(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024039942
(43)【公開日】2024-03-25
(54)【発明の名称】高架下足場の製造方法及び床材設置治具
(51)【国際特許分類】
E01D 22/00 20060101AFI20240315BHJP
E04G 1/36 20060101ALI20240315BHJP
E04G 3/24 20060101ALI20240315BHJP
E04G 3/28 20060101ALI20240315BHJP
E04G 3/30 20060101ALI20240315BHJP
E01D 1/00 20060101ALN20240315BHJP
【FI】
E01D22/00 A
E04G1/36 302H
E04G3/24 302H
E04G3/28 302L
E04G3/30 301N
E01D1/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022144705
(22)【出願日】2022-09-12
(71)【出願人】
【識別番号】000175560
【氏名又は名称】三協立山株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】591211917
【氏名又は名称】川田建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】平本 雄太郎
(72)【発明者】
【氏名】菅原 拓也
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 智史
【テーマコード(参考)】
2D059
2E003
【Fターム(参考)】
2D059BB37
2D059BB39
2D059EE02
2D059EE10
2D059GG39
2E003AC03
2E003EB01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】作業性の良い高架下足場を設置する製造方法及びその製造方法の提供
【解決手段】床材設置治具を新設横梁に取り付ける工程、新設床材前端を床材設置治具に取り付ける工程、新設横梁と新設床材を共に延設方向に送り出す工程、床材設置治具は新設床材前端を下降可能に支持するものであり、新設床材は、既設横梁上を滑るように送り出し出され、その重心位置が既設横梁を超えて延設側に移ると、既設横梁を支点に傾き、新設床材前端が、新設横梁の床材設置位置に載るように床材設置治具が下降する工程を含む。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
床材設置治具を新設横梁に取り付ける工程、
新設床材前端を床材設置治具に取り付ける工程、
新設横梁と新設床材を共に延設方向に送り出す工程、
床材設置治具は新設床材前端を下降可能に支持するものであり、
新設床材前端を新設横梁の床材設置位置に載せるように床材設置治具を下降させる工程、
を含む高架下足場の製造方法。
【請求項2】
本体部とアーム部と床材取付部を備え、本体部は、横梁取付部を有しており、新設横梁の上フランジ部に取り付けられるものであり、アーム部は、本体部に対してアーム回動軸を介して取り付けられるものであり、床材取付部は、アーム部に対して床材回動軸を介して取り付けられ、床材前端を取付けるものであり、アーム部と床材取付部が下方に移動したときに新設床材の前端が新設横梁の下フランジ部に設置されるようになっている床材設置治具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁及び鉄道や高速道路などの高架の下に取り付ける足場の製造方法及び床材設置治具に関する。
【背景技術】
【0002】
橋梁及び鉄道や高速道路などの高架(以下、これらを併せて「高架」という。)を点検したり補修したりする作業のために、高架下に一時的な仮設足場が取り付けられることがある。
【0003】
また、高架下足場は、経年劣化した高架を覆うことができ、高架から万が一コンクリート片が落下しても、下を通る車や歩行者に当たることを防ぐことができ、かつ、点検や補修がいつでもできるように恒久足場として設置する需要も高まってきている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
仮設足場であれ恒久足場であれ、高架下足場は、交通を妨げないように下に車などが通ることのできる空間を空けて高架下を覆うように設置される。
これまでは、高所作業車が使われることがあったが、交通を一時的に遮断する必要があるなど不都合があった。
さらに、高所作業車が入ることができない場所では、地表または水面に浮かべた台船から足場を組んで高架下足場を設置しており、作業性が悪かった。
本発明は、作業性の良い高架下足場を設置する製造方法及びその製造方法に使用する横梁送出装置の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前述の課題を解決するために請求項1記載による高架下足場の製造方法は、
