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特開2024-40747情報処理装置、シミュレーションシステム及びプログラム
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  • 特開-情報処理装置、シミュレーションシステム及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024040747
(43)【公開日】2024-03-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、シミュレーションシステム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 11/36 20060101AFI20240318BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20240318BHJP
【FI】
G06F11/36 196
G06F3/12 329
G06F3/12 310
G06F3/12 334
G06F3/12 378
G06F3/12 387
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022145299
(22)【出願日】2022-09-13
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石村 卓也
【テーマコード(参考)】
5B042
【Fターム(参考)】
5B042GA12
5B042GA22
5B042HH07
5B042MA08
5B042MA09
5B042MA14
5B042MC40
(57)【要約】
【課題】他の情報処理装置が設置されている環境の外部の情報処理装置単体で再現する 場合に比して、他の情報処理装置で発生する不具合の再現度を向上させる。
【解決手段】シミュレーションシステムは、ユーザ環境2に設置された実機の複合機10と、クラウド上に形成される複合機10の仮想デバイス40と、ユーザをサポートするサポート拠点6に設置されるサービスシステム100と、を有する。仮想デバイス40は、複合機10から機器情報及び各種ログ情報を含む不具合の解析依頼を受け付けると、取得した機器情報を送信することで、複合機110に複合機10と同等の動作環境を構築させる環境設定部42と、取得したログ情報を参照して、複合機110、またサーバ120や無線ルータ130の動作を制御しながらシミュレーションの実行制御を行うシミュレーション実行制御部44と、を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の情報処理装置が設置されている環境の外部において前記他の情報処理装置で発生する不具合を再現する情報処理装置において、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
前記他の情報処理装置において不具合が発生した場合、前記他の情報処理装置から不具合の解析に用いる装置状態情報を取得し、
取得した装置状態情報を参照して、前記他の情報処理装置と同等の動作環境を、前記他の情報処理装置が設置されている環境の外部のシステムで構築する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、取得した装置状態情報を前記システムへ送信することによって、前記システム内に設置されている情報処理装置を、前記他の情報処理装置と同等の情報処理装置として構築させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記システムが前記他の情報処理装置と同等の情報処理装置を構築できない場合、構築できない部分については前記情報処理装置の内部において不具合を再現可能に構築し、
内部に構築した再現用の環境と前記システムにおける再現用の環境とを連携させて不具合を再現する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
取得した装置状態情報を参照して前記他の情報処理装置において発生する不具合を推定し、
推定した不具合を再現させるよう前記システムにおける動作を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、推定した不具合が、前記他の情報処理装置が他の機器との連携動作に起因する場合、前記システム内に設置されている、前記他の機器と同等の機器の動作を制御することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
クラウド上に形成される装置であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理装置と、
前記他の情報処理装置が設置されている環境の外部のシステムに設置されている不具合再現用の情報処理装置と、
を有することを特徴とするシミュレーションシステム。
【請求項8】
他のコンピュータが設置されている環境の外部において前記他のコンピュータで発生する不具合を再現するコンピュータに、
前記他のコンピュータにおいて不具合が発生した場合、前記コンピュータから不具合の解析に用いる装置状態情報を取得する機能、
