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<図1>
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024040954
(43)【公開日】2024-03-26
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20240318BHJP
   G06F 3/04847 20220101ALI20240318BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20240318BHJP
【FI】
H04N1/00 350
G06F3/04847
B41J29/38 203
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022145629
(22)【出願日】2022-09-13
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】水野 智公
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
5E555
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AS02
2C061CQ04
2C061CQ24
2C061CQ34
5C062AA02
5C062AA05
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB42
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC05
5C062AC22
5C062AE03
5C062AE07
5C062AE15
5C062AF00
5E555AA28
5E555AA54
5E555BA27
5E555BB27
5E555BC11
5E555DB03
5E555DD05
5E555EA05
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】他のユーザが予め定めた設定を適用してジョブを出力する場合であっても、当該ジョブが所望した通りに出力されるかどうかを事前に確認できる。
【解決手段】情報処理装置は、プロセッサを備え、プロセッサは、予め定められた設定を適用してジョブを出力する出力指示を受け付け、予め定められた設定を予め定めた設定ユーザと、出力指示を指示した指示ユーザとが異なる場合、ジョブを出力する前に、予め定められた設定を適用した場合におけるジョブの出力結果を表示する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
予め定められた設定を適用してジョブを出力する出力指示を受け付け、
前記予め定められた設定を予め定めた設定ユーザと、前記出力指示を指示した指示ユーザとが異なる場合、前記ジョブを出力する前に、前記予め定められた設定を適用した場合における前記ジョブの出力結果を表示する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記予め定められた設定が関連付けられた設定画像を表示する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記指示ユーザから前記設定画像の選択を受け付け、
受け付けた前記設定画像と関連付けられた前記予め定められた設定を適用した場合における前記ジョブの出力結果を表示する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記設定画像を前記設定ユーザから受け付ける、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記出力結果を表示した後に前記ジョブを出力するか否かの選択を受け付ける、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記ジョブを出力する旨の選択を受け付けた場合は、前記ジョブを出力し、
前記ジョブを出力しない旨の選択を受け付けた場合は、前記出力指示に係る前記予め定められた設定と異なる前記予め定められた設定の適用を促す旨を表示する、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記ジョブを出力する旨の選択を受け付けた場合は、前記ジョブを出力し、
前記ジョブを出力しない旨の選択を受け付けた場合は、前記出力指示に係る前記予め定められた設定の設定値の変更を受け付ける、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
予め定められた設定を適用してジョブを出力する出力指示を受け付け、
前記予め定められた設定を予め定めた設定ユーザと、前記出力指示を指示した指示ユーザとが異なる場合、前記ジョブを出力する前に、前記予め定められた設定を適用した場合における前記ジョブの出力結果を表示する、
処理をコンピュータに実行させる、
