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特開2024-40121ブランニアンリンクアイテム用の配向特徴を備えたビーズ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024040121
(43)【公開日】2024-03-25
(54)【発明の名称】ブランニアンリンクアイテム用の配向特徴を備えたビーズ
(51)【国際特許分類】
   A44C 5/00 20060101AFI20240315BHJP
   A44C 27/00 20060101ALI20240315BHJP
   A44C 25/00 20060101ALI20240315BHJP
【FI】
A44C5/00 502Z
A44C27/00
A44C25/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023143424
(22)【出願日】2023-09-05
(31)【優先権主張番号】17/942384
(32)【優先日】2022-09-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】515145526
【氏名又は名称】チューンズ デザイン エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Choon’s Design LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】ング、 チェン チューン
【テーマコード(参考)】
3B114
【Fターム(参考)】
3B114AA11
3B114BD01
3B114BD06
3B114BD15
3B114DD05
3B114FA11
3B114FA15
3B114FB07
3B114JA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ブランニアンリンクアイテム用の配向特徴を備えたビーズ及びビーズを備えたキットを提供する。
【解決手段】ブルニアンリンクとは、チェインを形成するために、別の閉ループを捕捉するように自身に対して折り畳まれた閉ループから形成されたリンクである。1つ以上のビーズ26が、ブルニアンリンクで形成されたリンクアイテムに組み付けられてもよい。ビーズは、完成したリンクアイテムの形状に対応する湾曲したインターフェースを提供するために、テーパ状の側部を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リンクアイテムを作成するためのキットにおいて、
直進内部開口部を有する少なくとも1つのビーズと、
複数の閉ループ弾性部材と、
複数のリンクされた閉ループ弾性部材の端部を固定するための少なくとも1つのクリップと
を備え、
前記少なくとも1つのビーズは、複数のリンクされた閉ループ弾性部材上で受けられるように構成される、キット。
【請求項2】
前記少なくとも1つのビーズは、少なくとも1つのテーパ状側部を含む、請求項1に記載のキット。
【請求項3】
前記少なくとも1つのビーズは、上部、底部、前面、後面、第1の側部及び第2の側部を含み、
前記前面及び後面は、テーパ状である、請求項2に記載のキット。
【請求項4】
前記前面と前記後面との間において前記上部に近い上部幅が前記底部に近い底部幅よりも大きくなるように、前記前面及び前記後面が前記上部から前記底部に向かって内側にテーパ状になっている、請求項3に記載のキット。
【請求項5】
前記テーパは、法線に対する角度で配置され、前記角度は、2°から45°の間である、請求項4に記載のキット。
【請求項6】
前記テーパは、前記端部が前記クリップによって互いに固定されたときに、隣接するビーズが前記複数の閉ループ弾性部材の曲線に対応する曲線を形成することを可能にする角度で配置される、請求項4に記載のキット。
【請求項7】
前記直進内部開口部は、丸みを帯びた角部を有する四角形の形状である、請求項1に記載のキット。
【請求項8】
フックツールを含み、前記フックツールは、前記少なくとも1つのビーズの前記直進内部開口部に対応する直進断面を含む、請求項1に記載のキット。
【請求項9】
前記フックツールは、第1の端部及び第2の端部の両方に配置されるフックを含む、請求項8に記載のキット。
【請求項10】
前記フックは、前記第1の端部及び前記第2の端部の対応する一方から離間した開口部及び内部開口領域を含む、請求項9に記載のキット。
【請求項11】
前記開口部は、前記内部開口領域上の中央に位置する、請求項10に記載のキット。
【請求項12】
