IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 富士ゼロックス株式会社の特許一覧

特開2024-40973情報処理装置、画像形成装置及び情報処理プログラム
<>
  • 特開-情報処理装置、画像形成装置及び情報処理プログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、画像形成装置及び情報処理プログラム 図2
  • 特開-情報処理装置、画像形成装置及び情報処理プログラム 図3
  • 特開-情報処理装置、画像形成装置及び情報処理プログラム 図4
  • 特開-情報処理装置、画像形成装置及び情報処理プログラム 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024040973
(43)【公開日】2024-03-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、画像形成装置及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20240318BHJP
   B41J 2/525 20060101ALI20240318BHJP
   H04N 1/387 20060101ALI20240318BHJP
【FI】
G06F3/12 354
G06F3/12 308
G06F3/12 356
G06F3/12 343
G06F3/12 357
G06F3/12 304
B41J2/525
H04N1/387
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022145651
(22)【出願日】2022-09-13
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小野 光生
【テーマコード(参考)】
2C262
5C076
【Fターム(参考)】
2C262AA02
2C262AA04
2C262BA14
2C262CA01
2C262EA04
5C076AA26
5C076BA06
5C076CA08
(57)【要約】
【課題】特色印刷の対象となるオブジェクトについて印刷ジョブ毎に画像データ中のオブジェクトに対して特色の指定を行う場合と比較して、特色を指定する手間を軽減することができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】ユーザー端末10は、少なくとも1つのプロセッサを備え、プロセッサは、オブジェクトの形状と予め定められた特色とが関連付けて予め登録された第一特色指定情報101Aを参照し、印刷ジョブに含まれる画像データ200中のオブジェクト201の形状が、第一特色指定情報101Aに予め登録されているオブジェクトの形状に対応する場合に、画像データ200中のオブジェクト201の色を、第一特色指定情報101Aの対応するオブジェクトに関連付けられた特色に置き換えた印刷データを出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
オブジェクトの形状と予め定められた特色とが関連付けて予め登録された特色指定情報を参照し、
印刷ジョブに含まれる画像データ中のオブジェクトの形状が、前記特色指定情報に予め登録されているオブジェクトの形状に対応する場合に、前記画像データ中のオブジェクトの色を、前記特色指定情報の対応するオブジェクトに関連付けられた特色に置き換えた印刷データを出力する、情報処理装置。
【請求項2】
メモリを備え、
前記メモリには、前記特色指定情報が記憶されている、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特色指定情報は、外部との通信により取得される、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記特色指定情報に登録されていない形状のオブジェクトに対して、特色が指定された場合、当該オブジェクトの形状と、指定された特色とを関連付けて、前記特色指定情報に登録する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特色指定情報に含まれる前記オブジェクトの形状は、国旗、及び会社のロゴマークから選択された形状である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記印刷データを出力する前に、前記画像データ中のオブジェクトの色を、前記特色指定情報の対応するオブジェクトに関連付けられた特色に置き換えるか否かの入力を受け付ける画面を表示部に表示させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記画面を表示させる際に、前記画像データ中のオブジェクトと、当該オブジェクトの色と置き換える特色とを表示部に表示させる、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記特色指定情報の対応するオブジェクトに関連付けられた特色に置き換える入力を受付けない場合は、前記画像データ中の前記オブジェクトを前記特色に置き換えずに予め設定されている前記オブジェクトの色による通常色とした印刷データを出力する、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の情報処理装置と、
前記情報処理装置が出力する印刷データに基づいて、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
を有する画像形成装置。
【請求項10】
オブジェクトの形状と予め定められた特色とが関連付けて予め登録された特色指定情報を参照し、
