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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024040741
(43)【公開日】2024-03-26
(54)【発明の名称】水栓
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/044 20060101AFI20240318BHJP
【FI】
E03C1/044
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022145293
(22)【出願日】2022-09-13
(71)【出願人】
【識別番号】000242378
【氏名又は名称】株式会社KVK
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】間宮 義仁
【テーマコード(参考)】
2D060
【Fターム(参考)】
2D060BA01
2D060BB01
2D060BC02
2D060BC11
2D060BD01
2D060BD03
2D060BF01
(57)【要約】
【課題】水栓本体の熱がトップカバーに伝わることを抑制する。
【解決手段】水栓10は、水栓ボデー11を備える水栓本体20と、水栓ボデー11の上部を覆うトップカバー30と、水栓ボデー11の下部と後部を覆うアンダーバックカバー40と、水栓本体20に取り付けられた第1ステー60とを有する。アンダーバックカバー40は、第1ステー60に接続されることによって水栓本体20に対して位置決めされており、トップカバー30は、第1ステー60に接続されることなく、且つ、水栓本体20に接触しない状態でアンダーバックカバー40上に配置されている。
【選択図】図17
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水栓ボデーを備える水栓本体と、
前記水栓ボデーの上部を覆うトップカバーと、
前記水栓ボデーの下部と後部を覆うアンダーバックカバーと、
前記水栓本体に取り付けられた第1ステーとを有する水栓であって、
前記アンダーバックカバーは、前記第1ステーに接続されることによって前記水栓本体に対して位置決めされており、
前記トップカバーは、前記第1ステーに接続されることなく、且つ、前記水栓本体に接触しない状態で前記アンダーバックカバー上に配置されていることを特徴とする水栓。
【請求項2】
前記アンダーバックカバーは、前記水栓本体に接触しない状態で前記水栓本体に対して位置決めされている請求項1に記載の水栓。
【請求項3】
前記アンダーバックカバーに取り付けられた第2ステーを有し、
前記トップカバーは、前記第2ステーに接続されることによって前記水栓本体に対して位置決めされている請求項1に記載の水栓。
【請求項4】
前記水栓本体は、前記水栓ボデーに接続されたソケットを有しており、
前記トップカバーは、前記ソケットの上部も覆っている請求項1に記載の水栓。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水栓に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、水栓本体と、水栓本体を覆う裏カバー、及び表カバーを有する水栓について記載している。
図20に示すように、水栓本体81は、ネジ孔を有する脚部81aを備える。裏カバー82は、ネジ孔を有する第1台座82aを備える。表カバー83は、ネジ孔を有する第2台座83aを備える。水栓本体81に裏カバー82と表カバー83を取り付ける際には、水栓本体81の脚部81aのネジ孔、裏カバー82の第1台座82aのネジ孔、及び表カバー83の第2台座83aのネジ孔にボルト84を螺着させる。これにより、水栓本体81に裏カバー82と表カバー83を強固に結合させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11-315567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1の水栓80では、水栓本体81に裏カバー82と表カバー83を取り付けると、水栓本体81の脚部81aが、裏カバー82の第1台座82aと表カバー83の第2台座83aに接触する。水栓本体81と表カバー83とが直接接触した状態になるため、水栓本体81の熱が、表カバー83に伝わりやすくなるという課題を有している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
態様1の水栓は、水栓ボデーを備える水栓本体と、前記水栓ボデーの上部を覆うトップカバーと、前記水栓ボデーの下部と後部を覆うアンダーバックカバーと、前記水栓本体に取り付けられた第1ステーとを有する水栓であって、前記アンダーバックカバーは、前記第1ステーに接続されることによって前記水栓本体に対して位置決めされており、前記トップカバーは、前記第1ステーに接続されることなく、且つ、前記水栓本体に接触しない状態で前記アンダーバックカバー上に配置されていることを要旨とする。
