(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024041829
(43)【公開日】2024-03-27
(54)【発明の名称】鉄道環境オブジェクトの潜在的な欠陥を識別するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
B61L 23/00 20060101AFI20240319BHJP
H04N 7/18 20060101ALI20240319BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20240319BHJP
G06V 20/56 20220101ALI20240319BHJP
【FI】
B61L23/00 A
H04N7/18 D
H04N7/18 K
G06T7/00 350B
G06V20/56
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024000013
(22)【出願日】2024-01-03
(62)【分割の表示】P 2022557882の分割
【原出願日】2021-03-10
(31)【優先権主張番号】16/827,238
(32)【優先日】2020-03-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】505220284
【氏名又は名称】ビーエヌエスエフ レイルウェイ カンパニー
【住所又は居所原語表記】2500 Lou Menk Drive, Fort Worth, Texas 76131 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100221729
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭介
(74)【代理人】
【識別番号】100120662
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 桂子
(74)【代理人】
【識別番号】100216770
【弁理士】
【氏名又は名称】三品 明生
(74)【代理人】
【識別番号】100217364
【弁理士】
【氏名又は名称】田端 豊
(74)【代理人】
【識別番号】100180529
【弁理士】
【氏名又は名称】梶谷 美道
(72)【発明者】
【氏名】モルガート、 デニス、 ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】マックバイン、 ジョシュア、 ジョン
(72)【発明者】
【氏名】パスタ、 コーレイ、 トレメイン
(72)【発明者】
【氏名】ラトレッジ、 アーロン、 トーマス
(57)【要約】 (修正有)
【課題】鉄道環境オブジェクトの潜在的な欠陥を識別するためのシステム及び方法に関する。
【解決手段】マシンビジョン装置によって鉄道環境内のオブジェクトの画像をキャプチャするステップを含み、マシンビジョン装置は、鉄道環境の第1鉄道線路に沿って第1の方向に移動する第1鉄道車両に取り付けられ、オブジェクトに関連する値を決定するために、1つ以上のマシンビジョンアルゴリズムを使用してオブジェクトの画像を分析するステップを含む。さらに、マシンビジョン装置によってオブジェクトに関連する値がオブジェクトの潜在的な欠陥を示しているかを決定するステップと、第1鉄道車両の外部の構成要素に警報を伝達するステップとを含む。警報は、オブジェクトの潜在的な欠陥の表示を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
第1コンピュータシステムによって鉄道環境の画像をキャプチャするステップであって、前記第1コンピュータシステムは、前記鉄道環境の第1鉄道線路に沿って移動する第1鉄道車両に取り付けられるステップと、
前記第1コンピュータシステムによって、前記鉄道環境の前記画像内の複数のオブジェクトを識別するステップと、
前記第1コンピュータシステムによって、前記画像内で識別された複数のオブジェクトのうちの1つが例外を含んでいるかを決定するステップと、
前記第1コンピュータシステムによって、前記例外を欠陥として分類するステップであって、前記鉄道環境の第2鉄道線路には影響を及ぼすが、前記第1鉄道線路には影響を及ぼさず、前記第1鉄道線路は、前記第2鉄道線路に隣接するステップと、
前記第1コンピュータシステムによって、前記鉄道環境の前記画像上に複数のラベルを生成するステップであって、前記複数のラベルは、前記鉄道環境の前記第2鉄道線路には影響を及ぼすが、前記第1鉄道線路には影響を及ぼさない前記欠陥を含むステップと、
前記第1コンピュータシステムによって、前記ラベル付けされた画像を、前記第2鉄道線路に沿って移動する第2鉄道車両の第2コンピュータシステムに伝達するステップと、
を含む、
方法。
【請求項2】
前記欠陥は、
第2鉄道線路の位置ずれ、
前記第2鉄道線路沿いの植生生育、
横断警告装置の誤作動、及び
前記第2鉄道線路のバラストプロファイルの変化、
のうちの1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1コンピュータシステムは、マシンビジョンアルゴリズム又は機械学習アルゴリズムを含むマシンビジョン装置である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1コンピュータシステムによって、前記ラベル付けされた画像をネットワークオペレーションセンタに伝達するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のラベルは、前記識別された複数のオブジェクトの複数のラベルをさらに含む、請求項1に記載の方法
【請求項6】
前記第1コンピュータシステムが、前記鉄道環境の前記画像をキャプチャし、10秒以内に前記ラベル付けされた画像を前記第2コンピュータシステムに伝達する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1コンピュータシステムは、前記第1鉄道車両の後部フロントガラスに取り付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
システムであって、
1つ以上のプロセッサと、
命令を格納するメモリと、
を含み、
前記命令は、
1つ以上のプロセッサによって実行される場合、1つ以上のプロセッサが動作を行うようにし、
前記動作は、
鉄道環境の画像をキャプチャする動作であって、前記システムは、前記鉄道環境の第1鉄道線路に沿って移動する第1鉄道車両に取り付けられる動作と、
前記鉄道環境の前記画像内の複数のオブジェクトを識別する動作と、
前記画像内で識別された前記複数のオブジェクトのうちの1つが例外を含んでいるかを決定する動作と、
前記例外を欠陥として分類する動作であって、前記鉄道環境の第2鉄道線路には影響を及ぼすが、前記第1鉄道線路には影響を及ぼさず、前記第1鉄道線路は前記第2鉄道線路に隣接する動作と、
前記鉄道環境の前記画像上に複数のラベルを生成する動作であって、前記複数のラベルは、前記鉄道環境の第2鉄道線路には影響を及ぼすが、第1鉄道線路には影響を及ぼさない前記欠陥を含む動作と、
前記ラベル付けされた画像を、前記第2鉄道線路に沿って移動する第2鉄道車両の第2システムに伝達する動作と、
を含む、
システム。
【請求項9】
前記欠陥は、
第2鉄道線路の位置ずれ、
前記第2鉄道線路沿いの植生生育、
横断警告装置の誤作動、及び
前記第2線路のバラストプロファイルの変化、
