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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039915
(43)【公開日】2024-03-25
(54)【発明の名称】保存用品および口栓
(51)【国際特許分類】
   B65D 41/34 20060101AFI20240315BHJP
   B65D 47/24 20060101ALI20240315BHJP
   B65D 75/58 20060101ALI20240315BHJP
   B65D 81/20 20060101ALN20240315BHJP
【FI】
B65D41/34 110
B65D47/24 120
B65D75/58
B65D81/20 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022144650
(22)【出願日】2022-09-12
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】本庄 美香
【テーマコード(参考)】
3E067
3E084
【Fターム(参考)】
3E067AA11
3E067AB02
3E067AB99
3E067BA01A
3E067BA12A
3E067BB14A
3E067BC07A
3E067EA02
3E067EB27
3E067FB11
3E067FC01
3E067GA01
3E067GA15
3E067GA16
3E067GA19
3E067GB01
3E067GD01
3E084AA06
3E084AA24
3E084AB10
3E084BA02
3E084CC03
3E084DB01
3E084DC03
3E084EA03
3E084EC03
3E084FA09
3E084FB01
3E084FD13
3E084GA01
3E084GB01
3E084GB11
3E084GB14
3E084KA06
3E084LA01
3E084LA15
3E084LA17
3E084LB02
3E084LC01
3E084LD01
(57)【要約】
【課題】利便性の向上に寄与する保存用品および口栓を提供する。
【解決手段】口栓30は収容部の内部空間と外部空間とを接続する接続通路31Pを含む接続部31と、接続通路31Pを開放または閉鎖する開閉部33と、接続通路31Pを開放する開閉部33の動作を制限する固定部500とを含む。固定部500は外力により破壊されるように構成される脆弱部520を含み、脆弱部520が破壊されることにより開閉部33の動作の制限を解除するように構成される。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容部の内部空間と外部空間とを接続する接続通路を含む接続部と、
前記接続通路を開放または閉鎖する開閉部と、
前記接続通路を開放する前記開閉部の開放動作を制限する固定部とを含み、
前記固定部は外力により破壊されるように構成される脆弱部を含み、前記脆弱部が破壊されることにより前記開閉部の開放動作の制限を解除するように構成される
口栓。
【請求項2】
前記接続部は基礎接続部および可動接続部を含み、
前記接続通路は前記内部空間と前記外部空間とを接続する基礎接続通路、および、前記内部空間と前記外部空間とを接続する可動接続通路を含み、
前記基礎接続部は前記基礎接続通路を含み、
前記可動接続部は前記基礎接続通路に設けられ、前記可動接続通路を含み、
前記開閉部は前記基礎接続通路および前記可動接続通路を開放または閉鎖し、
前記固定部は前記基礎接続部と前記可動接続部とを固定することにより前記基礎接続通路を開放する前記開閉部の開放動作を制限する
請求項1に記載の口栓。
【請求項3】
前記可動接続部につながる接続部操作部を含み、
前記固定部は前記基礎接続部と前記接続部操作部とを固定することにより前記基礎接続通路を開放する前記開閉部の開放動作を制限する
請求項2に記載の口栓。
【請求項4】
前記基礎接続部は雄ねじを含み、
前記接続部操作部は前記雄ねじに係合する雌ねじを含む
請求項3に記載の口栓。
【請求項5】
前記接続通路を開放または閉鎖するバルブヘッドを含むバルブと、
前記接続部に対して前記バルブを移動させる押圧構成体とを含み、
前記開閉部は前記バルブヘッドを含み、
前記固定部は前記接続部と前記押圧構成体とを固定することにより前記接続通路を開放する前記開閉部の開放動作を制限する
請求項1に記載の口栓。
【請求項6】
前記押圧構成体は前記バルブを移動させるために押圧される被押圧部、および、前記被押圧部に対して前記バルブに向けて突出する操作軸を含み、
前記操作軸は前記バルブに係合する操作軸係合部を含む
請求項5に記載の口栓。
【請求項7】
前記押圧構成体は前記内部空間から前記外部空間へのガスの流出を促進する開放促進部を含む
請求項5に記載の口栓。
【請求項8】
前記接続部は前記バルブヘッドが接触するシート部、および、前記内部空間に面する内底面を含み、
前記シート部は前記内底面に対して前記内部空間側に位置する
請求項5に記載の口栓。
【請求項9】
前記バルブヘッドは前記バルブの高さ方向に関する第1端部および第2端部を含み、
前記第2端部は前記第1端部に対して前記内部空間側に位置し、
前記第2端部の外径は前記第1端部の外径よりも大きい
請求項5~8のいずれか一項に記載の口栓。
【請求項10】
請求項1または5に記載の口栓と、
前記収容部とを含む
保存用品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は保存用品および口栓に関する。
【背景技術】
【0002】
保存用品は内容物を保存できるように構成される。一例では、保存用品は収容部および口栓を含む。収容部は内容物を収容する内部空間を含む。口栓は収容部に結合される。口栓は内部空間を開放または閉鎖する。特許文献1には、従来の口栓の一例が示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-216073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の口栓では、口栓を開放する場合に専用ノズルが用いられる。専用ノズルを用いることなく口栓を開放できる場合には、ユーザの利便性が向上すると考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(形態1)本発明に関する口栓は収容部の内部空間と外部空間とを接続する接続通路を含む接続部と、前記接続通路を開放または閉鎖する開閉部と、前記接続通路を開放する前記開閉部の開放動作を制限する固定部とを含み、前記固定部は外力により破壊されるように構成される脆弱部を含み、前記脆弱部が破壊されることにより前記開閉部の開放動作の制限を解除するように構成される。
【0006】
本口栓によれば、例えば次のような効果が得られる。脆弱部を破壊することにより開閉部の開放動作の制限を解除することができる。開閉部の開放動作の制限が解除された状態では、接続通路が開放されるように開閉部を動作させることができる。専用ノズルを用いることなく接続通路を開放できるため、ユーザの利便性が向上する。
【0007】
(形態2)前記形態1において、前記接続部は基礎接続部および可動接続部を含み、前記接続通路は前記内部空間と前記外部空間とを接続する基礎接続通路、および、前記内部空間と前記外部空間とを接続する可動接続通路を含み、前記基礎接続部は前記基礎接続通路を含み、前記可動接続部は前記基礎接続通路に設けられ、前記可動接続通路を含み、前記開閉部は前記基礎接続通路および前記可動接続通路を開放または閉鎖し、前記固定部は前記基礎接続部と前記可動接続部とを固定することにより前記基礎接続通路を開放する前記開閉部の開放動作を制限する。
【0008】
本口栓によれば、例えば次のような効果が得られる。開閉部の開放動作の制限が解除された状態では、可動接続部を基礎接続部に対して移動させることができる。可動接続通路が開閉部により閉鎖された状態において、可動接続部を基礎接続部に対して移動させることにより基礎接続通路を開放することができる。
【0009】
(形態3)前記形態2において、前記口栓は前記可動接続部につながる接続部操作部を含み、前記固定部は前記基礎接続部と前記接続部操作部とを固定することにより前記基礎接続通路を開放する前記開閉部の開放動作を制限する。
【0010】
本口栓によれば、例えば次のような効果が得られる。接続部操作部を操作することにより脆弱部を破壊することができるため、ユーザの利便性が向上する。
【0011】
(形態4)前記形態3において、前記基礎接続部は雄ねじを含み、前記接続部操作部は前記雄ねじに係合する雌ねじを含む。
【0012】
本口栓によれば、例えば次のような効果が得られる。基礎接続部と接続部操作部とがねじより係合するため、接続部操作部の操作性が向上する。
【0013】
(形態5)前記形態1において、前記口栓は前記接続通路を開放または閉鎖するバルブヘッドを含むバルブと、前記接続部に対して前記バルブを移動させる押圧構成体とを含み、前記開閉部は前記バルブヘッドを含み、前記固定部は前記接続部と前記押圧構成体とを固定することにより前記接続通路を開放する前記開閉部の開放動作を制限する。
【0014】
本口栓によれば、例えば次のような効果が得られる。押圧構成体を操作することにより脆弱部を破壊することができるため、ユーザの利便性が向上する。
【0015】
(形態6)前記形態5において、前記押圧構成体は前記バルブを移動させるために押圧される被押圧部、および、前記被押圧部に対して前記バルブに向けて突出する操作軸を含み、前記操作軸は前記バルブに係合する操作軸係合部を含む。
【0016】
本口栓によれば、例えば次のような効果が得られる。操作軸係合部とバルブとが係合した状態において押圧構成体を操作できるため、バルブの動作に関する安定性が高くなる。
【0017】
(形態7)前記形態5または6において、前記押圧構成体は前記内部空間から前記外部空間へのガスの流出を促進する開放促進部を含む。
【0018】
本口栓によれば、例えば次のような効果が得られる。押圧構成体の操作により接続通路を開放した場合、内部空間に滞留するガスが外部空間に流出しやすくなる。
【0019】
(形態8)前記形態5~7のいずれか1つにおいて、前記接続部は前記バルブヘッドが接触するシート部、および、前記内部空間に面する内底面を含み、前記シート部は前記内底面に対して前記内部空間側に位置する。
【0020】
本口栓によれば、例えば次のような効果が得られる。シート部が内底面に対して内部空間側に位置するため、接続部のうちの収容部に対して突出する部分の長さを短くすることができる。
【0021】
(形態9)前記形態5~8のいずれか1つにおいて、前記バルブヘッドは前記バルブの高さ方向に関する第1端部および第2端部を含み、前記第2端部は前記第1端部に対して前記内部空間側に位置し、前記第2端部の外径は前記第1端部の外径よりも大きい。
【0022】
本口栓によれば、例えば次のような効果が得られる。バルブヘッドが内部空間のガスから受ける力によりバルブヘッドがシート部に強く押し付けられ、内部空間の密閉性が高くなる。
【0023】
(形態10)本発明に関する保存用品は前記形態1~9のいずれか1つの口栓と、前記収容部とを含む。
【0024】
本保存用品によれば、例えば次のような効果が得られる。専用ノズルを用いることなく接続通路を開放できるため、ユーザの利便性が向上する。
【発明の効果】
【0025】
本発明に関する保存用品および口栓はユーザの利便性の向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】第1実施形態の保存用品の正面図。
図2】口栓の分解斜視図(1)。
図3】口栓の分解斜視図(2)。
図4】口栓の正面図。
図5】口栓の平面図。
図6】バルブ係合部の側面図。
図7】バルブ係合部およびノズルの側面図。
図8図5のX8-X8線における口栓の断面図。
図9】口栓およびノズルの係合状態を示す断面図(1)。
図10】口栓およびノズルの係合状態を示す断面図(2)。
図11】第2実施形態のバルブ係合部の側面図。
図12】バルブ係合部およびノズルの側面図。
図13】口栓の断面図。
図14】第3実施形態の口栓の分解斜視図(1)。
図15】口栓の分解斜視図(2)。
図16】可動構成体の斜視図。
図17】可動構成体の底面図。
図18】口栓の断面図。
図19】第4実施形態の口栓の分解斜視図(1)。
図20】口栓の分解斜視図(2)。
図21】可動構成体の斜視図。
図22】可動構成体の底面図。
図23】口栓の断面図。
図24】第6実施形態のバルブヘッドの断面図(1)。
図25】バルブヘッドの断面図(2)。
図26】第7実施形態の固定部の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
(第1実施形態)
図1図10は本実施形態の保存用品10の一例を示す。保存用品10の構成は任意に選択できる。保存用品10の構成は例示される構成に限定されない。
【0028】
保存用品10に関する説明では、X1方向、X2方向、Y1方向、Y2方向、Z1方向、および、Z2方向が参照される。X1方向およびX2方向はX軸に平行である。X1方向はX2方向とは反対の方向である。Y1方向およびY2方向はY軸に平行である。Y1方向はY2方向とは反対の方向である。Z1方向およびZ2方向はZ軸に平行である。Z1方向はZ2方向とは反対の方向である。
【0029】
