(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024040972
(43)【公開日】2024-03-26
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 15/01 20060101AFI20240318BHJP
【FI】
G03G15/01 Y
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022145650
(22)【出願日】2022-09-13
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】和井田 瑛一
(72)【発明者】
【氏名】西潟 拓未
(72)【発明者】
【氏名】近 雄介
(72)【発明者】
【氏名】内山 一信
(72)【発明者】
【氏名】木村 英雄
(72)【発明者】
【氏名】藤田 裕三
【テーマコード(参考)】
2H300
【Fターム(参考)】
2H300EA01
2H300EA05
2H300EB04
2H300EB07
2H300EB12
2H300EC05
2H300EC13
2H300EF03
2H300GG02
2H300GG31
2H300HH11
2H300QQ10
2H300QQ32
2H300TT03
2H300TT04
2H300TT06
(57)【要約】
【課題】複数の像形成部を有する画像形成ユニットが複数設けられた画像形成装置において、予め設定された画像形成ユニットを用いて画像形成を行う場合と比較して、印刷指示を受けてから画像形成が行われるまでの時間を短縮することが可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】画像形成装置10は、複数の像形成部36、54と、複数の像形成部において形成されたトナー像が1次転写される中間転写体の一例としての第一中間転写ベルト38及び第二中間転写ベルト56 を有する複数の画像形成ユニット16、18と、プロセッサを備え、プロセッサは、複数の画像形成ユニット16、18 にそれぞれ同一色の組み合せの像形成部が設定されている状態において、印刷指示を受け付けた場合、複数の画像形成ユニット16、18のうち、画像形成可能な状態である画像形成ユニットを用いて印刷指示を実行する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の像形成部と、前記複数の像形成部において形成されたトナー像が1次転写される中間転写体を有する複数の画像形成ユニットと、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
前記複数の画像形成ユニットにそれぞれ同一色の組み合せの像形成部が設定されている状態において、印刷指示を受け付けた場合、前記複数の画像形成ユニットのうち、画像形成可能な状態である画像形成ユニットを用いて前記印刷指示を実行する、
画像形成装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、印刷指示を実行しようとする画像形成ユニットが画像形成を実行することができない状態である場合、前記複数の画像形成ユニットのうちの他の画像形成ユニットに対して印刷指示を実行する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記複数の画像形成ユニットのうち少なくとも2台以上の画像形成ユニットが画像形成可能な状態である場合、画像形成可能な状態の画像形成ユニットのうち、最も消耗品の残量の多い画像形成ユニットを選択して印刷指示を実行する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記消耗品が、前記複数の像形成部においてトナー像を形成するために使用されるトナーである請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記複数の画像形成ユニットのうちの全ての画像形成ユニットが画像形成を実行することができない状態である場合、受け付けた印刷指示の実行を保留し、
前記複数の画像形成ユニットのうちいずれかの画像形成ユニットが画像形成可能な状態となった場合、最初に画像形成が可能となった画像形成ユニットに対して、保留としていた印刷指示を実行する、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記複数の画像形成ユニットをそれぞれ制御する複数の制御部をさらに備え、
前記プロセッサは、受け付けた印刷指示の実行を保留した際に、前記複数の制御部のそれぞれにおいて、受け付けた印刷指示をラスタ画像に変換する処理を実行するように制御し、
前記複数の画像形成ユニットのうちいずれかの画像形成ユニットが画像形成可能な状態となった場合、最初に画像形成が可能となった画像形成ユニットに対応して設けられた制御部において変換されたラスタ画像を用いて、保留としていた印刷指示を実行する、
請求項5記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1は、画像情報と印刷命令が与えられると、自機の印刷部が故障している場合に、印刷部が故障していない他機を見つけて画像データを送信し印刷を指示する画像形成装置を開示している。
【0003】
下記特許文献2は、画像形成を開始するまでの遅延時間を少なくする画像形成装置を開示している。この画像形成装置においては、画像形成指示が入力されると、まず当初プロセス速度をファーストプリントタイムあるいはファーストコピータイムが最も短いプロセス速度で画像形成ユニットの駆動を開始する。そして、その後、入力された画像形成指示を解析して、その画像形成指示に適したプロセス速度を決定し、決定したプロセス速度で画像形成ユニットを駆動して、実際の画像形成を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-065788号公報
【特許文献2】特開2006-078692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複数の像形成部で形成されたトナー像が1次転写される中間転写体を有する画像形成ユニットが複数設けられた画像形成装置では、複数の画像形成ユニットの各中間転写体のトナー像を印刷用紙等の記録媒体に2次転写することにより画像形成が行われる。このような画像形成装置において、各画像形成ユニットに対してそれぞれ同一色の組み合せの像形成部を設定して使用する場合がある。
【0006】
このような場合、予め設定された画像形成ユニットを用いて画像形成を行う際に、その画像形成ユニットが、画像調整を実行中等のため画像形成が不可能な状態である場合がある。又は、印刷指示を行った後にその画像形成ユニットが画像形成不可能な状態となった場合がある。その場合、印刷指示を行ってから画像形成が行われるまでの時間が長くなってしまう。
【0007】
本発明の目的は、複数の像形成部を有する画像形成ユニットが複数設けられた画像形成装置において、予め設定された画像形成ユニットを用いて画像形成を行う場合と比較して、印刷指示を受けてから画像形成が行われるまでの時間を短縮することが可能な画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1態様の画像形成装置は、複数の像形成部と、前記複数の像形成部において形成されたトナー像が1次転写される中間転写体を有する複数の画像形成ユニットと、プロセッサを備え、前記プロセッサは、前記複数の画像形成ユニットにそれぞれ同一色の組み合せの像形成部が設定されている状態において、印刷指示を受け付けた場合、前記複数の画像形成ユニットのうち、画像形成可能な状態である画像形成ユニットを用いて前記印刷指示を実行する。
