(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024041738
(43)【公開日】2024-03-27
(54)【発明の名称】データ検出ユニットを備えた車両
(51)【国際特許分類】
B62J 45/423 20200101AFI20240319BHJP
B62J 45/414 20200101ALI20240319BHJP
B62J 45/415 20200101ALI20240319BHJP
【FI】
B62J45/423
B62J45/414
B62J45/415
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023148743
(22)【出願日】2023-09-13
(31)【優先権主張番号】A 50706/2022
(32)【優先日】2022-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】516256272
【氏名又は名称】ケーティーエム アーゲー
【氏名又は名称原語表記】KTM AG
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】クリスティアン シャイドライター
(57)【要約】 (修正有)
【課題】車両における衛星信号受信機の有利な配置を、車両、特にオートバイおよび/または自転車等の単車用のデータ検出ユニットの有利な構成と共に提供する。
【解決手段】車両(1)、特に単車であって、前輪(3)の支持に適した少なくとも1つの前輪フォーク(2)と、前輪フォーク(2)に取り付けられた少なくとも1つのフェンダー(4)と、車両(1)および/または周辺環境に関するデータを検出するための少なくとも1つのセンサを備えたデータ検出ユニット(5)とを有する車両(1)において、データ検出ユニット(5)は、前輪フォーク(2)の手前のフェンダー(4)の上面に、好適には実質的に中央に配置された衛星信号受信機(8)を含んでいる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両(1)、特に単車であって、
前輪(3)の支持に適した少なくとも1つの前輪フォーク(2)と、
該前輪フォーク(2)に取り付けられた少なくとも1つのフェンダー(4)と、
当該車両(1)および/または周辺環境に関するデータを検出するための少なくとも1つのセンサ(6)を備えたデータ検出ユニット(5)と
を有する車両(1)において、
前記データ検出ユニット(5)は、前記前輪フォーク(2)の手前の前記フェンダー(4)の上面に、好適には実質的に中央に配置された衛星信号受信機(8)を含むことを特徴とする、
車両(1)。
【請求項2】
前記衛星信号受信機(8)は、前記フェンダー(4)の上にかつ/または前記フェンダー(4)に好適には取外し可能に取り付けられている、
請求項1記載の車両(1)。
【請求項3】
前記衛星信号受信機(8)は、少なくとも1つの第1の取付け装置(9)を有しており、該第1の取付け装置(9)は、前記衛星信号受信機(8)を前記フェンダー(4)の上および/または前記フェンダー(4)に好適には取外し可能に取り付けるように形成されている、
請求項1または2記載の車両(1)。
【請求項4】
前記データ検出ユニット(5)は、記憶ユニット(7)を含んでいる、
請求項1から3までのいずれか1項記載の車両(1)。
【請求項5】
前記記憶ユニット(7)と前記衛星信号受信機(8)とは、互いに別個に形成されておりかつ/または配置されている、
請求項4記載の車両(1)。
【請求項6】
前記記憶ユニット(7)は、少なくとも1つの第2の取付け装置(10)を有しており、該第2の取付け装置(10)は、前記記憶ユニット(7)を当該車両(1)に好適には取外し可能に取り付けるように形成されている、
請求項4または5記載の車両(1)。
【請求項7】
前記少なくとも1つの第2の取付け装置(10)は、前記記憶ユニット(7)を前輪フォーク(2)に、特にフォークバーに好適には取外し可能に取り付けるように形成されている、
請求項6記載の車両(1)。
【請求項8】
前記少なくとも1つの第1の取付け装置(9)および/または前記少なくとも1つの第2の取付け装置(10)は、好適には少なくとも1つのクロージャ(12)を備えた少なくとも1つのベルト(11)、好適には少なくとも1つの弾性ベルトを有している、
請求項3から7までのいずれか1項記載の車両(1)。
【請求項9】
前記記憶ユニット(7)と前記衛星信号受信機(8)とは、好適には、特に検出したデータを相互に伝送するための取外し可能なデータケーブル(13)を介して互いにデータ接続されている、
請求項3から8までのいずれか1項記載の車両(1)。
【請求項10】
前記データ検出ユニット(5)は、外部データおよび/または検出したデータおよび/または当該車両から受信したデータを伝送するためのインタフェース(14)を、特に外部の受信機にデータを伝送するためおよび/または外部の送信機からデータを受信するために有している、
請求項1から9までの少なくとも1項記載の車両(1)。
【請求項11】
前記インタフェース(14)は、特にW-Lan規格および/またはBluetooth規格に従ってデータを無線で伝送するように形成されている、
請求項10記載の車両(1)。
【請求項12】
前記記憶ユニット(7)は、前記衛星信号受信機(8)および/または前記少なくとも1つのセンサ(6)により検出されたデータおよび/または外部で受信されたデータを記憶する少なくとも1つの記憶装置(15)を有している、
請求項3から11までのいずれか1項記載の車両(1)。
【請求項13】
