(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024041208
(43)【公開日】2024-03-27
(54)【発明の名称】電子機器及びアダプタ
(51)【国際特許分類】
H05K 7/20 20060101AFI20240319BHJP
【FI】
H05K7/20 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022145876
(22)【出願日】2022-09-14
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】中田 樹宏
【テーマコード(参考)】
5E322
【Fターム(参考)】
5E322BA03
5E322BA05
5E322BB03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ラック内の空気をより効率よくカードに設けられた流路に流すことが可能な電子機器を提供すること。
【解決手段】電子機器1は、基板100及びアダプタ200を有する。基板100は、気体が第1の方向Aで流れるように調整する流路調整板101を備える。アダプタ200は、第1の方向に対して垂直な第2の方向Bで基板と接続可能な第1のコネクタ210、第1の方向と平行な方向に突出した第2のコネクタ220、第1のコネクタ210と第2のコネクタ220とを電気的に接続する回路230並びに第1のコネクタ210、第2のコネクタ220及び回路230を保持し、第1のコネクタ210が基板100と接続することにより基板100の外周の一部と当接する保持部材240を備える。保持部材240は、第1の基材部241、第2の基材部242及び第3の基材部243を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板とアダプタを有する電子機器であって、
前記基板は、気体が第1の方向で流れるように調整する流路調整板を備え、
前記アダプタは、
前記第1の方向に対して垂直な第2の方向で前記基板と接続可能な第1のコネクタ、
前記第1の方向と平行な方向に突出した第2のコネクタ、
前記第1のコネクタと前記第2のコネクタとを電気的に接続する回路及び
前記第1のコネクタ、前記第2のコネクタ及び前記回路を保持し、前記第1のコネクタが前記基板と接続することにより前記基板の外周の一部と当接する保持部材、
を備える電子機器。
【請求項2】
前記保持部材は、
前記第1のコネクタ及び前記回路を保持する第1の基材部と、
前記第1の基材部と接続され、前記第2のコネクタを保持する第2の基材部と、
前記第1の基材部と接続され、前記第2の基材部と平行に延在する第3の基材部とを備え、
前記第2の基材部及び前記第3の基材部の少なくとも一方は、前記基板の外周に含まれる複数の辺のうちの一辺の一部と当接する
請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記基板は、前記外周のうち前記保持部材と当接していない部分に外部とのインターフェースを備える点を特徴とする
請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記基板は、光を出力可能な光出力部を更に備え、
前記光出力部から出力される前記光の出力方向は、前記第1の方向及び前記第2の方向と平行でない第3の方向である、
請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項5】
気体が第1の方向で流れる流路を備えた基板と、前記第1の方向に対して垂直な第2の方向で接続可能な第1のコネクタ、
前記第1の方向に対して垂直な第2の方向で前記基板と接続可能な第1のコネクタ、
前記第1の方向と平行な方向に突出した第2のコネクタ、
前記第1のコネクタと前記第2のコネクタとを電気的に接続する回路及び
前記第1のコネクタ、前記第2のコネクタ及び前記回路を保持し、前記第1のコネクタが前記基板と接続することにより前記基板の外周の一部と当接する保持部材を備えるアダプタ。
【請求項6】
前記保持部材は、
前記第1のコネクタ及び前記回路を保持する第1の基材部と、
前記第1の基材部と接続され、前記第2のコネクタを保持する第2の基材部と
、
前記第1の基材部と接続され、前記第2の基材部と平行に延在する第3の基材部とを備え、
前記第2の基材部及び前記第3の基材部の少なくとも一方は、前記基板の外周に含まれる一辺の一部と当接する
