(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024041271
(43)【公開日】2024-03-27
(54)【発明の名称】光モジュール
(51)【国際特許分類】
G02B 6/12 20060101AFI20240319BHJP
H01S 5/024 20060101ALI20240319BHJP
H01S 5/0235 20210101ALI20240319BHJP
G02F 1/015 20060101ALI20240319BHJP
H01L 31/02 20060101ALI20240319BHJP
【FI】
G02B6/12 361
H01S5/024
H01S5/0235
G02F1/015 505
H01L31/02 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022145985
(22)【出願日】2022-09-14
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100136722
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼木 邦夫
(74)【代理人】
【識別番号】100174399
【弁理士】
【氏名又は名称】寺澤 正太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100182006
【弁理士】
【氏名又は名称】湯本 譲司
(72)【発明者】
【氏名】上村 浩
【テーマコード(参考)】
2H147
2K102
5F149
5F173
5F849
【Fターム(参考)】
2H147AB02
2H147AB04
2H147AB05
2H147AC01
2H147AC02
2H147BE11
2H147BG04
2H147CA01
2H147CA08
2H147CA27
2H147CB01
2H147CC12
2H147CC14
2H147DA05
2H147DA07
2H147DA09
2H147EA14C
2H147GA12
2K102BA02
2K102DD03
2K102EB25
2K102EB30
5F149BA21
5F149JA03
5F149JA05
5F149XB07
5F173MC05
5F173MC12
5F173MC13
5F173MD04
5F173MD07
5F173MD09
5F173MD16
5F173MD18
5F173ME12
5F173ME33
5F173ME55
5F849BA21
5F849JA03
5F849JA05
5F849XB07
(57)【要約】
【課題】光素子をより確実に保護して光素子の信頼性を高めることができる光モジュールを提供する。
【解決手段】一実施形態に係る光モジュールは、第1面と、第1面と反対の第2面と、第1面と第2面との間を貫通するビアと、を有するガラス製の基板と、第1面に実装され、光信号の入出力を行う光素子と、第2面に実装され、光素子の温度を調整するための温調素子と、第1面に接続され、光素子を気密封止する第1リッドと、を備える。ビアは、光素子および温調素子に熱的に接続されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面と、前記第1面と反対の第2面と、前記第1面と前記第2面との間を貫通するビアと、を有するガラス製の基板と、
前記第1面に実装され、光信号の入出力を行う光素子と、
前記第2面に実装され、前記光素子の温度を調整するための温調素子と、
前記第1面に接続され、前記光素子を気密封止する第1リッドと、
を備え、
前記ビアは、前記光素子および前記温調素子に熱的に接続されている、
光モジュール。
【請求項2】
前記ビアは、前記基板の熱伝導率より大きい熱伝導率を有する、
請求項1に記載の光モジュール。
【請求項3】
前記第1面は、表面実装用の端子を備える、
請求項1または請求項2に記載の光モジュール。
【請求項4】
前記第2面に接続され、前記第2面と反対に放熱部材を有する第2リッドをさらに備え、
前記第2リッドは、前記温調素子を気密封止し、
前記温調素子は、前記放熱部材に熱的に接続されている、
請求項1または請求項2に記載の光モジュール。
【請求項5】
前記第1リッドの内部の容積は、前記第2リッドの内部の容積よりも小さい、
請求項4に記載の光モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、光モジュールが記載されている。光モジュールは、内部空間を有する筐体と、筐体の内部空間に収容される光部品と、筐体の内部空間を封止する蓋とを備える。筐体は、その開口が蓋で閉塞されることによって気密封止される。光部品は、光源と、光送信回路と、光受信回路と、高速LSI(Large-Scale Integration)と、ヒートシンクブロックと、ペルチェ素子とを含む。ヒートシンクブロックは、高速LSIを冷却する冷却部品である。ペルチェ素子は、光源、光送信回路、および光受信回路を冷却する冷却部品である。ペルチェ素子は、光送信回路および光受信回路と共に筐体の内部において気密封止されている。
【0003】
特許文献2には、光部品が記載されている。光部品は、筐体と、筐体に形成された配線と、筐体の内部に配置された光回路素子と、光回路素子を搭載するマウントと、配線基板と、蓋とを有する。光部品は、外部の配線基板にフリップチップ実装されている。光回路素子は、光導波路で形成された光回路を有する。光回路のうち、光電気変換と電気光変換を担う部分は、ボンディングワイヤ等の接続手段によって配線に接続されている。筐体は、蓋によって密封されるので、筐体の内部への水分等の侵入が防止される。マウントに代えて温度制御素子が配置される場合があり、この場合、温度制御素子は光回路と共に密封される。
【0004】
非特許文献1には、BGA(Ball Grid Array)基板と、BGA基板に搭載されたチップと、チップに搭載されたTEC(Thermo Electric Cooler)と、チップおよびTECを収容する筐体とを備える。チップの上面(回路面)は、BGA基板上にフリップチップ実装されている。チップの下面(基板面)は、TECを介してIHS(Integrated Heat Spreader)に接続されている。チップは、BGA基板およびTECによって上下から押さえられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2021-173875号公報
【特許文献2】特開2020-086389号公報
【特許文献3】米国特許出願公開第2021/0389532号明細書
【特許文献4】米国特許第6320257号明細書
【特許文献5】米国特許第6502999号明細書
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】“A thermoelectric cooler integrated with IHS on a FC-PBGA package”,Chih-Kuang Yu, Chun-Kai Liu, Ming-Ji Dai, Sheng-Liang Kuo, and Chung-Yen Hsu,2007 26th International Conference on Thermoelectrics.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、光素子は、その信頼性を向上させるために、より確実に保護することが求められうる。例えば、光素子は、気密封止されている状態において、温度変化による応力の影響を受ける場合がある。よって、気密封止される光素子を応力の影響等からより確実に保護できることが求められうる。
