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特開2024-42030場所推薦方法、システム、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042030
(43)【公開日】2024-03-27
(54)【発明の名称】場所推薦方法、システム、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240319BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024009514
(22)【出願日】2024-01-25
(62)【分割の表示】P 2021201674の分割
【原出願日】2021-12-13
(31)【優先権主張番号】10-2020-0174296
(32)【優先日】2020-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】キム チャンヘ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ヨンファン
(72)【発明者】
【氏名】チェー ジフン
(72)【発明者】
【氏名】キム ジンホ
(57)【要約】
【課題】
予約情報に基づいて、予約情報と関連性がある情報を推薦することのできる場所推薦方法、システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】
本発明による場所推薦方法は、ユーザ端末機で行われた予約イベントに基づいて、前記予約イベントに対応する予約場所情報を収集するステップと、前記ユーザ端末機で検索された検索情報に基づいて、前記予約イベントに関連する関連場所情報を収集するステップと、前記予約場所情報及び前記関連場所情報にそれぞれ対応する単語を含む文章を生成するステップと、前記文章に対して単語の埋め込みを行うステップと、を含む。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
場所推薦方法であって、
制御部により、ユーザから場所情報の入力を受けるステップと、
前記制御部により、埋め込みモデルを用いて、前記場所情報の埋め込みベクトルを取得するステップと、
前記制御部により、前記埋め込みベクトルに類似するベクトルを有する推薦場所情報を抽出するステップと、
前記制御部により、前記推薦場所情報を提供するステップと、を含み、
前記埋め込みモデルは、予約場所情報及び前記予約場所情報に関連する関連場所情報のいずれかを含んで構成される文章情報を用いて、前記予約場所情報を埋め込みベクトルで表すように学習されたものであり、
前記予約場所情報は、ユーザアカウントで発生した予約イベントに対応するものであり、
前記関連場所情報は、前記ユーザアカウントの活動情報に基づいて収集されたものである、
ことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記関連場所情報は、前記予約イベントが発生した時点前後に前記ユーザアカウントで検索又はクリックが行われた1つ以上の場所情報を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記関連場所情報は、異なる複数の関連場所情報を含み、
前記文章情報は、前記複数の関連場所情報の間に前記予約場所情報を配置して構成される、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記文章情報は、前記複数の関連場所情報のうちの少なくとも1つを介して、前記予約場所情報を複数回配置する、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記文章情報の上で、前記予約場所情報と前記複数の関連場所情報との間の位置は、
前記複数の関連場所情報のそれぞれに対応する検索情報が検索された日付及び前記予約イベントに関連する日付に基づいて決定される、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記複数の関連場所情報のうち、前記予約イベントに対応する予約日付で検索された検索情報に対応する情報であるほど、前記文章情報の上で前記予約場所情報に近い位置に配置される、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記予約場所情報及び前記複数の関連場所情報は、予め設定されたデータベースに登録された、それぞれの単語に対応する場所のID(identification number)である、
請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記関連場所情報は、前記予約イベントに関連する予め設定された期間に前記ユーザアカウントで検索された検索情報に含まれる場所情報である、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記予約イベントに関連する予め設定された期間は、前記予約イベントが発生した日付及び前記予約イベントに対応する予約日付の少なくとも1つを基準として特定される、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記推薦場所情報を抽出するステップは、
前記制御部により、前記場所情報の埋め込みベクトルから予め設定された距離以内に位置する少なくとも1つの推薦場所情報のベクトルを特定すること、および、
前記推薦場所情報のベクトルの少なくとも1つに該当する場所情報を、前記推薦場所情報として抽出すること、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記推薦場所情報を抽出するステップは、
前記制御部により、前記推薦場所情報に異なるカテゴリーに対応する場所情報が含まれるように、前記推薦場所情報のベクトルに対して正規化(normalization)を行うこと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
場所推薦システムであって、
ユーザアカウントがログインされたユーザ端末機と通信する通信部と、
前記通信部により、ユーザ端末機から場所情報の入力を受けて、前記ユーザ端末機に推薦場所情報を提供する制御部と、を含み、
前記制御部は、
埋め込みモデルを用いて、前記場所情報の埋め込みベクトルを取得し、
前記埋め込みベクトルに類似するベクトルを有する推薦場所情報を抽出して、提供し、
前記埋め込みモデルは、予約場所情報及び前記予約場所情報に関連する関連場所情報のいずれかを含んで構成される文章情報を用いて、前記予約場所情報を埋め込みベクトルで表すように学習されたものであり、
前記予約場所情報は、ユーザアカウントで発生した予約イベントに対応するものであり、
前記関連場所情報は、前記ユーザアカウントの活動情報に基づいて収集されたものである、
ことを特徴とする、場所推薦システム。
【請求項13】
複数の命令を含むコンピュータプログラムであって、
前記命令が実行されると、
ユーザから場所情報の入力を受けるステップと、
埋め込みモデルを用いて、前記場所情報の埋め込みベクトルを取得するステップと、
前記埋め込みベクトルに類似するベクトルを有する推薦場所情報を抽出するステップと、
前記推薦場所情報を提供するステップと、を実行し、