情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、各種情報を表示するための表示部を備える一方、印刷機能と、当該印刷機能を実行することで得られる印刷物の出力に先立って、同印刷物の仕上がりイメージを表示部の表示画面に表示するプレビュー機能を有する画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は、画像形成に関する各種機能に係る項目を選択乃至設定するための操作情報を取得する操作情報取得部と、画像形成に関する各種機能のそれぞれに関連付けて、設定ミスの蓋然性が高いか否かに係る設定ミス情報を収集する設定ミス情報収集部と、を備える。また、この画像形成装置は、設定ミス情報収集部で収集された設定ミス情報に基づいて、各種機能のうち設定ミスの蓋然性が高い旨の判断が下された機能を、プレビュー機能の対象候補として記憶するプレビュー候補記憶部を備える。また、この画像形成装置は、操作情報に係る機能がプレビュー候補に該当すると判定されたとき、当該操作情報に係る機能を具現化した印刷物の仕上がりイメージ画面を表示画面上に表示させる表示制御部を備える。
【0003】
特許文献2には、表示手段と、表示手段に処理対象画像をプレビュー表示するプレビュー表示制御手段とを備えた画像処理装置が開示されている。プレビュー表示制御手段においては、所定の条件を満たすか否かにより、前記処理対象画像のプレビュー表示を自動的に行うか否かを制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-243706号公報
【特許文献2】特開2006-340220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
他のユーザが予め定めた設定を適用してジョブを出力する場合、当該ジョブが所望した通りに出力されるかわからないという課題があった。
【0006】
本開示は、他のユーザが予め定めた設定を適用してジョブを出力する場合であっても、当該ジョブが所望した通りに出力されるかどうかを事前に確認できる情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、第1態様に係る情報処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、予め定められた設定を適用してジョブを出力する出力指示を受け付け、前記予め定められた設定を予め定めた設定ユーザと、前記出力指示を指示した指示ユーザとが異なる場合、前記ジョブを出力する前に、前記予め定められた設定を適用した場合における前記ジョブの出力結果を表示する。
【0008】
また、第2態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記予め定められた設定が関連付けられた設定画像を表示する。
【0009】
また、第3態様に係る情報処理装置は、第2態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記指示ユーザから前記設定画像の選択を受け付け、受け付けた前記設定画像と関連付けられた前記予め定められた設定を適用した場合における前記ジョブの出力結果を表示する。
【0010】
また、第4態様に係る情報処理装置は、第2態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記設定画像を前記設定ユーザから受け付ける。
【0011】
また、第5態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記出力結果を表示した後に前記ジョブを出力するか否かの選択を受け付ける。
【0012】
また、第6態様に係る情報処理装置は、第5態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記ジョブを出力する旨の選択を受け付けた場合は、前記ジョブを出力し、前記ジョブを出力しない旨の選択を受け付けた場合は、前記出力指示に係る前記予め定められた設定と異なる前記予め定められた設定の適用を促す旨を表示する。
【0013】
また、第7態様に係る情報処理装置は、第5態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記ジョブを出力する旨の選択を受け付けた場合は、前記ジョブを出力し、前記ジョブを出力しない旨の選択を受け付けた場合は、前記出力指示に係る前記予め定められた設定の設定値の変更を受け付ける。
【0014】
また、第8態様に係る情報処理プログラムは、予め定められた設定を適用してジョブを出力する出力指示を受け付け、前記予め定められた設定を予め定めた設定ユーザと、前記出力指示を指示した指示ユーザとが異なる場合、前記ジョブを出力する前に、前記予め定められた設定を適用した場合における前記ジョブの出力結果を表示する処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0015】
第1態様、及び第8態様によれば、他のユーザが予め定めた設定を適用してジョブを出力する場合であっても、当該ジョブが所望した通りに出力されるかどうかを事前に確認できる。
【0016】
第2態様によれば、予め定められた設定が関連付けられた設定画像を表示しない場合に比較して、当該予め定められた設定を指示ユーザが選択しやすくすることができる。
【0017】
