
そして、このカップル(新郎新婦)は、結婚披露宴への招待状を作成し、友人・知人・親戚などに発送する。これより前又は後に、結婚披露宴に参加予定の者(参加者)が参加者端末3を操作して仲介サイトにアクセスし、イベント登録の申請をする。招待状を受領していない状態では、イベント(結婚披露宴)の詳細は知り得ないが、新郎又は新婦から個人的に予定を聞いたり、友人・知人を介して事前に知った場合に、参加者は自身の参加者端末3でイベント登録の申請をしたりする。
【0065】
具体的には、参加者端末3で仲介サイトにアクセスし、トップページで参加者ページ表示ボタン50をタップし、参加者トップページを表示する。そして、参加者イベント登録ボタン51を押して参加者イベント登録ページを表示する。そして、各欄の情報を入力してOKボタン66をタップし、確認ページに表示される送信ボタンをタップする。これにより、仲介サーバ1上の参加者イベント登録申請受付プログラム11が実行され、イベント情報ファイル21に新規レコードが追加され、イベントIDが生成されて記録されるとともに入力された各情報が記録される。そして、担当者通知モジュールが実行され、イベント登録申請があった旨がメールで担当者に通知される。
【0066】
そして、担当者は、管理用端末100に送られたメールで申請内容を確認し、仲介事業者において審査が行われる。イベントの主催者やイベント自体などについての審査が行われ、問題がないと判断がされて登録が承認されると、担当者は管理用端末100を操作して仲介サーバ1にアクセスし、イベント登録承認通知プログラム13を実行する。これにより、イベント情報ファイル21の当該レコードの「正式登録日」にプログラムの実行日が記録され、参加者通知モジュール及び主催者通知モジュールが実行される。これにより、参加者宛イベント登録承認通知メールが参加者端末3に送られ、主催者宛イベント登録承認通知メールが主催者端末4に送られる。
【0067】
登録申請をした参加者は、参加者宛イベント登録承認通知メールで登録の旨を確認し、メールに記載されている預託申請リンク67をタップする。これにより、参加者端末3に心付け預託ページが表示される。参加者は、表示されているイベント名や参加者氏名等を確認した後、決済方法選択欄70で決済方法を選択し、心付け預託額入力欄69で心付けの額を入力する。その上でOKボタン71をタップし、確認ページに含まれる送信ボタンをタップすると、預託額登録プログラム12が起動する。預託額登録プログラム12は、イベント情報ファイル21で当該イベントが正式登録になっているのを確認した後、決済モジュールを起動する。決済モジュールは決済ページを参加者端末3に表示し、参加者は決済を行う。
【0068】
決済方法種別がクレジットカード決済又はプリペイド決済の場合、預託額登録プログラム12は、当該イベントについての参加者情報ファイル22の当該参加者のレコードに預託額と預託日を記録する。銀行振込又はコンビニ決済の場合、預託額と仮預託日を記録する。後者の場合、正式に決済が行われた際、担当者が管理用端末100を操作して預託日を記録する。いずれの場合も、預託確認メール送信モジュールにより預託確認メールが参加者端末3に送信され、参加者は心付け預託額などを確認する。
【0069】
一方、主催者は、主催者宛イベント登録承認通知メールでイベント登録の内容を確認する。そして、主催者マイページリンク68をタップしてイベント内容を確認したり、必要に応じて登録情報を修正したりする。
上記は、イベント登録が参加者による申請に基づくものであったが、主催者が自ら申請をする場合、主催者は主催者端末4を操作して仲介サイトにアクセスし、トップページで主催者ページ表示ボタン72をタップする。そして、主催者トップページで主催者イベント登録ボタン73をタップし、主催者イベント登録申請ページを表示する。そして、各情報を入力してOKボタン74をタップし、確認ページで送信ボタンをタップする。これにより、主催者イベント登録申請受付プログラム14が実行され、同様にイベント情報ファイル21に新規レコードが追加され、各情報が記録される。そして、主催者における審査の後、登録が承認されると、管理用端末100からのアクセスによりイベント登録承認通知プログラム13が実行され、イベント情報ファイル21に正式登録日が記録された後、主催者宛イベント登録承認通知メールが主催者端末4に送信される。
【0070】
このようにして参加者又は主催者のいずれかの発意によりイベント登録がされると、各参加者からの心付けの預託を仲介サイト上で受け付けることが可能になる。例えば、参加者が一緒にイベント(この例では結婚披露宴)に参加する友人に仲介サイトの存在を知らせ、URLを教えたり、ネット検索のキーワードを教えたりする。友人は、自身の参加者端末3を操作して仲介サイトにアクセスし、参加者ページ表示ボタン51をタップして参加者トップページを表示し、イベント検索ボタン52をタップする。そして、各情報を入力してOKボタンをタップすると、仲介サーバ1上のイベント検索プログラム15が実行され、検索結果が参加者端末3に表示される。
【0071】
参加者は、参加するイベントがヒットしたことを確認した後、心付け預託ボタン77をタップして心付け預託ページを表示する。そして、同様に決済方法選択欄70で決済方法を選択し、心付け心付け預託額入力欄69に心付けの額を入力した後、OKボタン71を押す。そして、確認ページで内容を確認した後、送信ボタンを押す。これにより、預託額登録プログラム12が実行され、当該イベントについての参加者情報ファイル22に新規レコードが追加され、預託額を含む各情報が記録される。その後、預託確認メールが当該参加者の参加者端末3に送信される。
