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特開2024-40339液体吐出システム通信のシステム及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024040339
(43)【公開日】2024-03-25
(54)【発明の名称】液体吐出システム通信のシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/05 20060101AFI20240315BHJP
   B05C 11/10 20060101ALN20240315BHJP
   B05C 5/04 20060101ALN20240315BHJP
   B05C 5/00 20060101ALN20240315BHJP
【FI】
G05B19/05 S
B05C11/10
B05C5/04
B05C5/00 101
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024018326
(22)【出願日】2024-02-09
(62)【分割の表示】P 2020567527の分割
【原出願日】2019-06-04
(31)【優先権主張番号】62/680,164
(32)【優先日】2018-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】391019120
【氏名又は名称】ノードソン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NORDSON CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】ボルンケッセル,アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】メイヤー,バーンハード
(72)【発明者】
【氏名】ウィンケルマン,ペア
(72)【発明者】
【氏名】クルル,ハルトムート
(72)【発明者】
【氏名】エーラース,アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】ミーンズ,スコット
(72)【発明者】
【氏名】トムソン,ダン
(72)【発明者】
【氏名】ビール,ジェームス
(72)【発明者】
【氏名】エステル,ピーター
(57)【要約】
【課題】構成データに基づき、液体接着剤吐出システム構成要素を追加する。
【解決手段】複合コントローラーと複数の液体接着剤吐出システムとを備える複合システムに、液体接着剤吐出システム構成要素を追加する方法であって、液体接着剤吐出システム構成要素および液体接着剤吐出システムのそれぞれは、固形又は半固形接着剤を収容して溶融させるメルターユニットを備え、前記方法は、複合コントローラーにより、液体接着剤吐出システム構成要素から信号を検出することと(602)、信号の検出に応答して、液体接着剤吐出システム構成要素に関連する構成データを要求することと(604)、液体接着剤吐出システム構成要素から構成データを受信することと(606)、構成データに基づき、複合コントローラーにより複合システムに液体接着剤吐出システム構成要素を追加することと(608)、を含む、方法。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体吐出システムの複数の構成要素の間で制御データを通信する方法であって、
前記液体吐出システムの第1の構成要素のコントローラーにより、該液体吐出システムに関連する複合コントローラーに制御データメッセージをパブリッシュすることと、
前記制御データメッセージの分類に基づき、前記液体吐出システムの第2の構成要素が前記制御データメッセージに対するサブスクライバーであると判断することと、
前記複合コントローラーにより、前記液体吐出システムの前記第2の構成要素の前記コントローラーに前記制御データメッセージを送信することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記液体吐出システムの前記第2の構成要素が前記制御データメッセージに対するサブスクライバーであると判断することは、さらに、該液体吐出システムの該第2の構成要素に関連するサブスクライバープロファイルに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記サブスクライバープロファイルは、前記制御データメッセージの前記分類に関連する制御データメッセージに対するサブスクリプションを示す、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記サブスクライバープロファイルは、前記液体吐出システムの選択された構成要素によってパブリッシュされた制御データメッセージに対するサブスクリプションを示す、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記サブスクライバープロファイルは、閾値を超える、閾値未満である、閾値範囲内である、又は閾値範囲外である制御データを含む制御データメッセージに対するサブスクリプションを示す、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記サブスクライバープロファイルは、少なくとも一部には、前記液体吐出システムの前記第2の構成要素の前記コントローラーによって定義される、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記液体吐出システムの前記第1の構成要素の前記コントローラーは、第1のパブリッシャーサーバー及び第1のサブスクライバークライアントを備え、前記液体吐出システムの前記第2の構成要素の前記コントローラーは、第2のパブリッシャーサーバー及び第2のサブスクライバークライアントを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のパブリッシャーサーバーは、前記複合コントローラーに前記制御データメッセージをパブリッシュする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のサブスクライバークライアントは、前記制御データメッセージを受信する、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記制御データメッセージは、前記液体吐出システムの前記第1の構成要素の動作パラメーターに関する制御データを含み、該動作パラメーターは、温度設定値、温度制御ループ設定、制御ループタイプ、ポンプ速度、ポンプモーター速度、ヒーターデューティサイクル又はアプリケーターサイクル速度のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記制御データメッセージは、前記液体吐出システムの前記第1の構成要素によって測定されたデータに関する制御データを含み、前記第1の構成要素によって測定される前記データは、液体温度、液体流速、液体流量又は液圧のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記制御データメッセージは、前記第1の構成要素に対するハードウェア構成データに関する制御データを含み、該ハードウェア構成データは、ポンプの数、ポンプタイプ、液体保持容量、ホース出口の数、電力容量、制御インターフェースの数、ユニット重量、ユニット外部寸法、流れスループット又は溶融速度のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記液体吐出システムの第3の構成要素が前記複合コントローラーを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記第3の構成要素は制御パネルを備え、該制御パネルは、前記制御データメッセージに示されている前記制御データの少なくとも一部を表示するように構成される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
クラウドサーバーが前記複合コントローラーを備え、該クラウドサーバーは、前記液体吐出システムを収容している構内からリモートに位置する、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
計算装置により且つ前記複合コントローラーを介して、前記制御データメッセージに示されている制御データにアクセスすること、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の構成要素は、少なくとも一部には、前記制御データメッセージの前記分類を定義する、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記制御データメッセージの前記分類は、構成要素のタイプ、動作パラメーターのタイプ、測定データのタイプ、又は該制御データメッセージに関連するハードウェア構成のタイプに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記液体吐出システムに関連するユーザーインターフェースを介して、該液体吐出システムの少なくとも1つの構成要素に関する制御データを表示すること、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記ユーザーインターフェースは、該ユーザーインターフェースへのユーザー入力に基づいて前記液体吐出システムの少なくとも1つの動作パラメーターの調整を可能にするように構成される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記ユーザーインターフェースは、
前記第1の構成要素及び前記第2の構成要素に関連する生産ラインを表す生産ライン要素と、
それぞれが前記液体吐出システムの構成要素を表す、複数のシステム要素と、
を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記生産ライン要素及び前記複数のシステム要素は、前記複数のシステム要素によって表される前記生産ライン及び前記構成要素の関連する構内における相対位置を反映するように前記ユーザーインターフェースに配置される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記複数のシステム要素のうちの少なくとも1つのシステム要素は、前記表される構成要素の動作状態を示す動作状態要素、又は前記表される構成要素に関連する充填レベルを示す充填レベル要素を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
或る構成要素のアクティベーションにより、前記システム要素によって表される前記構成要素に関連する制御データを示すインターフェース要素が表示される、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記複数の構成要素のうちの第3の構成要素が、前記ユーザーインターフェースを出力するように構成される、請求項19に記載の方法。
【請求項26】
前記第3の構成要素は制御パネルを備えるように構成され、該制御パネルは前記ユーザーインターフェースを出力するように構成される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記複数の液体吐出システムに関連する計算装置が、前記ユーザーインターフェースを出力するように構成される、請求項19に記載の方法。
【請求項28】
複合コントローラーと複数の液体吐出システムとを備える複合システムに、液体吐出システム構成要素を追加する方法であって、
前記複合コントローラーにより、前記液体吐出システム構成要素から信号を検出することと、
前記信号の検出に応答して、前記液体吐出システム構成要素に関連する構成データを要求することと、
前記液体吐出システム構成要素から前記構成データを受信することと、
前記構成データに基づき、前記複合コントローラーにより前記複合システムに前記液体吐出システム構成要素を追加することと、
を含む、方法。
【請求項29】
前記液体吐出システム構成要素は、液体吐出システムのメルターユニットを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記液体吐出システム構成要素から前記構成データを受信することは、該液体吐出システム構成要素のコントローラーから該構成データを受信することを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記液体吐出システム構成要素によって生成される前記信号は、前記複合コントローラーに関連するネットワークを介して送信される、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記複合コントローラーは、複数のシステム要素を含むユーザーインターフェースの出力をもたらすように構成され、前記複数のシステム要素の各システム要素は、前記複合システムの液体吐出システムを表す、請求項28に記載の方法。
【請求項33】
前記複合システムに前記液体吐出システム構成要素を追加することに応答して、前記ユーザーインターフェースにおいて該液体吐出システム構成要素を表すシステム要素を生成すること、
を更に含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記方法は、
前記ユーザーインターフェースに前記液体吐出システム構成要素を表す前記システム要素を位置決めすること、
を更に含み、
前記複数のシステム要素と前記液体吐出システム構成要素を表す前記システム要素との前記ユーザーインターフェースにおける配置が、前記複数の液体吐出システムと前記液体吐出システム構成要素との構内における相対的位置決めを反映する、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記液体吐出システム構成要素を表す前記システム要素を位置決めすることは、前記ユーザーインターフェースへのユーザー入力に基づく、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記ユーザーインターフェースは、前記複合システムに関連する生産ラインを表す生産ライン要素を更に含む、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記複数のシステム要素のうちの或るシステム要素のアクティベーションにより、該システム要素によって表される前記液体吐出システムに関連する制御データを示すインターフェース要素が表示される、請求項32に記載の方法。
【請求項38】
前記構成データは、前記液体吐出システム構成要素に対するハードウェア構成データを含み、該ハードウェア構成データは、ポンプの数、ポンプタイプ、液体保持容量、ホース出口の数、電力容量、制御インターフェースの数、ユニット重量、ユニット外部寸法、流れスループット又は溶融速度のうちの少なくとも1つを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項39】
液体吐出システムの複数の構成要素を制御する装置であって、
ユーザーインターフェースを出力するように構成された画面であって、該ユーザーインターフェースは、前記複数の構成要素のうちの或る構成要素の選択に対して構成されたインターフェース要素と、選択された構成要素に関連する複数の同時に表示される制御タイルとを含む、画面と、
前記選択された構成要素から制御データを受信するように構成された通信インターフェースであって、前記制御データの少なくとも一部は前記複数の制御タイルを介して表示される、通信インターフェースと、
を備える、装置。
【請求項40】
前記選択された構成要素はメルターユニットを含む、請求項39に記載の装置。
【請求項41】
構成要素の選択に対して構成された前記インターフェース要素は、前記複数の構成要素に対応する複数の構成要素タイルを含み、前記複数の構成要素のうちの或る構成要素の選択は、前記複数の構成要素タイルのうちの対応する構成要素タイルのアクティベーションを含む、請求項39に記載の装置。
【請求項42】
前記複数の構成要素タイルのうちの或る構成要素タイルが、前記対応する構成要素の運転モードを表示するように構成され、運転モードは、生産モード、セットアップモード及び保守モードのうちの少なくとも1つを含む、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記複数の構成要素タイルのうちの或る構成要素タイルが、前記液体吐出システムに関連する生産ラインに対する前記対応する構成要素の位置を表示するように構成されている、請求項41に記載の装置。
【請求項44】
前記複数の構成要素タイルのうちの或る構成要素タイルが、前記対応する構成要素に関連する動作パラメーターの状態を表示するように構成されている、請求項41に記載の装置。
【請求項45】
前記選択された構成要素に対応する構成要素タイルのアクティベーションにより、該選択された構成要素に関連する前記複数の制御タイルが表示される、請求項41に記載の装置。
【請求項46】
前記選択された構成要素タイルに関連する前記複数の制御タイルの前記表示は、事前定義されたユーザー表示設定に基づく、請求項39に記載の装置。
【請求項47】
前記複数の制御タイルのうちの或る制御タイルの場所と該複数の制御タイルのうちの或る制御タイルのサイズとのうちの少なくとも一方は、前記事前定義されたユーザー表示設定に基づく、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
前記ユーザーインターフェースは、前記複数の制御タイルのうちの或る制御タイルを該ユーザーインターフェース内の別の位置に移動するユーザー入力を受け取るように構成されている、請求項39に記載の装置。
【請求項49】
前記ユーザーインターフェースは、前記複数の制御タイルのうちの或る制御タイルを閉じるユーザー入力を受け取るように構成されている、請求項39に記載の装置。
【請求項50】
前記複数の制御タイルのうちの第1の制御タイルのアクティベーションにより、前記ユーザーインターフェースが、該アクティベートされた制御タイルに関連する第2の制御タイルを表示する、請求項39に記載の装置。
【請求項51】
前記第1の制御タイル及び前記第2の制御タイルは、前記液体吐出システムの共通の機能的態様に関連する、請求項50に記載の装置。
【請求項52】
前記液体吐出システムの機能的態様が、温度、ヒーター、ポンプ、ポンプモーター、ニードルストローク、吐出パターン、液体充填レベル、液圧及びメンテナンスのうちの少なくとも1つに関連する、請求項51に記載の装置。
【請求項53】
前記第1の制御タイルは、前記共通の機能的態様に関連する動作パラメーター状態を表示するように構成され、前記第2の制御タイルは、前記共通の機能的態様に関連する動作パラメーターを変更するユーザー入力を受け取るように構成されている、請求項51に記載の装置。
【請求項54】
前記第1の制御タイルは、前記共通の機能的態様に関連する複数のサブタイルを含み、該複数のサブタイルの各サブタイルは、動作状態パラメーターを表示する、請求項51に記載の装置。
【請求項55】
前記複数のサブタイルのうちの或るサブタイルのアクティベーションにより、前記第2の制御タイルが表示され、該第2の制御タイルは、前記アクティベートされたサブタイルに関連する、請求項54に記載の装置。
【請求項56】