床材設置治具を新設横梁に取り付ける工程、
新設床材前端を床材設置治具に取り付ける工程、
新設横梁と新設床材を共に延設方向に送り出す工程、
床材設置治具は新設床材前端を下降可能に支持するものであり、
新設床材前端を新設横梁の床材設置位置に載せるように床材設置治具を下降させる工程、
を含む。
【0006】
また、前述の課題を解決するために請求項2記載による床材設置治具は、本体部とアーム部と床材取付部を備え、本体部は、横梁取付部を有しており、新設横梁の上フランジ部に取り付けられるものであり、アーム部は、本体部に対してアーム回動軸を介して取り付けられるものであり、床材取付部は、アーム部に対して床材回動軸を介して取り付けられ、床材前端を取付けるものであり、アーム部と床材取付部が下方に移動したときに新設床材の前端が新設横梁の下フランジ部に設置されるようになっている。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、高架下足場を簡単に設置でき作業性の向上が図れるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明に係る実施形態の足場の概略図であり、
図1(A)は、高架の断面図、
図1(B)は高架の側面図
【
図2】新設横梁に取り付けられた状態の床材設置治具Aを示しており、
図2(a)は、新設横梁75aに取り付けられた状態の平面図、
図2(b)は、
図2(a)の(b)-(b)断面図、
図2(c)は、
図2(b)の前側の拡大図。
【
図5】新設横梁と新設床材を延設方向に送出状態図であり、
図5(a)は、平面図、
図5(b)は、
図5(a)の(b)-(b)断面図、
図5(c)は、
図5(b)の前側の拡大図。
【
図6】新設床材の新設横梁対する載置状態図であり、
図6(a)は、平面図、
図6(b)は、
図6(a)の(b)-(b)断面図、
図6(c)は、
図6(b)の前側の拡大図。を
【
図8】横梁送出装置の構成図であり、
図8(a)は、側面図、
図8(b)は斜視図、
図8(c)は前面図。
【
図9】
図8の横梁送出装置を用いた足場の製造方法の工程図であり、
図8(A)は、横梁送出フレームを延設方向に押して足場を製造する工程を示し、
図8(B)は、新設床材を延設方向に押し足場を製造する工程を示す。
【
図10】
図9の足場の製造方法の工程図に対応する側面図である。
【
図11】変形例の横梁送出装置を用いた足場の製造方法の工程図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態の高架下足場の製造方法及び床材設置治具を説明する。
以下の説明では、異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
【0010】
図1は、足場7の概略図を示しており、
図1(A)は高架の断面図であり、
図1(B)は高架の側面図である。
路面52の下には、路面52を支える鈑桁(高架主部材)51などの構造材が設けられている。
最初の足場7は、従来の技術のとおり、地上から地上足場(図示せず)を組み上げて高架5の下に設置される。
足場7は、横梁(図示ではH形鋼)75、支持材77と床材74で構成され、必要に応じてルーバー76が設けられる。
横梁75は、延設方向に間隔を置いて設置される。
横梁75は、鈑桁(高架主部材)51や箱桁(図示せず)などの強固な構造材に支持材77を介して固定され、足場7を支える。
床は、隣接する横梁75の間に取り付けられる。
床は、後述するように複数の床材74から構成されている。
【0011】
ここで足場7の延設工程は、
図9、
図10に示すように、大きく分けて、横梁75(新設横梁75a)に後述する床材設置治具Aを取り付けると共に、床材設置治具Aを床材74(新設床材74a)に取り付ける工程、設置済足場71の横梁75(既設横梁74b)に係合させるための後述する係合フックBを新設床材74aに取り付ける工程、新設横梁75a及び新設床材74aを延設方向に設置する工程、設置された新設横梁75aを、支持材77を用いて鈑桁(高架主部材)51に取り付ける工程、新設床材74aを設置済み足場71の既設横梁74bと延設した新設横梁75aとに固定する工程からなり、この足場7の延設工程を繰り返すことで、次々と足場7が延設される。
この工程中、外光を取り込み、かつ、雨風が吹き込むことを防ぐルーバー76を設置する工程が入ることもある。
ここで、新設横梁75aは、設置済み足場71の既設横梁74bに対して新規に延設される横梁であり、新設床材74aの設置後には既設横梁74bとなり、新設床材74aは、既設の床材74となる。
【0012】
設置済み足場71から足場7を延設しようとする方向を軸とした方向を以下、「前後方向」といい、延設側を「前」といい、「設置済み足場71」側を「後」という。
また、足場7を延設しようとする方向と水平に直交する方向、すなわち、高架の幅方向を以下「左右方向」という。
