IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ワコムの特許一覧

<>
  • 特開-情報処理端末用スタンド 図1
  • 特開-情報処理端末用スタンド 図2
  • 特開-情報処理端末用スタンド 図3
  • 特開-情報処理端末用スタンド 図4
  • 特開-情報処理端末用スタンド 図5
  • 特開-情報処理端末用スタンド 図6
  • 特開-情報処理端末用スタンド 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039905
(43)【公開日】2024-03-25
(54)【発明の名称】情報処理端末用スタンド
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20240315BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20240315BHJP
【FI】
G06F1/16 313A
G06F1/16 312G
H05K5/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022144632
(22)【出願日】2022-09-12
(71)【出願人】
【識別番号】000139403
【氏名又は名称】株式会社ワコム
(74)【代理人】
【識別番号】100091546
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 正美
(74)【代理人】
【識別番号】100206379
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 正
(72)【発明者】
【氏名】西澤 直也
【テーマコード(参考)】
4E360
【Fターム(参考)】
4E360AB42
4E360AC24
4E360ED04
4E360ED24
4E360GA46
4E360GB26
4E360GB46
4E360GB99
4E360GC02
4E360GC08
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成で壊れにくく、コンパクトにまとまって携帯しやすく、情報処理端末を載置面に載置した場合に操作面を傾けることができる情報処理端末用スタンドを提供する。
【解決手段】 外側部材11と内側部材12の2つの部材から構成される。外側部材11の脚部11a、11bの底面と内側部材12の底面12Bとは同一平面に位置し、内側部材12の上面12Uの少なくとも一部が、外側部材11の下面11Dの少なくとも一部に接触する。外側部材11の長手方向と内側部材12の長手方向とを交差させて、これを載置面に載置すると、外側部材11を内側部材12が支える構成のスタンドとなる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
脚部と桁部とからなる外側部材と、
前記外側部材の内側に位置し、底面が前記外側部材の前記脚部の底面と同一平面に位置し、上面の少なくとも一部が前記外側部材の下面の少なくとも一部に接する内側部材と
を備え、
前記外側部材の長手方向と前記内側部材の長手方向とを交差させて、前記外側部材と前記内側部材とを載置面に載置して使用する
ことを特徴とする情報処理端末用スタンド。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理端末用スタンドであって、
前記外側部材の前記脚部の底面と前記内側部材の底面との一方または両方に、磁石が設けられている
ことを特徴とする情報処理端末用スタンド。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理端末用スタンドであって、
前記外側部材の下面と前記内側部材の上面との接する部分には、極性の異なる磁石が設けられている
ことを特徴とする情報処理端末用スタンド。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理端末用スタンドであって、
前記外側部材の下面と前記内側部材の上面との接する部分の一方には磁石が設けられ、他方には金属部材が設けられている
ことを特徴とする情報処理端末用スタンド。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理端末用スタンドであって、
前記外側部材の下面と前記内側部材の上面との接する部分には、両者を回動可能に接続する接続部材が設けられている
ことを特徴とする情報処理端末用スタンド。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理端末用スタンドであって、
前記外側部材は、2つの前記脚部を前記桁部が接続するアーチ形状のものであり、
前記内側部材は、前記外側部材の2つの前記脚部の間に位置する
ことを特徴とする情報処理端末用スタンド。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理端末用スタンドであって、
前記外側部材は、2つの前記脚部を前記桁部が接続するブリッジ形状のものであり、
前記内側部材は、前記外側部材の2つの前記脚部の間に位置する
ことを特徴とする情報処理端末用スタンド。
【請求項8】
請求項1に記載の情報処理端末用スタンドであって、