【0009】
本開示の第2態様の画像形成装置は、前記プロセッサは、印刷指示を実行しようとする画像形成ユニットが画像形成を実行することができない状態である場合、前記複数の画像形成ユニットのうちの他の画像形成ユニットに対して印刷指示を実行する。
【0010】
本開示の第3態様の画像形成装置は、前記プロセッサは、前記複数の画像形成ユニットのうち少なくとも2台以上の画像形成ユニットが画像形成可能な状態である場合、画像形成可能な状態の画像形成ユニットのうち、最も消耗品の残量の多い画像形成ユニットを選択して印刷指示を実行する。
【0011】
本開示の第4態様の画像形成装置は、前記消耗品が、前記複数の像形成部においてトナー像を形成するために使用されるトナーである。
【0012】
本開示の第5態様の画像形成装置は、前記プロセッサは、前記複数の画像形成ユニットのうちの全ての画像形成ユニットが画像形成を実行することができない状態である場合、受け付けた印刷指示の実行を保留し、前記複数の画像形成ユニットのうちいずれかの画像形成ユニットが画像形成可能な状態となった場合、最初に画像形成が可能となった画像形成ユニットに対して、保留としていた印刷指示を実行する。
【0013】
本開示の第6態様の画像形成装置は、前記複数の画像形成ユニットをそれぞれ制御する複数の制御部をさらに備え、前記プロセッサは、受け付けた印刷指示の実行を保留した際に、前記複数の制御部のそれぞれにおいて、受け付けた印刷指示をラスタ画像に変換する処理を実行するように制御し、前記複数の画像形成ユニットのうちいずれかの画像形成ユニットが画像形成可能な状態となった場合、最初に画像形成が可能となった画像形成ユニットに対応して設けられた制御部において変換されたラスタ画像を用いて、保留としていた印刷指示を実行する。
【発明の効果】
【0014】
本開示の第1態様の画像形成装置によれば、複数の像形成部を有する画像形成ユニットが複数設けられた画像形成装置において、予め設定された画像形成ユニットを用いて画像形成を行う場合と比較して、印刷指示を受けてから画像形成が行われるまでの時間を短縮することができる。
【0015】
本開示の第2態様の画像形成装置によれば、画像形成を行おうとする画像形成ユニットが画像形成を実行することができない状態の場合であっても、予め設定された画像形成ユニットを用いて画像形成を行う場合と比較して、印刷指示を受けてから画像形成が行われるまでの時間を短縮することができる。
【0016】
本開示の第3態様の画像形成装置によれば、画像形成ユニット間の消耗品残量を平準化することができる。
【0017】
本開示の第4態様の画像形成装置によれば、画像形成ユニット間のトナー残量を平準化することができる。
【0018】
本開示の第5態様の画像形成装置によれば、全ての画像形成ユニットが画像形成を実行することができない状態となった場合でも、予め設定された画像形成ユニットを用いて画像形成を行う場合と比較して、印刷指示を受けてから画像形成が行われるまでの時間を短縮することができる。
【0019】
本開示の第6態様の画像形成装置によれば、複数の画像形成ユニットのうちいずれかの画像形成ユニットが画像形成可能な状態となってから印刷指示をラスタ画像に変換する処理を開始する場合と比較して、印刷指示を受けてから画像形成が行われるまでの時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】実施形態の画像形成装置の全体構成を示す図である。
【
図2】実施形態の画像形成装置のハードウェア構成の例を示すブロック図である。
【
図3】実施形態の画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図4】実施形態の画像形成装置による印刷工程の大まかな流れを示すフローチャートである。
【
図5】2つの画像形成ユニットの両方が画像形成を実行できない場合であって、第二画像形成ユニット18が先に画像形成可能となる場合の処理を示したシーケンス図である。
【
図6】2つの画像形成ユニットの両方が画像形成を実行できない場合であって、第一画像形成ユニット16が先に画像形成可能となる場合の処理を示したシーケンス図である。
【
図7】2つの画像形成ユニットのうち第一画像形成ユニットのみが画像形成不可能な場合の処理を示したシーケンス図である。
【
図8】2つの画像形成ユニットのうち第一画像形成ユニットが画像形成を実行できない状態であるため第二画像形成ユニットにおいて画像形成を実行しようとした際に、第二画像形成ユニットも画像形成を実行できない状態となった場合の処理を示したシーケンス図である。
【
図9】2つの画像形成ユニットのうち第二画像形成ユニットのみが調整中である場合の処理を示したシーケンス図である。
【
図10】2つの画像形成ユニットのうちのいずれも画像形成可能な状態であると判断された場合の処理を示したシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。まず、
図1及び
図2を参照して画像形成装置10の全体構成及びハードウェア構成について説明する。
【0022】
図1に示すように、画像形成装置10は、給紙装置12、搬送装置14、第一画像形成ユニット16、第二画像形成ユニット18、定着装置20、排出装置22を備えている。
【0023】
給紙装置12は、記録媒体の一例としての記録用紙Pが収容される収容部24と、この収容部24に収容された記録用紙Pが搬送経路26に沿って搬送されるように送り出す送出ロール28を備える。
【0024】
搬送装置14は、搬送方向上流側から順に、搬送ロール30、レジストロール対32、搬送ベルト34を備えている。
【0025】
第一画像形成ユニット16は、4つの像形成部36と、中間転写体の一例としての無端状の第一中間転写ベルト38と、を備えている。第一中間転写ベルト38は、4つの像形成部36により形成されたトナー像が転写されると共に
図2を正面視して反時計回りに回転可能に装着されている。各像形成部36は、感光体40と、感光体40の表面を帯電する帯電部材42と、帯電した感光体40に露光を照射する露光装置44と、露光の照射により形成された静電潜像を現像してトナー像として可視化する現像装置46と、を備えている。なお、トナー像とは、現像剤等の色材の一例としてのトナーを用いた像のことである。
【0026】
また、第一中間転写ベルト38を挟んで各感光体40と対向する位置には一次転写ロール48が配置されており、像形成部36の各現像装置46により形成されたトナー像を第一中間転写ベルト38に1次転写する。
【0027】
第一中間転写ベルト38と搬送ベルト34とが近接する部位には、二次転写ロール50が、バックアップロール52との間に第一中間転写ベルト38及び搬送ベルト34を間に挟むようにして配置される。二次転写ロール50は、第一中間転写ベルト38に形成されたトナー像を上流側の二次転写位置TJ1において第一中間転写ベルト38と搬送ベルト34の間に搬送される記録用紙Pに転写する。
【0028】
第二画像形成ユニット18は、第一画像形成ユニット16と同様に、4つの像形成部54と、無端状の第二中間転写ベルト56と、を備えている。第二中間転写ベルト56は、4つの像形成部54により形成されたトナー像が転写され回転可能に装着されている。各像形成部54は、感光体58と、感光体58の表面を帯電する帯電部材60と、帯電した感光体58に露光を照射する露光装置62と、露光の照射により形成された静電潜像を現像してトナー像として可視化する現像装置64と、を備えている。
【0029】
また、第二中間転写ベルト56を挟んで各感光体58と対向する位置には一次転写ロール66が配置されており、像形成部54により形成されたトナー像を第二中間転写ベルト56に転写する。
【0030】
