(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024041726
(43)【公開日】2024-03-27
(54)【発明の名称】多機能デバイスを構成する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20240319BHJP
B41J 29/00 20060101ALI20240319BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240319BHJP
B41J 3/01 20060101ALI20240319BHJP
【FI】
H04N1/00 E
H04N1/00 127Z
B41J29/00 Z
B41J29/38 401
B41J3/01
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023145202
(22)【出願日】2023-09-07
(31)【優先権主張番号】17/932,280
(32)【優先日】2022-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】596170170
【氏名又は名称】ゼロックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】ダイアン コレッリ
(72)【発明者】
【氏名】シェリル エイ.ナッザーロ
(72)【発明者】
【氏名】ミレルサ フォンタネス-ペレス
(72)【発明者】
【氏名】サーニャ プストロツキ-ポラス
【テーマコード(参考)】
2C055
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C055JJ00
2C055JJ07
2C055JJ11
2C055JJ12
2C061AP01
2C061AP07
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061CL08
2C061HJ08
2C061HN04
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA31
5C062AA35
5C062AA37
5C062AB02
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB30
5C062AB33
5C062AB38
5C062AB41
5C062AB43
5C062AB44
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC29
5C062AC64
5C062AE07
5C062AE15
5C062AF12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】多機能デバイス(MFD)、機械可読コードを生成する方法及びMFDによってスキャンされた機械可読コードを使用して、ネットワーク設定を変更する方法を提供する。
【解決手段】ネットワーク100において、MFDは、ユーザインターフェースと、プロセッサと、複数の命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体と、を含む。ソースMFD102は、プロセッサに、バーコード又はクイックレスポンスコードであってよいネットワーク構成機械可読コードを生成させ、ネットワーク構成機械可読コードを印刷モジュールによって印刷する。ターゲットMFD104は、印刷されたネットワーク構成機械可読コードを、そこに含まれる情報を介してターゲットMFDのネットワーク接続を自動的に構成するためにスキャンする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多機能デバイス(MFD)であって、
ネットワーク構成機械可読コードアプリケーションを選択するためのユーザインターフェースと、
プロセッサと、
複数の命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体と、を備え、前記複数の命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
ネットワーク構成機械可読コードを生成させ、かつ
前記ネットワーク構成機械可読コードを印刷させ、前記ネットワーク構成機械可読コードはターゲットMFDによってスキャンされ、前記ネットワーク構成機械可読コードに含まれる情報を介して、前記ターゲットMFDのネットワーク接続を自動的に構成する、MFD。
【請求項2】
前記ネットワーク構成機械可読コードが、クイックレスポンス(QR)コード又はバーコードを含む、請求項1に記載のMFD。
【請求項3】
前記ネットワーク構成機械可読コードが、秘密鍵で暗号化されている、請求項1に記載のMFD。
【請求項4】
前記秘密鍵が、前記MFDの前記非一時的コンピュータ可読媒体にあらかじめロードされている、請求項3に記載のMFD。
【請求項5】
前記秘密鍵が、前記ユーザインターフェースを介して、前記ネットワーク構成機械可読コードアプリケーションに入力された、ユーザ選択パスワードである、請求項3に記載のMFD。
【請求項6】
前記ネットワーク構成機械可読コードが、ネットワーク識別及びネットワークパスワードを含む、請求項1に記載のMFD。
【請求項7】
前記ネットワーク構成機械可読コードが、前記ターゲットMFDと同じソフトウェアバージョン用に生成される、請求項1に記載のMFD。
【請求項8】
方法であって、
多機能デバイス(MFD)のプロセッサによって、前記MFDのネットワークインターフェースを、無線ネットワークに接続するように構成することと、
前記プロセッサによって、ネットワーク構成機械可読コードアプリケーションを起動する選択を受信することと、
前記プロセッサによって、前記ネットワーク構成機械可読コードアプリケーションを介して、前記無線ネットワークと、前記無線ネットワーク用の資格情報と、を含む、機械可読コードを生成することと、