【0006】
この構成によれば、水栓本体の熱がトップカバーに伝わることを抑制することができる。
態様2は、態様1の水栓において、前記アンダーバックカバーは、前記水栓本体に接触しない状態で前記水栓本体に対して位置決めされている。この構成によれば、水栓本体の熱がアンダーバックカバーに伝わることを抑制することができる。
【0007】
態様3は、態様1又は態様2の水栓において、前記アンダーバックカバーに取り付けられた第2ステーを有し、前記トップカバーは、前記第2ステーに接続されることによって前記水栓本体に対して位置決めされている。この構成によれば、トップカバーを第2ステーに接続された状態で取り付けることによって、アンダーバックカバーを経由して水栓本体の熱がトップカバーに伝わることを抑制することができる。
【0008】
態様4は、態様1~3のいずれか一態様に記載の水栓において、前記水栓本体は、前記水栓ボデーに接続されたソケットを有しており、前記トップカバーは、前記ソケットの上部も覆っている。この構成によれば、ソケットに人が触れることを抑制することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の水栓によれば、水栓本体の熱がトップカバーに伝わることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は水栓の斜視図である。
図2図2は水栓の別角度の斜視図である。
図3図3はトップカバーを省略した水栓の斜視図である。
図4図4は水栓の分解斜視図である。
図5図5は第1ステーの斜視図である。
図6図6は第1ステーの別角度の斜視図である。
図7図7は第1ステーの正面図である。
図8図8は水栓本体に取り付ける途中の第1ステーの正面図である。
図9図9は水栓本体に取り付けた状態の第1ステーの正面図である。
図10図10は第2ステーの斜視図である。
図11図11は第2ステーの別角度の斜視図である。
図12図12はアンダーバックカバーの斜視図である。
図13図13はアンダーバックカバーの平面図である。
図14図14は第1ステーと第2ステーを取り付ける途中のアンダーバックカバーの斜視図である。
図15図15は第1ステーと第2ステーを取り付けたアンダーバックカバーの正面図である。
図16図16は第2ステーを取り付ける途中のトップカバーの斜視図である。
図17図17は水栓の上半分を図15のA-A線、下半分を図15のB-B線の位置で見た断面図である。
図18図18は変更例の第1ステーの正面図である。
図19図19は別の変更例の第1ステーの正面図である。
図20図20は従来技術の水栓の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
水栓の実施形態を説明する。
図1、2に示すように、水栓10は、浴室の壁面Wに設置されている。以下では、壁面Wに側に向かって水栓10を見た場合における上下方向、左右方向、及び前後方向をそれぞれ、水栓10の上下方向、左右方向、及び前後方向として説明する。
【0012】
図1~4に示すように、水栓10は、水栓ボデー11を備える水栓本体20と、水栓ボデー11の上部を覆うトップカバー30と、水栓ボデー11の下部と後部を覆うアンダーバックカバー40とを有する。また、水栓10は、水栓ボデー11の下部における前方側を覆うアンダーカバー50と、水栓本体20に取り付けられる第1ステー60と、アンダーバックカバー40に取り付けられる第2ステー70とを有する。
【0013】
水栓本体20には、カラン用の吐水管12と、シャワーヘッド用のホース13が接続されている。また、水栓本体20の右側の端部には、流量調節ハンドル14が回動可能に取り付けられている。水栓本体20の左側の端部には、温度調節ハンドル15が回動可能に取り付けられている。流量調節ハンドル14は、回動させることによって、吐水管12及びシャワーヘッド(図示省略)からの吐水の流量を調節するハンドルである。温度調節ハンドル15は、回動させることによって、水栓本体20から吐出される混合水の温度を調節するハンドルである。
【0014】
以下、水栓10を構成する各部材について説明する。
<水栓本体20>
図4に示すように、水栓本体20は、左右方向に延びる筒状の水栓ボデー11を有する。水栓ボデー11は、後端部に、後述する一対のソケット23を接続するための一対の開口部(ソケット用開口部ともいう。)と、後述するL字管24を接続するための開口部(L字管用開口部ともいう。)とを有する。また、下端部に、吐水管12(図1参照)を接続するための開口部(吐水管用開口部ともいう。)を有する。また、右端部に、後述する流量調節ハンドル14に接続された軸部材21を接続するための開口部(右開口部ともいう。)を有する。左端部に、後述する温度調節ハンドル15に接続された軸部材(図示省略)を接続するための開口部(左開口部ともいう。)を有する。なお、水栓ボデー11の上記各開口部はいずれも図示を省略する。
【0015】