前記複数のサブタイルは、前記液体吐出システムの1つ以上のポンプに関連する、請求項55に記載の装置。
【請求項57】
前記複数のサブタイルの各サブタイルは、前記1つ以上のポンプに関連するモーター速度設定値及び測定されたモーター速度を表示するように構成されている、請求項56に記載の装置。
【請求項58】
前記複数のサブタイルの各サブタイルは、前記液体吐出システムの対応する温度チャネルに関連する、請求項55に記載の装置。
【請求項59】
前記複数のサブタイルの各サブタイルは、前記対応する温度チャネルに関連する温度設定値及び測定温度を表示するように構成されている、請求項58に記載の装置。
【請求項60】
前記第1の制御タイルは、前記共通の機能的態様を示すように構成され、前記第2の制御タイルは、前記共通の機能的態様に関連する動作パラメーター状態を表示するように構成されている、請求項51に記載の装置。
【請求項61】
前記第2の制御タイルのアクティベーションにより、前記ユーザーインターフェースが前記共通の機能的態様に関連する第3の制御デバイスを表示し、該第3の制御デバイスは、前記共通の機能的態様に関連する動作パラメーターを変更するユーザー入力を受け取るように構成されている、請求項60に記載の装置。
【請求項62】
液体吐出システムを制御する方法であって、
少なくとも一部には前記液体吐出システムを制御するように構成された制御デバイスの、前記液体吐出システムの或る構成要素に対する場所を決定することと、
前記制御デバイスにより、前記液体吐出システムに関連する制御データを表示するように構成されたユーザーインターフェースを出力することと、
前記制御デバイスの前記場所に基づいて、前記ユーザーインターフェースを介する前記制御データの表示と、該ユーザーインターフェースを介する該制御データの変更とのうちの少なくとも一方を管理することと、
を含む、方法。
【請求項63】
前記制御データの前記表示と該制御データの前記変更とのうちの少なくとも一方を管理することは、前記ユーザーインターフェースに前記制御データの第1の部分を表示することと、該ユーザーインターフェースにおける前記制御データの第2の部分の表示を阻止することとを含む、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記制御データの前記表示と該制御データの前記変更とのうちの少なくとも一方を管理することは、前記ユーザーインターフェースに前記制御データを表示することと、該ユーザーインターフェースを介する前記制御データの変更を阻止することとを含む、請求項62に記載の方法。
【請求項65】
前記制御データの前記表示と該制御データの前記変更とのうちの少なくとも一方を管理することは、前記ユーザーインターフェースを介して、前記制御データの第1の部分を変更するユーザー入力を受け取ることと、前記制御データの第2の部分の変更を阻止することとを含む、請求項62に記載の方法。
【請求項66】
前記制御デバイスにより、前記液体吐出システムの前記構成要素に前記制御データの前記変更された第1の部分を送信すること、
を更に含む、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記制御データの前記第1の部分は、前記液体吐出システムの前記構成要素の動作パラメーターを含む、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記方法は、
前記制御デバイスが、前記液体吐出システムの前記構成要素から所定距離の範囲内にあると判断すること、
を更に含み、
前記制御データの前記表示と該制御データの前記変更とのうちの少なくとも一方を管理することは、さらに、前記制御デバイスが前記所定距離の範囲内にあると判断することに基づく、請求項62に記載の方法。
【請求項69】
前記方法は、
前記制御デバイスの前記場所に基づき、該制御デバイスが位置しているゾーンを決定すること、
を更に含み、
前記制御データの前記表示と該制御データの前記変更とのうちの少なくとも一方を管理することは、さらに、前記ゾーンに基づく、請求項62に記載の方法。
【請求項70】
前記ゾーンは、前記液体吐出システムの前記構成要素に中心を置く所定の円形ゾーンを含む、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記方法は、
前記制御デバイスの前記場所に基づき、前記ユーザーインターフェースの動作モードを決定すること、
を更に含み、
前記制御データの前記表示と該制御データの前記変更とのうちの少なくとも一方を管理することは、さらに、前記動作モードに基づき、前記ユーザーインターフェースは、該動作モードの指示を表示するように構成される、請求項62に記載の方法。
【請求項72】
前記制御デバイスの前記場所は、前記液体吐出システムの前記構成要素に関連する無線ビーコンデバイスに基づいて決定される、請求項62に記載の方法。
【請求項73】
前記液体吐出システムの前記構成要素はメルターユニットを含み、前記無線ビーコンデバイスは、該メルターユニットに取り付けられる、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
液体吐出システム用の制御システムであって、
ユーザーインターフェースを出力するように構成された制御デバイスであって、該ユーザーインターフェースは、前記液体吐出システムの或る構成要素に関連する制御データを表示するように構成されている、制御デバイスと、
前記制御デバイスと通信するように構成された無線ビーコンデバイスと、
を備え、
前記制御デバイスは、前記無線ビーコンデバイスに対する該制御デバイスの場所に基づき、前記ユーザーインターフェースを介する前記制御データの表示と、該ユーザーインターフェースを介する該制御データの変更とのうちの少なくとも一方を管理するように構成されている、制御システム。
【請求項75】
前記制御デバイスは、さらに、
該制御デバイスの前記場所に基づき、前記ユーザーインターフェースに前記制御データの第1の部分を表示し、
該制御デバイスの前記場所に基づき、前記ユーザーインターフェースにおける前記制御データの第2の部分の表示を阻止する、
ように構成されている、請求項74に記載の制御システム。
【請求項76】
前記制御デバイスは、さらに、
該制御デバイスの前記場所に基づき、前記ユーザーインターフェースに前記制御データを表示し、
該制御デバイスの前記場所に基づき、前記ユーザーインターフェースを介する前記制御データの変更を阻止する、
ように構成されている、請求項74に記載の制御システム。
【請求項77】
前記制御デバイスは、さらに、
該制御デバイスの前記場所に基づき、前記ユーザーインターフェースを介して、前記制御データの第1の部分を変更するユーザー入力を受け取り、
該制御デバイスの前記場所に基づき、前記制御データの第2の部分の変更を阻止する、
ように構成されている、請求項74に記載の制御システム。
【請求項78】
前記制御デバイスは、さらに、
前記制御データの前記変更された第1の部分を前記液体吐出システムの前記構成要素に送信する、
ように構成されている、請求項77に記載の制御システム。
【請求項79】
前記制御データの前記第1の部分は、前記液体吐出システムの前記構成要素の動作パラメーターを含む、請求項78に記載の制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2018年6月4日に出願された米国仮特許出願第62/680,164号の出願日の利益を主張し、その開示内容は、ここに引用することにより本明細書の一部をなす。
【0002】
本開示は、包括的には液体吐出に関し、より詳細には、改善された液体吐出システム通信のシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
液体吐出システムは、種々の用途で使用される。例えば、こうしたシステムは、使い捨て衛生製品の製造中にホットメルト接着剤を塗布する場合がある。別の例として、ホットメルト液体吐出システムは、食料及び飲料用の紙ベースの包装等、種々のタイプの包装を組み立てるために、ホットメルト接着剤を塗布する場合がある。こうした用途で使用されるホットメルト接着剤としては、湿気硬化型ホットメルトポリウレタン接着剤(「ホットメルトPUR」)を挙げることができ、これは、安定した面対面接合を形成しなければならない場合に使用されることが多い。他の従来のホットメルト接着剤は、木材、プラスチック、波形フィルム、紙、カートンストック、金属、硬質ポリ塩化ビニル(PVC)、布、皮革等、種々の同種及び異種両方の材料を嵌合関係で合わせて固定する際に使用される場合がある。ホットメルト接着剤は、接着剤を溶融させて吐出した後に迅速に凝固させることが望ましい用途において特に有用である場合がある。
【0004】
ホットメルト液体吐出システムの構成例では、固形形態又は半固形形態のホットメルト接着剤が、1つ以上のメルター又はメルターユニットに提供される。メルターは、固形又は半固形のホットメルト接着剤を溶融状態に達するまで加熱する。溶融したホットメルト接着剤は、その後、1つ以上のアプリケーター(アプリケーターモジュール、ディスペンサー等とも称する)に圧送することができる。それにより、アプリケーターは、溶融したホットメルト接着剤を所望の表面又は基材に、多くの場合は一続きのドット又は線として吐出する。しかしながら、限られた位置決め、タイミング及び量公差の範囲内で接着剤を塗布することは略常に困難である。例えば、吐出された接着剤の量が不十分である場合、接合が有効でなくなる可能性があり、一方で、接着剤の量が過剰である場合、材料が無駄になるだけでなく、接着剤が表面に塗布されると望ましくない流れがもたらされる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ホットメルト液体吐出システム内におけるメルター(複数の場合もある)の適切な動作は、必要な吐出結果を達成する際の1つの重要な要素である。例えば、ホットメルト接着剤の温度は、ホットメルト接着剤の粘度に影響を与える。そして、ホットメルト接着剤の粘度は、特に、ホットメルト接着剤が圧力で押し流される場合、各接着剤塗布中に吐出されるホットメルト接着剤の量に影響を与える。さらに、最適なメルターの性能を確実にするために、多数の動作パラメーター、設定、データ測定値、ハードウェア構成等を注意深く管理しなければならない。明らかに、これらの多くのパラメーターを有効に管理することは難題を提示する。
【0006】
これらの難題を更に複雑にすることには、ホットメルト液体吐出システムは、多くの場合、複数のアプリケーターを含む生産ラインをサポートする複数のメルターを備え、又は、生産ラインは、それぞれ1つ以上のメルターを備える複数のホットメルト液体吐出システムによってサポートされる場合がある。さらに、工場又は生産施設には、同時に稼働している複数の生産ラインがある可能性があり、生産ラインはそれぞれ、別個のホットメルト液体吐出システムに関連し、ホットメルト液体吐出システムは、更に1つ以上のメルターを備える。
【0007】
本開示では、これらの欠点及び他の欠点に対処する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書では、改善された液体吐出システム通信のシステム及び方法を開示する。液体吐出システムの複数の構成要素の間で制御データを通信する一方法例では、液体吐出システムの第1の構成要素のコントローラーが、複数の構成要素に関連する複合コントローラーに制御データメッセージをパブリッシュ(提供)する。制御データメッセージの分類に基づき、第2の構成要素が、制御データメッセージに対するサブスクライバーであると判断される。そして、複合コントローラーは、第2の構成要素のコントローラーに制御データメッセージを送信する。
【0009】
複合コントローラーと複数の液体吐出システムとを備える複合システムに、液体吐出システム構成要素を追加する別の方法例では、複合コントローラーは、液体吐出システム構成要素から信号を検出する。この信号を検出することに応答して、液体吐出システム構成要素に関連する構成データが要求される。構成データは、液体吐出システム構成要素から受信される。構成データに基づき、複合コントローラーにより、複合システムに液体吐出システム構成要素が追加される。
【0010】
装置例は、液体吐出システムの複数の構成要素を制御するように構成されている。本装置は、ユーザーインターフェースを出力するように構成された画面を備える。ユーザーインターフェースは、複数の構成要素のうちの或る構成要素の選択に対して構成されたインターフェース要素を含む。ユーザーインターフェースは、選択された構成要素に関連する複数の同時に表示される制御タイルを更に含む。本装置は、選択された構成要素から制御データを受信するように構成された通信インターフェースを更に備える。制御データの少なくとも一部は、複数の制御タイルを介して表示される。
【0011】
液体吐出システムを制御する一方法例では、液体吐出システムの或る構成要素に対する制御デバイスの場所が決定される。制御デバイスは、少なくとも一部には、液体吐出システムを制御するように構成される。制御デバイスは、液体吐出システムに関連する制御データを表示するように構成されたユーザーインターフェースを出力する。制御デバイスの場所に基づいて、ユーザーインターフェースを介する制御データの表示と、ユーザーインターフェースを介する制御データの変更とのうちの少なくとも一方が管理される。
【0012】
液体吐出システム用の制御システム例は、ユーザーインターフェースを出力するように構成された制御デバイスを備える。ユーザーインターフェースは、液体吐出システムの或る構成要素に関連する制御データを表示するように構成されている。制御システムは、制御デバイスと通信するように構成された無線ビーコンデバイスを更に備える。制御デバイスは、液体吐出システムの上記構成要素に対する制御デバイスの場所に基づき、ユーザーインターフェースを介する制御データの表示と、ユーザーインターフェースを介する制御データの変更とのうちの少なくとも一方を管理するように構成されている。
【0013】
引用することにより本明細書の一部をなす添付の図面は、実施形態を示し、本明細書とともに、方法及びシステムの原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】吐出システム例を示す図である。
図2】複合システムの概略図例である。
図3】別の複合システムの概略図例である。
図4】ユーザーインターフェースの図例である。
図5】方法フロー例の図である。
図6】別の方法フローチャート例である。
図7】複合システムの図例である。
図8】メルターユニットの図例である。
図9A】ユーザーインターフェースの図例である。
図9B】ユーザーインターフェースの図例である。
図10A】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図10B】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図10C】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図11A】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図11B】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図11C】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図11D】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図11E】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図12A】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図12B】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図12C】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図13A】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図13B】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図13C】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図14A】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図14B】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図14C】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図14D】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図15A】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図15B】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図15C】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図16A】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図16B】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図17A】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図17B】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図17C】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図18】地理空間複合システム構成の図例である。
図19A】ユーザーインターフェース要素の図例である。
図19B】ユーザーインターフェース要素の図例である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
ここで、図面を参照して、本開示の態様について詳細に説明し、別段の定めがない限り、図面を通して同様の参照番号は同様の要素を指す。
【0016】
本開示のシステム及び方法は、改善された液体吐出システム通信に関する。主にホットメルト接着剤について言及するが、本明細書に記載する技法(technique)は、非接着剤を含む任意の種類の液体に適用可能であり得る。
【0017】
図1は、本明細書に記載する技法を実施することができる、例としての液体吐出システム10(例えば、ホットメルト接着剤吐出システム又は他のタイプの液体吐出システム)を示す。液体吐出システム10は、ペレット等、固形又は半固形接着剤24aを収容して溶融させる接着剤供給部22と、接着剤供給部22に接続されたマニホールド26と、コントローラー28と、ユーザーインターフェース29とを備えるメルターユニット20を備える。接着剤供給部22は、特に、タンク式メルター、又はグリッドリザーバーメルター(格子状貯蔵溶融機)であり得る。接着剤供給部22に蓄積された固形又は半固形接着剤24aは、溶融すると、液状接着剤24に変化する。接着剤供給部22は、側壁30と、取外し可能カバー31と、接着剤供給部22内の接着剤24a及び液状接着剤24を溶融させ加熱する1つ以上の接着剤供給ヒーター34を備えるベース32とを備える。ベース32に近接する接着剤供給部出口36が、マニホールド26の入口40に接続する通路38に結合されている。
