(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042020
(43)【公開日】2024-03-27
(54)【発明の名称】管理システム及び管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240319BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024008740
(22)【出願日】2024-01-24
(62)【分割の表示】P 2019101680の分割
【原出願日】2019-05-30
(71)【出願人】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001106
【氏名又は名称】弁理士法人キュリーズ
(72)【発明者】
【氏名】歌丸 集
(57)【要約】 (修正有)
【課題】外部からの要求に対してユーザが応じることができる可能性を算出する管理システム及び管理方法を提供する。
【解決手段】管理システム1において、管理装置10は、住宅に設置されている電気機器の稼動状態を検出する検出部11と、検出部11によって検出された稼動状態に関する稼動情報を第1管理サーバ20に送信する送信部12とを有し、第1管理サーバ20は、管理装置10から稼動情報を受信する受信部21と、電気機器のうち特定電気機器に係る稼動情報に基づいて、外部からの要求に対して電気機器のユーザが応じることができる可能性を示す応答可能指数を算出する算出部22とを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理装置と、第1管理サーバとを有する管理システムであって、
前記管理装置は、
住宅に設置されている電気機器の稼動状態を検出する検出部と、
前記検出部によって検出された前記稼動状態に関する稼動情報を前記第1管理サーバに送信する送信部と、を有し、
前記第1管理サーバは、
前記管理装置から前記稼動情報を受信する受信部と、
前記電気機器のうち娯楽機器に係る稼動情報に基づいて、外部業者から前記電気機器のユーザへの要求に対して前記電気機器のユーザが応じることができる可能性を示す応答可能指数を算出する算出部と、
前記応答可能指数が所定閾値を上回る場合、前記ユーザは前記要求に応じることができると判定し、前記応答可能指数が所定閾値を下回る場合、前記ユーザは前記要求に応じることができないと判定する判定部と、
前記ユーザが前記要求に応じることができると判定したとき、前記ユーザが前記要求に応じることができる旨の情報を含むメッセージを前記外部業者のサーバに送信する送信部と、を有する、管理システム。
【請求項2】
前記算出部は、前記受信部が前記電気機器のうちの前記娯楽機器の使用が開始された旨の情報を含む前記稼動情報を受信した場合、前記応答可能指数の値を上げ、前記受信部が前記娯楽機器の使用が終了した旨の情報を含む前記稼動情報を受信した場合、前記応答可能指数の値を下げる、請求項1に記載の管理システム。
【請求項3】
前記算出部は、前記受信部が前記娯楽機器におけるスリープ状態での待機が開始された旨の情報を含む前記稼動情報を受信した場合には、前記応答可能指数の値を変更しない、請求項1又は2に記載の管理システム。
【請求項4】
前記算出部は、前記娯楽機器の消費電力に関する電力情報をさらに含む前記稼動情報に基づいて、前記応答可能指数を算出する、請求項1~3のいずれか一項に記載の管理システム。
【請求項5】
前記算出部は、前記受信部が前記娯楽機器の消費電力が増加した旨の情報を含む前記稼動情報を受信した場合、前記応答可能指数の値を上げ、前記受信部が前記娯楽機器の消費電力が減少した旨の情報を含む前記稼動情報を受信した場合、前記応答可能指数の値を下げる、請求項4に記載の管理システム。
【請求項6】
前記算出部は、前記娯楽機器の通信量に関する通信量情報をさらに含む前記稼動情報に基づいて、前記応答可能指数を算出する、請求項1~5のいずれか一項に記載の管理システム。
【請求項7】
前記算出部は、前記受信部が前記娯楽機器の通信量が増加した旨の前記通信量情報を含む前記稼動情報を受信した場合、前記応答可能指数の値を上げ、前記受信部が前記娯楽機器の通信量が減少した旨の前記通信量情報を含む前記稼動情報を受信した場合、前記応答可能指数の値を下げる、請求項6に記載の管理システム。
【請求項8】
前記第1管理サーバの前記送信部は、IFTTT(IF This Then That)サービスを用いて、前記メッセージを前記外部業者のサーバに送信する、請求項1に記載の管理システム。
【請求項9】
前記送信部は、前記外部業者のサーバに送信したメッセージに対応するコンテンツデータを前記管理装置及び前記ユーザが所有する機器の少なくともいずれか一方に送信する、請求項1に記載の管理システム。
【請求項10】
前記算出部は、前記稼動情報に基づいて、前記娯楽機器が所定時間以上利用されていると判定した場合、前記応答可能指数の値を上げる、請求項1に記載の管理システム。
【請求項11】