のうちの1つである、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記システムは、マシンビジョンアルゴリズム又は機械学習アルゴリズムを含むマシンビジョン装置である、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記動作は、前記ラベル付けされた画像をネットワークオペレーションセンタに伝達することをさらに含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記複数のラベルは、前記識別された複数のオブジェクトの複数のラベルをさらに含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記システムは、前記鉄道環境の前記画像をキャプチャし、10秒以内に前記ラベル付けされた画像を前記第2システムに伝達する、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記システムは、前記第1鉄道車両の後部フロントガラスに取り付けられる、請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体であって、
第1コンピュータシステムによって実行される場合、前記第1コンピュータシステムに動作を行うようにさせる命令を格納し、
前記動作は、
鉄道環境の画像をキャプチャする動作であって、前記第1コンピュータシステムは、前記鉄道環境の第1鉄道線路に沿って移動する第1鉄道車両に取り付けられる動作と、
前記鉄道環境の前記画像内の複数のオブジェクトを識別する動作と、
前記画像内で識別された前記複数のオブジェクトのうちの1つが例外を含んでいるかを決定する動作と、
前記例外を欠陥として分類する動作であって、前記鉄道環境の第2鉄道線路には影響を及ぼすが、前記第1鉄道線路には影響を及ぼさず、前記第1鉄道線路は、第2鉄道線路に隣接する動作と、
前記鉄道環境の前記画像上に複数のラベルを生成する動作であって、前記複数のラベルは、前記鉄道環境の前記第2鉄道線路には影響を及ぼすが、前記第1鉄道線路には影響を及ぼさない前記欠陥を含む動作と、
前記ラベル付けされた画像を、前記第2鉄道線路に沿って移動する第2鉄道車両の第2コンピュータシステムに伝達する動作と、
を含む、
1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記欠陥は、
第2鉄道線路の位置ずれ、
前記第2鉄道線路沿いの植生生育、
横断警告装置の誤作動、及び
前記第2線路のバラストプロファイルの変化、
のうちの1つである、請求項15に記載の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記第1コンピュータシステムは、マシンビジョンアルゴリズム又は機械学習アルゴリズムを含むマシンビジョン装置である、請求項15に記載の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記動作は、前記ラベル付けされた画像をネットワークオペレーションセンタに伝達することをさらに含む、請求項15に記載の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記複数のラベルは、前記識別された複数のオブジェクトの複数のラベルをさらに含む、請求項15に記載の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記第1コンピュータシステムは、前記鉄道環境の前記画像をキャプチャし、10秒以内に前記ラベル付けされた画像を前記第2システムに伝達する、請求項15に記載の1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般にオブジェクトの欠陥を識別することに関し、より具体的には、鉄道
環境オブジェクトの潜在的な欠陥を識別するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、鉄道検査官(railroad inspector)は、安全でない状態
について鉄道を検査し、安全でない状態を是正するためのアクションを推奨する。例えば
、鉄道検査官は、座屈した鉄道線路に遭遇し、鉄道会社に座屈した鉄道線路を報告し得る
。報告を受けた鉄道会社は、座屈した鉄道線路を修理するためのアクションを取り得る。
ただし、列車の脱線などの事故の発生を未然に防ぐための是正アクションが適時に行われ
ない場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の態様は独立項に記載されており、好ましい特徴は従属項に記載されている。
一態様の特徴は、単独で、又は他の態様と組み合わせて、任意の態様に適用され得る。
【0004】
一実施形態によれば、方法は、マシンビジョン(機械視覚)装置によって、鉄道環境
(railway environment)内のオブジェクト(object)の画像
をキャプチャするステップを含む。マシンビジョン装置は、鉄道環境の第1鉄道線路に沿
って第1の方向に移動する第1鉄道車両に取り付けられる。方法は、マシンビジョン装置
によって、オブジェクトに関連する値を決定するために、1つ以上のマシンビジョンアル
ゴリズムを使用してオブジェクトの画像を分析するステップをさらに含む。方法は、マシ
ンビジョン装置によって、オブジェクトに関連する値がオブジェクトの潜在的な欠陥(p
otential deficiency)を示しているかを決定するステップと、マシ
ンビジョン装置によって、第1鉄道車両の外部の構成要素に警報を伝達(communi
cate)するステップとをさらに含む。警報は、オブジェクトの潜在的な欠陥の表示を
含む。
【0005】
特定の実施形態では、オブジェクトの潜在的な欠陥は、第2鉄道線路の位置ずれ、横
断警告装置の誤作動、第2鉄道線路の遮られた視野、オブジェクトの損傷、及びオブジェ
クトの誤った配置のうちの1つである。いくつかの実施形態では、鉄道環境の第1鉄道線
路は、鉄道環境の第2鉄道線路に隣接し、第1鉄道車両の外部の構成要素は、第2鉄道線
路に沿って第2の方向に移動する第2鉄道車両に取り付けられ、警報は、第2鉄道車両に
アクションを実行するように命令する。特定の実施形態では、第1鉄道車両の外部の構成
要素は、ネットワークオペレーションセンタ内に位置する装置である。
【0006】
いくつかの実施形態では、警報は、オブジェクトの説明、潜在的な欠陥の説明、オブ
ジェクトの画像、オブジェクトの位置、第1鉄道車両のマシンビジョン装置によってオブ
ジェクトがキャプチャされた時間、第1鉄道車両のマシンビジョン装置によってオブジェ
クトがキャプチャされた日付、第1鉄道車両の識別、第1鉄道車両の第1の方向の表示、
及び所定の時間内に鉄道環境を通過するように予定された1つ以上の鉄道車両の表示のう
ちの少なくとも1つを含む。特定の実施形態では、マシンビジョン装置は、オブジェクト
の画像をキャプチャして、10秒以内に第1鉄道車両の外部の構成要素に警報を伝達する
。マシンビジョン装置は、第1鉄道車両のフロントガラスに装着し得る。
【0007】
他の実施形態によれば、システムは、1つ以上のプロセッサと、命令を格納するメモ
リとを含み、命令は、1つ以上のプロセッサによって実行される場合、1つ以上のプロセ
ッサがマシンビジョン装置によって鉄道環境内のオブジェクトの画像をキャプチャする動
作を行うようにする。マシンビジョン装置は、鉄道環境の第1鉄道線路に沿って第1の方
向に移動する第1鉄道車両に取り付けられる。動作はまた、オブジェクトに関連する値を
決定するために、1つ以上のマシンビジョンアルゴリズムを使用してオブジェクトの画像
を分析する動作を含む。動作は、オブジェクトに関連する値がオブジェクトの潜在的な欠
陥を示しているかを決定する動作と、第1鉄道車両の外部の構成要素に警報を伝達する動
作とをさらに含む。警報は、オブジェクトの潜在的な欠陥の表示を含む。
【0008】
また他の実施形態によれば、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサに
よって実行される場合、プロセッサが動作を行うようにする命令を格納し、動作は、マシ