前記プロセッサによって、前記MFDに前記機械可読コードを印刷させることと、を含む、方法。
【請求項9】
前記プロセッサによって、前記機械可読コードを暗号化すること、
を更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
暗号化することが、
前記プロセッサによって、前記MFDのメモリにあらかじめロードされている秘密鍵を適用することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
暗号化することが、
前記プロセッサによって、ユーザに、ユーザインターフェースを介して、前記ネットワーク構成機械可読コードアプリケーションにパスワードを入力するように促すことと、
前記プロセッサによって、前記パスワードを適用して前記機械可読コードを暗号化することと、を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記機械可読コードが、クイックレスポンス(QR)コード又はバーコードを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記機械可読コードが、前記機械可読コードに含まれる情報を使用して、ターゲットMFDにネットワーク設定を自動的に構成させるためのデータを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
方法であって、
多機能デバイス(MFD)のプロセッサによって、機械可読コードを含む文書を、前記MFD上でスキャンさせることと、
前記プロセッサによって、前記機械可読コードがネットワーク構成情報を含むと判定するために、前記機械可読コードを解析することと、
前記プロセッサによって、前記機械可読コードから取得された前記ネットワーク構成情報を使用して、ネットワークに接続するための前記MFD上のネットワーク設定を変更することと、を含む、方法。
【請求項15】
前記解析することが、
前記プロセッサによって、復号鍵を用いて前記機械可読コードを復号することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記復号鍵が、前記MFDのメモリにあらかじめロードされている、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記復号鍵が、前記ネットワークに接続されているソースMFDによって前記機械可読コードが生成されたときに、ユーザによって適用されたパスワードである、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記プロセッサによって、前記機械可読コードを含む前記文書をスキャンする前に、ネットワーク構成機械可読コードアプリケーションの選択を受信すること、
を更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記解析することが、
前記プロセッサによって、前記ネットワーク設定を変更する前に、前記ネットワーク構成情報が、前記MFDのソフトウェアバージョンと適合していると判定することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記解析することが、
前記プロセッサによって、前記ネットワーク設定を変更する前に、前記MFDが、前記ネットワーク構成情報に含まれたネットワークに参加する許可を有すると判定することを含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、多機能デバイス(multi-function device、MFD)を構成することに関し、より具体的には、別の構成されたMFDによって印刷された機械可読コードを介して、MFDを構成する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多機能デバイス(MFD)を使用して、様々な異なる機能を実施することができる。例えば、MFDは、印刷、コピー、ファックス、スキャンなどの機能を実行することができる。MFDがより高度になるにつれて、MFDは、ネットワークを活用することができる機能を実行することができる。例えば、MFDは、スキャンされた文書を他のユーザに電子メールで送信すること、スキャンされた文書をネットワーク上のリモート記憶場所に送信すること、リモート記憶場所から文書を取り出して印刷することなどを行うことができる。
【0003】
ネットワーク化された機能のいくつかにアクセスするために、MFDは技術者によって構成されている。例えば、技術者が各MFDに入り込み、ネットワーク経由で通信するように、MFDを手動で構成することができる。
【発明の概要】
【0004】
本明細書に示される態様によれば、多機能デバイス(MFD)、機械可読コードを生成する方法、及び、MFDによってスキャンされた機械可読コードを使用して、ネットワーク設定を変更する方法を提供する。実施形態の開示された特徴の1つは、ネットワーク構成機械可読コードを選択するためのユーザインターフェースと、プロセッサと、複数の命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体と、を含むMFDである。命令は、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、ネットワーク構成機械可読コードを生成させ、かつネットワーク構成機械可読コードを印刷させ、ネットワーク構成機械可読コードはターゲットMFDによってスキャンされて、ネットワーク構成機械可読コードに含まれる情報を介して、ターゲットMFDのネットワーク接続を自動的に構成する。
【0005】
別の開示される特徴は、機械可読コードを生成する方法である。MFDのプロセッサによって実行される方法は、MFDのネットワークインターフェースを、無線ネットワークに接続するように構成することと、ネットワーク構成機械可読コードアプリケーションを起動する選択を受信することと、ネットワーク構成機械可読コードアプリケーションを介して、無線ネットワークと、無線ネットワーク用の資格情報と、を含む、機械可読コードを生成することと、MFDに機械可読コードを印刷させることと、を含む。