前記外部業者からの要求は、宅配業者からの宅配物の配達時間の変更要求を含む、請求項1に記載の管理システム。
【請求項12】
前記外部業者からの要求は、宅配業者からの宅配物の代理受取要求を含む、請求項1に記載の管理システム。
【請求項13】
管理装置が、住宅に設置されている電気機器の稼動状態を検出する工程と、
前記管理装置が、前記稼動状態に関する稼動情報を第1管理サーバに送信する工程と、
前記第1管理サーバが、前記管理装置から前記稼動情報を受信する工程と、
前記第1管理サーバが、前記電気機器のうち娯楽機器に係る稼動情報に基づいて、外部業者から前記電気機器のユーザへの要求に対して前記電気機器のユーザが応じることができる可能性を示す応答可能指数を算出する工程と、
前記第1管理サーバが、前記応答可能指数が所定閾値を上回る場合、前記ユーザは前記要求に応じることができると判定し、前記応答可能指数が所定閾値を下回る場合、前記ユーザは前記要求に応じることができないと判定する工程と、
前記第1管理サーバが、前記ユーザが前記要求に応じることができると判定したとき、前記ユーザが前記要求に応じることができる旨の情報を含むメッセージを前記外部業者のサーバに送信する工程と、を有する、管理方法。
【請求項14】
住宅に設置されている電気機器の稼動状態を検出する管理装置から、前記稼動状態に関する稼動情報を受信する受信部と、
前記電気機器のうち娯楽機器に係る稼動情報に基づいて、外部業者から前記電気機器のユーザへの要求に対して前記電気機器のユーザが応じることができる可能性を示す応答可能指数を算出する算出部と、
前記応答可能指数が所定閾値を上回る場合、前記ユーザは前記要求に応じることができると判定し、前記応答可能指数が所定閾値を下回る場合、前記ユーザは前記要求に応じることができないと判定する判定部と、
前記ユーザが前記要求に応じることができると判定したとき、前記ユーザが前記要求に応じることができる旨の情報を含むメッセージを前記外部業者のサーバに送信する送信部と、を有する、管理サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システム及び管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの住宅の消費電力の時間変化と、ユーザの住宅が有する少なくとも1つの電気機器の稼働状態とに基づいて、ユーザが在宅しているかを判定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の技術では、掃除機等の電気機器の稼働状態を利用してユーザが在宅しているかを判定するように構成されているが、例えば、宅配業者からの宅配物の配達時間の変更要求等の外部からの要求に対してユーザが応じることができるかどうかについて示すことができないという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、外部からの要求に対してユーザが応じることができる可能性を算出することができる管理システム及び管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態の第1の特徴は、管理装置と、第1管理サーバとを有する管理システムであって、前記管理装置は、住宅に設置されている電気機器の稼動状態を検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記稼動状態に関する稼動情報を前記第1管理サーバに送信する送信部と、を有し、前記第1管理サーバは、前記管理装置から前記稼動情報を受信する受信部と、前記電気機器のうち特定電気機器に係る稼動情報に基づいて、外部からの要求に対して前記電気機器のユーザが応じることができる可能性を示す応答可能指数を算出する算出部と、を有することを要旨とする。
【0007】
本発明の実施形態の第2の特徴は、管理方法であって、管理装置が、住宅に設置されている電気機器の稼働状態を検出する工程と、前記管理装置が、前記稼動状態に関する稼動情報を第1管理サーバに送信する工程と、前記第1管理サーバが、前記管理装置から前記稼動情報を受信する工程と、前記管理サーバが、前記電気機器のうち特定電気機器に係る稼動情報に基づいて、外部からの要求に対して前記電気機器のユーザが応じることができる可能性を示す応答可能指数を算出する工程と、を有することを要旨とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態によれば、外部からの要求に対してユーザが応じることができる可能性を算出することができる管理システム及び管理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る管理システム1の全体構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、一実施形態に係る管理装置10の機能ブロックの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、一実施形態に係る第1管理サーバ20の機能ブロックの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、一実施形態に係る管理システム1の動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図5】