水栓本体20は、水栓ボデー11の内部に収容された弁部材(図示省略)と、水栓ボデー11のソケット用開口部に接続されて左右方向に並列した一対のソケット23とを有する。
【0016】
また、水栓本体20は、一対のソケット23の間の位置において、L字管用開口部に接続されたL字管24を有する。
一対のソケット23は、それぞれ、袋ナット25とグラン(図示省略)とを用いて水栓ボデー11に接続されている。グランは、袋ナット25をソケット23に対して、袋ナット25の軸回りに回転可能、かつ軸方向に抜け止め状態で接続するために用いられる。袋ナット25とグランは、ソケット23の一部として用いられ、予めソケット23に組み付けられていることが好ましい。これら袋ナット25とグランも水栓本体20に含まれるものとする。また、一対のソケット23は、壁面Wの裏側に位置する給水管、及び給湯管(いずれも図示省略)に接続されている。
【0017】
シャワーヘッド用のホース13は、L字管24を介して水栓ボデー11に接続されている。カラン用の吐水管12は、水栓ボデー11の吐水管用開口部に接続されている。
図4に示すように、水栓本体20は、流量調節ハンドル14に接続された軸部材21と、温度調節ハンドル15に接続された軸部材(図示省略)とを有する。
【0018】
また、水栓本体20は、流量調節ハンドル14に接続された軸部材21を、右開口部に固定するナット部材26と、温度調節ハンドル15に接続された軸部材を、左開口部に固定するナット部材27とを有する。
【0019】
流量調節ハンドル14、又は温度調節ハンドル15を操作すると、軸部材21等を介して弁部材を操作することができるように構成されている。
なお、流量調節ハンドル14、温度調節ハンドル15、シャワーヘッド用のホース13、カラン用の吐水管12、給水管、及び給湯管は、水栓本体20に含まれないものとする。さらに、流量調節ハンドル14と温度調節ハンドル15は、それぞれ左右方向の内側にカラー28を有しており、これらのカラー28も水栓本体20には含まれないものとする。
【0020】
水栓ボデー11、及びソケット23の材質は特に制限されない。水栓ボデー11、及びソケット23の材質としては、例えば銅合金を採用することができる。
<トップカバー30>
図1~3に示すように、水栓10が壁面Wに設置された状態で、トップカバー30は、水栓ボデー11の上部を覆っている。具体的には、トップカバー30は、水栓ボデー11の上部と、ソケット23の上部における前方側を覆っている。
【0021】
図1、2、4に示すように、トップカバー30は、左右方向に長い矩形板状の天壁31を有する。トップカバー30は、天壁31の各辺から天壁の厚さ方向である下方に延びる側壁を有する。天壁31の前端部、後端部、右端部、及び左端部から延びる各側壁をそれぞれ、前側壁32、後側壁33、右側壁34、及び左側壁35と呼ぶ。前側壁32は、天壁31の前端部から、前方斜め下方に向かって延びている。
【0022】
図4に示すように、後側壁33は、左右方向の両端部を除いた中央側に、後側壁33の下端部から上方に延びる切欠33aを有する。この切欠33aの周縁は、後述するアンダーバックカバー40の隙間閉鎖部に当接する。なお、切欠33aの周縁は、アンダーバックカバー40の隙間閉鎖部に当接せず、アンダーバックカバー40の隙間閉鎖部との間に僅かに隙間を有していてもよい。
【0023】
右側壁34は、前後方向の前端部に、右側壁34の下端部から上方に延びる切欠34aを有する。この切欠34aは、流量調節ハンドル14の軸部材21を挿通させて、トップカバー30に軸部材21が接触しないように構成されている。
【0024】
左側壁35は、前後方向の前端部に、左側壁35の下端部から上方に延びる切欠35aを有する。この切欠35aは、水栓ボデー11の左端部を挿通させて、トップカバー30に水栓ボデー11の左端部が接触しないように構成されている。
【0025】
図16に示すように、トップカバー30は、天壁の31裏側に、後述する第2ステー70を接続するための一対のネジ孔31aを有している。
トップカバー30の材質は特に制限されない。トップカバー30の材質としては、例えば樹脂を採用することができる。
【0026】
<アンダーバックカバー40>
図1~3に示すように、水栓10が壁面Wに設置された状態で、アンダーバックカバー40は、水栓ボデー11の下部と後部を覆っている。具体的には、アンダーバックカバー40は、水栓ボデー11の下部における後方側を覆っている。さらに、アンダーバックカバー40は、一対のソケット23の下部と、一対のソケット23の左右方向における両外側と、ソケット23の上部における後方側も覆っている。言い換えれば、アンダーバックカバー40は、一対のソケット23の外周を囲む位置に配置されている。アンダーバックカバー40が一対のソケット23の外周を囲む位置に配置された状態を、アンダーバックカバー40が水栓ボデー11の後部を覆った状態というものとする。
【0027】
図12、13に示すように、アンダーバックカバー40は、水栓10が壁面Wに設置された状態で、左右方向に長い矩形板状の底壁41を有する。アンダーバックカバー40は、底壁41の長手方向の両端部から、底壁41の厚さ方向である上方に延びる側壁42を有する。側壁42における底壁41側とは反対側の上端部に、側壁42同士を繋ぐ上壁43を有する。
