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特開2024-41337評価方法、評価装置、評価プログラム、および評価システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024041337
(43)【公開日】2024-03-27
(54)【発明の名称】評価方法、評価装置、評価プログラム、および評価システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0203 20230101AFI20240319BHJP
【FI】
G06Q30/02 312
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022146085
(22)【出願日】2022-09-14
(71)【出願人】
【識別番号】000001959
【氏名又は名称】株式会社 資生堂
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】平林 和恵
(72)【発明者】
【氏名】川端 ダンカン キース ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】小林 恵子
(72)【発明者】
【氏名】岡▲崎▼ 俊太郎
(72)【発明者】
【氏名】檀 一平太
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB02
(57)【要約】
【課題】顧客の潜在的なブランド連想を評価する。
【解決手段】本発明の一実施形態である評価方法は、2つのブランドの各ブランドに関する情報を表示するステップと、ブランドの印象を示すテキストを表示するステップと、前記ブランドの印象を示すテキストの表示に基づいて、ブランドを顧客に選択させるステップと、前記顧客が前記ブランドの選択に要する時間、および、前記ブランドの選択時の前記顧客の生体活動に基づいて、前記ブランドから前記テキストが連想される度合いを評価するステップと、を含む。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つのブランドの各ブランドに関する情報を表示するステップと、
ブランドの印象を示すテキストを表示するステップと、
前記ブランドの印象を示すテキストの表示に基づいて、ブランドを顧客に選択させるステップと、
前記顧客が前記ブランドの選択に要する時間、および、前記ブランドの選択時の前記顧客の生体活動に基づいて、前記ブランドから前記テキストが連想される度合いを評価するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記生体活動は、脳の活動である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記脳の活動は、血流動態変化である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ブランドの選択に要する時間が長いほど、前記ブランドから前記テキストが連想される度合いが低いと評価し、
前記ブランドの選択時の生体活動が大きいほど、前記ブランドから前記テキストが連想される度合いが低いと評価する
請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記脳の活動は、背外側前頭前野の活動である、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記ブランドの印象を示すテキストの表示に基づいて、ブランドを顧客に選択させるステップは、
前記ブランドの印象を示すテキストの表示態様と同じ表示態様で表示されているブランドを選択させることである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項7】
前記ブランドの印象を示すテキストの表示態様と同じ表示態様で表示されているブランドを選択させることは、
前記ブランドの印象を示すテキストの文字の色と同じ色で表示されているブランドを選択させること、
前記ブランドの印象を示すテキストの文字の大きさと同じ大きさで表示されているブランドを選択させること
のいずれかである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ブランドの印象を示すテキストの表示に基づいて、ブランドを顧客に選択させるステップは、
前記ブランドの印象を示すテキストと同じ言語的特徴を有するブランドを選択させることである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項9】
前記ブランドの印象を示すテキストと同じ言語的特徴を有するブランドを選択させることは、
前記ブランドの印象を示すテキストと最初の文字または最後の文字が同じであるブランドを選択させること、
前記ブランドの印象を示すテキストと最初の文字または最後の文字の母音または子音が同じであるブランドを選択させること