取得した装置状態情報を参照して、前記他のコンピュータと同等の動作環境を、前記他のコンピュータが設置されている環境の外部のシステムで構築する機能、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、シミュレーションシステム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、実機である複合機と複合機に対応するクラウド上の仮想デバイスを連携させて、クラウドサービスを提供する技術が知られている。ユーザは、複合機に直接アクセスしなくても、クラウド上の仮想デバイスにアクセスすれば、複合機が提供する画像処理等のサービスを利用することが可能となる。
【0003】
ところで、実機である複合機は、何らかの不具合が発生する場合がある。また、期待するパフォーマンスを発揮できない場合がある。この場合、複合機の状態を解析するなどして動作環境の改善を図る場合がある。ただ、複合機は、運用上等の理由から不具合が発生したときの動作環境を再現することが困難な場合がある。
【0004】
そこで、仮想デバイス上で、実機で発生した不具合を再現させて、実機上の問題点を改善できるようにする技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-071024号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
不具合が発生した他の情報処理装置を、発生した不具合の再現に利用せずに、他の情報処理装置が設置されている環境の外部に設置の情報処理装置で再現したい場合がある。
【0007】
しかしながら、他の情報処理装置で不具合が発生したときと同等の動作環境を、他の情報処理装置の設置環境の外部の情報処理装置単体では、他の情報処理装置で発生する不具合を再現できない可能性がある。
【0008】
本発明は、他の情報処理装置が設置されている環境の外部の情報処理装置単体で再現する場合に比して、他の情報処理装置で発生する不具合の再現度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る情報処理装置は、他の情報処理装置が設置されている環境の外部において前記他の情報処理装置で発生する不具合を再現する情報処理装置において、プロセッサを備え、前記プロセッサは、前記他の情報処理装置において不具合が発生した場合、前記他の情報処理装置から不具合の解析に用いる装置状態情報を取得し、取得した装置状態情報を参照して、前記他の情報処理装置と同等の動作環境を、前記他の情報処理装置が設置されている環境の外部のシステムで構築する、ことを特徴とする。
【0010】
また、前記プロセッサは、取得した装置状態情報を前記システムへ送信することによって、前記システム内に設置されている情報処理装置を、前記他の情報処理装置と同等の情報処理装置として構築させることを特徴とする。
【0011】
また、前記プロセッサは、前記システムが前記他の情報処理装置と同等の情報処理装置を構築できない場合、構築できない部分については前記情報処理装置の内部において不具合を再現可能に構築し、内部に構築した再現用の環境と前記システムにおける再現用の環境とを連携させて不具合を再現する、ことを特徴とする。
【0012】
また、前記プロセッサは、取得した装置状態情報を参照して前記他の情報処理装置において発生する不具合を推定し、推定した不具合を再現させるよう前記システムにおける動作を制御する、ことを特徴とする。
【0013】
また、前記プロセッサは、推定した不具合が、前記他の情報処理装置が他の機器との連携動作に起因する場合、前記システム内に設置されている、前記他の機器と同等の機器の動作を制御することを特徴とする。
【0014】
また、クラウド上に形成される装置であることを特徴とする。
【0015】
本発明に係るシミュレーションシステムは、上記に記載の情報処理装置と、前記他の情報処理装置が設置されている環境の外部のシステムに設置されている不具合再現用の情報処理装置と、を有することを特徴とする。
【0016】
本発明に係るプログラムは、他のコンピュータが設置されている環境の外部において前記他のコンピュータで発生する不具合を再現するコンピュータに、前記他のコンピュータにおいて不具合が発生した場合、前記コンピュータから不具合の解析に用いる装置状態情報を取得する機能、取得した装置状態情報を参照して、前記他のコンピュータと同等の動作環境を、前記他のコンピュータが設置されている環境の外部のシステムで構築する機能、を実現させる。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載の発明によれば、他の情報処理装置が設置されている環境の外部の情報処理装置単体で再現する場合に比して、他の情報処理装置で発生する不具合の再現度を向上させることができる。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、他の情報処理装置と同等の情報処理装置を用いて不具合を再現させることができる。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、不具合を再現する環境をシステム側だけで構築できない場合でも不具合を再現する環境を構築することができる。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、不具合を効率的に再現させることができる。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、他の情報処理装置と他の機器との連携動作を再現させることができる。
【0022】
請求項6に記載の発明によれば、クラウド上に他の情報処理装置と同等の環境を構築することが困難な場合に、外部のシステムを利用することによって不具合の再現度を向上させることができる。