印刷ジョブに含まれる画像データ中のオブジェクトの形状が、前記特色指定情報に予め登録されているオブジェクトの形状に対応する場合に、前記画像データ中のオブジェクトの色を、前記特色指定情報の対応するオブジェクトに関連付けられた特色に置き換えた印刷データを出力する処理を、コンピュータに実行させるための情報処理プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、画像形成装置及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、画像形成装置により記録メディア上に画像を形成する際のプレビュー画像を生成する画像処理装置であって、前記画像形成装置が用いる記録剤により前記記録メディア上に形成された少なくとも3つの色に対応するカラーパッチおよび画像が形成されていない領域の各々に対する分光反射率の情報を取得する分光反射率取得手段と、画像が形成されていない前記記録メディアに対して、照明の入射方向と撮影方向との相対的位置関係を変化させて撮影して得られる複数のグレースケール画像を取得するメディア画像取得手段と、前記記録メディア上に形成する画像の画像データを入力する画像データ入力手段と、プレビュー画像を生成する際の照明条件および観察条件の入力を受け付ける条件入力手段と、入力された前記照明条件および前記観察条件に基づいて、前記複数のグレースケール画像から1つのグレースケール画像を選択する選択手段と、選択されたグレースケール画像の各位置に対して、前記画像データにより形成される画像の色と前記分光反射率の情報とを用いて当該各位置における画素値を逐次導出することにより、プレビュー画像を生成する生成手段と、を備える画像処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-130461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、アプリケーションで画像データの作成及び編集を行う際、通常色以外の特色で印刷するオブジェクトごとにユーザーが色指定をする必要がある。このため、ユーザーの指定の手間が増加し、指定漏れが発生する場合がある。
【0005】
本発明は、特色印刷の対象となるオブジェクトについて印刷ジョブ毎に画像データ中のオブジェクトに対して特色の指定を行う場合と比較して、特色を指定する手間を軽減することができる情報処理装置、画像形成装置及び情報処理プログラムを提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様に記載の情報処理装置は、少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサは、オブジェクトの形状と予め定められた特色とが関連付けて予め登録された特色指定情報を参照し、印刷ジョブに含まれる画像データ中のオブジェクトの形状が、前記特色指定情報に予め登録されているオブジェクトの形状に対応する場合に、前記画像データ中のオブジェクトの色を、前記特色指定情報の対応するオブジェクトに関連付けられた特色に置き換えた印刷データを出力する。
【0007】
第2態様に記載の情報処理装置は、第1態様に記載の情報処理装置において、メモリを備え、前記メモリには、前記特色指定情報が記憶されている。
【0008】
第3態様に記載の情報処理装置は、第1態様に記載の情報処理装置において、前記特色指定情報は、外部との通信により取得される。
【0009】
第4態様に記載の情報処理装置は、第2態様に記載の情報処理装置において、前記プロセッサは、前記特色指定情報に登録されていない形状のオブジェクトに対して、特色が指定された場合、当該オブジェクトの形状と、指定された特色とを関連付けて、前記特色指定情報に登録する。
【0010】
第5態様に記載の情報処理装置は、第1態様に記載の情報処理装置において、前記特色指定情報に含まれる前記オブジェクトの形状は、国旗、及び会社のロゴマークから選択された形状である。
【0011】
第6態様に記載の情報処理装置は、第1態様に記載の情報処理装置において、前記プロセッサは、前記印刷データを出力する前に、前記画像データ中のオブジェクトの色を、前記特色指定情報の対応するオブジェクトに関連付けられた特色に置き換えるか否かの入力を受け付ける画面を表示部に表示させる。
【0012】
第7態様に記載の情報処理装置は、第6態様に記載の情報処理装置において、前記プロセッサは、前記画面を表示させる際に、前記画像データ中のオブジェクトと、当該オブジェクトの色と置き換える特色とを表示部に表示させる。
【0013】
第8態様に記載の情報処理装置は、第6態様に記載の情報処理装置において、前記プロセッサは、前記特色指定情報の対応するオブジェクトに関連付けられた特色に置き換える入力を受付けない場合は、前記画像データ中の前記オブジェクトを前記特色に置き換えずに予め設定されている前記オブジェクトの色による通常色とした印刷データを出力する。
【0014】
第9態様に記載の画像形成装置は、第1態様から第8態様までのいずれか1つに記載の情報処理装置と、前記情報処理装置が出力する印刷データに基づいて、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、を有する。
【0015】
第10態様に記載の情報処理プログラムは、オブジェクトの形状と予め定められた特色とが関連付けて予め登録された特色指定情報を参照し、印刷ジョブに含まれる画像データ中のオブジェクトの形状が、前記特色指定情報に予め登録されているオブジェクトの形状に対応する場合に、前記画像データ中のオブジェクトの色を、前記特色指定情報の対応するオブジェクトに関連付けられた特色に置き換えた印刷データを出力する処理を、コンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0016】
第1態様に記載の情報処理装置によれば、特色印刷の対象となるオブジェクトについて印刷ジョブ毎に画像データ中のオブジェクトに対して特色の指定を行う場合と比較して、特色を指定する手間を軽減することができる。
【0017】