【0018】
(図示するような)縦型ピストンポンプ又は歯車ポンプ等の容積式ポンプ58が、接着剤供給部22からマニホールド26内に液体接着剤24を圧送するようにマニホールド26に結合されており、マニホールドにおいて、液体接着剤24は別個の流れに分けられる。ポンプモーター59が、ポンプ58を駆動する。ポンプ58の(したがって、ポンプモーター59の機能に応じた)動作により、接着剤は、圧力下でマニホールド26及びアプリケーター48、50に供給される。こうした圧力は、接着剤吐出モジュール54の1回のアプリケーターサイクル(ガンサイクルとも称する)で吐出される接着剤の量とともに、概して、マニホールド26内に入り、マニホールド26を通過し、及び/又はマニホールド26から出る流量及び流速に影響を与える可能性がある。
【0019】
マニホールド26は、スペーサー41によって接着剤供給部22の側壁30に取り付けられ、接着剤供給部22のマニホールド26からの断熱をもたらすのに十分な距離42だけ接着剤供給部22から間隔を空けて配置されている。マニホールド26は、加熱されるホース46を嵌め込むことができる複数の出口ポート44を備え、ホース46は、1つ以上の接着剤アプリケーター48、50に取り付けられて、アプリケーター48、50に液状接着剤24を供給する。マニホールド26はマニホールドヒーター56を備えることができ、マニホールドヒーター56は、接着剤供給ヒーター34とは別個であり、コントローラー28によって独立して制御することができる。いくつかの実施形態では、単一のヒーターを用いて接着剤供給部22及びマニホールド26を加熱することができる。図1は、マニホールド26に物理的に近接した接着剤供給部22を示しているが、接着剤の供給源がマニホールドとは物理的に離れた他の配置も可能である。こうした配置では、2つ以上のポンプを用いて、接着剤供給部22から最終塗布点に向けて接着剤を移動させることができる。
【0020】
マニホールド26は、対応する加熱されたホース46によってアプリケーター48、50に搬送される複数の流れストリームをもたらすことができる。ホース46は、各ホース46に関連するコードセット62によってコントローラー28に電気的に結合されている。アプリケーター48、50は、液状接着剤24を、カートン、パッケージ又は他の物体等の製品に吐出/塗布するように構成された1つ以上の接着剤吐出モジュール54を備える。接着剤吐出モジュール54は、アプリケーターヒーター53を有するアプリケーター本体51に取り付けられ、フレーム52に支持されている。液体吐出システム10は、2つのアプリケーター48、50を備え、図1に示すようにメルターユニット20の各側に1つのアプリケーターが位置しているが、液体吐出システム10の他の実施態様は、異なる数のアプリケーター、吐出モジュール及び他の構成を用いることができる。例えば、アプリケーター48、50はそれぞれ、単一の接着剤吐出モジュール54を備えるように構成することができ、又は、それぞれ、一対の接着剤吐出モジュール54を備えるように構成することができる。アプリケーター48、50の接着剤吐出モジュール54は、共通して監視し、制御し、共通の空気供給部によって作動させることができる。代替的に、アプリケーター48、50の接着剤吐出モジュール54は、独立して監視し、制御し、別個の空気供給部によって作動させることができる。アプリケーター48、50及び/又は接着剤吐出モジュール54は、アプリケーター又はディスペンサーと異なるように称することができる。
【0021】
ポンプ58は、接着剤供給部22の外部に位置し、空気供給部61から空気を受け取る空気圧レギュレーター70に接続されている。より詳細には、空気圧レギュレーター70は、メルターユニット20に取り付けられるとともに、空気供給部61に接続している。いくつかの実施態様では、ポンプ58は、マニホールド26に取り付けることができ、マニホールドヒーター56によって加熱することができる。この構成により、より大きなタンク開口60が可能になり、タンク容量が増大し、ポンプ58を加熱するために必要な時間が短縮される。さらに、マニホールド26に流量計80を取り付けて、マニホールド26を通過する接着剤の流量を測定することができる。流量計80は、各センサーに関連するそれぞれのコード63a、63bによってコントローラー28に電気的に結合されている一対のセンサーを備える。光センサー等の少なくとも1つの製品検出器90もまた、コントローラー28に電気的に結合されている。
【0022】
メルターユニット20はコントローラー28を備える。コントローラー28は、液体吐出システム10のための電源及び電子制御部を収容している。コントローラー28は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されると、本明細書に記載する様々な動作をコントローラー28に実施させる命令を記憶するように構成されたメモリとを備えるように構成することができる。コントローラー28は、液体吐出システム10と、メルターユニット20、アプリケーター48、50及びコントローラー28自体を含む、液体吐出システム10の構成要素とに関連する、様々なタイプのデータを管理するように構成することができる。こうしたデータを管理することは、データを記憶することと、(例えば、様々なセンサーによって測定された)データを取り込むことと、データを変更又は設定することと、他のメルターユニット20又は液体吐出システム10の他のコントローラー28から同様のデータを受信することと、他のメルターユニット20又は液体吐出システム10の他のコントローラー28に(例えば、複合コントローラー又はクラウドシステムを介して)データを提供することとを含むことができる。
【0023】
コントローラー28によって管理されるデータ(まとめて制御データと称する)は、動作パラメーター、測定データ及びハードウェア構成データを含むことができる。動作パラメーター例は、温度設定値、制御ループ設定(例えば、温度制御ループ)、制御ループタイプ、ポンプ速度、メルターデューティサイクル(又はその個々のヒーター)、アプリケーターサイクル速度、及びポンプ又はポンプモーター速度に関連することができる。測定データ例は、(メルターユニット20、タンク22、マニホールド26、アプリケーター48、50及び加熱されたホース内の様々な箇所における液体温度を含む)液体温度、(例えば、マニホールド26からの)液体流速、(例えば、マニホールド26からの)液体流量及び液圧に関連することができる。ハードウェア構成データ例は、ポンプの数、ポンプ(複数の場合もある)のタイプ、タンク22の保持容量、マニホールド26のホース出口の数、電力容量、コントローラー28との間の制御インターフェース、(例えば、メルターユニット20の)重量、(例えば、メルターユニット20の)外部寸法、メルターユニット20からの液体スループット及びメルターユニット20の溶融速度を含むことができる。
【0024】
液体吐出システム10の加熱機構に関して、コントローラー28は、接着剤供給部ヒーター34、マニホールドヒーター56及びアプリケーターヒーター53とともに、任意のホースヒーターを含むヒーターに電気的に結合されている。コントローラー28はまた、接着剤供給部ヒーター34、マニホールドヒーター56、アプリケーターヒーター53及び任意のホースヒーターに関連付け又は含めることができる、液体吐出システム10内の様々な温度センサーにも結合することができる。コントローラー28は、接着剤供給部ヒーター34、マニホールドヒーター56、アプリケーターヒーター53及び任意のホースヒーターを個別に監視及び調整し、接着剤供給部22内に収容された固形又は半固形接着剤24aを溶融させ、アプリケーター48、50に供給されるとともに接着剤吐出モジュール54によって吐出される接着剤24の適切な粘度を確保するように、(溶融した)接着剤24の温度を維持する。
【0025】
図2は、生産施設において複数のメルターユニット202a~202eを備える複合システム200の概略図を示す。図2にはメルターユニット202a~202eを示すが、後述するようにデータフローを制御するために、液体吐出システム10又は複数の液体吐出システム10の他の任意の構成要素を使用することができる。システム200内のデータフローは、OPC統合アーキテクチャ(OPC/UA)等、パブリッシュ/サブスクライブ型通信モデル(出版-購読型通信モデル)又はアーキテクチャに従って実施することができる。特に、制御データは、メルターユニット202によって複合コントローラー210にパブリッシュされる。複合コントローラー210にパブリッシュされた制御データは、サブスクリプション(受信要求)を介してメルターユニット202を選択するために、複合コントローラー210によって伝播される。図2に示すように、複合コントローラー210は、メルターユニット202eの一部として実装されている。代替的に、複合コントローラー210は、メルターユニット202a~202eと同じ場所に配置された単独ユニットとして実装することができる。更なる代替例として、複合コントローラー210は、図3に関して考察するように、クラウドシステムとして実装することができる。
【0026】
メルターユニットは、全体としてメルターユニット202と称することができ、又は、メルターユニットは、適宜、特定のメルターユニット202a~202eのうちの1つと具体的に称することができる。システム200は、複合システムと称することができる。システム200は、複数のメルターユニット202又は他の構成要素を備えるように構成された単一液体(例えば、接着剤)吐出システム(例えば、図1の液体吐出システム10)を表すことができる。システム200は、代替的に、それぞれが単一のメルターユニット202を有する、複数の液体吐出システムを表すことができる。例えば、メルターユニット202aは、第1の液体吐出システムに属することができ、メルターユニット202bは、第2の液体吐出システムに属することができ、以下同様である。さらに、システム200は、それらの組合せを備えることができ、その場合、いくつかのメルターユニット202は全て共通の液体吐出システムに属し、一方で、他のメルターユニット202はそれぞれ、別個の単一メルターユニット液体吐出システムに属する。システム200は概してメルターユニット202に関して考察するが、本明細書に記載する技法は、メルターユニット202のアプリケーター又は部分構成要素(例えば、マニホールド、接着剤タンク、ホース等)等、液体吐出システムの他の構成要素に適用することができる。
【0027】
各メルターユニット202はコントローラー204を備える。メルターユニット202のコントローラー204は、概して、メルターユニット202の運転と、メルターユニット202への且つメルターユニット202からの通信とを制御することができる。場合によっては、コントローラー204は、メルターユニット202に関連する液体吐出システムの少なくともいくつかの態様の動作を更に制御することができる。コントローラー204は、制御データを受信すること、制御データを変更すること、及び制御データを他のシステムに送信すること等、コントローラー204に記憶された制御データを更に管理することができる。例えば、コントローラー204は、サブスクライバーとして複合コントローラー210から制御データを受信することができる。逆に、コントローラー204は、パブリッシャーとして複合コントローラー210に制御データを送信することができる。制御データは、動作パラメーター、測定データ及びハードウェア構成を含むことができる。コントローラー204は、図1のコントローラー28と同じか又は同様であり得る。コントローラー204は、OPC統合アーキテクチャ(OPC/UA)コントローラーを含むことができる。
【0028】
各コントローラー204は、サーバー214及びクライアント216を備えるように構成されている。サーバー214及びクライアント216は、コントローラー204の一部として実装することができる。さらに又は代替的に、サーバー214及びクライアント216は、少なくとも一部には、別個の物理的構成要素として実装することができる。サーバー214及びクライアント216は、メルターユニット202及び/又はそのコントローラー204のそれぞれ組込みサーバー及び組込みクライアントとみなすことができる。サーバー214は、組込みOPC/UAサーバーを含むことができ、クライアント216は、組込みOPC/USクライアントを含むことができる。サーバー214は、概して、制御データ(すなわち、制御データメッセージ)を複合コントローラー210にパブリッシュするように構成されている。クライアント216は、概して、パブリッシュされた制御データ(すなわち、制御データメッセージ)をサブスクライブ(要求)し、複合コントローラー210から受信するように構成されている。システム200のパブリッシュ-サブスクライブ型アーキテクチャでは、サーバー214はパブリッシャーとみなすことができ、クライアント216はサブスクライバーとみなすことができる。
【0029】
述べたように、メルターユニット202eは、複合コントローラー210を備える。複合コントローラー210は、様々な制御データメッセージを調整し、メルターユニット202、特にメルターユニット202のコントローラー204(メルターユニット202e自体のコントローラー204を含む)に且つそれらから仕向けるように構成されている。例えば、複合コントローラー210は、メルターユニット202のサーバー214から、パブリッシュされた制御データメッセージを受信し、サブスクリプション基準に従って、1つ以上の他のメルターユニット202のクライアント216に制御データメッセージを送信することができる。複合コントローラー210は、いくつかの態様では、制御データメッセージに対するメッセージブローカーとして作用することができる。
【0030】
複合コントローラー210は、あるとすれば、メルターユニット202のうちのいずれがパブリッシュされた制御データメッセージを受信するべきかを決定するために、パブリッシュされた制御データメッセージをフィルタリングすることができる。複合コントローラー210は、制御データメッセージの1つ以上の分類に従って、パブリッシュされた制御データメッセージをフィルタリングすることができる。いくつかの態様では、パブリッシュされた制御データメッセージの分類(又はクラス)は、少なくとも一部には、パブリッシュサーバー214によって定義することができる。複合コントローラー210は、さらに、他のメルターユニット202に関連するサブスクリプションプロファイル(例えば、サブスクリプション基準)に基づいて、パブリッシュされた制御データメッセージをフィルタリングすることができる。メルターユニット202が、少なくとも一部には、メルターユニット202に関連するサブスクリプションプロファイルを定義することができる。複合コントローラー210によるフィルタリングは、トピックベースモデル、コンテンツベースモデル又はそれらの組合せに従って行うことができる。
【0031】
トピックベースモデルでは、分類は、制御データに関連する構成要素のタイプ(例えば、ポンプ、ヒーター、接着剤タンク、アプリケーター、マニホールド、加熱されたホース、コントローラー等)に関することができる。分類は、さらに、制御データに関連する動作パラメーターのタイプ(例えば、温度設定値、アプリケーターサイクル速度、メルター/ヒーターデューティサイクル、制御ループ設定、制御ループタイプ、ポンプ速度等)に関することができる。分類は、さらに、制御データに示されている測定データのタイプ(例えば、接着剤温度、接着剤流速、接着剤流量及び接着剤圧力)に関することができる。分類は、さらに、制御データに示されているハードウェア構成データのタイプ(例えば、ポンプの数、ポンプ(複数の場合もある)のタイプ、接着剤タンクの保持容量、マニホールドのホース出口の数、電力容量、コントローラーとの間の制御インターフェース、メルターユニット重量、メルターユニットの外部寸法、メルターユニットからの接着剤スループット及びメルターユニットの溶融速度)に関することができる。分類は、さらに、概してデータのタイプ、例えば、動作パラメーターデータ、測定データ又はハードウェア構成データに基づくことができる。
【0032】
コンテンツベース分類モデルでは、分類は、制御データをパブリッシュした特定のメルターユニット202に関することができる。分離は、さらに、動作パラメーター又は測定データの値に関することができる。例えば、分類は、動作パラメーター又は測定データ値が閾値を超える、閾値未満である、閾値範囲外である、又は閾値範囲内であることに基づくことができる。例えば、接着剤温度を示す1つのメルターユニット202からの制御データは、複合コントローラー210が、接着剤温度値が閾値範囲外であると判断することに基づいて、複合コントローラー210によって他のメルターユニット202に送信することができる。
【0033】
複合コントローラー210を備えるメルターユニット202eは、制御パネルとも称するパネル206を備えるように構成されている。他のメルターユニット202のうちの1つ以上もまた、パネル206を備えるように構成することができる。パネル206は、ディスプレイ(例えば、LCD又はLEDディスプレイ)及び1つ以上のユーザー入力部(例えば、ポインティングデバイス、キーボード又は様々な制御ボタン)を備えることができる。ディスプレイは、ユーザー入力のためのタッチスクリーンディスプレイとして構成することができる。パネル206は、メルターユニット202及びシステム200の他の構成要素/ユニットの視覚的レイアウトを表示するように構成されたグラフィカルユーザーインターフェースを出力することができる。グラフィカルユーザーインターフェースはまた、吐出システムに関連する様々なデータを表示する1つ以上のインターフェース要素(例えば、「タイル」)を備えるようにも構成することができる。インターフェース要素は、さらに又は代替的に、メルターユニット202又はシステム200の他の構成要素/ユニットと関連することができる。特定の液体吐出システムに対するインターフェース要素をアクティベートすると、吐出システムの動作パラメーター、様々な測定データ及び/又は吐出システムのハードウェア構成の態様等、その吐出システムに関するデータを表示することができる。このグラフィカルユーザーインターフェースを用いて、液体吐出システム及びシステム200の他の構成要素に対する様々な変更を入力することもできる。例えば、オペレーターは、概してグラフィカルユーザーインターフェース及びパネル206を用いて、液体吐出システムの動作パラメーターを変更することができる。
【0034】
メルターユニット202e(特に、複合コントローラー210)は、計算装置(コンピューティングデバイス)222と相互通信するように構成することができる。計算装置222は、有線接続又は無線接続を介してメルターユニット202eと通信することができる。例えば、計算装置222は、WAN(広域ネットワーク)、LAN(ローカルエリアネットワーク)、WLAN(無線LAN)、イントラネット又はインターネットを介して、計算装置222と通信することができる。計算装置222は、メルターユニット202と同じ生産施設に位置することができる。例えば、オペレーターは、ポータブル計算装置222を持って生産施設のフロアを移動し、生産作業を監視及び管理することができる。さらに又は代替的に、計算装置222は、生産施設からリモートに位置することができる。いくつかの例として、計算装置222は、パーソナルコンピューター(PC)、ラップトップコンピューター、モバイルデバイス、タブレットコンピューター又はスマートフォンであり得る。計算装置222は、メルターユニット202eのパネル206と同様の機能を実施するように構成することができる。いくつかの態様では、メルターユニット202eは、パネル206なしで構成することができ、代わりに、パネル206の機能は計算装置222に移すことができる。
