(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024041035
(43)【公開日】2024-03-26
(54)【発明の名称】道路路面の水溜りを監視する多機能水位センサ
(51)【国際特許分類】
G01F 23/18 20060101AFI20240318BHJP
【FI】
G01F23/18
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023096340
(22)【出願日】2023-06-12
(31)【優先権主張番号】202211109569.2
(32)【優先日】2022-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】523223342
【氏名又は名称】深▲せん▼市科▲敏▼▲伝▼感器有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【弁理士】
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100175271
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 宣圭
(74)【代理人】
【識別番号】100190975
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 聡子
(72)【発明者】
【氏名】▲曽▼▲強▼
【テーマコード(参考)】
2F014
【Fターム(参考)】
2F014AA14
2F014AB01
2F014BA03
(57)【要約】
【課題】道路路面の水溜りを監視する多機能水位センサを開示する。
【解決手段】本発明は道路路面の水溜りを監視する多機能水位センサを開示し、外層タンクを含み、外層タンクの頂部に円形鋼板が取り付けられ、かつ円形鋼板の頂部に6組の分離ボルトが均一に螺着され、外層タンクの内部に中層タンクが挿設され、中層タンクの頂部に上蓋が取り付けられ、上蓋と円形鋼板の頂部に取付ユニットが共通に設けられ、上蓋の頂部に透明天窓が取り付けられる。本発明はまず6組の固定ねじを捻って外して、それから反時計回りに上蓋を回転して、ストッパ板をスライド溝の内部で方形孔の位置に移動させて、その後吸盤を透明天窓の頂部に吸着させ上蓋を上に持ち上げることができ、上蓋と中層タンクを一緒に外層タンクの内部から取り出すことができ、操作が簡単、かつ、迅速である。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外層タンク(8)を含む道路路面の水溜りを監視する多機能水位センサであって、
前記外層タンク(8)の頂部に円形鋼板(1)が取り付けられ、かつ、前記円形鋼板(1)の頂部に6組の分離ボルト(2)が均一に螺着され、
前記外層タンク(8)の内部に中層タンク(18)が挿入し設置され、前記中層タンク(18)の頂部に上蓋(5)が取り付けられ、
前記上蓋(5)と前記円形鋼板(1)の頂部に取付ユニット(4)が共通に設けられ、
前記上蓋(5)の頂部に透明天窓(3)が取り付けられ、
前記中層タンク(18)の内部の底部の中心位置には内層タンク(9)が取り付けられ、かつ、前記内層タンク(9)内部の底部の中心位置には回転電機(24)が取り付けられ、
前記回転電機(24)の出力軸は、前記中層タンク(18)を貫通してファンブレード(25)が取り付けられ、
前記内層タンク(9)の内部の中央位置に下層板(22)が取り付けられ、かつ、前記下層板(22)の頂部にインバータ(19)、圧力センサ(20)、蓄電池(21)及び無線通信モジュール(23)がそれぞれ取り付けられ、
前記内層タンク(9)の頂部に上層板(11)が取り付けられ、前記上層板(11)は前記中層タンク(18)の内部の頂端に位置し、
