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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024040030
(43)【公開日】2024-03-25
(54)【発明の名称】ブラダ処理装置
(51)【国際特許分類】
   B29C 33/02 20060101AFI20240315BHJP
【FI】
B29C33/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022144842
(22)【出願日】2022-09-12
(71)【出願人】
【識別番号】000183233
【氏名又は名称】住友ゴム工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121186
【弁理士】
【氏名又は名称】山根 広昭
(74)【代理人】
【識別番号】100121500
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 高志
(74)【代理人】
【識別番号】100130605
【弁理士】
【氏名又は名称】天野 浩治
(74)【代理人】
【識別番号】100218084
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊光
(72)【発明者】
【氏名】笠原 隆弘
(72)【発明者】
【氏名】大場 健二
【テーマコード(参考)】
4F202
【Fターム(参考)】
4F202AH20
4F202CA21
4F202CU12
4F202CV09
4F202CV12
(57)【要約】
【課題】ブラダを効率的に処理する。
【解決手段】ブラダ処理装置1は、第1支持部材10と、第2支持部材20と、ガス供給装置30とを備えている。第1支持部材10は、一対の開口51b,52bを有する筒状のブラダ50を支持し、かつ、ブラダ50の一方の開口51bを塞ぐ部材である。第2支持部材20は、第1支持部10と対向し、ブラダ50の他方の開口52bを塞ぐ部材である。ガス供給装置30は、第2支持部材20に接続され、ブラダ50内部にガスを供給する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の開口が形成された筒状のブラダを支持し、かつ、前記ブラダの一方の開口を塞ぐ第1支持部材と、
前記第1支持部と対向し、前記ブラダの他方の開口を塞ぐ第2支持部材と、
前記第1支持部材および前記第2支持部材のうち少なくともいずれか一方に接続され、前記ブラダ内部にガスを供給するガス供給装置と
を備える、
ブラダ処理装置。
【請求項2】
前記第1支持部材および前記第2支持部材のうち少なくともいずれか一方を回転駆動する駆動装置をさらに備える、請求項1に記載されたブラダ処理装置。
【請求項3】
前記第1支持部材は、前記ブラダの前記開口が形成された部位の内周面に対応した第1突起を備える、請求項1または2に記載されたブラダ処理装置。
【請求項4】
前記第2支持部材は、前記ブラダの前記開口が形成された部位の内周面に対応した第2突起を備える、請求項1または2に記載されたブラダ処理装置。
【請求項5】
前記第2突起は、前記第1支持部材に向かって先細っている、請求項4に記載されたブラダ処理装置。
【請求項6】
前記第1支持部材および前記第2支持部材のうち少なくともいずれか一方は、前記ブラダの前記開口が形成された部位の形状に対応する溝を備える、請求項1または2に記載されたブラダ処理装置。
【請求項7】
前記第1支持部材と前記第2支持部材のうち少なくともいずれか一方は、
ベース部と、
前記ベース部に対して着脱可能であり、かつ、前記ブラダの前記開口が形成された部位の形状に対応した保持部と
を備える、請求項1または2に記載されたブラダ処理装置。
【請求項8】
前記ベース部は、前記ブラダの内部に向かって突出した凸部を有し、
前記保持部は、前記凸部が嵌まる貫通孔を有する、請求項7に記載されたブラダ処理装置。
【請求項9】
前記凸部は、前記ブラダの内部に向かうに従って先細っている、請求項8に記載されたブラダ処理装置。
【請求項10】
前記ベース部は、前記保持部との境界面に密封部材を有する、請求項7に記載されたブラダ処理装置。
【請求項11】
前記ブラダを研磨する研磨部材と、
前記研磨部材を前記ブラダに押し付ける押し付け部材と
をさらに備える、請求項1または2に記載されたブラダ処理装置。
【請求項12】
前記研磨部材は、
ガイドローラと、
前記ガイドローラに掛けられた研磨ベルトと