【0008】
本開示は、光素子をより確実に保護して光素子の信頼性を高めることができる光モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る光モジュールは、第1面と、第1面と反対の第2面と、第1面と第2面との間を貫通するビアと、を有するガラス製の基板と、第1面に実装され、光信号の入出力を行う光素子と、第2面に実装され、光素子の温度を調整するための温調素子と、第1面に接続され、光素子を気密封止する第1リッドと、を備える。ビアは、光素子および温調素子に熱的に接続されている。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、光素子をより確実に保護して光素子の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、実施形態に係る光モジュールを模式的に示す平面図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る光モジュールにおける光学系の例を示す断面図である。
【
図5】
図5は、第1変形例に係る光モジュールを示す断面図である。
【
図6】
図6は、第2変形例に係る光モジュールを示す断面図である。
【
図7】
図7は、第3変形例に係る光モジュールを示す断面図である。
【
図8】
図8は、第4変形例に係る光モジュールを示す断面図である。
【
図9】
図9は、第5変形例に係る光モジュールを模式的に示す平面図である。
【
図10】
図10は、第6変形例に係る光モジュールを模式的に示す平面図である。
【
図11】
図11は、第6変形例に係る光モジュールの基板および光素子を部分的に拡大した断面図である。
【
図12】
図12は、第7変形例に係る光モジュールを示す断面図である。
【
図13】
図13は、第8変形例に係る光モジュールを示す断面図である。
【
図14】
図14は、第9変形例に係る光モジュールを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示に係る光モジュールの実施形態を列記して説明する。一実施形態に係る光モジュールは、(1)第1面と、第1面と反対の第2面と、第1面と第2面との間を貫通するビアと、を有するガラス製の基板と、第1面に実装され、光信号の入出力を行う光素子と、第2面に実装され、光素子の温度を調整するための温調素子と、第1面に接続され、光素子を気密封止する第1リッドと、を備える。ビアは、光素子および温調素子に熱的に接続されている。
【0013】
この光モジュールは、第1面、第2面およびビアを有するガラス製の基板と、光素子と、温調素子とを備える。光素子は、基板の第1面に実装される。温調素子は、第1面と反対の第2面に実装される。さらに、光モジュールは、第1面に接続され、光素子を気密封止する第1リッドを備える。したがって、基板の第1面に実装された光素子が第1リッドによって気密封止されるので、気密封止される光素子を保護することができる。基板は、第1面と第2面との間を貫通するビアを有する。よって、ビアを介して光素子および温調素子を互いに熱的に強固に接続することができる。この光モジュールでは、光素子は、ガラス製の基板から見て温調素子とは反対側に実装される。よって、断熱性が良好なガラス製の基板によって、温度変化による応力の影響から光素子を保護することができる。したがって、光素子をより確実に保護して光素子の信頼性を高めることができる。
【0014】
(2)上記(1)において、ビアは、基板の熱伝導率より大きい熱伝導率を有してもよい。この場合、ビアを介して温調素子および光素子の間の熱伝達を一層効率よく行うことができる。
【0015】
(3)上記(1)または(2)において、第1面は、表面実装用の端子を備えてもよい。
【0016】
(4)上記(1)から(3)のいずれかにおいて、光モジュールは、第2面に接続され、第2面と反対に放熱部材を有する第2リッドをさらに備えてもよい。第2リッドは、温調素子を気密封止してもよい。温調素子は、放熱部材に熱的に接続されていてもよい。この場合、第2リッドによって温調素子が気密封止されるので、温調素子を保護することができる。第2リッドは、放熱部材を有する。したがって、第2リッドの放熱部材を介して温調素子の熱を放熱させることができる。
【0017】
(5)上記(4)において、第1リッドの内部の容積は、第2リッドの内部の容積よりも小さくてもよい。この場合、光素子が収容される第1リッドの内部の空間の容積が第2リッドの内部の空間の容積よりも小さい。したがって、光素子の気密封止部分の容積が第2リッドの内部の空間の容積よりも小さいので、温度変化による応力の影響等から光素子をより確実に保護することができる。
【0018】
[本開示の実施形態の詳細]
実施形態に係る光モジュールの具体例を以下で図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示され、特許請求の範囲と均等の範囲における全ての変更が含まれることが意図される。図面の説明において、同一または相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。図面は、理解の容易化のため、一部を簡略化または誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
【0019】
図1は、本実施形態に係る光モジュール1を模式的に示す平面図である。
図2は、
図1のII-II線断面図である。
図3は、
図1のIII-III線断面図である。
図1~
図3に示されるように、光モジュール1は、基板2と、第1リッド3と、第2リッド4と、光素子5と、温調素子6とを備える。基板2は、ガラス製である。例えば、基板2はガラスインターポーザーである。基板2は、第1方向D1、および第1方向D1に交差する第2方向D2に延在している。基板2は、第1方向D1および第2方向D2の双方に交差する第3方向D3に厚みを有する。
【0020】
一例として、基板2の第1方向D1の長さL1は5mmであり、基板2の第2方向D2の長さW1は5mmである。基板2の第3方向D3の長さ(基板2の厚さ)T1は、例えば、0.5mmである。基板2は、例えば、ソーダ石灰ガラス(ソーダライムガラス)、ホウケイ酸ガラス、結晶化ガラス、および、石英ガラスのいずれかによって構成されている。例えば、基板2を構成するガラスの主成分は二酸化ケイ素(SiO2)である。基板2は、ナトリウム(Na)およびカルシウム(Ca)の少なくともいずれかを含む組成物であってもよい。基板2の線膨張係数は、例えば3~5[ppm/K]である。しかしながら、基板2の線膨張係数は、ガラスを構成する材料の組成を調整することにより、1[ppm/K]以下、または10[ppm/K]程度にすることができる。基板2の線膨張係数は、後述する光素子5の線膨張係数、および温調素子6の第2基板6dの線膨張係数との差が小さいことが望ましい。この線膨張係数の差が小さいことにより、温度変化に起因する応力を低減し、光素子5の信頼性を向上することができる。
【0021】
