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特開2024-41970制御回路、表示装置及びメインプロセッサの駆動方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024041970
(43)【公開日】2024-03-27
(54)【発明の名称】制御回路、表示装置及びメインプロセッサの駆動方法
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/20 20060101AFI20240319BHJP
   G09G 3/36 20060101ALI20240319BHJP
【FI】
G09G3/20 612G
G09G3/36
G09G3/20 612T
G09G3/20 611A
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024006016
(22)【出願日】2024-01-18
(62)【分割の表示】P 2022187929の分割
【原出願日】2022-11-25
(31)【優先権主張番号】10-2021-0193481
(32)【優先日】2021-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】キム, ジョテク
(72)【発明者】
【氏名】キム, ナクユン
(72)【発明者】
【氏名】ク, ホグン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】インターフェースに接続される送受信回路で消費される電力を低減できる制御回路、表示装置及びメインプロセッサの駆動方法を提供する。
【解決手段】本明細書の実施形態は、制御回路、表示装置、及びメインプロセッサの駆動方法に関し、より詳細には、垂直ブランク期間のうち少なくとも一部の期間中、補助チャネルAUXと電気的に接続されたソース送受信回路及びシンク送受信回路のうち少なくとも1つの電源をオフにする。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソース送受信回路を含むメインプロセッサ;及び
前記メインプロセッサとインターフェースを介して接続されるシンク送受信回路を含み、イメージデータ及び制御信号を生成して出力するタイミングコントローラを備え、
前記インターフェースは、メインリンク及び補助チャネルを含み、
前記メインプロセッサは、異なるリフレッシュフレーム期間の間の垂直ブランク期間のうち少なくとも一部の期間中、前記補助チャネルと電気的に接続された前記ソース送受信回路及び前記シンク送受信回路のうち少なくとも1つの電源をオフにする、制御回路。
【請求項2】
前記メインプロセッサは、
クロック信号を生成して出力するタイミングジェネレータ;及び
前記クロック信号のパルスエッジを検出するように構成されたカウンタを含む、請求項1に記載の制御回路。
【請求項3】
前記メインプロセッサは、予め設定された数の前記クロック信号のパルスエッジが検出されると、前記補助チャネルに電気的に接続された前記ソース送受信回路の電源をオンにする、請求項2に記載の制御回路。
【請求項4】
前記カウンタは、前記クロック信号の立ち下がりエッジ又は立ち上がりエッジのいずれかを検出する、請求項2に記載の制御回路。
【請求項5】
前記タイミングコントローラは、1つのフレームで水平ラインの開始を指示する水平同期化信号を生成して出力し、
前記タイミングジェネレータが出力する前記クロック信号は、前記水平同期化信号と周波数が同じである、請求項2に記載の制御回路。
【請求項6】
前記メインプロセッサは、前記メインリンクと電気的に接続されたソース送受信回路の電源がオフ状態である期間の長さを検出し、
前記メインプロセッサは、検出された前記期間の長さに基づいて、前記補助チャネルと電気的に接続された前記ソース送受信回路の電源がオフになる期間の長さを制御する、請求項1に記載の制御回路。
【請求項7】
前記垂直ブランク期間の長さに応じて、前記補助チャネルと電気的に接続された前記ソース送受信回路の電源がオフになる期間の長さが可変である、請求項1に記載の制御回路。
【請求項8】
前記メインプロセッサは、前記垂直ブランク期間の長さに応じて、前記補助チャネルと電気的に接続された前記ソース送受信回路の電源がオフになる期間の長さを異なるように制御する、請求項1に記載の制御回路。
【請求項9】
前記補助チャネルと電気的に接続される前記ソース送受信回路及び前記シンク送受信回路は、一つの電源に接続される、請求項1に記載の制御回路。
【請求項10】
前記メインプロセッサは、前記1つの電源のオンオフタイミングを制御する、請求項9に記載の制御回路。
【請求項11】
前記カウンタは、前記クロック信号の入力を受け取るフリップフロップを含む、請求項2に記載の制御回路。
【請求項12】
前記メインプロセッサが、前記メインリンクを介して、前記メインプロセッサと前記タイミングコントローラとの同期化のためのリンクトレーニング信号を、前記タイミングコントローラに送信する時点で、
前記補助チャネルに予め設定されたレベルの定電圧が印加される、請求項1に記載の制御回路。
【請求項13】
ソース送受信回路を含むメインプロセッサ;
前記メインプロセッサとインターフェースを介して接続されるシンク送受信回路を含み、イメージデータ及び制御信号を生成して出力するタイミングコントローラ;
前記タイミングコントローラによって駆動タイミングが制御され、前記イメージデータ及び前記制御信号に基づいて、データ電圧を生成して出力するデータ駆動回路;
前記タイミングコントローラによって制御され、前記制御信号に基づいて、ゲート電圧を出力するゲート駆動回路;及び
前記データ電圧が印加される複数のデータライン、前記ゲート電圧が印加される複数のゲートライン、及び前記複数のデータラインと前記複数のゲートラインとに電気的に接続される複数のサブピクセルが配置される表示パネルを備え、
前記インターフェースは、メインリンク及び補助チャネルを含み、
前記メインプロセッサは、異なるリフレッシュフレーム期間の間の垂直ブランク期間のうち少なくとも一部の期間中、前記補助チャネルと電気的に接続された前記ソース送受信回路及び前記シンク送受信回路のうち少なくとも1つの電源をオフにする、表示装置。
【請求項14】
前記タイミングコントローラは、複数のフレーム期間を定義する垂直同期化信号を生成して出力し、
前記メインプロセッサは、前記複数のフレーム期間のうちリフレッシュフレーム期間に、前記メインリンクを介して、ピクセルパケットを前記タイミングコントローラに伝送し、
前記メインプロセッサは、前記複数のフレーム期間のうち、前記リフレッシュフレーム期間とは異なるスキップフレーム期間において、前記補助チャネルと電気的に接続された前記ソース送受信回路及び前記シンク送受信回路のうち少なくとも一つの電源をオフにする、請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
メインプロセッサが、イメージデータを生成するためのピクセルパケットを、インターフェースのメインリンクを介して、タイミングコントローラに送信するステップ;
前記タイミングコントローラが前記ピクセルパケットを受信した後、ソース送受信回路を含む前記メインプロセッサが、前記インターフェースの補助チャネルと電気的に接続された前記ソース送受信回路の電源をオフにするステップ;
前記メインプロセッサが、前記補助チャネルと電気的に接続された前記ソース送受信回路の電源をオンにするステップ;及び
前記メインプロセッサが、前記メインリンクを介して、リンクトレーニング信号を送信するステップを含む、メインプロセッサの駆動方法。
【請求項16】
前記メインプロセッサに含まれるカウンタが、前記メインプロセッサから生成され出力されるクロック信号のパルス数をカウントするステップをさらに含む、請求項15に記載のメインプロセッサの駆動方法。
【請求項17】
前記カウンタが、前記クロック信号のパルス数をカウントするステップは、前記補助チャネルと電気的に接続された前記ソース送受信回路の電源がオフになった状態で行われる、請求項16に記載のメインプロセッサの駆動方法。
【請求項18】
前記カウンタが、前記クロック信号のパルス数をカウントするステップは、前記補助チャネルと電気的に接続された前記ソース送受信回路の電源がオンになった状態で行われる、請求項16に記載のメインプロセッサの駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[1]本明細書の実施形態は、制御回路、表示装置及びメインプロセッサの駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[2]情報化社会が発展するにつれて、画像を表示するための表示装置への要求が様々な形態で増加しており、近年、液晶表示装置(LCD: Liquid Crystal Display device)、プラズマ表示装置(PDP: Plasma Display Panel)、有機発光表示装置(OLED: Organic Light Emitting Display device)などのような様々な表示装置が活用されている。
【0003】
[3]表示装置は、映像を表示するための電圧を生成して出力するディスプレイ駆動回路と、ディスプレイ駆動回路の動作タイミングを制御するためのタイミングコントローラとを含むことができる。
【0004】
[4]タイミングコントローラは、予め設定されたインターフェースを介して、メインプロセッサと接続することができる。メインプロセッサとタイミングコントローラとは、予め設定されたインターフェース規格に応じて、命令、データなどを送信又は受信することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[5]本明細書の実施形態は、インターフェースに接続される送受信回路で消費される電力を低減できる制御回路、表示装置及びメインプロセッサの駆動方法を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[6]本明細書の実施形態は、ソース送受信回路を含むメインプロセッサ、及び、前記メインプロセッサとインターフェースを介して接続されるシンク送受信回路を含み、イメージデータ及び制御信号を生成して出力するタイミングコントローラを備え、前記インターフェースは、メインリンク及び補助チャネルを含み、前記メインプロセッサは、異なるリフレッシュフレーム期間の間の垂直ブランク期間のうち少なくとも一部の期間中、前記補助チャネルと電気的に接続された前記ソース送受信回路及び前記シンク送受信回路のうち少なくとも1つの電源をオフにする制御回路を提供することができる。
【0007】
[7]本明細書の実施形態は、ソース送受信回路を含むメインプロセッサと、前記メインプロセッサとインターフェースを介して接続されるシンク送受信回路を含み、イメージデータ及び制御信号を生成して出力するタイミングコントローラと、前記タイミングコントローラによって駆動タイミングが制御され、前記イメージデータ及び前記制御信号に基づいて、データ電圧を生成して出力するデータ駆動回路と、前記タイミングコントローラによって制御され、前記制御信号に基づいて、ゲート電圧を出力するゲート駆動回路と、前記データ電圧が印加される複数のデータライン、前記ゲート電圧が印加される複数のゲートライン、及び前記複数のデータラインと前記複数のゲートラインに電気的に接続される複数のサブピクセルが配置される表示パネルとを備え、 前記インターフェースは、メインリンクと補助チャネルとを含み、前記メインプロセッサは、異なるリフレッシュフレーム期間の間の垂直ブランク期間のうち少なくとも一部の期間中、前記補助チャネルと電気的に接続された前記ソース送受信回路及び前記シンク送受信回路のうち少なくとも1つの電源をオフにする表示装置を提供することができる。
【0008】