【0013】
[床の構造]
床は、本実施形態では、複数の床材74を延設方向に並べられた横梁75間にわたるように取付けることで構成される。
なお、必要に応じて裏面パネル(図示せず)が設けられる。
仮設足場のように短期間で撤去する足場7では、撤去作業性を向上させるため床材74を用いないこともある。
そのため、裏面パネルを床として使用することもできる。
また、高架下に人が入れないような場所においては、外観を考慮する必要がないため、裏面パネルを用いず床材74単独で床を構築してもよい。
【0014】
(発明1)
[床材設置治具の構造]
図2及び
図3は、新設横梁75aに取り付けられる床材設置治具Aを示しており、
図2(a)は、新設横梁75aに取り付けられた状態の平面図、
図2(b)は、
図2(a)の(b)-(b)断面図、
図2(c)は、
図2(b)の前側の拡大図である。
以下、設置済足場71の横梁75を既設横梁74bとし、延設される横梁75を新設横梁75aとする。
【0015】
床材設置治具Aは、本体部aとアーム部bを備えており、本体部aが新設横梁75aに取り付けられ、アーム部bに新設床材74aの前側が取り付けられることで、前側の床材設置治具Aを介して新設横梁75aと新設床材74aが一体化される。
床材設置治具Aにより一体化された新設横梁75aと新設床材74aは、後述する横梁送出装置1で送出されて延設方向に移動すると共に、
図5及び
図6に示すように、所定位置においてアーム部bが下方へ回転することで、新設床材74aの前端部分が新たな新設横梁75aの下フランジ部750の後側の上面に載置される。
【0016】
(本体部)
本体部aは、新設横梁75aに取り付ける横梁取付部a1を有している。
横梁取付部a1は、新設横梁75aの上フランジ部751の上面に載置されるものであり、本体部aの左右両端側にそれぞれ設けられた回転係合部a11と、本体部aの後側に設けられた固定係合部a12を備えている。
回転係合部a11は、側面視略フック状のものであり、横梁取付部a1の左右に2個取り付けられていると共に、左右の軸を中心に回転自在に軸支されており、回転により新設横梁75aの上フランジ部751の前端に対して係脱される。
【0017】
回転係合部a11は、上面のボルトa13を締めることによって、回転係合部a11が上動して新設横梁75aの上フランジ部751の前端を挟むことで、回転不能状態にされると共に、新設横梁75aの上フランジ部751の前端に対する係合状態が保持される。
また、ボルトa13を緩めることによって、回転係合部a11が下降して新設横梁75aの上フランジ部751の前端から離間して回転可能にされ、上フランジ部751の前端に対する係脱が自在となる。
固定係合部a12は、側面視略フック状のものであり、本体部aの後側に設けられており、本体部aを上フランジ部751の上面に載置した状態で本体部aを前後方向にずらすことにより、新設横梁75aの上フランジ部751の後端に対して係脱される。
【0018】
このような横梁取付部a1は、上フランジ部751の上面に載置した状態で、上フランジ部751の前端に回転係合部a11係合させると共に、上フランジ部751の後端に固定係合部a12を係合させてボルトa13を締め付けることによって、本体部aを上フランジ部751の上面に強固に固定することができる。
また、ボルトa13を緩めて回転係合部a11を回転させることによって、上フランジ部751の前端に対する回転係合部a11の係合を解除でき、そのまま、本体部aを後方にずらすことによって、上フランジ部751の後端に対する固定係合部a12の係合を解除でき、これによって、本体部aを上フランジ部751の上面から取り外すことができる。
したがって、本体部aの取り付け作業時においては、新設横梁75aに穴あけ等の加工をすることなく、係脱自在な回転係合部a11及び固定係合部a12の係合と、回転係合部a11のボルトa13を締め付けることで本体部aを強固に固定することができるため、本体部aの取り付け作業が容易でありながら確実に取り付けることができ、しかも本体部aを迅速に取り付けることができる。
また、本体部aの取り外し作業においては、ボルトa13を緩めることで回転係合部a11及び固定係合部a12の係合を解除して本体部aを取り外すことができるため、本体部aの取り外し作業が容易であり、本体部aを迅速に取り外すことができる。
【0019】
(アーム部)
アーム部bは、アーム回動軸a21を介して本体部aと回動自在に連結され、アーム回動軸a21を中心として上下方向に回動自在にされている。
アーム回動軸a21は、左右の軸を有して本体部aに立設された軸支板a14に軸支されている。
【0020】
アーム部bの後端には、床材取付部a22が設けられている。
床材取付部a22は、新設床材74aの前端を取り付けるものであり、左右の軸を有する床材回動軸a23を介してアーム部bと連結され、床材回動軸a23を中心として上下方向に回動自在にされている。