前記上層板(11)の頂部の中心位置には制御パネル(16)が取り付けられ、
前記上層板(11)の頂部の中央位置には光起電性太陽電池パネル(12)が設けられ、
前記中層タンク(18)の内側の頂部には4組の温度センサ(14)が均一に取り付けられ、
前記中層タンク(18)の内側の頂部には前記圧力センサ(20)と相互に協力する4組の誘導電極(15)が均一に取り付けられ、
前記中層タンク(18)の内部の底部の縁位置には熱伝導棒(10)が均一に取り付けられ、
前記熱伝導棒(10)の底端は前記中層タンク(18)の底部を貫通し、
前記熱伝導棒(10)の先端は前記上層板(11)の上方に延びることを特徴とする
道路路面の水溜りを監視する多機能水位センサ。
【請求項2】
前記取付ユニット(4)は、スライド溝(401)、固定ねじ(402)、方形孔(403)、ストッパ板(404)、円形溝(405)、ねじ固定孔(406)を含み、
前記円形鋼板(1)の頂部の内輪位置に前記円形溝(405)が開設され、また、前記円形溝(405)内部の底部の外輪位置には6組の前記ねじ固定孔(406)が均一に開設し、
前記上蓋(5)頂部の縁位置には6組の前記ねじ固定孔(406)と相互に嵌合する前記固定ねじ(402)が均一に螺設され、
前記上蓋(5)頂部の外輪位置には3組の前記スライド溝(401)が均一に開設され、かつ、前記スライド溝(401)の内部の底部の片側には前記方形孔(403)が開設され、
前記円形鋼板(1)の内輪の頂部には、3組の前記スライド溝(401)と相互に嵌合する前記ストッパ板(404)が均一に取り付けられることを特徴とする
請求項1に記載の道路路面の水溜りを監視する多機能水位センサ。
【請求項3】
前記上層板(11)の頂部の両側には横板が対称に取り付けられ、一方の横板の頂部にはヒンジ板(17)がヒンジ接続され、他方の横板の頂部には2組の穴が開設され、
前記ヒンジ板(17)の底部の片側には前記2組の穴と相互に嵌合するロッドが取り付けられ、
前記光起電性太陽電池パネル(12)は、前記ヒンジ板(17)の頂部に位置することを特徴とする
請求項1に記載の道路路面の水溜りを監視する多機能水位センサ。
【請求項4】
前記中層タンク(18)の高さは前記外層タンク(8)の高さより小さく、かつ、前記外層タンク(8)内部の底部と前記中層タンク(18)底部との間のキャビティ内に冷却液が設置され、
前記中層タンク(18)の外径の長さは前記外層タンク(8)の内径の長さよりやや小さいことを特徴とする
請求項1に記載の道路路面の水溜りを監視する多機能水位センサ。
【請求項5】
前記中層タンク(18)内部の底部の縁位置には4組の支持柱(13)が均一に取り付けられ、
4組の前記支持柱(13)の先端には円形ゴムパッドが取り付けられ、
前記円形ゴムパッドの頂部は前記透明天窓(3)の底部の縁位置に密着することを特徴とする
請求項1に記載の道路路面の水溜りを監視する多機能水位センサ。
【請求項6】
前記ストッパ板(404)の縦断面は直角台形構造状を形成し、前記スライド溝(401)内部の底部には耐摩耗層が設けられることを特徴とする
請求項2に記載の道路路面の水溜りを監視する多機能水位センサ。
【請求項7】
前記円形溝(405)の内部の底部の内輪位置にシールリング(6)が取り付けられ、前記上蓋(5)の底部の内輪位置に前記シールリング(6)と嵌合する環状係合溝が設けられることを特徴とする
請求項2に記載の道路路面の水溜りを監視する多機能水位センサ。
【請求項8】
前記外層タンク(8)の底部の中心位置に前記回転電機(24)の駆動軸と相互に嵌合するオイルシールが設けられることを特徴とする
請求項1に記載の道路路面の水溜りを監視する多機能水位センサ。
【請求項9】
前記透明天窓(3)の材質は強化ガラスであり、前記上蓋(5)の底部にはスプラインリングが取り付けられ、前記円形溝(405)の内部の底部には前記スプラインリングと相互に嵌合する環状溝が開設されることを特徴とする
