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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024040461
(43)【公開日】2024-03-25
(54)【発明の名称】外耳道圧力調整システム
(51)【国際特許分類】
   A61F 11/00 20220101AFI20240315BHJP
【FI】
A61F11/00 350
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024021103
(22)【出願日】2024-02-15
(62)【分割の表示】P 2021172260の分割
【原出願日】2014-06-27
(31)【優先権主張番号】61/983,865
(32)【優先日】2014-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】14/316,668
(32)【優先日】2014-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/841,111
(32)【優先日】2013-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/863,317
(32)【優先日】2013-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】515353420
【氏名又は名称】ノシラ, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド ジョージ
(72)【発明者】
【氏名】ジョージ バックラー
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド ブライス サリバン
(57)【要約】
【課題】外耳道圧調整デバイスを提供すること。
【解決手段】体流発生器と、流体流発生器に流体結合される第1の軸方向イヤホン導管を有する、イヤホンであって、それによって、イヤホンは、外耳道圧と周囲圧力との間の障壁として、外耳道に密閉可能に係合するように構成される、柔軟なイヤホン外部表面を有する、イヤホンとを含む、外耳道圧調整デバイス。本発明の特定の実施形態では、外耳道圧と周囲圧力との間の圧力差を発生可能な流体流発生器を有する、外耳道圧調整デバイスを提供する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
神経障害の治療のための流体移送デバイスであって、前記流体移送デバイスは、
外耳道に係合するように構成されているイヤホンと、
前記イヤホンと前記外耳道との間に流体流を発生させるように構成されている流体流発生器と、
第1の構成および第2の構成を有する1つ以上の弁と
を備え、
前記流体移送デバイスは、前記1つ以上の弁が前記第1の構成にあるときに周囲圧力に対して外耳道圧力差を発生させるように構成されており、
前記流体移送デバイスは、前記1つ以上の弁が前記第2の構成にあるときに前記外耳道に対してそして周囲環境に対して前記イヤホンを通して前記流体流を発生させるように構成されている、流体移送デバイス。
【請求項2】
前記流体移送デバイスは、前記1つ以上の弁が前記第2の構成にあるときに前記流体流の温度を変えるように構成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記1つ以上の弁は、排出弁を含み、前記排出弁は、前記第2の構成にあるときに開放位置にある、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記1つ以上の弁は、複数の弁を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
神経障害の治療のための流体移送デバイスであって、前記流体移送デバイスは、
外耳道に係合するように構成されているイヤホンと、
前記イヤホンと前記外耳道との間に流体流を発生させるように構成されている流体流発生器と、
前記流体流の温度を調節するように構成されている流体流温度調整器と
を備える、流体移送デバイス。
【請求項6】
神経障害の治療のための流体移送デバイスであって、前記流体移送デバイスは、
イヤホンと外耳道との間に流体流を発生させるように構成されている流体流発生器と、
ユーザ入力を受信するように構成されたプロセッサであって、前記ユーザ入力は、症状ランク値を含む、プロセッサと
を備える、流体移送デバイス。
【請求項7】
前記流体流の発生に先立ってまたは前記流体流の発生に続いて症状ランク付け要素を表示するように構成されているグラフィカルユーザインターフェースをさらに備える、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
前記流体流の発生に先立って症状ランク値のユーザ入力を受信することと、前記流体流の発生に続いて症状ランク値のユーザ入力を受信することとを行うように構成されているグラフィカルユーザインターフェースをさらに備える、請求項6に記載のデバイス。
【請求項9】
神経障害の治療のための流体移送システムであって、前記流体移送デバイスは、
イヤホンと、前記イヤホンと外耳道との間に流体流を発生させるように構成されている流体流発生器とを備える外耳道圧デバイスと、
前記外耳道圧デバイスから離れており、かつ、前記外耳道圧デバイスを制御するように構成されているコンピュータデバイスと
を備える、流体移送システム。
【請求項10】
前記コンピュータデバイスは、ハンドヘルドデバイスを含む、請求項9に記載の流体移送システム。
【請求項11】
前記ハンドヘルドデバイスは、スマートフォンを含む、請求項10に記載の流体移送システム。
【請求項12】
前記コンピュータデバイスは、ユーザ入力を受信するように構成されているグラフィカルユーザインターフェースを含む、請求項9に記載の流体移送システム。
【請求項13】
前記ユーザ入力は、圧力調整プロファイルおよび温度調整プロファイルのうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載の流体移送システム。
【請求項14】
前記コンピュータデバイスは、前記外耳道圧デバイスとワイヤレス通信するように構成されている、請求項9に記載の流体移送システム。
【請求項15】
複数のコンピュータデバイスをさらに備える、請求項9に記載の流体移送システム。
【請求項16】
前記コンピュータデバイスは、症状ランク値のユーザ入力を受信するための症状ランク付け要素を表示するように構成されているグラフィカルユーザインターフェースを備える、請求項9に記載の流体移送システム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
この国際特許協力条約に係る特許出願は、2014年6月26日に出願された、米国非仮特許出願第14/316,668号の一部継続出願であり、2014年4月24日に出願された、米国仮特許出願第61/983,865号、および2013年6月28日に出願された、米国仮特許出願第61/841,111号の利益を主張するものであり、各出願は、参照により本明細書中に援用される。
【0002】
頭蓋顔面痛症候群または頭痛症候群等の神経媒介障害を含む、障害と関連付けられた疼痛または不快感は、罹患者の生活の質に悪影響を及ぼし得る。個人の負担に加え、慢性神経学的症状は、家族、雇用者、および医療システムに対する有意な歪みとなり得る。
【0003】
片頭痛に関して、疼痛、吐き気、前兆、羞明、知覚不全、めまい、空間識失調、および平衡障害等の付随症状が、母集団に対して有意な負担を呈し得る。疫学的研究は、米国において、女性の約18%および男性の6%が、頻繁な片頭痛を経験しており、一般母集団の2%が、慢性片頭痛に悩まされていることを示す。加えて、慢性片頭痛または類似重症度および能力不全の他の頭痛に悩まされる人は、鬱病および自殺未遂のリスクが有意に高くあり得る。したがって、臨床医および研究者が、これらの障害と関連付けられた症状を緩和する、または障害を治療するための効果的デバイスおよび方法を模索し続けることは賢明である。
【0004】
片頭痛のための標準的薬学療法が、概して、疼痛を防止する、または疼痛を緩和するために処方され得る。これらの2つの広義のカテゴリ下にある、種々の薬剤は、広範囲の有効性を呈するが、また、様々な副作用も被り得る。経済的観点から、これらの薬剤の費用は、消費者にかかる主要財政負担源となり得る。さらに、ボツリヌス毒素注射、神経遮断薬、神経外科手術的変質、および埋込式電気刺激装置等の高度な介入は、治療と関連付けられたコストを有意に増加させ得る一方、その生体構造および生理学における潜在的変化に患者を曝し、安全または恒久的症状緩和または障害解消の保証はない。
【0005】
非薬学および非外科手術用途を通して、神経系に肯定的生理学的変化を及ぼすことを模索する、神経科学における理解および用途の新興分野が存在する。本「機能神経学」の分野は、具体的方法において活性化および刺激され、神経可塑性のプロセスを通して適応長期変化をもたらし得る、受容器駆動系としてヒト神経系を捉える。神経リハビリテーションへの本アプローチは、必ずしも排他的ではないが、関連付けられた組織、器官、および系の生理学的機能を助長し得る、脳、脳幹、および脊髄を含む、中枢神経系内の肯定的神経生理学的適応を助長するための種々の形態およびパターンの受容器活性化または非活性化を含むものを利用する。
【0006】
頭蓋顔面痛症候群または頭痛症候群等の障害と関連付けられた1つまたはそれを上回る症状を緩和する、あるいは1つまたはそれを上回る障害を治療し得る、1つまたはそれを上回る刺激を発生させることができる、デバイスまたは方法を提供することに実質的利点が存在するであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の特定の実施形態の広義の目的は、流体流を発生可能な流体流発生器と、イヤホンの第1の端部とイヤホンの第2の端部との間で連通する軸方向イヤホン導管を有する、イヤホンであって、軸方向イヤホン導管は、流体流発生器に流体結合され、イヤホンは、耳の外耳道圧と周囲圧力との間の障壁として、外耳道に密閉可能に係合するように構成される、柔軟なイヤホン外部表面を有する、イヤホンとを含む、外耳道圧調整デバイスを提供することであり得る。
【0008】
本発明の特定の実施形態の別の広義の目的は、外耳道圧と周囲圧力との間の圧力差を発生可能な流体流発生器を有する、外耳道圧調整デバイスを提供することであり得る。
【0009】
本発明の特定の実施形態の別の広義の目的は、軸方向イヤホン導管内において、流体流の第1の方向と流体流の第2の方向との間で流体流を交互に駆動させる、圧力差振幅発振を発生可能な流体流発生器を有する、外耳道圧調整デバイスを提供することであり得る。
【0010】
本発明の特定の実施形態の別の広義の目的は、流体流発生器と軸方向イヤホン導管との間に流体結合される流体流温度調整器であって、流体流の流体流温度を調整するように動作可能な流体流温度調整器を含む、外耳道圧調整デバイスを提供することであり得る。
【0011】
本発明の特定の実施形態の別の広義の目的は、流体流を発生可能な流体流発生器と、複数のイヤホンであって、それぞれ、イヤホンの第1の端部とイヤホンの第2の端部との間で連通する、軸方向イヤホン導管を有し、各軸方向イヤホン導管は、流体流発生器に流体結合され、各イヤホンは、外耳道圧と周囲圧力との間の障壁として、耳の外耳道に密閉可能に係合するように構成される柔軟なイヤホン外部表面を有する、複数のイヤホンとを含む、外耳道圧調整デバイスを提供することであり得る。
【0012】
本発明の特定の実施形態の別の広義の目的は、対応する複数の流体流を発生可能な複数の流体流発生器と、複数のイヤホンであって、それぞれ、イヤホンの第1の端部とイヤホンの第2の端部との間で連通する、軸方向イヤホン導管を有し、各軸方向イヤホン導管は、流体流発生器に流体結合され、各イヤホンは、耳の外耳道圧と周囲圧力との間の障壁として、外耳道に密閉可能に係合するように構成される柔軟なイヤホン外部表面を有する、複数のイヤホンを含む、外耳道圧調整デバイスを提供することであり得る。
【0013】
本発明の特定の実施形態の別の広義の目的は、メモリ要素と、メモリ要素と通信するプロセッサとを含み、メモリ要素は、1つまたはそれを上回る流体流発生器の動作を調整するように実行可能なコンピュータコードを含有する、外耳道圧調整デバイスを提供することであり得る。
【0014】
本発明の特定の実施形態の別の広義の目的は、外耳道圧調整デバイスから離れたコントローラデバイスとワイヤレス接続可能な送受信機と通信する、送受信機コントローラを提供するように実行可能である、コンピュータコードを有する、外耳道圧調整デバイスを提供することであり得る。
【0015】
当然ながら、本発明のさらなる目的は、明細書の他の部分、図面、および請求項全体を通して開示される。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
外耳道圧調整デバイスであって、
第1の流体流を発生可能である第1の流体流発生器と、
第1のイヤホンの第1の端部と第1のイヤホンの第2の端部との間で連通する第1の軸方向イヤホン導管を有する、第1のイヤホンであって、前記第1の軸方向イヤホン導管は、前記第1の流体流発生器に流体結合され、前記第1のイヤホンは、第1の外耳道圧と周囲圧力との間の第1の障壁として、第1の耳の第1の外耳道に密閉可能に係合するように構成される、第1の柔軟なイヤホン外部表面を有する、第1のイヤホンと、
を備える、デバイス。
(項目2)
前記第1の流体流発生器は、前記第1の流体流発生器と前記第1の軸方向イヤホン導管との間に前記第1の流体流を発生させ、前記第1の流体流は、0ミリリットル~約20ミリリットルの範囲内の第1の流体体積を有する、項目1に記載のデバイス。
(項目3)
前記第1の流体体積は、0ミリリットル~約20ミリリットルの前記範囲内の第1の事前に選択された流体体積を備える、項目2に記載のデバイス。
(項目4)
前記第1の事前に選択された流体体積は、0ミリリットル~約2ミリリットル、約1ミリリットル~約3ミリリットル、約2ミリリットル~約4ミリリットル、約3ミリリットル~約5ミリリットル、約4ミリリットル~約6ミリリットル、約5ミリリットル~約7ミリリットル、約6ミリリットル~約8ミリリットル、約7ミリリットル~約9ミリリットル、約8ミリリットル~約10ミリリットル、約9ミリリットル~約11ミリリットル、約10ミリリットル~約12ミリリットル、約11ミリリットル~約13ミリリットル、約12ミリリットル~約14ミリリットル、約13ミリリットル~約15ミリリットル、約14ミリリットル~約16ミリリットル、約15ミリリットル~約17ミリリットル、約16ミリリットル~約18ミリリットル、約17ミリリットル~約19ミリリットル、および約18ミリリットル~約20ミリリットルから成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択される、項目3に記載のデバイス。
(項目5)
前記第1の流体流発生器は、前記第1の外耳道圧と前記周囲圧力との間の第1の圧力差を発生可能である、項目1に記載のデバイス。
(項目6)
前記第1の圧力差は、0キロパスカル~約50キロパスカルの範囲内の第1の圧力差振幅を有する、項目5に記載のデバイス。
(項目7)
前記第1の圧力差振幅は、0キロパスカル~約50キロパスカルの前記範囲内の第1の事前に選択された圧力差振幅を備える、項目6に記載のデバイス。
(項目8)
前記第1の事前に選択された圧力差振幅は、0キロパスカル~約5キロパスカル、約2.5キロパスカル~約7.5キロパスカル、約5キロパスカル~約10キロパスカル、約7.5キロパスカル~約12.5キロパスカル、約10キロパスカル~約15キロパスカル、約12.5キロパスカル~約17.5キロパスカル、約15キロパスカル~約20キロパスカル、約17.5キロパスカル~約22.5キロパスカル、約20キロパスカル~約25キロパスカル、約22.5キロパスカル~約27.5キロパスカル、約25キロパスカル~約30キロパスカル、約27.5キロパスカル~約32.5キロパスカル、約30キロパスカル~約35キロパスカル、約32.5キロパスカル~約37.5キロパスカル、約35キロパスカル~約40キロパスカル、約37.5キロパスカル~約42.5キロパスカル、約40キロパスカル~約45キロパスカル、約42.5キロパスカル~約47.5キロパスカル、および約45キロパスカル~約50キロパスカルから成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択される、項目7に記載のデバイス。
(項目9)
第1の圧力差振幅選択要素と、
前記第1の圧力差振幅選択要素の動作に応答して、前記第1の流体流発生器の動作を調整し、前記第1の事前に選択された圧力差振幅を達成する、第1の流体流発生器コントローラと、
をさらに備える、項目7に記載のデバイス。
(項目10)
前記第1の流体流発生器は、前記第1の軸方向イヤホン導管内において、第1の流体流の第1の方向と第1の流体流の第2の方向との間で前記第1の流体流を交互に駆動させる、第1の圧力差振幅発振を発生可能である、項目7に記載のデバイス。
(項目11)
前記第1の圧力差振幅発振は、0ヘルツ~約10ヘルツの範囲内の第1の圧力差振幅発振周波数を有する、項目10に記載のデバイス。
(項目12)
前記第1の圧力差振幅発振周波数は、0ヘルツ~約10ヘルツの前記範囲内の第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数を備える、項目11に記載のデバイス。
(項目13)
前記第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数は、0ヘルツ~約1ヘルツ、約0.5ヘルツ~約1.5ヘルツ、約1ヘルツ~約2ヘルツ、約1.5ヘルツ~約2.5ヘルツ、約2ヘルツ~約3ヘルツ、約2.5ヘルツ~約3.5ヘルツ、約3ヘルツ~約4ヘルツ、約3.5ヘルツ~約4.5ヘルツ、約4ヘルツ~約5ヘルツ、約4.5ヘルツ~約5.5ヘルツ、約5ヘルツ~約6ヘルツ、約5.5ヘルツ~約6.5ヘルツ、約6ヘルツ~約7ヘルツ、約6.5ヘルツ~約7.5ヘルツ、約7ヘルツ~約8ヘルツ、約7.5ヘルツ~約8.5ヘルツ、約8ヘルツ~約9ヘルツ、約8.5ヘルツ~約9.5ヘルツ、および約9ヘルツ~約10ヘルツから成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択される、項目12に記載のデバイス。
(項目14)
第1の圧力差振幅発振周波数選択要素をさらに備え、前記第1の流体流発生器コントローラは、前記第1の圧力差振幅発振周波数選択要素の動作に応答し、前記第1の流体流発生器の動作を調整し、前記第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数を達成する、項目12に記載のデバイス。
(項目15)
前記第1の軸方向イヤホン導管に流体結合され、0キロパスカル~約50キロパスカルの第1の所定の圧力差振幅を有する第1の所定の圧力差を超える前記第1の圧力差を緩和させる、第1の圧力緩和弁をさらに備える、項目7に記載のデバイス。
(項目16)
前記第1の圧力差振幅の変化に基づいて変動する、第1の圧力センサ信号を発生させる、第1の圧力センサと、
前記第1の事前に選択された圧力差振幅と前記第1の圧力差振幅を比較するように機能する、第1の圧力差振幅比較器を含む、第1の圧力センサ信号分析器であって、前記第1の圧力センサ信号分析器は、第1の圧力差振幅補償信号を発生させ、前記第1の流体流発生器コントローラは、前記第1の圧力差振幅補償信号に応答して、前記第1の流体流発生器を制御し、前記第1の事前に選択された圧力差振幅を達成する、第1の圧力センサ信号分析器と、
をさらに備える、項目7に記載のデバイス。
(項目17)
前記第1の圧力センサ信号分析器はさらに、前記第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数と前記第1の圧力差振幅発振周波数を比較するように機能する、第1の圧力差振幅発振周波数比較器を含み、前記第1の圧力センサ信号分析器は、第1の圧力差振幅発振周波数補償信号を発生させ、前記第1の流体流発生器コントローラは、前記第1の圧力差振幅発振周波数補償信号に応答して、前記第1の流体流発生器を制御し、前記第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数を達成する、項目16に記載のデバイス。
(項目18)
前記第1の流体流発生器と前記第1の軸方向イヤホン導管との間に流体結合され、前記第1の流体流の第1の流体流温度を調整するように動作する、流体流温度調整器をさらに備える、項目7に記載のデバイス。
(項目19)
前記第1の流体流温度は、約10℃~約50℃の範囲内である、項目18に記載のデバイス。
(項目20)
前記第1の流体流温度は、約10℃~約50℃の前記範囲内の第1の事前に選択された流体流温度を備える、項目19に記載のデバイス。
(項目21)
前記第1の事前に選択された流体流温度は、約10℃~約20℃、約15℃~約25℃、約20℃~約30℃、約25℃~約35℃、約30℃~約40℃、約35℃~約45℃、および約40℃~約50℃から成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択される、項目21に記載のデバイス。
(項目22)
第2のイヤホンの第1の端部と第2のイヤホンの第2の端部との間で連通する、第2の軸方向イヤホン導管を有する、第2のイヤホンであって、前記第2の軸方向イヤホン導管は、前記第1の流体流発生器に流体結合され、前記第2のイヤホンは、第2の外耳道圧と前記周囲圧力との間の第2の障壁として、第2の耳の第2の外耳道に密閉可能に係合するように構成される、第2の柔軟なイヤホン外部表面を有する、第2のイヤホンをさらに備える、項目7に記載のデバイス。
(項目23)
前記第1の流体流発生器は、前記第2の外耳道圧と前記周囲圧力との間の第2の圧力差を発生可能であって、前記第2の圧力差は、前記第1の圧力差振幅に実質的に対応する第2の圧力差振幅を有する、項目22に記載のデバイス。
(項目24)
前記第1の流体流発生器は、前記第1の圧力差振幅発振周波数に実質的に対応する第2の圧力差振幅発振周波数を有する、第2の圧力差振幅発振を発生可能である、項目23に記載のデバイス。
(項目25)
第2の流体流を発生可能な第2の流体流発生器と、
第2のイヤホンの第1の端部と第2のイヤホンの第2の端部との間で連通する、第2の軸方向イヤホン導管を有する、第2のイヤホンであって、前記第2の軸方向イヤホン導管は、前記第2の流体流発生器に流体結合され、前記第2のイヤホンは、第2の外耳道圧と前記周囲圧力との間の第2の障壁として、第2の耳の第2の外耳道に密閉可能に係合するように構成される第2の柔軟なイヤホン外部表面を有する、第2のイヤホンと、
をさらに備える、項目7に記載のデバイス。
(項目26)
前記第2の流体流発生器は、前記第2の流体流発生器と前記第2の軸方向イヤホン導管との間に前記第2の流体流を発生させ、前記第2の流体流は、0ミリリットル~約20ミリリットルの範囲内の第2の流体体積を有する、項目25に記載のデバイス。
(項目27)
前記第2の流体体積は、0ミリリットル~約20ミリリットルの範囲内の第2の事前に選択された流体体積を備える、項目26に記載のデバイス。
(項目28)
前記第2の事前に選択された流体体積は、0ミリリットル~約2ミリリットル、約1ミリリットル~約3ミリリットル、約2ミリリットル~約4ミリリットル、約3ミリリットル~約5ミリリットル、約4ミリリットル~約6ミリリットル、約5ミリリットル~約7ミリリットル、約6ミリリットル~約8ミリリットル、約7ミリリットル~約9ミリリットル、約8ミリリットル~約10ミリリットル、約9ミリリットル~約11ミリリットル、約10ミリリットル~約12ミリリットル、約11ミリリットル~約13ミリリットル、約12ミリリットル~約14ミリリットル、約13ミリリットル~約15ミリリットル、約14ミリリットル~約16ミリリットル、約15ミリリットル~約17ミリリットル、約16ミリリットル~約18ミリリットル、約17ミリリットル~約19ミリリットル、および約18ミリリットル~約20ミリリットルから成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択される、項目27に記載のデバイス。
(項目29)
前記第2の流体流発生器は、前記第2の外耳道圧と前記周囲圧力との間の第2の圧力差を発生可能である、項目25に記載のデバイス。
(項目30)
前記第2の圧力差は、0キロパスカル~約50キロパスカルの範囲内の第2の圧力差振幅を有する、項目29に記載のデバイス。