【0023】
請求項7に記載の発明によれば、他の情報処理装置が設置されている環境の外部の情報処理装置単体で再現する 場合に比して、他の情報処理装置で発生する不具合の再現度を向上させることができる。
【0024】
請求項8に記載の発明によれば、他の情報処理装置が設置されている環境の外部の情報処理装置単体で再現する 場合に比して、他の情報処理装置で発生する不具合の再現度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】実施の形態1におけるシミュレーションシステムの全体構成図である。
図2】実施の形態1におけるシミュレーションシステムのブロック構成図である。
図3】実施の形態1におけるシミュレーション実行時のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0027】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態におけるシミュレーションシステムの全体構成図である。図1には、ユーザ環境2に設置される複合機10と、クラウド4上に形成される複合機40と、サポート拠点6に設置されるサービスシステム100とが、示されている。複合機10,40及びサービスシステム100は、インターネット等のネットワーク8に接続されている。少なくとも複合機10と複合機40、また複合機40とサービスシステム100は、ネットワーク8を介して相互に通信することが可能である。
【0028】
ユーザ環境2は、実機である複合機10を利用するユーザの利用環境である。ユーザ環境2には、複合機10以外にも種々の機器が設置されてもよいが、設置されている機器に関しては、必要なときに明示することにして図1から省略している。複合機10は、ユーザ環境2に物理的に設置される実機であることから、以降の説明では「ユーザ実デバイス10」とも称する場合もある。
【0029】
複合機10は、印刷機能、コピー機能、スキャナ機能等各種機能を搭載した画像形成装置の一形態であり、コンピュータを内蔵した装置である。複合機10は、CPU11、ROM12、RAM13、画像データや親展ボックス等を記憶する記憶手段としてのハードディスクドライブ(HDD)14、ユーザインタフェースとしての操作パネル15、ネットワーク8に接続するためのネットワークインタフェース(IF)16、プリントエンジン17、スキャナ18及び各種センサ19を備える。各種センサ19には、音量、温度、湿度、装置角度、用紙搬送など装置内部及び周囲環境の状況を示すセンサデータを収集するため計測手段が含まれる。また、本実施の形態における複合機10は、上記装置構成の他にユーザ環境2内にある無線通信機器との間でWi-Fi(登録商標)との通信方式にて無線通信を行うアクセスポイント20と、複合機10の主とする装置構成に付属するオプション機器(以下、「付属機器」ともいう)の一例としてフィニッシャ21を備えている。もちろん、その他の付属機器を接続してもよい。これらの構成要素11~21は、内部バス22に接続される。本実施の形態における複合機10は、ハードウェア構成に特徴を有するものではない。
【0030】
複合機40は、1又は複数のコンピュータにより実現される仮想的な画像形成装置の一形態であり、複合機10が設置されているユーザ環境2の外部において複合機10で発生する不具合を再現する機能を有する、本発明に係る情報処理装置に該当する。複合機40は、クラウド4上に仮想的に形成される複合機であることから、以降の説明では「仮想デバイス40」とも称する場合もある。図1では省略しているが、複合機40は、複合機10と同等のハードウェア構成を仮想的に備えている。
【0031】
ユーザ実デバイス10と仮想デバイス40が同等のサービスをユーザに提供するために、ユーザ実デバイス10と仮想デバイス40の間でデータの同期を取っている。「データの同期」というのは、基本的には同じデータを相互に保持することである。また、仮想デバイス40に存在するソフトウェアの一部(「サブセット」と呼ばれる)が複合機10に存在する場合もある。このように、「データの同期」という語は、それぞれが保持するデータが完全同一であると限定的に解釈するものではない。本実施の形態では、複合機10,40が連携して、それぞれがデータを利用して提供すべきサービスを提供できる状態にすることを「データの同期」という。
【0032】
また、「データ」には、アプリケーションやアプリケーションで使用するデータ、複合機10,40に対する各種設定値などが含まれる。つまり、本実施の形態では、複合機10,40が動作する上で参照する電子的なデータを「データ」と総称する。なお、データがアプリケーションの場合、バージョンアップや機能の追加などにより同期を取る必要が発生する。
【0033】
サポート拠点6は、複合機10のユーザをサポートするための施設である。サービスシステム100は、サポート拠点6に物理的に構築されているコンピュータシステムであり、複合機10が設置されているユーザ環境2の外部に構築される。サービスシステム100は、複合機110、サーバ120、無線ルータ130及びゲートウェイ(GW)140をLAN(Local Area Network)150に接続して構成される。
【0034】
複合機110は、ユーザ環境2の外部のサービスシステム100に設置されている不具合再現用の情報処理装置に該当し、ユーザをサポートするために利用される複合機である。複合機110は、サポート拠点6に物理的に設置される実機であることから、以降の説明では「サポート実デバイス110」とも称する場合がある。