図5は、一変更例に係る管理装置10の機能ブロックの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係る制御システムについて図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
【0011】
(第1実施形態)
以下、
図1~
図4を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る管理システム1の全体構成の一例を示す図である。
【0012】
図1に示すように、管理システム1は、住宅(或いは、施設)Hに設置されている電気機器A~Xと、管理装置10と、第1管理サーバ20と、第2管理サーバ30と、所定端末40と、機器50とを有している。
【0013】
ここで、管理装置10と第1管理サーバ20と第2管理サーバ30と所定端末40と機器50とは、通信ネットワーク2を介して接続することができるように構成されている。通信ネットワーク2は、有線ネットワークでもよいし、無線ネットワークでもよい。
【0014】
電気機器A~Xは、電力を消費する機器である。例えば、電気機器A~Xは、空調機器、照明機器、掃除機、テレビやラジオやDVDプレーヤ等のAV(Audio Visual)機器、ゲーム機器、タブレット端末やPC(Personal Computer
)や通信ルータ等の通信機器等である。
【0015】
電気機器A~Xには、特定電気機器Xが含まれている。ここで、特定電気機器Xは、電気機器の一種であり、例えば、AV機器、ゲーム機器、通信機器等を含む。また、特定電気機器には、娯楽機器が含まれていてもよい。ここで、娯楽機器には、例えば、ゲーム機器が含まれている。
【0016】
ここで、住宅(或いは、施設)Hに設置されている電気機器A~Xは、必ずしも住宅H内に固定されて設置されているものに限らず、ユーザが所有しており住宅H外に持ち運ぶことができるものであってもよい。例えば、かかる電子機器A~Xは、スマートフォンやタブレット端末等の携帯用通信機器であってもよい。なお、ここで、ユーザとは、住宅の住人や管理者等を意味する。
【0017】
管理装置10は、電気機器A~Xのうち少なくとも1つの電気機器の電力を管理する装置であり、例えば、EMS(Energy Management System)によって構成されている。かかるEMSは、VEN(Virtual End Node)の一例である。
図2に示すように、管理装置10は、検出部11と、送信部12とを有している。
【0018】
検出部11は、住宅Hに設置されている電気機器A~Xの稼動状態を検出するように構成されている。
【0019】
ここで、検出部11は、プロセッサ等の制御回路によって構成されており、電気機器A~Xの消費電力に基づいて、電気機器A~Xの稼動状態として、電気機器A~Xの電源がオンになっている状態(オン状態)や、電気機器A~Xの電源がオフになっている状態(オフ状態)や、電気機器A~Xがスリープモード(省電力モード)で待機している状態(スリープ状態)等を検出するように構成されていてもよい。
【0020】
或いは、電気機器A~Xが通信機器である場合、検出部11は、電気機器A~Xの通信量に基づいて、電気機器A~Xの稼動状態として、電気機器A~Xの電源がオンになっている状態(オン状態)や、電気機器A~Xの電源がオフになっている状態(オフ状態)や、電気機器A~Xがスリープモード(省電力モード)で待機している状態(スリープ状態)等を検出するように構成されていてもよい。
【0021】
送信部12は、通信モジュールによって構成されており、通信ネットワーク2を介して、検出部11によって検出された電気機器A~Xの稼動状態に関する稼動情報を第1管理サーバ20に送信するように構成されている。
【0022】
ここで、稼動情報は、検出部11によって検出された電気機器A~Xの稼動状態を含んでいる。なお、稼動情報は、電気機器A~Xの稼動状態の開始時刻に係る情報を含んでいてもよい。
【0023】
また、稼動情報は、特定電気機器X(或いは、娯楽機器)の使用が開始された旨の情報及び特定電気機器X(或いは、娯楽機器)の使用が終了した旨の情報を含んでいてもよい。なお、稼動情報は、特定電気機器X(或いは、娯楽機器)の使用が開始された時刻に係る情報及び特定電気機器X(或いは、娯楽機器)の使用が終了した時刻に係る情報を含んでいてもよい。
【0024】
また、稼動情報は、特定電気機器X(或いは、娯楽機器)におけるスリープ状態が開始された旨の情報を含んでいてもよい。なお、稼動情報は、特定電気機器X(或いは、娯楽機器)におけるスリープ状態の開始時刻に係る情報及び特定電気機器X(或いは、娯楽機器)におけるスリープ状態の終了時刻に係る情報を含んでいてもよい。
【0025】