[8]本明細書の実施形態は、メインプロセッサが、イメージデータを生成するためのピクセルパケットを、インターフェースのメインリンクを介して、タイミングコントローラに送信するステップと、前記タイミングコントローラが、前記ピクセルパケットを受信した後、ソース送受信回路を含む前記メインプロセッサが、前記インターフェースの補助チャネルと電気的に接続された前記ソース送受信回路の電源をオフにするステップと、前記メインプロセッサが、前記補助チャネルと電気的に接続された前記ソース送受信回路の電源をオンにするステップと、前記メインプロセッサが、前記メインリンクを介して、リンクトレーニング信号を送信するステップとを含む、メインプロセッサの駆動方法を提供することができる。
【発明の効果】
【0009】
[9]本開示の実施形態によれば、インターフェースに接続される送受信回路で消費される電力を低減できる制御回路、表示装置及びメインプロセッサの駆動方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本明細書の実施形態による制御回路と、制御回路によって制御されるディスプレイ駆動回路とのブロック図である。
図2】本明細書の実施形態によるメインプロセッサの構成ブロック図である。
図3図1の制御回路を含む表示装置のシステム構成図である。
図4】本明細書の実施形態による表示装置が、様々なリフレッシュフレームレートを実施する一例を示す図である。
図5】本明細書の実施形態によるメインプロセッサと、タイミングコントローラとの間のインターフェースを示す図である。
図6】位相固定ループの構成ブロック図である。
図7】本明細書の実施形態による表示装置のディスプレイタイミングと、それに応じたメインリンク及び補助チャネルの状態を示す図である。
図8】カウンタの実施形態と動作方法を例示的に示す図である。
図9】カウンタの実施形態と動作方法を例示的に示す図である。
図10】カウンタの実施形態と動作方法を例示的に示す図である。
図11】垂直ブランク期間のうち少なくとも一部の期間中、メインリンクと補助チャネルの両方がリンクオフ状態であることを示す図である。
図12】本明細書の実施形態によるメインプロセッサの駆動方法のフローチャートである。
図13】本明細書の実施形態によるメインプロセッサの駆動方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[11]以下、本開示の一部の実施形態を、例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付け加えるにおいて、同一の構成要素については、たとえ他の図面上に表示されていても、可能な限り同一の符号を付することがある。なお、本開示を説明するに当たって、関連する公知の構成又は機能の具体的な説明が、本開示の要旨を曖昧にすることがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上で言及した「含む」、「有する」、「行われる」などが使用される場合、「~のみ」が使用されない限り、他の部分が追加されてもよい。構成要素を単数として表現した場合に、特に明示的な記載事項のない限り、複数を含む場合を含むことができる。
【0012】
[12]また、本開示の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。これらの用語は、その構成要素を、他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって当該構成要素の本質、順番、順序又は数などが限定されない。
【0013】
[13]構成要素の位置関係についての説明において、2つ以上の構成要素が、「連結」、「結合」又は「接続」されると記載されている場合、2つ以上の構成要素が、直接「連結」、「結合」又は「接続」され得るが、2つ以上の構成要素と他の構成要素とが、さらに「介在」され、「連結」、「結合」又は「接続」されることも可能であることを理解されたい。ここで、他の構成要素は、互いに「連結」、「結合」又は「接続」される2つ以上の構成要素のうち1つ以上に含まれてもよい。
【0014】
[14]構成要素や、動作方法や作製方法などに関する時間的流れの関係の説明において、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで、時間的先後関係又は流れ的前後関係が説明される場合、「直ちに」又は「直接」が使用されていない限り、連続的でない場合も含み得る。
【0015】
[15]一方、構成要素に関する数値又はその対応情報(例えば、レベルなど)が言及されている場合、別途の明示的な記載がなくても、数値又はその対応情報は、各種要因(例えば、工程上の要因、内部又は外部の衝撃、ノイズなど)によって発生できる誤差の範囲を含むと解釈され得る。
【0016】
[16]以下、添付の図面を参照して、本開示の様々な実施形態を詳細に説明する。
【0017】
[17]図1は、本明細書の実施形態による制御回路100と、制御回路100によって制御されるディスプレイ駆動回路130とのブロック図である。
【0018】
[18]図1を参照すると、本明細書の実施形態による制御回路100は、メインプロセッサ110と、画像表示のためのデータ電圧を生成して出力するように構成されたタイミングコントローラ120とを含む。
【0019】
[19]メインプロセッサ110とタイミングコントローラ120とは、予め設定されたインターフェース規格に応じて変換された命令、信号などを送受信することができる。
【0020】
[20]タイミングコントローラ120は、ディスプレイ駆動回路130を制御し、ディスプレイ駆動回路130が、タイミングに合わせて映像表示のための信号(例えば、データ電圧、ゲート電圧など)を表示パネルに出力するように機能する。
【0021】
[21]図2は、本明細書の実施形態によるメインプロセッサ110の構成ブロック図である。
【0022】
[22]図2を参照すると、本明細書の実施形態によるメインプロセッサ110は、システムメモリ210、CPU(Central Processing Unit)220、割り込みコントローラ230、送受信回路240、メモリコントローラ250、イメージ生成部260及びディスプレイコントローラ270などを含むことができる。
【0023】
[23]システムメモリ210は、前述のディスプレイ駆動回路130の動作に必要な命令、パラメータなどを記憶することができる。例えば、CPU220は、システムメモリ210に記憶された命令、パラメータなどを用いて動作することができる。
【0024】
[24]CPU220は、メインプロセッサ110の動作を全体的に制御することができる。例えば、CPU220は、各構成要素であるシステムメモリ210、割り込みコントローラ230、送受信回路240、メモリコントローラ250、イメージ生成部260及びディスプレイコントローラ270などの動作を制御することができる。また、CPU220は、イメージ生成部260にイメージを生成するか、又はプロセッシングするように要求することができる。
【0025】
[25]割り込みコントローラ230は、メインプロセッサ110の動作中に発生する割り込みを制御することができる。すなわち、割り込みコントローラ230は、各構成要素から割り込みを受け取り、各割り込みの実行順序を調整して、当該割り込みに対応する動作をするように、CPU220に伝達することができる。
【0026】
[26]送受信回路240は、様々なインターフェース規格に応じて変換した命令、信号、割り込み及びデータを、前述のタイミングコントローラ120と送受信することができる。送受信回路240は、外部メモリ(図示せず)に記憶されたイメージデータを、タイミングコントローラ120を介して、ディスプレイ駆動回路130(特にデータ駆動回路)に提供することができる。本明細書において、送受信回路240は、データ等を送信するための構成を含む送信回路のみを意味してもよく、データ等を受信するための構成を含む受信回路のみを意味してもよく、データ等を送受信するための構成を含む送受信回路を意味することもある。
【0027】
[27]メモリコントローラ250は、メインプロセッサ110に接続される外部メモリからデータを送受信する際に、外部メモリを制御することができる。すなわち、メモリコントローラ250は、CPU220、イメージ生成部260又はディスプレイコントローラ270の要求に応じて、外部メモリにアクセスして、イメージデータを読み取ったり、書き込んだり、削除することができる。
【0028】
[28]イメージ生成部260は、CPU220の制御に従って、グラフィック処理に関連するプログラム命令を生成するか、又はプロセッシングすることができる。 このようなイメージ生成部260は、グラフィックエンジン、GPU(Graphic Processing Unit)、グラフィックアクセラレータ(Accelerator)、2Dなどで実現することができる。
【0029】
[29]ディスプレイコントローラ270は、前述のタイミングコントローラ120に対するメインプロセッサ110の動作を制御するか、又はメインプロセッサ110に対するタイミングコントローラ120の動作を制御することができる。例えば、ディスプレイコントローラ270は、外部メモリに記憶されたデータが、送受信回路240を介して出力されるように、メモリコントローラ250を制御することができる。また、ディスプレイコントローラ270は、イメージ生成部260の生成したイメージデータが、送受信回路240を介して出力されるように、イメージ生成部260を制御することができる。
【0030】
[30]システムバス280は、メインプロセッサ110の各構成要素を連結して、各構成要素間のデータ送受信の経路として役立つことができる。システムバス280は、構成要素間のデータ通信のための小規模のバスを含むことができる。
【0031】
[31]本明細書の実施形態によるメインプロセッサ110は、ホストシステム、SoC(System on Chip)装置などであり得る。
【0032】
[32]図3は、図1の制御回路100を含む表示装置300のシステム構成図である。
【0033】
[33]図3を参照すると、本明細書の実施形態による表示装置300は、メインプロセッサ110と、メインプロセッサ110と通信可能なタイミングコントローラ120と、タイミングコントローラ120によって動作タイミングが制御されるディスプレイ駆動回路130と、ディスプレイ駆動回路130から出力された電圧が印加される複数のデータラインDL及び複数のゲートラインGLが配置される表示パネル310とを含む。
【0034】
[34]ディスプレイ駆動回路130は、表示パネル310を構成するための回路であり、データ駆動回路320と、ゲート駆動回路330とを含むことができる。
【0035】
[35]表示パネル310は、映像が表示される表示領域AAと、映像が表示されない非表示領域NAとを含むことができる。非表示領域NAは、表示領域AAの外郭領域であってもよく、ベゼル領域ともいう。非表示領域NAの全体又は一部は、表示装置300の前面から見える領域であってもよく、曲げられて表示装置300の前面から見えない領域であってもよい。
【0036】
[36]表示パネル310は、基板と、基板上に配置された複数のサブピクセルSPとを含むことができる。さらに、表示パネル310は、複数のサブピクセルSPを駆動するために、様々な種類の信号ラインをさらに含むことができる。
【0037】
[37]本明細書の実施形態による表示装置300は、液晶表示装置などであってもよく、表示パネル310が自ら発光する発光表示装置であってもよい。本明細書の実施形態による表示装置300が、自己発光表示装置である場合、複数のサブピクセルSPのそれぞれは、発光素子を含むことができる。
【0038】
[38]例えば、本明細書の実施形態による表示装置300は、発光素子が有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)で具現された有機発光表示装置であり得る。別の例として、本明細書の実施形態による表示装置300は、発光素子が自ら光を発する半導体結晶の量子ドット(Quantum Dot)で具現された量子ドット表示装置であり得る。
