(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024040635
(43)【公開日】2024-03-26
(54)【発明の名称】レコメンド装置、レコメンド方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0241 20230101AFI20240318BHJP
【FI】
G06Q30/02 446
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022145106
(22)【出願日】2022-09-13
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-25
(71)【出願人】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【弁理士】
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】山本 康生
(72)【発明者】
【氏名】吉田 北斗
(72)【発明者】
【氏名】山田 寛
(72)【発明者】
【氏名】川村 篤志
(72)【発明者】
【氏名】土屋 和輝
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザにとって有益な情報を提供するレコメンド装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】サービス提供システムにおいて、サービス提供装置のレコメンド部は、対象ユーザの識別情報と、過去にネットワークを介して提供されたサービスのコンテンツおいて対象ユーザのユーザIDと閲覧した複数の車両IDとが対応付けられたユーザ情報に基づいて、対象ユーザが閲覧した複数の車両IDを取得し、複数の車両IDの夫々に対して車両を閲覧したユーザが興味を有すると推定される複数のレコメンドアイテムの車両IDとが対応付けられたレコメンドアイテム情報に基づいて、対象ユーザが閲覧した複数の車両の車両IDの夫々に対応付けられた複数のレコメンドアイテムの車両IDを取得し、対象ユーザが閲覧した複数の車両に対応する複数のレコメンドアイテムのうち、対象ユーザが閲覧済の車両を除外した複数のレコメンドアイテムを対象ユーザに提供する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスの提供対象の対象ユーザの識別情報を取得する第1取得部と、
前記対象ユーザの識別情報と、過去にネットワークを介して提供された前記サービスのコンテンツおいて前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報とが対応付けられたユーザ閲覧情報に基づいて、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報を取得する第2取得部と、
前記複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対して前記アイテムを閲覧したユーザが興味を有すると推定される複数のレコメンドアイテムの識別情報とが対応付けられたレコメンド情報に基づいて、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対応付けられた前記複数のレコメンドアイテムの識別情報を取得する第3取得部と、
前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムに対応する前記複数のレコメンドアイテムのうち、前記対象ユーザが閲覧済のアイテムを除外した前記複数のレコメンドアイテムを前記対象ユーザに提供するための処理を行う処理部と、
を備えるレコメンド装置。
【請求項2】
前記処理部は、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムに対応する前記複数のレコメンドアイテムのうち、前記対象ユーザが閲覧済のアイテムを除外し、且つユーザが興味を有すると推定される度合が高いレコメンドアイテムを優先して、前記複数のレコメンドアイテムを前記対象ユーザに提供するための処理を行う、
請求項1に記載のレコメンド装置。
【請求項3】
前記処理部は、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムに対応する前記複数のレコメンドアイテムのうち、前記対象ユーザが閲覧済のアイテムを除外し、ユーザが興味を有すると推定される度合が高いレコメンドアイテムを優先し、且つ前記対象ユーザに提供するレコメンドアイテムが重複しないように前記レコメンドアイテムを調整した複数のレコメンドアイテムを前記対象ユーザに提供するための処理を行う、
請求項2に記載のレコメンド装置。
【請求項4】
前記処理部は、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムのそれぞれに対応する前記複数のレコメンドアイテムが均等または略均等に前記対象ユーザに提供されるように前記レコメンドアイテムを調整して、複数のレコメンドアイテムを前記対象ユーザに提供するための処理を行う、
請求項3に記載のレコメンド装置。
【請求項5】
前記処理部は、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムのそれぞれに対応するレコメンドアイテムが、少なくとも設定数、前記対象ユーザに提供されるように前記レコメンドアイテムを調整して、複数のレコメンドアイテムを前記対象ユーザに提供するための処理を行う、
請求項3に記載のレコメンド装置。
【請求項6】
前記ユーザ閲覧情報を記憶した閲覧情報記憶装置と、
前記レコメンド情報を記憶したレコメンド情報記憶装置と、を備え、
前記閲覧情報記憶装置は、前記第2取得部から前記対象ユーザの識別情報と、前記対象ユーザが過去に閲覧した複数のアイテムの識別情報の提供リクエストとを取得した場合、前記第2取得部に前記対象ユーザが閲覧したアイテムの識別情報を送信し、