前記外側部材の長手方向と前記内側部材の長手方向とを一致させ、前記外側部材の前記下面と前記内側部材の前記上面とを接するようにした場合には、1枚の板状体になる
ことを特徴とする情報処理端末用スタンド。
【請求項9】
請求項1に記載の情報処理端末用スタンドであって、
前記外側部材の長手方向と前記内側部材の長手方向とを一致させ、前記外側部材の前記下面と前記内側部材の前記上面とを接するようにした場合には、1枚の板状体となり、
前記外側部材の前記脚部の底面と前記内側部材の底面とに、磁石が設けられている
ことを特徴とする情報処理端末用スタンド。
【請求項10】
請求項1に記載の情報処理端末用スタンドであって、
前記外側部材の前記上面には、滑り止め部材が設けられている
ことを特徴とする情報処理端末用スタンド。
【請求項11】
請求項1に記載の情報処理端末用スタンドであって、
前記外側部材は、エラストマー素材によりコーティングされている
ことを特徴とする情報処理端末用スタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、タブレットやノート型PC(Personal Computer)などの情報処理端末を机上等に傾けて載置することを可能にする情報処理端末用スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、タブレットなどと呼ばれる情報処理端末が広く利用されるようになってきている。タブレットは、使用者の指先や電子ペンやスタイラスなどと呼ばれるペン型の指示子を用いてポインティング操作をすることで情報の入力を可能にするものである。タブレットには、LCD(Liquid Crystal Display)などの薄型の表示装置と位置検出センサとを備え、描画入力と描画表示とを行えるものと、位置検出センサは備えるが、表示装置は備えずに、パーソナルコンピュータの入力デバイスとして機能するものとがある。前者はタブレットPCなどと呼ばれるものであり、後者はペンタブレットあるいは板タブレットなど呼ばれるものである。このように、この明細書において、タブレットは、板状に形成されたコンピュータやコンピュータ周辺機器を意味する。
【0003】
タブレットの形状は板状であるので、机上に置いて使用する場合には、使用者側が低くなるように傾斜を持たせた方が、使用者の視線の操作面への入射角度が90度に近くなり、操作面の全面を均等に見ることができるようになる。これにより、指示子を用いた入力もし易くなる。このため、従来から情報処理端末を傾けて載置できるようにする種々の技術が考えられている。例えば、後に記す特許文献1には、載置面と対向する電子機器(情報処理端末)の底面の左上端部と右上端部とに畳んだり起こしたりできる脚部を設ける考案が開示されている。当該考案によれば、脚部を畳んだ状態では、小さい傾斜角度で電子機器の操作面を傾斜させることができ、脚部を起こした状態では、大きな傾斜角度で電子機器の操作面を傾斜させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3224999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1に開示された考案の場合、電子機器(情報処理端末)の製造段階において、電子機器の底面の左上端部と右上端部とに畳んだり起こしたりできる脚部を設けることで、載置面に載置した場合に操作面を傾けることができるようにしている。このため、特許文献1に開示されているような脚部が設けられていない電子機器(情報処理端末)についても、載置面に載置した場合に操作面を傾けることができるようにするスタンドの提供が望まれる。
【0006】
タブレットの場合、電子ペン等の指示子で指示入力をする場合には、載置面に対して、例えば、9度~20度程度傾けることができれば入力しやすくなる。また、ノート型PCの場合にも、操作面(キーボード面)を、例えば、15度~20度程度傾けることができればキーボード入力しやすくなる。また、タブレットやノート型PCは、種々の場所に持ち運ばれて使用される場合も多いため、タブレットやノート型PC用のスタンドについては、壊れ難く、携帯しやすいものが望まれる。
【0007】
以上のことに鑑み、この発明は、簡単な構成で壊れにくく、コンパクトにまとまって携帯しやすく、情報処理端末を載置面に載置した場合に操作面を傾けることができる情報処理端末用スタンドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、
脚部と桁部とからなる外側部材と、
前記外側部材の内側に位置し、底面が前記外側部材の前記脚部の底面と同一平面に位置し、上面の少なくとも一部が前記外側部材の下面の少なくとも一部に接する内側部材と
を備え、
前記外側部材の長手方向と前記内側部材の長手方向とを交差させて、前記外側部材と前記内側部材とを載置面に載置して使用する
ことを特徴とする情報処理端末用スタンドを提供する。
【0009】
この情報処理端末用スタンドによれば、外側部材と内側部材の2つの部材から構成される。外側部材の脚部の底面と内側部材の底面とは同一平面に位置し、内側部材の上面の少なくとも一部が、外側部材の下面の少なくとも一部に接触するようになっている。外側部材の長手方向と内側部材の長手方向とを交差させて、これを載置面に載置すると、外側部材を内側部材が支える構成のスタンドとなる。当該スタンドの外側部材の上面に情報処理端末の背面を接触させるようにして情報処理端末を載置面に載置すると、情報処理端末の操作面を、使用者側が低くなるように傾けて安定に保持される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態の情報処置端末用スタンドの使用態様を説明するための図である。