【0035】
第1の制御データメッセージ208a及び第2の制御データメッセージ208bが、システム200内のパブリッシュ/サブスクライブデータフロー例を示す。第1の制御データメッセージ208aに関して、メルターユニット202aのサーバー214は第1の制御データメッセージ208aを生成し、これを複合コントローラー210にパブリッシュする。複合コントローラー210は、他のメルターユニット202に関連するサブスクリプションプロファイルと第1の制御データメッセージ208aの態様とに従って、第1の制御データメッセージ208aをフィルタリングする。第1の制御データメッセージ208aの態様は、第1の制御データメッセージ208aの1つ以上の分類を含むことができる。こうした分類(複数の場合もある)は、メルターユニット202aのサーバー214によって定義されている場合がある。この例では、第1の制御データメッセージ208aは、メルターユニット202aのヒーターデューティサイクルを示す。メルターユニット202b、202c、202dに関連するサブスクリプションプロファイルは、これらのメルターユニット202b、202c、202dが、ヒーターデューティサイクルに関して他のメルターユニット202から制御データを受信するべきであることを示す(例えば、第1の制御データメッセージ208aの分類)。さらに又は代替的に、メルターユニット202b、202c、202dに関連するサブスクリプションプロファイルは、これらのメルターユニット202b、202c、202dが、メルターユニット202aによってパブリッシュされた制御データを受信するべきであることを示すことができる(例えば、第1の制御データメッセージ208aの追加の又は代替的な分類)。いずれかの又は両方の場合において、第1の制御データメッセージ208aは、サブスクリプションを介してメルターユニット202b、202c、202dのそれぞれのクライアント216に送信される。
【0036】
第2の制御データメッセージ208bに関して、メルターユニット202bのサーバー214は、第2の制御データメッセージ208bを生成し、これを複合コントローラー210にパブリッシュする。複合コントローラー210は、他のメルターユニット202に関するサブスクリプションプロファイルと第2の制御データメッセージ208bの態様(例えば、第2の制御データメッセージ208bの1つ以上の分類)とに従って、第2の制御データメッセージ208bをフィルタリングする。この例では、第2の制御データメッセージ208bは、メルターユニット202bの温度設定値動作パラメーターを示す。メルターユニット202a、202dに関連するサブスクリプションプロファイルは、これらのメルターユニット202a、202dが、温度設定値動作パラメーターに関して他のメルターユニット202から制御データを受信するべきであることを示す(例えば、第2の制御データメッセージ208bの分類)。したがって、複合コントローラー210は、サブスクリプションを介してメルターユニット202a、202dのそれぞれのクライアント216に第2の制御データメッセージ208bを送信する。さらにこの例に対して、メルターユニット202c、202eに関連するサブスクリプションプロファイルは、これらのメルターユニット202c、202eが、温度設定値動作パラメーターが閾値範囲外である場合に、温度設定値動作パラメーターに関連する制御データのみを受信するべきであることを示すことができる(例えば、第2の制御データメッセージ208bの別の分類)。第2の制御データメッセージ208bに示されている温度設定値動作パラメーターは、閾値範囲外ではない。したがって、メルターユニット202c、202eには、第2の制御データメッセージ208bは送信されない。
【0037】
複合コントローラー210はまた、メルターユニット202の少なくともいくつかの動作を調整するようにも構成することができる。例えば、複合コントローラー210は、1つのメルターユニット202から制御データを受信し、それに従って動作するように第2のメルターユニット202に指示することができる。例えば、複合コントローラー210は、第1のメルターユニット202が動作不能であるか又は溶融した接着剤排出量が低減していることを示す制御データを受信する場合がある。したがって、複合コントローラー210は、第2のメルターユニット202に対して、その溶融した接着剤排出量を増大させて補償するように指示することができる。
【0038】
図3は、クラウド/エッジアーキテクチャに従って構成されたシステム300の概略図を示す。システム300は、図2のシステム200と少なくともいくつかの態様において同様であり得る。したがって、同様の参照符号は同様の構成要素又は部分を示す。しかしながら、図2のシステム200の場合のように、複合コントローラーがメルターユニット202の一部として実装される代わりに、複合コントローラー232はサーバー230によって実装される。サーバー230は、クラウド/エッジシステムの一部とすることができ、メルターユニット202は、ネットワーク250を介してサーバー230と通信することができる。したがって、サーバー230は、メルターユニット202を収容している生産施設からリモートに位置することができるが、本開示はそのように限定されない。例えば、サーバー230は、メルターユニット202と同じ生産施設に位置し、その生産施設においてLAN(例えば、WLAN)を介してメルターユニット202に接続することができる。サーバー230は、単一の計算装置に限定されず、複数のネットワーク化された計算装置、記憶ユニット(例えば、データベース)及び/又はネットワーキングデバイスを備えることができる。
【0039】
サーバー230に実装される複合コントローラー232は、図2の複合コントローラー210と少なくともいくつかの態様において同様であり得る。実際に、複合コントローラー232は、機能性の多くの態様において複合コントローラー210と類似しているとみなすことができる。例えば、複合コントローラー210と同様に、複合コントローラー232は、メルターユニット202のサーバー214から、パブリッシュされた制御データメッセージを受信することができる。複合コントローラー232は、メルターユニット202に関連するサブスクリプションプロファイルと制御データ自体の態様とに従って、制御データメッセージをフィルタリングすることができる。それにより、複合コントローラー232は、所定のメルターユニット202のクライアント216に制御データメッセージを送信することができる(又は、いずれにも送信しない場合もある)。
【0040】
計算装置222が、サーバー230、特に複合コントローラー232と通信することができる。計算装置222は、図2におけるメルターユニット202eのパネル206によって提供される機能性のうちの少なくとも一部を実施することができる。例えば、計算装置222は、液体吐出システム及び生産施設内の他の構成要素の視覚的レイアウトを提供するグラフィカルユーザーインターフェースを表示することができる。グラフィカルユーザーインターフェースは、動作パラメーター、測定データ及びハードウェア構成データ等、液体吐出システムに関する様々なデータを表示することができる。グラフィカルユーザーインターフェースによって表示されるデータは、メルターユニット202によってパブリッシュされた又は他の方法でメルターユニット202から受信された制御データメッセージから導出することができる。グラフィカルユーザーインターフェースは、インターフェース要素に関連する液体吐出システムの更なるデータを表示するようにアクティベートすることができる様々な対話型インターフェース要素(「タイル」)を提供することができる。グラフィカルユーザーインターフェース及び計算装置222は、概して液体吐出システム及びシステムの他の構成要素の様々な態様を制御するために用いることができる。例えば、計算装置222を用いて、液体吐出システムの様々な動作パラメーターを調整することができる。こうした制御は、サーバー230及び/又は複合コントローラー232を介して実現することができる。
【0041】
図4は、図2のシステム200及び/又は図3のシステム300とともに使用することができるユーザーインターフェース400を示す。ユーザーインターフェース400は、生産施設(すなわち、構内)における実際のレイアウトを反映する、生産ライン及び関連するシステムの視覚的表現を表示する。ユーザーインターフェース400は、さらに、上記システムに関する様々なデータを示す。ユーザーインターフェース400は、1つ以上のメルターユニット(例えば、図2及び図3のメルターユニット202)のコントローラー(例えば、図2及び図3のコントローラー204)とパネル(例えば、図2及び図3のパネル206)とによって実装することができる。ユーザーインターフェース400は、さらに又は代替的に、複合コントローラー(例えば、図2の複合コントローラー210)と、複合コントローラーを備えるメルターユニット(例えば、図2のメルターユニット202e)のパネルとによって実装することができる。ユーザーインターフェース400は、さらに又は代替的に、サーバー(例えば、図3のサーバー230)において複合コントローラー(例えば、図3の複合コントローラー232)によって実装することができる。ユーザーインターフェース400は、さらに又は代替的に、複合コントローラーと通信する計算装置(例えば、図2及び図3の計算装置222)によって実装することができる。
【0042】
ユーザーインターフェース400は、生産ライン(例えば、生産機械)に関連することができる。生産ラインは、例えば、使い捨て衛生製品を製造するか又は段ボール包装を組み立てる生産ラインを含むことができる。生産ラインは、ユーザーインターフェース400において生産ライン要素402によって表される。ユーザーインターフェース400は、複数のシステム要素404a~404g(全体として、システム要素404と称する)を含む。システム要素404は、ユーザーインターフェース400の「タイル」とみなすことができる。各システム要素404は、液体吐出システム(例えば、図1の液体吐出システム10)又は他のタイプのシステムに関連することができる。システム要素404に対応するシステムはメルターユニットであり得る。システム要素404に対応するシステムは、共通の複合コントローラーを介して互いに関連することができる。
【0043】
システム要素404は、生産ラインにおけるその機能に従って、又は別のタイプの識別子によってラベル付けすることができる。例えば、システム要素404cは「バックシート」とラベル付けされ、システム要素404d、404eは「トップシート1」及び「トップシート2」とそれぞれラベル付けされ、システム要素404f、404gは「弾性体1」及び「弾性体2」とそれぞれラベル付けされている。各システム要素404は、対応するシステムの運転モードを示すように構成された運転モード要素406を含むことができる。例えば、システム要素404aに対する運転モード要素406は、対応するシステムが生産モードにあることを示す。別の例として、システム要素404cに対する運転モード要素406は、対応するシステムが保守モードにあることを示す。示されている運転モードに従って、運転モード要素406を色分けすることができる。各システム要素404の運転モード要素406は、図4では図示を明確にするためにラベル付けされていない。
【0044】
システム要素404及び生産ライン要素402は、生産施設における対応するシステム及び生産ラインの相対位置に従って(例えば、相対位置を反映するように又は相対位置に一致するように)ユーザーインターフェース400の上に視覚的に配置される。例えば、システム要素404によって表されるシステムは、生産ラインの特定の箇所に位置決めすることができ、生産ライン上のこの位置は、ユーザーインターフェース400における生産ライン要素402に対するシステム要素404の配置に反映される。生産ライン要素402及びシステム要素404の相対的な位置決め(及び寸法決め)は、必ずしも正確な縮尺ではない。
【0045】
ユーザーインターフェースにおけるシステム要素404の位置を調整することができる。例えば、ユーザーは、システム要素404の位置を調整するようにユーザーインターフェース400に入力を提供することができる。さらに又は代替的に、ユーザーインターフェース400を実装するシステムは、システム要素404の位置決めを自動的に調整することができる。一例として、生産ラインに新たな液体吐出システムが設置されると、この液体吐出システムを自動的に検出し、ユーザーインターフェース400によって表される生産アーキテクチャに挿入することができる。ユーザーインターフェース400において、この新たに設置された液体吐出システムに対応するシステム要素404を作成することができる。そして、ユーザー(又はコントローラー)は、生産ライン及び他のシステムに対する新たな液体吐出システムの実際の位置に従ってシステム要素404を位置決めすることができる。対応するシステムが生産ラインにおける1つの位置から生産ラインにおける別の場所に動かされると、ユーザー(又はコントローラー)は、システム要素404の位置を同様に調整することができる。
【0046】
各システム要素404は、生産ラインにおける対応するシステムの位置を示すことができる。例えば、システム要素404aは、対応するシステムが生産ラインにおける第1の位置にあることを示すように「1-1」を含み、システム要素404bは、対応するシステムが生産ラインにおける第2の位置にあることを示すように「2-1」を含む。他の例として、システム要素404dは、対応するシステムが生産ラインにおける第5の位置にあり且つ第5の位置における第1のシステムであることを示すように「5-1」を含み、システム要素404eは、対応するシステムが生産ラインにおける第5の位置にあり且つ第5の位置における第2のシステムであることを示すように「5-2」を含む。第3の位置及び第6の位置等、生産ライン上のいくつかの位置はシステムを含まない場合があることに留意されたい。
【0047】
各システム要素404は、稼働状態、オフ状態及び障害状態等、関連システムの状態を示すシステム状態要素408を更に含む。特に、システム状態要素408は、関連システムのシステム状態を表すように色分けすることができる。例えば、システム1(システム要素404a)に対するシステム状態要素408は、システム1が稼働中であることを示すことができ、システム2(システム要素404b)に対するシステム状態要素408は、システム2がオフであることを示すことができ、バックシート(システム要素404c)に対するシステム状態要素408は、バックシートが障害状態にあることを示すことができる。
【0048】
システム要素404のうちのいくつかは、対応するシステムのメルターユニット(複数の場合もある)における接着剤又は他の液体の充填レベルを示す充填レベル要素410を更に含む。充填レベルは、充填レベル要素410の色付きバーによってより詳細に視覚的に示される。例えば、バーは、最初、メルターユニットが満杯であるときは緑色であり得るが、充填レベルが低下するに従い緑色から黄色、赤色に遷移する。バーの色は、1つ以上の事前定義された閾値又は閾値範囲に対する充填レベルに基づくことができる。充填レベルが低下するに従い、色付きバーの全長が同様に低減する。充填レベルは、溶融していない固形若しくは半固形粒子又は溶融した液体(例えば、接着剤)に関することができる。充填レベルはまた、システム要素404内のパーセンテージ値によって数値的にも示される。
【0049】
システム要素404は、対応するシステムに関する更なる情報及び機能性にアクセスするためにインタラクトするか又はアクティベートする(例えば、クリックオンする)ことができる。例えば、システム要素404のアクティベーションにより、目下図4に示すように、ユーザーインターフェース400の上にポップアップインターフェース要素が現れるようにすることができる。または、更なる情報及び機能性にアクセスするために、新たな異なるユーザーインターフェースを提示することができる。システム要素404のアクティベーション時に表示される更なる情報としては、対応するシステムの動作パラメーター、対応するシステムの現時点の及び/又は過去の測定データ、並びに対応するシステムのハードウェア構成データを挙げることができる。ポップアップ又は新たなユーザーインターフェースは、システムの様々なデータカテゴリー又は構成要素に対応する追加のユーザーインターフェース要素又は「タイル」を含むことができる。例えば、温度データに対するインターフェース要素のアクティベーションにより、システムに対する温度設定値(複数の場合もある)及び測定温度値を表示する更に別のポップアップ又はユーザーインターフェースを表示することができる。別の例として、システムの特定のメルターユニットのインターフェース要素のアクティベーションにより、ホース出口の数、流れスループット容量、ポンプタイプ、物理的寸法及び利用可能な制御インターフェース等、メルターユニットのハードウェア構成の様々な態様を表示する別のポップアップ又はユーザーインターフェースを表示することができる。図4において目下示すようなユーザーインターフェース400を含む、階層内の先行するポップアップ又はユーザーインターフェースに戻るように、ポップアップ又は新たなユーザーインターフェースを閉じることができる。図9A図17Cに示すユーザーインターフェース704及びその要素は、ユーザーインターフェース400と一体化することができるこうしたユーザーインターフェース、ポップアップ、タイル又はウィンドウの例である。さらに又は代替的に、ユーザーインターフェース400は、図9Aに示すユーザーインターフェース704のMachineView(マシンビュー)タイル720としての役割を果たすことができ、ユーザーインターフェース400のシステム要素404は、ユーザーインターフェース704のメルターユニット要素733に関連して記載した機能性を更に採用する。
【0050】
図5は、メルターユニット等、複数の液体吐出システム又は構成要素の間で制御データを通信する方法500のデータフロー図を示す。具体的には、方法500は、複数の液体吐出システムメルターユニットのうちの第1のメルターユニットと複数の液体吐出システムメルターユニットのうちの第2のメルターユニットとの間で制御データを通信することができる。液体吐出システムは、図1の液体吐出システム10等、接着剤吐出システムを含むことができる。方法500は、図2のシステム200及び/又は図3のシステム300内で実行することができる。したがって、複数の液体吐出システムメルターユニットは、図2及び図3のメルターユニット202と同じか又は同様であり得る。液体吐出システムメルターユニットは、単一の液体吐出システムに対するメルターユニットを含むことができ、液体吐出システムメルターユニットは、複数の異なる液体吐出システムに対するメルターユニットを含むことができ、又はそれらの組合せを含むことができる。例えば、第1のメルターユニット及び第2のメルターユニットの両方が、同じ液体吐出システムに属することができる。または、第1のメルターユニット及び第2のメルターユニットは、異なる液体吐出システムに属することができる。