を備える、請求項11に記載されたブラダ処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラダ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2022-047817号公報には、タイヤの加硫成形に繰り返し使用されたタイヤ加硫用ブラダのクリーニング方法が開示されている。同公報に開示されているクリーニング方法では、タイヤ加硫用ブラダの外表面の表層とともに、当該外表面に付着している汚れが除去される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-047817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、本発明者は、タイヤ加硫用ブラダを効率的に処理したいと考えている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ここで開示されるブラダ処理装置は、一対の開口を有する筒状のブラダを支持し、かつ、ブラダの一方の開口を塞ぐ第1支持部材と、第1支持部と対向し、ブラダの他方の開口を塞ぐ第2支持部材と、第1支持部材および第2支持部材のうち少なくともいずれか一方に接続され、ブラダ内部にガスを供給するガス供給装置とを備えている。
【発明の効果】
【0006】
かかるブラダ処理装置によると、タイヤ加硫用ブラダを効率的に処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、ブラダ処理装置1の模式図である。
図2図2は、ブラダ処理装置1の模式図である。
図3図3は、第2支持部材20の模式図である。
図4図4は、研磨部材40の模式図である。
図5図5は、研磨部材40の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。また、各図面は、一例を示すのみであり、特に言及されない限りにおいて本発明を限定しない。また、同一の作用を奏する部材・部位には、適宜に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。上および下の向きは、図中、UおよびDの矢印でそれぞれ表されている。ここで、上および下の向きは、説明の便宜上、定められているに過ぎず、特に言及されない限りにおいて本願発明を限定しない。
【0009】
〈ブラダ処理装置1〉
図1および図2は、ブラダ処理装置1の模式図である。図1では、処理される前のタイヤ加硫用ブラダ50が第1支持部材10に配置された状態のブラダ処理装置1の断面が模式的に示されている。図2では、処理される前のタイヤ加硫用ブラダ50が第1支持部材10および第2支持部材20によって挟まれた状態のブラダ処理装置1の断面が模式的に示されている。図1に示されているように、ブラダ処理装置1は、第1支持部材10と、第2支持部材20と、ガス供給装置30とを備えている。ブラダ処理装置1は、第1支持部材10を回転駆動する駆動装置18をさらに備えている。
【0010】
ここでは、一例として、ブラダ処理装置1を、加硫成形された直後のタイヤ加硫用ブラダ(以下、単に「ブラダ」とも称する。)50に形成されうるバリ50aを処理するために用いる例について説明する。
【0011】
〈ブラダ50〉
ブラダ50は、一対の開口51b,52bを有する筒状に形成されている。詳細な説明は省略するが、開口51b,52bが形成されている部位51a,52aは、タイヤ加硫用金型に取り付けられる際に、クランプ部材によって把持される。このため、開口51b,52bが形成されている部位51a,52aは、ブラダ50の他の部位と比較して厚みが厚く形成されうる。以下、本明細書において、ブラダの開口が形成されている部位のことを、適宜「開口部」とも称する。
【0012】
ブラダ50は、例えば、ブラダ加硫用モールド内で加硫成形されることによって製造される。この実施形態では、ブラダ加硫用モールドとして、上下に開閉可能なモールドが用いられている。ブラダ加硫用モールドは、ブラダ50の外周面下部51を成形する下部モールドと、ブラダ50の外周面上部52を成形する上部モールドと、ブラダ50の内周面53を成形するコアモールドとを備えている。上部モールドと下部モールドは、略対称の形状である。下部モールドと上部モールドは、開閉可能に構成されている。下部モールドと上部モールドが閉じられることによって、未加硫ゴムがモールド内の空間に流入する。モールド内の空間に流入した未加硫ゴムは、モールド内で加硫される。このとき、閉じられた上部モールドと下部モールドの境界面には、不可避的に微小な隙間が形成されうる。当該隙間に未加硫ゴムが流入した状態で加硫されることによって、製造されたブラダ50にはバリ50aが形成されうる。バリ50aは、ブラダ50の外表面において、下部モールドと上部モールドがそれぞれ当てられた下部51および上部52の境界位置に形成されている。バリ50aは、ブラダ50の外表面において、周方向に連続して形成されている。なお、この実施形態では、バリ50aは、ブラダ50において一対の開口部51a,52aの略中間部に形成されている。しかしながら、バリ50aは、必ずしもかかる位置に形成されるとは限らず、モールドの形状等によってバリ50aが形成される位置は異なりうる。例えば、下部モールドと上部モールドが非対称の形状である場合には、バリ50aは、ブラダ50の下部または上部に形成されうる。
【0013】
