(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024004140
(43)【公開日】2024-01-16
(54)【発明の名称】コネクタアセンブリ、第1コネクタ、第2コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/648 20060101AFI20240109BHJP
H01R 13/516 20060101ALI20240109BHJP
【FI】
H01R13/648
H01R13/516
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022103639
(22)【出願日】2022-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001966
【氏名又は名称】弁理士法人笠井中根国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100147717
【弁理士】
【氏名又は名称】中根 美枝
(74)【代理人】
【識別番号】100103252
【弁理士】
【氏名又は名称】笠井 美孝
(72)【発明者】
【氏名】西島 誠道
(72)【発明者】
【氏名】木村 章夫
【テーマコード(参考)】
5E021
5E087
【Fターム(参考)】
5E021FA03
5E021FA14
5E021FB07
5E021FC21
5E021FC32
5E021LA09
5E021LA21
5E087EE07
5E087FF03
5E087FF12
5E087FF16
5E087FF18
5E087LL03
5E087LL12
5E087MM05
5E087RR03
5E087RR12
(57)【要約】
【課題】構造の簡素化により製造コストの低減や小型化を図ることができる、コネクタアセンブリを開示する。
【解決手段】コネクタアセンブリ10が、第1コネクタ12と第2コネクタ14を含み、第1コネクタ12は、金属製の筐体20から外方に突出する第1端子金具16と、第1端子金具16を囲って筐体20から突出する金属製のフード部22とを備え、第2コネクタ12は、第1端子金具16と接続される第2端子金具18と、第2端子金具18を収容する絶縁性のハウジング74と、ハウジング74の外面側に固定的に配設される金属製の平板部76と、を備え、第1コネクタ12と第2コネクタ14の嵌合状態で、第1コネクタ12のフード部22内に第2コネクタ14のハウジング74が収容配置されて、フード部22の突出端面64に平板部76の接触部156が載置されて接続されており、フード部22の突出側開口部58が平板部76に覆われている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コネクタと、前記第1コネクタに嵌合される第2コネクタを含み、
前記第1コネクタは、金属製の筐体から外方に突出する第1端子金具と、前記第1端子金具の周囲を囲って前記筐体から前記外方に突出する金属製のフード部とを備え、
前記第2コネクタは、被覆電線の端末に接続されて前記第1端子金具と接続される第2端子金具と、前記第2端子金具を収容する絶縁性のハウジングと、前記ハウジングの外面側に固定的に配設される金属製の平板部と、を備え、
前記第1コネクタと前記第2コネクタの嵌合状態で、前記第1コネクタの前記フード部内に前記第2コネクタの前記ハウジングが収容配置されて、前記フード部の突出端面に前記平板部の接触部が載置されて接続されており、前記フード部の突出側開口部が前記平板部に覆われている、
コネクタアセンブリ。
【請求項2】
前記第2コネクタは、前記ハウジングに設けられた電線引出口から延出する前記被覆電線を覆うシールド部材と接続されて前記電線引出口を囲うシールドブラケットをさらに含み、
前記シールドブラケットは、前記平板部に組み付けられて接続されており、
前記第1コネクタの前記フード部は、前記被覆電線が引き出される側方開口部を有し、
前記第1コネクタと前記第2コネクタの嵌合状態で、前記フード部の前記側方開口部が前記シールドブラケットに覆われている、請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項3】
前記平板部の前記接触部と前記フード部の前記突出端面の少なくとも一方には、前記平板部の前記突出端面への重ね合わせ方向で他方に向かって突出する接点部が設けられている、請求項1または請求項2に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項4】
前記第1コネクタと前記第2コネクタは、前記フード部の突出方向に延びる締結ボルトにより相互に締結されるようになっており、
前記締結ボルトが、前記フード部の側方開口部側に配置されており、
複数の前記接点部が、前記フード部の前記側方開口部と対向する対向壁側の前記接触部上であって、前記側方開口部と前記対向壁との対向方向に直交する方向で、前記締結ボルトを間に挟んだ両側に分散配置されている、請求項3に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項5】
前記フード部は、前記側方開口部を区画する一対の周壁端面からそれぞれ前記被覆電線の引き出し方向に延びる一対のガイド壁部を有し、
前記平板部は、前記フード部側に突出して前記シールドブラケットがボルト締結される一対の締結片を有し、
前記一対の締結片が前記一対のガイド壁部を間に挟んで前記ガイド壁部の対向方向の外側にそれぞれ配置されており、前記ガイド壁部の対向方向において前記フード部の最外部よりも前記一対の締結片が内方に配置されている、請求項2に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項6】
前記一対のガイド壁部の延び出し方向の端部には、前記ガイド壁部の前記対向方向の外方にそれぞれ屈曲された屈曲部が設けられている、請求項5に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載のコネクタアセンブリに用いられ、前記第2コネクタに嵌合される、第1コネクタ。
【請求項8】
請求項1または請求項2に記載のコネクタアセンブリに用いられ、前記第1コネクタに嵌合される、第2コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタアセンブリおよびコネクタアセンブリを構成する第1コネクタおよび第2コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車載部品間の送電におけるノイズを抑制する目的から、シールド機能を備えたコネクタが用いられている。例えば、特許文献1には、当該被覆電線の端末に設けられたコネクタにおいて、電線端末に接続された端子金具を収容する絶縁性のハウジングを金属製のシールドシェルで囲む構造が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1の構造では、絶縁性のハウジングの周囲を囲む金属製のシールドシェルをダイキャスト等で製造する必要があり、製造コストが高くなるという問題を内在していた。また、シールドシェルはコネクタのシールド性を確保するためにハウジングの広範囲を囲む必要があることから、大型化が避けられず、小型化への要求に対応できない場合があった。
【0005】
