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特開2024-40645情報管理プログラム、情報処理システム及び情報管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024040645
(43)【公開日】2024-03-26
(54)【発明の名称】情報管理プログラム、情報処理システム及び情報管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240318BHJP
   G06F 21/64 20130101ALI20240318BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F21/64
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022145117
(22)【出願日】2022-09-13
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】598121341
【氏名又は名称】慶應義塾
(74)【代理人】
【識別番号】110003421
【氏名又は名称】弁理士法人フィールズ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】坂本 拓也
(72)【発明者】
【氏名】二村 和明
(72)【発明者】
【氏名】松倉 隆一
(72)【発明者】
【氏名】仲道 耕二
(72)【発明者】
【氏名】福井 誠之
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 茂哉
(72)【発明者】
【氏名】中村 修
(72)【発明者】
【氏名】阿部 涼介
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】インターネット上にアップロードされた投稿の確からしさを確認することを可能とする情報管理プログラム、情報処理システム及び情報管理方法を提供する。
【解決手段】インターネット上にアップロードされた投稿の確からしさを示すプロパティ情報と、プロパティ情報から生成されたデジタル署名とを受信し、投稿の識別情報とデジタル署名とを付加したプロパティ情報を記憶部に記憶する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネット上にアップロードされた投稿の確からしさを示すプロパティ情報と、前記プロパティ情報から生成されたデジタル署名とを受信し、
前記投稿の識別情報と前記デジタル署名とを付加した前記プロパティ情報を記憶部に記憶する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【請求項2】
請求項1において、
前記記憶する処理では、前記記憶部に前記投稿に関する人物または物に対応する他のプロパティ情報が記憶されている場合、前記プロパティ情報と前記他のプロパティ情報とを対応付けて記憶する、
ことを特徴とする情報管理プログラム。
【請求項3】
請求項1において、
さらに、前記インターネット上にアップロードされた第1の投稿に対応する第1のプロパティ情報の閲覧要求を受信した場合、前記記憶部を参照して、前記第1の投稿に対応する前記第1のプロパティ情報が存在するか否かを判定し、
前記第1のプロパティ情報が存在すると判定した場合、前記第1のプロパティ情報を前記閲覧要求の送信元に送信する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【請求項4】
請求項1において、
さらに、前記インターネット上にアップロードされた第2の投稿に対応する第2のプロパティ情報の生成要求を受信した場合、前記第2の投稿に関する人物または物に対応する送信先に対して、前記第2のプロパティ情報の生成要求を送信し、
前記第2のプロパティ情報と、前記第2のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを受信した場合、前記第2の投稿の識別情報と前記第2のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを付加した前記第2のプロパティ情報を前記記憶部に記憶する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【請求項5】
情報処理装置と、前記情報処理装置にアクセス可能な操作端末とを有する情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
インターネット上にアップロードされた投稿の確からしさを示すプロパティ情報と、前記プロパティ情報から生成されたデジタル署名とを前記操作端末から受信する情報受信部と、
前記投稿の識別情報と前記デジタル署名とを付加した前記プロパティ情報を記憶する記憶部と、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
インターネット上にアップロードされた投稿の確からしさを示すプロパティ情報と、前記プロパティ情報から生成されたデジタル署名とを受信し、
前記投稿の識別情報と前記デジタル署名とを付加した前記プロパティ情報を記憶部に記憶する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報管理プログラム、情報処理システム及び情報管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット上では、スマートフォンやSNS(Social Networking Service)の普及に伴い、時間や場所に依らずに情報の発信や閲覧を行うことが可能になっている。しかしながら、このように発信される情報には、例えば、意図的に広められる虚偽の情報または不正確な情報(以下、偽情報とも呼ぶ)が含まれる場合があり、状況によっては拡散される場合がある。
【0003】
そのため、上記のような偽情報の拡散を抑制する観点から、例えば、インターネット上の投稿の確からしさを確認するための各種方法が用いられる場合がある。
【0004】
具体的に、投稿の閲覧者(以下、単に閲覧者とも呼ぶ)は、上記のような投稿を閲覧する場合、例えば、事前の契約等のインターネット以外の方法や個別の情報処理システム等を活用することによって、投稿者が信用することができる人物であるか否かを判断する。そして、閲覧者は、例えば、投稿者が信頼することができる人物であると判断した場合に、投稿者による投稿の内容が確からしいと判断する(例えば、特許文献1乃至5参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第2013/0239170
【特許文献2】特開2005-099969号公報
【特許文献3】特表2009-500757号公報