のいずれかである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ブランドに関する情報は、製品のブランドのロゴである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項11】
前記ブランドの選択の正答率に基づいて、前記ブランドから前記テキストが連想される度合いを評価し、
前記ブランドの選択の正答率が低いほど、前記ブランドから前記テキストが連想される度合いが低いと評価する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項12】
2つのブランドの各ブランドに関する情報、および、ブランドの印象を示すテキストを表示する表示部と、
前記ブランドの印象を示すテキストの表示に基づいて、ブランドを顧客に選択させる選択部と、
前記顧客が前記ブランドの選択に要する時間、および、前記ブランドの選択時の前記顧客の生体活動に基づいて、前記ブランドから前記テキストが連想される度合いを評価する評価部と
を備えた評価装置。
【請求項13】
評価装置を
2つのブランドの各ブランドに関する情報、および、ブランドの印象を示すテキストを表示する表示部、
前記ブランドの印象を示すテキストの表示に基づいて、ブランドを顧客に選択させる選択部、
前記顧客が前記ブランドの選択に要する時間、および、前記ブランドの選択時の前記顧客の生体活動に基づいて、前記ブランドから前記テキストが連想される度合いを評価する評価部
として機能させるためのプログラム。
【請求項14】
評価装置と端末を含む評価システムであって、
2つのブランドの各ブランドに関する情報、および、ブランドの印象を示すテキストを表示する表示部と、
前記ブランドの印象を示すテキストの表示に基づいて、ブランドを顧客に選択させる選択部と、
前記顧客が前記ブランドの選択に要する時間、および、前記ブランドの選択時の前記顧客の生体活動に基づいて、前記ブランドから前記テキストが連想される度合いを評価する評価部と
を備えた評価システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、評価方法、評価装置、評価プログラム、および評価システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、製品やサービス等のマーケティングにおいて、新規のブランドのロゴタイプ(以下、ロゴともいう)や既存のブランドのロゴ等から顧客が連想する事柄(以下、ブランド連想ともいう)が調査されることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2010-514015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、顧客の潜在的なブランド連想を評価することは容易ではなかった。
【0005】
そこで、本発明では、顧客の潜在的なブランド連想を評価することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態である評価方法は、2つのブランドの各ブランドに関する情報を表示するステップと、ブランドの印象を示すテキストを表示するステップと、前記ブランドの印象を示すテキストの表示に基づいて、ブランドを顧客に選択させるステップと、前記顧客が前記ブランドの選択に要する時間、および、前記ブランドの選択時の前記顧客の生体活動に基づいて、前記ブランドから前記テキストが連想される度合いを評価するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、顧客の潜在的なブランド連想を評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る全体の構成例である。
図2】本発明の一実施形態に係る評価装置の機能ブロック図である。
図3】本発明の一実施形態に係る顧客の潜在的なブランド連想を評価するときの画面遷移図である。
図4】本発明の一実施形態に係るブランドの印象を示すテキストの文字の色と同じ色で表示されているブランドを選択させる場合を説明するための図である。
図5】本発明の一実施形態に係るブランドの印象を示すテキストの文字の大きさと同じ大きさで表示されているブランドを選択させる場合を説明するための図である。
図6】本発明の一実施形態に係るブランドの印象を示すテキストの文字と同じ言語的特徴の文字を有するブランドを選択させる場合を説明するための図である。
図7】本発明の一実施形態に係る各ブランドに関する情報と、ブランドの印象を示すテキストと、の表示パターンを説明するための図である。
図8】本発明の一実施形態に係るブランドに関する情報から連想されることと、ブランドの印象を示すテキストと、が一致しているときと不一致であるときの反応速度の違いを示す図である。
図9】本発明の一実施形態に係るブランドに関する情報から連想されることと、ブランドの印象を示すテキストと、が一致しているときと不一致であるときの脳の活動(脳の血流動態)の違いを示す図である。
図10】本発明の一実施形態に係るブランドに関する情報から連想されることと、ブランドの印象を示すテキストと、が一致しているときと不一致であるときの正答率の違いを示す図である。