そこで、構造の簡素化により製造コストの低減や小型化を図ることができる、コネクタアセンブリおよびそれに用いられる第1コネクタおよび第2コネクタを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のコネクタアセンブリは、第1コネクタと、前記第1コネクタに嵌合される第2コネクタを含み、前記第1コネクタは、金属製の筐体から外方に突出する第1端子金具と、前記第1端子金具の周囲を囲って前記筐体から前記外方に突出する金属製のフード部とを備え、前記第2コネクタは、被覆電線の端末に接続されて前記第1端子金具と接続される第2端子金具と、前記第2端子金具を収容する絶縁性のハウジングと、前記ハウジングの外面側に固定的に配設される金属製の平板部と、を備え、前記第1コネクタと前記第2コネクタの嵌合状態で、前記第1コネクタの前記フード部内に前記第2コネクタの前記ハウジングが収容配置されて、前記フード部の突出端面に前記平板部の接触部が載置されて接続されており、前記フード部の突出側開口部が前記平板部に覆われている、ものである。
【0007】
本開示の第1コネクタは、本開示のコネクタアセンブリに用いられ、前記第2コネクタに嵌合される、ものである。
【0008】
本開示の第2コネクタは、本開示のコネクタアセンブリに用いられ、前記第1コネクタに嵌合される、ものである。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、構造の簡素化により製造コストの低減や小型化を図ることができる、コネクタアセンブリおよびそれに用いられる第1コネクタおよび第2コネクタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態1に係るコネクタアセンブリを第1コネクタと第2コネクタとが嵌合した状態で示す斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1に示されたコネクタアセンブリにおける平面図である。
【
図3】
図3は、
図2におけるIII-III断面の要部を拡大して示す縦断面図である。
【
図4】
図4は、
図3におけるIV-IV断面の要部を拡大して示す横断面図である。
【
図5】
図5は、
図3におけるV-V断面の要部を拡大して示す縦断面図である。
【
図6】
図6は、
図2におけるVI-VI断面を拡大して示す横断面図である。
【
図7】
図7は、
図2におけるVII-VII断面を拡大して示す横断面図である。
【
図8】
図8は、
図1に示されたコネクタアセンブリを第1コネクタと第2コネクタとが分離した状態で示す斜視図である。
【
図9】
図9は、
図1に示されたコネクタアセンブリを構成する第1コネクタの斜視図である。
【
図11】
図11は、
図1に示されたコネクタアセンブリを構成する第2コネクタの底面図である。
【
図13】
図13は、
図11に示された第2コネクタを構成する第2コネクタハウジング本体における底面側からの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタアセンブリは、
(1)第1コネクタと、前記第1コネクタに嵌合される第2コネクタを含み、前記第1コネクタは、金属製の筐体から外方に突出する第1端子金具と、前記第1端子金具の周囲を囲って前記筐体から前記外方に突出する金属製のフード部とを備え、前記第2コネクタは、被覆電線の端末に接続されて前記第1端子金具と接続される第2端子金具と、前記第2端子金具を収容する絶縁性のハウジングと、前記ハウジングの外面側に固定的に配設される金属製の平板部と、を備え、前記第1コネクタと前記第2コネクタの嵌合状態で、前記第1コネクタの前記フード部内に前記第2コネクタの前記ハウジングが収容配置されて、前記フード部の突出端面に前記平板部の接触部が載置されて接続されており、前記フード部の突出側開口部が前記平板部に覆われている、ものである。
【0012】
本開示のコネクタアセンブリによれば、第1コネクタに金属製のフード部を設け、第2コネクタに金属製の平板部を設け、それらを組み付けることで、相互に嵌合された第1コネクタと第2コネクタを金属部材で包囲することができ、コネクタアセンブリのシールド性能を確保することができる。フード部や平板部は何れもプレス加工で形成できることから、従来構造で必要であったハウジングの周囲を囲むシールドシェルをダイキャストで製造する必要がなくなる。これにより、コネクタアセンブリの構造を簡素化でき、製造コストの低減や小型化を図ることができる。
【0013】
なお、フード部は、第1コネクタが設けられる機器等の筐体に対して一体的に設けられていてもよいし、別途製造したフード部を溶接等により後固着してもよい。また、平板部は、第2コネクタのハウジングにインサート成形することで、ハウジングの外面側に固定的に配設してもよいし、平板部を接着等の任意の方向により、ハウジングの外面に固着することで固定的に設けてもよい。さらに、第2コネクタの絶縁性を有利に確保するためには、平板部をハウジングで覆い、接触部をハウジングから露出させることが好ましい。
【0014】
(2)前記第2コネクタは、前記ハウジングに設けられた電線引出口から延出する前記被覆電線を覆うシールド部材と接続されて前記電線引出口を囲うシールドブラケットをさらに含み、前記シールドブラケットは、前記平板部に組み付けられて接続されており、前記第1コネクタの前記フード部は、前記被覆電線が引き出される側方開口部を有し、前記第1コネクタと前記第2コネクタの嵌合状態で、前記フード部の前記側方開口部が前記シールドブラケットに覆われている、ことが好ましい。
【0015】
第2コネクタにおいて、第2端子金具が接続される被覆電線がノンシールド電線の場合には、被覆電線を編組線等のシールド部材で覆い、シールド部材を接地させてシールド効果を確保する必要がある。そこで、シールド部材を電線引出口を囲うシールドブラケットに接続させ、シールドブラケットを平板部に接続させる。平板部は車載機器等の金属製の筐体に突設された金属製のフード部に接続されていることから、ノンシールド電線を採用する場合のシールド効果も有利に確保することができる。その結果、コネクタアセンブリの低コスト化・小型化の効果をノンシールド電線の場合であっても有利に享受することができる。特に、被覆電線を覆うシールド部材が接続されるシールドブラケットが、フード部の側方開口部を覆う機能も果たしており、少ない部品点数でノンシールド電線を用いる場合のコネクタアセンブリのシールド性能を確保することができる。
【0016】
(3)前記平板部の前記接触部と前記フード部の前記突出端面の少なくとも一方には、前記平板部の前記突出端面への重ね合わせ方向で他方に向かって突出する接点部が設けられている、ことが好ましい。接触部と突出端面の少なくとも一方に、他方に向かって突出する接点部が設けられていることから、接触部と突出端面との当接面間における接点部の接圧を高くすることができ、接点の明確化を図ることができる。その結果、コネクタアセンブリのシールド性能を有利に維持・管理することができる。
【0017】
(4)上記(3)において、前記第1コネクタと前記第2コネクタは、前記フード部の突出方向に延びる締結ボルトにより相互に締結されるようになっており、前記締結ボルトが、前記フード部の側方開口部側に配置されており、複数の前記接点部が、前記フード部の前記側方開口部と対向する対向壁側の前記接触部上であって、前記側方開口部と前記対向壁との対向方向に直交する方向で、前記締結ボルトを間に挟んだ両側に分散配置されている、ことが好ましい。
【0018】
第1コネクタと第2コネクタを嵌合状態に保持する締結ボルトの軸力を利用して、接点部の接圧を確保することができる。しかも、締結ボルトから離隔した対向壁側の突出端面上において、側方開口部と対向壁との対向方向に直交する方向で複数の接点部が締結ボルトを挟んだ両側に分散配置されていることから、締結ボルトの荷重が加わる領域をフード部の周囲にバランスよく分散させることができ、フード部と平板部の組み付け状態の安定化やそれによるシールド性能の安定化も図ることができる。
