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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024004088
(43)【公開日】2024-01-16
(54)【発明の名称】粒状体選別装置
(51)【国際特許分類】
   B07C 5/36 20060101AFI20240109BHJP
【FI】
B07C5/36
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022103558
(22)【出願日】2022-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】井上 浩典
(72)【発明者】
【氏名】澤田 高志
(72)【発明者】
【氏名】稲井 慎也
【テーマコード(参考)】
3F079
【Fターム(参考)】
3F079AC13
3F079CA31
3F079CC03
3F079EA19
(57)【要約】
【課題】リアルタイムに装置の作動状態を把握可能な粒状体選別装置を提供する。
【解決手段】粒状体を検査領域へ並列に配置された複数の経路に沿って送り出す送出機構10と、送出機構10により送り出された粒状体を検査して不良品を検出する検出機構20と、検出機構20により検出された不良品を排除する排除機構30と、排除機構30が粒状体を排除した作動量を、排除機構30に設定された複数の領域毎に算出する作動量算出部7cと、を備えている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
粒状体を検査領域へ並列に配置された複数の経路に沿って送り出す送出機構と、
前記送出機構により送り出された前記粒状体を検査して不良品を検出する検出機構と、
前記検出機構により検出された前記不良品を排除する排除機構と、
前記排除機構が前記粒状体を排除した作動量を、前記排除機構に設定された複数の領域毎に算出する作動量算出部と、を備えた粒状体選別装置。
【請求項2】
前記作動量算出部により算出された前記作動量を、複数の前記領域毎に表示する領域別排除表示を含む表示部を備えた請求項1に記載の粒状体選別装置。
【請求項3】
複数の前記領域は、複数の前記経路に対応して設けられ、空気が噴射される複数の噴射口であり、
前記領域別排除表示は、横軸に複数の前記噴射口を順に並べ、縦軸が複数の前記噴射口に対応する前記作動量である請求項2に記載の粒状体選別装置。
【請求項4】
前記排除機構は、空気の噴射量を調整する電磁弁を有しており、
前記作動量は、前記電磁弁の開弁時間の積算量である請求項3に記載の粒状体選別装置。
【請求項5】
前記縦軸は、前記積算量のレベルに応じて区分したレベル表示である請求項4に記載の粒状体選別装置。
【請求項6】
前記表示部は、前記領域別排除表示に縦列配置し、前記送出機構に送り出された前記粒状体の全体量に対する前記不良品の割合である排除頻度表示を含んでいる請求項2から5のいずれか一項に記載の粒状体選別装置。
【請求項7】
前記排除頻度表示は、前記送出機構により送り出される前記粒状体の流量を示す流量表示と切替え可能に配置されている請求項6に記載の粒状体選別装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粒状体選別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、粒状体選別装置(文献では色彩選別機)が開示されている。この粒状体選別装置は、粒状体を良品と不良品とに選別する選別モードを備え、選別モードの休止中に被害粒、青未熟粒、籾米、乳白粒及び異物の各品位に品位判別して表示する品位判別モードに切替え可能に構成されている。
【0003】
この品位判別モードでは、良品と不良品との割合を表示する品位結果と、得られた不良品の品位を分析した分析結果とを円グラフで表示可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-133296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の粒状体選別装置は、品位判別モードを選別モードの休止中に表示するため、装置の運転中の選別状態をリアルタイムに把握することができない。このため、装置運転時に、選別機器等の不具合を確認できないものであった。
【0006】
そこで、リアルタイムに装置の作動状態を把握可能な粒状体選別装置が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る粒状体選別装置の特徴構成は、粒状体を検査領域へ並列に配置された複数の経路に沿って送り出す送出機構と、前記送出機構により送り出された前記粒状体を検査して不良品を検出する検出機構と、前記検出機構により検出された前記不良品を排除する排除機構と、前記排除機構が前記粒状体を排除した作動量を、前記排除機構に設定された複数の領域毎に算出する作動量算出部と、を備えた点にある。
