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特開2024-39933情報処理装置、ECサーバ、情報処理方法、およびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039933
(43)【公開日】2024-03-25
(54)【発明の名称】情報処理装置、ECサーバ、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240315BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022144692
(22)【出願日】2022-09-12
(71)【出願人】
【識別番号】521348834
【氏名又は名称】株式会社パァソナルワン
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】豊田 耕平
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】従来、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することは困難であった。
【解決手段】第一言語を使用するユーザからのアクセス要求であり、第ニ言語のECサイトのウェブページへのアクセス要求に基づいて、ウェブページを取得するページ取得部131と、ウェブページを第一言語に翻訳した翻訳ページを取得する翻訳ページ取得部132と、翻訳ページを出力する翻訳ページ出力部141とを具備する情報処理装置1により、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを支援できる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一言語を使用するユーザからのアクセス要求であり、第ニ言語のECサイトのウェブページへのアクセス要求に基づいて、当該ウェブページを取得するページ取得部と、
前記ウェブページを前記第一言語に翻訳した翻訳ページを取得する翻訳ページ取得部と、
前記翻訳ページを出力する翻訳ページ出力部とを具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記翻訳ページ取得部は、
前記ウェブページを構成する部分情報が加工条件を満たすか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段が前記加工条件を満たすと判断した前記部分情報に対して、加工処理を行う加工手段と、
前記ウェブページを前記第一言語に翻訳した翻訳ページであり、前記部分情報に対して前記加工処理が行われた翻訳ページを取得する翻訳ページ取得手段とを具備する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記加工条件は、部分情報が非売品条件に合致する商品の商品情報であることであり、
前記加工処理は、前記部分情報に対応する商品を購入できないようにする処理である、請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記非売品条件は、商品情報が有する商品種類識別子を用いた商品種類条件、または商品情報が有する金額を用いた金額条件を含む、請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記加工条件は、関税がかかるための関税条件であり、
前記加工手段は、
前記判断手段が前記加工条件を満たすと判断した前記部分情報に対する関税情報を取得し、前記部分情報に対応付けて当該関税情報を付加し、
前記翻訳ページ取得手段は、
前記関税情報が付加された前記翻訳ページを取得する、請求項2記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記加工手段は、
商品種類識別子に対応付けた税率が格納されている関税率表を用いて、商品情報に含まれる商品種類識別子に対応付く前記税率を用いて、前記関税情報を取得し、前記商品情報に対応付けて前記関税情報を付加する、請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記翻訳ページ取得部は、
第一通貨と第二通貨との為替のレート情報を用いて、前記ウェブページを構成する前記第二通貨の価格情報から前記第一通貨の価格情報を取得し、当該第一通貨の価格情報を含む前記翻訳ページを取得する、請求項2記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記翻訳ページ取得部は、
翻訳サービスに対応する利益を含む前記第一通貨の前記価格情報を取得し、当該第一通貨の価格情報を含む前記翻訳ページを取得する、請求項7記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記翻訳ページ取得部は、
前記ウェブページを構成する1以上の各部分情報のうち、非翻訳条件を満たす部分情報は翻訳していない前記翻訳ページを取得する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記非翻訳条件は、部分情報がいずれかの種類の固有名称であることである、請求項9記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記翻訳ページ取得部は、
前記ウェブページを構成する1以上の各部分情報のうち、原文掲載条件を満たす部分情報について、前記第二言語の部分情報と、翻訳された前記第一言語の部分情報とを含む前記翻訳ページを取得する、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記原文掲載条件は、部分情報がいずれかの種類の固有名称であることである、請求項11記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記原文掲載条件は、部分情報が価格情報であることである、請求項11記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記翻訳ページ取得部は、
第一通貨と第二通貨との為替のレート情報を用いて、前記ウェブページを構成する前記第二通貨の価格情報から前記第一通貨の価格情報を取得し、当該第一通貨の価格情報と前記第二通貨の価格情報とを含む前記翻訳ページを取得する、請求項13記載の情報処理装置。
【請求項15】
端末装置から前記アクセス要求を受信する要求受付部をさらに具備し、
前記ページ取得部は、
前記アクセス要求に含まれる前記ECサイトのアドレス情報を用いて、前記ECサイトから前記ウェブページを取得し、
前記翻訳ページ出力部は、
前記翻訳ページを前記端末装置に送信する、請求項1から請求項14いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記翻訳ページに対する指示であり、商品を購入する指示である購入指示を受け付ける指示受付部と、
前記購入指示に基づいて、前記ECサイトに送信する第二購入指示を構成する指示構成部と、
前記第二購入指示を前記ECサイトに送信する指示送信部とをさらに具備する請求項15記載の情報処理装置。
【請求項17】
ページ取得部と、翻訳ページ取得部と、翻訳ページ出力部とにより実現される情報処理方法であって、
前記ページ取得部が、第一言語を使用するユーザからのアクセス要求であり、第ニ言語のECサイトのウェブページへのアクセス要求に基づいて、当該ウェブページを取得するページ取得ステップと、
前記翻訳ページ取得部が、前記ウェブページを前記第一言語に翻訳した翻訳ページを取得する翻訳ページ取得ステップと、
前記翻訳ページ出力部が、前記翻訳ページを出力する翻訳ページ出力ステップとを具備する情報処理方法。
【請求項18】
コンピュータを、
第一言語を使用するユーザからのアクセス要求であり、第ニ言語のECサイトのウェブページへのアクセス要求に基づいて、当該ウェブページを取得するページ取得部と、
前記ウェブページを前記第一言語に翻訳した翻訳ページを取得する翻訳ページ取得部と、
前記翻訳ページを出力する翻訳ページ出力部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ECサイトのウェブページを翻訳した翻訳ページを提供する情報処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
種々の国々で、多数のECサイトが運用されている(例えば、非特許文献1参照)。一方、ユーザにとって、ユーザが母国語としない言語で運営されているECサイトを、適切に利用することは容易ではなかった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】“阿里巴巴”、[online]、[令和4年4月15日検索]、インターネット[URL:https://www.1688.com/]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することは困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の情報処理装置は、第一言語を使用するユーザからのアクセス要求であり、第ニ言語のECサイトのウェブページへのアクセス要求に基づいて、ウェブページを取得するページ取得部と、ウェブページを第一言語に翻訳した翻訳ページを取得する翻訳ページ取得部と、翻訳ページを出力する翻訳ページ出力部とを具備する情報処理装置である。
【0006】
かかる構成により、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを支援できる。
【0007】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、翻訳ページ取得部は、ウェブページを構成する部分情報が加工条件を満たすか否かを判断する判断手段と、判断手段が加工条件を満たすと判断した部分情報に対して、加工処理を行う加工手段と、ウェブページを第一言語に翻訳した翻訳ページであり、部分情報に対して加工処理が行われた翻訳ページを取得する翻訳ページ取得手段とを具備する情報処理装置である。
【0008】
かかる構成により、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを適切に支援できる。
【0009】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第二の発明に対して、加工条件は、部分情報が非売品条件に合致する商品の商品情報であることであり、加工処理は、部分情報に対応する商品を購入できないようにする処理である、情報処理装置である。
【0010】
かかる構成により、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを適切に支援できる。
【0011】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第三の発明に対して、非売品条件は、商品情報が有する商品種類識別子を用いた商品種類条件、または商品情報が有する金額を用いた金額条件を含む、情報処理装置である。
【0012】
かかる構成により、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを適切に支援できる。
【0013】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第二の発明に対して、加工条件は、関税がかかるための関税条件であり、加工手段は、判断手段が加工条件を満たすと判断した部分情報に対する関税情報を取得し、商品情報に対応付けて関税情報を付加し、翻訳ページ取得手段は、関税情報が付加された翻訳ページを取得する、情報処理装置である。
【0014】
かかる構成により、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを適切に支援できる。
【0015】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第五の発明に対して、加工手段は、商品種類識別子に対応付けた税率が格納されている関税率表を用いて、商品情報に含まれる商品種類識別子に対応付く税率を用いて、関税情報を取得し、商品情報に対応付けて関税情報を付加する、情報処理装置である。
【0016】
かかる構成により、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを適切に支援できる。
【0017】
また、本第七の発明の情報処理装置は、第二の発明に対して、翻訳ページ取得部は、第一通貨と第二通貨との為替のレート情報を用いて、ウェブページを構成する第二通貨の価格情報から第一通貨の価格情報を取得し、第一通貨の価格情報を含む翻訳ページを取得する、情報処理装置である。
【0018】
かかる構成により、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを適切に支援できる。
【0019】
また、本第八の発明の情報処理装置は、第七の発明に対して、翻訳ページ取得部は、翻訳サービスに対応する利益を含む第一通貨の価格情報を取得し、第一通貨の価格情報を含む翻訳ページを取得する、情報処理装置である。
【0020】
かかる構成により、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを適切に支援できる。