図11】本発明の一実施形態に係る顧客の潜在的なブランド連想を評価する処理のフローチャートである。
図12】本発明の一実施形態に係る評価装置および端末のハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
<用語の説明>
・本明細書において、「ブランド」とは、製品(例えば、化粧品等の美容に関する製品)、サービス(例えば、美容に関するサービス)、企業等の任意のブランドである。
・本明細書において、「ブランドに関する情報」とは、製品、サービス、企業等の任意のブランドのロゴタイプ(ロゴ)、当該ブランドのマーク、当該ブランドに属する製品の製品名、当該ブランドに属するサービスのサービス名、当該ブランドに関する店舗の外観および内装、当該ブランドに関する者の外見(例えば、当該ブランドのアンバサダーであるモデル等)、当該ブランドに関する者の服装(例えば、美容部員の制服等)、当該ブランドに属する製品の容器(例えば、化粧品の容器)、当該ブランドの広告、当該ブランドのポスター等である。
・本明細書において、「ブランドの印象を示すテキスト」とは、ブランドから連想される、ワード(単語)、文章等のテキストである。
・本明細書において「ブランドから、ブランドの印象を示すテキストが連想される度合い」とは、顧客が"ブランド"から"ブランドの印象を示すテキスト"をどのぐらい連想するかの程度を示す。顧客が"ブランド"から"ブランドの印象を示すテキスト"を連想すると想定されるほど当該度合いが高くなり、顧客が"ブランド"から"ブランドの印象を示すテキスト"を連想しないと想定されるほど当該度合いが低くなる。
・本明細書において、「生体活動」とは、生理的な計測により得られた生体の活動である。例えば、生体活動は脳の活動であるが、これに限定されず、視線の動き等であってもよい。なお、本明細書では、主に脳の活動を用いた場合を説明するが、本発明は、任意の生体活動を用いた場合に適用することができる。
【0011】
<全体の構成例>
図1は、本発明の一実施形態に係る全体の構成例である。
【0012】
[構成例1]
評価システム1は、評価装置10と、脳活動計測装置20と、を含む。構成例1では、顧客30は、評価装置10を操作する。顧客30は、脳活動計測装置20により脳の活動を計測されながら、評価装置10に表示される画面を見てブランドの選択の操作をする。以下、それぞれについて説明する。
【0013】
<<評価装置>>
評価装置10は、顧客30の潜在的なブランド連想を評価する装置である。評価装置10は、脳活動計測装置20が計測した結果を取得することができる。例えば、評価装置10は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等である。
【0014】
具体的には、評価装置10は、2つのブランドの各ブランドに関する情報(例えば、製品のブランドのロゴ)、および、ブランドの印象を示すテキスト(例えば、ワード、文章)を表示する。評価装置10は、ブランドの印象を示すテキストの表示に基づいて(例えば、テキストの表示態様、テキストの言語的特徴等に基づいて)、2つのブランドのうちのいずれかのブランドを顧客30に選択させる。評価装置10は、顧客30がブランドの選択に要する時間、および、ブランドの選択時の顧客30の生体活動(例えば、脳の活動)に基づいて、顧客30に選択させたブランドから、表示されているテキストが連想される度合い(つまり、顧客30が、顧客30が選択したブランドから、表示されているテキストを連想する度合い)を評価する。
【0015】
<<脳活動計測装置>>
脳活動計測装置20は、顧客30の脳の活動(例えば、脳の血流動態、脳波等)を計測する装置である。例えば、脳活動計測装置20は、fNIRS(functional Near-Infrared Spectroscopy)により脳の血流動態の変化を評価する装置である。
【0016】
[構成例2]
評価システム1は、評価装置10と、端末11と、脳活動計測装置20と、を含む。評価装置10と端末11は、任意のネットワークを介して、通信可能に接続されている。構成例2では、顧客30は、端末11を操作する。顧客30は、脳活動計測装置20により脳の活動を計測されながら、端末11に表示される画面を見てブランドの選択の操作をする。以下、それぞれについて説明する。
【0017】
<<評価装置>>
評価装置10は、顧客30の潜在的なブランド連想を評価する装置である。評価装置10は、脳活動計測装置20が計測した結果を端末11から取得することができる。例えば、評価装置10は、1つまたは複数のコンピュータからなるサーバ等である。
【0018】
具体的には、評価装置10は、2つのブランドの各ブランドに関する情報(例えば、製品のブランドのロゴ)、および、ブランドの印象を示すテキスト(例えば、ワード、文章)を端末11に表示させる。評価装置10は、ブランドの印象を示すテキストの表示に基づいて(例えば、テキストの表示態様、テキストの言語的特徴等に基づいて)、2つのブランドのうちのいずれかのブランドを顧客30に選択させる。評価装置10は、顧客30がブランドの選択に要する時間、および、ブランドの選択時の顧客30の生体活動(例えば、脳の活動)に基づいて、顧客30に選択させたブランドから、表示されているテキストが連想される度合い(つまり、顧客30が、顧客30が選択したブランドから、表示されているテキストを連想する度合い)を評価する。