請求項5に記載のアダプタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば、基板と接続可能なアダプタ等に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的な通信システムにおいては、回路などの電子機器が搭載されたカードが複数設置されたラックが用いられている。このラック内に設けられたファン等の空冷装置は、ラック外の空気を吸気し、吸気した空気を排気することで、カードを冷却する。
【0003】
例えば、特許文献1には、横方向にインストール可能なカードを縦方向に通して、コンピュータ内のシャーシに接続するとともに、コンピュータシステムの残りのカードについては動作状態が維持されるようにするものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、一般的な通信システムにおけるラックでは、空気を用いることによってカードを冷却する。この場合、効率的にカードを冷却するために、例えばカードには空気の流路が設けられている。しかし、ラックの種類ごとに空気の吸気方向及び排気方向が異なる。
【0006】
そのため、カードに設けられた流路の方向と、ラックの吸気方向及び排気方向が異なる場合がある。このような場合、ラック内の空気がカードに設けられた流路を効率よく流れないという課題があった。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、カードに設けられた流路にラック内の空気をより効率よく流すことが可能な電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の電子機器は、
基板とアダプタを備える電子機器であって、
前記基板は、気体が第1の方向で流れる流路を備え、
前記アダプタは、
前記第1の方向に対して垂直な第2の方向で前記基板と接続可能な第1のコネクタ、
前記第1の方向と平行な方向に突出した第2のコネクタ、
前記第1のコネクタと前記第2のコネクタとを電気的に接続する回路及び
前記第1のコネクタ、前記第2のコネクタ及び前記回路を保持し、前記第1のコネクタが前記基板と接続することにより前記基板の外周の一部と当接する保持部材、
を備える
電子機器。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ラック内の空気をより効率よくカードに設けられた流路に流すことが可能な電子機器を提供することである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の第1の実施形態における電子機器の構成例を示す模式図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態における電子機器の詳細を示す図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態における電子機器の詳細を示す図である。
【
図4】本発明の第2の実施形態における電子機器の構成例を示す模式図である。
【
図5】本発明の第2の実施形態における電子機器の変形例を示す模式図である。
【
図6】本発明の第2の実施形態における電子機器の変形例を示す模式図である。
【
図7】本発明の第3の実施形態における電子機器の構成例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<第1の実施形態>
第1の実施形態における電子機器1について、
図1、
図2及び
図3に基づき説明する。
図1は、電子機器1の構成例を示す模式図である。
図2及び
図3は、電子機器1の詳細を示す模式図である。
【0012】
電子機器1の構成について説明する。
図1に示されるように、電子機器1は、基板100及びアダプタ200を備える。基板100は、アダプタ200と接続する。電子機器1は、例えば海底ケーブルシステムの陸揚局やデータセンタ内に設けられるラック内に搭載されるカードである。
【0013】
基板100は、気体が第1の方向で流れるように調整する流路調整板101を備える。第1の方向は、
図1中の矢印Aで示される方向である。流路調整板101は、例えば基板100に固定されたヒートシンクや基板100上に形成されたフィンなどである。このとき、フィンの延在方向は、第1の方向に対して平行に設定されている。基板100には、流路調整板101の他に不図示のCPU(Central Processing Unit)や回路などの発熱体が設けられていてもよい。また、基板100は、突出部102を備える。例えば、突出部102は、