【0006】
別の開示される特徴は、MFDによってスキャンされた機械可読コードを使用して、ネットワーク設定を変更する方法である。MFDのプロセッサによって実行される方法は、機械可読コードを含む文書を、MFD上でスキャンさせることと、機械可読コードがネットワーク構成情報を含むと判定するために、機械可読コードを解析することと、機械可読コードから取得されたネットワーク構成情報を使用して、ネットワークに接続するためのMFD上のネットワーク設定を変更することと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の教示は、以下の添付図面と併せて以下の発明を実施するための形態を考慮することによって容易に理解することができる。
【0008】
【
図1】本開示の、ターゲットMFDを構成するための機械可読コードを生成するソース多機能デバイス(MFD)を含む例示的なネットワークのブロック図を示す。
【
図2】本開示の例示的なソースMFDのブロック図を例示している。
【
図3】本開示の例示的なターゲットMFDのブロック図を例示している。
【
図4】本開示の例示的なプロセスフローのブロック図を例示している。
【
図5】本開示の、ターゲットMFDを構成する機械可読コードを生成する方法のフローチャートを示す。
【
図6】本開示の、ソースMFDによって生成された機械可読コードを用いてターゲットMFDを構成する方法のフローチャートを示す。
【
図7】本明細書で説明される機能を実行する際の使用に好適な例示的なコンピュータのハイレベルブロック図を例示している。
【0009】
理解を容易にするために、可能な限り、同一の参照番号は、図面に共通している同一の要素を示すために使用されている。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示は、別の構成されたMFDによって印刷された機械可読コードを介して、MFDを構成する方法及び装置を広く開示する。上記で考察したように、いくつかのMFDは、ネットワークを活用することができる機能を実行することができる。例えば、MFDは、スキャンされた文書を他のユーザに電子メールで送信すること、スキャンされた文書をネットワーク上のリモート記憶場所に送信すること、リモート記憶場所から文書を取り出して印刷することなどを行うことができる。以前は、技術者が各MFDに入り込み、ネットワーク経由で通信するように、MFDを手動で構成していた。これは、時間のかかるプロセスとなる。
【0011】
例えば、技術者は、MFDのユーザインターフェースから設定メニューに入らなければならない。次いで、技術者は、ユーザインターフェース内でネットワーク設定メニューを見つけなければならない場合がある。次いで、技術者は、所望のネットワークを手動で選択し、ネットワークパスワードを入力しなければならない場合がある。MFD上のユーザインターフェースは、典型的なユーザインターフェースよりも小さい場合がある。したがって、ユーザインターフェースを通して情報を入力することは、時間のかかる面倒なプロセスであり得る。大規模な企業環境においていくつかのMFDに対してこれを行うことは、時間がかかる場合がある。
【0012】
本開示は、他のMFDを自動的に構成するために使用され得る、構成されたMFDから機械可読コードを生成する装置及び方法を提供する。例えば、技術者は、第1のMFD又はソースMFDを特定のネットワークに構成することができる。次いで、MFDは、ネットワーク構成情報を含む機械可読コードを印刷することができる。
【0013】
次いで、技術者は、印刷された機械可読コードを、ネットワーク用に構成されていない、残りの各ターゲットMFDに持っていくことができる。印刷された機械可読コードは、ターゲットMFDによってスキャンされ得る。ターゲットMFDは、機械可読コードを認識し得、機械可読コードからネットワーク構成情報を収集し得、ネットワーク構成情報を用いてターゲットMFDを自動的に構成し得る。結果的に、技術者は、ターゲットMFDのユーザインターフェースを手動で経由してネットワーク情報をタイプ入力するのではなく、残りのターゲットMFD上の機械可読コードを単にスキャンするだけで、ネットワーク接続を設定することができる。
【0014】
一実施形態では、機械可読コードは暗号化されてもよい。特定の部署内のターゲットMFD、又は特定のネットワークに接続する許可を有するターゲットMFDには、機械可読コードを復号するための復号情報をあらかじめロードすることができる。したがって、機械可読コードは、特定のネットワークに接続するために、スキャナを有する任意のデバイスによって使用されなくてもよい。結果的に、機械可読コードは、MFDを特定のネットワークに迅速かつ確実に接続するために使用され得る。
【0015】
図1は、本開示の例示的なネットワーク100を示す。一実施形態では、ネットワーク100は、ソースMFD102、ターゲットMFD104及びインターネット108を含み得る。インターネット108は、インターネットプロトコル(Internet protocol、IP)ネットワークであり得る。ソースMFD102は、他のコンピューティングデバイス及び/又はサーバと通信し、それらにデータを送信し、又はそれらからデータを受信するために、インターネット108に接続され得る。インターネット108は、ゲートウェイ、ファイアウォール、スイッチ、ネットワーク要素、追加のセルラーネットワーク又はアクセスネットワークなどの、追加のハードウェア構成要素(図示せず)を含み得る。
【0016】
一実施形態では、インターネット108は、ローカルWiFiネットワークであり得る。例えば、ソースMFD102は、ローカルWiFiネットワークの特定のサービスセット識別子(service set identifier、SSID)、及び関連付けられた資格情報を選択することによって、インターネット108に接続され得る。
【0017】