【0051】
ステップ502において、複数の液体吐出システムメルターユニットのうちの第1のメルターユニット(例えば、図2及び図3のメルターユニット202a)は、複数の液体吐出システムメルターユニットに関連する複合コントローラー(例えば、図2の複合コントローラー210又は図3の複合コントローラー232)に制御データメッセージをパブリッシュする(例えば、送信する)。制御データメッセージは、第1のメルターユニットのコントローラー(例えば、図2及び図3のコントローラー204)によってパブリッシュすることができる。さらに、コントローラーは、パブリッシャーサーバー(例えば、図2及び図3のサーバー214)とサブスクライバークライアント(例えば、図2及び図3のクライアント216)とを備えることができる。コントローラーは、埋込みOPC/UAコントローラーを含むことができる。さらに、パブリッシャーサーバー及びサブスクライバークライアントは、それぞれ、埋込みOPC/UAパブリッシャーサーバー及び埋込みOPC/UAサブスクライバークライアントを含むことができる。制御データメッセージは、第1のメルターユニットのコントローラーのパブリッシャーサーバーによってパブリッシュすることができる。
【0052】
制御データメッセージは、第1のメルターユニットの動作パラメーターに関連する制御データを含むことができる。例えば、動作パラメーターは、温度設定値、温度制御ループ設定、制御ループタイプ、ポンプ速度、ポンプモーター速度、ヒーターデューティサイクル又はアプリケーターサイクル速度を含むことができる。制御データメッセージは、液体温度、液体流速、液体流量又は液圧等、第1のメルターユニットによって測定されるデータを含むことができる。制御データメッセージは、ポンプの数、ポンプタイプ、液体保持容量、ホース出口の数、電力容量、制御インターフェースの数、メルターユニット重量、メルターユニット外部寸法、流れスループット又は溶融速度等、第1のメルターユニットのハードウェア構成を含むことができる。
【0053】
複合コントローラーは、複数の液体吐出システムメルターユニットのうちの第3のメルターユニット(例えば、図2のメルターユニット202e)によって実装することができる。第3のメルターユニットは、制御データメッセージにおいて示されている制御データの少なくとも一部を表示するように構成された制御パネル(例えば、パネル206)を備えることができる。さらに又は代替的に、複数の液体吐出システムメルターユニットに関連するリモートクラウド/エッジサーバー(例えば、図3のサーバー230)が、複合コントローラーを実装することができる。
【0054】
計算装置(例えば、図2及び図3の計算装置222)が、複合コントローラーを介して、制御メッセージに示されている制御データにアクセスすることができる。例えば、複合コントローラーは、クラウド/エッジサーバーの複合コントローラー、又は第3のメルターユニットの複合コントローラーと通信することができる。計算装置は、複数の液体吐出システムメルターユニットを収容している構内の外部に位置することができ、又は、計算装置は、複数の液体吐出システムメルターユニットを収容している同じ構内に位置することができる。計算装置は、パーソナルコンピューター(PC)、ラップトップコンピューター、モバイルデバイス、タブレットコンピューター又はスマートフォンのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0055】
ステップ504において、制御データメッセージの分類に基づき、第2のメルターユニットが制御データメッセージに対するサブスクライバーであると判断される。複合コントローラーが、第2のメルターユニットが制御データメッセージに対するサブスクライバーであると判断することができる。第2のメルターユニットがサブスクライバーであると判断することは、複合コントローラーによって受信された複数の制御データメッセージから制御データメッセージをフィルタリングすることを含むことができる。第2のメルターユニットが制御データメッセージに対するサブスクライバーであると判断することは、トピックベース手法及び/又はコンテンツベース手法に従って実施することができる。
【0056】
例として、制御データメッセージの分類は、制御データメッセージに関連するメルターユニット構成要素のタイプ、制御データメッセージに関連する動作パラメーターのタイプ、制御データメッセージに関連する測定データのタイプ、及び/又は制御データメッセージに関連するハードウェア構成データのタイプに基づくことができる。さらに、制御データメッセージの分類は、動作パラメーターデータを含む制御データメッセージ、測定データを含む制御データメッセージ、又はハードウェア構成データを含む制御データメッセージのうちの少なくとも1つに基づくことができる。第1のメルターユニットは、少なくとも一部には、制御データメッセージの分類を定義することができる。
【0057】
第2のメルターユニットが制御データメッセージに対するサブスクライバーであると判断することは、さらに、第2のメルターユニットに関連するサブスクライバープロファイル(例えば、サブスクライバー基準)に基づくことができる。サブスクライバープロファイルは、第1のメルターユニットによってパブリッシュされた制御データメッセージの分類に関連する制御データメッセージに対するサブスクリプションを示すことができる。例えば、制御データメッセージが温度設定値データを含むものとして分類される場合、サブスクライバープロファイルは、温度設定値データを含む制御データメッセージに対するサブスクリプションを示すことができる。さらに、サブスクライバープロファイルは、複数の液体吐出システムメルターユニットのうちの選択されたメルターユニットによってパブリッシュされた制御データメッセージに対するサブスクリプションを示すことができる。この場合、第2のメルターユニットに関連するサブスクライバープロファイルは、第1のメルターユニットによってパブリッシュされた制御データメッセージに対するサブスクリプションを示すことができる。さらに、サブスクライバープロファイルは、閾値を超える、閾値未満である、閾値範囲内である、又は閾値範囲外である、のうちの少なくとも1つである制御データを含む制御データメッセージに対するサブスクリプションを示すことができる。例えば、第2のメルターユニットに関連するサブスクライバープロファイルは、液体測定温度が温度閾値を超えるということを示す制御データメッセージに対するサブスクリプションを示すことができる。サブスクライバープロファイルは、少なくとも一部には、第2のメルターユニットによって定義することができる。
【0058】
ステップ506において、制御データメッセージは第2のメルターユニットに送信される。制御データメッセージは、複合コントローラーによって第2のメルターユニットに送信することができる。制御データメッセージは、第2のメルターユニットのコントローラーに送信することができる。第2のメルターユニットのコントローラーは、埋込みOPC/UAコントローラーを含むことができる。第2のメルターユニットのコントローラーは、パブリッシャーサーバー(例えば、図2及び図3のサーバー214)とサブスクライバークライアント(例えば、図2及び図3のクライアント216)とを備えることができる。第2のメルターユニットのパブリッシャーサーバー及びサブスクライバークライアントは、それぞれ、埋込みOPC/UAパブリッシャーサーバー及び埋込みOPC/UAサブスクライバークライアントを含むことができる。データ制御メッセージは、第2のメルターユニットのコントローラーのサブスクライバークライアントに送信し、そうしたサブスクライバークライアントが受信することができる。
【0059】
方法500は、複数の液体吐出システムメルターユニットのうちの少なくとも1つのメルターユニットに関する制御データを表示することを更に含むことができる。制御データは、制御データメッセージによって示される制御データであり得る。制御データは、複数の液体吐出システムメルターユニットに関連するユーザーインターフェース(例えば、図4のユーザーインターフェース400及び/又は図9A及び図9Bのユーザーインターフェース704)を介して表示することができる。ユーザーインターフェースを介して、オペレーターは、複数の液体吐出システムメルターユニット、又は複数の液体吐出システムメルターユニットのうちの1つ以上のメルターユニットを備える吐出システム(複数の場合もある)の少なくともいくつかの態様を制御することができる。例えば、ユーザーインターフェースは、ユーザーインターフェースへのユーザー入力に基づいて、複数の液体吐出システムメルターユニットのうちの少なくとも1つのメルターユニット(例えば、第1のメルターユニット又は第2のメルターユニット)の少なくとも1つの動作パラメーターの調整を可能にするように構成することができる。
【0060】
ユーザーインターフェースは、第3のメルターユニット(例えば、図2のメルターユニット202e)によって出力する(例えば、表示する)ことができる。第3のメルターユニットは、制御パネル(例えば、図2及び図3のパネル206)を備えることができ、制御パネルはユーザーインターフェースを表示することができる。第3のメルターユニットは、この場合、複合コントローラーを備える場合もあれば備えない場合もある。ユーザーインターフェースは、さらに又は代替的に、複数の液体吐出システムメルターユニットに関連する計算装置(例えば、図2及び図3の計算装置222)によって出力することができる。計算装置は、第3のメルターユニットと通信することができる。例えば、第3のメルターユニットが複合コントローラーを備える場合、計算装置は、第3のメルターユニットの複合コントローラーと通信することができる。計算装置は、第3のメルターユニットを介して、制御データメッセージに示されている制御データを含む制御データを受信することができる。この制御データは、計算装置によって出力されるユーザーインターフェースにおいて表すことができる。
【0061】
さらに又は代替的に、計算装置は、複数の液体吐出システムメルターユニットを収容している構内からリモートに位置するクラウド/エッジサーバー(例えば、図3のサーバー230)と通信することができる。クラウド/エッジサーバーが複合コントローラーを備える場合、計算装置は、クラウド/エッジサーバーの複合コントローラーと通信することができる。計算装置は、クラウド/エッジサーバーを介して、制御データメッセージに示されている制御データを含む制御データを受信することができる。この制御データは、計算装置によって出力されるユーザーインターフェースにおいて表すことができる。計算装置は、生産施設等、複数の液体吐出システムメルターユニットを収容している構内からリモートに位置することができ、又は、計算装置は、複数の液体吐出システムメルターユニットを収容している構内と同じ構内にあり得る。
【0062】
ユーザーインターフェースは、第1のメルターユニット及び第2のメルターユニットに関連する生産ラインを表す生産ライン要素(例えば、図2の生産ライン要素402)を含むことができる。ユーザーインターフェースは、複数のシステム要素(例えば、図4のシステム要素404)を更に含むことができる。複数のシステム要素のうちの1つのシステム要素は、液体吐出システムを表すことができる。複数のシステム要素のうちの1つのシステム要素は、第1のメルターユニット又は第2のメルターユニットのうちの少なくとも一方に関連する液体吐出システムを表すことができる。例えば、第1のシステム要素は、第1のメルターを備える第1の液体吐出システムを表すことができ、第2のシステム要素は、第2のメルターを備える第2の液体吐出システムを表すことができる。生産ライン要素及び複数のシステム要素は、生産ラインの関連する構内(例えば、生産施設)及び複数のシステム要素によって表される液体吐出システムにおける相対的な位置を反映するように、ユーザーインターフェースに配置することができる。
【0063】
複数のシステム要素のうちの少なくとも1つのシステム要素は、表される液体吐出システムの運転モードを示す運転モード要素(例えば、図4の運転モード要素406)を含むことができる。例えば、運転モード要素は、表される液体吐出システムが、生産モード、セットアップモード又は保守モードにあることを示すことができる。複数のシステム要素のうちの少なくとも1つのシステム要素は、表される液体吐出システムに関連する充填レベルを示す充填レベル要素(例えば、図4の充填レベル要素410)を含むことができる。充填レベルは、例えば、液体吐出システムのメルターユニットにおける液体の充填レベルに関することができる。システム要素は、アクティベートされると、インターフェース要素(例えば、ポップアップ)が表示されるように構成することができる。インターフェース要素は、システム要素によって表される液体吐出システムに関連する制御データを示すことができる。例えば、こうした制御データは、液体吐出システム内の様々な箇所における複数の測定温度を含むことができる。
【0064】
図6は、複合システム(例えば、図2のシステム200及び/又は図3のシステム300)に液体吐出システム構成要素を追加する方法600の方法フロー図を示す。複合システムは、複合コントローラー(例えば、図2の複合コントローラー210及び/又は図3の複合コントローラー232)と、複数の液体吐出システム(例えば、図1の液体吐出システム10)とを備えることができる。液体吐出システム構成要素は、メルターユニット(例えば、図2及び図3のメルターユニット202)を含むことができる。複合システムにメルターユニットを追加することは、追加されたメルターユニットが一部をなす液体吐出システムを複合システムに追加することを含むことができる。いくつかの態様では、液体吐出システム構成要素は、液体吐出システム自体を含むことができる。
【0065】
液体吐出システム構成要素を追加することは、複合システムの機能性に液体吐出システム構成要素の機能性を全体として組み込むことを含むことができる。一例として、方法600は、液体吐出システム構成要素が複合システムの他の液体吐出システムと並んで生産ラインに設置されることに応答して開始することができる。
【0066】
ステップ602において、液体吐出システム構成要素から信号が検出される。この信号は、液体吐出システム構成要素によって生成することができる。この信号は、液体吐出システム構成要素のコントローラー(例えば、図2及び図3のコントローラー204)によって生成することができる。コントローラーはメルターユニットであり得る。信号は、例えば、ビーコン信号を含むことができる。信号は、複合コントローラーが接続されているネットワークにおいて複合コントローラーによって検出することができる。一例として、ネットワークは、複合システムを収容している生産施設におけるLAN(例えば、WLAN)を含むことができる。液体吐出システム構成要素は、液体吐出システム構成要素がネットワークに接続されることに応答して信号を生成することができる。
【0067】
ステップ604において、液体吐出システム構成要素に関連する構成データが要求される。この要求は、信号を検出することに応答することができる。この要求は、複合コントローラーにより且つ液体吐出システム構成要素に送信することができる。この要求は、液体吐出システム構成要素のコントローラーに送信することができる。
【0068】
ステップ606において、液体吐出システム構成要素から構成データが受信される。複合コントローラーが、構成データを受信することができる。この構成データは、構成データに対する要求に基づいて受信することができる。構成データは、液体吐出システム構成要素に関連するハードウェア構成データを含むことができる。例えば、ハードウェア構成データは、ポンプの数、ポンプタイプ、液体保持容量、ホース出口の数、電力容量、制御インターフェースの数、メルターユニット重量、メルターユニット外部寸法、流れスループット又は溶融速度のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0069】
ステップ608において、構成データに基づいて、複合システムに液体吐出システム構成要素が追加される。複合コントローラーが、複合システムに液体吐出システム構成要素を追加することができる。液体吐出システム構成要素は、複合システムに追加されると、生産ラインにおいて、複合システムの液体吐出システムのうちの1つ以上とともに動作することができる。
【0070】
方法600は、複合システムに関連するユーザーインターフェース(例えば、図4のユーザーインターフェース400及び/又は図9A及び図9Bのユーザーインターフェース704)において、追加された液体吐出システム構成要素を表すことを更に含むことができる。複合コントローラーは、ユーザーインターフェースを出力することができる。例えば、メルターユニットの制御パネル(例えば、図2及び図3のパネル206)が、ユーザーインターフェースを出力することができる。メルターユニットは、複合コントローラーとユーザーインターフェースを出力する制御パネルとの両方を備えることができる。さらに又は代替的に、複合コントローラーと通信する計算装置(例えば、図2及び図3の計算装置222)がユーザーインターフェースを出力することができる。
【0071】
ユーザーインターフェースは、それぞれが複合システムの液体吐出システムを表す、複数のシステム要素(例えば、図4のシステム要素404)を含むことができる。ユーザーインターフェースは、複合システムに関連する生産ラインを表す生産ライン要素(例えば、図4の生産ライン要素402)を更に含むことができる。生産施設(すなわち、構内)における表された液体吐出システム及び生産ラインの実際の配置を反映するように、ユーザーインターフェースに複数のシステム要素及び生産ライン要素を配置することができる。
【0072】
複合システムに液体吐出システム構成要素が追加されたことに応答して、ユーザーインターフェースにおいて、新たに追加された液体吐出システム構成要素を表すシステム要素を生成することができる。オペレーターが、液体吐出システム構成要素を表すシステム要素が生成されるようにユーザーインターフェースにユーザー入力を提供することができる。ユーザーインターフェースにおける生産ライン要素及び初期システム要素と同様に、液体吐出システム構成要素、表された液体吐出システム、及び生産施設における生産ラインの相対的な位置決めを反映するように、ユーザーインターフェースにおいて、液体吐出システム構成要素を表すシステム要素を同様に位置決めすることができる。したがって、追加された液体吐出システム構成要素を表すシステム要素は、(例えば、複合コントローラーによって提供されるロジックに基づき)自動的に、又はユーザー入力に基づいて、位置決めすることができる。例えば、オペレーターが、追加された液体吐出システム構成要素を表すシステム要素をドラッグアンドドロップすることができる。
【0073】
追加された液体吐出システム構成要素を表すシステム要素を含むシステム要素は、アクティベートされると、インターフェース要素(例えば、ポップアップ)が表示されるように構成することができる。インターフェース要素は、システム要素によって表される液体吐出システム(又はその構成要素)に関連する制御データを示すことができる。例えば、こうした制御データは、液体吐出システム内の様々な箇所における複数の測定温度を含むことができる。
【0074】