【0019】
<<端末>>
端末11は、評価装置10から取得した画面を表示し、顧客30が端末11に入力したデータを評価装置10に提供する。また、端末11は、脳活動計測装置20が計測した結果を取得して、取得した結果を評価装置10に提供する。なお、端末11は、本明細書で説明される評価装置10の処理の一部を実行してもよい。例えば、端末11は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等である。
【0020】
<<脳活動計測装置>>
脳活動計測装置20については、構成例1と同様であるので説明を省略する。
【0021】
なお、図1では、顧客30が1人のみ記載されているが、顧客30は複数人であってもよい。すなわち、1人の顧客30の潜在的なブランド連想を評価することもできるし、複数人の顧客30の平均値等の代表値を用いて潜在的なブランド連想を評価することもできる。
【0022】
<機能ブロック>
図2は、本発明の一実施形態に係る評価装置10の機能ブロック図である。評価装置10は、表示部101と、選択部102と、評価部103と、を備える。評価装置10は、プログラムを実行することで、表示部101、選択部102、評価部103、として機能する。
【0023】
表示部101は、2つのブランドの各ブランドに関する情報(例えば、製品のブランドのロゴ)、および、ブランドの印象を示すテキストを表示する。例えば、ブランドの印象を示すテキストは、2つ、あるいは、3つ以上である。
【0024】
選択部102は、表示部101によるブランドの印象を示すテキストの表示に基づいて、表示部101が表示する2つのブランドのうちのいずれかのブランドを顧客30に選択させる。
【0025】
[表示態様]
例えば、選択部102は、ブランドの印象を示すテキストの表示態様と同じ表示態様で表示されているブランドを顧客30に選択させることができる。詳細には、選択部102は、ブランドの印象を示すテキストの文字の色と同じ色で表示されているブランドを顧客30に選択させることができる。また、選択部102は、ブランドの印象を示すテキストの文字の大きさと同じ大きさで表示されているブランドを顧客30に選択させることができる。
【0026】
[言語的特徴]
例えば、選択部102は、ブランドの印象を示すテキストと同じ言語的特徴を有するブランドを顧客30に選択させることができる。詳細には、選択部102は、ブランドの印象を示すテキストと最初の文字が同じであるブランドを顧客30に選択させることができる(なお、最初の文字に限らず、最後の文字であってもよい)。また、選択部102は、ブランドの印象を示すテキストと最初の文字(なお、最初の文字に限らず、最後の文字であってもよい)の母音または子音が同じであるブランドを顧客30に選択させることができる。
【0027】
評価部103は、顧客30がブランドの選択に要する時間、および、ブランドの選択時の顧客30の脳の活動(例えば、背外側前頭前野の血流動態変化)に基づいて、顧客30に選択させたブランドから、表示部101が表示しているテキストが連想される度合い(つまり、顧客30が、顧客30が選択したブランドから、表示部101が表示しているテキストを連想する度合い)を評価する。評価部103は、脳活動計測装置20から、顧客30の脳の活動(例えば、背外側前頭前野の血流動態変化)の情報を取得する。
【0028】
[反応速度]
例えば、評価部103は、ブランドの選択に要する時間が長いほど、顧客30に選択させたブランドから表示部101が表示しているテキストが連想される度合いが低いと評価する。逆に、評価部103は、ブランドの選択に要する時間が短いほど、顧客30に選択させたブランドから表示部101が表示しているテキストが連想される度合いが高いと評価する。
【0029】
[脳の活動]
例えば、評価部103は、ブランドの選択時の脳の活動が大きいほど、顧客30に選択させたブランドから表示部101が表示しているテキストが連想される度合いが低いと評価する。逆に、評価部103は、ブランドの選択時の脳の活動が小さいほど、顧客30に選択させたブランドから表示部101が表示しているテキストが連想される度合いが高いと評価する。
【0030】
ここで、脳の活動について説明する。例えば、脳の活動は、脳の血流動態変化である。なお、脳の活動は、脳の血流動態変化と脳波変化であってもよい。例えば、脳の活動は、背外側前頭前野(例えば、左-背外側前頭前野)の活動である。
【0031】
[正答率]
なお、評価部103は、ブランドの選択の正答率に基づいて、顧客30に選択させたブランドから、表示部101が表示しているテキストが連想される度合い(つまり、顧客30が、顧客30が選択したブランドから、表示部101が表示しているテキストを連想する度合い)を評価してもよい。この場合、評価部103は、ブランドの選択の正答率が低いほど、顧客30に選択させたブランドから表示部101が表示しているテキストが連想される度合いが低いと評価する。逆に、評価部103は、ブランドの選択の正答率が高いほど、顧客30に選択させたブランドから表示部101が表示しているテキストが連想される度合いが高いと評価する。