【0039】
[39]例えば、様々な種類の信号ラインは、データ信号(データ電圧又は画像信号ともいう)を伝達する複数のデータラインDL、及び、ゲート信号(ゲート電圧又はスキャン信号ともいう)を伝達する複数のゲートラインGLなどを含むことができる。
【0040】
[40]データ駆動回路320は、複数のデータラインDLを駆動するように構成された回路であり、複数のデータラインDLにデータ電圧を出力することができる。ゲート駆動回路330は、複数のゲートラインGLを駆動するように構成された回路であり、複数のゲートラインGLにゲート信号を出力することができる。
【0041】
[41]タイミングコントローラ120は、データ駆動回路320及びゲート駆動回路330を制御するように構成された装置であり得る。タイミングコントローラ120は、複数のデータラインDLに対する駆動タイミングと、複数のゲートラインGLに対する駆動タイミングとを制御することができる。
【0042】
[42]タイミングコントローラ120は、データ駆動回路320を制御するために、データ駆動制御信号DCSを、データ駆動回路320に供給することができる。タイミングコントローラ120は、ゲート駆動回路330を制御するために、ゲート駆動制御信号GCSを、ゲート駆動回路330に供給することができる。
【0043】
[43]タイミングコントローラ120は、メインプロセッサ110から入力イメージデータを受信し、入力イメージデータに基づいて、イメージデータDATAをデータ駆動回路320に供給することができる。
【0044】
[44]タイミングコントローラ120は、データ駆動回路320と、ゲート駆動回路330とを、正確なタイミングで駆動するために、1つ以上の同期化信号を生成して出力することができる。
【0045】
[45]例えば、タイミングコントローラ120は、各フレームの開始を指示する垂直同期化信号(Vsync信号ともいう)を生成することができる。また、タイミングコントローラ120は、水平ラインの開始を指示する水平同期化信号(Hsync信号ともいう)を生成することができる。
【0046】
[46]データ駆動回路320は、タイミングコントローラ120の駆動タイミング制御に応じて、複数のデータラインDLにデータ電圧を供給することができる。
【0047】
[47]データ駆動回路320は、タイミングコントローラ120からデジタル形式のイメージデータDATAを受信し、受信したイメージデータDATAを、アナログ形式のデータ電圧に変換して、複数のデータラインDLに出力することができる。
【0048】
[48]ゲート駆動回路330は、タイミングコントローラ120のタイミング制御に応じて、複数のゲートラインGLにゲート信号を供給することができる。ゲート駆動回路330は、各種ゲート駆動制御信号GCSとともに、ターンオンレベルの電圧に対応する第1のゲート電圧、及び、ターンオフレベルの電圧に対応する第2のゲート電圧を供給され、ゲート信号を生成し、生成されたゲート信号を複数のゲートラインGLに供給することができる。
【0049】
[49]例えば、データ駆動回路320は、テープオートメチドボンディング(TAB:Tape Atomated Bonding)方式で、表示パネル310と連結されてもよく、チップオンガラス(COG:Cip On Glass)、又はチップオンパネル(COP:Cip On Panel)方式で、表示パネル310のボンディングパッド(Bonding Pad)に連結されてもよく、チップオンフィルム(COF:Chip On Film)方式で具現されて、表示パネル310と連結されてもよい。
【0050】
[50]ゲート駆動回路330は、テープオートメチドボンディング(TAB)方式で、表示パネル310と連結されてもよく、チップオンガラス(COG)、又はチップオンパネル(COP)方式で、表示パネル310のボンディングパッドに連結されてもよく、チップオンフィルム(COF)方式に従って、表示パネルと連結されてもよい。又は、ゲート駆動回路330は、ゲートインパネル(GIP:Gate In Panel)タイプで、表示パネル310の非表示領域NAに形成されてもよい。
【0051】
[51]一方、データ駆動回路320及びゲート駆動回路330のうち少なくとも1つの駆動回路は、表示パネル310の表示領域AAに配置されてもよい。例えば、データ駆動回路320及びゲート駆動回路330のうち少なくとも1つの駆動回路は、サブピクセルSPと重ならないように配置されてもよく、サブピクセルSPと一部又は全部が重なるように配置されてもよい。
【0052】
[52]データ駆動回路320は、表示パネル310の一側(例えば、上側又は下側)に接続されてもよい。駆動方式、設計方式などに応じて、データ駆動回路320は、表示パネル310の両側(例えば、上側と下側)に接続されてもよく、表示パネル310の4つの側面のうち2つ以上の側面に接続されてもよい。
【0053】
[53]ゲート駆動回路330は、表示パネル310の一側(例えば、左側又は右側)に接続されてもよい。駆動方式、パネル設計方式等に応じて、ゲート駆動回路330は、表示パネル310の両側(例えば、左側及び右側)に全て接続されるか、又は表示パネル310の4側面のうち2つ以上の側面に接続されることもある。
【0054】
[54]タイミングコントローラ120は、データ駆動回路320とは別個の部品で実現されてもよく、データ駆動回路320と一体化されて、集積回路として実現されてもよい。
【0055】
[55]タイミングコントローラ120は、通常のディスプレイ技術で使用されるタイミングコントローラ(Timing Controller)であってもよく、タイミングコントローラを含んで、他の制御機能もさらに実行できる制御装置であってもよく、制御装置内の回路であってもよい。タイミングコントローラ120は、IC(Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はプロセッサ(Processor)などの様々な回路や電子部品で実現することができる。
【0056】
[56]タイミングコントローラ120は、プリント回路基板(PCB:Printed Circuit Board)、フレキシブルプリント回路基板(FPCB:Flexible Printed Circuit Board)などを介して、データ駆動回路320及びゲート駆動回路330と電気的に接続することができる。
【0057】
[57]タイミングコントローラ120は、所定の1つ以上のインターフェースに応じて、データ駆動回路320と信号を送受信することができる。ここで、インターフェースは、例えば、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)インターフェース、EPIインターフェース、SPI(Serial Peripheral Interface)などを含むことができる。
【0058】
[58]本明細書の実施形態による表示装置300は、映像表示機能だけでなく、タッチセンシング機能をさらに提供するために、タッチセンサと、タッチセンサをセンシングして、指やペンなどのタッチオブジェクトによって、タッチが発生したかを検出したり、タッチ位置を検出したりするタッチセンシング回路とを含むことができる。
【0059】
[59]タッチセンシング回路は、タッチセンサを駆動してセンシングし、タッチセンシングデータを生成して出力するタッチ駆動回路360と、タッチセンシングデータを用いて、タッチ発生を感知したり、タッチ位置を検出したりすることができるタッチコントローラ370などを含むことができる。
【0060】
[60]タッチセンサは、複数のタッチ電極を含むことができる。タッチセンサは、複数のタッチ電極とタッチ駆動回路360を電気的に接続するための複数のタッチラインをさらに含むことができる。
【0061】
[61]タッチセンサは、表示パネル310の外部にタッチパネルの形態で存在してもよく、表示パネル310の内部に存在してもよい。タッチセンサが、パネル形態で表示パネル310の外部に存在する場合、タッチセンサは、外装型という。タッチセンサが外装型の場合、タッチパネルと表示パネル310とは、別々に作製されて、組み立ての過程で結合することができる。外装型のタッチパネルは、タッチパネル用基板及びタッチパネル用基板上の複数のタッチ電極などを含むことができる。
【0062】
[62]タッチセンサが、表示パネル310の内部に存在する場合、表示パネル310の作製工程中に、ディスプレイ駆動に関連する信号ラインや電極などと共に、基板上にタッチセンサが形成され得る。
【0063】
[63]タッチ駆動回路160は、複数のタッチ電極のうち少なくとも1つにタッチ駆動信号を供給し、複数のタッチ電極のうち少なくとも1つをセンシングして、タッチセンシングデータを生成することができる。
【0064】
[64]タッチセンシング回路は、セルフキャパシタンス(Self-Capacitance)センシング方式、又は、ミューチュアル-キャパシタンス(Mutual-Capacitance)センシング方式で、タッチセンシングを行うことができる。
【0065】
[65]タッチセンシング回路に含まれるタッチ駆動回路360及びタッチコントローラ370は、別々の装置として実装されてもよく、1つの装置として実装されてもよい。また、タッチ駆動回路360とデータ駆動回路320とは、別々の装置として実装されてもよく、1つの装置として実装されてもよい。
【0066】
[66]表示装置300は、ディスプレイ駆動回路130及び/又はタッチセンシング回路に、各種電源を供給する電源供給回路などをさらに含むことができる。
【0067】
[67]本明細書の実施形態による表示装置300は、スマートフォン、タブレットなどのモバイル端末であってもよく、多様なサイズのモニタやテレビ(TV)などであってもよく、これに限定されず、情報や映像を表出できる多様なタイプ、サイズの表示装置であってもよい。
【0068】
[68]図4は、本明細書の実施形態による表示装置が、様々なリフレッシュフレームレートを実現する一例を示す図である。
【0069】
[69]図4を参照すると、本明細書の実施形態による表示装置は、垂直同期化信号に基づいて、リフレッシュフレーム(Refresh Frame)と、スキップフレーム(Skip Frame)との比を異なるようにすることで、様々なリフレッシュフレームレートを実現することができる。例えば、リフレッシュフレームとスキップフレームとは、垂直同期化信号の立ち上がりエッジ(Rising edge)又は立ち下がりエッジ(Falling edge)などに基づいて開始することができる。
【0070】
[70]リフレッシュフレーム(Refresh Frame)は、前述したデータ駆動回路320が、サブピクセルの明るさなどに応じて、様々なレベルのデータ電圧を出力するフレーム期間を指すことができる。リフレッシュフレーム期間には、当該サブピクセルが表示する画像の明るさなどに応じて、サブピクセル毎に様々なレベルのデータ電圧が印加され得る。
【0071】
[71]リフレッシュフレーム期間中に、サブピクセルに印加されるデータ電圧によって、サブピクセルに含まれるキャパシタ(Capacitor)は、充電される。これにより、当該サブピクセルは、1フレーム期間にわたって発光することができる。
【0072】
[72]スキップフレームは、サブピクセル毎に様々なレベルのデータ電圧が印加されるリフレッシュフレームと区別される。スキップフレーム期間中、複数のサブピクセルには、予め設定されたレベルのデータ電圧が印加され得る。
【0073】
[73]これによれば、静的な静止画像(Still image)などを長時間、表示領域で表示する場合に、低いリフレッシュフレームレートで映像を表示することができる。これにより、データ駆動回路で消費される消費電力を下げることができる利点がある。