基板2は、第1面2bと、第1面2bと反対の第2面2cと、第1面2bおよび第2面2cの間を貫通するビア2dとを有する。基板2は、例えば、微細孔(TGV:Through Glass Vias)であるビア2dを有するガラス基板である。ビア2dは、スルービアとも称される。ビア2dは、例えば、サーマルビアとして機能する。ビア2dは、例えば第3方向D3に沿って延在する円柱状の形状を有する。第3方向D3に沿って見たとき(基板2の平面視)におけるビア2dの直径は、例えば、100μmである。ビア2dの第3方向D3に沿った断面において、ビア2dとビア2dの周囲のガラスとの境界線の角度は第1面2bに対して垂直とは限らず、第1面2bに対して傾斜していてもよい。したがって、ビア2dは、第1面2bに対して第1方向D1または第2方向D2に傾斜して延在していてもよい。
【0022】
また、ビア2dの第1面2bに垂直な断面での形状は、第1面2bから第2面2cに向かって細くなっていてもよいし、太くなっていてもよい。あるいは、第1面2bから基板2の第3方向D3の中心に向かって細くなり、その後、その中心から第2面2cに向かって太くなっていてもよい。ビア2dの直径は、ビア2dの断面形状が円形となる断面における直径の最大値を表すものとする。基板2は、複数のビア2dを有する。複数のビア2dは、例えば、第1方向D1および第2方向D2のそれぞれに沿って並んでいる。例えば、基板2の平面視において、ビア2dは、一定のピッチで2次元に配列されている(
図9および
図10を参照)。ビア2dのピッチ(1つのビア2dの中心軸から当該ビア2dに隣接するビア2dの中心軸までの距離)は、例えば、250μmである。
【0023】
第1面2bは光素子5が実装される面であり、第2面2cは温調素子6が実装される面である。第1面2bは、第1方向D1および第2方向D2の双方に延在している。第2面2cは、第1面2bとは反対側を向いており、第1方向D1および第2方向D2の双方に延在している。ビア2dは、第1面2bから第2面2cまで第3方向D3に沿って延在している。ビア2dには、例えば、金属が充填されている(フィルドビアとも称される)。具体例として、ビア2dには銅(Cu)が充填されている。ビア2dに充填された銅が周囲のガラスに密着することにより、第1面2bと第2面2cとの間で基板2の気密性が確保される。例えば、ビア2dが形成された基板2のファインリーク試験によるリーク量は1.0×10-9[Pa・m3/s]未満である。銅は熱伝導性が良好であるため、ビア2dに銅が充填されている場合、ビア2dをサーマルビアとして機能させることができる。ビア2dは、少なくとも電気伝導および熱伝導のいずれか一つを目的として使用される。ビア2dは、特に熱伝導を目的として使用される場合にサーマルビアと称される。
【0024】
銅(Cu)の熱伝導率は約400[W/m・K]である。よって、ビア2dの面内密度(第3方向D3に沿って見たときにおける基板2のガラス部分に対する複数のビア2dの銅の割合)が10%となるようにビア2dの個々の面積および密度が調整される場合、ガラス部分の熱伝導率をほぼゼロと小さく見積もっても、ビア2dの部分(後述するサーマルパッドに相当する)の熱伝導率は平均で約40[W/m・K]となる。以上、ビア2dが銅によって構成されている例について説明した。しかしながら、ビア2dには、半導体が充填されていてもよい。具体例として、ビア2dにシリコン(Si)が充填されていてもよい。
【0025】
Siの線膨張係数は約4[ppm/K]、Cuの線膨張係数は約18[ppm/K]、ガラスの線膨張係数は例えば約3~5[ppm/K]であるため、ビア2dをSiで充填した場合、ビア2dをCuで充填した場合に比べてビア2dの周囲のガラスとの線膨張係数差が小さい。このため、例えば温度変化によって生じる応力を低減することができる。応力を低減することにより、ビア2dの直径をより大きくすることが可能となる。例えば、
図9および
図10では、一例として直径100μmのビア62d,72dが第1方向D1および第2方向D2のそれぞれに沿って並んでいる。ただし、ビア2dは、後述のサーマルパッド2g,2fと同様の形状と同程度の面積を有する単一のビアとして形成されてもよい。当該単一のビアの内部は、Siで充填されていてもよい。
【0026】
基板2の平面視において当該単一のビアの形状は長方形状であってもよい。Siの熱伝導率は約160[W/m・K]であり、Cuの熱伝導率よりも小さいが、ビアの面積を大きくすることでガラス部の面積に対するビアの総面積の割合を大きくし、ビア2dの部分の熱伝導率を向上することができる。例えば、ビア2dは、基板2の熱伝導率(基板2のビア2d以外の部分の熱伝導率)より大きい熱伝導率を有する。ビア2dは、光素子5および温調素子6に熱的に接続されている。ビア2dは、基板2を構成するガラス材料よりも光素子5に生じる熱を温調素子6に効率よく伝導する。
【0027】
第1リッド3は、後述する凹部3bを有し、凹部3bの中に、基板2の第1面2bに実装された光素子5を収容する。第1リッド3は、例えば、ガラス製である。この場合、第1リッド3の材料が基板2の材料と同一であるため、熱膨張または熱収縮による光素子5への応力を低減させることができる。しかしながら、第1リッド3は、ガラス以外の材料によって構成されていてもよい。但し、第1リッド3の材料は、気密性および断熱性を有する材料であることが好ましい。第1リッド3は、例えば、光素子5に入出力する光信号Lの波長において透過性を有する。光信号Lの波長帯域は、一例として、1.2μm以上且つ1.7μm以下である。
【0028】
光素子5は、例えば、電気信号Sの送受信、および光信号Lの送受信を行う。
図4は、光モジュール1における光信号Lを送受信するための光学系の例を示している。
図4に示されるように、光モジュール1は、第3方向D3から見た場合における第1リッド3の外側(光素子5と反対側)に位置する光ファイバ9を有していてもよい。前述したように光素子5に入出力する光信号Lの波長において第1リッド3が透過性を有する場合、第1リッド3を介した光素子5および光ファイバ9の光結合が実現される。光モジュール1は、光素子5と第1リッド3の光信号Lが透過する内側の面(内面)3gとの間に配置された第1レンズ11と、第1リッド3の光信号Lが透過する外側の面(外面)3hと光ファイバ9との間に配置された第2レンズ12とを有していてもよい。さらに、光モジュール1は、第1リッド3の内面3gにおける第1レンズ11との対向位置に設けられた第1反射防止膜13、および第1リッド3の外面3hにおける第2レンズ12との対向位置に設けられた第2反射防止膜14の少なくともいずれかを有していてもよい。この場合、光素子5と光ファイバ9との高効率な光結合が可能となる。第1レンズ11、第2レンズ12、および、光ファイバ9は、調芯によって位置決めされて例えば接着剤を用いて基板2に固定される。
【0029】
図2および
図3に示されるように、例えば、第1リッド3は、第3方向D3に窪む凹部3bを有する。第1リッド3は、凹部3bとしてガラス板にザグリが形成されたものであってもよい。基板2の平面視において凹部3bを取り囲む接続面3cが基板2の第1面2bに接続されることによって、第1リッド3の凹部3bと基板2の第1面2bとによって画成される第1気密空間K1が形成される。第1気密空間K1には、第1面2bに実装された光素子5が収容されている。第1リッド3の線膨張係数は、基板2の線膨張係数との差が小さいことが望ましい。この線膨張係数の差が小さいことにより、光モジュール1の温度変化に伴い発生する応力を低減することが可能となる。第1リッド3の第1方向D1の長さL2は、基板2の第1方向D1の長さL1よりも小さい。第1リッド3の第2方向D2の長さW2は、基板2の第2方向D2の長さW1よりも小さい。