【0032】
[ブランド連想の数値化]
ここで、ブランド連想の数値化について説明する。
【0033】
例えば、評価部103は、ブランドの選択に要する時間に基づいて、顧客30に選択させたブランドから表示部101が表示しているテキストが連想される度合いを数値化する(つまり、ブランド連想の強度を算出する)ことができる。
【0034】
例えば、評価部103は、ブランドの選択時の脳の活動に基づいて、顧客30に選択させたブランドから表示部101が表示しているテキストが連想される度合いを数値化する(つまり、ブランド連想の強度を算出する)ことができる。
【0035】
例えば、評価部103は、ブランドの選択の正答率に基づいて、顧客30に選択させたブランドから表示部101が表示しているテキストが連想される度合いを数値化する(つまり、ブランド連想の強度を算出する)ことができる。
【0036】
以下、図3図7を参照しながら、詳細な評価方法を説明する。
【0037】
図3は、本発明の一実施形態に係る顧客の潜在的なブランド連想を評価するときの画面遷移図である。図3の画面が、評価装置10(図1の[構成例1]の場合)または端末11(図1の[構成例2]の場合)に表示される。
【0038】
ステップ1(S1)において、注視点(顧客30が見るべき画面上の位置)が表示される(例えば、2秒間表示される)。
【0039】
ステップ2(S2)において、2つのブランドの各ブランドに関する情報が表示される(例えば、2秒間表示される)。図3の例では、画面の左側に、ブランドAのブランドに関する情報、画面の右側に、ブランドBのブランドに関する情報が表示されている。なお、評価装置10は、各ブランドに関する情報が表示される画面上の位置(図3の例では、ブランドAのブランドに関する情報、および、ブランドBのブランドに関する情報、が左側に表示されるか右側に表示されるか)をランダムに決定する。
【0040】
ステップ3(S3)において、ブランドの印象を示すテキストが表示される(例えば、1秒間表示される)。図3の例では、画面の下側に、ブランドの印象を示すテキストが表示されている。
【0041】
ステップ4(S4)において、顧客30がS3のテキストの表示に基づいて(例えば、S3のテキストの表示態様、S3のテキストの言語的特徴等に基づいて)、2つのブランドのうちのいずれかのブランドを選択すると、ブランドが選択されたことを示す画面が表示される。図3の例では、ブランドAが選択されたことを示す画面が表示されている。
【0042】
図4は、本発明の一実施形態に係るブランドの印象を示すテキストの文字の色と同じ色で表示されているブランドを選択させる場合を説明するための図である。
【0043】
本発明の一実施形態では、ブランドの印象を示すテキストの文字の色と同じ色で表示されているブランドを顧客30に選択させることができる。図4のブランドAのブランドに関する情報(例えば、製品のブランドのロゴ)が赤色であり、ブランドBのブランドに関する情報(例えば、製品のブランドのロゴ)が青色であったとする。このとき、ブランドの印象を示すテキストの文字が赤色で表示されていると、顧客30は、当該テキストの文字の色(つまり、赤)と同じ色で表示されているブランド(つまり、ブランドA)を選択する。
【0044】
図5は、本発明の一実施形態に係るブランドの印象を示すテキストの文字の大きさと同じ大きさで表示されているブランドを選択させる場合を説明するための図である。
【0045】
本発明の一実施形態では、ブランドの印象を示すテキストの文字の大きさと同じ大きさで表示されているブランドを顧客30に選択させることができる。図5のブランドAのブランドに関する情報(例えば、製品のブランドのロゴ)が大きく表示され、ブランドBのブランドに関する情報(例えば、製品のブランドのロゴ)が小さく表示されていたとする。このとき、ブランドの印象を示すテキストの文字が大きく表示されていると、顧客30は、当該テキストの文字の大きさ(つまり、大)と同じ大きさで表示されているブランド(つまり、ブランドA)を選択する。
【0046】
図6は、本発明の一実施形態に係るブランドの印象を示すテキストと同じ言語的特徴を有するブランドを選択させる場合を説明するための図である。
【0047】
本発明の一実施形態では、ブランドの印象を示すテキストと同じ言語的特徴を有する(図6の例では、最初の文字が同じである)ブランドを顧客30に選択させることができる。図6のブランドAのブランドに関する情報(例えば、製品のブランドのロゴ)の最初の文字が"あ"であり、ブランドBのブランドに関する情報(例えば、製品のブランドのロゴ)の最初の文字が"い"であったとする。このとき、ブランドの印象を示すテキストの最初の文字が"あ"であったとすると、顧客30は、当該テキストと最初の文字(つまり、"あ")が同じであるブランド(つまり、ブランドA)を選択する。
【0048】
図7は、本発明の一実施形態に係る各ブランドに関する情報と、ブランドの印象を示すテキストと、の表示パターンを説明するための図である。ブランドの印象を示すテキストの文字の色と同じ色で表示されているブランドを選択させる場合の例で説明する。