前記埋め込みモデルは、予約場所情報及び前記予約場所情報に関連する関連場所情報のいずれかを含んで構成される文章情報を用いて、前記予約場所情報を埋め込みベクトルで表すように学習されたものであり、
前記予約場所情報は、ユーザアカウントで発生した予約イベントに対応するものであり、
前記関連場所情報は、前記ユーザアカウントの活動情報に基づいて収集されたものである、
ことを特徴とする、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、場所を推薦する方法、システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
技術が発展するにつれて、電子機器(例えば、スマートフォン、タブレットPC、など)の普及が進み、よって、日常生活の多くの部分でインターネット依存度がますます高くなっている。
【0003】
このようなインターネットを含む様々な技術の発展に伴い、従来のオフライン(off-line)への依存度が高かった消費パターンは、次第にオンライン(on-line)に移り、現在は、オンライン中心の消費が幾何級数的に増えている。
【0004】
また、旅行産業や食品産業のように、サービスの特性上、オフラインをベースとした産業分野においても、オンラインでの様々なマーケティングにより顧客を誘致することが普遍化している。
【0005】
このような変化に伴い、オフラインをベースとした産業分野においては、ユーザの利便性を向上させるために、インターネットによる予約サービスを導入している。よって、顧客、すなわちユーザは、インターネットに接続された電子機器を何回かクリックするだけで、宿泊施設、飲食店など様々な場所の予約を行うことができるようになった。
【0006】
このような技術として、特許文献1は、サービス連携による汎用予約方法及びシステムと記録媒体に関する技術を開示しており、オンラインによるサービス予約及び決済プロセスを提供している。
【0007】
一方、ユーザは、電子機器を用いて特定の場所の予約を行う場合、当該特定の場所に関連する周辺場所を検索することにより、食べ物、遊び物、楽しめる物などを見つける行動パターンを示す。
【0008】
よって、ユーザに対して、単に特定の場所の予約サービスを提供するだけでなく、特定の場所に関連する様々な場所を推薦する方法に関するニーズがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2016-0105090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、予約情報に基づいて、予約情報と関連性がある情報を推薦することのできる場所推薦方法、システム、及びプログラムを提供するものである。
【0011】
より具体的には、本発明は、予約情報に該当する予約場所を中心に、ユーザに意味のある関連場所を推薦することのできる場所推薦方法、システム、及びプログラムを提供するものである。
【0012】
また、本発明は、予約場所を利用するユーザの利用目的に合う関連場所を推薦することのできる場所推薦方法、システム、及びプログラムを提供するものである。
【0013】
さらに、本発明は、予約情報により規定される日付情報に基づいて、意味のある関連情報を抽出することのできる場所推薦方法、システム、及びプログラムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために、本発明による場所推薦方法は、ユーザ端末機で行われた予約イベントに基づいて、前記予約イベントに対応する予約場所情報を収集するステップと、前記ユーザ端末機で検索された検索情報に基づいて、前記予約イベントに関連する関連場所情報を収集するステップと、前記予約場所情報及び前記関連場所情報にそれぞれ対応する単語(word)を含む文章(sentence)を生成するステップと、前記文章に対して単語の埋め込み(word embedding)を行い、前記文章に含まれる単語をベクトル空間上に表現するステップと、前記ベクトル空間上での前記単語間の距離に基づいて、前記ベクトル空間から前記予約場所情報に関連する推薦場所情報を抽出するステップと、を含み得る。
【0015】
また、本発明による場所推薦システムは、ユーザ端末機と通信する通信部と、前記ユーザ端末機で行われた予約イベントに基づいて、前記予約イベントに対応する予約場所情報を受信する制御部と、を含む。前記制御部は、前記ユーザ端末機で検索された検索情報に基づいて、前記予約イベントに関連する関連場所情報を受信し、前記予約場所情報及び前記関連場所情報にそれぞれ対応する単語(word)を含む文章(sentence)を生成し、前記文章に対して単語の埋め込み(word embedding)を行い、前記文章に含まれる単語をベクトル空間上に表現し、前記ベクトル空間上での前記単語間の距離に基づいて、前記ベクトル空間から前記予約場所情報に関連する推薦場所情報を抽出し得る。
【0016】
さらに、本発明による電子機器で1つ以上のプロセスにより実行され、コンピュータ可読記録媒体に格納可能なプログラムは、ユーザ端末機で行われた予約イベントに基づいて、前記予約イベントに対応する予約場所情報を収集するステップと、前記ユーザ端末機で検索された検索情報に基づいて、前記予約イベントに関連する関連場所情報を収集するステップと、前記予約場所情報及び前記関連場所情報にそれぞれ対応する単語(word)を含む文章(sentence)を生成するステップと、前記文章に対して単語の埋め込み(word embedding)を行い、前記文章に含まれる単語をベクトル空間上に表現するステップと、前記ベクトル空間上での前記単語間の距離に基づいて、前記ベクトル空間から前記予約場所情報に関連する推薦場所情報を抽出するステップと、を実行させるコマンドを含み得る。
【発明の効果】
【0017】
前述したように、本発明による場所推薦方法、システム、及びプログラムは、ユーザ端末機で発生した予約イベントを中心に、ユーザ端末機で検索された関連場所情報を収集し、予約イベントに対応する予約場所情報と関連性がある場所情報を推薦することができる。
【0018】
このとき、本発明においては、単語の埋め込みに基づいて、予約場所情報及び関連場所情報をベクトル空間上に表現することにより、予約場所情報を基準に関連性がある情報を抽出することができる。
【0019】
また、本発明による場所推薦方法、システム、及びプログラムは、予約イベントが発生した日付及び予約イベントに対応する日付を中心に関連情報を収集することにより、予約場所情報と関連性がある情報を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明による場所推薦システムを説明するための概念図である。
図2】本発明による場所推薦方法を説明するためのフローチャートである。
図3】本発明による予約場所情報及び関連場所情報の収集方法を説明するための概念図である。
図4】本発明による場所推薦について単語の埋め込み方法を説明するための概念図である。
図5】本発明による場所推薦について単語の埋め込み方法を説明するための概念図である。
図6】本発明による場所推薦について単語の埋め込み方法を説明するための概念図である。
図7】本発明による場所推薦について単語の埋め込み方法を説明するための概念図である。
図8】本発明による場所推薦について単語の埋め込み方法を説明するための概念図である。
図9】本発明による場所推薦について単語の埋め込み方法を説明するための概念図である。
図10】本発明による場所推薦について単語の埋め込み方法を説明するための概念図である。