保存用品10の横方向はX1方向およびX2方向に平行である。X1方向に対応する保存用品10の横方向を「第1横方向」と称する。X2方向に対応する保存用品10の横方向を「第2横方向」と称する。図4の右方向はX1方向に相当する。図4の左方向はX2方向に相当する。
【0030】
保存用品10の縦方向はZ1方向およびZ2方向に平行である。Z1方向に対応する保存用品10の縦方向を「上方向」と称する。Z2方向に対応する保存用品10の縦方向を「下方向」と称する。図4の上方向はZ1方向に相当する。図4の下方向はZ2方向に相当する。
【0031】
保存用品10の奥行方向はY1方向およびY2方向に平行である。Y1方向に対応する保存用品10の奥行方向を「第1奥行方向」と称する。Y2方向に対応する保存用品10の奥行方向を「第2奥行方向」と称する。図5の上方向はY1方向に相当する。図5の下方向はY2方向に相当する。
【0032】
(収容部)
図1を参照する。一例では、保存用品10は収容部20を含む。一例では、収容部20は内容物を収容できるように構成される。内容物の一例として、食品、化粧品、医薬品、医薬部外品が挙げられる。
【0033】
一例では、収容部20の形態はパウチまたは容器である。パウチの一例として、平パウチ、スタンディングパウチ、ガゼットパウチが挙げられる。容器の一例として、樹脂製容器が挙げられる。樹脂製容器の一例として、ペットボトル、チューブが挙げられる。
【0034】
一例では、収容部20は内部空間21を含む。収容部20の形態がパウチである場合、内部空間21はパウチの内部に形成される空間である。収容部20の形態が容器である場合、容器の内部に形成される空間である。
【0035】
(口栓)
図1図5および図8を参照する。一例では、保存用品10は口栓30を含む。口栓30の構成は任意に選択できる。口栓30の構成は例示される構成に限定されない。
【0036】
一例では、口栓30の横方向はX方向に平行である。一例では、口栓30の高さ方向はZ方向に平行である。一例では、口栓30の奥行方向はY方向に平行である。一例では、口栓30の径方向は口栓30の高さ方向に直交する。一例では、口栓30の中心軸は口栓30の高さ方向に平行である。
【0037】
一例では、口栓30は収容部20の内部空間21と収容部20の外部の空間(以下「外部空間」という)とを接続するように構成される。一例では、口栓30は収容部20と結合される。収容部20と口栓30との結合に関する一例として、次の例が挙げられる。
【0038】
第1例では、収容部20と口栓30とは別個の要素として構成される。口栓30は収容部20に接合される。接合の形態の一例として、溶着、接着が挙げられる。第2例では、収容部20と口栓30とは一体的に構成される。一例では、収容部20および口栓30は射出成形により一体の要素として形成される。
【0039】
収容部20の形態がパウチである場合、口栓30はパウチに接合される。収容部20の形態が容器である場合の第1例では、収容部20と口栓30とが別個に構成され、口栓30は収容部20に接合される。収容部20の形態が容器である場合の第2例では、口栓30は収容部20と一体的に構成される。
【0040】
口栓30が取り得る状態の一例として、開放状態が挙げられる。一例では、開放状態は次の特徴を含む。口栓30は内部空間21を開放する。口栓30は内部空間21と外部空間とを接続する。
【0041】
口栓30が取り得る状態の一例として、閉鎖状態が挙げられる。一例では、閉鎖状態は次の特徴を含む。口栓30は内部空間21を閉鎖する。口栓30は内部空間21と外部空間とを接続しない。
【0042】
一例では、口栓30は機能に関する点から複数の部分に区分される。一例では、複数の部分は接続部31、結合部32、および、開閉部33(図8参照)を含む。
【0043】
一例では、接続部31は内部空間21と外部空間とを接続する部分として構成される。一例では、接続部31は接続通路31Pを含む。接続通路31Pは内部空間21および外部空間のそれぞれにつながる。
【0044】
一例では、結合部32は収容部20に結合する部分として構成される。一例では、結合部32は収容部20に接合される、または、収容部20と一体的に構成される。
【0045】
一例では、開閉部33は接続通路31Pを開放または閉鎖する部分として構成される。開閉部33が接続通路31Pを開放する場合、口栓30の状態は開放状態である。開閉部33が接続通路31Pを閉鎖する場合、口栓30の状態は閉鎖状態である。
【0046】
一例では、口栓30は本体30Xおよびバルブ300を含む。一例では、本体30Xとバルブ300とは別個に構成される。本体30Xは収容部20と結合される。バルブ300は本体30Xに対して移動するように本体30Xに組み付けられる。
【0047】
一例では、本体30Xは基礎構成体100および可動構成体200を含む。一例では、基礎構成体100と可動構成体200とは別個に構成される。一例では、基礎構成体100は収容部20と結合される。一例では、可動構成体200は基礎構成体100に対して移動するように基礎構成体100に組み付けられる。
【0048】
基礎構成体100、可動構成体200、および、バルブ300は口栓30を構成するように組み合わせられる。一例では、可動構成体200は基礎構成体100に組み合わせられる。一例では、バルブ300は可動構成体200に組み合わせられる。
【0049】
(ノズル)
図9および図10を参照する。一例では、保存用品10に対する内容物の供給または放出は関連装置により行われる。一例では、関連装置はノズル900を含む。
【0050】
一例では、ノズル900は口栓30に対して挿入および抜去できるように構成される。一例では、ノズル900は可動構成体200に対して挿入および抜去できるように構成される。一例では、ノズル900はバルブ300に対して係合および分離できるように構成される。
【0051】
ノズル900およびバルブ300が取り得る状態の一例として、係合状態が挙げられる。一例では、係合状態は次の特徴を含む。ノズル900は可動構成体200に挿入される。ノズル900はバルブ300に係合する。ノズル900が口栓30の高さ方向に関して可動構成体200に対して移動する場合、バルブ300はノズル900と一体的に移動する。
【0052】
ノズル900およびバルブ300が取り得る状態の一例として、非係合状態が挙げられる。一例では、非係合状態は次の特徴を含む。ノズル900は可動構成体200に対して挿入または抜去される。ノズル900はバルブ300から分離する。
【0053】
一例では、ノズル900はノズル基部910およびノズル先端部920を含む。一例では、ノズル基部910は関連装置の本体に接続される。一例では、ノズル先端部920はノズル900の先端を構成する。一例では、ノズル先端部920は先端面921および外周面922を含む。
【0054】
一例では、ノズル900は流路930を含む。一例では、流路930は内容物が流通できるように構成される。一例では、流路930はノズル基部910およびノズル先端部920の内部に形成される。一例では、流路930は流路開口931を含む。一例では、流路開口931はノズル先端部920の先端面921に開口する。
【0055】
一例では、ノズル900はノズル係合部940を含む。ノズル係合部940はバルブ300に係合するように構成される。一例では、ノズル係合部940はノズル先端部920に設けられる。
【0056】
一例では、ノズル係合部940は段部941を含む。一例では、段部941はノズル900の径方向に関してノズル先端部920に対して外方向に突出する。
【0057】
一例では、ノズル900はフランジ950を含む。一例では、フランジ950はノズル基部910に設けられる。一例では、フランジ950はノズル900の径方向に関してノズル基部910に対して外方向に突出する。
【0058】
一例では、ノズル900はシールリング960を含む。一例では、シールリング960はノズル900およびバルブ300の係合状態において、可動構成体200とノズル900との間をシールするように構成される。一例では、シールリング960はノズル基部910の外周部に設けられる。
【0059】
(基礎構成体)
図2図5を参照する。基礎構成体100の構成は任意に選択できる。基礎構成体100の構成は例示される構成に限定されない。
【0060】
一例では、基礎構成体100の横方向は口栓30の横方向に平行である。一例では、基礎構成体100の高さ方向は口栓30の高さ方向に平行である。一例では、基礎構成体100の奥行方向は口栓30の奥行方向に平行である。一例では、基礎構成体100の径方向は基礎構成体100の高さ方向に直交する。一例では、基礎構成体100の中心軸は基礎構成体100の高さ方向に平行である。
【0061】
一例では、基礎構成体100は樹脂成形品である。一例では、基礎構成体100は基礎接続部110を含む。一例では、接続部31は基礎接続部110を含む。
【0062】
一例では、基礎接続部110は基礎構成体100の高さ方向に延長する円筒である。一例では、基礎接続部110は基礎接続通路31Qを含む。基礎接続通路31Qは内部空間21と外部空間とを接続する。一例では、接続通路31Pは基礎接続通路31Qを含む。
【0063】
一例では、基礎接続部110は内周面110Aを含む。内周面110Aは基礎接続通路31Qを規定する。一例では、基礎接続部110は外周面110Bを含む。外周面110Bは外部空間に面する。
【0064】
一例では、基礎接続部110は基礎構成体100の高さ方向に関して上部111、中部112、下部113に区分される。上部111は基礎構成体100の高さ方向に関して中部112に対して上方向に位置する。下部113は基礎構成体100の高さ方向に関して中部112に対して下方向に位置する。
【0065】
一例では、基礎構成体100は基礎部120を含む。一例では、結合部32は基礎部120を含む。
【0066】
一例では、基礎部120は基礎部結合部121を含む。基礎部結合部121は収容部20に結合する部分として構成される。一例では、基礎部結合部121は収容部20に結合される結合面121Aを含む。一例では、結合面121Aに収容部20が接合される。
【0067】
一例では、基礎部結合部121は基礎接続部110の下部113につながる。一例では、基礎部結合部121は基礎接続部110の下部113の周囲を取り囲むように構成される。
【0068】
一例では、基礎部120は基礎部底部122を含む。基礎部底部122は基礎部結合部121に対して下方向に位置する。基礎部底部122は内底面122Aを含む。内底面122Aは内部空間21に面する。
【0069】
一例では、基礎構成体100は1または複数のフランジ130を含む。一例では、1または複数のフランジ130は第1フランジ131および第2フランジ132を含む。
【0070】
各フランジ131、132は基礎構成体100の高さ方向に間隔を空けて並ぶ。一例では、第2フランジ132は基礎構成体100の高さ方向に関して第1フランジ131に対して下方向に位置する。
【0071】
一例では、第1フランジ131は基礎接続部110の中部112に設けられる。第1フランジ131は基礎構成体100の径方向に関して基礎接続部110の中部112に対して外方向に突出する。
【0072】
一例では、第2フランジ132は基礎接続部110の下部113に設けられる。第2フランジ132は口栓30の径方向に関して基礎接続部110の下部113に対して外方向に突出する。一例では、第2フランジ132は基礎部結合部121につながる。
【0073】
(可動構成体)
図2図5を参照する。可動構成体200の構成は任意に選択できる。可動構成体200の構成は例示される構成に限定されない。
【0074】
一例では、可動構成体200の横方向は口栓30の横方向に平行である。一例では、可動構成体200の高さ方向は口栓30の高さ方向に平行である。一例では、可動構成体200の奥行方向は口栓30の奥行方向に平行である。一例では、可動構成体200の径方向は可動構成体200の高さ方向に直交する。一例では、可動構成体200の中心軸は可動構成体200の高さ方向に平行である。
【0075】
一例では、可動構成体200は樹脂成形品である。一例では、可動構成体200は可動接続部210を含む。一例では、接続部31は可動接続部210を含む。
【0076】
一例では、可動接続部210は基礎接続通路31Qに配置される。一例では、可動接続部210は可動構成体200の高さ方向に関して基礎接続部110に対して移動できる。一例では、可動接続部210は口栓30の中心軸まわりで基礎接続部110に対して回転できる。
【0077】
一例では、可動接続部210は可動構成体200の高さ方向に延長する円筒である。一例では、可動接続部210は可動接続通路31Rを含む。可動接続通路31Rは内部空間21と外部空間とを接続する。一例では、接続通路31Pは可動接続通路31Rを含む。
【0078】
一例では、可動接続部210は内周面210Aを含む。内周面210Aは可動接続通路31Rを規定する。一例では、可動接続部210は外周面210Bを含む。外周面210Bは基礎接続部110の内周面110Aに対向する。
【0079】
一例では、可動接続部210は可動構成体200の高さ方向に関して上部211、中部212、下部213に区分される。上部211は可動構成体200の高さ方向に関して中部212に対して上方向に位置する。下部213は可動構成体200の高さ方向に関して中部212に対して下方向に位置する。
【0080】
一例では、可動構成体200は接続部操作部220を含む。一例では、接続部操作部220は基礎構成体100の外部に位置する。一例では、接続部操作部220は可動構成体200を基礎構成体100に対して動作させる場合に操作される部分として構成される。一例では、接続部操作部220の形態はつまみである。