【0021】
また、本第九の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、翻訳ページ取得部は、ウェブページを構成する1以上の各部分情報のうち、非翻訳条件を満たす部分情報は翻訳していない翻訳ページを取得する、情報処理装置である。
【0022】
かかる構成により、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを適切に支援できる。
【0023】
また、本第十の発明の情報処理装置は、第九の発明に対して、非翻訳条件は、部分情報がいずれかの種類の固有名称であることである、情報処理装置である。
【0024】
かかる構成により、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することをより適切に支援できる。
【0025】
また、本第十一の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、翻訳ページ取得部は、ウェブページを構成する1以上の各部分情報のうち、原文掲載条件を満たす部分情報について、第二言語の部分情報と、翻訳された第一言語の部分情報とを含む翻訳ページを取得する、情報処理装置である。
【0026】
かかる構成により、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを適切に支援できる。
【0027】
また、本第十二の発明の情報処理装置は、第十一の発明に対して、原文掲載条件は、部分情報がいずれかの種類の固有名称であることである、情報処理装置である。
【0028】
かかる構成により、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを適切に支援できる。
【0029】
また、本第十三の発明の情報処理装置は、第十一の発明に対して、原文掲載条件は、部分情報が価格情報であることである、情報処理装置である。
【0030】
かかる構成により、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを適切に支援できる。
【0031】
また、本第十四の発明の情報処理装置は、第十三の発明に対して、翻訳ページ取得部は、第一通貨と第二通貨との為替のレート情報を用いて、ウェブページを構成する第二通貨の価格情報から第一通貨の価格情報を取得し、第一通貨の価格情報と第二通貨の価格情報とを含む翻訳ページを取得する、情報処理装置である。
【0032】
かかる構成により、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを適切に支援できる。
【0033】
また、本第十五の発明の情報処理装置は、第一から第十四いずれか1つの発明に対して、端末装置からアクセス要求を受信する要求受付部をさらに具備し、ページ取得部は、アクセス要求に含まれるECサイトのアドレス情報を用いて、ECサイトからウェブページを取得し、翻訳ページ出力部は、翻訳ページを端末装置に送信する、情報処理装置である。
【0034】
かかる構成により、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを適切に支援できる。
【0035】
また、本第十六の発明の情報処理装置は、第十五の発明に対して、翻訳ページに対する指示であり、商品を購入する指示である購入指示を受け付ける指示受付部と、購入指示に基づいて、ECサイトに送信する第二購入指示を構成する指示構成部と、第二購入指示をECサイトに送信する指示送信部とをさらに具備する情報処理装置である。
【0036】
かかる構成により、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを適切に支援できる。
【発明の効果】
【0037】
本発明による情報処理装置によれば、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
図2】同情報システムAのブロック図
図3】同情報処理装置1のブロック図
図4】同情報処理装置1の動作例について説明するフローチャート
図5】同翻訳ページ取得処理の例について説明するフローチャート
図6】同翻訳処理の例について説明するフローチャート
図7】同非売品処理の例について説明するフローチャート
図8】同関税処理の例について説明するフローチャート
図9】同価格処理の例について説明するフローチャート
図10】同ECサーバ2の動作例について説明するフローチャート
図11】同端末装置3の動作例について説明するフローチャート
図12】同米国のECサイトのウェブページの例を示す図
図13】同翻訳ページの出力例を示す図
図14】同非売品条件管理表を示す図
図15】同関税条件管理表を示す図
図16】同翻訳ページの出力例を示す図
図17】同情報処理装置1の動作例について説明するフローチャート
図18】実施の形態2における情報システムBを構成する情報処理装置4のブロック図
図19】同情報処理装置4の動作例について説明するフローチャート
図20】実施の形態3における情報システムCのブロック図
図21】同情報処理装置5のブロック図
図22】同情報処理装置5の動作例について説明するフローチャート
図23】同ECサーバ6の動作例について説明するフローチャート
図24】上記実施の形態におけるコンピュータシステムの概観図
図25】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0040】
(実施の形態1)
本実施の形態において、端末装置から送信された第ニ言語のECサイトのウェブページへのアクセス要求に基づいて、当該ウェブページを第一言語に翻訳し、端末装置に送信する情報処理装置について説明する。なお、ウェブページは、例えば、HTMLで記述されているが、XML等でも良く、その記述言語や実現手段は問わない。
【0041】
また、本実施の形態において、加工条件を満たす部分情報を加工処理し、当該加工処理した翻訳後のウェブページを端末装置に送信する情報処理装置について説明する。
【0042】
また、本実施の形態において、非翻訳条件を満たす部分情報は、翻訳せずに、翻訳後のウェブページを取得し、端末装置に送信する情報処理装置について説明する。
【0043】
さらに、本実施の形態において、原文掲載条件を満たす部分情報について、部分情報の原文と翻訳文との両方を掲載したウェブページを端末装置に送信する情報処理装置について説明する。なお、原文は、第二言語の1以上の文字である。翻訳文は、第一言語の1以上の文字である。なお、第一言語は、ユーザが使用する言語(例えば、母国語)である。また、第二言語は、ユーザが使用する言語ではない言語である。第二言語は、ユーザの理解が困難な言語である、とも言える。
【0044】
なお、本明細書において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0045】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、情報処理装置1、1または2以上のECサーバ2、および1または2以上の端末装置3を備える。
【0046】
情報処理装置1は、ECサーバ2における第二言語のウェブページをユーザが理解できる第一言語に翻訳したウェブページをユーザに提供するための装置である。情報処理装置1は、ここでは、主に、いわゆるサーバである。情報処理装置1は、例えば、クラウドサーバやASPサーバであるが、そのタイプや設置場所は問わない。
【0047】
ECサーバ2は、ユーザと電子商取引を行うための装置である。ECサーバ2は、いわゆるECサイトを有する。ECサイトは、例えば、AMAZON(登録商標)、Walmart(登録商標)、eBay(登録商標)、アリババ(登録商標)等であるが、その国、運営企業等は問わない。ECサーバ2は、例えば、クラウドサーバやASPサーバであるが、そのタイプや設置場所は問わない。ECサーバ2は、第二言語のECサイトを運営するサーバである。
【0048】
端末装置3は、ユーザが使用する端末である。端末装置3は、ユーザがECサイトを利用するために使用する端末である。端末装置3は、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話等の携帯端末、いわゆるパソコン等であり、そのタイプは問わない。なお、ユーザは、例えば、第一言語を母語とする者である。
【0049】
情報処理装置1と1以上の各端末装置3、および1以上の各ECサーバ2と1以上の各端末装置3は、インターネット等のネットワークにより、通信可能である。情報処理装置1と1以上の各ECサーバ2とは、インターネット等のネットワークにより、通信可能であることは好適である。
【0050】
第一言語と第二言語とは異なる言語である。第一言語は、例えば、日本語であり、第二言語は、例えば、英語または中国語またはスペイン語またはフランス語である。また、情報システムAが具備する2以上のECサーバ2は、異なる言語のECサイトを保有するサーバであっても良い。
【0051】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。図3は、情報処理装置1のブロック図である。
【0052】
情報処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。受付部12は、要求受付部121を備える。処理部13は、ページ取得部131、および翻訳ページ取得部132を備える。翻訳ページ取得部132は、翻訳ページ取得手段1321、判断手段1322、および加工手段1323を備える。出力部14は、翻訳ページ出力部141を備える。
【0053】
ECサーバ2は、EC格納部21、EC受信部22、EC処理部23、およびEC送信部24を備える。
【0054】
端末装置3は、端末格納部31、端末受付部32、端末処理部33、端末送信部34、端末受信部35、および端末出力部36を備える。
【0055】
情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、ECサーバ2から取得したウェブページ、後述する翻訳ページ、翻訳エンジン、為替レート情報(以下、適宜「レート情報」と言う)、各種の条件、関税率表等である。なお、翻訳エンジンとは、通常、機械翻訳を行うソフトウェアである。翻訳エンジンは、第二言語の文や単語等を、第一言語の文や単語等に翻訳できるソフトウェアである。翻訳エンジンは、第二言語のウェブページを第一言語のウェブページに翻訳するソフトウェアである、とも言える。なお、翻訳エンジンは、公知技術である。
【0056】
レート情報とは、為替レートを特定する情報である。レート情報は、例えば、「125.51円/ドル」「19.71円/元」である。レート情報は、例えば、第一通貨識別子と第二通貨識別子とが対応付いている。第一通貨識別子とは、第一通貨(例えば、「円」)を識別する情報である。第二通貨識別子とは、第二通貨(例えば、「ドル」)を識別する情報である。なお、格納部11には、最新のレート情報が格納されていることは好適である。例えば、後述する処理部13が、図示しないレート情報の管理サーバから、定期的に、レート情報を取得し、格納部11に蓄積することは好適である。
【0057】
各種の条件は、例えば、加工条件、非翻訳条件である。格納部11に各種の条件が格納されていることは、各種の条件が、情報処理装置1における処理を行うプログラム中に埋め込まれていることも含むことは言うまでもない。加工条件は、例えば、原文掲載条件、非売品条件、関税条件である。また、各種の条件は、1または2以上の各第一言語ごとに格納されている。つまり、各種の条件は、第一言語の言語識別子(例えば、日本語)に対応付いている。
【0058】
加工条件とは、ウェブページにおいて、加工する部分情報を特定するための条件である。なお、加工とは、翻訳以外の処理であり、部分情報に基づいて、部分情報とは異なる情報を取得する処理である。また、部分情報とは、ウェブページを構成する一部分の情報である。部分情報は、例えば、ウェブページを構成する商品情報、価格情報、商品種類識別子である。なお、部分情報の大きさ、単位は問わない。また、商品種類識別子とは、商品種類を特定する情報であり、通常、商品種類名である。
【0059】
非翻訳条件とは、第二言語のウェブページから第一言語に翻訳しない部分情報を特定するための条件である。非翻訳条件は、例えば、部分情報の種類を特定する情報を含む。非翻訳条件は、例えば、「部分情報=企業名」「部分情報=商品名」である。非翻訳条件「部分情報=企業名」は、企業名は翻訳しないことを示す。非翻訳条件「部分情報=商品名」は、商品名は翻訳しないことを示す。
【0060】
原文掲載条件とは、第二言語のウェブページを第一言語に翻訳した翻訳ページにおいて、第二言語の情報(原文と言っても良い)を掲載する部分情報を特定するための条件である。
【0061】
非売品条件とは、第一言語の国(第一国)において、販売できない商品を特定するための条件である。非売品条件は、例えば、商品情報が有する商品種類識別子を用いた商品種類条件を含む。非売品条件は、例えば、商品情報が有する金額を用いた金額条件を含む。商品種類条件は、例えば、「商品種類識別子=薬品」「商品種類識別子=ドラッグ」である。商品種類条件「商品種類識別子=薬品」は、薬品は販売できないことを示す。商品種類条件「商品種類識別子=ドラッグ」は、ドラッグは販売できないことを示す。金額条件は、例えば、「価格情報>=100万円」である。金額条件「価格情報>=100万円」は、100万円以上の商品は販売できないことを示す。