【0028】
アンダーバックカバー40は、底壁41から、底壁41の厚さ方向の上方に延びる仕切り壁44を2つ有する。各仕切り壁44の上端部は、上壁43に繋がっている。各仕切り壁44の壁面は、側壁42の壁面と略平行に延びている。2つの仕切り壁44は、底壁41を左右方向に略3等分する位置に設けられている。
【0029】
アンダーバックカバー40は、底壁41の前端部から前方に延びる傾斜壁45を有する。傾斜壁45の壁面は、左右方向に平行であるとともに、前後方向の前方に対して上方に傾斜している。傾斜壁45は、左右方向に沿って一対のソケット用開口部45aを有する。
【0030】
図15に示すように、一対のソケット用開口部45aは、ソケット23の止水弁23aを露出させるために設けられている。
図12、13に示すように、アンダーバックカバー40は、一対のソケット用開口部45aの内側に、中央開口部45bを有する。中央開口部45bは、シャワーヘッド用のホース13を挿通させるために設けられている。
【0031】
アンダーバックカバー40は、傾斜壁45の前端部に、中段壁46を有する。中段壁46の壁面は、底壁41の壁面と略平行に延びている。中段壁46は、上下方向において、底壁41と上壁43の略中間に位置する。中段壁46の左右方向の長さは、同方向における底壁41の長さよりも長く構成されている。中段壁46は、左右方向の両端部に、前後方向に延びる一対の延伸部46aを有する。延伸部46aの左右方向の外側と後端部に、中段壁46の厚さ方向の上方に延びる外周壁47を有する。
【0032】
アンダーバックカバー40は、中段壁46の左右方向の中央部に、上方に突出する矩形板状の突出壁48を有する。突出壁48は、中央開口部45bの前方側の縁部から上方に突出している。突出壁48の上端部は、下方に向かって延びる切欠48aを有する。この切欠48aは、下方に向かって吐出した反円形の形状を有している。突出壁48の切欠48aは、後述するように、水栓10を構成する各部材を組み付けた際に、水栓本体20のL字管24の下側に近接する。
【0033】
図12、13に示すように、中段壁46は、左右方向の両外側に一対のネジ孔(第1ネジ孔ともいう。)46bを有する。第1ネジ孔46bは、アンダーバックカバー40に後述する第1ステー60を接続するためのネジ孔である。第1ネジ孔46bは、アンダーバックカバー40に第1ステー60を接続する接続部として機能する。
【0034】
また、中段壁46の一対の延伸部46aにおける後端部に、一対のネジ孔(第2ネジ孔ともいう。)46cを有する。第2ネジ孔46cは、アンダーバックカバー40に後述する第2ステー70を接続するためのネジ孔である。第1ネジ孔46bと第2ネジ孔46cは、前後方向に長い形状を有している。
【0035】
図14に示すように、アンダーバックカバー40の第1ネジ孔46bが、前後方向に長い形状を有しているため、前後方向において、アンダーバックカバー40に接続する第1ステー60の位置を調整することができる。第1ステー60は水栓本体20に取り付けられているため、前後方向において、水栓本体20に対するアンダーバックカバー40の位置を調整することができる。そのため、アンダーバックカバー40の第1ネジ孔46bは、水栓10の前後方向において、水栓本体20に対するアンダーバックカバー40の位置を調整する位置調整部として機能する。
【0036】
アンダーバックカバー40の第2ネジ孔46cは、前後方向に長い形状を有しているため、前後方向において、アンダーバックカバー40に接続する第2ステー70の位置を調整することができる。後述のように、第2ステー70にトップカバー30が接続されるため、アンダーバックカバー40の第2ネジ孔46cは、水栓10の前後方向においてアンダーバックカバー40に対するトップカバー30の位置を調整する位置調整部として機能する。
【0037】
さらに、アンダーバックカバー40の第2ネジ孔46cは、第1ネジ孔46bとともに、水栓10の前後方向において、水栓本体20に対するトップカバー30の位置を調整する位置調整部としても機能する。
【0038】
アンダーバックカバー40の材質は特に制限されない。アンダーバックカバー40の材質としては、例えば樹脂を採用することができる。
<アンダーカバー50>
図4に示すように、アンダーカバー50は、水栓ボデー11の下部における前方側を覆っている。アンダーカバー50は、水栓10が壁面Wに設置された状態で左右方向から見た際、下方側が凸となる略半円形の形状を有している。
【0039】
アンダーカバー50は、後端部に、水栓ボデー11の一対のソケット用開口部と、L字管用開口部とを露出させるための切欠50aを3つ有する。また、下端部に、水栓ボデー11の吐水管用開口部を露出させるための開口部50bを有する。この開口部50bの下側から、水栓ボデー11の吐水管用開口部にナット部材51(図17参照)が取り付けられることによって、アンダーカバー50は、水栓本体20に対して位置決めされる。また、右端部と左端部に水栓本体20の一部、例えば軸部材21等を挿通させるための切欠50c、50dを有する。