【0030】
例えば、第1リッド3は、第1方向D1および第2方向D2の双方に延在する底部3dと、底部3dから第3方向D3に延びる側壁部3fとを有する。一例として、第1リッド3の第1方向D1の長さL2は4mmであり、第1リッド3の第2方向D2の長さW2は4mmである。第1リッド3の高さ(第3方向D3の長さ)H2は、例えば、0.3mmである。例えば、底部3dおよび側壁部3fは一体とされている。しかしながら、底部3dおよび側壁部3fは別体であってもよく、底部3dに側壁部3fが接合されて第1リッド3が構成されてもよい。基板2の平面視において、側壁部3fは、凹部3bの周囲を取り囲む形状を有する。すなわち、凹部3bは、側壁部3fの内側に形成される。側壁部3fに表面が光学研磨されたガラスを使用することにより、上述した第1リッド3を介した光結合が容易に実現可能となる。この場合、底部3dは不透明であってもよい。
【0031】
第1リッド3は、例えば、接着剤(封止剤ともいう)を介して基板2に接合(シール)されている。この接着剤は、例えば、金属によって構成されている。具体例として、当該接着剤は金錫(AuSn)によって構成されている。この場合、第1リッド3は、接続面3cに塗布された金錫が加熱溶融されて基板2に接合される。金属接合により、高気密な第1気密空間K1が形成される。例えば、第1気密空間K1のファインリーク試験によるリーク量は、1.0×10-9[Pa・m3/s]未満である。これにより、光素子5の信頼性をより高めることが可能である。加熱溶融は、例えばレーザ照射またはヒータ加熱によって行われる。第1リッド3が加熱用のレーザ光の波長において透過性を有している場合、電気配線が形成された基板2側からではなく、第1リッド3側から第1リッド3を透過するようにレーザ光を照射して接着剤を加熱することができる。これにより高気密な第1気密空間K1を形成することができる。第1リッド3と基板2の接合には、接着剤として半田、ガラスフリット、または、エポキシ樹脂を使用してもよい。また、接着剤を使用せず、例えば、第1リッド3の表面酸化膜(SiO2)と基板2の表面酸化膜とを直接接合してもよい。また、酸化膜および金属が形成された表面同士を直接接合してもよい(ハイブリッドボンディングとも称される)。接着剤として絶縁体を使用した場合、および、ハイブリッドボンディングで接合を行う場合、第1気密空間K1の気密封止を行うとともに、第1気密空間K1の内部と第1リッド3の外部とを接続する電気配線(フィードスルー)を形成することができる。
【0032】
第2リッド4は基板2の第2面2cに接続される。第2リッド4は、基板2の第2面2cに実装された温調素子6を収容する。第2リッド4は、温調素子6を気密封止する。第2リッド4は、例えば、第1方向D1および第2方向D2の双方に延在する放熱部材4bと、放熱部材4bから第3方向D3に延びる側壁部4cとを有する。放熱部材4bは、基板2の熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有する。放熱部材4bは板状を呈する。放熱部材4bは、例えば、シリコン(Si)によって構成されている。側壁部4cは、例えば、ガラスによって構成されている。しかしながら、放熱部材4bの材料、および側壁部4cの材料は、上記の例に限られない。例えば、放熱部材4bは金属製であってもよい。また、側壁部4cはセラミック製であってもよい。放熱部材4bは、温調素子6と光モジュール1の外部との間に位置する熱伝達経路として機能する。例えば、放熱部材4bは、接着剤を介して側壁部4cに接合されている。例えば、第2リッド4では、シリコン(Si)製の放熱部材4bとガラス製の側壁部4cとが接着剤を介して一体化されている。放熱部材4bの線膨張係数は、基板2の線膨張係数との差が小さいことが望ましい。この線膨張係数の差が小さいことにより、光モジュール1の温度変化に伴う応力を低減することができる。
【0033】
例えば、第2リッド4の第1方向D1の長さL3は、基板2の第1方向D1の長さL1よりも小さい。第2リッド4の第2方向D2の長さW3は、基板2の第2方向D2の長さW1よりも小さい。一例として、第2リッド4の第1方向D1の長さL3は4mmであり、第2リッド4の第2方向D2の長さW3は4mmである。例えば、第2リッド4の高さ(第3方向D3の長さ)H3は、第1リッド3の高さH2よりも大きい。一例として、第2リッド4の高さH3は1.5mmである。
【0034】
基板2と基板2に接続された第2リッド4とで第2気密空間K2が形成される。基板2の第2面2cと、第2リッド4の側壁部4cおよび放熱部材4bとは、第2気密空間K2を画成する。例えば、第1リッド3の第1気密空間K1の容積は、第2リッド4の第2気密空間K2の容積よりも小さい。例えば、第1気密空間K1は第2気密空間K2よりも高気密である。すなわち、例えば、第1リッド3による気密封止のリーク量は、第2リッド4による気密封止のリーク量より小さい。第2リッド4は、例えば、接着剤を介して基板2に接合されている。一例として、第1リッド3は金錫(AuSn)を介して基板2に接合され、第2リッド4は樹脂を介して基板2に接合される。例えば、第2リッド4は紫外線硬化樹脂を介して基板2に接合される。この場合、第2気密空間K2は、第1気密空間K1よりも低気密になりうる。しかしながら、第2気密空間K2の気密度は第1気密空間K1の気密度より低くてもよい。一例として、第2気密空間K2のファインリーク試験によるリーク量は、1.0×10-9[Pa・m3/s]未満であってもよい。この場合、第2気密空間K2に収容される温調素子6での結露の発生を抑制でき、温調素子6の信頼性を向上できる。
【0035】
第2リッド4と基板2の接合には、接着剤として半田、ガラスフリット、またはエポキシ樹脂を使用してもよい。また、接着剤を使用せず、例えば側壁部4cの接合面の表面酸化膜(SiO2)と基板2の第2面2cの表面酸化膜とを直接接合してもよいし、酸化膜および金属が形成された表面同士をハイブリッドボンディングで接合してもよい。接着剤として絶縁体を使用した場合、および、ハイブリッドボンディングで接合した場合、第2気密空間K2を気密封止をするとともに、第2気密空間K2の内部と第2リッド4の外側とを接続する電気配線を形成できる。なお、第2気密空間K2の中に水分を吸着する吸湿材、または水分を分解する分解剤が配置されてもよい。第2気密空間K2の中において基板2、第2リッド4、および温調素子6の表面は、結露してもそれぞれの内部に水分が浸透しないように、樹脂等の絶縁膜で保護(被覆)されていてもよい。
【0036】
一例として、光素子5は光変調器である。光素子5は、例えば、リン化インジウム(InP)によって構成されている。この場合、光素子5の線膨張係数は約4.6[ppm/K]である。一例として、光素子5の第1方向D1の長さL4は3mmであり、光素子5の第2方向D2の長さW4は3mmである。光素子5の高さ(第3方向D3の長さ)H4は、例えば、0.1mmである。光素子5は、第1気密空間K1において基板2に対して回路面(第1面)5bが基板2を向くようにフリップチップ実装(あるいはフェイスダウン実装ともいう)される。このフリップチップ実装では、例えば、熱圧着、または超音波接合が用いられる。
【0037】