【0072】
また、各参加者による心付けの預託は、主催者からの案内に基づく場合もある。この例では結婚披露宴なので、主催者が各参加者に送付する招待状に仲介サイトの案内が記載されている場合があり得る。例えば、仲介サイトのURLが記載されていたり、仲介サイトにアクセスする二次元コードシンボルが記載されていたりする場合があり得る。これらの場合、仲介サイトのトップページ又は参加者トップページのアクセス情報だけの場合もあるが、これに加えてイベントIDを組み込み、自動的にセッション変数に保持されるようにすると好適である。この場合には、イベント検索ページにおける検索は不要であり、イベント検索プログラム15の実行結果を示す画面と同様の画面が参加者端末3に表示され、心付け預託ボタン77をタップすることですぐに預託が可能となる。
【0073】
このようにして心付けの預託が事前に行われた後、イベントが開催される。イベントが終了した後、仲介サーバ1上の集計プログラム17が自動実行され、預託日が記録されている預託額を集計して心付け総額を算出する。そして、心付け総額から仲介事業者の手数料が差し引かれた後、主催者に銀行振込等の方法により渡される。これにより、心付けの贈呈が完了する。担当者は、管理用端末100を操作してイベント情報ファイル21に贈呈完了日を記録する。
【0074】
このような各参加者による心付けの贈呈において、心付けの額は、イベントの終了予定日時までに変更され得る。参加者は、自身の参加者端末3上に預託額変更ページを表示する。例えば、預託額確認メールに含まれている預託額変更リンク78をタップし、預託額変更ページを表示する。または、仲介サイトのトップページから参加者トップページに飛び、ログインボタン521をタップしてログインしてからイベント検索ボタン52をタップしてイベント検索をした後、イベント検索プログラム15の実行結果のページに表示される預託額変更ボタンをタップし、預託額変更ページを表示する。預託額変更ページで変更後の預託額を入力し、OKボタン793をタップする。そして、確認ページで送信ボタンを押すと、預託額変更プログラム16が実行され、変更後の預託額で参加者情報ファイル22の当該参加者の「預託額」が更新される。したがって、集計プログラム17が集計する際の各預託額は、当初に記録された際の額とは異なっている場合があり得る。
【0075】
このような実施形態の仲介システムによれば、参加者の発意によりイベント登録が可能であり、登録されたイベントについて事前に心付けの預託ができる。したがって、心付けの受領のために主催者が特に窓口を設けていないような場合でも心付けの贈呈ができる。
また、結婚披露宴や弔事のような受付が設けられてそこで心付けを受け取ることが定式化されているイベントであっても、参加者は事前に心付けを預託することで受付での贈呈を無しにすることができ、イベントでの受付業務が簡略化される。この点は、感染症が流行している昨今の状況において、対面業務を減らすことができるので、受付における感染予防対策として特に好適である。
この際、参加者の発意によりイベント登録ができる構成は、参加者がイベントの主催者に心付け仲介サービスを紹介しその利用を促す作用を有しており、上記効果を促進する意義がある。
【0076】
さらに、実施形態の仲介システムでは、心付けはいったん預託される形をとっており、イベント終了まで預託額の変更が可能となっている。この点は、イベントの内容を見てから心付けの額を変更することを可能にすることを意味し、より柔軟な心付けの贈呈とし得る。例えば、結婚披露宴の場合、参加者は、自分が予想していたより豪華な会場や食事であった場合、心付けの額が少なかったと感じ、披露宴の途中で心付けの額を増額することができる。また、その逆も場合もあり、披露宴の途中で心付けの額を下げることもできる。
このような心付け額の変更は、コンサートや演芸のようなイベントの場合でも効果的であり、出演者のパフォーマンスに応じて心付けを増やしたり減らしたりすることが簡単にでき、心付け贈呈の仲介システムとして非常に好適なものとなる。
【0077】
次に、第二の実施形態の仲介システムについて説明する。
図18は、第二の実施形態の仲介システムの概略図である。第二の実施形態の仲介システムは、心付けを預託する参加者が預託について主催者の閲覧をコントロールできるようにしている点が特徴点となっている。即ち、心付けの預託についての情報を主催者が閲覧できるようにするか否かの条件を設定する閲覧可否条件設定手段と、閲覧可否条件設定手段による設定に基づいて心付けについての情報を主催者に閲覧させる閲覧手段とが設けられている。
【0078】
より具体的に説明すると、主催者閲覧設定手段は、参加者情報ファイル22を記憶した記憶部2と、参加者情報ファイル22に閲覧可否条件を記録する閲覧可否条件記録プログラムが実装された仲介サーバ1とにより構成されている。閲覧可否条件記録プログラムは、この実施形態では、心付け預託ページから実行されるプログラムとなっており、預託額登録プログラム12が該当している。
【0079】
図19は、第二の実施形態における心付け預託ページの概略図であり、
図20は、第二の実施形態における参加者情報ファイルの構造の概略を示した図である。
図19(1)は、第二の実施形態における心付け預託ページの初期表示状態を示し、
図19(2)は下にスクロールした状態を示す。
図19(1)(2)に示すように、第二の実施形態では、主催者閲覧選定欄80が設けられている。この例では、主催者閲覧設定欄80は、ラジオボタンとチェックボックスとを組み合わせた設定欄となっている。
【0080】
ラジオボタンは、「常に閲覧不可」と表記された常時閲覧不可と、「条件により閲覧可」と表記された条件付き閲覧可とからいずれかを選択する選択欄となっている。