(項目31)
前記第2の圧力差振幅は、0キロパスカル~約50キロパスカルの前記範囲内の第2の事前に選択された圧力差振幅を備える、項目30に記載のデバイス。
(項目32)
前記第2の事前に選択された圧力差振幅は、0キロパスカル~約5キロパスカル、約2.5キロパスカル~約7.5キロパスカル、約5キロパスカル~約10キロパスカル、約7.5キロパスカル~約12.5キロパスカル、約10キロパスカル~約15キロパスカル、約12.5キロパスカル~約17.5キロパスカル、約15キロパスカル~約20キロパスカル、約17.5キロパスカル~約22.5キロパスカル、約20キロパスカル~約25キロパスカル、約22.5キロパスカル~約27.5キロパスカル、約25キロパスカル~約30キロパスカル、約27.5キロパスカル~約32.5キロパスカル、約30キロパスカル~約35キロパスカル、約32.5キロパスカル~約37.5キロパスカル、約35キロパスカル~約40キロパスカル、約37.5キロパスカル~約42.5キロパスカル、約40キロパスカル~約45キロパスカル、約42.5キロパスカル~約47.5キロパスカル、および約45キロパスカル~約50キロパスカルから成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択される、項目31に記載のデバイス。
(項目33)
第2の圧力差振幅選択要素と、
前記第2の圧力差振幅選択要素の動作に応答して、前記第2の流体流発生器の動作を調整し、前記第2の事前に選択された圧力差振幅を達成する、第2の流体流発生器コントローラと、
をさらに備える、項目30に記載のデバイス。
(項目34)
前記第2の流体流発生器は、前記第2の軸方向イヤホン導管内において、第2の流体流の第1の方向と第2の流体流の第2の方向との間で前記第2の流体流を交互に駆動させる、第2の圧力差振幅発振を発生可能である、項目33に記載のデバイス。
(項目35)
前記第2の圧力差振幅発振は、0ヘルツ~約10ヘルツの範囲内の第2の圧力差振幅発振周波数を有する、項目34に記載のデバイス。
(項目36)
前記第2の圧力差振幅発振周波数は、0ヘルツ~約10ヘルツの範囲内の第2の事前に選択された圧力差振幅発振周波数を備える、項目34に記載のデバイス。
(項目37)
前記第2の事前に選択された圧力差振幅発振周波数は、0ヘルツ~約1ヘルツ、約0.5ヘルツ~約1.5ヘルツ、約1ヘルツ~約2ヘルツ、約1.5ヘルツ~約2.5ヘルツ、約2ヘルツ~約3ヘルツ、約2.5ヘルツ~約3.5ヘルツ、約3ヘルツ~約4ヘルツ、約3.5ヘルツ~約4.5ヘルツ、約4ヘルツ~約5ヘルツ、約4.5ヘルツ~約5.5ヘルツ、約5ヘルツ~約6ヘルツ、約5.5ヘルツ~約6.5ヘルツ、約6ヘルツ~約7ヘルツ、約6.5ヘルツ~約7.5ヘルツ、約7ヘルツ~約8ヘルツ、約7.5ヘルツ~約8.5ヘルツ、約8ヘルツ~約9ヘルツ、約8.5ヘルツ~約9.5ヘルツ、および約9ヘルツ~約10ヘルツから成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択される、項目36に記載のデバイス。
(項目38)
第2の圧力差振幅発振周波数選択要素をさらに備え、前記第2の流体流発生器コントローラは、前記第2の圧力差振幅発振周波数選択要素の動作に応答して、前記第2の流体流発生器の動作を調整し、前記第2の事前に選択された圧力差振幅発振周波数を達成する、項目36に記載のデバイス。
(項目39)
前記第2の軸方向イヤホン導管に流体結合され、0キロパスカル~約50キロパスカルの第2の所定の圧力差振幅を有する第2の所定の圧力差を超える前記第2の圧力差を緩和させる、第2の圧力緩和弁をさらに備える、項目31に記載のデバイス。
(項目40)
前記第2の圧力差振幅の変化に基づいて変動する、第2の圧力センサ信号を発生させる、第2の圧力センサと、
前記第2の事前に選択された圧力差振幅と前記第2の圧力差振幅を比較するように機能する、第2の圧力差振幅比較器を含む、第2の圧力センサ信号分析器であって、前記第2の圧力センサ信号分析器は、第2の圧力差振幅補償信号を発生させ、前記第2の流体流発生器コントローラは、前記第2の圧力差振幅補償信号に応答して、前記第2の流体流発生器を制御し、前記第2の事前に選択された圧力差振幅を達成する、第2の圧力センサ信号分析器と、
をさらに備える、項目30に記載のデバイス。
(項目41)
前記第2の圧力センサ信号分析器は、前記第2の事前に選択された圧力差振幅発振周波数と前記第2の圧力差振幅発振周波数を比較するように機能する、第2の圧力差振幅発振周波数比較器をさらに含み、前記第2の圧力センサ信号分析器は、第2の圧力差振幅発振周波数補償信号を発生させ、前記第2の流体流発生器コントローラは、前記第2の圧力差振幅発振周波数補償信号に応答して、前記第2の流体流発生器を制御し、前記第2の事前に選択された圧力差振幅発振周波数を達成する、項目40に記載のデバイス。
(項目42)
前記第1および第2の流体流発生器はそれぞれ、前記第1および第2の軸方向イヤホン導管に対応して流体結合される対応する第1および第2の対の流体流発生器を備え、前記第1および第2の対の流体流発生器はそれぞれ、対応して、前記対応する第1または第2の軸方向イヤホン導管から流出する、第1または第2の流体流を発生させる、1つの正圧流体流発生器と、対応して、前記対応する第1または第2の軸方向イヤホン導管に流入する、第1または第2の流体流を発生させる、1つの負圧流体流発生器とを含む、項目31に記載のデバイス。
(項目43)
前記第1の流体流の第1の流体流温度および前記第2の流体流の第2の流体流温度を調整するように動作する、前記第1の流体流および前記第2の流体流に流体結合される、流体流温度調整器をさらに備える、項目30に記載のデバイス。
(項目44)
0リットル/分~約10リットル/分の範囲内の第3の流体流率を有する、第3の流体流を発生可能である、第3の流体流発生器をさらに備え、前記流体流温度調整器は、前記第3の流体流の第3の流体流温度を調整するように動作する、前記第3の流体流発生器に流体結合され、前記第3の流体流温度は、約10℃~約50℃の範囲内であって、前記第1および第2の軸方向イヤホン導管は、前記第3の流体流発生器に流体結合される、項目43に記載のデバイス。
(項目45)
前記第3の流体流温度は、約10℃~約20℃、約15℃~約25℃、約20℃~約30℃、約25℃~約35℃、約30℃~約40℃、約35℃~約45℃、および約40℃~約50℃から成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択される、項目44に記載のデバイス。
(項目46)
前記第3の流体流率は、約0リットル/分~約2リットル/分、約1リットル/分~約3リットル/分、約2リットル/分~約4リットル/分、約3リットル/分~約5リットル/分、約4リットル/分~約6リットル/分、約5リットル/分~約7リットル/分、約6リットル/分~約8リットル/分、約7リットル/分~約9リットル/分、および約8リットル/分~約10リットル/分から成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択される、項目44に記載のデバイス。
(項目47)
前記第1の軸方向イヤホン導管への前記第3の流体流を中断するように動作可能である、第1の弁付き導管をさらに備える、項目44に記載のデバイス。
(項目48)
前記第2の軸方向イヤホン導管への前記第3の流体流を中断するように動作可能である、第2の弁付き導管をさらに備える、項目47に記載のデバイス。
(項目49)
第4の流体流を発生可能な第4の流体流発生器と、
前記第1の軸方向イヤホン導管を中心として配置される第1の同軸イヤホン導管および前記第2の軸方向イヤホン導管を中心として配置される第2の同軸イヤホン導管であって、前記第4の流体流発生器に流体結合される、第1および第2の同軸イヤホン導管と、
をさらに備え、
前記第1および第2の同軸イヤホン導管に対応して流体結合される、第1のエラストマースリーブおよび第2のエラストマースリーブであって、前記第1および第2の同軸イヤホン導管内の第4の流体流は、対応する第1および第2の同軸イヤホン導管圧力と前記周囲圧力との間の対応する第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差を発生させ、前記第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差は、対応して、前記第1および第2のエラストマースリーブを拡張させることが可能であって、対応して、前記第1および第2の外耳道に密閉可能に係合し、前記対応する第1および第2の外耳道圧と前記周囲圧力との間の対応する第1および第2の障壁を提供するように構成される、前記第1および第2のイヤホン外部表面を提供する、第1のエラストマースリーブおよび第2のエラストマースリーブをさらに備える、項目44に記載のデバイス。
(項目50)
前記第1の同軸イヤホン導管への前記第4の流体流を中断するように動作可能である、第3の弁付き導管をさらに備える、項目49に記載のデバイス。
(項目51)
前記第2の同軸イヤホン導管への前記第4の流体流を中断するように動作可能である、第4の弁付き導管をさらに備える、項目50に記載のデバイス。
(項目52)
前記第4の流体流発生器の動作を制御し、前記対応する第1および第2の同軸イヤホン導管圧力と前記周囲圧力との間の前記第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差を発生させ、前記対応する第1および第2のエラストマースリーブを拡張し、前記対応する第1および第2の外耳道に密閉可能に係合し、前記対応する第1および第2の外耳道圧と前記周囲圧力との間の対応する第1および第2の障壁を提供する、第4の流体流発生器コントローラをさらに備える、項目49に記載のデバイス。
(項目53)
前記第1の同軸イヤホン導管に流体結合され、前記第1の同軸イヤホン導管圧力と前記周囲圧力との間の前記第1の同軸イヤホン導管圧力差の変化に基づいて変動する、第3の圧力センサ信号を発生させる、第3の圧力センサと、
前記第2の同軸イヤホン導管に流体結合され、前記第2の同軸イヤホン導管圧力と前記周囲圧力との間の前記第2の同軸イヤホン導管圧力差の変化に基づいて変動する、第4の圧力センサ信号を発生させる、第4の圧力センサと、
前記対応する第1および第2の同軸イヤホン導管圧力と前記周囲圧力との間の安定した第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差を識別するように機能する、同軸イヤホン導管圧力センサ信号分析器であって、前記安定した第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差の発生に応じて、シール信号を発生させる、同軸イヤホン導管圧力センサ信号分析器と、
をさらに備える、項目52に記載のデバイス。
(項目54)
前記シール信号に応答するエラストマースリーブシールインジケータをさらに備え、前記エラストマースリーブシールインジケータは、前記シール信号の受信に応じて、感覚的に知覚可能な印を発生させる、項目53に記載のデバイス。
(項目55)
前記第1および第2の同軸イヤホン導管に対応して流体結合され、対応して、前記対応する第1および第2の同軸イヤホン導管圧力と前記周囲圧力との間の前記第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差を緩和させる、第3および第4の圧力緩和弁をさらに備える、項目52に記載のデバイス。
(項目56)
流体圧力解放選択要素をさらに備え、前記第4の流体流発生器コントローラは、前記流体圧力解放選択要素の動作に応答して、前記第4の流体流発生器の動作に制限を設け、前記第3および第4の圧力緩和弁を動作させ、対応して、前記対応する第1および第2の同軸イヤホン導管圧力と前記周囲圧力との間の前記第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差を前記周囲圧力に向かって戻し、前記対応する第1および第2のエラストマースリーブを収縮させる、項目55に記載のデバイス。
(項目57)
メモリ要素と、
前記メモリ要素と通信するプロセッサであって、前記メモリ要素は、対応して、前記第1および第2の圧力差振幅選択要素および前記第1および第2の圧力差振幅発振周波数選択要素の動作に応答する、前記第1および第2の流体流発生器コントローラを提供するように実行可能なコンピュータコードを含有する、プロセッサと、
をさらに備える、項目43に記載のデバイス。
(項目58)
前記コンピュータコードはさらに、前記第1および第2の圧力差振幅比較器を提供するように実行可能である、項目57に記載のデバイス。
(項目59)
前記コンピュータコードはさらに、前記第1および第2の圧力差振幅発振周波数比較器を提供するように実行可能である、項目58に記載のデバイス。
(項目60)
前記コンピュータコードはさらに、前記流体流温度調整器を制御し、前記対応する第1または第2の流体流の前記第1の流体流温度または前記第2の流体流温度を上昇または低下させるように機能する、流体流温度調整器コントローラを提供するように実行可能である、項目59に記載のデバイス。
(項目61)
前記コンピュータコードはさらに、複数の治療プロファイルのうちの1つを投与するように実行可能である、項目60に記載のデバイス。
(項目62)
前記コンピュータコードはさらに、前記複数の治療プロファイルのうちのそれぞれ1つの投与を計時する、タイマを提供するように実行可能である、項目61に記載のデバイス。
(項目63)
前記コンピュータコードはさらに、ディスプレイ表面上に、ユーザ相互作用によって、前記圧力差振幅の選択を可能にする、前記圧力差振幅選択要素を含む、グラフィカルユーザインターフェースを描写するように実行可能である、項目62に記載のデバイス。
(項目64)
前記コンピュータコードはさらに、前記ディスプレイ表面上に、ユーザ相互作用によって、前記圧力差振幅発振周波数の選択を可能にする、前記圧力差振幅発振周波数選択要素をさらに含む、前記グラフィカルユーザインターフェースを描写するように実行可能である、項目63に記載のデバイス。
(項目65)
前記コンピュータコードはさらに、前記ディスプレイ表面上に、ユーザ相互作用によって、前記流体流温度の選択を可能にする、流体流温度選択要素をさらに含む、前記グラフィカルユーザインターフェースを描写するように実行可能である、項目64に記載のデバイス。
(項目66)
前記コンピュータコードはさらに、前記ディスプレイ表面上に、ユーザ相互作用によって、前記複数の治療プロファイルのうちの1つの選択を可能にする、治療プロファイル選択要素をさらに含む、前記グラフィカルユーザインターフェースを描写するように実行可能である、項目65に記載のデバイス。
(項目67)
前記コンピュータコードはさらに、前記ディスプレイ表面上に、ユーザ相互作用によって、前記複数の治療プロファイルのうちのそれぞれ1つを投与すべき時間周期の選択を可能にする、時間周期選択要素をさらに含む、前記グラフィカルユーザインターフェースを描写するように実行可能である、項目66に記載のデバイス。
(項目68)
前記コンピュータコードはさらに、前記ディスプレイ表面上に、ユーザ相互作用によって、症状ランク値の打ち込みを可能にする、前記複数の治療プロファイルのうちの1つの投与に先立って、およびそれに続いて描写される、症状ランク付け要素をさらに含む、前記グラフィカルユーザインターフェースを描写するように実行可能である、項目67に記載のデバイス。
(項目69)
前記コンピュータコードはさらに、前記外耳道圧調整デバイスから離れたコントローラデバイスとワイヤレス接続可能な送受信機と通信する、送受信機コントローラを提供するように実行可能である、項目68に記載のデバイス。
(項目70)
前記コントローラデバイスは、コントローラデバイスメモリ要素と通信するコントローラデバイスプロセッサを含み、前記コンピュータコードは、前記メモリ要素から前記コントローラデバイスメモリ要素にダウンロード可能である、項目69に記載のデバイス。
(項目71)
前記コンピュータコードは、コントローラデバイスディスプレイ表面上に、ユーザ作用によって、前記外耳道圧調整デバイスの動作を可能にする、前記グラフィカルユーザインターフェースを表示するように実行可能な前記コントローラデバイスメモリ要素内に含有される、項目70に記載のデバイス。
(項目72)
外耳道圧調整デバイスを生産する方法であって、
第1の流体流を発生可能である第1の流体流発生器を提供するステップと、
第1のイヤホンの第1の端部と第1のイヤホンの第2の端部との間で連通する第1の軸方向イヤホン導管を有する、第1のイヤホンを提供するステップであって、前記第1の軸方向イヤホン導管は、前記第1の流体流発生器に流体結合可能であって、前記第1のイヤホンは、第1の外耳道圧と周囲圧力との間の第1の障壁として、第1の耳の第1の外耳道に密閉可能に係合するように構成される、第1の柔軟なイヤホン外部表面を有する、ステップと、
を含む、方法。
(項目73)
前記第1の流体流発生器と前記第1の軸方向イヤホン導管との間に前記第1の流体流を発生可能な構成を有する、前記第1の流体流発生器を提供するステップをさらに含み、前記第1の流体流は、0ミリリットル~約20ミリリットルの範囲内の第1の流体体積を有する、項目72に記載の方法。
(項目74)
前記第1の流体体積は、0ミリリットル~約20ミリリットルの前記範囲内の第1の事前に選択された流体体積を備える、項目73に記載の方法。
(項目75)
前記第1の事前に選択された流体体積は、0ミリリットル~約2ミリリットル、約1ミリリットル~約3ミリリットル、約2ミリリットル~約4ミリリットル、約3ミリリットル~約5ミリリットル、約4ミリリットル~約6ミリリットル、約5ミリリットル~約7ミリリットル、約6ミリリットル~約8ミリリットル、約7ミリリットル~約9ミリリットル、約8ミリリットル~約10ミリリットル、約9ミリリットル~約11ミリリットル、約10ミリリットル~約12ミリリットル、約11ミリリットル~約13ミリリットル、約12ミリリットル~約14ミリリットル、約13ミリリットル~約15ミリリットル、約14ミリリットル~約16ミリリットル、約15ミリリットル~約17ミリリットル、約16ミリリットル~約18ミリリットル、約17ミリリットル~約19ミリリットル、および約18ミリリットル~約20ミリリットルから成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択される、項目74に記載の方法。
(項目76)
前記第1の外耳道圧と前記周囲圧力との間の第1の圧力差を発生可能な構成を有する、前記第1の流体流発生器を提供するステップをさらに含む、項目72に記載の方法。
(項目77)
前記第1の圧力差は、0キロパスカル~約50キロパスカルの範囲内の第1の圧力差振幅を有する、項目76に記載の方法。
(項目78)
前記第1の圧力差振幅は、0キロパスカル~約50キロパスカルの前記範囲内の第1の事前に選択された圧力差振幅を備える、項目77に記載の方法。
(項目79)
前記第1の事前に選択された圧力差振幅は、0キロパスカル~約5キロパスカル、約2.5キロパスカル~約7.5キロパスカル、約5キロパスカル~約10キロパスカル、約7.5キロパスカル~約12.5キロパスカル、約10キロパスカル~約15キロパスカル、約12.5キロパスカル~約17.5キロパスカル、約15キロパスカル~約20キロパスカル、約17.5キロパスカル~約22.5キロパスカル、約20キロパスカル~約25キロパスカル、約22.5キロパスカル~約27.5キロパスカル、約25キロパスカル~約30キロパスカル、約27.5キロパスカル~約32.5キロパスカル、約30キロパスカル~約35キロパスカル、約32.5キロパスカル~約37.5キロパスカル、約35キロパスカル~約40キロパスカル、約37.5キロパスカル~約42.5キロパスカル、約40キロパスカル~約45キロパスカル、約42.5キロパスカル~約47.5キロパスカル、および約45キロパスカル~約50キロパスカルから成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択される、項目78に記載の方法。
(項目80)
第1の圧力差振幅選択要素を提供するステップと、
前記第1の圧力差振幅選択要素の動作に応答して、前記第1の流体流発生器の動作を調整し、前記第1の事前に選択された圧力差振幅を達成可能な第1の流体流発生器コントローラを提供するステップと、
をさらに含む、項目77に記載の方法。
(項目81)
前記第1の軸方向イヤホン導管内において、第1の流体流の第1の方向と第1の流体流の第2の方向との間で前記第1の流体流を交互に駆動させる、第1の圧力差振幅発振を発生可能な構成を有する、前記第1の流体流発生器を提供するステップをさらに含む、項目78に記載の方法。
(項目82)
前記第1の圧力差振幅発振は、0ヘルツ~約10ヘルツの範囲内の第1の圧力差振幅発振周波数を有する、項目81に記載の方法。
(項目83)
前記第1の圧力差振幅発振周波数は、0ヘルツ~約10ヘルツの前記範囲内の第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数を備える、項目82に記載の方法。
(項目84)
前記第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数は、0ヘルツ~約1ヘルツ、約0.5ヘルツ~約1.5ヘルツ、約1ヘルツ~約2ヘルツ、約1.5ヘルツ~約2.5ヘルツ、約2ヘルツ~約3ヘルツ、約2.5ヘルツ~約3.5ヘルツ、約3ヘルツ~約4ヘルツ、約3.5ヘルツ~約4.5ヘルツ、約4ヘルツ~約5ヘルツ、約4.5ヘルツ~約5.5ヘルツ、約5ヘルツ~約6ヘルツ、約5.5ヘルツ~約6.5ヘルツ、約6ヘルツ~約7ヘルツ、約6.5ヘルツ~約7.5ヘルツ、約7ヘルツ~約8ヘルツ、約7.5ヘルツ~約8.5ヘルツ、約8ヘルツ~約9ヘルツ、約8.5ヘルツ~約9.5ヘルツ、および約9ヘルツ~約10ヘルツから成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択される、項目83に記載の方法。
(項目85)
第1の圧力差振幅発振周波数選択要素を提供するステップをさらに含み、前記第1の流体流発生器コントローラは、前記第1の圧力差振幅発振周波数選択要素の動作に応答して、前記第1の流体流発生器の動作を調整し、前記第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数を達成可能である、項目83に記載の方法。
(項目86)
前記第1の軸方向イヤホン導管に流体結合可能な第1の圧力緩和弁を提供するステップをさらに含み、前記第1の圧力緩和弁は、0キロパスカル~約50キロパスカルの第1の所定の圧力差振幅を有する第1の所定の圧力差を超える前記第1の圧力差を緩和可能な構成を有する、項目78に記載の方法。
(項目87)
前記第1の圧力差振幅の変化に基づいて変動する、第1の圧力センサ信号を発生可能な構成を有する、第1の圧力センサを提供するステップと、
前記第1の事前に選択された圧力差振幅と前記第1の圧力差振幅を比較するように機能する、第1の圧力差振幅比較器を含む、第1の圧力センサ信号分析器を提供するステップであって、前記第1の圧力センサ信号分析器は、第1の圧力差振幅補償信号を発生可能な構成を有し、前記第1の流体流発生器コントローラは、前記第1の圧力差振幅補償信号に応答して、前記第1の流体流発生器を制御し、前記第1の事前に選択された圧力差振幅を達成可能である、ステップと、
をさらに含む、項目78に記載の方法。
(項目88)
前記第1の圧力センサ信号分析器は、前記第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数と前記第1の圧力差振幅発振周波数を比較するように機能する、第1の圧力差振幅発振周波数比較器をさらに含み、前記第1の圧力センサ信号分析器は、第1の圧力差振幅発振周波数補償信号を発生可能な構成を有し、前記第1の流体流発生器コントローラは、前記第1の圧力差振幅発振周波数補償信号に応答して、前記第1の流体流発生器を制御し、前記第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数を達成可能である、項目87に記載の方法。
(項目89)
前記第1の流体流発生器と前記第1の軸方向イヤホン導管との間に流体結合可能である、流体流温度調整器を提供するステップをさらに含み、前記流体流温度調整器は、前記第1の流体流の第1の流体流温度を調整するように動作可能な構成を有する、項目78に記載の方法。
(項目90)
前記第1の流体流温度は、約10℃~約50℃の範囲内である、項目89に記載の方法。
(項目91)
前記第1の流体流温度は、約10℃~約50℃の前記範囲内の第1の事前に選択された流体流温度を備える、項目90に記載の方法。