【0008】
装置に傾きがあった場合、並列に配置された複数の経路に送り出される粒状体の流量に偏りが出る。その結果、排除機構で排除される不良品の排除量に偏りが出ることが想定される。また、検出機構の一部が汚れている場合、排除機構の一部で不良品の排除量が多くなることも想定される。
【0009】
そこで、本構成における作動量算出部は、排除機構が粒状体を排除した作動量を、排除機構に設定された複数の領域毎に算出する。つまり、排除機構を複数の領域に分けて、その領域毎に排除機構が粒状体を排除した作動量を算出する。その結果、複数の領域毎に排除機構の評価をすることが可能となり、排除機構で排除される不良品の排除量の偏りや異常値から機器の不具合原因をリアルタイムに予測することができる。
【0010】
このように、リアルタイムに装置の作動状態を把握可能な粒状体選別装置となっている。
【0011】
他の特徴構成は、前記作動量算出部により算出された前記作動量を、複数の前記領域毎に表示する領域別排除表示を含む表示部を備えた点にある。
【0012】
本構成のように、表示部にて複数の領域毎に排除機構が粒状体を排除した作動量を表示すれば、排除機構で排除される不良品の排除量の偏りを視覚的に把握することができる。この視覚的な把握は、装置の始動時に行うことで、検出機構等の不具合を早期に発見して対策を講じることが可能となり、不良品の誤判定を防止することができる。
【0013】
他の特徴構成として、複数の前記領域は、複数の前記経路に対応して設けられ、空気が噴射される複数の噴射口であり、前記領域別排除表示は、横軸に複数の前記噴射口を順に並べ、縦軸が複数の前記噴射口に対応する前記作動量である点にある。
【0014】
本構成の領域別排除表示は、横軸に複数の噴射口を順に並べ、縦軸が複数の噴射口に対応する粒状体を排除した作動量であるため、異常のある噴射口を瞬時に把握できる。その結果、異常のある噴射口の周辺に位置する検出機構に不具合がある等の判断が可能となり、対策を講じやすい。
【0015】
他の特徴構成として、前記排除機構は、空気の噴射量を調整する電磁弁を有しており、前記作動量は、前記電磁弁の開弁時間の積算量である点にある。
【0016】
本構成のように、電磁弁の開弁時間の積算量を作動量とすれば、演算が簡便であり、各噴射口の相対評価を行いやすい。その結果、排除機構で排除される不良品の排除量が左右で偏りが発生している場合、装置が傾いている等の判断が可能となり、対策を講じやすい。
【0017】
他の特徴構成として、前記縦軸は、前記積算量のレベルに応じて区分したレベル表示である点にある。
【0018】
本構成のように縦軸をレベル表示とすれば、視覚的に把握しやすく、異常のある噴射口を瞬時に把握できる。また、レベル表示にすることで縦軸を短くすることが可能となり、領域別排除表示の場所を取らずに複数の噴射口の相対評価を直感的に行うことができる。
【0019】
他の特徴構成として、前記表示部は、前記領域別排除表示に縦列配置し、前記送出機構に送り出された前記粒状体の全体量に対する前記不良品の割合である排除頻度表示を含んでいる点にある。
【0020】
本構成のように、領域別排除表示に加えて、粒状体の全体量に対する不良品の割合である排除頻度表示があれば、全体バランスを考慮して装置の作動状態をリアルタイムに把握することができる。
【0021】
他の特徴構成として、前記排除頻度表示は、前記送出機構により送り出される前記粒状体の流量を示す流量表示と切替え可能に配置されている点にある。
【0022】
排除頻度表示で不良品の割合が高い場合、粒状体の流量を低下させる制御が実行されることがある。この場合、排除頻度表示を流量表示に切替えることで、装置の作動状態をリアルタイムに把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】粒状体選別装置の右側面図である。
図2】粒状体選別装置の正面図である。
図3】検査ユニットの要部を示す右側面図である。
図4】粒状体選別装置における制御系を示すブロック図である。
図5】粒状体選別装置における光学的検査の概要図である。
図6】粒状体選別装置における選別感度の説明図である。
図7】表示部の表示画面の一例である。
図8】表示部の表示画面の一例である。
図9】表示部の表示画面の一例である。
図10】表示部における領域別排除表示の他の例である。