そして、主催者閲覧設定欄内の各チェックボックスは、ラジオボタンで条件付き閲覧可が選択された場合に実行可能(チェック可能)となる設定欄であり、主催者の閲覧を許可する条件を選択して設定する欄となっている。この例では、日付条件設定欄81、総預託者条件設定欄82、心付け総額条件設定欄83が設けられており、それぞれチェックボックスとなっている。各欄81~83は、チェックボックスにチェックを入れると条件を設定可能な欄である。
【0081】
例えば、日付条件設定欄81にチェックを入れると、日付入力欄811に入力が可能となり、この日以降に主催者の閲覧が可能となるという条件が設定される。総預託者数条件設定欄82にチェックを入れると、総預託者数入力欄821に入力が可能となり、この総預託者数が入力値以上となった場合、主催者の閲覧が可能となる。心付け総額条件設定欄83にチェックを入れると、心付け総額入力欄831の入力が可能となり、ここで入力された金額以上に心付け総額が達したら、主催者による閲覧が可能となる。
【0082】
一方、
図20に示すように、第二の実施形態において、参加者情報ファイル22は、第一の実施形態と同様のフィールドに加え、「主催者閲覧」、「日付条件」、「総預託者数条件」、「心付け総額条件」の各フィールドが設けられている。「主催者閲覧」は、主催者閲覧が常時不可、条件付き閲覧可のいずれかであるかの情報が記録されるフィールドである。「日付条件」は、主催者による心付けの閲覧について日付条件が設定されている場合にその日付(いつ以降に閲覧可能か)が記録されるフィールドである。「総預託者数条件」は、総預託者数の条件が設定されている場合にその数(何人以上から預託があった場合に閲覧可能か)が記録されるフィールドである。「心付け総額条件」のフィールドは、心付け総額条件が設定されている場合にその総額(いくら以上の心付けが集まった場合に閲覧可能か)が記録されるフィールドである。
【0083】
図19(2)に示すように、この実施形態においても、心付け預託ページにはOKボタン71が設けられており、OKボタン71にリンクした確認ページに設けられた送信ボタンは、預託額登録プログラム12の実行ボタンとなっている。預託額登録プログラム12は、決済モジュールが実行されて正常の戻り値が戻された場合、第一の実施形態と同様、参加者情報ファイル22の当該レコードに預託額を記録し、預託日又は仮預託日を記録する。そして、預託確認メールが預託を行った参加者の参加者端末3に送信される。
【0084】
この際、預託額登録プログラム12や、主催者閲覧条件設定欄80における設定を参加者情報ファイル22に記録する処理を併せて行う。即ち、まず、主催者閲覧条件設定欄80におけるラジオボタンの選択に従い、「主催者閲覧」のフィールドに常時不可か条件付き閲覧可のいずれかを意味する値を記録する。
そして、日付条件設定欄81にチェックが入れられていれば、日付入力欄811に入力された日付を「日付条件」のフィールドに記録し、総預託者数条件設定欄82にチェックが入れられていれば、総預託者数入力欄821に入力された数を「総預託者数条件」のフィールドに記録する。また、心付け総額条件設定欄83にチェックが入れられていれば、心付け総額入力欄831に入力された金額を「心付け総額条件」のフィールドに記録する。
【0085】
一方、第二の実施形態において、仲介サーバ1は、主催者端末4に対して心付け閲覧ページを提供するサーバとなっている。即ち、心付け閲覧ページを提供する仲介サーバ1が閲覧手段を構成している。
図21は、心付け閲覧ページについて示した概略図である。
図21(1)には、第二の実施形態における仲介サイトの主催者トップページの一例が示されている。
図21(1)に示すように、主催者トップページには、「主催者としてログインする」と表記された主催者ログインボタン84が設けられている。主催者ログインボタンに84は、主催者ID及びパスワードの各入力欄と、OKボタンとを有する主催者ログインページがリンクしている。主催者ID及びパスワードが正しく入力されてOKボタンがタップされると、これらがセッション変数に格納され、主催者として仲介サーバ1にログインした状態となる。
【0086】
図21(2)には、主催者としてログインした際に表示される主催者マイページの一例を示した概略図である。主催者マイページには、登録されているイベントの情報が確認的に表示される。主催者マイページに組み込まれたスクリプトは、主催者IDでイベント情報ファイル21を検索し、該当レコードから各情報を取得して
図21(2)のように表示するようコーディングされている。
そして、
図21(2)に示すように、主催者マイページには、イベント情報変更ボタン85に加え、「心付けの閲覧をする」と表記された心付け閲覧ボタン86が設けられている。
図18に示すように仲介サーバ1には心付け閲覧プログラム18が実装されており、心付け閲覧ボタン86は、主催者IDを引数にして心付け閲覧プログラム18を実行するボタンとなっている。
【0087】
図21(3)には、心付け閲覧プログラム18が実行された際に主催者端末4に表示される心付け閲覧ページの一例が示されている。
図21(3)に示すように、心付け閲覧ページには、心付けを預託した参加者の参加者IDと、参加者氏名と、預託日と、預託額とがリスト表示されるページとなっている。そして、ページの末尾には、総預託者数と心付け総額とが表示されるようになっている。
図22は、心付け閲覧プログラムの概略を示したフローチャートである。
