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特開2024-41028メッセージを生成し出力する方法、システム及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024041028
(43)【公開日】2024-03-26
(54)【発明の名称】メッセージを生成し出力する方法、システム及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/00 20180101AFI20240318BHJP
   G16H 50/00 20180101ALI20240318BHJP
   G16H 20/10 20180101ALI20240318BHJP
   G06Q 50/00 20240101ALI20240318BHJP
   G06Q 50/22 20240101ALI20240318BHJP
【FI】
G16H20/00
G16H50/00
G16H20/10
G06Q50/00
G06Q50/22
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023067946
(22)【出願日】2023-04-18
(31)【優先権主張番号】111134544
(32)【優先日】2022-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】523146878
【氏名又は名称】九日生行動健康科技股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】邱 奕儒
(72)【発明者】
【氏名】李 庭怡
(72)【発明者】
【氏名】王 鴻勳
(72)【発明者】
【氏名】陳 俊霖
(72)【発明者】
【氏名】葉 ▲チー▼▲シュアン▼
(72)【発明者】
【氏名】尹 家▲チー▼
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲ウェイ▼▲ティン▼
(72)【発明者】
【氏名】張 博論
【テーマコード(参考)】
5L049
5L099
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L099AA13
5L099AA15
5L099AA25
(57)【要約】
【課題】より便利に状況を報告することができるメッセージを生成し出力する方法を提供する。
【解決手段】メッセージを生成し出力する方法は、コンピュータプログラムを実行するコマンドを介して受信したことに応じて、メインメッセージテンプレートを含む編集インターフェースを表示するステップと、メインメッセージテンプレートを選択するユーザ操作を受信したことに応じて、選択されたメインメッセージテンプレートに対応するテンプレートテキストを編集インターフェースに加えて表示するステップと、少なくとも1つのプリセット単語を選択するユーザ操作を受信したことに応じて、テンプレートテキストにおける対応のプレースホルダーを、選択されたプリセット単語に置き換えることによって、編集されたテキストを生成するステップと、編集されたテキストをメッセージとして出力するステップと、を含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置により実行されるメッセージを生成し出力する方法であって、
前記電子装置は、処理ユニットと、記憶ユニットと、入力ユニットと、ディスプレイユニットと、を含み、
前記記憶ユニットには、コンピュータプログラムと、テキストデータベースと、が格納されており、
前記テキストデータベースは、少なくとも1つのメインメッセージテンプレートと、前記メインメッセージテンプレートにそれぞれ対応し、複数のプレースホルダーをそれぞれ含む少なくも1つのテンプレートテキストと、前記プレースホルダーにそれぞれ対応し、複数のプリセット単語をそれぞれ含む複数の単語グループと、を含み、
前記メッセージを生成し出力する方法は、
前記コンピュータプログラムを実行するためのコマンドを前記入力ユニットを介して受信したことに応じて、前記メインメッセージテンプレートを含む編集インターフェースを表示するように前記ディスプレイユニットを制御するステップと、
前記メインメッセージテンプレートを選択するユーザ操作を前記入力ユニットを介して受信したことに応じて、選択された前記メインメッセージテンプレートに対応する前記テンプレートテキストを前記編集インターフェースに加えて、前記編集インターフェースを表示するように前記ディスプレイユニットを制御するステップと、
少なくとも1つの前記プリセット単語を選択するユーザ操作を前記入力ユニットを介して受信したことに応じて、前記テンプレートテキストにおける対応の前記プレースホルダーを、選択された前記プリセット単語に置き換えることによって、編集されたテキストを生成するステップと、
前記編集されたテキストをメッセージとして出力するステップと、を含む、
メッセージを生成し出力する方法。
【請求項2】
前記テキストデータベースは、前記プレースホルダー及び前記単語グループにそれぞれ対応する複数のプレースホルダータグをさらに含み、
編集されたテキストを生成するステップは、
表示された前記テンプレートテキストに含まれる前記プレースホルダーに対応する前記プレースホルダータグを前記編集インターフェースに加えて、前記編集インターフェースを表示するように前記ディスプレイユニットを制御することと、
前記プレースホルダータグを選択するユーザ操作を前記入力ユニットを介して受信したことに応じて、選択された前記プレースホルダータグに対応する前記単語グループに含まれる前記プリセット単語を前記編集インターフェースに加えて、前記編集インターフェースを表示するように前記ディスプレイユニットを制御することと、
少なくとも1つの前記プリセット単語を選択する前記ユーザ操作を前記入力ユニットを介して受信したことに応じて、前記テンプレートテキストにおける選択された前記プレースホルダータグが対応する前記プレースホルダーを、選択された前記プリセット単語に置き換えることによって、前記編集されたテキストを生成することと、を含む、請求項1に記載のメッセージを生成し出力する方法。