第2態様に記載の情報処理装置によれば、オブジェクトの形状と特色とが関連付けられて予め記憶されていない場合と比較して、画像データの中のオブジェクトに対して特色を指定する手間を軽減することができる。
【0018】
第3態様に記載の情報処理装置によれば、自装置以外の装置により更新された最新の特色指定情報を使用できる。
【0019】
第4態様に記載の情報処理装置によれば、オブジェクトに対して特色が指定されたときにオブジェクトと特色とが関連付けられて保存されない場合と比較して、次の印刷ジョブで特色を指定する手間を軽減することができる。
【0020】
第5態様に記載の情報処理装置によれば、国旗、及び会社のロゴマークを印刷する場合に印刷ジョブ毎に特色の指定を行う場合と比較して、特色を指定する手間を軽減することができる。
【0021】
第6態様に記載の情報処理装置によれば、常に同じ特色に置き換える場合と比して、ユーザーの意図せぬ特色でオブジェクトが印刷されることを抑制することができる。
【0022】
第7態様に記載の情報処理装置によれば、画像データ中のオブジェクト及び置き換える特色を表示しない場合と比較して、ユーザーがオブジェクトに対して特色を指定するかどうかを確認しやすくなる。
【0023】
第8態様に記載の情報処理装置によれば、画像データ中のオブジェクトについて、ユーザーの意図に反して特色で印刷されることが抑制される。
【0024】
第9態様に記載の画像形成装置によれば、特色印刷の対象となるオブジェクトについて印刷ジョブ毎に画像データ中のオブジェクトに対して特色の指定を行う場合と比較して、特色を指定する手間を軽減することができる。
【0025】
第10態様に記載の情報処理プログラムによれば、特色印刷の対象となるオブジェクトについて印刷ジョブ毎に画像データ中のオブジェクトに対して特色の指定を行う場合と比較して、特色を指定する手間を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】第1実施形態に係るユーザー端末を備えた情報処理システムの概略構成を示す図である。
図2】ユーザー端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】ユーザー端末の機能構成の例を示すブロック図である。
図4】画像データ中のオブジェクトの色を特色に置き換えた印刷データの一例を示す図である。
図5】第1実施形態に係るユーザー端末の処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一又は等価な構成要素及び部分には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0028】
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係るユーザー端末を備えた情報処理システムの概略構成を示す図である。
【0029】
図1に示すように、情報処理システム1は、情報処理装置の一例としてのユーザー端末10と、サーバー20と、画像形成装置の一例としてのプリンタ30と、外部装置40と、を含む。情報処理システム1は、ユーザー端末10と、サーバー20と、プリンタ30と、外部装置40とが、インターネット、有線又は無線のネットワークを介して接続されるシステムである。図1では、情報処理システム1は、一例として、無線のネットワークを介して接続されるシステムとして図示されている。
【0030】
ユーザー端末10は、画像データの作成、画像データの印刷指示、及び印刷ジョブに含まれる画像データ中のオブジェクトの管理を行う装置である。一例として、印刷指示は、画像データに対応する印刷データを含む印刷ジョブをサーバー20に送信することによって実行する。
【0031】
ユーザー端末10のストレージ14(図2)には、オブジェクトの形状と予め定められた特色とが関連付けて予め登録された第一特色指定情報101A(図3参照)が記憶されている。ユーザー端末10は、例えば、第一特色指定情報101Aを参照し、印刷ジョブに含まれる画像データ中のオブジェクトの形状が、第一特色指定情報101Aに登録されたオブジェクトの形状に対応する場合に、画像データ中のオブジェクトの色を、特色に置き換えた印刷データを作成する。ここで、「対応する」とは、オブジェクトの形状が一致、又は相似することをいう。相似とは、一方の形が他方の形の丸写しのように、互いに似ていることをいう。例えば、オブジェクトの形状が矩形の場合は、縦横比が±5%以内の場合は、「対応する」に該当する。画像データ中のオブジェクトの色を、特色に置き換えた印刷データを作成する処理については、後に説明する。
【0032】
ユーザー端末10は、入力部15と、表示部16とを備えている。表示部16には、例えば、画像データなどが表示される。また、表示部16には、例えば、印刷ジョブに含まれる画像データ中のオブジェクトの色を特色に置き換えるか否かの確認画面が表示される。入力部15では、画像データの作成、及び画像データの印刷指示の入力などを行う。例えば、入力部15では、確認画面において、画像データ中のオブジェクトの色を特色に指定する入力、又は画像データ中のオブジェクトの色を特色に指定しない入力などを行う。
【0033】
サーバー20は、ユーザー端末10からの印刷指示に応じてプリンタ30に印刷を実行させる中継装置である。一例として、サーバー20は、ユーザー端末10から印刷データを含む印刷ジョブを受信する。さらに、サーバー20は、印刷データを含む印刷ジョブをプリンタ30に送信する。
【0034】
プリンタ30は、ユーザー端末10からの印刷指示に応じて記録媒体に印刷を実行させる装置である。プリンタ30は、サーバー20から印刷ジョブを受信し、印刷ジョブに含まれる印刷データに対応する画像を記録媒体に形成する。
【0035】