図11】表示部における領域別排除表示の他の例である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明に係る粒状体選別装置の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、本発明は、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。各図に符号(FR)で示す方向が装置前側、符号(BK)で示す方向が装置後側、符号(LH)で示す方向が装置左側、符号(RH)で示す方向が装置右側、符号(UP)で示す方向が上側、符号(DW)で示す方向が下側である。
【0025】
粒状体選別装置100は、投入される粒状体が正常品であるか不良品であるかを光学的に検査し、正常品と不良品とを選別して排出する装置である。本実施形態では、粒状体は、玄米や白米などの穀粒である。粒状体は樹脂ペレット等であってもよい。
【0026】
図1図2に示されるように、粒状体選別装置100は、投入ホッパ1、第1揚送コンベア2、貯留ホッパ3、検査ユニット4、第2揚送コンベア5、表示部6、及び制御部7(図4参照)を備えている。
【0027】
投入ホッパ1は、装置後部の下部に設けられ、検査される粒状体を受け入れる。
【0028】
第1揚送コンベア2は、装置後部の右側部分に設けられ、投入ホッパ1に投入された粒状体を上方に搬送し、貯留ホッパ3へ投入する。
【0029】
貯留ホッパ3は、第1揚送コンベア2から投入された粒状体を貯留すると共に、検査ユニット4へ粒状体を供給する。
【0030】
検査ユニット4は、貯留ホッパ3から供給された粒状体を検査し、不良品を検出して、粒状体を正常品と不良品とに選別して排出する。
【0031】
第2揚送コンベア5は、装置後部の左側部分に設けられ、検査ユニット4から正常品として排出された粒状体を上方に搬送し、装置外部へ排出する。
【0032】
表示部6は、装置前部の中央部に設けられ、オペレータが操作し易く且つ視認し易いように、傾斜や高さが設定されている。表示部6は、オペレータからの人為操作を受け付けて、制御部7へ送信する。また、表示部6は、制御部7に制御されて各種画面を表示する。本実施形態では、表示部6は、タッチパネル付き液晶ディスプレイである。表示部6が、押しボタンと液晶ディスプレイとを組み合わせた装置であってもよい。表示部6の詳細は、後述する。
【0033】
制御部7は、粒状体選別装置100の全体の作動を制御する。制御部7の詳細は、後述する。
【0034】
〔検査ユニット〕
図3を参照しながら、検査ユニット4の構成及び動作の概要について説明する。以下、図3に示されるように、粒状体の移動方向をZ方向、粒状体の移動方向の上流側をZ1側、粒状体の移動方向の下流側をZ2側、装置左右方向に直交する面内におけるZ方向に直交する方向をY方向、Y方向における装置前側をY1側、Y方向における装置後側をY2側、と称する。
【0035】
検査対象の粒状体が、シュータ12からZ2側へ落下し、検査領域IAへ送り出される。検査領域IAは、照明機構21により照明されている。検査領域IAからの光が、前カメラ22A、後カメラ22B、及び透過カメラ22Cに入射し、前センサ23A、後センサ23B、透過センサ23Cにより検出される(以下、前カメラ22A、後カメラ22B、及び透過カメラ22Cを「カメラ22」と総称する。前センサ23A、後センサ23B、透過センサ23Cを「センサ23」と総称する。)。
【0036】
粒状体のY1側で反射した光が、前カメラ22Aへ入射して、前センサ23Aにより検出される。粒状体のY2側で反射した光が、後カメラ22Bへ入射して、後センサ23Bにより検出される。粒状体をY1側からY2側へ透過した光が、透過カメラ22Cへ入射して、透過センサ23Cにより検出される。
【0037】
センサ23の出力は、制御部7に送信される。制御部7は、センサ23の出力に基づいて粒状体が正常品であるか不良品であるかを判定する。制御部7は、不良品と判定された粒状体が空気吹き付け装置31の正面まで落下したタイミングで空気吹き付け装置31を作動させる。空気を吹き付けられた粒状体は、Y1側へ押されて、不良品回収部41へ落下する。その他の粒状体は、正常品回収部42へ落下する。
【0038】
検査ユニット4は、送出機構10、検出機構20、及び排除機構30を備える。
【0039】
送出機構10は、粒状体を検査領域IAへ複数並列(装置左右方向、図3の紙面直交方向)で送り出す装置である。送出機構10は、振動フィーダー11、及びシュータ12を備える。
【0040】
振動フィーダー11は、貯留ホッパ3から流下した粒状体をトラフ11aで受け止めて、トラフ11aを振動させて粒状体をシュータ12へ送り出す(図1参照)。
【0041】