【0035】
複合機110は、印刷機能、コピー機能、スキャナ機能等各種機能を搭載した画像形成装置の一形態であり、コンピュータを内蔵した装置である。複合機110は、CPU111、ROM112、RAM113、画像データや親展ボックス等を記憶する記憶手段としてのハードディスクドライブ(HDD)114、ユーザインタフェースとしての操作パネル115、ネットワーク8に接続するためのネットワークインタフェース(IF)116、プリントエンジン117、スキャナ118及びアクセスポイント119を備えている。ユーザ環境2が複数存在する場合、複数のユーザ環境2に設置の複合機10全てに対応可能なように、複合機110のハードウェアを構成することは困難である。複合機110は、ユーザサポート用の複合機であるため主要な構成要素は装備されるものの、ユーザ使用の複合機10と同等の付属機器が接続されているとは限らない。本実施の形態では、図1に例示するように複合機110の内部バス160には、付属機器が接続されていない。
【0036】
サーバ120及び無線ルータ130はそれぞれ、シミュレーション実行時に複合機110と連携して動作する。ゲートウェイ140は、ネットワーク8を接続するためのネットワーク接続手段である。
【0037】
図2は、本実施の形態におけるシミュレーションシステムのブロック構成図である。図2には、図1に示すユーザ実デバイス10、仮想デバイス40及びサポート実デバイス110それぞれの機能ブロックが示されている。なお、例えば、複合機10,40,110として有するコピーやスキャン等の基本機能を含め、本実施の形態の説明に用いない構成要素は図から省略する。
【0038】
ユーザ実デバイス10は、実行部31、不具合検出部32、解析依頼部33及び記憶部34を有する。実行部31は、各種プログラムを実行することでユーザ実デバイス10を動作させる。ユーザ実デバイス10の動作中に発生した所定の事象に関しては、ログ情報が生成され蓄積される。例えば、システムエラーが発生するとシステムログに、通信エラーが発生すると通信ログに、それぞれログ情報が記録される。不具合検出部32は、ユーザ実デバイス10の稼働中、各種ログ情報を常時解析して、所定の不具合条件に合致しているかどうかを判断する。つまり、不具合検出部32は、ユーザ実デバイス10において発生した不具合を検出する。解析依頼部33は、不具合検出部32が検出した不具合の発生状況が所定の解析依頼条件に合致すると、ユーザ実デバイス10で発生した不具合の解析、つまりシミュレーションの実行を仮想デバイス40に依頼する。
【0039】
記憶部34には、各種ログ情報及び機器情報が、後述するシミュレーションを実行する上で必要な情報、すなわち不具合の解析に用いる装置状態情報として記憶される。例えば、各種ログ情報には、ユーザ実デバイス10のシステムログ、ジョブの実行ログ、また通信ログ等のログや各種センサ19が収集したセンサデータ等、ユーザ実デバイス10が動作したときの状況、状態を示す実績データが含まれる。機器情報は、記憶部34に予め設定登録される情報であり、ユーザ実デバイス10の機器構成情報や性能に関する仕様情報、またシステムへの設定情報等、ユーザ実デバイス10に依存する情報を含む。
【0040】
ユーザ実デバイス10における各構成要素31~33は、ユーザ実デバイス10に搭載されるコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU11で動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、記憶部34は、ユーザ実デバイス10に搭載されたHDD14にて実現される。あるいは、RAM13又は外部にある記憶手段をネットワーク経由で利用してもよい。
【0041】
仮想デバイス40は、依頼受付部41、環境設定部42、実績取得部43、シミュレーション実行制御部44、実績情報記憶部45及び解析情報記憶部46を有する。依頼受付部41は、ユーザ実デバイス10からの不具合の解析依頼を受け付ける。環境設定部42は、依頼受付部41が解析依頼受付時に取得した情報に基づき、仮想デバイス40にユーザ実デバイス10の動作環境を設定する。実績取得部43は、実績情報記憶部45を参照して、現在、仮想デバイス40を用いて形成している動作環境において過去に不具合が発生していないかを検証する。シミュレーション実行制御部44は、サービスシステム100と連携動作してシミュレーションの実行を制御する。
【0042】
シミュレーション実行制御部44は、情報送信部441、シミュレート部442、付属機器シミュレート部443及び情報収集部444を含む。情報送信部441は、ユーザ実デバイス10から取得した機器情報をサポート実デバイス110へ送信する。シミュレート部442は、シミュレーションを実行する。付属機器シミュレート部443は、シミュレートを実行する際、特に付属機器に対するシミュレートを実行する。情報収集部444は、シミュレーションの実行時に収集された情報をサポート実デバイス110から収集する。
【0043】
実績情報記憶部45には、実績情報が蓄積される。実績情報には、発生した不具合と、当該不具合が発生したときのユーザ実デバイス10における動作環境を示す情報と、その不具合に対してどのような対処をして不具合の発生を回避したかという回避方法を含む対処情報が対応付けして記憶される。
【0044】
解析情報記憶部46には、シミュレーションを実行することによって情報収集部444がサポート実デバイス110から収集した情報を不具合の解析情報として保存される。
【0045】