床材取付部a22は、新設床材74aの上面に載置される左右に長い略板状に形成されており、床材取付部a22に新設床材74aを取り付ける際に、新設床材74aの上面に床材取付部a22を載置した状態で、新設床材74aに設けたボルトa24にナットa241を締め付けるという簡単な構造で新設床材74aを強固に取り付けることができ、取り付け状態を確実なものとすることができる。
取り外すには、ナットb241を緩めて外すという簡単な方法で取り外すことができる。
【0021】
[限定事項]
アーム部bは、左右2か所にあり、アーム回動軸a21に対して着脱自在、且つ回動自在に係合する軸係合部a25が設けられており、軸係合部a25をアーム回動軸a21に係合させることで両者が連結される。
軸係合部a25は、
図4に示すように、下向き開口の係合凹部a250と、係合凹部a250の開口を開閉する開閉片a251を有しており、開閉片a251の開閉動により、係合凹部a250の開口を開閉し、開放状態でアーム回動軸a21に対する軸係合部a25の係脱を行うことができる。
また、係合状態で開閉片a251の閉動作により、係合凹部a250の開口を塞いでアーム回動軸a21に対する軸係合部a25の係合状態を保持することができる。
開閉片a251は、左右の軸を有して上下方向回動自在に軸支されていると共に、ばね(図示せず)の付勢力によって、常に閉状態の位置にあり、且つ開閉片a251の閉状態をロックするリリースレバーa252により、閉状態が保持されている。
リリースレバーa252のロックは、開閉片a251の側面視反時計方向の回動には作用せず、開閉片a252の回動を妨げないようになっている一方、開閉片a251の側面視時計方向の回動のみをロックするようになっている。
また、リリースレバーa252は、左右の軸を有して回動自在に軸支されていると共に、ばね(図示せず)の付勢力によって、常にロック状態の位置に保持され、一方向へ回動操作することによって開閉片a251のロックを解除するようになっている。
また、リリースレバーa252は、開閉片a251が閉状態位置から側面視反時計方向に所定の位置にまで回動すると、自動的に開閉片a251をロックするようになっている。
このような軸係合部a25は、アーム部bを取り付ける場合、係合凹部a250をアーム回動軸a21に押し込むと、開閉片a251がアーム回動軸a21に接触すると共に、押込む力によって、側面視反時計方向へ所定の位置まで回動する。
開閉片a251が所定の位置まで回動した状態では、アーム回動軸a21が係合凹部a250内に入り、アーム回動軸a21が係合凹部a250内に入ると、開閉片a251がばねの付勢力により側面視時計方向下方へ回動すると共に、リリースレバーa252によって閉状態位置においてロックされる。
また、
図6に示すように、新設床材74aが新設横梁75aの後述する床材設置位置p1に載せられた状態で、アーム部bを取り外す場合には、リリースレバーa252を回動することによって、開閉片a251のロックが外される。
その状態で、アーム部bを後方に引き抜くようにすれば、開閉片a251がアーム回動軸a21に接触して側面視時計方向へ回動することで、係合凹部a250がアーム回動軸a21から外れてアーム部bを本体部aから取り外すことができる。
すなわち、新設横梁75aに固定される本体部aと、新設床材74aに固定されるアーム部bが分離できるため、双方を装着するだけで床材設置治具Aの取り付けが完了し作業効率がはかどる。
なお、軸係合部a25は、例示した構成に限らず、本体部aに対してアーム部bを着脱できる構成であればよい。
【0022】
[係合フックの構造]
図4は、床材74の後端に取り付けられる係合フックBを示しており、
図5(a)は、新設床材74aが取り付けられた状態の平面図、
図5(b)は、
図5(a)の(b)-(b)断面図である。
係合フックBは、新設床材74aと新設横梁75aが所定位置まで移動して、既設横梁74bに係合することで、新設床材74aを既設横梁74bに支持するものである。
係合フックBは、フック部b1と、新設床材74aの上面に載置される左右に長い略板状の床材取付部b2を備えている。
フック部b1は、下側を開放した側面視凹状に形成され、左右2か所設けられている。
フック部b1の凹状部分の内側の前後幅は、既設横梁74bの上フランジ部751の前後幅よりも広くされており、既設横梁74bの上フランジ部751に対するフック部b1の上方からの係合を行いやすくしている。
係合フックBを新設床材74aに取り付けるには、新設床材74aの上面に床材取付部b2を載置した状態で、新設床材74aに設けたボルトb3にナットb31を締め付けるという簡単な構造で新設床材74aを強固に取り付けることができ、取り付け状態を確実なものとすることができる。
取り外すには、ナットb31を緩めて外すという簡単な方法で取り外すことができる。
【0023】
[床材案内具の構造]
床材案内具Cは、新設床材74aの延設方向への移動を案内するものであり、既設横梁74bの上フランジ部751の上面に取り付けられる。
床材案内具Cは、既設横梁74bの上フランジ部751の上面の左右に配置される回転係合部c1及び固定係合部c2を備えている。