プリンタ30は、通常色として、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックにより画像を形成する4色分の通常色像形成部32と、特色により画像を形成する特色像形成部33と、を備えた画像形成部31を備えている。プリンタ30は、画像形成部31を動作させることで、印刷データに対応する画像を記録媒体に形成する。ここで、特色とは、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの4色の通常色以外の特別に調合された色であり、スポットカラーとも呼ばれている。特色として、例えば、金、銀、又は蛍光色などが含まれる。プリンタ30は、特色像形成部33を備えることで、1色以上の特色による画像が形成可能である。なお、特色をシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの4色の通常色によって表現できる場合は、予め定められた色成分により通常色で画像を形成する場合も含む。
【0036】
一例として、プリンタ30は、電子写真方式により、記録媒体に印刷データに対応する画像を形成する。プリンタ30は、画像形成部31として、通常色のトナー像を形成する通常色像形成部32及び特色のトナー像を形成する特色像形成部33を備えた像形成ユニット、トナー像を記録媒体に転写する転写ユニット、記録媒体に転写されたトナー像を記録媒体に定着させる定着ユニットなどを備える。なお、プリンタ30は、電子写真方式に代えて、インクジェット方式により記録媒体に印刷データに対応する画像を形成する方式でもよい。
【0037】
外部装置40には、オブジェクトの形状と予め定められた特色とが関連付けて予め登録された第二特色指定情報141が記憶されている(図3参照)。第二特色指定情報141は、特色指定情報の一例である。第二特色指定情報141には、ユーザー端末10に予め登録された第一特色指定情報101Aとは異なる特色指定の情報が含まれる。ユーザー端末10は、サーバー20を介して外部装置40と通信を行うことにより、ユーザー端末10に予め登録されていない第二特色指定情報141を取得可能である。
【0038】
図2は、ユーザー端末10のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0039】
図2に示すように、ユーザー端末10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、ストレージ14、入力部15、表示部16及び通信インタフェース17の各構成を有する。各構成は、バス19を介して相互に通信可能に接続されている。
【0040】
CPU11は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。CPU11は、プロセッサの一例である。すなわち、CPU11は、ROM12又はストレージ14からプログラムを読み出し、RAM13を作業領域としてプログラムを実行する。CPU11は、ROM12又はストレージ14に記録されているプログラムにしたがって、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。本実施形態では、ROM12又はストレージ14には、情報処理プログラムが格納されている。
【0041】
ROM12は、各種プログラム及び各種データを格納する。RAM13は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ14は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。ストレージ14には、プリンタドライバのプログラムが格納されている。CPU11は、ストレージ14からプリンタドライバのプログラムを読み出し、プログラムを実行することで、プリンタドライバとして機能する。RAM13及びストレージ14は、メモリの一例である。
【0042】
表示部16は、例えば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。入力部15は、各種の入力を行うために使用される。入力部15は、マウス等のポインティングデバイス、及びキーボードを含む構成である。なお、入力部15は、これらの構成に代えて、タッチパネル方式でもよい。
【0043】
通信インタフェース17は、サーバー20等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、たとえば、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。
【0044】
図3は、ユーザー端末10の機能構成の例を示すブロック図である。
【0045】
図3に示すように、ユーザー端末10は、機能構成として、登録部101、取得部102、表示制御部103、受付部104、印刷データ処理部105及び出力部106を有する。各機能構成は、CPU11がROM12又はストレージ14に記憶された情報処理プログラムを読み出して、RAM13に展開して実行することにより実現される。
【0046】
登録部101は、オブジェクトの形状と予め定められた特色とが関連付けられた第一特色指定情報101Aを登録する機能を有する。第一特色指定情報101Aは、特色指定情報の一例である。第一特色指定情報101Aは、例えば、ストレージ14に記憶されている。第一特色指定情報101Aに含まれるオブジェクトの形状は、国旗、及び会社のロゴマークから選択された形状などを含む。登録部101には、定められた第一特色指定情報101Aが予め登録されている。ここで、国旗とは、国のしるしとする旗、国家を象徴する標識のことである。会社とは、商行為又はその他の営利行為を目的とする社団法人のことであり、国の会社法に基づく株式会社、合資会社、合同会社などがある。また、ロゴマークとは、会社名などを独特の字体、デザインで表したものをいう。ロゴマークには、単なるシンボルマーク、商標も含む。
【0047】