上部、底部、前面、後面、第1の側部、第2の側部及び内部開口部を備え、
前記内部開口部は直進状であり、前記上部は前記底部よりも広い、ビーズ。
【請求項13】
前記前面と前記後面との間において前記上部に近い上部幅が前記底部に近い底部幅より大きくなるように、前記前面及び前記後面の両方が前記上部から前記底部に向かって内側にテーパ状になっている、請求項12に記載のビーズ。
【請求項14】
前記テーパは、法線に対する角度で配置され、前記角度は、15°から25°の間である、請求項13に記載のビーズ。
【請求項15】
前記テーパは、端部がクリップによって互いに固定されたときに、隣接するビーズが複数の閉ループ弾性部材の曲線に対応する曲線を形成することを可能にする角度で配置される、請求項13に記載のビーズ。
【請求項16】
前記直進状の内部開口部は、丸みを帯びた角部を有する四角形の形状である、請求項12に記載のビーズ。
【請求項17】
少なくとも1つのビーズを備えたリンクアイテムを形成する方法において、
複数の閉ループ弾性バンドを備えたリンクアイテムを形成することであって、前記リンクアイテムは第1の端部及び第2の端部を含むことと、
少なくとも1つのビーズをフックツールの本体部分に組み付けることであって、前記少なくとも1つのビーズは直進内部開口部を含み、前記フックツールの前記本体部分は対応する直進形状を含むことと、
前記リンクアイテムの前記第1の端部及び前記第2の端部の一方を前記フックツールのフック部分に取り付けることと、
前記少なくとも1つのビーズを前記フックツールの前記本体部分から前記リンクアイテム上にスライドさせることと、
前記フック部分から前記リンクアイテムを取り外すことと、
クリップによって前記リンクアイテムの前記第1の端部を前記第2の端部に固定することと
を含む、方法。
【請求項18】
前記フックツールの前記本体部分に複数のビーズを組み付けることをさらに含み、
前記複数のビーズの少なくともいくつかは、前記クリップによって前記第1の端部及び前記第2の端部が互いに固定されたときに、隣接するビーズが前記リンクアイテムの曲線に対応する曲線を形成することを可能にするテーパ状の前面及び後面を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
少なくとも1つの閉ループ弾性部材を前記フックの前記本体部分に組み付けること、及び前記閉ループ弾性部材を前記フックの前記本体部分から前記少なくとも1つのビーズと共に前記リンクアイテム上にスライドさせることをさらに含み、
前記閉ループ弾性部材は、完成したリンクアイテム上の所望の位置に前記少なくとも1つのビーズを保持する、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記直進内部開口部は、丸みを帯びた角部を有する四角形の形状である、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ブランニアンリンクアイテム用の配向特徴を備えたビーズ及びビーズを備えたキットに関する。
【背景技術】
【0002】
独自に着色されたブレスレット又はネックレスを作るための材料を含むキットは、常にある程度の人気を有している。しかしながら、そのようなキットは、通常、異なる色に着色された糸及びビーズのような原材料を含むだけであり、使用可能で望ましいアイテムを構築することは個人の技量と才能に依存している。
【発明の概要】
【0003】
ブルニアンリンクとは、チェインを形成するために、別の閉ループを捕捉するように自身に対して折り畳まれた閉ループから形成されたリンクである。弾性バンドを使用してこのようなリンクを形成し、ブレスレット等のリンクアイテムを作成することができる。開示された例示的なビーズは、リンクアイテムに組み付けられてもよく、リンクアイテムに組み付けられた後に配向を維持するための特徴を含む。開示された例示的なフックツールは、開示されたビーズを所望の配向に組み付けるのに役立つ。ビーズ及びフックツールは、形成されたリンクアイテムの端部を固定するための複数の弾性閉ループ部材及びクリップをさらに含むキットの一部を形成してもよい。
【0004】
異なる例示が図示された特定のコンポーネントを有しているが、本発明の実施形態はこれらの特定の組み合わせに限定されない。ある例示のコンポーネント又は特徴のいくつかを別の例示の特徴又はコンポーネントと組み合わせて使用することも可能である。
【0005】
本明細書に開示されたこうした特徴及び他の特徴は、以下の明細書及び図面から最良に理解することができる。以下は図面の簡単な説明である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】開示された実施形態によるビーズ、フックフックツール、弾性ループ及びクリップを含む例示的なキットの斜視図である。