回転係合部c1よび固定係合部c2は、前述の横梁取付部a1に設けられた回転係合部a11及び固定係合部a12と同じ構造のものである。
すなわち、回転係合部c1を回転不能状態と回転可能状態とに切り替えるためのボルトc3(横梁取付部a1におけるボルトa13)を備え、このボルトc3を締め付けることで回転係合部c1を回転不能として係合状態を保持し、ボルトc3を緩めることによって回転係合部c1を回転可能として係合を解除する。
また、固定係合部c2は、本体部aを上フランジ部751の上面に載置して前後方向にずらすことにより、既設横梁74bの上フランジ部751の後端に対して係脱される。
【0024】
床材案内具Cは、新設床材74aの前方への移動時に、新設床材74aの左右端部を支えて案内する案内板c4(
図5参照)が立設されている。
案内板c4は、新設床材74aの前方への移動時に新設床材74aの左右端部にわずかに当接または近接することで、新設床材74aを左右のずれが生じないように案内することができる。
また、床材案内具Cの上面には、新設床材74aの前方への移動時の抵抗を低減する摺動突起c5が突設されている。
摺動突起c5は、左右2個の案内板c4の間の左右及び中央に3個設けられており、この3個の摺動突起c5の上面に床材が載置されることで、新設床材74aの下面への接触が部分的になるため、新設床材74aの延設方向への移動時に生じる摺動抵抗を低減し、新設床材74aをスムースに滑らせて移動させることができる。
【0025】
図2~
図7を参照して床材設置治具Aによる新設横梁75aに対する新設床材74aの設置動作を説明する。
図2、
図3は、床材設置治具Aを新設横梁75aに取り付けた状態を示し、
図5は、新設床材74aと新設横梁75aを延設方向に移動させている移動状態を示し、
図6、
図7は、新設床材74aが新設横梁75aの下フランジ部750の上面に設置された設置終了状態を示している。
図4は、アーム部bを本体部aに連結する状態を示している。
床材設置治具Aの本体部aを新設横梁75aに取り付けると共に、新設床材74aを床材設置治具Aの床材取付部a22に取り付ける場合には、新設横梁75aを既設横梁74bに近接させた状態で行う。
このとき、新設横梁75aは、後述の横梁送出装置1により支持されており、所定位置まで至る範囲の延設動作で落下防止されている。
また、新設床材74aは、既設横梁74bの上面に載置される。
また、新設床材74aの後端側に係合フックBを取り付けておく。
また、既設横梁74bの上フランジ部751の上面に、新設床材74aの左右を挟むように保持する床材案内具Cを取り付けておく。
【0026】
図2、
図3の初期状態から新設横梁75a及び新設床材74aを前方に移動させ、
図5の移動状態において新設床材74aの重心が前よりになった時点で、既設横梁74bを支点として新設床材74aの前端側が下降する。
このとき、新設床材74aの前端側の下降に伴って、アーム部bがアーム回動軸a21を中心として下降方向へ回動すると共に、床材取付部a22が床材回動軸a23を中心として回動する。
新設床材74aの前端側が下降して新設床材74aが傾斜した状態で、そのまま新設横梁75a及び新設床材74aを延設方向に移動させることで、移動による押し力により、アーム部bがアーム回動軸a21を中心として下降方向へ回動すると共に、床材取付部a22が床材回動軸a23を中心として回動して、
図6、
図7に示すように、新設床材74aが新設横梁75aの下フランジ部750の後側の上面に設定された床材設置位置p1に設置された設置終了状態となる。
このとき、係合フックBが既設横梁74bの上フランジ部751に上方から係合することで、新設床材74aの後端が既設横梁74bの下フランジ部750の前側の上面に設定された床材設置位置p2載置されることで、新設床材74aが水平状態で既設横梁74bと新設横梁75aの間に支持される。
【0027】
床材設置治具Aは、アーム部bを軸支するアーム回動軸a21と床材取付部a22を軸支する床材回動軸a23有しているので、アーム部bの下降方向への回動に追従するように床材回動軸a23が回動して新設床材74aが初期状態から移動状態に至る水平状態、移動状態での新設床材74aの傾斜状態、傾斜状態から設置終了状態(水平状態)に至る新設床材74aの変化をスムースに行うことができる。
アーム部bを軸支するアーム回動軸a21と、床材取付部a22を軸支する床材回動軸a23の位置関係は、アーム部b及び床材取付部a22の回動で、新設床材74aが水平状態で既設横梁74bと新設横梁75aの間に支持される状態となる位置関係としている。
【0028】
ここで、新設横梁75a及び既設横梁74bは、下フランジ部750の幅よりも上フランジ部751の幅を狭くしている。
これは、上フランジ部751の幅を狭くすることで、足場7を最終固定するアングルをボルト固定しやすくするためである。
また、アーム部bの下降方向への回転時に新設床材74aの前端が上フランジ部751に当接したり、新設床材74aの後端が既設横梁74bの上フランジ部751に当接したりしないようにするためでもある。