前記レコメンド情報記憶装置は、前記第3取得部から前記第2取得部が取得した前記対象ユーザが過去に閲覧した複数のアイテムの識別情報と、前記複数のアイテムの識別情報に対応するレコメンドアイテムの識別情報の提供リクエストとを取得した場合、前記第3取得部に前記対象ユーザにレコメンドするレコメンドアイテムの識別情報を送信し、
前記処理部は、前記第3取得部が取得した情報に基づいて前記複数のレコメンドアイテムを前記対象ユーザに提供するための処理を行う、
請求項1から5のうちいずれか1項に記載のレコメンド装置。
【請求項7】
前記対象ユーザが前記サービスにおいて提供されるトップページの閲覧のリクエストをした場合、
前記第1取得部が、サービス提供対象の対象ユーザの識別情報を取得し、
前記第2取得部が、前記ユーザ閲覧情報に基づいて、前記対象ユーザの識別情報に付けられた複数のアイテムの識別情報を取得し、
前記第3取得部が、前記レコメンド情報に基づいて、前記複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対応付けられた前記複数のレコメンドアイテムの識別情報を取得し、
前記処理部が、前記複数のレコメンドアイテムを前記対象ユーザに提供するための処理を行い、
前記対象ユーザが前記サービスにおいて提供されるトップページの閲覧した後、前記トップページまたは前記サービスにおけるトップページよりも下位の階層のコンテンツにおいて、所定のアイテムを指定した場合、
前記第3取得部が、前記レコメンド情報に基づいて、前記所定のアイテムの識別情報に対応付けられた前記複数のレコメンドアイテムの識別情報を取得し、
前記処理部が、前記複数のレコメンドアイテムを前記対象ユーザに提供するための処理を行う、
請求項1から5のうちいずれか1項に記載のレコメンド装置。
【請求項8】
前記対象ユーザが前記サービスにおいて提供されるトップページの閲覧のリクエストをした場合、
前記第1取得部が、サービス提供対象の対象ユーザの識別情報を取得し、
前記第2取得部が、前記ユーザ閲覧情報に基づいて、前記対象ユーザの識別情報に付けられた複数のアイテムの識別情報を取得し、
前記第3取得部が、前記レコメンド情報に基づいて、前記複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対応付けられた前記複数のレコメンドアイテムの識別情報を取得し、
前記処理部が、前記複数のレコメンドアイテムを前記対象ユーザに提供するための処理を行い、
前記対象ユーザが前記サービスにおいて提供されるトップページの閲覧した後、前記トップページまたは前記サービスにおけるトップページよりも下位の階層のコンテンツにおいて、所定のアイテムを指定した場合、
前記第3取得部が、前記レコメンド情報に基づいて、前記所定のアイテムの識別情報に対応付けられた前記複数のレコメンドアイテムの識別情報を取得し、
前記処理部が、前記対象ユーザに対応する前記複数のレコメンドアイテムと、前記所定のアイテムの識別情報に対応付けられた前記複数のレコメンドアイテムとを含むコンテンツを前記対象ユーザに提供するための処理を行う、
請求項1から5のうちいずれか1項に記載のレコメンド装置。
【請求項9】
コンピュータが、
サービスの提供対象の対象ユーザの識別情報を取得する処理と、
前記対象ユーザの識別情報と、過去にネットワークを介して提供された前記サービスのコンテンツおいて前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報とが対応付けられたユーザ閲覧情報に基づいて、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報を取得する処理と、
前記複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対して前記アイテムを閲覧したユーザが興味を有すると推定される複数のレコメンドアイテムの識別情報とが対応付けられたレコメンド情報に基づいて、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対応付けられた前記複数のレコメンドアイテムの識別情報を取得する処理と、
前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムに対応する前記複数のレコメンドアイテムのうち、前記対象ユーザが閲覧済のアイテムを除外した前記複数のレコメンドアイテムを前記対象ユーザに提供するための処理を行う処理と、
を実行するレコメンド方法。
【請求項10】
コンピュータに、
サービスの提供対象の対象ユーザの識別情報を取得する処理と、
前記対象ユーザの識別情報と、過去にネットワークを介して提供された前記サービスのコンテンツおいて前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報とが対応付けられたユーザ閲覧情報に基づいて、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報を取得する処理と、
前記複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対して前記アイテムを閲覧したユーザが興味を有すると推定される複数のレコメンドアイテムの識別情報とが対応付けられたレコメンド情報に基づいて、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対応付けられた前記複数のレコメンドアイテムの識別情報を取得する処理と、
