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特開2024-42058利用許諾システム、管理サーバ、リモートコントローラ及び利用許諾方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024042058
(43)【公開日】2024-03-27
(54)【発明の名称】利用許諾システム、管理サーバ、リモートコントローラ及び利用許諾方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/016 20230101AFI20240319BHJP
【FI】
G06Q30/016
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024013614
(22)【出願日】2024-01-31
(62)【分割の表示】P 2020110394の分割
【原出願日】2020-06-26
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】志賀 昭弘
(57)【要約】
【課題】 施設に設けられる機器の情報を利用するための利用規約をユーザが容易に確認することを可能とする利用許諾システム、管理サーバ、リモートコントローラ及び利用許諾方法を提供する。
【解決手段】 利用許諾システムは、施設に設けられる機器と、前記機器を操作するリモートコントローラと、を備える。前記機器は、前記リモートコントローラに対して、前記機器の識別情報を送信する送信部を備える。前記リモートコントローラは、前記機器の識別情報に基づいて、前記機器の情報を利用する許諾を得るための利用規約にアクセスするためのアクセス情報を出力する出力部を備える。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設に設けられる機器と、
前記機器を操作するリモートコントローラと、を備え、
前記機器は、前記リモートコントローラに対して、前記機器の識別情報を送信する送信部を備え、
前記リモートコントローラは、前記機器の識別情報に基づいて、前記機器の情報を利用する許諾を得るための利用規約にアクセスするためのアクセス情報を出力する出力部を備える、利用許諾システム。
【請求項2】
前記出力部は、前記アクセス情報を表示する表示部を含む、請求項1に記載の利用許諾システム。
【請求項3】
前記利用規約は、前記機器の識別情報と対応付けられた状態で管理され、
前記出力部は、前記機器の識別情報と対応付けられた前記利用規約にアクセスするための前記アクセス情報を出力する、請求項1又は請求項2に記載の利用許諾システム。
【請求項4】
前記リモートコントローラは、前記利用規約が変更されたことを示す変更通知を受信する第1受信部を備え、
前記出力部は、前記変更通知に応じて前記アクセス情報を出力する、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の利用許諾システム。
【請求項5】
前記リモートコントローラは、前記アクセス情報を記憶する記憶部を備える、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の利用許諾システム。
【請求項6】
前記リモートコントローラは、前記アクセス情報によって前記利用規約にアクセスした結果として、前記機器の情報に関する許諾確認を受信する第2受信部を備える、請求項1に記載の利用許諾システム。
【請求項7】
前記リモートコントローラは、前記アクセス情報によって前記利用規約にアクセスした結果として、前記機器の情報を利用する許諾を認証するための認証情報を入力する入力部を備える、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の利用許諾システム。
【請求項8】
施設に設けられる機器の情報を利用する許諾を得るための利用規約を管理する管理部と、
前記機器を操作する制御装置から出力されるアクセス情報を読み取る端末装置に前記利用規約を送信する第1送信部と、
前記アクセス情報によって前記利用規約にアクセスした結果として、前記機器の情報を利用する許諾を前記制御装置に送信する第2送信部と、を備える管理サーバ。
【請求項9】
施設に設けられる機器の情報を利用する許諾を得るための利用規約を管理する管理部と、
前記機器を操作する制御装置から出力されるアクセス情報を読み取る端末装置に前記利用規約を送信する第1送信部と、
前記アクセス情報によって前記利用規約にアクセスした結果として、前記機器の情報を利用する許諾を認証するための認証情報を前記制御装置に送信する第2送信部と、を備える管理サーバ。
【請求項10】
施設に設けられる機器を操作するリモートコントローラであって、
前記機器の識別情報を受信する受信部と、
前記機器の識別情報に基づいて、前記機器の情報を利用する許諾を得るための利用規約にアクセスするためのアクセス情報を出力する出力部を備える、リモートコントローラ。
【請求項11】
施設に設けられる機器から、前記機器を操作するリモートコントローラに対して、前記機器の識別情報を送信するステップと、
前記リモートコントローラが、前記機器の識別情報に基づいて、前記機器の情報を利用する許諾を得るための利用規約にアクセスするためのアクセス情報を出力するステップと、を備える利用許諾方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用許諾システム、管理サーバ、リモートコントローラ及び利用許諾方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スマートフォンに代表される携帯端末において利用規約を読むことが困難であるという着眼に基づいて、携帯端末によって指定されたメールアドレス宛に利用規約を送信する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-5442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した技術では、利用規約の対象とされるサービスが携帯端末によって利用されることを前提としている。言い換えると、どのサービスが利用規約の対象とされるのかについては、携帯端末の識別情報によって特定される。
【0005】
近年では、施設に設けられる機器(例えば、給湯器、燃料電池装置、蓄電装置など)の情報をサーバ側で管理することによって、機器の故障診断などに用いる仕組みが注目を集めている。機器の情報は個人情報を含み得るため、このような仕組みにおいても、機器の情報を利用する許諾を得る必要がある。