ンビジョン装置によって鉄道環境内のオブジェクトの画像をキャプチャする動作を含む。
マシンビジョン装置は、鉄道環境の第1鉄道線路に沿って第1の方向に移動する第1鉄道
車両に取り付けられる。動作はまた、オブジェクトに関連する値を決定するために、1つ
以上のマシンビジョンアルゴリズムを使用してオブジェクトの画像を分析する動作を含む
。動作は、オブジェクトに関連する値がオブジェクトの潜在的な欠陥を示しているかを決
定する動作と、第1鉄道車両の外部の構成要素に警報を伝達する動作とをさらに含む。警
報は、オブジェクトの潜在的な欠陥の表示を含む。
【0009】
本開示の特定の実施形態の技術的利点は、以下のうちの1つ以上を含み得る。本明細
書に記載の特定のシステム及び方法は、線路の位置ずれ、誤動作の警告装置、鉄道線路の
遮られた視野、鉄道線路近くの歩行者、及び流失などの安全上の重要な側面に対して鉄道
環境を分析するマシンビジョン装置を含む。特定の実施形態では、マシンビジョン装置は
、リアルタイムで鉄道環境の潜在的な欠陥を検出及び報告し、これは、即時の是正アクシ
ョン及び事故の低減/予防につながり得る。いくつかの実施形態では、マシンビジョン装
置は、鉄道環境の欠陥を自動で検出し、現場の検査官に関連する費用及び/又は安全上の
危険を低減し得る。
【0010】
他の技術的利点は、以下の図、説明、及び請求の範囲から当業者に容易に明らかにな
るであろう。さらに、特定の利点について上述したが、様々な実施形態は、列挙された利
点の全部又は一部を含んでもよく、又は全てを含まないこともできる。
【0011】
本開示の理解を助けるために、添付の図面と併せて以下の説明を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】鉄道環境オブジェクトの潜在的な欠陥を識別するための例示的なシステムを示す。
【
図2】
図1のシステムのマシンビジョン装置によって生成され得る例示的な前面画像を示す。
【
図3】
図1のシステムのマシンビジョン装置によって生成され得る例示的な後面画像を示す。
【
図4】鉄道環境オブジェクトの潜在的な欠陥を識別するための例示的な方法を示す。
【
図5】本明細書に記載のシステム及び方法によって使用され得る例示的なコンピュータシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1~
図5は、鉄道環境オブジェクトの潜在的な欠陥を識別するための例示的なシス
テム及び方法を示す。
図1は、鉄道環境オブジェクトの潜在的な欠陥を識別するための例
示的なシステムを示す。
図2は、
図1のシステムのマシンビジョン装置によって生成され
得る例示的な前面画像を示す。
図3は、
図1のシステムのマシンビジョン装置によって生
成され得る例示的な後面画像を示す。
図4は、鉄道環境オブジェクトの潜在的な欠陥を識
別するための例示的な方法を示す。
図5は、本明細書で説明されるシステム及び方法によ
って使用され得る例示的なコンピュータシステムを示す。
【0014】
図1は、鉄道環境オブジェクトの潜在的な欠陥を識別するための例示的なシステム1
00を示す。
図1のシステム100は、ネットワーク110、鉄道環境120、鉄道線路
130(即ち、鉄道線路130a及び鉄道線路130b)、鉄道車両140(即ち、鉄道
車両140a及び鉄道車両140b)、マシンビジョン装置150(即ち、マシンビジョ
ン装置150a及びマシンビジョン装置150b、ネットワークオペレーションセンタ1
80、及びユーザ機器(UE)190を含む。システム100又はその一部は、組織(e
ntity)に関連することができ、鉄道環境オブジェクトの潜在的な欠陥を識別できる
企業、会社(例えば、鉄道会社、輸送会社など)又は政府機関(例えば、運輸局、など)
のような任意の組織を含み得る。
図1の例示された実施形態は、鉄道システムに関連する
が、システム100は、任意の適切な輸送システム(例えば、車両/道路、船舶/水路な
ど)に関連し得る。システム100の要素は、ハードウェア、ファームウェア、及びソフ
トウェアの任意の適切な組み合わせを使用して実現され得る。例えば、システム100の
1つ以上の構成要素は、
図5の1つ以上の構成要素を使用してもよい。
【0015】
システム100のネットワーク110は、システム100の構成要素間の伝達を容易
にする任意のタイプのネットワークであり得る。例えば、ネットワーク110は、マシン
ビジョン装置150aをシステム100のマシンビジョン装置150bに接続してもよい
。別の例として、ネットワーク110は、マシンビジョン装置150をシステム100の
ネットワークオペレーションセンタ180のUE190に接続してもよい。ネットワーク
110の1つ以上の一部は、アドホックネットワーク、イントラネット、エクストラネッ
ト、仮想私設網(VPN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線LAN(WL
AN)、広域ネットワーク(WAN)、無線WAN(WWAN)、大都市圏ネットワーク
(MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(PSTN)の一部、携帯電話網、
3Gネットワーク、4Gネットワーク、5Gネットワーク、LTE(Long Term
Evolution)セルラ通信網、これらの2つ以上の組み合わせ、又はその他の適
切なタイプのネットワークを含み得る。ネットワーク110の1つ以上の一部は、1つ以
上のアクセス(例えば、モバイルアクセス)、コア及び/又はエッジネットワークを含み
得る。ネットワーク110は、私設網(private network)、公衆網(p
ublic network)、インターネットを介した接続、モバイルネットワーク、
WI-FIネットワーク、ブルートゥース(登録商標)ネットワークなどの任意の通信網
であり得る。ネットワーク110は、クラウドコンピューティング機能を含み得る。シス
テム100の1つ以上の構成要素は、ネットワーク110を介して伝達し得る。例えば、
マシンビジョン装置150は、ネットワークオペレーションセンタ180のUE190に
情報(例えば、潜在的な欠陥)を送信すること、及び/又はネットワークオペレーション
センタ180のUE190から情報(例えば、確認された欠陥)を受信することを含み、
ネットワーク110を介して伝達してもよい。
【0016】
システム100の鉄道環境120は、1つ以上の鉄道線路130を含む領域である。
鉄道環境120は、区画(division)及び/又は細区画(subdivisio
n)に関連し得る。区画は、監督者の監督下にある鉄道の一部である。細区画は、区画の
小さい一部である。細区画は、作業員区域(crew district)及び/又は支
線(branch line)であり得る。
図1に示した実施形態では、鉄道環境120
は、鉄道線路130、鉄道車両140、及びマシンビジョン装置150を含む。
【0017】
システム100の鉄道線路130は、鉄道車両140の車輪が転がる表面を提供する
ことによって、鉄道車両140が移動できるようにする構造である。特定の実施形態では
、鉄道線路130は、レール、締結装置、枕木、バラストなどを含む。鉄道車両140は
、鉄道輸送システムで貨物及び/又は乗客を運ぶ車両である。特定の実施形態では、鉄道
車両140は、共に結合して列車を形成する。鉄道車両140は、機関車、客車、貨車、
有蓋車、長物車、タンク車などを含み得る。
【0018】
図1に示した実施形態では、鉄道車両140は、鉄道車両140a及び鉄道車両14
0bを含む。鉄道車両140aは、鉄道線路130aに沿って進行方向160aに移動し
ている。鉄道車両140bは、鉄道線路130bに沿って進行方向160bに移動してい
る。いくつかの実施形態では、鉄道環境120の鉄道線路130aは、鉄道環境120の
鉄道線路130bに隣接(例えば、平行)している。特定の実施形態では、進行方向16