【0081】
一例では、接続部操作部220は円筒である。一例では、接続部操作部220は口栓30の径方向に関して可動接続部210に対して外方向に位置する。一例では、接続部操作部220は口栓30の径方向に関して可動接続部210の上部211に対して外方向に位置する。
【0082】
一例では、可動構成体200は連結部230を含む。連結部230は基礎構成体100の外部に位置する。一例では、連結部230は可動接続部210と接続部操作部220とを連結するように構成される。一例では、連結部230は可動接続部210の上部211と接続部操作部220の上部とを連結するように構成される。
【0083】
一例では、可動構成体200は配置部240を含む。一例では、配置部240は基礎接続部110を配置できるように構成される。一例では、配置部240は口栓30の径方向に関して可動接続部210と接続部操作部220との間に設けられる。一例では、基礎接続部110の上部111は配置部240に配置される。
【0084】
一例では、可動構成体200はシート部250を含む。一例では、シート部250は可動接続部210の下部213の一部として構成される。
【0085】
一例では、シート部250はバルブ300が接触することにより可動接続通路31Rを閉鎖するように構成される。一例では、シート部250の内周面210Aはバルブ300の形状に適合するように構成される。
【0086】
一例では、シート部250はシート部角部251を含む。一例では、シート部角部251はシート部角部251に対して上方向に位置する可動接続通路31Rの内径がシート部250の可動接続通路31Rの内径よりも小さくなるように構成される。
【0087】
一例では、シート部250はシート部側部252を含む。一例では、シート部側部252は可動構成体200の高さ方向に関してシート部角部251に対して下方向に位置する。一例では、シート部側部252の内周面210Aは凹部および凸部を含む。
【0088】
(バルブ)
図6図10を参照する。バルブ300の構成は任意に選択できる。バルブ300の構成は例示される構成に限定されない。
【0089】
一例では、バルブ300の横方向は口栓30の横方向に平行である。一例では、バルブ300の高さ方向は口栓30の高さ方向に平行である。一例では、バルブ300の奥行方向は口栓30の奥行方向に平行である。一例では、バルブ300の径方向はバルブ300の高さ方向に直交する。一例では、バルブ300の中心軸はバルブ300の高さ方向に平行である。
【0090】
一例では、バルブ300は樹脂成形品である。一例では、バルブ300は可動接続通路31Rを開放または閉鎖するように構成される。一例では、バルブ300は可動接続通路31Rに配置される。一例では、バルブ300はバルブ300の高さ方向に関して可動接続部210に対して移動できる。
【0091】
一例では、バルブ300はバルブヘッド310を含む。一例では、バルブヘッド310はシート部250の内周面210Aに接触することにより可動接続通路31Rを閉鎖するように構成される。
【0092】
一例では、バルブヘッド310はヘッド基部311を含む。一例では、ヘッド基部311はバルブ300の径方向に広がるように構成される。一例では、ヘッド基部311は外周部311Aを含む。一例では、外周部311Aはシート部角部251の形状に適合するように構成される。
【0093】
一例では、バルブヘッド310はヘッド側部312を含む。一例では、ヘッド側部312はバルブ300の高さ方向に関してヘッド基部311の下方向に位置する。一例では、ヘッド側部312はヘッド基部311の外周部311Aにつながる。一例では、ヘッド側部312はシート部側部252の形状に適合するように構成される。
【0094】
一例では、バルブヘッド310はバルブ300の高さ方向に関する第1端部310Uおよび第2端部310Lを含む。一例では、第2端部310Lはバルブ300の高さ方向に関して第1端部310Uに対して下方向に位置する。一例では、第2端部310Lは内部空間21に面する。
【0095】
一例では、ヘッド基部311は第1端部310Uを含む。一例では、ヘッド側部312は第2端部310Lを含む。第1端部310Uの外径および第2端部310Lの外径の関係の一例として、次の例が挙げられる。
【0096】
第1例では、第2端部310Lの外径は第1端部310Uの外径よりも大きい。第2例では、第2端部310Lの外径は第1端部310Uの外径よりも小さい。第3例では、第1端部310Uの外径と第2端部310Lの外径とは等しい。
【0097】
一例では、バルブヘッド310はヘッド凹部313を含む。一例では、ヘッド凹部313はバルブ300の高さ方向に関して第2端部310Lに対して上方向に向けて窪むように構成される。
【0098】
一例では、ヘッド凹部313はヘッド基部311およびヘッド側部312により構成される。一例では、ヘッド凹部313に形成される空間であるヘッド空間313Aは内部空間21につながる。
【0099】
一例では、バルブヘッド310は内周面310Aを含む。一例では、バルブヘッド310の内周面310Aはヘッド空間313Aを規定する。
【0100】
一例では、バルブヘッド310は外周面310Bを含む。一例では、バルブヘッド310の外周面310Bはシート部250の内周面210Aに接触する。
【0101】
一例では、ヘッド基部311の外周部311Aの外周面310Bはシート部角部251の内周面210Aに接触する。
【0102】
一例では、ヘッド側部312の外周面310Bはシート部側部252の内周面210Aに接触する。シート部側部252およびヘッド側部312に関する構成の一例として、次の例が挙げられる。
【0103】
第1例では、シート部側部252およびヘッド側部312は嵌合構造を含む。一例では、シート部側部252の内周面210Aは凹部および凸部の少なくとも一方を含む。一例では、ヘッド側部312の外周面310Bは凸部および凹部の少なくとも一方を含む。
【0104】
一例では、シート部側部252の内周面210Aの凹部とヘッド側部312の外周面310Bの凸部とは嵌合する。一例では、シート部側部252の内周面210Aの凸部とヘッド側部312の外周面310Bの凹部とは嵌合する。
【0105】
一例では、シート部側部252の内周面210Aの凹部および凸部の少なくとも一方は可動構成体200の周方向に関するシート部側部252の全周に設けられる。
【0106】
一例では、ヘッド側部312の外周面310Bの凸部および凹部の少なくとも一方はバルブ300の周方向に関するヘッド側部312の全周に設けられる。
【0107】
第2例では、ヘッド側部312の外周面310Bは線接触構造を含む。一例では、線接触構造はシート部側部252の内周面210Aとヘッド側部312の外周面310Bとの接触の態様が線接触に相当する態様(以下「特定接触態様」という)となるように構成される。
【0108】
一例では、シート部側部252はヘッド側部312の外周面310Bに対して特定接触態様により接触するように内周面210Aに設けられる1または複数のリブを含む。内周面210Aに複数のリブが設けられる例では、複数のリブは可動構成体200の高さ方向に間隔を空けて設けられる。
【0109】
一例では、1または複数のリブは可動構成体200の周方向に関するシート部側部252の全周に設けられる。
【0110】
一例では、ヘッド側部312はシート部側部252の内周面210Aに対して特定接触態様により接触するように外周面310Bに設けられる1または複数のリブを含む。外周面310Bに複数のリブが設けられる例では、複数のリブはバルブ300の高さ方向に間隔を空けて設けられる。
【0111】
一例では、1または複数のリブは可動構成体200の周方向に関するヘッド側部312の全周に設けられる。
【0112】
一例では、バルブ300はバルブ係合部320を含む。一例では、バルブ係合部320はノズル900のノズル係合部940に係合するように構成される。一例では、バルブ係合部320は1または複数の係合要素330を含む。図示される例では、バルブ係合部320は3つの係合要素330を含む。
【0113】
一例では、複数の係合要素330はバルブ300の周方向に間隔を空けて設けられる。一例では、係合要素330はバルブ300の高さ方向に関してヘッド基部311に対して上方向に位置する。一例では、係合要素330はバルブ300の高さ方向に延長する。
【0114】
一例では、係合要素330は係合要素基部331を含む。一例では、係合要素基部331はヘッド基部311につながる。
【0115】
一例では、係合要素330は係合要素爪部332を含む。一例では、係合要素爪部332はノズル係合部940の段部941に係合するように構成される。一例では、係合要素爪部332はバルブ300の高さ方向に関して係合要素基部331の上方向に位置する。
【0116】
一例では、係合要素爪部332は基部332Aおよび段部332Bを含む。一例では、基部332Aは係合要素基部331につながる。一例では、段部332Bはバルブ300の径方向に関して基部332Aに対して内方向に突出するように構成される。
【0117】
一例では、係合要素330は係合要素支持部333を含む。一例では、係合要素支持部333はバルブ300の径方向に関して係合要素基部331に対して内方向に突出するように構成される。
【0118】
一例では、係合要素支持部333は支持面333Aを含む。一例では、支持面333Aはノズル900の先端面921を支持するように構成される。
【0119】
一例では、バルブ係合部320は連結部340を含む。一例では、連結部340は複数の係合要素330を連結するように構成される。一例では、連結部340は複数の係合要素基部331を連結する。一例では、連結部340の形状は円環である。
【0120】
一例では、バルブ係合部320は先端配置空間321を含む。一例では、先端配置空間321はノズル900のノズル先端部920を配置できるように構成される。一例では、先端配置空間321は複数の係合要素爪部332に囲まれるように構成される。
【0121】
一例では、バルブ係合部320は先端隣接空間322を含む。一例では、先端隣接空間322はバルブ300の高さ方向に関して先端配置空間321の下方向に位置する。先端隣接空間322は先端配置空間321につながる。一例では、先端隣接空間322は複数の係合要素基部331に囲まれるように構成される。
【0122】
一例では、ノズル900およびバルブ300の係合状態においてノズル先端部920は先端配置空間321に配置される。一例では、ノズル先端部920の先端面921は係合要素支持部333の支持面333Aに接触する。一例では、ノズル900の流路開口931は先端隣接空間322に面する。
【0123】
一例では、バルブ係合部320は案内通路350を含む。一例では、案内通路350はバルブ300の径方向に関して係合要素330に対して外方向に位置する空間と係合要素330に対して内方向に位置する空間とを接続するように構成される。
【0124】
一例では、先端配置空間321および先端隣接空間322はバルブ300の径方向に関して係合要素330に対して内方向に位置する空間に相当する。
【0125】
一例では、案内通路350は基部案内通路351を含む。一例では、基部案内通路351はバルブ300の径方向に関して係合要素330に対して外方向に位置する空間と先端隣接空間322とを接続するように構成される。一例では、基部案内通路351はバルブ300の周方向に隣接する2つの係合要素基部331の間に形成される。
【0126】
一例では、案内通路350は爪部案内通路352を含む。一例では、爪部案内通路352はバルブ300の径方向に関して係合要素330に対して外方向に位置する空間と先端配置空間321とを接続するように構成される。一例では、爪部案内通路352はバルブ300の周方向に隣接する2つの係合要素爪部332の間に形成される。
【0127】
(ノズルとノズル係合部)
一例では、係合要素爪部332は拡張変形または復元変形を生じるように構成される。拡張変形が生じていない係合要素爪部332の状態を「未変形状態」と称する。拡張変形が生じた係合要素爪部332の状態を「変形状態」と称する。
【0128】
拡張変形はノズル先端部920と係合要素爪部332との接触にともないバルブ300の径方向に関する外方向に向かう係合要素爪部332の変形である。復元変形はバルブ300の径方向に関する内方向に向かう係合要素爪部332の変形である。
【0129】
一例では、可動接続部210は変形規制部260を含む。一例では、変形規制部260は係合要素爪部332の拡張変形にともない係合要素爪部332と接触することにより係合要素爪部332の拡張変形を規制するように構成される。
【0130】
一例では、変形規制部260は可動接続部210の一部として構成される。一例では、変形規制部260は可動接続部210の中部212に設けられる。
【0131】
一例では、ノズル900は次のようにバルブ係合部320に係合する。ノズル先端部920が可動構成体200に挿入される。ノズル先端部920は口栓30の高さ方向に関して係合要素爪部332の上方向に配置される。係合要素爪部332の状態は未変形状態である。
【0132】
ノズル900が口栓30の高さ方向に関して可動構成体200に対して下方向に移動することにより、ノズル先端部920が係合要素爪部332に接触する。ノズル先端部920と係合要素爪部332との接触にともない係合要素爪部332に拡張変形が生じる。係合要素爪部332の状態が未変形状態から変形状態に遷移する。