なお、光素子5は、光変調器以外の光学素子であってもよい。例えば、光素子5は、半導体レーザ、またはフォトダイオードであってもよい。例えば、光素子5は、基板2に対向する第1面5b(回路面)、および第1面5bとは反対側を向く第2面5c(基板面)を有する。回路面は、基板上に光導波路、光スプリッタ、および光カプラ等の光回路の構成要素が形成されている面である。回路面にはエピタキシャル層が形成され、アクティブ素子が形成されていてもよい。基板面は、通常は光回路の構成要素は形成されていない。ただし、基板面には電極またはレンズ等のパッシブ素子が形成されていてもよい。例えば、光素子5は第1面5bに形成された電極(パッド)を有し、当該電極はバンプ7を介して基板2の第1面2bに形成された電極2fおよびビア2dに電気的および熱的に接続される。例えば、第1面5bに形成された電極は、金(Au)によって構成されたパッドであってもよい。一例として、バンプ7は、Auスタッドバンプである。基板2と光素子5との間にアンダーフィル樹脂が充填されていてもよい。
【0038】
例えば、光素子5の基板2とは反対側(第2面5c側)は気体に囲まれているため熱的にフローティングになっている。一方で、光素子5は基板2のビア2dを介して温調素子6に熱的に強固に接続されている。したがって、光素子5は、第1リッド3からの熱の影響を受けにくく、かつ温調素子6によって効率的に温度制御される。例えば、光素子5と温調素子6との間の熱抵抗は、光素子5と第1リッド3との間の熱抵抗よりも1桁以上低い。基板2に第2リッド4が接合された状態において、放熱部材4bは温調素子6から見て第2面2cとは反対側に位置する。したがって、温調素子6は、放熱部材4bと基板2との間に挟まれて配置されている。放熱部材4bには温調素子6が熱的に強固に接続されている。温調素子6は、例えば、熱電クーラーである。例えば、温調素子6は、複数のペルチェ素子6bと、複数のペルチェ素子6bを第3方向D3に挟む第1基板6cおよび第2基板6dとを有する。第1基板6cおよび第2基板6dは、例えば、セラミック基板である。第1基板6cは放熱部材4bに接触する。第2基板6dは、基板2の第2面2cに形成された電極2gを介してビア2dに接続される。
【0039】
なお、基板2の第2面2cに電極2gとは別の電極を形成し、例えばワイヤボンディングで温調素子6の電気端子と電気接続することにより、温調素子6に電力を供給することが可能である。また、基板2の第2面2cに例えばサーミスタを配置し、このサーミスタを温度測定用のモニタとして使用することも可能である。光素子5の回路面は基板2に固定され温調素子6に物理的に接続されている。これに対し、光素子5の基板面は他の構成要素に接触していない。よって、回路面および基板面の両方が固定された構成と比較して、温度変化による光素子5に対する応力の影響等を抑えることができる。より具体的には、仮に、光素子5が第2気密空間K2の中で温調素子6と基板2の間に挟まれて配置される場合(回路面が基板2の第2面2cを向くように光素子5が基板2に搭載され、光素子5の基板面に温調素子6が搭載される場合)、温度変化に伴って、第2リッド4、温調素子6、光素子5、および基板2がそれぞれの線膨張係数に従って膨張または収縮するため、光素子5に大きな応力が加わる可能性がある。しかしながら、本実施形態では、光素子5の回路面と基板面の一方のみが固定されるため、光素子5に加わる熱応力を低減することができる。これにより光素子5の信頼性が向上する。
【0040】
基板2の電極2f,2gは、例えば、銅(Cu)の表面が金(Au)によってメッキされて形成されている。電極2f,2gは金メッキと銅の間に例えばニッケル(Ni)またはパラジウム(Pd)がメッキされて形成されていてもよい。電極2f,2gは、複数のビア2dを覆うパッド(サーマルパッド)であってもよい。すなわち、電極2f,2gは、基板2の平面視においてビア2dを含むサーマルパッドであってもよい。このサーマルパッドは、例えば、銅によって構成された薄膜である。第1基板6cと放熱部材4bの間、または第2基板6dと電極2gの間に熱伝導材(TIM:Thermal Interface Material)が介在していてもよい。この熱伝導材は、例えば、金属ペースト、半田、または樹脂によって構成されている。一例として、温調素子6の第1方向D1の長さL5は3mmであり、温調素子6の第2方向D2の長さW5は3mmである。例えば、温調素子6の高さ(第3方向D3の長さ)は1mmである。
【0041】
例えば、光モジュール1は、外部接続用の端子8を有する。端子8は、基板2の第1面2bに設けられた表面実装用の端子である。表面実装用の端子8が設けられる基板2の面を実装面ともいう。第1面2bに対する端子8の高さ(第3方向D3の長さ)H6は、第1面2bに対する第1リッド3の高さH2よりも大きい。一例として、端子8は、球状を呈する半田ボールである。端子8の直径は、一例として、400μmである。端子8は、例えば、Sn-Ag-Cu合金系の半田である。端子8は、基板2の第1面2bに形成された電気配線2hに接続されている。電気配線2hの表面はパッシベーション膜により保護されていてもよい。その場合、電気配線2hの端子8と接続される部分には、金属が露出した電極(パッド)が形成されている。電極は表面がアンダーバンプメタルでメッキ処理されてもよい。電気配線2hは、バンプ7を介して光素子5の第1面5bに形成された電極に電気的に接続されている。光モジュール1は複数の端子8を有し、複数の端子8は、例えば、第2方向D2に沿って並ぶように配置されている。なお、端子8は、アレイ状に配列されていてもよい。例えば、複数の端子8はBGA(Ball Grid Array)を構成する。
【0042】
次に、本実施形態に係る光モジュール1から得られる作用効果について説明する。光モジュール1は、第1面2b、第2面2cおよびビア2dを有するガラス製の基板2と、光素子5と、温調素子6とを備える。光素子5は、基板2の第1面2bに実装される。温調素子6は、第1面2bと反対の第2面2cに実装される。さらに、光モジュール1は、第1面2bに接続され、光素子5を気密封止する第1リッド3を備える。したがって、基板2の第1面2bに実装された光素子5が第1リッド3によって気密封止されるので、気密封止によって光素子5を保護することができる。基板2は、第1面2bと第2面2cとの間を貫通するビア2dを有する。よって、ビア2dを介して光素子5および温調素子6を互いに熱的に強固に接続することができる。光素子5のビア2dと接続されている面と反対の面は、熱伝導性が低い状態となっている。光モジュール1では、光素子5は、ガラス製の基板2から見て温調素子6とは反対側に実装される。よって、断熱性が良好なガラス製の基板2によって、温度変化による応力の影響から光素子5を保護することができる。したがって、光素子5をより確実に保護して光素子5の信頼性を高めることができる。
【0043】
本実施形態において、ビア2dは、基板2のガラス部分の熱伝導率より大きい熱伝導率を有する。よって、ビア2dを介して温調素子6および光素子5の間の熱伝達を一層効率よく行うことができる。したがって、温調素子6は、効率よく光素子5の温度調節を行うことができる。
【0044】
本実施形態において、第1面2bは、表面実装用の端子8を備える。さらに、本実施形態において、光モジュール1は、第2面2cに接続され、第2面2cと反対に放熱部材4bを有する第2リッド4をさらに備える。第2リッド4は、温調素子6を気密封止する。温調素子6は、放熱部材4bに熱的に接続されている。したがって、第2リッド4によって温調素子6が気密封止されるので、温調素子6を結露等から保護することができる。第2リッド4は、放熱部材4bを有する。したがって、第2リッド4の放熱部材4bを介して温調素子6の熱を放熱させることができる。