図2】実施の形態の情報処置端末用スタンドの構成例を説明するための図である。
図3】実施の形態の情報処置端末用スタンドの構成例を説明するための図である。
図4】実施の形態の情報処理端末用スタンドの外側部材と内側部材との接続態様の他の例を説明するための図である。
図5】実施の形態の情報処置端末用スタンドの形状の他の例(他の例1)を説明するための図である。
図6】実施の形態の情報処置端末用スタンドの形状の他の例(他の例2)を説明するための図である。
図7】実施の形態の情報処置端末用スタンドの形状のバリエーションを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図を参照しながら、この発明による情報処理端末用スタンドの実施の形態について説明する。以下に説明する実施の形態の情報処理端末用スタンドは、タブレットやノート型PCといった携帯に適した情報処理端末用のスタンドとして用いて好適なものである。以下に説明する実施の形態においては説明を簡単にするため、タブレットに対してこの発明の情報処理端末用スタンドを用いる場合を例にして説明する。
【0012】
[実施の形態の情報処理端末用スタンドの使用態様]
図1は、実施の形態の情報処置端末用スタンド(以下、単にスタンドと記載する。)の使用態様を説明するための図である。図1に示すように、タブレット100を載置面に載置する場合に、タブレット100の背面100Bの上端左側と上端右側とに、この実施の形態のスタンド1(1)、1(2)を配置する。これにより、タブレット100を使用者側が低くなるように傾斜を持たせるようにして載置面に載置できる。
【0013】
この場合、使用者の視線のタブレット100の操作面100OPへの入射角度が90度に近くなり、操作面100OPの全面を均等に見ることができるようになる。なお、スタンド1(1)、1(2)のそれぞれは、同様に構成されたものであり、いずれも外側部材11と、内側部材12との2つの部材によって構成されたものである。このため、以下の説明においては、特に区別して示す必要がある場合を除き、一緒に使用されることになる(ペアになる)スタンド1(1)、1(2)を総称してスタンド1と記載する。
【0014】
[スタンド1の構成例]
図2は、実施の形態のスタンド1の構成例を説明するための図である。図2において、図2(A)は、使用状態にあるスタンド1を右上方より見た場合の斜視図である。また、図2(B)は、図2(A)の矢印aが示す方向(外側部材11の長手方向と直交する方向)から使用状態のスタンド1を見た場合の図(正面図)である。また、図2(C)は、図2(A)の矢印bが示す方向(内側部材12の長手方向と直交する方向)から使用状態のスタンド1を見た場合の図(側面図)である。
【0015】
図1図2(A)に示したように、スタンド1は、それぞれが所定の厚みを有する板状体である外側部材11と内側部材12との2つの部材から構成される。スタンド1は、外側部材11と内側部材12とが、それらの長手方向が交差するように配置されて使用状態となる。なお、図1図2(A)に示した例は、外側部材11の長手方向と内側部材12の長手方向とが、90度で交差(直交)している場合を示している。
【0016】
外側部材11は、図2(B)に示すように、載置面に接することになる底面11aB、11bBを有する脚部11a、11bと、脚部11aと脚部11bとを接続する桁部11cとからなるアーチ形状のものである。外側部材11の脚部11a、11bは、底面11aB、11bBを含む所定の部分である。この実施の形態においては説明を簡単にするため、図2(B)において外側部材11上の左と右に示した点線から下側の部分を、外側部材11の脚部11a、11bとする。従って、図2(B)の外側部材11上の左と右に示した点線の上側の部分が、脚部11aと脚部11bとを接続する桁部11cとなる。
【0017】
この実施の形態の外側部材11は、図2(B)に示すように、中心を同じくする半径が50mmの半円と、半径が30mmの半円と、脚部11a、11b部分の20mmの底辺とで囲まれ、所定の厚みを有するアーチ状の板状体である。従って、外側部材11の半径が50mmの半円(外縁)を含む面が、外側部材の上面11Uとなり、外側部材11の半径30mmの半円(内縁)を含む面が、外側部材11の下面11Dとなる。
【0018】
内側部材12は、図2(B)に示すように、その上面12Uの頂点部分が外側部材11の下面11Dの中央部分に接することによって、外側部材11を支える機能を実現する。内側部材12は、図2(C)にも示すように、半径が30mmの半円形状の所定の厚みを有する板状体であり、その底面12Btは、外側部材11の脚部11a、11bの底面11aB、11bBと同一平面上に位置する。
【0019】
なお、外側部材11の長手方向は、脚部11aと脚部11bとを接続する外側部材11の直径に沿う方向であり、内側部材12の長手方向は、底面12Btの長手方向である内側部材12の直径に沿う方向である。また、この実施の形態において、内側部材12の厚みは、図2(B)に示したように、例えば6mmであり、外側部材11の厚みもまた、図2(C)に示したように6mmである。
【0020】