登録部101は、第一特色指定情報101Aに登録されていない形状のオブジェクトに対して、特色が指定された場合に、当該オブジェクトの形状と、指定された特色とを関連付けて第一特色指定情報101Aに登録する。例えば、後述する取得部102により外部装置40から第二特色指定情報141が取得されたとき、登録部101は、オブジェクトに対して、特色が指定された場合に、当該オブジェクトの形状と、指定された特色とを関連付けて第一特色指定情報101Aに登録する。
【0048】
取得部102は、外部との通信により、オブジェクトの形状と予め定められた特色とを関連付けた第二特色指定情報141を取得する機能を有する。例えば、外部装置40は、記憶装置140を備えており、記憶装置140には、第二特色指定情報141が記録されている。ユーザー端末10では、サーバー20を介して外部装置40から第二特色指定情報141を取得する。取得部102により取得された第二特色指定情報141は、定められた条件で、登録部101に登録される。第二特色指定情報141の登録については、後に説明する。
【0049】
表示制御部103は、表示部12に表示される画面を制御する機能を有する。表示制御部103は、画像データ中のオブジェクトの色を、第一特色指定情報101A及び第二特色指定情報141の対応するオブジェクトに関連付けられた特色に置き換えるか否かの確認画面を表示部16に表示する。確認画面は、画像データ中のオブジェクトの色を、特色に置き換えるか否かの入力を受け付ける画面の一例である。一例として、表示制御部103は、印刷データをサーバー20に出力する前に、確認画面を表示部16に表示する。
【0050】
図4には、印刷ジョブに含まれる画像データ200の一例が示されている。画像データ200は、例えば、表示部16に表示されている。図4に示すように、画像データ200中のオブジェクト201の形状は、第一特色指定情報101Aに予め登録されているオブジェクトの形状の1つである国旗に対応している。画像データ200中のオブジェクト201の形状が第一特色指定情報101Aに予め登録されているオブジェクトの形状に対応する場合、表示制御部103は、オブジェクト201の色を特色に置き換えるか否かの確認画面を表示部16に表示する。表示部16に確認画面を表示することで、ユーザーにオブジェクト201の色を特色に置き換えるか否かを確認する。確認画面では、一例として、画像データ200中の対象となるオブジェクト201を破線からなる図形202で囲む。さらに、確認画面では、例えば、オブジェクト201の色と置き換える特色とを表示部16に表示する。なお、置き換える特色は、特色の色番号などの情報を表示してもよい。
【0051】
受付部104は、画像データ200中のオブジェクト201の色を、第一特色指定情報101Aの対応するオブジェクトに関連付けられた特色に置き換えるか否かの入力を受け付ける。表示部16には、上記の確認画面が表示され、入力部15により、ユーザーが画像データ200中のオブジェクト201の色を、特色に置き換えるか否かの入力を行う。一例として、受付部104は、特色に置き換える入力(すなわち、特色に指定する入力)、又は特色に置き換えない入力(すなわち、特色に指定しない入力)を受付ける。
【0052】
印刷データ処理部105は、印刷データを処理する機能を有する。印刷データ処理部105は、受付部104が特色に置き換える入力を受け付けた場合、画像データ200中のオブジェクト201の色を、第一特色指定情報101Aの対応するオブジェクトに関連付けられた特色に置き換えた印刷データを作成する。
【0053】
また、印刷データ処理部105は、受付部104が特色に置き換えない入力を受け付けた場合、画像データ200中のオブジェクト201を特色に置き換えずに予め設定されている通常色とした印刷データとする処理を行う。
【0054】
出力部106は、印刷データをサーバー20に出力する機能を有する。一例として、出力部106は、印刷データを含む印刷ジョブをサーバー20に出力する。印刷データは、印刷データ処理部105によって処理された印刷データである。印刷データを含む印刷ジョブは、サーバー20に受信され、さらに印刷データを含む印刷ジョブがサーバー20からプリンタ30に出力される。これにより、プリンタ30により、印刷データに対応する画像が記録媒体に形成される。
【0055】
次に、第1実施形態のユーザー端末10の作用について説明する。
【0056】
図5は、ユーザー端末10が担当する情報処理の流れを示すフローチャートである。CPU11がROM12又はストレージ14から情報処理プログラムを読み出して、RAM13に展開して実行することにより、情報処理が行なわれる。
【0057】
図5に示す情報処理が実行される前に、ユーザーは、予めユーザー端末10にて、画像データ200(図4参照)の作成又は読込みを行っておく。画像データ200をプリンタ30により印刷したい場合(すなわち、画像データ200に対応する画像を記録媒体に形成したい場合)に、図5に示す情報処理が実行される。ユーザーは、ユーザー端末10の入力部15により、印刷対象となる画像データ200(図4参照)を指定すると共に、画像データ200を印刷するための印刷設定及び印刷指示を入力する。
【0058】
ユーザーにより画像データ200の指定、印刷設定及び印刷指示が入力されると、CPU11は、画像データ200の印刷指示を受け付ける(ステップS301)。一例として、CPU11は、画像データ200の印刷指示を受け付けたときに、プリンタ30に画像データ200の印刷を実行させるための印刷ジョブを作成する。印刷ジョブには、画像データ200と印刷設定の情報などが含まれる。印刷設定の情報には、ページ毎の色設定、後処理などが含まれる。
【0059】
CPU11は、画像データ200の画像チェックが指示された否か判断する(ステップS302)。画像チェックは、画像データ200中のオブジェクト201の形状が、第一特色指定情報101A及び第二特色指定情報141に登録されているオブジェクトの形状に対応するか否かをチェックする処理である。
【0060】