前記データ検出ユニット(5)は、特に当該車両(1)および/または前記データ検出ユニット(5)に関する状態を表示する少なくとも1つのランプ(16)を有している、
請求項1から12までのいずれか1項記載の車両(1)。
【請求項14】
前記データ検出ユニット(5)は、少なくとも1つスイッチ(17)を有しており、該スイッチ(17)は、前記データ検出ユニット(5)を接続しかつ/または遮断しかつ/または前記データ検出ユニット(5)の機能に影響を及ぼすように形成されている、
請求項1から13までのいずれか1項記載の車両(1)。
【請求項15】
前記データ検出ユニット(5)は、当該車両(1)および/または電源に対する少なくとも1つの取外し可能な電流接続部(18)を有している、
請求項1から14までのいずれか1項記載の車両(1)。
【請求項16】
前記記憶ユニット(7)と前記衛星信号受信機(8)とは、電源ケーブル(19)により特に解離可能に互いに接続されている、
請求項3から15までのいずれか1項記載の車両(1)。
【請求項17】
前記データ検出ユニット(5)は、加速度センサおよび/または温度センサおよび/または傾斜センサを有している、
請求項1から16までのいずれか1項記載の車両(1)。
【請求項18】
前記データ検出ユニット(5)は、電流および/または当該車両(1)に関するデータおよび/または周辺環境に関するデータを伝送するために、特に少なくとも1つのケーブル入力部および/またはケーブル出力部を含む少なくとも1つの伝送装置(20)を有している、
請求項1から17までのいずれか1項記載の車両(1)。
【請求項19】
前記データ検出ユニット(5)は、特に検出したデータおよび/または当該車両(1)から受信したデータから統計を作成するために、少なくとも1つの計算ユニット(21)を有している、
請求項1から18までのいずれか1項記載の車両(1)。
【請求項20】
特に単車(1)および/または周辺環境に関するデータを検出する少なくとも1つのセンサ(6)を備えたデータ検出ユニット(5)であって、記憶ユニット(7)と衛星信号受信機(8)とから成るデータ検出ユニットにおいて、
衛星信号受信機(8)が、好適には記憶ユニット(7)とは別個に、前輪フォーク(2)の手前のフェンダー(4)の上面に、好適には実質的に中央に配置されていることを特徴とする、
データ検出ユニット(5)。
【請求項21】
特に請求項1から19までのいずれか1項記載の車両(1)における、
請求項20記載のデータ検出ユニット(5)の使用。
【請求項22】
車両における請求項20記載のデータ検出ユニット(5)を作動させる方法において、衛星信号受信機(8)を、
記憶ユニット(7)から空間的に離して車両(1)に配置し、かつ
前輪フォーク(2)の手前のフェンダー(4)の上面に、好適には実質的に中央に配置する、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に記載の特徴を有する車両と、データ検出ユニットと、車両におけるデータ検出ユニットの使用と、車両におけるデータ検出ユニットを作動させる方法とに関する。
【0002】
車両において、車両および/または周辺環境に関する特定のデータ、例えば車両の周囲温度、速度、傾斜角度、および位置等を走行中に検出し、記憶し、かつコンピュータ、ノートブック、スマートフォン等に伝送しかつ/または評価することは一般的になっている。
【0003】
この場合、記録されたデータから、別のデータおよび/またはパラメータ、例えば平均速度、高度プロファイル、加速度プロファイル、道程または経路記録(トラッキング)、特にライブトラッキング等が導出され得る。
【0004】
データ検出用に、一般にデータ測定ユニットが設けられており、これらのデータ測定ユニットは、車両および/または周辺環境に関するデータを記録するためのセンサおよび/または受信機、データを記憶するための記憶ユニット、データを伝送するためのインタフェースおよび/またはデータを処理するための計算ユニットを含む。
【0005】
この場合、これらのデータの多くを質的に高価値に検出するためには、正確な位置もしくは状況特定が重要である。したがって、衛星信号受信機が極めて重要である。
【0006】
衛星信号受信機とは、一般に少なくとも1つのアンテナと、給電ユニットとを含む1つのユニットを意味する。
【0007】
衛星信号受信機を用いて、特にアンテナにより、全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System - GNSS)、例えば全地球測位システム(Global Positioning System - GPS)の信号を受信することができる。
【0008】
車両における衛星信号受信機の配置は、支障なく衛星信号を受信するため、ひいては車両の正確な位置を特定するために重要である、ということが判った。
【0009】
この場合に重要なのは、衛星信号受信機が常時、車両の構成部材および/または運転者により最小限に遮られる点である。
【0010】
すなわち換言すると、衛星信号、例えばGPS信号のシャドウイングおよび/または遮蔽を回避するために、野外に対する空間が常時、最大限であることが望ましい。
【0011】
衛星信号のシャドウイングは、例えば運転者がハンドルに被さるように前のめりにかがむことにより惹起され、このことは、特にエンデューロオートバイおよび/またはモトクロスオートバイにおける典型的な走行特性において生じ、かつ/または車両自体の構成部材および/またはカバー部材により衛星信号受信機が覆われることにより生じる。
【0012】
これに対して、泥等は衛星信号受信機に目立つ影響を及ぼさない、ということを発明者の調査が明らかにした。