〈第1支持部材10〉
第1支持部材10は、ブラダ50を支持し、かつ、ブラダ50の一方の開口を塞ぐ部材である。この実施形態では、第1支持部材10は、ブラダ50の下方の開口51bを塞ぐ部材である。第1支持部材10は、ベース部11と、保持部12と備えている。また、第1支持部材10は、ベース部11が取り付けられる回転台15を備えている。保持部12は、ブラダ50の開口51bが形成されている部位51aの形状に対応した形状を有している。ベース部11は、保持部12が取り付けられる部位である。第1支持部材10は、金属製の部材である。軽量性と耐腐食性の観点から、例えば、アルミニウム製またはアルミニウム合金製の第1支持部材10が用いられうる。
【0014】
〈ベース部11〉
ベース部11は、略円板状の金属部材である。ベース部11には、後述する保持部12が取り付けられる。ベース部11は、保持部12が載せられる上面11aと、上面11aに形成された取付穴11bとを備えている。取付穴11bは、ベース部11の上面11aに、周方向に沿って複数箇所に形成されている。取付穴11bの内周面には、ボルト13が取り付けられる雌ねじが形成されている。
【0015】
ベース部11の形状は特に限定されないが、ベース部11は、上方に突出した凸部11cを有している。凸部11cは、ベース部11の略中央部に設けられている。凸部11cは、上方に向かうに従って徐々に先細った略円錐台状に形成されている。凸部11cの略中央部には、凸部11cの高さ方向に沿った貫通孔11dが形成されている。
【0016】
この実施形態では、ベース部11は、保持部12が載せられる上面11a(保持部12との境界面)に密封部材11a1を有している。特に限定されないが、この実施形態では、密封部材11a1は、ゴム製のOリングである。密封部材11a1は、凸部11cを囲むように環状に設けられている。詳細な図示は省略するが、ベース部11の上面11aには、密封部材11a1を収容する溝が形成されている。当該溝は、密封部材11a1が収められるように、深さ方向に向かうに従って広がった形状を有している。当該溝は、いわゆるアリ溝加工によって形成されている。これによって、密封部材11a1がベース部11から外れにくくなっている。
【0017】
ベース部11は、回転台15に取り付けられている。ベース部11は、上面11aとは反対側の面に、凹部を有している。回転台15は、ベース部11の当該凹部に嵌まる凸部を有している。回転台15の凸部がベース部11の凹部に嵌まることよって、回転台15に対するベース部11の位置が位置決めされる。なお、ベース部11の凹部と回転台15の凸部の寸法は、特に限定されない。ベース部11は、回転台15に対して位置決めされた状態で、ボルト16によって取り付けられている。回転台15は、駆動装置18に接続されている。駆動装置18としては、例えば、モータ等が用いられうる。駆動装置18によって、回転台15は、回転駆動される。回転台15の回転速度は、適宜設定されうる。回転台15に取り付けられたベース部11には、保持部12が取り付けられている。
【0018】
〈保持部12〉
保持部12は、ブラダ50の開口51bが形成された部位51aの形状に対応した部位である。この実施形態では、保持部12は、ベース部11よりも径が大きい略円板状の金属部材である。保持部12には、ブラダ50が載せられる。この実施形態では、第1支持部材10の保持部12は、ブラダ50の開口51bが形成された部位51aの内周面51a1に対応した第1突起12dを有している。第1突起12dは、上方に向かって立ち上がっている。
【0019】
第1突起12dは、ブラダ50の開口51bが形成された部位51aの内周面51a1に沿った外形形状を有している。この実施形態では、第1突起12dは、略円柱状に形成されている。略円柱状に形成されている第1突起12dは、例えば、第1突起12dが上方に向かうに従って先細っている場合と比較して、ブラダ50の開口部51aの内周面51a1に嵌まりやすい。このため、保持部12に対してブラダ50が固定されやすい。また、第1突起12dの上端の縁部は、周方向に沿ってR加工されている。換言すると、第1突起12dの上端の縁部は、角が丸められている。これによって、ブラダ50を第1支持部材10に取り付けやすい。
【0020】
第1支持部材10の保持部12は、ブラダ50の開口51bが形成されている部位51aの形状に対応する溝12eを備えている。溝12eは、第1支持部材10の保持部12において、下方に向かって凹んだ部位である。溝12eは、ブラダ50の開口部51aが嵌まる寸法および形状に設定されている。この実施形態では、溝12eは、第1突起12dの外周部に沿って周方向に連続して形成されている。
【0021】
なお、溝12eの形状は、特に限定されない。この実施形態では、溝12eの壁面は、上下方向に沿って溝12eの底から立ち上がっている。溝12eの内側の壁面は、凸部12dの側周面を構成している。また、溝12eの外周部の縁12e1は、内径方向に向かって徐々に浅くなるテーパ状である。換言すると、溝12eの外周部の縁12e1は、面取りされた形状である。これによって、ブラダ50の開口部51aが溝12eに向かって案内されやすい。このため、保持部12に対するブラダ50の位置合わせが容易になる。