一例として、ユーザーは、入力部15により画像データ200の画像チェックを行う指示、又は画像データ200の画像チェックを行わない指示を入力する。また、ユーザーが入力部15により画像データ200の画像チェックを行う指示を入力せずに、定められた時間が経過した場合、CPU11は、画像データ200の画像チェックが指示されないと判断するようにしてもよい。第1実施形態では、画像データ200中に明らかに特色の指定の対象となるようなオブジェクトが存在しない場合、ユーザーが画像データ200の画像チェックを行わないことを指示できるようにしている。
【0061】
画像チェックが指示された場合(ステップS302:YES)、CPU11は、第一特色指定情報101Aを読み込む(ステップS303)。第一特色指定情報101Aは、上記のようにオブジェクト201の形状と予め定められた特色とを関連付けて予め登録された情報であり、例えば、ストレージ14に記憶されている。
【0062】
画像チェックが指示されない場合(ステップS302:NO)、CPU11は、画像データ200を印刷設定通りに印刷するための印刷データを出力する(ステップS311)。
【0063】
上記ステップS303の処理の後、CPU11は、外部との通信により、予め登録された第一特色指定情報101A以外の第二特色指定情報141を取得する(ステップS304)。第二特色指定情報141は、ユーザー端末10のストレージ14に予め登録されている第一特色指定情報101A以外の情報であって、オブジェクトの形状と特色とを関連付けて外部装置40に予め登録されている情報である。
【0064】
CPU11は、画像データ200中のオブジェクトを検索する(ステップS305)。
【0065】
CPU11は、検索されたオブジェクトの中に、特色対象のオブジェクトが有るか否か判断する(ステップS306)。例えば、CPU11は、検索されたオブジェクトの中で、オブジェクト201の形状が、第一特色指定情報101A及び第二特色指定情報141に予め登録されているオブジェクトの形状に対応する場合は、特色対象のオブジェクト201が有ると判断する。また、例えば、CPU11は、検索されたオブジェクトの中に、第一特色指定情報101A及び第二特色指定情報141に予め登録されているオブジェクトの形状に対応するオブジェクトが無い場合は、特色対象のオブジェクトが無いと判断する。
【0066】
特色対象のオブジェクト201が有る場合(ステップS306:YES)、CPU11は、特色指定の確認画面を表示部16に表示する(ステップS307)。特色指定の確認画面は、オブジェクト201の色を特色に置き換えるか否かをユーザーに確認するための確認画面である。確認画面では、例えば、画像データ200中の対象となるオブジェクト201を破線からなる図形202で囲み(図4参照)、オブジェクト201の色と置き換える特色とを表示部16に表示する。
【0067】
特色対象のオブジェクト201が無い場合(ステップS306:NO)、CPU11は、CPU11は、画像データ中のオブジェクトの色に印刷設定通りの通常色を適用する(ステップS310)。これにより、画像データ中のオブジェクトの色を印刷設定通りの通常色とした印刷データとする。
【0068】
上記ステップS307の処理の後、CPU11は、画像データ200中のオブジェクト201の色が特色に指定されたか否か判断する(ステップS308)。例えば、確認画面で、ユーザーが画像データ200中のオブジェクト201の色を特色に置き換えるとの入力を行った場合、CPU11は、画像データ200中のオブジェクト201の色が特色に指定されたと判断する。また、例えば、確認画面で、ユーザーが画像データ200中のオブジェクト201の色を特色に置き換えないとの入力を行った場合、CPU11は、画像データ200中のオブジェクト201の色が特色に指定されないと判断する。
【0069】
画像データ200中のオブジェクト201の色が特色に指定された場合(ステップS308:YES)、CPU11は、画像データ200中のオブジェクト201の色を特色に置き換えた印刷データを作成する(ステップS309)。
【0070】
画像データ200中のオブジェクト201の色が特色に指定されない場合(ステップS308:NO)、CPU11は、画像データ200中のオブジェクト201の色に印刷設定通りの通常色を適用する(ステップS310)。これにより、画像データ200中のオブジェクト201の色を印刷設定通りの通常色とした印刷データとする。
【0071】
CPU11は、印刷データをサーバー20に出力する(ステップS311)。一例として、CPU11は、印刷データ及び印刷設定などを含む印刷ジョブをサーバー20に出力する。これにより、サーバー20から印刷ジョブがプリンタ30に送信され、プリンタ30により印刷ジョブが実行されることにより、印刷データに対応する画像が記録媒体に形成される。
【0072】
CPU11は、現在のオブジェクトの形状と特色とを関連付けた特色指定情報を登録する(ステップS312)。例えば、現在のオブジェクトの形状と特色とを関連付けた特色指定情報は、第一特色指定情報101Aとしてストレージ14に保存される。第一特色指定情報101Aとしてストレージ14に登録されることで、最新の第一特色指定情報101Aに更新され、次回の画像形成時に最新の第一特色指定情報101Aを利用することができる。これにより、ユーザー端末10が担当する情報処理プログラムに基づく処理を終了する。
【0073】
このため、ユーザー端末10及び情報処理プログラムでは、特色印刷の対象となるオブジェクトについて印刷ジョブ毎に画像データ中のオブジェクトに対して特色の指定を行う場合と比較して、特色を指定する手間を軽減することができる。したがって、特色印刷の対象となるオブジェクトについて印刷ジョブ毎に画像データ中のオブジェクトに対して特色の指定を行う場合と比較して、特色の指定漏れなどの発生も抑制される。
【0074】
また、ユーザー端末10では、ストレージ14に第一特色指定情報101Aが記憶されている。このため、ユーザー端末10では、オブジェクトの形状と特色とが関連付けられて予め記憶されていない場合と比較して、画像データ200の中のオブジェクト201に対して特色を指定する手間を軽減することができる。