図22に示すように、心付け閲覧プログラム18は、イベント情報ファイル21を引数の主催者IDで検索し、該当レコードのイベントIDを取得する。そして、対応する参加者情報ファイル22を開き、最初のレコードの預託日を取得する。預託日がNull値でない場合、心付け閲覧プログラムは、参加者IDと預託額を取得する。そして、総預託者数集計用の変数に1を加算するとともに預託額集計用の変数に預託額を加算する。
【0088】
次に、心付け閲覧プログラム18は、「主催者閲覧」の値が条件付き閲覧となっているかどうか判断する。条件付き閲覧であれば、日付条件、総預託者数条件、心付け総額条件を満たすかを順次判断する。具体的には、まず「日付条件」のフィールドがNull値でなければその値がプログラムの実行日以前であるかどうか判断し、実行日以前であれば、日付条件を満たすとする。「日付条件」がNull値である場合も、日付条件を満たすとする。次に、「総預託者数条件」のフィールドがNull値でなければ、その値と変数に格納した総預託者数(プログラム実行時点の総預託者数)とを比較し、変数の預託者数が「総預託者数条件」の値以上であれば、総預託者数条件を満たすとする。「総預託者数条件」がNull値である場合も、総預託者数条件を満たすとする。次に、「心付け総額」のフィールドがNull値でないかかどうか判断し、Null値でなければ、その値と変数に格納した心付け総額(プログラム実行時点の心付け総額)と比較し、変数の心付け総額が「心付け総額」の値以上であれば、心付け総額条件を満たすとする。「心付け総額」がNull値の場合も、心付け総額条件を満たすとする。
【0089】
このようにして各条件を満たすかどうか判断し、全ての条件を満たす場合には、「参加者ID」と「参加者名」をさらに取得し、「預託日」、「預託額」とともに表示用の配列変数に格納する。
このような処理を、参加者情報ファイル22の全てのレコードについて行った後、配列変数から各値を読み出す、
図21(3)に示すように心付け閲覧ページに組み込んで表示する。そして、ページの末尾(リストの下側)に、総預託者数と心付け総額を変数から読み出して組み込み、各主催者端末4に表示されるようにする。これにより、これにより心付け閲覧プログラム18は終了である。
【0090】
心付け閲覧条件設定と心付け閲覧以外の構成については、第一の実施形態と同様である。いずれかの参加者又は主催者からのアクセスによりイベント登録申請がされ、審査後に承認されてイベント登録がされる。そして、各参加者は参加者端末3を操作して心付けの預託をする。その後にイベントが開催され、イベントの終了予定日時までに参加者は参加者端末3を操作して任意に預託額を変更する。一方、主催者は、主催者端末4を操作してログインし、心付け閲覧ページを主催者端末4に表示して心付けの預託状況について閲覧する。そして、イベント終了予定日時に心付けの預託額変更は打ち切られ、その後、集計プログラム17により心付けが集計されて、心付け総額が主催者に渡される。この際、心付けの預託を行った各参加者の氏名や各心付けの預託額等の情報も仲介事業者から主催者に渡される(メール又は郵送等)。
【0091】
このような第二の実施形態の仲介システムによれば、心付けの預託状況について、主催者が閲覧できるので、より良いイベントを行おうとするインセンティブとなる。例えば結婚披露宴の場合、心付けの預託額が望外に多いのであれば、食事のグレードを上げるように披露宴会場に対して予約内容を変更したり、引出物のグレードを上げるようにしたりすることもできる。また、その逆もあり得る。
【0092】
心付けの預託状況について、預託をした参加者が閲覧可否を予め設定できるようにしている点は、心付けの閲覧についての参加者の意向を反映できるようにした意義がある。心付けの額は最終的には誰がいくらというように主催者において判明するが、最初に預託した額が判ってしまうと、その後に変更したことも判ってしまうので、その点は主催者に知られたくないという参加者もあり得る。逆にそのようなことを気にしない参加者もあり得る。また、イベントの開催日に近くなった時点では多くの参加者が預託をしているので、自分の預託額にそれほど注意が向かないと考える参加者もいる。この点は、総預託者数や心付け総額についても同様で、総預託者数が多くなったり心付け総額が一定の額に達したら、主催者において自分の預託額が判明しても良いと考える参加者もいる。第二の実施形態は、これらの意向をくみ取った構成という点で意義がある。
【0093】
尚、上記構成では、預託をした参加者の氏名や預託額は条件を満足しない場合には不掲載とされた。これは、預託をしたこと自体、主催者に知られたくない場合が多い、という点を考慮したものである。但し、預託をした参加者の氏名は掲載し、条件を満足しない場合には預託額のみ否掲載としても良い。もしくは、条件を満足しない場合でも氏名は掲載して良いかどうかの設定欄を心付け預託ページ等に設けて参加者情報ファイル22に記録し、それに応じて掲載・否掲載としても良い。また、条件を満足しない場合には参加者IDのみを掲載する構成であっても良い。
また、イベント終了後の心付け総額を主催者に渡す際にも、意向により参加者の氏名や心付け額等を秘匿する(匿名にする)設定を可能し、終始秘匿された状態とすることもあり得る。
【0094】
次に、第三の実施形態の仲介システムについて説明する。
図23は、第三の実施形態の仲介システムの概略図である。第三の実施形態の仲介システムの特徴点は、仲介事業者以外の第三者を介してイベント登録することが可能となっている点である。第三者とは、仲介事業者、各参会者、主催者以外の事業者である。以下、この事業者を第三者事業者という。