(項目92)
前記第1の事前に選択された流体流温度は、約10℃~約20℃、約15℃~約25℃、約20℃~約30℃、約25℃~約35℃、約30℃~約40℃、約35℃~約45℃、および約40℃~約50℃から成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択される、項目92に記載の方法。
(項目93)
第2のイヤホンの第1の端部と第2のイヤホンの第2の端部との間で連通する、第2の軸方向イヤホン導管を有する、第2のイヤホンを提供するステップをさらに含み、前記第2の軸方向イヤホン導管は、前記第1の流体流発生器に流体結合可能であって、前記第2のイヤホンは、第2の外耳道圧と前記周囲圧力との間の第2の障壁として、第2の耳の第2の外耳道に密閉可能に係合するように構成される第2の柔軟なイヤホン外部表面を有する、項目78に記載の方法。
(項目94)
前記第1の流体流発生器は、前記第2の外耳道圧と前記周囲圧力との間の第2の圧力差を発生可能である構成を有し、前記第2の圧力差は、前記第1の圧力差振幅に実質的に対応する第2の圧力差振幅を有する、項目93に記載の方法。
(項目95)
前記第1の流体流発生器は、前記第1の圧力差振幅発振周波数に実質的に対応する第2の圧力差振幅発振周波数を有する、第2の圧力差振幅発振を発生可能な構成を有する、項目94に記載の方法。
(項目96)
第2の流体流を発生可能な第2の流体流発生器を提供するステップと、
第2のイヤホンの第1の端部と第2のイヤホンの第2の端部との間で連通する、第2の軸方向イヤホン導管を有する、第2のイヤホンを提供するステップであって、前記第2の軸方向イヤホン導管は、前記第2の流体流発生器に流体結合可能であって、前記第2のイヤホンは、第2の外耳道圧と前記周囲圧力との間の第2の障壁として、第2の耳の第2の外耳道に密閉可能に係合するように構成される第2の柔軟なイヤホン外部表面を有する、ステップと、
をさらに含む、項目78に記載の方法。
(項目97)
前記第2の流体流発生器と前記第2の軸方向イヤホン導管との間に前記第2の流体流を発生可能な構成を有する、前記第2の流体流発生器を提供するステップをさらに含み、前記第2の流体流は、0ミリリットル~約20ミリリットルの範囲内の第2の流体体積を有する、項目96に記載の方法。
(項目98)
前記第2の流体体積は、0ミリリットル~約20ミリリットルの範囲内の第2の事前に選択された流体体積を備える、項目97に記載の方法。
(項目99)
前記第2の事前に選択された流体体積は、0ミリリットル~約2ミリリットル、約1ミリリットル~約3ミリリットル、約2ミリリットル~約4ミリリットル、約3ミリリットル~約5ミリリットル、約4ミリリットル~約6ミリリットル、約5ミリリットル~約7ミリリットル、約6ミリリットル~約8ミリリットル、約7ミリリットル~約9ミリリットル、約8ミリリットル~約10ミリリットル、約9ミリリットル~約11ミリリットル、約10ミリリットル~約12ミリリットル、約11ミリリットル~約13ミリリットル、約12ミリリットル~約14ミリリットル、約13ミリリットル~約15ミリリットル、約14ミリリットル~約16ミリリットル、約15ミリリットル~約17ミリリットル、約16ミリリットル~約18ミリリットル、約17ミリリットル~約19ミリリットル、および約18ミリリットル~約20ミリリットルから成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択される、項目98に記載の方法。
(項目100)
前記第2の外耳道圧と前記周囲圧力との間の第2の圧力差を発生可能である構成を有する、前記第2の流体流発生器を提供するステップをさらに含む、項目96に記載の方法。
(項目101)
前記第2の圧力差は、0キロパスカル~約50キロパスカルの範囲内の第2の圧力差振幅を有する、項目100に記載の方法。
(項目102)
前記第2の圧力差振幅は、0キロパスカル~約50キロパスカルの前記範囲内の第2の事前に選択された圧力差振幅を備える、項目101に記載の方法。
(項目103)
前記第2の事前に選択された圧力差振幅は、0キロパスカル~約5キロパスカル、約2.5キロパスカル~約7.5キロパスカル、約5キロパスカル~約10キロパスカル、約7.5キロパスカル~約12.5キロパスカル、約10キロパスカル~約15キロパスカル、約12.5キロパスカル~約17.5キロパスカル、約15キロパスカル~約20キロパスカル、約17.5キロパスカル~約22.5キロパスカル、約20キロパスカル~約25キロパスカル、約22.5キロパスカル~約27.5キロパスカル、約25キロパスカル~約30キロパスカル、約27.5キロパスカル~約32.5キロパスカル、約30キロパスカル~約35キロパスカル、約32.5キロパスカル~約37.5キロパスカル、約35キロパスカル~約40キロパスカル、約37.5キロパスカル~約42.5キロパスカル、約40キロパスカル~約45キロパスカル、約42.5キロパスカル~約47.5キロパスカル、および約45キロパスカル~約50キロパスカルから成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択される、項目102に記載の方法。
(項目104)
第2の圧力差振幅選択要素を提供するステップと、
前記第2の圧力差振幅選択要素の動作に応答して、前記第2の流体流発生器の動作を調整し、前記第2の事前に選択された圧力差振幅を達成可能な第2の流体流発生器コントローラを提供するステップと、
をさらに含む、項目102に記載の方法。
(項目105)
前記第2の軸方向イヤホン導管内において、第2の流体流の第1の方向と第2の流体流の第2の方向との間で前記第2の流体流を交互に駆動させる、第2の圧力差振幅発振を発生可能な構成を有する、前記第2の流体流発生器を提供するステップをさらに含む、項目104に記載の方法。
(項目106)
前記第2の圧力差振幅発振は、0ヘルツ~約10ヘルツの範囲内の第2の圧力差振幅発振周波数を有する、項目105に記載の方法。
(項目107)
前記第2の圧力差振幅発振周波数は、0ヘルツ~約10ヘルツの範囲内の第2の事前に選択された圧力差振幅発振周波数を備える、項目105に記載の方法。
(項目108)
前記第2の事前に選択された圧力差振幅発振周波数は、0ヘルツ~約1ヘルツ、約0.5ヘルツ~約1.5ヘルツ、約1ヘルツ~約2ヘルツ、約1.5ヘルツ~約2.5ヘルツ、約2ヘルツ~約3ヘルツ、約2.5ヘルツ~約3.5ヘルツ、約3ヘルツ~約4ヘルツ、約3.5ヘルツ~約4.5ヘルツ、約4ヘルツ~約5ヘルツ、約4.5ヘルツ~約5.5ヘルツ、約5ヘルツ~約6ヘルツ、約5.5ヘルツ~約6.5ヘルツ、約6ヘルツ~約7ヘルツ、約6.5ヘルツ~約7.5ヘルツ、約7ヘルツ~約8ヘルツ、約7.5ヘルツ~約8.5ヘルツ、約8ヘルツ~約9ヘルツ、約8.5ヘルツ~約9.5ヘルツ、および約9ヘルツ~約10ヘルツから成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択される、項目107に記載の方法。
(項目109)
第2の圧力差振幅発振周波数選択要素を提供するステップをさらに含み、前記第2の流体流発生器コントローラは、前記第2の圧力差振幅発振周波数選択要素の動作に応答して、前記第2の流体流発生器の動作を調整し、前記第2の事前に選択された圧力差振幅発振周波数を達成可能である、項目107に記載の方法。
(項目110)
前記第2の軸方向イヤホン導管に流体結合可能な第2の圧力緩和弁を提供するステップをさらに含み、前記第2の圧力緩和弁は、0キロパスカル~約50キロパスカルの第2の所定の圧力差振幅を有する第2の所定の圧力差を超える前記第2の圧力差を緩和可能な構成を有する、項目102に記載の方法。
(項目111)
前記第2の圧力差振幅の変化に基づいて変動する、第2の圧力センサ信号を発生可能な構成を有する、第2の圧力センサを提供するステップと、
前記第2の事前に選択された圧力差振幅と前記第2の圧力差振幅を比較するように機能する、第2の圧力差振幅比較器を含む、第2の圧力センサ信号分析器を提供するステップであって、前記第2の圧力センサ信号分析器は、第2の圧力差振幅補償信号を発生可能な構成を有し、前記第2の流体流発生器コントローラは、前記第2の圧力差補償信号に応答して、前記第2の流体流発生器を制御し、前記第2の事前に選択された圧力差振幅を達成可能である、ステップと、
をさらに含む、項目101に記載の方法。
(項目112)
前記第2の圧力センサ信号分析器は、前記第2の事前に選択された圧力差振幅発振周波数と前記第2の圧力差振幅発振周波数を比較するように機能する、第2の圧力差振幅発振周波数比較器をさらに含み、前記第2の圧力センサ信号分析器は、第2の圧力差振幅発振周波数補償信号を発生可能な構成を有し、前記第2の流体流発生器コントローラは、前記第2の圧力差振幅発振周波数補償信号に応答し、前記第2の流体流発生器を制御し、前記第2の事前に選択された圧力差振幅発振周波数を達成可能である、項目111に記載の方法。
(項目113)
前記第1および第2の流体流発生器はそれぞれ、対応して、前記第1および第2の軸方向イヤホン導管に流体結合可能である、対応する第1および第2の対の流体流発生器を備え、前記第1および第2の対の流体流発生器はそれぞれ、対応して、前記対応する第1または第2の軸方向イヤホン導管から流出する、第1または第2の流体流を発生可能な構成を有する、1つの正圧流体流発生器と、対応して、前記対応する第1または第2の軸方向イヤホン導管に流入する、第1または第2の流体流を発生可能な構成を有する、1つの負圧流体流発生器とを含む、項目102に記載の方法。
(項目114)
前記第1の流体流および前記第2の流体流に流体結合可能な流体流温度調整器を提供するステップをさらに含み、前記流体流温度調整器は、前記第1の流体流の第1の流体流温度および前記第2の流体流の第2の流体流温度を調整するように動作可能な構成を有する、項目101に記載の方法。
(項目115)
0リットル/分~約10リットル/分の範囲内の第3の流体流率を有する、第3の流体流を発生可能である構成を有する、第3の流体流発生器を提供するステップをさらに含み、前記流体流温度調整器は、前記第3の流体流発生器に流体結合可能であって、前記流体流温度調整器は、前記第3の流体流の第3の流体流温度を調整するように動作可能な構成を有し、前記第3の流体流温度は、約10℃~約50℃の範囲内であって、前記第1および第2の軸方向イヤホン導管は、前記第3の流体流発生器に流体結合可能である、項目114に記載の方法。
(項目116)
前記第3の流体流温度は、約10℃~約20℃、約15℃~約25℃、約20℃~約30℃、約25℃~約35℃、約30℃~約40℃、約35℃~約45℃、および約40℃~約50℃から成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択される、項目115に記載の方法。
(項目117)
前記第3の流体流率は、約0リットル/分~約2リットル/分、約1リットル/分~約3リットル/分、約2リットル/分~約4リットル/分、約3リットル/分~約5リットル/分、約4リットル/分~約6リットル/分、約5リットル/分~約7リットル/分、約6リットル/分~約8リットル/分、約7リットル/分~約9リットル/分、および約8リットル/分~約10リットル/分から成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択される、項目115に記載の方法。
(項目118)
前記第1の軸方向イヤホン導管への前記第3の流体流を中断するように動作可能な構成を有する、第1の弁付き導管を提供するステップをさらに含む、項目115に記載の方法。
(項目119)
前記第2の軸方向イヤホン導管への前記第3の流体流を中断するように動作可能な構成を有する、第2の弁付き導管を提供するステップをさらに含む、項目118に記載の方法。
(項目120)
第4の流体流を発生可能な第4の流体流発生器を提供するステップと、
第1の同軸イヤホン導管を前記第1の軸方向イヤホン導管を中心として配置し、かつ第2の同軸イヤホン導管を前記第2の軸方向イヤホン導管を中心として配置するステップであって、前記第1および第2の同軸イヤホン導管は、前記第4の流体流発生器に流体結合可能な構成を有する、ステップと、
対応して、前記第1および第2の同軸イヤホン導管に流体結合可能な第1のエラストマースリーブおよび第2のエラストマースリーブを提供するステップであって、前記第1および第2の同軸イヤホン導管内の第4の流体流は、対応する第1および第2の同軸イヤホン導管圧力と前記周囲圧力との間の対応する第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差を発生可能であって、前記第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差は、対応して、前記第1および第2のエラストマースリーブを拡張可能であって、対応して、前記第1および第2の外耳道に密閉可能に係合可能であって、前記対応する第1および第2の外耳道圧と前記周囲圧力との間の対応する第1および第2の障壁を提供する構成を有する、前記第1および第2のイヤホン外部表面を提供する、ステップと、
をさらに含む、項目115に記載の方法。
(項目121)
前記第1の同軸イヤホン導管への前記第4の流体流を中断するように動作可能な構成を有する、第3の弁付き導管を提供するステップをさらに含む、項目120に記載の方法。
(項目122)
前記第2の同軸イヤホン導管への前記第4の流体流を中断するように動作可能な構成を有する、第4の弁付き導管を提供するステップをさらに含む、項目121に記載の方法。
(項目123)
前記第4の流体流発生器を制御し、前記対応する第1および第2の同軸イヤホン導管圧力と前記周囲圧力との間の前記第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差を発生させ、前記対応する第1および第2のエラストマースリーブを拡張し、前記対応する第1および第2の外耳道に密閉可能に係合し、前記対応する第1および第2の外耳道圧と前記周囲圧力との間の対応する第1および第2の障壁を提供するように動作可能な構成を有する、第4の流体流発生器コントローラを提供するステップをさらに含む、項目120に記載の方法。
(項目124)
前記第1の同軸イヤホン導管に流体結合可能な第3の圧力センサを提供するステップであって、前記第3の圧力センサは、前記第1の同軸イヤホン導管圧力と前記周囲圧力との間の前記第1の同軸イヤホン導管圧力差の変化に基づいて変動する、第3の圧力センサ信号を発生可能な構成を有する、ステップと、
前記第2の同軸イヤホン導管に流体結合可能な第4の圧力センサを提供するステップであって、前記第4の圧力は、前記第2の同軸イヤホン導管圧力と前記周囲圧力との間の前記第2の同軸イヤホン導管圧力差の変化に基づいて変動する、第4の圧力センサ信号を発生可能な構成を有する、ステップと、
前記対応する第1および第2の同軸イヤホン導管圧力と前記周囲圧力との間の安定した第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差を識別するように機能可能な構成を有する、同軸イヤホン導管圧力センサ信号分析器を提供するステップであって、前記同軸イヤホン導管圧力センサ信号分析器は、前記安定した第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差の発生に応じて、シール信号を発生可能な構成を有する、ステップと、
をさらに含む、項目123に記載の方法。
(項目125)
前記シール信号に応答可能なエラストマースリーブシールインジケータを提供するステップをさらに含み、前記エラストマースリーブシールインジケータは、前記シール信号の受信に応じて、感覚的に知覚可能な印を発生可能な構成を有する、項目124に記載の方法。
(項目126)
対応して、前記第1および第2の同軸イヤホン導管に流体結合可能な第3および第4の圧力緩和弁を提供するステップをさらに含み、前記第3および第4の圧力緩和弁は、対応して、前記対応する第1および第2の同軸イヤホン導管圧力と前記周囲圧力との間の前記第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差を緩和可能な構成を有する、項目123に記載の方法。
(項目127)
流体圧力解放選択要素を提供するステップをさらに含み、前記第4の流体流発生器コントローラは、前記流体圧力解放選択要素の動作に応答して、前記第4の流体流発生器の動作に制限を設け、前記第3および第4の圧力緩和弁を動作させ、対応して、前記対応する第1および第2の同軸イヤホン導管圧力と前記周囲圧力との間の前記第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差を前記周囲圧力に向かって戻し、前記対応する第1および第2のエラストマースリーブを収縮可能である、項目126に記載の方法。
(項目128)
メモリ要素と、
前記メモリ要素と通信するプロセッサであって、前記メモリ要素は、対応して、前記第1および第2の圧力差振幅選択要素および前記第1および第2の圧力差振幅発振周波数選択要素の動作に応答する、前記第1および第2の流体流発生器コントローラを提供するように実行可能なコンピュータコードを含有する、プロセッサと、
をさらに含む、項目114に記載の方法。
(項目129)
前記コンピュータコードはさらに、前記第1および第2の圧力差振幅比較器を提供するように実行可能である、項目128に記載の方法。
(項目130)
前記コンピュータコードはさらに、前記第1および第2の圧力差振幅発振周波数比較器を提供するように実行可能である、項目129に記載の方法。
(項目131)
前記コンピュータコードはさらに、前記流体流温度調整器を制御し、前記対応する第1または第2の流体流の前記第1の流体流温度または前記第2の流体流温度を上昇または低下させるように機能する、流体流温度調整器コントローラを提供するように実行可能である、項目130に記載の方法。
(項目132)
前記コンピュータコードはさらに、複数の治療プロファイルのうちの1つを投与するように実行可能である、項目131に記載の方法。
(項目133)
前記コンピュータコードはさらに、前記複数の治療プロファイルのうちのそれぞれ1つの投与を計時する、タイマを提供するように実行可能である、項目132に記載の方法。
(項目134)
前記コンピュータコードはさらに、ディスプレイ表面上に、ユーザ相互作用によって、前記圧力差振幅の選択を可能にする、前記圧力差振幅選択要素を含む、グラフィカルユーザインターフェースを描写するように実行可能である、項目133に記載の方法。
(項目135)
前記コンピュータコードはさらに、前記ディスプレイ表面上に、ユーザ相互作用によって、前記圧力差振幅発振周波数の選択を可能にする、前記圧力差振幅発振周波数選択要素をさらに含む、前記グラフィカルユーザインターフェースを描写するように実行可能である、項目134に記載の方法。
(項目136)
前記コンピュータコードはさらに、前記ディスプレイ表面上に、ユーザ相互作用によって、前記流体流温度の選択を可能にする、流体流温度選択要素をさらに含む、前記グラフィカルユーザインターフェースを描写するように実行可能である、項目135に記載の方法。
(項目137)
前記コンピュータコードはさらに、前記ディスプレイ表面上に、ユーザ相互作用によって、前記複数の治療プロファイルのうちの1つの選択を可能にする、治療プロファイル選択要素をさらに含む、前記グラフィカルユーザインターフェースを描写するように実行可能である、項目136に記載の方法。
(項目138)
前記コンピュータコードはさらに、前記ディスプレイ表面上に、ユーザ相互作用によって、前記複数の治療プロファイルのうちのそれぞれ1つを投与すべき時間周期の選択を可能にする、時間周期選択要素をさらに含む、前記グラフィカルユーザインターフェースを描写するように実行可能である、項目137に記載の方法。
(項目139)
前記コンピュータコードはさらに、前記ディスプレイ表面上に、ユーザ相互作用によって、症状ランク値の打ち込みを可能にする、前記複数の治療プロファイルのうちの1つの投与に先立って、およびそれに続いて描写される、症状ランク付け要素をさらに含む、前記グラフィカルユーザインターフェースを描写するように実行可能である、項目138に記載の方法。
(項目140)
前記コンピュータコードはさらに、前記外耳道圧調整デバイスから離れたコントローラデバイスとワイヤレス接続可能な送受信機と通信する、送受信機コントローラを提供するように実行可能である、項目139に記載の方法。
(項目141)
前記コントローラデバイスは、コントローラデバイスメモリ要素と通信するコントローラデバイスプロセッサを含み、前記コンピュータコードは、前記メモリ要素から前記コントローラデバイスメモリ要素にダウンロード可能である、項目140に記載の方法。
(項目142)
前記コンピュータコードは、コントローラデバイスディスプレイ表面上に、ユーザ作用によって、前記外耳道圧調整デバイスの動作を可能にする、前記グラフィカルユーザインターフェースを表示するように実行可能な前記コントローラデバイスメモリ要素内に含有される、項目141に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態を使用する方法の例証である。
図2図2は、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態を使用する方法の例証である。
図3図3は、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態を使用する方法の例証である。
図4図4は、外耳道と密閉可能に係合される外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態の例証である。
図5A図5Aは、第1の外耳道と密閉可能に係合される外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態の例証である。
図5B図5Bは、第2の外耳道と密閉可能に係合される外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態の例証である。
図6図6は、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態の斜視図である。
図7図7は、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態の斜視図である。
図8図8は、外耳道圧と周囲圧力との間の圧力差を達成するように動作可能である、図7に示される外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態の概略ブロック図である。
図9A図9Aは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態の第1の内部平面図である。
図9B図9Bは、図9Aに示される外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態の第2の内部平面図である。
図10図10は、図9Bに示される外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態の拡大斜視内部図である。
図11図11は、外耳道圧調整デバイスのイヤホンの特定の実施形態の斜視図である。
図12図12は、外耳道圧調整デバイスのイヤホンの特定の実施形態の第1の側面図である。
図13図13は、外耳道圧調整デバイスのイヤホンの特定の実施形態の第2の側面図である。
図14図14は、外耳道圧調整デバイスのイヤホンの特定の実施形態の上面図である。
図15図15は、外耳道圧調整デバイスのイヤホンの特定の実施形態の底面図である。
図16図16は、外耳道圧調整デバイスのイヤホンの特定の実施形態の第1の端面図である。
図17図17は、外耳道圧調整デバイスのイヤホンの特定の実施形態の第2の端面図である。
図18図18は、外耳道圧調整デバイスの特定のイヤホンの図13に示される横断面図18-18である。
図19図19は、外耳道圧調整デバイスのイヤホンの特定の実施形態の斜視図である。
図20図20は、図18に示される外耳道圧調整デバイスのイヤホンの特定の実施形態の分解図である。
図21図21は、外耳道圧調整デバイスのイヤホンの特定の実施形態の第1の側面図である。
図22図22は、外耳道圧調整デバイスのイヤホンの特定の実施形態の第2の側面図である。
図23図23は、外耳道圧調整デバイスのイヤホンの特定の実施形態の上面図である。
図24図24は、外耳道圧調整デバイスのイヤホンの特定の実施形態の底面図である。
図25図25は、外耳道圧調整デバイスのイヤホンの特定の実施形態の第1の端面図である。