【0022】
保持部12は、ベース部11に対して着脱可能に構成されている。保持部12は、ベース部11の取付穴11bに対応する取付穴12bを有している。取付穴12bは、保持部12がベース部11に重ねられた際に、ベース部11の取付穴11bと重なる位置に形成されている。取付穴12bは、保持部12の厚み方向(上下方向)に沿って保持部12を貫通している。取付穴12bには、ボルト13が挿通される。ボルト13は、ベース部11の取付穴11bの内周面の雌ねじに取り付けられる。取付穴12bには、ボルト13の頭部が収められる座繰りが形成されている。ボルト13の頭部の外径は、座繰りが形成されている部位を除いて取付穴12bの内径より大きい。このため、ボルト13が締められることによって、保持部12は、ベース部11に固定される。
【0023】
なお、この実施形態では、保持部12は、ベース部11の凸部11cの形状に対応した貫通孔12cを有している。保持部12に、ベース部11の凸部11cが嵌まる貫通孔12cが形成されていることによって、ベース部11に対する保持部12の位置決めが容易になる。また、この実施形態では、ベース部11の凸部11cは、上方に向かうに従って先細った形状である。貫通孔12cは、凸部11cの形状に沿って、ベース部11の上面11aに載せられる面12aから反対側の面に向かうに従って徐々に狭くなっている。ベース部11の凸部11cおよび保持部12の貫通孔12cがこのような形状であることによって、凸部11cと貫通孔12cが合わせられやすくなり、ベース部11に対して保持部12が取り付けられやすくなる。
【0024】
〈第2支持部材20〉
第2支持部材20は、第1支持部10と対向する位置に設けられている。第2支持部材20は、ブラダ50の他方の開口52bを塞ぐ部材である。この実施形態では、ブラダ50の上方の開口52bを塞ぐ部材である。第2支持部材20は、第1支持部材10と同様、ベース部21と、保持部22と備えている。また、第2支持部材20は、ベース部21が取り付けられる昇降台28を備えている。保持部22は、ブラダ50の開口52bが形成された部位52aの形状に対応した形状を有している。ベース部21は、保持部22が取り付けられる部位である。この実施形態では、第2支持部材20は、金属製の部材である。軽量性と耐腐食性の観点から、例えば、アルミニウム製またはアルミニウム合金製の第2支持部材20が用いられうる。
【0025】
〈ベース部21〉
ベース部21は、略円板状の金属部材である。ベース部21には、後述する保持部22が取り付けられる。ベース部21は、保持部22が装着される下面21aと、下面21aに形成された取付穴21bとを備えている。ベース部21の下面21aに形成された取付穴21bの構成は、第1支持部材10のベース部11の上面11aに形成された取付穴11bと同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
【0026】
第1支持部材10のベース部11と同様、ベース部21は、下方に突出した凸部21cを有している。凸部21cは、ベース部21の略中央部に設けられている。凸部21cの略中央部からは、ベース部21の上面に向かって貫通孔21dが形成されている。また、第1支持部材10のベース部11と同様、ベース部21は、保持部22が装着される下面21aに密封部材21a1を有している。この実施形態では、第2支持部材20のベース部21は、第1支持部材10のベース部11と同一の形状である。そのため、ベース部21の形状についての詳細な説明は省略する。
【0027】
ベース部21は、ボルト26によって昇降台28に取り付けられている。昇降台28に対するベース部21の取付構造は、回転台15に対するベース部11の取付構造と同様であるので、詳細な説明は省略する。昇降台28は、シャフト36を介してシリンダ35に接続されている。昇降台28は、シリンダ35によって上下に駆動される。シャフト36の上部は、ベアリング37に支持されている。昇降台28に取り付けられたベース部21には、保持部22が取り付けられている。
【0028】
〈保持部22〉
保持部22は、図1に示されているように、ブラダ50の開口52bが形成された部位52aの形状に対応した部位である。第1支持部材10の保持部22と同様、保持部22は、ベース部21よりも径が大きい略円板状の金属部材である。保持部22は、ブラダ50に重ねられる部位である。この実施形態では、第2支持部材20の保持部22は、ブラダ50の開口52bが形成された部位52aの内周面52a1に対応した第2突起22dを有している。第2突起22dは、下方に向かって立ち下がっている。第2突起22dの外形は、ブラダ50の開口部52aと内径よりもわずかに狭い寸法に設定されている。
【0029】