【0006】
しかしながら、機器のリモートコントローラなどに設けられる表示装置は非常に小さく、このような表示装置に表示される利用規約をユーザに確認させるのは現実的ではない。
【0007】
さらに、メールアドレス宛に利用規約を送信する上述した技術を流用しようとしても、リモートコントローラによってメールアドレスを指定することができないケースが考えられる。仮に、リモートコントローラによってメールアドレスを指定することができたとしても、利用規約の対象とされる機器を特定することができず、どの機器を対象として利用規約の同意がなされたのか判断することができない。
【0008】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、施設に設けられる機器の情報を利用するための利用規約をユーザが容易に確認することを可能とする利用許諾システム、管理サーバ、リモートコントローラ及び利用許諾方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の特徴に係る利用許諾システムは、施設に設けられる機器と、前記機器を操作するリモートコントローラと、を備える。前記機器は、前記リモートコントローラに対して、前記機器の識別情報を送信する送信部を備える。前記リモートコントローラは、前記機器の識別情報に基づいて、前記機器の情報を利用する許諾を得るための利用規約にアクセスするためのアクセス情報を出力する出力部を備える。
【0010】
第2の特徴に係る管理サーバは、施設に設けられる機器の情報を利用する許諾を得るための利用規約を管理する管理部と、前記機器を操作する制御装置から出力されるアクセス情報を読み取る端末装置に前記利用規約を送信する第1送信部と、前記アクセス情報によって前記利用規約にアクセスした結果として、前記機器の情報を利用する許諾を認証するための認証情報を前記制御装置に送信する第2送信部と、を備える。
【0011】
第3の特徴に係る管理サーバは、施設に設けられる機器の情報を利用する許諾を得るための利用規約を管理する管理部と、前記機器を操作する制御装置から出力されるアクセス情報を読み取る端末装置に前記利用規約を送信する第1送信部と、前記アクセス情報によって前記利用規約にアクセスした結果として、前記機器の情報を利用する許諾を認証するための認証情報を前記制御装置に送信する第2送信部と、を備える。
【0012】
第4の特徴に係るリモートコントローラは、施設に設けられる機器を操作する。前記リモートコントローラは、前記機器の識別情報を受信する受信部と、前記機器の識別情報に基づいて、前記機器の情報を利用する許諾を得るための利用規約にアクセスするためのアクセス情報を出力する出力部を備える。
【0013】
第5の特徴に係る利用許諾方法は、施設に設けられる機器から、前記機器を操作するリモートコントローラに対して、前記機器の識別情報を送信するステップと、前記リモートコントローラが、前記機器の識別情報に基づいて、前記機器の情報を利用する許諾を得るための利用規約にアクセスするためのアクセス情報を出力するステップと、を備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、施設に設けられる機器の情報を利用するための利用規約をユーザが容易に確認することを可能とする利用許諾システム、管理サーバ、リモートコントローラ及び利用許諾方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、実施形態に係る利用許諾システム100の概略構成を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る利用許諾システム100の機能ブロックを示す図である。
図3図3は、実施形態に係る利用シーンを示す図である。
図4図4は、実施形態に係る利用許諾方法を示す図である。
図5図5は、変更例1に係る利用シーンを示す図である。
図6図6は、変更例1に係る利用許諾方法を示す図である。
図7図7は、変更例2に係る利用許諾方法を示す図である。
図8図8は、変更例3に係る利用許諾方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下において、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものである。
【0017】
[実施形態]
(利用許諾システムの概略構成)
以下において、実施形態に係る利用許諾システムの概略構成について説明する。図1に示すように、利用許諾システム100は、施設10と、端末装置20と、サーバ30と、サーバ40と、を有する。施設10、端末装置20、サーバ30及びサーバ40は、ネットワーク120によって接続される。ネットワーク120は、インターネットである。ネットワーク120は、VPN(Virtual Private Network)などの専用回線を含んでもよく、移動体通信網を含んでもよい。
【0018】
施設10は、機器(図1では、燃料電池装置210)及びリモートコントローラ230を少なくても有する施設である。特に限定されるものではないが、施設10は、住宅などの非商用施設であってもよく、オフィス及び商店などの商用施設であってもよい。施設10は、工場であってもよい。
【0019】
例えば、施設10は、燃料電池装置210と、給湯装置220と、リモートコントローラ230と、EMS(Energy Management System)240と、を有する。
【0020】
燃料電池装置210は、燃料を用いて発電を行う分散電源である。燃料電池装置210は、施設10に設けられる機器の一例である。例えば、燃料電池装置210は、PCS及び燃料電池セルによって構成される。
【0021】
例えば、燃料電池装置210は、固体酸化物型燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)であってもよく、固体高分子型燃料電池(PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell)であってもよく、リン酸型燃料電池(PAFC:Phosphoric Acid Fuel Cell)であってもよく、溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC:Molten Carbonate Fuel Cell)であってもよい。
【0022】