図11】本発明による場所推薦の活用を説明するための概念図である。
図12】本発明による場所推薦の活用を説明するための概念図である。
図13】本発明による場所推薦の活用を説明するための概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明するが、図面番号に関係なく、同一又は類似の構成要素には同一の符号を付し、それについての重複する説明は省略する。以下の説明で用いられる構成要素の接尾辞である「モジュール」や「部」は、明細書の作成を容易にするために付与又は混用されるものであり、それ自体が有意性や有用性を有するものではない。また、本発明の実施形態について説明するにあたり、関連する公知技術についての具体的な説明が本発明の実施形態の要旨を不明にすると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。さらに、添付図面は本発明の実施形態の理解を助けるためのものにすぎず、添付図面により本発明の技術的思想が限定されるものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるあらゆる変更、均等物、乃至代替物を含むものと理解すべきである。
【0022】
「第1」、「第2」などのように序数を含む用語は、様々な構成要素を説明するために用いられるが、上記構成要素は上記用語により限定されるものではない。上記用語は1つの構成要素を他の構成要素と区別する目的でのみ用いられる。
【0023】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」又は「接続」されていると言及された場合は、他の構成要素に直接連結又は接続されていてもよく、中間に、さらに他の構成要素が存在してもよいものと解すべきである。それに対して、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」又は「直接接続」されていると言及された場合は、中間には、さらなる他の構成要素が存在しないものと解すべきである。
【0024】
単数の表現には、特に断らない限り複数の表現が含まれる。
【0025】
本明細書において、「含む」や「有する」などの用語は、本明細書に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、又はそれらの組み合わせが存在することを指定しようとするものであり、1つ又はそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、又はそれらの組み合わせの存在や付加可能性を予め排除するものではないと理解すべきである。
【0026】
本発明は、ユーザの端末機から収集される情報に基づいて、当該ユーザ及び任意の第3のユーザに有用な情報を生成し、それを提供するためのものであり、特に、予約情報に基づいてデータを加工する方法に関する。
【0027】
本発明においては、説明の便宜上、「場所の予約」を中心に説明するが、必ずしもこれに限定されるものではない。すなわち、本発明における「予約」には、場所の予約だけでなく、サービスの予約(インターネット上で行われるサービスの予約を含む)、飲食提供の予約、任意の行事参加の予約など、あらゆる種類の予約が含まれる。
【0028】
なお、本発明における「場所」とは、その種類に関係なく、ある物事が行われ、または、起こるところをいい、地理学的、概念的、又は物理的に区分される場所であればよい。
【0029】
一例として、本発明における「場所」は、営利的な目的のための場所であって、事業所番号などにより区分される特定の事業所を含む概念のものであり得る。この場合、場所には、宿泊施設(例えば、ホテル、ペンション、民宿、コンドミニアム、リゾート、など)、飲食店、テーマパーク、遊戯施設、ビューティ管理サロン(例えば、ヘアサロン、ネイルサロン、など)、不動産屋、病院など、特定の商業的な目的の事業所が含まれる。この場合、本発明における「場所の予約」は、当該事業所を利用するための宿泊予約、飲食店利用予約などである。
【0030】
例えば、図1に示すように、ユーザは、端末機1000を用いて、場所(例えば、「ペンション・ヨンリ」という宿泊施設)の予約を行う。
【0031】
他の例として、本発明における「場所」は、非営利的な目的のための場所であり得る。この場合、場所には、公共又は公益の目的やその他の目的のために非営利的に運営される場所(例えば、美術館、特定の財団の社屋、など)が含まれる。この場合、本発明における「場所の予約」は、当該場所を利用するための美術館観覧予約、公共施設利用予約などである。
【0032】
このように、本発明において、「場所」は、様々な概念を含むものであり、「予約場所」は、ユーザが利用のために予約できる場所であれば、その種類及び位置は限定されない。
【0033】
よって、本発明における「予約場所」とは、ユーザの端末機でアクセス可能な予約システムにより予約できる場所を意味する。ユーザは、ユーザの端末機にインストールされたアプリケーション、ウェブブラウザ、プログラム、ソフトウェア、などを介して、様々な予約システムにアクセスし、特定の場所の予約を行うことができる。
【0034】
本発明においては、場所の予約を提供する予約システムについては特に限定しない。
【0035】
また、本発明における「関連場所」とは、予約場所に関連する場所をいい、ユーザの端末機で検索された情報に含まれる場所を意味する。
【0036】
ここで、検索された情報(又、は検索情報)とは、検索サービスを提供する検索サービスポータルなどにより検索された情報を意味する。
【0037】
また、検索された情報とは、ユーザの端末機に入力された検索語の検索結果のうち、ユーザにより選択又はクリックされた特定情報を意味する。
【0038】
以上、場所の予約及び情報の検索を「ユーザの端末機」で行うことを説明したが、それは、ユーザアカウント(account)の意味でもある。すなわち、ユーザの端末機とは、ユーザアカウントに接続又はログイン(login)した端末機を意味する。
【0039】
ここで、ユーザアカウントとは、本発明による場所推薦システムに既に登録されているアカウントを意味する。このようなユーザアカウントとは、ユーザID(identification, identification number)のことをいう。
【0040】
なお、本発明は、図1に示すように、予約場所(例えば、「ペンション・ヨンリ」という宿泊施設)に関連する関連場所に関する情報220(例えば、予約場所周辺に位置する場所(飲食店、テーマパーク、など)に関する情報)を推薦するための場所推薦方法に関する。以下、前述した場所の概念と共に、本発明による場所推薦システム及び方法についてより具体的に説明する。図1は、本発明による場所推薦システムを説明するための概念図である。
【0041】
まず、図1に示すように、ユーザ端末機(又は、ユーザの端末機)1000は、電子機器を意味するものである。ここで、電子機器は、スマートフォン、携帯電話、タブレットPC、キオスク(KIOSK)、コンピュータ、ノートブックコンピュータ、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistants)、及びPMP(Portable Multimedia Player)の少なくとも1つを含む。また、ユーザ端末機1000は、ユーザアカウントがログイン、接続、又は登録された電子機器であり得る。
【0042】