【0074】
[74]図4を参照すると、120Hzの周波数を有する垂直同期化信号に基づいて、すべてのフレームがリフレッシュフレームの場合、リフレッシュフレームレートは、120Hzである。すなわち、リフレッシュフレームレートが、垂直同期化信号の周波数と同一である場合、スキップフレームは、存在しなくてもよい。動画コンテンツを表示する場合、リフレッシュフレームレートの高いことが望ましい場合がある。
【0075】
[75]これによれば、リフレッシュフレーム間の時間の間隔は、約8.3ms(1/120秒)であり得る。
【0076】
[76]一方、1つのリフレッシュフレームが終了した後、1つ以上のスキップフレームが開始され得る。
【0077】
[77]図4を参照すると、120Hzの周波数を有する垂直同期化信号に基づいて、1つのリフレッシュフレームが終了した後、4つのリフレッシュフレームが連続して開始される。これによれば、リフレッシュフレームレートは、24Hzである。リフレッシュフレーム間の時間の間隔は、約41.7ms(1/24秒)である。
【0078】
[78]リフレッシュフレームレートは、前述したメインプロセッサ110によって制御されるものであり得る。例えば、図1を参照すると、メインプロセッサ110で設定されたリフレッシュフレームレートに応じて、メインプロセッサ110が、 イメージデータをタイミングコントローラ120に生成するためのピクセルパケットを、フレーム毎に、又は間欠的に送信することによって、様々なリフレッシュフレームレートを実現することができる。
【0079】
[79]図5は、本明細書の実施形態によるメインプロセッサ110と、タイミングコントローラ120との間のインターフェース510を示す図である。
【0080】
[80]図5を参照すると、インターフェース510は、メインリンク(MAIN又はMAIN LINKとも呼ばれる)、補助チャネル(AUX:Auxiliary channel)、HPD(Hot Plug Detector)信号ライン(以下では、「HPD」と称する)を含むディスプレイポート(Display Port)である場合もある。
【0081】
[81]ディスプレイポートのメインリンクMAINは、イメージデータをメインプロセッサ110からタイミングコントローラ120に伝送するためのチャネルである。メインリンクMAINは、帯域幅が高く、呼び出し時間が短いチャネルであり、データをメインプロセッサ110からタイミングコントローラ120に送信する単方向(Simplex)チャネルである。
【0082】
[82]ディスプレイポートの補助チャネルAUXは、半二重双方向(Half-duplex、bidirectional)チャネルとしてリンク管理及び装置制御に使用される。
【0083】
[83]HPDは、メインプロセッサ110と、タイミングコントローラ120との間の接続状態を知らせるために使用される。
【0084】
[84]伝送されるデータは、8B/10Bコード、マンチェスターコード(Manchester)などに変換され、ソース送受信回路520及びシンク送受信回路530からインターフェース510に伝送され得る。
【0085】
[85]ソース送受信回路520及びシンク送受信回路530は、データを送信するための1つ以上の送信機(transmitter)と、データを受信するための1つ以上の受信機(receiver)とを含み得る。ソース送受信回路520とシンク送受信回路530とは、フィジカルレイヤ(Physical Layer)を構成する。
【0086】
[86]図5を参照すると、メインプロセッサ110とタイミングコントローラ120とは、それぞれタイミングジェネレータ540、550を含む。
【0087】
[87]メインプロセッサ110に含まれるタイミングジェネレータ540は、タイミングコントローラ120から受信した信号の同期化のために、タイミング信号を生成する装置であり得る。また、タイミングコントローラ120に含まれるタイミングジェネレータ550は、メインプロセッサ110から受信した信号の同期化のために、タイミング信号を生成する装置であり得る。
【0088】
[88]このようなタイミングジェネレータ540、550は、クロック信号を生成するクロックジェネレータの機能を実行することができる。
【0089】
[89]タイミングジェネレータ540、550により、メインプロセッサ110とタイミングコントローラ120とは、互いに同期化され得る。
【0090】
[90]図6は、位相固定ループ(PLL:Phase Locked Loop)600の構成ブロック図である。
【0091】
[91]前述の図5のタイミングジェネレータ540、550は、位相固定ループ600を含むことができる。
【0092】
[92]位相固定ループ600は、位相周波数検出器601、チャージポンプ602、ローパスフィルタ603、電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscilator)604、及び分周器回路605などを含むことができる。
【0093】
[93]図6を参照すると、位相周波数検出器601は、位相固定ループ600の入力段606に入力される基準周波数(Freq Ref)と、分周器回路605から入力されるフィードバック信号とをそれぞれ入力される。位相周波数検出器601は、入力された2つの信号間の位相差に基づいたパルスを生成し、これを出力する。位相周波数検出器601から出力されたパルスは、チャージポンプ602に入力される。
【0094】
[94]チャージポンプ602の出力段は、ローパスフィルタ603を介して、電圧制御発振器604の入力段に接続されている。電圧制御発振器604の出力段607は、分周器回路605の入力段に接続されている。
【0095】
[95]位相周波数検出器601は、基準周波数(Freq Ref)と分周器回路605との出力を比較し、比較された信号間の位相差に比例するパルスを生成するように構成され得る。
【0096】
[96]位相周波数検出器601は、一例では、2つのアナログ乗算器の出力を合計することによって実現することができる。あるいは、位相周波数検出器601は、排他的論理和論理ゲート、フリップフロップ、又はデジタル論理ゲートなどの組み合わせによって実施することができる。
【0097】
[97]チャージポンプ602は、 位相周波数検出器601の出力に応じて、キャパシタを充電及び放電するように構成することができる。位相周波数検出器601は、「アップ」及び「ダウン」と呼ばれる2つの出力信号を提供することができる。2つの出力信号は、それぞれキャパシタを充電する信号であってもよく、キャパシタを放電させる信号であってもよい。これによれば、キャパシタの両端の電圧は、位相固定ループ600の入力段606に入力されるパルスと、分周器回路605から入力されるパルスとの間の位相差に比例する。
【0098】
[98]チャージポンプ602は、一例として、pチャネルMOSFETを介して、キャパシタに電流を供給し、nチャネルMOSFETを介して、キャパシタから電流を放電させることができる。
【0099】
[99]一方、位相固定ループ600は、位相周波数検出器601の出力段から出力される高周波数の高調波(harmonic)成分を除去するように構成されたローパスフィルタ(Low Pass Filter)603をさらに含むことができる。ローパスフィルタ603は、抵抗とキャパシタとを直列に接続して構成される受動フィルタとして実現することができる。また、ローパスフィルタ603は、アクティブフィルタとして実現することができる。この場合、ローパスフィルタ603は、オペアンプ(Operation amplifier;op ampともいう)のようなアンプ、及び抵抗とキャパシタなどを含むフィードバック経路を含むことができる。
【0100】
[100]ローパスフィルタ603のカットオフ周波数(Cutoff Frequency)は、位相固定ループ600が動作するための「キャプチャ範囲」を決定するために予め設定されてもよい。
【0101】
[101]一方、電圧制御発振器604は、ローパスフィルタ603でフィルタリングされたチャージポンプ602の出力に依存する周波数を出力するように構成することができる。
【0102】
[102]電圧制御発振器604は、高調波発振器(harmonic oscillator)、緩和発振器(relaxation oscillator)などで実現することができる。チャージポンプ602のキャパシタが、充電及び放電されるにつれた可変電流は、電圧制御発振器604の周波数を変えることができる。これによれば、電圧制御発振器604の出力は、チャージポンプ602の出力に依存するようになる。
【0103】
[103]一方、図6を参照すると、分周器回路605は、電圧制御発振器604の出力段607から出力された信号を、予め設定された値に分割するように構成されてもよい。これによれば、予め設定された値に分割された周波数が、位相周波数検出器601に入力され得る。これにより、入力段606に入力された信号とは異なる周波数が、出力段607に出力され得る。
【0104】
[104]入力段606には、予め設定された周波数の信号が入力される。例えば、予め設定された周波数の信号を出力するための構成として、水晶発振器(crystal oscillator)、RC発振器(RC oscillator)、LC発振器(LC oscillator)などが用いられ得る。
【0105】
[105]このような予め設定された周波数は、位相固定ループ600が動作するための周波数の範囲内でなければならない。位相固定ループ600が動作するための範囲は、「キャプチャ範囲」と称することがある。
【0106】
[106]予め設定された周波数が、分周器回路605から出力された信号の周波数より高い場合、位相周波数検出器601は、チャージポンプ602に信号を送り、チャージポンプ602内に含まれるキャパシタに電荷を充電することができる。予め設定された周波数が、分周器回路605から出力された信号の周波数より低い場合、位相周波数検出器601は、チャージポンプ602に信号を送り、チャージポンプ602内に含まれるキャパシタの電荷を取り除くことができる。
【0107】
[107]又は、予め設定された周波数が、分周器回路605から出力された信号の周波数より高い場合、位相周波数検出器601は、チャージポンプ602に信号を送り、チャージポンプ602内に含まれるキャパシタに電荷を取り除くことができる。予め設定された周波数が、分周器回路605から出力された信号の周波数より低い場合、位相周波数検出器601は、チャージポンプ602に信号を送り、チャージポンプ602内に含まれるキャパシタに電荷を充電することができる。
【0108】
[108]チャージポンプ602から出力された信号は、ローパスフィルタ603でフィルタリングされ、フィルタリングされた信号が、電圧制御発振器604に入力される。電圧制御発振器604は、フィルタリングされた信号に対応する周波数の信号を生成して出力することができる。
【0109】
[109]位相固定ループ600の入力段606に入力される信号の周波数及び位相が、位相固定ループ600の出力段607から出力される信号の周波数及び位相と等しい場合、位相固定ループ600は、「ロックされている(Locked)」と表現する。
【0110】
[110]位相固定ループ600の入力段606に入力される信号の周波数又は位相が、位相固定ループ600の出力段607から出力される信号の周波数又は位相と異なる場合(すなわち、位相固定ループ600がロックされていない場合)、前述のフィードバック過程を経て、出力段607から出力される信号の周波数又は位相が補償され得る。
【0111】
[111]図7は、本明細書の実施形態による表示装置のディスプレイタイミングと、それに応じたメインリンク(MAIN;MAIN LINK)及び補助チャネルAUXの状態を示す図である。
【0112】
[112]図7を参照すると、本明細書の実施形態による表示装置のディスプレイタイミングは、アクティブ期間ACTIVEと垂直ブランク期間VBLANKとを含むことができる。