図2(A)に示したように、外側部材11と内側部材12とを、それらの長手方向が交差するように配置したとする。この場合、図2(A)を見ると分かるように、外側部材11の長手方向には外側部材11自体が支持し、外側部材11の長手方向と交差する方向には内側部材12が支持する。従って、図1に示したように、タブレット100の背面100Bの右上端と左上端に、スタンド1(1)、1(2)の外側部材11の上面11Uが接するようにして、載置面に載置したとする。この場合には、タブレット100を、使用者側が低くなるように傾けると共に、その状態を安定に維持できる。
【0021】
また、外側部材11の内縁(外側部材の下面11Dに相当)は上述もしたように、半径30mmの半円であり、内側部材12の外縁(内側部材の上面12Uに相当)は上述もしたように、半径が30mmの半円である。そこで、内側部材12の上面12Uの頂点部分を、外側部材の下面11Dの中央部分に接触させた状態で、外側部材11の長手方向と、内側部材12の長手方向とを一致させたとする。この場合、外側部材11の下面11Dの全面と、内側部材12の上面12Uの全面が接触する状態となり、外側部材11と内側部材12とを使用状態から畳んで1枚の半円形状の板状体とすることができる。
【0022】
図3は、実施の形態のスタンド1の構成例を説明するための図であり、使用状態から畳んで1枚の板状体にした場合のスタンド1の正面図である。具体的に、図3(A)は、外側部材11と内側部材12とからなる半円形状のスタンド1の正面図であり、図3(B)は、同時に使用されるスタンド1(1)とスタンド1(2)とを接続した場合の正面図である。なお、この明細書において、スタンド1の正面図は、外側部材11の正面と内側部材12の正面とからなる面を、この面と直交する方向(正面)から見た図を意味している。この場合、外側部材11の正面は、外側部材11の上面11Uと下面11Dの間のアーチ状の面であり、内側部材12の正面は、上面12Uと底面12Btとで囲まれた半円形状の面である。
【0023】
図3(A)において、外側部材11の下面11Dに沿って設けられた点線で示した領域11Jと、内側部材12の上面12Uに沿って設けられた点線で示した領域12Jとには、両部材を接続して保持する機構が設けられている。簡単には、外側部材11の領域11Jと内側部材12の領域12Jとおいて、対向する部分には極性の異なる磁石を設ける。これにより磁石が引き付け合い、外側部材11と内側部材12とを、外側部材11の下面11Dと内側部材12の上面12Uとを接触させた状態で保持できる。
【0024】
また、別の方法として、外側部材11の領域11Jと内側部材12の領域12Jとの内、一方には磁石を設け、他方には磁石に引き付けられる金属部材を設けておく。これにより、外側部材11と内側部材12とを、外側部材11の下面11Dと内側部材12の上面12Uとを接触させた状態で保持できる。なお、磁石や金属部材は、領域11J、領域12Jの全体に設けてもよいが、対向する位置に飛び飛びに設けるようにしてもよい。
【0025】
また、タブレット100の背面100Bと接触する部分となる、外側部材11の上面11Uの部分(図3(A)の領域11S部分)には、弾性部材が設けられている。弾性部材は、当該部分の上面11Uを覆い、半径方向に所定の厚みを有するように設けられる。これにより、外側部材11の上面11Uにタブレット100の背面100Bが接触した場合に、外側部材11の上面11U上をタブレット100の背面100Bが滑ってずれたり、また、タブレット100の底面に傷をつけたりすることがない。
【0026】
この実施の形態において、弾性部材としては、エラストマー素材が用いられる。エラストマーは、弾性を持った高分子(高分子弾性材料)の総称である。このため、例えば、合成ゴム、ウレタン、シリコン、ポロン(登録商標)などの種々の高分子弾性材料を、当該弾性部材として用いることが可能である。また、エラストマーに限らず、天然ゴム、スポンジ、フェルトなどの弾性力のある種々の材料を、当該弾性部材として用いることが可能である。
【0027】
更に、この実施の形態のスタンド1においては、外側部材11の脚部11aの底面11aB部分には磁石11aMが設けられ、脚部11bの底面11bB部分には磁石11bMが設けられている。また、内側部材12の底面12Bt部分には磁石12Mが設けられている。これにより、スタンド1を図2に示したように使用状態にして例えばスチール製(鉄製)の机の上などに載置した場合には、スタンド1自体の位置を当該机の上において容易に動かないようにすることができる。
【0028】
また、外側部材11の脚部11aB、11bBの磁石11aM、11bMと、内側部材12の磁石12Mとは、同時に使用される他のスタンド1との接続機能を実現する。すなわち、図3(B)に示すように、同時に使用されるスタンド1(1)とスタンド1(2)とを接続して、1つの円形状の板状体とすることができれば、ペアとなる一組のスタンド1が別々になることが無く、持ち運びにも便利である。
【0029】
図3(B)において、参照符号として「(1)」を付して示した部分が、スタンド1(1)の構成部分であり、参照符号として「(2)」を付して示した部分が、スタンド1(2)の構成部分である。参照符号の内「(1)」、「(2)」を除いて、同じ参照符号で示した部分は、同様に構成される部分である。すなわち、同様に構成されるスタンド1(1)とスタンド1(2)とで、同時に使用される一組の(ペアの)スタンドが構成される。
【0030】