第3態様によれば、指示ユーザが設定画像を選択できない場合に比較して、ジョブに適用する設定を選択しやすくすることができる。
【0018】
第4態様によれば、設定画像を設定ユーザ自身が定めことができる。
【0019】
第5態様によれば、指示ユーザは、出力結果を確認した後にジョブを出力するか否かを決定することができる。
【0020】
第6態様によれば、ジョブを出力しない場合に、他の予め定められた設定を適用することができる。
【0021】
第7態様によれば、ジョブを出力しない場合に、当該ジョブに適用する設定値を変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】実施形態に係る情報処理システムのハードウェア構成の一例を示す模式図である。
図2】実施形態に係るサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3】実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4】第1実施形態に係る画像形成装置における情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5】実施形態に係る選択画面の一例を示す模式図である。
図6】実施形態に係る表示画面の一例を示す模式図である。
図7】第1実施形態に係る促進画面の一例を示す模式図である。
図8】実施形態に係る画像形成装置における事前処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図9】実施形態に係る設定画面の一例を示す模式図である。
図10】実施形態に係る画像選択画面の一例を示す模式図である。
図11】第2実施形態に係る画像形成装置における情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図12】第2実施形態に係る変更画面の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
[第1実施形態]
以下、本開示の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一又は等価な構成要素及び部分には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0024】
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム100は、情報処理装置の一例としての画像形成装置10と、サーバ20と、を備えている。
【0025】
画像形成装置10と、サーバ20とは、通信手段N1を介して相互に通信可能とされている。本実施形態では、通信手段N1としてLAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)等の企業内の通信回線を適用している。しかし、この例に限られない。例えば、通信手段N1として、インターネット又は電話回線等の公共の通信回線を適用してもよいし、企業内の通信回線及び公共の通信回線を組み合わせて適用してもよい。また、本実施形態では、通信手段N1として無線の通信回線を適用している。しかし、通信手段N1として、有線の通信回線を適用してもよいし、有線及び無線の各通信回線を組み合わせて適用してもよい。
【0026】
図2に示すように、サーバ20は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、ストレージ24、及び通信I/F(Interface)27の各構成を有する。各構成は、バス29を介して相互に通信可能に接続されている。
【0027】
CPU21は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU21は、ROM22又はストレージ24からプログラムを読み出し、RAM23を作業領域としてプログラムを実行する。CPU21は、ROM22又はストレージ24に記憶されているプログラムに従って、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。
【0028】
ROM22は、各種プログラム及び各種データを格納する。RAM23は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ24は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。本実施形態では、ストレージ24に、画像形成装置10において出力するジョブに適用可能な設定と、当該設定を予め定めた設定ユーザを識別する識別情報と、当該設定と関連付けられた設定画像が関連付けて記憶されている。
【0029】
通信I/F27は、画像形成装置10等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。
【0030】
本実施形態では、情報処理装置の一例として画像形成装置を適用している。しかし、この例に限られない。画像形成装置に代えて、いかなる情報処理を行なう装置を適用しても良い。ここで、情報処理とは、例えば、文字データ又は画像データ等から印刷を実行する処理、情報処理装置が備える設備を用いてデータを生成又は加工等する処理、情報処理装置と他の機器との間でデータを授受する処理等を含む。