図26図26は、外耳道圧調整デバイスのイヤホンの特定の実施形態の第2の端面図である。
図27図27は、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態の斜視図である。
図28図28は、外耳道圧と周囲圧力との間の圧力差を達成するように動作可能である、図27に示される外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態の概略ブロック図である。
図29A図29Aは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態の第1の内部平面図である。
図29B図29Bは、図29Aに示される外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態の第2の内部平面図である。
図30図30は、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態の上面図である。
図31図31は、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態の底面図である。
図32図32は、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態の第1の側面図である。
図33図33は、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態の第2の側面図である。
図34図34は、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態の第1の端面図である。
図35図35は、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態の第2の端面図である。
図36A図36Aは、コンピュータデバイスのディスプレイ表面上に描写されるグラフィカルユーザインターフェースの特定の実施形態と、グラフィカルユーザインターフェースを使用して、外耳道圧調整デバイスの実施形態の動作を制御する方法の例証である。
図36B図36Bは、コンピュータデバイスのディスプレイ表面上に描写されるグラフィカルユーザインターフェースの特定の実施形態と、グラフィカルユーザインターフェースを使用して、外耳道圧調整デバイスの実施形態の動作を制御する方法の例証である。
図37A図37Aは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態によって発生され得る、正圧調整プロファイルである。
図37B図37Bは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態によって発生され得る、正圧調整プロファイルである。
図37C図37Cは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態によって発生され得る、正圧調整プロファイルである。
図37D図37Dは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態によって発生され得る、正圧調整プロファイルである。
図37E図37Eは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態によって発生され得る、正圧調整プロファイルである。
図37F図37Fは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態によって発生され得る、正圧調整プロファイルである。
図37G図37Gは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態によって発生され得る、正圧調整プロファイルである。
図38A図38Aは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態によって発生され得る、負圧調整プロファイルである。
図38B図38Bは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態によって発生され得る、負圧調整プロファイルである。
図38C図38Cは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態によって発生され得る、負圧調整プロファイルである。
図38D図38Dは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態によって発生され得る、負圧調整プロファイルである。
図38E図38Eは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態によって発生され得る、負圧調整プロファイルである。
図38F図38Fは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態によって発生され得る、負圧調整プロファイルである。
図38G図38Gは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態によって発生され得る、負圧調整プロファイルである。
図39A図39Aは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態によって発生され得る、圧力調整プロファイルである。
図39B図39Bは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態によって発生され得る、圧力調整プロファイルである。
図39C図39Cは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態によって発生され得る、圧力調整プロファイルである。
図39D図39Dは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態によって発生され得る、圧力調整プロファイルである。
図39E図39Eは、外耳道圧調整デバイスの特定の実施形態によって発生され得る、圧力調整プロファイルである。
図40図40は、図28に示される本発明の特定の実施形態のための弁位置スケジュールである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
ここで主に、第1の流体流発生器(2)と、第1の流体流発生器(2)に流体結合される第1の軸方向イヤホン導管(4)を有する、第1のイヤホン(3)とを含む、外耳道圧調整デバイス(1)の特定の使用方法を図示する、図1図4図5A、および図8を参照する。特定の使用方法は、第1の耳(6)の第1の外耳道(5)と第1のイヤホン(3)の第1のイヤホン外部表面(7)を密閉可能に係合するステップと、第1の流体流(8)を第1の流体流発生器(2)と第1の軸方向イヤホン導管(4)との間に発生させるステップと、第1の耳(6)の第1の外耳道圧(10)と周囲圧力(11)との間の第1の圧力差(9)を調整するステップとを含むことができる。第1の圧力差(9)は、1つまたはそれを上回る障害症状を緩和する、あるいは1つまたはそれを上回る障害を治療するために効果的であり得る。
【0018】
ここで主に、第1の流体流発生器(2)と、第1のイヤホン(3)と、第2のイヤホン(12)とを含み、第1および第2のイヤホン(3)(12)はそれぞれ、第1の流体流発生器(2)に流体結合される対応する第1および第2の軸方向イヤホン導管(4)(13)を有する、外耳道圧調整デバイス(1)の特定の使用方法を図示する、図2図5A図5B、および図8を参照する。使用方法は、第1の耳(6)の第1の外耳道(5)と第1のイヤホン(3)の第1のイヤホン外部表面(7)を密閉可能に係合するステップと、第2の耳(15)の第2の外耳道(14)と第2のイヤホン(12)の第2のイヤホン外部表面(16)を密閉可能に係合するステップと、第1の流体流発生器(2)と第1および第2の軸方向イヤホン導管(4)(13)との間に第1の流体流(8)を発生させるステップと、第1の耳(6)の第1の外耳道圧(10)と周囲圧力(11)との間の第1の圧力差(9)を調整するステップと、1つまたはそれを上回る障害症状を緩和する、あるいは1つまたはそれを上回る障害を治療するために効果的な第2の耳(15)の第2の外耳道圧(18)と周囲圧力(11)との間の第2の圧力差(17)を調整するステップとを含むことができる。
【0019】
ここで主に、第1の流体流発生器(2)と、第1の流体流発生器(2)に流体結合される第1の軸方向イヤホン導管(4)を有する、第1のイヤホン(3)と、第2の流体流発生器(19)と、第2の流体流発生器(19)に流体結合される第2の軸方向イヤホン導管(13)を有する、第2のイヤホン(12)とを含む、外耳道圧調整デバイス(1)の特定の使用方法を図示する、図3図5A図5B、および図28を参照する。使用方法は、第1の耳(6)の第1の外耳道(5)と第1のイヤホン(3)の第1のイヤホン外部表面(7)を密閉可能に係合するステップと、第2の耳(15)の第2の外耳道(14)と第2のイヤホン(12)の第2のイヤホン外部表面(16)を密閉可能に係合するステップと、第1の流体流発生器(2)と第1の軸方向イヤホン導管(4)との間に第1の流体流(8)を発生させるステップと、第1の耳(6)の第1の外耳道圧(10)と周囲圧力(11)との間の第1の圧力差(9)を調整するステップと、第2の流体流発生器(19)と第2の軸方向イヤホン導管(13)との間に第2の流体流(20)を発生させるステップと、1つまたはそれを上回る障害症状を緩和する、あるいは1つまたはそれを上回る障害を治療するために効果的な第2の耳(15)の第2の外耳道圧(8)と周囲圧力(11)との間の第2の圧力差(17)を調整するステップとを含むことができる。
【0020】
本発明の目的のための用語「圧力差」は、2つの場所間の圧力の差異を意味する。
【0021】
本発明の目的のための用語「圧力差振幅」は、2つの場所間の圧力の差異の数値を意味する。圧力差振幅は、圧力が、第1の場所において、第2の場所に対してそれを下回るまたはそれを上回るかどうかにかかわらず、符号(正または負)を伴わない数として表されることができる。例証的実施例として、周囲圧力(11)を+50キロパスカル上回る第1または第2の外耳道圧(10)(18)および周囲圧力(11)を-50キロパスカル下回る第1または第2の外耳道圧(10)(18)は両方とも、50キロパスカルの第1または第2の圧力差振幅(9)(17)を有し得る。
【0022】
本発明の目的のための用語「外耳道圧」は、第1または第2の外耳道(5)(14)内に付与される力を意味し、前述の範疇に限定されず、外耳道圧調整デバイス(1)の動作によって第1または第2の外耳道(5)(14)内に送達または発生される、第1または第2の流体流(8)(20)の事前に選択された流体体積(22)である、流体体積(21)によって第1または第2の外耳道(5)(14)内に付与される力を意味する。
【0023】
本発明の目的のための用語「事前に選択された」は、外耳道圧調整デバイス(1)との相互作用によって、第1または第2の外耳道(5)(14)に送達する、その中で発生させる、またはそこに投与するために事前に選択され、続いて、外耳道圧調整デバイス(1)の動作によって、第1または第2の外耳道(5)(14)に送達する、その中で発生させる、またはそこに投与するためのパラメータを意味する。例えば、10ミリリットルの事前に選択された流体体積(22)は、外耳道圧調整デバイス(1)との相互作用によって、第1または第2の外耳道(5)(14)に送達するために事前に選択されることができ、続いて、10ミリリットルの流体体積(21)は、外耳道圧調整デバイス(1)の動作によって、第1または第2の外耳道(5)(14)に送達されることができる。
【0024】
本発明の目的のための用語「周囲圧力」は、周囲環境内において、第1または第2の外耳道(5)(14)に外部から付与される力を意味し、前述の範疇に限定されず、本明細書に説明されるように、対応する第1または第2の外耳道(5)(14)と密閉可能に係合される対応する第1または第2のイヤホン外部表面(7)(16)を有するように生成される、対応する第1または第2の障壁(102)(103)の周囲側の第1または第2のイヤホン(3)(12)に付与される力を意味する。
【0025】
本発明の目的のための用語「密閉可能に係合される」は、圧力差、圧力差振幅、または事前に選択された圧力差振幅をある時間周期または事前に選択された時間周期にわたって維持可能である、もしくは1つまたはそれを上回る障害症状を緩和する、あるいは1つまたはそれを上回る障害を治療するために効果的な圧力調整プロファイルを維持可能である、イヤホン外部表面と外耳道との間のシールを意味する。
【0026】
本発明の目的のための用語「症状」は、障害と関連付けられた任意の不快感または不快感の組み合わせを意味する。前述の範疇に限定されず、症状は、めまい;空間識失調;吐き気;跛行;触覚性錯覚;知覚異常;光過敏症;嗅覚過敏症;音過敏症;不安;不眠症;過敏性;疲労;食欲不振;かすみ目;歩行障害;限定ではないが、拍動性の痛み、引き裂くような痛み、鋭い痛み、鈍い痛み、深部の痛み、槍で突きぬかれるような痛み、焼けるような痛み、うずく痛み、刺すような痛み、強烈な痛み、電撃痛、腫脹感、または刺痛を含む、様々な特性の急性疼痛または慢性疼痛;または同等物;またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0027】
本発明の目的のための用語「障害」は、正常または健康ではあり得ない、物理的または精神的状態を意味する。前述の範疇に限定されず、障害は、神経痛、例えば、三叉神経痛等の神経病理学的頭蓋顔面痛症候群;側頭下顎関節症候群;片頭痛、慢性連日性頭痛、群発性頭痛、筋肉緊張性頭痛、外傷後頭痛、または慢性発作性片側頭痛等の頭痛症候群;内リンパ水腫;空間識失調;耳鳴り;脳傷害から生じる症候群;注意力欠損障害等の認知障害、不安障害等の情緒障害、または発作性障害を含む、神経学的機能障害から生じる症候群;幻肢;中耳障害;内耳障害;または同等物、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0028】
ここで主に、図8図9A図9B図28図29A、および図29Bを参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態は、第1の流体流発生器(2)と第1のイヤホン(3)の第1の軸方向イヤホン導管(4)との間に第1の流体流(8)を発生可能な多数かつ様々な構成のいずれかを有し得る、第1の流体流発生器(2)を含むことができる。特定の実施形態に関して、第1の流体流発生器(2)は、より多い体積とより少ない体積との間で動作可能な体積調節可能要素(23)を含むことができる。例証的実施例として、体積調節可能要素(23)をより多い体積からより少ない体積に動作させるステップは、第1の流体流発生器(2)から第1の流体流(8)を発生させることができる一方、体積調節可能要素(23)をより少ない体積からより多い体積に動作させるステップは、第1の流体流(8)を第1の流体流発生器(2)に向かって発生させることができる。
【0029】
特定の実施形態に関して、第1の流体流発生器(2)は、ギヤポンプ、ねじポンプ、またはロータリベーンポンプ等の回転容積移送式ポンプ;プランジャポンプ、ダイヤフラムポンプ、またはピストンポンプ等の往復運動容積移送式ポンプ;あるいは流体体積(21)を移動可能または第1の流体流発生器(2)と第1の軸方向イヤホン導管(4)との間に第1の流体流(8)を発生可能な任意のポンプ構成として構成され得る、容積移送式ポンプ(24)を含むことができる。例証的実施例として、外耳道圧調整デバイス(1)の、特定の実施形態において有用であり得る、容積移送式ポンプ(24)は、Schwarzer Precision GmbH + Co.(AmLichtbogen 7,45141Essen, Germany)から入手可能なSP 100 ECまたはSP 100 EC-LCであり得る。例証的実施例として、容積移送式ポンプ(24)に流体結合するために外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態において有用であり得る、軸方向イヤホン導管(4)(13)は、Microspec Corporation(327 Jaffrey Road, Peterborough, NH, 03458,USA)から入手可能な多腔型微小押出成形管類等の多腔型微小押出成形管類であり得る。
【0030】
ここで主に、図8図9A、および図9Bを参照すると、第1の流体流発生器(2)は、ピストンポンプ(25)として構成されることができ、ピストン(26)は、バレル(27)内で往復動作し、より多い体積とより少ない体積との間でバレル内部体積(28)を調節する。例証的実施例として、ピストン(26)は、バレル内部体積(28)を減少させるように動作し、それによって、第1の流体流発生器(2)から第1の軸方向イヤホン導管(4)に向かって第1の流体流(8)を発生させることができる。第1の外耳道(5)と密閉可能に係合される第1のイヤホン外部表面(7)を有する(図4および図5Aの例証的実施例に示されるように)特定の実施形態に関して、第1の流体流(8)は、第1の軸方向イヤホン導管(4)から第1の外耳道(5)に向かって流出することができ、これは、周囲圧力(11)を上回る第1の外耳道圧(10)を発生させることができる。逆に言えば、ピストン(26)は、バレル内部体積(28)を増加させ、それによって、第1の軸方向イヤホン導管(4)から第1の流体流発生器(2)に向かって第1の流体流(8)を発生させるように動作することができる。第1の外耳道(5)と密閉可能に係合される第1のイヤホン外部表面(7)を有する特定の実施形態に関して、第1の流体流(8)は、第1の外耳道(5)から第1の軸方向イヤホン導管(4)に流入することができ、これは、周囲圧力(11)を下回る第1の外耳道圧(10)を発生させることができる。
【0031】
ここで主に、図8および図9Bを参照すると、特定の実施形態に関して、ピストン(26)は、ピストン(26)をバレル(27)内で移動させ、第1の流体流発生器(2)と第1の軸方向イヤホン導管(4)との間に第1の流体流(8)を発生させるように機能し得る、アクチュエータ(29)に動作可能に結合されることができる。特定の実施形態に関して、アクチュエータ(29)は、機械的アクチュエータ、油圧アクチュエータ、空気圧アクチュエータ、圧電アクチュエータ、電気機械的アクチュエータ、線形モータ、伸縮自在線形アクチュエータ、または線形運動を発生可能な任意の線形アクチュエータ構成を含む、線形アクチュエータ(30)として構成されることができる。例証的実施例として、外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態において有用であり得る、線形アクチュエータ(30)は、Lunematicから入手可能な小型線形アクチュエータAS-03であり得る。特定の実施形態に関して、線形アクチュエータ(30)は、回転に応じて、線形に移動する、ねじ山付きシャフトとして構成されることができる。線形アクチュエータ(30)は、第1の流体流発生器(2)のバレル(27)に隣接して配置されることができる。ねじ山付きシャフトの線形運動は、コネクタ(32)によって、第1の流体流発生器(2)のピストン(26)の運動に結合されることができ、それによって、ねじ山付きシャフトの線形運動は、バレル(27)内にピストン(26)の線形運動を生じさせ、バレル内部体積(28)を調節し、第1の流体流発生器(2)と第1の軸方向イヤホン導管(4)との間に第1の流体流(8)を発生させる。
【0032】
他の特定の実施形態に関して、第1の流体流発生器(2)は、チャンバ体積を境界する弾性可撓性壁を有するダイヤフラムを含み得る、ダイヤフラムポンプとして構成されることができる。変形状態における弾性可撓性壁は、チャンバ体積を減少させ、それによって、第1の流体流発生器(2)から第1の軸方向イヤホン導管(4)に向かって第1の流体流(8)を発生させることができる。第1の外耳道(5)と密閉可能に係合される第1のイヤホン外部表面(7)を有する特定の実施形態に関して、第1の流体流(8)は、第1の軸方向イヤホン導管(4)から第1の外耳道(5)に向かって流出することができ、これは、周囲圧力(11)を上回る第1の外耳道圧(10)を発生させることができる。逆に言えば、弾性可撓性壁は、変形状態から非変形状態に向かって戻り、チャンバ体積を増加させ、それによって、第1の軸方向イヤホン導管(4)から第1の流体流発生器(2)に向かって第1の流体流(8)を発生させることができる。第1の外耳道(5)と密閉可能に係合される第1のイヤホン外部表面(7)を有する特定の実施形態に関して、第1の流体流(8)は、第1の外耳道(5)から第1の軸方向イヤホン導管(4)に流入することができ、これは、周囲圧力(11)を下回る第1の外耳道圧(10)を発生させることができる。
【0033】
特定の実施形態に関して、ダイヤフラムは、正弦波電圧の印加に応じて振動する弾性可撓性壁を有する、圧電ダイヤフラムであることができる。振動は、第1の流体流(8)を発生させることができ、第1の流体流(8)は、最大0.8リットル/分の流率を有し、最大1.5キロパスカルの典型的圧力量は、15Vp-p25kHz信号によって達成可能である。圧電ダイヤフラムは、24-25kHz信号によって、通常可聴範囲を上回って動作されることができる。
【0034】
ここで主に、図4および図5Aを参照すると、第1の流体流発生器(2)は、第1の流体流発生器(2)と第1の軸方向イヤホン導管(4)との間に、典型的には、0ミリリットル~約20ミリリットルの範囲内の流体体積(21)を有する、第1の流体流(8)を発生させるように構成されることができる。しかしながら、実施形態は、用途に応じて、より少ないまたはより多い流体体積(21)を有することができる。特定の実施形態に関して、流体体積(21)または事前に選択された流体体積(22)は、0ミリリットル~約2ミリリットル、約1ミリリットル~約3ミリリットル、約2ミリリットル~約4ミリリットル、約3ミリリットル~約5ミリリットル、約4ミリリットル~約6ミリリットル、約5ミリリットル~約7ミリリットル、約6ミリリットル~約8ミリリットル、約7ミリリットル~約9ミリリットル、約8ミリリットル~約10ミリリットル、約9ミリリットル~約11ミリリットル、約10ミリリットル~約12ミリリットル、約11ミリリットル~約13ミリリットル、約12ミリリットル~約14ミリリットル、約13ミリリットル~約15ミリリットル、約14ミリリットル~約16ミリリットル、約15ミリリットル~約17ミリリットル、約16ミリリットル~約18ミリリットル、約17ミリリットル~約19ミリリットル、および約18ミリリットル~約20ミリリットルを含む、またはそれらから成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択されることができる。
【0035】
1つまたは複数の流体体積(21)(または、事前に選択された流体体積(22))は、使用方法に応じて、外耳道圧調整デバイス(1)を用いて発生されることができるが、これは、耳道(34)のユーザ(33)の生体構造、生理学、または生化学的性質;緩和標的障害症状;治療標的障害;外耳道圧調整デバイス(1)の特定の使用方法における1つまたは複数の流体体積(21)(または、事前に選択された流体体積(22))を使用した観察可能効果;または同等物;またはそれらの組み合わせ等の要因によってさらに影響され得、それによって、1つまたは複数の流体体積(21)(または、事前に選択された流体体積(22))は、1つまたはそれを上回る障害症状を緩和する、あるいは1つまたはそれを上回る障害を治療するために効果的であるが、ユーザ(33)への不快感あるいは耳道(34)または鼓膜(35)への傷害を生じさせるほどではないように投与されることができる。
【0036】
再び、主に、図4および図5Aを参照すると、第1の流体流発生器(2)は、第1の外耳道圧(10)と周囲圧力(11)との間の第1の圧力差(9)を発生可能であることができる。特定の実施形態に関して、外耳道圧調整デバイス(1)は、周囲圧力(11)を下回るまたはそれを上回り得る、第1の外耳道圧(10)を達成するように動作されることができる。第1の外耳道圧(10)の効果的範囲は、周囲圧力(11)をわずかに上回るまたは下回るものからユーザ(33)への不快感あるいは耳道(34)または鼓膜(35)への傷害を生じさせる寸前の周囲圧力(11)を上回るまたは下回る第1の外耳道圧(10)まで増加し得る。当局は、ユーザ(33)への不快感あるいは耳道(34)または鼓膜(35)への傷害をもたらし得る第1の外耳道圧(10)に関して見解が様々であるが、典型的には、外耳道圧調整デバイス(1)の実施形態は、周囲圧力(11)を約-50キロパスカル下回って、または周囲圧力(11)を約+50キロパスカル上回って超えて動作するように構成されないであろう。