この場合に、図3(B)に示したように、スタンド1(1)とスタンド1(2)とが接続される場合に、接続部分の対向する磁石の極性は異なるようにされ、互いに引き付け合うようにされる。このように、スタンド1(1)とスタンド1(2)との接続部分となるそれぞれの底面部分には、対向する部分で極性が異なる磁石が設けられるので、スタンド1(1)の底面部分とスタンド1(2)の底面部分とは互いに引き付け合う。これにより、図3(B)に示したように、円形状の1枚の板状体とすることができ、スタンド1(1)とスタンド1(2)とを一体物として扱うことができるようになる。このため、スタンド1(1)とスタンド1(2)とを1枚の円形平板状のものとすることができ、鞄の中に入れてもかさばることが無いので、持ち運びにも便利である。
【0031】
<外側部材と内側部材の接続態様の他の例>
図4は、実施の形態のスタンドの外側部材と内側部材との接続態様の他の例を説明するための図である。外側部材11と内側部材12とは、図2に示した双方の長手方向が交差した使用状態と図3(A)に示した畳んだ状態とにすることができるように回動可能になっていれば、着脱可能でなくてもよい。そこで、図4に示すスタンド1Aは、外側部材11Aと内側部材12Aとを回転軸13によって回動可能に接続したものである。
【0032】
図4において、図4(A)は、図3(A)の場合と同様に、外側部材11Aと内側部材12Aとからなるスタンド1Aの畳んだ状態の正面図であり、図4(B)は、スタンド1Aの回転軸13を設けた部分の拡大図である。なお、図4(A)に示したスタンド1Aにおいて、図3(A)に示したスタンド1と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、当該部分の詳細な説明は重複するので省略する。
【0033】
図4(A)に示すように、外側部材11Aは、脚部11aと脚部11bとを桁部11cAが接続するアーチ形状のものである。外側部材11Aの桁部11cAの下面11ADの長手方向の中央部分には、下面11ADから上面11Uに向かって垂直に穴部11Hが設けられている。穴部11Hは、下面11ADに開口を有し、それ以外は閉じた円柱形状で、図4(A)において点線で示したように、開口部とは反対側(上面11U側)の端部側は開口部側よりも直径が長い部分となって全体としてT字形状となっている。
【0034】
また、図4(A)に示すように、内側部材12Aは、上面12AUの全面が外側部材11Aの下面11ADの全面に対向して接触する半円形状のものである。内側部材12Aの上面12AUの頂点部分(長手方向の中央部分)には、上面12AUから底面12Btに向かって垂直に穴部12Hが設けられている。穴部12Hは、上面12AUに開口を有し、それ以外は閉じた円柱形状で、図4(A)において点線で示したように、開口部とは反対側(底面12Bt側)の端部側は開口部側よりも直径が長い部分となって全体として逆T字形状となっている。
【0035】
外側部材11Aの穴部11Hの開口と、内側部材12Aの穴部12Hの開口とは、向かい合わせになっている。これにより、外側部材11Aの穴部11Hと内側部材12Aの穴部12Hとは連結され、連結された穴部11Hと穴部12Hとの内部に回転軸13が設けられる。より詳しくは、図4(B)に示すように、外側部材11Xの穴部11Hは、垂直部11HAと保持部11HBとからなり、内側部材12Aの穴部12Hは、垂直部12HAと保持部12HBとからなる。外側部材11Aの穴部11Hと内側部材12Aの穴部12Hとに渡って、回転軸13が配置される。
【0036】
回転軸13は、円柱状の軸部13aと、当該軸部13aの両端のそれぞれに設けられた円盤状のプレート部13b、13cとからなる。回転軸13の軸部13aは、穴部11Hと穴部12Hの連結された垂直部11HAと垂直部12HAに位置する。また、回転軸13のプレート部13bは、外側部材11Aの穴部11Hの保持部11HBに位置し、回転軸13のプレート部13cは、内側部材12Aの穴部12Hの保持部12HBに位置する。プレート部13b、13cの直径は、穴部11H、12Hの垂直部11HA、12HAの直径よりも長いので、回転軸13自体が、穴部11H、12Hから抜け落ちることはない。
【0037】
このため、穴部11H、12H内に配設された回転軸13により、外側部材11Aと内側部材12Aとの接続が維持されると共に、回転軸13を基準にして、外側部材11Aと内側部材12Aとを回動させることができる。従って、外側部材11Aと内側部材12Aとは、図2に示した双方の長手方向が交差した使用状態にしたり、また、図3(A)に示した畳んだ状態にしたりすることができる。図4に示した構成の場合には、回転軸13の機能によって、外側部材11Aと内側部材12Aとが離れることが無く、どちらかが紛失してしまうといった不都合も生じさせない。
【0038】
[実施の形態の効果]
図1図3を用いて説明したスタンド1は、外側部材11と内側部材12という2つの板状体の部材からなる構成が極めて簡単なものであり、構成が複雑なスタンドとは異なり破損する心配の少ないものである。また、外側部材11の下面11Dと内側部材12の上面12Uとに設けられる磁石、あるいは、磁石と金属部材とによって、外側部材11と内側部材12とが離れた状態になることを抑制できる。従って、外側部材11と内側部材12とうちいずれか一方を紛失するなどいった不都合が生じ難い。また、図4を用いて説明したスタンド1Aの場合には、外側部材11Aと内側部材12Aとが離れることがないので、外側部材11Aと内側部材12Aの一方を紛失するといった不都合を生じさせない。
【0039】