第2突起22dは、第1支持部材10に向かって先細った形状を有している。換言すると、第2突起22dは、下方に向かうに従って徐々に先細るテーパ部22d1を有している。テーパ部22d1の外周縁部(すなわち、第2突起22dの外周縁部)から外側には、溝22eが形成されている。換言すると、第2支持部材20の保持部22は、ブラダ50の開口52bが形成された部位52aの形状に対応する溝22eを備えている。溝22eは、第2支持部材20の保持部22において、上方に向かって凹んだ部位である。溝22eは、ブラダ50の開口部52aが嵌まる寸法および形状に設定されている。この実施形態では、溝22eは、第1突起12dの外周部に沿って周方向に連続して形成されている。
【0030】
なお、溝22eの形状は、特に限定されない。この実施形態では、溝22eの壁面は、上下方向に沿って溝22eの底から立ち下がっている。溝22eの内側と外側の壁面の高さは、略同一である。溝22eの外周部の縁22e1は、第1支持部材10の保持部12の溝12eと同様、内径方向に向かって徐々に浅くなるテーパ状である。このため、溝22eの内側および外側には、溝22eに向かってテーパした形状(テーパ部22d1およびテーパ状の縁22e1)が形成されている。
【0031】
保持部22は、ベース部21に対して着脱可能に構成されている。保持部22は、ベース部21の取付穴21bに対応する取付穴22bを有している。なお、この実施形態では、第2支持部材20のベース部21には、保持部22を支持するための支持ボルト25(図3参照)が設けられている。
【0032】
図3は、第2支持部材20の模式図である。図3では、下方(第1支持部材10側)から見た支持部材20が模式的に示されている。図3に示されているように、支持ボルト25は、ベース部21に取り付けられている。支持ボルト25は、ベース部21の下面21aから下方に延びている。支持ボルト25は、ベース部21の下面21aから下方に延びる軸部25aと、軸部25aの下端に設けられた頭部25bとを有している。頭部25bの外径は、軸部25aの外径よりも大きい。
【0033】
保持部22には、支持ボルト25が挿通される取付穴24が形成されている。取付穴24は、支持ボルト25の軸部25aが挿通される細穴24aと、頭部25bが挿通される挿通穴24bとから構成されている。細穴24aは、保持部22の周方向に沿って形成された細長い孔である。細穴24aは、支持ボルト25の軸部25aの径よりも広く、頭部25bの径よりも狭く形成されている。細穴24aの一端には、略円形状の挿通穴24bが形成されている。挿通穴24bは、支持ボルト25の頭部25bの径よりも広く形成されている。
【0034】
この実施形態では、以下の手順で保持部22が上方に設けられたベース部21に取り付けられる。保持部22を持ち上げ、取付穴24の挿通穴24bに支持ボルト25の頭部25bを挿通させる。保持部22を周方向(図3において矢印で示された方向)に回し、取付穴24の細穴24aを支持ボルト25の頭部25bの位置に移動させる。これによって、保持部22が支持ボルト25の頭部25bに支持され、保持部22の落下が防止される。保持部22が支持ボルト25に支持された状態で、保持部22の取付穴22bおよびベース部21の取付穴21bにボルト26を取り付ける。これによって、ブラダ処理装置1の上部に設けられた第2支持部材20のベース部21に対して保持部22を取り付ける際の作業性が良好でありうる。
【0035】
〈ガス供給装置30〉
ガス供給装置30(図2参照)は、ブラダ50の内部にガスを供給するための装置である。ガス供給装置30は、第1支持部材10および第2支持部材20のうち少なくともいずれか一方に接続される。ガス供給装置30は、例えば、空気を導入可能に構成されている。図2に示されているように、ガス供給装置30は、第2支持部材20に接続されている。シャフト36と昇降台28にはそれぞれ、内部に給気経路36a,28aが設けられている。シャフト36の上端には、ロータリー継手38が取り付けられている。ロータリー継手38には、ガス供給装置30が接続されている。
【0036】
〈ブラダ50の処理〉
以下、上述したブラダ処理装置1を用いてブラダを処理する手順を説明する。図1に示されているように、加硫成形されたブラダ50は、第1支持部材10に載せられる。この実施形態では、ブラダ50は、第1支持部材10の保持部12に載せられる。このとき、溝12eと第1突起12bによって、ブラダ50の開口部51aの位置が合わせられる。
【0037】
ブラダ50が第1支持部材10に載せられると、次に、ブラダ50の開口52bは、第2支持部材20によって塞がれる。図2に示されているように、ブラダ50の開口52bは、第2支持部材20の保持部22によって塞がれる。このとき、ブラダ50は、第1支持部材10および第2支持部材20によって挟まれる。この実施形態では、シリンダ35によって第2支持部材20が取り付けられた昇降台28が下降する。昇降台28は、予め定められた位置まで下降する。このとき、ブラダ50の開口52bには、第2突起22dが挿通される。これによって、ブラダ50が保持部22に対して位置決めされやすい。また、第2突起22dは、第1支持部材10に向かって先細った形状を有している。これによって、例えば、ブラダ50がわずかに傾いて第1支持部材10に支持されていた場合にも、ブラダ50の開口部52aがテーパ部22d1に沿って案内され、第2支持部材20がブラダ50を支持する位置が安定する。