前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムに対応する前記複数のレコメンドアイテムのうち、前記対象ユーザが閲覧済のアイテムを除外した前記複数のレコメンドアイテムを前記対象ユーザに提供するための処理を行う処理と、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レコメンド装置、レコメンド方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、対象ユーザ以外のユーザによる利用頻度が高く、且つ、対象ユーザによる利用頻度が低いアイテムの推薦度を高く設定し、対象ユーザの端末に対してアイテムを推薦する推薦装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の技術では、ユーザにとって有益な情報を提供することができない場合があった。例えば、ユーザの嗜好が十分に加味されていない場合があった。
【0005】
本発明は、このような事情が考慮されたものであり、ユーザにとって有益な情報を提供することができるレコメンド装置、レコメンド方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、サービスの提供対象の対象ユーザの識別情報を取得する第1取得部と、前記対象ユーザの識別情報と、過去にネットワークを介して提供された前記サービスのコンテンツおいて前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報とが対応付けられたユーザ閲覧情報に基づいて、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報を取得する第2取得部と、前記複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対して前記アイテムを閲覧したユーザが興味を有すると推定される複数のレコメンドアイテムの識別情報とが対応付けられたレコメンド情報に基づいて、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対応付けられた前記複数のレコメンドアイテムの識別情報を取得する第3取得部と、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムに対応する前記複数のレコメンドアイテムのうち、前記対象ユーザが閲覧済のアイテムを除外した前記複数のレコメンドアイテムを前記対象ユーザに提供するための処理を行う処理部とを備えるレコメンド装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、ユーザにとって有益な情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】サービス提供システム1により提供されるコンテンツの一例を示す図である。
【
図2】サービス提供システム1の機能構成の一例を示す図である。
【
図3】サービス提供装置100の機能構成の一例を示す図である。
【
図4】ユーザ行動履歴情報142の一例を示す図である。
【
図6】レコメンドアイテム情報182の一例を示す図である。
【
図7】レコメンド処理部210が行う処理について説明するための図である。
【
図8】レコメンド処理部210のアイテム情報特定部218が行う処理について説明するための図である。
【
図9】サービス提供システム1により実行される処理の流れの一例を示すフローチャート(その1)である。
【
図10】トップページのコンテンツC1と、ユーザがコンテンツC1において車両を選択した後に提供されるコンテンツC2との一例を示す図である。
【
図11】サービス提供システム1により実行される処理の流れの他の一例を示すフローチャート(その2)である。
【
図12】トップページのコンテンツC1と、ユーザがコンテンツC1において車両を選択した後に提供されるコンテンツC2#との一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明のレコメンド装置、レコメンド方法、およびプログラムの実施形態について説明する。
【0010】
本実施形態の一態様のレコメンド装置は、サービスの提供対象の対象ユーザの識別情報を取得する第1取得部と、前記対象ユーザの識別情報と、過去にネットワークを介して提供された前記サービスのコンテンツおいて前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報とが対応付けられたユーザ閲覧情報に基づいて、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報を取得する第2取得部と、前記複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対して前記アイテムを閲覧したユーザが興味を有すると推定される複数のレコメンドアイテムの識別情報とが対応付けられたレコメンド情報に基づいて、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対応付けられた前記複数のレコメンドアイテムの識別情報を取得する第3取得部と、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムに対応する前記複数のレコメンドアイテムのうち、前記対象ユーザが閲覧済のアイテムを除外した前記複数のレコメンドアイテムを前記対象ユーザに提供するための処理を行う処理部とを備える。
【0011】
アイテムは、ユーザに紹介する対象であればよい。本実施形態では、アイテムは、車両(例えば中古車)であるものとして説明するが、これに限定されずに、本(漫画、雑誌、書籍など)や、動画、画像、店舗(例えば飲食店)、施設(例えば宿泊施設)、観光地、募金先、着せ替えアイテムなどであってもよい。着せ替えアイテムとは、端末装置の表示部に表示されるインタフェース画面における壁紙やアイコン、ウィジェットなどの着せ替えアイテムである。上記は、一例であり、上記とは異なる対象がアイテムであってもよい。
【0012】
「前記複数のレコメンドアイテムを前記対象ユーザに提供するための処理」とは、レコメンドアイテムの情報を用いたコンテンツを提供することや、レコメンドアイテムの情報を用いたコンテンツを生成するように指示すること、コンテンツをユーザに提供する装置にレコメンドアイテムの情報を提供することなどを含む。