【特許文献4】米国特許出願公開第2006/0015722
【特許文献5】特開2002-259178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のようなインターネット以外の方法や個別の情報処理システム等を活用する場合、閲覧者は、例えば、インターネット上の各投稿の確からしさを各投稿の内容から直接的に判断することができない。そのため、閲覧者は、例えば、各投稿の確からしさの確認を十分に行うことができない場合がある。
【0007】
そこで、一つの側面では、本発明は、インターネット上にアップロードされた投稿の確からしさを確認することを可能とする情報管理プログラム、情報処理システム及び情報管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施の形態の一態様では、インターネット上にアップロードされた投稿の確からしさを示すプロパティ情報と、プロパティ情報から生成されたデジタル署名とを受信し、投稿の識別情報とデジタル署名とを付加したプロパティ情報を記憶部に記憶する。
【発明の効果】
【0009】
一つの側面によれば、インターネット上にアップロードされた投稿の確からしさを確認することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、情報処理システム10の構成について説明する図である。
図2図2は、情報処理装置1のハードウエア構成を説明する図である。
図3図3は、第1の実施の形態における情報処理装置1の機能について説明する図である。
図4図4は、第1の実施の形態における情報管理処理の概略を説明するフローチャート図である。
図5図5は、第1の実施の形態における追加処理について説明するフローチャート図である。
図6図6は、第1の形態における追加処理について説明する図である。
図7図7は、プロパティ情報131の具体例について説明する図である。
図8図8は、投稿識別情報132の具体例を示す図である。
図9図9は、グラフ情報133の具体例について説明する図である。
図10図10は、プロパティ情報131の具体例について説明する図である。
図11図11は、プロパティ情報131の具体例について説明する図である。
図12図12は、プロパティ情報131の具体例について説明する図である。
図13図13は、プロパティ情報131の具体例について説明する図である。
図14図14は、プロパティ情報131の具体例について説明する図である。
図15図15は、第1の実施の形態における閲覧処理について説明するフローチャート図である。
図16図16は、第1の形態における閲覧処理について説明する図である。
図17図17は、第1の実施の形態における生成処理について説明するフローチャート図である。
図18図18は、第1の形態における生成処理について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1の実施の形態における情報処理システムの構成]
初めに、情報処理システム10の構成について説明を行う。図1は、情報処理システム10の構成について説明する図である。
【0012】
図1に示す情報処理システム10は、例えば、情報処理装置1と、操作端末2aと、操作端末2bと、記憶装置3とを有する。以下、操作端末2aと操作端末2とを総称して単に操作端末2とも呼ぶ。
【0013】
操作端末2aは、例えば、投稿者P1が所有する端末であり、投稿者P1がインターネットIN上におけるコンテンツサーバ(図示せず)に対して投稿DTのアップロード等を行う端末である。具体的に、操作端末2aは、例えば、投稿者P1が所有するスマートフォン等であってよい。また、操作端末2aは、例えば、インターネットINを介して情報処理装置1とアクセスを行うことが可能である。
【0014】
操作端末2bは、例えば、閲覧者P2が所有する端末であり、投稿者P1がインターネットIN上におけるコンテンツサーバにアップロードした投稿DTの閲覧等を行う端末である。具体的に、操作端末2bは、例えば、閲覧者P2が所有するスマートフォン等であってよい。また、操作端末2bは、例えば、インターネットINを介して情報処理装置1とアクセスを行うことが可能である。
【0015】
なお、投稿者P1は、例えば、操作端末2aを介して他の投稿者(図示しない)がアップロードした投稿を閲覧する場合があるものであってもよい。また、閲覧者P2は、例えば、操作端末2bを介してインターネットIN上に投稿をアップロードする場合があるものであってもよい。さらに、以下、情報処理システム10に2台の操作端末2(操作端末2a及び操作端末2b)が含まれる場合について説明を行うが、情報処理システム10には、例えば、3台以上の操作端末2が含まれるものであってもよい。
【0016】
記憶装置3は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)であり、投稿者P1がアップロードしたインターネットIN上の投稿DTに対して投稿者P1や閲覧者P2等(以下、生成主体P3とも呼ぶ)が付加したプロパティ情報131を記憶する。生成主体P3は、例えば、プロパティ情報131を生成する人物または物であり、投稿者P1や閲覧者P2以外の人物やプロパティ情報131を自動的に生成する機器が含まれる。また、プロパティ情報131は、例えば、投稿DTの内容についての確からしさの判断する際の判断基準として用いられる情報である。具体的に、プロパティ情報131は、例えば、投稿DTの投稿者P1の保有資格や所属組織等の属性を示す情報や、投稿DTに含まれる画像データ等の属性(例えば、撮影場所や撮影日時)を示す情報である。
【0017】
情報処理装置1は、例えば、1以上の物理マシンまたは1以上の仮想マシンであり、投稿DTについてのプロパティ情報131を管理する処理(以下、情報管理処理とも呼ぶ)を行う。
【0018】
具体的に、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、インターネットIN上にアップロードされた投稿DTの確からしさを示すプロパティ情報131と、プロパティ情報131から生成されたデジタル署名とを受信する。そして、情報処理装置1は、例えば、インターネットIN上にアップロードされた投稿DTの識別情報とデジタル署名とを付加したプロパティ情報131を記憶装置3に記憶する。
【0019】
すなわち、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、各プロパティ情報131の記憶を、各プロパティ情報131の生成主体P3によって生成されたデジタル署名を付加した状態で行うことによって、各プロパティ情報131の真正性や非改竄性を確保する。
【0020】
これにより、閲覧者P2は、例えば、インターネットIN上にアップロードされた投稿DTを閲覧する場合、投稿DTについてのプロパティ情報131を参照することで、投稿DTの確からしさを適宜判断することが可能になる。