【0133】
可動構成体200に対するノズル900の移動にともない係合要素爪部332が変形規制部260の内周面210Aに接触した場合、係合要素爪部332の拡張変形が規制される。
【0134】
可動構成体200に対するノズル900の移動にともないノズル係合部940の段部941は口栓30の高さ方向に関して係合要素爪部332の段部332Bに対して下方向に移動する。係合要素爪部332に復元変形が生じる。
【0135】
可動構成体200に対するノズル900の移動にともないノズル先端部920の先端面921は係合要素支持部333の支持面333Aに接触する。先端面921と支持面333Aとの接触により可動構成体200に対する下方向へのノズル900の移動が規制される。
【0136】
(基礎開閉部)
一例では、開閉部33は基礎開閉部33Aを含む。基礎開閉部33Aは基礎接続通路31Qを開放または閉鎖するように構成される。
【0137】
一例では、基礎接続部110は基礎接触部114を含む。基礎接触部114は基礎接続部110の上部111、中部112、および、下部113のうちの少なくとも1つに設けられる。一例では、基礎接触部114は基礎接続部110の上部111に設けられる。
【0138】
一例では、可動接続部210は可動接触部214を含む。可動接触部214は可動接続部210の上部211、中部212、および、下部213のうちの少なくとも1つに設けられる。一例では、可動接触部214は可動接続部210の上部211に設けられる。
【0139】
一例では、基礎開閉部33Aは基礎接触部114および可動接触部214を含む。一例では、基礎接触部114の内周面110Aおよび可動接触部214の外周面210Bは互いに接触するように構成される。
【0140】
基礎接触部114の内周面110Aと可動接触部214の外周面210Bとが接触した状態では、基礎接続通路31Qは閉鎖される。基礎接触部114の内周面110Aと可動接触部214の外周面210Bとが接触しない状態では、基礎接続通路31Qは開放される。
【0141】
口栓30の高さ方向に関する基礎接続部110に対する可動接続部210の位置を「接続部位置」と称する。接続部位置は口栓30の高さ方向に関する基礎接続部110に対する可動接続部210の移動にともない変化する。
【0142】
一例では、接続部位置は接続部開放位置を含む。接続部開放位置は基礎接触部114の内周面110Aと可動接触部214の外周面210Bとが接触しない接続部位置である。接続部位置が接続部開放位置である場合、基礎接続通路31Qは開放される。
【0143】
一例では、接続部位置は接続部閉鎖位置を含む。接続部閉鎖位置は基礎接触部114の内周面110Aと可動接触部214の外周面210Bとが接触する接続部位置である。接続部位置が接続部閉鎖位置である場合、基礎接続通路31Qは閉鎖される。
【0144】
(可動開閉部)
図9および図10を参照する。図9および図10はX軸およびZ軸により規定されるXZ平面における口栓30の断面図を示す。
【0145】
一例では、開閉部33は可動開閉部33Bを含む。可動開閉部33Bは可動接続通路31Rを開放または閉鎖するように構成される。
【0146】
一例では、可動開閉部33Bはシート部250およびバルブヘッド310を含む。シート部250の内周面210Aとバルブヘッド310の外周面310Bとが接触した状態では、可動接続通路31Rは閉鎖される。シート部250の内周面210Aとバルブヘッド310の外周面310Bとが接触しない状態では、可動接続通路31Rは開放される。
【0147】
口栓30の高さ方向に関する可動接続部210に対するバルブ300の位置を「バルブ位置」と称する。バルブ位置は口栓30の高さ方向に関する可動接続部210に対するバルブ300の移動にともない変化する。
【0148】
一例では、バルブ位置はバルブ開放位置を含む。バルブ開放位置はシート部250の内周面210Aとバルブヘッド310の外周面310Bとが接触しないバルブ位置である。バルブ位置がバルブ開放位置である場合、可動接続通路31Rは開放される。
【0149】
一例では、バルブ位置はバルブ閉鎖位置を含む。バルブ閉鎖位置はシート部250の内周面210Aとバルブヘッド310の外周面310Bとが接触するバルブ位置である。バルブ位置がバルブ閉鎖位置である場合、可動接続通路31Rは閉鎖される。
【0150】
一例では、バルブ位置はノズル900およびバルブ300の係合状態において、口栓30の高さ方向に関する本体30Xに対するノズル900の移動に応じて変更される。ノズル900およびバルブ300の係合状態における口栓30の高さ方向に関する本体30Xに対するノズル900の位置を「ノズル位置」と称する。
【0151】
一例では、ノズル位置はノズル開放位置を含む。ノズル開放位置はバルブ300をバルブ開放位置に保持するノズル位置である。
【0152】
一例では、ノズル位置はノズル閉鎖位置を含む。ノズル閉鎖位置はバルブ300をバルブ閉鎖位置に保持するノズル位置である。
【0153】
一例では、ノズル位置がノズル閉鎖位置である場合、ノズル900が口栓30の高さ方向に関して本体30Xに対して下方向に移動することによりノズル位置がノズル閉鎖位置からノズル開放位置に変化する。
【0154】
一例では、ノズル位置がノズル開放位置である場合、ノズル900が口栓30の高さ方向に関して本体30Xに対して上方向に移動することによりノズル位置がノズル開放位置からノズル閉鎖位置に変化する。
【0155】
(接続通路)
接続通路31Pの状態は接続部位置およびバルブ位置に応じて決められる。接続通路31Pが取り得る状態の一例として、開放状態および閉鎖状態が挙げられる。開放状態の一例として、第1~第3開放状態が挙げられる。
【0156】
接続通路31Pの状態が開放状態である場合、口栓30の状態は開放状態である。接続通路31Pの状態が閉鎖状態である場合、口栓30の状態は閉鎖状態である。
【0157】
第1開放状態は次の特徴を含む。接続部位置は接続部閉鎖位置である。バルブ位置はバルブ開放位置である。接続通路31Pは可動接続通路31Rにより内部空間21と外部空間とを接続する。
【0158】
第2開放状態は次の特徴を含む。接続部位置は接続部開放位置である。バルブ位置はバルブ閉鎖位置である。接続通路31Pは基礎接続通路31Qにより内部空間21と外部空間とを接続する。
【0159】
第3開放状態は次の特徴を含む。接続部位置は接続部開放位置である。バルブ位置はバルブ開放位置である。接続通路31Pは基礎接続通路31Qおよび可動接続通路31Rにより内部空間21と外部空間とを接続する。
【0160】
閉鎖状態は次の特徴を含む。接続部位置は接続部閉鎖位置である。バルブ位置はバルブ閉鎖位置である。接続通路31Pは閉鎖される。接続通路31Pは内部空間21と外部空間とを接続しない。
【0161】
(開閉部の動作)
一例では、開閉部33の動作は接続通路31Pを閉鎖状態から開放状態に遷移させる動作を含む(以下「開放動作」という)。接続通路31Pが基礎接続通路31Qおよび可動接続通路31Rを含む例では、開放動作は基礎接続通路31Qおよび可動接続通路31Rの少なくとも1つを閉鎖状態から開放状態に遷移させる動作を含む。
【0162】
一例では、開放動作は第1開放動作を含む。第1開放動作は基礎接続通路31Qを閉鎖状態から開放状態に遷移させるように行われる基礎接触部114に対する可動接触部214の動作である。
【0163】
一例では、開放動作は第2開放動作を含む。第2開放動作は可動接続通路31Rを閉鎖状態から開放状態に遷移させるように行われるシート部250に対するバルブヘッド310の動作である。
【0164】
一例では、開閉部33の動作は接続通路31Pを開放状態から閉鎖状態に遷移させる動作を含む(以下「閉鎖動作」という)。接続通路31Pが基礎接続通路31Qおよび可動接続通路31Rを含む例では、閉鎖動作は基礎接続通路31Qおよび可動接続通路31Rの少なくとも1つを開放状態から閉鎖状態に遷移させる動作を含む。
【0165】
一例では、閉鎖動作は第1閉鎖動作を含む。第1閉鎖動作は基礎接続通路31Qを開放状態から閉鎖状態に遷移させるように行われる基礎接触部114に対する可動接触部214の動作である。
【0166】
一例では、閉鎖動作は第2閉鎖動作を含む。第2閉鎖動作は可動接続通路31Rを開放状態から閉鎖状態に遷移させるように行われるシート部250に対するバルブヘッド310の動作である。
【0167】
(係合部)
図8を参照する。図8はX軸およびZ軸により規定されるXZ平面における口栓30の断面図を示す。
【0168】
一例では、口栓30は係合部400を含む。係合部400の構成は任意に選択できる。係合部400の構成は例示される構成に限定されない。
【0169】
一例では、係合部400は第1係合部410および第2係合部420を含む。一例では、第1係合部410は基礎構成体100に設けられる。一例では、第2係合部420は可動構成体200に設けられる。第1係合部410と第2係合部420とは係合および分離するように構成される。
【0170】
口栓30が取り得る状態の一例として、係合状態が挙げられる。一例では、係合状態は次の特徴を含む。第1係合部410と第2係合部420が係合する。基礎構成体100に対する可動構成体200の回転および移動が規制される。
【0171】
一例では、口栓30の係合状態において、接続部操作部220が操作されることにより可動構成体200は基礎構成体100に対して回転および移動することができる。
【0172】
口栓30が取り得る状態の一例として、非係合状態が挙げられる。一例では、非係合状態は次の特徴を含む。第1係合部410と第2係合部420とが係合しない。可動構成体200は基礎構成体100から分離される。
【0173】
一例では、係合部400は係合状態と非係合状態を選択できるように構成される。一例では、係合部400は係合状態と非係合状態との選択を繰り返し行うことができるように構成される。
【0174】
一例では、第1係合部410は基礎構成体100の一部として構成される。一例では、第1係合部410は基礎接続部110の上部111に設けられる。一例では、第1係合部410は雄ねじ411を含む。
【0175】
一例では、第2係合部420は可動構成体200の一部として構成される。一例では、第2係合部420は接続部操作部220に設けられる。一例では、第2係合部420は雌ねじ421を含む。雌ねじ421は雄ねじ411に係合するように構成される。
【0176】
一例では、係合部400の係合状態において、可動構成体200は口栓30の中心軸まわりで基礎構成体100に対して回転することにより口栓30の高さ方向に関して基礎構成体100に対して移動する。
【0177】
基礎構成体100に対する可動構成体200の回転は基礎接続部110に対する可動接続部210およびバルブ300の回転を含む。
【0178】
基礎構成体100に対する可動構成体200の移動は基礎接続部110に対する可動接続部210およびバルブ300の移動を含む。
【0179】
接続部31が基礎接続部110および可動接続部210を含む例では、基礎接続部110に対するバルブ300の回転は接続部31に対するバルブ300の回転に含まれる。
【0180】
接続部31が基礎接続部110および可動接続部210を含む例では、基礎接続部110に対するバルブ300の移動は接続部31に対するバルブ300の移動に含まれる。
【0181】
(固定部)
図8を参照する。一例では、口栓30は固定部500を含む。固定部500の構成は任意に選択できる。固定部500の構成は例示される構成に限定されない。
【0182】
一例では、固定部500は接続通路31Pを開放する動作である開閉部33の開放動作を制限するように構成される。一例では、固定部500は可動接続通路31Rを開放する動作である開閉部33の第2開放動作を制限するように構成される。
【0183】
一例では、固定部500は制限状態から非制限状態に遷移できるように構成される。一例では、固定部500は制限状態から非制限状態への遷移にともない固定部500に関する不可逆的な変形が生じるように構成される。
【0184】
一例では、制限状態は次の特徴を含む。固定部500は開閉部33の第2開放動作を制限する。第2開放動作の制限に関する態様の一例として、以下の例が挙げられる。
【0185】
第1例では、固定部500は基礎構成体100と可動構成体200とを固定することにより開閉部33の第2開放動作を制限する。
【0186】
第2例では、固定部500は基礎接続部110と可動接続部210とを固定することにより開閉部33の第2開放動作を制限する。
【0187】
第3例では、固定部500は基礎接続部110と接続部操作部220とを固定することにより開閉部33の第2開放動作を制限する。
【0188】
一例では、非制限状態は次の特徴を含む。固定部500は開閉部33の第2開放動作の制限を解除する。第2開放動作の制限の解除に関する態様の一例として、以下の例が挙げられる。
【0189】
第1例では、固定部500は基礎構成体100と可動構成体200との固定を解除することにより開閉部33の第2開放動作の制限を解除する。
【0190】
第2例では、固定部500は基礎接続部110と可動接続部210との固定を解除することにより開閉部33の第2開放動作の制限を解除する。
【0191】
第3例では、固定部500は基礎接続部110と接続部操作部220との固定を解除することにより開閉部33の第2開放動作の制限を解除する。
【0192】
一例では、固定部500は樹脂成形品である。一例では、固定部500の形態はタンパーエビデンスである。
【0193】