給湯装置220は、貯湯槽を有しており、燃料電池装置210の排熱を用いて、貯湯槽に貯留される水(湯)の量を維持又は増大し、或いは、貯湯槽に貯留される水(湯)の温度を維持又は上昇する。このような制御は、貯湯槽に貯留される水の沸き上げと称してもよい。
【0023】
リモートコントローラ230は、燃料電池装置210に接続された制御装置の一例である。例えば、リモートコントローラ230は、通信線によって燃料電池装置210及び給湯装置220に接続される。通信線は、無線であってもよく、有線であってもよい。リモートコントローラ230は、主として給湯装置220を操作するためのコントローラである。リモートコントローラ230は、燃料電池装置210を操作するためのコントローラとして用いられてもよい。
【0024】
例えば、リモートコントローラ230は、タッチパネル231を有する。タッチパネル231は、種々の情報(例えば、給湯装置220の状態など)の表示に用いられ、種々の情報(例えば、給湯装置220に対する操作指示など)の入力に用いられてもよい。
【0025】
EMS240は、施設10の電力を管理する。例えば、EMS240は、施設10の潮流電力を管理してもよく、施設10の逆潮流電力を管理してもよい。EMS240は、燃料電池装置210の動作状態を管理してもよく、給湯装置220の動作状態を管理してもよい。
【0026】
端末装置20は、ユーザが所持する端末装置である。端末装置20は、スマートフォンであってもよく、タブレット端末であってもよい。
【0027】
サーバ30は、施設10に設けられる燃料電池装置210を管理するサーバである。特に限定されるものではないが、サーバ30は、燃料電池装置210を提供又は製造するエンティティによって管理されるサーバであってもよい。例えば、サーバ30は、燃料電池装置210のメンテナンスなどを目的として、燃料電池装置210の情報(出力電力、動作状態など)を収集してもよい。或いは、サーバ30は、燃料電池装置210の動作の最適化などを目的として、燃料電池装置210の情報(出力電力、動作状態など)を収集してもよい。サーバ30によって収集される情報は、上述した目的以外に用いられてもよい。
【0028】
実施形態では、サーバ30は、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を得るための利用規約を管理する。サーバ30は、燃料電池装置210の識別情報と対応付けた状態で利用規約を管理してもよい。
【0029】
ここで、燃料電池装置210の識別情報は、少なくとも、施設10に設けられる燃料電池装置210を他の施設に設けられる燃料電池装置と区別可能な情報である。例えば、識別情報は、燃料電池装置210の製造番号であってもよい。識別情報は、燃料電池装置210のメーカ名及び型番を含んでもよい。但し、燃料電池装置210のメーカ名及び型番は単独で識別情報となり得ない。例えば、サーバ30は、燃料電池装置210毎に異なるURLで指定される記憶領域において利用規約を管理してもよい。
【0030】
サーバ40は、施設10に設けられる給湯装置220を管理するサーバである。特に限定されるものではないが、サーバ40は、給湯装置220を提供又は製造するエンティティによって管理されるサーバである。給湯装置220を提供又は製造するエンティティは、燃料電池装置210を提供又は製造するエンティティと異なっていてもよい。サーバ40は、給湯装置220の動作状態などの情報を収集してもよい。
【0031】
(利用許諾システムの機能ブロック)
以下において、実施形態に係る利用許諾システムの機能ブロックについて説明する。ここでは、燃料電池装置210、リモートコントローラ230、端末装置20及びサーバ30について主として説明する。
【0032】
図2に示すように、燃料電池装置210は、通信部211と、制御部212と、を有する。
【0033】
通信部211は、通信モジュールを含む。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n、ZigBee、Wi-SUN、LTE、5Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
【0034】
実施形態では、通信部211は、少なくともリモートコントローラ230と通信を行う機能を有する。通信部211は、リモートコントローラ230に対して、燃料電池装置210の識別情報を送信する送信部を構成する。
【0035】
制御部212は、少なくとも1つのプロセッサを含む。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuits)など)によって構成されてもよい。
【0036】
実施形態では、制御部212は、燃料電池装置210を制御する。制御部212は、燃料電池装置210の設定手順開始に応じて、識別情報の送信を通信部211に指示してもよい。燃料電池装置210の設定手順は、燃料電池装置210をリモートコントローラ230と接続する手順に含まれてもよい。燃料電池装置210の設定手順は、サーバ30に対する燃料電池装置210の登録手順と読み替えられてもよい。
【0037】
リモートコントローラ230は、通信部232と、出力部233と、入力部234と、記憶部235と、制御部236と、を有する。
【0038】
通信部232は、通信モジュールを含む。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n、ZigBee、Wi-SUN、LTE、5Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
【0039】
実施形態では、通信部232は、燃料電池装置210から識別情報を受信する受信部を構成する。通信部232は、アクセス情報によって利用規約にアクセスした結果として、燃料電池装置210の情報に関する許諾確認を受信する第2受信部を構成してもよい。
【0040】
出力部233は、音声又は画像によって種々の情報を出力する。実施形態では、出力部233は、上述したタッチパネル231であってもよい。例えば、出力部233は、燃料電池装置210の識別情報に基づいて、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を得るための利用規約にアクセスするためのアクセス情報を出力する出力部を構成する。出力部233は、2次元バーコードなどの形式でアクセス情報を表示する表示部を構成してもよい。アクセス情報は、利用規約が管理される記憶領域を指定するURLであってもよい。
【0041】