図1には単一のターゲットMFD104しか示されていないが、複数のターゲットMFD104が1つの場所に配備され得ることに留意されたい。例えば、ソースMFD102及びターゲットMFD104は、オフィスビル内に配置されてもよい。別の実施形態では、ソースMFD102及びターゲットMFD104は、オフィスビルの同じフロアに配置されてもよい。別の実施形態では、ソースMFD102及びターゲットMFD104は、企業の同じ部署内に配置されてもよい。別の実施形態では、ソースMFD102及びターゲットMFD104は、同じローカルWiFi SSIDを使用してインターネット108に接続することを許可され得る。
【0018】
別の実施形態では、ソースMFD102及びターゲットMFD104は、それぞれ、様々な異なる機能を実行することができるデバイスであってもよい。例えば、ソースMFD102及びターゲットMFD104は、印刷機能、コピー機能、スキャン機能、スキャン及び電子メール機能、スキャン及び記憶機能などを実行することができる。
【0019】
上述のように、場合によっては、オフィスビル内にソースMFD102及びターゲットMFD104を配備し、ソースMFD102及びターゲットMFD104をインターネット108に接続することは、時間がかかる面倒なプロセスであり得る。場合によっては、ユーザは、MFDをインターネット108に接続することを要求される場合がある。しかしながら、ユーザは、MFDのネットワークインターフェースを構成するための設定メニューに到達する方法を知らない場合がある。
【0020】
本開示は、機械可読コード106を生成し得る、ソースMFD102を提供する。機械可読コード106は、バーコード又はクイックレスポンス(quick response、QR)コードであってもよい。
図1は、機械可読コード106がバーコードである例を示す。
【0021】
機械可読コード106は、ネットワーク構成機械可読コードであり得る。例えば、ソースMFD102は、最初に、ユーザ又は技術者によって手動でインターネット108に接続され得る。例えば、技術者は、ネットワーク設定メニューに到達するために、ソースMFD102のユーザインターフェース上で、一連のメニュー選択を検索することができる。技術者は、特定のWiFiネットワークのSSIDを選択して、インターネット108に接続することができる。技術者は、ネットワーク資格情報(例えば、WiFi SSIDのネットワークパスワード)を入力することができる。
【0022】
技術者は、次いで、ソースMFD102にインストールされたネットワーク構成機械可読コードアプリケーションを選択することができる。アプリケーションは、別のMFD(例えば、ターゲットMFD104)を自動的に構成し、ソースMFD102が接続されている同じWiFi SSIDに接続するために必要なネットワーク構成情報の全てを有する機械可読コード106を、技術者が生成することを可能にし得る。
【0023】
一実施形態では、機械可読コード106は、媒体(例えば、紙)上に印刷されてもよい。機械可読コード106は、ターゲットMFD104によってスキャンされ得る。ターゲットMFD104は、機械可読コード106を解析して、インターネット108に接続するように、ターゲットMFD104のネットワークインターフェースを自動的に構成するための、ネットワーク構成情報を取得することができる。したがって、ユーザは、ローカルWiFiネットワークのいかなるSSID及び資格情報も入力する必要なく、ターゲットMFD104などのユーザインターフェースを介してネットワーク設定メニューに移動する方法を知らなくても、ターゲットMFD104をインターネット108に迅速かつ容易に接続することができる。
【0024】
図2は、本開示の例示的なMFD102のブロック図を例示している。ソースMFD102は、プロセッサ202、ネットワークインターフェース204、ユーザインターフェース206、メモリ208及び印刷モジュール210を含み得る。プロセッサ202は、ネットワークインターフェース204、ユーザインターフェース206、メモリ208及び印刷モジュール210に通信可能に結合されてもよい。プロセッサ202は、ネットワークインターフェース204、ユーザインターフェース206及び印刷モジュール210の動作を制御することができる。プロセッサ202は、メモリ208に記憶された情報にアクセスし得、メモリ208に記憶された命令を実行し得る。
【0025】
一実施形態では、ネットワークインターフェース204は、インターネット108との有線又は無線通信セッションを確立するための任意の種類のインターフェースであってもよい。一実施形態では、ネットワークインターフェース204は、ローカルWiFiネットワークに無線で接続することができる、無線ネットワークカードであってもよい。
【0026】
一実施形態では、ユーザインターフェース206は、グラフィカルユーザインターフェース(graphical user interface、GUI)であってもよい。ユーザインターフェース206は、タッチスクリーンインターフェースを含んでもよく、又は、キーボード、キーパッド、タッチパッド、マウスなどの他の入力手段を含んでもよい。ユーザインターフェース206は、実行のためにユーザによって選択され得る様々なアプリケーションを表示し得る。
【0027】
一実施形態では、印刷モジュール210は、用紙経路と、画像を印刷するために印刷流体(例えば、インク又はトナー)を吐出することができる印刷ヘッドと、を含み得る。印刷モジュール210は、機械可読コード106を印刷媒体上に印刷するために、プロセッサ202によって制御され得る。
【0028】
一実施形態では、メモリ208は、任意の種類の非一時的なコンピュータ可読媒体であり得る。例えば、メモリ208は、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、読み出し専用メモリ(Read Only Memory、ROM)、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ、不揮発性メモリエクスプレス(Non-Volatile Memory Express、NVMe)メモリカードなどであってもよい。