【0013】
[概要]
図1は、サービス提供システム1により提供されるコンテンツの一例を示す図である。例えば、サービス提供システム1は、ユーザが過去に閲覧した車両(例えば中古車)の種別を特定し、この車両の種別に興味を持つ人が興味を持つと推定される車両を含むコンテンツをユーザの端末装置に提供する。例えば、トップページにおいて、
図1に示すようなコンテンツが提供される。例えば、トップページにおいて、ユーザの嗜好が反映された車両が紹介される。トップページとは、例えば、複数の階層構造を有するウェブサイトにおける最上位のウェブページである。以下、この処理の詳細について説明する。
【0014】
[サービス提供システム]
図2は、サービス提供システム1の機能構成の一例を示す図である。サービス提供システム1は、例えば、一以上のユーザの端末装置Uと、サービス提供装置100とを備える。端末装置Uとサービス提供装置100とはネットワークNWを介して互いに通信する。サービス提供装置100と、端末装置Uとは、ネットワークNWを介して互いに通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、セルラー網などを含む。
【0015】
[端末装置]
端末装置Uは、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータなどの通信機能等を有するコンピュータ装置である。
【0016】
[サービス提供装置]
サービス提供装置100は、例えば、ユーザに特定のサービスを提供するサーバである。本実施形態では、サービス提供装置100は、例えば、中古車の情報をユーザに提供するサービスを提供する。
【0017】
図3は、サービス提供装置100の機能構成の一例を示す図である。サービス提供装置100は、サービス提供部110と、取得部120と、抽出部130と、第1記憶装置140と、集計部150と、アイテム抽出部160と、第2記憶装置170と、第3記憶装置180と、第4記憶装置190と、第5記憶装置200と、レコメンド処理部210とを備える。これらの機能構成は、分散されていてもよいし一つのものとして構成されてもよい。例えば、抽出部130と、第1記憶装置140と、集計部150と、アイテム抽出部160と、第2記憶装置170と、第3記憶装置180とが一つの装置またはシステムとして構成され、更に第4記憶装置190と第5記憶装置200とが一つの装置またはシステムとして構成され、レコメンド処理部210が一つの装置またはシステムとして構成されてもよい。レコメンド処理部210、或いはサービス提供部110とレコメンド処理部210とを含む機能構成が「レコメンド装置」の一例である。第4記憶装置190は「閲覧情報記憶装置」の一例であり、第5記憶装置200は「レコメンド情報記憶装置」の一例である。
【0018】
サービス提供部110と、取得部120と、抽出部130と、集計部150と、アイテム抽出部160と、レコメンド処理部210とは、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
【0019】
第1記憶装置140と、第2記憶装置170と、第3記憶装置180と、第4記憶装置190と、第5記憶装置200とは、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)、レジスタ等によって実現される。これらの記憶装置の一部または全部は、NAS(Network Attached Storage)や外部ストレージサーバ装置等であってもよい。これらの記憶装置は、情報を管理したり、記憶した情報からリクエストに応じて情報を抽出して抽出した情報をリクエスト元に提供したりする処理部を含んでいてもよい。
【0020】
(サービス提供部)
サービス提供部110は、例えば、ユーザの端末装置Uに中古車の情報を提供する。サービス提供部110は、ユーザの端末装置Uのリクエストに応じて、リクエストに応じたコンテンツをユーザの端末装置Uに提供する。サービス提供部110は、不図示の記憶装置に記憶されたコンテンツからリクエストに応じたコンテンを抽出し抽出したコンテンツをユーザの端末装置Uに提供する。例えば、サービス提供部110は、ユーザの端末装置Uからトップページのコンテンツの提供のリクエストを受けたトップページのコンテンツを提供する。この際、レコメンド処理部210から取得したアイテムをレコメンドするレコメンドアイテムとする。
【0021】
(取得部)
取得部120は、例えば、サービス提供部110からユーザのネットワークNWにおける行動履歴を示す情報を取得する。行動履歴を示す情報は、サービス提供部110が提供するサービスにおいてユーザが行った行動の内容や、行動を行った時刻など種々の情報を含む。行動履歴を示す情報は、例えば、ユーザが閲覧したコンテンツやユーザが選択した(興味を持った)車両の車種や種別などの情報を含む。行動履歴を示す情報は、例えば、ユーザの識別情報に対して、ユーザが閲覧したコンテンツやユーザが選択した車両の車種や種別などの情報と、これらの行動に対応する時刻とが対応付けられた情報である。行動履歴を示す情報は、上記の情報に限らず、他の情報が含まれていてもよい。
【0022】
(抽出部)
抽出部130は、例えば、取得部120から行動履歴を示す情報を取得し、取得した情報から指定された日数分のユーザの行動履歴を示す情報を抽出する。これにより、指定された日数分のユーザの行動履歴を示す情報が第1記憶装置140に提供され、ユーザ行動履歴情報142として記憶される。
図4は、ユーザ行動履歴情報142の一例を示す図である。
【0023】
(第1記憶装置)
第1記憶装置140は、例えば、抽出部130が抽出した行動履歴を示す情報を取得し、取得した行動履歴を示す情報をユーザ行動履歴情報142として記憶する。第1記憶装置140は、ユーザ行動履歴情報142を集計部150またはアイテム抽出部160に提供する。
【0024】
(集計部)