入力部234は、種々の情報を入力するための入力部である。実施形態では、入力部234は、上述したタッチパネル231であってもよい。例えば、入力部234は、給湯装置220に対する操作指示などの入力に用いられる。
【0042】
記憶部235は、不揮発性メモリ又は/及びHDDなどの記憶媒体によって構成される。記憶部235は、燃料電池装置210の識別情報を記憶してもよい。記憶部235は、燃料電池装置210の識別情報によって特定されるアクセス情報を記憶してもよい。
【0043】
制御部236は、少なくとも1つのプロセッサを含む。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuits)など)によって構成されてもよい。
【0044】
実施形態では、制御部236は、リモートコントローラ230を制御する。制御部236は、燃料電池装置210の識別情報の受信に応じて、アクセス情報の出力(実施形態では、表示)を出力部233に指示してもよい。
【0045】
端末装置20は、通信部21と、取得部22と、表示部23と、制御部24と、を有する。
【0046】
通信部21は、通信モジュールを含む。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n、ZigBee、Wi-SUN、LTE、5Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
【0047】
実施形態では、通信部21は、サーバ30と通信を行う機能を有していてもよい。通信部21は、アクセス情報に基づいてサーバ30にアクセスすることによって、利用規約をサーバ30から受信する。
【0048】
取得部22は、リモートコントローラ230からアクセス情報を取得する。実施形態では、取得部22は、2次元バーコードを読み取るリーダであってもよい。例えば、取得部22は、2次元バーコードを撮像するカメラによって構成されてもよい。
【0049】
表示部23は、種々の情報を表示する。実施形態では、表示部23は、サーバ30から受信する利用規約を表示する。特に限定されるものではないが、表示部23は、液晶パネル又は有機ELによって構成されてもよい。表示部23は、種々の情報を入力可能なタッチパネルによって構成されてもよい。
【0050】
制御部24は、少なくとも1つのプロセッサを含む。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuits)など)によって構成されてもよい。
【0051】
実施形態では、制御部24は、端末装置20を制御する。制御部24は、アクセス情報の取得(実施形態では、読み取り)に応じて、サーバ30に格納される利用規約へのアクセスを通信部21に指示してもよい。
【0052】
サーバ30は、通信部31と、管理部32と、制御部33と、を有する。
【0053】
通信部31は、通信モジュールを含む。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n、ZigBee、Wi-SUN、LTE、5Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
【0054】
実施形態では、通信部31は、端末装置20及びリモートコントローラ230と通信を行う機能を有していてもよい。通信部31は、利用規約を端末装置20に送信する第1送信部を構成する。通信部31は、アクセス情報によって利用規約にアクセスした結果として、燃料電池装置210の情報を利用する許諾をリモートコントローラ230に送信する第2送信部を構成する。
【0055】
管理部32は、不揮発性メモリ又は/及びHDDなどの記憶媒体によって構成される。上述したように、管理部32は、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を得るための利用規約を管理する。サーバ30は、燃料電池装置210の識別情報と対応付けた状態で利用規約を管理してもよい。例えば、サーバ30は、燃料電池装置210毎に異なるURLで指定される記憶領域において利用規約を管理してもよい。
【0056】
制御部33は、少なくとも1つのプロセッサを含む。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuits)など)によって構成されてもよい。
【0057】
実施形態では、制御部33は、利用規約に対するアクセスに応じて、利用規約の送信を通信部31に指示してもよい。制御部33は、利用規約に対する許諾(同意)に応じて、燃料電池装置210の情報を利用する許諾の送信を通信部31に指示してもよい。
【0058】
(利用シーン)
以下において、実施形態の利用シーンについて説明する。図3では、燃料電池装置210の動作については省略されている。
【0059】
図3に示すように、第1に、リモートコントローラ230は、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を得るための利用規約にアクセスするためのアクセス情報を表示する。例えば、アクセス情報は、2次元バーコードの形式で表示される。リモートコントローラ230は、利用規約へのアクセスを促すメッセージをアクセス情報とともに表示してもよい。
【0060】
ここで、アクセス情報は、燃料電池装置210の識別情報に基づいて表示される。例えば、アクセス情報は、燃料電池装置210毎に異なるURLで指定される記憶領域において利用規約にアクセスするための情報(例えば、識別情報に対応するURL)である。
【0061】
第2に、端末装置20は、アクセス情報を読み取る。例えば、端末装置20は、カメラによって識別情報を撮像することによってアクセス情報を読み取る。
【0062】
第3に、端末装置20は、読み取られたアクセス情報に基づいて、サーバ30で管理される利用規約にアクセスする。例えば、端末装置20は、アクセス情報に含まれるURLで指定される記憶領域にアクセスする。
【0063】
第4に、サーバ30は、燃料電池装置210の識別情報に対応付けられた利用規約を端末装置20に送信する。
【0064】
第5に、端末装置20は、サーバ30から受信する利用規約を表示する。
【0065】
第6に、端末装置20は、ユーザ操作に応じて、燃料電池装置210の情報を利用する許諾をサーバ30に送信する。例えば、ユーザ操作は、端末装置20に表示される「同意」を選択する操作である。このような許諾は、アクセス情報によって利用規約にアクセスした結果である。
【0066】