また、外側部材11、11Aの上面11Uの少なくとも領域11Sには弾性部材が設けられるので、当該部分にタブレット100の背面100Bが接触しても滑ることが無く、タブレット100を安定して支えることができる。また、タブレット100の背面100Bを傷付けることもない。
【0040】
更に、外側部材11、11Aの脚部11a、11bの底面11aB、11bB部分には磁石11aM、11bMが設けられ、内側部材12、12Aの底面12Bt部分には磁石12Mが設けられる。これにより、スチール製の机の上などの磁石が引き付けられる金属製の載置面にスタンド1を使用状態にして載置した場合に、載置面においてスタンド1が動かないように規制できる。
【0041】
また、図3(B)に示したように、スタンド1(1)の磁石11aM(1)、11bM(1)、12M(1)と、スタンド1(2)の磁石11aM(2)、11bM(2)、12M(2)との極性を異ならせる。これにより、図3(B)に示したように、スタンド1(1)とスタンド1(2)とを接続して、1枚の円形状の板状体として扱うことが可能になり、持ち運びや収納にも適したスタンドを実現できる。
【0042】
[変形例]
<形状の他の例1>
図5は、実施の形態の情報処置端末用スタンドの形状の他の例(他の例1)を説明するための図である。図5において、図5(A)は、スタンド1Bの畳んだ状態(非使用状態)の正面図であり、図5(B)は、スタンド1Bの使用状態にある時の正面図であり、図5(C)は、スタンド1Bの使用状態にある時の平面図(上面図)である。図5に示すように、この例のスタンド1Bは、全体として長方形状のものであり、それぞれが所定の厚みを有する板状体である外側部材11Bと内側部材12Bとの2つの部材から構成される。
【0043】
外側部材11Bは、図5(A)、(B)に示すように、脚部11Ba、11Bbと、脚部11Baと脚部11Bbとを接続する桁部11Bcとからなるブリッジ形状のものである。また、内側部材12Bは、図5(A)に示すように、上面12BU、底面12BD、左側面12BL、右側面12BRとで囲まれた長方形状のものである。
【0044】
なお、外側部材11Bの脚部11Ba、11Bbは、底面11BaB、11BbBを含む所定の部分である。この例においては説明を簡単にするため、図5(A)において、点線L、Rから下側の部分を、外側部材11Bの脚部11Ba、11Bbとする。従って、図5(A)の外側部材11B上の点線L、Rの上側の部分が、脚部11Baと脚部11Bbとを接続する桁部11Bcとなる。
【0045】
この例のスタンド1Bにおいて、図5(A)に示すように、外側部材11Bと内側部材12Bとが畳まれた状態(非使用状態)にある時には、外側部材11Bの下面11BDと内側部材12Bの上面12BUが接する。また、当該状態のときには、図5(A)に示すように、外側部材11Bの左内側側面11BLと内側部材12Bの左側面12BLとが接し、外側部材11Bの右内側側面11BRと内側部材12Bの右側面12BRとが接する。また、外側部材11Bの脚部11Ba、11Bbの底面11BaB、11BbBと、内側部材12Bの底面12BDとは同一平面内に位置するようになっている。
【0046】
この例のスタンド1Bの場合においても、外側部材11Bと内側部材12Bとが、それらの長手方向が交差するように配置されて使用状態となる。図5(B)、(C)に示した例は、外側部材11Bの長手方向と内側部材12Bの長手方向とが、90度で交差(直交)して使用状態となっている場合を示している。この場合、図5(C)を見ると分かるように、外側部材11Bの長手方向には外側部材11B自体が支持し、外側部材11Bの長手方向と交差する方向には内側部材12Bが支持する。これにより、例えば、図1に示したスタンド1の場合と同様に、スタンド1Bをタブレット100の背面100Bの左上端部と右上端部に配置することによって、タブレット100を使用者側が低くなるように傾けると共に、その状態を安定に維持できる。
【0047】
なお、スタンド1Bにおいても、図5(A)において、外側部材11Bの領域11BJと内側部材12Bの領域12BJとにおいて、対向する部分には極性の異なる磁石を設ける。これにより、外側部材11Bと内側部材12Bとを、外側部材11Bの下面11BDと内側部材12Bの上面12BUとを接触させた状態で保持できる。
【0048】
また、タブレット100の背面が接触する外側部材11Bの角部11BaS、11BbSの一方あるいは両方に弾性部材を設けてもよいし、各部材の全体を弾性部材、例えばエラストマー素材でコーティングしてもよい。また、この例のスタンド1Bにおいても、上述したスタンド1の場合と同様に、外側部材11Bの脚部11Ba、11Bbの底面部分に、磁石11BaM、11BbMを設け、内側部材12Bの底面部分に磁石12BMを設けてもよい。
【0049】
<形状の他の例2>
図6は、実施の形態の情報処置端末用スタンドの形状の他の例(他の例2)を説明するための図である。図6において、図6(A)は、スタンド1Cの畳んだ状態(非使用状態)の正面図であり、図6(B)は、スタンド1Cの使用状態にある時の正面図であり、図6(C)は、スタンド1Cの使用状態にある時の平面図(上面図)である。図6に示すように、この例のスタンド1Cは、全体として三角形状のものであり、それぞれが所定の厚みを有する板状体である外側部材11Cと内側部材12Cとの2つの部材から構成される。
【0050】