仮想デバイス40における各構成要素41~44は、仮想デバイス40に搭載されるコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPUで動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、各記憶部45,46は、仮想デバイス40に搭載されるHDDにて実現される。あるいは、RAM又は外部にある記憶手段をネットワーク経由で利用してもよい。
【0046】
サポート実デバイス110は、情報取得部1101、環境設定部1102、動作制御部1103及び情報送信部1104を有する。情報取得部1101は、仮想デバイス40から送信されてくる機器情報を取得する。環境設定部1102は、情報取得部1101により取得された機器情報に基づきユーザ実デバイス10と同等の動作環境をサポート実デバイス110に設定する。動作制御部1103は、シミュレーションの実行時に仮想デバイス40からの指示に従い、サポート実デバイス110の動作を制御する。情報送信部1104は、シミュレーションの実行時に収集された情報を仮想デバイス40へ送信する。
【0047】
サポート実デバイス110における各構成要素1101~1104は、サポート実デバイス110に搭載されるコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU111で動作するプログラムとの協調動作により実現される。
【0048】
また、サーバ120は、シミュレーションの実行時に仮想デバイス40からの指示に従い、サーバ120の動作を制御する動作制御部121を有する。無線ルータ130は、シミュレーションの実行時に仮想デバイス40からの指示に従い、無線ルータ130の動作を制御する動作制御部131を有する。動作制御部121は、サーバ120に搭載されるコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPUで動作するプログラムとの協調動作により実現される。動作制御部131は、無線ルータ130に搭載されるコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPUで動作するプログラムとの協調動作により実現される。
【0049】
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、USBメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
【0050】
次に、本実施の形態における動作について説明する。
【0051】
まず、ユーザ実デバイス10では、ユーザが手動で若しくはユーザ実デバイス10が自動的にシミュレーションモードを有効に設定される(ステップ101)。シミュレーションモードについては、追って説明する。
【0052】
ユーザ実デバイス10は、稼働している間、センサデータを含む各種ログ情報を収集して記憶部34に蓄積する(ステップ102)。また、不具合検出部32は、複合機10の稼働中、いずれかのセンサデータが所定の閾値を超えるなどの事象の発生により不具合を検出すると、検出した時点におけるユーザ実デバイス10の状態をログ情報に記録する。そして、解析依頼部33は、発生した不具合が所定の解析依頼条件に合致すると、不具合の解析を仮想デバイス40に依頼する(ステップ103)。解析依頼条件というのは、仮想デバイス40に不具合の解析を依頼するトリガとなる条件で、例えば不具合検出部32による、ある不具合の検出回数が所定期間内に所定の上限値を超える場合などである。収集するログ情報や不具合検出部32による不具合の検出方法は、従前と同じでよい。また、解析依頼条件の設定によって仮想デバイス40に解析を依頼するタイミングも任意に設定可能である。
【0053】
解析依頼部33は、仮想デバイス40に解析を依頼する際、シミュレーションの実行に必要な情報、例えば記憶部34に記憶されている機器情報及び少なくとも不具合を検出する前から解析を依頼するまでに収集した各種ログ情報、またRAM13のシステム領域に展開している情報等を送信する。
【0054】
仮想デバイス40における依頼受付部41は、ユーザ実デバイス10から不具合の解析依頼を受け付ける際、依頼と共に送信されてくる各種ログ情報等を受信することで取得する(ステップ401)。仮想デバイス40は、ユーザ実デバイス10とデータを同期させて、ユーザ実デバイス10と同様にサービスをユーザに提供していたが、解析依頼を受け付けることで、ユーザ実デバイス10のシミュレータとしての動作を開始する。そのために、環境設定部42は、ユーザ実デバイス10から取得した情報、例えばRAM13の情報をRAM113に展開するなどしてユーザ実デバイス10と同等の動作環境を仮想デバイス40に構築する(ステップ402)。
【0055】
続いて、実績取得部43は、実績情報記憶部45を参照して、現在、仮想デバイス40を用いて形成している動作環境又は形成している動作環境と類似する動作環境において過去に不具合が発生していないかを検証する。もし、当該動作環境において発生した不具合に対する実績情報が存在すれば、仮想デバイス40は、シミュレーションを実行することなく、実績情報記憶部45から該当する実績情報を取得し、その実績情報から得られる不具合発生の回避方法を取得する(ステップ403)。この取得した回避方法をユーザ実デバイス10にフィードバックなどして、ユーザ実デバイス10における動作環境の改善を図るようにしてもよい。
【0056】
ここで、シミュレーションモードについて説明する。
【0057】