【0037】
故に、第1の流体流発生器(2)は、0キロパスカル~約50キロパスカルの範囲内の第1の圧力差振幅(36)を有する、第1の圧力差(9)を発生可能であることができる。しかしながら、実施形態は、用途に応じて、より低いまたはより高い第1の圧力差振幅(36)を発生させることができる。特定の実施形態に関して、第1の圧力差振幅(36)または第1の事前に選択された圧力差振幅(37)は、0キロパスカル~約5キロパスカル、約2.5キロパスカル~約7.5キロパスカル、約5キロパスカル~約10キロパスカル、約7.5キロパスカル~約12.5キロパスカル、約10キロパスカル~約15キロパスカル、約12.5キロパスカル~約17.5キロパスカル、約15キロパスカル~約20キロパスカル、約17.5キロパスカル~約22.5キロパスカル、約20キロパスカル~約25キロパスカル、約22.5キロパスカル~約27.5キロパスカル、約25キロパスカル~約30キロパスカル、約27.5キロパスカル~約32.5キロパスカル、約30キロパスカル~約35キロパスカル、約32.5キロパスカル~約37.5キロパスカル、約35キロパスカル~約40キロパスカル、約37.5キロパスカル~約42.5キロパスカル、約40キロパスカル~約45キロパスカル、約42.5キロパスカル~約47.5キロパスカル、および約45キロパスカル~約50キロパスカルを含む、またはそれらから成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択されることができる。
【0038】
1つまたは複数の第1の圧力差振幅(36)(または、第1の事前に選択された圧力差振幅(37))は、使用方法に応じて、外耳道圧調整デバイス(1)を用いて発生されることができるが、耳道(34)のユーザ(33)の生体構造、生理学、または生化学的性質;緩和標的障害症状;治療標的障害;外耳道圧調整デバイス(1)の特定の使用方法における1つまたはそれを上回る第1の圧力差振幅(36)(または、第1の事前に選択された圧力差振幅(37))を使用した観察可能効果;または同等物;またはそれらの組み合わせ等の要因によってさらに影響され得、それによって、1つまたは複数の第1の圧力差振幅(36)(または、第1の事前に選択された圧力差振幅(37))は、1つまたはそれを上回る障害症状を緩和する、あるいは1つまたはそれを上回る障害を治療するために効果的であるが、ユーザ(33)への不快感あるいは耳道(34)または鼓膜(35)への傷害を生じさせるほどではないように投与されることができる。
【0039】
特定の実施形態に関して、第1の流体流発生器(2)によって発生される第1の流体圧力差(9)は、第1の外耳道(5)を横断して存在し、第1の外耳道(5)を中耳(38)から分離する、鼓膜(35)を移動可能であって、1つまたはそれを上回る障害症状を緩和する、あるいは1つまたはそれを上回る障害を治療するために効果的であり得る。鼓膜(35)は、外部表皮層と内部粘膜層との間に配置される、中間層(粘膜固有層)を含む、3つの層を備える。中間層は、鼓膜(35)の変形または伸展に敏感であり得る、変性機械受容性ファーター・パチニ小体(「機械的受容器」)を含む。したがって、これらの機械的受容器は、圧受容器として機能し、求心性信号を鼓膜(35)の内向き(「中耳に向かって」)または外向き(「中耳から離れるように」)移動と関連付けられた中枢神経系に伝送することができる。
【0040】
機械的受容器は、続いて、下顎骨神経と融合する、A-β偽単極神経線維を介して、求心性信号を耳介側頭神経に伝送することができる。下顎骨神経は、上顎神経および眼神経に収束し、一次求心性圧力伝達線維の細胞体が常駐する、三叉神経節を形成する。求心性線維は、三叉神経の感覚根を通して、脳橋の正中腹側の腹側外側側面に伝達される。このように、三叉神経は、侵害受容性信号(「疼痛信号」)を含む感覚信号を頭蓋および顔面から中枢神経系に伝送し得る。求心性線維は、次いで、三叉神経尾側核の深板を含む、三叉神経核系の種々の部分上の脳幹およびシナプスに進入し、求心性線維は、GABA作動性抑制性神経細胞を誘発し、表在板内の侵害受容性線維および介在ニューロンを過分極させ、侵害受容性伝送を阻止することができる。
【0041】
第1の流体流発生器(2)によって発生される対応する第1または第2の外耳道圧(10)(18)と周囲圧力(11)との間の第1または第2の圧力差(9)(17)は、脳幹疼痛マトリクスの種々の関連核が、減衰され、正常な定常状態活動を再開し得るように、抗侵害受容性の機械的受容器由来神経インパルスの連続を誘発することができる。また、副交感神経誘発頭蓋内血管拡張も、止まり、その一部が、三叉神経および三叉神経系の一部としての三叉神経線維と関連付けられ得る、頭蓋血管系内の休止血管流動および緊張を回復することができる。血管動態の変調に加え、頭蓋血管床内またはその周囲の炎症性サイトカインまたは他の疼痛助長化合物の下方調整等の生化学的改質も誘発されることができ、それによって、血管正常化は、三叉侵害受容性求心性神経インパルスの伝導のさらなる静止につながり得、これは、1つまたはそれを上回る障害症状の緩和あるいは1つまたはそれを上回る障害の治療に成り得る。
【0042】
ここで主に、図4および図5Aを参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態に関して、第1の耳(6)の第1の外耳道(5)内の第1の流体流(8)は、周囲圧力(11)を上回る第1の外耳道圧(10)を発生させることができ、これは、中耳(38)に向かう鼓膜(35)の対応する移動を生じさせ、したがって、鼓膜(35)の凹面を増加させる。同様に、第1の耳(6)の第1の外耳道(5)内の第1の流体流(8)は、周囲圧力(11)を下回る第1の外耳道圧(10)を発生させることができ、これは、中耳(38)から離れる鼓膜(35)の対応する移動を生じさせ、したがって、鼓膜(35)の凹面を減少させる。特定の実施形態または方法に関して、第1の流体流発生器(2)によって発生される第1または第2の圧力差(9)(17)は、時間周期(39)内において、1回または複数回、中耳(38)に向かって、またはそこから離れるように鼓膜(35)を移動させることができる。
【0043】
鼓膜(35)の移動は、機械的受容器を刺激することができ、これは、1つまたはそれを上回る障害症状を緩和する、あるいは1つまたはそれを上回る障害を治療することができる。例証的実施例として、鼓膜(35)の移動は、神経信号を発生させることができ、これは、中枢神経系への侵害受容性信号の伝送を減少させることができ、中枢神経系の鎮痛刺激をもたらすことができる。付加的例証的実施例として、鼓膜(35)の移動は、中枢神経系馴化に対抗することができる。
【0044】
ここで主に、図8および図9Bを参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)はさらに、第1の圧力差振幅選択要素(40)と、第1の圧力差振幅選択要素(40)の動作に応答して、第1の流体流発生器(2)の動作を調整し、第1の事前に選択された圧力差振幅(37)を達成する、第1の流体流発生器コントローラ(41)とを含むことができる。例証的実施例として、第1の圧力差振幅選択要素(40)は、回路の抵抗を調節することによって電流を調整し得る(電流は、特定の電圧のための抵抗に反比例する)、抵抗制御要素(43)等の可変抵抗器(42)として構成されることができる。したがって、抵抗制御要素(43)は、電流を調節し、第1の流体流発生器(2)の動作を制御し(直接、流体流発生器(2)への電流を変動させることによって、または間接的に、回路内の電流の変動を分析し、対応して、流体流発生器駆動信号(44)を発生させることによって)、事前に選択された圧力差振幅(37)を達成するために使用されることができる。特定の実施形態に関して、抵抗制御要素(43)は、第1の流体流発生器(2)に結合される回路の抵抗を増加させるように動作されることができ、これは、第1の事前に選択された圧力差振幅(37)を低下させることができる。逆に言えば、抵抗制御要素(43)は、第1の流体流発生器(2)に結合される回路の抵抗を低下させるように動作されることができ、これは、第1の事前に選択された圧力差振幅(37)を増加させることができる。特定の実施形態に関して、抵抗制御要素(43)は、線形伝導性コイルを有する線形加減抵抗器、または体積を減少させるための円環として構成される伝導性コイルを有する、回転式加減抵抗器を含むことができる。
【0045】
ここで主に、図4を参照すると、第1の流体流発生器(2)は、第1の軸方向イヤホン導管(4)内において、第1の流体流の第1の方向(46)と第1の流体流の第2の方向(47)との間で第1の流体流(8)を交互に駆動させ得る、第1の圧力差振幅発振(45)を発生可能であることができる。特定の実施形態に関して、第1の圧力差振幅発振(45)は、0ヘルツ~約10ヘルツの範囲内の第1の圧力差振幅発振周波数(48)を有することができる。しかしながら、実施形態は、用途に応じて、より低いまたはより高い第1の圧力差振幅発振周波数(48)を発生させることができる。特定の実施形態に関して、第1の圧力差振幅発振周波数(48)または第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)は、0ヘルツ~約1ヘルツ、約0.5ヘルツ~約1.5ヘルツ、約1ヘルツ~約2ヘルツ、約1.5ヘルツ~約2.5ヘルツ、約2ヘルツ~約3ヘルツ、約2.5ヘルツ~約3.5ヘルツ、約3ヘルツ~約4ヘルツ、約3.5ヘルツ~約4.5ヘルツ、約4ヘルツ~約5ヘルツ、約4.5ヘルツ~約5.5ヘルツ、約5ヘルツ~約6ヘルツ、約5.5ヘルツ~約6.5ヘルツ、約6ヘルツ~約7ヘルツ、約6.5ヘルツ~約7.5ヘルツ、約7ヘルツ~約8ヘルツ、約7.5ヘルツ~約8.5ヘルツ、約8ヘルツ~約9ヘルツ、約8.5ヘルツ~約9.5ヘルツ、および約9ヘルツ~約10ヘルツを含む、またはそれらから成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択されることができる。
【0046】
1つまたは複数の第1の圧力差振幅発振周波数(48)(または、第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49))は、使用方法に応じて、外耳道圧調整デバイス(1)を用いて発生されることができるが、耳道(34)のユーザ(33)の生体構造、生理学、または生化学的性質;緩和標的障害症状;治療標的障害;外耳道圧調整デバイス(1)の特定の使用方法における1つまたはそれを上回る第1の圧力差振幅発振周波数(48)(または、第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49))を使用した観察可能効果;または同等物;またはそれらの組み合わせ等の要因によってさらに影響され得、それによって、1つまたは複数の第1の圧力差振幅発振周波数(48)(または、第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49))は、1つまたはそれを上回る障害症状を緩和する、あるいは1つまたはそれを上回る障害を治療するために効果的であるが、ユーザ(33)への不快感あるいは耳道(34)または鼓膜(35)への傷害を生じさせるほどではないように投与されることができる。
【0047】
再び、主に、図8および図9Bを参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)はさらに、第1の圧力差振幅発振周波数選択要素(50)を含むことができる。第1の流体流発生器コントローラ(41)は、第1の圧力差振幅発振周波数選択要素(50)の動作に応答して、第1の流体流発生器(2)の動作を調整し、第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)を達成することができる。例証的実施例として、第1の圧力差振幅発振周波数選択要素(50)は、第1の圧力差振幅選択要素(40)に関して前述のような抵抗制御要素(43)と類似構成を有し得る、抵抗制御要素(43)等の可変抵抗器(42)として構成されることができる。回路内の電流の変動は、分析され、対応して変動される流体流発生器駆動信号(44)を発生させ、第1の流体流(8)の第1の圧力差振幅発振周波数(48)を改変することができる。故に、一例証的実施例として、抵抗制御要素(43)は、第1の流体流発生器(2)に結合される回路の抵抗を増加させるように動作されることができ、これは、第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)を低下させることができる。逆に言えば、抵抗制御要素(43)は、第1の流体流発生器(2)に結合される回路の抵抗を低下させるように動作されることができ、これは、第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)を増加させることができる。
【0048】
ここで主に、図8図9B図28図29A、および図29Bを参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)はさらに、1つまたはそれを上回る弁(52)の動作によって中断可能であって、対応して、流体流マニホールド(51)内のマニホールド流体流路(54)の構成を改変し、流体流マニホールド(51)内の第1の流体流(8)(または、第2の流体流(20))を調整する、流体流マニホールド(51)を含むことができる。例証的実施例として、外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態において有用であり得る、弁(52)は、The Lee Company(2 Pettipaug Road, Westbrook, CT, 06498,USA)から入手可能であり得る、Lee’s High Density Interface(LHD Series)Solenoid Valves等のソレノイド弁であり得る。
【0049】
図は、対応して、マニホールド流体流路(54)の特定の構成を画定する、流体流マニホールド(51)の特定の構成を図式的に図示するが、これらの実施形態は、流体流マニホールド(51)またはマニホールド流体流路(54)の構成に関してそのように限定される必要はなく、実施形態は、一体型構造体として形成される、成形される、3次元印刷、または別様に加工されるか、あるいは1つまたはそれを上回る弁(52)が、1つまたはそれを上回る弁(52)の動作によって中断可能な流体流マニホールド(51)を生み出すように配置される、組み立てられる、または別様に結合されることができる、複数の部品から組み立てられるかどうかにかかわらず、複数の離散導管として、一体型マニホールドとして、または筐体(125)によって画定されるかどうかにかかわらず、第1の流体流発生器(2)と第1の軸方向イヤホン導管(4)(または、第2の流体流発生器(19)と第2の軸方向イヤホン導管(13))を流体結合し得る、様々な多数の構成のいずれかを含むことができる。
【0050】
弁(52)は、閉鎖状態と開放状態との間で動作し、第1の流体流(8)または第2の流体流(20)を一方向に調整可能である、任意のタイプの弁構成を有することができる。弁(52)は、逆方向流に対して実質的に漏出防止性であって、かつ弁(52)の両側の順方向の第1の流体流(8)または第2の流体流(20)に対して実質的に漏出防止性であり得る、閉鎖状態と、第1の流体流(8)または第2の流体流(20)に関して約0.2ミリリットル/秒~約10ミリリットル/秒の範囲内の順方向流を有し得る、開放状態との間で動作することができる。特定の実施形態に関して、弁(52)の両側間の圧力差あるいは弁(52)の開放状態における順方向の第1の流体流(8)または第2の流体流(20)は、弁(52)の構成、マニホールド流体流路(54)の非制限断面積、または同等物、あるいはそれらの組み合わせによって調節されることができる。加えて、開示される外耳道圧調整デバイス(1)の実施例は、第1の外耳道(5)内に最大約50キロパスカルの第1の圧力差振幅(36)または第2の外耳道(14)内に最大約50キロパスカルの第2の圧力差振幅(63)を発生させることができるが、これらの実施例は、外耳道圧調整デバイス(1)の全実施形態が、必ずしも、本第1または第2の圧力差振幅(36)(63)の量を達成することを教示または示唆することを意図するものではない。むしろ、外耳道圧調整デバイス(1)のある実施形態は、1つまたはそれを上回る障害症状を緩和する、あるいは1つまたはそれを上回る障害を治療するために効果的な第1または第2の圧力差振幅(36)(63)を下回って、またはそれを上回って達成するように構成されることができる。
【0051】
再び、主に、図8図9B図28、および図29Aを参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)はさらに、第1の軸方向イヤホン導管(4)に流体結合される第1の圧力緩和弁(55)を含むことができる。開放状態における第1の圧力緩和弁(55)は、第1の外耳道圧(10)が、周囲圧力(11)を上回る第1の外耳道圧(10)または周囲圧力(11)を下回る第1の外耳道圧(10)のいずれかから周囲圧力(11)に向かって戻ることを可能にする。第1の圧力差振幅(36)が第1の事前に選択された圧力差振幅(37)を超えるとき、第1の圧力差(9)を緩和するように動作することによって、外耳道圧調整デバイス(1)を使用するときのユーザ(33)への不快感あるいは耳道(34)または鼓膜(35)への傷害のリスクが減少され得る。
【0052】
ここで主に、図8および図28を参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)はさらに、第1の圧力差振幅(36)の変化に基づいて変動し得る、第1の圧力センサ信号(57)を発生させ得る、第1の圧力センサ(56)を含むことができる。特定の実施形態に関して、外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態において有用であり得る、圧力センサ(56)は、Measurement Specialties(45738 Northport Loop West, Fremont, CA, 94538, USA)から入手可能であり得る、EPB小型圧力プローブセンサであり得る。
【0053】
第1の圧力センサ信号(57)は、第1の事前に選択された圧力差振幅(37)と第1の外耳道(5)内で実際に発生された第1の圧力差振幅(36)を比較するように機能する、第1の圧力差振幅比較器(59)を含む、第1の圧力センサ信号分析器(58)に伝送されることができる。例証的実施例として、ユーザ(33)は、前述のように、第1の圧力差振幅選択要素( )を使用して、約25キロパスカルの第1の事前に選択された圧力差振幅(37)を選択することができる。第1の圧力差振幅比較器(59)は、約25キロパスカルの第1の事前に選択された圧力差振幅(37)と第1の外耳道(5)内で実際に発生された第1の圧力差振幅(36)を比較するように機能することができる。第1の流体流発生器(2)の動作が、第1の外耳道(5)内に、許容誤差内で約25キロパスカルの第1の圧力差振幅(36)をもたらすとき、第1の流体流発生器(2)の動作は、第1の事前に選択された圧力差振幅(37)が、選択された時間周期(39)の間、維持され得る限り、制限を設けられ得る。
【0054】
特定の実施形態に関して、第1の圧力センサ信号分析器(58)はさらに、第1の圧力差振幅補償信号(60)を発生させるように機能することができる。例えば、第1の流体流発生器(2)の動作が、第1の事前に選択された圧力差振幅(37)から変動する、第1の圧力差振幅(36)をもたらすとき、第1の圧力センサ信号分析器(58)は、第1の流体流発生器コントローラ(41)が、それに応答して、第1の事前に選択された圧力差振幅(37)を達成し得る、第1の圧力差振幅補償信号(60)を発生させることができる。例証的実施例として、ユーザ(33)は、前述のように、第1の圧力差振幅選択要素(40)を使用して、約25キロパスカルの第1の事前に選択された圧力差振幅(37)を選択することができる。第1の流体流発生器(2)の動作は、例えば、第1のイヤホン外部表面(7)と第1の外耳道(5)の不適切な密閉係合に起因して、第1の外耳道(5)内に約20キロパスカルの第1の圧力差振幅(36)をもたらし得る。第1の圧力差振幅比較器(59)は、約25キロパスカルの第1の事前に選択された圧力差振幅(37)と約20キロパスカルの感知された第1の圧力差振幅(36)を比較するように機能することができる。第1の流体流発生器(2)の動作が、第1の事前に選択された圧力差振幅(37)から変動する、第1の圧力差振幅(36)をもたらすとき(本事例では、5キロパスカル)、第1の圧力センサ信号分析器(58)は、感知された第1の圧力差振幅(36)を約5キロパスカル増加させ、約25キロパスカルの第1の事前に選択された圧力差振幅(37)を達成する率で、対応して、第1の流体流発生器(2)を駆動させる、第1の圧力差振幅補償信号(60)を発生させることができる。
【0055】
再び、主に、図8および図28を参照すると、第1の圧力センサ信号分析器(58)はさらに、第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)と第1の外耳道(5)内で第1の圧力センサ(56)によって感知された第1の圧力差振幅発振周波数(48)を比較するように機能し得る、第1の圧力差振幅発振周波数比較器(61)を含むことができる。例証的実施例として、ユーザ(33)は、前述のように、第1の圧力差振幅発振周波数選択要素(50)を使用して、約5ヘルツの第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)を選択することができる。第1の流体流発生器コントローラ(2)は、第1の圧力差振幅発振周波数選択要素(50)の動作に応答して、第1の流体流発生器(2)の動作を調整し、約5ヘルツの第1の圧力差振幅発振周波数(48)を有する第1の流体流(8)を発生させることができる。第1の圧力差振幅発振周波数比較器(61)は、約5ヘルツの第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)と第1の外耳道(5)内で発生された約5ヘルツの第1の圧力差振幅発振周波数(48)を比較するように機能することができる。第1の流体流発生器(2)の動作が、許容誤差内で第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)に対応する第1の圧力差振幅発振周波数(48)をもたらすとき、第1の流体流発生器(2)の動作は、感知された第1の圧力差振幅発振周波数(48)が、第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)に対応する限り、補償を伴わずに、継続されることができる。
【0056】
特定の実施形態に関して、第1の圧力センサ信号分析器(58)はさらに、第1の圧力差振幅発振周波数補償信号(62)を発生させるように機能することができる。例えば、第1の流体流発生器(2)の動作が、第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)から変動する、第1の外耳道(5)内に第1の圧力差振幅発振周波数(48)をもたらす場合、第1の圧力センサ信号分析器(58)は、第1の圧力差振幅発振周波数補償信号(62)を発生させ、第1の流体流発生器(2)を制御し、第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)を達成することができる。
【0057】
例証的実施例として、ユーザ(33)は、前述のように、第1の圧力差振幅発振周波数選択要素(50)を使用して、約5ヘルツの第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)を確立することができる。第1の流体流発生器(2)の動作は、例えば、第1のイヤホン外部表面(7)と第1の外耳道(5)の不適切な密閉係合に起因して、第1の外耳道(5)内に約2.5ヘルツの第1の圧力差振幅発振周波数(48)をもたらし得る。第1の圧力差振幅発振周波数比較器(61)は、約5ヘルツの第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)と約2.5ヘルツの感知された第1の圧力差振幅発振周波数(48)を比較するように機能することができる。第1の流体流発生器(2)の動作が、第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)から変動する、第1の圧力差振幅発振周波数(48)をもたらす(本事例では、2.5ヘルツ)場合、第1の圧力センサ信号分析器(58)は、第1の流体流発生器(2)を駆動させ、第1の圧力差振幅発振周波数(48)を増加させ、約5ヘルツの第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)を達成する、第1の圧力差振幅発振周波数補償信号(62)を発生させる。第1の流体流発生器(2)の動作が、許容誤差内で第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)に対応する、第1の圧力差振幅発振周波数(48)をもたらすとき、第1の流体流発生器(2)の動作は、第1の圧力差振幅発振周波数補償信号(62)のさらなる発生を伴わずに、継続されることができる。