以下、ユーザ端末機1000にログインされたユーザアカウントについては重複説明を省略する。以下に説明されるユーザ端末機1000は、ユーザアカウントがログインされた電子機器、又は本発明による場所推薦システム100により情報を収集できる電子機器であると理解されることは言うまでもない。
【0043】
一方、本発明による場所推薦システム100は、通信部110、保存部120、及び制御部130の少なくとも1つを含むようにしてもよい。
【0044】
通信部110は、ユーザ端末機1000、外部ストレージ(例えば、データベース(database, DB)140)、外部サーバ、及びクラウドサーバの少なくとも1つと通信を行うことができる。
【0045】
一方、外部サーバ又はクラウドサーバは、制御部130の少なくとも一部の役割を果たすように構成されてもよい。すなわち、データ処理やデータ演算などの実行は、外部サーバ又はクラウドサーバで行われるようにしてもよく、本発明において、その方式は特に制限されない。
【0046】
一方、通信部110は、通信対象(例えば、電子機器、外部サーバ、デバイス、など)の通信規格に準拠して、様々な通信方式をサポートすることができる。
【0047】
例えば、通信部110は、WLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)、Wi-Fi Direct(Wireless Fidelity Direct)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、WiBro(Wireless Broadband)、WiMAX(World Interoperability for Microwave Access)、HSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High-Speed Uplink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)、5G(5th Generation Mobile Telecommunication)、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)、RFID(Radio Frequency Identification)、IrDA(Infrared Data Association)、UWB(Ultra Wide Band)、ZigBee、NFC(Near Field Communication)、及びワイヤレスUSB(Wireless Universal Serial Bus)技術の少なくとも1つを用いて、通信対象と通信を行うようにしてもよい。
【0048】
次に、保存部120は、本発明に係る様々な情報を保存するようにしてもよい。本発明において、保存部120は、場所推薦システム100自体に備えられてもよい。それとは異なり、保存部120の少なくとも一部は、データベース(DB)140及びクラウドストレージ(又はクラウドサーバ)の少なくとも一方であってもよい。すなわち、保存部120は、本発明による場所推薦システム及び方法のために必要な情報が保存される空間であれば十分であり、物理的な空間の制約はないものと解される。よって、以下では、保存部120、データベース140、外部ストレージ、クラウドストレージ(又は、クラウドサーバ)を区分せず、全てを保存部120とする。
【0049】
本発明による場所推薦方法を提供するために保存部120に保存される情報には、予約場所に関する予約場所情報及び関連場所に関する関連場所情報が含まれてもよい。
【0050】
まず、「予約場所情報」とは、ユーザ端末機で発生した予約イベントに対応する予約場所に関する情報をいい、前述したように、様々な場所(例えば、宿泊施設、飲食店、など)に関する情報からなる。
【0051】
本発明における「予約イベント」とは、ユーザ端末機で行われた特定の場所の予約をいい、ユーザの選択に基づいて発生する。
【0052】
ユーザは、ユーザ端末機を用いて、特定の場所を利用するための予約プロセスを実行することができる。
【0053】
このような場所の予約は、予約システムにより提供される予約サービスページで行うことができる。予約システムは、ユーザがインターネットを介して接続できるページ(例えば、ウェブページやアプリケーションの実行画面、など)で場所の予約を行えるようにする。このような予約サービスページは、本発明による場所推薦システムにより共に提供されるようにしてもよく、別の主体により提供されるようにしてもよい。
【0054】
一方、保存部120には、予約場所情報だけでなく、予約日付に関する情報(例えば、予約された場所を利用する日付、期間、時間、など)及び予約者(例えば、ユーザ)に関する情報(例えば、氏名、住所、電話番号、ユーザアカウント(ID)、決済手段、決済日付、など)の少なくとも一方がさらに保存されてもよい。
【0055】
次に、「関連場所情報」とは、予約イベントに関連する場所に関する情報をいい、予約イベントが発生したユーザ端末機又は予約イベントが発生したユーザ端末機にログインされたユーザアカウントにより検索された場所に関する情報が含まれる。
【0056】
前述したように、検索された情報(又は、検索情報)とは、ユーザ端末機により検索された情報をいい、検索サービスを提供する検索サービスポータルなどにより検索された情報を意味する。また、検索された情報とは、ユーザ端末機に入力された検索語の検索結果のうち、ユーザにより選択又はクリックされた特定情報を意味する。
【0057】
一方、保存部120には、予約場所情報と関連場所情報とがマッチングされて保存されてもよい。これらの情報のマッチングは、ユーザ端末機又はユーザアカウントを基準に行われるようにしてもよい。
【0058】
保存部120には、同じユーザアカウントで発生した予約イベントに関する予約場所情報と検索された関連場所情報とがマッチングされて保存されてもよい。
【0059】
次に、制御部130は、本発明による場所推薦システム100の全般的な動作を制御するように構成される。制御部130は、上記構成要素により入力又は出力される信号、データ、情報などを処理し、または、ユーザに適切な情報又は機能を提供又は処理することができる。
【0060】
制御部130は、少なくとも1つの中央処理装置(Central Processing Unit,CPU)を含み、本発明による機能を実行することができる。また、制御部130は、人工知能ベースのデータ処理を行うことができ、特に、単語の埋め込みを行うことにより、本発明による場所推薦方法を実行することができる。さらに、制御部130は、マシンラーニング(machine learning)及びディープラーニング(deep learning)の少なくとも一方により、本発明による場所推薦方法を実行することができる。
【0061】
以下、前述した構成と共に、本発明による場所推薦方法について添付図面を参照して具体的に説明する。
【0062】
図2は、本発明による場所推薦方法を説明するためのフローチャートであり、図3は、本発明における予約場所情報及び関連場所情報の収集方法を説明するための概念図である。また、図4図5図6図7図8図9、及び図10は、本発明における場所推薦のための単語の埋め込み方法を説明するための概念図である。さらに、図11図12、及び図13は、本発明における場所推薦の活用を説明するための概念図である。
【0063】
本発明による場所推薦方法においては、図2に示すように、まず、予約イベントに対応する予約場所情報を収集する過程が行われる(S210)。