【0013】
さらに衛星信号受信機は、容易には破損かつ/または裂断する恐れがないように、かつ/または運転者が衛星信号受信機により妨害かつ/または邪魔されないように、車両に配置されていることが望ましい。
【0014】
このためには、特に単車の場合、車両のリアにおける配置は不都合と判断され得る、ということを発明者の調査が明らかにした。
【0015】
従来技術に基づき、例えばデータ検出ユニットの技術的な機能、つまりデータの検出、記憶、伝送等を含むオーストリア国特許出願公開第523996号明細書(KTM AG)の特許文献等から、車両における衛星信号受信機を備えたデータ検出ユニットが公知である。
【0016】
しかしながら、ここでは車両における衛星信号受信機の最適な配置が全く重要視されなかったため、オーストリア国特許出願公開第523996号明細書(KTM AG)において選択された衛星信号受信機の位置では、衛星信号のシャドウイングの問題が生じる恐れがある。
【0017】
したがって本発明の課題は、車両における衛星信号受信機の、従来技術に対して改良された全体的に有利な配置を、車両、特に(E)オートバイおよび/または自転車等の単車用のデータ検出ユニットの有利な構成と共に提供することにある。
【0018】
この課題は、請求項1記載の特徴、つまり、車両、特に単車であって、
-前輪の支持に適した少なくとも1つの前輪フォークと、
-前輪フォークに取り付けられた少なくとも1つのフェンダーと、
-車両および/または周辺環境に関するデータを検出する少なくとも1つのセンサを備えたデータ検出ユニットと
を有する車両において、データ検出ユニットは、前輪フォークの手前のフェンダーの上面に、好適には実質的に中央に配置された衛星信号受信機を含むことを特徴とする、車両により解決される。
【0019】
また、特に単車および/または周辺環境に関するデータを検出する少なくとも1つのセンサを備えたデータ検出ユニットであって、記憶ユニットと衛星信号受信機とから成るデータ検出ユニットにおいて、衛星信号受信機は、好適には記憶ユニットとは別個に、前輪フォークの手前のフェンダーの上面に、好適には実質的に中央に配置されていることを特徴とするデータ検出ユニットに対する保護も請求する。
【0020】
さらに、車両における本発明によるデータ検出ユニットの使用に対する保護を請求する。
【0021】
さらに、車両における本発明によるデータ検出ユニットを作動させる方法であって、衛星信号受信機を、
-記憶ユニットから空間的に離して車両に配置し、かつ
-前輪フォークの手前のフェンダーの上面に、好適には実質的に中央に配置する
方法に対する保護を請求する。
【0022】
本発明による車両は、好適には単車、特に例えばエンデューロオートバイまたはモトクロスオートバイ等の(E)オートバイ、または(E)自転車である。
【0023】
車両は、(E)スノーモービルまたは(E)雪上自転車である、ということも考えられる。
【0024】
車両は、少なくとも1つの前輪フォークを有しており、前輪フォークは、少なくとも1つのフォークバー、好適には2つのフォークブリッジにより結合された2つのフォークバーを有している。
【0025】
車両は、好適には実質的に前輪フォークの上方に配置されたハンドルを有している。
【0026】
前輪フォークに取り付けられたフェンダーは、車両の構造に応じて、前輪の上側に位置する周辺部材とオーバラップしていてよい。
【0027】
フェンダーは、前輪フォークに直接取り付けられている必要はない、ということが言える。フェンダーを前輪フォークに取り付ける中間構成部材が十分に存在していてよい。
【0028】
好適には、フェンダーは、前輪フォークのフォークブリッジに間接的にまたは直接に取り付けられていてよい。
【0029】
前輪フォークの手前のフェンダーの上には、例えばライトマスクおよび/またはスタートナンバープレートおよび/または例えば車両フレームを覆うための被覆部材等のカバー部材が配置されていてよい。
【0030】
特に好適には、少なくとも1つのセンサは、衛星信号受信機を含む。
【0031】
データ検出ユニットの少なくとも1つのセンサは、追加的に例えば車両および/または周辺環境に関連する以下のデータ、すなわち、気温、空気湿度、速度、加速度、傾斜角度、エンジン回転数、磁界等を検出することができる。
【0032】
特に好適には、データ検出ユニットは記憶ユニットを有している、ということが想定されている。
【0033】
好適には、記憶ユニットと衛星信号受信機とは、互いに別個に形成されておりかつ/または配置されている、ということが想定されている。
【0034】
データ検出ユニットの、記憶ユニットと衛星信号受信機とへの特に好適な分割は、記憶ユニットと衛星信号受信機とをそれぞれ有利にかつ/または空間的に相互に離して車両に配置することができる、という大きな利点を有している。
【0035】
衛星信号受信機は、単独の構成部材であってよいか、またはより大きなユニット、好適にはデータ検出ユニットの一部であってよく、データ検出ユニットは、衛星信号受信機に加えて別のセンサおよび/または電流接続部等を含んでいてよい。
【0036】
記憶ユニットは、単独の構成部材であってよいか、またはより大きなユニット、好適にはデータ検出ユニットの一部であってもよい。
【0037】
記憶ユニットに関して、車両における有利な配置は、アプローチし易いと同時に外部の影響から保護された箇所への配置である。
【0038】
外部の影響とは、例えば車両の運転者、別の運転者、石、茂み等を意味し得る。
【0039】
ただし一般に、記憶ユニットは車両のどこに配置されてもよい。
【0040】