請求項1に記載の道路路面の水溜りを監視する多機能水位センサ。
【請求項10】
前記円形鋼板(1)の底部の内輪位置に保護リングが取り付けられ、前記保護リングと前記外層タンク(8)の外側との間のキャビティ内にエポキシ樹脂が充填され、
前記外層タンク(8)の外側に補強リブ(7)が均一に取り付けられることを特徴とする
請求項1に記載の道路路面の水溜りを監視する多機能水位センサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液位測定装置の技術分野に関し、具体的には道路路面の水溜りを監視する多機能水位センサに関する。
【背景技術】
【0002】
雨天は最も一般的な天気であるが、大雨や豪雨の天気が発生することがあり、地勢の低い道路路面には水が溜まり、水が少ない場合は、車両は減速して徐行すれば通過できるが、水が深い場合は通行が困難になることがある。この場合は、道路当局が異なる路面上の実際の水溜りの状況をタイムリーに把握するために、相応の検査設備が必要となる。
【0003】
既存の道路路面上の水溜り検出装置は、分離ボルトによって道路路面に直接固定されることが多く、設備のケーシングもセメント路面に固定されており、点検及びメンテナンスが必要な場合、設備全体を道路路面から取り出すのが困難であり、設備を取り出すことにはセメント路面を破壊する可能性がある。また、現在の道路路面の水溜り検出装置は暑い夏の環境で、太陽の光が、設備が路面に露出している部位に照射されると、設備内部の温度が上昇し、設備内部の電子部品が正常に動作しにくくなり、設備全体の使用寿命が低下する可能性があると同時に、現在の道路路面の水溜り検出設備を高温環境で使用する場合、設備全体の放熱効果をさらに高めることはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、上記背景技術での関連問題を解決するために、道路路面の水溜りを監視する多機能水位センサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は以下の技術手段を提供する。
外層タンクを含む道路路面の水溜りを監視する多機能水位センサであって、前記外層タンクの頂部に円形鋼板が取り付けられ、かつ、前記円形鋼板の頂部に6組の分離ボルトが均一に螺着され、前記外層タンクの内部に中層タンクが挿入し設置され、前記中層タンクの頂部に上蓋が取り付けられ、前記上蓋と前記円形鋼板の頂部に取付ユニットが共通に設けられ、前記上蓋の頂部に透明天窓が取り付けられ、前記中層タンクの内部の底部の中心位置には内層タンクが取り付けられ、かつ、前記内層タンク内部の底部の中心位置には回転電機が取り付けられ、前記回転電機の出力軸は、前記中層タンクを貫通してファンブレードが取り付けられ、前記内層タンクの内部の中央位置に下層板が取り付けられ、かつ、前記下層板の頂部にインバータ、圧力センサ、蓄電池及び無線通信モジュールがそれぞれ取り付けられ、前記内層タンクの頂部に上層板が取り付けられ、前記上層板は前記中層タンクの内部の頂端に位置し、前記上層板の頂部の中心位置には制御パネルが取り付けられ、前記上層板の頂部の中央位置には光起電性太陽電池パネルが設けられ、前記中層タンクの内側の頂部には4組の温度センサが均一に取り付けられ、前記中層タンクの内側の頂部には前記圧力センサと相互に協力する4組の誘導電極が均一に取り付けられ、前記中層タンク内部の底部の縁位置には熱伝導棒が均一に取り付けられ、前記熱伝導棒の底端は前記中層タンクの底部を貫通し、前記熱伝導棒の先端は前記上層板の上方に延びる。
【0006】
好ましくは、取付ユニットは、スライド溝、固定ねじ、方形孔、ストッパ板、円形溝、ねじ固定孔を含み、円形鋼板の頂部の内輪位置に円形溝が開設され、また、円形溝内部の底部の外輪位置には6組のねじ固定孔が均一に開設し、上蓋頂部の縁位置には6組のねじ固定孔と相互に嵌合する固定ねじが均一に螺設され、上蓋頂部の外輪位置には3組のスライド溝が均一に開設され、かつ、スライド溝内部の底部の片側には方形孔が開設され、円形鋼板の内輪の頂部には、3組のスライド溝と相互に嵌合するストッパ板が均一に取り付けられる。