仮想デバイス40は、サービスシステム100と連携動作してシミュレーションを実行する。仮想デバイス40は、ユーザ実デバイス10とデータの同期を取る関係にあることから、セキュリティの観点からして、ユーザ実デバイス10における各種ログ情報等を取得しても問題のない外部に設置のデバイスに該当すると考えられる。一方、サポート拠点6は、仮想デバイス40とは異なり、必ずしもユーザから信頼を得ているとは言えない。そこで、本実施の形態においては、ユーザ実デバイス10においてシミュレーションモードの有効/無効を明示的に設定させるようにした。シミュレーションモードが有効と設定されていれば、仮想デバイス40は、サービスシステム100と連携して、本実施の形態において特徴とするシミュレーションを実行することが可能となる。シミュレーションモードが無効と設定されていれば、仮想デバイス40は、サービスシステム100と連携せずに、単独でシミュレーションを実行する。なお、シミュレーションモードの設定は、仮想デバイス40がユーザ実デバイス10に対して設定してもよい。
【0058】
本実施の形態では、シミュレーションモードが有効と設定されていることを前提として説明するので、仮想デバイス40は、サービスシステム100と連携してシミュレーションを実行することになる。そのために、シミュレーション実行制御部44における情報送信部441は、ユーザ実デバイス10から取得した機器情報をサポート実デバイス110へ送信する(ステップ404)。
【0059】
サポート実デバイス110における情報取得部1101は、仮想デバイス40から送信されてくる機器情報を取得する(ステップ601)。続いて、環境設定部1102は、取得した機器情報に基づきサポート実デバイス110の動作環境を設定することで、ユーザ実デバイス10と同等の動作環境をサポート実デバイス110に構築する(ステップ602)。これにより、サポート実デバイス110によって、ユーザ実デバイス10のミラーリングが実現されるので、仮想デバイス40におけるシミュレーション実行制御部44におけるシミュレート部442は、ユーザ実デバイス10とではなくサポート実デバイス110と連携してシミュレーションを実行する。
【0060】
但し、サポート実デバイス110がユーザ実デバイス10と完全に同一のハードウェアで構成されているとは限らない。例えば、図1に例示したように、ユーザ実デバイス10は、付属機器としてフィニッシャ21を備えているが、サポート実デバイス110は、フィニッシャを備えていない。このように、サービスシステム100のサポート実デバイス110がユーザ実デバイス10と同等のデバイスを構築できない場合、構築できない部分については、仮想デバイス40の内部において不具合を再現可能に構築する。すなわち、この場合、付属機器シミュレート部443は、ユーザ実デバイス10が備える付属機器対応のシミュレータを起動して(ステップ405)、仮想デバイス40の内部に構築した再現用の環境とサービスシステム100における再現用の環境とを連携させて不具合を再現する。
【0061】
そして、シミュレーション実行制御部44におけるシミュレート部442及び付属機器シミュレート部443は、不具合の解析に有効となる情報を収集できるように、ユーザ実デバイス10から取得した各種ログ情報を参照して、ジョブの送信タイミング、プリントやスキャンの指定やサイズ等を変更させるなどしながらサポート実デバイス110を動作させる。このようにして、シミュレーション実行制御部44は、シミュレーションの実行を制御する(ステップ406)。
【0062】
サポート実デバイス110における動作制御部1103は、仮想デバイス40におけるシミュレーションの実行制御に従いサポート実デバイス110の動作を制御する。例えば、動作制御部1103は、仮想デバイス40から送信されてくるデータに従ってジョブを実行させたり、パラメータを変更させたりしながらサポート実デバイス110を動作させる。そして、動作制御部1103は、サポート実デバイス110における動作の結果として各種ログ情報を収集し、保存する(ステップ603)。
【0063】
シミュレーションが終了すると、情報送信部1104は、シミュレーション実行時に収集された各種ログ情報を仮想デバイス40へ送信する(ステップ604)。
【0064】
仮想デバイス40において、シミュレーション実行制御部44における情報収集部444は、シミュレーションの実行の結果としてサポート実デバイス110から送信されてくる情報を収集すると、保存する(ステップ407)。
【0065】
以上説明したシミュレーションにより得られる情報は、解析されることによって不具合の発生の原因を突き止めたり、またプログラムのバグ修正に役立てたりする。なお、修正後のプログラムをユーザ実デバイス10に反映させる前に、修正後のプログラムをサポート実デバイス110で実行させることで、プログラムの検証を行うようにしてもよい。
【0066】
本実施の形態によれば、ユーザ実デバイス10がシミュレーションの実行に利用できない場合でも、別の実機、すなわちサポート拠点6に設置のサポート実デバイス110にユーザ実デバイス10と同等の動作環境を構築してシミュレーションを実行できるようにした。本実施の形態では、仮想的に形成される複合機40ではなく、実機である複合機110を利用するようにしたので、実機である複合機10により近い動作環境を構築しやすくなる。これにより、仮想デバイス40単体でシミュレーションを行うよりも、仮想デバイス40がサポート実デバイス110と連携することによって、ユーザ実デバイス10で発生する不具合の再現度を向上させることができる。
【0067】
実施の形態2.