集計部150は、例えば、ユーザごとにユーザが興味を持った車両を集計して、ユーザ情報を生成する。集計部150は、ユーザ行動履歴情報142を用いてユーザ情報を生成する。生成されたユーザ情報は、第2記憶装置170に記憶され、ユーザ情報172として記憶される。
図5は、ユーザ情報172の一例を示す図である。ユーザ情報172は、ユーザの識別情報に対して、ユーザが興味を持った車両IDと、興味を持った操作を行った時刻とを示す情報である。
【0025】
(アイテム抽出部)
アイテム抽出部160は、例えば、対象の車両に興味を持ったユーザが興味を持つと推定される車両を抽出する。対象の車両とは、ユーザ行動履歴情報142に含まれる車両である。アイテム抽出部160は、例えば、協調フィルタリングなどの所定のモデルを利用して上記のアイテムを抽出する。アイテム抽出部160は、例えば、車両Aに対する車両Bや、車両C、車両Dのスコアを導出する。アイテム抽出部160は、車両Aを見た後に車両Bを見ると推定されるスコア、車両Aを見た後に車両Cを見ると推定されるスコア、車両Aを見た後に車両Dを見ると推定されるスコアを導出する。アイテム抽出部160は、例えば、車両Aの後または車両A以外の車両の後に車両Bまた車両B以外の車両を見る回数の期待値をパラメータとしたモデルを利用してスコアを導出する。アイテム抽出部160は、このスコアを用いて、車両Aに興味を持ったユーザに対してレコメンドする車両を抽出する。例えば、スコアが閾値以上の車両がレコメンドされる車両である。
【0026】
(第3記憶装置)
第3記憶装置180は、アイテム抽出部160が抽出したレコメンドアイテムの情報であるレコメンドアイテム情報182を取得し、レコメンドアイテム情報182を記憶する。
図6は、レコメンドアイテム情報182の一例を示す図である。レコメンドアイテム情報182は、例えば、車両IDに対して、一以上のレコメンドする車両IDの情報が対応付けられた情報である。
【0027】
(第4記憶装置)
第4記憶装置190は、第2記憶装置170から提供されたユーザ情報192(172)を記憶する。第4記憶装置190は、レコメンド処理部210からユーザIDを取得すると、ユーザIDに対応する車両IDを、レコメンド処理部210に提供する。例えば、第4記憶装置190および後述する第5記憶装置200は、キーバリュー型のデータベースである。ユーザ情報192は、「ユーザ閲覧情報」の一例である。
【0028】
(第5記憶装置)
第5記憶装置200は、第3記憶装置180から提供されたレコメンドアイテム情報202(182)を記憶する。第5記憶装置200は、レコメンド処理部210から車両IDを取得すると、車両IDに対応付けられたレコメンドする車両IDを、レコメンド処理部210に提供する。レコメンドアイテム情報202は、「レコメンド情報」の一例である。
【0029】
(レコメンド処理部)
レコメンド処理部210は、サービス提供部110からユーザにレコメンドする車両の提供のリクエストを取得すると、ユーザに対応するレコメンド車両を取得し、取得したレコメンド車両の情報をサービス提供部110に提供する。この処理の詳細については、
図7を参照して説明する。
【0030】
[ユーザにレコメンドする車両を抽出する処理(その1)]
図7は、レコメンド処理部210が行う処理について説明するための図である。
図7のユーザ情報取得部212は「第1取得部」の一例であり、車両情報取得部214は「第2取得部」の一例であり、アイテム情報取得部216は「第3取得部」の一例である。また、アイテム情報特定部218とアイテム情報提供部220との一方または双方は「処理部」の一例である。
【0031】
まず、サービス提供部110が、リクエスト情報をレコメンド処理部210に送信する(S10)。リクエスト情報は、トップページを閲覧しようとしているユーザのユーザIDと、ユーザに提供するレコメンド車両の提供をリクエストすることを示す情報とを含む。
【0032】
レコメンド処理部210のユーザ情報取得部212が、リクエスト情報を取得すると、ユーザIDを第4記憶装置190に送信し、ユーザIDに対応する車両IDの提供を、第4記憶装置190にリクエストする(S12)。次に、第4記憶装置190は、上記のリクエストに応じて、ユーザ情報192を参照して、ユーザIDに対応する車両IDを取得し、取得した車両IDをレコメンド処理部210に送信する(S14)。これにより、レコメンド処理部210の車両情報取得部214は、過去にユーザが興味を持った車両の情報を取得することができる。換言すると、車両情報取得部214は、「前記対象ユーザの識別情報と、過去にネットワークを介して提供された前記サービスのコンテンツおいて前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報とが対応付けられたユーザ閲覧情報に基づいて、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報を取得する」処理を行う。
【0033】
次に、車両IDを取得すると、レコメンド処理部210のアイテム情報取得部216が、車両IDを第5記憶装置200に送信し、車両IDに対応するレコメンド車両の車両IDの提供を、第5記憶装置200にリクエストする(S16)。次に、第5記憶装置200は、上記のリクエストに応じて、レコメンドアイテム情報202を参照して、車両IDに対応するレコメンド車両の車両IDを取得し、取得した車両IDをレコメンド処理部210に送信する(S18)。これにより、レコメンド処理部210のアイテム情報特定部218は、過去にユーザが興味を持った車両に基づいて、レコメンド車両の情報を取得することができる。換言すると、アイテム情報取得部216は、「前記複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対して前記アイテムを閲覧したユーザが興味を有すると推定される複数のレコメンドアイテムの識別情報とが対応付けられたレコメンド情報に基づいて、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対応付けられた前記複数のレコメンドアイテムの識別情報を取得する」処理を行う。
【0034】