【0062】
関税条件とは、関税を取得するための部分情報に関する条件である。関税条件とは、関税をかける条件である。関税条件は、例えば、商品種類識別子を用いた商品種類条件または商品情報が有する金額を用いた金額条件を含む。関税条件は、例えば、1または2以上の商品種類識別子を有する。関税条件は、例えば、価格情報の条件(例えば、価格が閾値以上)、またはサイズの条件(例えば、重量が閾値以上)を有する。関税条件は、例えば、商品種類識別子と税率とを有する。関税条件は、例えば、商品種類識別子と属性値条件と税率とを有する。属性値条件とは、関税対象の商品の属性値に対する条件である。属性値条件は、例えば、商品の価格に関する条件(例えば、10万円より大きい)、商品の本数に関する条件(例えば、7本以上)、商品の重量に関する条件(例えば、10kg以上)である。
【0063】
1または2以上の関税条件の集合は、関税率表でも良い。関税率表とは、商品の関税を特定するための表である。
【0064】
受付部12は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、後述するアクセス要求、各種の指示である。なお、各種の指示は、後述する翻訳ページに対するユーザの操作に基づく。
【0065】
また、ここでの受け付けとは、通常、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0066】
要求受付部121は、アクセス要求を受け付ける。要求受付部121は、ユーザの入力に基づくアクセス要求を受け付ける。要求受付部121は、例えば、端末装置3からアクセス要求を受信する。
【0067】
アクセス要求とは、ECサーバ2が運営するECサイトへのアクセスの要求である。ECサイトへのアクセスとは、ECサイトを構成するいずれかのウェブページへのアクセスである。アクセス要求は、例えば、ECサイトのURL、またはURIを有する。なお、ECサイトは、ECサーバ2である、と考えても良い。
【0068】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、ページ取得部131、翻訳ページ取得部132が行う処理である。
【0069】
処理部13は、例えば、定期的に、第一言語と第二言語との為替のレート情報を、図示しない為替のレート情報を格納しているサーバから取得する。
【0070】
ページ取得部131は、アクセス要求に基づいて、ウェブページを取得する。アクセス要求とは、端末装置3から送信されたアクセス要求であり、第ニ言語のECサイトのウェブページへのアクセスの要求である。ページ取得部131は、通常、要求受付部121が受信したアクセス要求に対応するウェブページを取得する。ページ取得部131は、例えば、アクセス要求に対応するアドレス情報で識別されるウェブページを、当該URLまたはURIに対応するECサーバ2から取得する。なお、アドレス情報は、例えば、URL、URI、またはECサーバ2のIPアドレスである。ページ取得部131は、アクセス要求に含まれるECサイトのアドレス情報を用いて、ECサイトからウェブページを取得することは好適である。
【0071】
翻訳ページ取得部132は、ページ取得部131が取得したウェブページを第一言語に翻訳した翻訳ページを取得する。なお、ページ取得部131が取得したウェブページは、第二言語のページである、とする。また、ウェブページは、ECサイトのページである。ウェブページは、例えば、商品を購入するためのページである。
【0072】
第二言語のウェブページを第一言語に翻訳することは、通常、第二言語のウェブページの文字列部分を翻訳することである。ただし、第二言語のウェブページに含まれる画像を文字認識した結果が翻訳されても良い。
【0073】
翻訳ページ取得部132は、翻訳ページを取得する場合に、自ら、ウェブページを翻訳しても良いし、図示しない翻訳サーバにウェブページを送信し、翻訳サーバから翻訳ページを受信しても良い。
【0074】
翻訳ページ取得部132は、第一通貨と第二通貨とのレート情報を用いて、ウェブページを構成する第二通貨の価格情報から第一通貨の価格情報を取得し、当該第一通貨の価格情報を含む翻訳ページを取得することは好適である。なお、第一通貨は、第一言語に対応する通貨であり、ユーザが支払う通貨である。第二通貨は、第二言語に対応する通貨であり、ECサーバ2が運営するECサイトにおいて使用されている通貨である。第二通貨の価格情報は、例えば、「$400」「2000元」である。また、第一通貨の価格情報は、例えば、「60000円」である。なお、価格情報とは、商品の価格を特定する情報である。
【0075】
翻訳ページ取得部132は、情報処理装置における翻訳サービスに対応する利益を含む第一通貨の価格情報を取得し、当該第一通貨の価格情報を含む翻訳ページを取得することは好適である。翻訳ページ取得部132は、例えば、第二通貨の価格情報から、レート情報を用いて第一通貨の価格情報を取得する。次に、翻訳ページ取得部132は、例えば、当該第一通貨の価格情報に、翻訳サービスに対応する利益を加えた価格情報を取得する。そして、翻訳ページ取得部132は、例えば、第二通貨の価格情報が配置されている位置に、利益を加えた価格情報を配置した翻訳ページを取得する。なお、翻訳サービスに対応する利益は、例えば、定額(例えば、「50円」)でも良いし、第一通貨の価格情報に応じた金額(例えば、「第一通貨の価格情報×0.01」)でも良く、利益の取得方法は問わない。なお、第一通貨の価格情報に応じた金額とは、第一通貨の価格情報が大きいほど、大きくなる金額であり、例えば、第一通貨の価格情報の一定割合の金額である。
【0076】
翻訳ページ取得部132は、例えば、ウェブページを構成する1以上の各部分情報のうち、非翻訳条件を満たす部分情報は翻訳していない翻訳ページを取得する。非翻訳条件は、例えば、「部分情報が固有名称であること」、「部分情報が価格情報であること」である。「部分情報が固有名称であること」は、例えば、「部分情報が商品名であること」、「部分情報が企業名であること」である。
【0077】
部分情報とは、ウェブページを構成する情報のうちの一部の情報である。部分情報は、例えば、翻訳を行う単位(情報の集合)、上述したいずれかの条件(例えば、加工情報、非翻訳条件)を適用する単位である。部分情報は、例えば、一商品の商品情報、商品情報を構成する商品名、商品情報を構成する価格情報、特定のタグにより特定される情報(例えば、<tb>と</tb>で囲まれた情報、<ol>と</ol>で囲まれた情報、<li>と</li>で囲まれた情報、<h1>と</h1>で囲まれた情報)である。なお、部分情報の大きさ、単位、区切り等は問わない。
【0078】
翻訳ページ取得部132は、例えば、ウェブページを構成する1以上の各部分情報のうち、原文掲載条件を満たす部分情報について、第二言語の部分情報と、翻訳された第一言語の部分情報とを含む翻訳ページを取得する。なお、原文掲載条件は、例えば、「部分情報が固有名称であること」である。「部分情報が固有名称であること」は、例えば、「部分情報が商品名であること」、「部分情報が企業名であること」である。
【0079】
翻訳ページ取得部132は、例えば、第一通貨と第二通貨とのレート情報を用いて、ウェブページを構成する第二通貨の価格情報から第一通貨の価格情報を取得し、第一通貨の価格情報と第二通貨の価格情報とを含む翻訳ページを取得する。
【0080】
翻訳ページ取得部132を構成する翻訳ページ取得手段1321は、ページ取得部131が取得したウェブページを第一言語に翻訳した翻訳ページを取得する。翻訳ページ取得手段1321は、例えば、ウェブページを第一言語に翻訳した翻訳ページであり、加工手段1323により部分情報に対して加工処理が行われた翻訳ページを取得する。
【0081】
翻訳ページ取得手段1321は、例えば、関税が付加された翻訳ページを取得する。翻訳ページ取得手段1321は、例えば、加工手段1323により関税が付加された翻訳ページを取得する。
【0082】
判断手段1322は、翻訳ウェブページを構成する部分情報が加工条件を満たすか否かを判断する。なお、加工条件は、例えば、非売品条件、関税条件である。
【0083】
加工手段1323は、判断手段1322が加工条件を満たすと判断した部分情報に対して、加工処理を行う。
【0084】
なお、加工処理は、例えば、削除処理、グレーアウト処理、マスク処理、変更処理である。加工処理は、例えば、部分情報に対応する商品を購入できないようにする処理である。削除処理とは、部分情報を削除する処理である。削除処理は、例えば、特定の商品情報を削除する処理である。グレーアウト処理とは、特定の部分情報をグレーアウトし、操作できないようにすることである。グレーアウト処理は、例えば、「購入」ボタンをグレーアウトし、操作できないようにすること、「カートに入れる」ボタンをグレーアウトし、操作できないようにすることである。マスク処理とは、部分情報をマスキングする処理である。マスク処理は、例えば、特定の商品情報をマスキングする処理である。変更処理とは、部分情報を変更する処理である。変更処理は、例えば、上述したレート情報を用いて、価格情報を第二通貨の情報から第一通貨の情報に変更することを含む。変更処理は、例えば、第一通貨の価格情報を付加する処理を含む。変更処理は、例えば、上述した関税を付加する処理を含む。
【0085】
加工手段1323は、例えば、判断手段1322が加工条件を満たすと判断した部分情報に対する関税を取得し、商品情報に対応付けて関税を付加する。加工手段1323は、例えば、商品情報に含まれる商品種類識別子に対応付く税率を関税率表から取得し、当該税率を用いて関税を取得し、商品情報に対応付けて関税を付加する。
【0086】
出力部14は、各種の情報を送信する。各種の情報は、例えば、翻訳ページ、ECサーバ2における処理結果である。
【0087】
翻訳ページ出力部141は、翻訳ページ取得部132が取得した翻訳ページを送信する。翻訳ページ出力部141は、例えば、翻訳ページを端末装置3に送信する。翻訳ページ出力部141は、例えば、翻訳ページをECサーバ2に送信する。
【0088】
ECサーバ2を構成するEC格納部21には、電子商取引(E-commerse(EC))を実現する1または2以上のウェブページが格納されている。なお、かかるウェブページは、第二言語のウェブページである、とする。
【0089】
EC受信部22は、各種の指示を受信する。各種の指示は、例えば、アクセス指示、ユーザ指示である。なお、アクセス指示は、アクセス要求と同じでも良い。ユーザ指示は、ユーザが翻訳ページに対して入力した操作に基づき、単に指示と言っても良い。
【0090】
EC処理部23は、各種の処理を行う。EC処理部23は、アクセス指示に対応するウェブページをEC格納部21から取得する。EC処理部23は、ユーザ指示に対応する処理を行う。EC処理部23は、例えば、ユーザ指示の一例である購入指示に応じて、ユーザが商品を購入するための処理である購入処理を行う。購入処理は、公知の処理であるので、詳細な説明を省略する。
【0091】
EC送信部24は、各種の情報を送信する。各種の情報は、例えば、ウェブページ、ユーザ指示に対する処理結果である。
【0092】
端末装置3を構成する端末格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、ユーザ識別子である。
【0093】
端末受付部32は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、アクセス指示、ユーザ指示である。
【0094】
ここでの受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0095】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0096】
端末処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末受信部35が受信した情報を表示されるデータに構成する処理である。各種の処理とは、例えば、端末受付部32が受け付けた指示等を送信する指示等に構成する処理である。
【0097】
端末送信部34は、各種の指示や情報等を情報処理装置1またはECサーバ2に送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、端末処理部23が構成した指示、端末受付部22が受け付けた指示や情報等である。各種の指示や情報等は、例えば、アクセス指示、ユーザ指示である。
【0098】
端末受信部35は、各種の情報を情報処理装置1またはECサーバ2から受信する。各種の情報とは、例えば、翻訳ページ、ユーザ指示の結果である。
【0099】
端末出力部36は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、端末受付部32が受け付けた情報、端末受信部35が受信した情報、端末処理部33が構成した情報である。各種の情報とは、例えば、翻訳ページ、ユーザ指示の結果である。
【0100】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0101】
格納部11、EC格納部21、および端末格納部31は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0102】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0103】