例えば、特に単車のフォークバーとカバー部材との間の領域、特に2つのフォークブリッジの間の領域は、記憶ユニットの配置に関して有利であると見なすことができる。
【0041】
記憶ユニットを好適に配置する別の可能性は、ハンドルの周囲の領域内にある。
【0042】
この場合に有利なのは、記憶ユニットが、フォークバーとカバー部材との間の領域またはハンドルの周囲の領域の縁部領域に配置されている場合であり、これにより、運転者および/または操作者にとって、記憶ユニットを操作しかつ/または取り付けかつ/または取り外すことが容易に可能になる。
【0043】
この場合、さらに有利には、記憶ユニットは、空間的にカバー部材の側縁部を越えて突出しているのではなく、全体的にカバー部材により覆い隠されておりかつ/または保護されている。
【0044】
一般に、記憶ユニットを、特に保護手段を提供する別のケーシングの内部に配置することも可能であり、この場合、ケーシングは、有利には車両に配置され得、かつ/または好適には、データ検出ユニット、特に記憶ユニットにアプローチし易いように形成されている。
【0045】
衛星信号受信機に関して、車両における有利な配置は、本発明に基づき想定されている。
【0046】
すなわち、衛星信号受信機は、前輪フォークに取り付けられたフェンダーの上面に配置されていると同時に、運転者および/または車両の構成部材により最小限に遮られるようになっている。
【0047】
特に好適には、衛星信号受信機は、フェンダー上の中央に配置されている、ということが想定されている。
【0048】
好適には、衛星信号受信機は、座標測定ユニットの部分要素であり、この場合、座標測定ユニットは車両に、特に取外し可能に取り付けることができかつ/または取り付けられている、ということが想定されている。
【0049】
この場合、座標測定ユニットおよび/または衛星信号受信機自体が、フェンダーおよび/またはフェンダー付近に位置する構成部材、例えばカバー部材に、特に取外し可能に取り付けられていてよい。
【0050】
座標測定ユニットおよび/または衛星信号受信機を取り付けるために、少なくとも1つの第1の取付け装置が設けられており、第1の取付け装置は、座標測定ユニットおよび/または衛星信号受信機を、フェンダーおよび/またはフェンダー付近に位置する構成部材、例えばカバー部材に取り付けるように形成されている。
【0051】
記憶ユニットが衛星信号受信機とは別個に形成されている場合には、記憶ユニットを取り付けるために、有利には少なくとも1つの第2の取付け装置が設けられており、第2の取付け装置は、記憶ユニットを、特に取外し可能に、フォークバーおよび/またはフォークブリッジおよび/またはハンドルおよび/またはカバー部材に取り付けるように形成されている。
【0052】
第1の取付け装置および/または第2の取付け装置は、好適には、運転者および/または使用者が、座標測定ユニットおよび/または衛星信号受信機および/または記憶ユニット自体を取り付けかつ/または車両から取り外すことができるように形成されている。
【0053】
第1の取付け装置および/または第2の取付け装置は、有利にはそれぞれ少なくとも1つのベルトおよび/または舌片および/またはループ等、特に弾性的な特性を備えた例えば保持ゴム等を含む。
【0054】
さらに、第1の取付け装置および/または第2の取付け装置は、それぞれ少なくとも1つのクロージャを含んでいてよく、クロージャは、第1の取付け装置および/または第2の取付け装置を車両に取り付けるように形成されている。
【0055】
第1および/または第2の取付け装置は、記憶ユニットおよび/または座標測定ユニットおよび/または衛星信号受信機を、付属部材、例えばポケットまたはフレーム部材に取り付けることができるように形成されている、ということが考えられる。
【0056】
さらに、第1の取付け装置および/または第2の取付け装置を、材料結合式に、例えば接着により、かつ/またはねじにより、車両に取り付けることができる、ということも考えられる。
【0057】
衛星信号受信機と記憶ユニットとを好適には別個に形成することの1つの別の利点は、衛星信号受信機および記憶ユニットの配置を、車両の状況に適合させることができる点にある。
【0058】
車両の状況とは、例えばカバー部材および/またはフェンダーおよび/またはハンドルおよび/またはフォークの幾何学形状および/またはスタートナンバープレートおよび/またはライトマスクおよび/またはフォークバー等の間の提供スペースを意味する。
【0059】
つまり例えば、データ検出ユニットを異なる車両に使用する可能性がある。
【0060】
すなわち、データ検出ユニットは、付属品および/または追加装備品であってもよい。
【0061】
好適には、記憶ユニットと、座標測定ユニットおよび/または衛星信号受信機とは、互いにデータ接続されている、ということが想定されている。
【0062】
すなわち、有利には座標測定ユニットおよび/または衛星信号受信機と記憶ユニットとの間で、特に衛星信号受信機により受信され得る衛星信号データに関して相互にデータ伝送を行うことができる。
【0063】
記憶ユニットと座標測定ユニットおよび/または衛星信号受信機との間のデータ接続は、好適には特に取外し可能なデータケーブルにより生じる。
【0064】
さらに、座標測定ユニットおよび/または衛星信号受信機と記憶ユニットとの間のデータ接続は、無線で信号を介して、例えばW-Lan信号および/またはBluetooth信号等を介して生ぜしめることができる。
【0065】
座標測定ユニットおよび/または衛星信号受信機と記憶ユニットとの間のデータ接続を、無線信号を介して生ぜしめる場合、好適には、座標測定ユニットおよび/または衛星信号受信機と記憶ユニットとは、データを好適には相互に無線で伝送することができるように形成されている、ということが想定されている。