ところで、上記実施の形態1では、ユーザ実デバイス10が単独で動作する場合を想定している。ただ、ユーザ実デバイス10は、他の機器と連携動作することに起因して不具合が発生する場合もある。そこで、本実施の形態では、他の機器と連携動作することに起因して不具合が発生する場合にも対応できるようにしている。
【0068】
本実施の形態におけるシステム構成及びブロック構成は、図1,2に示す実施の形態1と同じでよい。また、動作のシーケンスも、図3に示す実施の形態1と同様でよい。ただ、仮想デバイス40におけるシミュレーション時の連携動作の対象がサポート実デバイス110に限定されない点が実施の形態1と異なる。以下、本実施の形態における動作について、図3に示すシーケンス図を用いて説明する。なお、実施の形態1と同じ処理については、適宜説明を省略する。
【0069】
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、ユーザ実デバイス10は、稼働している間、センサデータを含む各種ログ情報を収集して記憶部34に蓄積する(ステップ102)。また、不具合検出部32は、複合機10の稼働中、いずれかのセンサデータが所定の閾値を超えるなどの不具合を検出すると、検出した時点におけるユーザ実デバイス10の状況をログ情報に記録する。本実施の形態に場合、例えば、ユーザ実デバイス10が、図示しないサーバとの有線による通信においてリトライエラーが発生したり、図示しない無線通信機器、例えばスマートフォンとWi-Fi接続している間に、アクセスポイント20による受信感度が、所定の閾値を下回る事象が発生したりすることなどがログ情報として記録される。そして、解析依頼部33は、発生した不具合が所定の解析依頼条件に合致すると、不具合の解析を仮想デバイス40に依頼する(ステップ103)。仮想デバイス40は、実施の形態1と同じようにサポート実デバイス110に、ユーザ実デバイス10の動作環境を構築させて(ステップ401~405)、シミュレーションの実行を制御する(ステップ406)。
【0070】
ただ、本実施の形態におけるシミュレーション実行制御部44は、ユーザ実デバイス10から取得した各種ログ情報を参照して、ユーザ実デバイス10において発生する不具合を推定する。例えば、ログ情報を解析することによってアクセスポイント20の受信感度の低下を検出すると、シミュレーション実行制御部44は、ユーザ実デバイス10において発生する不具合は、ユーザ実デバイス10とユーザ環境2に存在する無線通信機との間の無線通信に起因すると推定する。この場合、仮想デバイス40におけるシミュレーション実行制御部44は、無線ルータ130に対して指示を出す。無線ルータ130における動作制御部131は、仮想デバイス40からの指示に従い、Wi-Fiの電波強度を変更する。例えば、電波強度を弱めるよう無線ルータ130を動作させる。あるいは、サポート拠点6において図示しない無線器に対して指示することで、サポート実デバイス110の周囲にノイズを発生させてもよい。
【0071】
このように、仮想デバイス40は、各種ログ情報を解析することで推定した不具合が、ユーザ実デバイス10がユーザ環境2に存在する他の機器との連携動作に起因する場合、サポート拠点6に設置されている他の機器と同等の機器の動作を制御する。上記例に従うと、例えば、ユーザ実デバイス10で発生した不具合が、他の機器としてのスマートフォン等の無線通信機器との連携動作に起因する場合、シミュレーション実行制御部44は、サポート実デバイス110に対してだけでなく、ユーザ環境2における無線通信機器と同等に無線通信機能を有する無線ルータ130に対して動作を制御する。
【0072】
ここでは、無線ルータ130を例にして説明したが、無線ルータ130に限る必要はない。例えば、シミュレーション実行制御部44は、サーバ120に対してもシミュレーションのために動作の指示を出してもよい。サーバ120における動作制御部121は、仮想デバイス40からの指示に従い、サポート実デバイス110からの送信要求に対して応答しないようにサーバ120を動作させる。
【0073】
このように、本実施の形態におけるシミュレーション実行制御部44は、シミュレーションの実行を制御する際に、サポート拠点6に存在する機器であって、ユーザ環境2に存在する他の機器と同等の機器に対しても動作を制御することによってシミュレーションの実行を制御する。その他の処理については、実施の形態1と同じでよい。
【0074】
本実施の形態によれば、ユーザ実デバイス10が他の機器と連携動作することに起因して不具合が発生している場合でも、その不具合を再現させることができる。
【0075】
上記実施の形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
【0076】
また上記実施の形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施の形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0077】
(付記)
(((1)))