受付部12、要求受付部121、EC受信部22、および端末受信部35は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0104】
処理部13、ページ取得部131、翻訳ページ取得部132、翻訳ページ取得手段1321、判断手段1322、加工手段1323、EC処理部23、および端末処理部33は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0105】
出力部14、翻訳ページ出力部141、EC送信部24、および端末送信部34は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0106】
端末受付部32は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0107】
端末出力部36は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部36は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0108】
次に、情報システムAの動作例について説明する。まず、情報処理装置1の動作例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0109】
(ステップS401)要求受付部121は、アクセス要求を受信したか否かを判断する。アクセス要求を受信した場合はステップS402に行き、受信しなかった場合はステップS406に行く。
【0110】
(ステップS402)ページ取得部131は、アクセス要求に含まれるアドレス情報(例えば、URL)を取得する。
【0111】
(ステップS403)ページ取得部131は、ステップS402で取得したアドレス情報に対応するECサーバ2から、当該アドレス情報に対応するウェブページを取得する。
【0112】
なお、ページ取得部131は、例えば、当該アドレス情報を含む送信指示を構成し、当該送信指示をECサーバ2に送信し、当該送信指示に送信に応じて、ECサーバ2からウェブページを受信する。なお、送信指示は、ウェブページの送信の指示である。また、当該ウェブページは、第一言語ではない、第二言語のページである。
【0113】
(ステップS404)翻訳ページ取得部132は、ステップS403で取得されたウェブページから翻訳ページを取得する。かかる翻訳ページ取得処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0114】
(ステップS405)翻訳ページ出力部141は、ステップS404で取得された翻訳ページを端末装置3に送信する。ステップS401に戻る。
【0115】
なお、ここで、例えば、処理部13は、アクセス要求を送信してきた端末装置3の識別子(例えば、IPアドレス、セッションID)と、アドレス情報に対応するECサーバ2の識別子(例えば、IPアドレス、URL、URI)とを対応付けて、図示しないバッファに蓄積することは好適である。
【0116】
(ステップS406)受付部12は、端末装置3から送信された指示を受信したか否かを判断する。指示を受信した場合はステップS407に行き、受信しなかった場合はステップS401に戻る。
【0117】
(ステップS407)ページ取得部131は、ステップS406で受信された指示が、特定のウェブページへのジャンプ指示であるか否かを判断する。ジャンプ指示であればステップS408に行き、ジャンプ指示でなければステップS409に行く。なお、ジャンプ指示には、通常、アドレス情報(例えば、URL)が含まれる。ジャンプ指示は、例えば、ユーザによるアンカーの指示に基づく。
【0118】
(ステップS408)ページ取得部131は、ステップS406で受信された指示に含まれるアドレス情報を取得する。ステップS403に行く。
【0119】
(ステップS409)出力部14は、ステップS406で受信された指示を、ECサーバ2に送信する。
【0120】
なお、かかるECサーバ2は、ステップS406で受信された指示に対応する端末装置3の識別子と対になるECサーバ2である。かかるECサーバ2は、ステップS406で受信された指示に対応する端末装置3の識別子と対になるECサーバ2の識別子で識別されるECサーバ2である。また、指示に対応する端末装置3の識別子とECサーバ2の識別子との対の情報は、図示しないバッファに格納されている。
【0121】
(ステップS410)受付部12は、ステップS409における指示の送信に応じて、ECサーバ2から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS411に行き、情報を受信しなかった場合はステップS410に戻る。
【0122】
(ステップS411)処理部13は、ステップS410で受信された情報を翻訳し、第一言語の翻訳結果を取得する。なお、かかる翻訳は、例えば、翻訳ページ取得部132が行う。
【0123】
(ステップS412)出力部14は、ステップS411で取得された翻訳結果を、指示を送信してきた端末装置3に送信する。ステップS401に戻る。
【0124】
なお、図4のフローチャートにおいて、翻訳ページ取得部132が翻訳ページを取得するタイミングやトリガーは問わない。翻訳ページ取得部132は、例えば、サービス対象の1または2以上のECサイト(ECサーバ2)から、1または2以上のウェブページを取得し、当該1以上の各ウェブページに対する翻訳ページを取得し、格納部11に蓄積しておいても良い。そして、端末装置3からアクセス要求が受信された場合、翻訳ページ取得部132は、当該アクセス要求に対応する翻訳ページを格納部11から取得し、翻訳ページ出力部141は当該翻訳ページを端末装置3に送信しても良い。
【0125】
また、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0126】
次に、ステップS404の翻訳ページ取得処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0127】
(ステップS501)翻訳ページ取得部132は、ページ取得部131が取得したウェブページに対する翻訳のための処理を行う。かかる翻訳処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0128】
(ステップS502)翻訳ページ取得部132は、カウンタiに1を代入する。
【0129】
(ステップS503)翻訳ページ取得部132は、ステップS501で翻訳したウェブページの中に、i番目の商品情報が存在するか否かを判断する。i番目の商品情報が存在する場合はステップS504に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0130】
なお、翻訳ページ取得部132は、ECサーバ2(ECサイト)ごとに、商品情報の区切りのタグまたは商品情報を定義する範囲の開始タグと終了タグを認知しており、かかるタグを手がかりに、翻訳したウェブページの中から、i番目の商品情報が存在するか否かを判断する。また、ここでの部分情報は、商品情報である。
【0131】
(ステップS504)翻訳ページ取得部132は、i番目の商品情報を取得する。
【0132】
(ステップS505)翻訳ページ取得部132は、ステップS504で取得したi番目の商品情報に対する非売品処理を行う。非売品処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0133】
(ステップS506)翻訳ページ取得部132は、ステップS505において、i番目の商品情報に対応する商品が非売品に該当すると判断された場合はステップS509に進み、非売品に該当しないと判断された場合はステップS507に進む。
【0134】
(ステップS507)翻訳ページ取得部132は、i番目の商品情報に対して関税処理を行う。関税処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。関税処理とは、関税がかかる商品に対して、関税の情報を取得する処理である。
【0135】
(ステップS508)翻訳ページ取得部132は、i番目の商品情報に対して価格処理を行う。価格処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。価格処理とは、レート情報を用いて第一通貨の価格情報を取得する処理である。
【0136】
(ステップS509)翻訳ページ取得部132は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS503に戻る。
【0137】
なお、図5のフローチャートにおいて、第一言語に翻訳した後に、非売品処理。関税処理、価格処理を行った。しかし、第二言語のウェブページに対して、非売品処理。関税処理、価格処理を行っても良い。つまり、各種の条件に合致するか否かを判断する等の処理は、第一言語の部分情報に対して行っても良いし、第二言語の部分情報に対して行っても良い。
【0138】
次に、ステップS501の翻訳処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0139】
(ステップS601)翻訳ページ取得部132は、カウンタiに1を代入する。
【0140】
(ステップS602)翻訳ページ取得部132は、i番目の翻訳単位が存在するか否かを判断する。i番目の翻訳単位が存在する場合はステップS603に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0141】
なお、翻訳単位は、通常、一度に翻訳する情報の単位である。翻訳単位は、例えば、非翻訳条件、または原文掲載条件に合致するか否かを判断する情報の単位である。情報の単位とは、情報の集合である、と言っても良い。情報の集合は、一つの情報でも良い。情報の単位は、例えば、連続する文字の集合、商品名、企業名である。
【0142】
(ステップS603)翻訳ページ取得部132は、カウンタjに1を代入する。
【0143】
(ステップS604)判断手段1322は、j番目の非翻訳条件が存在するか否かを判断する。j番目の非翻訳条件が存在する場合はステップS605に行き、存在しない場合はステップS607に行く。
【0144】
(ステップS605)判断手段1322は、i番目の翻訳単位を取得する。次に、判断手段1322は、i番目の翻訳単位がj番目の非翻訳条件に合致するか否かを判断する。合致する場合はステップS608に行き、合致しない場合はステップS606に行く。
【0145】
(ステップS606)翻訳ページ取得部132は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS604に戻る。
【0146】
(ステップS607)翻訳ページ取得手段1321は、第二言語のi番目の翻訳単位を第一言語に翻訳し、第一言語の翻訳結果を取得する。
【0147】
(ステップS608)翻訳ページ取得部132は、カウンタjに1を代入する。
【0148】
(ステップS609)判断手段1322は、j番目の原文掲載条件が存在するか否かを判断する。j番目の原文掲載条件が存在する場合はステップS610に行き、存在しない場合はステップS612に行く。
【0149】
(ステップS610)判断手段1322は、i番目の翻訳単位がj番目の原文掲載条件に合致するか否かを判断する。合致する場合はステップS613に行き、合致しない場合はステップS611に行く。
【0150】
(ステップS611)翻訳ページ取得部132は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS609に戻る。
【0151】
(ステップS612)加工手段1323は、i番目の翻訳単位の位置に、ステップS607で取得された翻訳結果を配置する。
【0152】
(ステップS613)加工手段1323は、i番目の翻訳単位の位置に対応する位置に、i番目の翻訳単位(原文)とステップS607で取得された翻訳結果とを配置する。
【0153】
(ステップS614)翻訳ページ取得部132は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS602に戻る。
【0154】
次に、ステップS505の非売品処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0155】
(ステップS701)判断手段1322は、カウンタiに1を代入する。
【0156】
(ステップS702)判断手段1322は、j番目の非売品条件が存在するか否かを判断する。j番目の非売品条件が存在する場合はステップS703に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0157】
(ステップS703)判断手段1322は、j番目の非売品条件の判断のために使用する情報である1または2以上の元情報を、ステップS504で取得されている商品情報から取得する。なお、元情報は、非売品条件を構成する情報である。元情報は、例えば、商品情報が有する商品種類識別子である。元情報は、例えば、商品情報が有する価格情報である。元情報は、例えば、商品情報が有する商品種類識別子と価格情報である。
【0158】
(ステップS704)判断手段1322は、ステップS703で取得した1以上の元情報がj番目の非売品条件に合致するか否かを判断する。合致する場合はステップS705に行き、合致しない場合はステップS706に行く。
【0159】
(ステップS705)加工手段1323は、ステップS504で取得された商品情報であり、翻訳ページにおける商品情報に対して、非売品処理を行う。上位処理にリターンする。