【0066】
特に好適には、データ検出ユニットは、少なくとも1つの外部の送信機および/または受信機からのデータ伝送かつ/または少なくとも1つの外部の送信機および/または受信機へのデータ伝送および/または車両の制御ユニットへのデータ伝送に用いられる少なくとも1つのインタフェースを有している。
【0067】
外部の送信機および/または受信機は、例えばコンピュータおよび/またはスマートフォンおよび/またはタブレットおよび/またはノートブックおよび/またはサーバーであってよい。
【0068】
外部の送信機および/または受信機へのデータ伝送のために、特に少なくとも1つの信号を用いた無線データ伝送が想定されている。
【0069】
しかしまた、外部の送信機および/または受信機へのデータ伝送のために、取外し可能なデータケーブルが設けられていてもよい。
【0070】
車両とデータ検出ユニットとの間でのデータ伝送のために、好適にはデータケーブルが設けられている。
【0071】
これに関連して、記憶ユニットを、車両のデータ接続部の近傍に配置することが有利である。
【0072】
この場合、単車のデータ接続部は、好適にはハンドルの下の領域および/または前輪フォークの手前の領域、特にフォークブリッジの領域に位置している。
【0073】
さらに好適には、記憶ユニットは、車両および/または周辺環境に関するデータを記憶することができる記憶装置を有している、ということが想定されている。
【0074】
この場合、記憶装置は、外部データおよび/またはデータ検出ユニットによりセンサおよび/または衛星信号受信機を介して受信されたデータを記憶することができる。
【0075】
記憶ユニットは、好適には少なくとも1つのスイッチを有しており、このスイッチは、少なくともデータ検出ユニットを接続しかつ/または遮断するために用いられる。
【0076】
少なくとも1つのスイッチが、戻し機能および/または制御機能または調整機能を有している、ということも考えられる。
【0077】
少なくとも1つのスイッチが、データ検出ユニットの機能に影響を及ぼす機能を有している、ということも考えられる。
【0078】
好適には、データ検出ユニットは、少なくとも1つのスイッチを介して少なくとも初回使用時に接続されている、ということが想定されている。
【0079】
好適には、データ検出ユニットは、車両に対する少なくとも1つの取外し可能な電流接続部を有しており、電流接続は、特にデータ検出ユニットの作動中に生じる、ということが想定されている。
【0080】
すなわち好適には、データ検出ユニットの作動時に、電源ケーブルがデータ検出ユニット、特に記憶ユニットと車両とに接続されている、ということが想定されている。
【0081】
データ検出ユニットは、取外し可能な電流接続部を介して特に一時的に車両および/または外部電源に接続された蓄電器を有することができる。
【0082】
好適には、座標測定ユニットおよび/または衛星信号受信機と、記憶ユニットとは、電源ケーブルを介して互いに解離可能に接続されている、ということが想定されている。
【0083】
座標測定ユニットおよび/または衛星信号受信機および/または記憶ユニットは、蓄電器および/または取外し可能な電流接続部を有することも可能である。
【0084】
座標測定ユニットおよび/または衛星信号受信機と記憶ユニットとが、無線で信号を介して互いに接続されている場合には、座標測定ユニットおよび/または衛星信号受信機と記憶ユニットとが、それぞれ蓄電器と取外し可能な電流接続部とを有していることが有意であり得る。
【0085】
好適には、データ検出ユニットは、データおよび/または電流を送信しかつ/または受信する伝送装置を含む、ということが想定されている。
【0086】
伝送装置とは、ケーブル入力部、ケーブル出力部、アンテナ、エミッタ等を意味していてよい。
【0087】
好適には、データ検出ユニット、好適には記憶ユニットは、計算ユニットを有しており、計算ユニットは、検出されたデータを処理しかつ/または評価すること、および/またはデータ検出ユニットの機能を調整または制御することに適している、ということが想定されている。
【0088】
計算ユニットは、プログラムおよび/またはアプリケーション、例えばコンピュータ上のソフトウェアおよび/またはスマートフォン上のアプリケーションとのデータ交換に用いることができる。
【0089】
プログラムおよび/またはアプリケーション、特にスマートフォンアプリケーションは、特に計算ユニットにより、データ検出ユニットを操作するために、特に構成するために使用され得る。
【0090】
さらに、プログラムおよび/またはアプリケーション、特にスマートフォンアプリケーションは、データ検出ユニットにより検出されかつ/または処理されかつ/または評価されたデータを、特に図および/または表で表示するために使用され得る。
【0091】
データの表示は、例えば本発明による車両の走行を分析しかつ/または少なくとも1つの別の走行と比較するために利用され得る。
【0092】
好適には、データ検出ユニットを作動させる方法は、特に記憶ユニットと衛星信号受信機とが互いに別個に構成されている場合、以下の方法ステップ、すなわち:
-記憶ユニットを空間的に、フェンダーの上方に、特に少なくとも1つのフォークバーおよび/またはカバー部材の間の領域に配置するステップ、および/または
-記憶ユニットを、車両に、特にフォークバーに、特に取外し可能に取り付けるステップ、および/または
-座標測定ユニットおよび/または衛星信号受信機を、車両、特にフェンダーの上面に、特に取外し可能に取り付けるステップ、および/または