第二中間転写ベルト56と搬送ベルト34とが近接する部位には、二次転写ロール68が、バックアップロール70との間に第二中間転写ベルト56及び搬送ベルト34を間に挟むようにして配置される。二次転写ロール68は、第二中間転写ベルト56に形成されたトナー像を、下流側の二次転写位置TJ2において第二中間転写ベルト56と搬送ベルト34の間に搬送される記録用紙Pに転写する。
【0031】
定着装置20は、定着ロール対72を有し、記録用紙Pに転写されたトナー像を加熱圧着することにより定着させる。
【0032】
排出装置22は、排出ロール74と排出トレイ76を有し、排出ロール74は、定着装置20から出力された記録用紙Pを排出トレイ76へ排出する。
【0033】
なお、第一画像形成ユニット16及び第二画像形成ユニット18は、上下方向に並んで配置されている。なお、本実施形態では、第二画像形成ユニット18は、第一画像形成ユニット16の上方に配置されている。別の観点から説明すると、第二画像形成ユニット18は、第一画像形成ユニット16の搬送方向下流側に配置されている。
【0034】
なお、本実施形態の画像形成装置10は、所謂シングルパス方式であり、記録用紙Pが第一画像形成ユニット16及び第二画像形成ユニット18の前を、それぞれ1回だけ通過することにより印刷が行われる。
【0035】
さらに、第一画像形成ユニット16は、図示しない制御ボードを備えており、この制御ボードには、
図2に示すように第一CPU78、第一メモリ80が配置されている。
【0036】
第一CPU78は制御用マイクロプロセッサであり、後述する記憶装置82に記憶された制御プログラムに基づいて、第一画像形成ユニット16、給紙装置12、搬送装置14、定着装置20、排出装置22の各部の動作を制御する。第一メモリ80は、後述する通信インタフェース84を介して受信した印刷データを一時的に記憶する。
【0037】
同様に、第二画像形成ユニット18は、図示しない制御ボードを備えており、この制御ボードには第二CPU86、第二メモリ88が配置されている。
【0038】
第二CPU86は制御用マイクロプロセッサであり、後述する記憶装置82に記憶された制御プログラムに基づいて、第二画像形成ユニット18の各部の動作を制御する。第二メモリ88は、第一画像形成ユニット16から受信した印刷データを一時的に記憶する。
【0039】
画像形成装置10は、さらに、記憶装置82、通信インタフェース84を備える。記憶装置82は、ハードディスクトライブ(略してHDDという)やソリッド・ステート・ドライブ(略してSSDという)によって構成され、本画像形成装置10の各部の動作を制御するための制御プログラムが記憶されている。また、通信インタフェース84は、有線又は無線によって直接接続若しくはネットワーク接続されたコンピュータから印刷データを受信したり、印刷に必要とされる情報の送受信を行ったりする。
【0040】
次に、
図3を参照して本実施形態の画像形成装置10の機能構成について説明する。画像形成装置10は、記憶装置82に記憶された制御プログラムを第一CPU78及び第二CPU86において実行する。それにより、第一画像形成ユニット16用の第一ユニット制御部90及び第一コントローラ部92、第二画像形成ユニット18用の第二ユニット制御部94及び第二コントローラ部96として機能する。なお、第一ユニット制御部90は、第一画像形成ユニット16の制御だけでなく、給紙装置12、搬送装置14、定着装置20、排出装置22の各部の動作を制御する制御部としても機能する。
【0041】
第一ユニット制御部90は、消耗品色管理部98、消耗品残量管理部100、調整系制御部102、印刷制御部104を含んでいる。
【0042】
第一ユニット制御部90の消耗品色管理部98は、第一画像形成ユニット16の4つの像形成部36で使用されるトナー等の色粒子といった消耗品の色の情報を管理している。例えば、第一画像形成ユニット16の4つの像形成部36で使用されるトナーの色がC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色であることを示す情報を保持している。なお、トナーの色は、その他にも、白、金、銀、クリアの4色、あるいは他の色の組み合わせであってもよい。消耗品色管理部98は、後述する第一コントローラ部92の消耗品管理部108に対して、第一画像形成ユニット16に装着されているトナー容器の色の情報を通知する。
【0043】
消耗品残量管理部100は、第一画像形成ユニット16で使用される消耗品の残量の情報を検出、あるいは現時点までに行われた印刷の情報から算出して保持している。消耗品残量管理部100は、後述する第一コントローラ部92の消耗品管理部108に対して、第一画像形成ユニット16に装着されているトナー容器内のトナーの残量情報を通知する。
【0044】
調整系制御部102は、第一画像形成ユニット16の調整を行う。例えば、現像装置46に対するトナーの補給、キャリブレーション、感光体40の清掃の制御を行う。また、調整系制御部102は、第一画像形成ユニット16が調整中であるか否かの情報、若しくは調整が終了した旨の情報を、後述する第一コントローラ部92の調整系管理部110に通知する。
【0045】
印刷制御部104は、第一画像形成ユニット16の感光体40、帯電部材42、露光装置44、現像装置46、第一中間転写ベルト38の動作を制御し、第一画像形成ユニット16による画像形成を行う。また、印刷制御部104は、自身による画像形成が行われたとき、及び第二画像形成ユニット18による画像形成が行われたときの少なくともいずれかの場合に、給紙装置12、搬送装置14、定着装置20、排出装置22の各部の動作も制御する。
【0046】
第一コントローラ部92は、入力受付部106、消耗品管理部108、調整系管理部110、ユニット判定部112、印刷指示部114を含んでいる。
【0047】
第一コントローラ部92の入力受付部106は、通信インタフェース84を介して接続されたコンピュータのアプリケーションソフトウェアから送信された印刷指示を受け付け、第一メモリ80に一時的に記憶する。なお、印刷指示とは、1つ又は複数の印刷データ及び一連の処理命令からなる印刷命令のことであり、印刷データには少なくともテキストデータと画像データのいずれかが含まれている。入力受付部106は、印刷指示を受信すると、後述する第二コントローラ部96の入力受付部124に対して印刷指示を送信する。入力受付部106は、第一メモリ80に記憶された印刷指示を、当該印刷指示に含まれる印刷データと処理命令に基づいてラスタ画像といった印刷可能な画像データに変換して第一メモリ80に記憶する。
【0048】
消耗品管理部108は、第一画像形成ユニット16の消耗品色管理部98から通知された第一画像形成ユニット16のトナーの色の情報を取得し保持する。また、後述する第二画像形成ユニット18の消耗品管理部108から通知された第二画像形成ユニット18のトナーの色の情報を取得し保持する。したがって、消耗品管理部108は、本画像形成装置10が印刷可能な色の組み合わせを保持している。さらに、消耗品管理部108は、第一画像形成ユニット16の消耗品残量管理部100から通知された第一画像形成ユニット16のトナーの残量を取得して保持する。また、後述する第二画像形成ユニット18の消耗品管理部108から通知された第二画像形成ユニット18のトナーの残量を取得して保持している。
【0049】
調整系管理部110は、第一ユニット制御部90の調整系制御部102から通知された第一画像形成ユニット16の調整情報及び現時点での状況を取得する。また、調整系管理部110は、第一画像形成ユニット16が画像形成可能な状態か又は画像形成を実行することができない状態かを判断し、その情報を保持する。また、調整系管理部110は、後述する第二コントローラ部96の調整系管理部128から通知された第二画像形成ユニット18が画像形成可能な状態か又は画像形成を実行することができない状態かについての情報を取得し保持する。