第三者事業者は、例えば主催者に対してイベント会場を提供する会場提供者が該当する。ブライダルであれば、結婚式場や結婚披露宴会場を提供する業者(ホテル等)である。弔事であれば、葬儀会社等である。コンサートや演芸、お芝居のようなイベントでは、チケット販売会社や広告代理店等が該当することもある。
【0095】
このような第三者事業者は、主催者から意向により仲介システムに対してイベント登録申請をする。即ち、第三者事業者には、担当者(以下、第三者担当者という。)が操作する第三者担当者端末91が設けられている。一方、仲介事業者は、第三者事業者用のID(以下、第三者ID)とパスワードを発行しており、第三者担当者は、第三者IDで仲介システムにログインすることが可能となっている。
【0096】
そして、仲介サイトは、第三者事業者用の各ページもホストするようになっており、第三者IDでログインすると、第三者事業者用のトップページが表示される。トップページには、第三者事業者のためのイベント登録ボタンが設けられており、イベント登録ボタンは、第三者事業者によるイベント登録申請のためのページ(以下、第三者イベント登録申請ページ)がリンクしている。
図24は、第三者イベント登録申請ページの一例を示した概略図である。この例は、第三者担当者端末91がPCである場合の例である。
【0097】
図24に示すように、第三者イベント登録申請ページは、
図11の主催者イベント登録ページと同様、イベント種別選択欄やイベント名入力欄、開催日入力欄等のイベントに関する各情報の入力欄、主催者名や主催者住所等の主催者に関する各情報の入力欄を有している。また、開催場所名入力欄や開催場所所在地入力欄等も設けられているが、これらについては会場提供業者が第三者事業者であるので、ログイン情報にしたがって開催場所名や開催場所所在地が自動的にデフォルト表示されるようにしても良い。即ち、記憶部2には、第三者IDや第三者事業者の事業者名等を記録したデータフェースファイルとして第三者事業者情報ファイルが記憶され、そこに開催場所名や開催場所所在地を記録しておいてデフォルトで表示しても良い。
【0098】
図23に示すように、支援サーバ1には第三者イベント登録申請受付プログラム19が実装されている。
図24に示す第三者イベント登録申請ページのOKボタン92には、確認ページがリンクしており、確認ページに設けられた送信ボタンは、第三者イベント登録申請受付プログラム19の実行ボタンとなっている。第三者イベント登録申請受付プログラム19は、申請者種別として第三者事業者を意味する情報を記録する点を除き、主催者イベント登録申請受付プログラム14と同様である。
【0099】
このような第三の実施形態によれば、主催者や各参加者以外の第三者事業者によってもイベント登録がされ、各参加者による心付けの預託が可能となるので、心付け贈呈仲介サービスの利用が促進される。この際、主催者や各参加者にとっては自らイベント登録申請する手間が省ける。
例えば、心付け贈呈仲介サービスの存在を知らなかった主催者が第三者事業者からサービスを紹介され、それをきっかけに利用する場合があり得る。例えば、結婚を予定しているカップルが披露宴会場の予約のためにホテルを訪れて申し込みをしたとする。この際、ホテルのブライダル担当者は、心付け贈呈仲介サービスをカップルに紹介し、利用してみてはどうかと勧める。カップルはこれに応じて承諾し、担当者が第三者担当端末91を操作してイベント登録申請をする。
【0100】
尚、第三の実施形態の場合、預託された心付け増額を主催者に渡す際に差し引かれる手数料の一部が第三者事業者の手数料とされる場合が多い。この場合には、第三者事業者においては手数料収入が見込めるメリットがあるし、仲介事業者にとっても仲介サービスの利用が促進されるので、売上増大が期待できる。
【0101】
上記説明では、第三者担当者が第三者担当者端末91を操作してイベント登録申請をすると説明したが、第三者事業者が運営するサーバ経由でイベント登録申請がされる場合もあり、この場合には、第三者担当者端末91ではなく主催者端末4や参加者端末3での操作に基づいてイベント登録申請が行われる場合もある。例えば、結婚を予定しているカップルが式場や披露宴会場の予約のために会場の提供事業者のウェブサイトにアクセスしているとする。この場合、そのサイトには、心付け贈呈仲介サービスについて詳細するページが含まれており、そのページからもイベント登録申請できる構成があり得る。この場合には、会場の提供事業者(第三者事業者)のサイトにイベント登録申請ページが含まれており、そこでイベント登録申請ができる構成とされる。そのページは、当該第三者事業者のサーバでホストされている場合もあるし、当該サイト内のページに見えるが実際にはページ遷移で仲介サーバ1に跳んでそこでイベント登録申請がされる場合もある。また、カップルから結婚披露宴の招待状が届いた参加者が、招待状に記載されている披露宴会場の事業者(ホテル等)のサイトにアクセスし、そのサイト経由でイベント登録申請をするようなケースもあり得る。
【0102】
また別の例として、コンサートや演芸等の場合、主催者とは別にチケット販売業者が存在している場合があり、チケット販売業者が上記第三者事業者に該当している場合があり得る。この場合には、参加者は、チケット販売業者が運営するサーバ上のサイトにアクセスしてチケットの購入をしたり、予約の変更をしたりするが、そのサイト内に心付け贈呈仲介サービスのページが設けられ得る。そのページでは、心付け贈呈仲介サービスが紹介され、イベント登録ボタンや心付け預託ボタンが設けられる。そして、チケットを購入する(又はした)参加者は、イベント登録を申請したり心付けを預託したりする。
【0103】