【請求項3】
編集されたテキストを生成するステップは、複数の前記プリセット単語を選択するユーザ操作を前記入力ユニットを介して受信したことに応じて、前記テンプレートテキストにおける選択された前記プレースホルダータグが対応する前記プレースホルダーを、選択された該複数の前記プリセット単語に置き換えることによって、前記編集されたテキストを生成すること、をさらに含む、請求項2に記載のメッセージを生成し出力する方法。
【請求項4】
メッセージを出力するステップは、
ショートメッセージサービスアプリケーションまたはインスタントメッセンジャーに関連する通信サーバーが、事前に登録されている連絡先に対応する少なくとも1つの電子装置に前記編集されたテキストを表示させるように、前記編集されたテキストを該電子装置に送信できるように、前記編集されたテキストを前記通信サーバーに送信すること、を含む、請求項1に記載のメッセージを生成し出力する方法。
【請求項5】
処理ユニットと、記憶ユニットと、入力ユニットと、ディスプレイユニットと、を含み、
前記処理ユニットは、前記記憶ユニットと前記入力ユニットと前記ディスプレイユニットとに接続し、
前記記憶ユニットには、コンピュータプログラムと、テキストデータベースと、が格納されており、
前記テキストデータベースは、少なくとも1つのメインメッセージテンプレートと、前記メインメッセージテンプレートにそれぞれ対応し、複数のプレースホルダーをそれぞれ含む少なくとも1つのテンプレートテキストと、前記プレースホルダーにそれぞれ対応し、複数のプリセット単語をそれぞれ含む複数の単語グループと、を含み、
前記処理ユニットは、
前記コンピュータプログラムを実行するためのコマンドを前記入力ユニットを介して受信したことに応じて、前記メインメッセージテンプレートを含む編集インターフェースを表示するように前記ディスプレイユニットを制御し、
前記メインメッセージテンプレートを選択するユーザ操作を前記入力ユニットを介して受信したことに応じて、選択された前記メインメッセージテンプレートに対応する前記テンプレートテキストを前記編集インターフェースに加えて、前記編集インターフェースを表示するように前記ディスプレイユニットを制御し、
少なくとも1つの前記プリセット単語を選択するユーザ操作を前記入力ユニットを介して受信したことに応じて、前記テンプレートテキストにおける対応の前記プレースホルダーを、選択された前記プリセット単語に置き換えることによって、編集されたテキストを生成し、
前記編集されたテキストをメッセージとして出力するように構成される、
メッセージを生成し出力する電子装置。
【請求項6】
前記テキストデータベースは、前記プレースホルダー及び前記単語グループにそれぞれ対応する複数のプレースホルダータグをさらに含み、
前記処理ユニットは、
表示された前記テンプレートテキストに含まれる前記プレースホルダーに対応する前記プレースホルダータグを前記編集インターフェースに加えて、前記編集インターフェースを表示するように前記ディスプレイユニットを制御し、
前記プレースホルダータグを選択するユーザ操作を前記入力ユニットを介して受信したことに応じて、選択された前記プレースホルダータグに対応する前記単語グループに含まれる前記プリセット単語を前記編集インターフェースに加えて、前記編集インターフェースを表示するように前記ディスプレイユニットを制御し、
少なくとも1つの前記プリセット単語を選択する前記ユーザ操作を前記入力ユニットを介して受信したことに応じて、前記テンプレートテキストにおける選択された前記プレースホルダータグが対応する前記プレースホルダーを、選択された前記プリセット単語に置き換えることによって、前記編集されたテキストを生成することによって、前記編集されたテキストを生成するように構成される、請求項5に記載のメッセージを生成し出力する電子装置。
【請求項7】
前記処理ユニットは、さらに、複数の前記プリセット単語を選択するユーザ操作を前記入力ユニットを介して受信したことに応じて、前記テンプレートテキストにおける選択された前記プレースホルダータグが対応する前記プレースホルダーを、選択された該複数の前記プリセット単語に置き換えることによって、前記編集されたテキストを生成することによって、前記編集されたテキストを生成するように構成される、請求項6に記載のメッセージを生成し出力する電子装置。
【請求項8】
前記処理ユニットは、ショートメッセージサービスアプリケーションまたはインスタントメッセンジャーに関連する通信サーバーが、事前に登録されている連絡先に対応する少なくとも1つの電子装置に前記編集されたテキストを表示させるように、前記編集されたテキストを該電子装置に送信できるように、前記編集されたテキストを前記通信サーバーに送信することによって、前記メッセージを出力するように構成される、請求項5に記載のメッセージを生成し出力する電子装置。
【請求項9】
電子装置の処理ユニットにより実行されると、前記処理ユニットに請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の方法のステップを実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メッセージを生成し出力する方法、システム及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
在宅介護サービスの分野において、サービス提供者(例えば、在宅介護ヘルパー)は、身体介護や生活援助を提供するために、クライアント(例えば、要支援者または要介護者)の住宅に派遣される。サービス提供中に緊急事態が発生した場合、サービス提供者は、クライアントの関係者(例えば、要支援者または要介護者の家族や医療関係者)に連絡して状況を報告する必要があり、一般的にこのような報告は、電話またはテキストメッセージで行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】台湾特許第I759357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、緊急時にテキストメッセージで報告する場合、テキストメッセージの作成は手動での文字入力に時間を要するため短時間でクライアントの状況を十分に説明することは困難である。説明が不十分であると、テキストメッセージの受信者は、クライアントの全体像を把握して適切な対応を行うために、サービス提供者とより多くのコミュニケーションを必要とする可能性がある。