【0029】
メモリ208は、生成及び印刷命令212と、ネットワーク構成機械可読コードアプリケーション214と、を記憶することができる。命令212は、ネットワーク構成情報を有する機械可読コード106を生成し、印刷モジュール210を制御して機械可読コード106を印刷媒体上に印刷するために、プロセッサ202によって実行され得る。
図5に例示され、以下で考察される方法500は、命令212がどのように実行されるかの例を提供することができる。
【0030】
一実施形態では、アプリケーション214は、ネイティブアプリケーション又は第三者アプリケーションであり得る。アプリケーション214は、ソースMFD102が製造され、配送されるときに、メモリ208に記憶されてもよい。一実施形態では、アプリケーション214は、ネットワークインターフェース204が構成された後に、ソースMFD102に接続された外部メモリソース(例えば、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)メモリ)から、又はインターネット108から、メモリにロードされ得る。
【0031】
一実施形態では、アプリケーション214は、以下で考察されるように、機械可読コード106を生成し、及び/又は、ターゲットMFD104上の機械可読コード106から情報を抽出するために、ユーザによって選択され得る。例えば、アプリケーション214は、ユーザインターフェース206から選択され得る。
【0032】
ソースMFD102は、説明を容易にするために簡略化されており、図示されていない追加の構成要素を含んでもよいことに留意されたい。例えば、ソースMFD102は、光学スキャナ、用紙トレイ、仕上げユニット(例えば、穴開けパンチ、ステープラなど)、USBインターフェースなどを含み得る。
【0033】
図3は、ターゲットMFD104のブロック図を示す。ターゲットMFD104は、プロセッサ302、ネットワークインターフェース304、ユーザインターフェース306、メモリ308及びスキャンモジュール310を含み得る。プロセッサ302は、ネットワークインターフェース304、ユーザインターフェース306、メモリ308及びスキャンモジュール310に通信可能に結合されてもよい。プロセッサ302は、ネットワークインターフェース304、ユーザインターフェース306、及びスキャンモジュール310の動作を制御することができる。プロセッサ302は、メモリ308に記憶された情報にアクセスし得、メモリ308に記憶された命令を実行し得る。
【0034】
一実施形態では、ネットワークインターフェース304は、インターネット108との有線又は無線通信セッションを確立するための任意の種類のインターフェースであってもよい。一実施形態では、ネットワークインターフェース304は、ローカルWiFiネットワークに無線で接続することができる、無線ネットワークカードであってもよい。
【0035】
一実施形態では、ユーザインターフェース306は、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)であってもよい。ユーザインターフェース306は、タッチスクリーンインターフェースを含んでもよく、又は、キーボード、キーパッド、タッチパッド、マウスなどの他の入力手段を含んでもよい。ユーザインターフェース306は、実行のためにユーザによって選択され得る様々なアプリケーションを表示し得る。
【0036】
一実施形態では、スキャンモジュール310は、画像をスキャンするための光学スキャナを含み得る。例えば、機械可読コード106を有する印刷媒体は、スキャンモジュール310のプラテンガラス上に配置され得、光学スキャナは、機械可読コード106をスキャンし得る。機械可読コード106の画像は、機械可読コード106からネットワーク構成情報を解析及び抽出するためのプロセッサ302に提供され得る。
【0037】
一実施形態では、メモリ308は、任意の種類の非一時的なコンピュータ可読媒体であり得る。例えば、メモリ308は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ、不揮発性メモリエクスプレス(NVMe)メモリカードなどであってもよい。
【0038】
メモリ308は、解析及び構成命令312と、ネットワーク構成機械可読コードアプリケーション314と、を記憶することができる。命令312は、スキャンモジュール310によってスキャンされた機械可読コード106の画像を解析し、機械可読コード106から抽出された情報を用いてネットワークインターフェース304を自動的に構成するために、プロセッサ302によって実行され得る。
図6に例示され、以下で考察される方法600は、命令312がどのように実行されるかの例を提供することができる。
【0039】
一実施形態では、アプリケーション314は、ネイティブアプリケーション又は第三者アプリケーションであり得る。アプリケーション314は、ターゲットMFD104が製造され、配送されるときに、メモリ308に記憶されてもよい。一実施形態では、アプリケーション314は、ネットワークインターフェース304が構成された後に、ターゲットMFD104に接続された外部メモリソース(例えば、USBメモリ)から、又はインターネット108から、メモリにロードされ得る。
【0040】
一実施形態では、アプリケーション314は、機械可読コード106を有する印刷媒体をスキャンすることによって、ネットワークインターフェース304を自動的に構成するために、ユーザによって選択され得る。例えば、アプリケーション314は、ユーザインターフェース306から選択され得る。
【0041】
ターゲットMFD104は、説明を容易にするために簡略化されており、図示されていない追加の構成要素を含んでもよいことに留意されたい。例えば、ターゲットMFD104は、印刷モジュール、用紙トレイ、仕上げユニット(例えば、穴開けパンチ、ステープラなど)、USBインターフェースなどを含み得る。
【0042】