図2】ブルニアンリンクによって固定されたいくつかの弾性ループの例の概略図である。
図3】例示的な実施形態によるいくつかのビーズを有する完成したブルニアンリンクアイテムの正面図である。
図4】例示的なテーパ状のビーズの斜視図である。
図5】例示的なテーパ状のビーズの正面図である。
図6】例示的なテーパ状のビーズの上面図である。
図7】例示的なテーパ状のビーズの側部図である。
図8】例示的なテーパ状のビーズの底面図である。
図9】別の例示的なテーパ状のビーズの斜視図である。
図10】例示的な四角形内部空間ビーズの斜視図である。
図11】例示的な四角形内部空間ビーズの正面図である。
図12】例示的な四角形内部空間ビーズの上面図である。
図13】例示的なフックツールの実施形態の斜視図である。
図14】例示的なフックツールの実施形態の端面図である。
図15】例示的なフックツールの実施形態の側部図である。
図16】別の例示的なフックツールの実施形態の斜視図である。
図17図16の例示的なフックツールの実施形態の端面図である。
図18図16の例示的なフックツールの実施形態の側部図である。
図19】いくつかのビーズを含むリンクアイテムを組み立てる方法の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1図2及び図3を参照すると、リンクアイテム32を作成するための例示的なキット20が示されている。キット20は、少なくとも、複数の閉ループ弾性バンド22、複数のクリップ24、複数のビーズ26及びフックツール28を含む。フックツール28は、弾性バンド22から形成されたリンク物品上にビーズ26を組み付けるために利用される。クリップ24は、弾性バンド22から形成されたリンク物品の端部を固定するために利用される。また、キット20は、弾性バンドが互いにリンクされる際にそれらを保持する織機を含んでもよい。織機は、弾性バンド22が互いにリンクされているときにそれらを保持して配置するために提供される図示のいくつかの例示的な織機の実施形態25、30及び30の1つであってもよい。例示的な織機25、30及び35の各々は、リンクの作成中に複数の弾性バンド22を互いに対して保持するための特徴を有するピン及び/又はアームを含む。
【0008】
図1及び図3を引き続き参照しながら図2を参照すると、一連のリンクは符号10で概略的に示され、ブルニアンリンク12を用いて複数の弾性バンド22から形成される。ブルニアンリンクは、実際の結び目を形成することなく、弾性バンド22等の2つの連続した閉ループ構造の間に形成される。各ブルニアンリンクは、一方の弾性バンド22の端14を他方の弾性バンド22の中央部16で捕捉することによって形成される。各リンク12は前後のリンク12に依存して、図示のような所望のリンク物品を維持する。例示としてブレスレット10が示されているが、他の物品が異なるブルニアンリンク構造を利用して形成されてもよく、それも本開示の範囲及び考慮に入っている。
【0009】
ビーズ26は、リンクアイテム32に組み付けるための直進開口部を有する。開示された実施形態では、直進開口部は丸みを帯びた角部を有する四角形である。ビーズ26の四角形の開口部は、複数のビーズが所望の配向に配置され得るように、リンクアイテム32上の各ビーズ26を配向する。さらに、四角形の開口部は、リンクアイテムが完成した後に、所望の配向を維持するために提供される。
【0010】
図4図9を参照すると、例示的なビーズ40は、上部42、底部44、前面46、後面48、第1の側部50及び第2の側部52を含む。開口部54は、前面46から後面48までビーズ40を貫通している。例示的な開口部54は、平坦な側部及び丸みを帯びた角部56を有する直進状である。開示された例では、開口部54は、平坦な側部の長さが実質的に等しい四角形である。
【0011】
四角形の開口部54は、図3に示すように、リンクアイテム32のサイズ及び形状に対応するようにサイズ決めされる。単純なブルニアンリンク12が図3に示されているが、同じリンク作成技術を使用して、より複雑なリンク構造を形成することができる。そのようなリンク構造の1つは、実質的に四角形の形状の断面を提供し得る。四角形の開口部54は、そのような四角形の形状のリンク構造に対応しており、リンク構造上に組み付けられたときにビーズの所望の配向を維持する。
【0012】