図7は、3つの動作可能に接続されたメルターユニット702を備える例としての複合システム700の少なくとも一部を示す。図7のシステム700は、少なくともいくつかの態様では、図1の液体吐出システム10、図2のシステム200及び/又は図3のシステム300と同じか又は同様であり得る。同様に、図7のメルターユニット702は、少なくともいくつかの態様では、図1のメルターユニット20及び/又は図2及び図3のメルターユニット202と同じか又は同様であり得る。したがって、メルターユニット702は、メルターユニット702に供給される固形又は半固形接着剤を溶融させる1つ以上のヒーターを備えるように構成されたリザーバーを備えることができる。メルターユニット702は、1つ以上のアプリケーター(例えば、溶融した接着剤を吐出するように構成されたアプリケーター)に、接続されたホース(例えば、加熱されたホース)を介して溶融した接着剤を分配するために、マニホールドを更に備えることができる。それぞれのメルターユニット702に関連するマニホールド、ホース又はアプリケーターに又はその中など、システム700全体にわったって、追加のヒーターがあってもよい。システム700は、同様に、それぞれのメルターユニット702のリザーバー、マニホールド、ホース又はアプリケーター内などのシステム700内の様々な箇所において、溶融した接着剤の温度を測定する、1つ以上のセンサーを備えることができる。図7には図示しないが、1つ以上のアプリケーター、ホース及び任意の接着剤供給装置(複数の場合もある)(例えば、ホッパー)は、システム700の一部とみなすことができる。システム700の各メルターユニット702が、特にそのメルターユニット702に関連する1つ以上のアプリケーターに溶融した接着剤を提供することが企図される。
【0075】
システム700は図7では3つのメルターユニット702を有するものとして示すが、メルターユニット702のタイプ、吐出される材料のタイプ、溶融させ吐出する必要がある材料の量、及び/又は他の製造要素に応じて、任意の好適な数のメルターユニット702を有することができることが理解されよう。さらに、システム700のメルターユニット702は、異なるタイプのメルターユニット702、及び/又は異なる動作パラメーター又は構成に従って動作するメルターユニットを含むことができる。図8は、単一の例としてのメルターユニット702の拡大図を示す。
【0076】
メルターユニット702(例えば、関連する制御デバイス710)は、別の制御デバイス710又はクラウドシステムを含む他のデバイスとのネットワーク通信を実施するために、無線インターフェース748等の通信インターフェースを更に備えることができる。無線インターフェース748は、例えば、Wi-Fiを介して通信することができる。無線インターフェース748は、さらに又は代替的に、セルラー通信デバイスを含むことができる。
【0077】
システム700は、システム700の他の構成要素のメルターユニット702のうちの1つ以上に関する情報等、システム700に関する情報を表示するように構成された1つ以上の制御デバイス710を備えることができる。図7及び図8の制御デバイス710は、少なくともいくつかの態様において、図1のコントローラー28及び/又は図2及び図3の複合コントローラー204と同じか又は同様であり得る。制御デバイス710は、メルターユニット702のうちの1つ以上又は他の構成要素に配置することができる。例えば、こうした制御デバイス710は、メルターユニット702に組み込むことができる。一態様では、システム700の単一のメルターユニット702のみが、制御デバイス710を備えるように構成される。例えば、制御デバイス710を備えるように構成されたこうした単一のメルターユニット702は、複合コントローラー210を備えるように構成されている図2のメルターユニット202eと同じか又は同様であり得る。実際には、複合コントローラー210及び制御デバイス710は、同じ計算モジュール(コンピューティングモジュール)又は計算装置に実装することができる。
【0078】
さらに又は代替的に、制御デバイス710は、個々のメルターユニット702のうちの1つ以上又はシステム700の他の構成要素と(例えば、無線又は有線)通信する単独装置であり得る。単独制御デバイス710は、デスクトップコンピューター、ポータブルコンピューター、タブレット及び/又は携帯電話を含むことができる。一態様では、システム700は、複数の制御デバイス710を含むことができる。例えば、システム700は、1つ以上の他のメルターユニット702と直接有線通信する1つ以上の制御デバイス710、及び/又は1つ以上のメルターユニット702と無線通信する1つ以上の単独制御デバイス710を有することができる。単独制御デバイス710は、いくつかの態様では、図2及び図3の計算装置222と同じか又は同様であり得る。単独制御デバイス710の制御機能は、クラウドシステムによって促進することができ、クラウドシステムは、いくつかの態様では、図3のサーバー230と同じか又は同様のサーバーを備えることができる。
【0079】
図9A図17Cは、制御デバイス710の画面712を介する等、制御デバイス710によって出力されるユーザーカスタマイズ可能なグラフィカルユーザーインターフェース704の様々な態様を示す。ユーザーインターフェース704及び関連する特徴は、概してメルターユニットに関連して考察するが、こうした開示は、アプリケーター、吐出モジュール、ホース、固形若しくは半固形接着剤供給装置を含むシステム700の他の構成要素、又はこうした他の構成要素内に配置されたヒーターに等しく適用可能である。概して、ユーザーインターフェース704は、複数のメルターユニット702及びシステム700の他の構成要素の制御データ(例えば、動作パラメーター又は状態情報)を表示するように構成されている。ユーザーインターフェース704は、ユーザーが、メルターユニット702及びシステム700の他の構成要素の様々な動作パラメーターを設定又は調整するのを可能にするように更に構成されている。ユーザーインターフェース704を介して表示及び/又は制御することができる具体的なパラメーターは、メルターユニット702の特定のタイプ、吐出すべき材料、及び/又は所与のシステム700で実装される具体的な製造プロトコルによって決まることが理解されよう。例として、こうしたパラメーターとしては、限定されないが、様々な構成要素の温度、ポンプ回転速度、材料の量、圧力、吐出パターン、吐出される材料の量、吐出される材料のタイプ、ガスの存在、メルターの運転状態、地理的及び距離情報、具体的な許可情報、並びに生産施設におけるメルターユニット702及びシステム700の他の構成要素の相対的な位置決めを挙げることができる。一態様では、ユーザーインターフェース704は、図1図6に関連して且つ本開示を通して考察した制御データ等の制御データを、表示、設定、変更、通信及び他の方法で操作するように構成されている。
【0080】
制御デバイス710は、複数の運転モードへのアクセスを可能にすることができる。例えば、「生産」モードでは、或る特定のパラメーターを変更することができる。設定値及び運転モードは変更することができるが、他のシステム構成は変更されないようにすることができる。「セットアップ」モードでは、制御デバイス710は、システムのシミュレーション、パラメーターの初期セットアップ、構成要素機能性の確認及びシステムのパージを可能にすることができる。「保守」モードでは、制御デバイス710は、メルターユニット702又は他の構成要素のメンテナンス(例えば、ポンプ、フィルター又は他の構成要素の交換)を可能にすることができる。
【0081】
制御デバイス710は、1人以上のユーザーが、複数のメルターユニット702又は他の構成要素のパラメーターを同時に監視及び/又は変更するのを可能にすることができる。これにより、各個々のメルターユニット702又は他の構成要素を別個に監視するために必要な時間を短縮することができる。さらに、ユーザーは、各別個のメルターユニット702又は他の構成要素に対してパラメーターを個別に変更しなければならないのではなく、全てのメルターユニット702又はシステム700の他の構成要素に同時にコマンドを送信することができる。
【0082】
制御デバイス710は、ユーザーが、個々のメルターユニット702を比較してシステム700内の損傷、欠陥又は他の不整合を決定するのを可能にすることができる。システム700における全てのメルターユニット702の制御を可能にすることにより、ユーザーは、任意の数の理由(例えば、メンテナンス、過熱、材料の再装填等)で1つ以上のメルターユニット702を停止又は一時停止し、システム700内の残りのメルターユニット702が、停止又は一時停止したメルターを補償するのを確実にすることができる。これは、一貫した生産を維持しダウンタイム(稼働停止時間)を低減させるのに役立つことができる。
【0083】
上述したように、ユーザーインターフェース704は、ユーザーカスタマイズされるように構成されている。例えば、状態/パラメーター情報及び制御機能の大部分は、「タイル」と称する一連の対話型インターフェース要素を介して提示される。ユーザーインターフェース704にいずれのタイルが表示されるかと、タイルがユーザーインターフェース704のどこに表示されるかと、タイルがユーザーインターフェース704にいつ表示されるかと、に関する特定の構成は、少なくとも一部には、ユーザーの嗜好設定によって決定することができる。
【0084】
図9A及び図9Bは、それぞれがユーザーインターフェース704のわずかな変形及び/又は状態による、ユーザーインターフェース704を示す。ユーザーインターフェース704は、状態領域730、ダッシュボード領域731及びナビゲーション領域732に分割される。ダッシュボード領域731は、概して、上述したタイルが表示され且つインタラクトされる領域である。
【0085】
状態領域730に関して、要素718は、様々な情報及び制御機能が少なくとも一部にはダッシュボード領域731内に提示される、選択されたメルターユニット702又は他の構成要素を示す。この要素に示されている選択されたメルターユニット702は、MachineViewタイル720に表されている様々なメルターユニット702から選択することができる。さらに又は代替的に、要素718によって示されているメルターユニット702は、要素718に関連するドロップダウンメニューを介して選択することができる。運転モード要素719が、生産、セットアップ又は保守等、選択されたメルターユニット702の運転モードを示す。選択されたメルターユニット702の運転モードは、運転モード要素719を介して制御することができる。システム状態要素721が、システム700の状態を示し、この状態はまた、システム状態要素721を介して制御することもできる。ゾーン要素728が、ユーザーインターフェース704を表示している制御デバイス710が位置するゾーンを示す。示されているゾーンは、その特定の制御デバイス710を介してシステム700の様々な制御のうちのいずれを設定又は調整することができるかを決定することができる。ゾーンに関する機能性については、図18並びに図19A及び図19Bに関して更に考察する。ナビゲーション領域732に関して、現データ及び時間が提示される。ナビゲーション領域732は、様々なユーザー機能を開始するようにアクティベートすることができるインターフェース要素738を更に含む。例えば、ユーザーは、システムにログインし、ユーザーインターフェース構成に関するユーザーの嗜好設定をロードするために、ユーザーのID及びパスワードを入力することができる。
【0086】
ダッシュボード領域731は、1つ以上のタイルを表示するように構成されている。タイルは、システム700、選択されたメルターユニット702、及び/又は選択されたメルターユニット702の様々なサブシステム又は機能の状態/動作パラメーターに関する様々な情報を表示することができる。タイルは、さらに又は代替的に、様々な動作パラメーター又は設定値が設定又は調整されるのを可能にすることができる。いくつかのタイルは、複数のサブタイルがあるように構成することができる。いくつかのタイル(サブタイルを含む)は、通常、初期タイルに関する追加の設定又は制御に対する更なる情報又はアクセスを可能にする、他のタイル又はウィンドウを開くように構成することができる。ユーザー嗜好設定を介して、ユーザーは、ユーザーインターフェース704及び/又は制御デバイス710にログインしたときに適用される、ダッシュボード領域731の様々な属性を、カスタマイズすることができる。例えば、ユーザー嗜好設定は、ダッシュボード領域731にいずれのタイルが最初に表示されるかを定義することができる。ユーザー嗜好設定は、ダッシュボード領域731内のタイルの初期配置及び/又はタイルの相対的なサイズを更に定義することができる。ユーザー嗜好設定は、特定のタイル又はタイル要素がアクティベート又はインタラクトされる(例えば、クリック又は押下される)ときに何の行為又は機能が実施されるかを更に定義することができる。ユーザーは、さらに又は代替的に、ユーザーインターフェース704が表示されている間、タイルを閉じる、タイルを移動する(例えば、ドラッグアンドドロップ)、又はタイルを最小化する等、タイルの配置又は外観を変更することができる。タイルはまた、全体として又は一部、別のタイルの上に重ねて位置決めすることもできる。
【0087】
概して、タイルは、1つ以上のタイルタイプの階層として編成することができ、各階層は、メルターユニット702及び/又はシステム700の特定の機能性又はサブシステム(すなわち、機能的態様)に関連する。例として、タイルタイプの階層は、温度/ヒーター、ポンプ、充填レベル、吐出パターン、接着剤圧力及びニードルストロークのうちの1つに関連することができる。概して、階層内のタイル又はその一部(例えば、サブタイル、要素又はボタン)のアクティベーションにより、階層内の異なるタイプの別のタイルが開くことになる。さらに、階層内の所与のタイプレベルのタイル又はその一部(例えば、サブタイル、要素又はボタン)のアクティベーションにより、その階層内のより高いタイプレベルの別のタイルが開くことになる。例えば、タイプ1温度タイルのアクティベーションにより、通常、タイプ2温度タイルを開くことができる。初期タイルが複数のサブタイル又は要素を含む場合、後続するタイルは、その初期タイルにおいてアクティベートされた特定のサブタイル又は要素に関連することができる。例えば、タイプ2温度タイルにおけるヒーターサブタイルのアクティベーションにより、アクティベートされたヒーターサブタイルに対応するヒーターに関する情報及び/又は動作パラメーターを表示するタイプ3温度タイルを開くことができる。初期タイルは、ダッシュボード領域731において後続するタイルに置き換えることができ、又は、後続するタイルは、ダッシュボード領域731において初期タイルの少なくとも一部の上に重なることができる。しかしながら、高い方のタイプレベルタイルの表示は、必ずしも、低い方のタイプレベルタイルのアクティベーション又は更には表示にも依存しないことに留意されたい。例えば、表示されるタイルは、ユーザー嗜好設定、メルターユニット表示設定又は全体的な表示設定によって決定することができる。表示されるタイルは、さらに、ユーザーインターフェース704との他のユーザーインタラクションに基づいて決定することができる。タイルタイプ及びそれらの構成タイルの様々な階層については、図10A図17Cに関して更に考察する。
【0088】
特に図9Aに示すように、ダッシュボード領域731は、それぞれがシステム700のメルターユニット702を表す、(それ自体タイルとみなすことができる)1つ以上のメルターユニット要素733を提示するMachineViewタイル720があるように構成することができる。さらに又は代替的に、MachineViewタイル720は、それぞれがシステム700の構成要素(例えば、メルターユニット702以外のシステム700の構成要素)を表す、メルターユニット要素733に類似する、1つ以上の要素を含むことができる。本明細書におけるメルターユニット要素733に関する考察は、メルターユニット702以外の構成要素を表すMachineView要素に等しく適用可能である。図示を明確にするために、MachineViewタイル720に示す全てのメルターユニット要素733にはラベルは付されていない。
【0089】
図4のユーザーインターフェース400に関して上述したように、ユーザーインターフェース400の態様は、MachineViewタイル720に適用することができる。したがって、MachineViewタイル720は、いくつかの態様では、ユーザーインターフェース400と同じか又は同様であり得る。例えば、メルターユニット要素733は、いくつかの態様では、ユーザーインターフェース400のシステム要素404と同じか又は同様であり得る。別の例として、MachineViewタイル720は、ユーザーインターフェース400の生産ライン要素402を含むことができ、複数のメルターユニット要素733は、生産ライン要素402に対応する生産ラインに対する対応するメルターユニット702又は他の構成要素の実際の位置を反映するように、MachineViewタイル720に位置決めすることができる。
【0090】
各メルターユニット要素733は、関連するメルターユニット702の名称、関連するメルターユニット702の位置(例えば、生産ラインに対する位置)、及び関連するメルターユニット702の運転モード(例えば、生産、保守又はセットアップ)を示す。メルターユニット要素733における運転モードを示す要素は、運転モードを更に示すように色分けすることができる。各メルターユニット要素733は、さらに、接着剤充填レベル等、関連するメルターユニット702の動作パラメーターの状態を視覚的に示すことができる。各メルターユニット要素733の右端の垂直バーは、動作パラメーターの状態を視覚的に示すように色分けすることができる。
【0091】
メルターユニット702は、MachineViewタイル720における関連するメルターユニット要素733の選択を介して及び/又は要素718を介して選択することができる。こうした選択時、選択されたメルターユニット702に関連する1つ以上のタイルを表示することができる。タイルは、ユーザー嗜好設定、選択されたメルターユニット702に関連するデフォルト設定、及び/又は全体的なデフォルト設定に従って提示することができる。ある場合はいずれのメルターユニット702が選択されるかに関わらず、1つ以上のタイルを事前に配置するか又は持続させることができる。
【0092】
図9Aを続けて参照すると、「表面定着左(Front Fixation left)」メルターユニットが選択されている。これにより、ダッシュボード領域731に充填レベル監視タイル734及びポンプ監視タイル735を表示することができる。「表面定着左」メルターユニットの選択に応答して、パターン制御タイル736及び/又はニードルストローク制御タイル737を表示することができ、又は、パターン制御タイル736及び/ニードルストローク制御タイル737は、ダッシュボード領域731に既に表示されている場合もある。パターン制御タイル736及びニードルストローク制御タイル737は、それぞれ、吐出パターン階層及びニードルストローク階層のタイプ1タイルである。充填レベル監視タイル734は、充填レベルタイル階層のタイプ3タイルであり、ポンプ監視タイル735は、ポンプタイル階層のレベル2タイルである。ダッシュボード領域731において、レベル2温度監視タイル740が、他のタイル及び要素の後方に部分的に示されている。
【0093】