【0160】
なお、非売品処理とは、商品情報に対応する商品を販売できなくするための処理である。非売品処理は、例えば、削除処理、グレーアウト処理である。非売品処理を特定する情報は、例えば、非売品条件に対応付いている。
【0161】
(ステップS706)判断手段1322は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS702に戻る。
【0162】
次に、ステップS507の関税処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0163】
(ステップS801)判断手段1322は、カウンタiに1を代入する。
【0164】
(ステップS802)判断手段1322は、i番目の関税条件が存在するか否かを判断する。i番目の関税条件が存在する場合はステップS803に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0165】
(ステップS803)判断手段1322は、i番目の関税条件を取得する。判断手段1322は、ステップS504で取得されている商品情報が、i番目の関税条件に合致するか否かを判断する。関税条件に合致する場合はステップS804に行き、合致しない場合はステップS806に行く。
【0166】
(ステップS804)加工手段1323は、i番目の関税条件に対応する関税情報を取得する。なお、関税情報は、関税の税額でも良いし、関税がかかる旨の情報でも良いし、関税条件でも良い。
【0167】
(ステップS805)加工手段1323は、ステップS804で取得した関税情報を、ステップS504で取得された商品情報に対応付く位置に配置する。上位処理にリターンする。
【0168】
(ステップS806)判断手段1322は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS802に戻る。
【0169】
次に、ステップS508の価格処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0170】
(ステップS901)加工手段1323は、ステップS504で取得された商品情報に含まれる価格情報を取得する。
【0171】
(ステップS902)加工手段1323は、ステップS901で取得した価格情報が示す価格の通貨を識別する通貨識別子(第二通貨の識別子)を取得する。
【0172】
(ステップS903)加工手段1323は、ステップS902で取得した通貨識別子と第一通貨の識別子と対になるレート情報を取得する。
【0173】
(ステップS904)加工手段1323は、ステップS901で取得した価格情報と、ステップS903で取得したレート情報とを用いて、第一通貨の価格情報を取得する。
【0174】
(ステップS905)加工手段1323は、情報処理装置1の運営側の利益を示す利益情報を取得する。なお、加工手段1323は、例えば、固定の利益情報を格納部11から取得する。加工手段1323は、例えば、「利益情報=f(価格情報)」を用いて、利益情報を算出する。なお、演算式「f」は、例えば、価格情報をパラメータとする増加関数である。
【0175】
(ステップS906)加工手段1323は、第一通貨の価格情報、利益情報等を用いて、出力する価格情報を構成する。なお、価格情報は、第一通貨の価格情報、利益情報、第二通貨の価格情報、関税情報のうちの1または2以上の情報を用いて取得される情報である。
【0176】
(ステップS907)加工手段1323は、ステップS906で構成した価格情報を、ステップS504で取得された商品情報に対応付く位置に配置する。上位処理にリターンする。
【0177】
次に、ECサーバ2の動作例について、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0178】
(ステップS1001)EC受信部22は、ウェブページの送信指示を受信したか否かを判断する。送信指示を受信した場合はステップS1002に行き、受信しなかった場合はステップS1004に行く。
【0179】
(ステップS1002)EC処理部23は、ステップS1001で受信されたウェブページの送信指示に対応するウェブページをEC格納部21から取得する。
【0180】
(ステップS1003)EC送信部24は、ウェブページの送信指示を送信してきた装置に、ステップS1002で取得されたウェブページを送信する。ステップS1001に戻る。
【0181】
(ステップS1004)EC受信部22は、指示を受信したか否かを判断する。指示を受信した場合はステップS1005に行き、受信しなかった場合はステップS1001に戻る。
【0182】
(ステップS1005)EC処理部23は、ステップS1004で受信された指示に対する処理を行い、処理結果を取得する。
【0183】
(ステップS1006)EC送信部24は、ステップS1004で受信された指示を送信してきた装置に、ステップS1005で取得された処理結果を送信する。ステップS1001に戻る。
【0184】
なお、図10のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0185】
次に、端末装置3の動作例について、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0186】
(ステップS1101)端末受付部32は、ウェブページへのアクセス指示を受け付けたか否かを判断する。アクセス指示を受け付けた場合はステップS1102に行き、アクセス指示を受け付けなかった場合はステップS1111に行く。
【0187】
(ステップS1102)端末処理部33は、アクセス指示に対応するアドレス情報が特定するECサイトが、第一国の第一言語に対応するECサイトであるか否かを判断する。第一国の第一言語に対応するECサイトであればステップS1106に行き、当該ECサイトでなければステップS1103に行く。
【0188】
なお、端末格納部31には、例えば、アクセス指示に対応するアドレス情報に対応付けて、国を識別する国識別子が格納されている。また、端末処理部33は、アドレス情報に対応するIPアドレスを用いて、第一国であるか否かを判断する。その他、端末処理部33がアドレス情報が特定するECサイトが、第一国の第一言語に対応するECサイトであるか否かを判断する方法は問わない。
【0189】
(ステップS1103)端末処理部33は、ステップS1101で受け付けられたアクセス指示を用いて、情報処理装置1に送信するアクセス要求を構成する。なお、端末処理部33は、ユーザが使用する言語を識別する言語識別子を有するアクセス要求を構成することは好適である。なお、言語識別子は、端末格納部31に格納されている。
【0190】
(ステップS1104)端末処理部33は、情報処理装置1のアクセス先情報を取得し、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0191】
(ステップS1105)端末送信部34は、ステップS1104で取得したアクセス先情報を用いて、情報処理装置1に、ステップS1103で構成されたアクセス要求を送信する。
【0192】
(ステップS1106)端末処理部33は、ステップS1101で受け付けられたアクセス指示を用いて、当該アクセス指示に対応するECサーバ2に送信するアクセス要求を構成する。
【0193】
(ステップS1107)端末処理部33は、ステップS1101で受け付けられたアクセス指示に対応するECサーバ2のアクセス先情報を取得し、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0194】
(ステップS1108)端末送信部34は、ステップS1107で取得したアクセス先情報に対応するECサーバ2に、ステップS1106で構成されたアクセス要求を送信する。なお、アクセス要求は、ウェブページの送信指示である。
【0195】
(ステップS1109)端末受信部35は、アクセス要求の送信に応じて、ウェブページを受信したか否かを判断する。ウェブページを受信した場合はステップS1110に行き、ウェブページを受信しなかった場合はステップS1109に戻る。なお、ウェブページは、第一言語に翻訳された翻訳ページ、または元々第一言語のウェブページである。
【0196】
(ステップS1110)端末処理部33は、ステップS1109で受信されたウェブページを用いて、出力するウェブページを構成する。端末出力部36は、当該ウェブページを出力する。ステップS1101に戻る。
【0197】
(ステップS1111)端末受付部32は、出力されているECサイトのウェブページに対して、指示を受け付けたか否かを判断する。指示を受け付けた場合はステップS1112に行き、アクセス指示を受け付けなかった場合はステップS1101に戻る。
【0198】
(ステップS1112)端末処理部33は、図示しないバッファに一時蓄積されているアクセス先情報を取得する。
【0199】
(ステップS1113)端末処理部33は、ステップS1111で受け付けられた指示を用いて、送信する指示を構成する。端末処理部33は、ステップS1112で取得されたアクセス先情報を用いて、情報処理装置1またはECサーバ2に、構成した指示を送信する。ステップS1101に戻る。
【0200】
なお、図11のフローチャートにおいて、例えば、情報処理装置1から送信されたメニュー画面であり、1以上の第二言語のECサイトのうちで、一のECサイトにアクセスするためのメニュー画面から、ユーザにより選択された一のECサイトを識別するアドレス情報を用いて、アクセス要求を構成しても良い。つまり、アクセス要求の情報処理装置1への送信のトリガーは問わない。
【0201】
また、図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0202】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について説明する。ここでは、ユーザは、日本人であり、第一言語は、日本語である、とする。また、第二言語は、英語または中国語である、とする。つまり、ユーザがアクセスするECサイトは、英語圏(例えば、米国)のECサイト、または中国のECサイトである、とする。
【0203】
また、以下の具体的において、当該ユーザは、米国のECサイト「ABCZ Mart」にアクセスするものとする。また、米国のECサイト「ABCZ Mart」のウェブページの例は、図12である、とする。なお、当該ウェブページは、例えば、HTMLで記述されている、とする。
【0204】
かかる状況において、以下の2つの具体例について説明する。具体例1は、英語(第二言語)のウェブページ(図12)の商品情報をはじめ、ウェブページを構成する部分情報のすべてを日本語(第一言語)に翻訳する場合である。具体例2は、各種の加工条件、および非翻訳条件を適用して、翻訳ページを取得する場合である。
【0205】
(具体例1)
今、ユーザは、米国のECサイト「ABCZ Mart」のURL(「URL1」とする)を含むアクセス指示を端末装置3に入力した、とする。次に、端末装置3の端末受付部32は、当該ウェブページへのアクセス指示「アクセス指示 URL1」を受け付ける。
【0206】
次に、端末処理部33は、アクセス指示に対応するアドレス情報「URL1」が特定するECサイトが、第一国の第一言語(日本語)に対応するECサイトでは無い、と判断する。次に、端末処理部33は、受け付けられたアクセス指示を用いて、情報処理装置1に送信するアクセス要求を構成する。なお、かかるアクセス要求は、例えば、当該端末装置3の識別子、端末装置3に格納されている言語識別子「日本語」を含む。次に、端末処理部33は、情報処理装置1のアクセス先情報(例えば、情報処理装置1のURL)を取得し、図示しないバッファに一時蓄積する。次に、端末送信部34は、アクセス先情報を用いて、情報処理装置1に、構成されたアクセス要求を送信する。
【0207】
次に、情報処理装置1の要求受付部121は、アクセス要求を受信する。次に、ページ取得部131は、アクセス要求に含まれるアドレス情報「URL1」を取得する。次に、ページ取得部131は、アドレス情報「URL1」に対応するECサイト「ABCZ Mart」のECサーバ2から、当該アドレス情報に対応するウェブページ(図12)を取得する。
【0208】
次に、翻訳ページ取得部132は、ページ取得部131が取得したウェブページ(図12)を構成する各部分情報(ここでは、文字列)を、アクセス要求に含まれる言語識別子で識別される言語「日本語」に、すべて翻訳し、翻訳ページを取得する。
【0209】
次に、翻訳ページ出力部141は、当該翻訳ページを、アクセス指示を送信してきた端末装置3に送信する。
【0210】
また、処理部13は、アクセス要求を送信してきた端末装置3の識別子(例えば、IPアドレス)と、「ABCZ Mart」のECサーバ2の識別子(例えば、IPアドレス)とを対応付けて、図示しないバッファに蓄積する。
【0211】
次に、端末装置3の端末受信部35は、アクセス要求の送信に応じて、翻訳ページを受信する。次に、端末処理部33は、受信された翻訳ページを用いて、出力するウェブページを構成する。端末出力部36は、当該ウェブページを出力する。かかる翻訳ページの出力例は、図13である。
【0212】
今後、日本語を母国語とするユーザは、図13の翻訳ページを見ながら、自分が欲しい商品を、カートに入れることができる。また、その後、日本語のウェブページ(図示しない)を操作し、カートに入れた商品を購入できる。
【0213】