【0064】
制御部130は、ユーザ端末機で特定の場所に関する予約イベントが発生したと判断されると、予約イベントに対応する予約場所情報を収集する。
【0065】
図3の(a)においては、ユーザ端末機1000で特定の場所(例えば、「チェジュゲストハウス」)に関する予約イベントが発生する。
【0066】
制御部130は、予約場所情報だけでなく、予約日付に関する情報(例えば、予約確定日付、予約実行日付、予約された場所を利用する日付、期間、時間、など)及び予約者(例えば、ユーザ)に関する情報(例えば、氏名、住所、電話番号、ユーザアカウント(ID)、決済手段、決済日付、など)の少なくとも一方を収集する。制御部130は、収集された予約場所情報及び関連情報の少なくとも一方を保存部120に保存する。
【0067】
制御部130により収集される予約場所情報には、特定のユーザに関するものだけでなく、不特定多数のユーザに関するものも含まれ、制御部130は、非常に様々な予約イベントにそれぞれ対応する予約場所情報を収集することができる。
【0068】
次に、本発明においては、予約イベントに関連する関連場所情報を収集する過程が行われる(S220)。
【0069】
前述したように、関連場所情報とは、予約イベントに関連する場所に関する情報をいい、予約イベントが発生したユーザ端末機又は予約イベントが発生したユーザ端末機にログインされたユーザアカウントにより検索された場所に関する情報が含まれる。
【0070】
また、検索された情報(又は、検索情報)とは、ユーザ端末機により検索された情報をいい、検索サービスを提供する検索サービスポータルなどにより検索された情報を意味する。また、検索された情報とは、ユーザ端末機に入力された検索語の検索結果のうち、ユーザにより選択又はクリックされた特定情報を意味する。
【0071】
制御部130は、予約イベントが発生したユーザ端末機(又は、ユーザアカウント)により検索された情報の少なくとも一部を、関連場所情報として収集する。
【0072】
制御部130は、検索された情報のうち、予め設定された基準を満たす情報を、関連場所情報として収集するようにしてもよい。すなわち、関連場所情報は、予め設定された条件を満たす情報であってもよい。
【0073】
ここで、予め設定された条件は、日付、時点、及び期間の少なくとも1つに関するものであってもよい。例えば、制御部130は、予約イベントに関連する予め設定された期間にユーザ端末機で検索された検索情報に含まれる場所情報を、関連場所情報として特定することができる。
【0074】
すなわち、制御部130は、予約イベントに関連する予め設定された期間にユーザ端末機で検索された検索情報に含まれる場所情報を、関連場所情報として収集することができる。関連場所情報には、少なくとも1つの場所に関する情報が含まれる。
【0075】
予約イベントに関連する予め設定された期間とは、i)予約イベントが発生した特定の日付、ii)予約イベントに対応する予約日付(予約場所の利用が予約された日付)、iii)予約イベントに対応する予約日付を含む予約期間(例えば、1泊以上予約された場合)、iv)予約イベントが発生した特定の日付を基準に特定の期間内の前後の日付、v)予約イベントに対応する予約日付を基準に特定の期間内の前後の日付、の少なくとも1つを意味する。
【0076】
本発明において、予め設定された期間に検索された検索情報に含まれる場所情報を関連場所情報として収集するのは、ユーザの行動パターンを反映するためである。すなわち、ユーザは、特定の場所の予約が行われた日付又は特定の場所を実際に利用する日付、それらの日付前後に、特定の場所と共にさらに利用する他の場所を検索するからである。ここで、さらに利用する他の場所は、食べ物、遊び物、楽しめる物、などに該当する場所である。
【0077】
よって、制御部130は、例えば、図3の(a)に示すように、特定の日付(例えば、2020年10月30日)に特定の場所に関する予約イベントが発生すると、図3の(b)及び(c)に示すように、当該特定の日付(予約イベントが発生した日付)を基準にして予め設定された基準を満たす予め設定された期間にユーザ端末機で検索された検索情報の少なくとも一部を、関連場所情報として収集することができる。
【0078】
一例として、制御部130は、図3の(b)に示すように、予約イベントが発生した特定の日付(例えば、2020年10月30日)を基準にした特定の期間(例えば、3日)内の前後の日付(例えば、2020年10月31日)にユーザ端末機で検索された検索情報の少なくとも一部321、322、323を、関連場所情報として収集することができる。
【0079】
制御部130は、ユーザ端末機で検索された情報を収集し、検索された情報から、予約イベントが発生した日付を基準にして予め設定された条件を満たす期間に検索された情報(又は、検索された情報に含まれる場所情報)を抽出することができる。また、抽出された情報を、関連場所情報として特定することができる。
【0080】
同図を参照すると、抽出された情報320は、ヒョプチェ海女の家321、ヒョプチェ海水浴場322、ハンリム公園323、などの場所に関する情報である。
【0081】
他の例として、制御部130は、図3の(a)及び(c)に示すように、予約イベントに対応する予約日付(例えば、2020年11月20日、符号311参照)を含む予約期間(例えば、1泊以上予約された場合)又は当該期間前後にユーザ端末機で検索された検索情報の少なくとも一部331、332、333、334を、関連場所情報として収集することができる。
【0082】
制御部130は、ユーザ端末機で検索された情報を収集し、検索された情報から、予約イベントに対応する予約日付を含む予約期間又は当該期間前後に検索された情報(又は、検索された情報に含まれる場所情報)を抽出することができる。また、抽出された情報を、関連場所情報として特定することができる。
【0083】
同図を参照すると、抽出された情報330は、ソンサン日出峰331、ハムドク海水浴場332、ヒョプチェ海水浴場333、カメリアヒル334、などの場所に関する情報である。
【0084】
このように、制御部130は、ユーザ端末機で情報が検索されると、検索された情報を収集し、収集された情報から予約イベントに関連する関連場所情報を抽出(又は、選別)することができる。
【0085】
一方、制御部130は、予約イベントと関連性がある情報を抽出するために、予約イベントに関連する日付を基準とする特定の日付(又は、特定の期間)に検索された情報から、関連場所情報を抽出することができる。
【0086】
なお、本発明においては、ユーザ端末機で検索された情報のうち、予約イベントに関連する関連場所情報ではないノイズ情報を除去することができ、ノイズ情報を除去する技法は特に限定されない。
【0087】
一方、ユーザ端末機から予約場所情報及び関連場所情報が抽出されると、制御部130は、少なくとも1つの条件を満たすように、予約場所情報と関連場所情報とをマッチングするか又は関連付けることができる。
【0088】
一例として、制御部130は、予約イベント単位で、予約場所情報と関連場所情報とを関連付けるようにしてもよい。その場合、互いに関連付けられた情報は、予約イベント毎にそれぞれ存在する。すなわち、同じ予約場所を有する予約イベントであっても、別の予約であれば、別の情報として処理される。その場合、それぞれの予約イベントに対応する複数のデータセット(又は、グループ)が存在する。
【0089】