図4は、ターゲットMFD104上で機械可読コード106を生成し、機械可読コード106を使用して、ターゲットMFD104のネットワークインターフェース304を自動的に構成するための、例示的なプロセスフロー400を示す。プロセスフロー400は、ソースMFD102が特定のネットワークに接続される、ブロック402で開始する。例えば、ソースMFD102のネットワークインターフェース204は、特定のWiFiネットワークのSSIDに接続されてもよい。
【0043】
ブロック404では、ネットワーク構成機械可読コードアプリケーション214は、ソースMFD102のユーザインターフェース206上で選択され得る。例えば、技術者は、ソースMFD102に接続されている同じWiFiネットワークに接続するように構成するために、いくつかの他のターゲットMFD104を有し得る。ターゲットMFD104の各々のユーザインターフェースを検索し、ネットワーク構成情報を手動で再入力するのではなく、技術者は、単にアプリケーション214を選択するだけでよい。
【0044】
ブロック406では、ソースMFD102は、機械可読コード106を生成することができる。例えば、技術者は、アプリケーション214で共有WiFi構成オプション216を選択することができる。次いで、アプリケーション214は、ネットワーク構成情報218の全てを収集することができる。例えば、ネットワーク構成情報218は、ネットワークSSID、ネットワーク資格情報(例えば、ネットワークSSIDに関連付けられたパスワード)などを含み得る。
【0045】
一実施形態では、ネットワーク構成は実行可能コードを含み得る。例えば、実行可能コードは、ターゲットMFD104のユーザインターフェース306上のメニューを自動的に検索すること、ネットワークSSIDを選択すること、ネットワーク資格情報を入力することなどを行うために実行され得る、ターゲットMFD104に対する命令であってもよい。
【0046】
一実施形態では、ネットワーク構成情報218は、特定のMFDだけが、ソースMFD102によって使用されるネットワークSSIDに参加することを可能にする許可を含み得る。例えば、特定の部署内のMFD、特定の場所内のMFD、特定のフロア上のMFD、特定の従業員に関連付けられたMFDなどは、ソースMFD102によって使用されるネットワークSSIDに参加することを許可され得る。これにより、ユーザが、機械可読コード106を取得して、未知のMFDをネットワークSSIDに接続することを防止することができる。
【0047】
一実施形態では、ネットワーク構成情報218は、MFDの特定のファミリ内のMFDに使用され得る。例えば、MFDのファミリは、アプリケーション214の同じソフトウェアバージョン、又はオペレーティングシステムソフトウェアの同じリリースを有するMFDを含み得る。別の例では、MFDのファミリは、同じ能力及び/又は機能を有するMFDを含み得る。一実施形態では、MFDのファミリは、同じソフトウェアバージョン及び/又はリリース、並びに同じ能力及び/又は機能を有するMFDを含み得る。
【0048】
一実施形態では、アプリケーション214はまた、ネットワーク構成情報218に暗号化220を適用することもできる。暗号化220はまた、許可されていないユーザが、ソースMFD102によって使用されるネットワークSSIDに、許可されていないMFDを接続しようと試みることを防止するために、セキュリティーレベルを高めることもできる。
【0049】
暗号化220は、公開鍵と秘密鍵のペア、ユーザ選択パスワードなどを使用することができる。例えば、秘密鍵は、製造及び配備されるときに、全ての許可されたMFD102及び104のメモリ208又は308に記憶されてもよい。別の例では、技術者は、アプリケーション214から共有WiFi構成216選択の一部として、パスワードを入力するように促され得る。
【0050】
暗号化の後、機械可読コード106が生成され得る。機械可読コード106は、
図4に例示された例では、QRコードとして示されている。
【0051】
ブロック408では、機械可読コード106が印刷媒体220上に印刷される。例えば、ソースMFD102が、機械可読コード106を、紙又は任意の他の種類の印刷媒体上に印刷することができる。
【0052】
ブロック410では、機械可読コード106を有する印刷媒体220が、ターゲットMFD104によってスキャンされる。例えば、技術者は、次に、機械可読コード106をターゲットMFD104に持っていき、機械可読コード106をスキャンして、ネットワーク設定又はネットワークインターフェース304を自動的に構成して、ソースMFD102によって使用される同じネットワークSSIDへの接続を確立することができる。
【0053】
一実施形態では、技術者は、ターゲットMFD102のユーザインターフェース306上でアプリケーション214を選択することができる。アプリケーション214は、機械可読コードを用いてWiFiを構成するオプションを有し得る。ユーザは、WiFiを構成するオプションを選択し、機械可読コード106をスキャンすることができる。
【0054】
一実施形態では、機械可読コード106は、機械可読コード106に含まれる情報を使用して、ターゲットMFD104にネットワーク設定を自動的に構成させる、データを含み得る。例えば、機械可読コード106は、ネットワーク設定を自動的に構成するために機械可読コード106が使用されることを示すコードのビットを含む、特定のエリアを含み得る。
【0055】
結果的に、技術者は、アプリケーション214を選択することなく、ターゲットMFD104上の機械可読コード106を単にスキャンするだけでよい。機械可読コード106は、ユーザインターフェース306のメニューを自動的に検索してネットワーク設定メニューに到達するために、ターゲットMFD104によって実行可能な実行可能コード又は命令を含み得る。ターゲットMFD104は、機械可読コード106で提供されたネットワークSSIDを選択し得、ネットワークSSID用のネットワーク資格情報又は認証情報を入力し得る。
【0056】