【0050】
ユニット判定部112は、第一画像形成ユニット16、第二画像形成ユニット18のどちらを用いて印刷指示を実行するかを判断する。具体的には、ユニット判定部112は、消耗品管理部108が保持するトナーの色と残量の情報、調整系管理部110が保持する第一画像形成ユニット16及び第二画像形成ユニット18が画像形成可能な状態であるか否かの情報に基づいて上記判断を行う。
【0051】
印刷指示部114は、ユニット判定部112によって判断された画像形成ユニットでの画像形成を行うための指示を送出する。具体的には、ユニット判定部112において第一画像形成ユニット16を用いて画像形成を行うと判断された場合には、印刷指示部114は、第一ユニット制御部90の印刷制御部104に第一メモリ80に記憶されたラスタ画像を送信し、画像形成を行うよう指示する。一方、ユニット判定部112において第二画像形成ユニット18を用いて画像形成を行うと判断された場合には、印刷指示部114は、第二コントローラ部96に第二画像形成ユニット18による画像形成の指示を通知する。
【0052】
第二ユニット制御部94は、第一ユニット制御部90と同様に、消耗品色管理部116、消耗品残量管理部118、調整系制御部120、印刷制御部122を含んでいる。
【0053】
第二ユニット制御部94の消耗品色管理部116は、第二画像形成ユニット18で使用されるトナーの色の情報を管理している。例えば、第一画像形成ユニット16で使用されるトナーの色がC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色であることを示す情報を保持している。なお、トナーの色は、その他にも、白、金、銀、クリアの4色、あるいは他の色の組み合わせであってもよい。消耗品色管理部116は、後述する第二コントローラ部96の消耗品管理部126に対して、第二画像形成ユニット18に装着されているトナー容器の色の情報を通知する。
【0054】
消耗品残量管理部118は、第二画像形成ユニット18で使用されるトナー等の色粒子である消耗品の残量の情報を検出、あるいは現時点までに行われた印刷の情報から算出して保持している。消耗品残量管理部118は、後述する第二コントローラ部96の消耗品管理部126に対して、自身が保持するトナーの残量情報を通知する。
【0055】
調整系制御部120は、第二画像形成ユニット18の調整を行う。例えば、現像装置64に対するトナーの補給、キャリブレーション、感光体58の清掃の制御を行う。また、調整系制御部120は、第二画像形成ユニット18が調整中であるか否かの情報、若しくは調整が終了した旨の情報を、後述する第二コントローラ部96の調整系管理部128に通知する。
【0056】
印刷制御部122は、第二画像形成ユニット18の感光体58、帯電部材60、露光装置62、現像装置64、第二中間転写ベルト56の動作を制御し、第二画像形成ユニット18による画像形成を行う。
【0057】
第二コントローラ部96は、入力受付部124、消耗品管理部126、調整系管理部128、印刷指示部130を含んでいる。
【0058】
第二コントローラ部96の入力受付部124は、第一コントローラ部92の入力受付部106から送信された印刷指示を受け付け、第二メモリ88に一時的に記憶する。また、入力受付部124は、第二メモリ88に記憶された印刷指示を、当該印刷指示に含まれる画像データと処理命令に基づいてラスタ画像といった印刷可能な画像データに変換して第二メモリ88に記憶する。
【0059】
消耗品管理部126は、第二画像形成ユニット18の消耗品色管理部116から通知された第二画像形成ユニット18のトナーの色の情報、及び消耗品残量管理部118から通知されたトナーの残量の情報を取得して保持する。消耗品管理部126は、第二画像形成ユニット18に装着されているトナーの色と残量の情報を第一コントローラ部92の消耗品管理部108に通知する。
【0060】
調整系管理部128は、第二ユニット制御部94の調整系制御部120から通知された第二画像形成ユニット18の調整情報及び現時点での状況を取得する。そして、調整系管理部128は、第二画像形成ユニット18が画像形成可能な状態か又は画像形成を実行することができない状態かを判断し、その情報を保持する。また、調整系管理部128は、第二画像形成ユニット18が画像形成可能な状態か又は画像形成を実行することができない状態かについての情報を、第一コントローラ部92の調整系管理部110に通知する。
【0061】
印刷指示部130は、第一コントローラ部92の印刷指示部114からの指示に基づいて、第二ユニット制御部94の印刷制御部122に第二メモリ88に記憶されたラスタ画像を送信し、画像形成を行う。
【0062】
次に、
図4を参照して、本実施形態の画像形成装置10による画像形成について説明する。
図4は、実施形態の画像形成装置による印刷工程の大まかな流れを示すフローチャートである。
図4のステップS401において、第一コントローラ部92が印刷指示を受信すると、第一コントローラ部92において、片方の画像形成ユニットを用いて印刷を行う印刷指示であるか否かを判断する。片方のみの画像形成ユニットによる印刷ではないと判断された場合、ステップS402において、第一画像形成ユニット16、第二画像形成ユニット18の両方を用いて合計8色のカラー印刷を行う。なお、この際、第一コントローラ部92は、第一画像形成ユニット16、第二画像形成ユニット18に指定色のトナー容器が装着されているか確認する。指定色のトナー容器が装着されている場合は、第一画像形成ユニット16、第二画像形成ユニット18の両方を用いて画像形成を行う。一方、指定色のトナー容器が装着されていない場合は、印刷ができない旨のエラー情報を、印刷指示を送出してきたコンピュータに送信する。
【0063】
ステップS401において、受信した印刷指示が、片方の画像形成装部のみを使用した画像形成であるとステップS401において判断された場合は、ステップS403に進む。ステップS403において、第一コントローラ部92は、第一画像形成ユニット16、第二画像形成ユニット18に同一色の組み合わせのトナー容器が装着されているか否かを判断する。これは、消耗品管理部108が、消耗品色管理部98、及び第二コントローラ部96の消耗品管理部126から受信したトナーの色情報に基づいて判断する。
【0064】
第一画像形成ユニット16、第二画像形成ユニット18の両方に同一色の組み合わせのトナー容器が装着されていないと判断された場合、ステップS404に進む。これは、例えば、第一画像形成ユニット16にはCMYKの4色のトナー容器が装着されているのに対して、第二画像形成ユニット18には白、金、銀、クリアの4色のトナー容器が装着されているような場合である。
【0065】
ステップS404において、画像形成装置10は、2つの画像形成ユニットのうち、印刷指示に応じた色の組み合わせを有する画像形成ユニットを選択し、選択された画像形成ユニットを用いてCMYK、又は白金銀クリアの4色の印刷物を形成する。
【0066】
ステップS403において、第一画像形成ユニット16、第二画像形成ユニット18の両方に同一色の組み合わせのトナー容器が装着されていると判断された場合、ステップS405に進む。これは、例えば両方の画像形成ユニットにCMYKのトナーがそれぞれ装着されている場合である。ステップS405では、第一コントローラ部92は、第一画像形成ユニット16及び第二画像形成ユニット18の両方が画像形成を実行することができない状態か否かを判断する。第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18の両方が画像形成を実行することができない状態であると判断された場合、ステップS406に進む。画像形成を実行することができない状態とは、例えば、現像装置46、64に対するトナーの補給中、キャリブレーション、感光体40、58の清掃中等、各画像形成ユニットが画像形成以外の理由で動作している状態のことである。ステップS406において、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18のうち早く画像形成が可能となった画像形成ユニットを用いて画像形成を行う。