【0031】
図3に示すように、画像形成装置10は、CPU11、ROM12、RAM13、ストレージ14、入力部15、表示部16、通信I/F17、画像処理部41、及び印刷制御部42の各構成を有する。各構成は、バス19を介して相互に通信可能に接続されている。
【0032】
CPU11は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU11は、ROM12又はストレージ14からプログラムを読み出し、RAM13を作業領域としてプログラムを実行する。CPU11は、ROM12又はストレージ14に記憶されているプログラムに従って、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。本実施形態では、ROM12又はストレージ14には、情報処理プログラム12Aが格納されている。
【0033】
ROM12は、各種プログラム及び各種データを格納する。RAM13は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ14は、HDD又はSSD等の記憶装置により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。
【0034】
入力部15は、マウス等のポインティングデバイス、及びキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
【0035】
表示部16は、例えば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示部16は、タッチパネル方式を採用して、入力部15として機能しても良い。
【0036】
通信I/F17は、サーバ20等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。
【0037】
画像処理部41は各種画像処理を行う。印刷制御部42は、画像形成処理、トレイに給紙された用紙を検知する検知処理、及び用紙を搬送する搬送処理等を行う。
【0038】
次に、図4を参照して、本実施形態の画像形成装置10における情報処理の流れについて説明する。情報処理は、CPU11がROM12又はストレージ14から情報処理プログラム12Aを読み出して、RAM13に展開して実行することにより、行なわれる。
【0039】
図4のステップS100において、CPU11は、ジョブを出力する出力指示を受け付けるまで待機する。CPU11がジョブを出力する指示を受け付けると(ステップS100:YES)、ステップS102に移行する。
【0040】
ステップS102において、CPU11は、出力指示を指示した指示ユーザを識別する識別情報を取得する。本実施形態では、識別情報として、ユーザの社員番号、ユーザの電話番号、又はユーザのメールアドレス等を適用する。
【0041】
ステップS104において、CPU11は、予め定められたフォーマットに従う選択画面を表示部16に表示する。
【0042】
図5に示すように、本実施形態に係る選択画面では、ジョブに適用可能な設定が関連付けられた設定画像としてのアイコン(Icon)の選択を促すメッセージ、及び設定画像が表示されている。指示ユーザは、入力部15を介して、選択画面に表示された設定画像(図5に示す例では、星型、四角形型、又は丸型の画像)を選択する。本実施形態では、図5に示すように、ジョブに適用可能な設定として、出力したジョブ(以下、「出力物」という)をユーザAへ送信する設定、1ページにつき2枚分のジョブを割り当てて出力する設定、及びジョブを横向きにして出力する設定を適用している。しかし、この例に限られない。例えば、ジョブに適用可能な設定として、白色及び黒色のみでジョブを出力する設定、カラーでジョブを出力する設定、ジョブを拡大若しくは縮小して出力する設定、及び出力物の余白のサイズを相対的に広くする設定若しくは狭くする設定等を適用してもよい。なお、ジョブに適用可能な設定及び設定画像は、後述する事前処理によって予め定められている。
【0043】
また、図5に示すように、本実施形態に係る選択画面では、ジョブに適用可能な設定毎に異なる設定画像が表示されている。しかし、この例に限られない。本実施形態に係る選択画面では、ジョブに適用可能な設定に関係なく、同一の設定画像が表示されていてもよい。
【0044】
ステップS106において、CPU11は、入力部15を介して、選択画面から何れかの設定画像の選択を受け付けるまで待機する。CPU11が何れかの設定画像の選択を受け付けると(ステップS106:YES)、ステップS108に移行する。以下では、ステップS106において、CPU11が選択を受け付けた設定画像を選択画像といい、選択画像と関連付けられた設定を選択設定という。
【0045】
ステップS108において、CPU11は、サーバ20に対して、選択設定を予め定めた設定ユーザを問い合わせ、当該設定ユーザを識別する識別情報を受信する。
【0046】
ステップS110において、CPU11は、設定ユーザと指示ユーザとが同一であるか否かを判定する。具体的に、CPU11は、ステップS108において受信した設定ユーザの識別情報が、ステップS102において取得した指示ユーザの識別情報と同一であるか否かを判定する。CPU11は、設定ユーザと指示ユーザとが同一である場合(ステップS110:YES)、ステップS112に移行する。一方、CPU11は、設定ユーザと指示ユーザとが異なる場合(ステップS110:NO)、ステップS114に移行する。