0aは、進行方向160bと反対である。例えば、進行方向160aは、南行きであって
もよく、進行方向160bは、北行きであってもよい。別の例として、進行方向160a
は、東行きであってもよく、進行方向160bは、西行きであってもよい。
【0019】
システム100のマシンビジョン装置150は、静止画像又は動画を自動でキャプチ
ャ、検査、評価、及び/又は処理する構成要素である。マシンビジョン装置150は、1
つ以上のカメラ、レンズ、センサ、光学装置、照明要素などを含み得る。特定の実施形態
では、マシンビジョン装置150は、リアルタイム又はほぼリアルタイムで1つ以上の動
作を行う。例えば、鉄道車両140aのマシンビジョン装置150aは、鉄道環境120
でオブジェクト(例えば、鉄道線路130b)の画像をキャプチャし、所定の時間(例え
ば、1秒、5秒、又は10秒)より短い時間内に鉄道車両140aの外部の構成要素(例
えば、ネットワークオペレーションセンタ180のマシンビジョン装置150b又はUE
190)に潜在的な欠陥(線路の位置ずれ170)を示す警報を伝達してもよい。
【0020】
特定の実施形態では、マシンビジョン装置150は、システム100の鉄道環境12
0の画像を自動でキャプチャする1つ以上のカメラを含む。マシンビジョン装置150は
、鉄道車両140が鉄道線路130に沿って移動する間、自動で静止画像又は動画をキャ
プチャし得る。マシンビジョン装置150は、任意の適切な数の静止画像又は動画を自動
でキャプチャし得る。例えば、マシンビジョン装置150は、毎秒、毎分、毎時などの所
定の数の画像を自動でキャプチャしてもよい。特定の実施形態では、マシンビジョン装置
150は、所定の領域(例えば、区画又は細区画)内で鉄道線路130の全長をキャプチ
ャするのに十分な数の画像を自動でキャプチャする。
【0021】
システム100のマシンビジョン装置150aは、鉄道車両140aに取り付けられ
ている。マシンビジョン装置150aは、鉄道線路130aの明確な視野を提供する任意
の適切な場所で鉄道車両140aに取り付けることができる。例えば、マシンビジョン装
置150aは、鉄道線路130aの前方向きの視野を提供するために鉄道車両140aの
前端(例えば、フロントガラス)に取り付けることができる。別の例として、マシンビジ
ョン装置150aは、鉄道線路130aの後向きの視野を提供するために鉄道車両140
aの後端(例えば、後部フロントガラス)に取り付けることができる。特定の実施形態で
は、マシンビジョン装置150aは、鉄道車両140aが鉄道線路130aに沿って進行
方向160aに移動するとき、鉄道環境120の画像をキャプチャする。
【0022】
システム100のマシンビジョン装置150bは、鉄道車両140bに取り付けられ
ている。マシンビジョン装置150bは、鉄道線路130bの明確な視野を提供する任意
の適切な場所で鉄道車両140bに取り付けることができる。例えば、マシンビジョン装
置150bは、鉄道線路130bの前向きの視野を提供するために、鉄道車両140bの
前端(例えば、フロントガラス)に取り付けることができる。別の例として、マシンビジ
ョン装置150bは、鉄道線路130bの後向きの視野を提供するために鉄道車両140
bの後端(例えば、後部フロントガラス)に取り付けることができる。特定の実施形態で
は、マシンビジョン装置150bは、鉄道車両140bが進行方向160bに鉄道線路1
30bに沿って移動するとき、鉄道環境120の画像をキャプチャする。
【0023】
マシンビジョン装置150は、キャプチャされた画像のオブジェクトを検査し得る。
オブジェクトは、鉄道線路130、破片(debris)172(例えば、瓦礫(rub
ble)、難破貨物(wreckage)、廃虚(ruins)、落葉(litter)
、ゴミ(trash)、小枝(brush)など)、歩行者174(例えば、侵入者(t
respasser))、動物(animal)、植生(vegetation)、バラ
ストなどを含み得る。いくつかの実施形態では、マシンビジョン装置150は、マシンビ
ジョンアルゴリズムを使用して画像内のオブジェクトを分析し得る。マシンビジョンアル
ゴリズムは、画像内のオブジェクトを認識し、画像処理技術及び/又はパターン認識技術
を使用してオブジェクトを分類し得る。
【0024】
特定の実施形態では、マシンビジョン装置150は、例外に対して画像のオブジェク
トを分析するために、マシンビジョンアルゴリズムを使用する。例外は、許容される標準
と比較した場合のオブジェクトの偏差である。例外には、1つ以上の鉄道線路130の線
路の位置ずれ(例えば、湾曲(curved)、ゆがみ(warped)、ねじれ(tw
isted)、又はオフセット(offset)した線路)(例えば、鉄道線路130b
の線路の位置ずれ170)、1つ以上の鉄道線路130上又は1つ以上の鉄道線路130
の所定の距離内に位置する所定のサイズを超過する破片172、鉄道線路130の所定の
距離内に位置する歩行者174(例えば、侵入者)、踏切警告装置の誤作動、鉄道線路1
30の遮られた視野、オブジェクトへの損傷(例えば、1つ以上の鉄道線路130の支持
面の流失)、オブジェクトの誤った配置、などを含み得る。
【0025】
いくつかの実施形態では、マシンビジョン装置150は、オブジェクトに関連する値
を決定し、その値を所定の閾値(例えば、所定の許容可能な値)と比較してオブジェクト
が例外を示すか否かを決定し得る。例えば、マシンビジョン装置150は、
図1の鉄道線
路130bの線路の位置ずれ170が3メートル延びていると決定し、その値を1メート
ルの許容可能な線路の位置ずれ値と比較して線路の位置ずれ170が例外を示していると
決定し得る。別の例として、マシンビジョン装置150は、
図1の破片172が鉄道線路
130bに位置すると決定し、その値を鉄道線路130bから3メートル以上離れて位置
する破片172の許容可能な値と比較して破片172が例外を示していると決定し得る。
また別の例として、マシンビジョン装置150は、
図1の歩行者174が鉄道線路130
bに位置すると決定し、その値を鉄道線路130bから3メートル以上離れて位置する歩
行者174の許容可能な値と比較して歩行者174が例外を示していると決定し得る。特
定の実施形態では、例外は、オブジェクトの潜在的な欠陥を示す。
【0026】
マシンビジョン装置150は、システム100の1つ以上の構成要素に1つ以上の警
報を伝達し得る。警報は、マシンビジョン装置150によって決定された例外(例えば、
欠陥)の表示を含み得る。特定の実施形態では、
図1のマシンビジョン装置150aは、
図1のマシーン装置150bに1つ以上の警報を伝達する。例えば、鉄道車両140aの
マシンビジョン装置150aは、鉄道線路130bの線路の位置ずれ170の画像をキャ
プチャし、線路の位置ずれ170が例外であると決定し、鉄道車両140bの1つ以上の
構成要素(例えば、マシンビジョン装置150b)に例外を示す警報を伝達してもよい。
警報は、鉄道車両140bが線路の位置ずれ170に遭遇する前に、鉄道車両140bの
列車技術者に線路の位置ずれ170を通知してもよい。
【0027】
特定の実施形態では、マシンビジョン装置150によって生成された警報は、オブジ
ェクトの説明(例えば、鉄道線路130b)、潜在的な欠陥の説明(例えば、線路の位置
ずれ170)、オブジェクトの画像、オブジェクトの位置(例えば、鉄道線路130bの
線路の位置ずれ170の全地球測位システム(GPS)の位置)、鉄道車両140のマシ
ンビジョン装置150によってオブジェクトがキャプチャされた時間、鉄道車両140の
マシンビジョン装置150によってオブジェクトがキャプチャされた日付、鉄道車両14
0の識別(例えば、鉄道車両140a又は鉄道車両140b)、鉄道車両140の進行方
向160の表示、所定の時間内に鉄道環境120を通過するように予定されている1つ以
上の鉄道車両の表示などのうちの1つ以上を含み得る。いくつかの実施形態では、