【0040】
アンダーカバー50の材質は特に制限されない。アンダーカバー50の材質としては、例えば樹脂を採用することができる。
<第1ステー60>
図5、6に示すように、第1ステー60は、長尺板状の横壁61と、横壁61の長手方向の両端部における一方の長辺側から、横壁61の厚さ方向の一方側に延びる一対の縦壁62を有する。
【0041】
また、第1ステー60は、一対の縦壁62の下端部に、一対の縦壁62の厚さ方向であって、上記横壁61とは反対の方向に屈曲して延びる一対の屈曲壁63を有する。第1ステー60は、一対の屈曲壁63にネジ孔63aを有する。
【0042】
図7に示すように、水栓10が壁面Wに設置された状態で、水栓本体20に取り付けられる第1ステー60を前方側から見る。その際に、一対の縦壁62の一方(図7の右側の縦壁62)には、上下方向の中央部に、左右方向の左端部から右端部に向かって延びる切欠(右切欠ともいう。)62aを有する。右切欠62aの右側の端部は、右側に凸となる半円形の形状を有している。
【0043】
一対の縦壁62の他方(図7の左側の縦壁62)には、左右方向の中央部に、上下方向の下端部から上端部に向かって延びる切欠(左切欠ともいう。)62bを有する。左切欠62bの上端部は、上側に凸となる半円形の形状を有している。
【0044】
第1ステー60の材質は特に制限されない。第1ステー60の材質としては、例えばステンレスを採用することができる。
<第2ステー70>
図10、11に示すように、第2ステー70は、長尺板状の横壁71と、横壁71の長手方向の両端部における一方の長辺側から、横壁71の厚さ方向の一方側に延びる一対の縦壁72を有する。
【0045】
また、第2ステー70は、一対の縦壁72の下端部に、一対の縦壁72の厚さ方向であって、上記横壁71と同じ方向に屈曲して延びる一対の屈曲壁73を有する。第2ステー70は、横壁71の長手方向の両端部に一対のネジ孔71aを有する。また、一対の屈曲壁73にも一対のネジ孔73aを有する。
【0046】
第2ステー70の材質は特に制限されない。第2ステー70の材質としては、例えばステンレスを採用することができる。
以上の各部材によって水栓10は構成されている。
【0047】
次に、水栓本体20に第1ステー60を取り付ける手順について説明する。
<水栓本体20に対する第1ステー60の取付け手順>
図8に示すように、第1ステー60の右切欠62aを、水栓本体20のソケット23に係合させる。具体的には、第1ステー60の右切欠62aを、右側のソケット23に対して右斜め下側から接近させて、右切欠62aの内部に、ソケット23の管状部分を収容する。
【0048】
図17に示すように、ソケット23の管状部分としては、ソケット23における袋ナット25の後端部側を挙げることができる。ソケット23は、袋ナット25の後端部側に、全周に亘って外径が小さい縮径部23bを有している。この縮径部23bの外周に第1ステー60の右切欠62aを係合させる。
【0049】
図9に示すように、右側のソケット23を中心にして、第1ステー60を反時計回りに回転させて、第1ステー60の左切欠62bの内部に、左側のソケット23の管状部分を収容する。この際も、左側のソケット23において、袋ナット25の後端部側に位置する縮径部23bの外周に第1ステー60の左切欠62bを係合させる。以上の手順によって、水栓本体20に第1ステー60は取付けられる。
【0050】
図9に示すように、第1ステー60の右切欠62a、及び左切欠62bにおいて、一対のソケット23の管状部分に当接した切欠の上端部が、第1ステー60における水栓本体20(図9ではソケット23)に当接する当接部P1となる。また、右切欠62aの右端部(当接部P2)と、左切欠の左端部(当接部P3)及び右端部(当接部P4)は、それぞれ左右方向において水栓本体20が移動しそうになった際に左右方向から水栓本体20に当接する。そのため、これらの当接部を、左右方向当接部ともいう。左右方向当接部を有することによって、水栓本体20に対する左右方向への第1ステー60の移動を規制することができる。
【0051】
なお、第1ステー60の各当接部P1、P2、P3、P4は、ソケット23の管状部分に常時当接している必要はなく、第1ステー60が移動しそうになった際に、当接するものであってもよい。いわゆる、遊びを有していてもよい。
【0052】
図17に示すように、第1ステー60の右切欠62aと左切欠62bが、袋ナット25の後端部側に位置するソケット23の縮径部23bに収容されることにより、第1ステー60は、前後方向に対する移動が規制される。
【0053】
具体的には、ソケット23における縮径部23bよりも後方側の通常の外径を有する箇所と、袋ナット25の後端部との間に、両右切欠62aと左切欠62bが挟み込まれることによって、第1ステー60は、前後方向に対する移動が規制される。
【0054】
ソケット23の縮径部23b、及び袋ナット25は、前後方向における第1ステー60の移動を規制する前後方向規制部として機能する。