尚、このような第三者事業者からの又は第三者事業者経由のイベント登録の場合、第三者事業者は予め審査がされていて問題がない団体として登録されていれば、イベント登録申請については特に審査をせずにそのまま登録したり、審査を簡略化して登録したりする場合もあり得る。したがって、仲介事業者としては手数料の一部を第三者事業者に支払うことになる場合が多いが、その分、運営面の負担が軽減されるメリットになり得る。
【0104】
上記各実施形態において、心付け預託ページにおける心付けの預託は、イベントの開始予定日時まで可能であったが、イベントの開始予定日時後であっても可能とする場合もあり得る。例えば、イベントの終了予定日時の前(例えば30分前、15分前等)であれば、可能とする場合もあり得る。
【0105】
また、上記各実施形態において、イベントの正式な登録は仲介事業者における審査の後に行われたが、審査なしに正式に登録される構成もあり得る。例えば、SNS(Social networking service)には、本人確認書類の提出を求めた上でアカウント登録をしているサービスがあり、そのようなSNS経由で仲介サイトにアクセスがされることがあり得る。この場合には、SNSでのログイン情報を仲介サイトでも利用するので、参加者又は主催者としてイベント登録申請をした場合、審査なしにそのまま正式登録をする場合があり得る。この場合には、イベント登録申請受付プログラムは、イベント登録申請を受け付けると、プログラムの実行日を正式登録日としてイベント情報ファイル21に記録する。
【0106】
また、SNS等の付帯サービスで実用化されている個人間の送金サービスが一部利用される場合もあり得る。例えば、各参加者と主催者との間でSNS上で送金サービスのアカウントが存在している場合、その中に仲介事業者のアカウントを作り、仲介事業者がSNS送金サービスで心付けの預託を受け、イベント終了後に集計してSNS送金サービスで主催者に渡す場合もあり得る。
【0107】
さらには、インターネット9上に存在するコミュニティを利用して心付けの預託や主催者への送金が行われる場合もある。例えば、ある種の同好会的なコミュニティがインターネット9上に存在していて、相互に本人確認の上でメンバーになっている場合がある。この場合には、そのようなコミュニティ自体が架空のものではなくてきちんとしたものである場合(例えば、運営事業者がきちんと存在している場合)、そのコミュニティ内での主催者と各参加者については、特に審査なしにイベント登録を行い、各参加者からの心付けの預託を受け付ける場合があり得る。このような場合には、コミュニティの運営管理者的な立場で仲介事業者が仲介サービスを提供する。例えば、コミュニティの電子掲示板にバナー広告的な形で仲介サイトの案内をする。そして、そこからのアクセスでイベント登録申請が行われた場合、インターネット9上にきちんと存在しているコミュニティ内からのイベント登録申請であるため、特に審査をせずにイベント登録がされる。そして、電子掲示板においてイベントの案内がされ、そこに心付け預託ページへのリンクが設けられる。このような構成もあり得る。
【0108】
上記説明では、心付けの預託額の変更の期限であるイベント終了日時は、予めイベント情報ファイル21に記録され、これを参照してイベントが終了しているかどうかを判断したが、イベントが終了した旨を仲介サーバ1に送信してもらい、これに基づいて終了後の預託額変更の送信であるかどうかを判断しても良い。例えば、主催者マイページにイベント終了通知ボタンを設ける。仲介サーバ1には、イベント終了記録プログラムを実装し、イベント終了通知ボタンで起動するようにする。また、イベント情報ファイル21には、「イベント終了」のフィールドを例えばBoolean型で設けておく。イベント終了通知ボタンにはイベントIDが埋め込まれており、イベント終了通知記録プログラムは、イベントIDでイベント情報ファイル21を検索し、該当レコードの「イベント終了」に真値(デフォルト値は偽値)を記録する。預託額変更プログラム16は、「イベント終了」が義値である場合に限り、変更預託額を「預託額」に上書きするようプログラミングされる。このようにすると、予定よりもイベントが長引いたり又は短くなったりした場合でも、実際のイベント終了の時点で預託額の変更が締め切られるので好適である。
【0109】
尚、上記各実施形態において、イベント情報ファイル21と参加者情報ファイル22は一つのファイルとすることも可能である。例えば、イベント情報ファイルに各参加者の氏名等の記録するフィールドを設け、一つのレコードにイベント情報と参加者情報とを記録しても良い。但し、ファイル構造が複雑になるので、別ファイルとした方が管理はし易い。また、第二の実施形態において、閲覧条件を参加者情報ファイル22とは別のファイルに記録しても良い。この場合は、閲覧条件を記録したファイルを参加者ごとに作成し、参加者IDを使用したファイル名にする等の方法により参加者IDでファイルが特定できるようにしておく。
【0110】
また、上記各実施形態では、参加者端末3や主催者端末4はスマホであるとして説明したが、デスクトップPCやノートPC、タブレットPCのような端末であっても良い。但し、イベントの開催中に預託額を変更する場合、参加者は参加者端末3を持参している必要があるので、スマホやタブレットPCのような携帯型端末となるのが現実的である。イベント中に預託額を変更する場合で決済方法が銀行振込の場合、参加者端末3がスマホであり、スマホから銀行振り込みできるようにされている場合が現実的である。銀行振込やコンビニ決済の場合で預託額を増額する場合、増額分の預託額はイベント終了後に振込又はコンビニ決済される場合が多いから、銀行振込やコンビニ決済がいずれかの参加者における決済方法種別として記録されている場合、集計プログラム17による集計は、イベント終了後に数日(例えば3日)経ってから行われるよう構成される。尚、イベントがPCのビデオ会議システムを利用して行われる場合(リモート開催形式のイベントの場合)、PCである参加者端末3を使用してイベント開催中に心付けを変更することもあり得る。