この例のスタンド1Cの場合にも、外側部材11Cは、載置面に接することになる底面11CaB、11CbBを有する脚部11Ca、11Cbと、脚部11Caと脚部11Cbとを接続する桁部11Ccとからなる。すなわち、スタンド1Cは、図6(A)、(B)に示すように、脚部11Ca、11Cbと、桁部11Ccとからなるブリッジ形状のものである。また、内側部材12Cは、図6(A)に示すように、左側面12CL、右側面12CR、底面12CDとで囲まれた三角形状のものである。
【0051】
なお、外側部材11Cの脚部11Ca、11Cbは、底面11CaB、11CbBを含む所定の部分である。この例では説明を簡単にするため、図6(A)、(B)において、底面11CaB、11CbBに平行な点線で示した下側の部分を、外側部材11Cの脚部11Ca、11Cbとする。従って、図6(A)、(B)の外側部材11C上の左と右に示した点線の上側の部分が、脚部11Caと脚部11Cbとを接続する桁部11Ccとなる。
【0052】
この例のスタンド1Cにおいて、図6(A)に示すように、外側部材11Cと内側部材12Cとが畳まれた状態(非使用状態)にある時には、外側部材11Cの左内側側面11CLと内側部材12Cの左側面12CLとが接する。また、外側部材11Cの右内側側面11CRと内側部材12Cの右側面12CRとが接する。また、外側部材11Cの脚部11Ca、112Cbの底面11CaB、11CbBと、内側部材12Cの底面12CDとは同一平面内に位置するようになっている。
【0053】
この例のスタンド1Cの場合においては、外側部材11Cの脚部11Caと脚部11Cbとを接続する方向(外側部材11Cの底面11CaB、11BbBの長手方向)と内側部材12Cの底面12CDの長手方向とが交差するように配置されて使用状態となる。図6(B)、(C)に示した例は、外側部材11Cの底面11CaB、11BbBの長手方向と内側部材12Cの底面12CDの長手方向とが、90度で交差(直交)して使用状態となっている場合を示している。
【0054】
この場合、図6(C)を見ると分かるように、外側部材11Cの底面11CaB、11BbBの長手方向には外側部材11C自体が支持し、外側部材11Cの底面11CaB、11BbBの長手方向と交差する方向には内側部材12Cが支持する。これにより、例えば、図1に示したスタンド1の場合と同様に、スタンド1Cをタブレット100の背面100Bの左上端部と右上端部に配置することによって、タブレット100を使用者側が低くなるように傾けると共に、その状態を安定に維持できる。
【0055】
なお、スタンド1Cにおいても、図6(A)において、外側部材11Cの左内側側面11CLに沿う領域11CaJと、内側部材12Cの左側面12CLに沿う領域12CaJとの対向する部分には極性の異なる磁石を設ける。同様に、外側部材11Cの右内側側面11CRに沿う領域11CbJと、内側部材12Cの右側面12CRに沿う領域12CbJとの対向する部分には極性の異なる磁石を設ける。これにより、外側部材11Cと内側部材12Cとを、外側部材11Cの左右の内側側面11CL、11CRと内側部材12Cの左右の側面12CL、12CRとを接触させた状態で保持できる。
【0056】
また、タブレット100の背面が接触することになる外側部材11Cの外側頂点部分の領域11CSには、弾性部材を設けてもよいし、各部材の全体を弾性部材、例えばエラストマー素材でコーティングしてもよい。また、この例のスタンド1Cにおいても、上述したスタンド1の場合と同様に、外側部材11Cの脚部11Ca、11Cbの底面部分には磁石11CaM、11CbMを設け、内側部材12Cの底面部分には磁石12CMを設けてもよい。
【0057】
<スタンド1Bとスタンド1Cの拡張>
なお、スタンド1Bにおいては、外側部材11Bの脚部11Ba、11Bbと、内側部材12Bの底面12BDとの一方に磁石を設け、他方には磁石を設けないようにしてもよい。同様に、スタンド1Cにおいては、外側部材11Cの脚部11Ca、11Cbと、内側部材12Cの底面12CDとの一方に磁石を設け、他方には磁石を設けないようにしてもよい。
【0058】
また、スタンド1Bにおいて、外側部材11Bと内側部材12Bとの接続を、図4を用いて説明したように、回転軸13を用いて接続することも可能である。同様に、スタンド1Cにおいて、外側部材11Cと内側部材12Cとの接続を、図4を用いて説明したように、回転軸13を用いて接続することも可能である。
【0059】
<スタンドの形状のバリエーション>
図7は、実施の形態の情報処置端末用スタンドの形状のバリエーションを説明するための図である。図7(A)に示すスタンド1Xは、外側部材11Xの外縁形状が半円形状で、内側部材12Xの外縁形状が四角形状の場合の例である。また、図7(B)に示すスタンド1Yは、外側部材11Yの外縁形状が四角形状で、内側部材12Yの外縁形状が半円形状の場合の例である。また、図7(C)に示すスタンド1Zは、外側部材11Zの外縁形状が三角形状で、内側部材12Zは横部材12Zaと縦部材12Zbとからなる外縁形状が逆T字形状の場合の例である。
【0060】
このように、外側部材11X、11Y、11Zと、内側部材12X、12Y、12Zとの形状は異なっている。しかし、スタンド1X、1Y、1Zは、上述したスタンド1、1A、1B、1Cの場合と同様に、外側部材と内側部材との2つの部材によって構成され、タブレット100をユーザ側が低くなるように傾け、その姿勢を安定に保持できる。
【0061】