【0029】
(発明2)
[横梁送出装置の全体構造]
図8は、横梁送出装置1の全体図である。
横梁送出装置1は、送出本体部11と横梁送出フレーム14を備えている。
本実施形態の横梁送出装置1は、
図9において全く同じ横梁送出フレーム14が左右に二つ設置されている。
横梁(H形鋼)75は、落下防止の観点から一つの横梁(H形鋼)75に対して、二つ以上の横梁送出装置1が用いられ、複数の箇所で支えられる。
そして、各横梁送出装置1から略同じ速度で延設位置まで横梁(H形鋼)75が送り出される。
また、送出本体部11は、一つの横梁送出フレーム14に対して、前後方向に二つ設置されている。
【0030】
(送出本体部)
送出本体部11は、横梁送出フレーム14を前後スライド自在に支持するものである。
送出本体部11は、固定部111有し、
図8に示すように、新設横梁75aを送り出すときに荷重がかかるため、設置済足場71の中でも支持力のある既設横梁74bに固定されている。
固定部111は、送出本体部11の下方に位置し、設置済足場71の既設横梁74bに取り外し可能に締結具等で固定される。
本実施形態では、送出本体部11を設置済足場71の既設横梁74bに固定したが、設置済足場71側に存在する支持力のある部材であれば既設横梁74bでなくてもよい。
たとえば、設置済足場71が、高架5の脚部53に近く送出本体部11を固定する既設横梁74bがないときなどは、鈑桁(高架主部材)51に補助材を介して取り付けてもよいし、高架5の脚部53に取り付けることもある。多種多様な高架下の状況に応じて、送出本体部11の固定対象は適宜変更できる。
また、本実施形態の送出本体部11は、一つの横梁送出フレーム14に対して、前後方向に二つ設置されている。
これは、設置済足場71から延設方向に新設横梁75aが送り出されたとき、横梁送出フレーム14にかかる荷重を分散して受けるためである。
設置済足場71は、狭いことが多いので送出本体部11の数は2つが好ましい。
なお、送出本体部11は最低一つ設けられていればよく、また、三つ以上とすることを妨げるものではない。
いずれにせよ、送出本体部11は、設置済足場71の何らかの部材に固定するものである。
【0031】
(横梁送出フレーム)
送出本体部11は、設置済足場71の既設横梁74bの上に置かれ、固定部111を介して既設横梁74bに締結される。
そして、横梁送出フレーム14は、送出本体部11の上部に配設され、送出本体部11に前後スライド自在に支持される。
横梁送出フレーム14は長尺であり、送出本体部11に対する横梁送出フレーム14の支持は、スライド支持部141を用いて行われる。
スライド支持部141は、送出本体部11の上端に、ボルト・ナット等の締結部材(図示せず)で固定される。
スライド支持部141は、横梁送出フレーム14が前後に貫通するものであり、前面視において上下方向に長い長方形の筒状に形成され、左右幅が横梁送出フレーム14の左右幅よりもわずかに広くされている。
また、スライド支持部141の上下には、横梁送出フレーム14の上下を支持するローラ1412が軸支されており、横梁送出フレーム14の前後方向のスライド時に、このローラ1412が横梁送出フレーム14の上下を支持して転がることで、横梁送出フレーム14をスムースにスライドさせることができる。
【0032】
横梁送出フレーム14には、新設横梁75aを吊り下げて保持する横梁保持部15が固定されている。
横梁保持部15は、前の送出本体部11の前側の横梁送出フレーム14に配置され、横梁送出フレーム14に対して固定されている。
横梁保持部15は、横梁送出フレーム14が前後に貫通するものであり、前面視において上下方向に長い長方形の筒状に形成され、横梁送出フレーム14に対してボルト・ナット等の締結部材(図示せず)で固定されている。
横梁保持部15の下方には、チェーン等の丈夫で自由に曲がる吊り下げ具151が設けられ、この吊り下げ具の下端に横梁連結部152が着脱自在に連結される。
吊り下げ具151は、自由に曲がるロープやワイヤーが例示でき、棒材等の曲がらないものを使用することもできる。
横梁連結部152は、新設横梁75aの上フランジ部751の上面に載せてボルト・ナット等の締結部材(図示せず)で固定され、吊り下げ具151の下端を横梁連結部152に連結することで、新設横梁75aを横梁保持部15に連結することができ、吊り下げ具151の下端と横梁連結部152の連結を解除することで、横梁保持部15から新設横梁75aを取り外すことができる。
このような横梁保持部15は、この吊り下げ具151に新設横梁75aを連結することで、横梁送出フレーム14の延設方向へのスライドに伴って新設横梁75aを延設方向へ移動させることができる。
吊り下げ具151の下端を横梁連結部152に連結する構造として、吊り下げ具151の下端にスナップフック(図示せず)を取り付け、横梁連結部152の上面にスナップフックが掛け止めされる引っ掛け具(図示せず)が例示できる。