一例では、固定部500は固定部本体510を含む。一例では、固定部本体510は基礎構成体100に固定される。一例では、固定部本体510は基礎接続部110の中部112に固定される。
【0194】
一例では、固定部本体510の形状は円環である。一例では、固定部本体510は口栓30の高さ方向に関して接続部操作部220に対して下方向に位置する。
【0195】
一例では、固定部500は脆弱部520を含む。一例では、脆弱部520は外力により破壊されるように構成される。一例では、固定部500は脆弱部520が破壊されることにより開閉部33の第2開放動作の制限を解除するように構成される。
【0196】
一例では、脆弱部520は1または複数の連結片521を含む。一例では、脆弱部520は複数の連結片521を含む。一例では、連結片521は外力により破壊されるように構成される。一例では、脆弱部520は未破壊状態から破壊状態に遷移できるように構成される。
【0197】
一例では、未破壊状態は次の特徴を含む。脆弱部520は破壊されていない。一例では、脆弱部520は固定部本体510と可動構成体200とを連結する。一例では、脆弱部520は固定部本体510と接続部操作部220とを連結する。
【0198】
一例では、破壊状態は次の特徴を含む。脆弱部520は破壊されている。一例では、脆弱部520は固定部本体510と可動構成体200との連結を解除する。一例では、脆弱部520は固定部本体510と接続部操作部220との連結を解除する。
【0199】
一例では、脆弱部520の状態が未破壊状態である場合、固定部500の状態は制限状態である。一例では、脆弱部520の状態が破壊状態である場合、固定部500の状態は非制限状態である。一例では、脆弱部520の状態が未破壊状態から破壊状態に遷移することにより固定部500の状態が制限状態から非制限状態に遷移する。
【0200】
(開放促進部)
図2および図3を参照する。一例では、口栓30は開放促進部600を含む。開放促進部600の構成は任意に選択できる。開放促進部600の構成は例示される構成に限定されない。
【0201】
一例では、開放促進部600は接続部操作部220の操作により接続通路31Pの状態が閉鎖状態から第2開放状態に遷移する場合、内部空間21から外部空間へのガスの流出を促進するように構成される。
【0202】
一例では、開放促進部600は基礎開放促進部610を含む。一例では、基礎開放促進部610は基礎構成体100の一部として構成される。一例では、基礎開放促進部610は雄ねじ411に設けられる不連続部611を含む。不連続部611はガスが流通するように雄ねじ411を分断する。
【0203】
一例では、開放促進部600は可動開放促進部620を含む。一例では、可動開放促進部620は可動構成体200の一部として構成される。一例では、可動開放促進部620は雌ねじ421に設けられる不連続部621を含む。不連続部621はガスが流通するように雌ねじ421を分断する。
【0204】
(使用方法)
保存用品10の使用方法は収容部20の内部空間21に保存される内容物の種類に応じて異なる。内容物の種類の一例として、次の例が挙げられる。
【0205】
第1種内容物は加圧雰囲気において保存することに適した内容物である。
第2種内容物は不活性雰囲気において保存することに適した内容物である。
第3種内容物は減圧雰囲気において保存することに適した内容物である。
第4種内容物は第1~第3種内容物とは異なる種類の内容物である。
【0206】
第1種内容物の一例として、テニスボールが挙げられる。第2種内容物の一例として、鮮魚が挙げられる。
【0207】
内部空間21に第1種内容物が保存される場合、内部空間21には内容物としてさらに加圧ガスが保存される。加圧ガスは内部空間21を加圧雰囲気に維持する。
【0208】
内部空間21に第2種内容物が保存される場合、内部空間21には内容物としてさらに不活性ガスが保存される。不活性ガスは内部空間21を不活性雰囲気に維持する。
【0209】
加圧ガスの一例として、不活性ガスが挙げられる。不活性ガスの一例として、窒素ガス、ヘリウムガス、二酸化炭素ガス、酸素ガスが挙げられる。
【0210】
一例では、保存用品10の使用方法は収容部20の内部空間21に内容物を供給する供給方法、および、収容部20の内部空間21から内容物を放出する放出方法を含む。保存用品10の使用方法の一例として、第1~第4使用方法が挙げられる。
【0211】
(第1使用方法)
一例では、第1使用方法は内部空間21に第1種内容物を供給する第1供給方法を含む。一例では、第1供給方法は準備工程、内容物供給工程、ノズル挿入工程、接続通路開放工程、ガス供給工程、接続通路閉鎖工程、および、ノズル抜去工程を含む。
【0212】
内容物供給工程は準備工程の次に行われる。ノズル挿入工程は内容物供給工程の次に行われる。接続通路開放工程はノズル挿入工程の次に行われる。ガス供給工程は接続通路開放工程の次に行われる。接続通路閉鎖工程はガス供給工程の次に行われる。ノズル抜去工程は接続通路閉鎖工程の次に行われる。
【0213】
準備工程は次の特徴を含む。保存用品10が準備される。収容部20はパウチを含む。収容部20は第1種内容物を供給するための供給開口部を含む。一例では、供給開口部はパウチに設けられるシール予定部である。接続通路31Pの状態は閉鎖状態である。固定部500の状態は制限状態である。
【0214】
内容物供給工程は次の特徴を含む。第1種内容物が供給開口部を通過し、内部空間21に供給される。収容部20のシール予定部がシールされ、収容部20の供給開口部が閉鎖される。
【0215】
ノズル挿入工程は次の特徴を含む。ノズル900が口栓30に挿入される。ノズル900およびバルブ300の状態が非係合状態から係合状態に遷移する。
【0216】
接続通路開放工程は次の特徴を含む。ノズル900がノズル閉鎖位置からノズル開放位置に移動する。ノズル900の移動にともないバルブ300がバルブ閉鎖位置からバルブ開放位置に移動する。接続通路31Pの状態が閉鎖状態から第1開放状態に遷移する。
【0217】
ガス供給工程は次の特徴を含む。ノズル900から加圧ガスが吐出される。加圧ガスは先端隣接空間322および案内通路350を流通し、内部空間21に供給される。加圧ガスの供給にともない内部空間21の圧力が上昇する。内部空間21が加圧雰囲気に遷移した場合、ノズル900による加圧ガスの吐出が停止される。
【0218】
接続通路閉鎖工程は次の特徴を含む。ノズル900がノズル開放位置からノズル閉鎖位置に移動する。ノズル900の移動にともないバルブ300がバルブ開放位置からバルブ閉鎖位置に移動する。接続通路31Pの状態が第1開放状態から閉鎖状態に遷移する。内部空間21が密閉される。
【0219】
ノズル抜去工程は次の特徴を含む。ノズル900が口栓30から抜去される。ノズル900およびバルブ300の状態が係合状態から非係合状態に遷移する。接続通路31Pの状態は閉鎖状態に維持される。
【0220】
第1種内容物がノズル900から内部空間21に供給できる内容物である場合、第1供給方法の一部は次のように変更される。準備工程において準備される収容部20は供給開口部を含まない。内容物供給工程では、第1種内容物を吐出するノズル900により内部空間21に内容物が供給される。
【0221】
一例では、第1使用方法は内部空間21から第1種内容物を放出する第1放出方法を含む。一例では、第1放出方法は脆弱部破壊工程、接続通路開放工程、および、内容物放出工程を含む。
【0222】
接続通路開放工程は脆弱部破壊工程の次に行われる。内容物放出工程は接続通路開放工程の次に行われる。
【0223】
脆弱部破壊工程は次の特徴を含む。固定部500の状態が制限状態から非制限状態に遷移するように接続部操作部220に外力が加えられる。外力により脆弱部520が破壊される。脆弱部520の状態が未破壊状態から破壊状態に遷移する。固定部500の状態が制限状態から非制限状態に遷移する。
【0224】
接続通路開放工程は次の特徴を含む。接続部操作部220の操作により可動構成体200が基礎構成体100に対して回転および移動する。可動接続部210が接続部閉鎖位置から接続部開放位置に移動する。接続通路31Pの状態が閉鎖状態から第2開放状態に遷移する。内部空間21に滞留する加圧ガスは基礎接続通路31Qを流通し、外部空間に放出される。加圧ガスの放出にともない内部空間21の圧力が低下する。
【0225】
内容物放出工程は次の特徴を含む。第1種内容物を外部空間に放出するための放出開口部が収容部20に形成される。一例では、収容部20の一部が破断されることにより放出開口部が形成される。第1種内容物が放出開口部を通過し、外部空間に放出される。
【0226】
第1種内容物が基礎接続通路31Qを通過できる内容物である場合、第1放出方法の一部は次のように変更される。内容物放出工程では、接続部操作部220の操作により可動構成体200が基礎構成体100から分離される。第1種内容物は基礎接続通路31Qを通過し、外部空間に放出される。
【0227】
(第2使用方法)
一例では、第2使用方法は内部空間21に第2種内容物を供給する第2供給方法を含む。一例では、第2供給方法は以下の点において第1供給方法と相違し、その他の点において第1供給方法と同様の工程を含む。
【0228】
内容物供給工程では、第2種内容物が内部空間21に供給される。ガス供給工程では、不活性ガスが内部空間21に供給される。
【0229】
一例では、第2使用方法は内部空間21から第2種内容物を放出する第2放出方法を含む。一例では、第2放出方法は以下の点において第1放出方法と相違し、その他の点において第1放出方法と同様の工程を含む。
【0230】
接続通路開放工程では、不活性ガスが外部空間に放出される。内容物放出工程では、第2種内容物が外部空間に放出される。
【0231】
(第3使用方法)
一例では、第3使用方法は内部空間21に第3種内容物を供給する第3供給方法を含む。一例では、第3供給方法は以下の点において第1供給方法と相違し、その他の点において第1供給方法と同様の工程を含む。
【0232】
内容物供給工程では、第3種内容物が内部空間21に供給される。ガス供給工程に代えてガス吸引工程が行われる。
【0233】
ガス吸引工程は次の特徴を含む。ノズル900により内部空間21のガスが吸引される。ガスの吸引にともない内部空間21の圧力が低下する。内部空間21が減圧雰囲気に遷移した場合、ノズル900によるガスの吸引が停止される。
【0234】
一例では、第3使用方法は内部空間21から第3種内容物を放出する第3放出方法を含む。一例では、第3放出方法は以下の点において第1放出方法と相違し、その他の点において第1放出方法と同様の工程を含む。
【0235】
接続通路開放工程では、外部空間のガスが基礎接続通路31Qを流通し、内部空間21に供給される。ガスの供給にともない内部空間21の圧力が上昇する。
【0236】
(第4使用方法)
一例では、第4使用方法は内部空間21に第4種内容物を供給する第4供給方法を含む。一例では、第4供給方法は準備工程、ノズル挿入工程、接続通路開放工程、内容物供給工程、接続通路閉鎖工程、および、ノズル抜去工程を含む。各工程の内容は第1供給方法における対応する工程の内容に準じる。
【0237】
一例では、第4使用方法は内部空間21から第4種内容物を放出する第4放出方法を含む。一例では、第4放出方法は脆弱部破壊工程、接続通路開放工程、および、内容物放出工程を含む。各工程の内容は第1放出方法における対応する工程の内容に準じる。
【0238】
(第2実施形態)
本実施形態の保存用品10は第1実施形態を前提に構成される。本実施形態の保存用品10は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の保存用品10における前提の実施形態の保存用品10との主な相違点が示される。本実施形態の保存用品10における前提の実施形態の保存用品10と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0239】
図11図13を参照する。図13はX軸およびZ軸により規定されるXZ平面における口栓30の断面図を示す。
【0240】
一例では、流路開口931はノズル先端部920の先端面921および外周面922に開口する。
【0241】
一例では、係合要素330は前提の実施形態の係合要素330に含まれる係合要素基部331を含まない。
【0242】
一例では、係合要素330は係合要素爪部332を含む。一例では、係合要素爪部332はノズル係合部940の段部941に係合するように構成される。一例では、係合要素爪部332はヘッド基部311につながる。
【0243】
一例では、係合要素爪部332は基部332Aおよび段部332Bを含む。一例では、基部332Aはヘッド基部311につながる。一例では、段部332Bはバルブ300の径方向に関して基部332Aに対して内方向に突出するように構成される。
【0244】
一例では、バルブ係合部320は前提の実施形態のバルブ係合部320に含まれる先端隣接空間322を含まない。
【0245】
一例では、係合要素330は前提の実施形態の係合要素330に含まれる係合要素支持部333を含まない。
【0246】
一例では、バルブ係合部320は前提の実施形態のバルブ係合部320に含まれる連結部340を含まない。
【0247】
一例では、ノズル900およびバルブ300の係合状態においてノズル先端部920は先端配置空間321に配置される。一例では、ノズル先端部920の先端面921はヘッド基部311に接触する。一例では、ノズル900の流路開口931は爪部案内通路352に面する。