【0113】
[113]図7のアクティブ期間ACTIVEは、メインプロセッサが、メインリンクMAIN LINKを介して、タイミングコントローラに映像を表示するためのピクセルパケットPXL PACKETを伝送する期間に対応する。
【0114】
[114]ピクセルパケットPXL PACKETは、実際の映像を表示するためのイメージデータ以外にも、水平ラインに配置されるピクセル(又はサブピクセル)の数、1つの映像フレーム内のラインの総数、水平同期化信号の幅及び垂直同期化信号の幅などの情報をさらに含むことができる。
【0115】
[115]即ち、図7のアクティブ期間ACTIVEは、前述のリフレッシュフレーム期間のうち、映像表示のためのデータ電圧が、複数のデータラインに印加される期間(t0~t1期間及びt7以降の期間)に対応することができる。
【0116】
[116]一方、図7を参照すると、ディスプレイタイミングは、アクティブ期間ACTIVEの前後に、ダミー映像期間DUMMY VIDEOをさらに含むことができる(図7のt1~t2の期間、t6~t7の期間)。
【0117】
[117]ダミー映像期間DUMMY VIDEOは、表示領域に映像表示のためのイメージデータが入力される期間ではない。例えば、サブピクセルと電気的に接続されていないダミーゲートラインが、表示パネルの非表示領域にさらに配置される場合、ダミー映像期間DUMMY VIDEO中、ダミーゲートラインには、ゲート信号が出力され得る。
【0118】
[118]これによると、ダミーゲートラインに入力されるゲート信号の出力タイミングを検出することにより、表示パネルの表示領域に配置されたゲートラインに、ゲート信号が適切なタイミングで入力されるかどうかを、間接的に確認することができる。
【0119】
[119]ダミー映像期間DUMMY VIDEO中、メインリンクMAIN LINKは、垂直フロントダミーデータ(VFD:Vertical Frond Dummy data)を伝達するか、垂直バックダミーデータ(VBD:Vertical Back Dummy data)を伝達することができる。
【0120】
[120]場合によって、垂直ブランク期間VBLANKのうち一部の期間中に、ダミーゲートラインにゲート信号を入力することができる。この場合、ダミー映像期間DUMMY VIDEOは、省略してもよい。
【0121】
[121]これによれば、メインリンクMAIN LINKが、垂直フロントダミーデータ(VFD:Vertical Frond Dummy data)又は垂直バックダミーデータ(VBD:Vertical Back Dummy data)信号を伝送する期間は、垂直ブランク期間VBLANKと重なり得る。
【0122】
[122]一方、 図7を参照すると、アクティブ期間ACTIVEと重ならない期間に、垂直ブランク期間VBLANKが存在する。垂直ブランク期間VBLANKは、リフレッシュフレームの垂直ブランク期間及びスキップフレーム期間を含むことができる。これによれば、垂直ブランク期間VBLANKの長さは、1フレーム期間の長さ(例えば、120Hzに基づいて、約8.3ms)を超えることができる。
【0123】
[123]メインリンクMAIN LINKが、垂直フロントダミーデータVFDを伝達する期間(t1~t2の期間)が終了すると、メインリンクMAIN LINKは、垂直フロントポーチ(VFP:Vertical Front Porch)信号を伝達する期間(t2~t3の期間)に進入する。メインリンクMAIN LINKが、垂直バックポーチ(VBP:Vertical Back Porch)信号を伝達する期間t5~t6の期間が終了すると、メインリンクMAIN LINKが、垂直バックダミーデータVBDを伝達する期間(t6~t7の期間)に進入する。
【0124】
[124]メインリンクMAIN LINKが、垂直フロントポーチVFP信号を伝達する期間(t2~t3の期間)又は垂直バックポーチVBP信号を伝達する期間(t5~t6の期間)で、メインプロセッサは、メインリンクMAIN LINKを介して、ピクセルパケットPXL PACKETとは異なるデータを、タイミングコントローラに送信することができる。
【0125】
[125]例えば、メインプロセッサは、メインリンクMAIN LINKを介して、タッチセンシング機能を実行するためのタイミングデータを、タイミングコントローラに送信することができる。タイミングコントローラは、タッチセンシング機能を実行するためのタイミングデータの入力を受け取り、タッチ同期化信号(例えば、Tsync信号など)を生成し、前述したタッチコントローラに出力することができる。
【0126】
[126]又は、メインプロセッサは、メインリンクMAIN LINKを介して、画面の明るさを調整するためのデータを、タイミングコントローラに送信することができる。これによれば、タイミングコントローラは、新たなイメージデータを入力されなくても、受信したデータに基づいて、サブピクセルの明るさを、設定された値に応じて調整するのが可能である。
【0127】
[127]図7を参照すると、メインリンクMAIN LINKを介した垂直フロントポーチVFP信号の伝達が終了する時点(t3に対応)と、垂直バックポーチVBP信号の伝達が開始される時点(t5に対応)との間の期間(t3~t5の期間に対応)中に、メインリンクMAIN LINKに接続された送受信回路(例えば、ソース送受信回路及び/又はシンク送受信回路)の電源は、オフにされ得る。
【0128】
[128]図5図7を併せて参照すると、該当期間(t3~t5の期間)のうち少なくとも一部の期間中、メインリンクMAIN LINKと接続された送受信回路520、530の電源をオフにすることにより、消費電力を下げることができる。
【0129】
[129]メインリンクMAIN LINKの観点から、メインリンクMAIN LINKに接続されたソース送受信回路520及び/又はシンク送受信回路530の電源がオフされた状態を、「リンクオフ(LINK OFF)」状態と定義することができる。「リンクオフ(LINK OFF)」状態は、「スリープ(sleep)」状態とも称することもある。
【0130】
[130]これと反対に、メインリンクMAIN LINKの観点から、メインリンクMAIN LINKと接続されたソース送受信回路520及びシンク送受信回路530の電源が、オン(on)になった状態を「リンクオン」状態と定義することができる。
【0131】
[131]メインリンクMAIN LINKのリンクオフ状態は、メインプロセッサが、補助チャネルAUXを介して、アクティブシンク信号710を、タイミングコントローラに送信することによって終了することができる。
【0132】
[132]従って、メインリンクMAIN LINKが、リンクオフ状態である期間の間、補助チャネルAUXに接続されたソース送受信回路520及びシンク送受信回路530の電源は、オン(on)状態であり得る。これによれば、メインリンクMAIN LINKが、「リンクオフ」状態である期間の間、補助チャネルAUXは、「リンクオン」状態であり得る。
【0133】
[133]図7を参照すると、補助チャネルAUXを介して、アクティブシンク信号710が、メインプロセッサからタイミングコントローラにt4の時点で伝送され、メインリンクMAIN LINKのリンクオフ状態が終了する。
【0134】
[134]メインリンクMAIN LINKのリンクオフ状態が終了すると、メインリンクMAIN LINKを介して、リンクトレーニング信号LINK TRAININGの伝送が開始される。
【0135】
[135]リンクトレーニング信号LINK TRAININGは、クロックリカバリ(Clock Recovery)パラメータを含むことができる。タイミングコントローラは、クロックリカバリパラメータを受信して、前述の位相固定ループ600を介して、誤差が発生したクロックを復旧することができる(図6を参照)。
【0136】
[136]リンクトレーニング信号LINK TRAININGは、1つ以上のシンボルロックパターン(Symbol lock pattern)を含むことができる。シンボルロックパターンは、クロックリカバリパラメータの伝送が完了した後に、メインリンクを介して送信されるものであり得る。タイミングコントローラは、シンボルロックパターンを受信して、メインプロセッサと同期化され得る。
【0137】
[137]これによって、メインプロセッサが、リンクトレーニング信号LINK TRAININGの送信を終了する時点(t5の時点)には、メインプロセッサとタイミングコントローラとが同期化される。
【0138】
[138]メインプロセッサが、リンクトレーニング信号LINK TRAININGの送信を終了した後、メインリンクMAIN LINKは、垂直バックポーチVBP信号と垂直バックダミーデータVBDとを伝達することができる。
【0139】
[139]一方、図7を参照すると、メインリンクMAIN LINKが、「リンクオフ」状態である期間に、補助チャネルAUXは、「リンクオン」状態である。メインプロセッサは、メインリンクMAIN LINKのリンクオフ状態を終了するために、補助チャネルAUXを介して、アクティブシンク信号710を伝達する必要があるため、補助チャネルAUXをリンクオフ状態に保持することは困難である。
【0140】
[140]本明細書の実施形態は、クロック信号CLKのパルス数に基づいて、メインリンクMAIN LINKと補助チャネルAUXを共にリンクオフ状態に切り替えることができる。
【0141】
[141]図7を参照すると、メインリンクMAIN LINKが、リンクオフ状態である期間(t3~t4の期間)に対応するクロック信号CLKのパルス数に基づいて、メインリンクMAIN LINKと補助チャネルAUXの両方とも、リンクオフ状態に保つことができる。クロック信号CLKは、前述のタイミングジェネレータ540、550(図5を参照)から出力される信号であってもよい。
【0142】
[142]本明細書の実施形態によるメインプロセッサ及び/又はタイミングコントローラは、クロック信号CLKのパルス数を算出するためのカウンタCOUNTERをさらに含み得る。
【0143】
[143]カウンタCOUNTERは、クロック信号CLKの入力を受け、クロック信号CLKのパルスの立ち上がりエッジ(Rising edge)、又は、立ち下がりエッジ(Falling edge)を検出することによって、パルス数を算出することができる。一定期間に、カウンタCOUNTERが算出したクロック信号CLKのパルス数は、当該期間の長さに対応する。
【0144】
[144]これによると、メインリンクMAIN LINKのリンクオフ期間の長さは、カウンタCOUNTERで計算されるパルスの数に置き換えることができる。
【0145】
[145]メインプロセッサに含まれるカウンタCOUNTERは、算出されたパルスの数をメインプロセッサに出力することができる。タイミングコントローラに含まれるカウンタCOUTNERは、算出されたパルスの数をタイミングコントローラに出力することができる。
【0146】
[146]以下では、図5及び図7を参照して、メインプロセッサ110が、メインリンクMAIN LINKに接続された送受信回路520、530、及び、補助チャネルAUXに接続された送受信回路520、530の電源を、オフにする期間を調整する方法について説明する。
【0147】
[147]本発明の実施形態によるメインプロセッサ110は、メモリ(図示せず)を含むことができる。前記メモリには、リフレッシュフレームレートに応じた垂直ブランク期間VBLANKの長さに対する値が、予め格納され得る。
【0148】
[148]垂直ブランク期間VBLANKの長さの値が格納されたメモリは、メインプロセッサ110に含まれるメモリであってもよく、メインプロセッサ110に接続される外部メモリであってもよい。前記メモリが、メインプロセッサ110に含まれる場合、ディスプレイコントローラ270は、前記メモリを含むことができる。