【0005】
従って、本発明の目的は、より便利に状況を報告することができるメッセージを生成し出力する方法、システム及びコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のメッセージを生成し出力する方法は、処理ユニットと、記憶ユニットと、入力ユニットと、ディスプレイユニットと、を含む電子装置により実行される。
【0007】
記憶ユニットには、コンピュータプログラムと、テキストデータベースと、が格納されている。
【0008】
テキストデータベースは、少なくとも1つのメインメッセージテンプレートと、メインメッセージテンプレートにそれぞれ対応し、複数のプレースホルダーをそれぞれ含む少なくとも1つのテンプレートテキストと、プレースホルダーにそれぞれ対応し、複数のプリセット単語をそれぞれ含む複数の単語グループと、を含む。
【0009】
メッセージを生成し出力する方法は、コンピュータプログラムを実行するコマンドを入力ユニットを介して受信したことに応じて、メインメッセージテンプレートを含む編集インターフェースを表示するようにディスプレイユニットを制御するステップと、メインメッセージテンプレートを選択するユーザ操作を入力ユニットを介して受信したことに応じて、選択されたメインメッセージテンプレートに対応するテンプレートテキストを編集インターフェースに加えて、編集インターフェースを表示するようにディスプレイユニットを制御するステップと、少なくとも1つのプリセット単語を選択するユーザ操作を入力ユニットを介して受信したことに応じて、テンプレートテキストにおける対応のプレースホルダーを、選択されたプリセット単語に置き換えることによって、編集されたテキストを生成するステップと、編集されたテキストをメッセージとして出力するステップと、を含む。
【0010】
本発明のメッセージを生成し出力するシステムは、処理ユニットと、記憶ユニットと、入力ユニットと、ディスプレイユニットと、を含む。
【0011】
処理ユニットは、記憶ユニットと入力ユニットとディスプレイユニットとに接続する。
【0012】
記憶ユニットには、コンピュータプログラムと、テキストデータベースと、が格納されている。
【0013】
テキストデータベースは、少なくとも1つのメインメッセージテンプレートと、メインメッセージテンプレートにそれぞれ対応し、複数のプレースホルダーをそれぞれ含む少なくとも1つのテンプレートテキストと、プレースホルダーにそれぞれ対応し、複数のプリセット単語をそれぞれ含む複数の単語グループと、を含む。
【0014】
処理ユニットは、コンピュータプログラムを実行するコマンドを入力ユニットを介して受信したことに応じて、メインメッセージテンプレートを含む編集インターフェースを表示するようにディスプレイユニットを制御し、メインメッセージテンプレートを選択するユーザ操作を入力ユニットを介して受信したことに応じて、選択されたメインメッセージテンプレートに対応するテンプレートテキストを編集インターフェースに加えて、編集インターフェースを表示するようにディスプレイユニットを制御し、少なくとも1つのプリセット単語を選択するユーザ操作を入力ユニットを介して受信したことに応じて、テンプレートテキストにおける対応のプレースホルダーを、選択されたプリセット単語に置き換えることによって、編集されたテキストを生成し、編集されたテキストをメッセージとして出力するように構成される。
【0015】
本発明のコンピュータプログラムは、電子装置の処理ユニットにより実行されると、処理ユニットに前述の方法のステップを実行させる命令を含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明において、複数のテンプレートテキストは、使用するために事前に準備され、テンプレートテキストのそれぞれは、サービス提供者が記入するための空白部分を示す複数のプレースホルダーを含み、単語グループは、サービス提供者がプレースホルダーを置き換えるために用いられる。編集インターフェースを表示することにより、身体介護や生活援助を提供するサービス提供者は、クライアントの状況を説明する編集されたテキストを作成するために、プリセット単語を選択するだけで、プレースホルダーを置き換えることができる。前述のように、サービス提供者は、手動で入力することなく、編集されたテキストを完成することができる。このように、特に、クライアントの病状によって複雑な医療関連用語を使用する必要がある場合に、編集されたテキストは迅速に生成され出力される。
【0017】
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照する以下の実施形態の詳細な説明において明白になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態に係るメッセージを生成し出力する電子装置が示されるブロック図である。
図2】本発明の一実施形態に係るグラフィカルユーザインタフェース(GUI)の形式でディスプレイユニットに表示される例示的な編集インターフェースが示される図である。
図3A】本発明の一実施形態に係る例示的なテキストデータベースが示される図である。
図3B】本発明の一実施形態に係る例示的なテキストデータベースが示される図である。
図3C】本発明の一実施形態に係る例示的なテキストデータベースが示される図である。
図4】本発明の一実施形態に係るメッセージを生成し出力する方法のステップが示されるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明をより詳細に説明する前に、適切と考えられる場合において、参照符号または参照符号の末端部は、同様の特性を有し得る対応のまたは類似の要素を示すために各図面間で繰り返し用いられることに留意されたい。
【0020】