シュータ12は、板状の部材である。シュータ12の上面には、複数の経路として、直線状の溝が左右方向に平行に並ぶ状態で形成されている。溝の幅は、粒状体が1列に並んで流下可能な大きさに設定されている。振動フィーダー11のトラフ11aからシュータ12へ落下した粒状体は、シュータ12の溝に案内されて、シュータ12の上を複数並列で流下し、検査領域IAへ送り出される。
【0042】
検出機構20は、検査領域IAからの光を検出する装置であって、上述の照明機構21、カメラ22、センサ23、及びミラー24を備える。検出機構20は、送出機構10により送り出された粒状体を検査して不良品を検出する。
【0043】
照明機構21は、背景部材21A、21B、21C、及び照明ユニット21D、21E、21F、21Gを備えている。
【0044】
背景部材21A、21B、21Cは、不図示の発光装置からの光を導いて検査領域IAを照明する部材である。背景部材21A、21B、21Cは、検査領域IAからカメラ22へ届く光において粒状体の背景として機能する。
【0045】
照明ユニット21D、21E、21F、21Gは、検査領域IAを照明するLEDパッケージを有している。照明ユニット21D、21Eは、検査領域IAに対してY1側に配置され、検査領域IAをY1側から照明する。照明ユニット21F、21Gは、検査領域IAに対してY2側に配置され、検査領域IAをY2側から照明する。
【0046】
前カメラ22Aは、前レンズユニット25Aを有している。前センサ23Aが、前カメラ22Aの内部に配置される。前カメラ22Aの光軸26Aが図3に示されている。粒状体のY1側の面で反射した光、及び背景部材21Aから放射された光が、検査領域IAからY1側へ放射される。その光は、ミラー24で反射されて、前レンズユニット25Aにより収束され、前センサ23Aに照射される。すなわち、前カメラ22Aの前センサ23Aは、粒状体のY1側の面で反射した光、及び背景部材21Aから放射された光を検出する。
【0047】
後カメラ22Bは、後レンズユニット25Bを有している。後センサ23Bが、後カメラ22Bの内部に配置される。後カメラ22Bの光軸26Bが図3に示されている。粒状体のY2側の面で反射した光、及び背景部材21Bから放射された光が、検査領域IAからY2側へ放射される。その光は、ミラー24で反射されて、後レンズユニット25Bにより収束され、後センサ23Bに照射される。すなわち、後カメラ22Bの後センサ23Bは、粒状体のY2側の面で反射した光、及び背景部材21Bから放射された光を検出する。
【0048】
透過カメラ22Cは、透過レンズユニット25Cを有している。透過センサ23Cが、透過カメラ22Cの内部に配置される。透過カメラ22Cの光軸26Cが図3に示されている。粒状体をY1側からY2側へ透過した光、及び背景部材21Cから放射された光が、検査領域IAからY2側へ放射される。その光は、ミラー24で反射されて、透過レンズユニット25Cにより収束され、透過センサ23Cに照射される。すなわち、透過カメラ22Cの透過センサ23Cは、粒状体をY1側からY2側へ透過した光、及び背景部材21Cから放射された光を検出する。
【0049】
前センサ23A、後センサ23B、及び透過センサ23Cは、経時的に光を検出し、所定の時間毎の刻々の出力データを制御部7に送信する。
【0050】
検査領域IAに、遮光部材27が配置されている。遮光部材27は、粒状体に反射された光や、照明ユニット21D、21E、21F、21Gからの照明光が透過カメラ22Cへ直接入射することを抑制する。
【0051】
排除機構30は、検出機構20により不良品と判定された粒状体を排除する装置である。排除機構30は、空気吹き付け装置31により構成される。空気吹き付け装置31は、装置左右方向に並ぶ複数の噴射口Sを備える。噴射口Sは、シュータ12の複数の溝から送り出される粒状体に対応する位置に配置されている。
【0052】
空気吹き付け装置31は、不図示のコンプレッサにより圧縮された空気が電磁弁31aを介して噴射ノズル31bに供給される。空気吹き付け装置31は、不良品と判定された粒状体(「カメムシ被害」、「ヤケ」、「ガラス」等)を、電磁弁31aを開弁することにより、噴射ノズル31bの噴射口Sから空気を吹き付けて不良品回収部41へ落下させる。なお、空気吹き付け装置31における電磁弁31aのオン時間(空気の噴射量)は、変更設定可能である。
【0053】
〔制御部〕
制御部7は、ECUであり、図4に示されるように、良否判定部7a、送出制御部7b、作動量算出部7c、表示制御部7d及び記憶部7eを備える。制御部7は、検査ユニット4、表示部6及び報知部8と接続され、これらを制御可能に構成されている。制御部7は、各機能部に対応するプログラムや制御パラメータ等を記憶するメモリ(HDDや不揮発性RAM等)と、当該プログラムを実行するCPUと、を備えている。プログラムがCPUにより実行されることにより、各機能部の機能が実現される。制御部7が、互いに通信可能な複数のECUにより構成されてもよい。