充填レベル監視タイル734は、「表面定着左」メルターユニットに関連する接着剤リザーバーの現充填レベルパーセンテージ(72%)を視覚的に且つ数値的に示す。充填レベル監視タイル734は、自動充填機能がアクティベートされる充填レベルパラメーター(10%)、自動充填機能がディアクティベートされる充填レベルパラメーター(80%)、及び警報が生成される充填レベルパラメーター(5%)を更に示す。ユーザーは、対応するテキストフィールドを編集することにより、充填レベル監視タイル734に示されているパラメーターを直接設定又は調整することができる。
【0094】
ポンプ監視タイル735は、それぞれが選択された「表面定着左」メルターユニット702のポンプに対応する、1つ以上のポンプサブタイル739を含む。図示を明確にするために、全てのポンプサブタイル739にラベル付けされてはいない。各ポンプサブタイル739は、対応するポンプの名称、ポンプの現速度(rpm)、ポンプに対する速度設定値、及びポンプに関連する圧力測定値(複数の場合もある)のうちの1つ以上を示す。各ポンプサブタイル739内の色分けされた円形要素は、対応するポンプの状態を示すことができる。各ポンプサブタイル739の上部分内の手アイコン又は代替的に大文字の「A」は、ポンプがそれぞれ手動モード又は自動モードに設定されていることを示すことができる。サブタイル739は、さらに又は代替的に、ポンプモーターを表すことができ、それらのうちのいくつかは、同じポンプに対するポンプモーターであり得る。
【0095】
パターン制御タイル736は、アクティベートされると、吐出パターン選択機能を開始することができる。特に、パターン制御タイル736のアクティベーションにより、タイプ2パターンタイルを表示することができ、その中で、吐出パターンを選択することができる。吐出パターンは、選択された「表面定着左」メルターユニット702に関連する1つ以上のアプリケーターによって、接着剤又は他の液体を吐出するために使用することができる。いくつかの態様では、パターン制御タイル736を介して選択された吐出パターンは、システム700の2つ以上のメルターユニット702に関連するアプリケーターによって使用することができる。ニードルストローク制御タイル737は、アクティベートされると、様々なチャネルからニードルストローク状態を表示すること並びにニードルストローク制御及び検出パラメーターを設定すること等、ニードルストローク制御及び検出機能を開始することができる。
【0096】
図9Bを参照すると、ユーザーインターフェース704は、図9Aに示すものと多くの点で同様である。しかしながら、図9Bのユーザーインターフェース704における顕著な相違は、MachineViewタイルがないことと、(図9Aにおける温度監視タイル740の隠された部分的な表示とは対照的に)完全な温度監視タイル740の表示とを含む。さらに、充填レベル監視タイル734、パターン制御タイル736及びポンプ監視タイル735は、図9Aとは異なるように位置決めされている。これは、図9Aのユーザーインターフェース704と図9Bのユーザーインターフェース704と間で異なるユーザー嗜好設定が実施されているためであり得る。
【0097】
上述したように、ダッシュボード領域731は、概して、選択された「表面定着左」メルターユニット702のヒーター、又は(関連するアプリケーター、ホース及び他の構成要素を含む)「表面定着左」メルターユニット702内の他の箇所の温度を示す、温度監視タイル740を含む。こうした温度点(例えば、温度チャネル)は、それぞれ、温度監視タイル740内の温度サブタイル741のうちの1つに対応する。温度が測定される特定の構成要素又は場所、構成要素の状態及び/又は様々な表示設定に応じて、温度サブタイル741は、ヒーター温度設定値、現測定温度、及びヒーター又は他の構成要素の名称のうちの1つ以上を示すことができる。
【0098】
図10A図17Cは、タイル例又は他のユーザーインターフェース要素を示す。図10A図17Cは、概して、特定の図に示されているタイル(複数の場合もある)に関連するメルターユニットサブシステム又は機能性に従って編成される。既に上述したように、タイル及び他のユーザーインターフェース要素は、ユーザーインターフェースタイプの階層に一般化することができる。タイプ1タイルは、概して、階層に関連するサブシステム又は機能性(例えば、温度、充填レベル等)を示すことができる。タイプ1タイルはまた、いくつかの場合では、1つ以上の基本測定値及び/又は動作パラメーターも示すことができる。タイプ1タイルがアクティベートされると、タイプ2タイルを表示することができる。タイプ2タイルは、複数のサブタイル表示を含むことができ、各サブタイルは、様々な測定データ及び動作パラメーターを示す。しかしながら、タイプ2タイルは、必ずしもそのように限定されない。タイプ2タイル内のサブタイルのアクティベーションにより、更なるウィンドウ又はダイアログボックス(例えば、二次サブタイル)を開くことができ、それを介して、ユーザーは、関連するサブシステム又は構成要素の様々な動作パラメーターを設定又は調整することができる。タイプ3タイルは、さらに、ユーザーが様々なパラメーター(例えば、パラメーターリスト)を設定又は調整するのを可能にすることができる。
【0099】
図10A図10Cは、選択されたメルターユニット702の接着剤充填レベルに関する。図10Aは、タイプ1タイル802を示す。タイル802のアクティベーションにより、接着剤充填レベルに関連する設定、動作パラメーター、状態又は測定値に対するアクセスを容易にすることができる。タイル802は、さらに、メルターユニット702の充填レベルをパーセンテージとして示すことができる。図10Bは、タイプ2タイル804を示す。タイル804は、現測定充填レベル(0%)と、メルターユニット702の自動充填機能をアクティベート又はディアクティベートする対話型スライド要素と、自動充填機能が開始すべき充填パーセンテージを設定する編集可能テキストフィールドと、自動充填機能が停止すべき充填パーセンテージを設定する編集可能テキストフィールドとを示す。タイル804は、タイプ1タイル802のアクティベーションに応答して表示することができる。図10Cはタイプ3タイル806を示す。タイル806はまた、自動充填開始パーセンテージ及び停止パーセンテージも示す。タイル806の視覚的要素は、充填レベルと自動充填開始及び停止充填レベルを視覚的に示すとともに、充填レベルの数値指示を提供する。タイル806は、さらに、警報が生成される充填レベルパーセンテージを示す。開始パーセンテージ、停止パーセンテージ及び警報パーセンテージのためのテキストフィールドは、編集可能であり得る。タイル806の表示は、タイプ2タイル804及び/又はタイプ1タイル802の要素のアクティベーションに応答することができる。タイプ1タイル802のアクティベーションに応答してタイル804又はタイル806が表示されるか否かは、ユーザー嗜好設定及び/又はユーザー/ゾーン許可に基づくことができる。
【0100】
図11A図11Eは、選択されたメルターユニット702のヒーターの温度と、メルターユニット702内の様々な他の箇所(並びに関連するアプリケーター及びホース)における温度とを含む、温度に関連する。図11Aは、タイプ1タイル810を示す。タイル810のアクティベーションにより、温度に関連する設定、温度パラメーター、状態又は測定値に対するアクセスを容易にすることができる。
【0101】
図11Bは、複数の温度サブタイルを含むタイプ2タイル812を示す。タイル812は、タイル810のアクティベーションに応答して表示することができる。温度サブタイルは、それぞれ、メルターユニット702のヒーター、又はメルターユニット702又は関連する構成要素(例えば、アプリケーター及びホース)内の温度測定点に対応することができる。ヒーター又は温度測定点は、温度チャネルと異なるように称することができる。温度サブタイルは、ヒーター温度設定値(例えば、134℃)と、測定された実際の温度(例えば、134℃又は67℃)と、ヒーター又は他の構成要素の名称とを示すことができる。温度サブタイルは、測定された実際の温度を包囲する色分けされた円形インジケーターを更に含むことができる。円形インジケーターの色は、温度設定値に関連する現測定温度を反映することができる。例えば、円形インジケーターの色は、現測定温度が温度設定値であること、関連するヒーターの温度が温度設定値まで能動的に上昇していること、現測定温度がわずかに温度設定値を下回るか又は上回ること(警報)、又は現測定温度が著しく温度設定値を下回るか又は上回ること(障害)を示すことができる。色付きインジケーターの色付き部分の円形の進行は、温度設定値に対する測定された実際の温度の関係を反映することができる。警報又は障害温度状態の場合に、温度サブタイルの上に更なるアイコンを表示することができる。
【0102】
温度サブタイルの視覚的外観、表示された情報及び/又は機能性は、関連するヒーター又は他の構成要素の状態、温度サブタイルのモード(例えば、表示モード又は制御モード)、及び/又はアクティブユーザーに対するユーザー/ゾーン許可によって決めることができる。例えば、タイル812の最右上の温度サブタイルに関連するヒーター又は他の構成要素はオフにされ、したがって、測定された実際の温度は表示されていない。別の例として、タイル812の左下隅の温度サブタイル及び/又はその関連するヒーター又は他の構成要素は、表示モードに設定されている。表示モードでは、温度サブタイルがアクティベートされるとき、測定された実際の温度(すなわち、28℃)及び名称のみが表示され、ウィンドウ814のダイアログボックスは表示されない。表示モードは、「読出しのみ」モードになぞらえることができる。温度サブタイル及び/又はその関連するヒーター又は他の構成要素は、ユーザー許可及び/又はゾーンに基づいて表示モードに設定することができる。逆に、温度サブタイル及び/又はその関連するヒーター又は他の構成要素は、制御モードに設定することができ、制御モードでは、温度サブタイル上に完全な情報が表示され、温度サブタイルがアクティベートされると、様々なパラメーターを編集することができるようにウィンドウ814が表示される。一例として、タイル812の左上の温度サブタイル(134℃を示す)は制御モードにある。
【0103】
図11Bは、タイル812の温度サブタイルのうちの1つのアクティベーションに応答して表示されるダイアログボックス又はウィンドウ814を更に示す。ウィンドウ814は、タイル812の二次タイプ2タイルとみなすことができる。ウィンドウ814は、タイル812の一部とみなすことができる。ウィンドウ814は、対応するヒーターをアクティベートする又はオンにする対話型スライド要素を含む。ウィンドウ814は、温度設定値及び名称に対する編集可能テキストフィールドを含む。ウィンドウ814はまた、測定された実際の温度も示す。ウィンドウ814は、タイル812に表示される際のアクティベートされた温度サブタイルの視覚化を更に含む。ウィンドウ814は、ウィンドウ814を閉じる「閉じる(CLOSE)」ボタンを含む。ウィンドウ814は、矢印要素を更に含む。矢印要素のアクティベーションにより、パラメーターリストが表示される。矢印要素のアクティベーションにより、図11Cのタイル816、図11Dのタイル818及び/又は図11Eのタイル820を表示することができる。矢印要素のアクティベーションに応答して表示されるタイル(複数の場合もある)は、ユーザー嗜好設定によって決めることができる。
【0104】
図11Cは、タイプ3タイル816を示す。タイル816は、パラメーターリストを含むことができる。一連の温度エントリー(例えば、温度1、温度2等)のそれぞれに対して、温度設定値のための編集可能テキストフィールドと非編集可能温度値とが提示される。非編集可能温度値は、現温度設定値、又は代替的に測定された実際の温度を示すことができる。各温度エントリーは、タイル812におけるサブタイルとして表される温度チャネル(例えば、ヒーター又は温度測定点)と一致することができる。したがって、ユーザーは、メルターユニットに対する複数の温度設定値を一度で設定又は調整することができる。
【0105】
図11Dは、タイル818を示す。タイル818は、タイプ4タイルとすることができ、又は代替的に、タイプ3タイルとすることができる。タイル818は、ヒーター等の温度チャネルに関することができる。タイル818は「温度1」に関連し、それは、タイル816で参照したものと同じ「温度1」であり得る。タイル818は、運転停止温度、障害温度上昇(fault over-temperature)、警報温度上昇(warning over-temperature)、セットバック温度、警報温度低下(warning under-temperature)及び障害温度低下(fault under-temperature)を示す。図11Dに示すように、示されている温度値のそれぞれは編集可能ではない。代替的に、温度値のうちの1つ以上は編集可能であり得る。温度値が編集可能であるか否かは、ユーザー許可及び/又はゾーン許可によって決めることができる。
【0106】
図11Eは、タイル820を示す。タイル820はタイプ5タイルとすることができ、又は代替的に、タイル820はタイプ3タイルとみなすことができる。タイル820は、(1、2等で示す)対応するヒーターの動作状態を設定するように構成された複数の対話型スライド要素を含む。スライド要素を用いて、ヒーターの動作状態を「オン」又は「セットバック」として設定することができる。選択された動作状態はまた、各ヒーターに対しても示される。
【0107】
図12A図12Cは、選択されたメルターユニット702のポンプ動作に関する。図12Aはタイプ1タイル822を示す。タイル822のアクティベーションにより、ポンプ動作に関連する設定、動作パラメーター、状態又は測定値に対するアクセスを容易にすることができる。
【0108】
図12Bは、タイプ2タイル824を示す。タイル824は、タイル822のアクティベーションに応答して表示することができる。タイル824は、複数のポンプサブタイルを含む。各ポンプサブタイルは、設定値(例えば、モーターrpm)と、実際の値(例えば、モーターRPM又は設定値のパーセンテージ)と、関連するポンプの名称とを示すことができる。各ポンプサブタイルの上部分は、関連するポンプの状態を示す色分けされた円形要素を含む。各ポンプサブタイルの上部分は、ポンプがそれぞれ手動モードで動作しているか又は自動モードで動作しているかを示す、手アイコン又は大文字「A」のいずれかを更に含む。さらに又は代替的に、タイル824のサブタイルはポンプモーターに対応することができ、ポンプモーターのうちのいくつかは、同じポンプに対するポンプモーターであり得る。
【0109】
図12Bは、タイル824のポンプサブタイルのうちの1つのアクティベーションに応答して表示されるダイアログボックス又はウィンドウ826を更に示す。ウィンドウ826は、タイル824の二次タイプ2タイルとみなすことができる。ウィンドウ826は、タイル812の一部とみなすことができる。ウィンドウ826は、関連するポンプをオン又はオフにする対話型スライド要素を含む。ウィンドウ826は、対になった手アイコン要素と大文字「A」要素とを含む。手アイコン要素又は大文字「A」要素のいずれかの選択により、それぞれ、ポンプは手動モード又は自動モードで動作するように設定される。ウィンドウ826は、設定値及び名称を入力する編集可能テキストフィールドを含む。ウィンドウ826は、ポンプ動作に関連する実際の値(「89%」)を示す。ウィンドウ826は、測定された圧力値(「センサーA:3バール(Sensor A:3 bar)」及び「圧力センサーB:7バール(Pressure Sensor B:7 bar)」)を更に示す。ウィンドウ826は、タイル824に表示される際のアクティベートされたポンプサブタイルの視覚化を含む。ウィンドウ826は、ウィンドウ826を閉じる「閉じる」ボタンを含む。ウィンドウ826は、矢印要素を含む。この矢印要素のアクティベーションにより、メルターユニット702のポンプに関連するパラメーターリストを表示することができる。矢印要素のアクティベーションにより、さらに又は代替的に、図12Cのタイル828及び/又はタイル830を表示することができる。
【0110】
図12Cは、タイル828及びタイル830を示す。タイル828及びタイル830のうちの一方又は両方をタイプ3タイルとみなすことができる。タイル828は、複数のポンプサブタイルを含む。タイル828の各ポンプサブタイルは、関連するポンプの名称と、関連するポンプのその状態を示す色分けされた要素とを含む。タイル830は、ポンプ名称とスライド可能な色分けされた要素との複数の対を含む。スライド可能な要素とインタラクトして、関連するポンプをオン又はオフにすることができる。スライド可能な要素の色は、モーターオフ、モーター使用可能又はモーター稼働中等、関連するポンプの状態を示すことができる。タイル830は、タイル828のアクティベーション及び/又はタイル828のポンプサブタイルのアクティベーションに応答して表示することができる。
【0111】
図13A図13Cは、選択されたメルターユニット702に関連するパターン制御に関する。例えば、メルターユニット702から溶融した接着剤を受け取るアプリケーターは、選択されたパターンに従って溶融した接着剤を吐出することができる。図13Aは、タイプ1タイル832を示す。タイル832のアクティベーションにより、パターン制御に関連する設定、動作パラメーター、状態又は測定値に対するアクセスを容易にすることができる。タイル832は、選択された吐出パターンを示すアイコンを含むことができる。
【0112】
図13Bは、タイプ2タイル834を示す。タイル834は、タイル832のアクティベーションに応答して表示することができる。タイル834は、それぞれ吐出パターンに対応する、複数の選択可能なパターンサブタイルを含む。パターンサブタイルのうちの1つの選択により、メルターユニットに関連するアプリケーターを、選択されたパターンサブタイルに対応する吐出パターンに従って溶融した接着剤を吐出するように設定することができる。パターンサブタイルのアクティベーションにより、さらに又は代替的に、図13Cのタイル836を表示することができる。
【0113】
図13Cはタイル836を示す。タイル836は、タイプ3タイルとみなすことができる。タイル836は、タイル834のパターンサブタイルのアクティベーションに応答して表示することができる。タイル836は、左上隅に、アクティベートされたパターンサブタイルの吐出パターンを示すアイコンを含む。右上隅には、タイル836を表示するようにアクティベートされるものとは異なる吐出パターンを選択するために、複数の要素が提示される。タイル836は、開放時間、閉鎖時間、オフセット、遅延及び持続時間のための編集可能テキストフィールドを含む。タイル836は、タイル836を閉じる「閉じる」ボタンを含む。タイル836は矢印要素を含む。矢印要素のアクティベーションにより、パターン制御に関連するパラメーターリストを表示することができる。
【0114】
図14A及び図14Bは圧力監視に関する。図14Aはタイプ1タイル838を示す。タイル838のアクティベーションにより、圧力監視に関連する設定、動作パラメーター、状態又は測定値に対するアクセスを容易にすることができる。図14Bは、複数の圧力サブタイルを含むタイプ2タイル840を示す。各圧力サブタイルは、測定された実際の圧力(例えば、20バール、154バール又は141バール)と圧力サブタイルに関連する名称とを示す。事前設定された圧力閾値を超えた場合、圧力サブタイル上に障害又は警報アイコンを表示することができる。
【0115】