本明細書において、「結合」又は「接続」という用語は、複数の電気機器/装置/設備の間が導電材料(例えば、電線)により直接的に接続されること、或いは、2つの電気機器/装置/設備の間が他の一つ以上の機器/装置/設備又は無線通信により間接的に接続されることを意味する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態に係るメッセージを生成し出力する電子装置1が示されるブロック図である。
【0022】
本実施形態において、電子装置1は、ポータブル電子装置(例えば、スマートフォン、ラップトップコンピューター、タブレットコンピューターなど)またはパーソナルコンピューターであってもよく、処理ユニット11と、記憶ユニット12と、入力ユニット13と、ディスプレイユニット14と、通信ユニット15と、を含む。
【0023】
処理ユニット11は、シングルコアプロセッサ、マルチコアプロセッサ、デュアルコアモバイルプロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、無線周波数集積回路(RFIC)などを含んでもよく、これらに限定されない。
【0024】
記憶ユニット12は、処理ユニット11に接続し、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、フラッシュメモリなどであってもよい。記憶ユニット12は、コンピュータプログラムPを格納するように構成される。コンピュータプログラムPは、処理ユニット11により実行されると、処理ユニット11に下述の動作を実行させる命令を含む。
【0025】
入力ユニット13及びディスプレイユニット14は、処理ユニット11に接続する。本実施形態において、入力ユニット13及びディスプレイユニット14は、電子装置1に内蔵されたタッチパネルである。他の実施形態において、入力ユニット13は、キーボード、マウス、電子メモパッドなどであってもよく、ディスプレイユニット14は、入力ユニット13から独立したディスプレイであってもよい。
【0026】
通信ユニット15は、処理ユニット11に接続し、無線周波数集積回路(RFIC)、ブルートゥース(登録商標)、Wi-Fiなどの短距離無線通信ネットワークに対応する短距離無線通信モジュール、ロングタームエヴォリューション(LTE)、第3世代移動通信システム(3G)、第5世代移動通信システム(5G)などの無線電気通信技術に対応する電気通信モジュールなどを1つ以上含んでもよい。
【0027】
使用時に、電子装置1は、例えば、身体介護や生活援助を提供するためにクライアント(例えば、要支援者または要介護者)の住宅に派遣されるサービス提供者(例えば、在宅介護ヘルパー)により保持される。クライアントの住宅に行く前に、サービス提供者は、通信ユニット15を介して、コンピュータプログラムPを、例えばサーバーからダウンロードしインストールするように、電子装置1を操作する。本実施形態において、コンピュータプログラムPがダウンロードされると、テキストデータベースD2もダウンロードされて記憶ユニット12に格納される。
【0028】
テキストデータベースD2は、少なくとも1つのメインメッセージテンプレートd11と、メインメッセージテンプレートd11にそれぞれ対応する少なくとも1つのテンプレートテキストd21と、テンプレートテキストd21に関連する複数のプレースホルダータグd120と、プレースホルダータグd120にそれぞれ対応する複数の単語グループd22と、それぞれ1つの単語グループd22に含まれる複数のプリセット単語d220と、を含む。テンプレートテキストd21のそれぞれは、複数のプレースホルダーを含む。プレースホルダータグd120は、テンプレートテキストd21それぞれのプレースホルダーにそれぞれ対応する。単語グループd22のそれぞれは、複数のプリセット単語d220を含む。
【0029】
図3は、本発明の一実施形態に係る例示的なテキストデータベースD2が示される図である。具体的には、この例において、テキストデータベースD2は、3つのメインメッセージテンプレートd11(「体調」、「投薬」、「傷口」)と、メインメッセージテンプレートd11にそれぞれ対応する3つのテンプレートテキストd21と、を含む。例えば、「投薬」のメインメッセージテンプレートd11に対応するテンプレートテキストd21は、「[薬の種類]を服用した後、[呼称]に[副作用名]の副作用が起きています。どうすればいいか教えてください。」である。従って、該テキストメッセージは、テンプレートテキストd21における埋められる空白部分、すなわち、クライアントの呼称、使用した薬の種類、及び副作用をそれぞれ示す3つのプレースホルダーを含む。プレースホルダーのそれぞれは、プレースホルダータグd120に対応するため、「投薬」のメインメッセージテンプレートd11には、3つのプレースホルダータグd120がある。この実施形態において、メインメッセージテンプレートd11のうちの他の1つ(「体調」)について、対応のテンプレートテキストd21は「[時間]に、[身体部分]に[程度]の[状況]が出ています。どうすればいいか教えてください。」である。該テンプレートテキストd21は、4つのプレースホルダーを含み、従って、4つのプレースホルダータグd120がある。メインメッセージテンプレートd11のうちのさらに他の1つ(「傷口」)について、対応のテンプレートテキストd21は2つのプレースホルダーを含み、従って、2つのプレースホルダータグd120がある。これによって、テキストデータベースD2には、合計9つのプレースホルダータグd120がある。なお、他の実施形態においては、テンプレートテキストd21のそれぞれは他の数のプレースホルダーを含んでもよい。
【0030】
プレースホルダータグd120のそれぞれには、対応の単語グループd22がある。すなわち、図3の実施形態において、テキストデータベースD2に9つの単語グループd22がある。単語グループd22のそれぞれは、対応のテンプレートテキストd21に含まれる特定のプレースホルダーを置き換えるように用いられる複数のプリセット単語d220を含む。例えば、「投薬」のメインメッセージテンプレートd11に対応する前述のテンプレートテキストd21「[薬の種類]を服用した後、[呼称]に[副作用名]の副作用が起きています。どうすればいいか教えてください。」において、プレースホルダータグd120の1つは「薬の種類」であり、対応の単語グループd22は10個のプリセット単語d220を含み、プリセット単語d220のそれぞれは、クライアントが服用している薬の種類(例えば、「解熱剤」、「鎮痛剤」、「抗マラリア薬」、「抗生剤」、「殺菌剤」、「精神刺激薬」、「鎮静薬」、「気分安定薬」、「降圧剤」及び「糖尿病薬」)を示す。他の実施形態において、プリセット単語d220は、1つまたはそれ以上の文字種を含む形式であってもよく、文字種は、和文、ローマ字、数字、符号などである。