【0049】
例えば、ブランドAのブランドに関する情報(例えば、製品のブランドのロゴ)の色が"赤"であり、ブランドBのブランドに関する情報(例えば、製品のブランドのロゴ)の色が"青"であり、"高級"と"プチプラ(プチプライス(低価格))"というブランドの印象を示すテキストを用いるとする。なお、ブランドAに属する製品は、高級であり、ブランドBに属する製品は、プチプラであるとする。
【0050】
パターン1では、ブランドの印象を示すテキストである"高級"の文字の色が"赤"であったとする。この"高級"の文字の色と同じ色で表示されているブランドAを顧客30に選択させる。このとき、ブランドAから"高級"が連想される度合いが評価される(つまり、ブランド連想の強度を算出する)。テキストが示す"高級"という印象と、顧客30がブランドA(つまり、顧客30が選択したブランド)から連想することと、が一致している(つまり、顧客30がブランドAから"高級"を連想する)と、顧客30がブランドの選択に要する時間が短く、ブランドの選択時の顧客30の脳の活動が小さく、ブランドの選択の正答率が高くなる。
【0051】
パターン2では、ブランドの印象を示すテキストである"高級"の文字の色が"青"であったとする。この"高級"の文字の色と同じ色で表示されているブランドBを顧客30に選択させる。このとき、ブランドBから"高級"が連想される度合いが評価される(つまり、ブランド連想の強度を算出する)。テキストが示す"高級"という印象と、顧客30がブランドB(つまり、顧客30が選択したブランド)から連想することと、が不一致である(つまり、顧客30がブランドBから"高級"を連想しない)と、顧客30がブランドの選択に要する時間が長く、ブランドの選択時の顧客30の脳の活動が大きく、ブランドの選択の正答率が低くなる。
【0052】
パターン3では、ブランドの印象を示すテキストである"プチプラ"の文字の色が"赤"であったとする。この"プチプラ"の文字の色と同じ色で表示されているブランドAを顧客30に選択させる。このとき、ブランドAから"プチプラ"が連想される度合いが評価される(つまり、ブランド連想の強度を算出する)。テキストが示す"プチプラ"という印象と、顧客30がブランドA(つまり、顧客30が選択したブランド)から連想することと、が不一致である(つまり、顧客30がブランドAから"プチプラ"を連想しない)と、顧客30がブランドの選択に要する時間が長く、ブランドの選択時の顧客30の脳の活動が大きく、ブランドの選択の正答率が低くなる。
【0053】
パターン4では、ブランドの印象を示すテキストである"プチプラ"の文字の色が"青"であったとする。この"プチプラ"の文字の色と同じ色で表示されているブランドBを顧客30に選択させる。このとき、ブランドBから"プチプラ"が連想される度合いが評価される(つまり、ブランド連想の強度を算出する)。テキストが示す"プチプラ"という印象と、顧客30がブランドB(つまり、顧客30が選択したブランド)から連想することと、が一致している(つまり、顧客30がブランドBから"プチプラ"を連想する)と、顧客30がブランドの選択に要する時間が短く、ブランドの選択時の顧客30の脳の活動が小さく、ブランドの選択の正答率が高くなる。
【0054】
このように、ブランドの数(つまり、2)×テキストの数(図7の例では、2)の表示パターン(図7の例では、パターン1~パターン4の4つ)の画面を用いて評価することができる。
【0055】
以下、顧客30がブランドの選択に要する時間と、ブランドからテキストが連想される度合いと、の関係を見い出した実験について説明する。また、ブランドの選択時の顧客30の脳の活動と、ブランドからテキストが連想される度合いと、の関係を見い出した実験について説明する。また、ブランドの選択の正答率と、ブランドからテキストが連想される度合いと、の関係を見い出した実験について説明する。
【0056】
実験の被験者は、25歳から34歳まで(平均値30、標準偏差3.4)の26人の者である。2つのブランドに関する情報と2つのブランドの印象を示すテキスト(実在する化粧品のブランドのロゴ(2つ)と各ロゴの一般的に連想される印象を示すワード(2つ))を組み合わせて4つの表示パターンを作成して表示した。なお、4つの表示パターンの各表示パターンを6回ずつかつランダムに表示し(計24回)、2つのロゴをランダムに画面の左右に表示した。
【0057】
[実験内容の説明]
まず、被験者は、実際の画面(ブランドを選択するための画面)で、練習用の課題(6試行分)を行い、キーを押す練習をした。
【0058】
[NIRSの装着]
次に、被験者は、NIRS(Near-infrared spectroscopy)により脳の活動を計測するための装置を装着した。その後、10秒間の安静状態を記録した。
【0059】
[ニュートラル条件]
次に、被験者は、脳を定常状態にするための操作(つまり、ブランドの連想とは無関係の操作)をした。なお、脳の定常状態は、脳の賦活に対するベースラインとして使用する。脳の活動による脳の血流の状態の変化は遅れて反映されることから、前回の試行とかぶらないようにするために20秒ほどの間隔をとるために当該操作を挟んでいる。