【0149】
[149]メインプロセッサ110は、メインリンクMAIN LINKを介して送信するイメージデータのリフレッシュフレームレート情報に基づいて、t3の時点でメインリンクMAIN LINKと接続されたソース送受信回路520の電源をオフにする。
【0150】
[150]これにより、メインリンクMAIN LINKに接続されたソース送受信回路520の電源がオフされ得る。
【0151】
[151]一方、メインプロセッサ110は、t3の時点で補助チャネルAUXに接続されたソース送受信回路520の電源をオフにすることができる。
【0152】
[152]補助チャネルAUXに接続されるソース送受信回路520とシンク送受信回路530とが、同じ電源に接続されるように設計することができる。補助チャネルAUXに接続されるソース送受信回路520とシンク送受信回路530との電源が、1つの電源に接続されることにより、ソース送受信回路520とシンク送受信回路530とは、同じ時点で全てオフにされ得る。これにより、消費電力の低減の効果がさらに上昇できる。
【0153】
[153]したがって、t3の時点で、メインリンクMAIN LINKと補助チャネルAUXの両方とも、「リンクオフ」状態に転換され得る。
【0154】
[154]カウンタCOUNTERは、クロック信号CLKを基準にして、t3時点からパルスの数をカウントし、カウント結果値を出力する。
【0155】
[155]メインプロセッサ110は、カウンタCOUNTERの出力値と、予め格納された垂直ブランク期間VBLANKの長さとを比較する。メインプロセッサ110は、入力されたカウンタCOUNTERの出力値が、予め設定された垂直ブランク期間VBLANKの長さと等しくなると、メインリンクMAIN LINKに接続されたソース送受信回路520の電源をオンにし、補助チャネルAUXに接続されたソース送受信回路520及びシンク送受信回路530の電源をオンにする。すなわち、t4の時点でカウンタCOUNTERが出力した値に応じて、メインプロセッサ110は、メインリンクMAIN LINKと補助チャネルAUXとを、「リンクオフ」状態から「リンクオン」状態に切り替えることができる。
【0156】
[156]メインリンクMAIN LINKと補助チャネルAUXの両方とも、「リンクオフ」状態から「リンクオン」状態に転換されると、メインプロセッサ110は、メインリンクMAIN LINKを介して、リンクトレーニング信号LINK TRAININGを、タイミングコントローラ120に伝送する。タイミングコントローラ120は、リンクトレーニング信号LINK TRAININGの入力を受け、メインプロセッサ110と同期化される過程を実行することができる。
【0157】
[157]メインプロセッサ110は、t4時点の以降にカウンタCOUNTERの出力値を初期化することができる。
【0158】
[158]一方、本発明の実施形態によるメインプロセッサ110は、メモリ(図示せず)を含むことができ、前記メモリには、リフレッシュフレームレートに応じた垂直ブランク期間VBLANKの長さの値が、予め格納されていない場合がある。この場合、前記メモリに格納されている値は、カウンタCOUNTERから出力された値に基づいて、更新されることができる。
【0159】
[159]例えば、リフレッシュフレームレートが保持されずに、変更された最初の垂直ブランク期間VBLANKに、メインリンクMAIN LINKは、「リンクオフ」状態であり、メインリンクMAIN LINKが、「リンクオフ」の状態である期間に、補助チャネルAUXは、「リンクオン」状態を保持することができる。
【0160】
[160]カウンタCOUNTERは、t3の時点からクロック信号CLKのパルス数をカウントする。カウンタCOUNTERは、t3の時点からメインプロセッサ110が、アクティブシンク信号710を、補助チャネルAUXに送信するt4時点までの期間(すなわち、t3~t4までの期間)クロック信号CLKのパルス数をカウントする。
【0161】
[161]カウンタCOUNTERは、前記t3~t4までの期間の間、カウントされたクロック信号CLKのパルス数を出力し、メインプロセッサ110は、前記カウンタCOUNTERの出力値をメモリに格納することができる。
【0162】
[162]リフレッシュフレームレートが保持される垂直ブランク期間VBLANKに、メインリンクMAIN LINKと補助チャネルAUXは共に「リンクオフ」状態であり得る。
【0163】
[163]メインプロセッサ110は、t3時点から、カウンタCOUNTERから出力される値を入力され得る。メインプロセッサ110は、メモリに格納された値と、カウンタCOUNTERから出力される値とを比較することができる。比較される2つの値が等しくなる時点で、メインプロセッサ110は、メインリンクMAIN LINKと補助チャネルAUXの両方の状態を、「リンクオフ」状態から「リンクオン」状態に切り替えることができる。
【0164】
[164]これによると、メインリンクMAIN LINKと補助チャネルAUXとは、垂直ブランク期間VBLANKのうち少なくとも一部の期間中、両方とも「リンクオフ」状態であり得る。これにより、消費電力を下げることができる効果がある。
【0165】
[165]図7を参照すると、t3時点前の期間と、t4時点以降の期間中、カウンタCOUNTERは、クロック信号CLKのパルス数をカウントしてもよく、カウントしなくてもよい(DON′T CARE)。
【0166】
[166]図8図10は、カウンタ800の実施形態と動作方法を例示的に示す図である。
【0167】
[167]図8を参照すると、カウンタ800は、クロック信号CLK PULSEの入力を受け、入力される信号のパルスの数を計算するように構成することができる。図8のカウンタ800は、図7のカウンタCOUNTERを実現するための一例に過ぎず、これに限定されない。
【0168】
[168]図8を参照すると、カウンタ800は、2つ以上のフリップフロップ810、820、830、840を含むことができる。例えば、カウンタ800は、第1のフリップフロップ810、第2のフリップフロップ820、第3のフリップフロップ830、及び第4のフリップフロップ840を含むことができる。
【0169】
[169]第1のフリップフロップ810の入力段には、クロック信号CLK PULSEが入力される。第1のフリップフロップ810の出力段は、第2のフリップフロップ820の入力段に接続される。第2のフリップフロップ820の出力段は、第3のフリップフロップ830の入力段に接続される。第3のフリップフロップ830の出力段は、第4のフリップフロップ840の入力段に接続される。
【0170】
[170]第1のフリップフロップ810の出力値Q0は、第2のフリップフロップ820の入力段に入力される。第2のフリップフロップ820の出力値Q1は、第3のフリップフロップ830の入力段に入力される。第3のフリップフロップ830の出力値Q2は、第4のフリップフロップ840の入力段に入力される。第4のフリップフロップ840の出力値は、Q3である。
【0171】
[171]第1~ 第4のフリップフロップ810~840のそれぞれは、パルスの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジを検出する。パルスの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジを検出すると、出力値の位相が変わる。第1~第4のフリップフロップ810~840のそれぞれは、通常のJKフリップフロップで実現することができる。
【0172】
[172]図9は、図8のカウンタ800が、クロック信号CLK PULSEのパルス数をカウントする原理を示す図である。
【0173】
[173]図8図9を参照すると、第1~第4のフリップフロップ810~840は、入力パルスの立ち下がりエッジを検出することができる。例えば、第1のフリップフロップ810に入力されるクロック信号CLK PULSEの論理値が、1から0に変わると、第1のフリップフロップ810の出力値Q0の論理値が変わる。これによれば、Q0値は、0から1に変化するか、1から0に変化する。
【0174】
[174]これによれば、第1~第4のフリップフロップ810~840のそれぞれが出力する信号の周波数は、入力された信号の周波数の半分である。
【0175】
[175]したがって、第1のフリップフロップ810の出力値Q0、第2のフリップフロップ820の出力値Q1、第3のフリップフロップ830の出力値Q2、及び第4のフリップフロップ840の出力値Q4を用いて、クロック信号CLK PULSEのパルス数を、2進数で表すことができる。
【0176】
[176]これによれば、N個のフリップフロップを含むカウンタ800は、クロック信号CLK PULSEのパルスの数を、2 ^ N個までカウントすることができる。
【0177】
[177]図9を参照すると、Q0、Q1、Q2、Q3の値がそれぞれ、0、0、0、0の場合、パルスの数は、0にカウントされる。Q0、Q1、Q2、Q3の値がそれぞれ、1、0、0、0の場合、パルスの数は、1にカウントされる。Q0、Q1、Q2、Q3の値がそれぞれ、1、1、1、1の場合、パルスの数は、15にカウントされる。
【0178】
[178」これにより、第1~第4のフリップフロップ810~840を用いて、16個のパルス数をカウントできるカウンタ800を構成することができる。
【0179】
[179]図10は、図8のカウンタ800の真理表である。
【0180】
[180]図10を参照すると、Q0は、2進数の最初の桁、Q1は、2進数の2番目の桁、Q2は、2進数の3番目の桁、Q3は、2進数の4番目の桁に対応する。
【0181】
[181]カウントされたパルスの数が1増加すると、Q0値が1増加する。Q0、Q1、Q2、Q3の値が全て1になった後、Q0値が1増加すると、Q0、Q1、Q2、Q3は、全て0に回帰する。
【0182】
[182]これにより、Q0、Q1、Q2、Q3の論理値を用いて、一定期間のクロック信号のパルス数を、最大16個まで検出することができる。
【0183】
[183]図8図10は、図7のカウンタCOUNTERを実現するための一例にすぎず、これに限定されない。メインリンク及び補助チャネルのリンクオフLINK OFF期間の長さと、基準となるクロック信号CLKの周波数などを考慮して、カウンタCOUNTERのカウントできる最大パルスの数(例:図8に示されたカウンタ800の場合に検出可能な最大パルスの数は、16個である)は、異なるように設計することができる。
【0184】
[184]図11は、垂直ブランク期間VBLANKのうち少なくとも一部の期間に、メインリンクMAIN LINKと補助チャネルAUXとが共に、リンクオフ状態であることを示す図である。
【0185】
[185]図11を参照すると、メインリンクMAIN LINKは、t3~t4期間の間、リンクオフ状態であり得る。補助チャネルAUXは、t3~t4期間の間、リンクオフ状態であり得る。場合によっては、補助チャネルAUXは、t3~t4期間のうち少なくとも一部の期間中、リンクオフ状態であり、残りの一部の期間中、リンクオン状態であり得る。
【0186】
[186]図11を参照すると、メインリンクMAIN LINKにリンクトレーニング信号LINK TRAININGが伝送される時点で、補助チャネルAUXには、予め設定されたレベルの定電圧が印加され得る。すなわち、補助チャネルAUXには、アクティブシンク信号710(図7を参照)が印加されず、予め設定されたレベルの定電圧が印加され得る。アクティブシンク信号710が、補助チャネルAUXを介して伝送されなくても、メインリンクMAIN LINKを介してリンクトレーニング信号LINK TRAININGが伝送され得る。
【0187】
[187]メインリンクMAIN LINKと補助チャネルAUXとが、リンクオフ状態である期間の長さ(t3~t4期間の長さ)は、CLK信号のパルスの数に置き換えられてもよい。
【0188】