【0248】
(第3実施形態)
本実施形態の保存用品10は第2実施形態を前提に構成される。本実施形態の保存用品10は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の保存用品10における前提の実施形態の保存用品10との主な相違点が示される。本実施形態の保存用品10における前提の実施形態の保存用品10と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0249】
図14図18を参照する。図18はX軸およびY軸により規定されるXY平面における口栓30の断面図を示す。
【0250】
(口栓)
一例では、本実施形態の口栓30は基礎構成体100を含み、可動構成体200および係合部400を含まない。一例では、本実施形態の基礎構成体100は前提の実施形態のシート部250に準じた構成を有するシート部250を含む。
【0251】
一例では、シート部250は基礎接続部110の下部113に設けられる。本実施形態における基礎接続部110とシート部250との構造的な関係は前提の実施形態における可動接続部210とシート部250との構造的な関係に準じる。
【0252】
(基礎開閉部)
一例では、開閉部33は基礎開閉部33Aを含む。基礎開閉部33Aは基礎接続通路31Qを開放または閉鎖するように構成される。
【0253】
一例では、基礎開閉部33Aはシート部250およびバルブヘッド310を含む。シート部250の内周面210Aとバルブヘッド310の外周面310Bとが接触した状態では、基礎接続通路31Qは閉鎖される。シート部250の内周面210Aとバルブヘッド310の外周面310Bとが接触しない状態では、基礎接続通路31Qは開放される。
【0254】
本実施形態におけるバルブ位置は口栓30の高さ方向に関する基礎接続部110に対するバルブ300の位置である。バルブ位置は口栓30の高さ方向に関する基礎接続部110に対するバルブ300の移動にともない変化する。
【0255】
一例では、バルブ位置はバルブ開放位置を含む。バルブ開放位置はシート部250の内周面210Aとバルブヘッド310の外周面310Bとが接触しないバルブ位置である。バルブ位置がバルブ開放位置である場合、基礎接続通路31Qは開放される。
【0256】
一例では、バルブ位置はバルブ閉鎖位置を含む。バルブ閉鎖位置はシート部250の内周面210Aとバルブヘッド310の外周面310Bとが接触するバルブ位置である。バルブ位置がバルブ閉鎖位置である場合、基礎接続通路31Qは閉鎖される。
【0257】
(接続通路)
接続通路31Pの状態はバルブ位置に応じて決められる。接続通路31Pが取り得る状態の一例として、開放状態および閉鎖状態が挙げられる。
【0258】
接続通路31Pの状態が開放状態である場合、口栓30の状態は開放状態である。接続通路31Pの状態が閉鎖状態である場合、口栓30の状態は閉鎖状態である。
【0259】
開放状態は次の特徴を含む。バルブ位置はバルブ開放位置である。接続通路31Pは基礎接続通路31Qにより内部空間21と外部空間とを接続する。
【0260】
閉鎖状態は次の特徴を含む。バルブ位置はバルブ閉鎖位置である。接続通路31Pは閉鎖される。接続通路31Pは内部空間21と外部空間とを接続しない。
【0261】
(開閉部の動作)
一例では、開放動作は第3開放動作を含む。第3開放動作は基礎接続通路31Qを閉鎖状態から開放状態に遷移させるように行われるシート部250に対するバルブヘッド310の動作である。
【0262】
一例では、閉鎖動作は第3閉鎖動作を含む。第3閉鎖動作は基礎接続通路31Qを開放状態から閉鎖状態に遷移させるように行われるシート部250に対するバルブヘッド310の動作である。
【0263】
(押圧構成体)
一例では、口栓30は押圧構成体700を含む。押圧構成体700の構成は任意に選択できる。押圧構成体700の構成は例示される構成に限定されない。
【0264】
一例では、押圧構成体700は基礎構成体100に対して挿入および抜去できるように構成される。一例では、押圧構成体700はバルブ300に対して係合および分離できるように構成される。
【0265】
押圧構成体700およびバルブ300が取り得る状態の一例として、係合状態が挙げられる。一例では、係合状態は次の特徴を含む。押圧構成体700は基礎構成体100に挿入される。押圧構成体700はバルブ300に係合する。押圧構成体700が口栓30の高さ方向に関して基礎構成体100に対して移動する場合、バルブ300は押圧構成体700と一体的に移動する。
【0266】
押圧構成体700およびバルブ300が取り得る状態の一例として、非係合状態が挙げられる。一例では、非係合状態は次の特徴を含む。押圧構成体700は基礎構成体100に対して挿入または抜去される。押圧構成体700はバルブ300から分離する。
【0267】
一例では、バルブ位置は押圧構成体700およびバルブ300の係合状態において、口栓30の高さ方向に関する基礎構成体100に対する押圧構成体700の移動に応じて変更される。押圧構成体700およびバルブ300の係合状態における口栓30の高さ方向に関する基礎構成体100に対する押圧構成体700の位置を「構成体位置」と称する。
【0268】
一例では、構成体位置は構成体開放位置を含む。構成体開放位置はバルブ300をバルブ開放位置に保持する構成体位置である。
【0269】
一例では、構成体位置は構成体閉鎖位置を含む。構成体閉鎖位置はバルブ300をバルブ閉鎖位置に保持するノズル位置である。
【0270】
一例では、構成体位置が構成体閉鎖位置である場合、押圧構成体700が口栓30の高さ方向に関して基礎構成体100に対して下方向に移動することにより構成体位置が構成体閉鎖位置から構成体開放位置に変化する。
【0271】
一例では、構成体位置が構成体開放位置である場合、押圧構成体700が口栓30の高さ方向に関して基礎構成体100に対して上方向に移動することにより構成体位置が構成体開放位置から構成体閉鎖位置に変化する。
【0272】
一例では、押圧構成体700は樹脂成形品である。一例では、押圧構成体700は内周面700Aを含む。内周面700Aは基礎接続通路31Qに面する。一例では、押圧構成体700は外周面700Bを含む。外周面700Bは外部空間に面する。
【0273】
一例では、押圧構成体700は操作軸710を含む。一例では、操作軸710はバルブ300を操作できるように構成される。一例では、操作軸710は押圧構成体700の高さ方向に延長する。一例では、操作軸710は操作軸基部711および操作軸先端部712を含む。
【0274】
一例では、操作軸710は操作軸係合部713を含む。操作軸係合部713はバルブ300のバルブ係合部320に係合するように構成される。一例では、操作軸係合部713は操作軸先端部712に設けられる。
【0275】
一例では、操作軸係合部713は段部713Aを含む。一例では、段部713Aは押圧構成体700の径方向に関して操作軸先端部712に対して外方向に突出する。
【0276】
一例では、押圧構成体700は被押圧部720を含む。一例では、被押圧部720は構成体位置を構成体開放位置に変更する場合に押圧される部分として構成される。一例では、被押圧部720は円板である。一例では、被押圧部720は外周部720Aを含む。
【0277】
一例では、操作軸710は被押圧部720につながる。一例では、操作軸基部711は被押圧部720につながる。一例では、操作軸710は操作軸710の中心軸と被押圧部720の中心軸とが一致するように構成される。
【0278】
一例では、操作軸710は押圧構成体700の高さ方向に関して被押圧部720に対してバルブ300に向けて突出する。一例では、操作軸710は押圧構成体700の高さ方向に関して被押圧部720の内周面700Aに対して下方向に突出する。
【0279】
一例では、押圧構成体700は周壁部730を含む。一例では、周壁部730は押圧構成体700を基礎構成体100に取り付けるための部分として構成される。一例では、周壁部730は被押圧部720の外周部720Aにつながる。
【0280】
一例では、周壁部730は押圧構成体700の高さ方向に関して被押圧部720に対して下方向に位置する。一例では、周壁部730の形状は円筒である。
【0281】
一例では、周壁部730は周壁部固定部731を含む。一例では、周壁部固定部731は固定部500の状態に依らず被押圧部720に対する位置が固定される。
【0282】
一例では、周壁部730は1または複数の周壁部可動部732を含む。一例では、周壁部可動部732は固定部500の状態に応じて被押圧部720および周壁部固定部731との関係が変化するように構成される。
【0283】
一例では、被押圧部720は押圧構成体700が基礎構成体100に取り付けられた状態において、基礎接続部110の上部111に設けられる基礎接続通路31Qの開口を覆うように構成される。
【0284】
一例では、周壁部730は押圧構成体700が基礎構成体100に取り付けられた状態において、被押圧部720と基礎接続通路31Qの開口との間の空間と外部空間とを区画するように構成される。
【0285】
一例では、押圧構成体700は連結部740を含む。一例では、連結部740は周壁部可動部732と被押圧部720の外周部720Aとを連結する。一例では、連結部740は周壁部可動部732の動作に応じて柔軟に変形するように構成される。一例では、連結部740の厚さは被押圧部720の厚さよりも薄い。
【0286】
押圧構成体700が取り得る状態の一例として、非可動状態が挙げられる。一例では、非可動状態は次の特徴を含む。周壁部固定部731および被押圧部720に対する周壁部可動部732の動作が固定部500により制限される。
【0287】
押圧構成体700が取り得る状態の一例として、可動状態が挙げられる。一例では、可動状態は次の特徴を含む。周壁部固定部731および被押圧部720に対する周壁部可動部732の動作が許容される。周壁部可動部732は連結部740を基点として、周壁部固定部731および被押圧部720に対して動作できる。
【0288】
一例では、押圧構成体700は1または複数の側部操作部750を含む。一例では、側部操作部750は周壁部可動部732を操作するための部分として周壁部可動部732に設けられる。一例では、側部操作部750は押圧構成体700の径方向に関して周壁部可動部732の外周面700Bに対して外方向に突出する。
【0289】
(固定部)
一例では、固定部500は接続通路31Pを開放する動作である開閉部33の開放動作を制限するように構成される。一例では、固定部500は基礎接続通路31Qを開放する動作である開閉部33の第3開放動作を制限するように構成される。
【0290】
一例では、固定部500は制限状態から非制限状態に遷移できるように構成される。一例では、固定部500は制限状態から非制限状態への遷移にともない固定部500に関する不可逆的な変形が生じるように構成される。
【0291】
一例では、制限状態は次の特徴を含む。固定部500は開閉部33の第3開放動作を制限する。第3開放動作の制限に関する態様の一例として、以下の例が挙げられる。
【0292】
第1例では、固定部500は基礎構成体100と押圧構成体700とを固定することにより開閉部33の第3開放動作を制限する。
【0293】
第2例では、固定部500は基礎接続部110と周壁部730とを固定することにより開閉部33の第3開放動作を制限する。
【0294】
一例では、非制限状態は次の特徴を含む。固定部500は開閉部33の第3開放動作の制限を解除する。第3開放動作の制限の解除に関する態様の一例として、以下の例が挙げられる。
【0295】
第1例では、固定部500は基礎構成体100と押圧構成体700との固定を解除することにより開閉部33の第3開放動作の制限を解除する。
【0296】
第2例では、固定部500は基礎接続部110と周壁部730との固定を解除することにより開閉部33の第3開放動作の制限を解除する。
【0297】
一例では、固定部500は樹脂成形品である。一例では、固定部500の形態はタンパーエビデンスである。
【0298】
一例では、固定部500は固定部本体510を含む。一例では、固定部本体510は1または複数の可動嵌合部511を含む。一例では、可動嵌合部511は周壁部可動部732の一部として構成される。
【0299】
一例では、可動嵌合部511は凹部または凸部を含む。一例では、可動嵌合部511は基礎構成体100と嵌合するように構成される。
【0300】
一例では、基礎構成体100は1または複数の基礎嵌合部140を含む。一例では、基礎嵌合部140は基礎接続部110に設けられる。一例では、基礎嵌合部140は凸部または凹部を含む。
【0301】
一例では、可動嵌合部511は凹部を含む。一例では、可動嵌合部511は押圧構成体700の径方向に関して外方向に向けて窪む。
【0302】
一例では、基礎嵌合部140は凸部を含む。一例では、基礎嵌合部140は基礎構成体100の径方向に関して基礎接続部110の上部111に対して外方向に突出する。
【0303】
一例では、固定部500は脆弱部520を含む。一例では、脆弱部520は外力により破壊されるように構成される。一例では、固定部500は脆弱部520が破壊されることにより開閉部33の第3開放動作の制限を解除するように構成される。
【0304】
一例では、脆弱部520は1または複数の連結壁522を含む。一例では、脆弱部520は複数の連結壁522を含む。一例では、連結壁522は外力により破壊されるように構成される。
【0305】