【0007】
好ましくは、上層板の頂部の両側には横板が対称に取り付けられ、一方の横板の頂部にはヒンジ板がヒンジ接続され、他方の横板の頂部には2組の穴が開設され、ヒンジ板の底部の片側には2組の穴と相互に嵌合するロッドが取り付けられ、光起電性太陽電池パネルは、ヒンジ板の頂部に位置する。
【0008】
好ましくは、中層タンクの高さは外層タンクの高さより小さく、かつ、外層タンク内部の底部と中層タンク底部との間のキャビティ内に冷却液が設置され、中層タンクの外径の長さは外層タンクの内径の長さよりやや小さい。具体的には、中層タンクの外径の長さは、外層タンクの内径の長さより5mm以上小さくなっている。
【0009】
好ましくは、中層タンク内部の底部の縁位置には4組の支持柱が均一に取り付けられ、4組の支持柱の先端には円形ゴムパッドが取り付けられ、円形ゴムパッドの頂部は透明天窓の底部の縁位置に密着する。
【0010】
好ましくは、ストッパ板の縦断面は直角台形構造状を形成し、スライド溝内部の底部には耐摩耗層が設けられる。
【0011】
好ましくは、円形溝の内部の底部の内輪位置にシールリングが取り付けられ、上蓋の底部の内輪位置にシールリングと嵌合する環状係合溝が設けられる。
【0012】
好ましくは、外層タンクの底部の中心位置に回転電機の駆動軸と相互に嵌合するオイルシールが設けられる。
【0013】
好ましくは、透明天窓の材質は強化ガラスであり、上蓋の底部にはスプラインリングが取り付けられ、円形溝の内部の底部にはスプラインリングと相互に嵌合する環状溝が開設される。
【0014】
好ましくは、円形鋼板の底部の内輪位置に保護リングが取り付けられ、保護リングと外層タンクの外側との間のキャビティ内にエポキシ樹脂が充填され、外層タンクの外側に補強リブが均一に取り付けられる。
【発明の効果】
【0015】
従来技術と比較して、本発明は道路路面の水溜りを監視する多機能水位センサを提供し、以下の有益な効果を有する。
1、本発明は中層タンク内部の部品を点検及びメンテナンスする必要がある時、まず6組の固定ねじを捻って外して、それから反時計回りに上蓋を回転して、ストッパ板をスライド溝の内部で方形孔の位置に移動させて、その後吸盤を透明天窓の頂部に吸着させ、上蓋を上に持ち上げることができ、上蓋と中層タンクを一緒に外層タンクの内部から取り出すことができ、操作が簡単、かつ、迅速であり、外層タンクを道路路面の孔から取り外す必要がなくなり、セメント路面に破壊を与えることもなく、作業者が水位センサの部品を点検しメンテナンスする作業にも便利になる。
【0016】
2、本発明は高温環境で使用する場合、複数組の熱伝導棒は、その頂部が中層タンク内の頂部位置の温度を外層タンク内部の底部の冷却液に伝達し、それによって外層タンク内の頂部位置の温度を下げることができ、下層板の頂部におけるインバータ、圧力センサ、蓄電池と無線通信モジュールの動作中に発生する熱は、中層タンク内に伝達した後、複数組の熱伝導棒によって外層タンク内部の底部の冷却液に伝達され、外層タンク内部の底部の冷却液も外層タンクを通じて土壌に熱を伝達し、水位センサ全体の作業中の放熱効果を高めることができる。
【0017】
3、本発明における温度センサが外層タンク内頂部の温度が高いことを監視した場合、情報を制御パネルに伝達し、更に制御パネルを通じて回転電機を制御してファンブレードを定速回転させ、外層タンク内部の底部の冷却液を攪拌し、複数組の熱伝導棒の底部と冷却液の接触効果を高め、それによって水位センサ全体の放熱効果をさらに高めることができ、同時に、この水位センサは光起電性太陽電池パネルとインバータを通じて太陽光を電気エネルギーに変換して蓄電池の内部に貯蔵することができ、水位センサ全体の航続能力をさらに高めることができ、相応的に、この水位センサの機能性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図4】本発明の中層タンクと内層タンクとの接続を示す斜視模式図である。