【0067】
ステップS405において、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18の両方が画像形成を実行できない状態という訳ではないと判断された場合、ステップS407に進む。ステップS407では、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18の両方が画像形成可能な状態であるか否かを判断する。両方が画像形成可能ではなく、一方が画像形成不可能である判断された場合には、ステップS408に進み、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18のうち、画像形成が可能である画像形成ユニットを用いて印刷指示を実行する。一方、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18の両方が画像形成可能であると判断された場合には、ステップS409に進み、トナー残量の多い画像形成ユニットを選択して印刷指示を実行する。
【0068】
なお、本実施形態では、
図4のステップS405以降の処理について、特に
図5-
図10を参照して詳述する。なお、以下の処理は次の6つのパターンについて説明するものである。
[パターン1]両方の画像形成ユニットが画像形成不可能な状態であり、第二画像形成ユニット18が先に画像形成可能となる場合。
[パターン2]両方の画像形成ユニットが画像形成不可能な状態であり、第一画像形成ユニット16が先に画像形成可能となる場合。
[パターン3]第一画像形成ユニット16のみが画像形成不可能な状態の場合。
[パターン4]第一画像形成ユニット16のみが画像形成不可能であり、印刷指示を受信した後に第二画像形成ユニット18も画像形成不可能になった場合。
[パターン5]第二画像形成ユニット18のみが画像形成不可能な状態の場合。
[パターン6]両方の画像形成ユニットが画像形成可能な状態の場合。
なお、以下の処理は、上記
図4のステップS401及びステップS403の処理により、印刷指示が片方の画像形成ユニットのみを使用した画像形成であり、且つ両方の画像形成ユニットに同一色の組み合わせのトナー容器が装着されている場合のものである。
【0069】
[パターン1]
図5は、
図4のステップS405において、第一画像形成ユニット16及び第二画像形成ユニット18の両方が画像形成を実行できない場合であって、第二画像形成ユニット18が先に画像形成可能となる場合の処理を示したシーケンス図である。
【0070】
図5のステップS501において、第一ユニット制御部90の調整系制御部102は、第一画像形成ユニット16が調整を開始した際に、第一画像形成ユニット16が調整中であることを第一コントローラ部92の調整系管理部110に通知する。また、ステップS502において、第二ユニット制御部94の調整系制御部120は、第二画像形成ユニット18が調整を開始した際に、第二画像形成ユニット18が調整中であることを第二コントローラ部96の調整系管理部128に通知する。ステップS503において、調整系管理部128は、第二画像形成ユニット18が画像形成を実行できない状態であると判断し、その旨を第一コントローラ部92の調整系管理部110に通知する。調整系管理部110は、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18の両方が画像形成を実行できない状態であることを把握する。
【0071】
ステップS504において、第一コントローラ部92の入力受付部106は通信インタフェース84を介して接続されたコンピュータのアプリケーションソフトウェアから送信された印刷指示を受信する。ステップS505において、入力受付部106は、印刷指示を、当該印刷指示に含まれる印刷データと処理命令に基づいてラスタ画像といった印刷可能な画像データに変換して第一メモリ80に記憶する。また、ステップS506において、入力受付部106は、受信した印刷指示を後述する第二コントローラ部96の入力受付部124に対して送信する。
【0072】
ステップS507において、第二コントローラ部96の入力受付部124は、第一コントローラ部92から受信した印刷指示を、当該印刷指示に含まれる印刷データと処理命令に基づきラスタ画像といった印刷可能な画像データに変換して第二メモリ88に記憶する。
【0073】
ステップS508において、第一コントローラ部92の印刷指示部114は、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18のいずれかが画像形成可能な状態となるまで画像形成開始の指示を送出しない。これにより、画像形成可能な状態となるのを待機し、印刷指示の実行を保留する。あるいは、印刷制御部104及び第二コントローラ部96に画像形成を待機することにより印刷指示の実行を保留する指示を送信してもよい。
【0074】
ステップS509において、第二ユニット制御部94の調整系制御部120は、第二画像形成ユニット18の調整が終了すると、第二画像形成ユニット18が調整中ではないことを、第二コントローラ部96の調整系管理部128に通知する。
【0075】
ステップS510において、調整系管理部128は、第二画像形成ユニット18が画像形成可能な状態になったことを第一コントローラ部92の調整系管理部110に通知する。
【0076】
調整系管理部110が、第二画像形成ユニット18が画像形成可能な状態となった通知を受信すると、ステップS511において、第一コントローラ部92のユニット判定部112は、第二画像形成ユニット18で画像形成を行うことを決定する。そして、印刷指示部114は、第二コントローラ部96に対して印刷開始の指示を通知する。
【0077】
画像形成開始の通知を受信すると、ステップS512において、第二コントローラ部96の印刷指示部130は、第二ユニット制御部94の印刷制御部122に印刷開始を指示し、第二メモリ88に記憶されている画像データに応じて記録用紙P上に画像形成する。また、第二画像形成ユニット18による画像形成時に、第一コントローラ部92の印刷指示部114は、ステップS513において、印刷制御部104に、給紙装置12、搬送装置14、定着装置20、排出装置22の動作を制御し、印刷処理を行うよう指示する。
【0078】
画像形成が終了すると、ステップS514において、第二コントローラ部96の印刷指示部130は、第二メモリ88に記憶された印刷指示及び画像データを消去する。また、ステップS515において、第二コントローラ部96の印刷指示部130は、画像形成が終了した旨を第一コントローラ部92に送信する。
【0079】
ステップS516において、第一コントローラ部92の印刷指示部130は、自身の第一メモリ80に記憶された印刷指示及び画像データを消去し、処理を終了する。
【0080】
[パターン2]
次に、
図6を参照して、第一画像形成ユニット16及び第二画像形成ユニット18の両方が画像形成を実行できない場合であって、第一画像形成ユニット16が先に画像形成可能となる場合の処理について説明する。
図6のステップS601-ステップS608の処理は、
図5のステップS501-ステップS508の処理と同じであるから詳細な説明は省略する。