【0019】
(5)上記(2)から(4)のいずれか1つにおいて、前記フード部は、前記側方開口部を区画する一対の周壁端面からそれぞれ前記被覆電線の引き出し方向に延びる一対のガイド壁部を有し、前記平板部は、前記フード部側に突出して前記シールドブラケットがボルト締結される一対の締結片を有し、前記一対の締結片が前記一対のガイド壁部を間に挟んで前記ガイド壁部の対向方向の外側にそれぞれ配置されており、前記ガイド壁部の対向方向において前記フード部の最外部よりも前記一対の締結片が内方に配置されている、ことが好ましい。
【0020】
フード部の側方開口部に一対のガイド壁部を設けることで、被覆電線の延び出し方向のガイドや安定化を図ることができる。さらに、一対のガイド壁部の対向方向におけるフード部の最外部とガイド壁部との間の空間に、シールドブラケットがボルト締結される平板部の一対の締結片を収納することができ、一対の締結片の外方への突出を抑制して他部材との干渉のリスクを低減することができる。
【0021】
(6)上記(5)において、前記一対のガイド壁部の延び出し方向の端部には、前記ガイド壁部の前記対向方向の外方にそれぞれ屈曲された屈曲部が設けられている、ことが好ましい。屈曲部によりガイド壁部が補強されると共に、屈曲部により、シールドブラケットと側方開口部との間に隙間が生じることを有利に抑制することができる。
【0022】
本開示の第1コネクタは、
(7)上記(1)から(6)のいずれか1つのコネクタアセンブリに用いられ、前記第2コネクタに嵌合される、ものである。
【0023】
本開示によれば、第2コネクタとの嵌合により、上記(1)から(6)のいずれか1つのコネクタアセンブリを構成する第1コネクタを提供することができる。
【0024】
本開示の第2コネクタは、
(8)上記(1)から(6)のいずれか1つのコネクタアセンブリに用いられ、前記第1コネクタに嵌合される、ものである。
【0025】
本開示によれば、第1コネクタとの嵌合により、上記(1)から(6)のいずれか1つのコネクタアセンブリを構成する第2コネクタを提供することができる。
【0026】
<本開示の実施形態の詳細>
本開示のコネクタアセンブリおよびコネクタアセンブリを構成する第1コネクタおよび第2コネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0027】
<実施形態1>
以下、本開示の実施形態1のコネクタアセンブリ10について、
図1から
図13を用いて説明する。コネクタアセンブリ10は、第1コネクタ12と、第1コネクタ12に嵌合される第2コネクタ14とを含んでいる。そして、第1コネクタ12と第2コネクタ14とが嵌合することで、第1コネクタ12における第1端子金具16と第2コネクタ14における第2端子金具18とが電気的に導通状態となるようになっている。なお、コネクタアセンブリ10は、任意の向きで配置することができるが、以下では、上方とは
図3中の上方、下方とは
図3中の下方、前方とは
図2中の左方、後方とは
図2中の右方、左方とは
図2中の上方、右方とは
図2中の下方として説明する。また、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材については符号を省略する場合がある。
【0028】
<第1コネクタ12>
図9,10にも示されるように、第1コネクタ12は、金属製の筐体20から外方に突出する第1端子金具16と、第1端子金具16の周囲を囲って筐体20から外方に突出する金属製のフード部22とを備えている。すなわち、筐体20に対して第1端子金具16とフード部22とは同方向に突出しており、実施形態1では、第1端子金具16とフード部22とが何れも筐体20に対して上方に突出している。また、第1コネクタ12には、一対の第1端子金具16,16が設けられており、フード部22の内側において一対の第1端子金具16,16が左右方向で相互に離隔して配置されている。
【0029】
実施形態1では、各第1端子金具16がそれぞれピン端子とされており、各第1端子金具16は柱状接続部24を備えている。また、各第1端子金具16における柱状接続部24において、第2端子金具18の後述する筒状接続部84への圧入方向(後述するように下方から上方へ向かう方向)の先端側には、それぞれ樹脂キャップ26が設けられている。そして、実施形態1では、各第1端子金具16における基端部(下端部)においてそれぞれボルト挿通孔28が設けられており、各ボルト挿通孔28に挿通されるボルトにより各第1端子金具16が図示しない機器等の端子部に対して固定されるようになっている。なお、各第1端子金具16におけるボルト挿通孔28は設けられなくてもよく、各第1端子金具における基端が図示しない機器等の電線に対して圧着されたり固着されることで各第1端子金具が機器等に対して固定されるようになっていてもよい。
【0030】
これら各第1端子金具16は、第1コネクタハウジング30に固定的に保持されている。第1コネクタハウジング30は、
図4や
図9,10等にも示されるように、各第1端子金具16が挿通される貫通孔32を上端部に有する略筒状の周壁部34を備えており、一対の周壁部34,34が左右方向で相互に離隔して設けられている。また、各周壁部34の上端面には、所定の長さ寸法(上下方向寸法)をもって上方に突出する湾曲板部36が設けられている。各周壁部34において一対の湾曲板部36,36が設けられており、これら一対の湾曲板部36,36は左右方向で相互に離隔して対向している。各湾曲板部36は、各周壁部34の周方向に沿って湾曲しており、それぞれ所定の周方向寸法を有している。
【0031】
そして、各周壁部34内に各第1端子金具16が挿通状態で配置されているとともに、各柱状接続部24が各貫通孔32を通じて上方に突出する状態で、第1コネクタハウジング30と各第1端子金具16とが固定されている。なお、第1コネクタハウジング30と各第1端子金具16との固定方法は限定されるものではなく、圧入や凹凸による係止、接着や溶着等により固定されてもよい。実施形態1では、第1コネクタハウジング30の成形時に成形キャビティ内に各第1端子金具16をインサートした状態で成形することで、第1コネクタハウジング30が各第1端子金具16を備えた一体成形品として形成されている。第1コネクタハウジング30に対して各第1端子金具16が固定された状態では、各湾曲板部36の内周側に所定の径方向距離を隔てて柱状接続部24が位置しており、柱状接続部24が、長さ方向の全長にわたって各湾曲板部36により覆われている。
【0032】
また、第1コネクタハウジング30は、各周壁部34の左右外方に位置して上方に突出する一対の外壁部38,38を一体的に備えている。これら一対の外壁部38,38は、それぞれ一対の湾曲板部36,36における外側の湾曲板部36よりも所定の離隔距離を隔てて左右方向外方に位置している。さらに、第1コネクタハウジング30は、
図3や
図9,10にも示されるように、後方に突出する脚部40を一体的に備えており、脚部40には、上下方向で貫通するボルト挿通孔42が形成されている。
【0033】
実施形態1では、一対の脚部40,40が左右方向で相互に離隔して設けられており、後述するように、これら各脚部40のボルト挿通孔42に挿通されるボルト44により、各第1端子金具16が固定された第1コネクタハウジング30が筐体20に固定されるようになっている。第1コネクタハウジング30が筐体20に固定された状態では、各第1端子金具16における柱状接続部24が各周壁部34から上方に突出して外部空間に露出しているとともに、各柱状接続部24を外周側から覆う各湾曲板部36、および各湾曲板部36を左右外方から覆う各外壁部38が、フード部22の内側に位置している。また、第1コネクタハウジング30の外周面において、後述する筐体20の挿通孔48に挿通される部分には、環状の防水ゴム45が外挿されて取り付けられている。