【0060】
具体的には、画面の上側に色付きの「〇〇〇〇」または色付きの「××××」を左右に2秒間表示した。次に、色付きの「〇〇〇〇」または色付きの「××××」を下側の中央に1秒間表示した。次に、被験者に、2秒以内に、中央の「〇〇〇〇」または「××××」の色と同じ色である方(左側または右側)をキーで選択させた。なお、2秒以内に反応できない場合には、最初の画面に戻る。このような操作をランダムに3~5回(15~25秒)繰り返した。
【0061】
[反応測定]
次に、画面の上側に2つのロゴ(実在する化粧品のブランドのロゴ)を左右に2秒間表示した。次に、色(2つのロゴのうちのいずれかのロゴの色)付きのワードを下側の中央に1秒間表示した。次に、被験者に、2秒以内に、ワードの色と同じ色であるロゴ(左側または右側)をキーで選択させた。なお、反応後(つまり、選択後)、あるいは、2秒以内に反応できない場合には、上記の[ニュートラル条件]の操作に戻る。
【0062】
[ブランドの選択に要する時間、ブランドの選択時の脳の活動、ブランドの選択の正答率]
上記の[反応測定]において、顧客30がブランドの選択に要する時間、ブランドの選択時の顧客30の脳の活動、ブランドの選択の正答率、を算出した。以下、図8図10を参照しながら、結果を説明する。
【0063】
図8は、本発明の一実施形態に係るブランドに関する情報から連想されることと、ブランドの印象を示すテキストと、が一致しているときと不一致であるときの反応速度(つまり、ブランドを選択するまでの時間)の違い(全被験者の平均値)を示す図である。具体的には、上記で説明した実験の[反応測定]において、被験者が選択したブランドから一般的に連想される印象と、テキストが示す印象と、が一致しているとき(図8の左側の"一致条件")と、不一致であるとき(図8の右側の"不一致条件")と、における反応速度(ms)の違いを示す。図8に示されるように、"不一致条件"での反応速度は、"一致条件"での反応速度よりも有意に遅くなっていることが分かる。
【0064】
図9は、本発明の一実施形態に係るブランドに関する情報から連想されることと、ブランドの印象を示すテキストと、が一致しているときと不一致であるときの脳の活動(脳の血流動態の変化)の違い(全被験者の平均値)を示す図である。具体的には、上記で説明した実験の[反応測定]において、被験者が選択したブランドから一般的に連想される印象と、テキストが示す印象と、が一致しているとき(図9の左側の"一致条件")と、不一致であるとき(図9の右側の"不一致条件")と、における脳の活動(具体的には、脳の血流動態の変化)の違いを示す。図9に示されるように、"不一致条件"において、左-背外側前頭前野の活動(具体的には、脳の血流動態の変化)は、他の部位の活動よりも有意に大きい(具体的には、脳の血流動態の変化が大きい)ことが分かる。
【0065】
ここで、左-背外側前頭前野(left-Dorsolateral prefrontal cortex:L-DLPFC)について説明する。左-背外側前頭前野は、ワーキングメモリや短期記憶、注意などの認知機能を担う部位であり、言語処理にもかかわる。
【0066】
図10は、本発明の一実施形態に係るブランドに関する情報から連想されることと、ブランドの印象を示すテキストと、が一致しているときと不一致であるときの正答率の違い(全被験者の平均値)を示す図である。具体的には、上記で説明した実験の[反応測定]において、被験者が選択したブランドから一般的に連想される印象と、テキストが示す印象と、が一致しているとき(図10の左側の"一致条件")と、不一致であるとき(図10の右側の"不一致条件")と、における正答率(%)の違いを示す。図10に示されるように、"不一致条件"での正答率は、"一致条件"での正答率よりも有意に低くなっていることが分かる。
【0067】
図8図10の実験の結果から、2つのブランドのうちテキストの表示に基づいて選択したブランドから連想される印象と、テキストが示す印象と、が一致していると、違和感がないのでブランドの選択に時間がかからず、そのため、脳へ負担がかからず脳の活動が変化しないことが分かった(つまり、生体活動が変化しないと考えられる)。一方、2つのブランドのうちテキストの表示に基づいて選択したブランドから連想される印象と、テキストが示す印象と、が不一致であると、違和感があるのでブランドの選択に時間がかかり、そのため、脳へ負担がかかり脳の活動が変化することが分かった(つまり、生体活動が変化すると考えられる)。さらに、2つのブランドのうちテキストの表示に基づいて選択したブランドから連想される印象と、テキストが示す印象と、が一致していると、ブランドの選択の正答率が高く、不一致であると、ブランドの選択の正答率が低いことが分かった。
【0068】
<方法>
図11は、本発明の一実施形態に係る顧客30の潜在的なブランド連想を評価する処理のフローチャートである。
【0069】
ステップ11(S11)において、評価装置10(表示部101)は、2つのブランドの各ブランドに関する情報(例えば、製品のブランドのロゴ)を表示する。