[188]前述のカウンタCOUNTER(図7を参照)は、t3時点からクロック信号CLKのパルス数をカウントすることができる。
【0189】
[189]メインプロセッサは、リフレッシュフレームレートに基づいて、メインリンクMAIN LINKと補助チャネルAUXとがリンクオフ状態である期間の長さを調整する。メインプロセッサは、カウンタCOUNTERで算出されたパルスの数を用いて、前記期間の長さを調整することができる。
【0190】
[190]カウンタCOUNTERが、パルスの数をカウントするクロック信号CLKは、一例として、タイミングコントローラが生成して出力する水平同期化信号(Hsync信号ともいう)と同じ周波数を有する信号であってもよい。
【0191】
[191]これにより、本明細書の実施形態によるメインプロセッサは、メインリンクMAIN LINKと補助チャネルAUXの両方が、リンクオフ状態である期間を有するように、送受信回路240(図2を参照)を制御することができる。
【0192】
[192]図12は、本明細書の実施形態によるメインプロセッサの駆動方法(1200)のフローチャートである。
【0193】
[193]図12を参照すると、フローチャートの開始が定義される(1210)。フローチャートの開始は、メインプロセッサが、イメージデータを生成するためのピクセルパケットを、メインリンクを介して、タイミングコントローラに送信するステップに対応し得る。
【0194】
[194]ディスプレイタイミングが、垂直ブランク期間VBLANKに入ると、メインプロセッサは、メインリンクを介して、タッチ信号などを生成するための信号などを伝送することができる(1220)。垂直ブランク期間VBLANK中に、メインリンクを介して伝送される信号は、イメージデータ以外の信号であり得る。
【0195】
[195]メインプロセッサは、垂直ブランク期間VBLANK中に、メインリンクMAIN LINKと補助チャネルAUXとが、リンクオフ状態に切り替わるように、送受信回路(例えば、ソース送受信回路など)の電源をオフにすることができる(1230)。
【0196】
[196]メインプロセッサは、メインリンクMAIN LINKと補助チャネルAUXとが、リンクオフ状態に切り替わった後、クロック信号に基づいて、パルスの数をカウントする(1240)。メインプロセッサに含まれるカウンタが、クロック信号のパルスの数をカウントするものであり得る。
【0197】
[197]カウンタから算出されたクロック信号のパルス数が、予め設定されたリンクオフ期間の長さに対応するクロック信号のパルス数と等しくなると、メインプロセッサは、メインリンクMAIN LINKと補助チャネルAUXと接続された送受信回路の電源をオンにする(1250)。これにより、メインリンクMAIN LINKと補助チャネルAUXとが、リンクオン状態に切り替わる。
【0198】
[198]メインプロセッサは、メインリンクMAIN LINKを介して、リンクトレーニング信号LINK TRAININGを、タイミングコントローラに送信する(1260)。タイミングコントローラは、受信したリンクトレーニング信号に基づいて、メインプロセッサと同期化する。
【0199】
[199]メインプロセッサは、アクティブ期間VACTIVE中に映像表示のためのピクセルパケットを、メインリンクMAIN LINKを介して、タイミングコントローラに送信する(1270)。
【0200】
[200] 以降、フローチャートの終了が定義される(1280)。
【0201】
[201]これによれば、本明細書の実施形態によるメインプロセッサの駆動方法は、補助チャネルを介して、アクティブ期間の開始を指示するアクティブシンク信号が送信されなくても、メインリンクMAIN LINKを介して、トレーニング信号が伝送される。
【0202】
[202]これにより、メインリンクMAIN LINKが、リンクオフ状態である期間の間、補助チャネルAUXは、リンクオフ状態であり得る。すなわち、補助チャネルAUXに接続された送受信回路の電源をオフにすることで、消費電力を下げることができる。
【0203】
[203]図13は、本明細書の実施形態によるメインプロセッサの駆動方法(1300)のフローチャートである。
【0204】
[204]図13を参照すると、フローチャートの開始が定義される(1310)。フローチャートの開始は、メインプロセッサが、イメージデータを生成するためのピクセルパケットを、メインリンクを介して、タイミングコントローラに送信するステップに対応し得る。
【0205】
[205]ディスプレイタイミングが、垂直ブランク期間VBLANKに入ると、メインプロセッサは、メインリンクMAIN LINKを介して、タッチ信号などを生成するためのタイミング信号などを伝送することができる(1315)。
【0206】
[206]ディスプレイタイミングが、垂直ブランク期間VBLANKである期間に、メインプロセッサは、メインリンクMAIN LINKに接続された送受信回路(例えば、ソース送受信回路など)の電源をオフにすることができる(1320)。これにより、メインリンクMAIN LINKは、リンクオフ状態であり得る。
【0207】
[207]メインプロセッサは、メインリンクMAIN LINKに接続された送受信回路の電源をオフにした後、クロック信号CLKのパルス数をカウントする(1325)。メインプロセッサに含まれるカウンタは、クロック信号のパルス数をカウントすることができる。
【0208】
[208]メインプロセッサは、アクティブ期間の開始を指示するアクティブシンク信号ACTIVE SYNCを、補助チャネルAUXを介して、タイミングコントローラに送信する(1330)。メインプロセッサは、アクティブシンク信号ACTIVE SYNCを、補助チャネルAUXに出力する時点まで、カウンタからカウントされたクロック信号のパルス数をメモリに記憶する。
【0209】
[209] アクティブ期間VACTIVEにおいて、メインプロセッサは、メインリンクMAIN LINKを介して、タイミングコントローラにイメージデータを生成するためのピクセルパケットを送信する(1335)。
【0210】
[210]アクティブ期間VACTIVEが終了した後、ディスプレイタイミングは、垂直ブランク期間VBLANKに入る(1340)。メインプロセッサは、メインリンクMAIN LINKを介して、タッチ信号などを生成するためのタイミング信号などを伝送することができる。
【0211】
[211]メインプロセッサは、メインリンクMAIN LINKと電気的に接続された送受信回路の電源をオフにし、補助チャネルAUXに電気的に接続された送受信回路の電源をオフにする(1345)。これにより、メインリンクと補助チャネルとの状態は、リンクオフ状態に入る。
【0212】
[212]メインプロセッサは、クロック信号CLKのパルスの数をカウントする(1350)。メインプロセッサに含まれるカウンタが、クロック信号CLKのパルス数をカウントするものであり得る。
【0213】
[213]カウンタのカウントしたパルスの数が、メモリに格納されたクロック信号のパルスの数と等しくなると、メインプロセッサは、メインリンクMAIN LINKに接続された送受信回路の電源、及び、補助チャネルAUXに接続された送受信回路の電源をオンにする(1355)。これにより、メインリンクMAIN LINKと補助チャネルAUXとの状態は、リンクオン状態に切り替わる。メインプロセッサは、リンクトレーニング信号を、メインリンクを介して、タイミングコントローラに送信することができる。これにより、メインプロセッサとタイミングコントローラとが、同期化される。
【0214】
[214]ディスプレイタイミングは、アクティブ期間に入り、メインプロセッサは、メインリンクMAIN LINKを介して、ピクセルパケットを伝送する(1360)。
【0215】
[215]フローチャートの終了が定義される(1365)。
【0216】
[216]これによれば、リフレッシュフレームレート毎に垂直ブランク期間の長さが、メモリに予め格納されていなくても、垂直ブランク期間の長さを検出し、補助チャネルと接続された送受信回路の電源をオフにすることができる。
【0217】
[217]これにより、メインプロセッサとタイミングコントローラとの消費電力を下げることができる。
【0218】
[218]以上で説明した本明細書の実施形態を簡単に説明すると、以下の通りである。
【0219】
[219]本明細書の実施形態は、ソース送受信回路520を含むメインプロセッサ110と、シンク送受信回路530を含み、前記シンク送受信回路530で、前記メインプロセッサ110とインターフェース510を介して接続され、イメージデータDATA及び制御信号DCS、GCSを生成して出力するタイミングコントローラ120とを含み、前記インターフェース510は、メインリンクMAIN、MAIN LINK及び補助チャネルAUXを含み、前記メインプロセッサ110は、異なるリフレッシュフレーム期間の間の垂直ブランク期間VBLANKのうち少なくとも一部の期間中に、前記補助チャネルAUXと電気的に接続された前記ソース送受信回路520及び前記シンク送受信回路530のうち少なくとも1つの電源をオフにする制御回路100を提供することができる。
【0220】
[220]本明細書の実施形態では、前記メインプロセッサ110は、クロック信号CLKを生成して出力するタイミングジェネレータ540、及び前記クロック信号CLKのパルスエッジを検出するように構成されたカウンタ800を含む制御回路100を提供することができる。
【0221】
[221]本明細書の実施形態では、前記メインプロセッサ110は、予め設定された数の前記クロック信号CLKのパルスエッジが検出されると、前記補助チャネルAUXに電気的に接続されたソース送受信回路520の電源をオンにする制御回路100を提供することができる。
【0222】
[222]本明細書の実施形態では、前記カウンタ800は、前記クロック信号CLKの立ち下がりエッジ(Falling edge)又は立ち上がりエッジ(Rising edge)のいずれかを検出する制御回路100を提供することができる。
【0223】
[223]本明細書の実施形態では、前記タイミングコントローラ120は、1つのフレームで水平ラインの開始を指示する水平同期化信号を生成して出力し、前記タイミングジェネレータ540が出力するクロック信号CLKは、前記水平同期化信号と周波数が同じ制御回路100を提供することができる。
【0224】
[224]本明細書の実施形態は、メインリンクMAIN LINKと電気的に接続されたソース送受信回路520の電源がオフ状態である期間の長さを検出し、前記メインプロセッサ110は、検出された期間の長さに基づいて、補助チャネルAUXに電気的に接続された前記ソース送受信回路520の電源がオフになる期間の長さを制御する制御回路100を提供することができる。
【0225】
[225]本明細書の実施形態は、前記垂直ブランク期間VBLANKの長さに応じて、前記補助チャネルAUXに電気的に接続されたソース送受信回路520の電源がオフになる期間の長さが可変である制御回路100を提供することができる。
【0226】
[226]本明細書の実施形態では、前記メインプロセッサ110は、前記垂直ブランク期間VBLANKの長さに応じて、前記補助チャネルAUXと電気的に接続された前記ソース送受信回路520の電源がオフになる期間の長さを、異なるように制御する制御回路100を提供することができる。
【0227】
[227]本明細書の実施形態では、前記補助チャネルAUXと電気的に接続される前記ソース送受信回路520及び前記シンク送受信回路530は、1つの電源に接続される制御回路100を提供することができる。
【0228】
[228]本明細書の実施形態では、前記メインプロセッサ110は、前記1つの電源のオンオフタイミングを制御する制御回路100を提供することができる。
【0229】
[229]本明細書の実施形態では、前記カウンタ800は、前記クロック信号CLKの入力を受け取るフリップフロップ(例えば、第1のフリップフロップ810)を含む制御回路100を提供することができる。