よって、同じ予約場所に複数の予約イベントが存在する場合、複数の予約イベントの数又はそれ以上、同じ予約場所にそれぞれマッチした関連場所情報を含む複数のデータセット(又は、グループ)が存在する。
【0090】
他の例として、制御部130は、予約場所単位で、予約場所情報と関連場所情報とを関連付けるようにしてもよい。
【0091】
その場合、制御部130は、異なる予約イベントであっても、予約場所が同じであれば、異なる予約イベントに該当する関連場所情報の全てを互いに関連付ける。
【0092】
その場合、複数の予約イベントが存在しても、予約場所が全て同じ場合、予約場所を基準に互いに関連付けられた関連場所情報を含む単一のデータセット(又は、グループ)が存在する。
【0093】
さらに、他の例として、制御部130は、複数の予約イベントが存在し、予約場所が全て同じ場合、予め設定された基準に従って複数のデータセット(又は、グループ)に分け、予約場所情報と関連場所情報とを関連付けて保存するようにしてもよい。その場合、予め設定された基準は、予約を行うか、又は、情報を検索したユーザの性別、年齢、住居地域(又は検索地域)、予約日付、など非常に様々である。
【0094】
すなわち、制御部130は、予約場所情報と関連場所情報とを、ユーザの特性又は日付の特性を反映してグループ化することができる。
【0095】
また、上記の例の他にも、制御部130は、予約場所情報と関連場所情報とを関連付けて保存することができる。
【0096】
一方、前述した様々な方式の少なくとも1つにより予約イベントに関連する予約場所情報及び関連場所情報が収集されると、本発明においては、予約場所情報及び関連場所情報にそれぞれ対応する単語を含む文章を生成する過程が行われる(S230)。
【0097】
図4に示すように、制御部130は、予約場所情報410に対応する予約場所(例えば、チェジュゲストハウス)に対応する単語430と関連場所情報420にそれぞれ対応する単語440とを組み合わせ、図5に示すように、文章510を生成することができる。
【0098】
図示のように、関連場所が複数の場合、制御部130は、複数の関連場所421、422、423、424、425にそれぞれ対応する単語441、442、443、444、445と、予約場所情報410に対応する単語(単語1)430とを用いて、文章510を生成することができる。図5を参照すると、生成された文章510には、予約場所情報410に対応する単語511(511a、511b、511c)と、関連場所情報420にそれぞれ対応する単語512、513、514、515、516とが含まれる。
【0099】
以下では、説明の便宜上、「予約場所情報に対応する単語」を「予約場所単語」といい、「関連場所情報に対応する単語」を「関連場所単語」という。
【0100】
本発明において、制御部130は、予約場所単語を中心に文章を生成し、当該予約場所単語はグローバルコンテキスト(global context)として理解される。制御部130は、予約イベント又は予約場所を基準に文章を生成する際に、予約場所単語をグローバル入力処理し、文章を生成することができる。
【0101】
このために、制御部130は、図5に示すように、複数の関連場所単語512、513、514、515、516間に予約場所単語511(511a、511b、511c)を配置し、文章510を生成することができる。その場合、同図に示すように、生成された文章510には、予約場所単語511(511a、511b、511c)が複数回配置される。
【0102】
制御部130は、複数の関連場所単語512、513、514、515、516の少なくとも1つを介して、予約場所単語511(511a、511b、511c)を複数回配置することができる。同図に示すように、予約場所単語511(511a、511b、511c)間には、少なくとも1つの関連場所単語が配置される。
【0103】
また、生成される文章には、関連場所単語が複数回配置されることもある。ユーザ端末機1000で特定の関連場所単語に該当する検索情報が複数回検索された場合、生成される文章には、同じ関連場所単語が複数回配置される。
【0104】
一方、生成される文章に予約場所単語511(511a、511b、511c)を何回配置するか、配置間隔をどのようにするかは、様々な基準に基づいて決定される。
【0105】
例えば、予約場所単語と複数の関連場所単語のそれぞれ間の距離は、複数の関連場所単語のそれぞれに対応する検索情報が検索された日付及び予約イベントに関連する日付に基づいて決定される。
【0106】
制御部130は、関連場所単語に該当する検索情報が検索された日付を考慮して、予約場所単語と関連場所単語間の距離を調整することにより、関連場所単語に加重値を付与することができる。
【0107】
ここで、予約場所単語と複数の関連場所単語それぞれの間の距離は、予約場所単語と特定の関連場所単語との間に他の関連場所単語がいくつ配置されたかに関するものであり得る。単語間の距離は、その間に配置された関連場所単語の数によって、0からnまで存在する。
【0108】
制御部130は、関連場所単語に該当する検索情報が検索された日付によって、関連場所単語にどのくらい近い位置に予約場所単語を配置するか、周辺にいくつの予約場所単語を配置するかを決定することができる。
【0109】
例えば、制御部130は、図7に示すように、複数の関連場所単語721、722、723、724、725、726のうち、予約イベントに対応する予約日付(例えば、2020年11月20日、図3参照)に検索された検索情報に対応する単語726(例えば、ハムドク海水浴場)を、文章において予約場所単語713、714に近い位置に配置する。
【0110】
このように、本発明においては、予約場所単語及び関連場所単語を用いて文章を生成し、単語の埋め込みの対象となる文章を確保することができる。
【0111】
特に、制御部130は、文章において予約場所単語を複数回配置することにより、予約場所単語と関連場所単語との関連性を付与することができる。
【0112】
一方、図5に示すように、制御部130は、様々な予約場所単語を中心に様々な文章510、520、530を生成することができ、文章の数や文章の長さを状況に応じて適宜調整することができる。
【0113】
図5に示すように、制御部130は、異なる場所に関する異なる予約イベントが存在する場合、異なる予約イベントにそれぞれ対応する文章510、520、530をそれぞれ生成することができる。前述したように、文章510、520、530のそれぞれは、全てが異なる予約場所に関するものであってもよく、少なくとも1つが同じ予約場所に関するものであってもよい。
【0114】
また、制御部130は、同じユーザ端末機で、異なる予約場所に関する予約イベント又は同じ場所に関する別の予約イベントが発生した場合、それぞれの予約イベントの全てに対して別の文章を生成できることは言うまでもない。
【0115】
なお、本発明において、予約場所単語及び関連場所単語は、図4図5、及び図7に示すように、ユーザが識別できる場所の名称(又は、事業所の名称、例えば、チェジュゲストハウス、ヒョプチェ海女の家、など)からなるようにしてもよい。また、本発明において、予約場所単語及び関連場所単語は、図6に示すように、制御部130でのデータ処理が可能な形態の情報であって、予め設定されたデータベースに登録されたそれぞれの単語に対応する場所のID(identification number)(又は、事業所のID)からなるようにしてもよい。すなわち、図4図5、及び図7に示すそれぞれのボックスに示す単語は説明のためのものであり、単語に該当する実質的なデータは図6のようなもの(又は、それに類似した方式のもの)であってもよい。