【0054】
良否判定部7aは、制御部7が受信したセンサ23の出力に基づいて、粒状体が正常品であるか不良品であるかを判定する。良否判定部7aは、動作パラメータとしての選別閾値に基づいて、粒状体の良否の判定を行う。換言すれば、検出機構20は、選別閾値に基づいて粒状体を不良品として検出する。良否判定部7aの詳細については図5図6を参照しながら後で説明する。
【0055】
送出制御部7bは、動作パラメータとしての設定送出量に基づいて、送出機構10(振動フィーダー11等)を制御する。換言すれば、送出機構10は、設定送出量に基づいて粒状体の送出量を制御する。
【0056】
ところで、装置に傾きがあった場合、並列に配置された複数の経路に送り出される粒状体の流量に偏りが出る。その結果、排除機構30で排除される不良品の排除量に偏りが出ることが想定される。また、検出機構20の一部(例えばカメラ22のレンズ)が汚れている場合、排除機構30の一部で不良品の排除量が多くなることも想定される。
【0057】
そこで、作動量算出部7cは、排除機構30が粒状体を排除した作動量を、排除機構30に設定された複数の領域毎に算出する。ここで、「作動量」とは、電磁弁31aの開弁時間(オン時間)、噴射ノズル31bからの空気の噴射量、又は噴射口Sから空気を吹き付けて排除された粒状体の数量等を含んでいる。「排除機構30に設定された複数の領域」とは、隣接する複数の噴射口Sを所定数(例えば5つの噴射口S)纏めて分割した複数の領域、又は複数の噴射口Sの夫々に対応する複数の領域等を含んでいる。
【0058】
つまり、作動量算出部7cは、排除機構30を複数の領域に分けて、その領域毎に排除機構30が粒状体を排除した作動量を算出する。この作動量の算出は、所定間隔(例えば2秒間隔)で行い、所定時間(例えば3秒)における作動量を、表示制御部7dに伝達する。その結果、複数の領域毎に排除機構30の評価をすることが可能となり、排除機構30で排除される不良品の排除量の偏りから機器の不具合原因等をリアルタイムに予測することができる。このような作動量算出部7cを設けることで、リアルタイムに装置の作動状態を把握可能な粒状体選別装置100となっている。
【0059】
表示制御部7dは、送出機構10、検出機構20及び排除機構30からの情報に基づいて、表示部6の表示態様を制御する。
【0060】
記憶部7eは、例えば、検査ユニット4の動作パラメータ、粒状体の良否判定に用いられる閾値等を記憶している。報知部8は、例えば、ブザー、スピーカー、ランプ、情報表示装置である。
【0061】
〔粒状体の良否判定〕
図5図6を参照しながら、検査ユニット4で行われる粒状体の良否判定及び不良品の排除について説明する。図5は、装置前側からY方向及びZ方向に直交する方向に検査領域IAを視た模式図であり、図中の右が装置右側、図中の上がZ1側に対応する。
【0062】
シュータ12の溝から放出された粒状体は、Z2方向に落下し、検査領域IAを通過し、空気吹き付け装置31の前を通過する。粒状体の移動する複数の経路を、左から順に経路R1、R2、R3、・・・Rn(本実施形態ではn=55)と称する。nは、シュータ12の溝の数と同じである。
【0063】
空気吹き付け装置31の噴射口Sは、経路R1から経路Rnまでの夫々に対応するように配置されている。経路R1、R2、・・Rnに対応する噴射口Sを噴射口S1、S2、S3、・・・Snと称する。すなわち、経路R1を落下する粒状体は、噴射口S1の前を通過する。
【0064】
良否判定部7aは、センサ23の出力に基づく粒状体の良否判定を、複数の経路R1、R2、・・・Rnの夫々について行う。具体的には、良否判定部7aは、並列する複数の経路R1、R2、・・Rnに対応するようにセンサ23の複数の画素E1、E2、・・・Emを分配して複数のチャンネルCH1,CH2,・・・CHnを設定し、これら複数のチャンネルごとに粒状体の良否を判定する。すなわち、複数のチャンネルCH1,CH2、・・・CHnは、複数の経路R1、R2、・・・Rnに対応し、空気吹き付け装置31(排除機構30)の複数の噴射口S1、S2、・・・Snに対応する。これらチャンネルは、装置の製造時に初期設定される。チャンネルCH1,CH2,・・・CHnに対する画素E1、E2、・・・Emの分配の設定値は、記憶部7eに記憶されている。良否判定部7aは、チャンネルと画素の対応関係を示すデータを記憶部7eから読み出して、各センサの出力に基づく粒状体の良否判定をチャンネル毎に行う。
【0065】