【0058】
ここで主に、図2図3図5B図7図8、および図27から図29Bを参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)はさらに、第2の外耳道圧(18)と周囲圧力(11)との間の障壁として、第2の耳(15)の第2の外耳道(14)に密閉可能に係合するように構成される第2のイヤホン外部表面(16)を有する、第2のイヤホン(12)を含むことができる。第2のイヤホン(12)は、第2の軸方向イヤホン導管(13)を含むことができる。第2のイヤホン(12)は、第1のイヤホン(3)に関して前述のように構成されることができる。
【0059】
ここで主に、図8から図10を参照すると、第2の軸方向イヤホン導管(13)は、第1の流体流発生器(2)と共通して流体結合されることができる。故に、第1の流体流発生器(2)は、前述のような第1の圧力差振幅(36)および第1の圧力差発振周波数(48)に実質的に類似する、または実質的に対応し得る、第2の圧力差振幅(63)および第2の圧力差発振周波数(64)を有し得る、第2の外耳道圧(18)と周囲圧力(11)との間の第2の圧力差(17)を発生可能であることができる。例証的実施例として、第1の流体流発生器(2)は、第1の圧力差(9)および第2の圧力差(17)を発生させることができ、両方とも、約25キロパスカルの圧力差振幅(36)(63)を有し、両方とも、約5ヘルツの圧力差振幅発振周波数(48)(64)を有する。故に、第1の流体流発生器(2)の動作は、第1の流体流発生器(2)と第1の軸方向イヤホン導管(4)との間および第1の流体流発生器(2)と第2の軸方向イヤホン導管(13)との間に第1の流体流(8)を発生させることができる。特定の実施形態に関して、第1のイヤホン外部表面(7)は、第1の外耳道(5)と密閉可能に係合されることができ、第2のイヤホン外部表面(16)は、第2の外耳道(14)と密閉可能に係合されることができる。第1の流体流発生器(2)は、第1の軸方向イヤホン導管(4)から第1の外耳道(5)に向かっておよび第2の軸方向イヤホン導管(13)から第2の外耳道(14)に向かって流出する、第1の流体流(8)を発生させ、それによって、周囲圧力(11)を上回る第1の外耳道圧(10)を有する第1の圧力差(9)および周囲圧力(11)を上回る第2の外耳道圧(18)を有する第2の圧力差(17)を発生させるように動作することができる。同様に、第1の流体流発生器(2)は、第1の外耳道(5)から第1の軸方向イヤホン導管(4)に流入し、かつ第2の外耳道(14)から第2の軸方向イヤホン導管(13)に流入する、第1の流体流(8)を発生させ、それによって、周囲圧力(11)を下回る第1の外耳道圧(10)を有する第1の圧力差(9)および周囲圧力(11)を下回る第2の外耳道圧(18)を有する第2の圧力差(17)を発生させるように動作可能であることができる。
【0060】
第1の流体流発生器(2)と共通して流体結合される第1および第2の軸方向イヤホン導管(4)(13)を有する特定の実施形態に関して、第1の流体流発生器(2)は、前述のような第1の圧力差振幅発振周波数(48)に実質的に類似する、第2の圧力差振幅発振周波数(64)を発生可能であることができる。
【0061】
ここで主に、図27から図35を参照すると、特定の実施形態に関して、外耳道圧調整デバイス(1)は、離れた第1および第2の流体流(8)(20)を発生可能である、独立した第1および第2の流体流発生器(2)(19)を含むことができる。第2の流体流発生器(19)は、第1の軸方向イヤホン導管(4)に流体結合される第1の流体流発生器(1)に関して前述のような実質的類似構成において、第2のイヤホン(12)の第2の軸方向イヤホン導管(13)に流体結合されるように構成されることができる。故に、第2の流体流発生器(19)は、第2の圧力差振幅(63)を有し、かつ第2の圧力差振幅発振周波数(64)を有する、第2の圧力差(17)を発生させるように独立して調整される、対応する離れた第2の流体流(20)を発生可能であることができ、全て、前述の第1の流体流(8)に関する実質的類似範囲を有することができる。加えて、第2の流体流発生器(19)は、第2の圧力差振幅選択要素(53)および第2の圧力差振幅発振周波数選択要素(54)によって動作可能に調整されることができ、両方とも、前述のように、第1の流体流発生器(2)を動作可能に調整する、対応する第1の圧力差振幅選択要素(40)および第1の圧力差振幅発振周波数選択要素(50)と実質的類似構成であり得る。
【0062】
第2の流体流発生器(19)を有する特定の実施形態に関して、外耳道圧調整デバイス(1)はさらに、前述の第1の圧力緩和弁(55)と実質的類似構成であり得る、第2の圧力緩和弁(66)を含むことができる。第2の圧力緩和弁(66)は、第2の軸方向イヤホン導管(13)に流体結合され、0キロパスカル~約50キロパスカルの第2の事前に選択された圧力差振幅(67)を超える第2の圧力差(17)を緩和することができる。
【0063】
第2の流体流発生器(19)を有する特定の実施形態に関して、外耳道圧調整デバイス(1)はさらに、前述の第1の圧力センサ(56)と実質的類似構成であり得る、第2の圧力センサ(68)を含むことができる。第2の圧力センサ(68)は、第2の外耳道圧差振幅(63)の変化に基づいて変動し得る、第2の圧力センサ信号(69)を発生させることができる。前述のような第1の圧力センサ信号分析器(58)と実質的類似構成であり得る、第2の圧力センサ信号分析器(70)は、第2の事前に選択された圧力差振幅(67)と感知された第2の圧力差振幅(63)を比較するように機能する、第2の圧力差比較器(71)を含むことができる。第2の圧力センサ信号分析器(70)は、第2の圧力差振幅補償信号(72)を発生させることができ、それによって、第2の流体流発生器コントローラ(73)は、第2の圧力差補償信号(72)に応答して、第2の流体流発生器(19)を制御し、第2の事前に選択された圧力差振幅(63)を達成することができる。
【0064】
特定の実施形態に関して、第1の流体流発生器コントローラ(41)および第2の流体流発生器コントローラ(73)は、複数の選択要素によって発生される信号に応答して、対応する第1の流体流発生器(2)および第2の流体流発生器(19)を制御することができる。図27および図28の例証的実施例に示されるように、第1の流体流発生器(2)および第2の流体流発生器(19)を有する外耳道圧調整デバイス(1)は、第1の流体流発生器コントローラ(41)が、第1の選択要素(187)および第2の選択要素(189)によって発生される信号に応答し得、かつ第2の流体流発生器コントローラ(73)が、第3の選択要素(186)および第4の選択要素(188)によって発生される信号に応答し得るように構成されることができる。
【0065】
特定の実施形態に関して、第2の圧力センサ信号分析器(70)はさらに、第2の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(180)と第2の圧力差振幅発振周波数(64)を比較するように機能し得る、第2の圧力差振幅発振周波数比較器(135)を含むことができる。第2の圧力センサ信号分析器(70)は、第2の圧力差振幅発振周波数補償信号(181)を発生させることができ、それによって、第2の流体流発生器コントローラ(73)は、第2の圧力差振幅発振周波数補償信号(181)に応答して、第2の流体流発生器(19)を制御し、第2の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(180)を達成することができる。
【0066】
ここで主に、図28を参照すると、第1の流体流発生器(2)と、第1の流体流発生器(2)に流体結合される第1の軸方向イヤホン導管(4)を有する第1のイヤホン(3)と、第2の流体流発生器(19)に流体結合される第2の軸方向イヤホン導管(13)を有する第2のイヤホン(12)とを含む、外耳道圧調整デバイス(1)は、対応する離れた第1および第2の流体流(8)(20)、すなわち、第1の流体流発生器(2)と第1の軸方向イヤホン導管(4)との間の第1の流体流(8)および第2の流体流発生器(19)と第2の軸方向イヤホン導管(13)との間の第2の流体流(20)を発生させることによって、第1の外耳道(5)内に第1の圧力差(9)および第2の外耳道(14)内に第2の圧力差(17)を発生させるように動作可能であることができる。
【0067】
ここで主に、図28および図40を参照すると、図27から図35に示される構成を有する外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態に関して、第1の圧力差(9)および第2の圧力差(17)を発生させるために、弁V1、V2、V3L、V3R、V4、およびV5は、開放状態にあることができ、弁V6、1L、および1Rは、閉鎖状態にあることができる。他の特定の実施形態に関して、第1の外耳道(5)内に第1の圧力差(9)のみを発生させるために、弁V1、V3L、およびV4は、開放状態にあることができ、弁V2、V3R、V5、V6、1L、および1Rは、閉鎖状態にあることができる。他の特定の実施形態に関して、第2の外耳道(14)内に第2の外耳道圧差(17)のみを発生させるために、弁V2、V3R、およびV5は、開放状態にあることができ、弁V1、V3L、V4、V6、1L、および1Rは、閉鎖状態にあることができる。
【0068】
第1の流体流発生器(2)および第2の流体流発生器(19)を有する特定の実施形態に関して、第1および第2の流体流発生器(2)(19)はそれぞれ、第1および第2の軸方向イヤホン導管(4)(13)に対応して流体結合される対応する第1および第2の対の流体流発生器(74)(75)を含むことができる。第1および第2の対の流体流発生器(74)(75)はそれぞれ、1つの正圧流体流発生器(76)と、1つの負圧流体流発生器(77)とを含むことができる。正圧流体流発生器(76)は、対応する第1および第2の軸方向イヤホン導管(4)(13)から対応する第1および第2の外耳道(5)(14)に向かって流出する、第1および第2の流体流(8)(20)を発生させることができる。故に、第1および第2の流体流(8)(20)は、対応する第1および第2の外耳道(5)(14)の中に流動し、対応する第1および第2の圧力差(9)(17)を発生させることができ、それによって、対応する第1および第2の外耳道圧(10)(18)は、周囲圧力(11)を上回ることができる。負圧流体流発生器(77)は、対応する第1および第2の外耳道(5)(14)から対応する第1および第2の軸方向イヤホン導管(4)(13)に流入する、第1および第2の流体流(8)(20)を発生させることができる。故に、第1および第2の流体流(8)(19)は、対応する第1および第2の外耳道(5)(14)から流動し、対応する第1および第2の圧力差(9)(17)を発生させることができ、それによって、対応する第1および第2の外耳道圧(10)(18)は、周囲圧力(11)を下回ることができる。
【0069】
ここで主に、図8および図9Bを参照すると、特定の実施形態に関して、流体流温度調整器(78)は、第1の流体流発生器(2)に流体結合されることができる。流体流温度調整器(78)は、体温(80)を上回る流体流温度(79)を有する第1の流体流(8)または第2の流体流(19)を発生させるように動作されることができる。体温(80)を上回る流体流温度(79)を有する第1の流体流(8)は、第1の軸方向イヤホン導管(4)または第2の軸方向イヤホン導管(13)を通して流動し、第1の軸方向イヤホン導管(4)または第2の軸方向イヤホン導管(13)から対応する第1または第2の外耳道(5)(14)に向かって流出することができる。故に、体温(80)を上回る流体流温度(79)を有する第1の流体流(8)は、第1の外耳道(5)または第2の外耳道(14)の中に流動することができる。
【0070】
ここで主に、図28および図29Aを参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)はさらに、第1の流体流(8)および第2の流体流(20)に流体結合される流体流温度調整器(78)を含むことができる。流体流温度調整器(78)は、第1の流体流(8)または第2の流体流(19)の流体流温度(79)を調整し、第1の流体流(8)の流体流温度(79)または第2の流体流(20)の流体流温度(79)を体温(80)を下回って、またはそれを上回って調節するように動作可能であることができる。典型的には、流体流温度(79)は、10℃~約50℃の範囲内であることができる。しかしながら、実施形態は、用途に応じて、より低いまたはより高い流体流温度(79)を有することができる。
【0071】
ここで主に、図28および図40を参照すると、図27から図35に示される構成を有する外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態に関して、第1の外耳道(5)内に第1の圧力差(9)を発生させ、第2の外耳道(14)内の第2の流体流(20)の流体流温度(79)を調整するために、弁V1、V3L、V3R、V4、および1Rは、開放状態にあることができ、弁V2、V5、V6、および1Lは、閉鎖状態にあることができる。他の特定の実施形態に関して、第2の外耳道(14)内に第2の圧力差(17)を発生させ、第1の外耳道(5)内の第1の流体流(8)の第1の流体流温度(79)を調整するために、弁V2、V3R、V3L、V5、および1Lは、開放状態にあることができ、弁V1、V4、V6、および1Rは、閉鎖状態にあることができる。
【0072】
ここで主に、図28を参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)はさらに、0~約10リットル/分の範囲内の第3の流体流率(83)を有する第3の流体流(82)を発生可能である、第3の流体流発生器(81)を含むことができる。特定の実施形態に関して、第3の流体流発生器(81)は、前述の第1および第2の流体流発生器(2)(19)に類似することができる。特定の実施形態に関して、流体流温度調整器(78)は、第3の流体流(82)の第3の流体流温度(84)を調整するように動作し得る、第3の流体流発生器(81)に流体結合されることができる。第3の流体流発生器(81)は、第1および第2の軸方向イヤホン導管(4)(13)に流体結合され、第3の流体流発生器(81)が、対応する第1および第2の軸方向イヤホン導管(4)(13)によって第1および第2の外耳道(5)(14)に送達され得る、第3の流体流温度(84)を有する第3の流体流(82)を発生させることを可能にすることができる。
【0073】
典型的には、第3の流体流温度(84)は、10℃~約50℃の範囲内であることができる。しかしながら、実施形態は、用途に応じて、より低いまたはより高い第3の流体流温度(84)を有することができる。特定の実施形態に関して、第3の流体流温度(84)(または、第3の事前に選択された流体流温度)は、約10℃~約20℃、約15℃~約25℃、約20℃~約30℃、約25℃~約35℃、約30℃~約40℃、約35℃~約45℃、および約40℃~約50℃を含む、またはそれらから成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択されることができる。
【0074】
1つまたは複数の第3の流体流温度(84)(または、第3の事前に選択された流体流温度)は、使用方法に応じて、外耳道圧調整デバイス(1)を用いて発生されることができるが、耳道(34)のユーザ(33)の生体構造、生理学、または生化学的性質;緩和標的障害症状;治療標的障害;外耳道圧調整デバイス(1)の特定の使用方法における1つまたは複数の第3の流体流温度(84)(または、第3の事前に選択された流体流温度)を使用した観察可能効果;または同等物;またはそれらの組み合わせ等の要因によってさらに影響され得、それによって、1つまたは複数の第3の流体流温度(84)(または、第3の事前に選択された流体流温度)は、1つまたはそれを上回る障害症状を緩和する、あるいは1つまたはそれを上回る障害を治療するために効果的であるが、ユーザ(33)への不快感あるいは耳道(34)または鼓膜(35)への傷害を生じさせるほどではないことができる。
【0075】
典型的には、第3の流体流率(83)は、0リットル/分~約10リットル/分の範囲内であることができる。しかしながら、実施形態は、用途に応じて、より低いまたはより高い第3の流体流率(83)を有することができる。特定の実施形態に関して、第3の流体流率(83)(または、第3の事前に選択された流体流率)は、約0リットル/分~約2リットル/分、約1リットル/分~約3リットル/分、約2リットル/分~約4リットル/分、約3リットル/分~約5リットル/分、約4リットル/分~約6リットル/分、約5リットル/分~約7リットル/分、約6リットル/分~約8リットル/分、約7リットル/分~約9リットル/分、および約8リットル/分~約10リットル/分を含む、またはそれらから成る群のうちの1つまたはそれを上回るものから選択されることができる。
【0076】
1つまたは複数の第3の流体流率(83)(または、第3の事前に選択された流体流率)は、使用方法に応じて、外耳道圧調整デバイス(1)を用いて発生されることができるが、耳道(34)のユーザ(33)の生体構造、生理学、または生化学的性質;緩和標的障害症状;治療標的障害;外耳道圧調整デバイス(1)の特定の使用方法における1つまたは複数の第3の流体流率(83)(または、第3の事前に選択された流体流率)を使用した観察可能効果;または同等物;またはそれらの組み合わせ等の要因によってさらに影響され得、それによって、1つまたは複数の第3の流体流率(83)は、1つまたはそれを上回る障害症状を緩和する、あるいは1つまたはそれを上回る障害を治療するために効果的な量であるが、ユーザ(33)への不快感あるいは耳道(34)または鼓膜(35)への傷害を生じさせるほどではないことができる。
【0077】
ここで主に、図28および図29Aを参照すると、第3の流体流発生器(81)を有する外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態はさらに、第1の軸方向イヤホン導管(4)への第3の流体流(82)を中断するように動作可能である第1の弁付き導管弁(86)を有する、第1の弁付き導管(85)を含むことができる。開放状態では、第1の弁付き導管弁(86)は、第3の流体流(82)が、第3の流体流発生器(81)から第1の軸方向イヤホン導管(4)に向かって、故に、第1の外耳道(5)に向かって流動することを可能にする。閉鎖状態では、第1の弁付き導管弁(86)は、第3の流体流(82)が第3の流体流発生器(81)から第1の軸方向イヤホン導管(4)に向かって流動することを阻止する。
【0078】
再び、主に、図28および図29Aを参照すると、第3の流体流発生器(81)を有する外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態はさらに、第2の軸方向イヤホン導管(13)への第3の流体流(82)を中断するように動作可能である第2の弁付き導管弁(88)を有する、第2の弁付き導管(87)を含むことができる。開放状態では、第2の弁付き導管弁(88)は、第3の流体流(82)が、第3の流体流発生器(81)から第2の軸方向イヤホン導管(13)に向かって、故に、第2の外耳道(14)に向かって流動することを可能にする。閉鎖状態では、第2の弁付き導管弁(88)は、第3の流体流(82)が、第3の流体流発生器(81)から第2の軸方向イヤホン導管(13)に向かって流動することを阻止する。
【0079】
ここで主に、図28および図40を参照すると、図27から図35に示される構成を有する外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態に関して、第1の外耳道(5)および第2の外耳道(14)内に第3の流動温度(84)および第3の流体流率(83)を有する第3の流体流(82)を発生させるために、弁V3L、V3R、1L、1R、およびV6は、開放状態にあることができ、弁V1、V2、V4、およびV5は、閉鎖状態にあることができる。他の特定の実施形態に関して、第1の外耳道(5)内に第3の流動温度(84)および第3の流体流率(82)を有する第3の流体流(82)のみを発生させるために、弁V3L、1L、およびV6は、開放状態にあることができ、弁V1、V2、V3R、V4、V5、および1Rは、閉鎖状態にあることができる。他の特定の実施形態に関して、第2の外耳道(14)内に第3の流動温度(84)および第3の流体流率(83)を有する第3の流体流(82)のみを発生させるために、弁V3R、IR、およびV6は、開放状態にあることができ、弁V1、V2、V3L、V4、V5、および1Lは、閉鎖状態にあることができる。
【0080】
ここで主に、図8図9A図28、および図29Bを参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態はさらに、開放状態では、第1の流体流(8)または第2の流体流(20)が流体流マニホールド(51)から周囲圧力(11)に流出し、それによって、第1または第2の圧力差(9)(17)を緩和することを可能にし得る、マニホールド排出弁(89)を含むことができる。
【0081】
ここで主に、図28および図40を参照すると、図27から図35に示される構成を有する外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態に関して、流体流マニホールド(51)から排出するために、弁V6は、開放状態にあることができ、弁V1、V2、V3L、V3R、V4、V5、1L、および1Rは、閉鎖状態にあることができる。
【0082】
ここで、概して、図1から図8および図11から図28を参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)の実施形態は、対応して、第1または第2の外耳道(5)(14)に密閉可能に係合し、したがって、対応する第1または第2の外耳道圧(10)(18)と周囲圧力(11)との間の対応する第1または第2の障壁(102)(103)として作用するように構成される柔軟な対応する第1または第2のイヤホン外部表面(7)(16)を有する、第1または第2のイヤホン(3)(12)を含むことができる。第1または第2のイヤホン(3)(12)の実施形態は、約20℃(約68°F)~約50℃(約122°F)の動作温度の正常範囲にわたって、第1または第2の外耳道(5)(14)の正常な解剖学的変動を考慮して、軸方向または側方変位に抵抗し、周囲圧力(11)を約-50キロパスカル下回る動作圧力~周囲圧力(11)を約+50キロパスカル上回る動作圧力の正常範囲の発生および維持を可能にするために十分に第1または第2の外耳道(5)(14)と密閉可能に係合するように構成されることができる。
【0083】
ここで主に、図11から図18を参照すると、特定の実施形態に関して、外耳道圧調整デバイス(1)の第1または第2のイヤホン(3)(12)は、対応して、対応する第1または第2の外耳道(5)(14)との係合に応じて圧縮変形し、それによって、第1または第2のイヤホン(3)(12)が、対応する第1または第2の外耳道(5)(14)に密閉可能に適応することを可能にし得る、柔軟な材料から形成されることができる。これらの特定の実施形態に関して、第1または第2のイヤホン(3)(12)は、シリコーン、発泡体(ポリウレタン発泡体を含む)、ポリビニルシロキサン、低硬度エラストマー、または同等物、またはそれらの組み合わせを含む、あるいはそれらかなら成る、対応する第1または第2の外耳道(5)(14)と密閉可能に係合可能な多数かつ様々な材料のいずれかから形成、成形、3次元印刷、または別様に加工されることができる。
【0084】