-座標測定ユニットおよび/または衛星信号受信機と記憶ユニットとの間に、少なくとも1つの、特に解離可能な接続、特にデータ接続および/または電流接続を生ぜしめるステップ、および/または
-データ検出ユニットと車両との間に、少なくとも1つの、特に解離可能な接続、特にデータ接続および/または電流接続を生ぜしめるステップ、および/または
-データ検出ユニットと外部装置との間に、少なくとも1つの、特に解離可能な接続、特にデータ接続および/または電流接続を生ぜしめるステップ、および/または
-少なくとも初回使用時に、記憶ユニットの電流接続部および/または座標測定ユニットおよび/または衛星信号受信機の電流接続部を接続した後にスイッチを操作し、これにより、データ検出ユニットを接続するステップ、および/または
-少なくとも初回使用時に、記憶ユニットの電流接続部および/または座標測定ユニットおよび/または衛星信号受信機の電流接続部を接続した後に、データ検出ユニットとプログラムおよび/またはアプリケーションとの間にデータ接続を生ぜしめるステップ、および/または
-少なくともデータ検出ユニットの初回使用時に、特にプログラムおよび/またはアプリケーションを用いてデータ検出ユニットを構成しかつ/または適合させるステップ
を含む、ということが想定されている。
【0093】
本発明の別の利点および詳細は、図面および関連する図面の説明から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【
図1】本発明による車両の1つの実施例を示す図である。
【
図2】本発明による車両の部分的な部材を示す図である。
【
図3】データ検出ユニットの1つの実施例を示す図である。
【
図4】フォークバーに設けられた記憶ユニットを示す図である。
【0095】
図1には、本発明による車両1の1つの実施例の側面図が示されており、この実施例では、衛星信号受信機8は、フェンダー4の上面に取り付けられており、有利には、記憶ユニット7が前輪フォーク2に取り付けられている。
【0096】
車両1は、オートバイではなく、スノーモービル、(E)自転車、または雪上(E)自転車である可能性もあるため、前輪3が必ずしも存在するわけではない。ただし、特に好適な実施形態では、前輪3が存在する。
【0097】
衛星信号受信機8の役目は、衛星信号、例えばGNSS信号を受信しかつ/または評価することである。
【0098】
特に好適には、衛星信号受信機8は、検出された衛星信号データを記憶ユニット7に伝送し、そこで引き続き、データの記憶および/または処理が行われる、ということが想定されている。
【0099】
データ検出ユニット5は、検出された衛星信号データを外部装置に伝送するように形成されており、外部装置では引き続き、データの記憶および/または処理を行うことができる。
【0100】
本実施例はさらに、外部の影響から保護された領域、特にカバー部材22の後ろ、好適にはカバー部材22と前輪フォーク2との間における、記憶ユニット7の有利な配置を示している。
【0101】
しかしまた記憶ユニット7は、例えば衛星信号受信機8の周りの領域に配置されていてもよい。
【0102】
衛星信号受信機8と記憶ユニット7とが、1つの共通のケーシングを共有することも考えられる。
【0103】
衛星信号受信機8の第1の取付け装置9と、特に記憶ユニット7が存在していて別個に形成されている場合には記憶ユニット7の第2の取付け装置10とが好適には取外し可能であることに基づき、所与の保護および/または簡単な取付けおよび/またはフェンダー4および/またはカバー部材22の幾何学形状に合わせる調整の意味での最適な配置が可能である。
【0104】
図2には、本発明による車両1の部分的な部材が示されており、この場合、衛星信号受信機8は、フェンダー4の上面において中央に配置されかつ/または取り付けられている。
【0105】
これに関して有利なのは、カバー部材22の近傍での配置であり、これにより、外部の影響に対する少なくとも部分的な保護作用が生じることになる。
【0106】
場合により特に有利には、この場合、車両1の部分部材および/または運転者による衛星信号受信機8のシャドウイングも最小限である、ということが想定されている。
【0107】
衛星信号受信機8を、カバー部材22に配置しかつ/または取り付けることも可能である。
【0108】
図2において看取されるように、記憶ユニット7は、特に好適には一方のフォークバーにおいて実質的にフェンダー4の上方かつ/または2つのフォークブリッジの間に配置されている。
【0109】
つまり、記憶ユニット7は有利にはアプローチし易く、簡単に取り付けることができ、かつ/または取り外すことができ、かつ/または操作することができる。
【0110】
さらにこの好適な配置に基づき、少なくとも1つの伝送装置20および/または電流接続部18および/または少なくとも1つのインタフェース14および/またはスイッチ17に到達すること、および/または少なくとも1つのランプ16を認識することが容易である。
【0111】
記憶ユニット7と衛星信号受信機8との間に接続されたデータケーブル13および/または電源ケーブル19は、好適には、外部の影響から少なくとも部分的に保護されているように配置されている。
【0112】
さらに、データケーブル13および/または電源ケーブル19の長さは、好適には、特に車両1および/またはフェンダー4および/またはフォーク2および/またはカバー部材22の幾何学形状および/または記憶ユニット7および/または衛星信号受信機8の位置に合わせて、データ検出ユニット5を簡単に取外し可能に取り付けることが可能であるように想定されている。
【0113】