次に、トップカバー30に対する第2ステー70の取付け手順について説明する。
【0055】
<トップカバー30に対する第2ステー70の取付け手順>
図16に示すように、トップカバー30の天壁31の裏側に位置する一対のネジ孔31aと、第2ステー70の横壁71が有する一対のネジ孔71aとが重なる位置となるようにトップカバー30と第2ステー70を配置する。この状態で、両ネジ孔31a、71aにネジ16を螺合させることによって、トップカバー30は第2ステー70に接続される。
【0056】
次に、水栓10を構成する各部材の組付け手順について説明する。
<水栓10を構成する各部材の組付け手順>
図4に示すように、まず、壁面Wの裏側に位置する給水管、及び給湯管に、一対のソケット23を接続する。これにより、壁面Wに対して一対のソケット23の位置が固定される。
【0057】
次に、一対のソケット23に対して、前方側からアンダーバックカバー40を接近させ、アンダーバックカバー40のソケット用開口部45aからソケット23の止水弁23aが露出した状態とする(図15参照)。
【0058】
次に、一対のソケット23に水栓ボデー11を接続する。具体的には、一対のソケット23を、袋ナット25とグランを用いて水栓ボデー11のソケット用開口部に接続する。水栓ボデー11には、予め流量調節ハンドル14、温度調節ハンドル15、アンダーカバー50が取り付けられていると、組付け作業を効率良く行うことができるため好ましい。
【0059】
次に、図8、9に示すように、一対のソケット23に第1ステー60を取り付ける。
図17に示すように、アンダーバックカバー40の後端部が壁面Wに接触するように、アンダーバックカバー40の位置を調整する。
【0060】
図14に示すように、アンダーバックカバー40の第1ネジ孔46bと第1ステー60の屈曲壁63のネジ孔63aにネジ16を螺合させて、第1ステー60にアンダーバックカバー40を接続する。これにより、アンダーバックカバー40は、水栓本体20に対して位置決めされる。
【0061】
図15に示すように、第1ステー60にアンダーバックカバー40を接続すると、アンダーバックカバー40の突出壁48が、水栓本体20のL字管24の下側に近接した状態となる。すなわち、アンダーバックカバー40の突出壁48と、水栓本体20のL字管24との間には、所定の隙間を有しており、いわゆる、遊びを有した状態になる。
【0062】
第1ステー60の当接部P1と、アンダーバックカバー40の突出壁48との間で、水栓本体20を上下方向から挟み込んだ状態になる。水栓本体20を挟み込むことによって、水栓本体20に対する第1ステー60の移動が規制される。そのため、アンダーバックカバー40の突出壁48は、水栓本体20に対する第1ステー60の移動を規制する規制部として機能する。突出壁48を規制部として用いることにより、より安定した状態で水栓本体20を挟み込むことが可能になる。
【0063】
また、アンダーバックカバー40は、左右方向における一対のソケット23の間の位置に規制部を有した状態となる。
なお、アンダーバックカバー40の突出壁48と、水栓本体20のL字管24との間に隙間は無く、当接していてもよい。また、アンダーバックカバー40の突出壁48は、水栓ボデー11のL字管用開口部等に近接する態様であってもよい。
【0064】
次に、予めトップカバー30を接続した第2ステー70を用意する。
図17に示すように、アンダーバックカバー40の第2ネジ孔46cと第2ステー70の屈曲壁73のネジ孔73aにネジ16を螺合させて、アンダーバックカバー40に第2ステー70を接続する。その際、先にトップカバー30の前側先端を、水栓ボデー11に組み付けられたアンダーカバー50の前側先端に係止させて、位置合わせをする。
【0065】
アンダーバックカバー40に第2ステー70を接続すると、トップカバー30は、アンダーバックカバー40上に配置された状態になる。トップカバー30の後側壁33に設けられた切欠33aの周縁が、アンダーバックカバー40の上壁43に当接し、両者が重なった状態で配置される。そして、トップカバー30は、ソケット23の上部を覆った状態となる。
【0066】
なお、トップカバー30のネジ孔31a、第1ステー60の屈曲壁63のネジ孔63a、及び第2ステー70の屈曲壁73のネジ孔73aはネジ溝を有しており、ネジ16が螺合される。また、アンダーバックカバー40の第1ネジ孔46b、第2ネジ孔46c、及び第2ステー70の横壁71のネジ孔71aは、ネジ溝の無い貫通孔となっている。アンダーバックカバー40、及び第2ステー70は、これらの貫通孔にネジ16が挿通された状態で他の部材と接続される。
【0067】
以上の手順によって、水栓10を構成する各部材は組み付けられる。
各部材が組み付けられた状態で、トップカバー30は、第1ステー60に接続されることなく、且つ、水栓本体20に接触しない状態でアンダーバックカバー40上に配置される。また、アンダーバックカバー40は、水栓本体20に接触しない状態で水栓本体20に対して位置決めされる。
【0068】