図1に示されるようにアダプタ200に接続される。
【0014】
また、アダプタ200は、第1のコネクタ210、第2のコネクタ220、回路230及び保持部材240を備える。また、保持部材240は、第1の基材部241、第2の基材部242及び第3の基材部243を有する。
【0015】
第1のコネクタ210は、
図1に示されるように例えば凹状のコネクタである。第1のコネクタ210は、回路230と電気的に接続されている。また、第1のコネクタ210は、保持部材240により保持されている。第1のコネクタ210は、第1の方向に対して垂直な第2の方向で基板100と接続可能なコネクタである。第2の方向とは、
図1中の矢印Bで示される方向である。例えば、
図1に示されるように、基板100に形成された突出部102を第1のコネクタ210に挿入することで、第1のコネクタ210は基板100と接続する。
【0016】
第2のコネクタ220は、
図1に示されるように凸状のコネクタである。第2のコネクタ220は、回路230と電気的に接続されている。また、第2のコネクタ220は、保持部材240により保持されている。第2のコネクタ220は、前述の第1の方向と平行な方向に突出したコネクタである。
【0017】
回路230は、
図1に示されるように、保持部材240上に設けられる。回路230は、第1のコネクタ210と第2のコネクタ220とを電気的に接続する。基板100から第1のコネクタ210に入力された電気信号は、回路230を介して第2のコネクタ220に入力する。
【0018】
保持部材240は、
図1に示されるように、第1の基材部241、第2の基材部242及び第3の基材部243を有する。保持部材240は、第1のコネクタ210、第2のコネクタ220及び回路230を保持する。また、保持部材240は、第1のコネクタ210が基板100と接続することにより基板100の外周の一部と当接する。なお、保持部材240は、アルミニウムなどの金属材料や、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene:アクリロニトリル ブタジエン スチレン)共重合合成樹脂などの樹脂材料などによって、形成される。
【0019】
第1の基材部241は、第1のコネクタ210及び回路230を保持する。また、第1の基材部241は、第2の基材部242及び第3の基材部243と接続されている。第2の基材部242は、第1の基材部241と接続され、第2のコネクタ220を保持する。また、第3の基材部243は、第1の基材部241と接続され、第2の基材部242と平行に延在する。
【0020】
なお、第2の基材部242及び第3の基材部243の少なくとも一方は、基板100の外周に含まれる複数の辺のうちの一辺の一部と当接する。具体的には、
図1に示されるように、第2の基材部242は、基板100の外周に含まれる複数の辺の内の一辺と当接する。第2の基材部242は、当該一辺の全てと当接する必要はなく、
図1に示されるように当該一辺の一部と当接する。また、
図1に示されるように、第3の基材部243は、基板100の外周に含まれる複数の辺の内の一辺と当接する。第3の基材部243は、当該一辺の全てと当接する必要はなく、
図1に示されるように当該一辺の一部と当接する。
【0021】
以上のように、電子機器1は、第1のコネクタ210、第2のコネクタ220、回路230及び保持部材240を有するアダプタ200を備える。第1のコネクタ210は、気体が第1の方向で流れるように調整する流路調整板101を備えた基板100と、第1の方向に対して垂直な第2の方向で基板100と接続可能である。また、第2のコネクタ220は、第1の方向と平行な方向に突出する。回路230は、第1のコネクタ210と第2のコネクタ220とを電気的に接続する。保持部材240は、第1のコネクタ210、第2のコネクタ220及び回路230を保持し、第1のコネクタ210が基板100と接続することにより基板100の外周の一部と当接する。
【0022】
図2は第1のラック1000における基板100の収容方法を説明するための図である。第1のラック1000は、基板100のようなカードを複数収容可能な第1の収容手段1001を備える。また、第1のラック1000は、不図示の空冷手段を備えている。当該空冷手段は、第1のラック1000の二つの底面間に空気を流動させる。
図2の例では、空冷手段は、
図2中の下から上に向かう方向(
図2中の矢印Fが示す方向)に空気を流す。
【0023】
図2を参照して、第1のラック1000に基板100を収容する場合、アダプタ200を用いないで、基板100の突出部102と第1のラックを接続することにより、基板100を第1のラックに収容する。