【0045】
本実施形態において、第1リッド3の内部の容積は、第2リッド4の内部の容積よりも小さい。すなわち、光素子5が収容される第1リッド3の内部の空間の容積が第2リッド4の内部の空間の容積よりも小さい。したがって、光素子5の気密封止部分の容積が第2リッド4の内部の空間の容積よりも小さいので、温度変化による応力の影響等から光素子5をより確実に保護することができる。さらに、本実施形態に係る光モジュール1は、第1気密空間K1に温調素子6を含まない。すなわち、光モジュール1は、第1気密空間K1において光素子5を温調素子6とは別に気密封止している。よって、第1気密空間K1からの気体の流出をより確実に抑制できるので、光素子5の信頼性がさらに向上する。より具体的には、仮に、光素子が温調素子または他の部品と同じ空間に収容される場合、光素子は温調素子または当該他の部品からのアウトガスの影響を受ける可能性がある。しかしながら、本実施形態では、光素子5が単独で気密封止される。よって、光素子5の信頼性がさらに向上する。
【0046】
なお、本実施形態では、第1気密空間K1に光素子5のみが収容される。しかしながら、第1気密空間K1には、例えば、光素子5を駆動するIC等の回路チップが収容されてもよい。光素子5と回路チップがともに第1気密空間K1に収容される場合、第1リッド3の長さL2、W2と高さH2は適宜変更され得る。回路チップは、例えば光素子5の長さおよび厚みと同程度の長さおよび厚みを有し、温調素子6よりも体積が小さい。例えば、この回路チップの厚みは、0.2~0.3mmであり、温調素子6の厚み(一例として1mm)より小さい。このため、第1リッド3の内部における気密封止部分である第1気密空間K1の容積を第2気密空間K2の容積より小さくでき、温度変化による光素子5に対する応力の影響等を抑えることができる。
【0047】
続いて、種々の変形例に係る光モジュールについて説明する。後述する変形例に係る光モジュールの一部の構成は、前述した光モジュール1の一部の構成と同一である。よって、以下の説明では、光モジュール1の説明と重複する説明を適宜省略する。
図5は、第1変形例に係る光モジュール21を示す断面図である。前述の実施形態では、光素子5が第1面5bに形成された電極を有し、当該電極が基板2のビア2dに熱的に接続されるフェイスダウン実装(フリップチップ実装)について説明した。これに対し、光モジュール21では、第1面5bが基板2のビア2dとは反対側を向くように光素子5が基板2に実装されるフェイスアップ実装とされている。
【0048】
光素子5の第1面5bは、電極および回路が形成された回路面であり、光素子5の当該回路面とは反対側の第2面5cは基板面である。当該フェイスアップ実装では、光素子5の第2面5cが基板2の第1面2bに接続される。例えば、基板2の第1面2bに複数のビア2dを覆うようにサーマルパッド5dが形成されており、サーマルパッド5dに光素子5の第2面5cが接着剤(例えば銀ペースト)を介して接続される。光素子5の第1面5bには、光素子5の外部の回路と接続するための電極(パッド)が形成されており、第1面5bに形成された電極は基板2の第1面2bに形成された電気配線2jとボンディングワイヤ22を介して電気的に接続されている。ボンディングワイヤ22は、第1面5bの電極から電気配線2jまで延在している。以上、光モジュール21におけるフェイスアップ実装では、例えば、光素子5の第2面5c全体が第1面2bに接続するため、フリップチップ実装の場合と比較して同じ光素子5のチップサイズに対してサーマルパッド5dと接続する部分の面積を広く確保できる。また、光素子5と基板2の間にバンプ7を使用する必要がない。その結果、光素子5と温調素子6との間の熱抵抗をより小さくすることができる。
【0049】
次に、第2変形例に係る光モジュール31について
図6を参照しながら説明する。
図6に示されるように、光モジュール31は外部の配線基板32上に表面実装されている。光モジュール31は、基板2と配線基板32との間に介在する端子33を有する。配線基板32は、基板2の第1面2bおよび第1リッド3に対向する凹部32bを有する。凹部32bは、配線基板32の電気配線32cが形成された表面32dから第3方向D3に窪んでいる。基板2は、第1面2bに形成されるとともに第3方向D3から見てバンプ7から第1リッド3の外部まで延びる電気配線2kを有する。端子33は、電気配線2kと配線基板32の電気配線32cとを互いに電気的に接続する。電気配線32cの表面はパッシベーション膜により保護されていてもよい。その場合、電気配線32cの端子33が搭載される部分には、金属がパッシベーション膜から露出して電極が形成されている。この電極の表面は、例えば、Auによりメッキ処理されていてもよい。
【0050】
例えば、第1リッド3の高さH2(第3方向D3の長さ)が端子33の高さH6よりも高い場合、第1リッド3の一部が凹部32bに入り込んだ状態となる。なお、このときの端子33の高さH6は、基板2と配線基板32とが端子33によって接続されている状態での基板2と配線基板32との間の距離に相当する。これにより、光モジュール31を配線基板32上に表面実装するときに、光モジュール31と配線基板32の干渉を防止してより確実に実装し、信頼性を向上することが可能となる。なお、光モジュール31は、第2リッド4の放熱部材4b上に放熱フィンを有していてもよい。また、光モジュール31は、当該放熱フィンからの放熱を効率的に行うための空冷ファンをさらに有していてもよい。
【0051】
第3変形例に係る光モジュール41について
図7を参照しながら説明する。
図7に示されるように、光モジュール41は、前述した光モジュール31と同様、配線基板43上に表面実装されている。但し、配線基板43は前述した凹部32bを有しておらず、基板42の第1面42bに凹部42cが形成されている。凹部42cの底面と光素子5の回路面は対向している。これにより、第1リッド3の第1面42bに対する高さを低く抑えることができる。光モジュール41は、基板42と配線基板43との間に介在する端子44を有する。
【0052】
端子44の高さH6(第3方向D3の長さ)は第1リッド3の高さH2よりも大きい。よって、第1リッド3を配線基板43に接触させないようにすることが可能である。すなわち、第3方向D3において第1リッド3と配線基板43との間に適度にスペースを設けることができる。第3変形例は第2変形例に比べて第1リッド3の高さH2を低く抑えることが可能なため、配線基板43に凹部を設けることなく光モジュール41を容易に実装することができる。凹部42cは、例えば、切削加工またはエッチングによって第1面42bに形成されている。凹部42cは、第1面42bにおいて第3方向D3に窪んでいる。基板42は、第1面42bに形成されるとともに、バンプ7から第1リッド3の外部まで延びる電気配線42dを有する。電気配線42dにより、高さが異なる凹部42cの底面から端子44が形成されている第1面42bまで電気接続することができる。電気配線42dの形成を容易にするため、凹部42cの側壁は第1面42bに対して傾斜を有することが望ましい。この傾斜の角度は、例えば、凹部42cの底面に対して45°である。端子44は、電気配線42dと配線基板43の電気配線43bとを互いに電気的に接続する。
【0053】
第4変形例に係る光モジュール51について
図8を参照しながら説明する。