<作用及び効果>
本実施形態の作用について説明する。
図17に示すように、トップカバー30が水栓本体20に対して位置決めされた状態において、トップカバー30は、第1ステー60に接続されてなく、第1ステー60に接触していない。また、トップカバー30は、水栓本体20に接触しない状態でアンダーバックカバー40上に配置される。トップカバー30が、水栓本体20に接触していないため、水栓本体20の熱がトップカバー30に伝わりにくくなる。
【0069】
また、トップカバー30の後端部は、アンダーバックカバー40の上壁43に重なった状態で配置される。トップカバー30の後端部と、アンダーバックカバー40の上壁43とは、前後方向に所定の重なり代Tを有している。また、トップカバー30は、ソケット23の上部も覆った状態になる。
【0070】
これにより、水栓10を上下方向の上方から見た際、壁面Wとトップカバー30の後端部との間にアンダーバックカバー40の上壁43が位置するため、壁面Wとトップカバー30の後端部との間の隙間Lが閉鎖されている。そのため、アンダーバックカバー40の上壁43は、隙間閉鎖部として機能する。隙間閉鎖部を有することによって、水栓10の意匠性が向上する。また、ソケット23に人が触れることを抑制することができる。また、隙間閉鎖部が、アンダーバックカバー40と一体になって設けられているため、隙間閉鎖部として、別部材を取り付ける必要がない。そのため、水栓10の組付けをより簡単に行うことができる。
【0071】
また、個々の水栓10を壁面Wに取り付けた際、壁面Wに対するソケット23の突出位置はそれぞれ異なることが起こり得る。ソケット23の突出位置が異なることにより、前後方向における水栓本体20の位置も変化する。これに伴い、壁面Wとトップカバー30の後端部との間の隙間Lの大きさも変化する。
【0072】
アンダーバックカバー40の第1ネジ孔46bが位置調整部として機能することにより、上記隙間Lが大きい場合は、上記重なり代Tの範囲内で、水栓本体20に対してアンダーバックカバー40の位置を調整することができる。これによって、壁面Wとトップカバー30の後端部との間の隙間Lを閉鎖することができる。
【0073】
また、アンダーバックカバー40の第1ネジ孔46bと第2ネジ孔46cが、水栓本体20に対するトップカバー30の位置を調整する位置調整部として機能する。これにより、仮に、水栓本体20に対するアンダーバックカバー40の位置を調整した際に、トップカバー30の位置も調整することができる。アンダーカバー50とトップカバー30の位置を合わせることによって水栓10の意匠性の低下を抑制することができる。
【0074】
また、第1ステー60は、水栓本体20の一対のソケット23に当接する当接部P1を有し、アンダーバックカバー40は、第1ステー60の当接部P1とともに水栓本体20を挟み込むことによって、第1ステー60の移動を規制する規制部を有する。そのため、水栓本体20に対する第1ステー60の移動を好適に規制することができる。
【0075】
また、アンダーバックカバー40は、左右方向における一対のソケット23の間の位置に規制部(突出壁48)を有する。水栓本体20が、上方の2つの当接部P1と、下方の1つの規制部(突出壁48)の合計3箇所で挟み込まれた状態となるため、第1ステー60が水栓本体20に対して回転移動することを好適に規制することができる。
【0076】
本実施形態の効果について説明する。
(1)アンダーバックカバー40は、第1ステー60に接続されることによって水栓本体20に対して位置決めされている。トップカバー30は、第1ステー60に接続されることなく、且つ、水栓本体20に接触しない状態でアンダーバックカバー40上に配置されている。
【0077】
したがって、水栓本体20の熱がトップカバー30に伝わることを抑制することができる。
(2)アンダーバックカバー40は、水栓本体20に接触しない状態で水栓本体20に対して位置決めされている。したがって、水栓本体20の熱がアンダーバックカバー40に伝わることを抑制することができる。
【0078】
(3)アンダーバックカバー40に取り付けられた第2ステー70を有し、トップカバー30は、第2ステー70に接続されることによって水栓本体20に対して位置決めされている。トップカバー30がアンダーバックカバー40に直接接続された態様に比べて、トップカバー30とアンダーバックカバー40の接触面積を相対的に小さくすることができる。そのため、アンダーバックカバー40を経由して水栓本体20の熱がトップカバー30に伝わることを抑制することができる。
【0079】
(4)水栓本体20は、水栓ボデー11に接続されたソケット23を有しており、トップカバー30は、ソケット23の上部も覆っている。したがって、ソケット23に人が触れることを抑制することができる。また、水栓10の意匠性を向上させることもできる。
【0080】
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0081】
・第1ステー60の形状は、本実施形態の形状に限定されない。