特定の実施形態に関して、第1または第2のイヤホン(3)(12)は、概して、均一であって、1つの材料から形成され、例えば、より低い硬度のエラストマーであることができる。他の特定の実施形態に関して、第1または第2のイヤホン(3)(12)は、複数の層から形成されることができ、例えば、内側コア層は、より高い硬度を有し、より低い硬度を有する外側層によって囲繞される、または内側コア層は、より低い硬度を有し、より高い硬度を有する外側層によって囲繞される。
【0085】
特定の実施形態に関して、第1または第2のイヤホン外部表面(7)(16)の一部は、イヤホンの第2の端部(93)に接近するにつれて、イヤホンの第1の端部(92)から内向きにテーパ状になることができる。本構成の特定の実施形態の例証的実施例として、第1または第2のイヤホン外部表面(7)(16)は、イヤホンの第2の端部(93)に接近するにつれて、内向きにテーパ状になる円錐台の一般的形態で構成されることができる。特定の実施形態に関して、第1または第2のイヤホン外部表面(7)(16)はさらに、イヤホンの第1の端部(92)とイヤホンの第2の端部(93)との間に離間関係に配置される複数の円周方向リブを含むことができる。
【0086】
第1または第2のイヤホン外部表面(7)(16)は、第1または第2のイヤホン外部表面(7)(16)と対応する第1または第2の外耳道(5)(14)との間の摩擦力によって、対応する第1または第2の外耳道(5)(14)と密閉可能に係合されたままであることができる。特定の実施形態に関して、第1または第2のイヤホン外部表面(7)(16)は、正常動作の間、外耳道圧調整デバイス(1)に対して強制的に押勢することによって、対応する第1または第2の外耳道(5)(14)と係合されたままであることができる。他の特定の実施形態に関して、保定要素(182)は、イヤホン(3)(12)または外耳道圧調整デバイス(1)に結合されることができ、これは、耳(6)(15)内、耳(6)を中心として、頭部(95)を中心として、または頸部(183)を中心として装着され、外耳道(5)(14)内におけるイヤホン(3)(14)の保定を補助することができる。
【0087】
ここで主に、図11から図18を参照すると、保定要素(182)は、イヤホン(3)(14)を中心として結合される弾性可撓性部材(182)として提供されることができる。特定の実施形態に関して、弾性可撓性部材(182)は、耳(6)(15)の甲介領域(183)内に配置されるように構成されることができ、これは、甲介領域(183)の中への強制的押勢に応じて、イヤホン(3)(14)を外耳道(5)(14)内に保定するのを補助することができる。特定の実施形態に関して、弾性可撓性部材(182)は、複数の半径方向に配置されたスポーク(185)を有する弧状環状部材(184)として構成されることができる。
【0088】
ここで主に、図8図9B図10図19から図26図28、および図29Bを参照すると、特定の実施形態に関して、外耳道圧調整デバイス(1)はさらに、第4の流体流(99)を発生可能な第4の流体流発生器(96)を含むことができる。第4の流体流発生器(96)は、前述のように、第1の流体流発生器(2)または第2の流体流発生器(19)と実質的に同一様式において構成されることができる。第1の同軸イヤホン導管(97)は、第1の軸方向イヤホン導管(4)を中心として配置されることができ、第2の同軸イヤホン導管(98)は、第2の軸方向イヤホン導管(13)を中心として配置されることができる(第2の軸方向イヤホン導管(13)を含むそれらの実施形態に関して)。第1および第2の同軸イヤホン導管(4)(13)は、第4の流体流発生器(96)に流体結合されることができる。第1のエラストマースリーブ(100)および第2のエラストマースリーブ(101)は、対応して、第1および第2の軸方向イヤホン導管(4)(13)を中心として配置され、対応して、第1および第2の外耳道(5)(14)に密閉可能に係合し、対応する第1および第2の外耳道圧(10)(18)と周囲圧力(11)との間の対応する第1および第2の障壁(102)(103)を提供するように構成される、対応する第1および第2のイヤホン外部表面(7)(16)を提供することができる。第1および第2のエラストマースリーブ(100)(101)は、第1および第2の同軸イヤホン導管(97)(98)に流体結合されることができる。第1および第2の同軸イヤホン導管(97)(98)内の第4の流体流(99)は、対応する第1および第2の同軸イヤホン導管圧力(106)(107)と周囲圧力(11)との間の対応する第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差(104)(105)を発生させることができる。第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差(106)(107)は、対応して、第1および第2のエラストマースリーブ(100)(101)を拡張させ、対応して、第1および第2の外耳道(5)(14)に密閉可能に係合可能であることができる。
【0089】
ここで主に、図28および図29Bを参照すると、第4の流体流発生器(96)を有する外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態はさらに、第1の同軸イヤホン導管(97)への第4の流体流(99)を中断するように動作可能である第3の弁付き導管弁(109)を有する、第3の弁付き導管(108)を含むことができる。開放状態では、第3の弁付き導管弁(109)は、第4の流体流(99)が、第4の流体流発生器(96)から第1の同軸イヤホン導管(97)に向かって、故に、第1のエラストマースリーブ(100)に向かって流動することを可能にする。閉鎖状態では、第3の弁付き導管弁(109)は、第4の流体流(99)が、第4の流体流発生器(96)から第1のエラストマースリーブ(100)に向かって流動することを阻止する。
【0090】
再び、主に、図28および図29Bを参照すると、第4の流体流発生器(96)を有する外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態はさらに、第2の同軸イヤホン導管(98)への第4の流体流(99)を中断するように動作可能である第4の弁付き導管弁(111)を有する、第4の弁付き導管(110)を含むことができる。開放状態では、第4の弁付き導管弁(111)は、第4の流体流(99)が、第4の流体流発生器(96)から第2の同軸イヤホン導管(98)に向かって、故に、第2のエラストマースリーブ(101)に向かって流動することを可能にする。閉鎖状態では、第4の弁付き導管弁(111)は、第4の流体流(99)が、第4の流体流発生器(96)から第2のエラストマースリーブ(101)に向かって流動することを阻止する。
【0091】
ここで主に、図28を参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)はさらに、第4の流体流発生器(96)の動作を制御し、対応する第1および第2の同軸イヤホン導管圧力(106)(107)と周囲圧力(11)との間の第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差(104)(105)を発生させ、対応する第1および第2のエラストマースリーブ(100)(101)を拡張させ、対応する第1および第2の外耳道(5)(14)に密閉可能に係合し、それによって、対応する第1および第2の外耳道圧(10)(18)と周囲圧力(11)との間の対応する第1および第2の障壁(102)(103)を提供し得る、第4の流体流発生器コントローラ(112)を含むことができる。
【0092】
再び、主に、図28を参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)はさらに、第1の同軸イヤホン導管(97)に流体結合される第3の圧力センサ(113)を含むことができる。第3の圧力センサ(113)は、第1の同軸イヤホン導管圧力(106)と周囲圧力(11)との間の第1の同軸イヤホン導管圧力差(104)の変化に基づいて変動する、第3の圧力センサ信号(114)を発生させることができる。
【0093】
再び、主に、図28を参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)はさらに、第2の同軸イヤホン導管(98)に流体結合される第4の圧力センサ(115)を含むことができる。第4の圧力センサ(115)は、第2の同軸イヤホン導管圧力(107)と周囲圧力(11)との間の第2の同軸イヤホン導管圧力差(105)の変化に基づいて変動する、第4の圧力センサ信号(116)を発生させることができる。
【0094】
ここで主に、図28を参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)はさらに、対応する第1および第2の同軸イヤホン導管圧力(106)(107)と周囲圧力(11)との間の安定した第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差(104)(105)を識別するように機能する、同軸イヤホン導管圧力センサ信号分析器(117)を含むことができる。同軸イヤホン導管圧力センサ信号分析器(117)は、安定した第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差(104)(105)の発生に応じて、シール信号(118)を発生させることができる。
【0095】
ここで主に、図6図8図9A、および図28を参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態はさらに、シール信号(118)に応答する、エラストマースリーブシールインジケータ(119)を含むことができる。エラストマースリーブシールインジケータ(119)は、シール信号(118)の受信に応じて、感覚的に知覚可能な印(120)を発生させることができる。感覚的に知覚可能な印(120)は、音の印、光の印、触知的印、または同等物、またはそれらの組み合わせのうちの1つまたはそれを上回るものを含むことができる。
【0096】
ここで主に、図28および図29Bを参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)はさらに、第1および第2の同軸イヤホン導管(97)(98)に対応して流体結合される第3および第4の圧力緩和弁(121)(122)を含むことができる。開放状態では、第3および第4の圧力緩和弁(121)(122)は、対応して、対応する第1および第2の同軸イヤホン導管圧力(106)(107)と周囲圧力(11)との間の第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差(104)(105)を緩和させることができる。
【0097】
ここで主に、図8を参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)はさらに、圧力解放選択要素(123)を含むことができる。第4の流体流発生器コントローラ(112)は、圧力解放選択要素(123)の動作に応答して、第4の流体流発生器(96)の動作に制限を設け、第3および第4の圧力緩和弁(121)(122)を動作させ、対応して、対応する第1および第2の同軸イヤホン導管圧力(106)(107)と周囲圧力(11)との間の第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差(104)(105)を周囲圧力(11)に向かって戻し、対応する第1および第2のエラストマースリーブ(100)(101)を収縮させることができる。
【0098】
ここで主に、1つまたはそれを上回る障害症状を緩和する、あるいは1つまたはそれを上回る障害を治療するために効果的な、外耳道圧調整デバイス(1)の実施形態によって投与され得る、圧力調整プロファイル(136)のグラフを提供する、図37Aから図39Eを参照する。各グラフは、時間周期(39)にわたって達成される、外耳道圧(10)(18)と周囲圧力(11)との間の圧力差(9)(17)を示す。特定の実施形態に関して、流体流発生器(2)(19)は、時間周期(39)にわたって、軸方向イヤホン導管(4)(13)から外耳道(5)(14)に向かって流出し、周囲圧力(11)に対する正外耳道圧(10)(18)をもたらす(図37Aから図37Gの実施例に示されるように)、流体流(8)(20)を発生させるように動作されることができる。他の特定の実施形態に関して、流体流発生器(2)(19)は、時間周期(39)にわたって、外耳道(5)(14)から流体流発生器(2)(19)に向かって、軸方向イヤホン導管(4)(13)に流入し、周囲圧力(11)に対して負外耳道圧(10)(18)をもたらす(図38Aから図38Gの実施例に示されるように)、流体流(8)(20)を発生させるように動作されることができる。
【0099】
ここで主に、図37Aおよび図38Aを参照すると、流体流発生器(2)(19)は、時間周期(39)にわたって、一定外耳道圧(10)(18)を維持するように、動作されることができる。特定の実施形態に関して、一定外耳道圧(10)(18)は、流体流(8)(20)を伴わずに(または、実質的に、伴わずに)、時間周期(39)にわたって、外耳道(5)(14)内に流体体積(21)として維持されることができる。例証的実施例として、前述のように、外耳道(5)(14)内に密閉可能に係合されるイヤホン外部表面(7)(16)を有する外耳道圧調整デバイス(1)は、流体流発生器(2)(19)の制御によって動作され、イヤホン(3)(12)の軸方向イヤホン導管(4)(13)を通して、流体流発生器(2)(19)と外耳道(5)(14)との間に流体体積(21)または事前に選択された流体体積(22)を有する流体流(2)(19)を発生させ、外耳道圧(10)(18)と周囲圧力(11)との間の圧力差(9)(17)を達成することができる。いったん所望の流体体積(21)または事前に選択された流体体積(22)が、圧力差(9)(17)を確立すると、圧力差(9)(17)は、イヤホン外部表面(7)(16)と外耳道(5)(14)の密閉可能係合に起因する、付加的流体流(8)(20)を伴わずに、または実質的に伴わずに、時間周期(39)の間、維持されることができる。他の実施形態に関して、いったん所望の圧力差(9)(17)が達成されると、圧力差(9)(17)は、イヤホン外部表面(7)(16)と外耳道(5)(14)の係合を中心とする漏出を補填するために、外耳道(5)(14)へまたはそこからの付加的流体流(8)(20)によって、時間周期(39)の間、維持されることができる。他の実施形態に関して、外耳道圧(10)(18)は、外耳道(5)(14)への連続流体流(8)(20)によって、時間周期(39)の間、維持されることができる。
【0100】
方法にかかわらず、外耳道圧(10)(18)は、1つまたはそれを上回る障害症状を緩和する、あるいは1つまたはそれを上回る障害を治療するために、周囲圧力(11)を約+50キロパスカル上回る圧力~周囲圧力(11)を約-50キロパスカル下回る圧力の範囲内において、時間周期(39)の間、一定に維持されることができる。周囲圧力(11)に対する正外耳道圧(10)(18)は、外耳道圧(10)(18)を周囲圧力(11)を約0キロパスカル~約+50キロパスカル上回る圧力の範囲内に維持することによって達成されることができる。代替として、周囲圧力(11)に対する負外耳道圧(10)(18)は、外耳道圧(10)(18)を周囲圧力(11)を約-50キロパスカル~約0キロパスカル下回る範囲内に維持することによって達成されることができる。
【0101】
ここで主に、図37Bから図37G図38Bから図38G、および図39Aから図39Eを参照すると、流体流発生器(2)(19)は、時間周期(39)内のそれぞれの瞬間に対して、事前に選択された圧力差振幅(37)(67)および事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)(180)を定義する圧力差波(124)を有する、流体流(8)(20)を発生させるように構成されることができる。特定の実施形態に関して、流体流発生器(2)(19)は、周囲圧力(11)に対して正外耳道圧(10)(18)をもたらす(図37Bから図37Gの実施例に示されるように)、事前に選択された圧力差振幅(37)(67)および事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)(180)を含む圧力差波(124)を有する、時間周期(39)にわたって、軸方向イヤホン導管(4)(13)から外耳道(5)(14)に向かって流出する、流体流(8)(20)を発生させるように動作されることができる。
【0102】
他の特定の実施形態に関して、流体流発生器(2)(19)は、周囲圧力(11)に対して負外耳道圧(10)(18)をもたらす(図38Bから図38Gの実施例に示されるように)、事前に選択された圧力差振幅(37)(67)および事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)(180)を含む圧力差波(124)を有する、時間周期(29)にわたって、外耳道(5)(14)から流体流発生器(2)(19)に向かって軸方向イヤホン導管(4)(13)に流入する、流体流(8)(20)を発生させるように動作されることができる。
【0103】
他の特定の実施形態に関して、流体流発生器(2)(19)は、周囲圧力(11)に対して正および負外耳道圧(10)(18)間を交互する外耳道圧(10)(18)の発生をもたらす(図39Aから図39Eの実施例に示されるように)、事前に選択された圧力差振幅(37)(67)および事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)(180)を含む圧力差波(124)を有する、時間周期(39)にわたって、軸方向イヤホン導管(4)(13)から外耳道(5)(14)に向かう流出と、外耳道(5)(14)から流体流発生器(2)(19)に向かう軸方向イヤホン導管(4)(13)への流出との間を交互し得る、流体流(8)(20)を発生させるように動作されることができる。
【0104】
他の特定の実施形態に関して、圧力差波(124)は、周囲圧力(11)を0キロパスカル~約+50キロパスカル上回る範囲内の事前に選択された圧力差振幅(37)(67)内において、事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)(180)で発振することができる(図37Bから図37Gの実施例に示されるように)。
【0105】
さらに他の特定の実施形態に関して、圧力差波(124)は、周囲圧力(11)を約-50キロパスカル~0キロパスカル下回る範囲内の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)(180)で発振することができる(図38Bから図38Gの実施例に示されるように)。
【0106】
再び、主に、図37Bから図37G図38Bから図38G、および図39Aから図39Eを参照すると、圧力差波(124)は、用途に応じて、外耳道圧調整デバイス(1)の動作によって緩和され得る多数かつ様々な障害症状または治療され得る障害に対応する多数かつ様々な波形を有することができる。例証的実施例として、圧力差波(124)は、平滑反復周期的発振を有する正弦波(図37B図38B、および図39Aの実施例に示されるように)、圧力差波(124)が固定最小値と最大値との間の定常周波数を交互する、方形波、矩形波、圧力差波(124)の頂点が時間周期(39)にわたって一定の事前に選択された圧力差振幅(37)(67)を有する、台形波または円錐台波(図37C図37F図38C図38F、および図39Bの実施例に示されるように)、線形前縁および後縁を有する三角形波(図37D図38D、および図39Cの実施例に示されるように)、前縁が後縁と比較してより長い時間周期(39)にわたって変化する事前に選択された圧力差振幅(37)(67)を有する、鋸歯波(図37Eおよび図39Dの実施例に示されるように)、前縁が後縁と比較してより短い時間周期(39)にわたって事前に選択された圧力差振幅(37)(67)を変化させる、逆鋸歯波(図37Eおよび図39Eの実施例に示されるように)、またはそれらの組み合わせ(図37Gおよび図38Gの実施例に示されるように)であることができる。
【0107】
ここで主に、図6図7図9A図9B、および図29Aから図35を参照すると、特定の実施形態に関して、外耳道圧調整デバイス(1)はさらに、外耳道圧調整デバイス(1)の構成要素が格納され得る中空内部空間(127)を画定する筐体内部表面(126)を有する、筐体(125)を含むことができる。
【0108】
前述の外耳道圧調整デバイス(1)の流体流発生器(2)(19)は、典型的には、空気の流体流(8)(20)を外耳道(5)(14)に送達し、外耳道圧(10)(18)と周囲圧力(11)との間の圧力差(9)(17)を達成するが、これは、外耳道圧調整デバイス(1)の実施形態によって外耳道(5)(14)に送達され得る、様々な流体に関する限定を意図するものではない。例証的実施例として、様々な流体は、酸素、窒素、アルゴン、または同等物等の精製ガス;ガスの部分的圧力の混合物;水、油、アルコール、または同等物等の液体;またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0109】
加えて、外耳道圧調整デバイス(1)の構成要素間、外耳道圧調整デバイス(1)の構成要素と外耳道(5)(14)との間、または外耳道圧調整デバイス(1)の構成要素と周囲圧力(11)との間の流体流(8)(20)(82)(99)(または、他の流体流)または流体体積(21)(22)の移送は、典型的には、簡潔にする目的のために、第1の点と第2の点との間におけるように前述され得るが、流体流(8)(20)(82)(99)(または、他の流体流)または流体体積(21)(22)の移送は、第1の点と第2の点との間のマニホールド流体流路(54)内のあらゆる点を含む。
【0110】
ここで主に、図8および図28を参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)の実施形態はさらに、コントローラ(128)を含むことができる。コントローラ(128)は、特定の実施形態に関して、メモリ要素(131)と通信するプロセッサ(130)を含有する単一集積回路(129)の形態をとることができる。メモリ要素(131)は、消去および再プログラムされ得、特定の実施形態に関しては、データ記憶のためのランダムアクセスメモリである、不揮発性コンピュータ記憶媒体の形態であることができる。メモリ要素(131)は、前述の本発明の実施形態による外耳道圧調整デバイス(1)の種々の構成要素を動作させるための規定機能または規定機能を行うためのステップの組み合わせを提供するように実行可能である、コンピュータコード(132)を含有することができる。
【0111】
図8および図28に示されるブロック図およびフロー図は、規定機能を行うための要素の組み合わせ、規定機能を行うためのステップの組み合わせ、および規定機能を行うための実行可能プログラム要素をサポートする。また、ブロック図およびフロー図の各機能ブロックならびにブロック図およびフロー図内の機能ブロックの組み合わせは、規定機能またはステップを行う特殊目的ハードウェアベースのコンピュータシステムまたは特殊目的ハードウェアおよびコンピュータ命令の好適な組み合わせのいずれかによって、実装されることができることを理解されるであろう。
【0112】
ここで主に、図8を参照すると、コンピュータコード(132)は、第1の流体圧力差振幅選択要素(40)から受信された圧力差振幅選択信号(133)を変換し、対応して、第1の流体流発生器(2)を制御し、第1の軸方向イヤホン導管(4)から流出する第1の流体流(8)を産生するように実行され得る、第1の流体流発生器コントローラ(41)を含むことができる。特定の実施形態に関して、第1の流体流発生器コントローラ(41)は、圧力差振幅選択信号(133)の変動に基づいて、第1の流体流(8)を増加または減少させる。他の実施形態に関して、第1の流体圧力差振幅選択要素(40)は、事前に選択された流体体積(22)を選択するために使用されることができ、第1の流体流発生器コントローラ(41)は、対応して、第1の流体流発生器(2)を制御し、前述のような事前に選択された流体体積(22)を送達することができる。
【0113】