【0031】
なお、他の実施形態において、テキストデータベースD2は、異なる数のメインメッセージテンプレートd11を含んでもよく、メインメッセージテンプレートd11それぞれの内容及び対応のテンプレートテキストd21は、図3の実施形態に示されるものと類似または異なってもよい。さらに、メインメッセージテンプレートd11のそれぞれについて、テンプレートテキストd21の内容及びプレースホルダーの数は、図3の実施形態に示されるものと異なってもよい。言い換えれば、テンプレートテキストd21のそれぞれについて、プレースホルダータグd120の数は異なってもよい。プレースホルダータグd120のそれぞれが対応する単語グループd22が含むプリセット単語d220は、図3の実施形態に示されるものと類似または異なってもよい。すなわち、テキストデータベースD2の内容は、図3に示されるものに限定されない。
【0032】
いくつかの実施形態において、クライアントの状態(クライアントの関係者により提供され、或いは、クライアントの医療記録から得られる)に応じて、テキストデータベースD2の内容は、クライアント用にカスタマイズできる。すなわち、テキストデータベースD2において、メインメッセージテンプレートd11、テンプレートテキストd21、プレースホルダータグd120、単語グループd22に含まれるプリセット単語d220は、必要に応じて、例えばサービス提供者によって、編集、追加、または削除される。いくつかの実施形態において、コンピュータプログラムPは、それぞれ特定のクライアント用にカスタマイズされた複数のテキストデータベースD2に関連してもよい。
【0033】
サービスを提供する過程で緊急事態が発生した場合において、サービス提供者は、クライアントの関係者(例えば、要支援者または要介護者の家族や医療関係者)に連絡して状況を報告する必要がある。
【0034】
本実施形態において、電子装置1を保持するサービス提供者は、メッセージを生成し出力する方法を実行するように、コンピュータプログラムPを実行する。これに応じて、処理ユニット11は、編集インターフェースD1を生成し、ディスプレイユニット14に該編集インターフェースD1を表示させるように制御する。
【0035】
図2は、本発明の一実施形態に係るグラフィカルユーザインタフェース(GUI)の形式でディスプレイユニット14に表示される例示的な編集インターフェースD1が示される図である。本実施形態において、編集インターフェースD1は、メッセージプレビューセクションp1と、テンプレート選択セクションp2と、単語選択セクションp3と、を含む。本実施形態において、メッセージプレビューセクションp1とテンプレート選択セクションp2と単語選択セクションp3とは、図2に示されるような形で同時にディスプレイユニット14に表示されるが、他の実施形態において、編集インターフェースD1は、他の形で表示されてもよく、図2の形に限定されない。
【0036】
メッセージプレビューセクションp1は、編集されたテキストMを表示するメッセージゾーンp11と、少なくとも1つの編集選択(例えば、音声入力ボタン、文字入力ボタンなど)を含む編集ゾーンp12と、を含む。テンプレート選択セクションp2は、選択される少なくとも1つのメインメッセージテンプレートd11を表示する第1のゾーンp21と、選択されたメインメッセージテンプレートd11’に対応する選択されたテンプレートテキストd21’を表示する第2のゾーンp22と、を含む。なお、本実施形態において、3つの異なるメインメッセージテンプレートd11が表示されるが、他の実施形態において、追加のメインメッセージテンプレートd11が表示されてもよく、1つまたは2つのメインメッセージテンプレートd11のみが表示されてもよい。
【0037】
少なくとも1つのメインメッセージテンプレートd11が選択されたことに応じて、第2のゾーンp22は対応のテンプレートテキストd21を表示する。図2の例において、「投薬」のメインメッセージテンプレートd11が選択された(よって、選択されたメインメッセージテンプレートd11’と呼称する)ため、第2のゾーンp22は、対応のテンプレートテキストd21を表示する(よって、選択されたテンプレートテキストd21’と呼称する)。
【0038】
単語選択セクションp3は、複数のプレースホルダータグd120を表示する第1のゾーンp31と、選択されたプレースホルダータグd120’に対応する単語グループd22(よって、選択された単語グループd22’)を表示する第2のゾーンp32と、を含む。図2の実施形態において、「薬の種類」のプレースホルダータグd120が選択された(選択されたプレースホルダータグd120’とする)ため、選択されたプレースホルダータグd120’に対応し前述のプリセット単語d220を含む選択された単語グループd22’が表示される。なお、本実施形態において、3つの異なるプレースホルダータグd120が表示されるが、他の実施形態において、追加のプレースホルダータグd120が表示されてもよく、2つのプレースホルダータグd120のみが表示されてもよい。
【0039】
いくつかの実施形態において、単語選択セクションp3は、メッセージを編集する(例えば、句読点、数字などを追加/削除する)ための複数の入力ボタンを含む第3のゾーンp33をさらに含んでもよい。
【0040】
図4は、本発明の一実施形態に係るメッセージを生成し出力する方法のステップが示されるフローチャートである。本実施形態において、該方法は、図1に示され、コンピュータプログラムPがインストールされている電子装置1により実行される。
【0041】
該方法は、電子装置1を保持し、緊急事態が発生した(例えば、クライアントが体調不良である、負傷している、また投薬による副作用が起きているなど)ことに気付くことができるサービス提供者により実行される。このような場合において、サービス提供者は、電子装置1の入力ユニット13を操作して、コンピュータプログラムPを実行するためのコマンドを処理ユニット11に送信する。