ブロック412では、ターゲットMFD104は、機械可読コード106を復号し、解析する。例えば、機械可読コード106が暗号化された場合、ターゲットMFD104は、復号化316を適用することができる。復号化316は、ターゲットMFD104の製造中又は出荷及びインストール後に、ターゲットMFD104のメモリ312にロードされる秘密鍵を用いて、実行され得る。復号化316はまた、ブロック406で上述されたように、機械可読コード106を暗号化するためにパスワードが使用される場合、ユーザにパスワードを促すことによって、実行され得る。
【0057】
一実施形態では、復号化後、ターゲットMFD104は、ソースMFD102によって使用されるネットワークSSIDに、ターゲットMFD104が接続することを許可されていることを保証する許可を確認することができる。例えば、ターゲットMFD104は、ターゲットMFD104がソースMFD102と同じファミリのMFDの一部であることを保証するために確認することができる。別の例では、ターゲットMFD104は、ソースMFD102によって使用されるネットワークSSIDに参加する許可を、ターゲットMFD104が有することを保証するために確認することができる。
【0058】
ターゲットMFD104が、ソースMFD102によって使用されるネットワークSSIDに参加する許可を有する場合、ターゲットMFD104は、ネットワーク構成情報218を適用することができる。言い換えれば、ネットワーク構成情報218は、上述のように、機械可読コード106から抽出されたネットワーク構成情報218を使用して、ネットワーク設定318を構成するために使用され得る。
【0059】
ブロック414では、ターゲットMFD104のネットワークインターフェース304は、ソースMFD102によって使用されるのと同じネットワークSSIDに接続される。機械可読コード106を、他のターゲットMFD104に持っていき、残りのターゲットMFD104のネットワーク設定を、同様に自動的に構成することができる。
【0060】
図5は、本開示の、ターゲットMFDを構成する機械可読コードを生成するための例示的な方法500のフローチャートを示す。一実施形態では、方法500は、装置102によって、又は
図7に例示され、以下で考察される装置700などの装置によって実施され得る。
【0061】
一実施形態では、方法500は、ブロック502で開始する。ブロック504では、方法500は、無線ネットワークに接続するように、MFDのネットワークインターフェースを構成する。例えば、MFDは、ネットワークSSIDを選択し、そのネットワークSSIDに関連付けられた関連ネットワーク資格情報(例えば、ネットワークパスワード)を入力することができる。
【0062】
ブロック506では、方法500は、ネットワーク構成機械可読コードアプリケーションを起動する選択を受信する。例えば、アプリケーションは、MFDのユーザインターフェースから選択され得る。アプリケーションは、「WiFi構成を共有する」又は「ネットワーク構成機械可読コードを生成する」オプションを有し得る。
【0063】
ブロック508では、方法500は、ネットワーク構成機械可読コードアプリケーションを介して、無線ネットワークと、無線ネットワーク用の資格情報と、を含む、機械可読コードを生成する。アプリケーションの選択に応答して、MFDは、MFDのネットワークインターフェースに接続されているネットワークに関連付けられた、ネットワーク構成情報を収集することができる。ネットワーク構成情報は、ターゲットMFDによってスキャンすることができる機械可読コードに変換されてもよく、機械可読コードを生成したMFDによって使用される同じネットワークSSIDに接続するように、ターゲットMFDがそれ自体を自動的に構成することを可能にする。機械可読コードは、QRコード、バーコードなどであってもよい。
【0064】
一実施形態では、ネットワーク構成情報は、機械可読コードを生成するMFDによって使用される同じネットワークにターゲットMFDを接続するために必要とされる、任意の情報を含み得る。例えば、ネットワーク構成情報は、ネットワークSSID、ネットワーク資格情報又はネットワークパスワードなどを含み得る。
【0065】
一実施形態では、ネットワーク構成情報は、ターゲットMFDに、メニューを自動的に検索して、ターゲットMFD上のネットワーク設定メニューに移動させ、機械可読コードに含まれるネットワーク構成情報を適用させる、実行可能コードを含み得る。ネットワーク構成情報はまた、(例えば、MFDの場所、部署、ユーザ、ファミリなどに基づいて)特定のMFDだけが、機械可読コードを生成するMFDによって使用されるネットワークSSIDに接続することを可能にする許可も含み得る。
【0066】
一実施形態では、機械可読コードは、セキュリティのために暗号化されてもよい。例えば、暗号化は、公開/秘密鍵のペア、ユーザ選択パスワードなどを用いて適用され得る。
【0067】
ブロック510では、方法500は、MFDに機械可読コードを印刷させる。例えば、機械可読コードが生成された後、機械可読コードは、印刷媒体(例えば、紙)上に印刷され得る。ブロック512で、方法500は終了する。
【0068】
図6は、本開示の、ソースMFDによって生成された機械可読コードを用いてターゲットMFDを構成する例示的な方法600のフローチャートを示す。一実施形態では、方法600は、装置104によって、又は
図7に例示され、以下で考察される装置700などの装置によって実施され得る。
【0069】
一実施形態では、方法600は、ブロック602で開始する。ブロック604では、方法600は、機械可読コードを含む文書を、MFD上でスキャンさせる。例えば、ユーザ又は技術者は、MFDのネットワーク設定を構成したい場合がある。しかしながら、メニューを手動で検索し、ネットワーク情報を手動で選択して入力するのではなく、ユーザ又は技術者は、MFDの光学スキャナを使用して、印刷されたネットワーク構成機械可読コードをスキャンすることができる。
【0070】