【0047】
ステップS112において、CPU11は、選択設定を適用したジョブを出力し、本情報処理を終了する。
【0048】
ステップS114において、CPU11は、予め定められたフォーマットに従う表示画面を表示部16に表示する。
【0049】
図6に示すように、本実施形態に係る表示画面では、ジョブを出力するか否かの選択を促すメッセージと、選択設定を適用した場合におけるジョブの出力結果(プレビュー画像)とが表示される。指示ユーザは、ジョブを出力する場合は「出力する」ボタン16Aを、ジョブを出力しない場合は「出力しない」ボタン16Bを、入力部15を介して、それぞれ選択する。
【0050】
ステップS116において、CPU11は、ジョブを出力する旨の選択を受け付けたか否かを判定する。具体的に、CPU11は、表示画面において、「出力する」ボタン16Aの選択を受け付けたか否かを判定する。CPU11は、ジョブを出力する旨の選択を受け付けた場合(ステップS116:YES)、ステップS112に移行する。一方、CPU11は、ジョブを出力しない旨の選択を受け付けた場合(ステップS116:NO)、ステップS118に移行する。
【0051】
ステップS118において、CPU11は、予め定められたフォーマットに従う促進画面を表示部16に表示し、ステップS104に戻る。
【0052】
図7に示すように、本実施形態に係る促進画面では、選択設定とは異なる、ジョブに適用可能な予め定められた設定の適用を促すメッセージが表示される。
【0053】
次に、図8を参照して、本実施形態の画像形成装置10における事前処理の流れについて説明する。
【0054】
図8のステップS200において、CPU11は、ジョブに適用する設定を予め定める指示を受け付けるまで待機する。CPU11がジョブに適用する設定を予め定める指示を受け付けると(ステップS200:YES)、ステップS202に移行する。
【0055】
ステップS202において、CPU11は、ジョブに適用する設定を予め定める指示をしたユーザ(すなわち、設定ユーザ)を識別する識別情報を取得する。
【0056】
ステップS204において、CPU11は、予め定められたフォーマットに従う設定画面を表示部16に表示する。
【0057】
図9に示すように、本実施形態に係る設定画面には、ジョブに適用する設定の選択を促すメッセージが表示される。本実施形態に係る設定画面には、出力物の向きを選択するための選択欄16C、出力物の色を選択するための選択欄16D、出力物の余白のサイズを選択するための選択欄16E、及び1ページに割り当てるジョブの枚数を選択するための選択欄16Fが表示される。また、本実施形態に係る設定画面には、出力物の出力先を入力するための入力欄16Gが表示される。設定画面が表示部16に表示されると、設定ユーザは入力部15を介して、選択欄16Cから選択欄16F、及び入力欄16Gのうち少なくとも1つを選択又は入力し、「決定」ボタン16Hを選択する。
【0058】
ステップS206において、CPU11は、予め定められたフォーマットに従う画像選択画面を表示部16に表示する。
【0059】
図10に示すように、本実施形態に係る画像選択画面では、設定画面において選択した設定に関連付ける画像(すなわち、設定画像)の選択を促すメッセージが表示される。設定ユーザは、入力部15を介して、画像選択画面に表示された画像(図10に示す例では、星型、四角形型、又は丸型の画像)のうち何れかの画像を選択する。
【0060】
本実施形態に係る画像選択画面では、予め定められた設定とすでに関連付けられている画像と同一の画像は表示されない。したがって、CPU11は、設定ユーザから、予め定められた設定とまだ関連付けられていない画像の中から設定画像を受け付ける。しかし、この例に限られない。CPU11は、設定ユーザから、予め定められた設定とすでに関連付けられている画像も含めた画像の中から設定画像を受け付けてもよい。
【0061】
ステップS208において、CPU11は、設定ユーザの識別情報、設定ユーザが定める設定、及び当該設定と関連付けられた設定画像をサーバ20に送信し、本事前処理を終了する。これらの情報を受信したサーバ20は、当該情報をストレージ24に記憶する。
【0062】
[第2実施形態]
第1実施形態では、CPU11が、ジョブを出力しない旨の選択を受け付けた場合に、選択設定と異なる予め定められた設定の適用を促す旨を表示していた。第2実施形態では、CPU11が、ジョブを出力しない旨の選択を受け付けた場合に、選択設定の設定値の変更を受け付ける点が第1実施形態と異なる。以下、詳細に説明する。
【0063】
なお、本実施形態に係る情報処理システム100、画像形成装置10、及びサーバ20のハードウェア構成については、第1実施形態に係る構成(図1図2、及び図3参照。)と同一であるため、ここでの説明を省略する。
【0064】
図11を参照して、本実施形態の画像形成装置10における情報処理の流れについて説明する。情報処理は、CPU11がROM12又はストレージ14から情報処理プログラム12Aを読み出して、RAM13に展開して実行することにより、行なわれる。
【0065】