【
図6】本発明の円形鋼板と外層タンクとの接続を示す斜視模式図である。
【
図8】本発明のヒンジ板を開いた後の平面模式図である。
【
図9】本発明の中層タンクの第1の平面断面図である。
【
図11】本発明の中層タンクの第2の平面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態における図面を参照して、本発明の実施例における技術的態様を明確、かつ、完全に説明し、説明された実施例は本発明の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではない。本発明における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行うことなく取得した他のすべての実施例は、本発明の保護の範囲に属する。
【0020】
図1~11を参照して、本発明は道路路面の水溜りを監視する多機能水位センサを提供し、外層タンク8を含み、外層タンク8の頂部に円形鋼板1が取り付けられ、円形鋼板1の頂部には6組の分離ボルト2が均一に設けられ、外層タンク8の内部には中層タンク18が挿入し設置され、中層タンク18の頂部には上蓋5が取り付けられ、上蓋5と円形鋼板1の頂部には取付アセンブリ4が共通に設けられ、上蓋5の頂部には透明天窓3が取り付けられ、中層タンク18の内部の底部の中央位置には内層タンク9が取り付けられ、内層タンク9内部の底部の中心位置には回転電機24が取り付けられ、回転電機24の出力軸は中層タンク18を貫通してファンブレード25が取り付けられ、内層タンク9の内部の中央位置には下層板22が取り付けられ、下層板22の頂部にはインバータ19、圧力センサ20、蓄電池21、無線通信モジュール23がそれぞれ取り付けられ、内層タンク9の頂部には、上層板11が取り付けられ、上層板11は中層タンク18内部の頂部に位置する。
【0021】
上層板11の頂部の中心位置には制御パネル16が取り付けられ、上層板11の頂部の中央位置には光起電性太陽電池パネル12が設けられ、中層タンク18の内側の頂部には4組の温度センサ14が均一に取り付けられ、中層タンク18の内側の頂部には圧力センサ20と相互に協力する4組の誘導電極15が均一に取り付けられ、中層タンク18の内部の底部の縁位置には熱伝導棒10が均一に取り付けられ、熱伝導棒10の底端は中層タンク18の底部を貫通し、熱伝導棒10の先端は上層板11の上方に延びる。
【0022】
さらに、取付アセンブリ4は、スライド溝401、固定ねじ402、方形孔403、ストッパ板404、円形溝405、ねじ固定孔406を含み、円形鋼板1の頂部の内輪位置に円形溝405が開設され、円形溝405の内部の底部の外輪位置に6組のねじ固定孔406が均一に開設し、上蓋5の頂部の縁位置に6組のねじ固定孔406と相互に嵌合する固定ねじ402が均一に螺設され、上蓋5の頂部の外輪位置には3組のスライド溝401が均一に開設され、スライド溝401の内部の底部の片側には方形孔403が開設され、円形鋼板1の内輪の頂部には、3組のスライド溝401と相互に嵌合するストッパ板404が均一に取り付けられる。
【0023】
さらに、上層板11の頂部の両側には横板が対称に取り付けられ、一方の横板の頂部にはヒンジ板17がヒンジ接続され、他方の横板の頂部には2組の穴が開設され、ヒンジ板17の底部の片側には2組の穴と相互に嵌合するロッドが取り付けられ、光起電性太陽電池パネル12はヒンジ板17の頂部に位置する。このとき、ヒンジ板17及び光起電性太陽電池パネル12はいずれも制御パネル16の上方に位置し、ヒンジ板17を開くと、制御パネル16を露出させることができ、点検員が制御パネル16を取り外す作業を容易に行うことができる。