図1の
マシンビジョン装置150aは、ネットワークオペレーションセンタ180のUE190
に1つ以上の例外を伝達する。
【0028】
システム100のネットワークオペレーションセンタ180は、輸送関連の交通を管
理するサポートスタッフを収容する1つ以上の場所を備えた施設である。例えば、ネット
ワークオペレーションセンタ180は、州(state)、プロビデンス(provid
ence)などを横切る列車の動きをモニタ、管理、及び/又は制御してもよい。ネット
ワークオペレーションセンタ180は、ネットワークオペレーションセンタ180と関連
する従業員間の協力を容易にするための輸送計画技術を含み得る。従業員は、運行管理員
(例えば、列車の運行管理員)、サポートスタッフ、作業員(crew member)
、エンジニア(例えば、列車技術者)、チームの一員(例えば、セキュリティチームの一
員)、保守計画者、管理者(例えば、通路管理者(corridor superint
endent))、現場検査官(field inspector)などを含み得る。特
定の実施形態では、ネットワークオペレーションセンタ180は、会議室、テレビ、ワー
クステーションなどを含む。それぞれのワークステーションは、UE190を含み得る。
【0029】
システム100のUE190は、情報を受信、生成、処理、格納、及び/又は伝達す
ることができる任意の装置を含む。例えば、システム100のUE190は、マシンビジ
ョン装置150から情報(例えば、潜在的な欠陥)を受信し、及び/又はマシンビジョン
装置150に情報(例えば、確認された欠陥)を伝達してもよい。UE190は、デスク
トップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、モバイルフォン(例えば、スマートフ
ォン)、タブレット、携帯情報端末(Personal Digital Assist
ant)、ウェアラブルコンピュータなどであり得る。UE190は、液晶ディスプレイ
(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)フラットスクリーンインターフェース、デ
ジタルボタン、デジタルキーボード、物理的ボタン、物理的キーボード、1つ以上のタッ
チスクリーン構成要素、グラフィクユーザインターフェース(GUI)などを含み得る。
図1の例示された実施形態では、UE190はネットワークオペレーションセンタ180
内に位置するが、UE190は、情報を受信してシステム100の1つ以上の構成要素に
伝達するために任意の適切な場所に配置され得る。例えば、ネットワークオペレーション
センタ180の従業員は、住宅又は小売店などの場所で遠隔作業することができ、UE1
90は、ネットワークオペレーションセンタ180の従業員の位置に配置されてもよい。
別の例として、UE190は、1つ以上の鉄道車両140に配置されてもよい。
【0030】
動作時、マシンビジョン装置150aは、鉄道車両140aに取り付けられ、マシン
ビジョン装置150bは、鉄道車両140bに取り付けられる。鉄道車両140aは、鉄
道線路130aに沿って南行きの進行方向160aに移動している。鉄道車両140bは
、鉄道線路130bについて北行きの進行方向160bに移動している。鉄道車両140
aは、時間T1で鉄道環境120に進入し、鉄道車両140bは、以後時間T2(例えば
、時間T1の10分後)に鉄道環境120に進入するように予定されている。マシンビジ
ョン装置150aは、鉄道線路130bを含む時間T1での鉄道環境120の画像をキャ
プチャする。マシンビジョン装置150aは、鉄道線路130bの位置合わせに関連する
値を決定するために、1つ以上のマシンビジョンアルゴリズムを使用して鉄道線路130
bの画像を分析する。マシンビジョン装置150aは、位置合わせ値を所定の許容可能な
位置合わせ値と比較して、位置合わせ値が所定の許容可能な位置合わせ値を超過すると決
定する。マシンビジョン装置150aは、比較に基づいて鉄道線路130bが潜在的な欠
陥を含むと決定する。マシンビジョン装置150aは、潜在的な欠陥の識別及び位置を含
む警報をネットワークオペレーションセンタ180のUE190に伝達する。UE190
のユーザは、潜在的な欠陥が実際の欠陥であることを確認し、鉄道車両140bが線路の
位置ずれ170に遭遇する前に線路の位置ずれ170の識別及び位置を鉄道車両140b
のマシンビジョン装置150bに伝達する。このように、システム100は、近づく鉄道
環境における危険な状態を警告するために使用され、これは、列車が危険な状態を回避す
るアクションを開始するのに十分な時間を得ることを可能にし得る。
【0031】
図1は、ネットワーク110、鉄道環境120、鉄道線路130、鉄道車両140、
マシンビジョン装置150、ネットワークオペレーションセンタ180、及びUE190
の特定の配置を示しているが、本開示は、ネットワーク110、鉄道環境120、鉄道線
路130、鉄道車両140、マシンビジョン装置150、ネットワークオペレーションセ
ンタ180、及びUE190の任意の適切な配置を企図する。例えば、線路の位置ずれ1
70は、鉄道線路130bの代わりに鉄道線路130a上に配置されてもよい。別の例と
して、マシンビジョン装置150aは、鉄道車両140aの前部の代わりに鉄道車両14
0aの後部に配置されてもよい。また別の例として、破片172及び/又は歩行者174
は、鉄道線路130aと鉄道線路130bとの間に配置されてもよい。
【0032】
図1は、特定の数のネットワーク110、鉄道環境120、鉄道線路130、鉄道車
両140、マシンビジョン装置150、ネットワークオペレーションセンタ180、及び
UE190を示しているが、本開示は、任意の適切な数のネットワーク110、鉄道環境
120、鉄道線路130、鉄道車両140、マシンビジョン装置150、ネットワークオ
ペレーションセンタ180、及びUE190を企図する。例えば、
図1は、2つより多い
又は少ない鉄道線路130及び/又は2つより多い又は少ない鉄道車両140を含んでも
よい。
【0033】
図2は、
図1のシステム100のマシンビジョン装置150bによって生成され得る
例示的な前面画像200を示す。画像200は、特定の時点における鉄道環境120の概
要を示す。画像200は、鉄道線路130a、鉄道線路130b、鉄道線路130bの線
路の位置ずれ170、鉄道線路130aと鉄道線路130bとの間の破片172、鉄道線
路130bの近くのバラストプロファイル210の変化、及び鉄道線路130bの外部の
植生生育の終端220を含む。
図2に示した実施形態では、鉄道線路130aは、鉄道線
路130bに隣接(例えば、平行)している。
【0034】
特定の実施形態では、
図1のマシンビジョン装置150bは、鉄道車両140bが鉄
道線路130bに沿って進行方向160aに移動するとき、
図2の画像200を自動でキ
ャプチャする。マシンビジョン装置150bは、画像200を静止画像又は動画でキャプ
チャし得る。
図2に示した実施形態では、マシンビジョン装置150bは、鉄道車両14
0bのフロントガラスに取り付けられて、鉄道線路130bの明確な前向きの視野を提供
する。
【0035】
いくつかの実施形態では、マシンビジョン装置150bは、画像200内の1つ以上
のオブジェクトを識別するために、画像200を自動で処理する。マシンビジョン装置1
50bは、画像200を処理するために、機械学習アルゴリズム及び/又はマシンビジョ
ンアルゴリズムを使用し得る。特定の実施形態では、マシンビジョン装置150bは、リ
アルタイム又はほぼリアルタイムで画像200を自動で処理する。
図2に示した実施形態
では、識別されたオブジェクトは、鉄道線路130a、鉄道線路130b、鉄道線路13
0aと鉄道線路130bとの間の破片172、バラスト210、及び鉄道線路130bの