図14C及び図14Dは、概してニードルストローク検出システム及び/又はニードルストロークに関する。ニードルストロークは、アプリケーターから(例えば、吐出モジュールから)液体の液滴を吐出させるように作動する(例えば、塗布の吐出モジュール内の)アプリケーターのニードル又はピンを指す。図14Cはタイプ1タイル842を示す。タイル842のアクティベーションにより、概してニードルストローク検出システム及び/又はニードルストロークに関連する設定、動作パラメーター、状態又は測定値に対するアクセスを容易にすることができる。タイル842は、ニードルストロークに関する状態又はパラメーターを示すアイコンを含むことができる。図14Dは、複数のニードルストロークサブタイルを含むタイプ2タイル844を示す。タイル844は、タイル842のアクティベーションに応答して表示することができる。各ニードルストロークサブタイルは、アプリケーター、又はアプリケーターの個々の吐出モジュールに関連することができる。ニードルストロークサブタイルのアクティベーションにより、ダイアログボックス又はウィンドウ846を表示することができる。ウィンドウ846は、タイル844の二次タイルとみなすことができる。ウィンドウ846は、開放時間及び閉鎖時間のためのテキストフィールドを含む。このテキストフィールドは編集可能であり得る。ウィンドウ846は、ウィンドウ846を閉じる「閉じる」ボタンを含む。ウィンドウ846は矢印要素を含む。矢印要素のアクティベーションにより、ニードルストローク又はニードルストローク検出システムに関連するパラメーターリストを表示することができる。
【0116】
図15A及び図15Bは、メルターユニットメンテナンスに関する。図15Aはタイル850を示す。タイル850はタイプ1タイルであり得る。タイル850のアクティベーションにより、メルターユニットメンテナンスに関連する設定、動作パラメーター、状態又は測定値に対するアクセスを容易にすることができる。図15Bはタイル852を示す。タイル852は、タイプ2タイルとすることができ、タイル850のアクティベーションに応答して表示することができる。タイル852は、保守照明時間(「500時間」)と次のメンテナンスまでの加熱時間(「500時間」)とに対するテキストフィールドを含む。テキストフィールドは編集可能であり得る。タイル852は、メンテナンス保守照明時間及び/又は次のメンテナンスまでの加熱時間をリセットする対話型要素を更に含む。
【0117】
図15Cは、接着剤炭化又は他の劣化を低減させるようにメルターユニットに供給される不活性ガスに関するタイル854を示す。タイル854は、オン/オフサイクル時間を示すグラフを含む。タイル854は、「ガスオフ持続時間」及び「ガスオン持続時間」のためのテキストフィールドを更に含む。このテキストフィールドは編集可能であり得る。タイル854は、「ガスオン有効」のための対話型要素を更に含む。
【0118】
図16Aは、ポンプ動作に関するタイプ2タイル856を示す。タイル856は、図12Bのタイル824及びウィンドウ826に対する代替実施形態であり得る。タイル824の場合のようにウィンドウ826を開くのではなく、タイル856は、ウィンドウ826の特徴の多くを含む下部セクションを含む。例えば、タイル856の下部セクションは、手動モード及び自動モードを選択するための手アイコン要素及び大文字「A」要素を含む。タイル856の下部セクションは、関連するポンプの状態を示すアイコンを含む。タイル856の下部セクションは、ポンプ動作に関連する実際の値(「0rpm」)を示す。ウィンドウ826は、測定された圧力値(「センサーA:0バール」及び「圧力センサーB:0バール」)を更に示す。下部セクションは、ポンプが、タイル856の上部セクションで選択されると表示することができ、上部セクションでポンプが選択されないときは隠すことができる。下部セクションはまた、ユーザーが選択的に隠すこともできる。
【0119】
図16Bは、温度に関するタイプ2タイル858を示す。タイル858は、図11Bのタイル812及びウィンドウ814に対する代替実施形態であり得る。タイル812の場合のようにウィンドウ814を開くのではなく、タイル858は、ウィンドウ826の特徴の多くを含む下部セクションを含む。例えば、タイル858の下部セクションは、関連する温度チャネル(例えば、ヒーター)の温度設定値、測定された実際の温度及び名称を示す。下部セクションは、関連するヒーターをアクティベート又はディアクティベートするための対話型スライド要素を含む。下部セクションは、タイル858の上部セクションで温度チャネルが選択されると表示することができ、上部セクションで温度チャネルが選択されないときは隠すことができる。下部セクションは、ユーザーが選択的に隠すこともできる。
【0120】
図17Aは、ユーザーインターフェース704の状態領域730における「メニュー(Menu)」要素のアクティベーションに応答して選択的に表示されるメニュー860を示す。メニュー860は、ユーザーが視認し及び/又は変更することができる追加の情報に対するアクセスを可能にする。情報としては、限定されないが、システム700に(又は、個々のメルターユニット702に)アクセスすることができる個々のユーザーの選択、システム700の状態、メルターユニット702のパラメーター、事前設定された制御プログラム又は製法、装置設定、システム及び/又は装置診断、及び制御デバイス710からアクセスするのに望ましい可能性がある他のオプションを挙げることができる。図17B及び図17Cを参照すると、メニュー860は設定部分862を含むことができ、これを介して、ユーザーインターフェース704及び/又はシステム700の様々な態様を設定又は調整することができる。例えば、設定部分862は、メルター構成設定、システム構成要素設定、及びクライアントゾーン定義設定に対するアクセスを可能にすることができる。メニュー860は、プロトコル、統計値及びサポートに関する診断機能に対するアクセスを可能にする診断部分864を更に含む。
【0121】
システム700は、セキュリティ及び安全性を向上させる地理的制御を更に含むことができる。システム700に関して考察する地理的制御は、図2のシステム200及び図3のシステム300に等しく適用可能である。ユーザーが、単独リモート制御デバイス710を用いて、システム700のパラメーターを監視及び/又は変更することができる。いくつかの態様では、本明細書を通して記載するように、制御デバイス710の機能性の一部又は全てにユーザーがアクセスするのを阻止することが望ましい場合がある。ユーザーは、システム700に物理的に近接しているとき、システムの状態を監視し、表示された情報に関して情報を得た上での判断を行うことができる。しかしながら、ユーザーは、リモートである(例えば、システム700から遠く離れているか、システム700又はシステム700を構成するメルターユニット702のうちの1つ以上が直接見えない)場合、1つ以上のメルターユニット702の状態を完全に把握することができない可能性がある。したがって、ユーザーがシステム700の或る特定のパラメーターを変更するのを妨げることが有利である場合がある。
【0122】
図18を参照すると、地理的位置決め機能(例えば、ジオフェンシング(geofencing))を利用して、ユーザーが、システム700、又はシステム700内の個々のメルターユニット702のうちの任意のものの能力のうちの一部又は全てにアクセスすることができる許容ゾーン912と、ユーザーが、システム700のパラメーターのうちの一部又は全てをアクセス及び/又は変更するのが妨げられる非許容ゾーン914とを確立することができる。
【0123】
システム700に、例えば、メルターユニット702のうちの1つ以上に、地理的ビーコン910を配置することができる。ビーコン910は、例えば、図8に示すメルターユニット702の無線インターフェース748によって実現することができる。しかしながら、複数のビーコン910を用いることができることと、システム700内の別の場所に又はシステム700に隣接してビーコン910を配置することができることが理解されよう。
【0124】
ビーコン910は、無線信号を送受信するように構成されたWLANアクセスポイントであり得る。ビーコン910は、ケーブルを介して制御デバイス710に物理的に接続することができる。1つ以上のモバイルデバイスが、WLAN及び/又はBluetooth(ブルートゥース)(登録商標)を介してWLANアクセスポイントとの間で信号を送受信することにより、そのビーコン910と通信することができる。
【0125】
許容ゾーン912は、ビーコン910から所定の半径距離916によって画定することができる。制御デバイス710が許容ゾーン912内にある場合、ユーザーは、許容されるパラメーターのセットを視認及び/又は変更するためにアクセスすることができる。しかしながら、制御デバイス710が許容ゾーン912の外側にある場合、ユーザーが、許容されるパラメーターのセットの一部又は全てを視認及び/又は変更することを妨げることができる。
【0126】
制御デバイス710は、携帯電話、ノートパソコン及びタブレットを含むことができる。スマートウォッチ、携帯情報端末、デスクトップコンピューター、又は本明細書に記載した能力を有することができる別のデジタルデバイス等、他のデバイスが好適な制御デバイス710を含むことができることが理解されよう。
【0127】
いくつかの態様では、制御デバイス710が許容ゾーン912内にあるとき、ユーザーは、システム700に関連する全てのパラメーター又は他の制御データを視認して変更することができ、制御デバイス710が許容ゾーン912の外側にあるとき、ユーザーは、パラメーター又は他の制御データを視認することのみはできるが、それらを変更することはできない。例えば、制御データの表示は、制御デバイス710が位置するゾーンに基づいて許可又は制限することができる。さらに又は代替的に、制御データの変更は、制御デバイスが位置するゾーンに基づいて許可又は制限することができる。許容ゾーン912内外で視認及び/又は変更することができる具体的なパラメーター又は他の制御データは、ユーザーの認証情報、ビーコン910からの距離、メルターユニット702の状態、又はシステム700の他の事前設定されたパラメーターによって決めることができる。
【0128】
制御デバイス710が配置される特定のゾーンは、図9A及び図9Bに示すユーザーインターフェース704におけるゾーン要素728によって示すことができる。図19A及び図19Bは、それぞれ、いくつかのあり得るモードのうちの1つによるゾーン要素728を示す。図19Aにおいて、ゾーン要素728は、制御デバイス710が「システム(System)」モード下で動作していることを示す。システムモードは、制御デバイス710が許容ゾーン912内に位置していることを反映することができる。したがって、制御デバイス710を用いて、パラメーター及び設定の拡張セットを視認及び変更することができる。図19Bにおいて、ゾーン要素728は、制御デバイス710が「世界(World)」モード下で動作していることを示す。世界モードは、制御デバイス710が許容ゾーン912の外側(例えば、非許容ゾーン914内)に位置していることを反映することができる。したがって、制御デバイス710を用いて、或る特定のパラメーターのみを視認し及び/又は限られた数のパラメーター又は設定のみを変更することができる。
【0129】
当業者であれば、本明細書に開示したシステム及び方法は、限定されないが、1つ以上のプロセッサと、システムメモリと、プロセッサを含む様々なシステム構成要素をシステムメモリに結合するシステムバスとを備えることができる計算装置を介して実装することができることが理解されよう。複数のプロセッサの場合、システムは並列計算を利用することができる。
【0130】
例示のために、本明細書では、オペレーティングシステム等のアプリケーションプログラム及び他の実行可能プログラム構成要素が、個々のブロックとして示されているが、そのようなプログラム及び構成要素は、計算装置の異なる記憶構成要素内に様々な時点で存在し、コンピューターのデータプロセッサ(複数の場合もある)によって実行されることが理解される。サービスソフトウェアの実施態様を、何らかの形態のコンピューター可読媒体に記憶し、又は何らかの形態のコンピューター可読媒体を介して送信することができる。開示した方法のうちの任意のものを、コンピューター可読媒体で具現化されるコンピューター可読命令によって実行することができる。コンピューター可読媒体は、コンピューターによってアクセスすることができる任意の利用可能な媒体とすることができる。例として、限定を意味しないが、コンピューター可読媒体は、「コンピューター記憶媒体」及び「通信媒体」を含むことができる。「コンピューター記憶媒体」は、コンピューター可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータ等の情報を記憶する任意の方法又は技術で実現される揮発性及び不揮発性の媒体、取外し可能及び取外し不能な媒体を含む。例示的なコンピューター記憶媒体には、限定はしないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタルバーサタイルディスク(DVD)若しくは他の光学記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶デバイス、又は、所望の情報を記憶するのに用いることができるとともに、コンピューターによってアクセスすることができる他の任意の媒体がある。アプリケーションプログラム等及び/又は記憶媒体を、少なくとも一部にはリモートシステムで実装することができる。
【0131】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる場合、数量を指定しない用語は、文脈において明確な別段の指示がない限り、複数の対象物を含む。本明細書において、「約」或る特定の値から及び/又は「約」別の特定の値までという範囲が示される場合がある。そのような範囲が示される場合、別の実施形態は、この或る特定の値から及び/又はこの別の特定の値を含む。同様に、頭に「約」が使用されることで値が近似値として示される場合、この特定の値は、別の実施形態を形成することが理解されよう。これらの範囲のそれぞれの端点は、他の端点と関連していても、他の端点と独立していても、有意であることが更に理解されよう。
【0132】
明示的に別段の定めのない限り、本明細書に示したいかなる方法も、そのステップが或る特定の順序で実施されることが必要であるように解釈されるようには決して意図されていない。したがって、方法請求項が、そのステップがたどるべき順序を実際に記載していないか、又は、特許請求の範囲若しくは明細書において、ステップが特定の順序に限定されるべきであるということが別段具体的に言及されていない場合、いかなる点でも、順序が推測されることは決して意図されていない。これは、ステップの又は動作フローの配置に関する論理上の事柄、文法上の構成又は句読法から導出される明白な意味、明細書に記載した実施形態の数又はタイプを含む、解釈に対する任意のあり得る非明示的な根拠に適用される。
【0133】
当業者であれば、範囲又は趣旨から逸脱することなく様々な変更形態及び変形形態を作成することができることが明らかとなろう。他の実施形態は、本明細書に開示する詳細及び実施を考慮することから当業者には明らかとなろう。詳細及び例は、単に例示的であるものとしてみなされるように意図されており、真の範囲及び趣旨は添付の特許請求の範囲によって示されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図11C
図11D
図11E
図12A
図12B
図12C
図13A
図13B
図13C
図14A
図14B
図14C
図14D
図15A
図15B
図15C
図16A
図16B
図17A
図17B
図17C
図18
図19A
図19B
【手続補正書】
【提出日】2024-02-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複合コントローラーと複数の液体接着剤吐出システムとを備える複合システムに、液体接着剤吐出システム構成要素を追加する方法であって、
前記液体接着剤吐出システム構成要素および前記液体接着剤吐出システムのそれぞれは、固形又は半固形接着剤を収容して溶融させるメルターユニットを備え、
前記方法は、
前記複合コントローラーにより、前記液体接着剤吐出システム構成要素から信号を検出することと、
前記信号の検出に応答して、前記液体接着剤吐出システム構成要素に関連する構成データを要求することと、
前記液体接着剤吐出システム構成要素から前記構成データを受信することと、
前記構成データに基づき、前記複合コントローラーにより前記複合システムに前記液体接着剤吐出システム構成要素を追加することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記液体接着剤吐出システム構成要素から前記構成データを受信することは、該液体接着剤吐出システム構成要素のコントローラーから該構成データを受信することを含む、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記液体接着剤吐出システム構成要素によって生成される前記信号は、前記複合コントローラーに関連するネットワークを介して送信される、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記複合コントローラーは、複数のシステム要素を含むユーザーインターフェース出力、前記複数のシステム要素の各システム要素は、前記複合システムの液体接着剤吐出システムを表す、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記複合システムに前記液体接着剤吐出システム構成要素を追加することに応答して、前記ユーザーインターフェースにおいて該液体接着剤吐出システム構成要素を表すシステム要素を生成すること、
を更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記ユーザーインターフェースに前記液体接着剤吐出システム構成要素を表す前記システム要素を位置決めすること、
を更に含み、
前記複数のシステム要素と前記液体接着剤吐出システム構成要素を表す前記システム要素との前記ユーザーインターフェースにおける配置が、前記複数の液体接着剤吐出システムと前記液体接着剤吐出システム構成要素との構内における相対的位置決めを反映する、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記液体接着剤吐出システム構成要素を表す前記システム要素を位置決めすることは、前記ユーザーインターフェースへのユーザー入力に基づく、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザーインターフェースは、前記複合システムに関連する生産ラインを表す生産ライン要素を更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記複数のシステム要素のうちの或るシステム要素のアクティベーションにより、該システム要素によって表される前記液体接着剤吐出システムに関連する制御データを示すインターフェース要素が表示される、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記構成データは、前記液体接着剤吐出システム構成要素に対するハードウェア構成データを含み、該ハードウェア構成データは、ポンプの数、ポンプタイプ、液体保持容量、ホース出口の数、電力容量、制御インターフェースの数、ユニット重量、ユニット外部寸法、流れスループット又は溶融速度のうちの少なくとも1つを含む、請求項に記載の方法。