そして、
図8に示すように、アイテム情報特定部218がレコメンド車両を特定し、アイテム情報提供部220が特定されたレコメンド車両の情報をサービス提供部110に送信する(S20)。
【0035】
[ユーザにレコメンドする車両を抽出する処理(その1)]
図8は、レコメンド処理部210のアイテム情報特定部218が行う処理について説明するための図である。まず、レコメンド処理部210が、第5記憶装置200からレコメンド車両の情報を取得する(S100)。
【0036】
例えば、ユーザが過去に車両「A01」を閲覧し、これらに対応するレコメンド車両(第1レコメンド車両群)が車両「A02」、「A03」、「A04」、「B01」である。ユーザが過去に車両「B01」を閲覧し、これらに対応するレコメンド車両(第2レコメンド車両群)が車両「B02」、「B03」、「A04」、「A01」であるものとする。
【0037】
次に、レコメンド処理部210は、車両「A01」に対応するレコメンド車両(第1レコメンド車両群)と、車両「B01」に対応するレコメンド車両(第2レコメンド車両群)との情報を統合する(ステップS102)。統合とは、例えば、以下の処理の一部または全部を含む。
【0038】
例えば、第1レコメンド車両群の車両と第2レコメンド車両群の車両とにおいて、既にユーザが閲覧済の車両が存在する場合は、閲覧済の車両を削除する。例えば、車両「A01」、「B01」は閲覧済であるため、削除される。
【0039】
第1レコメンド車両群の車両と第2レコメンド車両群の車両とにおいて重複する車両が存在する場合、レコメンド車両が重複しないように(1つとなるように)、重複する車両を削除する。例えば、車両「A04」が重複するのでは、重複する車両「A04」を削除する。これにより、更に、レコメンド車両の絞り込みがされる。
【0040】
次に、レコメンド処理部210は、絞り込まれたレコメンド車両からユーザにレコメンドするレコメンド車両を特定する(S104)。例えば、本実施形態では、ユーザにレコメンドするレコメンド車両は5つであるものとするが、これに限定されず、予め定められた数であってもよい。例えば、レコメンド処理部210は、第1レコメンド車両群と第2レコメンド車両群のレコメンド車両が均等または略均等に含まれるようにレコメンド車両が特定してもよい。また、例えば、レコメンド処理部210は、第1レコメンド車両群と第2レコメンド車両群のレコメンド車両が均等または略均等に含まれ、且つレコメンド車両としての優先順位が高い車両(興味を有すると推定される度合が高い車両)を優先してレコメンド車両に特定してもよい。
【0041】
例えば、第1レコメンド車両群に含まれる車両に対して優先順位が付与さ、第2レコメンド車両群に含まれる車両に対して優先順位が付与されている。第1レコメンド車両群および第2レコメンド車両群のそれぞれの優先順位が、1位、2位の車両がレコメンド車両として特定され、更に、例えば第1レコメンド車両群または第2レコメンド車両群の優先順位が3位の車両がレコメンド車両として特定される。例えば、第1レコメンド車両群の優先順位1-3位である車両「A02」、「A03」、「A04」と、第2レコメンド車両群の優先順位1、2位である車両「B02」、「B03」とがレコメンド車両として特定される。なお、5台目を、第1レコメンド車両群の車両とするか、第2レコメンド車両群の車両とするかは任意またはランダムに決定されてもよい。
【0042】
上記に代えて、スコアに基づいてレコメンド車両が特定されてもよい。例えば、レコメンド処理部210は、スコアが高い方から5つをレコメンド車両として特定してもよい。この場合、第1レコメンド車両群と第2レコメンド車両群とに含まれるレコメンド車両のそれぞれに対してスコアが付与され、レコメンド処理部210は、このスコアを参照して、レコメンド車両を特定する。この場合、例えば、第1レコメンド車両群と第2レコメンド車両群のレコメンド車両が均等または略均等に含まれることは考慮されなくてもよいし、例えば少なくとも所定の設定台数は第1レコメンド車両群と第2レコメンド車両群のレコメンド車両が含まれるように調整されてもよい。すなわち「前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムのそれぞれに対応するレコメンドアイテムが、少なくとも設定数、前記対象ユーザに提供されるように前記レコメンドアイテムを調整して、複数のレコメンドアイテムを前記対象ユーザに提供するための処理」が行われてもよい。
【0043】
[フローチャート(その1)]
図9は、サービス提供システム1により実行される処理の流れの一例を示すフローチャート(その1)である。まず、サービス提供部110が、ユーザの端末装置Uからトップページの閲覧リクエストを取得したか否を判定する(S200)。トップページの閲覧リクエストを取得した場合、レコメンド処理部210が、前述した
図7、
図8の処理を実行して、過去にユーザが閲覧した車両の情報に基づいてユーザにレコメンドするレコメンド車両を特定し、特定したレコメンドの情報をサービス提供部110に提供する(S202)。これにより、サービス提供部110は、レコメンド処理部210から提供されたレコメンド車両の情報を含むトップページのコンテンツをユーザに提供することができる。
【0044】
トップページの閲覧リクエストを取得していない場合、サービス提供部110は、特定の車両の情報を閲覧する閲覧リクエストを取得したか否かを判定する(S204)。特定の車両の情報を閲覧する閲覧リクエストを取得していない場合、本フローチャートの1ルーチンの処理が終了する。
【0045】
特定の車両の情報を閲覧する閲覧リクエストを取得した場合、レコメンド処理部210が、車両IDからレコメンド車両を特定し、特定したレコメンド車両の情報をサービス提供部110に提供する(S206)。例えば、レコメンド処理部210は、ユーザの操作によって選択された車両の車両IDを取得し、取得した車両IDを第5記憶装置200に送信する。第5記憶装置200は、レコメンドアイテム情報202を参照して、送信された車両IDに対応するレコメンド車両を特定し、特定したレコメンド車両の情報をレコメンド処理部210に送信する。サービス提供部110は、第5記憶装置200からユーザの操作によって選択された車両に対応するレコメンド車両を取得することができる。これにより、サービス提供部110は、レコメンド処理部210から提供されたレコメンド車両の情報を含むコンテンツをユーザに提供することができる。