【0033】
(横梁送出装置の送出動作)
前述した構造の横梁送出装置1の送出動作として、
図9(A)(B)及び
図10に示すように2つの送出動作を行うことができる。
1つ目の送出動作として、
図9(A)に示すように、横梁送出フレーム14を前方に押し出すことによって、新設床材74aと新設横梁75aと横梁送出フレーム14を一体として延設方向に送出することができる。
2つ目の送出動作として、
図9(B)に示すように、新設床材74aを前方に押し出すことによって、新設床材74aと新設横梁75aと横梁送出フレーム14を一体として延設方向に送出することができる。
いずれの送出動作においても、
図10に示すように新設床材74aと新設横梁75aと横梁送出フレーム14を一体として前方に送出することができる。
【0034】
[横梁送出装置の変形例]
図11は、横梁送出装置1’の変形例を示している。
本変形例の横梁送出装置1’は、横梁送出フレーム14が送出本体部11に対して固定され、横梁保持部15が横梁送出フレーム14にスライド自在に設けられたものである。
横梁送出フレーム14は、前端部分が新設横梁75aの延設される定位置を越える位置になるように固定されており、横梁送出フレーム14に沿ってスライドする横梁保持部15が前述の定位置に至ることができるようにされている。
横梁保持部15は、前述のスライド支持部141と同様に、横梁送出フレーム14が前後に貫通するものであり、前面視において上下方向に長い長方形の筒状に形成され、左右幅が横梁送出フレーム14の左右幅よりもわずかに広くされたものである。
また、横梁保持部15の上下には、前述のスライド支持部141と同様の横梁送出フレーム14の上下を支持するローラ(図示せず)が軸支されており、横梁保持部15の横梁送出フレーム14に沿う前後方向のスライド時に、前述のローラがレール材の上下を転がることで、横梁送出フレーム14をスムースにスライドさせることができる。
【0035】
[変形例の横梁送出装置による送出動作]
前述した構造の変形例の横梁送出装置1’の送出動作として、
図11に示すように送出動作を行うことができる。
送出動作は、新設床材74aを延設方向に押し出すことによって、新設床材74aと新設横梁75aと横梁保持部15を一体として延設方向に送出することができる。
【0036】
(足場の延設工程)(発明1、2)
地上足場を組むことなく、足場7を延設する高架下足場の製造方法を
図9及び
図10を参照して説明する。
【0037】
(工程1)
工程1は、横梁送出装置1の送出本体部11を設置済足場71に設置する工程である(設置構造は[0030]及び
図8で説明した通りである。)。
送出本体部11を設置済足場71の最前の既設横梁74bとその後ろに位置する既設横梁74bにそれぞれ固定する。
横梁送出装置1は、設置済足場71の左右方向に複数設置されるため、設置済足場71の上には、複数の横梁送出装置1の送出本体部11が固定される。
【0038】
(工程2)
工程2は、横梁送出装置1の横梁送出フレーム14を配設する工程である(配設構造は[0031]及び
図8で説明した通りである)。
横梁送出フレーム14のスライド支持部141を、送出本体部11の上端に固定し、このスライド支持部141に横梁送出フレーム14を貫通取り付けする。
スライド支持部141の取り付けは、設置済足場71の最前の送出本体部11とその後ろの送出本体部11共に行われる。
【0039】
(工程3)
工程3は、新設横梁75aを横梁保持部15に連結する工程である(連結構造は[0032]及び
図8で説明した通りである)。
新設横梁75aの上面には、横梁連結部152が取り付けられており、この横梁連結部152に横梁送出フレーム14に固定された横梁保持部15の吊り下げ具151の下端を連結する。
これにより、新設横梁75aは、横梁送出フレーム14に固定された横梁保持部15と連結されると共に、横梁送出フレーム14の前後スライドと一体としてスライド可能状態となる。
【0040】
(工程4)
工程4は、床材設置治具Aを新設横梁75aに固定する工程である(取り付け構造は[0018]及び
図2、
図3で説明した通りである)。
この工程では、床材設置治具Aの本体部aを新設横梁75aの上フランジ部751の上面に置いて前方にずらして固定係合部a12を上フランジ部751の後端に係合させる。
次いで、回転係合部a11を下降方向に回動させて上フランジ部751の前端に係合させ、ボルトa13を締め付けることで本体部aを新設横梁75aに固定する。
【0041】
工程5は、アーム部bの床材取付部a22に新設床材74aを取り付ける工程(取り付け構造は[0020]及び
図2、
図3で説明した通りである)と、係合フックB(発明1、2限定事項)を新設床材74aに取り付ける工程である(取り付け構造は[0026]及び図で説明した通りである)。
このとき、アーム部bは、本体部aと分離しており、アーム部bの床材取付部a22に新設床材74aを取り付けてから次工程でアーム部bを本体部aに取り付けるが、本体部aにアーム部bを取り付けた状態で、新設床材74aをアーム部bの床材取付部a22に取り付けてもよい。