ブロック606では、方法600は、機械可読コードがネットワーク構成情報を含むと判定するために、機械可読コードを解析する。一実施形態では、ユーザは、MFD上のネットワーク構成機械可読コードアプリケーションを選択することができる。アプリケーションは、機械可読コードをスキャンするようにユーザに促すことができ、MFDは、アプリケーションを介して機械可読コードを解析することができる。
【0071】
一実施形態では、機械可読コードは、機械可読コードが、MFD上のネットワーク設定を自動的に構成するためのものであることを示す、データを含み得る。機械可読コードは、MFDに、ユーザインターフェースのメニューをネットワーク設定メニューに自動的に移動させる、実行可能コードを含み得る。MFDは、次に、ネットワークSSIDを選択し得、機械可読コードに含まれるネットワークパスワードを入力し得る。したがって、ユーザは、ユーザインターフェース上でアプリケーションを選択する必要がない場合がある。むしろ、ユーザは機械可読コードを単にスキャンするだけでよく、MFDは、機械可読コードを自動的に認識し得、特定のネットワークSSIDに接続するように、それ自体を自動的に構成し得る。
【0072】
一実施形態では、機械可読コードは暗号化されてもよい。MFDは、機械可読コードを解析する前に、機械可読コードを復号することができる。MFDは、メモリに記憶された秘密鍵を適用して、機械可読コードを復号することができる。別の実施形態では、MFDは、機械可読コードが生成されたときに適用されたパスワードを、ユーザに促してもよい。
【0073】
ブロック608では、方法600は、機械可読コードから取得されたネットワーク構成情報を使用して、ネットワークに接続するためのMFD上のネットワーク設定を変更する。一実施形態では、MFDは、ネットワーク設定を変更する前に、MFDが、ネットワーク構成情報に含まれたネットワークに参加する許可を有するかどうかを判定することができる。例えば、特定のMFDだけが、ネットワーク構成情報に含まれるネットワークに参加することを許可され得る。許可は、上述のように、MFDの場所、部署、ユーザ、ファミリなどに基づき得る。ブロック610で、方法600は終了する。
【0074】
図7は、本明細書で説明された機能の実施専用であるコンピュータのハイレベルブロック図を描写する。
図7に示すように、コンピュータ700は、1つ以上のハードウェアプロセッサ要素702(例えば、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、又はマルチコアプロセッサ)、メモリ704、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)及び/又は読み出し専用メモリ(ROM)、機械可読コードを生成するか、又は機械可読コードを復号するためのモジュール705、様々な入出力デバイス706(例えば、これらに限られないが、テープドライブ、フロッピーディスクドライブ、ハードディスクドライブ、又はコンパクトディスクドライブ、受信機、送信機、スピーカ、ディスプレイ、音声合成器、出力ポート、入力ポート、及びユーザ入力デバイス(キーボード、キーパッド、マウス、マイクロフォン等)を含む記憶デバイス)を含む。プロセッサ要素は1つしか示されていないが、コンピュータには複数のプロセッサ要素が採用され得ることに留意されたい。
【0075】
本開示が、例えば、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)を含むプログラマブルロジックアレイ(programmable logic array、PLA)、若しくはハードウェアデバイス上に展開されたステートマシン、コンピュータ、又は任意の他のハードウェア等価物、例えば、上で考察された方法に付属し、上で開示した方法のステップ、機能、及び/又は動作を実施するようにハードウェアプロセッサを構成するのに使用され得るコンピュータ可読命令を使用して、ソフトウェアにおいてかつ/又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実装され得ることに留意されたい。一実施形態では、機械可読コードを生成するか、又は機械可読コードを復号するための、本モジュール又はプロセス705に対する命令及びデータ(例えば、コンピュータ実行可能命令を含むソフトウェアプログラム)は、メモリ704にロードされ、ハードウェアプロセッサ要素702によって実行され、上で考察されたステップ、機能又は動作を実装することができる。また、ハードウェアプロセッサが命令を実行して「動作」を実施する場合、これは、ハードウェアプロセッサが直接動作を実施する、かつ/又は別のハードウェアデバイス若しくは構成要素(例えば、コプロセッサなど)を、動作を実施するように促進する、指示する、又はそれと協働することを含み得る。
【0076】
上記の方法に関係するコンピュータ可読命令又はソフトウェア命令を実行するプロセッサは、プログラムされたプロセッサ又は専門プロセッサとして認識され得る。このように、本開示の、機械可読コードを生成するか、又は機械可読コードを復号するための本モジュール705(関連するデータ構造を含む)は、有形の又は物理的(広義には非一時的な)コンピュータ可読記憶デバイス又は媒体、例えば、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ROMメモリ、RAMメモリ、磁気ドライブ若しくは光学ドライブ、デバイス、又はディスケットなどに記憶され得る。より具体的には、コンピュータ可読記憶デバイスは、プロセッサ、又はコンピュータ若しくはアプリケーションサーバなどのコンピューティングデバイスによってアクセスされるデータ及び/又は命令などの情報を格納する能力を提供する任意の物理的デバイスを備え得る。
【0077】
上記で開示されたものの変形、並びに他の特徴及び機能、又はこれらの代替物が、多くの他の異なるシステム又は用途に組み合わされ得ることは、理解されるであろう。様々な現在予期されていない、又は先行例のない代替物、修正、変形、又は改善が、その後に当業者によってなされてもよく、それらも以下の特許請求の範囲によって包含されることを意図している。
【外国語明細書】