図2に示されるように、基板100は、突出部102を介して、縦方向(基板100の面が
図2の矢印Fと平行な方向)で第1の収容手段1001に取り付けられる。これにより、
図2に示されるように、流路調整板101により気体が流れる方向である第1の方向と、空冷手段によって空気が流れる方向(
図2の矢印F)が平行になった状態で、基板100は第1のラック1000内に収容される。
【0024】
図3は、第2のラック2000における基板100の収容方法を説明するための図である。第2のラック2000は、基板100のようなカードを複数収容可能な第2の収容手段2001を備える。また、第2のラック2000は、不図示の空冷手段を備えている。ここでの空冷手段とは、例えばファンである。なお、空冷手段は、第2のラック外に設けられていてもよい。当該空冷手段は、第1のラック1000の二つの側面間に空気を流動させる。
図3の例では、空冷手段は、
図3中の右から左に向かう方向(
図3中の矢印Fが示す方向)に空気を流す。
【0025】
第2のラック2000に基板100を収容する場合、
図3に示されるようにアダプタ200を用いる。
図3に示されるように、基板100は第1のコネクタ210を介して、横方向でアダプタ200と接続する。また、アダプタ200及び基板100は、第2のコネクタ220を介して第2の収容手段2001と接続する。これにより、
図3に示されるように、流路調整板101により気体が流れる方向である第1の方向と、空冷手段によって空気が流れる方向(
図3中の矢印Fが示す方向)が平行になった状態で、基板100は第2のラック2000内に収容される。
【0026】
以上のように、電子機器1は、気体が第1の方向で流れるように調整する流路調整板101を備えた基板100と、第1の方向に対して垂直な第2の方向で基板100と接続可能な第1のコネクタ210を備える。また、電子機器1は、第1の方向と平行な方向に突出する第2のコネクタ220を備える。
【0027】
そのため、電子機器1によれば、取り付け時の基板100の向きが互いに異なるラックの何れにおいても、アダプタ200の使用の有無を切り替えることにより、空冷手段によって空気が流れる方向(
図3中の矢印Fが示す方向)が流路調整板101によって空気が流れる第1の方向と平行になった状態で、基板100を各ラック内に収容される。
【0028】
なお、
図1の例において、第1のコネクタ210は凹状であると述べたが、凸状であってもよい。この場合、基板10は、突出部102によりアダプタ200と接続するのではなく、突出部102に代えて設けられた凹状のコネクタにより、アダプタ200と接続する。
【0029】
また、
図1の例において、第2のコネクタ220は凸状であると述べたが、凹状であってもよい。この場合、アダプタ200は、ラックに設けられた凸状の部材と第2のコネクタ220を接続することにより、ラックと接続される。
【0030】
<第2の実施形態>
第2の実施形態における電子機器2について、
図4に基づき説明する。
図4は、電子機器2の構成例を示す模式図である。電子機器2は、電子機器1と同様に、基板100及びアダプタ200を備える。電子機器2は、基板100がさらにディップスイッチ103及びLED(Light Emitting Diode)104を備える点で、電子機器1と相違する。ディップスイッチ103及びLED104は、外部とのインターフェースに対応する。
【0031】
ディップスイッチ103は、基板100上に設けられた不図示の回路及び電子機器を制御するスイッチである。ユーザは、ディップスイッチ103を操作することにより、回路間の接続関係や、電子機器のオンオフを切り替えることができる。
【0032】
また、LED104は、基板100の状態を示すものである。例えば、LED104は、基板100の回路及び電子機器の何れかにおいて異常が検出された場合、点滅を繰り返す。
【0033】
基板100は、基板100の外周のうち保持部材240と当接していない部分に外部とのインターフェースを備える。上記のディップスイッチ103及びLED104のような外部とのインターフェースは、ユーザが確認しやすい場所に設けられていることが好ましい。基板100はこのような外部とのインターフェースを保持部材240と当接していない部分に備えることにより、電子機器2おいて、外部とのインターフェースと保持部材24が干渉することが抑制される。具体的には、LED104が保持部材240によっておおわれてしまうような状況の発生を抑制できる。
【0034】