【0024】
さらに、中層タンク18の高さは外層タンク8の高さよりも小さく、外層タンク8内部の底部と中層タンク18の底部との間のキャビティ内には冷却液が設置され、中層タンク18の外径の長さは外層タンク8の内径の長さよりもやや小さく、中層タンク18が外層タンク8と契合できるようになるとともに、外層タンク8の内部の底部の冷却液の流失も回避できる。
【0025】
さらに、中層タンク18内部の底部の縁位置には4組の支持柱13が均一に取り付けられ、4組の支持柱13の先端には円形ゴムパッドが取り付けられ、円形ゴムパッドの頂部は透明天窓3の底部の縁位置に密着し、透明天窓3の支持を補強し、透明天窓3の力を受ける能力を強化するのに役立つ。
【0026】
さらに、ストッパ板404の縦断面は直角台形構造状を形成し、スライド溝401の内部の底部には耐摩耗層が設けられ、ストッパ板404がスライド溝401内部の方形孔403から離れた側に係入できるように役立つ。
【0027】
さらに、円形溝405の内部の底部の内輪位置にシールリング6が取り付けられ、上蓋5の底部の内輪位置にシールリング6と嵌合する環状係合溝が設けられ、上蓋5と円形溝405との接続箇所のシール性を高めるのに役立つ。
【0028】
さらに、外層タンク8の底部の中心位置には、回転電機24の駆動軸と嵌合するオイルシールが設けられて、外層タンク8内部の底部のシール性の向上に寄与する。
【0029】
さらに、透明天窓3の材質は強化ガラスであり、上蓋5の底部にはスプラインリングが取り付けられ、円形溝405の内部の底部にはスプラインリングと相互に嵌合する環状溝が開設され、光起電性太陽電池パネル12の採光に影響を与えないとともに、外層タンク8と円形溝405の接続の安定性を保証することができる。
【0030】
さらに、円形鋼板1の底部の内輪位置には保護リングが取り付けられており、保護リングと外層タンク8の外側との間のキャビティ内にはエポキシ樹脂が充填され、外層タンク8の外側には補強リブ7が均一に取り付けられ、外層タンク8の道路路面への取り付け安定性の向上に寄与している。
【0031】
実施例1では、
図4及び
図7~8に示すように、内層タンク9の頂部には4組の接続ねじ孔が均一に開設され、上層板11の頂部の中央位置には4組の貫通孔が均一に開設され、制御パネル16のパネルの縁位置には4組の接続ねじ孔と相互に嵌合する接続ねじが均一に設置され、これにより上層板11と内層タンク9の頂部を固定的に接続することができ、制御パネル16を上層板11の頂部に固定して装着することもでき、同時に、上層板11の縁位置には線孔が開設され、光起電性太陽電池パネル12から引き出された導線は線孔を通ってインバータ19の入力端と電気的に接続され、他の導線もこの線孔を通る。
【0032】
実施例2は、
図1~9及び
図11に示すように、中層タンク18を外層タンク8の内部から取り出す必要がある場合には、まず6組の固定ねじ402を捻って外して、次に上蓋5を反時計回りに回転させて、ストッパ板404をスライド溝401の内部で方形孔403の位置まで移動させた後、吸盤を透明天窓3の頂部に吸着させ上蓋5を持ち上げることで、上蓋5と中層タンク18を共に外層タンク8の内部から容易に取り出すことができる。この操作は簡単、かつ、迅速であり、外層タンク8を道路路面の坑道から取り外す必要がなくなり、この時、外層タンク8の内部が直接露出し、点検員はまた外層タンク8内部の底部冷却液の残量を観察でき、タイムリーに外層タンク8の内部の底部に冷却液を補充することができる。
【0033】
実施例3は、
図4、
図7~9及び