前センサ23Aの出力の一例が図5の下部に示されている。前センサ23Aはラインセンサであり、1列に並ぶ複数の画素E1、E2、・・・Emを有する。mは、前センサ23Aが有する画素の総数である。前センサ23Aにより検出されるのは、検査領域IAからの光のうち、光軸26Aから装置左右方向に延びる細長い領域からの光である。この領域を、検出領域DUと称する。この検出領域DUからの光が、前センサ23Aに入射する。複数の画素E1、E2、・・・Emは、検査領域IA(検出領域DU)における粒状体の並列方向(装置左右方向)に対応する方向に沿って並ぶ。
【0066】
なお、本実施形態では、後カメラ22Bの後センサ23Bもラインセンサである。後カメラ22Bの光軸26Bは、検出領域DUを通る。すなわち、検出領域DUからの光が、後センサ23Bに入射する。また、透過カメラ22Cの透過センサ23Cもラインセンサである。透過カメラ22Cの透過センサ23Cにより検出されるのは、検査領域IAからの光のうち、光軸26Cから装置左右方向に延びる細長い領域からの光である。この領域を、検出領域DLと称する。
【0067】
図5に示す例では、前センサ23Aの出力において2箇所で出力の低下が見られる。これは、経路R2を落下する粒状体G1、及び経路R4を落下する粒状体G2が検出領域DUに位置し、粒状体G1及び粒状体G2を反射した光が前センサ23Aに入射していることに起因する。すなわち、粒状体を反射して前センサ23Aに入射する光の強度は、背景部材21Aからの光の強度よりも小さい。このように、検出領域DU(及び検出領域DL)を粒状体が通過すると、センサ23の出力に変化が生じる。なお、検出機構20は、センサ23の出力における、あるチャンネルに対応する部分において、出力が粒状体検出閾値SH(図6参照)よりも小さい画素が存在する場合に、そのチャンネルに対応する経路Rにおける検出領域DUに粒状体が存在することを検出する。
【0068】
図6に、粒状体G1が不良品である例が示されている。図示例では、粒状体G1は米の穀粒であり、正常領域A1、着色領域A2、及び黒色領域A3を有する。着色領域A2の色は、正常領域A1の色よりも濃い。従って、着色領域A2で反射した光の強度は、正常領域A1で反射した光の強度よりも小さくなる。黒色領域A3の色は、着色領域A2の色よりも濃い。従って、黒色領域A3で反射した光の強度は、着色領域A2で反射した光の強度よりも小さくなる。粒状体G1が検出領域DUに対して図5の位置にある時、前センサ23Aの出力には、正常領域A1、着色領域A2、及び黒色領域A3により出力が低下する領域が生じる。
【0069】
良否判定部7aは、前センサ23Aの出力において出力が下側第1閾値SL1または下側第2閾値SL2よりも小さい画素が存在する場合に、粒状体が不良品であると判断する。詳しくは、良否判定部7aは、前センサ23Aの出力において出力が下側第1閾値SL1よりも小さい画素が存在する場合に、粒状体が下側第1不良に係る不良品であると判断する。下側第1不良は、例えば「カメムシ被害」である。良否判定部7aは、前センサ23Aの出力において出力が下側第1閾値SL1と下側第2閾値SL2との間にある画素が存在する場合に、粒状体が下側第2不良に係る不良品であると判断する。下側第2不良は、例えば「ヤケ」である。
【0070】
また、良否判定部7aは、前センサ23Aの出力において出力が上側第1閾値SU1または上側第2閾値SU2よりも大きい画素が存在する場合に、粒状体が不良品であると判断する。詳しくは、良否判定部7aは、前センサ23Aの出力において出力が上側第1閾値SU1よりも大きい画素が存在する場合に、粒状体が上側第1不良に係る不良品であると判断する。上側第1不良は、例えば「ガラス」や「透明樹脂」である。良否判定部7aは、前センサ23Aの出力において出力が上側第2閾値SU2よりも大きい画素が存在する場合に、粒状体が上側第2不良に係る不良品であると判断する。
【0071】
良否判定部7aは、上述した前センサ23Aの出力の場合と同様に、後センサ23Bの出力に基づいて粒状体の良否を判定する。後センサ23Bは、検査領域IAの検出領域DUからY2側へ放射される光を検出する。従って、良否判定部7aにより、粒状体のY1側とY2側の両方の反射光について粒状体の良否が判定される。
【0072】
良否判定部7aは、上述した前センサ23Aの出力の場合と同様に、透過センサ23Cの出力に基づいて粒状体の良否を判定する。粒状体が米の穀粒である場合、透過センサ23Cの出力に基づく良否判定部7aによる下側第1不良の判定は、「もみ」、「シラタ」、「乳白」など、正常品に比べて光を透過し難い旨の判定である。上側第1不良の判定は、「もち米中のうるち米」や「青米」など、正常品に比べて光を透過し易い旨の判定である。
【0073】
良否判定部7aは、センサ23の出力における、あるチャンネルに対応する部分において、上述した判定基準が満たされた場合、そのチャンネルに対応する経路にある粒状体が不良品であると判断する。そして良否判定部7aは、当該チャンネルに対応する噴射口Sから空気を噴射させるように、空気吹き付け装置31(排除機構30)を作動させる。詳しくは、良否判定部7aは、粒状体が不良品であると判定してから所定時間の経過後に、空気吹き付け装置31を作動させる。