【0081】
ステップS609において、第一ユニット制御部90の調整系制御部102は、第一画像形成ユニット16の調整が終了すると、第一画像形成ユニット16が調整中ではないことを、第一コントローラ部92の調整系管理部110に通知する。調整系管理部110は、第一画像形成ユニット16が画像形成可能な状態となったと判断する。
【0082】
ステップS610において、第一コントローラ部92のユニット判定部112は、第一画像形成ユニット16において画像形成を行うことを決定し、印刷指示部114は、第一ユニット制御部90の印刷制御部104に印刷開始の指示を通知する。印刷制御部104は、第一画像形成ユニット16を使用し、第一メモリ80に記憶されている画像データに応じて記録用紙P上に画像形成する。また、このとき、印刷制御部104は、給紙装置12、搬送装置14、定着装置20、排出装置22の各部の動作を制御し、印刷処理を行う。
【0083】
印刷が終了すると、ステップS611において、第一コントローラ部92の印刷指示部130は、自身の第一メモリ80に記憶された印刷指示及び画像データを消去する。また、ステップS612において、印刷指示を消去する旨の指示を第二コントローラ部96に送信する。ステップS613において、第二コントローラ部96の印刷指示部130は、第二メモリ88に記憶された印刷指示及び画像データを消去し、処理を終了する。
【0084】
[パターン3]
図7は、
図4のステップS407において、2つの画像形成ユニットのうち第一画像形成ユニット16のみが画像形成不可能な場合の処理を示したシーケンス図である。
図7のステップS701において、第一ユニット制御部90の調整系制御部102は、第一画像形成ユニット16が調整を開始した際に、第一画像形成ユニット16が調整中であることを第一コントローラ部92の調整系管理部110に通知する。また、ステップS702において、第二ユニット制御部94の調整系制御部120は、第二画像形成ユニット18が調整中ではないことを第二コントローラ部96の調整系管理部128に通知する。なお、この通知は、第二画像形成ユニット18の調整が終了した際に調整が終了したことを通知するものであってもよい。ステップS703において、調整系管理部128は、第二画像形成ユニット18が画像形成可能な状態であることを第一コントローラ部92の調整系管理部110に通知する。調整系管理部110は、第一画像形成ユニット16が画像形成を実行できない状態であるのに対して、第二画像形成ユニット18は画像形成可能である状態である旨の情報を保持する。
【0085】
ステップS704において、第一コントローラ部92の入力受付部106は通信インタフェース84を介して接続されたコンピュータのアプリケーションソフトウェアから送信された印刷指示を受信する。
【0086】
ステップS705において、第一コントローラ部92のユニット判定部112は、調整中ではない第二画像形成ユニット18が画像形成可能な状態であると判断し、第二画像形成ユニット18を用いて画像形成を行うことを決定する。そして、第一コントローラ部92の入力受付部106は、第二コントローラ部96の入力受付部124に対して印刷指示を送信する。また、第一コントローラ部92の印刷指示部114は、第二ユニット制御部94の印刷制御部104に印刷開始を指示する。
【0087】
ステップS706において、第二コントローラ部96の入力受付部124は、第一コントローラ部92から受信した印刷指示を、当該印刷指示に含まれる印刷データと処理命令に基づきラスタ画像といった印刷可能な画像データに変換して第二メモリ88に記憶する。
【0088】
ステップS707において、第二コントローラ部96の印刷指示部130は、第二ユニット制御部94の印刷制御部122に画像形成開始を指示し、第二画像形成ユニット18を使用し、第二メモリ88に記憶されている画像データに応じて記録用紙P上に画像形成する。
【0089】
また、第二画像形成ユニット18による画像形成時に、第一コントローラ部92の印刷指示部114は、ステップS708において、第一ユニット制御部90の印刷制御部104に対して給紙装置12、搬送装置14、定着装置20、排出装置22を制御するよう指示する。
【0090】
画像形成が終了すると、ステップS709において、第二コントローラ部96の印刷指示部130は、第二メモリ88に記憶された印刷指示及び画像データを消去する。ステップS710において、第二コントローラ部96の印刷指示部130は、印刷が終了した旨を第一コントローラ部92に送信する。
【0091】
ステップS711において、第一コントローラ部92の印刷指示部130は、自身の第一メモリ80に記憶された印刷指示及び画像データを消去し、処理を終了する。
【0092】
[パターン4]
図8は、第一画像形成ユニット16が画像形成を実行できない状態であるため第二画像形成ユニット18において画像形成を実行しようとした際に、第二画像形成ユニット18も画像形成を実行できない状態となった場合の処理を示したシーケンス図である。
図8のステップS801-ステップS804までの処理は、
図7のステップS701-ステップS704までの処理と同じであるから、説明を省略する。
【0093】
ステップS805において、第一コントローラ部92のユニット判定部112は、調整中ではない第二画像形成ユニット18が画像形成可能な状態であると判断し、第二画像形成ユニット18を用いて画像形成を行うことを決定する。そして、第一コントローラ部92の入力受付部106は、第二コントローラ部96の入力受付部124に対して印刷指示を送信する。
【0094】
このとき、第二コントローラ部96の入力受付部124が印刷指示を受信するよりも前に、ステップS806において第二画像形成ユニット18の調整が開始されたとする。すると、ステップS807において、第二ユニット制御部94の調整系制御部120は、第二画像形成ユニット18が調整中であることを第二コントローラ部96の調整系管理部128に通知する。ステップS808において、調整系管理部128は、第二画像形成ユニット18が画像形成を実行できない状態となったことを第一コントローラ部92の調整系管理部110に通知する。
【0095】
ここで、第二コントローラ部96は、第二コントローラ部96の調整系管理部128が第二画像形成ユニット18が画像形成を実行できない状態となった旨の通知を第一コントローラ部92に送信した後に、印刷指示及び印刷開始の指示を受信する。そこで、ステップS809において、第二コントローラ部96の調整系管理部128は、第二画像形成ユニット18は受信した印刷指示に対する画像形成が行えないことを第一コントローラ部92に通知する。
【0096】
ステップS810において、第一コントローラ部92の印刷指示部114は、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18のいずれかが画像形成可能な状態となるまで画像形成開始の指示を送出しない。それにより、画像形成可能な状態となるのを待機し、印刷指示の実行を保留する。あるいは、印刷制御部104及び第二コントローラ部96に画像形成を待機することにより印刷指示の実行を保留する指示を送信してもよい。
【0097】
印刷指示の実行を保留している間に、ステップS811において、第一コントローラ部92の入力受付部106は、印刷指示を、当該印刷指示に含まれる印刷データと処理命令に基づきラスタ画像といった印刷可能な画像データに変換し第一メモリ80に記憶する。ステップS812において、第二コントローラ部96の入力受付部124は、第一コントローラ部92から受信した印刷指示を、当該印刷指示に含まれる印刷データと処理命令に基づきラスタ画像といった印刷可能な画像データに変換し第二メモリ88に記憶する。
【0098】