【0038】
昇降台28が予め定められた位置まで下降すると、ブラダ50が第1支持部材10および第2支持部材20によって挟まれた状態で保持される。ブラダ50の開口51b,52bはそれぞれ、第1支持部材10および第2支持部材20によって塞がれている。
【0039】
ブラダ50が第1支持部材10および第2支持部材20によって挟まれ、ブラダ50の開口51b,52bが塞がれると、次に、ブラダ50の内部にガスが導入される。この実施形態では、第2支持部材20に接続されたガス供給装置30によってガスが導入される。ガスは、ガス供給装置30から給気経路36a,28aを通ってブラダ50の内部に導入される。これによって、ブラダ50は、外径方向に膨らむ。このとき、ブラダ50の内圧は、内圧が高くなりすぎないように予め定められた値に調整されうる。
【0040】
この実施形態では、ブラダ50の内部にガスが供給されると、次に、ブラダ50は回転駆動される。第1支持部材10は、駆動装置18によって回転駆動される。なお、第2支持部材20が接続されているシャフト36は、ベアリング37に支持されている。第2支持部材20は、摩擦の大きいゴム部材であるブラダ50を介して第1支持部材10と繋がっている。このため、第1支持部材10が回転駆動されると、第2支持部材20は、第1支持部材10の回転に伴って回転する。換言すると、第2支持部材20は、第1支持部材10の回転に伴って従動的に回転する。なお、上述したように、シャフト36の上端には、ロータリー継手38が取り付けられている。このため、第2支持部材20が回転している状態でもブラダ50の内部に引き続きガスを導入することが可能である。
【0041】
この実施形態では、ブラダ50のバリ50aは、ブラダ50を膨らませ回転させた状態で研磨によって除去される。
【0042】
〈ブラダ50の研磨処理〉
図4および図5は、研磨部材40の模式図である。図4では、上方から見た研磨部材40の平面図が模式的に示されている。図4では、研磨部材40がブラダ50に押し付けられている様子は、二点鎖線で示されている。図5では、研磨部材40の側面図が模式的に示されている。図4および図5に示されているように、ブラダ処理装置1は、研磨部材40と、押し付け部材41とを備えている。研磨部材40は、ブラダ50を研磨する部材である。この実施形態では、研磨部材40によって、ブラダ50の外表面のバリ50aが研磨される。押し付け部材41は、研磨部材40をブラダ50に押し付ける部材である。この実施形態では、押し付け部材41として、シリンダ41が用いられている。
【0043】
この実施形態では、研磨部材40は、ガイドローラ40aと、研磨ベルト40bとを備えている。この実施形態では、ガイドローラ40aは、第1支持部材10と第2支持部材20とが対向する方向に沿った回転軸を有している。このため、ガイドローラ40aの回転軸は、駆動装置18によって回転駆動されるブラダ50の回転軸と略平行である。この実施形態では、研磨部材40には、2つのガイドローラ40aが設けられている。ガイドローラ40aには、研磨ベルト40bが掛けられている。研磨ベルト40bは、帯状の無端ベルトである。研磨ベルト40bは、表面に研磨剤を備えている。研磨ベルト40bは、所要のテンションがかけられた状態で2つのガイドローラ40aに掛けられている。研磨ベルト40bが掛けられたガイドローラ40aのうち一方のガイドローラ40aには、モータ40cが接続されている。一方のガイドローラ40aが回転駆動されることによって、研磨ベルト40bが回転駆動される。なお、この実施形態では、モータ40cが接続されているガイドローラ40aよりも他方のガイドローラ40aの直径がわずかに大きい。これによって、他方のガイドローラ40aに掛けられた研磨ベルト40bは、ブラダ50の外周面に沿って押し当てられやすくなる。
【0044】
研磨部材40は、ジョイント42を介してシリンダ41と接続されている。ジョイント42は、平面視において折れ曲がった形状である(図4参照)。ジョイント42には、上下方向に延びるガイド44が挿通されている。このため、シリンダ41のピストンロッドが押し出されることによって、研磨部材40がブラダ50に向けて押し付けられる。
【0045】
この実施形態では、駆動装置18によって回転駆動されたブラダ50に対して、モータ40cによって駆動された研磨部材40が押し付けられる。これによって、ブラダ50のバリ50aが研磨によって除去されうる。シリンダ41のピストンロッドが引き戻されることによって、研磨部材40は、ブラダ50から離される。研磨部材40がブラダ50に押し付けられる圧力は、シリンダ41の駆動が調整されることによって、適宜設定されうる。また、異なる寸法のブラダ50を処理する場合には、シリンダ41の駆動が調整されることによって、研磨部材40を押し付け位置が調整されうる。