【0021】
また、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、インターネットIN上にアップロードされた投稿DTに関する人物または物に対応する他のプロパティ情報131(以下、単に他のプロパティ情報131とも呼ぶ)が記憶装置3に既に記憶されている場合、投稿DTに対応するプロパティ情報131と他のプロパティ情報131とを対応付けて記憶する。
【0022】
すなわち、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、記憶装置3において各プロパティ情報131を記憶する際に、各プロパティ情報131の生成主体P3についての他のプロパティ情報131や投稿DTの対象物についての他のプロパティ情報131と対応付けることによってグラフ構造を形成する。
【0023】
これにより、閲覧者P2は、例えば、投稿DTについてのプロパティ情報131の内容から投稿DTの確からしさを判断することができない場合であっても、投稿DTと関連する他のプロパティ情報131を順々に辿って確認することが可能になり、投稿DTの確からしさの判断を行うことが可能になる。
【0024】
具体的に、閲覧者P2は、例えば、「家の近くの○○川が氾濫した!」という文書を含む投稿DTを閲覧する場合、その投稿DTについてのプロパティ情報131(例えば、投稿DTに含まれる画像データについてのプロパティ情報131)を併せて確認する。そして、例えば、投稿DTに記載されている場所や日時と、プロパティ情報131に含まれる場所や日時(投稿DTに含まれる画像データの撮影場所や撮影日時)とが近いと判断した場合、閲覧者P2は、例えば、投稿DTの内容が偽情報でないと判断することが可能になる。
【0025】
これに対し、例えば、○○川の洪水警戒レベルが低いという内容を含むプロパティ情報131が投稿DTと対応付けられている場合、閲覧者P2は、例えば、そのプロパティ情報131を参照することにより、投稿DTの内容が偽情報である可能性があると判断することが可能になる。さらに、例えば、○○川の洪水警戒レベルを示すプロパティ情報131の生成主体P3についてのプロパティ情報131(他のプロパティ情報131)を辿って参照した結果、○○川の洪水警戒レベルを示すプロパティ情報131の生成主体P3が行政機関(○○川を管理する機関)の職員であった場合、閲覧者P2は、例えば、投稿DTの内容が偽情報である可能性が高いと判断することが可能になる。
【0026】
[情報処理装置のハードウエア構成]
次に、情報処理装置1のハードウエア構成について説明を行う。図2は、情報処理装置1のハードウエア構成を説明する図である。
【0027】
情報処理装置1は、図2に示すように、例えば、プロセッサであるCPU(Central Processing Unit)101と、メモリ102と、通信装置(I/Oインタフェース)103と、ストレージ104とを有する。各部は、バス105を介して互いに接続される。
【0028】
ストレージ104は、例えば、情報管理処理を行うためのプログラム110を記憶するプログラム格納領域(図示せず)を有する。また、ストレージ104は、例えば、情報管理処理を行う際に用いられる情報を記憶する情報格納領域130を有する。なお、ストレージ104は、例えば、HDDやSSDであってよい。
【0029】
CPU101は、例えば、ストレージ104からメモリ102にロードされたプログラム110を実行して情報管理処理を行う。
【0030】
また、通信装置103は、例えば、インターネットINを介して操作端末2との通信を行う。
【0031】
[第1の実施の形態における情報処理装置の機能]
次に、第1の実施の形態における情報処理装置1の機能について説明を行う。図3は、第1の実施の形態における情報処理装置1の機能について説明する図である。
【0032】
情報処理装置1は、図3に示すように、例えば、CPU101やメモリ102等のハードウエアとプログラム110とが有機的に協働することにより、情報受信部111と、情報管理部112と、閲覧要求受信部113と、情報判定部114と、情報出力部115と、生成要求受信部116と、生成要求送信部117とを含む各種機能を実現する。
【0033】
また、情報処理装置1は、図3に示すように、例えば、プロパティ情報131と、投稿識別情報132(以下、単に識別情報132とも呼ぶ)と、グラフ情報133とを情報格納領域130に記憶する。なお、グラフ情報133の説明については後述する。
【0034】
初めに、情報管理処理のうち、記憶装置3に対するプロパティ情報131の記憶(追加)を行う際の処理(以下、追加処理とも呼ぶ)における機能について説明を行う。
【0035】
情報受信部111は、例えば、インターネットIN上にアップロードされた投稿DT(以下、特定の投稿DTとも呼ぶ)についてのプロパティ情報131(以下、特定のプロパティ情報131とも呼ぶ)と、特定のプロパティ情報131について生成されたデジタル署名(以下、特定のデジタル署名とも呼ぶ)とを操作端末2から受信する。具体的に、情報受信部111は、例えば、投稿者P1(生成主体P3)が操作端末2を介して送信した特定のプロパティ情報131と特定のデジタル署名とを対応付けた情報を受信する。
【0036】
情報管理部112は、例えば、情報受信部111から受信した特定のプロパティ情報131と、情報受信部111から受信した特定のデジタル署名と、特定の投稿DTについての投稿識別情報132とに対応付けて記憶装置3に記憶する。投稿識別情報132は、例えば、各投稿DTを識別する情報であって、各投稿DTがアップロードされたコンテンツサーバによって記憶装置3に予め記憶される情報、または、各投稿DTについてのプロパティ情報131の生成主体P3によって記憶装置3に記憶される情報である。
【0037】
次に、情報管理処理のうち、記憶装置3に記憶されたプロパティ情報131の閲覧を行う際の処理(以下、閲覧処理とも呼ぶ)における機能について説明を行う。
【0038】
閲覧要求受信部113は、例えば、記憶装置3に記憶された特定のプロパティ情報131の閲覧を要求する情報(以下、閲覧要求情報とも呼ぶ)を受信する。閲覧要求情報は、例えば、特定のプロパティ情報131に対応する投稿識別情報132を含む情報である。具体的に、閲覧要求受信部113は、例えば、特定の投稿DTの閲覧者P2が操作端末2を介して送信した閲覧要求情報を受信する。
【0039】
情報判定部114は、例えば、記憶装置3を参照して、閲覧要求受信部113が受信した閲覧要求情報に対応する特定のプロパティ情報131が記憶されているか否かを判定する。すなわち、情報判定部114は、例えば、記憶装置3に記憶されたプロパティ情報131から特定のプロパティ情報131の検索を行う。
【0040】
情報出力部115は、例えば、特定のプロパティ情報131が記憶装置3に記憶されていると情報判定部114が判定した場合、記憶装置3から特定のプロパティ情報131を取得して操作端末2(閲覧要求情報を送信した操作端末2)に送信する。