【0034】
<筐体20>
筐体20は、平面視において矩形状とされた矩形板部46を備えており、矩形板部46の前方部分には、第1コネクタハウジング30が挿通される挿通孔48が形成されている。挿通孔48は、前後方向寸法に比して左右方向寸法の大きな略長円形状とされている。また、矩形板部46において挿通孔48よりも後方部分には、後述する締結ボルト190が締結されるボルト締結穴50、および上記のボルト44が締結されるボルト締結穴52が設けられている。実施形態1では、各ボルト44が締結される一対のボルト締結穴52,52が左右方向で相互に離隔しており、これら一対のボルト締結穴52,52の左右方向間に締結ボルト190が締結されるボルト締結穴50が設けられている。
【0035】
<フード部22>
前述のように、第1コネクタ12には筐体20から上方に突出するフード部22が設けられており、実施形態1では、フード部22が筐体20に対して一体的に形成されている。
図9,10にも示されるように、フード部22は、所定の上下方向寸法を有しているとともに、筐体20における挿通孔48の周囲の三方を囲うように設けられている。すなわち、フード部22は、挿通孔48の前方に位置する前壁部54と、挿通孔48の左右両側に位置する両側壁部56,56とを備えている。換言すれば、これら前壁部54および両側壁部56,56に囲まれる領域の内側に挿通孔48が設けられている。これにより、フード部22は、突出側開口部である上方開口部58と、側方開口部である後方開口部60とを備えている。
【0036】
前壁部54および両側壁部56,56はそれぞれ略一定の厚さ寸法を有する矩形板状であり、フード部22における前端部において前壁部54と両側壁部56,56とが接続されている。そして、これら前壁部54と両側壁部56,56との接続部分には、他の部分よりも厚肉とされた厚肉部62が設けられている。この結果、フード部22の突出端面である上端面64は、厚肉部62の形成位置である前壁部54と両側壁部56,56との接続部分において、幅方向寸法が他の部分(前壁部54における前後方向寸法および各側壁部56における左右方向寸法)よりも大きくされている。
【0037】
また、フード部22において、左右方向で対向する両側壁部56,56の後端部分は、後方に向かって次第に対向距離が小さくなるように相互に接近している。これにより、各側壁部56において前壁部54と接続される側と反対側の端面である後端面66(
図9,10中に二点鎖線で図示)は、各側壁部56の前後方向中間部分よりも左右方向内方に位置している。すなわち、両後端面66,66によりフード部22の側方開口部である後方開口部60が区画されて構成されており、側方開口部(後方開口部60)を区画する一対の周壁端面が各後端面66により構成されている。
【0038】
さらに、フード部22は、これら各後端面66から後述する被覆電線72の引き出し方向である前方から後方に向かって延びる一対のガイド壁部68,68を有している。各ガイド壁部68はそれぞれ略矩形板状であり、所定の前後方向寸法を有して左右方向で相互に対向している。また、上述のように、各ガイド壁部68は、各側壁部56の前後方向中間部分よりも左右方向内方に位置している。そして、これら各ガイド壁部68の左右方向対向間に、挿通孔48の後方に位置する各ボルト締結穴50,52が位置している。したがって、ボルト締結穴50およびボルト締結穴50に締結される後述する締結ボルト190が、フード部22における後方開口部60側に配置されている。なお、これら各ガイド壁部68の延び出し方向の端部である後端部には、各ガイド壁部68の対向方向である左右方向の外方に屈曲された屈曲部70が設けられている。
【0039】
<第2コネクタ14>
第2コネクタ14は、
図3や
図12等にも示されるように、被覆電線72の端末に接続されて第1端子金具16と接続される第2端子金具18と、第2端子金具18を収容する絶縁性のハウジングである第2コネクタハウジング74と、第2コネクタハウジング74の外面側となる上面側に固定的に配設される金属製の平板部76と、を備えている。また、第2コネクタ14は、第2コネクタハウジング74に設けられた電線引出口78から延出する被覆電線72を覆うシールド部材としての編組線80と接続されて電線引出口78を囲うシールドブラケット82を、さらに含んでいる。実施形態1では、一対の被覆電線72,72および第2端子金具18,18が設けられており、各被覆電線72および各第2端子金具18が、左右方向で相互に対向している。
【0040】
<第2端子金具18>
第2端子金具18は、第1端子金具16における柱状接続部24が圧入される筒状接続部84を有していればその具体的な構造は限定されるものではなく、例えば特開2021-28899号公報に記載の雌端子(10)のような構造が採用され得る。より詳細には、実施形態1の第2端子金具18は、第2端子金具本体86と、第2端子金具本体86の先端部(前端部)に取り付けられる弾性部材としてのクリップばね88とを含んで構成されている。
【0041】
<第2端子金具本体86>
第2端子金具本体86は、全体として略帯状とされた金属平板を所定の形状にプレス加工等することで形成されている。第2端子金具本体86は上述の筒状接続部84を有しており、実施形態1では、略円筒形状とされた筒状接続部84が上下方向両側に開口している。この筒状接続部84は、
図4,5にも示されるように、それぞれ略半円筒形状とされた左方に位置する第1周壁部90と右方に位置する第2周壁部92とから構成されており、これら第1周壁部90と第2周壁部92とが左右方向で相互に対向している。
【0042】
そして、第1周壁部90の内周面には、周方向中央部分において、周方向に延出しつつ径方向内方に突出する円弧状突部94が設けられている。また、第2周壁部92の内周面には、筒状接続部84の軸方向(上下方向)に延出しつつ径方向内方に突出する線状接触部96が、周方向に離隔した複数箇所(2箇所)に設けられている。これにより、
図5にも示されるように、柱状接続部24が筒状接続部84に圧入された際には、円弧状突部94の周方向中央部分および一対の線状接触部96,96における周上の3箇所において、柱状接続部24の外周面と筒状接続部84の内周面とが当接するようになっている。
【0043】
また、第1および第2周壁部90,92の後端部には、それぞれ後方に突出する一対の基端側板部98,98が設けられており、各基端側板部98が左右方向で相互に対向している。これら各基端側板部98は、それぞれの後端部において折り曲げられること等により相互に連結されている。さらに、第2端子金具本体86は、各基端側板部98よりも後方に延び出す部分を備えており、この後方への延出部分が、被覆電線72が固着される電線固着部100とされている。すなわち、被覆電線72は、芯線102と、芯線102を略全長にわたって被覆する合成樹脂製の絶縁被覆104とから構成されている。そして、被覆電線72の端末において絶縁被覆104が剥がされて芯線102が露出しているとともに、露出された芯線102が第2端子金具本体86の電線固着部100に固着されることで、第2端子金具本体86と被覆電線72とが接続されている。なお、電線固着部100と芯線102との固着方法は限定されるものではなく、接着や溶着等でもよいし、圧着片による圧着等であってもよい。
【0044】
さらに、第1および第2周壁部90,92の前端部には、それぞれ前方に突出する一対の先端側板部106,106が設けられており、各先端側板部106が左右方向で相互に対向している。すなわち、第2端子金具本体86においては、第1周壁部90と第2周壁部92に対して後方側で各基端側板部98が相互に連結されており、第1周壁部90と第2周壁部92に対して前方側で各先端側板部106が相互に離隔して片持ち梁状に突出した自由端を構成している。これにより、各先端側板部106は、相互に接近または離隔する方向に弾性変形可能とされている。