【0046】
なお、加硫後のブラダ50において、バリ50aが形成される位置は、ブラダ50の加硫に用いる金型やブラダの寸法等に応じて異なりうる。この実施形態では、研磨部材40の上下方向の位置は、調整可能に構成されている。研磨部材40は、上下方向に延びるガイド44と平行に設けられたボールねじ45に取り付けられている。ボールねじ45に取り付けられているシリンダ41は、スクリュージャッキ46によって上下方向に移動可能に構成されている。これによって、ブラダ50のバリ50aの位置に合わせて研磨部材40の位置調整が可能である。
【0047】
この実施形態では、ブラダ処理装置1は、ブラダ50を研磨する研磨部材40と、研磨部材40をブラダ50に押し付ける押し付け部材41とを備えている。かかる構成によって、ブラダ50のバリ50aを研磨によって除去する処理が可能である。また、研磨部材40は、ガイドローラ40aと、ガイドローラ40aに掛けられた研磨ベルト40bとを備えている。これによって、ブラダ50のバリ50aをより効率的に研磨して除去しうる。
【0048】
上述した実施形態では、ブラダ処理装置1は、第1支持部材10と、第2支持部材20と、ガス供給装置30とを備えている。第1支持部材10は、一対の開口51b,52bを有する筒状のブラダ50を支持し、かつ、ブラダ50の一方の開口51bを塞ぐ部材である。第2支持部材20は、第1支持部10と対向し、ブラダ50の他方の開口52bを塞ぐ部材である。ガス供給装置30は、第2支持部材20に接続され、ブラダ50内部にガスを供給する。かかるブラダ処理装置1によると、第1支持部材10と第2支持部材20によって筒状のブラダ50の開口51b,52bをそれぞれ塞ぐことができる。これによって、ブラダ50の内部の空間が密閉される。ガス供給装置30によってブラダ50の内部にガスを供給し、ブラダ50を膨らませることができる。これによって、ブラダ50の外表面を処理しやすくなる。例えば、ブラダ50の外表面を研磨したりクリーニングしたりする処理の作業性が向上する。なお、ガス供給装置30は、必ずしも第2支持部材20に接続されている必要はなく、第1支持部材10に接続されていてもよい。
【0049】
また、ブラダ処理装置1では、第1支持部材10と第2支持部材20によってブラダ50を挟むだけでブラダ50を密封することができる。このため、ブラダ50を密封する際の作業性が良好であり、効率的にブラダ50を処理することができる。また、ブラダ処理装置1では、例えば、ブラダ50を把持する部材が不要である。このため、ブラダ50に負荷がかかりにくく、ブラダ50の耐久性が良好でありうる。
【0050】
上述した実施形態では、ブラダ処理装置1は、第1支持部材10を回転駆動する駆動装置18をさらに備えている。第1支持部材10が駆動装置18によって回転駆動されることによって、ブラダ50を回転させながら効率的に処理することができる。なお、駆動装置18は、第2支持部材20に接続されていてもよく、第1支持部材10と第2支持部材20の両方に接続されていてもよい。
【0051】
上述した実施形態では、第1支持部材10および第2支持部材20は、ブラダ50の開口51b,52bが形成された部位51a,52aの形状に対応する溝12e,22eを備えている。これによって、ブラダ50が第1支持部材10および第2支持部材20に対して位置決めされやすい。また、ブラダ50の開口51b,52bが形成された部位51a,52aが溝12e,22eに嵌まることによって、ブラダ50の内部にガスが供給された際にも、ブラダ50の位置がずれにくくなる。このような溝は、第1支持部材10および第2支持部材20のうち少なくとも一方に設けられていることが好ましく、両方に設けられていることがより好ましい。
【0052】
上述した実施形態では、第1支持部材10と第2支持部材20はそれぞれ、ベース部11,21と、保持部12,22とを備えている。保持部12,22は、ベース部11,21に対して着脱可能であり、かつ、ブラダ50の開口51bが形成された部位51a,52aの形状に対応した形状を有している。これによって、ブラダ50の寸法に合わせて保持部12,22の交換が可能であり、幅広い種類のブラダ50の処理に対応することができる。
【0053】
なお、ベース部11,21および保持部12,22の形状は、上述した実施形態に限定されない。例えば、ベース部は、保持部よりも大きな外形寸法を有していてもよい。ベース部は、ブラダが載せられる面を有していてもよい。ベース部に着脱可能な保持部は、ブラダの開口部の内周面に沿った形状および外径寸法を有していてもよい。換言すると、ブラダの上端および下端がベース部に当接し、ブラダの開口部の内周面が保持部によって位置決めされ保持されるように、ベース部および保持部の形状等が設定されていてもよい。
【0054】