【0075】
また、ユーザー端末10では、第二特色指定情報141が外部との通信により取得される。このため、ユーザー端末10では、自装置であるユーザー端末10以外の外部装置40により更新された最新の第二特色指定情報141を使用できる。
【0076】
また、ユーザー端末10では、CPU11は、第一特色指定情報101Aに登録されていない形状のオブジェクトに対して、特色が指定された場合、当該オブジェクトの形状と、指定された特色とを関連付けて、第一特色指定情報101Aに登録する。このため、ユーザー端末10では、オブジェクトに対して特色が指定されたときにオブジェクトと特色とが関連付けられて保存されない場合と比較して、次の印刷ジョブで特色を指定する手間を軽減することができる。
【0077】
また、ユーザー端末10では、第一特色指定情報101Aに含まれるオブジェクトの形状は、国旗、及び会社のロゴマークから選択された形状である。このため、ユーザー端末10では、国旗、及び会社のロゴマークを印刷する、特色頻度の高い印刷ジョブの場合に印刷ジョブ毎に特色の指定を行う場合と比較して、特色を指定する手間を軽減することができる。
【0078】
また、ユーザー端末10では、CPU11は、印刷データを出力する前に、画像データ200中のオブジェクト201の色を、第一特色指定情報101A及び第二特色指定情報141の対応するオブジェクトに関連付けられた特色に置き換えるか否かを確認するための確認画面を表示部16に表示させる。確認画面は、画像データ200中のオブジェクト201の色を、特色に置き換えるか否かの入力を受け付ける画面である。このため、ユーザー端末10では、常に同じ特色に置き換える場合と比して、ユーザーの意図せぬ特色でオブジェクト201が印刷されることを抑制することができる。例えば、オブジェクト201の色の変更などがあった場合に、変更された色と異なる特色でオブジェクト201が印刷されることを抑制することができる。
【0079】
また、ユーザー端末10では、CPU11は、確認画面を表示させる際に、画像データ200中のオブジェクト201と、オブジェクト201の色と置き換える特色とを表示部16に表示させる。このため、ユーザー端末10では、画像データ中のオブジェクト及び置き換える特色を表示しない場合と比較して、ユーザーがオブジェクト201に対して特色を指定するかどうかを確認しやすくなる。
【0080】
また、ユーザー端末10では、CPU11は、第一特色指定情報101A及び第二特色指定情報141の対応するオブジェクトに関連付けられた特色に置き換える入力を受付けない場合は、画像データ200中のオブジェクト201を特色に置き換えずに予め設定されている通常色とした印刷データを出力する。このため、ユーザー端末10では、画像データ200中のオブジェクト201について、ユーザーの意図に反して特色で印刷されることが抑制される。
【0081】
〔その他〕
上記第1実施形態では、ユーザー端末10とプリンタ30とがサーバー20を介して無線で接続されていたが、本開示はこの構成に限定するものではない。例えば、プロセッサを備えた情報処理装置と、情報処理装置が出力する印刷データに基づいて、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、を備えた画像形成装置でもよい。
【0082】
上記第1実施形態では、ユーザー端末10は、例えば、第一特色指定情報101A等を参照し、印刷ジョブに含まれる画像データ200中のオブジェクト201の形状が、第一特色指定情報101A等に登録されたオブジェクトの形状に対応する場合に、特色を指定するかどうかを確認するための確認画面を表示したが、本開示はこの構成に限定するものではない。例えば、印刷ジョブに含まれる画像データ200中のオブジェクト201の形状が、第一特色指定情報101A等に登録されたオブジェクトの形状に対応する場合に、確認画面を表示せずに、画像データ200中のオブジェクト201の色を、特色に置き換えた印刷データを出力してもよい。
【0083】
上記のユーザー端末10、プリンタ30の処理は、専用のハードウェア回路によっても実現することもできる。この場合には、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0084】
また、ユーザー端末10、プリンタ30を動作させるプログラムは、USB(Universal Serial Bus)メモリ、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、メモリ又はストレージ等に転送され記憶される。また、このプログラムは、たとえば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、ユーザー端末10、プリンタ30の一機能としてその各装置のソフトウェアに組み込んでもよい。
【0085】
また、上記第1実施形態では、サーバー20が用いられているが、本発明はこれに限定するものではない。例えば、ユーザー端末10とプリンタ30とが有線により接続される構成でもよい。また、これに代えて、例えば、ユーザー端末10とプリンタ30とは、クラウドを利用したサービスを提供するサーバー20を中継する場合でもよい。
【0086】
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。
【0087】
〔付記〕
(((1)))
少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
オブジェクトの形状と予め定められた特色とが関連付けて予め登録された特色指定情報を参照し、
印刷ジョブに含まれる画像データ中のオブジェクトの形状が、前記特色指定情報に予め登録されているオブジェクトの形状に対応する場合に、前記画像データ中のオブジェクトの色を、前記特色指定情報の対応するオブジェクトに関連付けられた特色に置き換えた印刷データを出力する、情報処理装置。