【0041】
なお、操作端末2は、例えば、閲覧者P2の要求に伴ってインターネットIN上から特定の投稿DTを取得した場合、特定のプロパティ情報131についての閲覧要求情報を情報処理装置1に対して自動的に送信するものであってよい。そして、操作端末2は、例えば、情報処理装置1から送信された特定のプロパティ情報131を受信した場合、特定の投稿DTと特定のプロパティ情報131とを操作端末2の出力画面に併せて表示するものであってよい。
【0042】
次に、情報管理処理のうち、プロパティ情報131の生成を行う際の処理(以下、生成処理とも呼ぶ)における機能について説明を行う。
【0043】
生成要求受信部116は、例えば、特定のプロパティ情報131の生成(追加)を要求する情報(以下、生成要求情報とも呼ぶ)を受信する。生成要求情報は、例えば、特定のプロパティ情報131に対応する投稿識別情報132を含む情報である。また、生成要求情報は、例えば、生成を要求するプロパティ情報131の種別を含む情報である。具体的に、生成要求受信部116は、例えば、特定の投稿DTの閲覧者P2が操作端末2を介して送信した生成要求情報を受信する。
【0044】
生成要求送信部117は、例えば、特定の投稿DTに関連する人物や物に対して、操作端末2から受信した生成要求情報を送信する。具体的に、生成要求送信部117は、例えば、記憶装置3を参照し、生成要求情報に含まれるプロパティ情報131の種別に対応する生成主体P3として予め記憶された生成主体P3に対して、生成要求受信部116が操作端末2から受信した生成要求情報を送信する。
【0045】
[第1の実施の形態における情報管理処理の概略]
次に、第1の実施の形態の概略について説明する。図4は、第1の実施の形態における情報管理処理の概略を説明するフローチャート図である。
【0046】
情報処理装置1は、図4に示すように、例えば、インターネットIN上にアップロードされた特定の投稿DTの確からしさを示す特定のプロパティ情報131を受信する(S1)。また、情報処理装置1は、例えば、特定のプロパティ情報131から生成された特定のデジタル署名を受信する(S2)。
【0047】
そして、情報処理装置1は、例えば、特定の投稿DTの識別情報と特定のデジタル署名とを付加した特定のプロパティ情報131を記憶装置3に記憶する(S3)。
【0048】
このように、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、インターネットINにアップロードされた各投稿DTに対して、各投稿DTに含まれる内容の確からしさの確認に用いることが可能なプロパティ情報131と、各投稿DTに対応するプロパティ情報131の真正性や非改竄性を保証するデジタル署名とを対応付けて管理する。
【0049】
これにより、閲覧者P2は、例えば、各投稿DTの閲覧時において、各投稿DTに対応するプロパティ情報131を併せて参照することで、各投稿DTが確からしい情報であるか否かの判断を行うことが可能になり、さらに、特定の投稿DTの内容を従った行動を行うか否かの判断を行うことが可能になる。そのため、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、インターネットIN上において偽情報が拡散される可能性が高い状況下(例えば、感染症流行時や戦時中や災害発生時等)であっても、偽情報に基づく誤った行動が行われることの抑制が可能になる。
【0050】
[第1の実施の形態における情報管理処理の詳細]
次に、第1の実施の形態の詳細における情報管理処理について説明する。具体的に、第1の実施の形態の詳細における情報管理処理に含まれる追加処理、閲覧処理及び生成処理のそれぞれについて説明を行う。
【0051】
[第1の実施の形態における追加処理]
初めに、第1の実施の形態における追加処理について説明を行う。図5は、第1の実施の形態における追加処理について説明するフローチャート図である。また、図6は、第1の形態における追加処理について説明する図である。
【0052】
なお、以下、図6等に示すように、操作端末2が各処理を実行する層がアプリケーション層L1であるものとして説明を行う。また、以下、情報処理装置1が各処理を実行する層及び記憶装置3がプロパティ情報131等の各情報を管理する層がエンドースメント層L2であるものとして説明を行う。さらに、以下、インターネット層L3においてインターネットIN上における投稿DTのアップロードやダウンロード等(例えば、コンテンツサーバによる処理)が行われる層がインターネット層L3であるものとして説明を行う。
【0053】
情報受信部111は、図5に示すように、例えば、操作端末2から送信されたプロパティ情報131を受信する(S11)。また、情報受信部111は、例えば、操作端末2においてプロパティ情報131から生成されたデジタル署名を操作端末2から受信する(S12)。
【0054】
そして、情報管理部112は、例えば、S11の処理で受信したプロパティ情報131に対応する投稿DTの投稿識別情報132と、S12の処理で受信したデジタル署名とのそれぞれを、S11の処理で受信したプロパティ情報131と対応付けた状態で記憶装置3に記憶する(S13)。
【0055】
具体的に、コンテンツサーバは、例えば、インターネットIN上において投稿者P1による投稿DTのアップロードが行われた場合、図6に示すように、アップロードされた投稿DTについての投稿識別情報132を記憶装置3に記憶する。そして、生成主体P3は、例えば、投稿DTについてのプロパティ情報131を生成する場合、操作端末2を用いて投稿DTに含まれる情報を参照し、操作端末2を介して投稿DTについての投稿識別情報132を取得する。続いて、生成主体P3は、例えば、投稿DTについてのプロパティ情報131を生成した後、生成したプロパティ情報131についての真正性や非改竄性を証明するデジタル署名を生成する。さらに、生成主体P3は、例えば、投稿DTについてのデジタル署名と投稿識別情報132とを付加した状態のプロパティ情報131を、操作端末2から情報処理装置1に送信する。なお、投稿DTについての投稿識別情報132は、例えば、投稿DTについてのプロパティ情報131を生成する生成主体P3によって記憶装置3に記憶されるものであってもよい。
【0056】
その後、情報受信部111は、例えば、操作端末2から送信されたプロパティ情報131(投稿DTについてのデジタル署名と投稿識別情報132とが付加されたプロパティ情報131)を受信する(S11及びS12)。そして、情報管理部112は、例えば、情報受信部111が受信したプロパティ情報131を記憶装置3に蓄積する(S13)。
【0057】
図5に戻り、情報管理部112は、例えば、S11の処理で受信したプロパティ情報131に対応する他のプロパティ情報131が記憶装置3に記憶されているか否かを判定する(S14)。