上述した実施形態では、ブラダ50を処理する部材として、バリ50aを研磨によって除去するための研磨部材40が用いられているが、かかる形態に限定されない。ブラダ処理装置1は、ブラダ50のバリ50aを研磨する以外の処理にも用いられうる。ブラダ処理装置1は、例えば、タイヤの加硫成形に使用されたブラダをクリーニングする処理に用いられてもよい。例えば、ブラダ処理装置1は、ブラダに付着した汚れを除去するためのエアブロー用のノズルを備えていてもよい。
【0055】
ブラダ処理装置1は、ブラダの表面にコーティング剤を吹きかける処理にも用いられてもよい。製造されたブラダには、例えば、製造されたブラダ同士が互いに張り付かないように離型性を良好にするためのコーティング剤等が表面にコートされうる。ブラダ処理装置1は、研磨部材40の代わりに上述したコーティング剤を塗布するためのノズルを備えていてもよい。
【0056】
また、ブラダ処理装置1は、研磨部材40の代わりにブラダに付着した汚れを除去するための処理液を塗布するためのノズルを備えていてもよい。このように、ブラダ処理装置1は、ブラダを処理するための部材(上述した実施形態では、研磨部材40)の形態を変更することによって、ブラダを回転させながら処理する種々の用途に用いられうる。
【0057】
以上、ここで開示される技術について、種々説明した。しかしながら、ここで開示されるト技術は、特に言及されない限りにおいて、上述した形態に限定されない。また、種々言及した形態の各構成は、互いに阻害しない関係であれば、適宜に組み合わせることができる。なお、本明細書は以下の発明を含んでおり、以下の発明は、上記した実施形態には限定されない。
【0058】
本発明(1)は、ブラダ処理装置に関する。本発明におけるブラダ処理装置は、
一対の開口が形成された筒状のブラダを支持し、かつ、前記ブラダの一方の開口を塞ぐ第1支持部材と、
前記第1支持部と対向し、前記ブラダの他方の開口を塞ぐ第2支持部材と、
前記第1支持部材および前記第2支持部材のうち少なくともいずれか一方に接続され、前記ブラダ内部にガスを供給するガス供給装置と
を備えている。
【0059】
本発明(2)は、本発明(1)に記載されたブラダ処理装置であって、前記第1支持部材および前記第2支持部材のうち少なくともいずれか一方を回転駆動する駆動装置をさらに備えている。
【0060】
本発明(3)は、本発明(1)または(2)に記載されたブラダ処理装置であって、前記第1支持部材は、前記ブラダの前記開口が形成された部位の内周面に対応した第1突起を備えている。
【0061】
本発明(4)は、本発明(1)から本発明(3)までのいずれか1つに記載されたブラダ処理装置であって、前記第2支持部材は、前記ブラダの前記開口が形成された部位の内周面に対応した第2突起を備えている。
【0062】
本発明(5)は、本発明(4)に記載されたブラダ処理装置であって、前記第2突起は、前記第1支持部材に向かって先細っている。
【0063】
本発明(6)は、本発明(1)から本発明(5)までのいずれか1つに記載されたブラダ処理装置であって、前記第1支持部材および前記第2支持部材のうち少なくともいずれか一方は、前記ブラダの前記開口が形成された部位の形状に対応する溝を備えている。
【0064】
本発明(7)は、本発明(1)から本発明(6)までのいずれか1つに記載されたブラダ処理装置であって、
前記第1支持部材と前記第2支持部材のうち少なくともいずれか一方は、
ベース部と、
前記ベース部に対して着脱可能であり、かつ、前記ブラダの前記開口が形成された部位の形状に対応した保持部と
を備えている。
【0065】
本発明(8)は、本発明(7)に記載されたブラダ処理装置であって、
前記ベース部は、前記ブラダの内部に向かって突出した凸部を有し、
前記保持部は、前記凸部が嵌まる貫通孔を有している。
【0066】
本発明(9)は、本発明(8)に記載されたブラダ処理装置であって、前記凸部は、前記ブラダの内部に向かうに従って先細っている。
【0067】
本発明(10)は、本発明(7)から本発明(9)までのいずれか1つに記載されたブラダ処理装置であって、前記ベース部は、前記保持部との境界面に密封部材を有している。
【0068】
本発明(11)は、本発明(1)から本発明(10)までのいずれか1つに記載されたブラダ処理装置であって、
前記ブラダを研磨する研磨部材と、
前記研磨部材を前記ブラダに押し付ける押し付け部材と
をさらに備えている。
【0069】
本発明(12)は、本発明(11)に記載されたブラダ処理装置であって、
前記研磨部材は、
ガイドローラと、
前記ガイドローラに掛けられた研磨ベルトと
を備えている。
【符号の説明】
【0070】
1 ブラダ処理装置
10 第1支持部材
11,21 ベース部
12,22 保持部
13,16,26 ボルト
15 回転台
18 駆動装置
20 第2支持部材
24 取付穴
25 支持ボルト
28 昇降台
30 ガス供給装置
35 シリンダ
40 ブラダ研磨部材
41 押し付け部材(シリンダ)
50 タイヤ加硫用ブラダ(ブラダ)
50a バリ
51a,52a 開口が形成された部位(開口部)
51b,52b 開口
図1
図2
図3
図4
図5