【0042】
(工程6)
工程6は、新設床材74aが取り付けられたアーム部bを本体部aに取り付ける工程である(取り付け構造は、段落[0021]及び
図4で説明した通りである。)。
このとき、最前の既設横梁74bの上フランジ部751の上面に床材案内具Cを設置しておく(設置構造は、段落[0023][0024]及び
図2で説明した通りである)。
床材案内具Cの設置位置は、新設床材74aが取り付けられたアーム部bを本体部aに取り付けた際に、新設床材74aが床材案内具Cの左右の案内板c4の間に嵌り込む位置である。
この工程6によって、新設床材74aと新設横梁75aと横梁送出フレーム14と横梁保持部15が一体となる。
この工程1~工程6によって、
図9(A)(B)の(a)に示す初期状態にすることができる。
【0043】
(工程7)
工程7は、延設しようとする新設床材74aと新設横梁75aを前方に送出する工程である(送出動作は[0033]及び
図9(A)(B)で説明した通りである)。
この送出動作では、
図9(A)の(b)に示すように、横梁送出フレーム14を前方に押して新設床材74aと新設横梁75aを送出してもよいし、
図9(B)の(b)に示すように、新設床材74aを前方に押して新設床材74aと新設横梁75aを送出してもよい。
いずれを前方に押しても、
図10に示すように、新設床材74aと新設横梁75aを同時に前方に送出することができる。
図9(A)(B)の(b)及び
図10(b)に示すように、新設床材74aと新設横梁75aが前方に送出された当初では、新設床材74aが水平に移動する。
そして、新設床材74aの重心が前よりになった時点で、既設横梁74bを支点として新設床材74aの前端側が下降する(下降動作は[0026]及び
図5で説明した通りである)。
【0044】
(工程8)(発明1、2限定事項)
工程8は、新設床材74aの前端を新設横梁75aの下フランジ部750の後側の上面に設定された床材設置位置p1に設置する工程(設置構造は[0023]及び図で説明した通りである)と、係合フックBを最前の既設横梁74bに係合させて既設横梁74bの下部ウェブ750の前側の上面に設定された床材設置位置p2に設置する工程である(設置構造は[0026]及び
図6で説明した通りである)。
図9(A)(B)の(c)及び
図10(c)に示すように、床材設置位置p1と床材設置位置p2に設置された状態の新設床材74aは、水平状態となると共に、床材設置治具Aと係合フックBとで新設横梁75aと既設横梁74bに対してずれや落下が防止された状態で保持され、新設床材74a上を作業者が安全に歩くことができる状態となる。
【0045】
(工程9)
工程9は、設置済足場71と延設された新設床材74aと新設横梁75aを利用して残りの新設床材74aを敷設する工程である。
作業者は、設置済み足場71、延設された新設床材74a上や新設横梁75aを歩き、残りの新設床材74aを新設横梁75aと既設横梁74bの下フランジ部750の床材設置位置p1と床材設置位置p2に順次設置する。
【0046】
(工程10)
工程10は、新設横梁75aを、支持材77を用いて鈑桁(高架主部材)51に固定する工程である。
作業者は、工程9で敷設された新設床材74aの上を歩き、横梁保持部15で吊られて保持された新設横梁75aを、支持材77を用いて鈑桁(高架主部材)51に固定する。
その後、
図9(A)(B)の(d)及び
図10(d)に示すように、作業者は、新設横梁75aから横梁保持部15を取り外すと共に、新設床材74aと新設床材75aから床材設置治具Aを取り外し、且つ新設床材74aと既設横梁74bから係合フックBを取り外し、さらに既設横梁74bから床材案内具Cを取り外す。
そして、敷設されたすべての床材をボルト・ナット等の締結部材(図示せず)を用いて固定する。
【0047】
このようにして、地上足場を組むことなく足場7を延設する高架下足場の製造方法の延設工程は終了する(
図9(A)(B)の(d)及び
図10(d)参照)。
延設された足場7は、設置済足場71となって、工程1に戻り、新たな高架下足場の製造方法の延設工程が始まる。
以上、本発明に係る実施形態について、図面を参照して詳述し、多様な変更可能な態様を説明してきたが、具体的な構成は、これらの実施の態様に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0048】
また、前述の実施例及び多様な態様は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0049】
A:床材設置治具
p1:床材設置位置
a:本体部
b:アーム部
a1:横梁取付部
a21:アーム回動軸
a22:床材取付部
a23:床材回動軸
14:横梁送出フレーム
141:スライド支持部
11:送出本体部
111:固定部
74a:新設床材
75a:新設横梁
74b:既設横梁
750:下フランジ部
751:上フランジ部