【0058】
具体的に、情報管理部112は、例えば、S11の処理で受信したプロパティ情報131の生成主体P3に対応する他のプロパティ情報131が記憶装置3に記憶されているか否かを判定する。
【0059】
その結果、S11の処理で受信したプロパティ情報131に対応する他のプロパティ情報131が記憶装置3に記憶されていると判定した場合(S14のYES)、情報管理部112は、例えば、S11の処理で受信したプロパティ情報131と、S14の処理で記憶装置3に記憶されていると判定した他のプロパティ情報131とを対応付けて記憶装置3に記憶する(S15)。
【0060】
具体的に、情報管理部112は、図6に示すように、例えば、S11の処理で受信したプロパティ情報131と、S11の処理で受信したプロパティ情報131と関連する他のプロパティ情報131(例えば、S11の処理で受信したプロパティ情報131の生成主体Pについての他のプロパティ情報131)とを対応付けることによって、プロパティ情報131を含む情報のグラフ構造からなるグラフ情報133を生成する。
【0061】
一方、S11の処理で受信したプロパティ情報131に対応する他のプロパティ情報131が記憶装置3に記憶されていないと判定した場合(S14のNO)、情報管理部112は、例えば、S15の処理を行わない。以下、プロパティ情報131及び投稿識別情報132の具体例について説明を行う。
【0062】
[プロパティ情報の具体例]
初めに、プロパティ情報131の具体例について説明を行う。図7図10図11図12図13及び図14は、プロパティ情報131の具体例について説明する図である。具体的に、図7は、「家の近くの○○川が氾濫した!」という文章を含む投稿DT(以下、投稿DTaとも呼ぶ)に対応するプロパティ情報131(以下、プロパティ情報131aとも呼ぶ)の具体例について説明する図である。
【0063】
図7等に示すプロパティ情報131は、例えば、各プロパティ情報131に含まれる複数のプロパティが設定される「プロパティ(1)」及び「プロパティ(2)」を項目として有する。また、図7等に示すプロパティ情報131は、例えば、各プロパティ情報131の生成主体P3の名称が設定される「生成主体」と、各プロパティ情報131の生成主体P3の識別情報が設定される「識別情報」と、各プロパティ情報131についてのデジタル署名(各プロパティ情報131から生成された暗号化データ)が設定される「デジタル署名」とを項目として有する。なお、以下、情報が設定されていない項目には「-」が設定されるものとして説明を行う。また、以下、各プロパティ情報131において2つのプロパティが設定される場合について説明を行うが、各プロパティ情報131には、例えば、3つ以上のプロパティが設定されるものであってもよい。
【0064】
具体的に、図7に示すプロパティ情報131aには、例えば、「プロパティ(1)」として「○○川の洪水警戒レベル:低」という内容が設定され、「プロパティ(2)」として「-」が設定され、「生成主体」として「W氏」が設定され、「識別情報」として「ID21」が設定されている。
【0065】
[投稿識別情報の具体例]
次に、投稿識別情報132の具体例について説明を行う。図8は、投稿識別情報132の具体例を示す図である。具体的に、図8は、投稿DTaに対応する投稿識別情報132(以下、投稿識別情報132aとも呼ぶ)の具体例を示す図である。
【0066】
図8に示す投稿識別情報132aは、例えば、投稿DTaの識別情報が設定される「識別情報」と、投稿DTaに含まれる画像データ(以下、画像Aとも呼ぶ)の識別情報(以下、関連識別情報とも呼ぶ)が設定される「関連識別情報」と、投稿DTaの内容が設定される「内容」とを項目として有する。なお、投稿識別情報132は、例えば、「識別情報」及び「関連識別情報」のみを項目として有するものであってもよい。
【0067】
具体的に、図8に示す投稿識別情報132aには、例えば、「識別情報」として「ID11」が設定され、「関連識別情報」として「ID12」が設定され、「内容」として「家の近くの○○川が氾濫した!」という文章が設定されている。
【0068】
そして、情報管理部112は、S13の処理において、例えば、プロパティ情報131aと投稿識別情報132aとを関連付けた状態で記憶装置3に記憶することで、プロパティ情報131aと投稿DTaとを対応付けた状態で管理を行う。
【0069】
これにより、閲覧者P2は、例えば、投稿DTaを閲覧する際に、投稿DTaについてのプロパティ情報131aについても併せて参照することが可能になり、投稿DTaの確からしさを判断することが可能になる。
【0070】
具体的に、図7に示すプロパティ情報131aは、例えば、○○川の洪水警戒レベルが低いことを示しており、「家の近くの○○川が氾濫した!」という文章を含む投稿DTaと内容が異なっている。そのため、閲覧者P2は、例えば、投稿DTaと併せてプロパティ情報131aを参照することにより、投稿DTaの内容とプロパティ情報131aの内容とが一致していないと判断することが可能である。したがって、閲覧者P2は、例えば、プロパティ情報131aの生成主体P3であるW氏が信用できる人物であると判断した場合、投稿DTaが偽情報でない可能性が高いと判断することが可能になる。
【0071】
さらに、図7に示すプロパティ情報131aは、例えば、生成主体P3の識別情報を有している。そのため、閲覧者P2は、例えば、プロパティ情報131aの生成主体P3であるW氏が信用できる人物であるか否かを判断できない場合、プロパティ情報131aに含まれる生成主体P3の識別情報に基づいて、W氏についてのプロパティ情報131(プロパティ情報131e)をさらに参照することが可能になる。したがって、閲覧者P2は、この場合においても、W氏についてのプロパティ情報131を参照することにより、投稿DTaが偽情報であるか否かについての判断を行うことが可能になる。以下、グラフ情報133の具体例について説明を行う。
【0072】
[グラフ情報の具体例]
図9は、グラフ情報133の具体例について説明する図である。グラフ情報133は、例えば、複数のプロパティ情報131と複数のプロパティ情報131のそれぞれの生成主体P3を示す複数のエンティティとから構成されるグラフ構造を有する情報である。以下、図9におけるプロパティ情報131aが図7で説明したプロパティ情報131aに対応するものとして説明を行う。また、以下、図9における投稿識別情報132aが図8で説明した投稿識別情報132aに対応するものとして説明を行う。
【0073】
図9に示すグラフ情報133では、例えば、投稿DTa(投稿識別情報132a)に対するプロパティ情報131としてプロパティ情報131aとプロパティ情報131bとが対応付けられている。そして、図9に示すプロパティ情報131aには、例えば、プロパティ情報131aの生成主体P3がW氏であることを示すエンティティENaが対応付けられている。また、図9に示すプロパティ情報131bには、例えば、プロパティ情報131bの生成主体P3がZ氏であることを示すエンティティENbが対応付けられている。