一例では、連結壁522の厚さは周壁部固定部731の厚さよりも薄い。一例では、連結壁522の厚さは周壁部可動部732の厚さよりも薄い。一例では、連結壁522の形態はハーフカット部である。一例では、脆弱部520は未破壊状態から破壊状態に遷移できるように構成される。
【0306】
一例では、未破壊状態は次の特徴を含む。脆弱部520は破壊されていない。一例では、脆弱部520は周壁部固定部731と周壁部可動部732とを連結する。
【0307】
一例では、破壊状態は次の特徴を含む。脆弱部520は破壊されている。一例では、脆弱部520は周壁部固定部731と周壁部可動部732との連結を解除する。
【0308】
一例では、脆弱部520の状態が未破壊状態である場合、固定部500の状態は制限状態である。一例では、脆弱部520の状態が破壊状態である場合、固定部500の状態は非制限状態である。一例では、脆弱部520の状態が未破壊状態から破壊状態に遷移することにより固定部500の状態が制限状態から非制限状態に遷移する。
【0309】
(開放促進部)
一例では、開放促進部600は押圧構成体700の操作により接続通路31Pの状態が閉鎖状態から第3開放状態に遷移する場合、内部空間21から外部空間へのガスの流出を促進するように構成される。
【0310】
一例では、開放促進部600は押圧開放促進部630を含む。一例では、押圧開放促進部630は押圧構成体700の一部として構成される。
【0311】
一例では、押圧開放促進部630は第1促進部631を含む。一例では、第1促進部631は操作軸710の一部として構成される。一例では、第1促進部631は操作軸710に設けられる1または複数の溝を含む。
【0312】
一例では、押圧開放促進部630は第2促進部632を含む。一例では、第2促進部632は被押圧部720の一部として構成される。一例では、第2促進部632は被押圧部720の内周面700Aに設けられる1または複数の溝を含む。
【0313】
一例では、押圧開放促進部630は第3促進部633を含む。一例では、第3促進部633は周壁部730の一部として構成される。一例では、第3促進部633は周壁部730の内周面700Aに設けられる1または複数の溝を含む。
【0314】
一例では、第1促進部631の溝は第2促進部632の溝につながる。一例では、第2促進部632の溝は第3促進部633の溝につながる。一例では、第2促進部632の溝は連結部740に形成される凹部につながる。一例では、第3促進部633は周壁部730の外周面700Bに開口する。
【0315】
(使用方法)
一例では、第1~第4供給方法は構成体組付工程をさらに含む。構成体組付工程はノズル抜去工程の次に行われる。
【0316】
構成体組付工程は次の特徴を含む。押圧構成体700が準備される。脆弱部520の状態は未破壊状態である。操作軸710が基礎構成体100に挿入される。押圧構成体700およびバルブ300の状態が非係合状態から係合状態に遷移する。可動嵌合部511が基礎嵌合部140に嵌合する。
【0317】
一例では、第1~第3放出方法における脆弱部破壊工程は次の特徴を含む。固定部500の状態が制限状態から非制限状態に遷移するように周壁部可動部732に外力が加えられる。外力により脆弱部520が破壊される。脆弱部520の状態が未破壊状態から破壊状態に遷移する。固定部500の状態が制限状態から非制限状態に遷移する。
【0318】
一例では、第1~第3放出方法における接続通路開放工程は次の特徴を含む。被押圧部720の押圧により口栓30の高さ方向に関して押圧構成体700が基礎構成体100に対して下方向に移動する。押圧構成体700が構成体閉鎖位置から構成体開放位置に移動する。接続通路31Pの状態が閉鎖状態から開放状態に遷移する。内部空間21に滞留するガスは基礎接続通路31Qを流通し、外部空間に放出される。ガスの放出にともない内部空間21の圧力が低下する。
【0319】
一例では、第4放出方法における内容物放出工程は次の特徴を含む。押圧構成体700が基礎構成体100から分離される、または、構成体開放位置に保持される。第4種内容物は基礎接続通路31Qを通過し、外部空間に放出される。
【0320】
(第4実施形態)
本実施形態の保存用品10は第3実施形態を前提に構成される。本実施形態の保存用品10は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の保存用品10における前提の実施形態の保存用品10との主な相違点が示される。本実施形態の保存用品10における前提の実施形態の保存用品10と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0321】
図19図23を参照する。図23はX軸およびZ軸により規定されるXZ平面における口栓30の断面図を示す。
【0322】
(基礎構成体)
一例では、基礎構成体100は内側基礎接続部115を含む。一例では、内側基礎接続部115は基礎接続部110の基礎接続通路31Qおよび内部空間21に設けられる。一例では、内側基礎接続部115の外径は基礎接続部110の内径よりも小さい。
【0323】
一例では、内側基礎接続部115は基礎構成体100の高さ方向に関して上部115Aおよび下部115Bに区分される。
【0324】
一例では、内側基礎接続部115は基礎接続部110に代わりシート部250を含む。一例では、シート部250は下部115Bの一部として構成される。
【0325】
一例では、内側基礎接続部115は基礎構成体100の高さ方向に関して基礎部底部122の内底面122Aに対して内部空間21側に突出する部分を含む。一例では、シート部250は基礎構成体100の高さ方向に関して基礎部底部122の内底面122Aに対して内部空間21側に位置する。
【0326】
一例では、内側基礎接続部115は基礎接続通路31Qを含む。一例では、内側基礎接続部115の基礎接続通路31Qは基礎構成体100の基礎接続通路31Qにつながる。一例では、基礎構成体100の基礎接続通路31Qは基礎接続部110の基礎接続通路31Qおよび内側基礎接続部115の基礎接続通路31Qにより構成される。
【0327】
一例では、基礎構成体100は連結部116を含む。一例では、連結部116は基礎接続部110と内側基礎接続部115とを連結する。一例では、内側基礎接続部115の上部115Aは基礎接続通路31Qに配置される。一例では、連結部116は基礎接続部110と内側基礎接続部115の上部115Aとを接続する。
【0328】
一例では、基礎構成体100は退避部117を含む。一例では、退避部117は基礎接続部110と内側基礎接続部115とが離れて配置されるように構成される。一例では、退避部117は基礎構成体100の径方向に関して基礎部120と内側基礎接続部115との間に形成される空間を含む。
【0329】
(押圧構成体)
一例では、押圧構成体700は外周構成部760を含む。一例では、外周構成部760は押圧構成体700を基礎構成体100に取り付けるための部分として構成される。一例では、外周構成部760は押圧構成体700の径方向に関して被押圧部720を取り囲むように構成される。
【0330】
一例では、外周構成部760は第1外周構成部761を含む。一例では、第1外周構成部761の形状は円環である。
【0331】
一例では、外周構成部760は第2外周構成部762を含む。一例では、第2外周構成部762の形状は円筒である。一例では、第2外周構成部762は押圧構成体700の高さ方向に関して第1外周構成部761に対して下方向に突出する。
【0332】
一例では、押圧構成体700は貫通部770を含む。一例では、貫通部770は押圧構成体700の径方向に関して被押圧部720と第1外周構成部761との間に設けられる。一例では、貫通部770は押圧構成体700の高さ方向に関して押圧構成体700を貫通する。
【0333】
(固定部)
一例では、固定部500の制限状態は次の特徴を含む。固定部500は開閉部33の第3開放動作を制限する。第3開放動作の制限に関する態様の一例として、以下の例が挙げられる。
【0334】
第1例では、固定部500は基礎構成体100と押圧構成体700とを固定することにより開閉部33の第3開放動作を制限する。
【0335】
第2例では、固定部500は基礎接続部110と外周構成部760とを固定することにより開閉部33の第3開放動作を制限する。
【0336】
一例では、非制限状態は次の特徴を含む。固定部500は開閉部33の第3開放動作の制限を解除する。第3開放動作の制限の解除に関する態様の一例として、以下の例が挙げられる。
【0337】
第1例では、固定部500は基礎構成体100と押圧構成体700との固定を解除することにより開閉部33の第3開放動作の制限を解除する。
【0338】
第2例では、固定部500は基礎接続部110と外周構成部760との固定を解除することにより開閉部33の第3開放動作の制限を解除する。
【0339】
一例では、固定部500は樹脂成形品である。一例では、固定部500の形態はタンパーエビデンスである。
【0340】
一例では、固定部500は固定部本体510を含む。一例では、固定部本体510は1または複数の外周嵌合部512を含む。一例では、外周嵌合部512は第2外周構成部762の一部として構成される。
【0341】
一例では、外周嵌合部512は凹部または凸部を含む。一例では、外周嵌合部512は基礎構成体100と嵌合するように構成される。
【0342】
一例では、外周嵌合部512は凹部を含む。一例では、外周嵌合部512は押圧構成体700の径方向に関して外方向に向けて窪む。
【0343】
一例では、基礎嵌合部140は凸部を含む。一例では、基礎嵌合部140は基礎構成体100の径方向に関して基礎接続部110の上部111に対して外方向に突出する。
【0344】
一例では、固定部500は脆弱部520を含む。一例では、脆弱部520は外力により破壊されるように構成される。一例では、固定部500は脆弱部520が破壊されることにより開閉部33の第3開放動作の制限を解除するように構成される。
【0345】
一例では、脆弱部520は1または複数の連結片521を含む。一例では、脆弱部520は複数の連結片521を含む。一例では、連結片521は外力により破壊されるように構成される。
【0346】
一例では、連結片521は押圧構成体700の径方向に関して被押圧部720と第1外周構成部761との間に設けられる。一例では、連結片521は被押圧部720および第1外周構成部761につながる。一例では、複数の連結片521は押圧構成体700の周方向に関して一定の間隔を空けて設けられる。
【0347】
一例では、連結片521の厚さは被押圧部720の厚さよりも薄い。一例では、連結片521の厚さは第1外周構成部761の厚さよりも薄い。一例では、脆弱部520は未破壊状態から破壊状態に遷移できるように構成される。
【0348】
一例では、未破壊状態は次の特徴を含む。脆弱部520は破壊されていない。一例では、脆弱部520は被押圧部720と第1外周構成部761とを連結する。
【0349】
一例では、破壊状態は次の特徴を含む。脆弱部520は破壊されている。一例では、脆弱部520は被押圧部720と第1外周構成部761との連結を解除する。
【0350】
(開放促進部)
一例では、第1促進部631の溝は第2促進部632の溝につながる。一例では、第2促進部632の溝は被押圧部720の外周部720Aの側面に開口する。
【0351】
(使用方法)
一例では、第1~第4供給方法は構成体組付工程をさらに含む。構成体組付工程はノズル抜去工程の次に行われる。
【0352】
構成体組付工程は次の特徴を含む。押圧構成体700が準備される。脆弱部520の状態は未破壊状態である。操作軸710が基礎構成体100に挿入される。押圧構成体700およびバルブ300の状態が非係合状態から係合状態に遷移する。外周嵌合部512が基礎嵌合部140に嵌合する。
【0353】
一例では、第1~第3放出方法における脆弱部破壊工程は次の特徴を含む。固定部500の状態が制限状態から非制限状態に遷移するように被押圧部720に外力が加えられる。外力により脆弱部520が破壊される。脆弱部520の状態が未破壊状態から破壊状態に遷移する。固定部500の状態が制限状態から非制限状態に遷移する。
【0354】
(第5実施形態)
本実施形態の保存用品10は第3実施形態を前提に構成される。本実施形態の保存用品10は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の保存用品10における前提の実施形態の保存用品10との主な相違点が示される。本実施形態の保存用品10における前提の実施形態の保存用品10と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0355】
一例では、基礎構成体100は第4実施形態の内側基礎接続部115、連結部116、および、退避部117を含む。
【0356】
(第6実施形態)
本実施形態の保存用品10は第1~第5実施形態のいずれか1つを前提に構成される。本実施形態の保存用品10は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の保存用品10における前提の実施形態の保存用品10との主な相違点が示される。本実施形態の保存用品10における前提の実施形態の保存用品10と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0357】
図24および図25を参照する。X軸およびZ軸により規定されるXZ断面におけるヘッド凹部313の幅を「ヘッド内径」と称する。
【0358】