【0230】
[230]本明細書の実施形態は、前記メインプロセッサ110が、前記メインリンクMAIN LINKを介して、前記メインプロセッサ110と前記タイミングコントローラ120との同期化のためのリンクトレーニング信号LINK TRAININGを送信する時点(例えば、t4の時点)で、前記補助チャネルAUXに、予め設定されたレベルの定電圧が印加される制御回路100を提供することができる。
【0231】
[231]本明細書の実施形態は、ソース送受信回路520を含むメインプロセッサ110と、シンク送受信回路530を含み、前記シンク送受信回路530で、前記メインプロセッサ110とインターフェース510を介して接続され、 イメージデータDATA及び制御信号DCS、GCSを生成して出力するタイミングコントローラ120と、前記タイミングコントローラ120により駆動タイミングが制御され、前記イメージデータDATA及び前記制御信号DCSに基づいて、データ電圧を生成して出力するデータ駆動回路320と、前記タイミングコントローラ120によって制御され、前記制御信号GCSに基づいて、ゲート電圧を出力するゲート駆動回路330と、前記データ電圧が印加される複数のデータラインDL、前記ゲート電圧が印加される複数のゲートラインGL、前記複数のデータラインDLと前記複数のゲートラインGLに電気的に接続される複数のサブピクセルSPが配置された表示パネル310とを含み、前記インターフェース510は、メインリンクMAIN LINKと補助チャネルAUXとを含み、前記メインプロセッサ110は、異なるリフレッシュフレーム期間の間の垂直ブランク期間VBLANKのうち少なくとも一部の期間中、前記補助チャネルAUXと電気的に接続された前記ソース送受信回路520及び前記シンク送受信回路530のうち少なくとも1つの電源をオフにする表示装置300を提供することができる。
【0232】
[232]本明細書の実施形態では、前記タイミングコントローラ120は、複数のフレーム期間を定義する垂直同期化信号を生成して出力し、前記メインプロセッサ110は、前記複数のフレーム期間のうちリフレッシュフレーム期間に、前記メインリンクMAIN LINKを介して、ピクセルパケットPXL PACKETを、前記タイミングコントローラ120に伝送し、前記メインプロセッサ110は、前記複数のフレーム期間のうち前記リフレッシュフレーム期間と異なるスキップフレーム期間に、前記補助チャネルAUXと電気的に接続された前記ソース送受信回路520及び前記シンク送受信回路530のうち少なくとも1つの電源をオフにする表示装置300を提供することができる。
【0233】
[233]本明細書の実施形態は、メインプロセッサ110が、イメージデータDATAを生成するためのピクセルパケットPXL PACKETを、インターフェース510のメインリンクMAIN LINKを介して、タイミングコントローラ120に送信するステップ(1210 、1310)と、前記タイミングコントローラ120が、前記ピクセルパケットPXL PACKETを受信した後、ソース送受信回路520を含む前記メインプロセッサ110が、前記インターフェース510の補助チャネルAUXと電気的に接続された前記ソース送受信回路520の電源をオフにするステップ(1230、1345)と、前記メインプロセッサ110が、前記補助チャネルAUXと電気的に接続された前記ソース送受信回路520の電源をオンにするステップ(1250、1355)と、前記メインプロセッサ110が、前記メインリンクMAIN LINKを介して、リンクトレーニング信号LINK TRAININGを送信するステップ(1260,1355)とを含むメインプロセッサの駆動方法(1200、1300)を提供することができる。
【0234】
[234]本明細書の実施形態は、前記メインプロセッサ110に含まれるカウンタ800が、前記メインプロセッサ110から生成され出力されるクロック信号CLKのパルス数をカウントするステップ(1240、1325、1350)をさらに含むメインプロセッサの駆動方法(1200、1300)を提供することができる。
【0235】
[235]本明細書の実施形態では、前記カウンタ800が、前記クロック信号CLKのパルス数をカウントするステップ(1240、1350)は、前記補助チャネルAUXと電気的に接続された前記ソース送受信回路520の電源がオフになった状態で行われるメインプロセッサの駆動方法(1200、1300)を提供することができる。
【0236】
[236]本明細書の実施形態では、前記カウンタ800が、前記クロック信号CLKのパルス数をカウントするステップ1325は、前記補助チャネルAUXと電気的に接続された前記ソース送受信回路520の電源がオンになった状態で行われるメインプロセッサの駆動方法(1300)を提供することができる。
【0237】
[237]以上の説明は、本開示の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本開示の本質的な特性から逸脱しない範囲で、様々な修正及び変形が可能であるだろう。また、本開示に示されている実施形態は、本開示の技術思想を限定するものではなく、説明するためのものであるため、これらの実施形態によって本開示の技術思想の範囲が限定されるものではない。本開示の保護範囲は、以下の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本開示の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2024-02-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のデータライン、複数のゲートライン、及び複数のサブピクセルを含む表示パネル;
前記複数のデータラインを制御するデータ駆動回路;
前記複数のゲートラインを制御するゲート駆動回路;及び
前記データ駆動回路及び前記ゲート駆動回路を制御する制御回路を含み、
前記制御回路は、
ソース送受信回路を含むメインプロセッサ;及び
インターフェースを介して前記メインプロセッサと接続され、シンク送受信回路を含み、映像データ及び制御信号を生成して出力するタイミングコントローラを含み、
前記インターフェースは、メインリンク及び補助チャネルを含み、
前記メインプロセッサは、異なるリフレッシュフレーム期間の間の垂直ブランク期間のうち少なくとも一部の期間中、前記メインリンク及び前記補助チャネルのうち少なくとも1つがオフ状態になるように制御する、表示装置。
【請求項2】
前記メインリンクは、前記メインプロセッサから前記タイミングコントローラにデータを送信するための単方向チャネルであり、
前記補助チャネルは、リンク管理及び制御のための半二重双方向チャネルである、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記メインプロセッサは、前記メインリンクと電気的に接続された前記ソース送受信回路及び前記シンク送受信回路のうち少なくとも1つの電源をオフすることにより、前記メインリンクがオフ状態になるように制御する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記メインプロセッサは、前記補助チャネルと電気的に接続された前記ソース送受信回路及び前記シンク送受信回路のうち少なくとも1つの電源をオフすることにより、前記補助チャネルがオフ状態になるように制御する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記垂直ブランク期間のうち少なくとも一部の期間中に、前記メインリンクは、オフ状態であり、前記補助チャネルは、オン状態である、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記メインプロセッサは、前記補助チャネルを介して、アクティブシンク信号を送信し、前記メインリンクがオフ状態からオン状態に切り替わるように制御する、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記垂直ブランク期間中、前記メインリンクは、オフ状態からオン状態に切り替わる、請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記垂直ブランク期間のうち少なくとも一部の期間中に、前記メインリンクは、オフ状態であり、前記補助チャネルは、オフ状態である、請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
クロック信号のパルス数をカウントするように構成されたカウンタをさらに含み、
前記メインプロセッサは、前記カウンタによってカウントされた前記クロック信号のパルス数に応じて、前記メインリンク及び前記補助チャネルが、オフ状態からオン状態に切り替わるように制御する、請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記垂直ブランク期間中、前記メインリンク及び前記補助チャネルは、オフ状態からオン状態に切り替わる、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記クロック信号は、水平同期化信号等の周波数を有する、請求項9に記載の表示装置。
【請求項12】
前記垂直ブランク期間の長さは、垂直同期信号によって定義される1フレーム期間の長さを超える、請求項1に記載の表示装置。
【請求項13】
前記垂直ブランク期間は、予め設定されたデータ電圧が、複数のサブピクセルに印加されるスキップフレーム期間を含み、
前記スキップフレーム期間中、前記メインリンク及び前記補助チャネルのうち少なくとも1つがオフ状態に制御される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項14】
前記表示パネルは、非表示領域に配置されるダミーゲートラインをさらに含み、
前記垂直ブランク期間のうち一部の期間中に、前記ダミーゲートラインにゲート信号が出力される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項15】
前記垂直ブランク期間の後、アクティブ期間が進む前に、ダミー映像期間が進行され、
前記ダミー映像期間中、前記メインリンクは、垂直フロントダミーデータ又は垂直バックダミーデータを伝達する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項16】
前記垂直ブランク期間の後、アクティブ期間が進む前に、ダミー映像期間が進行され、
前記ダミー映像期間中、前記表示パネルの非表示領域に配置されたダミーゲートラインに、ゲート信号が出力される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項17】
ソース送受信回路を含むメインプロセッサ;及び
インターフェースを介して前記メインプロセッサと接続され、シンク送受信回路を含み、映像データ及び制御信号を生成して出力するタイミングコントローラを含み、
前記インターフェースは、メインリンク及び補助チャネルを含み、
前記メインプロセッサは、異なるリフレッシュフレーム期間の間の垂直ブランク期間のうち少なくとも一部の期間中、前記メインリンク及び前記補助チャネルのうち少なくとも1つがオフ状態になるように制御する、制御回路。
【請求項18】
前記垂直ブランク期間のうち少なくとも一部の期間中に、前記メインリンクは、オフ状態であり、前記補助チャネルは、オン状態である、請求項17に記載の制御回路。
【請求項19】
前記垂直ブランク期間のうち少なくとも一部の期間中に、前記メインリンクは、オフ状態であり、前記補助チャネルは、オフ状態である、請求項17に記載の制御回路。
【請求項20】
前記垂直ブランク期間の長さは、垂直同期信号によって定義される1フレーム期間の長さを超える、請求項17に記載の制御回路。