【0074】
具体的に、プロパティ情報131bは、図10に示すように、例えば、「プロパティ(1)」として「投稿者:Z氏」が設定され、「プロパティ(2)」として「-」が設定され、「生成主体」として「Z氏」が設定され、「識別情報」として「ID22」が設定されている。
【0075】
すなわち、図10に示すプロパティ情報131bは、例えば、投稿DTaの内容の信頼性を高めるために、投稿DTaの投稿者P1であるZ氏が自ら生成したプロパティ情報131である。
【0076】
また、図9に示すグラフ情報133では、例えば、エンティティENaについてのプロパティ情報131としてプロパティ情報131eが対応付けられている。そして、図9に示すプロパティ情報131eには、例えば、プロパティ情報131eの生成主体P3がE市であることを示すエンティティENcが対応付けられている。
【0077】
具体的に、プロパティ情報131eは、図11に示すように、例えば、「プロパティ(1)」として「所属:E市役所」が設定され、「プロパティ(2)」として「-」が設定され、「生成主体」として「E市」が設定され、「識別情報」として「ID23」が設定されている。
【0078】
すなわち、図11に示すプロパティ情報131eは、例えば、W氏がE市役所の職員であることを示すものであって、E市によって生成されたプロパティ情報131である。
【0079】
そして、投稿DTaの閲覧者P2は、例えば、投稿DTaの閲覧時において、プロパティ情報131aを参照してもW氏が信用できる人物であるか否かを判断できない場合、プロパティ情報131aに含まれる生成主体P3の識別情報に基づいてプロパティ情報131eをさらに参照する。その結果、例えば、W氏がE市役所の職員であることがE市によって保証されていることから、W氏が信用できる人物であると判断した場合、投稿DTaの閲覧者P2は、例えば、投稿DTaの内容についても遡って正しい可能性が高いと判断することが可能になる。
【0080】
また、図9に示すグラフ情報133では、例えば、エンティティENbについてのプロパティ情報131としてプロパティ情報131dが対応付けられている。そして、図9に示すプロパティ情報131dには、例えば、プロパティ情報131dの生成主体P3がE市であることを示すエンティティENcが対応付けられている。
【0081】
具体的に、プロパティ情報131dは、図12に示すように、例えば、「プロパティ(1)」として「住所:E市」が設定され、「プロパティ(2)」として「-」が設定され、「生成主体」として「E市」が設定され、「識別情報」として「ID23」が設定されている。
【0082】
すなわち、図12に示すプロパティ情報131dは、例えば、Z氏がE市の住民であることを示すものであって、E市によって生成されたプロパティ情報131である。
【0083】
そして、投稿DTaの閲覧者P2は、例えば、投稿DTaの閲覧時において、プロパティ情報131bを参照してもZ氏が信用できる人物であるか否かを判断できない場合、プロパティ情報131bに含まれる生成主体P3の識別情報に基づいてプロパティ情報131dをさらに参照する。その結果、例えば、Z氏が信用できる人物であると判断した場合、投稿DTaの閲覧者P2は、例えば、投稿DTaの内容についても遡って正しい可能性が高いと判断することが可能になる。
【0084】
また、図9に示すグラフ情報133では、例えば、投稿DTaに含まれる画像データ(投稿識別情報132b)に対するプロパティ情報131としてプロパティ情報131cが対応付けられている。そして、図9に示すプロパティ情報131cには、例えば、プロパティ情報131cの生成主体P3がカメラBであることを示すエンティティENdが対応付けられている。
【0085】
具体的に、プロパティ情報131cは、図13に示すように、例えば、「プロパティ(1)」として「撮影場所:X市」が設定され、「プロパティ(2)」として「撮影日時:Y」が設定され、「生成主体」として「カメラB」が設定され、「識別情報」として「ID24」が設定されている。
【0086】
すなわち、図13に示すプロパティ情報131cは、例えば、投稿DTaに含まれる画像データがX市において日時がYであるときに撮影された画像データであることを示すものであり、カメラBによって生成されたプロパティ情報131である。
【0087】
また、図9に示すグラフ情報133では、例えば、エンティティENdについてのプロパティ情報131としてプロパティ情報131fが対応付けられている。そして、図9に示すプロパティ情報131fには、例えば、プロパティ情報131fの生成主体P3がカメラメーカCであることを示すエンティティENeが対応付けられている。
【0088】
具体的に、プロパティ情報131fは、図14に示すように、例えば、「プロパティ(1)」として「製造元:C社」が設定され、「プロパティ(2)」として「-」が設定され、「生成主体」として「カメラメーカC」が設定され、「識別情報」として「ID25」が設定されている。
【0089】
そして、投稿DTaの閲覧者P2は、例えば、投稿DTaの閲覧時において、プロパティ情報131cを参照してもカメラBが信用できる機器であるか否かを判断できない場合(例えば、投稿DTaに含まれる画像データの撮影場所の改竄が可能な機器であるか否かを判断できない場合)、プロパティ情報131cに含まれる生成主体P3の識別情報から特定したプロパティ情報131fをさらに参照する。その結果、例えば、カメラBの機能がカメラメーカCによって保証されていることから、カメラBが信用できる機器であると判断した場合、投稿DTaの閲覧者P2は、例えば、投稿DTaの内容についても遡って正しい可能性が高いと判断する。
【0090】
このように、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、投稿DTの閲覧者P2が投稿DTの確からしさを確認する際に、互いに関連する各プロパティ情報131を辿って参照することができるグラフ構造の形で記憶装置3に蓄積する。
【0091】
これにより、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、各投稿DTを閲覧する際に、各投稿DTと関連する各プロパティ情報131を順々に参照することで、各投稿DTの確からしさの確認を行うことが可能になる。
【0092】
[第1の実施の形態における閲覧処理]
次に、第1の実施の形態における閲覧処理について説明を行う。図15は、第1の実施の形態における閲覧処理について説明するフローチャート図である。また、図16は、第1の形態における閲覧処理について説明する図である。
【0093】
閲覧要求受信部113は、図15に示すように、例えば、操作端末2から送信されたプロパティ情報131についての閲覧要求情報を受信する(S21)。
【0094】