【0116】
図6を参照すると、文章610においては、予約場所単語(単語1)611(611a、611b、611c)が複数回配置される。また、文章610においては、少なくとも1つの関連場所単語(単語2、単語3)612、613が少なくとも1回含まれる。
【0117】
前述したように、予約場所情報及び関連場所情報に関する文章が生成されると、本発明においては、生成された文章に対して単語の埋め込みを行い、文章に含まれる単語をベクトルに変換する過程が行われる(S240)。
【0118】
制御部130は、生成された文章に対して単語の埋め込みを行い、図8及び図9に示すように、当該文章に含まれる単語をベクトル空間上に表現することができる。
【0119】
一方、ステップS230において、予約場所単語を複数回含めて関連場所単語と共に文章を生成することは、単語の埋め込みを行う際に、予約場所単語と関連場所単語とが関連する情報であるという関係性を与えるための作業に該当する。
【0120】
制御部130は、図5及び図6に示すように、少なくとも1つの文章510、520、530、610、620を用いて単語の埋め込みを行うことができる。
【0121】
単語の埋め込みは、自然言語処理(Natural Language Processing,NLP)のための方法であって、コンピュータが人間の言語を理解して分析することができるようにするための人工知能の最も核心的な技術である。
【0122】
このような単語の埋め込みによれば、文章に含まれるそれぞれの単語をベクトルで表現することができ、このようなベクトルを「単語ベクトル(又は、ワードベクトル)」という。ベクトルで表現された単語は、ベクトル空間内で当該ベクトルに対応する特定の座標を有する。よって、ベクトル空間内での単語の位置は、単語間が類似であるか否かによって相対的に近い又は遠い位置となる。
【0123】
制御部130は、予約場所単語及び関連場所単語を含む文章に対して単語の埋め込みを行った結果に基づいて導出される、ベクトル空間上に表現された予約場所単語及び関連場所単語のそれぞれに対応する単語ベクトル(又は、ワードベクトル)間の距離を用いて、予約場所情報と関連性がある関連場所情報を抽出することができる。
【0124】
制御部130は、POI(Point of Interest)2vecアルゴリズムに基づいて、単語の埋め込みを行うことができる。また、制御部130は、word2vecアルゴリズムに基づいて、単語の埋め込みを行うことができる。
【0125】
制御部130は、文章での予約場所単語と関連場所単語との配置関係に基づいて、予約場所単語及び関連場所単語のそれぞれをベクトルに変換する単語の埋め込みを行うことができる。ここで、予約場所単語及び関連場所単語にそれぞれ対応するベクトルの次元は様々に定義される。
【0126】
また、制御部130は、前記アルゴリズムの他にも、文章に含まれる単語間の関連性を導出できる様々な方式のアルゴリズムの少なくとも1つを用いて、単語の埋め込みを行うことができることは言うまでもない。
【0127】
このように、文章に含まれる単語をベクトルに変換した後、本発明においては、予約場所情報に関連する推薦場所情報を抽出する過程が行われる(S250)。
【0128】
ここで、推薦場所情報の抽出の対象となる予約場所情報は、上記ステップS210における予約イベントに基づいて収集された予約場所情報であってもよく、それとは異なる予約イベントにより特定された予約場所情報であってもよい。
【0129】
すなわち、本発明においては、様々な予約イベントを通じて収集された予約場所情報及び関連場所情報を活用して、推薦場所情報を抽出するためのデータベースを構築し、それに基づいて様々なユーザに有用な情報を提供することができる。すなわち、推薦場所情報の抽出の対象となる予約場所情報は、任意のユーザの予約イベントに対応する予約場所情報であり得る。
【0130】
よって、推薦場所情報の抽出の対象となる予約場所情報は、収集された関連場所情報に該当する場所であり得ることは言うまでもない。
【0131】
一方、推薦場所情報の抽出過程は、単語の埋め込み過程と必ずしも連続して行わなくてもよい。すなわち、制御部130は、ユーザの要求又は新たな予約イベントなどの発生など、推薦場所情報の提供が必要な場合、ベクトル空間から推薦場所情報を抽出する過程を行うことができる。
【0132】
推薦場所情報を抽出するために、制御部130は、ベクトル空間上に表現されたベクトル間のコサイン類似度(cosine similarity)演算を行うことができる。
【0133】
制御部130は、予約場所単語及び関連場所単語にそれぞれ対応する予約場所単語ベクトル及び関連場所単語ベクトル間のコサイン類似度演算を行うことができる。
【0134】
すなわち、制御部130は、予約場所単語ベクトル及び関連場所単語ベクトル間のコサイン類似度演算を行うことにより、予約場所単語ベクトル及び関連場所単語ベクトル間の類似度を算出することができる。制御部130は、予約場所単語ベクトルを中心に、単語の埋め込みにより変換された全てのベクトル、又は、予め設定された条件を満たすベクトル間でコサイン類似度演算を行うことができる。
【0135】
このようなコサイン類似度演算により、予約場所単語ベクトル及び関連場所単語ベクトルは、図8及び図9に示すように、ベクトル空間800、900上に表現される。
【0136】
制御部130は、予約場所単語ベクトルと関連場所単語ベクトルとの間のコサイン類似度演算により、予約場所単語ベクトル810、910と関連場所単語ベクトル821、822、823、824、825、826、921、922、923、924、925、926間の相対的な距離を導出することができる。
【0137】
また、制御部130は、予約場所単語ベクトル810、910から予め設定された距離820、920内に位置する少なくとも1つの単語ベクトル821、822、823、824、825、921、922、923、924、925、926を特定することができる。このように特定された単語ベクトルは、推薦の対象となる場所に該当する単語ベクトルであり、以下「推薦場所単語ベクトル」という。
【0138】
制御部130は、推薦場所単語ベクトル821、822、823、824、825、921、922、923、924、925、926の少なくとも1つに該当する場所情報を、推薦場所情報として抽出することができる。
【0139】
このように、予約場所単語ベクトル810、910から前記予め設定された距離内に位置する推薦場所単語ベクトル821、822、823、824、825、921、922、923、924、925、926は、予約場所単語ベクトル810、910とベクトル空間800、900上に含まれる複数の単語ベクトル間のコサイン類似度演算により特定することができる。
【0140】
制御部130は、予約場所単語ベクトル810、910に近い順に配置された予め設定された数の単語ベクトルに対応する場所を、推薦場所として抽出することができる。
【0141】
制御部130は、予約場所単語ベクトル810、910に近い順に配置された単語ベクトルに対して、順位を付与することができる。また、制御部130は、順位によって、推薦場所単語ベクトルにそれぞれ対応する場所を、推薦場所(又は、推薦場所情報)として抽出することができる。
【0142】