第7に、サーバ30は、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を管理する。アクセス情報は、燃料電池装置210の識別情報に基づいて表示される情報であるため、サーバ30は、許諾がどの燃料電池装置210に対するものであるのかを把握することができる。
【0067】
第8に、サーバ30は、燃料電池装置210の情報に関する許諾確認をリモートコントローラ230に送信する。許諾確認は、サーバ30によって許諾が確認された旨を示すメッセージである。リモートコントローラ230とサーバ30との間の通信は、燃料電池装置210の設定手順において確立されていてもよい。リモートコントローラ230に対する許諾の送信によって、サーバ30に対する燃料電池装置210の情報の送信を開始する。
【0068】
(利用許諾方法)
以下において、実施形態に係る利用許諾方法について説明する。
【0069】
図4に示すように、ステップS10において、燃料電池装置210の設定手順が開示する。設定手順において、燃料電池装置210とリモートコントローラ230との間の通信が確立する。設定手順において、リモートコントローラ230とサーバ30との間の通信が確立する。
【0070】
ステップS11において、燃料電池装置210は、燃料電池装置210の識別情報をリモートコントローラ230に送信する。
【0071】
ステップS12において、リモートコントローラ230は、燃料電池装置210の識別情報に基づいて、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を得るための利用規約にアクセスするためのアクセス情報を表示する。
【0072】
ステップS13において、端末装置20は、リモートコントローラ230に表示されるアクセス情報を読み取る。
【0073】
ステップS14において、端末装置20は、アクセス情報に基づいてサーバ30にアクセスする。
【0074】
ステップS15において、サーバ30は、アクセス情報に対応する利用規約を端末装置20に送信する。アクセス情報に対応する利用規約は、燃料電池装置210の識別情報と対応付けられている。
【0075】
ステップS16において、端末装置20は、サーバ30から受信する利用規約を表示する。
【0076】
ステップS17において、端末装置20は、アクセス情報によって利用規約にアクセスした結果として、燃料電池装置210の情報を利用する許諾をサーバ30に送信する。
【0077】
ステップS18において、サーバ30は、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を管理する。許諾は、燃料電池装置210の識別情報と対応付けて管理される。
【0078】
ステップS19において、サーバ30は、燃料電池装置210の情報に関する許諾確認をリモートコントローラ230に送信する。
【0079】
ステップS20において、リモートコントローラ230は、燃料電池装置210の情報に関する許諾確認を燃料電池装置210に送信する。
【0080】
ステップS100において、燃料電池装置210の情報の送信を開始する。燃料電池装置210の情報は、燃料電池装置210からサーバ30に直接的に送信されてもよい。燃料電池装置210の情報は、リモートコントローラ230及びEMS240の少なくともいずれか1つを経由してサーバ30に送信されてもよい。
【0081】
なお、燃料電池装置210、リモートコントローラ230及びEMS240の少なくともいずれか1つは、燃料電池装置210の情報を利用する許諾が得られない場合に、燃料電池装置210の情報の送信を実行しなくてもよい。
【0082】
図4では、燃料電池装置210の情報の送信を開始する条件は、リモートコントローラ230及び燃料電池装置210への許諾確認の送信を含む。しかしながら、サーバ30で許諾が管理された状態で、燃料電池装置210の情報の送信を開始する条件が満たされてもよい。このようなケースにおいては、ステップS19及びステップS20の処理は省略されてもよい。
【0083】
(作用及び効果)
実施形態では、リモートコントローラ230は、燃料電池装置210の識別情報に基づいて、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を得るための利用規約にアクセスするためのアクセス情報を出力する。このような構成によれば、利用規約の閲覧に用いる端末装置20が燃料電池装置210の識別情報を直接的に把握し得ない状況下においても、燃料電池装置210の識別情報と利用規約との対応関係をサーバ30が把握することができる。すなわち、許諾の対象とされる燃料電池装置210を特定しながら、燃料電池装置210の情報を利用するための利用規約をユーザが容易に確認することができる。
【0084】
ここで、リモートコントローラ230が給湯装置220を操作するためのコントローラであるケースについて考える。このようなケースにおいては、燃料電池装置210の情報の送信相手であるサーバ30は、リモートコントローラ230(給湯装置220)を管理するサーバ40とは異なっている。従って、本来であれば、情報管理の観点から、リモートコントローラ230からサーバ30に対して情報を送信することは許容されない。
【0085】
しかしながら、実施形態によれば、リモートコントローラ230は、燃料電池装置210の識別情報に基づいて、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を得るための利用規約にアクセスするためのアクセス情報を出力する。このような構成によれば、端末装置20によって利用規約を容易に閲覧することができ、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を適切に得ることができる。ひいては、このような許諾を得る仕組みによって、リモートコントローラ230から、リモートコントローラ230(給湯装置220)を直接的に管理していないサーバ30に対して、燃料電池装置210の情報を送信することが許容される。
【0086】
[変更例1]
以下において、実施形態の変更例1について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0087】