【0042】
該コマンドを受信したことに応じて、ステップS1において、処理ユニット11は、編集インターフェースD1を生成して、編集インターフェースD1を表示するようにディスプレイユニット14を制御する。本実施形態において、この段階では、少なくともテンプレート選択セクションp2の第1のゾーンp21が表示されるが、これに限定されない。すなわち、3つのメインメッセージテンプレートd11が表示されて、サービス提供者は、入力ユニット13を操作して、3つのメインメッセージテンプレートd11のうちの1つを選択されたメインメッセージテンプレートd11’として選択することができる。本実施形態において、サービス提供者はタッチパネルであるディスプレイユニット14の3つのメインメッセージテンプレートd11のうちの1つが表示される部分をタップすることによって、3つのメインメッセージテンプレートd11のうちの該1つを選択されたメインメッセージテンプレートd11’として選択することができる。電子装置1がディスプレイユニット14がタッチパネルではないパーソナルコンピューターまたはラップトップコンピューターであるいくつかの実施形態において、サービス提供者は、入力ユニット13(例えば、キーボード)を操作することによって3つのメインメッセージテンプレートd11のうちの1つを選択してもよい。
【0043】
入力ユニット13を介して、選択されたメインメッセージテンプレートd11’が選択されたことを受信したことに応じて、ステップS2において、処理ユニット11は、選択されたメインメッセージテンプレートd11’に対応する選択されたテンプレートテキストd21’を編集インターフェースD1のテンプレート選択セクションp2の第2のゾーンp22に加えて、編集インターフェースD1を表示するようにディスプレイユニット14を制御する。いくつかの実施形態において、選択されたテンプレートテキストd21’は、メッセージプレビューセクションp1のメッセージゾーンp11にも表示される。さらに、処理ユニット11は、選択されたテンプレートテキストd21’に対応する複数のプレースホルダータグd120を単語選択セクションp3の第1のゾーンp31に表示するようにディスプレイユニット14を制御する。
【0044】
図2の例において、選択されたメインメッセージテンプレートd11’は「投薬」であり、選択されたテンプレートテキストd21’は、「[薬の種類]を服用した後、[呼称]に[副作用名]の副作用が起きています。どうすればいいか教えてください。」である。なお、本実施形態において、メッセージプレビューセクションp1のメッセージゾーンp11に表示される内容は、サービス提供者により直接編集可能であり、テンプレート選択セクションp2の第2のゾーンp22により表示される内容は、サービス提供者により直接編集不可である。
【0045】
この段階では、サービス提供者は、メッセージプレビューセクションp1のメッセージゾーンp11に表示される内容を直接編集することによって、または選択されたテンプレートテキストd21’において置き換えられる対応のプレースホルダーを指定するために、プレースホルダータグd120のうちの1つを選択されたプレースホルダータグd120’として選択することによって、選択されたテンプレートテキストd21’を編集することができる。
【0046】
選択されたプレースホルダータグd120’が選択されたことを受信したことに応じて、ステップS3において、処理ユニット11は、選択されたプレースホルダータグd120’に対応し、複数のプリセット単語d220を含む選択された単語グループd22’を編集インターフェースD1に加えて、編集インターフェースD1を表示するようにディスプレイユニット14を制御する。図2の実施形態において、選択されたプレースホルダータグd120’は「薬の種類」であり、対応の選択された単語グループd22’は、それぞれ薬の1種を示し且つ単語選択セクションp3の第2のゾーンp32に表示される10個のプリセット単語d220を含む。この段階では、サービス提供者は、緊急事態に適合する少なくとも1つのプリセット単語d220を選択し、選択されたテンプレートテキストd21’における薬の種類に関連するプレースホルダーを置き換える。図2の実施形態において、プリセット単語d220の「鎮静薬」が選択され、選択されたプリセット単語d220’となる。
【0047】
そして、ステップS4において、選択されたプリセット単語d220’が選択されたことを、入力ユニット13を介して受信したことに応じて、処理ユニット11は、選択されたテンプレートテキストd21’におけるプレースホルダーの対応の1つを、選択されたプリセット単語d220’に置き換えることによって、選択されたテンプレートテキストd21’から編集されたテキストMを生成し、サービス提供者の選択を反映する。すなわち、編集されたテキストMは、選択されたプリセット単語d220’を含む。上記の例において、選択されたテンプレートテキストd21’「[薬の種類]を服用した後、[呼称]に[副作用名]の副作用が起きています。どうすればいいか教えてください。」は、このステップでサービス提供者が選択されたプリセット単語d220’を選択したことにより編集され、その結果、編集されたテキストMは、「鎮静薬を服用した後、[呼称]に[副作用名]の副作用が起きています。どうすればいいか教えてください。」になり、対応のプレースホルダーが実際の単語に置き換えられたことが反映される。そして、編集されたテキストMは、メッセージプレビューセクションp1のメッセージゾーンp11及びテンプレート選択セクションp2の第2のゾーンp22に表示される。なお、いくつかの実施形態において、単語グループd22に含まれるプリセット単語d220のいずれも適切ではない場合に、サービス提供者は、入力ユニット13を操作して少なくとも1つの単語を入力して特定のプレースホルダーを置き換えることができる。
【0048】
その後、サービス提供者は、編集されたテキストMにおける残りのプレースホルダーを置き換えるように、プレースホルダータグd120の他の1つを選択することができる。