【0070】
ステップ12(S12)において、評価装置10(表示部101)は、ブランドの印象を示すテキストを表示する。
【0071】
S11およびS12の前に、練習用の課題を行なってもよい。その後、脳の活動の安静状態を記録してもよい。その後、脳を定常状態にするための操作をしてもよい。その後、注視点を表示してもよい。
【0072】
ステップ13(S13)において、評価装置10(選択部102)は、S12のブランドの印象を示すテキストの表示に基づいて、S11の2つのブランドのうちのいずれかのブランドを顧客30に選択させる。所定の時間内に選択されない場合には、S11に戻ってもよい。
【0073】
例えば、評価装置10(選択部102)は、ブランドの印象を示すテキストの表示態様と同じ表示態様で表示されているブランドを顧客30に選択させる。
【0074】
例えば、評価装置10(選択部102)は、ブランドの印象を示すテキストと同じ言語的特徴の文字を有するブランドを顧客30に選択させる。
【0075】
ステップ14(14)において、評価装置10(評価部103)は、顧客30がブランドの選択に要する時間、および、ブランドの選択時の顧客30の脳の活動(例えば、背外側前頭前野の血流動態変化)に基づいて、S13で選択されたブランドからS12のテキストが連想される度合いを評価する。
【0076】
例えば、評価装置10(評価部103)は、ブランドの選択に要する時間が長いほど、S13で選択されたブランドからS12のテキストが連想される度合いが低いと評価する。例えば、評価装置10(評価部103)は、ブランドの選択時の脳の活動が大きいほど、S13で選択されたブランドからS12のテキストが連想される度合いが低いと評価する。
【0077】
なお、評価装置10(評価部103)は、ブランドの選択の正答率に基づいて、S13で選択されたブランドからS12のテキストが連想される度合いを評価してもよい。この場合、評価装置10(評価部103)は、ブランドの選択の正答率が低いほど、S13で選択されたブランドからS12のテキストが連想される度合いが低いと評価する。
【0078】
評価装置10は、ブランドの数(つまり、2)×テキストの数(例えば、2、あるいは、3以上)の表示パターンの画面を用いて評価することができる。この場合、S14の評価が終了すると、S11に戻り、次の表示パターンでの評価を開始する。
【0079】
<効果>
このように、本発明の一実施形態では、ブランドの印象を示すテキストの表示に基づいてブランドを選択するだけで(例えば、ブランドの印象を示すテキストの表示態様と同じ表示態様で表示されているブランドを選択する、ブランドの印象を示すテキストと同じ言語的特徴を有するブランドを選択する)、顧客の潜在的なブランド連想を評価することができる。そのため、新ブランドに対する評価や既存ブランドに対する評価を容易に行うことができる。
【0080】
<ハードウェア構成>
図12は、本発明の一実施形態に係る評価装置10および端末11のハードウェア構成図である。評価装置10および端末11は、制御部1001と、主記憶部1002と、補助記憶部1003と、入力部1004と、出力部1005と、インタフェース部1006と、を備えることができる。以下、それぞれについて説明する。
【0081】
制御部1001は、補助記憶部1003にインストールされている各種プログラムを実行するプロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)など)である。
【0082】
主記憶部1002は、不揮発性メモリ(ROM(Read Only Memory))および揮発性メモリ(RAM(Random Access Memory))を含む。ROMは、補助記憶部1003にインストールされている各種プログラムを制御部1001が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する。RAMは、補助記憶部1003にインストールされている各種プログラムが制御部1001によって実行される際に展開される作業領域を提供する。
【0083】
補助記憶部1003は、各種プログラムや、各種プログラムが実行される際に用いられる情報を格納する補助記憶デバイスである。
【0084】
入力部1004は、評価装置10および端末11の操作者が評価装置10および端末11に対して各種指示を入力する入力デバイスである。
【0085】
出力部1005は、評価装置10および端末11の内部状態等を出力する出力デバイスである。
【0086】
インタフェース部1006は、ネットワークに接続し、他の装置と通信を行うための通信デバイスである。
【0087】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0088】
1 評価システム
10 評価装置
11 端末
20 脳活動計測装置
30 顧客
101 表示部
102 選択部
103 評価部
1001 制御部
1002 主記憶部
1003 補助記憶部
1004 入力部
1005 出力部
1006 インタフェース部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12