図8に示されるように、光モジュール51は、第1基板52および第2基板53を有する。第1基板52は、光素子5が実装される第1面52b、温調素子6が実装される第2面52c、および第1面52bから第2面52cまで延在するビア52dを有する。第2基板53は、後述する貫通孔53bを有し、第1基板52に積層されて多層基板を形成する。第1リッド3は、例えば、貫通孔53bの中に配置されて第1基板52に接合されている。この場合、第2基板53を配線層として機能させることができる。例えば、光素子5は、第2基板53を介して配線基板43の電気配線43bに電気的に接続される。
【0054】
例えば、第1基板52および第2基板53は共にガラス製である。第2基板53は、第1基板52の第1面52bに接合されている。第2基板53は、第2基板53を第3方向D3に貫通する貫通孔53bを有する。第1基板52の第1面52bと、第1リッド3とによって第1気密空間K1が画成されている。
【0055】
第1基板52は、第1面52bに形成されるとともにバンプ7に接合される第1サーマルパッド52fと、第2面52cに形成された第2サーマルパッド52gと、第1面52bに形成されており、かつバンプ7から第1リッド3の外側にまで延在する電気配線52hとを有する。第2基板53は、第1基板52の第1面52bに対向する第3面53cと、第3面53cとは反対側を向く第4面53dと、第2基板53を第3方向D3に貫通するビア53fとを有する。第4面53dには電気配線53hが形成されている。電気配線52hはビア53fを介して電気配線53hに電気的に接続されている。第1基板52と第2基板53は、例えば、接着剤によって互いに接着された状態で積層されている。ただし、ビア53fと電気配線52hとの間には電気接続を取るため接着剤が無いことが望ましい。光モジュール51は、第2基板53と配線基板43との間に介在する端子54を有する。端子54は、第4面53dに形成されている。端子54は、第2基板53の電気配線53hと、配線基板43の電気配線43bとを互いに電気的に接続する。第4変形例も第2変形例に比べて第1リッド3の高さH2aを端子54の高さH6より低く抑えることが可能なため、配線基板43に
図6に示されるような凹部を設けることなく光モジュール51を容易に実装することができる。なお、端子54の高さH6は、第3方向D3における第2基板53の第4面53dと配線基板43との間の距離に相当する。また、第1リッド3の高さH2aは、第1リッド3が接続されている第1面52bから第1リッド3の配線基板43に対向する面までの距離(第1リッド3の第3方向D3の高さH2)ではなく、端子54が形成されている第4面53dから第1リッド3の配線基板43に対向する面までの距離に相当する。第4面53dは、第1基板52および第2基板53によって構成される基板2の実装面に相当する。したがって、第1リッド3の高さH2および端子54の高さH6は、実装面を基準に決められる。第4変形例によると、第1リッド3の第3方向D3の高さH2が端子54の高さH6より大きい場合でも、第1リッド3の高さH2aを端子54の高さH6より低く抑えることができる。
【0056】
続いて、第5変形例として、フェイスアップ実装される光モジュール61における基板62、光素子65および温調素子66の例について
図9を参照しながら説明する。
図9は、第3方向D3(第2リッド4側)から見た場合における基板62、光素子65、および温調素子66の平面透視図を示している。基板62は、第1方向D1に沿って並ぶと共に第2方向D2に沿って並ぶ複数のビア62dと、サーマルパッド62f,62gとを有する。サーマルパッド62fは、基板62の第2面62c上に形成されており、サーマルパッド62gは、基板62の第1面62b上に形成されている。ビア62dは格子状に配列されている。サーマルパッド62gとサーマルパッド62fとはビア62dを介して熱的に強固に接続されている。フェイスアップ実装される光モジュール61では、例えば、光素子65の裏面全体が銀ペースト等を介してサーマルパッド62gに接続されている。光素子65は、例えば、サーマルパッド62gの内側に配置されている。温調素子66は、サーマルパッド62fの内側に配置されている。
図9において、サーマルパッド62fは、サーマルパッド62gよりも大きく図示されているが、サーマルパッド62fは、サーマルパッド62gよりも小さく形成されていてもよい。なお、サーマルパッド62fおよびサーマルパッド62gは、ビア62dを内包するように形成されることが好ましい。
【0057】
図10は、第6変形例に係る光モジュール71の基板72、光素子75および温調素子76を示す平面透視図であり、光モジュール71を第3方向D3(第2リッド4側)から見た図である。
図11は、光モジュール71の基板72、光素子75および温調素子76を部分的に拡大した断面図である。
図10および
図11に示されるように、基板72は、格子状に配列された複数のビア72dと、サーマルパッド72gと、サーマルパッド72fと、を有する。サーマルパッド72gは、基板72の第1面72b上に形成されており、サーマルパッド72fは、基板72の第2面72c上に形成されている。サーマルパッド72gとサーマルパッド72fとはビア72dを介して熱的に強固に接続されている。光素子75は、第3方向D3から見た場合におけるサーマルパッド72gの外側に位置する複数の電極パッド75bと、第3方向D3から見た場合における電極パッド75bの内側に位置する放熱パッド75cとを有する。サーマルパッド72gは、光素子75のサイズよりも小さく形成される。なお、サーマルパッド72fは、光素子75よりも大きく形成されてもよい。温調素子76は、サーマルパッド72fの内側に実装される。サーマルパッド72gは、端子74を介して放熱パッド75cに接続される。
【0058】
次に、第7変形例に係る光モジュール81について
図12を参照しながら説明する。
図12は、光モジュール81の基板82における電気配線を示す断面図である。基板82は、光素子5が実装される第1面82bと、第1面82bの反対側を向いており温調素子6が実装される第2面82cとを有する。基板82は、第1面82bに形成されておりバンプ7から第1リッド3に向かって延びる第1配線82dと、第2面82cに形成された第2配線82fと、第1面82bにおける第1リッド3の外側に形成された第3配線82gとを有する。第3方向D3から見た場合において、第2配線82fは、第1配線82dよりも光モジュール81の外側に延びている。第2配線82fは、例えば、第2リッド4に接触しており第2リッド4の内側から第2リッド4の外側に延在している。第3方向D3から見た場合において、第3配線82gは、第2配線82fよりも光モジュール81の外側に延びている。第2配線82fは、例えば、第3配線82gと第1配線82dとの間に配置されている。
【0059】
基板82は、第1リッド3の内側において基板82を第3方向D3に貫通する第1ビア82hと、第1リッド3の外側において基板82を第3方向D3に貫通する第2ビア82jとを有する。第1ビア82hは第1配線82dから第2配線82fまで延びており、第2ビア82jは第2配線82fから第3配線82gまで延びている。光素子5は、バンプ7、第1配線82d、第1ビア82h、第2配線82f、第2ビア82j、および第3配線82gを介して端子8に電気的に接続されている。第7変形例では、第2配線82fは、第2気密空間K2の内側から第2リッド4の外側に延在するフィードスルー配線として形成されている。このため、第2リッド4と基板2の気密封止に使用される接着剤は絶縁性を有することが望ましい。一方、基板82と第1リッド3との接続部に電気配線がないため、第1リッド3と基板82の気密封止に用いる接着剤に金属材料を使用することができる。これにより、第1気密空間K1の気密性を高めて光素子5の信頼性を向上することができる。