図3には、有利には記憶ユニット7を備えたデータ検出ユニット5の1つの実施例が示されており、この場合、記憶ユニット7と衛星信号受信機8とは互いに別個に形成されていて、データケーブル13および電源ケーブル19により互いに接続されている。
【0114】
択一的に、衛星信号受信機8と記憶ユニット7とが別個に形成されている場合には、データケーブル13なしのデータ検出ユニット5が可能であり、この場合にはデータ伝送は信号を介して行われる。
【0115】
信号を介したデータ伝送の場合、少なくとも、衛星信号受信機8に少なくとも1つの別の伝送装置20および/または少なくとも1つのインタフェース14を配置することが想定されている。
【0116】
さらに、記憶ユニット7と衛星信号受信機8との間の電源ケーブル19なしのデータ検出ユニット5が可能である。
【0117】
このために有利には、少なくとも1つの蓄電器と、電流接続部18とが衛星信号受信機8に設けられている。
【0118】
さらに、
図3に示す電流接続部18は、有利には、ケーブルを介して取外し可能に車両1および/または外部電源に接続され得るように形成されている。
【0119】
特に好適には、電流接続部18は、車両1の使用中、ケーブルを介して車両1に接続されており、これにより、データ検出ユニット5は、電流を車両1から受け取る、ということが想定されている。
【0120】
択一的に、データ検出ユニット5、特に記憶ユニット7が蓄電器を有することも可能である。
【0121】
データ検出ユニット5が蓄電器を有している場合、電流接続部18は少なくとも一時的に車両1または外部電源に接続されている、ということが想定されている。
【0122】
好適には、電流接続部18は、送電用にケーブルを有している。
【0123】
しかしまた、送電用の無線機構および/または誘導機構も考えられる。
【0124】
この実施例では、衛星信号受信機8の少なくとも1つの第1の取付け装置9は、少なくとも1つのねじである。
【0125】
しかしまた、別の取付け手段、例えば好適には少なくとも1つのクロージャ12を備えた少なくとも1つのベルト11および/または例えば接着剤を用いた材料結合式の結合手段等も可能である。
【0126】
特に記憶ユニット7が存在していて別個に形成されている場合、記憶ユニット7の少なくとも1つの第2の取付け装置10は、特に好適には、クロージャ12を備えた好適には弾性のベルト11である。
【0127】
しかしまた、例えば少なくとも1つの成形部材および/または少なくとも1つの緊締部材および/または少なくとも1つのねじおよび/または少なくとも1つのばねを含む別の取付け手段も可能である。
【0128】
この実施例では、記憶ユニット7および衛星信号受信機8自体が車両1に取り付けられている。
【0129】
しかしまた、記憶ユニット7および/または衛星信号受信機8がケーシングの内部に配置されており、ケーシングが車両1に取り付けられている、ということも可能である。
【0130】
図3にはさらに、少なくとも1つのセンサ6が示されており、センサ6は、衛星信号受信機8および/または記憶ユニット7の一部として形成されていてよい。
【0131】
少なくとも1つのセンサ6は、任意の種類のセンサであってよく、特に車両1および/または周辺環境に関する評価に必要なデータを検出するように形成されている。
【0132】
少なくとも1つの好適なランプ16が、特に好適には記憶ユニット7に配置されているが、ただしデータ検出ユニット5のどこに設けられていてもよい。
【0133】
異なる情報および/または機能に関しかつ/または異なる光を発する複数のランプ16が存在する、ということも可能である。
【0134】
少なくとも1つの好適なスイッチ17が、好適には容易に操作され得るように、データ検出ユニット5、好適には記憶ユニット7に配置されている。
【0135】
好適には、少なくとも1つのランプ16と、少なくとも1つのスイッチ17と、少なくとも1つのインタフェース14と、少なくとも1つの伝送装置20と、少なくとも1つの電流接続部18とが、記憶ユニット7に配置されており、この場合、記憶ユニット7は、好適には到達性の改良および/または認識の改良に基づきフォークバーに取り付けられている。
【0136】
さらに
図3に示す実施例において看取されるように、少なくとも1つの記憶装置15が、特に好適には記憶ユニット7内に配置されている。
【0137】
さらに、好適な計算ユニット21が、特に好適には記憶ユニット7内に配置されている。
【0138】
少なくとも1つの記憶装置15および/または計算ユニット21は、衛星信号受信機8内に配置されている、ということも考えられる。
【符号の説明】
【0139】
1 本発明による車両
2 前輪フォーク
3 前輪
4 フェンダー
5 データ検出ユニット
6 センサ
7 記憶ユニット
8 衛星信号受信機
9 第1の取付け装置
10 第2の取付け装置
11 ベルト
12 クロージャ
13 データケーブル
14 インタフェース
15 記憶装置
16 ランプ
17 スイッチ
18 電流接続部
19 電源ケーブル
20 伝送装置
21 計算ユニット
22 カバー部材
【手続補正書】
【提出日】2023-10-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両(1)、特に単車であって、
前輪(3)の支持に適した少なくとも1つの前輪フォーク(2)と、
該前輪フォーク(2)に取り付けられた少なくとも1つのフェンダー(4)と、
当該車両(1)および/または周辺環境に関するデータを検出するための少なくとも1つのセンサ(6)を備えたデータ検出ユニット(5)と
を有する車両(1)において、
