(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024040091
(43)【公開日】2024-03-25
(54)【発明の名称】4サイクルエンジン
(51)【国際特許分類】
F01L 7/02 20060101AFI20240315BHJP
【FI】
F01L7/02 C
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022157126
(22)【出願日】2022-09-12
(71)【出願人】
【識別番号】522383827
【氏名又は名称】吉住 崇
(72)【発明者】
【氏名】吉住 崇
(57)【要約】
【課題】2重構造にした円筒手段を吸気、排気筒を設けることにより構造が小型化でき、かつ、部品点数の少ない4サイクルエンジンを提供すること。
【解決手段】 吸気側については、吸気側2重構造の円筒外側1をベルト又は、チェーンで回転させる。吸気側2重構造の円筒内側2は、固定してある。排気側については、排気側2重構造の円筒外筒3は、固定してある。排気側2重構造の円筒内筒4をベルト又は、チェーンで回転させる。吸気側2重構造の円筒内側2にインジェクションノズル5を設けている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
4サイクルエンジンの吸気及び排気を行うため、それぞれ内筒と外筒とからなる2重構造を有する円筒手段を吸気及び排気側に備え、
吸気側の円筒手段の内筒には、回転方向のシリンダに合致した位置に吸気のための穴を設け、外筒には燃焼するシリンダに合致した穴を前記内筒に応じた位置に設け、
排気側の円筒手段の外筒には、回転方向のシリンダに合致した位置に排気のための穴を設け、内筒には燃焼するシリンダに合致した穴を前記外筒に応じた位置に設け、
前記吸気側の円筒手段の内筒を固定し外筒を回転させるとともに、前記排気側の外筒を固定し内筒を回転させることを特徴とする4サイクルエンジン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は4サイクルエンジンに関する。特に、シリンダヘッドを簡略化できる4サイクルエンジンに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、内燃機関として4サイクルエンジンが知られている。これには、吸気バルブ、排気バルブが設けられ、カムシャフトでこれらバルブを駆動するようにしている。
【0003】
ところで、吸気バルブ、排気バルブが設けられていることから、エンジンの構造を小型化することが困難である。
【0004】
そのため、バルブ駆動機構を簡素化して、4サイクルエンジンを軽量化するとともに製造性を向上させことができる4サイクルエンジンが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の提案では、バルブが設けられているとエンジンの高さ小型化できないという問題があった。また、バルブが設けられているとバルブスプリングが必要となり、エンジン駆動の抵抗となるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、バルブにではなく、2重構造にした円筒手段を吸気、排気筒を設けることにより構造が小型化でき、かつ、部品点数の少ない4サイクルエンジンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するために、以下に記載の手段よりなる。
すなわち、
4サイクルエンジンの吸気及び排気を行うため、それぞれ内筒と外筒とからなる2重構造を有する円筒手段を吸気及び排気側に備え、
吸気側の円筒手段の内筒には、回転方向のシリンダに合致した位置に吸気のための穴を設け、外筒には燃焼するシリンダに合致した穴を前記内筒に応じた位置に設け、
排気側の円筒手段の外筒には、回転方向のシリンダに合致した位置に排気のための穴を設け、内筒には燃焼するシリンダに合致した穴を前記外筒に応じた位置に設け、
前記吸気側の円筒手段の内筒を固定し外筒を回転させるとともに、前記排気側の外筒を固定し内筒を回転させることを特徴とする4サイクルエンジン。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、2重構造に吸気、排気筒を設けることにより構造が小型化でき、かつ、部品点数の少ない4サイクルエンジンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施の形態に適用されるシリンダヘッドの概略図である。
【
図2】
図1とは異なる円筒手段のサイズ位置を示した図である。
【
図3】実施の形態に適用される吸気側円筒手段の断面図である。
【
図4】実施の形態に適用される吸気側円筒手段の断面図である。
【
図5】実施の形態に適用される排気側円筒手段の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る4サイクルエンジンを得るための好適な実施の形態について説明する。
【0012】
図1は、実施の形態に適用されるシリンダヘッドの概略図である。吸気側については、吸気側2重構造の円筒外側1をベルト又は、チェーンで回転させる。吸気側2重構造の円筒内側2は、固定してある。排気側については、排気側2重構造の円筒外筒3は、固定してある。排気側2重構造の円筒内筒4をベルト又は、チェーンで回転させる。吸気側2重構造の円筒内側2にインジェクションノズル5を設けている。
【0013】
図2は、
図1とは異なる円筒手段のサイズ位置を示した図である。
図2は、構造的に
図1と同一であるが、ピストンの上下2回転で円筒を一回転させるため
図1のシリンダ上部に、円筒サイズが収まり切れない場合、円筒をシリンダサイドに置き、サイドからの吸入排気をする構造である。
この場合、排気側の円筒のみ、シリンダヘッド上部に置いてもよい。サイド配置の場合は、シリンダ幅は広がるが、シリンダヘッドの燃焼室は理想的な形状となる。
【0014】
図3は、実施の形態に適用される吸気側円筒手段の断面図である。固定の内筒に4気筒の場合には、4つのホールが横一列に並ぶ。(6)-1~(6)-4。外筒は、点火の順に合った爆発の位置にホールが有るため、ホールの位置はずれる。外筒のホール位置と内筒のホール位置とが合った所で、インジェクションにより燃料を噴射してシリンダ内に混合気を送り込む。スライドバルブ(7)は、固定した内側のホールを大きくしたり小さくしたりするためのスライドバルブであり、これにより混合気の量を調整することができる。
【0015】
図4は、実施の形態に適用される吸気側円筒手段の断面図である。
図3は、各気筒のホール入口にインジェクションを配置しているのに対し、
図4では2重構造の内筒内を、混合気でいっぱいにしてから、さらにターボチャージャー又は、スーパーチャージャーにより、党内を加圧させて、シリンダ内に混合気を送り込むようにしたものである。
【0016】
図5は、実施の形態に適用される排気側円筒手段の断面図である。マフラー(9)により、排気ガスを排出する。
【符号の説明】
【0017】
1 吸気側2重構造の円筒外筒
2 吸気側2重構造の円筒内筒
3 排気側2重構造の円筒外筒
4 排気側2重構造の円筒内筒
5 インジェクションノズル
【手続補正書】
【提出日】2023-09-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
4サイクルエンジンの吸気及び排気を行う為、それぞれ内筒と外筒からなる吸・排気システム
内筒は固定で、外筒を回転させ、吸気、排気共に、内筒は横一列にシリンダー又は、シリンダーヘッド前に穴があり、外筒は、この図の四気筒の場合は、点火順序の1,3,4,2または、1,2,4,3の順序で爆発できるように、ずらした位置にある穴とが合致した位置で吸入、排気ができるシステムの4サイクルエンジン
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
図1は、実施の形態に適用されるシリンダーヘッドの概略図である。
吸・排気共に、2重構造の円筒外側(1)(3)を、ベルト又はチェーンで回転させる。吸・排気共に、内筒は固定してある
吸気側は、2重構造の円筒内側2に、インジェクションノズル5を設けている
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
図4は、実施の形態に適用される吸気側円筒手段の断面図である
図3は、各気筒のホール入口にインジェクションノズルを配置しているのに対し、
図4では、2重構造の内筒内をターボチャージャー又は、スーパーチャージャーにより、混合気を加圧させて、筒内に混合気が入りやすくなるようにしたもの
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】