【0111】
尚、上記以外の決済方法としては、仮想通貨(暗号通貨)のような法定通貨以外での決済も可能とされる場合があり得る。さらに、販売促進の目的で付与される各種ポイントで決済する(ポイントを主催者に贈呈する)構成もあり得る。この場合には、どの事業者によるポイントかを特定して予めポイントでの贈呈を主催者に了承しておいてもらうことが好ましい。
【0112】
上記各実施形態において、主催者の情報をイベント情報ファイル21に記録し、主催者情報ファイル23を無くすことも可能である。但し、同一の主催者が複数のイベントを開催して各イベントで心付けを受領する場合もあり得るから、イベント情報ファイル21とは別に主催者情報ファイル23を設けておき、主催者情報をイベント情報と切り離して主催者情報ファイル23で一元管理する構成の方が管理はし易い。
【0113】
また、変更された預託額は、参加者情報ファイル22の「預託額」に上書きされて預託額が更新されたが、上書きせずに更新する場合もあり得る。この場合には、変更後の預託額を別のフィールドに記録し、心付け総額の集計の際にはその別のフィールドから値を読み取る。預託額の変更履歴を全て残すような場合、預託額の情報を参加者情報ファイル22とは別の参加者毎のファイルに記録することもあり得る。この場合も、参加者IDでファイルが特定できるようにしておく。
【符号の説明】
【0114】
1 仲介サーバ
100 管理用端末
11 参加者イベント登録申請受付プログラム
12 預託額登録プログラム
14 主催者イベント登録申請受付プログラム
15 イベント検索プログラム
16 預託額変更プログラム
2 記憶部
21 参加者情報ファイル
22 イベント情報ファイル
23 主催者情報ファイル
3 参加者端末
4 主催者端末
9 インターネット
【手続補正書】
【提出日】2023-01-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項2】
前記仲介サーバには集計プログラムが実装されており、
集計プログラムは、同一のイベント特定情報で特定されるイベントについて前記参加者情報ファイルに記録されている心付け預託額を当該イベントの終了後に集計して心付けの総額を算出するプログラムであることを特徴とする請求項1記載の心付け贈呈仲介システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項6】
前記参加者情報ファイルに記録された預託額を主催者に閲覧させるための心付け閲覧手段と、前記参加者情報ファイルに記録された各預託額を主催者が閲覧できるようにするか否かの条件を設定する閲覧可否条件設定手段とが設けられており、
閲覧可否条件設定手段は、前記参加者情報ファイルを記憶した前記記憶部と、前記参加者情報ファイルに閲覧可否条件を記録する閲覧可否条件記録プログラムが実装された前記仲介サーバとにより構成されており、
閲覧可否条件記録プログラムは、前記各参加者による各参加者端末の操作に従って各預託額について前記参加者情報ファイルに閲覧可否条件を記録するプログラムであり、
前記仲介サーバは、前記イベントの主催者が操作する端末である主催者端末に対してネットワークを介して接続されており、
閲覧手段は、前記主催者端末に心付け閲覧ページを提供して心付けを閲覧させる心付け閲覧プログラムが実装された前記仲介サーバにより構成されており、
心付け閲覧プログラムは、閲覧可否条件記録プログラムにより閲覧可が前記参加者情報ファイルに記録されている心付けの預託額を心付け閲覧ページに組み込んで表示するプログラムであることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の心付け贈呈仲介システム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記課題を解決するため、この明細書において、心付け贈呈仲介システムの発明が開示される。開示された発明に係る心付け贈呈仲介システムは、イベントに参加する参加者がイベントの主催者に対して心付けを贈呈する際に当該贈呈を仲介するシステムである。
このシステムは、仲介サーバと、記憶部とを備えている。
記憶部には、イベントの情報を記録したイベント情報ファイルと、イベントに参加する参加者の情報を記録した参加者情報ファイルとが記憶されている。
イベント情報ファイルには、イベントを特定するイベント特定情報が記録されている。
参加者情報ファイルには、イベント特定情報で特定されるイベントに参加する各参加者を特定する参加者特定情報と、各参加者が預託した心付けの額である預託額とが記録されている。
仲介サーバは、イベントへの参加者が操作する端末である参加者端末に対してネットワークを介して接続されていて、参加者端末に対して心付け預託ページと預託額変更ページとを提供するサーバである。
仲介サーバには、預託額登録プログラムと預託額変更プログラムとが実装されている。
心付け預託ページには心付け預託額入力欄が設けられており、心付け預託ページは、イベントがイベント特定情報で特定され参加者が参加者特定情報で特定されている状態で、心付け預託額に入力された預託額を仲介サーバに送信して預託額登録プログラムを実行することが可能なページである。
預託額登録プログラムは、送信された預託額を、イベント特定情報に係るイベント及び参加者特定情報に係る参加者について参加者情報ファイルに記録するプログラムである。