以上、ユーザは、外国語で記載されたECサイトに対して、母国語に翻訳されたECサイトを操作し、外国のECサイトを容易に使用できる。
【0214】
(具体例2)
本具体例において、情報処理装置1の格納部11には、言語識別子「日本語」に対応する非翻訳条件として、「部分情報=会社|会社名」が格納されている、とする。つまり、翻訳ページにおいて、会社または会社名(固有名称)に対応する部分情報は、翻訳されずに、原言語(第二言語)の会社名が採用される、とする。なお、会社名等、翻訳することの意義が小さい、または翻訳が困難である場合がある部分情報は、原文のままの情報として残っている翻訳ページを提供することは適である。なお、「会社|会社名」の「|」は、「または」を示す記号である。
【0215】
また、格納部11には、言語識別子「日本語」に対応する原文掲載条件として「部分情報=商品名」が格納されている、とする。つまり、翻訳ページにおいて、商品名は、翻訳した商品名と翻訳前の商品名の両方が採用される、とする。なお、商品名(固有名称)等、翻訳した部分情報を提示するのが良いか、原文のままの部分情報を提示するのが良いかが、画一的に決定しにくい部分情報について、翻訳した部分情報と原文の部分情報との両方を含む翻訳ページを提供することは適である。
【0216】
また、格納部11には、言語識別子「日本語」に対応する図14に示す非売品条件管理表が格納されている。非売品条件管理表は、「ID」「非売品条件」「加工処理」を有する1以上のレコードが格納されている。「ID」はレコードを識別する情報である。「加工処理」は、非売品条件に対応する商品情報に対して行う処理を特定する情報である。
【0217】
「ID=1」の非売品条件は、商品種類が「ドラッグ」の商品情報が合致する。「ID=2」の非売品条件は、商品種類が「金」であり、かつ価格が100万円以上の商品情報が合致する。「ID=3」の非売品条件は、商品種類が「目薬」の商品情報が合致する。
【0218】
また、加工処理「削除処理」は、対応する非売品条件に合致する商品情報を翻訳ページに含めないようにする処理である。また、加工処理「グレーアウト処理」は、対応する非売品条件に合致する商品情報に対応するボタン(例えば、「カートに入れる」ボタン、「購入」ボタン)をグレーアウトし、選択できないようにする処理である。さらに、加工処理「マスク処理」は、対応する非売品条件に合致する商品情報の全体にマスクをかける処理である。マスクをかける処理は、商品情報を完全に見えなくしても良いし、うっすら見える程度の膜(例えば、半透明の膜)をかけても良い。
【0219】
また、格納部11には、図15に示す関税条件管理表が格納されている。関税条件管理表は、「ID」「関税条件」を有する1以上のレコードが格納されている。「ID」はレコードを識別する情報である。「関税条件」は、「商品種類識別子」「国識別子」を有する。「関税条件」は、ここでは、商品種類別の国ごとの関税の税率を管理する。
【0220】
また、格納部11には、通貨ごとの円に対する為替のレート情報「<国識別子>米国<貨幣識別子>ドル <レート>100円/ドル」「<国識別子>中国 <貨幣識別子>元 <レート>20円/元」が格納されている、とする。
【0221】
さらに、格納部11には、利益情報(手数料)「価格情報×1%」が格納されている、とする。つまり、情報処理装置1の運営企業が得る手数料が、ユーザが購入する物品の価格の1%であることが格納されている、とする。
【0222】
かかる状況において、ユーザは、米国のECサイト「ABCZ Mart」のURL(「URL1」とする)を含むアクセス指示を端末装置3に入力した、とする。次に、端末装置3の端末受付部32は、当該ウェブページへのアクセス指示「アクセス指示 URL1」を受け付ける。
【0223】
次に、端末処理部33は、アクセス指示に対応するアドレス情報「URL1」が特定するECサイトが、第一国の第一言語(日本語)に対応するECサイトでは無い、と判断する。次に、端末処理部33は、受け付けられたアクセス指示を用いて、情報処理装置1に送信するアクセス要求を構成する。なお、かかるアクセス要求は、例えば、当該端末装置3の識別子を含む。次に、端末処理部33は、情報処理装置1のアクセス先情報(例えば、情報処理装置1のURL)を取得し、図示しないバッファに一時蓄積する。次に、端末送信部34は、アクセス先情報を用いて、情報処理装置1に、構成されたアクセス要求を送信する。
【0224】
次に、情報処理装置1の要求受付部121は、アクセス要求を受信する。次に、ページ取得部131は、アクセス要求に含まれるアドレス情報「URL1」を取得する。次に、ページ取得部131は、アドレス情報「URL1」に対応するECサイト「ABCZ Mart」のECサーバ2から、当該アドレス情報に対応するウェブページ(図12)を取得する。
【0225】
次に、翻訳ページ取得部132は、ページ取得部131が取得したウェブページ(図12)を用いて、以下のような処理を行い、翻訳ページを取得する。
【0226】
翻訳ページ取得部132は、ウェブページ(図12)が有する2以上の各部分情報に対して、格納部11の非翻訳条件「部分情報=会社|会社名」を参照し、図12の「会社」と対になる部分情報は、原文(英語)のままとし、他の部分情報は翻訳する。かかる翻訳していない部分情報の例は、図16の1601である。
【0227】
なお、翻訳ページ取得部132が部分情報の中から、特定の種類の情報(例えば、会社名)を取得する方法は問わない。翻訳ページ取得部132は、例えば、特定の文字列(手がかり語(例えば、「会社」))を用いて、特定の種類の情報を取得しても良い。翻訳ページ取得部132は、例えば、文字列のクラス分類技術を用いて、文字列のクラスを決定し、特定のクラス(種類)に分類された文字列を取得しても良い。なお、文字列のクラスを決定する処理は公知技術により可能である。
【0228】
また、翻訳ページ取得部132は、ウェブページ(図12)が有する2以上の各部分情報に対して、格納部11の原文掲載条件「部分情報=商品名」を参照し、図12の「商品名」と対になる部分情報に対して、原文(英語)、および当該原文を翻訳した翻訳結果を取得し、ウェブページ上に配置する。かかる原文と翻訳結果の両方を採用している商品名の例は、図16の1602である。
【0229】
また、翻訳ページ取得部132は、非翻訳条件および原文掲載条件の両方に合致しない各部分情報について、日本語に翻訳し、翻訳結果を取得し、ウェブページ上に配置する。
【0230】
また、翻訳ページ取得部132は、為替のレート情報「<国識別子>米国<貨幣識別子>ドル <レート>100円/ドル」を参照し、各商品情報が有する価格を、ドルから円に変換する。また、翻訳ページ取得部132は、格納部11の利益情報(手数料)「価格情報×1%」を用いて、各価格に対して、1%の金額(円)を加えた金額を、出力する価格として取得し、ウェブページ上に配置する。かかる価格の例は、図16の1603である。なお、図16において、価格は、商品の価格と手数料とを含む。
【0231】
また、翻訳ページ取得部132は、図14の非売品条件管理表の「ID=1」のレコードを参照し、「商品種類=ドラッグ」に該当する商品情報に対して、加工処理「削除処理」を行い、図12の1201に対応する商品情報を、翻訳ページに入れないようする(図16参照)。かかる処理により、1201に対応する商品情報が削除され、当該商品情報より後ろ(同行の右または下)に配置されている商品情報が一つ前にずれて配置される。また、商品情報が一つ前にずれて配置された結果、図12のウェブページでは隠れていた一の商品情報(ここでは、ノートパソコン)が、翻訳ページに含まれることとなる(図16の1604)。
【0232】
また、翻訳ページ取得部132は、図14の非売品条件管理表の「ID=2」のレコードを参照し、非売品条件「商品種類=金 & 価格>=100万円」に対応する商品情報に対して、加工処理「グレーアウト」を行い、「カートに入れる」ボタンをグレーアウトし、当該ボタンを選択できないようにする(図16の1605参照)。
【0233】
また、翻訳ページ取得部132は、図14の非売品条件管理表の「ID=3」のレコードを参照し、非売品条件「商品種類=目薬」に対応する商品情報に対して、加工処理「マスク処理」を行い、当該商品情報の全体にマスクをする(図16の1606参照)。
【0234】
また、翻訳ページ取得部132は、格納部11の図15の関税条件管理表の「ID=1」のレコードを参照し、国識別子「米国」と対になる税率「x」に基づいて、商品種類「毛皮のコード」の関税を算出する。そして、当該関税を、翻訳ページの上に配置する(図16の1607参照)。なお、ここでは、税率「x」は、10%である、とする。
【0235】
さらに、翻訳ページ取得部132は、図15の関税条件管理表の「ID=2」のレコードを参照し、国識別子「米国」と対になる税率「y」に基づいて、商品種類「ハンドバック」の関税を算出する。そして、当該関税を、翻訳ページの上に配置する(図16の1608参照)。なお、ここでは、税率「y」は、10%である、とする。
【0236】
以上の処理により、翻訳ページ取得部132は、翻訳ページを取得できた。
【0237】
次に、翻訳ページ出力部141は、当該翻訳ページを、アクセス要求を送信してきた端末装置3に送信する。
【0238】
また、処理部13は、アクセス要求を送信してきた端末装置3の識別子(例えば、IPアドレス)と、「ABCZ Mart」のECサーバ2の識別子(例えば、IPアドレス)とを対応付けて、図示しないバッファに蓄積する。
【0239】
次に、端末装置3の端末受信部35は、アクセス要求の送信に応じて、翻訳ページを受信する。次に、端末処理部33は、受信された翻訳ページを用いて、出力するウェブページを構成する。端末出力部36は、当該ウェブページを出力する。かかる翻訳ページの出力例は、図16である。
【0240】
その後、日本語を母国語とするユーザは、図16の翻訳ページを見ながら、自分が欲しい商品を、カートに入れることができる。また、その後、日本語のウェブページ(図示しない)を操作し、カートに入れた商品を購入できる。
【0241】
以上、ユーザは、外国語で記載されたECサイトに対して、母国語に適切に翻訳されたECサイトを操作し、外国のECサイトを容易に使用できる。また、第一国で販売が禁止されている商品や、販売するのに不適切な商品について、ユーザが購入できない仕組みを導入できる。また、第一通貨での価格を提示することにより、ユーザは、商品の価格を理解し易くなる。
【0242】
以上、本実施の形態によれば、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを、適切に支援できる。
【0243】
また、本実施の形態によれば、第一国で販売が禁止されている商品や、販売することが不適切な商品について、ユーザが購入できない仕組みを提供できる。
【0244】
また、本実施の形態によれば、ユーザが商品の価格を把握しやすくできる。
【0245】
また、本実施の形態によれば、ユーザに関税を知らせることができる。
【0246】
さらに、本実施の形態によれば、固有名称等の原文のままが適切な部分情報を、そのままユーザに提示できる。
【0247】
なお、本実施の形態において、ウェブページを構成する部分情報の翻訳処理は、情報処理装置1が行っても良いし、図示しない翻訳サーバが行っても良い。
【0248】
また、本実施の形態において、情報処理装置1が、ユーザが使用する端末でも良い。かかる場合、情報処理装置1は、第一言語を使用するユーザからのアクセス要求であり、第ニ言語のECサイトのウェブページへのアクセス要求に基づいて、当該ウェブページを取得するページ取得部と、前記ウェブページを前記第一言語に翻訳した翻訳ページを取得する翻訳ページ取得部と、前記翻訳ページを出力する翻訳ページ出力部とを具備する情報処理装置である。また、かかる場合、情報処理装置1を構成する受付部12、要求受付部121は、ユーザからの入力を受け付ける。また、かかる場合、翻訳ページ出力部141は、翻訳ページを出力する。そして、ここでの出力とは、例えば、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影であるが、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0249】
また、情報処理装置1がユーザが使用する端末である場合の情報処理装置1の動作例について、図17のフローチャートを用いて説明する。図17のフローチャートにおいて、図4のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
(ステップ1701)要求受付部121は、ユーザが入力したアクセス要求を受け付けたか否かを判断する。アクセス要求を受け付けた場合はステップS402に行き、受け付けなかった場合はステップS1703に行く。
(ステップ1702)翻訳ページ出力部141は、ステップS404で取得された翻訳ページを出力する。
(ステップ1703)受付部121は、ユーザが入力した指示や情報を受け付けたか否かを判断する。指示等を受け付けた場合はステップS1704に行き、受け付けなかった場合はステップS1701に戻る。
(ステップ1704)処理部13は、送信する指示等を構成する。出力部14は、指示等をECサーバ2に送信する。
(ステップ1705)受付部12は、ECサーバ2からウェブページを受信したか否かを判断する。ウェブページを受信した場合はステップ403に行き、受信しなかった場合はステップ1706に行く。