【0045】
各先端側板部106の前後方向中間部分において、幅方向(上下方向)中央部分には、板厚方向(左右方向)で貫通する略矩形の貫通孔108が形成されている。また、各先端側板部106の左右方向内面において、幅方向中央部分には、左右方向内方に突出するストッパ部110が設けられている。実施形態1では、各ストッパ部110が、各貫通孔108よりも後方に設けられている。これにより、第2端子金具本体86の先端部にクリップばね88が装着された際に各ストッパ部110が相互に当接することで、各先端側板部106の相互に接近する方向への変形量が制限されて、ひいては各先端側板部106の後方に接続された第1および第2周壁部90,92が接近し過ぎて筒状接続部84の内径寸法が小さくなり過ぎることも防止される。
【0046】
<クリップばね88>
クリップばね88は、第2端子金具本体86の先端部に装着されることで、各先端側板部106を相互に接近する方向に付勢して、各先端側板部106の後方に接続された第1および第2周壁部90,92へ相互に接近する方向の付勢力を及ぼすようになっている。クリップばね88は、
図5や
図12に示されるように、前後方向視において略矩形状とされた連結板112と、連結板112の左右方向両端部から後方に突出して互いに接近する方向に傾斜する一対の押さえ片114,114を有している。各押さえ片114の前後方向中間部分には屈曲部分116が設けられており、各押さえ片114の突出先端部は、各屈曲部分116から相互に離隔する方向に延び出している。したがって、各押さえ片114の対向距離は各屈曲部分116の形成部分において最も小さくされており、これら各屈曲部分116の間の隙間が、クリップばね88に対して第2端子金具本体86を挿し込むための挿込口118である。
【0047】
また、各押さえ片114の屈曲部分116における幅方向(上下方向)中央部分には、各押さえ片114を板厚方向で貫通する略矩形の貫通窓120が形成されている。そして、各貫通窓120における後方の内周縁部において幅方向中央には、前方に突出する係止片122が設けられている。各係止片122は左右方向で相互に対向しており、それぞれ前方に向かうにつれて対向方向内方に突出している。これら各係止片122は板厚方向で弾性変形可能とされており、後述するようにクリップばね88が第2端子金具本体86に装着される際には、クリップばね88の挿込口118に対して第2端子金具本体86の先端部が挿入される。そして、第2端子金具本体86に対してクリップばね88を後方にスライド移動させることで、各係止片122が各先端側板部106における貫通孔108に入り込んで係止され、第2端子金具本体86に対してクリップばね88が固定されるようになっている。
【0048】
<第2コネクタハウジング74>
図11,12にも示されるように、第2コネクタハウジング74は、第2コネクタハウジング本体124と、第2コネクタハウジング本体124の下方開口部126に取り付けられるフロントリテーナ128とを含んで構成されている。
【0049】
第2コネクタハウジング本体124は、
図3や
図6,7等にも示されるように、各被覆電線72の前端部分および各被覆電線72の端末に固着される各第2端子金具18が収容される略矩形筒状の端子収容部130を有している。この端子収容部130は前後方向に延びており、実施形態1では、一対の端子収容部130,130が左右方向で相互に離隔して設けられている。すなわち、第2コネクタハウジング本体124は、各端子収容部130の上側の壁部を構成する上壁部132と、下側の壁部を構成する下壁部134と、各端子収容部130の左右方向外方の壁部を構成する左壁部136および右壁部138と、を備えている。また、第2コネクタハウジング本体124は、各端子収容部130の左右方向間に設けられて、各端子収容部130を左右方向で仕切る仕切部140を備えている。そして、各端子収容部130の前方は前方壁部142によって閉塞されており、各端子収容部130に収容される各被覆電線72は、各端子収容部130の後方開口部を通じて外部空間へ引き出されている。したがって、各端子収容部130における後方開口部により第2コネクタハウジング74において各被覆電線72が引き出される電線引出口78が構成されている。
【0050】
また、第2コネクタハウジング本体124の下壁部134における前方部分には、下壁部134を厚さ方向(上下方向)で貫通する貫通孔144が形成されている。この貫通孔144は、前後方向寸法に比して左右方向寸法の大きな略長円形状であり、左右方向で相互に離隔する各端子収容部130にまたがって設けられている。すなわち、各端子収容部130が共通の貫通孔144を通じて下方の外部空間に連通されている。この貫通孔144の周縁部には下方に突出する筒状部146が設けられており、筒状部146の下端部により第2コネクタハウジング本体124における下方開口部126が構成されている。そして、後述するように、各端子収容部130に収容される各第2端子金具18の筒状接続部84が、第2コネクタハウジング本体124における下方開口部126を通じて外部に露出するようになっている。
【0051】
なお、各端子収容部130の左右方向間に位置する仕切部140において、筒状部146よりも後方には、後述する締結ボルト190が挿通されるボルト挿通筒部148が設けられており、ボルト挿通筒部148の内孔150が、第2コネクタハウジング本体124を上下方向で貫通している。すなわち、ボルト挿通筒部148および後述する締結ボルト190は、フード部22の突出方向である上下方向に延びている。また、第2コネクタハウジング本体124において、上壁部132および下壁部134における後端部には、上下方向外方に突出するロック爪部152が設けられている。これらロック爪部152は、各端子収容部130に対応する位置に設けられており、上壁部132および下壁部134における後端部において、一対のロック爪部152,152が左右方向で相互に離隔して設けられている。
【0052】
<平板部76>
ここにおいて、第2コネクタハウジング本体124は合成樹脂と金属の複合材として形成されており、第2コネクタハウジング本体124において外面側となる上壁部132において金属製の平板部76が固定的に配設されている。具体的には、平板部76が、上壁部132の上面に固着されている。平板部76は、平面視において略矩形状であり、左壁部136および右壁部138よりも左右方向外方へ突出する左右方向寸法を有しているとともに、平面視の投影において前方壁部142よりも前方まで突出している。なお、平板部76における後端部は上方に屈曲されており、上方突出部153が構成されている。
【0053】
また、平板部76の上方および外周部分は、合成樹脂製の外側被覆部154により略全面にわたって覆われている。なお、外側被覆部154を含んで上壁部132が構成されると捉えた場合、平板部76は、上壁部132において略埋設状態で固定されると把握される。これにより、
図13にも示されるように、平板部76の下面が、左壁部136および右壁部138の左右方向外方と前方壁部142の前方において外部に露出している。そして、この平板部76の下面における外部への露出部分が、後述するように第1コネクタ12のフード部22における突出端面である上端面64に接触する接触部156とされている。なお、
図8にも示されるように、外側被覆部154において、ボルト挿通筒部148の形成位置には円形の貫通窓157が形成されており、貫通窓157を通じて平板部76の上面が外部空間に露出している。
【0054】