図11に示す情報処理と、図4に示す情報処理とでは、ステップS118に代えて、ステップS120の処理が適用されている点が異なる。
【0066】
ステップS120において、CPU11は、予め定められたフォーマットに従う変更画面を表示部16に表示し、ステップS114に戻る。
【0067】
図12に示すように、本実施形態に係る変更画面では、選択設定(図12に示す例では、出力物のサイズをA4とする設定)の設定値の変更を促すメッセージが表示される。変更画面が表示されると、指示ユーザは、選択設定の変更後の設定値(図12に示す例では、A3、B5、又はA5)を、入力部15を介して選択する。なお、例えば、選択設定がジョブを横向きにして出力する設定であった場合、変更画面には、縦向きにしたジョブを出力する設定が表示される。また、例えば、選択設定が1ページにつき2枚分のジョブを割り当てて出力する設定であった場合、変更画面には、1ページにつき4枚分のジョブを割り当てて出力する設定、1ページにつき6枚分のジョブを割り当てて出力する設定、及び1ページにつき8枚分のジョブを割り当てて出力する設定等が表示される。
【0068】
ステップS114において、CPU11は、変更画面において選択された設定値を適用した場合におけるジョブの出力結果を表示画面に表示し、ステップS116に移行する。
【0069】
以上、実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施の形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0070】
また、上記実施の形態は、請求項にかかる発明を限定するものではなく、また実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の組み合わせにより種々の発明が抽出される。実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0071】
例えば、上記各実施形態では、サーバ20が備えるストレージ24が、設定ユーザの識別情報、設定ユーザが定める設定、及び当該設定と関連付けられた設定画像を記憶していた。しかし、この例に限られない。画像形成装置10が備えるストレージ14が設定ユーザの識別情報、設定ユーザが定める設定、及び当該設定と関連付けられた設定画像を記憶していてもよい。
【0072】
また、上記各実施形態では、CPU11は、設定ユーザと、指示ユーザとが同一である場合、ジョブを出力する前に、選択設定を適用した場合におけるジョブの出力結果を表示していない。しかし、この例に限られない。設定ユーザと、指示ユーザとが同一であっても、ジョブを出力する前に、選択設定を適用した場合におけるジョブの出力結果を表示してもよい。
【0073】
また、上記各実施形態では、CPU11は、ジョブに適用可能な設定が関連付けられた設定画像を表示していた。しかし、この例に限られない。CPU11は、ジョブに適用可能な設定を文字情報で表示してもよいし、スピーカ等を介して、音声情報で提示してもよい。
【0074】
また、上記各実施形態では、CPU11は、設定画像を設定ユーザから受け付けていた。しかし、この例に限られない。CPU11は、設定画像を画像形成装置10の管理者等の設定ユーザ以外の者から受け付けてもよい。
【0075】
また、上記各実施形態では、CPU11は、画像選択画面に表示した画像の中から、設定画像を設定ユーザから受け付けていた。しかし、この例に限られない。CPU11は、設定ユーザ自身が作成した画像を設定画像として受け付けてもよい。
【0076】
また、上記各実施形態では、CPU11は、選択設定を適用した場合におけるジョブの出力結果を表示した後に当該ジョブを出力するか否かの選択を受け付け、当該ジョブを出力する旨の選択を受け付けた場合に、ジョブを出力していた。しかし、この例に限られない。CPU11は、選択設定を適用した場合におけるジョブを出力するか否かの選択を受け付けず、選択設定を適用した場合におけるジョブの出力結果を表示した後に当該ジョブを出力してもよい。
【0077】
また、上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
【0078】
また、上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0079】
本実施形態では、情報処理プログラム12AがROM12又はストレージ14にインストールされている形態を説明したが、これに限定されるものではない。本実施形態に係る情報処理プログラム12Aを、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記録した形態で提供してもよい。例えば、本実施形態に係る情報処理プログラム12Aを、CD(Compact Disc)-ROM及びDVD(Digital Versatile Disc)-ROM等の光ディスクに記録した形態、若しくはUSB(Universal Serial Bus)メモリ及びメモリカード等の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。また、本実施形態に係る情報処理プログラム12Aを、通信I/F17を介して外部の装置から取得するようにしてもよい。