【0060】
さらに、第7変形例の変形例について
図13を参照しながら説明する。
図13の変形例は、
図12の第7変形例に対して、第1リッド3の大きさが第2リッド4の大きさよりも大きく構成されている点で異なっている。
図13に示されるように、第1リッド3の第1方向D1の長さL2は第2リッド4の第1方向D1の長さL3よりも大きく設定されている。また、第1方向D1において、第2リッド4は、第1リッド3の内側に配置されている。例えば、第1リッド3の長さL2、W2が第2リッド4の長さL3、W3より大きく設定されていても、第1リッドの高さH2を第2リッドの高さH3よ小さくすることにより、第1気密空間K1の容積は、第2気密空間K2の容積より小さくすることができる。
【0061】
以下では、説明の都合上、端子8は、
図13において、左側に配置されているものを端子8a、右側に配置されているものを端子8bと称することにする。第1リッド3の側壁部3fは、第1方向D1において第1側壁3iおよび第2側壁3jを有する。第1側壁3iは、第2側壁3jよりも端子8aの近くに位置する。また、第2リッド4の側壁部4cは、第1方向において第3側壁4dおよび第4側壁4eを有する。第3側壁4dは、第4側壁4eよりも端子8aの近くに位置する。第1リッド3の第1側壁3iは、第2リッド4の第3側壁4dよりも端子8aの近くに配置されている。この構成において、第1ビア82hを、第1リッド3の内側に配置するとともに第2リッド4の外側に配置することにより、第1配線82dは第1気密空間K1の中に形成され、第2配線82fは第2気密空間K2の外に形成されるため、いずれの配線においても第1側壁3iまたは第3側壁4dを通過するフィードスルー配線を不要とすることができる。
【0062】
なお、光素子5のバンプ7から基板2の端子8aまでの電気配線についてのみ考える場合には、第1リッド3の第2側壁3jおよび第2リッドの第4側壁4eは当該電気配線には関係しないので、第1リッド3の第2側壁3jは、第2リッド4の第4側壁4eよりも端子8aの近くも位置していてもよい。したがって、そのような場合には、第1リッド3の長さL2は、第2リッドの長さL3よりも大きく設定されていなくてもよい。フィードスルー配線を省くことにより、第1気密空間K1と第2気密空間K2の両方の気密性をより高めることができ、光素子5および温調素子6の信頼性をさらに向上することができる。
【0063】
さらに、第7変形例の別の変形例について
図14を参照しながら説明する。
図14の変形例は、
図12の第7変形例に対して、第2リッド4の大きさが第1リッド3の大きさよりも大きく構成されている点で異なっている。
図14に示されるように、第2リッド4の第1方向D1の長さL3は第1リッド3の第1方向D1の長さL2よりも大きく設定されている。また、第1方向D1において、第1リッド3は、第2リッド4の内側に配置されている。例えば、第1リッド3の長さL2、W2が第2リッド4の長さL3、W3よりも小さく設定されているとき、第1気密空間K1の容積は、第2気密空間K2の容積より小さくすることができる。
【0064】
以下では、説明の都合上、端子8は、
図14において、左側に配置されているものを端子8a、右側に配置されているものを端子8bと称することにする。第1リッド3の側壁部3fは、第1方向において第1側壁3iおよび第2側壁3jを有する。第1側壁3iは、第2側壁3jよりも端子8aの近くに位置する。また、第2リッド4の側壁部4cは、第1方向において第3側壁4dおよび第4側壁4eを有する。第3側壁4dは、第4側壁4eよりも端子8aの近くに位置する。第2リッド4の第3側壁4dは、第1リッド3の第1側壁3iよりも端子8aの近くに配置されている。この構成において、第2ビア82jを、第2リッド4の内側に配置するとともに第1リッド3の外側に配置することにより、第1配線82dは第1気密空間K1の中に形成され、第2配線82fは第2気密空間K2の中に形成され、さらに、第3配線82gは第1気密空間K1の外に形成されるため、いずれの配線においても第1側壁3iまたは第3側壁4dを通過するフィードスルー配線を不要とすることができる。
【0065】
なお、光素子5のバンプ7から基板2の端子8aまでの電気配線についてのみ考える場合には、第1リッド3の第2側壁3jおよび第2リッドの第4側壁4eは当該電気配線には関係しないので、第2リッド4の第4側壁4eは、第1リッド3の第2側壁3jよりも端子8aの近くに位置していてもよい。したがって、そのような場合には、第2リッド4の長さL3は、第1リッド3の長さL2よりも大きく設定されていなくてもよい。フィードスルー配線を省くことにより、第1気密空間K1と第2気密空間K2の両方の気密性をより高めることができ、光素子5および温調素子6の信頼性をさらに向上することができる。
【0066】
以上、本開示に係る実施形態および種々の変形例について説明した。しかしながら、本発明は、前述の実施形態または種々の変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨の範囲内において適宜変更可能である。また、本開示に係る光モジュールは、前述の実施形態、および第1~第7変形例のうちの複数の例が組み合わされたものであってもよい。例えば、本開示に係る光モジュールの各部の構成、形状、大きさ、材料、数および配置態様は、前述した実施形態または変形例に限られず適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0067】
1…光モジュール
2…基板
2b…第1面(実装面)
2c…第2面
2d…ビア
2f,2g,2h,2j,2k…電気配線
3…第1リッド
3b…凹部
3c…接続面
3d…底部
3f…側壁部
3g…内面
3h…外面
4…第2リッド
4b…放熱部材
4c…側壁部
5…光素子
5b…第1面
5c…第2面
5d…サーマルパッド
6…温調素子
6b…ペルチェ素子
6c…第1基板
6d…第2基板
7…バンプ
8…端子
9…光ファイバ
11…第1レンズ
12…第2レンズ
13…第1反射防止膜
14…第2反射防止膜
21…光モジュール
22…ボンディングワイヤ
31…光モジュール
32…配線基板
32b…凹部
32c…電気配線
32d…表面
33…端子
41…光モジュール
42…基板
42b…第1面(実装面)
42c…凹部
42d…電気配線
43…配線基板
43b…電気配線
44…端子
51…光モジュール
52…第1基板
52b…第1面
52c…第2面
52d…ビア
52f…第1サーマルパッド
52g…第2サーマルパッド
52h…電気配線
53…第2基板
53b…貫通孔
53c…第3面
53d…第4面(実装面)
53f…ビア
53h…電気配線
54…端子
61…光モジュール
62…基板
62d…ビア
62f…サーマルパッド
65…光素子
66…温調素子
71…光モジュール
72…基板
72d…ビア
72f…サーマルパッド
74…端子
75…光素子
75b…電極パッド
75c…放熱パッド
76…温調素子
81…光モジュール
82…基板
82b…第1面(実装面)
82c…第2面
82d…第1配線
82f…第2配線
82g…第3配線
82h…第1ビア
82j…第2ビア
D1…第1方向
D2…第2方向
D3…第3方向
K1…第1気密空間
K2…第2気密空間
L…光信号
S…電気信号