図18に示すように、第1ステー60の右切欠62aの形状が、左切欠62bの形状と左右対称になっていてもよい。
【0082】
図19に示すように、第1ステー60の右切欠62aと左切欠62bの形状が、左右方向の内側の端部から外側の端部に向かって延びるとともに、上下方向の下端部から上端部に向かって延びる形状であってもよい。
【0083】
図18、19の第1ステー60は、水栓本体20に対して上方側から接近させて、一対のソケット23の管状部分に上方から取り付けることができる。
・本実施形態では、アンダーバックカバー40の第1ネジ孔46b、及び第2ネジ孔46cは、前後方向に長い形状を有していたがこの態様に限定されない。アンダーバックカバー40の第1ネジ孔46b、及び第2ネジ孔46cと重なる位置に配置されて、ネジ16で螺合される第1ステー60、第2ステー70のネジ孔63a、73aが前後方向に長い形状を有していてもよい。
【0084】
すなわち、第1ステー60のネジ孔63aが、水栓本体20に対するアンダーバックカバー40の位置を調整する位置調整部として機能してもよい。第2ステー70のネジ孔73aが、アンダーバックカバー40に対するトップカバー30の位置を調整する位置調整部として機能してもよい。第2ステーのネジ孔73aが、第1ステー60のネジ孔63aとともに、水栓本体20に対するトップカバー30の位置を調整する位置調整部としても機能してもよい。
【0085】
・トップカバー30の天壁31の裏側に設けられた一対のネジ孔31aの形状は特に制限されない。同様に、第2ステー70の横壁71のネジ孔71aの形状は特に制限されない。これらのネジ孔31a、71aは、前後方向に長い形状を有していてもよい。トップカバー30の天壁31の裏側に設けられた一対のネジ孔31aが前後方向に長い形状を有している場合、これらのネジ孔31aは、水栓10の前後方向において、水栓本体20に対するトップカバー30の位置を調整する位置調整部として機能する。すなわち、トップカバー30が、水栓10の前後方向において、水栓本体20に対するトップカバー30の位置を調整する位置調整部を有していてもよい。
【0086】
・第1ステー60は省略されていてもよい。アンダーバックカバー40が、水栓本体20に直接接続されていてもよい。例えば、水栓ボデー11にネジ孔を設け、このネジ孔と、アンダーバックカバー40の第1ネジ孔46bにネジ16を螺合することによって、アンダーバックカバー40を水栓本体20に対して位置決めしてもよい。
【0087】
・第2ステー70は省略されていてもよい。すなわち、トップカバー30は第2ステー70に接続されてなく、アンダーバックカバー40に直接接続されていてもよい。例えば、アンダーバックカバー40の上壁43がネジ孔を有しており、このネジ孔と、トップカバー30の天壁31のネジ孔31aとにネジ16を螺合することによって、アンダーバックカバー40とトップカバー30を接続してもよい。
【0088】
また、トップカバー30が、天壁31と一体になって天壁31の裏側から下方に突出した脚部を有していてもよい。この脚部に設けられたネジ孔が、アンダーバックカバーの第2ネジ孔46cに重なった状態で、ネジ16で接続されてもよい。
【0089】
・アンダーカバー50は省略されていてもよい。アンダーバックカバー40とアンダーカバー50が一体成形されており、アンダーバックカバー40がアンダーカバー50を兼ねていてもよい。
【0090】
・本実施形態では、アンダーバックカバー40の突出壁48が、水栓本体20に対する第1ステー60の移動を記載する規制部として機能していたが、この態様に限定されない。水栓本体20に対する第1ステー60の移動を規制する規制部は省略されていてもよい。
【0091】
また、アンダーバックカバー40において、突出壁48が省略されており、アンダーバックカバー40の中段壁46が、水栓10を構成する各部材を組み付けた際に、水栓本体20のL字管24の下側に近接するように構成されていてもよい。すなわち、アンダーバックカバー40の中段壁46が規制部として機能してもよい。
【0092】
・本実施形態の隙間閉鎖部は省略されていてもよい。すなわち、アンダーバックカバー40の上壁43は、省略されていてもよい。
・本実施形態では、水栓本体20は、水栓ボデー11に接続された一対のソケット23を有しており、トップカバー30は、一対のソケット23の上部を覆っていたが、この態様に限定されない。トップカバー30は、一対のソケット23の上部を覆ってなく、水栓ボデー11の上部のみを覆っていてもよい。
【0093】
・本実施形態の一対のソケット23は省略されていてもよい。例えば壁面Wの裏側に位置する給水管、及び給湯管に、水栓本体20が直接接続されていてもよい。
【符号の説明】
【0094】
10…水栓、11…水栓ボデー、20…水栓本体、30…トップカバー、40…アンダーバックカバー、60…第1ステー。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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