なお、外側部材11X、11Y、11Zと内側部材12X、12Y、12Zとが対面して接する部分に、上述もしたように、極性の異なる磁石を設けたり、一方には磁石を設け、他方には磁石に引き付けられる金属部材を配置したりすることも可能である。また、外側部材11X、11Y、11Zのタブレット100の背面100Bが接触する部分に、例えば、エラストマーなどの弾性部材を設けることも可能である。
【0062】
また、外側部材11X、11Y、11Zの脚部の底面部分と、内側部材12X、12Y、12Zの底面部分とに磁石を設けてもよい。また、スタンド1X(1)、1X(2)、スタンド1Y(1)、1Y(2)、スタンド1Z(1)、1Z(2)というようにペアになる場合に、底面部分を対向させたときに対向する部分の磁石の極性が逆になるようにすることも可能である。
【0063】
このように、この発明によるスタンドは、(1)脚部と桁部とからなる外側部材を備える。(2)外側部材の内側に位置し、底面が外側部材の脚部の底面と同一平面に位置し、上面の少なくとも一部が外側部材の下面の少なくとも一部に接する内側部材を備える。そして、(3)外側部材の長手方向と内側部材の長手方向とを交差させて、外側部材と内側部材とを載置面に載置して使用するものである。この要件に該当する種々の形状のスタンドが、この発明のスタンドに含まれる。
【0064】
[その他の変形例]
なお、上述したスタンド1、1B、1C、1X、1Y、1Zにおいては、外側部材と内側部材との接続は、極性の異なる磁石を用いて、あるいは、磁石と金属部材を用いて接続状態を維持するようにした。しかし、これに限るものではない。図4を用いて説明したスタンド1Xの場合と同様に、外側部材と内側部材とに連結される穴部を設け、この穴部に回転軸を配置することにより、両者を回動可能な態様で接続を維持するようにできる。
【0065】
また、別の方法として、接する部分の一方に凹部を設け、他方に当該凹部に嵌合する凸部を設けることによって両者が接する状態を維持するようにしてもよい。なお、この場合、使用状態にしたときに嵌合する溝部を溝部が設けられている部材に設けておくようにすれば、使用状態を維持することも可能になる。
【0066】
また、外側部材11、11A、11B、11C、11X、11Y、11Zの上面部分に設ける弾性部材は、エラストマー素材を用いるものとしたが、これに限るものではない。例えば、天然ゴム、スポンジ、フェルトなどの弾性力のある種々の材料を、当該弾性部材として用いることが可能である。
【0067】
また、外側部材11、11A、11B、11C、11X、11Y、11Zや内側部材12、12A、12B、12C、12X、12Y、12Zは、種々の素材を用いて形成できる。これらの外側部材及び内側部材は、例えば、プラスチックなどの種々の樹脂、木材、ステンレスや真鍮などの金属など、所望の強度を得ることができる種々の素材を用いて形成することができる。また、これらの外側部材及び内側部材を、樹脂、木材、金属などで形成し、必要に応じて磁石や金属部材を付加した上で、全体をエラストマー素材でコーティングして、外観上も美しく、一体感のあるスタンドを構成することも可能である。
【0068】
また、上述した実施の形態では、タブレット100に対して使用するものとして説明したが、この発明によるスタンドは、ノート型PCに対して用いることももちろん可能である。
【符号の説明】
【0069】
1…スタンド、1(1)、1(2)…スタンド、11、11(1)、11(2)…外側部材、11U…上面、11S、11S(1)、11S(2)…領域、11D…下面、11J、11J(1)、11J(2)…領域、11a、11a(1)、11a(2)、11b、11b(1)、11b(2)…脚部、11c、11c(1)、11c(2)…桁部、11aB、11bB…底面、11aM、11aM(1)、11aM(2)、11bM、11bM(1)、11bM(2)…磁石、12、12(1)、12(2)…内側部材、12U…上面、12J、12J(1)、12J(2)…領域、12Bt…底面、12M、12M(1)、12M(2)…磁石、1A…スタンド、11A…外側部材、11cA…桁部、11AD…下面、11H…穴部、11HA…垂直部、11HB…保持部、12A…内側部材、12AU…上面、12H…穴部、12HA…垂直部、12HB…保持部、13…回転軸、13a…軸部、13b…プレート部、13c…プレート部、1B…スタンド、11B…外側部材、11BU…上面、11BL…左内側側面、11BR…右内側側面、11BaS、11BbS…領域、11BD…下面、11BJ…領域、11Ba、11Bb…脚部、11Bc…桁部、11BaB、11BbB…底面、11BaM、11BbM…磁石、12B…内側部材、12BU…上面、12BJ…領域、12BL…左側面、12BR…右側面、12BD…底面、12BM…磁石、1C…スタンド、11C…外側部材、11CL…左内側側面、11CR…右内側側面、11CS…領域、11CaJ、11CbJ…領域、11Ca、11Cb…脚部、11Cc…桁部、11CaB、11CbB…底面、11CaM、11CbM…磁石、12C…内側部材、12CaJ、12CbJ…領域、12CL…左側面、12CR…右側面、12CD…底面、12CM…磁石、1X…スタンド、11X…外側部材、12X…内側部材、1Y…スタンド、11Y…外側部材、12Y…内側部材、1Z…スタンド、11Z…外側部材、12Z…内側部材、12Za…横部材、12Zb…縦部材、100…タブレット、100OP…操作面、100B…背面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7