外部の植生220を含む。マシンビジョン装置150bは、画像200が1つ以上の例外
(例えば、欠陥)を含むか否かを決定するために、画像200のオブジェクトを分析する
。
【0036】
特定の実施形態では、マシンビジョン装置150bは、画像200内の1つ以上の例
外を自動で識別する。例えば、マシンビジョン装置150bは、鉄道線路130bの画像
200をキャプチャして、画像200の鉄道線路130b内の例外(例えば、曲率)を識
別し、例外を潜在的な欠陥(例えば、線路の位置ずれ170)に分類するために、1つ以
上のアルゴリズムを使用してもよい。別の例として、マシンビジョン装置150bは、破
片172の画像200をキャプチャして、画像200の破片172に対する例外(例えば
、鉄道線路130aの近すぎる位置にある破片172、鉄道線路130aの視野を遮る破
片172など)を識別することができ、1つ以上のアルゴリズムを使用して例外を欠陥(
例えば、近づく列車への潜在的な危険)に分類してもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、マシンビジョン装置150bは、画像200に対する1つ
以上のラベルを生成する。ラベルは、画像200に関連する情報を示す。例えば、マシン
ビジョン装置150bは、1つ以上のオブジェクト(例えば、鉄道線路130b、破片1
72など)を識別する画像200に対する1つ以上のラベルを生成してもよい。別の例と
して、マシンビジョン装置150bは、画像200内の1つ以上の潜在的な欠陥(例えば
、線路の位置ずれ170、バラストプロファイル210の変化など)を識別する画像20
0に対する1つ以上のラベルを生成してもよい。また別の例として、マシンビジョン装置
150bは、画像200に対する追加情報(例えば、進行方向160a、植生生育220
の終端など)を提供する画像200に対する1つ以上のラベルを生成してもよい。いくつ
かの実施形態では、マシンビジョン装置150bは、画像200に1つ以上のラベルを重
ね合わせる。
【0038】
特定の実施形態では、マシンビジョン装置150bは、画像200を1つ以上の外部
の構成要素(例えば、
図1のネットワークオペレーションセンタ180のUE190)に
伝達する。いくつかの実施形態では、マシンビジョン装置150bは、鉄道車両140b
が例外に遭遇する前に、画像200内の例外(例えば、欠陥)を識別し得る。例えば、マ
シンビジョン装置150bは、鉄道車両140bが鉄道線路130bの線路の位置ずれ1
70に近づくときに画像200をキャプチャしてもよい。マシンビジョン装置150bは
、画像200が線路の位置ずれ170を含むことを自動で決定し、鉄道車両140bの運
転者に潜在的な危険を警告し得る。警報に応答して、オペレータは、事故(例えば、列車
の脱線)を防止できる鉄道車両140bが線路の位置ずれ170に遭遇する前にアクショ
ン(例えば、鉄道車両140bに関連する列車を停止又は減速)をとり得る。このように
、画像200は、鉄道環境120内の安全動作を増加させ得る鉄道環境120の潜在的な
欠陥の識別のために使用され得る。
【0039】
図2は、画像200の鉄道線路130a、鉄道線路130b、線路の位置ずれ170
、破片172、バラストプロファイル210、及び植生生育220の特定の配置を示して
いるが、本開示は、画像200の鉄道線路130a、鉄道線路130b、線路の位置ずれ
170、破片172、バラストプロファイル210、及び植生生育220の任意の適切な
配置を企図する。例えば、鉄道線路130aと鉄道線路130bが入れ替わってもよい。
別の例として、破片172は、鉄道線路130a、鉄道線路130b、又は、鉄道線路1
30bの近くに配置されてもよい。
【0040】
図2は、特定の数の画像200、鉄道線路130a、鉄道線路130b、線路の位置
ずれ170、破片172、バラストプロファイル210、及び植生生育220を示してい
るが、本開示は、任意の適切な数の画像200、鉄道線路130a、鉄道線路130b、
線路の位置ずれ170、破片172、バラストプロファイル210、及び植生生育220
を企図する。例えば、
図2は、2つより多い又は少ない鉄道線路を含んでもよい。
図2の
画像200は、鉄道システムと関連するが、画像200は、任意の適切な輸送システム(
例えば、車両/道路、船舶/水路など)に関連し得る。
【0041】
図3は、
図1のシステム100のマシンビジョン装置150aによって生成され得る
例示的な後面画像300を示す。画像300は、特定の時点における鉄道環境120の概
要を示す。画像300は、鉄道線路130a、鉄道線路130b、鉄道線路130bの線
路の位置ずれ170、鉄道線路130aと鉄道線路130bとの間の破片172、鉄道線
路130bの近くのバラストプロファイル210の変化、及び植生生育の終端220を含
む。
図3に示した実施形態では、鉄道線路130aは、鉄道線路130bに隣接(例えば
、平行)している。
【0042】
特定の実施形態では、
図1のマシンビジョン装置150aは、
図1の鉄道車両140
aが鉄道線路130aに沿って進行方向160bに移動するとき、
図3の画像300を自
動でキャプチャする。マシンビジョン装置150aは、画像300を静止画像又は動画と
してキャプチャし得る。特定の実施形態では、マシンビジョン装置150aは、鉄道車両
140bの後部フロントガラスに取り付けられ、鉄道線路130a及び鉄道線路130b
の明確な後向きの視野を提供する。
【0043】
いくつかの実施形態では、マシンビジョン装置150aは、画像300を自動で処理
し、画像300の1つ以上のオブジェクトを識別する。マシンビジョン装置150aは、
画像300を処理するために機械学習アルゴリズム及び/又はマシンビジョンアルゴリズ
ムを使用してもよい。特定の実施形態では、マシンビジョン装置150aは、リアルタイ
ム又はほぼリアルタイムで画像300を自動で処理する。
図3に示した実施形態では、識
別されたオブジェクトは、鉄道線路130a、鉄道線路130b、鉄道線路130aと鉄
道線路130bとの間の破片172、バラスト210、及び植生220を含む。マシンビ
ジョン装置150aは、画像300が1つ以上の例外(例えば、欠陥)を含むか否かを決
定するために画像300のオブジェクトを分析する。
【0044】
特定の実施形態では、マシンビジョン装置150aは、画像300内の1つ以上の例
外を自動で識別する。例えば、マシンビジョン装置150aは、鉄道線路130bの画像
300をキャプチャして、画像300の鉄道線路130b内の例外(例えば、湾曲、座屈
、ゆがみ、及び/又はねじれたレール)を識別し、例外を潜在的な欠陥(例えば、線路の
位置ずれ170)に分類するために、1つ以上のアルゴリズムを使用してもよい。別の例
として、マシンビジョン装置150aは、破片172の画像300をキャプチャして、画
像300の破片172に対する例外(例えば、鉄道線路130bの近すぎる位置にある破
片172、鉄道線路130bの視野を遮る破片172など)を識別することができ、1つ
以上のアルゴリズムを使用して例外を欠陥(例えば、近づく列車への潜在的な危険)に分
類してもよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、マシンビジョン装置150aは、画像300に対する1つ
以上のラベルを生成する。例えば、マシンビジョン装置150aは、1つ以上のオブジェ
クト(例えば、鉄道線路130a、鉄道線路130b、破片172など)を識別する1つ
以上のラベルを画像300に生成してもよい。別の例として、マシンビジョン装置150
aは、画像300内の1つ以上の潜在的な欠陥(例えば、線路の位置ずれ170、バラス
トプロファイル210の変化など)を識別する1つ以上のラベルを画像300に生成して
もよい。また別の例として、マシンビジョン装置150aは、画像300に対する追加情
報(例えば、進行方向160b、植生生育の終端220など)を提供する1つ以上のラベ