変更例1では、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を行う場合に、認証情報の入力が要求されるケースについて説明する。このようなケースにおいて、サーバ30の通信部31は、アクセス情報によって利用規約にアクセスした結果として、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を認証するための認証情報をリモートコントローラ230に送信する第2送信部を構成する。リモートコントローラ230の入力部234は、アクセス情報によって利用規約にアクセスした結果として、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を認証するための認証情報を入力する入力部を構成する。特に限定されるものではないが、認証情報は、所定数の文字及び数字の組合せであってもよい。認証情報は、利用規約へのアクセス毎に発行されるワンタイムパスワードであってもよい。
【0088】
ここで、認証情報がワンタイムパスワードではない場合において、リモートコントローラ230の記憶部235は、燃料電池装置210の設定手順で入力された認証情報を記憶してもよい。このようなケースにおいて、リモートコントローラ230の制御部236は、2回目以降の利用規約へのアクセスにおいて、入力部234に入力された認証情報と記憶部235に記憶された認証情報とが一致するか否かを判定してもよい。リモートコントローラ230の通信部232は、両者が一致する場合に、燃料電池装置210の情報を利用する許諾又は認証情報をサーバ30に送信してもよい。特に限定されるものではないが、2回目以降の利用規約へのアクセスは、ネットワーク120の途絶後に再試行される利用規約へのアクセスであってもよく、変更例2で説明するように、変更後の利用規約へのアクセスであってもよい。
【0089】
(利用シーン)
以下において、変更例1の利用シーンについて説明する。図5では、燃料電池装置210の動作については省略されている。上述した実施形態の利用シーン(図3を参照)と重複する説明について省略する。
【0090】
図5に示すように、第1に、リモートコントローラ230は、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を得るための利用規約にアクセスするためのアクセス情報を表示する。
【0091】
第2に、端末装置20は、アクセス情報を読み取る。例えば、端末装置20は、カメラによって識別情報を撮像することによってアクセス情報を読み取る。
【0092】
第3に、端末装置20は、読み取られたアクセス情報に基づいて、サーバ30で管理される利用規約にアクセスする。例えば、端末装置20は、アクセス情報に含まれるURLで指定される記憶領域にアクセスする。
【0093】
第4に、サーバ30は、燃料電池装置210の識別情報に対応付けられた利用規約を端末装置20に送信する。変更例1では、サーバ30は、利用規約とともに認証情報を端末装置20に送信する。但し、サーバ30は、利用規約とは別に認証情報を送信してもよい。
【0094】
第5に、端末装置20は、サーバ30から受信する利用規約を表示する。変更例1では、端末装置20は、利用規約とともに認証情報を表示する。但し、端末装置20は、利用規約とは別に認証情報を表示してもよい。
【0095】
第6に、リモートコントローラ230は、認証情報の入力を受け付ける。リモートコントローラ230は、認証情報の入力を促すメッセージを表示してもよい。リモートコントローラ230は、認証情報の入力に応じて、認証情報をサーバ30に送信する。
【0096】
第7に、サーバ30は、端末装置20に送信した認証情報とリモートコントローラ230から受信した認証情報とが一致するか否かを判定する。サーバ30は、両者が一致する場合に、燃料電池装置210の情報を利用する許諾が得られたものと判断する。サーバ30は、両者が一致しない場合に、燃料電池装置210の情報を利用する許諾が得られなかったものと判断する。サーバ30は、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を管理する。
【0097】
第8に、サーバ30は、燃料電池装置210の情報に関する許諾確認をリモートコントローラ230に送信する。
【0098】
(利用許諾方法)
以下において、変更例1に係る利用許諾方法について説明する。ステップS100の動作は図4と同様であるため、ステップS100の説明については省略する。
【0099】
図6に示すように、ステップS30において、燃料電池装置210の設定手順が開示する。設定手順において、燃料電池装置210とリモートコントローラ230との間の通信が確立する。設定手順において、リモートコントローラ230とサーバ30との間の通信が確立する。
【0100】
ステップS31において、燃料電池装置210は、燃料電池装置210の識別情報をリモートコントローラ230に送信する。
【0101】
ステップS32において、リモートコントローラ230は、燃料電池装置210の識別情報に基づいて、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を得るための利用規約にアクセスするためのアクセス情報を表示する。
【0102】
ステップS33において、端末装置20は、リモートコントローラ230に表示されるアクセス情報を読み取る。
【0103】
ステップS34において、端末装置20は、アクセス情報に基づいてサーバ30にアクセスする。
【0104】
ステップS35において、サーバ30は、アクセス情報に対応する利用規約を端末装置20に送信する。アクセス情報に対応する利用規約は、燃料電池装置210の識別情報と対応付けられている。サーバ30は、利用規約とともに認証情報を端末装置20に送信する。
【0105】
ステップS36において、端末装置20は、サーバ30から受信する利用規約を表示する。
【0106】
ステップS37において、リモートコントローラ230は、認証情報の入力を受け付けるとともに、認証情報をサーバ30に送信する。認証情報の入力は、燃料電池装置210の情報を利用する許諾と考えることができる。
【0107】
ステップS38において、サーバ30は、ステップS35で送信した認証情報とステップS37で受信した認証情報との比較結果に応じて、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を管理する。具体的には、サーバ30は、ステップS35で送信した認証情報とステップS37で受信した認証情報とが一致するか否かを判断してもよい。サーバ30は、両者が一致する場合には、燃料電池装置210の情報を利用する許諾が得られてものと判断して許諾を管理する。サーバ30は、両者が一致しない場合に、燃料電池装置210の情報を利用する許諾が得られてものと判断する。サーバ30は、両者が一致しない旨又は認証がエラーである旨を示すメッセージをリモートコントローラ230に送信してもよい。許諾は、燃料電池装置210の識別情報と対応付けて管理される。