第1の圧力センサ(56)を含む外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態に関して、コンピュータコード(132)はさらに、圧力差振幅選択要素(40)とのユーザ相互作用によって選択された第1の事前に選択された圧力差振幅(37)と、第1の軸方向イヤホン導管(4)内で感知された第1の圧力差振幅(36)を比較するように機能する、第1の圧力差振幅比較器(59)を提供するように実行可能である、第1の圧力センサ信号分析器(58)を含むことができる。第1の圧力センサ信号分析器(58)はさらに、第1の事前に選択された圧力差振幅(37)と感知された第1の圧力差振幅(36)との間の差異に基づいて変動する、第1の圧力差振幅補償信号(60)を提供するように実行されることができる。第1の流体流発生器コントローラ(41)は、第1の圧力差振幅補償信号(60)に応答して、第1の流体流発生器(2)を制御し、第1の事前に選択された圧力差振幅(37)を達成することができる。
【0114】
再び、主に、図8を参照すると、第1の流体流発生器コントローラ(41)はさらに、第1の圧力差振幅発振周波数選択要素(50)から受信された圧力差振幅発振周波数選択信号(134)を変換し、対応して、第1の流体流発生器(2)を制御し、第1の軸方向イヤホン導管(4)内で第1の流体流の第1の方向(46)と第1の流体流の第2の方向(47)との間で第1の流体流(8)を交互に駆動させる、第1の圧力差振幅発振(45)を産生するように実行されることができる。
【0115】
特定の実施形態に関して、第1の流体流発生器コントローラ(41)は、圧力差振幅発振周波数選択信号(134)の変動に基づいて、第1の圧力差振幅発振周波数(48)を変動させる。他の実施形態に関して、第1の圧力差振幅発振周波数選択要素(50)は、第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)を選択するように使用されることができ、第1の流体流発生器コントローラ(41)は、対応して、第1の流体流発生器(2)を制御し、前述の範囲内の第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)を送達することができる。
【0116】
第1の圧力センサ(56)を含む外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態に関して、第1の圧力センサ信号分析器(58)はさらに、第1の圧力差振幅発振周波数選択要素(50)とのユーザ相互作用によって選択された第1の事前に選択された圧力差振幅周波数(49)と、第1の軸方向イヤホン導管(4)内で感知された第1の圧力差振幅発振周波数(48)を比較するように機能する、第1の圧力差振幅発振周波数比較器(61)を提供するように実行可能であることができる。第1の圧力センサ信号分析器(58)はさらに、第1の事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)と感知された第1の圧力差振幅発振周波数(48)との間の差異に基づいて変動する、第1の圧力差振幅発振周波数補償信号(62)を提供するように実行されることができる。第1の流体流発生器コントローラ(41)は、第1の圧力差振幅補償信号(62)に応答して、第1の流体流発生器(2)を制御し、第1の事前に選択された圧力差周波数(49)を達成することができる。
【0117】
図8および図9Bの例証的実施例によって示されるような第1の流体流発生器(2)の特定の実施形態に関して、第1の流体流発生器コントローラ(41)は、前述のように、バレル(27)内で移動可能なピストン(26)に結合される線形アクチュエータ(30)の移動を制御することによって、第1の流体流発生器(2)の機能を間接的に制御することができる。
【0118】
図28図29A、および図29Bの例証的実施例に示されるような特定の実施形態に関して、外耳道圧調整デバイス(1)は、前述のように、第1の流体流(8)を第1の軸方向イヤホン導管(4)に送達するように動作する、第1の流体流発生器(2)と、離れた第2の流体流(20)を第2の圧力センサ(68)によって感知された第2の軸方向イヤホン導管(13)に送達するように動作する、第2の流体流発生器(19)とを含むことができる。対応して、コンピュータコード(132)はさらに、第2の流体流発生器コントローラ(73)と、第2の圧力差振幅比較器(71)および第2の圧力差振幅発振周波数比較器(135)を含み、それぞれ、第1の流体流発生器(2)に関して前述のように、第2の軸方向イヤホン導管(13)内の第2の圧力差振幅(63)および第2の圧力差振幅発振周波数(64)の独立制御を可能にする、第2の流体流発生器(19)の動作を制御するように機能し得る、第2の圧力センサ信号分析器(70)とを含むことができる。
【0119】
再び、主に、図28図29A、および図29Bを参照すると、第1の流体流発生器(2)および第2の流体流発生器(19)はそれぞれ、第1および第2の圧力差振幅(36)(63)および第1および第2の圧力差振幅発振周波数(48)(64)を達成するようにそれぞれ離れて制御可能な正流体流発生器(76)と、負流体流発生器(77)とを含むことができる。故に、第1および第2の流体流発生器コントローラ(41)(73)は、第1および第2の流体流発生器(2)(19)の各正流体流発生器(76)および各負流体流発生器(77)を離れて制御し、第1および第2の圧力差振幅(36)(63)ならびに第1および第2の圧力差振幅発振周波数(48)(64)を達成するように実行されることができる。
【0120】
ここで主に、図28図37Aから図37G図38Aから図38G、および図39Aから図39Eを参照すると、コンピュータコード(132)の特定の実施形態はさらに、時間周期選択要素(190)に応答するタイマモジュール(137)と、前述のように、かつ図に示されるように、または別様にプログラムされ、メモリ要素(131)内に含有されるように、メモリ要素(131)内に含有される複数の圧力調整プロファイル(136)のうちの1つの選択を可能にする、圧力調整プロファイル選択要素(139)に応答する圧力調整プロファイル投与モジュール(138)とを含む。圧力調整プロファイル投与モジュール(138)は、第1および第2の流体流発生器(2)(19)の動作を協調し、複数の圧力調整プロファイル(136)のうちの選択される1つの時間周期(39)内の各時点に対応する第1または第2の事前に選択された圧力差振幅(37)(67)を達成するように機能する。
【0121】
ここで主に、図8および図28を参照すると、特定の実施形態に関して、コンピュータコード(132)はさらに、流体温度調整器(78)を制御し、第1または第2の流体流(8)(20)の流体流温度(79)を調節するように機能する、流体流温度調整器コントローラ(140)を含むことができる。図8に示される例証的実施形態に関して、流体流温度調整器コントローラ(140)は、流体流温度調整器(78)を作動させ、第1の流体流発生器(2)の作動に応じて、時間周期(39)の間、第1の流体流(8)の流体流温度(78)を増加させる。
【0122】
図28に示される例証的実施形態に関して、流体流温度調整器コントローラ(140)は、流体流温度選択要素(142)から受信された流体流温度選択信号(141)を変換し、対応して、流体流温度調整器(78)を制御し、第3の流体流(82)の流体流温度(79)を前述のような約10℃~50℃の範囲内に調節するように実行されることができる。これらの実施形態に関して、コンピュータコード(132)はさらに、第3の流体流発生器(81)からの第3の流体流(82)を前述のような0~約10リットル/分の第3の流体流率(83)に制御するように機能する、第3の流体流コントローラ(143)を含むことができる。
【0123】
ここで主に、図8および図28を参照すると、コンピュータコード(132)はさらに、前述のように、第4の流体流発生器(96)を制御し、第1または第2の同軸イヤホン導管(97)(98)に対応して流体結合される第1のエラストマースリーブ(100)または第2のエラストマースリーブ(101)を拡張させ、対応して、第1または第2の外耳道(5)(14)に密閉可能に係合し、対応する第1または第2の外耳道圧(10)(18)と周囲圧力(11)との間の対応する第1または第2の障壁(102)(103)を提供するように実行可能な第4の流体流発生器コントローラ(112)を含むことができる。これらの実施形態に関して、コンピュータコード(132)はさらに、対応する第1および第2の同軸イヤホン導管圧力(106)(107)と周囲圧力(11)との間の安定した第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差(104)(105)を識別するように実行可能な同軸イヤホン導管圧力センサ信号分析器(117)を含むことができる。第3の圧力センサ信号分析器(117)は、安定した第1および第2の同軸イヤホン導管圧力差(104)(105)の発生に応じて、シール信号(118)を発生させ、前述のような感覚的に知覚可能な印(120)を発生させることができる。これらの実施形態として、コンピュータコード(132)はさらに、シール解放選択要素(145)の動作に応答して、前述のように圧力緩和弁(121)(122)を動作させるように実行可能なシール解放モジュール(144)を含むことができる。
【0124】
ここで主に、図40を参照すると、コンピュータコード(132)はさらに、前述のような外耳道圧調整デバイス(1)の実施形態内に流体流(8)(20)(82)(99)を投与する選択される方法に応じて、弁(52)のうちの1つまたはそれを上回るものを作動させるように実行可能な弁制御モジュール(146)を含む。
【0125】
ここで主に、図28および32を参照すると、特定の実施形態はさらに、グラフィカルディスプレイ表面(147)を含み、コンピュータプログラム(132)はさらに、グラフィカルユーザインターフェース(149)をグラフィカルディスプレイ表面(147)上に描写するように実行され得る、グラフィカルユーザインターフェースモジュール(148)を含むことができる。グラフィカルユーザインターフェース(149)は、ユーザ相互作用によって、コンピュータコード(132)の機能を実行し、外耳道圧調整デバイス(1)を動作せることができる。ユーザ相互作用は、典型的には、グラフィカルディスプレイ表面(147)上に描写される制御画像(150)のユーザ(33)によるタッチの形態であろうが、本例証的実施例は、コンピュータコード(132)の機能が、1つまたは複数の制御画像(150)の選択を通して、あるいはユーザ音声コマンド、キーボード打鍵、マウスボタン、もしくは別様にかかわらず、アクティブ化される、実行される、または行われ得る、ユーザ(33)による任意のコマンドを除くことを意図するものではない。
【0126】
ここで主に、図1および図2を参照すると、特定の実施形態はさらに、外耳道圧調整デバイス(1)から離れたコンピュータデバイス(151)を含むことができる。用語「コンピュータデバイス(151)」は、本発明の目的のために、コンピュータコード(132)を受信する、またはコンピュータコード(132)を含有する機械可読媒体(152)を受信するように適合された任意のデバイスを意味する、あるいは外耳道圧調整デバイス(1)と通信するように適合されたコンピュータメモリ要素(154)と通信するコンピュータプロセッサ(153)を含む、もしくはインターネット(156)等の広域ネットワーク(155)またはコンピュータプロセッサ(153)と通信するコンピュータメモリ要素(154)の中への1つまたはそれを上回るローカルエリアネットワーク(157)を通して、コンピュータコード(132)をダウンロードする。コンピュータデバイス(151)は、特定の実施形態に関して、コンピュータコード(132)を含有するコンピュータメモリ要素(154)の形態で機械可読媒体(152)を受信するために専用に設計された限定能力コンピュータの形態をとることができる。しかしながら、他の実施形態は、セットトップボックス、ケーブルテレビネットワークまたはデジタル衛星ブロードキャスト等のエンターテイメントメディアを通してデータを受信するために接続されるインテリジェントテレビ、スマートフォン、スレートまたはパッドコンピュータ、携帯情報端末またはカメラ/携帯電話、あるいはマルチプロセッサシステム等のハンドヘルドデバイス、マイクロプロセッサベースのまたはプログラマブル消費者電子機器、ネットワークパーソナルコンピュータ、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、もしくは同等物の形態をとることができる。
【0127】
再び、主に、図1および2を参照すると、コンピュータデバイス(151)は、1つのコンピュータデバイスまたは複数のコンピュータデバイスを包含することができ、それぞれ、ユーザ(33)によって動作され、1つまたは複数の外耳道圧調整デバイス(1)を制御することができる。ユーザ(33)は、グラフィックユーザインターフェース(149)をコンピュータグラフィカルディスプレイ表面(147)上に表示するために、共通形式において読み出すためにコンピュータデバイス(151)にアクセスし得る、1人の人物、複数の人物、事業体、またはその他であることができる。
【0128】
特定の実施形態に関して、外耳道圧調整デバイス(1)のコントローラ(128)はさらに、コンピュータデバイス(151)へおよびそこから通信信号(161)を送受信するためのアンテナ(160)と関連付けられた送受信機(159)を含み得る、通信コントローラ(158)を含むことができる。特定の実施形態に関して、通信コントローラ(158)は、関連付けられたBLUETOOTH(登録商標)送受信機およびBLUETOOTH(登録商標)アンテナを含む、BLUETOOTH(登録商標)コントローラ(例えば、Texas Instruments CC2540 BLUETOOTH(登録商標)System-on-Chip)であることができる。特定の実施形態に関して、通信コントローラ(158)は、Wi-Fiコントローラならびに関連付けられたWi-Fi受信機およびWi-Fiアンテナであることができる。
【0129】
ここで主に、図36Aおよび36Bを参照すると、グラフィカルユーザインターフェース(149)の例証的実施例は、対応する第1および第2の軸方向イヤホン導管(4)(13)への第1の流体流(8)、または第2の流体流(20)、または第1および第2の流体流(8)(20)の両方の投与をユーザ相互作用によって選択する、第1の耳制御画像(163)、第2の耳制御画像(164)、または第1および第2の耳制御画像(165)の両方、投与されるべき複数の圧力調整プロファイル(136)のうちの1つの選択をユーザ相互作用によって可能にする、選択可能圧力調整プロファイルアイコン(167)(図36Bの実施例に示されるように)のリストの描写をユーザ相互作用によって生じさせる、圧力調整プロファイル制御画像(166)、事前に選択された圧力差振幅(37)の選択をユーザ相互作用によって可能にする、選択可能圧力差振幅制御画像のリストの描写をユーザ相互作用によって生じさせる、外耳道圧差振幅制御画像(168)、事前に選択された圧力差振幅発振周波数(49)の選択をユーザ相互作用によって可能にする、選択可能圧力差振幅発振周波数制御画像のリストの描写をユーザ相互作用によって生じさせる、外耳道圧差周波数制御画像(170)、投与または治療のための時間周期(39)の選択をユーザ相互作用によって可能にする選択可能時間周期制御画像のリストの描写をユーザ相互作用によって生じさせる、時間周期制御画像(172)、または選択可能流体流温度のリストの描写をユーザ相互作用によって生じさせる、温度調整制御アイコン(174)および流体流率(83)における流体流温度(79)の投与をユーザ相互作用によって選択する、温度調整流率のうちの1つまたは複数の選択をユーザ相互作用によって可能にする、モード選択リスト(162)を含むことができる。
【0130】
ここで主に、図8および28を参照すると、外耳道圧調整デバイス(1)の実施形態はさらに、12ボルト直流に変換される110ボルト交流等の変換電力(178)または12ボルト直流バッテリ等の電池(179)のうちの1つまたはそれらの組み合わせであり得る、電源(177)を含むことができる。
【0131】
外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態を生産する方法は、第1の流体流(8)を発生可能な第1の流体流発生器(2)を提供するステップと、第1のイヤホンの第1の端部(92)と第1のイヤホンの第2の端部(93)との間で連通する第1の軸方向イヤホン導管(4)を有する、第1のイヤホン(3)を提供するステップとを含むことができる。第1の軸方向イヤホン導管(4)は、第1の流体流発生器(2)に流体結合可能であることができる。第1のイヤホン(3)は、第1の外耳道圧(10)と周囲圧力(11)との間の第1の障壁(102)として第1の耳(6)の第1の外耳道(5)に密閉可能に係合するように構成される、第1の柔軟なイヤホン外部表面(7)を有することができる。
【0132】
外耳道圧調整デバイス(1)の特定の実施形態を生産する方法はさらに、前述のような外耳道圧調整デバイス(1)の付加的構成要素を提供するステップを含むことができる。
【0133】
前述から容易に理解され得るように、本発明の基本概念は、種々の方法で具現化されてもよい。本発明は、最良形態を含む、外耳道圧調整デバイスならびにそのような外耳道圧調整デバイスを作製および使用するための方法の多数かつ様々な実施形態を伴う。
【0134】
したがって、説明によって開示される、あるいは本願に付随する図または表に示される、本発明の特定の実施形態または要素は、限定を意図するものではなく、むしろ、概して、本発明によって包含される多数かつ様々な実施形態、またはその任意の特定の要素に関して包含される均等物の例示として意図される。加えて、本発明の単一実施形態または要素の具体的説明は、可能性として考えられる全実施形態または要素を明示的に説明していない場合がある。多くの代替が、説明および図によって暗黙的に開示される。
【0135】
装置の各要素または方法の各ステップは、装置用語または方法用語によって説明され得ることを理解されたい。そのような用語は、所望であれば、本発明が権利を与えられる暗黙的に広範な適用範囲を明確にするために置換されることができる。単なる一例として、方法の全ステップは、作用、その作用を行う手段、またはその作用を引き起こす要素として開示され得ることを理解されたい。同様に、装置の各要素は、物理的要素、または物理的要素が促進する作用として開示され得る。単なる一例として、「流体の流れ」という開示は、明示的に論じられるかどうかにかかわらず、「流体を流れさせる」作用の開示を包含すると理解されたい。逆に言えば、「流体を流れさせる」の事実上の開示がある場合、そのような開示は、「流体の流れ」と、さらに「流体を流れさせるための手段」の開示を包含するものと理解されたい。各要素またはステップのそのような代替用語は、説明に明示的に含まれるものと理解されたい。
【0136】
加えて、使用する各用語に関して、本願におけるその利用がそのような解釈と矛盾しない限り、一般的な辞書の定義は、各定義が参照によって本明細書に組み込まれる、Random House Webster’s Unabridged Dictionary, second editionに収録された各用語の記述に含まれると理解すべきであることを理解されたい。
【0137】
本明細書の全数値は、明示的に示されるかどうかにかかわらず、用語「約」によって修正されると仮定される。本発明の目的の場合、範囲は、「約」ある特定の値から「約」別の特定の値として表され得る。そのような範囲が表されるとき、別の実施形態は、ある特定の値から他の特定の値を含む。端点による数値範囲の列挙は、その範囲内に包含される、全数値を含む。1から5の数値範囲は、例えば、数値1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、5等を含む。さらに、範囲のそれぞれの端点は、他の端点と関連して、および他の端点から独立しての両方において、有意であることを理解されたい。値が、先行詞「約」の使用によって、近似値として表されるとき、特定の値は、別の実施形態を形成することを理解されるであろう。用語「約」は、概して、当業者が、列挙される数値と均等物である、あるいは同一機能または結果を有すると見なすであろう、数値の範囲を指す。同様に、先行詞「実質的に」は、全体的にではないが、大まかに、同一形態、様式、または程度を意味し、特定の要素は、当業者が同一機能または結果を有すると見なすであろう、構成の範囲を有するであろう。特定の要素が、先行詞「実質的に」の使用して近似として表されるとき、特定の要素は、別の実施形態を形成することを理解されるであろう。
【0138】
さらに、本発明の目的のために、用語「a」または「an」実体は、別様に限定されない限り、その実体のうちの1つまたはそれを上回るものを指す。したがって、用語「a」または「an」、「1つまたはそれを上回る」、および「少なくとも1つ」は、本明細書では、同じ意味で使用され得る。
【0139】
したがって、本出願人は、少なくとも、i)本明細書に開示および説明される、外耳道圧調整デバイス、ii)開示および説明される、関連方法、iii)これらのデバイスおよび方法のそれぞれの類似物、均等物、さらに暗黙的変形例、iv)図示、開示、または説明される機能のそれぞれを達成する、それらの代替実施形態、v)開示および説明されるものを達成することが暗黙的である、示される機能のそれぞれを達成する、それらの代替設計および方法、vi)別個かつ独立した発明として示される、各特徴、構成要素、およびステップ、vii)開示される種々のシステムまたは構成要素によって向上される用途、viii)そのようなシステムまたは構成要素によって生産される、結果として生じる製品、ix)実質的に、本明細書に前述され、付随の実施例のいずれかに関連して記載される、方法および装置、x)開示される前述の要素のそれぞれの種々の組み合わせおよび順列を請求すると理解されたい。
【0140】
本特許出願の背景の項は、本発明が属する事業分野を記載したものである。本項はまた、技術状況についての情報、問題、または懸念を本発明が導かれるものに関係付ける際に有用である、ある米国特許、特許出願、刊行物、または本発明の主題の言い換えを組み込み、あるいは含むこともできる。本明細書に引用または組み込まれる任意の米国特許、特許出願、刊行物、記載、または他の情報を本発明に関する従来技術として認めるものと読み取り、解釈し、またはそのように見なすことは意図されない。
【0141】
本明細書に記載の請求項は、該当する場合、本発明のこの説明の一部として、参照することによって本明細書に組み込まれ、本出願人は、そのような請求項のそのような組み込まれた内容の全部または一部を請求項あるいはその任意の要素または構成要素の一部または全部を裏付ける付加的説明として使用する権利を明示的に保有し、本出願人はさらに、必要に応じて、そのような請求項あるいはその任意の要素または構成要素の組み込まれた内容の任意の部分または全部を説明から請求項へまたはその逆に移動させ、本願によって、あるいはその任意の後続出願または継続、分割、もしくは一部継続出願によって、保護が求められる事項を規定する権利、または任意の国あるいは条約の特許法、規則、もしくは規制の任意の利益、それらに準ずる料金の減額を得る権利、またはそれらに準拠する権利を明示的に保有し、参照することによって組み込まれるそのような内容は、その任意の後続の継続、分割、あるいは一部継続出願またはそれについての任意の再発行もしく延長を含めて、本願の係属中全体を通して存続するものとする。
【0142】
加えて、本明細書に記載の請求項は、該当する場合、さらに、本発明の限定された数の好ましい実施形態の境界線を記述することを意図し、本発明の最も広い実施形態または特許請求することができる本発明の実施形態の完全なリストと解釈すべきではない。本出願人は、上に示した説明に基づいて、あらゆる特許請求の範囲を任意の継続、分割、あるいは一部継続出願または類似の出願の一部として展開するいかなる権利も放棄するものではない。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
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図18
図19
図20
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図29A
図29B
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図31
図32
図33
図34
図35
図36A
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図37B
図37C
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図40