預託額変更ページには変更預託額入力欄が設けられており、預託額変更ページは、イベントがイベント特定情報で特定され参加者が参加者特定情報で特定されている状態で、変更預託額に入力された預託額を仲介サーバに送信して預託額変更プログラムを実行するボタンである。
預託額変更プログラムは、送信された変更預託額を、イベント特定情報に係るイベント及び参加者特定情報に係る参加者について参加者情報ファイルに記録して預託額を更新するプログラムである。
預託額変更プログラムは、イベント特定情報で特定されるイベントが開始された後であっても参加者端末からの要求により当該イベントが終了するまで預託額の更新を行うことが可能なプログラムである。
また、上記課題を解決するため、開示された発明に係る心付け贈呈仲介システムは、
仲介サーバには集計プログラムが実装されており、
集計プログラムは、同一のイベント特定情報で特定されるイベントについて参加者情報ファイルに記録されている心付け預託額を当該イベントの終了後に集計して心付けの総額を算出するプログラムである
という構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、開示された発明に係る心付け贈呈仲介システムは、
預託額登録プログラムが、イベント情報ファイルにイベント特定情報が記録されているイベントについて預託額を参加者情報ファイルに記録するプログラムであり、
仲介サーバには、イベント登録申請受付プログラムが実装されており、イベント登録申請受付プログラムは、イベント情報ファイルへのイベント特定情報を記録してイベント登録をすることの申請を受け付けるプログラムであり、
イベント登録申請受付プログラムは、参加者が操作する参加者端末からの仲介サーバへのアクセスにより実行可能なプログラムである
という構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、開示された発明に係る心付け贈呈仲介システムにおいて、
イベント登録申請受付プログラムは、イベントの主催者が操作する主催者端末からの仲介サーバへのアクセスにより実行可能なプログラムであり得る。
また、上記課題を解決するため、開示された発明に係る心付け贈呈仲介システムは、
イベント情報ファイルには、イベント特定情報で特定されるイベントの終了予定の日時である終了予定日時が記録されており、
預託額変更プログラムは、送信されたイベント特定情報で特定されるイベントの終了予定日時をイベント情報ファイルから取得し、当該プログラムの実行日時が当該終了予定日時を過ぎていない場合に限り預託額の更新を行うプログラムである
という構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、開示された発明に係る心付け贈呈仲介システムは、
参加者情報ファイルに記録された預託額を主催者に閲覧させるための心付け閲覧手段と、参加者情報ファイルに記録された各預託額を主催者が閲覧できるようにするか否かの条件を設定する閲覧可否条件設定手段とが設けられており、
閲覧可否条件設定手段は、参加者情報ファイルを記憶した記憶部と、参加者情報ファイルに閲覧可否条件を記録する閲覧可否条件記録プログラムが実装された仲介サーバとにより構成されており、
閲覧可否条件記録プログラムは、各参加者による各参加者端末の操作に従って各預託額について参加者情報ファイルに閲覧可否条件を記録するプログラムであり、
仲介サーバは、イベントの主催者が操作する端末である主催者端末に対してネットワークを介して接続されており、
閲覧手段は、主催者端末に心付け閲覧ページを提供して心付けを閲覧させる心付け閲覧プログラムが実装された仲介サーバにより構成されており、
心付け閲覧プログラムは、閲覧可否条件記録プログラムにより閲覧可が参加者情報ファイルに記録されている心付けの預託額を心付け閲覧ページに組み込んで表示するプログラムである
という構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、開示された発明に係る心付け贈呈仲介システムは、
閲覧可否条件記録プログラムが、所定の日付以降に閲覧可能とする日付条件、心付けの預託を行った参加者の総数である総預託者数が所定の数以上となった場合に閲覧可能とする総預託者数条件、もしくは心付けの総額が所定の金額以上となった場合に閲覧可能とする心付け総額条件、又はこれらを組み合わせた条件を参加者情報ファイルに記録するプログラムであり、
心付け閲覧プログラムは、参加者情報ファイルに記録されている閲覧可否条件が全て満たされる心付けについてその預託額を心付け閲覧ページに組み込んで表示するプログラムであるという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、開示された発明に係る心付け贈呈仲介システムは、
預託額登録プログラムが、イベント情報ファイルにイベント特定情報が記録されているイベントについて預託額を参加者情報ファイルに記録するプログラムであり、
仲介サーバには、イベント登録申請受付プログラムが実装されており、イベント登録申請受付プログラムは、イベント情報ファイルにイベント特定情報を記録してイベント登録をすることの申請を受け付けるプログラムであり、
イベント登録申請受付プログラムは、イベントの主催者及びイベントに参加する参加者以外の事業者である第三者事業者における担当者が操作する第三者担当者端末からの前記仲介サーバへのアクセスにより、又はイベントの主催者及びイベントに参加する参加者以外の事業者である第三者事業者が運営するサーバからの仲介サーバへのアクセスにより実行可能なプログラムである
という構成を持ち得る。