【0108】
ステップS39において、サーバ30は、燃料電池装置210の情報に関する許諾確認をリモートコントローラ230に送信する。
【0109】
ステップS40において、リモートコントローラ230は、燃料電池装置210の情報に関する許諾確認を燃料電池装置210に送信する。
【0110】
なお、燃料電池装置210、リモートコントローラ230及びEMS240の少なくともいずれか1つは、認証情報が入力されない場合に、或いは、認証情報が一致しない場合に、燃料電池装置210の情報の送信を実行しなくてもよい。
【0111】
図6では、燃料電池装置210の情報の送信を開始する条件は、リモートコントローラ230及び燃料電池装置210への許諾確認の送信を含む。しかしながら、サーバ30で許諾が管理された状態で、燃料電池装置210の情報の送信を開始する条件が満たされてもよい。このようなケースにおいては、ステップS39及びステップS40の処理は省略されてもよい。
【0112】
(作用及び効果)
変更例1では、リモートコントローラ230は、アクセス情報によって利用規約にアクセスした結果として、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を認証するための認証情報を入力する入力部234を有する。このような構成によれば、燃料電池装置210の情報を利用する許諾に関するセキュリティが向上する。
【0113】
変更例1では、リモートコントローラ230は、燃料電池装置210の設定手順で入力された認証情報を記憶してもよい。このような構成によれば、2回目以降の利用規約へのアクセスにおいて、認証情報の再入力を省略することができる。
【0114】
[変更例2]
以下において、実施形態の変更例2について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0115】
変更例2では、利用規約が変更されるケースについて説明する。具体的には、サーバ30は、利用規約を変更した場合に、利用規約が変更されたことを示す変更通知をリモートコントローラ230に送信する。このようなケースにおいて、リモートコントローラ230の通信部232は、利用規約が変更されたことを示す変更通知を受信する第1受信部を構成する。出力部233は、変更通知に応じてアクセス情報を出力する。
【0116】
ここで、サーバ30は、燃料電池装置210の設定手順でアクセスされる記憶領域において利用規約を変更してもよい。リモートコントローラ230の記憶部235が設定手順でアクセス情報を記憶していれば、設定手順で用いたアクセス情報を流用することができる。
【0117】
(利用許諾方法)
以下において、変更例2に係る利用許諾方法について説明する。
【0118】
図7に示すように、ステップS50において、サーバ30は、利用規約を変更する。サーバ30は、燃料電池装置210の設定手順でアクセスされる記憶領域において利用規約を変更してもよい。
【0119】
ステップS51において、サーバ30は、利用規約が変更されたことを示す変更通知をリモートコントローラ230に送信する。
【0120】
ステップS52において、リモートコントローラ230は、変更後の利用規約にアクセスするためのアクセス情報を表示する。アクセス情報は、設定手順で用いたアクセス情報と同じであってもよい。リモートコントローラ230は、変更通知の受信に応じて、利用規約の変更をユーザに通知してもよい。このような通知は、アラート音の出力であってもよく、画像の表示であってもよい。
【0121】
ステップS53において、端末装置20は、リモートコントローラ230に表示されるアクセス情報を読み取る。
【0122】
ステップS54において、端末装置20は、アクセス情報に基づいてサーバ30にアクセスする。
【0123】
ステップS55において、サーバ30は、アクセス情報に対応する利用規約を端末装置20に送信する。アクセス情報に対応する利用規約は、燃料電池装置210の識別情報と対応付けられている。
【0124】
ステップS56において、端末装置20は、サーバ30から受信する利用規約を表示する。
【0125】
ステップS57において、端末装置20は、アクセス情報によって利用規約にアクセスした結果として、燃料電池装置210の情報を利用する許諾をサーバ30に送信する。
【0126】
ステップS58において、サーバ30は、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を管理する。許諾は、燃料電池装置210の識別情報と対応付けて管理される。
【0127】
ステップS59において、サーバ30は、燃料電池装置210の情報に関する許諾確認をリモートコントローラ230に送信する。
【0128】
ステップS60において、リモートコントローラ230は、燃料電池装置210の情報に関する許諾確認を燃料電池装置210に送信する。
【0129】
ステップS200において、燃料電池装置210の情報の送信を継続する。燃料電池装置210の情報は、燃料電池装置210からサーバ30に直接的に送信されてもよい。燃料電池装置210の情報は、リモートコントローラ230及びEMS240の少なくともいずれか1つを経由してサーバ30に送信されてもよい。
【0130】
なお、燃料電池装置210、リモートコントローラ230及びEMS240の少なくともいずれか1つは、燃料電池装置210の情報を利用する許諾が得られない場合に、燃料電池装置210の情報の送信を中止してもよい。
【0131】
図7では、燃料電池装置210の情報の送信を継続する条件は、リモートコントローラ230及び燃料電池装置210への許諾確認の送信を含む。しかしながら、サーバ30で許諾が管理された状態で、燃料電池装置210の情報の送信を継続する条件が満たされてもよい。このようなケースにおいては、ステップS59及びステップS60の処理は省略されてもよい。
【0132】
(作用及び効果)
変更例2では、リモートコントローラ230は、利用規約が変更されたことを示す変更通知の受信に応じて、利用規約にアクセスするためのアクセス情報を表示する。このような構成によれば、利用規約の変更が生じた場合であっても、リモートコントローラ230によって利用規約の変更をユーザが把握することができ、変更後の利用規約に対する許諾をユーザに促すことができる。
【0133】
変更例2では、リモートコントローラ230は、設定手順で用いたアクセス情報を記憶する。さらに、サーバ30は、設定手順でアクセスされる記憶領域において利用規約を変更する。このような構成によれば、利用規約の変更前後でアクセス情報を変更する必要がなく、利用規約へのアクセスが容易である。