【0088】
(((2)))
メモリを備え、
前記メモリには、前記特色指定情報が記憶されている、(((1)))に記載の情報処理装置。
【0089】
(((3)))
前記特色指定情報は、外部との通信により取得される、(((1)))に記載の情報処理装置。
【0090】
(((4)))
前記プロセッサは、
前記特色指定情報に登録されていない形状のオブジェクトに対して、特色が指定された場合、当該オブジェクトの形状と、指定された特色とを関連付けて、前記特色指定情報に登録する、(((2)))又は(((3)))に記載の情報処理装置。
【0091】
(((5)))
前記特色指定情報に含まれる前記オブジェクトの形状は、国旗、及び会社のロゴマークから選択された形状である、(((1)))から(((4)))までのいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0092】
(((6)))
前記プロセッサは、
前記印刷データを出力する前に、前記画像データ中のオブジェクトの色を、前記特色指定情報の対応するオブジェクトに関連付けられた特色に置き換えるか否かの入力を受け付ける画面を表示部に表示させる、(((1)))から(((5)))までのいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0093】
(((7)))
前記プロセッサは、
前記画面を表示させる際に、前記画像データ中のオブジェクトと、当該オブジェクトの色と置き換える特色とを表示部に表示させる、(((6)))に記載の情報処理装置。
【0094】
(((8)))
前記プロセッサは、
前記プロセッサは、
前記特色指定情報の対応するオブジェクトに関連付けられた特色に置き換える入力を受付けない場合は、前記画像データ中の前記オブジェクトを前記特色に置き換えずに予め設定されている前記オブジェクトの色による通常色とした印刷データを出力する、(((6)))又は(((7)))に記載の情報処理装置。
【0095】
(((9)))
(((1)))から(((8)))までのいずれか1つに記載の情報処理装置と、
前記情報処理装置が出力する印刷データに基づいて、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
を有する画像形成装置。
【0096】
(((10)))
オブジェクトの形状と予め定められた特色とが関連付けて予め登録された特色指定情報を参照し、
印刷ジョブに含まれる画像データ中のオブジェクトの形状が、前記特色指定情報に予め登録されているオブジェクトの形状に対応する場合に、前記画像データ中のオブジェクトの色を、前記特色指定情報の対応するオブジェクトに関連付けられた特色に置き換えた印刷データを出力する処理を、コンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【0097】
(((1)))に記載の情報処理装置によれば、特色印刷の対象となるオブジェクトについて印刷ジョブ毎に画像データ中のオブジェクトに対して特色の指定を行う場合と比較して、特色を指定する手間を軽減することができる。
【0098】
(((2)))に記載の情報処理装置によれば、オブジェクトの形状と特色とが関連付けられて予め記憶されていない場合と比較して、画像データの中のオブジェクトに対して特色を指定する手間を軽減することができる。
【0099】
(((3)))に記載の情報処理装置によれば、自装置以外の装置により更新された最新の特色指定情報を使用できる。
【0100】
(((4)))に記載の情報処理装置によれば、オブジェクトに対して特色が指定されたときにオブジェクトと特色とが関連付けられて保存されない場合と比較して、次の印刷ジョブで特色を指定する手間を軽減することができる。
【0101】
(((5)))に記載の情報処理装置によれば、国旗、及び会社のロゴマークを印刷する場合に印刷ジョブ毎に特色の指定を行う場合と比較して、特色を指定する手間を軽減することができる。
【0102】
(((6)))に記載の情報処理装置によれば、常に同じ特色に置き換える場合と比して、ユーザーの意図せぬ特色でオブジェクトが印刷されることを抑制することができる。
【0103】
(((7)))に記載の情報処理装置によれば、画像データ中のオブジェクト及び置き換える特色を表示しない場合と比較して、ユーザーがオブジェクトに対して特色を指定するかどうかを確認しやすくなる。
【0104】
(((8)))に記載の情報処理装置によれば、画像データ中のオブジェクトについて、ユーザーの意図に反して特色で印刷されることが抑制される。
【0105】
(((9)))に記載の画像形成装置によれば、特色印刷の対象となるオブジェクトについて印刷ジョブ毎に画像データ中のオブジェクトに対して特色の指定を行う場合と比較して、特色を指定する手間を軽減することができる。
【0106】
(((10)))に記載の情報処理プログラムによれば、特色印刷の対象となるオブジェクトについて印刷ジョブ毎に画像データ中のオブジェクトに対して特色の指定を行う場合と比較して、特色を指定する手間を軽減することができる。
【符号の説明】
【0107】
1 情報処理システム
10 ユーザー端末(情報処理装置の一例)
11 CPU(プロセッサの一例)
12 ROM
13 RAM(メモリの一例)
14 ストレージ(メモリの一例)
15 入力部
16 表示部
17 通信インタフェース
19 バス
20 サーバー
30 プリンタ(画像形成装置の一例)
31 画像形成部
32 通常色像形成部
33 特色像形成部
40 外部装置
101 登録部
101A 第一特色指定情報(特色指定情報の一例)
102 取得部
103 表示制御部
104 受付部
105 印刷データ処理部
106 出力部
140 記憶装置
141 第二特色指定情報(特色指定情報の一例)
200 画像データ
201 オブジェクト
202 図形
図1
図2
図3
図4
図5