【0046】
図10は、トップページのコンテンツC1と、ユーザがコンテンツC1において車両を選択した後に提供されるコンテンツC2との一例を示す図である。コンテンツC1には、例えば、上述したようにユーザの過去の閲覧履歴を利用して得たレコメンド車両の情報が含まれる。例えば、サービス提供部110は、ユーザIDを基にユーザに対して有益な情報を提供することができる。コンテンツC2には、ユーザが選択した車両の車両IDに対応付けられたレコメンド車両の情報が含まれる。この場合、ユーザは車両を選択しているため、車両に対応付けられたレコメンド車両の情報がユーザに提供するため、ユーザは有益な情報を得ることができる。
【0047】
[フローチャート(その2)]
図11は、サービス提供システム1により実行される処理の流れの他の一例を示すフローチャート(その2)である。本処理では、ユーザが車両を選択した場合、ユーザの過去の閲覧履歴を利用して得たレコメンド車両の情報、選択した車両に対応付けられたレコメンド車両の情報がユーザに提供される。
図9のフローチャートとの相違点(S207、S209、S210)を中心に説明する。
【0048】
S204において、特定の車両の情報を閲覧する閲覧リクエストを取得した場合、レコメンド処理部210が、車両IDからレコメンド車両を特定する(S207)。例えば、レコメンド処理部210は、ユーザの操作によって選択された車両の車両IDを取得し、取得した車両IDを第5記憶装置200に送信し、第5記憶装置200から車両IDに対応するレコメンド車両の情報を取得する。
【0049】
次に、サービス提供部110は、前述した
図7、
図8の処理で得られたリクエスト車両の情報を取得する(S209)。次に、レコメンド処理部210は、S207およびS209で取得されたレコメンド車両の情報をサービス提供部110に提供する。なお、サービス提供部110が、S208のレコメンド車両の情報を既に保持している場合、S209で取得されたレコメンド車両の情報の提供は省略されてもよい。
【0050】
図12は、トップページのコンテンツC1と、ユーザがコンテンツC1において車両を選択した後に提供されるコンテンツC2#との一例を示す図である。コンテンツC2#には、ユーザの過去の閲覧履歴を利用して得たレコメンド車両の情報と、ユーザが選択した車両IDに対応付けられたレコメンド車両の情報とが含まれる。これより、ユーザは、自身の閲覧履歴に基づくレコメンド車両と、選択した車両に基づくレコメンド車両とを同時に閲覧することができ、ユーザは有益な情報を得ることができる。
【0051】
以上説明した実施形態によれば、レコメンド処理部210が、サービスの提供対象の対象ユーザの識別情報を取得し、対象ユーザの識別情報と、過去にネットワークを介して提供されたサービスのコンテンツおいて対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報とが対応付けられたユーザ閲覧情報に基づいて、対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報を取得し、複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対してアイテムを閲覧したユーザが興味を有すると推定される複数のレコメンドアイテムの識別情報とが対応付けられたレコメンド情報に基づいて、対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対応付けられた複数のレコメンドアイテムの識別情報を取得し、対象ユーザが閲覧した複数のアイテムに対応する複数のレコメンドアイテムのうち、対象ユーザが閲覧済のアイテムを除外した複数のレコメンドアイテムを対象ユーザに提供するための処理を行うことにより、ユーザにとって有益な情報を提供することができる。
【0052】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0053】
1 サービス提供システム
100 サービス提供装置
110 サービス提供部
120 取得部
130 抽出部
182 レコメンドアイテム情報
190 第4記憶装置
192 ユーザ情報
200 第5記憶装置
202 レコメンドアイテム情報
210 レコメンド処理部
212 ユーザ情報取得部
214 車両情報取得部
216 アイテム情報取得部
218 アイテム情報特定部
220 アイテム情報提供部
【手続補正書】
【提出日】2023-03-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスの提供対象の対象ユーザの識別情報を取得する第1取得部と、
前記対象ユーザの識別情報と、過去にネットワークを介して提供された前記サービスのコンテンツおいて前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報とが対応付けられたユーザ閲覧情報に基づいて、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報を取得する第2取得部と、
前記複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対して前記サービスのコンテンツにおけるユーザの前記アイテムの閲覧履歴を統計処理して得られた前記アイテムを閲覧したユーザが興味を有すると推定されるスコアが閾値以上の複数のレコメンドアイテムの識別情報が対応付けられたレコメンド情報に基づいて、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対応付けられた前記複数のレコメンドアイテムの識別情報を取得する第3取得部と、