実施形態1では、接触部156の前方部分における左右両端部において、下方に突出する接点部158が、平板部76と一体的に形成されている。すなわち、これら各接点部158は、接触部156と上端面64との重ね合わせ方向である上下方向において、接触部156から他方である上端面64へ向かって突出している。より詳細には、接触部156において、2つの接点部158,158が、フード部22における側方開口部(後方開口部60)と前後方向で対向する対向壁(前壁部54)の左右両端部と対応する箇所に設けられている。要するに、各接点部158は、側方開口部(後方開口部60)と対向壁(前壁部54)との対向方向に直交する方向(左右方向)で、後述する締結ボルト190を挟んだ両側に分散配置されている。具体的には、各接点部158は、フード部22において各厚肉部62が設けられて上端面64の幅方向寸法が大きくされた部分と対応する箇所に設けられており、各接点部158と上端面64とがより確実に接触するようになっている。
【0055】
また、平板部76の後端部における左右両端部には、フード部22側となる下側に突出する一対の締結片160,160が設けられている。各締結片160は、第2コネクタハウジング本体124における左壁部136および右壁部138に対して所定の離隔距離をもって左右方向外方に位置している。具体的には、各締結片160は、第1コネクタ12と第2コネクタ14との嵌合時においてフード部22における各ガイド壁部68の左右方向外方に位置するようにされており、フード部22において最も左右方向外方に位置する各側壁部56の前後方向中間部分(フード部22の最外部)よりも左右方向内方に位置している。
【0056】
さらに、各締結片160は、所定の上下方向寸法を有しており、各締結片160の上方部分には、各締結片160を厚さ方向(左右方向)で貫通するボルト締結孔162が形成されているとともに、各締結片160の下方部分には、左右方向外方に突出する係止突部164が設けられている。なお、平板部76において、ボルト挿通筒部148の内孔150と対応する位置には、上下方向で貫通する連通孔165が形成されている。
【0057】
フロントリテーナ128は、
図3や
図12等にも示されるように、略有底の筒形状であり、略長円形状の上底壁部166と、上底壁部166の外周縁部から下方に突出する周壁部168とを有している。上底壁部166において、第1コネクタハウジング30における各柱状接続部24と対応する位置には、各柱状接続部24が挿通される貫通孔169aが上下方向で貫通して形成されているとともに、各柱状接続部24の左右方向両側に位置する各湾曲板部36と対応する位置には、各湾曲板部36が挿通される貫通孔169bが上下方向で貫通して形成されている。これにより、第1コネクタ12と第2コネクタ14の嵌合時には、各柱状接続部24および各湾曲板部36が、上底壁部166における各貫通孔169a,169bを通じて第2コネクタハウジング74における各端子収容部130に挿し入れられるようになっている。
【0058】
このフロントリテーナ128は、第2コネクタハウジング本体124における筒状部146に内挿されて、周壁部168の外周面と筒状部146の内周面とに設けられたロック機構により固定されるようになっている。なお、上底壁部166の後端部において左右両側には、上方に突出して左右方向で相互に離隔する一対の支持突部170,170が設けられている。
図5に示されるように、第2コネクタ14の組立時には、一対の支持突部170,170の左右方向間に各第2端子金具本体86における各基端側板部98が挿し入れられて支持されるようになっている。
【0059】
上記のような第2コネクタハウジング74の各電線引出口78から後方に引き出される各被覆電線72は、シールド部材としての編組線80により覆われている。編組線80は、金属製の細線を略筒状に編組することで形成されており、各電線引出口78から引き出された各被覆電線72における前後方向の所定の寸法を覆っている。
【0060】
そして、編組線80の前端部には、シールドブラケット82が接続されている。シールドブラケット82は、全体として前後方向に延びる筒壁部171を有しており、導電性を有する金属により形成されている。シールドブラケット82(筒壁部171)の前端部には外周側に突出する略環状のフランジ状部172が設けられているとともに、フランジ状部172の左右方向両端部には、前方に突出する固定片173が設けられている。各固定片173の上方部分にはボルト挿通孔174が設けられているとともに、各固定片173の下方部分には厚さ方向(左右方向)で貫通する係止孔176が形成されている。
【0061】
また、後述するように、第2コネクタ14の組立時には、シールドブラケット82における各固定片173は第2コネクタハウジング74における各締結片160と左右方向で重ね合わされて、各ボルト挿通孔174に挿通される各ボルト179により固定される。これにより、何れも金属製とされた平板部76における各締結片160とシールドブラケット82における各固定片173とが相互に接触して電気的に接続されるようになっている。
【0062】
なお、後述する第2コネクタ14の組立時において、平板部76から上方に突出する上方突出部153と筒壁部171の前端部に設けられたフランジ状部172とが相互に当接することで、第2コネクタハウジング本体124に対するシールドブラケット82のそれ以上の前方への変位が制限される。また、第2コネクタ14の組立時には、各締結片160とフランジ状部172とが所定距離だけ離隔して前後方向で対向している。そして、コネクタアセンブリ10の組立時には、
図2に示されるように、これら各締結片160とフランジ状部172との前後方向間に、フード部22の後端部における各屈曲部70が位置するようになっている。これにより、コネクタアセンブリ10における第1コネクタ12と第2コネクタ14との前後方向での位置ずれも効果的に防止され得る。
【0063】
このようなシールドブラケット82の筒壁部171に各被覆電線72が挿通されるとともに、筒壁部171の後端部分に対して略筒状の編組線80の前端部が重ね合わされて外周側から環状のかしめバンド178が外挿されることで、シールドブラケット82と編組線80とが相互に固定されて電気的に接続されるようになっている。
【0064】
このシールドブラケット82に対して各被覆電線72が挿通された状態において、筒壁部171の内部には環状の防水ゴム180と、防水ゴム180の脱落を防止するバックリテーナ182が設けられている。すなわち、各被覆電線72には環状の防水ゴム180が外挿されて取り付けられており、各防水ゴム180が、第2コネクタハウジング74における後方開口部に挿入されている。
【0065】
また、バックリテーナ182は、相互に組付可能な上部リテーナ184と下部リテーナ186とから構成されており、第2コネクタハウジング74の後方において各被覆電線72を上下方向両側から挟み込んで上部リテーナ184と下部リテーナ186とが組み付けられている。これら上部リテーナ184および下部リテーナ186はそれぞれ前方に突出する一対のロック枠体188,188を備えている。これにより、上部リテーナ184と下部リテーナ186との組付けにより構成されるバックリテーナ182が、第2コネクタハウジング74の後端部に設けられる各ロック爪部152と各ロック枠体188とのロック嵌合によって、各防水ゴム180の後方に固定されるようになっている。なお、上部リテーナ184と下部リテーナ186とは相互に同形状であってもよく、上下反転状態とされた上部リテーナ184と下部リテーナ186とを相互に組み付けることでバックリテーナ182が構成されるようになっていてもよい。
【0066】
<コネクタアセンブリ10の組立て>