例示的なビーズ40は、図7に最もよく示されているように、テーパ状の前面46及び後面48をさらに含む。テーパは、上部42の上部幅60(図6)が底部44の底部幅62(図8)よりも大きくなるように定義される。テーパは、ビーズ40を通る垂直又は直線に対する角度64によってさらに定義される。角度64は、開示された1つの例示的な実施形態では、約2°から45°の間である。別の開示された例では、角度64は、約8°から15°の間である。開示されたさらに別の例では、角度64は8°から12°の間である。開示されたさらなる例では、角度64は、10°である。本開示の範囲及び考察の範囲内で他のテーパ角度も利用され得ることを理解されたい。
【0013】
図6図8を引き続き参照しながら図3を参照すると、リンクアイテム32がビーズ26と共に示されている。リンクアイテム32上に示されるビーズ26は、図6図8に示されるビーズ40と同様に構成される。テーパ状の前面46及び後面48は、ビーズ40が完成されたリンクアイテム32の曲率に適合するように提供される。この例では、リンクアイテム32はブレスレットであり、閉じた略円形の形状を形成する。テーパ状の前面46及び後面48は、ビーズ40がリンクアイテム32の曲率及び円形形状に実質的に従うように提供される。ビーズ28、40の前面46及び後面48は互いに当接し、リンクアイテム32上に対応する曲率を形成する。追加的に、四角形の開口部54は、リンクアイテム32に一度組み付けられると、ビーズ26、40の設定された配向を維持する。
【0014】
図9を参照すると、別の例示的なビーズの実施形態66は、装飾的な形状又はアイコン68を含む。この例では、ビーズ66は、各側部にハート形状68を含む。ビーズ66は、内側開口部及びテーパ状側部の特徴を含み、装飾形状68が付加されている。開示されたビーズ26、40及び66は、異なる色及び外側形状を有してもよく、四角形の内側開口部及びテーパ状の前面及び後面の特徴を維持して、リンクアイテムを作成するための異なる審美的な創作可能性を提供する。さらに、装飾形状68は、例示的なビーズ66に示された隆起した装飾表面68ではなく、エンボス加工された表面であってもよい。
【0015】
図10図12を参照すると、別の例示的なビーズ70が示されており、丸みを帯びた角部74を有する四角形の形状の開口部72を含む。例示的なビーズ70は、上部76、底部78、第1の側部80、第2の側部82、前部84及び後部86を含む。開口部72は、前部84から後部86まで延びている。例示的なビーズ70は、前部84及び後部86上に直線的な側部を含む。ビーズは、隆起したハート形状であるシンボル88を含む。シンボル88は、例えば、文字、漫画等の他の形状及び所望の外観を提供するために関心を有する他の任意の形状であってもよい。
【0016】
図13図14及び図15を参照すると、フックツール28の例が示されており、四角形の形状の本体部分92及び第1の端部100及び第2の端部102の各々に配置されたフック部分94を含む。フック部分94の各々は、リード開口部98を介して弾性バンド部分を受け入れるための開口領域96を含む。四角形形状の本体部分92は、ビーズ28、40、66、70の四角形形状の開口部を受け入れるようにサイズ決めされる。さらに、本体部分92は、ビーズの開口部に設けられた丸みを帯びた角部に対応する丸みを帯びたエッジ106を含む。
【0017】
フックツール28は、リンクアイテム上にビーズを組み付けるために提供される。ビーズは本体部分92に組み付け及び配置され、リンクアイテムの一端がフック部94に取り付ける。次に、本体部分92上のビーズをフック部94を通過して、両端部100,102の対応する一方から外して、リンクアイテム上へとスライドさせる。フック部94は、ビーズがリンクアイテム上を自由に移動できるように、本体部分92よりも大きくならないように配置される。
【0018】
図16図17及び図18を参照すると、別の例示のフックツールの実施形態が符号90で示されており、先のフックツールの実施形態28で提供されたように、丸みを帯びたエッジ106を有する同じ本体部分92を含む。フックツール90は、リンクアイテムの端部で弾性バンドを捕捉及び保持するために提供されるキャッチ部108を含む。キャッチ部108は、フック104、開放内部領域110及びスロット112を含む。スロット112は、対応する各端部100,102から離間され、開放内部領域110上の中央に位置する。スロット112及び開放内部領域110は、リンクアイテムの端部において弾性バンドを捕捉して保持する。狭いスロット112は、組み付け中に弾性バンドの端部が誤って緩むことを抑制する。追加的に、各端部100,102は、ビーズがリンクアイテム32上を通過してスライドする際に弾性バンドの一部のための空間を提供する側溝108を含む。
【0019】