続く処理は、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18のうち先に画像形成が可能となったものに保留としていた印刷指示を実行させるもので、
図5のステップS509以降の処理、又は
図6のステップS609以降の処理のいずれかに対応する。したがって、詳細な説明は省略する。
【0099】
[パターン5]
図9は、2つの画像形成ユニットのうち第二画像形成ユニット18のみが調整中である場合の処理を示したシーケンス図である。
図9のステップS901において、第一ユニット制御部90の調整系制御部102は、第一画像形成ユニット16が調整中ではないことを第一コントローラ部92の調整系管理部110に通知する。
【0100】
ステップS902において、第二画像形成ユニット18が調整を開始した際に、第二ユニット制御部94の調整系制御部120は、第二画像形成ユニット18が調整中であることを第二コントローラ部96の調整系管理部128に通知する。ステップS903において、調整系管理部128は、第二画像形成ユニット18が画像形成を実行できない状態となったことを第一コントローラ部92の調整系管理部110に通知する。調整系管理部110は、第一画像形成ユニット16が画像形成可能な状態であるのに対して、第二画像形成ユニット18は画像形成を実行できない状態である旨の情報を保持する。
【0101】
ステップS904において、第一コントローラ部92の入力受付部106は通信インタフェース84を介して接続されたコンピュータのアプリケーションソフトウェアから送信された印刷指示を受信する。
【0102】
ステップS905において、第一コントローラ部92のユニット判定部112は、調整中ではない第一画像形成ユニット16において印刷指示を実行することを決定する。入力受付部106は、受信した印刷指示を、当該印刷指示に含まれる印刷データと処理命令に基づいてラスタ画像といった印刷可能な画像データに変換して第一メモリ80に記憶する。
【0103】
ステップS906において、第一コントローラ部92の印刷指示部114は、第一ユニット制御部90の印刷制御部104に印刷開始を指示する。印刷制御部104は、第一画像形成ユニット16を使用し、第一メモリ80に記憶されている画像データに応じて記録用紙P上に画像形成する。また、このとき、印刷制御部104は、給紙装置12、搬送装置14、定着装置20、排出装置22の各部の動作を制御し、印刷処理を行う。
【0104】
印刷が終了すると、ステップS907において、第一コントローラ部92の印刷指示部130は、自身の第一メモリ80に記憶された印刷指示及び画像データを消去し、処理を終了する。
【0105】
[パターン6]
図10は、2つの画像形成ユニットのうちのいずれも画像形成可能な状態であると判断された場合の処理を示したシーケンス図である。
図10のステップS1001において、第一ユニット制御部90の調整系制御部102は、第一画像形成ユニット16が調整中ではないことを第一コントローラ部92の調整系管理部110に通知する。また、ステップS1002において、第一ユニット制御部90の消耗品残量管理部100は、第一画像形成ユニット16で使用される各色のトナーの残量を検出し、第一コントローラ部92の消耗品管理部108に通知する。
【0106】
ステップS1003において、第二ユニット制御部94の調整系制御部120は、第二画像形成ユニット18が調整中ではないことを第二コントローラ部96の調整系管理部128に通知する。ステップS1004において、第二ユニット制御部94の消耗品残量管理部118は、第二画像形成ユニット18で使用される各色のトナーの残量を検出し、第二コントローラ部96の消耗品管理部126に通知する。
【0107】
ステップS1005において、第二コントローラ部96の調整系管理部128は、第二画像形成ユニット18が画像形成可能な状態であることを第一コントローラ部92の調整系管理部110に通知する。また、ステップS1006において、第二コントローラ部96の消耗品管理部126は、第二画像形成ユニット18において使用される各色のトナーの残量の情報を第一コントローラ部92の消耗品管理部108に通知する。したがって、第一コントローラ部92の調整系管理部110は、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18のいずれも画像形成可能な状態である旨の情報を保持する。また、第一コントローラ部92の消耗品管理部108は、第一画像形成ユニット16のトナーの残量の情報、及び第二画像形成ユニット18のトナーの残量の情報を保持する。
【0108】
ステップS1007において、第一コントローラ部92の入力受付部106は通信インタフェース84を介して接続されたコンピュータのアプリケーションソフトウェアから送信された印刷指示を受信する。
【0109】
ステップS1008において、ユニット判定部112は、消耗品管理部108が保持する第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18のトナーの残量の情報とを比較し、どちらの画像形成ユニットを用いて印刷指示を実行するかを決定する。例えば、ユニット判定部112は、トナーの残量の多い画像形成ユニットを選択して印刷指示を実行すると決定する。
【0110】
具体的には、例えば、第一画像形成ユニット16のトナーの残量の平均値と第二画像形成ユニット18のトナーの残量の平均値を比較し、残量の平均値が多い方の画像形成ユニットを用いて画像形成を行うよう決定する。あるいは、ユニット判定部112は、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18の各色のトナーのうち残量が最も少ない色同士を比較し、残量が多い方の画像形成ユニットを用いて画像形成を行うようにしてもよい。あるいは、ユニット判定部112は、第一画像形成ユニット16と第二画像形成ユニット18の各色のトナーのうち、K(ブラック)等指定された一色のみの残量を比較し、残量が多い方の画像形成ユニットを用いて画像形成を行うようにしてもよい。
【0111】
ステップS1009-ステップS1011は、ステップS1008において第一画像形成ユニット16を用いて印刷指示を実行すると決定した場合の処理である。ステップS1009において、入力受付部106は、受信した印刷指示を、当該印刷指示に含まれる印刷データと処理命令に基づいてラスタ画像といった印刷可能な画像データに変換して第一メモリ80に記憶する。
【0112】
ステップS1010において、第一コントローラ部92の印刷指示部114は、第一ユニット制御部90の印刷制御部104に印刷開始を指示する。印刷制御部104は、第一画像形成ユニット16を使用し、第一メモリ80に記憶されている画像データに応じて記録用紙P上に画像形成する。また、このとき、印刷制御部104は、給紙装置12、搬送装置14、定着装置20、排出装置22の各部の動作を制御し、印刷処理を行う。
【0113】
印刷が終了すると、ステップS1011において、第一コントローラ部92の印刷指示部130は、自身の第一メモリ80に記憶された印刷指示及び画像データを消去し、処理を終了する。
【0114】
一方、ステップS1012-ステップS1017の処理は、ステップS1008において第二画像形成ユニット18を用いて印刷指示を実行すると決定した場合の処理である。ステップS1012において入力受付部106は、第二コントローラ部96の入力受付部124に対して印刷指示を送信する。さらに、第一コントローラ部92の印刷指示部114は、第二ユニット制御部94の印刷制御部104に印刷開始を指示する。
【0115】
ステップS1013において、第二コントローラ部96の入力受付部124は、第一コントローラ部92から受信した印刷指示を、当該印刷指示に含まれる印刷データと処理に基づきラスタ画像といった印刷可能な画像データに変換して第二メモリ88に記憶する。