一例では、XZ断面においてX軸に平行な基準直線はヘッド凹部313の内周面310Aと2点で交差する。一例では、ヘッド内径は基準直線と内周面310Aとの第1交点と基準直線と内周面310Aとの第2交点との距離として規定される。
【0359】
ヘッド凹部313の底部におけるヘッド内径を「第1ヘッド内径」と称する。一例では、第1ヘッド内径はヘッド基部311とヘッド側部312との接続部におけるヘッド内径に相当する。
【0360】
ヘッド凹部313の開口におけるヘッド内径を「第2ヘッド内径」と称する。一例では、第2ヘッド内径はバルブヘッド310の第2端部310Lの端面におけるヘッド内径に相当する。
【0361】
バルブヘッド310の構成の第1例では、第2ヘッド内径は第1ヘッド内径よりも大きい。第2端部310Lの外径は第1端部310Uの外径よりも大きい。図24は第1例のバルブヘッド310の一例を示す。第1例の構成は第1種内容物または第2種内容物を収容する保存用品10の口栓30に適する。
【0362】
バルブヘッド310の構成の第2例では、第2ヘッド内径は第1ヘッド内径よりも小さい。第2端部310Lの外径は第1端部310Uの外径よりも小さい。図25は第2例のバルブヘッド310の一例を示す。第2例の構成は第3種内容物を収容する保存用品10の口栓30に適する。
【0363】
(第7実施形態)
本実施形態の保存用品10は第1実施形態、第2実施形態、または、第1もしくは第2実施形態を前提とする第6実施形態を前提に構成される。本実施形態の保存用品10は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の保存用品10における前提の実施形態の保存用品10との主な相違点が示される。本実施形態の保存用品10における前提の実施形態の保存用品10と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0364】
図26を参照する。一例では、固定部500は固定部本体510を含む。一例では、固定部本体510は基礎構成体100に固定される。一例では、固定部本体510は基礎接続部110の中部112に固定される。
【0365】
一例では、固定部本体510は可動構成体200につながる。一例では、固定部本体510は接続部操作部220につながる。一例では、固定部本体510は可動構成体200につながることにより可動構成体200を基礎構成体100に固定する。
【0366】
一例では、固定部本体510は脆弱部520を含む。一例では、脆弱部520は固定部本体510の一部として構成される。一例では、脆弱部520は接続部操作部220に接続される固定部本体510の縁を含む。
【0367】
一例では、固定部本体510は外力により破壊できるように構成されるバンドである。一例では、固定部本体510は破壊にともない可動構成体200から分離できるように構成される。
【0368】
一例では、固定部本体510の形状は円環である。一例では、固定部本体510は口栓30の高さ方向に関して接続部操作部220に対して下方向に位置する。
【0369】
一例では、固定部本体510の一部としての脆弱部520は外力により破壊されるように構成される。一例では、固定部500は脆弱部520が破壊されることにより開閉部33の第2開放動作の制限を解除するように構成される。一例では、脆弱部520は未破壊状態から破壊状態に遷移できるように構成される。
【0370】
一例では、未破壊状態は次の特徴を含む。脆弱部520は破壊されていない。一例では、固定部本体510は基礎構成体100と可動構成体200とを固定する。
【0371】
一例では、破壊状態は次の特徴を含む。脆弱部520は破壊されている。一例では、固定部本体510は基礎構成体100と可動構成体200との固定を解除する。
【0372】
一例では、固定部500は操作部530を含む。一例では、操作部530は固定部本体510を破壊するために操作される部分として構成される。一例では、操作部530は固定部本体510に設けられる。一例では、操作部530は基礎構成体100の径方向に関して固定部本体510に対して外方向に突出する。
【0373】
(第8実施形態)
本実施形態の保存用品10は第3~第5実施形態のいずれか1つ、または、第3~第5実施形態のいずれか1つを前提とする第6実施形態を前提に構成される。本実施形態の保存用品10は前提の実施形態と共通する構成を含む。以下の説明には、本実施形態の保存用品10における前提の実施形態の保存用品10との主な相違点が示される。本実施形態の保存用品10における前提の実施形態の保存用品10と共通する構成に関する説明の一部または全部は省略される。
【0374】
一例では、バルブ300は第1実施形態のバルブ係合部320を含む。基礎構成体100は第1実施形態のバルブ係合部320に適合するように構成される。
【0375】
(効果)
保存用品10または口栓30により得られる効果の一例として、以下のような効果が挙げられる。
【0376】
一例では、口栓30は固定部500を含む。固定部500は外力により破壊されるように構成される脆弱部520を含み、脆弱部520が破壊されることにより開閉部33の動作の制限を解除するように構成される。
【0377】
上記の構成によれば、例えば次のような効果が得られる。脆弱部520を破壊することにより開閉部33の開放動作の制限を解除することができる。開閉部33の開放動作の制限が解除された状態では、接続通路31Pが開放されるように開閉部33を動作させることができる。専用ノズルを用いることなく接続通路31Pを開放できるため、ユーザの利便性が向上する。
【0378】
一例では、接続部31は基礎接続部110および可動接続部210を含む。基礎接続部110は基礎接続通路31Qを含む。可動接続部210は基礎接続通路31Qに設けられ、可動接続通路31Rを含む。開閉部33は基礎接続通路31Qおよび可動接続通路31Rを開放または閉鎖する。固定部500は基礎接続部110と可動接続部210とを固定することにより基礎接続通路31Qを開放する開閉部33の開放動作を制限する。
【0379】
上記の構成によれば、例えば次のような効果が得られる。開閉部33の開放動作の制限が解除された状態では、可動接続部210を基礎接続部110に対して移動させることができる。可動接続通路31Rが開閉部33により閉鎖された状態において、可動接続部210を基礎接続部110に対して移動させることにより基礎接続通路31Qを開放することができる。
【0380】
一例では、口栓30は可動接続部210につながる接続部操作部220を含む。固定部500は基礎接続部110と接続部操作部220とを固定することにより基礎接続通路31Qを開放する開閉部33の開放動作を制限する。
【0381】
上記の構成によれば、例えば次のような効果が得られる。接続部操作部220を操作することにより脆弱部520を破壊することができるため、ユーザの利便性が向上する。
【0382】
一例では、基礎接続部110は雄ねじ411を含む。接続部操作部220は雄ねじ411に係合する雌ねじ421を含む。
【0383】
上記の構成によれば、例えば次のような効果が得られる。基礎接続部110と接続部操作部220とがねじより係合するため、接続部操作部220の操作性が向上する。
【0384】
一例では、口栓30は接続通路31Pを開放または閉鎖するバルブヘッド310を含むバルブ300と、接続部31に対してバルブ300を移動させる押圧構成体700とを含む。開閉部33はバルブヘッド310を含む。固定部500は接続部31と押圧構成体700とを固定することにより、接続通路31Pを開放する開閉部33の開放動作を制限する。
【0385】
上記の構成によれば、例えば次のような効果が得られる。押圧構成体700を操作することにより脆弱部520を破壊することができるため、ユーザの利便性が向上する。
【0386】
一例では、押圧構成体700はバルブ300を移動させるために押圧される被押圧部720、および、被押圧部720に対してバルブ300に向けて突出する操作軸710を含む。操作軸710はバルブ300に係合する操作軸係合部713を含む。
【0387】
上記の構成によれば、例えば次のような効果が得られる。操作軸係合部713とバルブ300とが係合した状態において押圧構成体700を操作できるため、バルブ300の動作に関する安定性が高くなる。
【0388】
一例では、押圧構成体700は内部空間21から外部空間へのガスの流出を促進する開放促進部600を含む。
【0389】
上記の構成によれば、例えば次のような効果が得られる。押圧構成体700の操作により接続通路31Pを開放した場合、内部空間21に滞留するガスが外部空間に流出しやすくなる。
【0390】
一例では、接続部31はバルブヘッド310が接触するシート部250、および、内部空間21に面する内底面122Aを含む。シート部250は内底面122Aに対して内部空間21側に位置する。
【0391】
上記の構成によれば、例えば次のような効果が得られる。シート部250が内底面122Aに対して内部空間21側に位置するため、接続部31のうちの収容部20に対して突出する部分の長さを短くすることができる。
【0392】
上記の構成によれば、例えば次のような効果が得られる。シート部250が基礎部結合部121から離れた位置に設けられる。シート部250は収容部20と基礎部結合部121との接合のために加えられる熱の影響を受けにくくなる。
【0393】
一例では、バルブヘッド310はバルブ300の高さ方向に関する第1端部310Uおよび第2端部310Lを含む。第2端部310Lは第1端部310Uに対して内部空間21側に位置する。第2端部310Lの外径は第1端部310Uの外径よりも大きい。
【0394】
上記の構成によれば、例えば次のような効果が得られる。バルブヘッド310が内部空間21のガスから受ける力によりバルブヘッド310がシート部250に強く押し付けられ、内部空間21の密閉性が高くなる。なお、上記の構成は例えば、第1種内容物または第2種内容物を収容する保存用品10の口栓30に適する。
【0395】
一例では、保存用品10は口栓30と収容部20とを含む。
【0396】
上記の構成によれば、例えば次のような効果が得られる。専用ノズルを用いることなく接続通路31Pを開放できるため、ユーザの利便性が向上する。
【0397】
(効果(その2))
保存用品10または口栓30により得られる効果の一例として、以下のような効果が挙げられる。
【0398】
一例では、口栓30は接続通路31Pを含む。接続通路31Pは基礎接続通路31Qおよび可動接続通路31Rを含む。
【0399】
上記の構成によれば、例えば次のような効果が得られる。内容物を内部空間21から外部空間に流出させる場合において、内容物を流出させるための経路を基礎接続通路31Qおよび可動接続通路31Rから選択できる。
【0400】
一例では、口栓30は開閉部33を含む。開閉部33は基礎開閉部33Aおよび可動開閉部33Bを含む。
【0401】
上記の構成によれば、例えば次のような効果が得られる。基礎接続通路31Qおよび可動接続通路31Rを個別に開閉できる。
【0402】
一例では、基礎構成体100は退避部117を含む。退避部117は基礎接続部110と内側基礎接続部115とが離れて配置されるように構成される。
【0403】
上記の構成によれば、例えば次のような効果が得られる。基礎部120と収容部20との結合のために収容部20に熱が加えられる場合、基礎部120および基礎接続部110に熱が伝わる。退避部117を含む構成では、内側基礎接続部115に熱が伝わりにくい。このため、熱による内側基礎接続部115の変形が生じにくい。
【0404】
一例では、口栓30は押圧構成体700を含む。押圧構成体700は被押圧部720を含む。被押圧部720は押圧構成体700が基礎構成体100に取り付けられた状態において基礎接続通路31Qの開口を覆うように構成される。
【0405】
上記の構成によれば、例えば次のような効果が得られる。基礎接続通路31Qに異物が侵入しにくくなる。
【0406】
一例では、口栓30は押圧構成体700を含む。押圧構成体700は周壁部730を含む。周壁部730は押圧構成体700が基礎構成体100に取り付けられた状態において、被押圧部720と基礎接続通路31Qの開口との間の空間と外部空間とを区画するように構成される。
【0407】
上記の構成によれば、例えば次のような効果が得られる。基礎接続通路31Qに異物が侵入しにくくなる。
【0408】
なお、本発明に関する保存用品が取り得る形態は各実施形態に記載の説明に制限されない。本発明に関する保存用品は各実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その例として、各実施形態の構成の一部を置換、変更、もしくは、省略した形態、または、各実施形態に新たな構成を付加した形態が挙げられる。
【符号の説明】
【0409】
10 :保存用品
20 :収容部
21 :内部空間
30 :口栓
31 :接続部
31P :接続通路
31Q :基礎接続通路
31R :可動接続通路
33 :開閉部
110 :基礎接続部
122A:内底面
210 :可動接続部
220 :接続部操作部
250 :シート部
300 :バルブ
310 :バルブヘッド
310U:第1端部
310L:第2端部
411 :雄ねじ
421 :雌ねじ
500 :固定部
520 :脆弱部
600 :開放促進部
700 :押圧構成体
710 :操作軸
713 :操作軸係合部
720 :被押圧部
図1
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