【0049】
ステップS5において、処理ユニット11は、編集されたテキストMにおけるプレースホルダーのすべてが置き換えられたか否かを判断する。編集されたテキストMにおけるプレースホルダーのすべてが置き換えられた場合において、フローはステップS6に進む。編集されたテキストMにおけるプレースホルダーの少なくとも1つが置き換えられていない場合において、フローはステップS3に戻り、サービス提供者が他のプレースホルダータグd120を選択するのを待つ。
【0050】
本実施形態において、サービス提供者は、他のプレースホルダータグd120(例えば、「呼称」のプレースホルダータグd120)を選択されたプレースホルダータグd120’として選択する。そして、処理ユニット11は、単語選択セクションp3の第2のゾーンp32に選択されたプレースホルダータグd120’に対応する他の単語グループd22を表示するように、ディスプレイユニット14を制御する。該特定の単語グループd22は、それぞれクライアントを示す特定の呼称である複数のプリセット単語d220を含み、例えば、「おじい様」、「おばあ様」、「叔父様」、「叔母様」、「お子さん」などを含んでもよい。このように、サービス提供者は、クライアントに適合する呼称であるプリセット単語d220の1つを選択することができる。本実施形態において、クライアントはおじいちゃんと呼ばれるため、プリセット単語d220の「おじい様」が、選択されたプリセット単語d220’として選択された。
【0051】
そして、フローはステップS4に進む。選択されたプリセット単語d220’が選択されたことを受信したことに応じて、処理ユニット11は、編集されたテキストMにおける対応のプレースホルダーを選択されたプリセット単語d220’に置き換えることによって、編集されたテキストMから他の編集されたテキストMを生成し、選択を反映する。上記の例において、編集されたテキストMの「鎮静薬を服用した後、[呼称]に[副作用名]の副作用が起きています。どうすればいいか教えてください。」は、このステップで選択されたプリセット単語d220’が選択されたことに応じて編集され、その結果、編集されたテキストMは、「鎮静薬を服用した後、おじい様に[副作用名]の副作用が起きています。どうすればいいか教えてください。」となる。そして、編集されたテキストMは、編集インターフェースD1のビューセクションp1のメッセージゾーンp11及びテンプレート選択セクションp2の第2のゾーンp22に表示される。
【0052】
その後、フローはステップS5に進み、まだプレースホルダーのすべてが置き換えられてはいないため、フローはステップS3に戻る。
【0053】
この段階で、サービス提供者は、プレースホルダータグd120の残りの1つ(例えば、「副作用」のプレースホルダータグd120)を選択されたプレースホルダータグd120’として選択する。そして、処理ユニット11は、単語選択セクションp3の第2のゾーンp32に選択されたプレースホルダータグd120’に対応する他の単語グループd22を表示するように、ディスプレイユニット14を制御する。該特定の単語グループd22(すなわち、選択された単語グループd22’)は、それぞれ特定の副作用を示す複数のプリセット単語d220を含み、例えば、「めまい」、「頭痛」、「発熱」、「嘔吐」、「咳」、「身震い」などを含んでもよい。このように、サービス提供者は、クライアントに起きている副作用に適合するプリセット単語d220を選択することができる。本実施形態において、クライアントにめまいの副作用が起きているため、プリセット単語d220の「めまい」が、選択されたプリセット単語d220’として選択された。
【0054】
そして、フローはステップS4に進む。選択されたプリセット単語d220’が選択されたことを受信したことに応じて、処理ユニット11は、編集されたテキストMにおける対応のプレースホルダーを選択されたプリセット単語d220’に置き換えることによって、編集されたテキストMから他の編集されたテキストMを生成し、選択を反映する。上記の例において、編集されたテキストMの「鎮静薬を服用した後、おじい様に[副作用名]の副作用が起きています。どうすればいいか教えてください。」は、このステップで選択されたプリセット単語d220’が選択されたことに応じて編集され、その結果、編集されたテキストMは、「鎮静薬を服用した後、おじい様にめまいの副作用が起きています。どうすればいいか教えてください。」となる。そして、編集されたテキストMは、編集インターフェースD1のビューセクションp1のメッセージゾーンp11及びテンプレート選択セクションp2の第2のゾーンp22に表示される。
【0055】
なお、複数の副作用が同時に起きる可能性があるため、サービス提供者は、「めまい」のプリセット単語d220を選択した後、他の1つまたは複数のプリセット単語d220を追加の選択されたプリセット単語d220’としてさらに選択してもよい。その結果、処理ユニット11は、さらに、編集されたテキストMに追加の選択されたプリセット単語d220’を挿入してもよい。例えば、クライアントにめまいと頭痛の副作用が起きている場合において、サービス提供者は、対応の2つのプリセット単語d220を選択されたプリセット単語d220’として選択し、その結果、編集されたテキストMは、「鎮静薬を服用した後、おじい様にめまいと頭痛の副作用が起きています。どうすればいいか教えてください。」となる。そして、編集されたテキストMは、編集インターフェースD1のビューセクションp1のメッセージゾーンp11及びテンプレート選択セクションp2の第2のゾーンp22に表示される。
【0056】
その後、フローはステップS5に進み、編集されたテキストMにおけるプレースホルダーのすべてが置き換えられたため、フローはステップS6に進む。
【0057】
ステップS6において、処理ユニット11は、編集インターフェースD1に、編集されたテキストMが伝送可能であることを示す少なくとも1つの出力ボタンを表示するようにディスプレイユニット14を制御する。この段階で、サービス提供者は、入力ユニット13を操作し、編集されたテキストMをメッセージとして送出するためのユーザコマンドを生成することができる。
【0058】