具体的に、投稿DTの閲覧者P2は、図16に示すように、例えば、投稿DTの内容が確からしいか否かについて判断できない場合、投稿DTに対応するプロパティ情報131についての閲覧要求情報を操作端末2から情報処理装置1に入力する。
【0095】
そして、情報判定部114は、例えば、記憶装置3にアクセスして、S21の処理で受信した閲覧要求情報に対応するプロパティ情報131が記憶装置3に記憶されているか否かを判定する(S22)。
【0096】
具体的に、情報判定部114は、図16に示すように、例えば、グラフ情報133を構成する各プロパティ情報131から、閲覧要求情報に含まれる投稿識別情報132に対応するプロパティ情報131の検索を行う。
【0097】
その結果、例えば、S21の処理で受信した閲覧要求情報に対応するプロパティ情報131が記憶装置3に記憶されていると判定した場合(S23のYES)、情報出力部115は、S21の処理で受信した閲覧要求情報に対応するプロパティ情報131を記憶装置3から取得し、取得したプロパティ情報131を操作端末2(閲覧要求情報を送信した操作端末2)に送信する(S24)。
【0098】
具体的に、情報出力部115は、図16に示すように、例えば、閲覧要求情報に含まれる投稿識別情報132に対応するプロパティ情報131(プロパティ情報131の検索結果)を操作端末2に送信する。
【0099】
一方、例えば、S21の処理で受信した閲覧要求情報に対応するプロパティ情報131が記憶装置3に記憶されていないと判定した場合(S23のNO)、情報出力部115は、S24の処理を行わない。
【0100】
これにより、操作端末2は、例えば、出力画面において各投稿DTと各投稿DTのプロパティ情報131とを併せて表示することが可能になる。そのため、閲覧者P2は、例えば、各投稿DTの内容を参照する際に、各投稿DTの確からしさについても確認することが可能になる。
【0101】
なお、情報判定部114は、S22の処理において、例えば、閲覧要求情報に含まれる投稿識別情報132に対応するプロパティ情報131だけでなく、そのプロパティ情報131の生成主体P3についての他のプロパティ情報131についても併せて検索するものであってもよい。そして、情報出力部115は、S24の処理において、例えば、検索した他のプロパティ情報131についても併せて操作端末2に送信するものであってもよい。
【0102】
[第1の実施の形態における生成処理]
次に、第1の実施の形態における生成処理について説明を行う。図17は、第1の実施の形態における生成処理について説明するフローチャート図である。また、図18は、第1の形態における生成処理について説明する図である。
【0103】
生成要求受信部116は、図17に示すように、例えば、操作端末2から送信されたプロパティ情報131についての生成要求情報を受信する(S31)。
【0104】
具体的に、投稿DTの閲覧者P2は、例えば、投稿DTについてのプロパティ情報131が存在していない場合や、投稿DTについてのプロパティ情報131を参照しても投稿DTの内容の確からしさを判断することができない場合、投稿DTの内容の確からしさを判断するために必要なプロパティ情報131の種別(以下、特定の種別とも呼ぶ)を特定する。特定の種別は、例えば、図9等で説明したプロパティ情報131aのような洪水警戒レベルを示す種別や、図9等で説明したプロパティ情報131cのような投稿DTに含まれる画像データの撮影場所及び撮影日時を示す種別等である。そして、閲覧者P2は、図18に示すように、例えば、投稿DTに対応するプロパティ情報131(投稿DTに対応するプロパティ情報131であって特定の種別に対応するプロパティ情報131)についての生成要求情報を操作端末2から情報処理装置1に入力する。
【0105】
そして、生成要求送信部117は、例えば、S31の処理で受信した生成要求情報に対応するプロパティ情報131の生成主体P3に対して、S31の処理で受信した生成要求情報を送信する(S32)。
【0106】
具体的に、生成要求送信部117は、例えば、記憶装置3を参照して、生成要求情報に含まれるプロパティ情報131の種別に対応する生成主体P3として予め記憶された生成主体P3を特定する。そして、生成要求送信部117は、図18に示すように、例えば、特定した生成主体P3(生成主体P3の操作端末2)に対して生成要求情報を送信する。
【0107】
これにより、情報処理装置1は、例えば、閲覧者P2が投稿DTの確からしさを確認するために必要なプロパティ情報131の生成を生成主体P3に対して促すことが可能になる。そして、情報処理装置1は、例えば、生成要求情報に対応するプロパティ情報131の生成が行われた場合、図5等で説明した追加処理と同様の処理を行うことが可能になる。そのため、閲覧者P2は、例えば、投稿DTについてのプロパティ情報131が存在していない場合や、投稿DTについてのプロパティ情報131(記憶装置3に記憶済のプロパティ情報131)を参照しても投稿DTの内容の確からしさを判断することができない場合であっても、必要なプロパティ情報131の閲覧を行うことが可能になり、投稿DTの確からしさについての確認を行うことが可能になる。
【0108】
このように、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、インターネットIN上にアップロードされた投稿DTの確からしさを示すプロパティ情報131と、プロパティ情報131から生成されたデジタル署名とを受信する。そして、情報処理装置1は、例えば、インターネットIN上にアップロードされた投稿DTの投稿識別情報132とデジタル署名とを付加したプロパティ情報131を記憶装置3に記憶する。
【0109】
すなわち、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、各プロパティ情報131を各プロパティ情報131の生成主体P3によるデジタル署名を付加した状態で行うことによって、各プロパティ情報131の真正性や非改竄性を確保する。
【0110】
これにより、閲覧者P2は、例えば、インターネットIN上にアップロードされた投稿DTを閲覧する場合、投稿DTについてのプロパティ情報131を参照することで、投稿DTの確からしさを適宜判断することが可能になる。
【0111】
また、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、インターネットIN上にアップロードされた投稿DTに関する人物または物に対応する他のプロパティ情報131が記憶装置3に既に記憶されている場合、投稿DTに対応するプロパティ情報131と他のプロパティ情報131とを対応付けて記憶する。
【0112】
すなわち、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、投稿DTについてのプロパティ情報131を記憶装置3に記憶する場合、プロパティ情報131の生成主体P3についての他のプロパティ情報131や投稿DTの対象物についての他のプロパティ情報131と対応付けたグラフ構造の形で記憶装置3に記憶する。