さらに、稼働情報は、特定電気機器Xの消費電力に関する電力情報を含んでいてもよい。例えば、稼働情報は、特定電気機器Xの消費電力が所定値だけ増加した場合に、特定電気機器Xの消費電力が増加した旨の電力情報を含んでいてもよい。また、稼働情報は、特定電気機器Xの消費電力が所定値だけ減少した場合に、特定電気機器Xの消費電力が減少した旨の電力情報を含んでいてもよい。
【0026】
また、稼働情報は、特定電気機器X(例えば、通信機器)の通信量に関する通信量情報を含んでいてもよい。例えば、稼働情報は、特定電気機器Xの通信量が所定値だけ増加した場合に、特定電気機器Xの通信量が増加した旨の通信量情報を含んでいてもよい。また、稼働情報は、特定電気機器Xの通信量が所定値だけ減少した場合に、特定電気機器Xの通信量が減少した旨の通信量情報を含んでいてもよい。
【0027】
図3に示すように、第1管理サーバ20は、受信部21と、算出部22と、判定部23と、送信部24とを具備している。
【0028】
受信部21は、通信モジュールによって構成されており、管理装置10から稼動情報を受信するように構成されている。
【0029】
算出部22は、プロセッサ等の制御回路によって構成されており、受信部21によって受信された稼動情報のうち特定電気機器Xに係る稼動情報に基づいて、外部からの要求に対してユーザが応じることができる可能性を示す応答可能指数を算出するように構成されている。
【0030】
ここで、本実施形態では、応答可能指数の値が高いほど、外部からの要求に対してユーザが応じることができる可能性が高いものとして説明するが、応答可能指数の値が低いほど、外部からの要求に対してユーザが応じることができる可能性が高いものであってもよい。
【0031】
例えば、外部からの要求は、宅配業者からの宅配物の配達時間の変更要求であってもよいし、家事や語学レッスンや家具の組み立て等の労力の提供要求であってもよいし、ペットの預かり要求であってもよいし、宅配業者からの宅配物の代理受取要求であってもよいし、通信ルータ等の通信機器のシェアリング要求であってもよいし、駐車場のシェアリング要求であってもよい。
【0032】
また、受信部21が、特定電気機器Xの使用が開始された旨の情報を含む稼動情報を受信した場合、算出部22は、その時点でのユーザの応答可能指数の値を上げるように構成されている。かかる応答可能指数の値の上げ幅は、所定幅であってもよい。
【0033】
一方、受信部21が、特定電気機器Xの使用が終了した旨の情報を含む稼動情報を受信した場合、算出部22は、その時点でのユーザの応答可能指数の値を下げるように構成されている。かかる応答可能指数の値の下げ幅は、所定幅であってもよい。
【0034】
なお、受信部21が、特定電気機器Xにおけるスリープ状態が開始された旨の情報を含む稼動情報を受信した場合には、その時点でのユーザの応答可能指数の値を変更しないように構成されている。
【0035】
また、算出部22は、特定電気機器Xのうちの娯楽機器の稼動情報に基づいて、上述の応答可能指数を算出するように構成されていてもよい。
【0036】
或いは、算出部22は、特定電気機器Xの消費電力に関する電力情報を更に含む稼働情報に基づいて、ユーザの応答可能指数を算出するように構成されていてもよい。
【0037】
例えば、受信部21が、特定電気機器Xの消費電力が増加した旨の電力情報を含む稼動情報を受信した場合、その時点でのユーザの応答可能指数の値を上げるように構成されていてもよい。かかる応答可能指数の値の上げ幅は、所定幅であってもよい。
【0038】
一方、受信部21が、特定電気機器Xの消費電力が減少した旨の電力情報を含む稼動情報を受信した場合、算出部22は、その時点でのユーザの応答可能指数の値を下げるように構成されていてもよい。かかる応答可能指数の値の下げ幅は、所定幅であってもよい。
【0039】
或いは、算出部22は、特定電気機器Xの通信量に関する通信量情報を更に含む稼動情報に基づいて、ユーザの応答可能指数を算出するように構成されていてもよい。
【0040】
例えば、受信部21が、特定電気機器Xの通信量が増加した旨の通信量情報を含む稼動情報を受信した場合、算出部22は、その時点でのユーザの応答可能指数の値を上げるように構成されていてもよい。かかる応答可能指数の値の上げ幅は、所定幅であってもよい。
【0041】
一方、受信部21が、特定電気機器Xの通信量が減少した旨の通信量情報を含む稼動情報を受信した場合、その時点でのユーザの応答可能指数の値を下げるように構成されていてもよい。かかる応答可能指数の値の下げ幅は、所定幅であってもよい。
【0042】
判定部23は、プロセッサ等の制御回路によって構成されており、ユーザの応答可能指数に基づいて、かかるユーザは外部からの要求に応じることができるか否かについて判定するように構成されている。
【0043】
具体的には、判定部23は、ユーザの応答可能指数が所定閾値を上回る場合、かかるユーザは外部からの要求に応じることができると判定し、ユーザの応答可能指数が所定閾値を下回る場合、かかるユーザは外部からの要求に応じることができないと判定するように構成されている。
【0044】