ルを画像300に生成してもよい。いくつかの実施形態では、マシンビジョン装置150
bは、画像300に1つ以上のラベルを重ね合わせる。
【0046】
特定の実施形態では、マシンビジョン装置150aは、画像300を1つ以上の構成
要素(例えば、
図1のネットワークオペレーションセンタ180のUE190、
図1のマ
シンビジョン装置150bなど)に伝達する。いくつかの実施形態では、マシンビジョン
装置150aは、他の鉄道車両が例外に遭遇する前に、画像300内の例外(例えば、欠
陥)を識別し得る。例えば、マシンビジョン装置150aは、鉄道車両140aが鉄道線
路130aに沿って移動し、鉄道線路130bの線路の位置ずれ170を通過するときに
、画像300をキャプチャしてもよい。マシンビジョン装置150bは、画像300が鉄
道線路130bの線路の位置ずれ170を含むと自動で決定し、鉄道車両140bの構成
要素(例えば、マシンビジョン装置150b)に警報を伝達し得る。鉄道車両140bの
オペレータは、線路の位置ずれ170の潜在的な危険を示す警報を受信し得る。警報に応
答して、オペレータは、鉄道車両140bが線路の位置ずれ170に遭遇する前にアクシ
ョン(例えば、鉄道車両140bと関連する列車を停止又は減速)をとることができ、事
故(例えば、列車の脱線)を防ぐことができる。このように、画像300は、鉄道環境1
20内の安全動作を増加させ得る鉄道環境120の潜在的な欠陥を識別するために使用さ
れ得る。
【0047】
図3は、画像300の鉄道線路130a、鉄道線路130b、線路の位置ずれ170
、破片172、バラストプロファイル210、及び植生生育220の特定の配置を示して
いるが、本開示は、画像300の鉄道線路130a、鉄道線路130b、線路の位置ずれ
170、破片172、バラストプロファイル210、及び植生生育220の任意の適切な
配置を企図する。例えば、鉄道線路130aと鉄道線路130bが入れ替わってもよい。
別の例として、破片172は、鉄道線路130a、鉄道線路130b、又は、鉄道線路1
30bの近くに配置されてもよい。
【0048】
図3は、特定の数の画像300、鉄道線路130a、鉄道線路130b、線路の位置
ずれ170、破片172、バラストプロファイル210、及び植生生育220を示してい
るが、本開示は、任意の適切な数の画像300、鉄道線路130a、鉄道線路130b、
線路の位置ずれ170、破片172、バラストプロファイル210、及び植生生育220
を企図する。例えば、
図3は、2つより多い又は少ない鉄道線路を含んでもよい。
図3の
画像300は、鉄道システムと関連するが、画像300は、任意の適切な輸送システム(
例えば、車両/道路、船舶/水路など)に関連し得る。
【0049】
図4は、鉄道環境オブジェクトの潜在的な欠陥を識別するための例示的な方法400
を示す。方法400は、ステップ405で開始する。ステップ410において、マシンビ
ジョン装置(例えば、
図1のマシンビジョン装置150a)は、鉄道車両(例えば、
図1
の鉄道車両140a)に取り付けられている。特定の実施形態では、鉄道車両は、列車の
終端に位置し、マシンビジョン装置は、鉄道車両の後部フロントガラスに取り付けられ、
鉄道線路(例えば、
図1の鉄道線路130a)の明確な後方視野を提供する。特定の実施
形態では、マシンビジョン装置は、隣接する鉄道線路(例えば、
図1の鉄道線路130b
)の明確な後方視野を提供するために鉄道車両の後部フロントガラスに配置される。次に
、方法400は、ステップ410からステップ420に移動する。
【0050】
方法400のステップ420で、マシンビジョン装置は、鉄道環境(例えば、
図1の
鉄道環境120)にあるオブジェクトの画像(例えば、
図3の画像300)をキャプチャ
する。例えば、鉄道環境で隣接する鉄道線路(例えば、
図1の鉄道線路130b)、破片
(例えば、
図1の破片172)、及び/又は歩行者(例えば、
図1の歩行者174)の画
像をキャプチャしてもよい。マシンビジョン装置は、鉄道車両が第1の方向(例えば、図
1の進行方向160a)に鉄道線路に沿って移動する間の時間T1で画像をキャプチャす
る。次に、方法400は、ステップ420からステップ430に移動する。
【0051】
方法400のステップ430で、マシンビジョン装置は、オブジェクトに関連する値
を決定するために、1つ以上のマシンビジョンアルゴリズムを使用してオブジェクトの画
像を分析する。例えば、マシンビジョン装置は、隣接する鉄道線路に関連する曲率値を決
定するために、隣接する鉄道線路の画像を分析してもよい。別の例として、マシンビジョ
ン装置は、破片の画像を分析して破片に関連するサイズ及び/又は形状の値を決定しても
よい。また別の例として、マシンビジョン装置は、画像を分析して歩行者と隣接する鉄道
線路との間の距離を決定してもよい。次に、方法400は、ステップ430からステップ
440に移動する。
【0052】
方法400のステップ440で、マシンビジョン装置は、オブジェクトに関連する値
を所定の閾値と比較する。例えば、マシンビジョン装置は、隣接する鉄道線路に関連する
曲率値を所定の曲率の閾値と比較してもよい。別の例として、マシンビジョン装置は、破
片に関連するサイズ及び/又は形状の値を所定のサイズ及び/又は形状の閾値と比較して
もよい。また別の例として、マシンビジョン装置は、歩行者と隣接する鉄道線路との間の
距離を所定の距離の閾値と比較してもよい。次に、方法400は、ステップ440からス
テップ450に移動する。
【0053】
方法400のステップ450で、マシンビジョン装置は、オブジェクトに関連する値
と所定の閾値との比較がオブジェクトの潜在的な欠陥を示しているか否かを決定する。特
定の実施形態では、マシンビジョン装置は、オブジェクトに関連する値が所定の閾値を超
過すると決定し得る。例えば、マシンビジョン装置は、隣接する鉄道線路に関連する曲率
値が所定の曲率の閾値を超過すると決定してもよい。別の例として、マシンビジョン装置
は、破片に関連するサイズ及び/又は形状の値が所定のサイズ及び/又は形状の閾値を超
過すると決定してもよい。特定の実施形態では、マシンビジョン装置は、オブジェクトに
関連する値が所定の閾値より小さいと決定し得る。例えば、マシンビジョン装置は、歩行
者と隣接する鉄道線路との間の距離(例えば、2フィート)が所定の閾値の距離(例えば
、5フィート)より小さいと決定してもよい。
【0054】
ステップ450で、マシンビジョン装置が、オブジェクトに関連する値と所定の閾値
との比較がオブジェクトの潜在的な欠陥を示すと決定した場合、方法400は、ステップ
450からステップ465に進むみ、そこで方法400は終了する。ステップ450で、
マシンビジョン装置が、オブジェクトに関連する値と所定の閾値との比較がオブジェクト
の潜在的な欠陥を示すと決定した場合、方法400は、ステップ450からステップ46
0に移動し、ここでマシンビジョン装置は、鉄道車両の外部の構成要素に警報を伝達する
。警報には、オブジェクト対する説明、潜在的な欠陥の説明、オブジェクトの画像、オブ
ジェクトの位置、オブジェクトがマシンビジョン装置によってキャプチャされた時間、オ
ブジェクトがマシンビジョン装置によってキャプチャされた日付、鉄道車両の識別、鉄道
車両の進行方向の表示、所定の時間の両内に鉄道環境を通過するように予定された1つ以
上の鉄道車両の表示のうちの1つ以上を含み得る。
【0055】
特定の実施形態では、マシンビジョン装置は、ネットワークオペレーションセンタ(
例えば、
図1のネットワークオペレーションセンタ180)に関連するUE(例えば、U
E190)に警報を伝達し得る。UEのユーザは、潜在的な欠陥が実際の欠陥(例えば、
安全上の危険)を示すかを確認し、潜在的な欠陥の識別及び位置を実際の欠陥を含む鉄道
環境に入るように予定された鉄道車両(例えば、
図1の鉄道車両140b)の1つ以上の