【0074】
〔表示部〕
図7図9を参照しながら、表示制御部7dにて表示制御される表示部6の表示態様について説明する。図7には初期画面が示されており、図8図9には作動中画面が示されている。図2に示す選別開始ボタン6Аを押下すると、図7に示す初期画面から図8に示す作動開始画面に切替わる。
【0075】
図7に示す初期画面では、上段から下段に向けて順に、初期設定表示64及び感度設定表示65が縦列配置されている。図8に示す作動開始画面では、上段から下段に向けて順に、初期設定表示64、領域別排除表示61、及び流量表示63が縦列配置されている。図9に示す作動中画面では、感度設定表示65、領域別排除表示61、及び排除頻度表示62が縦列配置されている。つまり、表示部6は、少なくとも、領域別排除表示61、排除頻度表示62、流量表示63、初期設定表示64、及び感度設定表示65を含んでいる。
【0076】
領域別排除表示61は、作動量算出部7cにより算出された作動量を、複数の領域毎に表示する(図8図9に示す「Ch毎 排除モニタ」)。この領域別排除表示61では、複数の領域として空気が噴射される複数の噴射口S(本実施形態では55チャンネル)が示されている。領域別排除表示61は、横軸に複数の噴射口S1~Snを順に並べ、縦軸が複数の噴射口S1~Snに対応する作動量である。この作動量として、電磁弁31aの開弁時間の積算量が5段階のレベル表示となっている。
【0077】
領域別排除表示61は、所定時間(例えば3秒)における作動量であり、所定間隔(例えば2秒)でリセットされて、次の所定時間(例えば3秒)における作動量が表示される。つまり、所定間隔毎に表示される領域別排除表示61は、前回の作動量と今回の作動量とが一部分(1秒間)重複している。なお、領域別排除表示61は、所定時間と所定間隔とを同一にして、前回の作動量と今回の作動量とが重複しないように構成してもよい。
【0078】
このように、表示部6にて複数の領域毎に排除機構30が粒状体を排除した作動量を表示すれば、排除機構30で排除される不良品の排除量の偏りを視覚的に把握することができる。この視覚的な把握は、装置の始動時に行うことで、検出機構20等の不具合を早期に発見して対策を講じることが可能となり、不良品の誤判定を防止することができる。
【0079】
この領域別排除表示61は、横軸に複数の噴射口S1~Snを順に並べ、縦軸が複数の噴射口S1~Snに対応する粒状体を排除した作動量であるため、異常のある噴射口Sを瞬時に把握できる。その結果、異常のある噴射口Sの周辺に位置する検出機構20に不具合がある等の判断が可能となり、対策を講じやすい。
【0080】
また、電磁弁31aの開弁時間の積算量を作動量としているため、演算が簡便であり、各噴射口S1~Snの相対評価を行いやすい。その結果、排除機構30で排除される不良品の排除量が左右で偏りが発生している場合、装置が傾いている等の判断が可能となり、対策を講じやすい。
【0081】
領域別排除表示61の縦軸がレベル表示であるため、視覚的に把握しやすく、異常のある噴射口Sを瞬時に把握できる。また、レベル表示にすることで縦軸を短くすることが可能となり、領域別排除表示61の場所を取らずに複数の噴射口Sの相対評価を直感的に行うことができる。このレベル表示は、5段階のセグメントで構成されており、1段階目は1回でも噴射口Sから空気を噴射すれば点灯し、1段階目~4段階目の上限値は電磁弁31aの開弁時間の積算量に比例して分割されており、5段階目は許容噴射量(例えば不良品の割合が12%)を超える開弁時間の積算量となっている。この分割形式は、1段階目の上限値を小さく設定する等、不均等に分割してもよく、品種や機器に応じて任意に設定されている。
【0082】
排除頻度表示62は、領域別排除表示61の下に縦列配置されている(図9に示す排除頻度)。この排除頻度表示62は、送出機構10に送り出された粒状体の全体量に対する不良品の割合である。排除頻度表示62が不良品割合閾値(例えば10%)を超えた場合、粒状体の流速が早すぎる事に基づく誤判定に起因する可能性があることから、送出制御部7bは、送出機構10による粒状体の送出量を低下させる。
【0083】
排除頻度表示62は、送出機構10により送り出される粒状体の流量を示す流量表示63と切替え可能に配置されている(図8に示す「フィーダー動作値」と図9に示す「排除頻度」との切替え)。図8に示す「排除頻度表示」をタッチすれば、図9に示す「排除頻度」に切替えることができ、図9に示す「フィーダー動作値表示」をタッチすれば、図8に示す「フィーダー動作値」に切替えることができる。
【0084】