送信部24は、通信モジュールによって構成されており、判定部23によってユーザが外部からの要求に応じることができると判定されたとき、かかるユーザが外部からの要求に応じることができる旨の情報を含むメッセージを第2管理サーバ30及び所定端末40の少なくともいずれか一方に送信するように構成されている。
【0045】
ここで、送信部24は、IFTTT(IF This Then That)サービスを用いて、上述のメッセージを第2管理サーバ30及び所定端末40の少なくともいずれか一方に送信するように構成されていてもよい。
【0046】
また、送信部24は、第2管理サーバ30及び所定端末40の少なくともいずれか一方に送信したメッセージに対応するコンテンツデータを管理装置10及びユーザが所有する機器50の少なくともいずれか一方に送信するように構成されていてもよい。
【0047】
コンテンツデータは、外部からの要求に対応するコンテンツデータであればよく、例えば、配達に関する配達情報であってもよい。配達情報は、ユーザが宅配物を受け取る受取時刻、宅配物の配達時刻、宅配物の配達時刻の変更依頼の少なくともいずれか一つを含んでもよい。
【0048】
第2管理サーバ30は、例えば、宅配業者のサーバ等、外部のサーバである。所定端末40は、第2管理サーバ30に対応付けられた端末である。
【0049】
以下、
図4を参照して、一実施形態に係る管理システム1の動作の一例について説明する。
【0050】
図4に示すように、管理装置10は、ステップS1001において、住宅Hに設置されている電気機器A~Xの稼働状態を検出し、ステップS1002において、第1管理サーバ20に対して、かかる稼働状態に関する稼働情報を送信する。
【0051】
第1管理サーバ20は、ステップS1003において、受信した稼動情報のうち特定電気機器Xに係る稼動情報に基づいて、外部からの要求に対してユーザが応じることができる可能性を示す応答可能指数を算出し、ステップS1004において、ユーザの応答可能指数に基づいて、かかるユーザは外部からの要求に応じることができるか否かについて判定する。
【0052】
第1管理サーバ20は、ステップS1005において、第2管理サーバ30及び所定端末40の少なくともいずれか一方に対して、上述のユーザが外部からの要求に応じることができる旨の情報を含むメッセージを送信し、ステップS1006において、管理装置10及びユーザが所有する機器50の少なくともいずれか一方に対して、かかるメッセージに対応するコンテンツデータを送信する。
【0053】
本実施形態に係る管理システム1によれば、外部からの要求に対してユーザが応じることができる可能性を算出することができる。
【0054】
(変更例)
以下、
図5を参照して、上述の第1実施形態に係る変更例について、上述の第1実施形態との相違点に着目して説明する。
【0055】
本変更例では、上述の第1管理サーバ20の各機能について、管理装置10によって実現されるように構成されていてもよい。かかる場合、管理装置10は、
図5に示すように、検出部11と、算出部22と、判定部23と、送信部24とを具備する。
【0056】
また、
図5に示すように、管理装置10は、出力部13を具備してもよい。出力部13は、表示部を具備してもよく、音声出力部を具備してもよい。出力部13は、コンテンツデータを出力してもよい。
【0057】
例えば、検出部11が、テレビ及びゲーム機器の消費電力に基づいて、両者が10分以上利用されていることを検出した場合に、送信部24は、IFTTTサービスを用いて、上述のメッセージを第2管理サーバ30及び所定端末40の少なくともいずれか一方に送信するように構成されていてもよい。
【0058】
或いは、検出部11が、テレビ及びDVDプレーヤの消費電力に基づいて、両者が10分以上利用されていることを検出した場合に、送信部24は、IFTTTサービスを用いて、上述のメッセージを第2管理サーバ30及び所定端末40の少なくともいずれか一方に送信するように構成されていてもよい。
【0059】
或いは、検出部11が、ゲーム機器及び通信ルータの消費電力に基づいて、両者が10分以上利用されていることを検出した場合に、送信部24は、IFTTTサービスを用いて、上述のメッセージを第2管理サーバ30及び所定端末40の少なくともいずれか一方に送信するように構成されていてもよい。
【0060】
或いは、検出部11が、通信端末の充電状態及び通信ルータの消費電力に基づいて、通信端末の充電状態が10分以上継続し且つ通信ルータが10分以上利用されていることを検出した場合に、送信部24は、IFTTTサービスを用いて、上述のメッセージを第2管理サーバ30及び所定端末40の少なくともいずれか一方に送信するように構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0061】
A~X…電気機器
1…管理システム
2…通信ネットワーク
10…管理装置
11…検出部
12…送信部
13…出力部
20…第1管理サーバ
21…受信部
22…算出部
23…判定部
24…送信部
30…第2管理サーバ
40…所定端末
50…機器