構成要素に伝達し得る。従って、方法400は、近づく鉄道環境における実際の欠陥(例
えば、線路の位置ずれ)を列車に警告するために使用され、これは、列車が線路の位置ず
れに遭遇する前に列車を停止するなどのアクションを開始できるようにし得る。次に、方
法400は、ステップ460からステップ465に移動し、そこで方法400は終了する
。
【0056】
図4に示された方法400に対して、修正(Modification)、追加(a
ddition)、又は省略(omission)を行うことができる。方法400は、
より多くの、より少ない、又は他のステップを含み得る。例えば、方法400は、第2オ
ブジェクトの画像をキャプチャし、第2オブジェクトの画像を分析して潜在的な欠陥を決
定することを目的とした追加のステップを含んでもよい。別の例として、方法400は、
潜在的な欠陥の警報を受信することに応答して、1つ以上のアクション(例えば、列車を
停止又は減速)を開始するように向けられた1つ以上の追加のステップを含んでもよい。
また別の例として、方法400は、鉄道環境オブジェクトにおける(潜在的な欠陥ではな
く)例外を識別することを対象としてもよい。また別の例として、方法400の1つ以上
のステップがリアルタイムで実行されてもよい。
【0057】
方法400は、任意の適切な輸送システム(例えば、車両/道路、船舶/水路など)
に関連してもよい。方法400のステップは、並行して、又は任意の適切な順序で実行さ
れ得る。方法400のステップを完了する特定の構成要素として論じられるが、任意の適
切な構成要素は、方法400の任意のステップを実行してもよい。例えば、方法400の
1つ以上のステップは、
図4のコンピュータシステムの1つ以上の構成要素を使用して自
動化されてもよい。
【0058】
図5は、本明細書に記載のシステム及び方法によって使用され得る例示的なコンピュ
ータシステムを示す。例えば、
図1のネットワーク110、マシンビジョン装置150a
、マシンビジョン装置150b、及び/又はUE190は、1つ以上のインターフェース
510、処理回路520、メモリ530、及び/又は他の適切な要素を含んでもよい。イ
ンターフェース510は、入力を受信し、出力を送信し、入力及び/又は出力を処理して
、及び/又は他の適切な動作を実行する。インターフェース510は、ハードウェア及び
/又はソフトウェアを含み得る。
【0059】
処理回路520は、構成要素の動作を実行又は管理する。処理回路520は、ハード
ウェア及び/又はソフトウェアを含み得る。処理回路の例は、1つ以上のコンピュータ、
1つ以上のマイクロプロセッサー、1つ以上のアプリケーションなどを含む。特定の実施
形態では、処理回路520は、入力から出力を生成するなどのアクション(例えば、動作
)を実行するめのロジック(例えば、命令)を実行する。処理回路520によって実行さ
れるロジックは、1つ以上の有形の非一時的なコンピュータ可読媒体(例えば、メモリ5
30)に符号化され得る。例えば、ロジックは、コンピュータプログラム、ソフトウェア
、コンピュータ実行可能命令、及び/又はコンピュータによって実行可能である命令を含
んでもよい。特定の実施形態では、実施形態の動作は、コンピュータプログラムを格納、
実現及び/又は符号化、及び/又は格納及び/又は符号化されたコンピュータプログラム
を有する1つ以上のコンピュータ可読媒体によって実行されてもよい。
【0060】
メモリ530(又はメモリユニット)は、情報を格納する。メモリ530(例えば、
図1のメモリ124)は、1つ以上の非一時的、有形、コンピュータ可読、及び/又はコ
ンピュータ実行可能記憶媒体を含み得る。メモリ530の例は、コンピュータメモリ(例
えば、RAM又はROM)、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、リムーバブル
記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)又はデジタルビデオディスク(DVD)
)、データベース及び/又はネットワークストレージ(例えば、サーバ)、及び/又は他
のコンピュータ可読媒体を含む。
【0061】
本開示の実施形態は、マシンビジョン装置によって鉄道環境内のオブジェクトの画像
をキャプチャするためのシステム及び方法に関する。マシンビジョン装置は、鉄道環境の
第1鉄道線路に沿って第1の方向に移動する第1鉄道車両に取り付けられている。この方
法はまた、マシンビジョン装置によってオブジェクトに関連する値を決定するために、1
つ以上のマシンビジョンアルゴリズムを使用してオブジェクトの画像を分析するステップ
を含む。この方法は、マシンビジョン装置によってオブジェクトに関連する値がオブジェ
クトの潜在的な欠陥を示しているかを決定するステップと、マシンビジョン装置によって
第1鉄道車両の外部の構成要素に警報を伝達するステップとをさらに含む。警報は、オブ
ジェクトの潜在的な欠陥の表示を含む。
【0062】
本明細書では、コンピュータ可読非一時的記憶媒体又は媒体は、1つ以上の半導体ベ
ース又は他の集積回路(IC)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FP
GA)又は特定用途向け集積回路(ASIC))、ハードディスクドライブ(HDD)、
ハイブリッドハードドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、
光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピーディスク、フロッピーディスクドライブ(
FDD)、磁気テープ、ソリッドステートドライブ(SSD)、RAMドライブ、SD(
SECURE DIGITAL)カード又はドライブ、その他の適切なコンピュータ可読
の非一時的記憶媒体、又は必要に応じてこれらの2以上の適切な組み合わせを含み得る。
コンピュータ可読非一時的記憶媒体は、必要に応じて、揮発性、不揮発性、又は揮発性と
不揮発性の組み合わせであり得る。
【0063】
本明細書において、「又は」は、明示的に別段の指示がない限り、又は文脈によって
別段の指示がない限り、包括的であって排他的ではない。従って、本明細書において、「
A又はB」は、明示的に別段の指示がない限り、又は文脈によって別段の指示がない限り
、「A、B、又はその両方」を意味する。また、「及び」は、明示的に別段の指示がない
限り、又は文脈によって別段の指示がない限り、共同及び複数を意味する。従って、本明
細書において、「A及びB」は、明示的に別段の指示がない限り、又は文脈によって別段
の指示がない限り、「A及びB、共同、又は個別」を意味する。
【0064】
本開示の範囲は、当業者が理解することのできる本明細書に記載又は図示された例示
的な実施形態に対する全ての変更、置換、変形、変更、及び修正を含む。本開示の範囲は
、本明細書に記載又は図示された例示的な実施形態に限定されない。さらに、本開示は、
特定の構成要素、要素、特徴、機能、動作、又はステップを含むものとして本明細書のそ
れぞれの実施形態を説明及び例示しているが、これらの実施形態のいずれも、当業者が理
解し得る本明細書のどこかに記載又は図示された構成要素、要素、特徴、機能、動作、又
はステップのうちの任意の組み合わせ又は順列を含み得る。さらに、添付の特許請求の範
囲において、特定の機能を実行するように適合、配置、可能、構成、有効、動作可能、又
は作動する装置又はシステムの構成要素への言及は、その装置、システム、又は構成要素
がそのように適合、配置、可能、構成、有効、動作可能、又は作動する限り、その装置、
システム、構成要素、又は特定の機能が活性化、オン、又はロック解除されているか否か
に関係なく、その装置、システム、構成要素を含む。さらに、本開示は、特定の利点を提
供するものとして特定の実施形態を説明又は図示しているが、特定の実施形態は、これら
の利点のいずれも提供しないか、一部を提供、又は全てを提供し得る。