図11に示すように、中層タンク18内部の部品の点検及びメンテナンスが必要な場合には、まず中層タンク18を外層タンク8の内部から取り出し、次に上蓋5を中層タンク18の頂部から取り外し、続いてヒンジ板17を開き、制御パネル16を露出させた後、制御パネル16上の4組の接続ねじを捻って外して、制御パネル16を上層板11から取り外し、また、上層板11も内層タンク9から取り外すと、内層タンク9が完全に露出し、下層板22上のインバータ19、圧力センサ20、蓄電池21、無線通信モジュール23を見ることができる。続いて、下層板22上のネジを捻って外して、下層板22を内層タンク9の内部から取り外すと、内層タンク9内部の底部の回転電機24が露出し、これにより、中層タンク18内部のすべての部品を全面的に点検及びメンテナンスすることができる。
【0034】
動作原理は以下のようである。使用前に道路路面に円形の孔を掘ってから、外層タンク8を孔の中央位置に入れて、孔と外層タンク8の間にセメントを充填して、外層タンク8を道路路面に固定して、円形鋼板1も路面に密着して、その後、円形鋼板1上の4組の分離ボルト2を通じて円形鋼板1を路面に固定することにより、多機能水位センサ全体を道路路面に固定する。また、道路路面上の水溜り深さを監視する際に、水溜りは透明天窓3に圧力を加え、誘導電極15と圧力センサ20によって、設備のこの位置における圧力の大きさを測定し、その後、圧力センサ20は圧力データを制御パネル16に伝達する。一方、水溜まりの水位の深さは、以下に示すように、設備上の圧力センサ20を通じて収集した液体内部の液圧に基づき求める。液体内部の液圧は、液体の密度と深さと関係がある。
【0035】
液圧計算式p=ρgh
pは圧力を表し、単位はPa、ρ液体の密度を表し、単位はkg/m3、hは液体の深さを表し、単位はm、gの大きさは9.8N/kgで、路面の溜まっている水の密度ρを取得した後、この計算式によってhの値を計算し、圧力センサ20によって制御パネル16により計算されたhの値を外部無線受信装置に送信してもよいし、温度センサ14によって透明天窓3上の温度を監視して、道路職員に道路路面の指定部位の水溜まりの深さ及び温度を把握させてもよい。
【0036】
なお、本明細書では、第1および第2などの関係用語は、1つの実体または操作を別の実体または操作と区別するためにのみ使用され、必ずしもこれらの実体は操作間にそのような実際の関係または順序が存在することを要求または暗示することを必要としない。さらに、用語「含む」、「包含」、またはその任意の他のバリエーションは、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、または装置がそれらの要素だけでなく、明示的にリストされていない他の要素も含むように、非排他的な包含を含むことを意図しており、あるいはそのようなプロセス、方法、物品、または装置に固有の要素も含む。
【0037】
本明細書に出現する電気部品はすべて外部のマスターコントローラと220V市電に電気的に接続されており、マスターコントローラはコンピュータなどが制御する従来の既知の装置であることができる。
【0038】
本発明の実施例が示され説明されているが、本発明の原理及び精神を逸脱することなく、本発明の実施例を変更、修正、置換及び変形することができることは、当業者には容易に理解されるものであり、本発明の範囲は添付の請求項及びその相当物によって規定される。
【符合の説明】
【0039】
1 円形鋼板
2 分離ボルト
3 透明天窓
4 取付ユニット
401 スライド溝
402 固定ネジ
403 方形孔
404 ストッパ板
405 円形溝
406 ねじ固定孔
5 上蓋
6 シールリング
7 補強リブ
8 外層タンク
9 内層タンク
10 熱伝導棒
11 上層板
12 光起電性太陽電池パネル
13 支持柱
14 温度センサ
15 誘導電極
16 制御パネル
17 ヒンジ板
18 中層タンク
19 インバータ
20 圧力センサ
21 蓄電池
22 下層板
23 無線通信モジュール
24 回転電機
25 ファンブレード