他の情報処理装置が設置されている環境の外部において前記他の情報処理装置で発生する不具合を再現する情報処理装置において、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
前記他の情報処理装置において不具合が発生した場合、前記他の情報処理装置から不具合の解析に用いる装置状態情報を取得し、
取得した装置状態情報を参照して、前記他の情報処理装置と同等の動作環境を、前記他の情報処理装置が設置されている環境の外部のシステムで構築する、
ことを特徴とする情報処理装置。
(((2)))
前記プロセッサは、取得した装置状態情報を前記システムへ送信することによって、前記システム内に設置されている情報処理装置を、前記他の情報処理装置と同等の情報処理装置として構築させることを特徴とする(((1)))に記載の情報処理装置。
(((3)))
前記プロセッサは、
前記システムが前記他の情報処理装置と同等の情報処理装置を構築できない場合、構築できない部分については前記情報処理装置の内部において不具合を再現可能に構築し、
内部に構築した再現用の環境と前記システムにおける再現用の環境とを連携させて不具合を再現する、
ことを特徴とする(((2)))に記載の情報処理装置。
(((4)))
前記プロセッサは、
取得した装置状態情報を参照して前記他の情報処理装置において発生する不具合を推定し、
推定した不具合を再現させるよう前記システムにおける動作を制御する、
ことを特徴とする(((1)))に記載の情報処理装置。
(((5)))
前記プロセッサは、推定した不具合が、前記他の情報処理装置が他の機器との連携動作に起因する場合、前記システム内に設置されている、前記他の機器と同等の機器の動作を制御することを特徴とする(((4)))に記載の情報処理装置。
(((6)))
クラウド上に形成される装置であることを特徴とする(((1)))に記載の情報処理装置。
(((7)))
(((1)))に記載の情報処理装置と、
前記他の情報処理装置が設置されている環境の外部のシステムに設置されている不具合再現用の情報処理装置と、
を有することを特徴とするシミュレーションシステム。
(((8)))
他のコンピュータが設置されている環境の外部において前記他のコンピュータで発生する不具合を再現するコンピュータに、
前記他のコンピュータにおいて不具合が発生した場合、前記コンピュータから不具合の解析に用いる装置状態情報を取得する機能、
取得した装置状態情報を参照して、前記他のコンピュータと同等の動作環境を、前記他のコンピュータが設置されている環境の外部のシステムで構築する機能、
を実現させるためのプログラム。
【0078】
(((1)))に記載の発明によれば、他の情報処理装置が設置されている環境の外部の情報処理装置単体で再現する場合に比して、他の情報処理装置で発生する不具合の再現度を向上させることができる。
(((2)))に記載の発明によれば、他の情報処理装置と同等の情報処理装置を用いて不具合を再現させることができる。
(((3)))に記載の発明によれば、不具合を再現する環境をシステム側だけで構築できない場合でも不具合を再現する環境を構築することができる。
(((4)))に記載の発明によれば、不具合を効率的に再現させることができる。
(((5)))に記載の発明によれば、他の情報処理装置と他の機器との連携動作を再現させることができる。
(((6)))に記載の発明によれば、クラウド上に他の情報処理装置と同等の環境を構築することが困難な場合に、外部のシステムを利用することによって不具合の再現度を向上させることができる。
(((7)))に記載の発明によれば、他の情報処理装置が設置されている環境の外部の情報処理装置単体で再現する 場合に比して、他の情報処理装置で発生する不具合の再現度を向上させることができる。
(((8)))に記載の発明によれば、他の情報処理装置が設置されている環境の外部の情報処理装置単体で再現する 場合に比して、他の情報処理装置で発生する不具合の再現度を向上させることができる。
【符号の説明】
【0079】
2 ユーザ環境、4 クラウド、6 サポート拠点、8 ネットワーク、10 複合機(ユーザ実デバイス)、11,111 CPU、12,112 ROM、13,113 RAM、14,114 ハードディスクドライブ(HDD)、15,115 操作パネル、16,116 ネットワークインタフェース(IF)、17,117 プリントエンジン、18,118 スキャナ、19 各種センサ、20,119 アクセスポイント、21 フィニッシャ、22,160 内部バス、31 実行部、32 不具合検出部、33 解析依頼部、34 記憶部、40 複合機(仮想デバイス)、41 依頼受付部、42、1102 環境設定部、43 実績取得部、44 シミュレーション実行制御部、45 実績情報記憶部、46 解析情報記憶部、100 サービスシステム、110 複合機(サポート実デバイス)、120 サーバ、121,131,1103 動作制御部、130無線ルータ、140 ゲートウェイ(GW)、441,1104 情報送信部、442 シミュレート部、443 付属機器シミュレート部、444 情報収集部、1101 情報取得部。
図1
図2
図3