流量表示63は、領域別排除表示61の下に縦列配置されている(図8に示す「フィーダー動作値」)。流量表示63は、設定送出量に基づいて送出機構10が粒状体を送り出す流量割合を示している。流量表示63は、運転開始したときから徐々に上昇し、ある程度経過したときに最大流量となる。
【0085】
このように、領域別排除表示61に加えて、粒状体の全体量に対する不良品の割合である排除頻度表示62があれば、全体バランスを考慮して装置の作動状態をリアルタイムに把握することができる。また、排除頻度表示62で不良品の割合が高い場合(例えば10%)、排除頻度表示62を流量表示63に切替えることで、装置の作動状態をリアルタイムに把握することができる。
【0086】
図7の上図に示す初期画面のように、選別開始前の表示部6は、初期設定表示64と感度設定表示65とを含んでいる。初期設定表示64は、設定送出量を設定するための「設定流量」表示と、選別する対象となる粒状体を選択する「モード」表示とを含んでいる。同図に示す例では、設定流量が最大送出量に対して80%に設定され、モードが玄米選別モードに設定されている。図7の上図に示す感度設定表示65の「変更」をタッチすると、感度設定表示65に切替え可能に構成されている(図7の下図参照)。
【0087】
図7の下図に示す感度設定表示65は、上述した良否判定部7aの選別閾値を変更するための「感度」表示である。図6を用いて上述したように、前センサ23A及び後センサ23Bによって検出される下側第1不良である「カメムシ被害」、下側第2不良である「ヤケ」、上側第1不良である「ガラス」、透過センサ23Cによって検出される下側第1不良である「シラタ・乳白」、上側第1不良である「青米」の選別感度を設定できる。オペレータが選別感度を入力することにより、良否判定部7aの選別閾値が設定される。なお、選別作動中であっても、図8図9に示す作動中画面において「感度アイコン」をタッチすれば、初期設定表示64から感度設定表示65へと切替えることができる。
【0088】
[その他の実施形態]
(1)粒状体選別装置100は、2つ以上の検査ユニット4を備えてもよい。
【0089】
(2)図10には、表示部6における領域別排除表示61の他の例が示されている。領域別排除表示61において、全ての噴射口S1~Snを表示すると1つの噴射口Sが小さく表示されるため、隣接する複数の噴射口Sを所定数(例えば5つの噴射口S)纏めて分割した複数の領域毎に表示している。これにより、視認性が向上し、装置の傾きや検出機構20の汚れ等の大まかな傾向を瞬時に把握できる。
【0090】
(3)図11には、表示部6における領域別排除表示61の他の例が示されている。同図に示すように、領域別排除表示61において、上述した棒グラフに代えて、折れ線グラフにしてもよい。この場合でも、排除機構30で排除される不良品の排除量の偏りを視覚的に把握することができる。
【0091】
(4)図7に示す初期画面から図8図9に示す作動中画面への切替えは、運転開始から所定時間経過したときに自動で実行されてもよいし、手動で切替え可能に構成してもよい。
【0092】
(5)排除機構30で排除される不良品の排除量の偏り度合によって不具合パターンを記憶部7eに記憶させておき、表示部6や報知部8(警告音や警告ランプ等)により、想定される不具合の内容をオペレータに知らせてもよい。この場合でも、領域別排除表示61を設けることで、複数の領域毎に排除機構30が粒状体を排除した作動量を視覚的に把握できるため、不具合の内容に納得感を得ることができる。
【0093】
(6)上述した表示部6における領域別排除表示61、排除頻度表示62、流量表示63、初期設定表示64、及び感度設定表示65の夫々の配置や表示態様は、上述した形態に限定されない。
【0094】
(7)作動量算出部7cによって算出された排除機構30が粒状体を排除した作動量は、通信により他のデバイスに送信して活用してもよい。また、表示部6に領域別排除表示61を設けずに、作動量算出部7cによって算出された複数の領域毎の作動量に基づいて不具合原因を推定し、表示部6や報知部8にてオペレータに知らせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0095】
本発明は、検査ユニットを備える粒状体選別装置、色彩選別器、光学選別器等に適用可能である。
【符号の説明】
【0096】
6 :表示部
7c :作動量算出部
10 :送出機構
20 :検出機構
30 :排除機構
31a :電磁弁
61 :領域別排除表示
62 :排除頻度表示
63 :流量表示
G1 :粒状体
G2 :粒状体
IA :検査領域
R1~Rn:複数の経路
S :噴射口
S1~Sn:噴射口(複数の領域)
100 :粒状体選別装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11