【0080】
また、上記実施形態では、画像形成装置10における処理を、プログラムを実行することにより、コンピュータを利用してソフトウェア構成により実現する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、画像形成装置10における処理を、ハードウェア構成や、ハードウェア構成とソフトウェア構成の組み合わせによって実現する形態としてもよい。
【0081】
その他、上記実施形態で説明した画像形成装置10と、サーバ20と、の構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したりしてもよいことは言うまでもない。
【0082】
また、上記実施の形態で説明した画像形成装置10における処理の流れ(図4、8、11参照)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【0083】
また、本開示は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【0084】
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(((1)))
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
予め定められた設定を適用してジョブを出力する出力指示を受け付け、
前記予め定められた設定を予め定めた設定ユーザと、前記出力指示を指示した指示ユーザとが異なる場合、前記ジョブを出力する前に、前記予め定められた設定を適用した場合における前記ジョブの出力結果を表示する、
情報処理装置。
【0085】
(((2)))
前記プロセッサは、前記予め定められた設定が関連付けられた設定画像を表示する、(((1)))に記載の情報処理装置。
【0086】
(((3)))
前記プロセッサは、
前記指示ユーザから前記設定画像の選択を受け付け、
受け付けた前記設定画像と関連付けられた前記予め定められた設定を適用した場合における前記ジョブの出力結果を表示する、
(((2)))に記載の情報処理装置。
【0087】
(((4)))
前記プロセッサは、前記設定画像を前記設定ユーザから受け付ける、(((2)))又は(((3)))に記載の情報処理装置。
【0088】
(((5)))
前記プロセッサは、前記出力結果を表示した後に前記ジョブを出力するか否かの選択を受け付ける、(((1)))~(((4)))の何れか1つに記載の情報処理装置。
【0089】
(((6)))
前記プロセッサは、
前記ジョブを出力する旨の選択を受け付けた場合は、前記ジョブを出力し、
前記ジョブを出力しない旨の選択を受け付けた場合は、前記出力指示に係る前記予め定められた設定と異なる前記予め定められた設定の適用を促す旨を表示する、(((5)))に記載の情報処理装置。
【0090】
(((7)))
前記プロセッサは、
前記ジョブを出力する旨の選択を受け付けた場合は、前記ジョブを出力し、
前記ジョブを出力しない旨の選択を受け付けた場合は、前記出力指示に係る前記予め定められた設定の設定値の変更を受け付ける、(((5)))に記載の情報処理装置。
【0091】
(((8)))
予め定められた設定を適用してジョブを出力する出力指示を受け付け、
前記予め定められた設定を予め定めた設定ユーザと、前記出力指示を指示した指示ユーザとが異なる場合、前記ジョブを出力する前に、前記予め定められた設定を適用した場合における前記ジョブの出力結果を表示する、
処理をコンピュータに実行させる、
情報処理プログラム。
【0092】
(((1)))及び(((8)))によれば、他のユーザが予め定めた設定を適用してジョブを出力する場合であっても、当該ジョブが所望した通りに出力されるかどうかを事前に確認できる。
【0093】
(((2)))によれば、予め定められた設定が関連付けられた設定画像を表示しない場合に比較して、当該予め定められた設定を指示ユーザが選択しやすくすることができる。
【0094】
(((3)))によれば、指示ユーザが設定画像を選択できない場合に比較して、ジョブに適用する設定を選択しやすくすることができる。
【0095】
(((4)))によれば、設定画像を設定ユーザ自身が定めことができる。
【0096】
(((5)))によれば、指示ユーザは、出力結果を確認した後にジョブを出力するか否かを決定することができる。
【0097】
(((6)))によれば、ジョブを出力しない場合に、他の予め定められた設定を適用することができる。
【0098】
(((7)))によれば、ジョブを出力しない場合に、当該ジョブに適用する設定値を変更できる。
【符号の説明】
【0099】
10 画像形成装置
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 ストレージ
15 入力部
16 表示部
17 通信I/F
19 バス
20 サーバ
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 ストレージ
27 通信I/F
29 バス
41 画像処理部
42 印刷制御部
100 情報処理システム
N1 通信手段
図1
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