メッセージを出力するためのユーザコマンドを、入力ユニット13を介して受信したことに応じて、ステップS7において、処理ユニット11は、編集されたテキストMからメッセージを生成し、指定のターゲットにメッセージを出力する。
【0059】
図2の実施形態において、「送信」ボタンが、編集されたテキストMと共に、表示されている。他の実施形態において、出力ボタンのセットは「クリップボードにコピーする」ボタンを含み、「クリップボードにコピーする」ボタンがサービス提供者により押されたことを受信したこと(すなわち、ユーザコマンドを受信したこと)に応じて、処理ユニット11が編集されたテキストMを指定のターゲットとするクリックボード記憶媒体に格納することにより、サービス提供者が編集されたテキストMを他のアプリケーションに貼り付けることができるため、処理ユニット11は、編集されたテキストMをメッセージとして他のアプリケーションを介して出力することができる。他のアプリケーションは、例えば、ショートメッセージサービス(SMS)アプリケーション、或いは、WhatsApp(登録商標)、LINE(登録商標)などのインスタントメッセンジャー(IM)である。
【0060】
他の実施形態において、出力ボタンのセットは「...に送る」ボタンを含み、「...に送る」ボタンがサービス提供者により押されたことを受信したこと(すなわち、ユーザコマンドを受信したこと)に応じて、処理ユニット11は、SMSアプリケーションまたはIMを介して、編集されたテキストMを指定のターゲットとする少なくとも1つの事前に登録されている連絡先やグループチャットに送信することによって、編集されたテキストMをメッセージとして送信する。使用上、編集されたテキストMをSMSアプリケーションまたはIMに関連する通信サーバー(図示せず)に送信するように、処理ユニット11が通信サーバー15を制御することによって行われる。従って、通信サーバーは、編集されたテキストMが事前に登録されている連絡先に対応する少なくとも1つの電子装置により表示されるように、編集されたテキストMをメッセージとして事前に登録されている連絡先に送信するように構成される。事前に登録されている連絡先またはグループチャットは、例えば、サービス提供者により、サービスを提供する前にセットされる。
【0061】
なお、ステップS6の段階において、メッセージを送信するためのユーザコマンドを入力する前に、サービス提供者はまだ、メインメッセージテンプレートd11のうちの1つを選択するか(フローはステップS2に戻る)、プレースホルダータグd120のうちの1つを選択(フローはステップS3に戻る)するか、または編集ゾーンp12をクリックすることにより編集されたテキストMに単語を追加または削除することによって、編集されたテキストMを編集することができる。
【0062】
これによって、編集されたテキストMは迅速に生成され出力されるため、緊急状態をタイムリーに知らせることができる。
【0063】
要約すると、本発明の実施形態は、メッセージを生成し出力する方法、電子装置、及びコンピュータプログラムを提供する。本実施形態において、複数のテンプレートテキストd21は、使用するために事前に準備され、テンプレートテキストd21のそれぞれは、サービス提供者が記入するための空白部分を示す複数のプレースホルダーを含み、単語グループd22は、サービス提供者がプレースホルダーを置き換えるために用いられる。編集インターフェースD1を表示することにより、身体介護や生活援助を提供するサービス提供者は、クライアントの状況を説明する編集されたテキストMを作成するために、プリセット単語d220を選択するだけで、プレースホルダーを置き換えることができる。前述のように、サービス提供者は、手動で入力することなく、編集されたテキストMを完成することができる。このように、特に、クライアントの病状によって複雑な医療関連用語を使用する必要がある場合に、編集されたテキストMは迅速に生成され出力される。
【0064】
上記の説明では、説明の目的のために、実施形態の完全な理解を提供するために多数の特定の詳細が述べられた。しかしながら、当業者であれば、一又はそれ以上の他の実施形態が具体的な詳細を示さなくとも実施され得ることが明らかである。また、本明細書における「一実施形態」「一つの実施形態」を示す説明において、序数などの表示を伴う説明は全て、特定の態様、構造、特徴を有する本発明の具体的な実施に含まれ得るものであることと理解されたい。更に、本明細書において、時には複数の変化例が一つの実施形態、図面、又はこれらの説明に組み込まれているが、これは本明細書を合理化させるためのもので、本発明の多面性が理解されることを目的としたものであり、また、一実施形態における一又はそれ以上の特徴あるいは特定の具体例は、適切な場合には、本発明の実施において、他の実施形態における一またはそれ以上の特徴あるいは特定の具体例と共に実施され得る。
【0065】
以上、本発明の実施形態および変化例を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、最も広い解釈の精神および範囲内に含まれる様々な構成として、全ての修飾および均等な構成を包含するものとする。
【符号の説明】
【0066】
1 電子装置
11 処理ユニット
12 記憶ユニット
13 入力ユニット
14 ディスプレイユニット
15 通信ユニット
P コンピュータプログラム
D1 編集インターフェース
D2 テキストデータベース
M 編集されたテキスト
p1 メッセージプレビューセクション
p11 メッセージゾーン
p12 編集ゾーン
p2 テンプレート選択セクション
p21 第1のゾーン
p22 第2のゾーン
p3 単語選択セクション
p31 第1のゾーン
p32 第2のゾーン
p33 第3のゾーン
d11 メインメッセージテンプレート
d11’ 選択されたメインメッセージテンプレート
d21 テンプレートテキスト
d21’ 選択されたテンプレートテキスト
d120 プレースホルダータグ
d120’ 選択されたプレースホルダータグ
d22 単語グループ
d22’ 選択された単語グループ
d220 プリセット単語
d220’ 選択されたプリセット単語
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4