【0116】
ステップS1014において、第二コントローラ部96の印刷指示部130は、第二ユニット制御部94の印刷制御部122に印刷開始を指示し、第二画像形成ユニット18を用いて、第二メモリ88に記憶されている画像データに応じて記録用紙P上に画像形成する。
【0117】
この第二画像形成ユニット18による画像形成時に、ステップS1015において、第一コントローラ部92の印刷指示部114は、第一ユニット制御部90の印刷制御部104に対して給紙装置12、搬送装置14、定着装置20、排出装置22を制御するよう指示する。
【0118】
画像形成が終了すると、ステップS1016において、第二コントローラ部96の印刷指示部130は、第二メモリ88に記憶された印刷指示及び画像データを消去する。また、ステップS1017において、第二コントローラ部96の印刷指示部130は、画像形成が終了した旨を第一コントローラ部92に送信する。
【0119】
ステップS1018において、第一コントローラ部92の印刷指示部130は、自身の第一メモリ80に記憶された印刷指示を消去し、処理を終了する。
【0120】
なお、上記実施形態においては、画像形成装置10が画像形成ユニットを2台有している場合を説明したが、3台又はそれ以上有していてもよい。画像形成装置10が同一色の像形成部を有する3台以上の画像形成ユニットを有していて、全ての画像形成ユニットで画像形成を実行できない状態である場合、受け付けた印刷指示の実行を一旦保留する。そして、それら複数の画像形成ユニットのうちいずれかの画像形成ユニットが画像形成可能な状態となった場合に、最初に画像形成が可能となった画像形成ユニットを用いて、保留していた印刷指示を実行させてもよい。
【0121】
また、画像形成装置10が同一色の像形成部を有する3台以上の画像形成ユニットを有していて、少なくとも2台以上の画像形成ユニットが画像形成可能な状態の場合、画像形成可能な、最も消耗品残量の多い画像形成ユニットを選択して印刷指示を実行してもよい。
【0122】
なお、上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
【0123】
また上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、必要に応じて変更してもよい。
【0124】
(付記)
(((1)))
複数の像形成部と、前記複数の像形成部において形成されたトナー像が1次転写される中間転写体を有する複数の画像形成ユニットと、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
前記複数の画像形成ユニットにそれぞれ同一色の組み合せの像形成部が設定されている状態において、印刷指示を受け付けた場合、前記複数の画像形成ユニットのうち、画像形成可能な状態である画像形成ユニットを用いて前記印刷指示を実行する、
画像形成装置。
(((2)))
前記プロセッサは、印刷指示を実行しようとする画像形成ユニットが画像形成を実行することができない状態である場合、前記複数の画像形成ユニットのうちの他の画像形成ユニットに対して印刷指示を実行する(((1)))記載の画像形成装置。
(((3)))
前記プロセッサは、前記複数の画像形成ユニットのうち少なくとも2台以上の画像形成ユニットが画像形成可能な状態である場合、画像形成可能な状態の画像形成ユニットのうち、最も消耗品の残量の多い画像形成ユニットを選択して印刷指示を実行する(((1)))記載の画像形成装置。
(((4)))
前記消耗品が、前記複数の像形成部においてトナー像を形成するために使用されるトナーである(((3)))記載の画像形成装置。
(((5)))
前記プロセッサは、前記複数の画像形成ユニットのうちの全ての画像形成ユニットが画像形成を実行することができない状態である場合、受け付けた印刷指示の実行を保留し、
前記複数の画像形成ユニットのうちいずれかの画像形成ユニットが画像形成可能な状態となった場合、最初に画像形成が可能となった画像形成ユニットに対して、保留としていた印刷指示を実行する、
(((1)))記載の画像形成装置。
(((6)))
前記複数の画像形成ユニットをそれぞれ制御する複数の制御部をさらに備え、
前記プロセッサは、受け付けた印刷指示の実行を保留した際に、前記複数の制御部のそれぞれにおいて、受け付けた印刷指示をラスタ画像に変換する処理を実行するように制御し、
前記複数の画像形成ユニットのうちいずれかの画像形成ユニットが画像形成可能な状態となった場合、最初に画像形成が可能となった画像形成ユニットに対応して設けられた制御部において変換されたラスタ画像を用いて、保留としていた印刷指示を実行する、
(((5)))記載の画像形成装置。
【0125】
(((1)))に係る画像形成装置によれば、複数の像形成部を有する画像形成ユニットが複数設けられた画像形成装置において、予め設定された画像形成ユニットを用いて画像形成を行う場合と比較して、印刷指示を受けてから画像形成が行われるまでの時間を短縮することができる。
(((2)))に係る画像形成装置によれば、画像形成を行おうとする画像形成ユニットが画像形成を実行することができない状態の場合であっても、予め設定された画像形成ユニットを用いて画像形成を行う場合と比較して、印刷指示を受けてから画像形成が行われるまでの時間を短縮することができる。
(((3)))に係る画像形成装置によれば、画像形成ユニット間の消耗品残量を平準化することができる。
(((4)))に係る画像形成装置によれば、画像形成ユニット間のトナー残量を平準化することができる。
(((5)))に係る画像形成装置によれば、全ての画像形成ユニットが画像形成を実行することができない状態となった場合でも、予め設定された画像形成ユニットを用いて画像形成を行う場合と比較して、印刷指示を受けてから画像形成が行われるまでの時間を短縮することができる。
(((6)))に係る画像形成装置によれば、複数の画像形成ユニットのうちいずれかの画像形成ユニットが画像形成可能な状態となってから印刷指示をラスタ画像に変換する処理を開始する場合と比較して、印刷指示を受けてから画像形成が行われるまでの時間を短縮することができる。
【符号の説明】
【0126】
10 画像形成装置
12 給紙装置
14 搬送装置
16 第一画像形成ユニット
18 第二画像形成ユニット
20 定着装置
22 排出装置
24 収容部
26 搬送経路
28 送出ロール
30 搬送ロール
32 レジストロール対
34 搬送ベルト
36 像形成部
38 第一中間転写ベルト
40 感光体
42 帯電部材
44 露光装置
46 現像装置
48 一次転写ロール
50 二次転写ロール
52 バックアップロール
54 像形成部
56 第二中間転写ベルト
58 感光体
60 帯電部材
62 露光装置
64 現像装置
66 一次転写ロール
68 二次転写ロール
70 バックアップロール
72 定着ロール対
74 排出ロール
76 排出トレイ
78 第一CPU
80 第一メモリ
82 記憶装置
84 通信インタフェース
86 第二CPU
88 第二メモリ
90 第一ユニット制御部
92 第一コントローラ部
94 第二ユニット制御部
96 第二コントローラ部
98 消耗品色管理部
100 消耗品残量管理部
102 調整系制御部
104 印刷制御部
106 入力受付部
108 消耗品管理部
110 調整系管理部
112 ユニット判定部
114 印刷指示部
116 消耗品色管理部
118 消耗品残量管理部
120 調整系制御部
122 印刷制御部
124 入力受付部
126 消耗品管理部
128 調整系管理部
132 印刷指示部
TJ1 二次転写位置
TJ2 二次転写位置