(ステップ1706)受付部12は、ECサーバ2からウェブページ以外の情報を受信したか否かを判断する。他の情報を受信した場合はステップ1707に行き、受信しなかった場合はステップ1705に戻る。なお、他の情報は、例えば、エラーメッセージである。
(ステップ1707)処理部13は、受信された他の情報から出力する情報を構成する。出力部14は、当該情報を出力する。
【0250】
また、本実施の形態において、情報処理装置1が、ECサーバ2のECサイトのウェブページを翻訳した翻訳ページを提供した後は、情報処理装置1は、端末装置3から指示を受信せず、端末装置3からの指示は、ECサーバ2に送信され、端末装置3とECサーバ2との間での指示や情報の送受信により、商品等の電子商取引が遂行されても良い。
【0251】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、第一言語を使用するユーザからのアクセス要求であり、第ニ言語のECサイトのウェブページへのアクセス要求に基づいて、当該ウェブページを取得するページ取得部と、前記ウェブページを前記第一言語に翻訳した翻訳ページを取得する翻訳ページ取得部と、前記翻訳ページを出力する翻訳ページ出力部として機能させるためのプログラムである。
【0252】
(実施の形態2)
本実施の形態において、実施の形態1と比較して異なるのは、情報処理装置が、端末装置からの購入指示等の指示を受け付け、当該指示を、ECサーバ2が受け取れる第二の指示に変更し、当該第二の指示をECサーバ2に送信する点である。
【0253】
本実施の形態における情報システムBの概念図は、符号を除いて、図1と同じである。情報システムBは、情報処理装置4、1または2以上のECサーバ2、および1または2以上の端末装置3を備える。
【0254】
情報処理装置4は、ここではいわゆるサーバである。情報処理装置1は、例えば、クラウドサーバやASPサーバであるが、そのタイプや設置場所は問わない。
【0255】
情報処理装置4と1以上の各端末装置3、情報処理装置4と1以上の各ECサーバ2、および1以上の各ECサーバ2と1以上の各端末装置3は、インターネット等のネットワークにより、通信可能である。
【0256】
図18は、本実施の形態における情報システムBを構成する情報処理装置4のブロック図である。
【0257】
情報処理装置4は、格納部41、受付部42、処理部43、および出力部44を備える。受付部42は、要求受付部121、および指示受付部421を備える。処理部43は、ページ取得部131、翻訳ページ取得部132、および指示構成部421を備える。出力部44は、翻訳ページ出力部141、および指示送信部441を備える。
【0258】
情報処理装置4を構成する格納部41には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、ECサーバ2から取得したウェブページ、翻訳ページ、翻訳エンジン、為替のレート情報、各種の条件、関税率表、指示変換情報等である。
【0259】
指示変換情報とは、端末装置3から送信された指示に対応する情報であり、ECサーバ2に送信する指示を決定するための情報である。指示変換情報は、例えば、受信された指示に対応する処理を実行するためのAPIの情報である。指示変換情報は、例えば、商品を購入するための購入処理を行うためのAPIの情報である。APIの情報は、例えば、実行モジュール名、関数名、メソッド名である。指示変換情報は、ECサーバ2の識別子に対応付いている。指示変換情報は、通常、ECサーバ2ごとに管理されている。
【0260】
受付部42は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、アクセス要求、各種の指示である。
【0261】
指示受付部421は、端末装置3から、翻訳ページに対する指示を受け付ける。かかる指示は、例えば、商品をカートに入れる指示、購入指示を受け付ける。購入指示とは、商品を購入する指示である。
【0262】
なお、ここでの受け付けとは、通常、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0263】
処理部43は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、ページ取得部131、翻訳ページ取得部132、指示構成部421が行う処理である。
【0264】
指示構成部421は、指示受付部421が受け付けた購入指示に基づいて、ECサイトに送信する第二購入指示を構成する。指示構成部421は、例えば、端末装置3から指示受付部421が受信した購入指示を用いて、当該購入指示に対応するECサイトにおける指示である第二購入指示を構成する。
【0265】
指示構成部421は、例えば、指示受付部421が受信した指示であり、指示を送信するECサーバ2に対応する指示変換情報を取得する。次に、指示構成部421は、例えば、指示受付部421が受信した指示と当該指示変換情報とを用いて、ECサーバ2に送信する第二指示を構成する。
【0266】
出力部44は、各種の情報を送信する。各種の情報は、例えば、翻訳ページ、各種の指示である。各種の指示は、例えば、第二購入指示である。第二購入指示を送信することは、第二購入指示に対応する指示変換情報を用いて構成されたAPIを実行することでも良い。
【0267】
指示送信部441は、指示構成部421が構成した第二指示をECサーバ2に送信する。なお、ECサーバ2に送信することは、ECサイトに送信することである。また、指示送信部441は、例えば、指示構成部421が構成した第二購入指示をECサイトに送信する。
【0268】
受付部42、および指示受付部421は、無線または有線の通信手段で実現されることが好適であるが、放送を受信する手段、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されても良い。
【0269】
処理部43、および指示構成部421は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部43等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0270】
出力部44、および指示送信部441は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0271】
次に、情報システムBを構成する情報処理装置4の動作例について、図19のフローチャートを用いて説明する。図19のフローチャートにおいて、図4のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
【0272】
(ステップS1901)指示構成部421は、ステップS406で受信された指示(例えば、「購入指示 商品ID=123 数量=2」)に対応するECサイトの識別子を取得する。なお、ECサイトの識別子は、ECサーバ2の識別子である。ECサーバ2の識別子は、例えば、URI、URL、IPアドレス、IDである。
【0273】
(ステップS1902)指示構成部421は、ステップS406で受信された指示(例えば、「購入指示 商品ID=123 数量=2」)とステップS1901で取得したECサイトの識別子と対になる指示変換情報(例えば、「buy($商品ID,$数量)」を、格納部41から取得する。
【0274】
(ステップS1903)指示構成部421は、ステップS406で受信された指示と、ステップS1902で取得した指示変換情報とを用いて、第二指示(例えば、「buy(123,2)」)を構成する。
【0275】
(ステップS1904)情報処理装置4は、ステップS1903で構成した第二指示に対応する処理を実行する。ステップS410に行く。
【0276】
ここで、第二指示に対応する処理の実行は、例えば、指示送信部441が第二指示をECサイトに送信する処理である。なお、情報処理装置4は、例えば、第二指示「buy(123,2)」を実行する。
【0277】
なお、図19のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0278】
以下、本実施の形態における情報システムBの具体的な動作例は、実施の形態1における具体例における動作例と同様である。
【0279】
以上、本実施の形態によれば、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを、適切に支援できる。
【0280】
また、本実施の形態によれば、情報処理装置4が2以上の各ECサイト向けの指示を構成し、ECサイトにアクセスすることにより、ユーザは、母国語でない言語を使用している複数のECサイトを、容易に、利用できる。
【0281】
また、本実施の形態によれば、第一国で販売が禁止されている商品や、販売することが不適切な商品について、ユーザが購入できない仕組みを提供できる。
【0282】
また、本実施の形態によれば、ユーザが商品の価格を把握しやすくできる。
【0283】
また、本実施の形態によれば、ユーザに関税を知らせることができる。
【0284】
さらに、本実施の形態によれば、固有名称等の原文のままが適切な部分情報を、そのままユーザに提示できる。
【0285】
(実施の形態3)
本実施の形態において、実施の形態1および実施の形態2との差異は、情報処理装置がECサイト(ECサーバ)からの依頼を受け、翻訳ページを構成し、送信する点である。
【0286】
本実施の形態における情報システムCの概念図は、符号を除いて、図1と同じである。情報システムCは、情報処理装置5、1または2以上のECサーバ6、および1または2以上の端末装置3を備える。
【0287】
情報処理装置5およびECサーバ6は、ここではいわゆるサーバである。情報処理装置1は、例えば、クラウドサーバやASPサーバであるが、そのタイプや設置場所は問わない。
【0288】
情報処理装置5と1以上の各端末装置3、情報処理装置5と1以上の各ECサーバ6、および1以上の各ECサーバ6と1以上の各端末装置3は、インターネット等のネットワークにより、通信可能である。
【0289】
図20は、本実施の形態における情報システムCのブロック図である。図21は、情報処理装置5のブロック図である。
【0290】
情報処理装置5は、格納部11、受付部52、処理部13、および出力部14を備える。受付部52は、要求受付部521を備える。
【0291】
ECサーバ6は、EC格納部21、EC受信部62、EC処理部63、およびEC送信部64を備える。EC処理部63は、EC決定部631、およびEC判断部632を備える。
【0292】
情報処理装置5を構成する受付部52は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、アクセス要求、各種の指示である。
【0293】
また、ここでの受け付けとは、通常、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0294】
要求受付部521は、ECサイトから翻訳要求を受信する。ECサイトは、ECサーバ6と言っても良い。ここでの翻訳要求は、ウェブページまたはウェブページのアドレス情報を含む。
【0295】
ここでのページ取得部131は、翻訳要求に含まれるウェブページを取得する、または翻訳要求に含まれるアドレス情報を用いて、ECサイトからウェブページを取得する。
【0296】
ここでの翻訳ページ出力部141は、翻訳ページをECサイトまたは端末装置3に送信する。ECサイトへの送信は、アクセス要求を送信してきたECサイトへの送信である。
【0297】
ECサーバ6を構成するEC受信部62は、端末装置3からウェブページへのアクセス要求を受信する。EC受信部62は、例えば、情報処理装置5から翻訳ページを受信する。
【0298】
EC処理部63は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、EC決定部631、EC判断部632が行う処理である。
【0299】
EC決定部631は、端末装置3から受信されたアクセス要求に基づいて、端末装置3に対応する言語(例えば、日本語、中国語、英語)を決定する。なお、かかる処理は、公知技術である。
【0300】
EC判断部632は、EC決定部631が決定した言語が第二言語であるか否かを判断する。なお、第二言語は、EC格納部21に格納されているウェブページの言語である。
【0301】
EC処理部63は、例えば、EC判断部632が第二言語でないと判断した場合に、端末装置3から受信されたアクセス要求に対応するウェブページをEC格納部21から取得し、当該ウェブページを含む翻訳要求を構成する。
【0302】
EC送信部64は、EC判断部632が第二言語でないと判断した場合に、情報処理装置5に翻訳要求を送信する。EC送信部64は、例えば、EC判断部632が第二言語でないと判断した場合に、EC処理部63が構成した翻訳要求を情報処理装置5に送信する。EC送信部64は、例えば、端末装置3から受信されたアクセス要求を、翻訳要求として、情報処理装置5に送信する。
【0303】
受付部52、および要求受付部521は、無線または有線の通信手段で実現されることが好適であるが、放送を受信する手段、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されても良い。
【0304】
EC受信部62は、無線または有線の通信手段で実現されることが好適であるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0305】