以下、第1コネクタ12と第2コネクタ14とを嵌合してコネクタアセンブリ10を組み立てる方法の具体的な一例を説明する。なお、コネクタアセンブリ10の組立方法は、以下に記載の態様に限定されるものではない。
【0067】
先ず、各第1端子金具16を備えた一体成形品として第1コネクタハウジング30を形成して、この第1コネクタハウジング30の外周面に防水ゴム45を取り付ける。そして、防水ゴム45が取り付けられた第1コネクタハウジング30の下方部分を筐体20における挿通孔48に挿通するとともに、第1コネクタハウジング30における各ボルト挿通孔42と筐体20における各ボルト締結穴52とを相互に連通させる。これら各ボルト挿通孔42に各ボルト44を挿通して各ボルト締結穴52に締結することで、第1コネクタハウジング30が筐体20に固定されて、第1コネクタ12が完成する。
【0068】
また、各被覆電線72における端末において絶縁被覆104を剥いで露出させた芯線102を各第2端子金具本体86の電線固着部100に固着するとともに、各第2端子金具本体86の前端部に各クリップばね88を取り付ける。これにより、各被覆電線72の端末に各第2端子金具18が固定された状態とされる。そして、各被覆電線72に各防水ゴム180を外挿するとともに、各防水ゴム180の後方において各被覆電線72を挟んで上下方向両側から上部リテーナ184と下部リテーナ186とを組み付けて各バックリテーナ182を構成する。
【0069】
次に、各第2端子金具18、各防水ゴム180およびバックリテーナ182が組み付けられた各被覆電線72を、第2コネクタハウジング本体124の後方開口部から挿入する。そして、各第2端子金具18を第2コネクタハウジング本体124の各端子収容部130に収容するとともに、第2コネクタハウジング本体124の後端部における各ロック爪部152にバックリテーナ182における各ロック枠体188をロック嵌合させる。その後、各被覆電線72をシールドブラケット82の筒壁部171に挿通させるとともに、シールドブラケット82を前方に移動させ、第2コネクタハウジング本体124における各締結片160の左右方向外方からシールドブラケット82の各固定片173を重ね合わせる。これにより、各締結片160における係止突部164が各固定片173における係止孔176に入り込むとともに、各ボルト締結孔162と各ボルト挿通孔174とが左右方向で連通状態とされる。そして、各ボルト挿通孔174にボルト179が挿通されて各ボルト締結孔162に締結されることで、第2コネクタハウジング本体124に対してシールドブラケット82が固定される。
【0070】
続いて、シールドブラケット82の後方において、各被覆電線72を編組線80に挿通して、筒壁部171の後端部分に編組線80の前端部分を外挿して重ね合わせる。そして、これらシールドブラケット82と編組線80との重ね合わせ部分にかしめバンド178を外挿して、シールドブラケット82と編組線80とを固定する。その後、第2コネクタハウジング本体124の下方開口部126からフロントリテーナ128を挿入して、筒状部146に対してフロントリテーナ128を固定する。これにより、第2コネクタハウジング74が構成されるとともに、第2コネクタ14が完成する。完成された第2コネクタ14では、編組線80とシールドブラケット82と平板部76とが電気的に接続された状態とされている。
【0071】
そして、完成した第1コネクタ12と第2コネクタ14とを、
図8に示されるように、上下方向で対向させる。その後、第2コネクタハウジング74を、第1コネクタ12におけるフード部22内に上方開口部58から挿し入れる。これにより、第2コネクタハウジング74における左壁部136、右壁部138および前方壁部142がフード部22により囲まれる領域に収容されるとともに、第2コネクタハウジング74の後方部分が、フード部22における後方開口部60を通じて後方へ延び出している。また、相互に重ね合わされて固定されている各締結片160および各固定片173がフード部22における各ガイド壁部68の左右方向外方に位置している。換言すれば、左壁部136および右壁部138と各締結片160とのそれぞれの左右方向間に、フード部22における各ガイド壁部68が挿し入れられるようになっている。さらに、各締結片160とシールドブラケット82におけるフランジ状部172の前後方向間に、各ガイド壁部68の後端部に設けられた各屈曲部70が挿し入れられるようになっている。この結果、フード部22における後方開口部60、すなわち各ガイド壁部68の後端部により構成される後方への開口部が、シールドブラケット82により覆われている。
【0072】
また、第2コネクタハウジング74において左壁部136および右壁部138よりも左右方向外方、且つ前方壁部142よりも前方に広がる平板部76の下面(接触部156)が、フード部22の上端面64に対して上下方向で重ね合わされる。要するに、フード部22の上端面64上に平板部76における接触部156が載置されて接続されている。この結果、フード部22の上方開口部58が平板部76により覆われている。特に、
図6に示されるように、フード部22において各厚肉部62が設けられて上端面64の幅方向寸法が大きくされた部分が、平板部76において下方に突出する接点部158と重ね合わされる。これにより、第2コネクタハウジング74の前方部分が僅かに上方に撓むように弾性変形するようになっている。この弾性変形に伴う復元力により、接点部158と上端面64との接触圧が十分に確保されている。そして、これら接触部156と上端面64との接触、特に接点部158と各厚肉部62における上端面64との接触により、平板部76と筐体20とが電気的に接続されるようになっている。この筐体20はアース接続されており、これにより、筐体20から平板部76およびシールドブラケット82を経由して電気的に接続される編組線80においてシールド効果が発揮される。
【0073】
さらに、このように第2コネクタハウジング74がフード部22内に挿し入れられることで、フード部22内において上方に突出する各第1端子金具16の柱状接続部24が、第2コネクタ14において下方開口部126および貫通孔144を通じて下方に露出する第2端子金具18の筒状接続部84に圧入される。これにより、前述のように、柱状接続部24の外周面に対して、筒状接続部84の内周面における周上の3箇所(円弧状突部94の周方向中央部分および一対の線状接触部96,96)が当接して、各第1端子金具16と各第2端子金具18とが電気的に導通状態とされるようになっている。
【0074】
このような第1コネクタ12と第2コネクタ14との嵌合状態において第2コネクタ14におけるボルト挿通筒部148に締結ボルト190を挿通して、第1コネクタ12におけるボルト締結穴50に締結する。これにより、第1コネクタ12と第2コネクタ14とが相互に固定されて、コネクタアセンブリ10が完成する。特に、第2コネクタ14における外側被覆部154には貫通窓157が形成されており、貫通窓157を通じて平板部76が外部に露出している。この結果、締結ボルト190の締結時には締結ボルト190の頭部と平板部76とが電気的に接続するとともに、締結ボルト190と第1コネクタ12における筐体20とが電気的に接続する。要するに、平板部76と筐体20とは、締結ボルト190を介しても電気的に接続するようになっている。
【0075】