前記データ検出ユニット(5)は、前記前輪フォーク(2)の手前の前記フェンダー(4)の上面に、好適には実質的に中央に配置された衛星信号受信機(8)を含むことを特徴とする、
車両(1)。
【請求項2】
前記衛星信号受信機(8)は、前記フェンダー(4)の上にかつ/または前記フェンダー(4)に好適には取外し可能に取り付けられている、
請求項1記載の車両(1)。
【請求項3】
前記衛星信号受信機(8)は、少なくとも1つの第1の取付け装置(9)を有しており、該第1の取付け装置(9)は、前記衛星信号受信機(8)を前記フェンダー(4)の上および/または前記フェンダー(4)に好適には取外し可能に取り付けるように形成されている、
請求項1または2記載の車両(1)。
【請求項4】
前記データ検出ユニット(5)は、記憶ユニット(7)を含んでいる、
請求項1または2記載の車両(1)。
【請求項5】
前記記憶ユニット(7)と前記衛星信号受信機(8)とは、互いに別個に形成されておりかつ/または配置されている、
請求項4記載の車両(1)。
【請求項6】
前記記憶ユニット(7)は、少なくとも1つの第2の取付け装置(10)を有しており、該第2の取付け装置(10)は、前記記憶ユニット(7)を当該車両(1)に好適には取外し可能に取り付けるように形成されている、
請求項4記載の車両(1)。
【請求項7】
前記少なくとも1つの第2の取付け装置(10)は、前記記憶ユニット(7)を前輪フォーク(2)に、特にフォークバーに好適には取外し可能に取り付けるように形成されている、
請求項6記載の車両(1)。
【請求項8】
前記少なくとも1つの第1の取付け装置(9)および/または前記少なくとも1つの第2の取付け装置(10)は、好適には少なくとも1つのクロージャ(12)を備えた少なくとも1つのベルト(11)、好適には少なくとも1つの弾性ベルトを有している、
請求項7記載の車両(1)。
【請求項9】
前記記憶ユニット(7)と前記衛星信号受信機(8)とは、好適には、特に検出したデータを相互に伝送するための取外し可能なデータケーブル(13)を介して互いにデータ接続されている、
請求項4記載の車両(1)。
【請求項10】
前記データ検出ユニット(5)は、外部データおよび/または検出したデータおよび/または当該車両から受信したデータを伝送するためのインタフェース(14)を、特に外部の受信機にデータを伝送するためおよび/または外部の送信機からデータを受信するために有している、
請求項1または2記載の車両(1)。
【請求項11】
前記インタフェース(14)は、特にW-Lan規格および/またはBluetooth規格に従ってデータを無線で伝送するように形成されている、
請求項10記載の車両(1)。
【請求項12】
前記記憶ユニット(7)は、前記衛星信号受信機(8)および/または前記少なくとも1つのセンサ(6)により検出されたデータおよび/または外部で受信されたデータを記憶する少なくとも1つの記憶装置(15)を有している、
請求項4記載の車両(1)。
【請求項13】
前記データ検出ユニット(5)は、特に当該車両(1)および/または前記データ検出ユニット(5)に関する状態を表示する少なくとも1つのランプ(16)を有している、
請求項1または2記載の車両(1)。
【請求項14】
前記データ検出ユニット(5)は、少なくとも1つスイッチ(17)を有しており、該スイッチ(17)は、前記データ検出ユニット(5)を接続しかつ/または遮断しかつ/または前記データ検出ユニット(5)の機能に影響を及ぼすように形成されている、
請求項1または2記載の車両(1)。
【請求項15】
前記データ検出ユニット(5)は、当該車両(1)および/または電源に対する少なくとも1つの取外し可能な電流接続部(18)を有している、
請求項1または2記載の車両(1)。
【請求項16】
前記記憶ユニット(7)と前記衛星信号受信機(8)とは、電源ケーブル(19)により特に解離可能に互いに接続されている、
請求項4記載の車両(1)。
【請求項17】
前記データ検出ユニット(5)は、加速度センサおよび/または温度センサおよび/または傾斜センサを有している、
請求項1または2記載の車両(1)。
【請求項18】
前記データ検出ユニット(5)は、電流および/または当該車両(1)に関するデータおよび/または周辺環境に関するデータを伝送するために、特に少なくとも1つのケーブル入力部および/またはケーブル出力部を含む少なくとも1つの伝送装置(20)を有している、
請求項1または2記載の車両(1)。
【請求項19】
前記データ検出ユニット(5)は、特に検出したデータおよび/または当該車両(1)から受信したデータから統計を作成するために、少なくとも1つの計算ユニット(21)を有している、
請求項1または2記載の車両(1)。
【請求項20】
特に単車(1)および/または周辺環境に関するデータを検出する少なくとも1つのセンサ(6)を備えたデータ検出ユニット(5)であって、記憶ユニット(7)と衛星信号受信機(8)とから成るデータ検出ユニットにおいて、
衛星信号受信機(8)が、好適には記憶ユニット(7)とは別個に、前輪フォーク(2)の手前のフェンダー(4)の上面に、好適には実質的に中央に配置されていることを特徴とする、
データ検出ユニット(5)。
【請求項21】
特に請求項1または2記載の車両(1)における、
請求項20記載のデータ検出ユニット(5)の使用。
【請求項22】
車両における請求項20記載のデータ検出ユニット(5)を作動させる方法において、衛星信号受信機(8)を、
記憶ユニット(7)から空間的に離して車両(1)に配置し、かつ
前輪フォーク(2)の手前のフェンダー(4)の上面に、好適には実質的に中央に配置する、
方法。
【外国語明細書】