先の図を引き続き参照しながら図19を参照すると、少なくとも1つのビーズを有するリンクアイテムを形成する方法が概略的に示され、符号110で示されている。方法110は、複数の閉ループ弾性部材22からリンクアイテム115を形成する初期ステップ112を含む。閉ループ弾性部材22は、ブルニアンリンク技術を用いて互いにリンクされ、所望の長さのリンクアイテムを形成する。この長さは、ユーザが所望するものであり、所望の最終的なリンクアイテムに対応する。本開示の例では、最終的に完成したリンクアイテムはブレスレットである。リンクアイテム115は、図1に示された例示的な織機25、30及び35のいずれかの使用を含み得る既知の技術を利用して形成されてもよい。例示的な織機25、30及び35は図1に示されているが、他の織機デバイス及び構造も本開示の範囲及び考察内で利用され得ることに留意されたい。
【0020】
所望の数のビーズ26が、符号114に示されるようにフックツール28上に組み付けられる。ビーズ26は、完成したブレスレットに対応する所望の順序で配置される。本開示の例では、弾性バンド22がビーズ26の間に配置される。弾性バンド22は、ビーズ26間の間隔を提供し、フックツール28の本体に摩擦係合する。弾性バンド2によって提供される摩擦係合は、ビーズ26をフックツール28上の所定の位置に保持する。
【0021】
ビーズ26及び弾性バンド22がフックツール28上で所望するように配置されると、リンクアイテム115はフック部分94の一方に取り付けられる。端部122Aは、端部122Aにおける弾性バンドをフック上にねじ込むことによってフック部分94に取り付けられる。理解されるように、フックツール28(図13)又はフックツール90(図16)のいずれかを、リンクアイテム115上にビーズ26を組み付けるために利用することができる。フックツール28は、第1及び第2の端部100,102を含んでおり、リンクアイテム115は一方の端部のみに取り付けられている。リンクアイテム115のサイズに応じて、両端部122A及び122Bをフックツール28の対応する第1及び第2の端部100,102に取り付け得る。しかしながら、ビーズ26の組み付けを行うには一方の端部のみを接続すれば十分である。
【0022】
リンクアイテム115が取り付けられると、ビーズ26及び弾性バンド22は、符号118に示すように、フックツール28からリンクアイテム115上にスライドされる。フックツール28の四角形の本体は、ビーズ26がリンクアイテム115上にスライドされる際に、ビーズ26を所望の配向に保持する。リンクアイテム115は、ビーズ26がフックツール28上にある間に設定された配向を維持するように、実質的に四角形の対応する形状を有してもよい。しかしながら、リンクアイテム115は、フックツール28上のビーズの設定された配向から利益を得る他の形状を有してもよい。この例では、リンクアイテムの四角形の形状は、フックツール28の本体部分92の四角形の形状と整列されている。この整列は、リンクアイテム115がフックツール28にフックされるときに設定され、組み付け中にユーザによって維持される。
【0023】
符号120に示すように、ビーズ26がリンクアイテム上に設定されると、リンクアイテム115の端部122A及び122Bはクリップ24で接続される。クリップ24は、符号32で示す完成されたリンクアイテムの望ましくないほどけを防止するための閉ループ弾性部材を保持する特徴を含む。ビーズ26の間に配置された弾性バンド22は、所望の配向が保持されるように、リンクアイテム115上の所望の設定された位置を保持する。ビーズの保持は、特定の単語、格言又は句を綴る文字を含むビーズが完成されたリンクアイテム32に含まれる場合に特に有用である。
【0024】
したがって、例示のキット20に提供されるビーズ及びフックツールは、リンクアイテムを作成するための多くの異なる代替手段を提供する。ビーズの四角形の形状及び対応するフックツールは、組み付け中及びリンクアイテムに取り付けられた後に、ビーズの配向の計画、設定及び維持を可能にする。
【0025】
例示的な実施形態が開示されているが、当業者であれば、所定の変更も本開示の範囲に入ることを認識するであろう。さらに、本開示のいずれの部分も、明示的又は暗示的に、特許請求の範囲を放棄又は限定することを意図していない。いずれの実施形態の記載も、明示的又は暗示的に、以下の請求項に記載の明白かつ通常の意味を制限することを意図していない。例示的な実施形態は、適切に本開示の範囲内である多くの可能な構造及び方法の1つに過ぎない。そのため、以下の請求項を検討して本開示の範囲及び内容を決定するべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
【外国語明細書】