例えば、図10の(a)に示すように、予約場所単語ベクトルを基準に、カフェ1 1011、カフェ2 1012、テーマパーク1 1013、カフェ3 1014、食堂1 1015、食堂2 1016、美術館1 1017、の順で推薦場所情報が抽出される。
【0143】
一方、このように、予約場所単語ベクトルに近い順に位置する推薦場所単語ベクトルを抽出した場合、抽出した推薦場所単語ベクトルに該当する推薦場所は多様性が低いことがある。例えば、推薦場所のうち高い順位の4箇所の場所を推薦した場合、4箇所の推薦場所のうちの3箇所が同じカテゴリー(例えば、「カフェ」)に該当する場所であることがある。
【0144】
よって、制御部130は、推薦場所情報に異なるカテゴリーに該当する場所が多様に含まれるように、カテゴリーを基準に、推薦場所情報の正規化(normalization)を行うようにしてもよい。このような正規化は、ベクトル空間に含まれる全ての単語ベクトルに対して行うようにしてもよく、推薦場所情報として特定された推薦場所単語ベクトルに対して行うようにしてもよい。
【0145】
一方、制御部130は、予約場所単語ベクトルを基準に、異なるカテゴリー毎に予約場所単語ベクトルに近く位置する予め設定された数の推薦場所単語ベクトルを特定し、その後、カテゴリー毎に特定された推薦場所単語ベクトル間で正規化を行うことにより、推薦場所情報を決定することができる。
【0146】
すなわち、制御部130は、推薦場所情報に異なるカテゴリーに対応する場所情報が含まれるように、推薦場所単語ベクトルに対して正規化を行うことができる。
【0147】
制御部130は、それぞれの推薦場所単語ベクトルのコサイン類似度値をlog(1+rank)で割ることにより、推薦場所単語ベクトルに対して正規化を行うことができる。ここで、rankは、それぞれの推薦場所単語ベクトルが含まれるカテゴリー内で、それぞれの推薦場所単語ベクトルが予約場所単語ベクトルにどのくらい近いかによって付与された順位に該当する情報である。
【0148】
このように正規化を行った結果、制御部130は、図10の(b)に示すように、カフェ、テーマパーク、食堂、美術館、のように、多様なカテゴリーに該当する場所情報を推薦場所情報として抽出することができる。
【0149】
前述したように、本発明による場所推薦システム及び方法においては、様々なユーザから収集された予約場所情報及び関連場所情報間の類似度に基づいて、任意のユーザに有用な場所情報を推薦することができる。
【0150】
本発明による場所推薦方法の活用例として、制御部130は、図11の(a)及び図12の(a)に示すように、任意のユーザにより特定の場所に関する予約イベントが発生すると、予約イベントに関する推薦場所情報を推薦することができる。このような推薦場所情報の提供は、ユーザの選択1110、1210に基づいて行われるようにしてもよい。
【0151】
制御部130は、上記方法で構築されたベクトル空間内で、予約イベントに対応する予約場所情報(例えば、「ペンション・ヨンリ」)に該当する単語ベクトルを特定し、特定された単語ベクトルから予め設定された距離内に位置する単語ベクトルに該当する場所情報1120、1220を、図11の(b)及び図12の(b)に示すように、ユーザ端末機1000に提供することができる。
【0152】
他の活用例として、制御部130は、図13に示すように、検索サービスページで、ユーザ端末機で特定の検索語の検索が要求されると、特定の検索語に関連する場所情報をベクトル空間から抽出し、推薦場所情報として提供することができる。制御部130は、図13の(a)及び(b)に示すように、入力された特定の検索語に対応する情報1311、1321だけではなく、検索要求が行われたユーザ端末機(又は、ユーザアカウント)に関連する予約イベントに関する推薦場所情報1322をさらに提供することができる。このとき、制御部130は、予約イベントに該当する予約場所情報が、特定の検索語と関連性がある場合にのみ、予約イベントに関する推薦場所情報1322を提供することができる。例えば、図13の(b)に示すように、特定の検索語は「チェジュ島」のグルメ店であり、予約イベントに対応する予約場所情報は「チェジュ島」の宿泊施設であるので、予約イベントに該当する予約場所情報と特定の検索語とは「チェジュ島」という地域的な共通点を有する。
【0153】
このように、制御部130は、検索語に含まれる場所に関する情報が、予約イベントに該当する予約場所情報と関連性がある場合、ユーザ端末機又はユーザ端末機にログインされたユーザアカウントのユーザの予約イベントに対応する予約場所情報に関連する場所を推薦場所情報として提供することにより、ユーザに様々な時点で有用な情報を提供することができる。
【0154】
前述したように、本発明による場所推薦方法、システム、及びプログラムは、ユーザ端末機で発生した予約イベントを中心に、ユーザ端末機で検索された関連場所情報を収集し、予約イベントに対応する予約場所情報と関連性がある場所情報を推薦することができる。
【0155】
このとき、本発明においては、単語の埋め込みに基づいて、予約場所情報及び関連場所情報をベクトル空間上に表現することにより、予約場所情報を基準に関連性がある情報を抽出することができる。
【0156】
また、本発明による場所推薦方法、システム、及びプログラムは、予約イベントが発生した日付及び予約イベントに対応する日付を中心に関連情報を収集することにより、予約場所情報と関連性がある情報を確保することができる。
【0157】
一方、前述した本発明は、コンピュータで1つ以上のプロセスにより実行され、コンピュータ可読媒体(又は、記録媒体)に格納可能なプログラムとして実現することができる。
【0158】
また、前述した本発明は、プログラム記録媒体においてコンピュータ可読コード又はコマンドとして実現することができる。すなわち、本発明は、プログラムの形態で提供することができる。
【0159】
一方、コンピュータ可読媒体は、コンピュータシステムにより読み取り可能なデータが記録されるあらゆる種類の記録装置を含む。コンピュータ可読媒体の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Disk)、SDD(Silicon Disk Drive)、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ記憶装置、などが挙げられる。
【0160】
また、コンピュータ可読媒体は、ストレージを含み、電子機器が通信によりアクセスできるサーバ又はクラウドストレージであり得る。この場合、コンピュータは、有線又は無線通信により、サーバ又はクラウドストレージから本発明によるプログラムをダウンロードすることができる。
【0161】
さらに、本発明において、前述したコンピュータは、プロセッサ、すなわち中央処理装置(CPU)が搭載された電子機器であり、その種類は特に限定されない。
【0162】
一方、本発明の詳細な説明は例示的なものであり、あらゆる面で制限的に解釈されてはならない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲の合理的解釈により定められるべきであり、本発明の等価的範囲内でのあらゆる変更が本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0163】
110 通信部
120 保存部
130 制御部
140 データベース(DB)
1000 ユーザ端末機
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13