【0134】
[変更例3]
以下において、実施形態の変更例3について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0135】
実施形態では、アクセス情報は、2次元バーコードの形式で表示される情報であり、端末装置20によって読み取られる。これに対して、変更例3では、アクセス情報は、NFC(Near Field Communication)、RFID(Radio Frequency IDentifier)、などの近距離無線方式によって送信される情報であり、端末装置20によって受信される。このようなケースにおいて、端末装置20の取得部22は、近距離無線通信によってアクセス情報を取得する。アクセス情報は、燃料電池装置210の識別情報を含んでもよい。
【0136】
(利用許諾方法)
以下において、変更例3に係る利用許諾方法について説明する。ステップS100の動作は図4と同様であるため、ステップS100の説明については省略する。
【0137】
図8に示すように、ステップS70において、燃料電池装置210の設定手順が開示する。設定手順において、燃料電池装置210とリモートコントローラ230との間の通信が確立する。設定手順において、リモートコントローラ230とサーバ30との間の通信が確立する。
【0138】
ステップS71において、燃料電池装置210は、燃料電池装置210の識別情報をリモートコントローラ230に送信する。
【0139】
ステップS72において、リモートコントローラ230は、燃料電池装置210の利用規約にアクセスするためのアクセス情報を端末装置20に送信する。アクセス情報は、燃料電池装置210の識別情報を含む。
【0140】
ステップS73において、端末装置20は、アクセス情報に基づいてサーバ30にアクセスする。端末装置20は、サーバ30にアクセスする際に、識別情報をサーバ30に送信する。
【0141】
ステップS74において、サーバ30は、識別情報に対応する利用規約を端末装置20に送信する。
【0142】
ステップS75において、端末装置20は、サーバ30から受信する利用規約を表示する。
【0143】
ステップS76において、端末装置20は、アクセス情報によって利用規約にアクセスした結果として、燃料電池装置210の情報を利用する許諾をサーバ30に送信する。
【0144】
ステップS77において、サーバ30は、燃料電池装置210の情報を利用する許諾を管理する。許諾は、燃料電池装置210の識別情報と対応付けて管理される。
【0145】
ステップS78において、サーバ30は、燃料電池装置210の情報に関する許諾確認をリモートコントローラ230に送信する。
【0146】
ステップS79において、リモートコントローラ230は、燃料電池装置210の情報に関する許諾確認を燃料電池装置210に送信する。
【0147】
図8では、燃料電池装置210の情報の送信を開始する条件は、リモートコントローラ230及び燃料電池装置210への許諾確認の送信を含む。しかしながら、サーバ30で許諾が管理された状態で、燃料電池装置210の情報の送信を開始する条件が満たされてもよい。このようなケースにおいては、ステップS78及びステップS79の処理は省略されてもよい。
【0148】
図8では、端末装置20は、サーバ30にアクセスする際に識別情報をサーバ30に送信する。しかしながら、変更例3はこれに限定されるものではない。例えば、実施形態と同様の考え方で、アクセス情報は、識別情報を含まずに、識別情報と対応付けられた利用規約にアクセスするための情報であってもよい。
【0149】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0150】
実施形態では、施設10に設けられる機器として燃料電池装置210を例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。施設10に設けられる機器は、太陽電池装置、蓄電装置、風力発電装置、地熱発電装置などの分散電源であってもよい。施設10に設けられる機器は、空調装置、照明装置などの家電装置であってもよい。これらのケースにおいて、施設10に設けられる機器を提供又は製造するエンティティは、リモートコントローラ230によって制御される機器を提供又は製造するエンティティと異なってもよい。
【0151】
実施形態では、EMS240とは別にリモートコントローラ230が設けられるケースについて例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。EMS240がリモートコントローラとして機能してもよい。
【0152】
実施形態では特に触れていないが、EMS240の少なくとも一部の機能は、ネットワーク120に接続されたクラウドサーバによって実行されてもよい。EMS240は、クラウドサーバを含むと考えてもよい。このようなケースにおいて、EMS240の少なくとも一部の機能は、上述した端末装置20で動作するアプリケーションによって実現されてもよい。
【0153】
変更例1では、リモートコントローラ230に入力された認証情報とサーバ30に記憶される認証情報とが一致するか否かをサーバ30が判断するケースについて例示した。しかしながら、変更例1はこれに限定されるものではない。サーバ30は、認証情報を端末装置20に送信するとともに、認証情報をリモートコントローラ230に送信してもよい。このようなケースにおいて、リモートコントローラ230の記憶部235は、サーバ30から受信する認証情報を記憶してもよい。リモートコントローラ230の制御部236は、入力部234に入力された認証情報と記憶部235に記憶された認証情報とが一致するか否かを判定してもよい。リモートコントローラ230の通信部232は、両者が一致する場合に、燃料電池装置210の情報を利用する許諾又は認証情報をサーバ30に送信してもよい。
【符号の説明】
【0154】
10…施設、20…端末装置、21…通信部、22…取得部、23…表示部、24…制御部、30…サーバ、31…通信部、32…管理部、33…制御部、40…サーバ、100…利用許諾システム、120…ネットワーク、210…燃料電池装置、211…通信部、212…制御部、220…給湯装置、230…リモートコントローラ、231…タッチパネル、232…通信部、233…出力部、234…入力部、235…記憶部、236…制御部、240…EMS
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8