上記のような構造とされた実施形態1のコネクタアセンブリ10では、第1コネクタ12と第2コネクタ14との嵌合状態で、第2コネクタハウジング74における前方部分、すなわち第2コネクタハウジング74において各第2端子金具18が収容されている部分が、フード部22内に収容配置されている。また、フード部22の上端面64には平板部76における接触部156が載置されて接続されており、フード部22の上方開口部58が平板部76により覆われている。これらフード部22および平板部76は何れも金属製であり、第1コネクタ12と第2コネクタ14の電気的な接続部位である各第1端子金具16および各第2端子金具18が金属製の部材により包囲されている。これにより、第2コネクタ14において大型のシールドシェル等を設けることなく、例えばプレス加工等により形成され得る簡単な構造のフード部22および平板部76によりシールド効果を得ることができる。この結果、コネクタアセンブリ10の構造を簡素化したり、製造コストの低減や小型化を達成することができる。
【0076】
第2コネクタ14は、各被覆電線72を覆うシールド部材としての編組線80と、編組線80に接続されるシールドブラケット82とを備えており、これら編組線80およびシールドブラケット82が、平板部76および筐体20を介してアース接続されている。これにより、各被覆電線72を覆う編組線80においてもシールド効果が発揮され得る。
【0077】
平板部76における接触部156にはフード部22の上端面64に向かって突出する接点部158が設けられており、この接点部158において接触部156と上端面64との接触圧が向上されている。実施形態1では、接触部156の左右方向両側において一対の接点部158,158が設けられて、これら各接点部158において平板部76と筐体20とが電気的に接続されているとともに、第2コネクタ14における左右方向中央部分の締結ボルト190によっても平板部76と筐体20とが電気的に接続されている。このように締結ボルト190に対して左右対称な位置に各接点部158が設けられることで、第1コネクタ12に対して第2コネクタ14が傾いたりすることが防止されて、平板部76における接触部156、特に各接点部158と上端面64との接触の安定性が確保される。
【0078】
フード部22において後方に延びる各ガイド壁部68は、各側壁部56よりも左右方向内方に位置しており、第1コネクタ12と第2コネクタ14の嵌合時には、これら内側に凹んだ領域に各締結片160および各固定片173が配置されるようになっている。これにより、平板部76とシールドブラケット82とが左右方向両側で接続される場合でも、左右方向外方への突出量を抑えることができて、コネクタアセンブリ10の左右方向における小型化を図ることができる。
【0079】
各ガイド壁部68の後端部には、左右方向外方に屈曲する屈曲部70が設けられており、これにより、各ガイド壁部68の補強効果が発揮され得る。特に、第1コネクタ12と第2コネクタ14との嵌合時には、各屈曲部70が、各締結片160とシールドブラケット82におけるフランジ状部172との前後方向間に配置されるようになっている。これにより、第1コネクタ12との嵌合時において第2コネクタ14に対して例えば前後方向の外力が加えられる場合にも、各屈曲部70が各締結片160やフランジ状部172と当接することで、第1コネクタ12に対する第2コネクタ14の前後方向の変位が抑制され得る。
【0080】
<変形例>
以上、本開示の具体例として、実施形態1について詳述したが、本開示はこの具体的な記載によって限定されない。本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれるものである。例えば次のような実施形態の変形例も本開示の技術的範囲に含まれる。
【0081】
(1)前記実施形態における第1端子金具16および第2端子金具18の形状は単なる例示であり、限定されるものではない。すなわち、前記実施形態では、第1端子金具16がピン状とされて柱状接続部24を有しているとともに、第2端子金具18が筒状接続部84を有していたが、この態様に限定されない。第1端子金具は、例えば国際公開2021/145197号に記載のように平タブ状であってもよいし、その場合、第2端子金具は、略矩形の端子挿通隙間を有していればよい。
【0082】
(2)前記実施形態では、平板部76の下面(接触部156)においてフード部22の上端面64に向かって突出する各接点部158が設けられていたが、この態様に限定されるものではない。すなわち、接点部はフード部の上端面から接触部に向かって突出して設けられてもよいし、接触部とフード部の上端面との両方に設けられてもよい。また、前記実施形態では、接触部156における前端部の左右方向両端部に各接点部158が設けられていたが、接点部の形成位置や個数は限定されるものではなく、1個または3個以上設けられてもよい。なお、本開示に係るコネクタアセンブリにおいて、接点部は必須なものではない。
【0083】
(3)前記実施形態では、平板部76から左右方向外方に突出する各締結片160が設けられて、平板部76とシールドブラケット82とが左右方向両側で接続されていたが、この態様に限定されるものではない。すなわち、例えばシールドブラケットの上方部分から前方に延び出す部分を設けて、平板部とシールドブラケットとがそれぞれの上方部分で接続されるようになっていってもよい。
【0084】
(4)前記実施形態では、フード部22において各ガイド壁部68が各側壁部56の前後方向中間部分よりも左右方向内方に位置していたが、この態様に限定されるものではない。すなわち、本開示に係るコネクタアセンブリにおいてガイド壁部は必須なものではなく、フード部における各側壁部は真っ直ぐ後方に延び出していてもよい。
【0085】
(5)前記実施形態では、フード部22と筐体20とが一体的に形成されていたが、この態様に限定されるものではない。すなわち、何れも金属製とされた筐体とフード部とが相互に別体として形成されて、溶接等の手段により後固着されるようになっていてもよい。
【符号の説明】
【0086】
10 コネクタアセンブリ
12 第1コネクタ
14 第2コネクタ
16 第1端子金具
18 第2端子金具
20 筐体
22 フード部
24 柱状接続部
26 樹脂キャップ
28 ボルト挿通孔
30 第1コネクタハウジング
32 貫通孔
34 周壁部
36 湾曲板部
38 外壁部
40 脚部
42 ボルト挿通孔
44 ボルト
45 防水ゴム
46 矩形板部
48 挿通孔
50,52 ボルト締結穴
54 前壁部
56 側壁部
58 上方開口部(突出側開口部)
60 後方開口部(側方開口部)
62 厚肉部
64 上端面(突出端面)
66 後端面(周壁端面)
68 ガイド壁部
70 屈曲部
72 被覆電線
74 第2コネクタハウジング(ハウジング)
76 平板部
78 電線引出口
80 編組線(シールド部材)
82 シールドブラケット
84 筒状接続部
86 第2端子金具本体
88 クリップばね
90 第1周壁部
92 第2周壁部
94 円弧状突部
96 線状接触部
98 基端側板部
100 電線固着部
102 芯線
104 絶縁被覆
106 先端側板部
108 貫通孔
110 ストッパ部
112 連結板
114 押さえ片
116 屈曲部分
118 挿込口
120 貫通窓
122 係止片
124 第2コネクタハウジング本体
126 下方開口部
128 フロントリテーナ
130 端子収容部
132 上壁部
134 下壁部
136 左壁部
138 右壁部
140 仕切部
142 前方壁部
144 貫通孔
146 筒状部
148 ボルト挿通筒部
150 内孔
152 ロック爪部
153 上方突出部
154 外側被覆部
156 接触部
157 貫通窓
158 接点部
160 締結片
162 ボルト締結孔
164 係止突部
165 連通孔
166 上底壁部
168 周壁部
169a,169b 貫通孔
170 支持突部
171 筒壁部
172 フランジ状部
173 固定片
174 ボルト挿通孔
176 係止孔
178 かしめバンド
179 ボルト
180 防水ゴム
182 バックリテーナ
184 上部リテーナ
186 下部リテーナ
188 ロック枠体
190 締結ボルト