次に、
図5を用いて電子機器2Aについて説明する。
図5は、電子機器2Aの構成例を示す模式図である。電子機器2Aは、電子機器2の変形例である。電子機器2Aは、電子機器1と同様に、基板100及びアダプタ200を備える。電子機器2は、基板100がさらに光アダプタ301、光ファイバ302及び光トランシーバ303を備える点で、電子機器1と相違する。光アダプタ301は、光を出力可能な光出力部に対応する。
【0035】
光アダプタ301、光ファイバ302及び光トランシーバ303は、基板100に取り付けられている。光アダプタ301は、光ファイバ302と光学的に接続される。光ファイバ302は、光アダプタ301及び光トランシーバ303と光学的に接続される。光トランシーバ303は、光ファイバ302と光学的に接続される。
【0036】
光トランシーバ303は、光信号を光ファイバ302に出力する。光信号は、光ファイバ302内を伝搬し、光アダプタ301から出力される。光アダプタ301は、外部に光を出力可能である。光アダプタ301には不図示の光ファイバがさらに備え付けられており、光信号は、当該光ファイバを介して外部へ出力される。
【0037】
光出力部から出力される光の出力方向は、前述の第1の方向及び第2の方向と平行でない第3の方向である。具体的には、第3の方向は、
図5中の矢印Cで示される方向である。
【0038】
前述のように、第1のコネクタ210は、第1の方向に対して垂直な第2の方向で基板100と接続可能である。また、第2のコネクタ220は、第1の方向と平行な方向に突出する。
【0039】
そのため、例えば、
図2に示されるような第1のラック1000において、第1のラック1000から基板100を取り外す場合、ユーザは、基板100から第1の方向と平行な位置にいる傾向がある。また、
図3に示されるような第2のラック2000において、第2のラック2000から基板100を取り外す場合、ユーザは、基板100から第2の方向と平行な位置にいる傾向がある。
【0040】
電子機器2Aにおいて、光出力部から出力される光の出力方向は、前述の第1の方向及び第2の方向と平行でない第3の方向である。そのため、ユーザが基板100をラックから取り外す際に光出力部から光が出力されていたとしても、当該光がユーザの目に直接入射することを抑制できる。
【0041】
また、電子機器2Aは、
図6に示されるように、光アダプタ301及び光ファイバ302を備えずに、光トランシーバ303を備えていてもよい。この例において、光トランシーバ303は、光を出力可能な光出力部に対応する。
【0042】
<第3の実施形態>
第3の実施形態におけるアダプタ3について、
図7に基づき説明する。
図7は、アダプタ3の構成例を示す模式図である。
【0043】
図7に示されるように、アダプタ3は、第1のコネクタ210、第2のコネクタ220、回路230及び保持部材240を備える。
【0044】
第1のコネクタ210は、気体が第1の方向で流れるように調整する流路調整板を備えた基板と、前記第1の方向に対して垂直な第2の方向で接続可能である。第2のコネクタ220は、第1の方向と平行な方向に突出する。回路230は、第1のコネクタ210と第2のコネクタ220とを電気的に接続する。保持部材240は、第1のコネクタ210、第2のコネクタ220及び回路230を保持し、第1のコネクタ210が基板と接続することにより基板の外周の一部と当接する。
【0045】
以上のように、アダプタ3は、第1の方向に対して垂直な第2の方向で基板と接続可能な第1のコネクタ210を備える。また、アダプタ3は、第1の方向と平行な方向に突出する第2のコネクタ220を備える。
【0046】
そのため、アダプタ3によれば、取り付け時の基板の向きが互いに異なるラックの何れにおいても、アダプタ3の使用の有無を切り替えることにより、第1の方向と空気が流れる方向が平行になった状態で、基板を各ラック内に収容できる。
【0047】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0048】
1、2、2A 電子機器
3 アダプタ
100 基板
101 流路調整板
102 突出部
103 ディップスイッチ103
104 LED
200 アダプタ
210 第1のコネクタ
220 第2のコネクタ
230 回路
240 保持部材
241 第1の基材部
242 第2の基材部
243 第3の基材部
301 光アダプタ
302 光ファイバ
303 光トランシーバ
1000 第1のラック
1001 第1の収容手段
2000 第2のラック
2001 第2の収容手段