【0113】
これにより、閲覧者P2は、例えば、投稿DTについてのプロパティ情報131の内容から投稿DTの確からしさを判断することができない場合であっても、投稿DTと関連する他のプロパティ情報131を順々に辿って確認することが可能になり、投稿DTの確からしさの判断を行うことが可能になる。
【0114】
また、本実施の形態における情報処理装置1では、例えば、インターネット層L3の異なるエンドースメント層L2においてグラフ情報133の管理を行う。そのため、情報処理装置1では、例えば、インターネット層L3における投稿DTのアップロードや閲覧に影響を与えることなく情報管理処理を行うことが可能になる。
【0115】
なお、生成主体P3は、例えば、操作端末2においてプロパティ情報131の生成を行う際に、自ら(生成主体P3)の秘密鍵を用いることによってプロパティ情報131から暗号化データ(以下、暗号化データとも呼ぶ)を生成するものであってよい。そして、操作端末2は、例えば、デジタル署名として暗号化データを付加したプロパティ情報131を情報処理装置1に送信するものであってよい。
【0116】
そして、閲覧者P2は、例えば、操作端末2においてプロパティ情報131(以下、閲覧対象のプロパティ情報131とも呼ぶ)を閲覧する場合、デジタル署名である暗号化データを閲覧対象のプロパティ情報131の公開鍵を用いて復号化することによって、閲覧対象のプロパティ情報131の真正性や非改竄性を確認するものであってもよい。具体的に、閲覧者P2は、この場合、例えば、閲覧対象のプロパティ情報131に含まれる識別情報が示す生成主体P3を特定し、特定した生成主体P3に対応する公開鍵を用いることによって、閲覧対象のプロパティ情報131についての復号化を行うものであってよい。
【0117】
以上の実施の形態をまとめると、以下の付記のとおりである。
【0118】
(付記1)
インターネット上にアップロードされた投稿の確からしさを示すプロパティ情報と、前記プロパティ情報から生成されたデジタル署名とを受信し、
前記投稿の識別情報と前記デジタル署名とを付加した前記プロパティ情報を記憶部に記憶する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【0119】
(付記2)
付記1において、
前記投稿は、SNS(Social Networking Service)上に投稿された文章である、
ことを特徴とする情報管理プログラム。
【0120】
(付記3)
付記1において、
前記記憶する処理では、前記記憶部に前記投稿に関する人物または物に対応する他のプロパティ情報が記憶されている場合、前記プロパティ情報と前記他のプロパティ情報とを対応付けて記憶する、
ことを特徴とする情報管理プログラム。
【0121】
(付記4)
付記1において、
さらに、前記インターネット上にアップロードされた第1の投稿に対応する第1のプロパティ情報の閲覧要求を受信した場合、前記記憶部を参照して、前記第1の投稿に対応する前記第1のプロパティ情報が存在するか否かを判定し、
前記第1のプロパティ情報が存在すると判定した場合、前記第1のプロパティ情報を前記閲覧要求の送信元に送信する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【0122】
(付記5)
付記1において、
さらに、前記インターネット上にアップロードされた第2の投稿に対応する第2のプロパティ情報の生成要求を受信した場合、前記第2の投稿に関する人物または物に対応する送信先に対して、前記第2のプロパティ情報の生成要求を送信し、
前記第2のプロパティ情報と、前記第2のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを受信した場合、前記第2の投稿の識別情報と前記第2のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを付加した前記第2のプロパティ情報を前記記憶部に記憶する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【0123】
(付記6)
インターネット上にアップロードされた投稿の確からしさを示すプロパティ情報と、前記プロパティ情報から生成されたデジタル署名とを受信する情報受信部と、
前記投稿の識別情報と前記デジタル署名とを付加した前記プロパティ情報を記憶する記憶部と、
ことを特徴とする情報処理装置。
【0124】
(付記7)
付記6において、
前記記憶部は、前記記憶部に前記投稿に関する人物または物に対応する他のプロパティ情報が記憶されている場合、前記プロパティ情報と前記他のプロパティ情報とを対応付けて記憶する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【0125】
(付記8)
情報処理装置と、前記情報処理装置にアクセス可能な操作端末とを有する情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
インターネット上にアップロードされた投稿の確からしさを示すプロパティ情報と、前記プロパティ情報から生成されたデジタル署名とを前記操作端末から受信する情報受信部と、
前記投稿の識別情報と前記デジタル署名とを付加した前記プロパティ情報を記憶する記憶部と、
ことを特徴とする情報処理システム。
【0126】
(付記9)
付記8において、
前記記憶部は、前記記憶部に前記投稿に関する人物または物に対応する他のプロパティ情報が記憶されている場合、前記プロパティ情報と前記他のプロパティ情報とを対応付けて記憶する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【0127】
(付記10)
インターネット上にアップロードされた投稿の確からしさを示すプロパティ情報と、前記プロパティ情報から生成されたデジタル署名とを受信し、
前記投稿の識別情報と前記デジタル署名とを付加した前記プロパティ情報を記憶部に記憶する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報管理方法。
【0128】
(付記11)
付記10において、
前記記憶する処理では、前記記憶部に前記投稿に関する人物または物に対応する他のプロパティ情報が記憶されている場合、前記プロパティ情報と前記他のプロパティ情報とを対応付けて記憶する、
ことを特徴とする情報管理方法。
【符号の説明】
【0129】
1:情報処理装置 2:操作端末
3:記憶装置 NW:ネットワーク
101:CPU 102:メモリ
103:I/Oインタフェース 104:ストレージ
105:バス 130:情報格納領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18