EC処理部63、EC決定部631、およびEC判断部632は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。EC処理部63等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0306】
EC送信部64は、無線または有線の通信手段で実現されることが好適であるが、放送手段で実現されても良い。
【0307】
次に、情報システムCの動作例について説明する。まず、情報処理装置5の動作例について、図22のフローチャートを用いて説明する。
【0308】
(ステップS2201)要求受付部521は、ECサーバ6から翻訳要求を受信したか否かを判断する。翻訳要求を受信した場合はステップS2202に行き、受信しなかった場合はステップS2201に戻る。
【0309】
(ステップS2202)ページ取得部131は、翻訳要求に含まれるウェブページを取得する、または翻訳要求に含まれるアドレス情報を用いて、ECサイトからウェブページを取得する。
【0310】
(ステップS2203)翻訳ページ取得部132は、ステップS2202で取得したウェブページを用いて、翻訳ページを取得する。かかる翻訳ページ取得処理の動作例は、図5のフローチャートを用いて説明した。
【0311】
(ステップS2204)翻訳ページ出力部141は、ステップS2203で取得された翻訳ページを、翻訳要求を送信してきたECサーバ6、または翻訳要求に含まれる識別子(例えば、IPアドレス)で識別される端末装置3に送信する。ステップS2201に戻る。
【0312】
なお、図22のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0313】
次に、ECサーバ6の動作例について、図23のフローチャートを用いて説明する。
【0314】
(ステップS2301)EC受信部62は、端末装置3からアクセス要求を受信したか否かを判断する。アクセス要求を受信した場合はステップS2302に行き、受信しなかった場合はステップS2310に行く。
【0315】
(ステップS2302)EC処理部63は、アクセス要求に含まれるアクセス情報に対応するウェブページをEC格納部21から取得する。
【0316】
(ステップS2303)EC決定部631は、端末装置3の言語を決定する。なお、EC決定部631は、例えば、アクセス要求に含まれる言語識別子を取得する。
【0317】
(ステップS2304)EC判断部632は、EC決定部631が決定した言語が第二言語であるか否かを判断する。EC決定部631が決定した言語が第二言語であればステップS2309に行き、第二言語でなければステップS2305に行く。
【0318】
(ステップS2305)EC処理部63は、ステップS2302で取得したウェブページを含む翻訳要求を構成する。
【0319】
(ステップS2306)EC送信部64は、ステップS2305で構成された翻訳要求を情報処理装置5に送信する。
【0320】
(ステップS2307)EC受信部62は、情報処理装置5から翻訳ページを受信したか否かを判断する。翻訳ページを受信した場合はステップS2308に行き、受信しなかった場合はステップS2307に戻る。
【0321】
(ステップS2308)EC送信部64は、ステップS2307で受信された翻訳ページを端末装置3に送信する。ステップS2301に戻る。
【0322】
(ステップS2309)EC送信部64は、ステップS2302で取得したウェブページを端末装置3に送信する。ステップS2301に戻る。
【0323】
(ステップS2310)EC受信部62は、端末装置3から指示を受信したか否かを判断する。指示を受信した場合はステップS2311に行き、受信しなかった場合はステップS2301に戻る。
【0324】
(ステップS2311)EC処理部63は、ステップS2310で受信された指示に応じた処理を行う。
【0325】
(ステップS2312)EC処理部63は、ステップS2311における処理の結果を取得する。なお、処理の結果は、通常、ウェブページを構成する。
【0326】
(ステップS2313)EC処理部63は、ステップS2312で取得した処理結果の翻訳が必要か否かを判断する。翻訳が必要である場合はステップS2314に行き、翻訳が必要でない場合はステップS2315に行く。
【0327】
(ステップS2314)EC処理部63は、ステップS2312で取得した処理結果を含む翻訳要求を構成する。ステップS2306に行く。
【0328】
(ステップS2315)EC送信部64は、ステップS2312で取得した処理結果を端末装置3に送信する。ステップS2301に戻る。
【0329】
なお、図23のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0330】
以下、本実施の形態における情報システムCの具体的な動作例について説明する。ここでは、ユーザは、日本人であり、第一言語は、日本語である、とする。また、第二言語は、英語または中国語である、とする。
【0331】
また、以下の具体的において、当該ユーザは、米国のECサイト「ABCZ Mart」にアクセスするものとする。また、米国のECサイト「ABCZ Mart」のウェブページの例は、図12である、とする。なお、当該ウェブページは、例えば、HTMLで記述されている、とする。
【0332】
かかる状況において、以下の具体例について説明する。
【0333】
(具体例)
本具体例において、情報処理装置1の格納部11には、非翻訳条件として、「部分情報=会社|会社名」が格納されている、とする。また、格納部11には、原文掲載条件として「部分情報=商品名」が格納されている、とする。また、格納部11には、図14に示す非売品条件管理表が格納されている。また、格納部11には、図15に示す関税条件管理表が格納されている。また、格納部11には、通貨ごとの円に対する為替のレート情報「<国識別子>米国<貨幣識別子>ドル <レート>100円/ドル」「<国識別子>中国 <貨幣識別子>元 <レート>20円/元」が格納されている、とする。さらに、格納部11には、利益情報(手数料)「価格情報×1%」が格納されている、とする。
【0334】
かかる状況において、ユーザは、米国のECサイト「ABCZ Mart」のURL(「URL1」とする)を含むアクセス指示を端末装置3に入力した、とする。次に、端末装置3の端末受付部32は、当該ウェブページへのアクセス指示「アクセス指示 URL1」を受け付ける。次に、端末処理部33は、送信するアクセス指示を構成する。次に、端末送信部34は、URL「URL1」に対応するECサーバ6にアクセス要求を送信する。
【0335】
次に、ECサーバ6のEC受信部62は、端末装置3からアクセス要求を受信する。EC処理部63は、アクセス要求に含まれるアクセス情報に対応するウェブページをEC格納部21から取得する。また、EC決定部631は、端末装置3の言語「日本語」を決定する。次に、EC判断部632は、EC決定部631が決定した言語「日本語」が第二言語「英語」と異なる、と判断する。
【0336】
次に、EC処理部63は、取得したウェブページを含む翻訳要求を構成する。次に、EC送信部64は、構成された翻訳要求を情報処理装置5に送信する。なお、情報処理装置5に情報を送信するための情報処理装置5の通信先情報(例えば、情報処理装置5のIPアドレス)は、例えば、EC格納部21に格納されている。
【0337】
次に、情報処理装置5の要求受付部521は、ECサーバ6から翻訳要求を受信する。次に、ページ取得部131は、翻訳要求に含まれるウェブページ(図12参照)を取得する。次に、翻訳ページ取得部132は、実施の形態1における具体例2で説明した処理と同じ処理により、翻訳ページ(図16)を取得する。次に、翻訳ページ出力部141は、取得された翻訳ページを、翻訳要求を送信してきたECサーバ6に送信する。
【0338】
次に、ECサーバ6のEC受信部62は、情報処理装置5から翻訳ページを受信する。次に、EC送信部64は、受信された翻訳ページを端末装置3に送信する。
【0339】
次に、端末装置3の端末受信部35は、アクセス要求の送信に応じて、ECサーバ6から翻訳ページを受信する。次に、端末処理部33は、受信された翻訳ページを用いて、出力するウェブページを構成する。端末出力部36は、当該ウェブページを出力する。かかる翻訳ページの出力例は、図16である。
【0340】
今後、日本語を母国語とするユーザは、図16の翻訳ページを見ながら、自分が欲しい商品を、カートに入れることができる。また、その後、日本語のウェブページ(図示しない)を操作し、カートに入れた商品を購入できる。
【0341】
以上、本実施の形態によれば、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを、適切に支援できる。
【0342】
また、本実施の形態によれば、第一国で販売が禁止されている商品や、販売することが不適切な商品について、ユーザが購入できない仕組みを提供できる。
【0343】
また、本実施の形態によれば、ユーザが商品の価格を把握しやすくできる。
【0344】
また、本実施の形態によれば、ユーザに関税を知らせることができる。
【0345】
さらに、本実施の形態によれば、固有名称等の原文のままが適切な部分情報を、そのままユーザに提示できる。
【0346】
なお、本実施の形態において、ウェブページを構成する部分情報の翻訳処理は、情報処理装置1が行っても良いし、図示しない翻訳サーバが行っても良い。
【0347】
なお、本実施の形態における情報処理装置5を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ECサイトから、ウェブページまたはウェブページのアドレス情報を含む翻訳要求を受信する要求受付部と、前記翻訳要求に含まれる前記ウェブページを取得する、または前記翻訳要求に含まれる前記アドレス情報を用いて、前記ECサイトから前記ウェブページを取得する前記ページ取得部と、前記ウェブページを前記第一言語に翻訳した翻訳ページを取得する翻訳ページ取得部と、前記翻訳ページを前記ECサイトまたは前記端末装置に送信する翻訳ページ出力部として機能させるためのプログラムである。
【0348】
また、本実施の形態におけるECサーバ6を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、端末装置からウェブページへのアクセス要求を受信するEC受信部と、前記アクセス要求に基づいて、前記端末装置に対応する言語を決定するEC決定部と、前記EC決定部が決定した言語が第二言語であるか否かを判断するEC判断部と、前記EC判断部が前記第二言語でないと判断した場合に、請求項17記載の情報処理装置にアクセス要求を送信するEC送信部として機能させるためのプログラムである。
【0349】
また、図24は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置1、情報処理装置4、情報処理装置5、ECサーバ6等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図24は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図25は、システム300のブロック図である。
【0350】
図24において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0351】
図25において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0352】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0353】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0354】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0355】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0356】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0357】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0358】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0359】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置は、第一言語を公用語とするユーザが、第二言語のECサイトを利用することを支援できるという効果を有し、ECサイトの翻訳を支援するサーバ等として有用である。
【符号の説明】
【0360】
A、B、C 情報システム
1、4、5 情報処理装置
2、6 ECサーバ
3 端末装置
11、41 格納部
12、42、52 受付部
13、43 処理部
14、44 出力部
21 EC格納部
22、62 EC受信部
22、32 端末受付部
23、33 端末処理部
23、63 EC処理部
24、64 EC送信部
31 端末格納部
34 端末送信部
35 端末受信部
36 端末出力部
121、521 要求受付部
131 ページ取得部
132 翻訳ページ取得部
141 翻訳ページ出力部
421 指示構成部
421 指示受付部
441 指示送信部
631 EC決定部
632 EC判断部
1321 翻訳ページ取得手段
1322 判断手段
1323 加工手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25