前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムに対応する前記複数のレコメンドアイテムのうち、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報と前記複数のレコメンドアイテムの識別情報とに基づいて前記対象ユーザが閲覧済のアイテムを特定し、特定した閲覧済のアイテムを除外した前記複数のレコメンドアイテムを含むコンテンツを前記対象ユーザの端末装置の表示部に表示させるために前記コンテンツを前記端末装置に提供する処理を行う処理部と、
を備えるレコメンド装置。
【請求項2】
前記処理部は、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムに対応する前記複数のレコメンドアイテムのうち、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報と前記複数のレコメンドアイテムの識別情報とに基づいて前記対象ユーザが閲覧済のアイテムを特定し、特定した閲覧済のアイテムを除外し、且つ前記複数のレコメンドアイテムのそれぞれに対応付けられた優先度を示す情報に基づいて予め設定された優先度が対応付けられたレコメンドアイテムを含めた前記コンテンツを前記対象ユーザの端末装置の表示部に表示させるために前記コンテンツを前記端末装置に提供する処理を行う、
請求項1に記載のレコメンド装置。
【請求項3】
前記処理部は、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムに対応する前記複数のレコメンドアイテムのうち、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報と前記複数のレコメンドアイテムの識別情報とに基づいて前記対象ユーザが閲覧済のアイテムを特定し、特定した閲覧済のアイテムを除外し、複数のレコメンドアイテムのそれぞれに対応付けられた優先度を示す情報に基づいて予め設定された優先度が対応付けられたレコメンドアイテムを含め、且つ前記対象ユーザに提供するレコメンドアイテムが重複しないように、前記レコメンドアイテムの識別情報が共通するレコメンドアイテムのうち1つのレコメンドアイテム以外を除外した複数のレコメンドアイテムを含めたコンテンツを前記対象ユーザの端末装置の表示部に表示させるために前記コンテンツを前記端末装置に提供する提供処理を行う、
請求項2に記載のレコメンド装置。
【請求項4】
コンピュータが、
サービスの提供対象の対象ユーザの識別情報を取得する処理と、
前記対象ユーザの識別情報と、過去にネットワークを介して提供された前記サービスのコンテンツおいて前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報とが対応付けられたユーザ閲覧情報に基づいて、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報を取得する処理と、
前記複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対して前記サービスのコンテンツにおけるユーザの前記アイテムの閲覧履歴を統計処理して得られた前記アイテムを閲覧したユーザが興味を有すると推定されるスコアが閾値以上の複数のレコメンドアイテムの識別情報が対応付けられたレコメンド情報に基づいて、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対応付けられた前記複数のレコメンドアイテムの識別情報を取得する処理と、
前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムに対応する前記複数のレコメンドアイテムのうち、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報と前記複数のレコメンドアイテムの識別情報とに基づいて前記対象ユーザが閲覧済のアイテムを特定し、特定した閲覧済のアイテムを除外した前記複数のレコメンドアイテムを含むコンテンツを前記対象ユーザの端末装置の表示部に表示させるために前記コンテンツを前記端末装置に提供する処理を行う処理と、
を実行するレコメンド方法。
【請求項5】
コンピュータに、
サービスの提供対象の対象ユーザの識別情報を取得する処理と、
前記対象ユーザの識別情報と、過去にネットワークを介して提供された前記サービスのコンテンツおいて前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報とが対応付けられたユーザ閲覧情報に基づいて、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報を取得する処理と、
前記複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対して前記サービスのコンテンツにおけるユーザの前記アイテムの閲覧履歴を統計処理して得られた前記アイテムを閲覧したユーザが興味を有すると推定されるスコアが閾値以上の複数のレコメンドアイテムの識別情報が対応付けられたレコメンド情報に基づいて、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報のそれぞれに対応付けられた前記複数のレコメンドアイテムの識別情報を取得する処理と、
前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムに対応する前記複数のレコメンドアイテムのうち、前記対象ユーザが閲覧した複数のアイテムの識別情報と前記複数のレコメンドアイテムの識別情報とに基づいて前記対象ユーザが閲覧済のアイテムを特定し、特定した閲覧済のアイテムを除外した前記複数のレコメンドアイテムを含むコンテンツを前記対象ユーザの端末装置の表示部に表示させるために前記コンテンツを前記端末装置に提供する処理を行う処理と、
を実行させるプログラム。